TechCrunch Tokyo CTO Night powered by AWSでは、今年は「CTO・オブ・ザ・イヤー」を選ぶぞ

昨年実施して好評だった日本でもっとも「CTO密度」の高いCTOのためのイベント「CTO Night」を、今年もTechCrunch Tokyo 2014のイベント内で開催することが決定したのでお知らせしたい。前回は100人近いCTOが集まるという、かなり変わったイベントになったのだけど、ちょっとパネルディスカッションがマッタリした感もあったかと反省している。そこで今年は、ちょっと趣向を変えて「CTO・オブ・ザ・イヤー」を選出するピッチ・コンテスト形式として、CTOの日々の仕事の成果をシェアし、たたえ合う場にできればと考えている。

CTO Nightは、TechCrunch Tokyo 2014の初日、11月18日火曜日午後4時スタートを予定している。1人(1社)あたり5分の発表と3分のQ&Aセッションを行い、全10社に登壇してもらう。そして「技術によるビジネスへの貢献度」という観点から審査をし、2014年に最もイケてるCTOを1人選んで表彰するというのが趣旨。なお、今回の企画にはアマゾンデータサービスジャパン技術本部長玉川氏にも参画して頂いる。

審査員は、グリーの藤本真樹CTO、クックパッドの舘野祐一CTO、ビズリーチの竹内真CTO、はてなの田中慎司CTO、サイバーエージェントの佐藤真人CTOにお願いしている。審査基準はビジネスへの貢献度だが、もう少し具体的に言うと、「独自性」、「先進性」、「業界へのインフルエンス」、「組織運営」についても評価対象とする。トップを決めるといっても、厳密に点数付けが可能なモノサシが存在するわけではないし、どう評価しても意見が割れるようなことはあるとは思う。ただ、スタートアップ企業でCTOが果たす役割として「技術的視点で経営に貢献し、その結果として社会に新しい価値やインパクトを与える」というのは多くの人の意見が一致するのではないだろうか。今回特に賞金などは用意していないが、こうしたスタートアップの技術面の取り組みに光を当てることには意味があるだろう。

ちょっとここで審査員となっていただくCTOの方々を簡単にご紹介したい。

グリーの藤本CTOは初期から同社プラットフォームを支えるCTOだ。経営視点から技術でビジネスを支えるCTOらしいCTOで、このインタビューでは「コードを書く力・マネジメント力・アーキテクト力、この3つはCTOとしてはどれもある程度は必要」「CTOなら経営に携わるべきだと思います。「経営は知らない」と言って技術のことだけやるのは現実的に難しい」と語っている。ぼくが個人的に藤本CTOのエピソードで忘れられないのは、グリーでGitHub Enterprise導入を決めた時のスピード感が凄かったという話だったりする(ちなみに、このエピソードに出てくる大場氏は、いまはクラウドワークスのCTOだ)。クックパッドの舘野CTOは、Ruby界では良く知られたエンジニアで、たとえば「料理を支える技術 2012」というトークでは大規模なシステムのマイグレーションの話や自社CSSフレームワークの話をするなど大きなトラフィックのあるサービスで、バックエンドをガッツリと作ってきた人物だ。ビズリーチでCTOを務める竹内真氏には、すごいエピソードがある。ビズリーチの創生期物語ともいえる著作『ともに戦える「仲間」のつくり方』(南壮一郎著)によれば、ビズリーチベータ版リリース前に参画した竹内氏は、それまでPHPで苦労しながら作りつつあったバギーなコードベースを全部捨てる決断を経営者に迫り、2カ月という短期間で1人でビズリーチのシステムをJavaベースで開発してしまったという逸話だ。その後も竹内氏は、ビズリーチや、そのアジア版であるRegionUp、ルクサなどのプロダクトの立ち上げるなどサービスの立ち上げるなど、豊富な経験もつ。はてなの田中CTOは情報学で博士号を持つテクノロジストだ。京都大学大学院修了後にNTTネットワークサービスシステム研究所に入り、「Javaプログラム実行速度高速化のための動的コード再配置技術」のようなガチの言語処理系の研究をしていたバックグランドを持つ。2010年からは、はてなCTOとしてアプリ部門とインフラ部門の責任者も兼務しているという。田中CTOによれば、優秀なエンジニアとは「技術の原典を読める人」、そして「リーダーシップを持てる人」だという。サイバーエージェントの佐藤CTOは、大手出版社やネットメディア企業の技術部門を経て2006年にサイバーエージェントに入社。当時まだ1億PV以下だったものの高負荷のために悲鳴をあげていたアメーバのシステム基盤をオープンソースのプロダクトを使って刷新し、180億PVを超える高負荷に耐える基盤を作り上げ、サイバーエージェントに内製主義を根付かせた人物だ。

一体誰がどういう基準で「CTOオブ・ザ・イヤー」なんか選ぶのだ、そもそもそんなことができるのかというご批判はあるかもしれない。でも、多くの修羅場をくぐり抜けてきた経験を積んできたCTOたちが、今まさに限られたリソースの中で経営とエンジニアリングの交わる場所で闘うスタートアップ企業のCTOにエールを贈ることには意味があるのではないか、と思うのだ。

CTO Nightは夕方4時にスタートして1時間半程でピッチ大会と表彰を行い、そのままTechCrunch Tokyo 2014の交流会と合流する形となっている。なので、今回はドリンク・軽食込みで参加費2160円(税込み)とさせていただいた。参加者は200人規模を想定している。イベント内イベントという形なので、TechCrunch Tokyo 2014の本編チケットをお持ちの方は、そのままCTO Nightにも参加できる。ただし、参加資格は昨年同様に「CTO、もしくはそれに準じる肩書きをお持ちの方」とさせていただいているのでご了承いただければと思う。

TechCrunch Tokyo CTO Night 2014 powered by AWS

イベント名称TechCrunch Tokyo CTO Night 2014 powered by AWS
日時】TechCrunch Tokyo 2014初日の11月18日火曜日の夕方4時スタート(90〜100分)
コンテスト】登壇CTOによる1人5分の発表+3分のQAセッションを10社行い、審査を経て「CTO・オブ・ザ・イヤー 2014」を選出する
審査基準】技術によるビジネスへの貢献度(独自性、先進性、業界へのインフルエンス、組織運営についても評価対象)
審査】CTOオブ・ザ・イヤー実行委員会による(グリー、クックパッド、ビズリーチ、はてな、各社のCTO)
企画・協力】アマゾンデータサービスジャパン
運営】TechCrunch Japan / AOLオンライン・ジャパン
チケット】税込み2160円(懇親会参加費含む)

photo by dierken


ギークな女優、池澤あやかがTechCrunch Tokyoの司会として登場するぞ!

プログラミングができるギークな女優として知られる池澤あやかさんに、11月18日、19日のTechCrunch Tokyo 2014の司会として登壇いただけることが決定したのでお知らせしたい。

この間、ぼくはトヨタの主催するハッカソンに審査員として参加したのだけど、隣にギークなタレント・女優で知られる池澤あやか(@ikeay) が同じく審査員として座っていた。プログラミングができる女優ということで、ぼくは前から池澤さんのことを知っていたのだけど、色々と話をしてみて驚いた。

Webサイトやサービスなど、何かを作るのが好きだというので、「でも本業の仕事で使うということではないですよね?」と水を向けると、「仕事ではシナトラを使ったことがありますね」と来たもんだ。Sinatra!

ご存じない方のために説明すると、SinatraというのはWebサービスやモバイルアプリのバックエンドを作るためのツールとして、スタートアップ企業の間でも定番となっている「Ruby on Rails」の弟分のような存在。ササッと何かを作るときなんかに良く使われる玄人ごのみの開発者向けソフトウェアのことだ。オープンソースのプロジェクトが集まるGitHub上で池澤さんが投げた、このプル・リクエスト(オープンソースのプロジェクトに対してコードの変更を要求すること。最近流行のオープンソースへの貢献のやり方)を見れば、ガチでコードを書いていることも分かったりする。GitHub上で活動している女優というのは、ぼくは池澤さんの他に聞いたことがない。オープンソースは、いまだに男性が多い世界のままで、コミット・ログ(変更履歴)に並ぶ写真もギークなアバターや、むさ苦しい顔が多かったりする。だから以下の「アイドルでーす!」という爽やかな感じのアイコンが混じってる様は異様ですらある。なんて爽やかな……。

池澤さんは1991年生まれの23歳。この3月に慶應義塾大学環境情報学部を卒業していて、実は研究室でもテックなモノづくりをしていたそうだ。以下の写真にあるのは、池澤さんがArduinoで作ったメダカの水槽デバイスだ。メダカというのは視覚情報を頼りにして水の流れに乗る性質があるそうで、これを逆手にとって、メダカを騙すパターンを水槽内部壁面に表示させるという。水槽に向かって手をかざすことでパターンが変化し、メダカが泳ぐ方向を人間が操ることができるARデバイスなのだそう。ぼくはご本人に動画を見せてもらったのだけど、「メダカをハックするんですよ!」と本当に楽しそうに語る。

ギークである。女優である。

おっと、女優活動のほうのご紹介をしていなかった。池澤さんは数年に1度という不定期で東宝芸能が実施している女優の登竜門「東宝シンデレラ」のオーディションで2006年に審査員特別賞受賞し、その年に映画『ラフ』で女優としてデビューしている。映画『あしたの私のつくり方』(2007年)、映画『デトロイト・メタル・シティ』(2008年)、ドラマ『斉藤さん』(NTV/2008年)、土曜ワイド劇場『刑事殺し』(ABC/2007年〜2008年)などに出演してきている。最近だと「NHK高校講座〜社会と情報〜 」にMCとして出演しているそうで、テクノロジーが語れる女優として活躍中だそうだ。

と、いうことで、今年のTechCrunch Tokyo 2014は、TechCrunch Japan編集長のぼく(西村賢)と、池澤あやかさんの2人で司会・進行を務めさせて頂こうと思っている。皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!

あ、そうそう、もう1つ。TechCrunch Tokyoのイベント本編の前の週末に開催を予定しているTechCrunch Tokyo Hackathon(11月15日、16日)に池澤さんをお誘いしてみたら、「ハッカソンって参加したことないんですよね。個人参加で行きます!」というお返事だった(なんと!)。すでに告知しているように、今回のハッカソンには特別参加エンジニアとして増井雄一郎氏と堤修一氏の参加も決定しているので、だいぶ豪華な感じのイベントになるのではないかと思っている。まだハッカソンのチケットのほうは少し残りがあるので、参加希望の方はこちらからどうぞ。

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増井雄一郎氏、堤修一氏も参加決定、TechCrunch Tokyo Hackathonは空き枠あり!

11月に開催するTechCrunch Tokyo 2014だが、このイベント本編ともいえる11月18日(火)、19日(水)の2日間に先立つ週末の11月15日、16日の土日に「TechCrunch Tokyo Hackathon 2014」を開催予定というのは、すでに告知の通り。東京・台場のコワーキングスペース「MONO」を借りきって200人規模での開催を予定している。

すでにたくさん参加表明を頂いているハッカソンだが、特別参加エンジニアとしてゲストをお招きしたのでお知らせしたい。増井雄一郎(masuidrive)氏と、堤修一氏だ。2人にはエンジニアとして最初からチームに入り、ブレストや開発、プレゼンなどをしていただくことになっている。

masuidrive、もしくは「風呂グラマー」としても知られる増井雄一郎氏は、現在、料理写真共有サービスの「ミイル」の元CTOで、現在は店舗向け予約受け付けサービスの「トレタ」のCTOとして活動している。PukiWikiなどのオープンソース活動や早い次期からRuby on Rails関係の開発で知られていて、2008年4月にはアメリカでBig Canvas社を設立して、iPhoneアプリなどの開発を行うなど、そのときどきに「来そう」なテクノロジに早く飛びつくタイプだ。そして2010年12月から2年弱は、米Appcelerator社のテクニカルエバンジェリストを務めるなど、ごりごりのエンジニアというよりも、会社も含めて新しいアプリやサービスを作る活動を続けてきた人でもある。最近では個人でメモサービスの「wri.pe」やRubyでiOSアプリのネイティブアプリが作れる「MobiRuby」など話題になるプロダクトをリリースしている。ハッカソン向きのプロダクト指向の強いエンジニアだと思う。

もう1人の堤修一氏は、昨年のTechCrunch Hackathonで講演をお願いして、「スキルなし・実績なし 32歳窓際エンジニアがシリコンバレーで働くようになるまで」というタイトルで以下のような発表をしていただいた。このスライドは昨年ネット上で話題となった。

堤氏はiOS方面では良く知られたエンジニアで、500 Startupsに参加するグロース・プラットフォーム「AppSocially」の元開発者でもある。かつて「スキルなしのおっさんだった」というが、京都大学大学院で情報学をやってNTTデータやキヤノンで音声・画像処理の研究開発をやっていたという時点で、「スキルなしはねぇだろ」とツッコミたくなるわけだが、それにしても着実にステップアップしている感がすごい。2014年に独立してからは、iBeaconを実店舗に導入する仕事や、BLE関連の仕事として、WHILLやMoffといった日本発のハードウェアスタートアップに携わるなど多くのプロジェクトをこなしているそうだ(ブログ1ブログ2)。どうやったら、そうやって面白いプロジェクトに関わってエンジニアとして生計を立てて行けるのかについて考察した「とあるシングルスタックエンジニアの生存戦略」(おもしろく働くための、わらしべ長者方式)もエンジニアであれば必読だ。

さて、TechCrunch Tokyo Hackathonだが、まだチケットに余裕がある。ガチでプロダクトを作っている増井氏、堤氏らと楽しくハックしたい人は是非早めの参加登録をお願いしたい。

 


締切は今夜! 「深夜」までスタートアップバトルの参加企業を受け付けます

11月18日、19日のTechCrunch Tokyo 2014での目玉企画の1つ、スタートアップバトルの参加企業の受付締切がいよいよ今夜いっぱいとなったので関係者の皆さんにリマインドしたい。締め切りは本日3日金曜日の深夜23時59分だ。

いや、分かる。応募と簡単にいってもスタートアップでの仕事は1人3役ぐらいやっていて、多忙なもの。応募するつもりだったものがウッカリ締切日が来て、気付いたら夜! みたいなことは良くある。そして、実はぼくらの応募フォームにはそれなりの量の質問が用意されているので、提出には時間も必要だ。ということで、実はこれは例年のことだけれど、締め切り時刻は23時59分としつつ、TechCrunch Japanとしては学生が提出するレポートを待つ大学教員のような気持ちで「深夜いっぱい」は応募を受け付けているので、ともかく今夜間に合うように提出してもらえればと思う。

応募はこちらから

Photo / Adam Mayer


TC本家から、今年はCatherine Shuが11月のTechCrunch Tokyoにやって来る!

11月18日、19日の2日間で開催予定の「TechCrunch Tokyo 2014」には、毎年アメリカの本家TechCrunchから編集長や主力ライターが参加している。今年はCatherine Shuが来ることが決定したのでお知らせしたい。TechCrunchを良くご覧頂いている方であれば、彼女がよくアジア圏のスタートアップ事情について書いているのをご存じかもしれない。Catherineはアメリカ生まれだが、中国系アメリカ人で、いまは台湾・台北に拠点を移して活動中。本人いわく、中国語能力を実戦投入すべく挑戦中なのだそうだ(つまり英語が第一言語のアメリカ人)。ちなみに最近TechCrunchのライターは東西のアメリカ両海岸だけでなく、台北やロンドンにもいて24時間体制で動くようになっている。時差や取り扱うネタの関係もあって、ぼくが良くネタのやりとりするのもCatherineだったりする。

ちょっと脇道にそれるようだが、Catherineが書いた中でぼくが個人的にいちばん好きな記事について紹介したい。今年7月に掲載された「We Need To Talk About Depression」(「うつ病について話そう」)という記事だ(未訳)。日本でもアメリカでもスタートアップ業界というと華やかで成功譚に溢れているイメージを持つ人が多いかもしれない。一方で多くの起業家は絶望的な困難に直面し、時に自らの命を絶つほどに精神的に追い詰められるケースすらある。強く、明るく、前向きでなければならないという文化的な暗黙のプレッシャーがあることに対して、そうでないことを認めてもいい、ということを、Catherineが自らのうつ病の体験を重ねつつ、強いフラストレーションにさらされた起業家たちの声を集めて書いた記事だ。身内自慢になってしまうかもしれないけど、個人的体験をパブリックにシェアした勇気と問題提起に、ぼくはちょっと感動した。

さて、そんなCatherineはTechCrunchで最も活発に記事を書いている主力ライターの1人で、カバーエリアは幅広い。そして台北にいながらあちこちに電話をかけまくって、アジア圏のスタートアップだけでなく、北米のスタートアップについても良く書いている。

中国・アジア関連の情報を英語で発信した記事だと、以下のような例がある(全てTechCrunch Japanで未訳なのは申し訳ない)。

Alibaba’s IPO Means Consumer Tech Innovations From Asia Can’t Be Ignored Anymore

Logistics Company aCommerce Raises $10.7M Series A To Serve Southeast Asia’s Booming E-Commerce Market

Ambi Climate Wants To Make Summers In Asia More Bearable

Uber Will Focus On Southeast Asia Launches Over The Next Two Months

Xiaomi, What Americans Need To Know

Catherineは、もともと日本にとても興味があったのだけど、今回ついに初めて東京に来れるというので楽しみにしていると話している。Catherineに限らないが、欧米人が「アジア」というとき、その言葉が具体的に指すものが「中国+東南アジア」だったりすることが増えている気がしている。特にハードウェア分野で中国と米国がテックセクターで急接近してエコシステムを作り始めているいま、日本のグローバルでの存在感が日本海あたりに埋もれつつあると感じることすらある。日本は特殊過ぎる上に、言語障壁が高いこともあって外部から見えづらい。今回、Catherineに来てもらおうと思った理由の1つに、日本の起業家やVCの方々とコネクションを作ってもらう場になればということがある。

と、そんなCatherineにも会えるTechCrunch Tokyo 2014は11月18日、19日の2日間。まだまだチケットは発売中なので是非会場に足を運んでもらえたらと思う。

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急げ! TechCrunch Tokyoスタートアップバトル応募締め切りは1週間後の金曜日!

恒例のスタートアップのお祭り「TechCrunch Tokyo 2014」を今年も11月に開催する。開催まで2カ月弱となってセッションプログラムの告知も順次開始しているが、メインコンテンツの1つでもある「スタートアップバトル」への登壇スタートアップの募集のほうは、実は締め切りが早めなので、イケてる起業家の皆さんにリマイドしたい。

応募の締め切りは10月3日金曜日23時59分まで!

バタバタするウィークデーを避けて、ぜひ週末にでも、こちらの応募フォームからエントリーしてほしい。

今年のTechCrunch Tokyo 2014は渋谷・ヒカリエの広々とした会場を借りている。去年の参加者数はユニークで約1500人。恐らく今年の参加者規模は過去最大になると思うので、ぜひ大勢の観衆、VCやTechCrunchスタッフの前で、プロダクトをお披露目してほしい。告知通り優勝賞金は100万円で、応募資格は、

・未ローンチまたは2014年1月以降にローンチしたデモが可能なプロダクト(サービス)を持つスタートアップ企業(未公開プロダクトを歓迎します)
・創業年数3年未満(2011年11月以降に創業)で上場企業の子会社でないこと。なお、このイベント以前に開催された他のイベントで受賞をしていないプロダクトを優先します。

となっている。事前審査で決勝進出の約10社を選出し、TechCrunch Tokyo 2014の2日目となる11月19日水曜日午後に決勝戦を行う。決勝では各社5分間でピッチをして、さらに5分の質疑応答時間をもうけている。

今年もTechCrunch本家からスタッフがやってきて審査員として加わるので、英語圏でのメディア露出をのぞむスタートアップにとっては売込みのチャンスでもある。ふつうにぼくを捕まえて「US TechCrunchのスタッフを紹介しろ!」と脅してもらえれば、「日本のスタートアップを世界へ」をミッションの1つと考えているぼくとしては全力でご紹介しようと思っている(というか、普段からUSへの紹介はやっているので、ken@techcrunch.com までどうぞという話なのだが)。


Google Docsの生みの親、現Box CTOのSam Schillace氏がTechCrunch Tokyo 2014に登壇決定!

11月18日、19日の2日間で開催予定のTechCrunch Tokyo 2014の海外ゲストスピーカーとして、先ほどProduct HuntのRyan Hooverの登壇決定をお知らせしたが、もう1人が正式に決まったのでお知らせしたい。現在、企業向けクラウドストレージを提供していてIPOも噂されるBoxのCTOを務めるSam Schillace氏の登壇だ。

Schillace氏は、今もコードを書くようなバリバリのテクノロジストでありながら、連続起業家としてもシリコンバレーで良く知られた存在だ。後にGoogle Docsとなるプロダクト「Writely」を世に送り出し、それを2006年にGoogleへと売却したスタートアップ「Upstartle」の創業者でCEOという経歴をもつ。2004年にWritelyのプロトタイプと最初のバージョンを作ったのがSchillace氏だ。

Schillace氏のようにテクノロジーバックグランドで大きく成功している起業家は日本では少数派だと思う。Schillace氏は、1991年にPIM(今でいうToDoやカレンダーを兼ね備えたアプリ)を開発するVirteroを創業したのを皮切りに、20年以上ものソフトウェア開発での起業とM&Aによる事業売却を重ねてきた。

1995年には当時Macで人気だったアプリシリーズ「Claris」に対して、後にClaris HomePageとなるホームページ作成ソフトを売却。1996年にはBitcraft社を創業し、CEOとしてサーバサイドJavaScriptエンジンを開発。これをマクロメディアへ売却して、移籍先のマクロメディアではエンタープライズ向け製品を担当していた。しばらくのコンサルタント業などを経て2004年に創業したのがUpstartleだ。Writelyを開発して2年でGoogleへと売却し、GoogleではGoogle Docsだけでなく、GmailやSites、Reader、Blogger、PicasaなどGoogleのプロダクトなどのチームを管轄していたという。また、2011年から2012年にかけては、Google Venturesで投資チームのプリンシパルとしても活躍している。

Ajaxを使ったワープロを2004年に作ったとか、1996年にサーバサイドJavaScriptをやっていたことなど、ちょっと普通じゃない。現在は約140人のエンジニアからなるBoxの開発チームを率いていて、エンタープライズ向けクラウドの未来を構想している。これだけの経験とポジションにいながら、今でもjQueryやiOSのプロジェクトに関わったり、次に手を出すべきプログラミング言語はScalaかCoffeeScriptかというようなテッキーな議論をしたりするそうで、日本にはあまりいないタイプの連続起業家だ。

TechCrunch Tokyoのステージでは、エンジニアとしてのバックグランドを持つ連続起業家という視点から、起業することや、エンタープライズの世界に切り込むこと、そして現在構想しているクラウドの新しい方向性について語っていただく予定だ。

TechCrunch Tokyo 2014まで2カ月弱。まだ海外や国内の豪華ゲストに多数参加いただくことになっているが、詳細は随時お伝えしていく予定だ。参加を検討いただけていた方は、ぜひお早めにチケットをご購入いただければと思う。なお、5枚以上から買える団体チケットや、限定50枚の学割チケットも今なら残っているので是非チェックしてほしい。

おっと、投資家や事業担当者の前でプロダクトをお披露目できる賞金100万円のスタートアップバトルに登壇する企業の応募締め切りは来週の金曜日と迫ってきているので、この週末にでも是非、こちらからお申込みいただければと思う。

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テック業界で人気沸騰! Product Hunt創業者がTC Tokyo 2014にやってくる

Ryan Hoover

TechCrunchの読者であれば、シリコンバレーのテック業界で、いま突然現れて時代の寵児ともてはやされている「Product Hunt」の創業者、Ryan Hooverをご存じの方も多いかもしれない。11月18日、19日に東京・渋谷で開催するイベント「TechCrunch Tokyo 2014」にその彼が登壇することが決まったので、お知らせしたい。

2013年11月にオープンしたばかりのProduct Huntはまだオープン1年にみたない。しかし、すでにY Combinator、Google Ventures、Andreessen Horowitzなど錚々たるVCからシード、シリーズA合わせて700万ドル(約7億円)を調達している注目サービス。テック業界の必読サイトとも言われるまでになっている。

Product Huntには、プロダクトの簡単な説明とURLが投稿されていて、Twitterアカウントで会員登録すれば、イケてると思ったプロダクトに投票したり、コメントを書き込める。プロダクトは投稿された日ごとに分かれていて、投票数が多いプロダクトほど上位に表示される仕組みだ。

パッと見は、投票機能のある掲示板といったところだが、それを言えば、HackerNewsも同じ。Product Huntがスゴいのは、シリコンバレーのVCたちが参加し、日々チェックするサイトというポジションをあっという間に築き上げたことだ。少し読めば分かるが、著名な起業家やVCがコメントしていたりする。

スタートアップで大切なのは、マーケット、チーム、プロダクトだが、最近は、たとえば「モバイル向け動画」のように同一マーケットにあまりに多くのアプリがあふれるあまり、プロダクトそのものについて語る場が少なくなってきているのかもしれない。Product Huntを読んでいると、本当にプロダクトについて語るのが好きで、そこにこだわりを持つ人がシリコンバレーに多いのだということが分かる。

いまやテック系メディアに掲載される前にProduct Huntでプロダクトを発表する例も出てきていて、TechCrunchの競合とも言える。あるいは、Ryan本人がいうように、これはアテンションを寡占してきたメディアに対して、これはアプリローンチというイベントの民主化が起こっている現場なのかもしれない。著名な起業家や本家TechCrunchを含むメディアの記者、VCのパートナーたちまでが毎日のように読んでいるProduct Huntの創業者は、東京で何を語ってくれるのか。ぜひ生の声を聞いてほしい。

TechCrunch Tokyo 2014ではRyan Hooverのほかにも、海外や国内の豪華ゲストに多数参加いただくことになっているが、詳細は随時お伝えしていく予定だ。参加を検討いただけていた方は、ぜひお早めにチケットをご購入いただければと思う。なお、5枚以上から買える団体チケットや、限定50枚の学割チケットも今なら残っているので是非チェックしてほしい。

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50枚限定の早い者勝ち、「TechCrunch Tokyo 2014」の学割チケットを販売開始

11月18〜19日に東京・渋谷ヒカリエで開催するイベント「TechCrunch Tokyo 2014」。すでに400枚超の申し込みがあった超早割チケット(販売終了)に加えて、通常の前売りチケット、5枚以上の購入が必須だが割引となる団体向けチケットを提供しているが、今回新たに「学生チケット」の提供を50枚限定で提供する。

学生チケットはその名の通りだが、学生を対象にした割引チケットだ。TechCrunchを読んでいる、ITのことをもっと勉強したいという学生やスタートアップでインターンをしたり、自ら起業している学生に向けて、通常の前売りチケットの半額以下となる7560円でチケットを提供する。当日受付の際には学生証が必要となるので忘れないようにして欲しい。

もちろんこのチケットでも、TechCrunch Tokyo 2014のすべてのプログラムを楽しんでもらうことが可能だ。ランチタイムや夜の懇親会では、ミートアップのために長めの時間を設ける予定だ。ここで起業のパートナーや先輩起業家、投資家たちとの接点を作ることができるかもしれない。

photo by
hackNY.org


Oculus、新プロトタイプ、Crescent Bayを発表―ヘッドトラッキングは360度、ヘッドフォンつき

Oculusは昨日(米国時間9/20)開催されたConnectカンファレンスライブ中継)で、新しいプロトタイプ、Crescent Bayを発表した。私は幸運にもこのプロトタイプを短時間実際にテストしてみる機会に恵まれた。Crescent Bayはフレーム速度が向上し、ヘッドトラッキングが360度となり、ヘッドフォンが一体化されている。重量も大きく軽減された。

OculusはまたOculus PlatformをSamsung VRにも開放することを発表した。これはバーチャル・リアリティー・アプリとコンテンツのマーケットプレイスで、バーチャル・リアリティーをメインストリームのユーザーに届けるチャンネルとなることが期待されている。詳しくはわれわれの記事を参照。

CEOのBrendan Iribeは「DK1プロトタイプからDK2へも大きなステップアップだったが、DK2からCrescent Bayへのステップアップも同じくらい大きい」と述べた。とはいえ、このモデルもまだ消費者向け製品ではない。しかしまた一歩製品版に近づいたことは確かだ。

ただしCrescent Bayはデベロッパーキット(DK)ではなく、将来のOculusはこのようになるという「機能紹介プロトタイプ」という位置づけだ。OculusはDK2を発表する前にも Crystal Coveという機能紹介プロトタイプを発表している。そういうわけでCrescent Bayはそのままでデベロッパー向けに発売開始されるわけではないようだ。デベロッパー向けにはこの後DK3(に相当する)製品が提供されることになるのだろう。

Crescent Bayでは後方向けにカメラが増設され、ユーザーの頭の位置を360度追跡できるようになった。装着ユーザーは制約なしに周囲あらゆる方向を向くことができる。ヘッドトラッキングと高性能ヘッドフォンのおかげで、臨場感はさらに向上した。 Oculusはメリーランド大学で開発されたRealSpace3Dという高性能VRオーディオテクノロジーのライセンスを受けている。

Oculusはまたゲーム・エンジンのUnityと契約し、無料版、有料版のUnityのユーザー全員に対してOculusをサポートしていくことを発表した。

アップデート:実際に使ってみた

私はCrescent Bayのデモで、実際に装着してみることができた。Oculusは写真、ビデオの撮影を許可しなかったが、誰かがこっそり写真を撮ることに成功して私に送ってくれたので何枚か掲載しておく。以下、簡単に使用感をレポートする。.

10分間のデモで、私はティラノザウルスと遊んだり、高層ビルのてっぺんに座ったり、ポリゴンフィールドの怪物を見たり、シムシティーの上空を飛んだり、顕微鏡サイズに縮められて巨大なダニを見上げたり、SWATチームが巨大なメカと戦ったりするのを眺めたりできた。

新しいヘッドセットは驚くほど軽く、首への負担はまったくなかった。ゴーグル部分はプラスチックぽくてフィット感は最上とはいえなかったが、軽量なわりにしっかりした作りに思えた。Samsung Gear VRの視野は周囲に黒いフレームが見えてしまうので双眼鏡を覗いているような感じだが、 Crescent Bayの視野ははるかに広い。ただしCrescent Bayも下側に隙間があって床が見えてしまう。これは没入感をやや損なう結果となっている。

グッドニュースは頭の位置をモニタするモーショントラッキングの速度と精度がぐっと上がったことだろう。デモで私は鏡の前に立たされ、素早く動いてみるように言われた。私がどれほど速く動いても宙に浮いた私の映像に遅れは感じられなかった。

Crescent Bayのモーショントラッキング・カメラはデスクトップのパソコンではなく壁に設置されているため、ユーザーはどの方向へも1メートル弱動けるようになった。残念ながらまだティラノザウルスから走って逃げることはできないが、左右に身をかわしたり、体を縮めて上にやり過ごしたりすることはできる。

モーショントラッキングの基準となるLEDライトがDK2では前方にだけあったのに対しCrescent Bayでは後方にも設置されている。

Crescent Bayでも依然として欠けている重要なパーツは、移動したりコマンドを入力したりするには必須となる専用のゲームパッドないしコントローラーだ。今回のOculus Connectカンファレンスで発表されるという噂もあったが、空振りだった。しかしOculusの経営陣もコントローラーが必要だという認識で一致したということで、やがてこの問題も解決されると期待したい。

Oculus Wants To Win PC and Mobile VR

OculusのCEO、Brendan Iribeは「Oculusのデベロッパー・キットは世界130カ国に10万セット出荷された」と発表した。Iribeは「SFが好きならOculusはまさにその聖杯だ。いよいよ長年の夢が実現するときが来た。高度なバーチャル・リアリティーが実用化の時期を迎えている。Oculusの使命はゲーム、エンタテインメント、コミュニケーションに革命を起すことだ」と述べた。

昨夜、Oculusは DK1のデベロッパー・キットのソースコードをすべてGithubにアップロードし、オープンソース化したと発表した。これによってデベロッパーはOculusのデザインを深く学び、独自に改良を加えることができるようになる。Oculusのハードウェアを使わない独自のプロダクトを開発することも可能だ。

 

2014年はOculusにとって波瀾万丈の年となった。Kickstarterで250万ドルを集めた後、ベンチャーキャピタルから9340万ドルの資金を調達し、さらに直後に20億ドルでFacebookに買収された。買収の直後にはKickstarterの出資者やデベロッパーの一部から感情的な反発を受けたものの、Oculusの今後について、Facebookの傘下に入ったことは信頼性を増すことであって下げることではないとバーチャル・リアリティーのコミュニティーを納得させることができたようだ。

Crescent BayとPlatformをベースにデベロッパーがどのような新しいプロダクトを開発するか楽しみだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


賞金100万円だけじゃない! TechCrunchスタートアップバトル出場のススメ

メディアはiPhone 6一色だけど、スタートアップのみなさん、忘れていませんか? 我々が11月18日、19日に東京・渋谷で開催する「TechCrunch Tokyo 2014」の目玉企画として、「スタートアップバトル」(以下、バトル)を実施することを。バトルは、スタートアップがステージ上でプロダクトを競い合い、優勝チームには賞金100万円を贈呈する。でも、それ以外にも参加するメリットがあるのでお伝えしたい。

ここ数年、スタートアップにスポットを当てるイベントが増えてきているのは、TechCrunch読者であればご存じのことと思う。例えば、IVPの「Infinity Ventures Summit」やB Dash Venturesの「B Dash Camp」、サイバーエージェント・ベンチャーズの「RISING EXPO」などが有名だ。

そして、こうしたVCが運営するイベントとTechCrunch Tokyoの大きな違いの1つは、来場者にあると思っている。

先に挙げたイベントの来場者は、VCや投資家、スタートアップの経営者層が中心。一方、TechCrunch Tokyoはこうした来場者に加えて、スタートアップの業界動向にアンテナを張っている企業の新規事業担当者や、読者、つまり一般ユーザーの注目が高いと自負している。

バトルに参加するスタートアップは、本戦に進出すればTechCrunchで取り上げることもあり、プロダクトのユーザー獲得にも一役買えるはずだ。さらに言えば、本家TechCrunchの編集者が審査員として米国からやってくる予定なので、全米にアピールするチャンスがあるかもしれない。

参加要項は以下の通りなので、条件に当てはまるスタートアップは是非、応募ページから申し込んでほしい。

応募資格

  • 未ローンチまたは2014年1月以降にローンチしたデモが可能なプロダクト(サービス)を持つスタートアップ企業(未公開プロダクトを歓迎します)
  • 創業年数3年未満(2011年11月以降に創業)で上場企業の子会社でないこと。なお、このイベント以前に開催された他のイベントで受賞をしていないプロダクトを優先します。

応募受付期間

2014年10月3日(金)23時59分まで

審査について

  • 審査基準: 企業とプロダクトを対象にし、そのプロダクトの市場性やビジネスの成長性、またビジョンを実現していけるチームであるかを基準とします。
  • 事前審査:一次審査は書類審査とし、その後一部評価に必要な情報が足りない場合はインタビューやデモを見せていただく場合があります。選考を通った応募企業には運営事務局から10月10日までに審査結果を通知します。
  • 決勝戦: TechCrunch Tokyo 2014の2日目に行います。TechCrunch Japanが選んだ審査員によって最優秀企業を選出します。

一次審査員(書類審査)

  • 今野穣氏(グロービス・キャピタル・パートナーズ パートナー / Chief Operating Officer)
  • 和田圭佑氏(インキュベイトファンド 代表パートナー)
  • 木村新司氏(個人投資家)
  • 有安伸宏氏(コーチ・ユナイテッド 代表取締役社長)
  • 西田隆一氏(B Dash Ventures シニア・インベストメントマネージャー)
  • 西村賢(TechCrunch Japan編集長)

スタートアップバトルの応募ページはこちら

残念ながら条件に当てはまらなかったスタートアップについては、格安料金で出展できるデモブースを会場に設けるので、そちらで大いにプロダクトを来場者にアピールしていただきたい。

スタートアップデモブースの申し込みはこちら


TechCrunch School第5回は9月30日開催–テーマは「ハードウェアスタートアップの成長に必要なものとは?」


TechCrunch Japanのオフィスがある東京・秋葉原(末広町)の3331 Arts Chiyodaにて1月から開催しているイベント「TechCrunch School」。ありがたいことに毎回満員御礼となっており、前回の「大企業を飛び出してスタートアップの世界に飛び込んだ理由」は有料イベントだったにも関わらず、大勢の参加者に恵まれた。

さて、前回の開催から少し時間が経ってしまったのだが、9月30日には第5回目となるTechCrunch Schoolを開催したい。今日から参加申し込みの受付を開始しているので、是非とも遊びに来て欲しい。

今回のテーマは「ハードウェアスタートアップの成長に必要なものとは?」。IoTやハードウェア関連のスタートアップに関わっている起業家や従業員、ハードウェアスタートアップに興味のあるメーカの企画職やエンジニア、そして自らハードウェアスタートアップを立ち上げたい、ハードウェアスタートアップに参画したいといった方々を対象にしたセッションを予定している。

今回はゲストスピーカーとして、グローバル・ブレイン代表取締役社長の百合本安彦氏、オムロンベンチャーズ代表取締役社長の小澤尚志氏、Cerevo代表取締役CEO岩佐琢磨氏の3人をお呼びしている。

百合本氏は、京都大学法学部を卒業後、富士銀行(現みずほ銀行)、シティバンク・エヌエイ企画担当バイスプレジデントを経て、1998年にグローバル・ブレイン・グループを設立した。現在は日本や米国、東南アジアの各地域で投資を手がけている。グローバル・ブレインでは今後、ハードウェアスタートアップへの投資を本格化するということなので、その戦略などを聞きたいと思う。

小澤氏は京都大学大学院 工学研究科を修了後、民間企業研究員、京都大学教員を経てオムロンに入社。現在はグローバル戦略本部 事業インキュベーショングループ長と、子会社のオムロンベンチャーズ代表取締役社長を兼任している。既報の通りオムロンベンチャーズではハードウェアスタートアップに30億円規模の投資をするとのことなので、電機メーカー発のCVCの観点について教えてもらう。

岩佐氏は2003年に松下電器産業(現パナソニック)に入社。ネット接続型家電の商品企画に従事していた。そして2007年12月にCerevoを設立。ネットと家電で生活をもっと便利に・豊かにする、という信念のもと、ネット接続型家電の開発・販売を行ってきた。インターネットライブ配信機能付きデジタルカメラ「CEREVO CAM live!」やビデオカメラを使ってライブ配信を行う「LiveShell」シリーズなど、「グローバルに売れるがニッチな製品」をの製造、販売を手がけてきた。岩佐氏には、当事者としてハードウェアスタートアップの苦労や成功のきっかけなどを語ってもらう予定だ。

TechCrunch Schoolでは毎回会場でのみ聞ける「オフレコタイム」を設けているが、今回もその時間を用意する予定だ。プレゼンテーションの模様は記事や動画でも紹介する予定だが、会場に来て頂いた人たちに限定して、登壇頂く起業家の生の声を届けたい。

イベントへの参加は無料。19時40分以降の交流会では食事とドリンクも用意するので、是非早めにお申し込みをいただければと思う。

TechCrunch School #5
「ハードウェアスタートアップの成長に必要なものとは?」
【開催日時】 9月30日(火) 17時半開場、18時開始
【会場】 東京・末広町 3331 Arts Chiyoda 3331 Arts Chiyoda地図
【定員】 100名程度
【参加費】 無料、当日は受付にてお名刺1枚を頂戴いたします
【参加資格】 IoTやハードウェア関連のスタートアップに関わっている起業家や従業員、ハードウェアスタートアップに興味のあるメーカの企画職やエンジニア、そして自らハードウェアスタートアップを立ち上げたい、ハードウェアスタートアップに参画したいといった方々
【ハッシュタグ】#tcschool
【主催】 AOLオンラインジャパン
【内容】
18:00〜18:05 TechCrunch Japan挨拶
18:05〜18:20 講演セッション「グローバル・ブレインのハードウェアスタートアップへの投資について」
18:30〜19:30 パネルセッション「ハードウェアスタートアップの成長に必要なものとは?」
パネラー:
百合本安彦氏(グローバル・ブレイン代表取締役社長)
小澤尚志氏(オムロンベンチャーズ代表取締役社長)
岩佐琢磨氏(Cerevo代表取締役CEO)
モデレーター:
岩本有平(TechCrunch Japan編集記者)
19:40〜21:00 懇親会(アルコール、軽食も出ます)
【申し込み】イベントページから事前登録必須
【事務局連絡先】tips@techcrunch.jp

Microsoft、9月30日にサンフランシスコでWindowsイベントを実施することを確認

今日(米国時間9/15)、Microsoftは、噂のとおり、来る9月30日にサンフランシスコでWindowsのプレスイベントを開催することを正式に確認した。

このイベントでは賛否両論多かったたWindows 8.1の後継OS、Windows 9のテクニカル・プレビュー版が公開されるものと広く期待されている。またおそらくSurfaceシリーズのタブレットの新モデルも発表されるだろう。Windows 8とSurfaceは2012年にリリースされた。

Windows Phoneと統合されることになるのではないかと観測されるている新しいWindows RTのプレビュー版は来年早々公開されるという情報が流れているが、今のところ、こちらの方はあまり確かではない。

Windows 9については、スタートメニューやバーチャル・デスクトップなどのビジネス向け機能を始め、リークが相次いでいた。9月30日に発表されるのはテクニカル・プレビューなので、アピールする対象は一般ユーザーというよりデベロッパーやエンタープライズ・ユーザーとなるだろう。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Disrupt SF 2014「Battlefield」優勝はオールラウンドなお手伝いサービス「Alfred」

サンフランシスコで9月8日から10日にかけて開催された「TechCrunch Disrupt SF 2014」。その目玉であるピッチイベント「Battlefield」は、世界各国の約800社が応募し、わずか26社(+来場者投票による2社)だけが本戦に出場するという狭き門だ。10日には、本戦を勝ち抜いた6社がピッチを披露。勝者に与えられるDisrupt Cupと賞金5万ドル(約500万円)を手にしたのは、ボストンに拠点を置くAlfredだった。

食料品の購入、洗濯やクリーニング、掃除などの雑用を頼むオンデマンド型サービスはいくつも存在するが、Alfredはこれらのプラットフォームとなるアプリを手がけている。例えば、食料品配達の「Instacart」や家事代行の「Handybook」、お使い依頼の「TaskRabbit」といったオンデマンド型サービスに加えて、ドライクリーニング屋やスーパーマーケットなど地元店舗での買い物を、Alfredに登録するユーザーに一括してお任せできる。月額99ドルに加えて、サービスごとの利用料金がかかる。

アプリの仕組みはこうだ。まずログインすると、事前の審査に通過した「Alfred」と呼ばれるユーザーがあてがわれる。アプリではこの人物の顔写真、氏名、住所、マイカーの有無、アンケートの回答などを見て、信頼性をチェックする。依頼するAlfredを決めたら、事前に鍵を渡して指定した曜日に自宅に来てもらい、食料品のリストや洗濯物を渡したり、Alfredが受け取った生活必需品を届けてもらえる仕組み。こうしたルーティングワークは一度登録すれば、やってほしいことが変わらない限りは、Alfredが毎週自動的にタスクをこなしてくれる。Battlefieldでのデモの模様は以下の動画をご覧いただきたい。

決勝のジャッジを務めたのは、Yahooのマリッサ・マイヤー、Secoia Capitalのロエロフ・ボサ、Google Venturesのケビン・ローズら、「超」が付くほどの著名人。優勝チームを決めるにあたっては、Alfredともう1社で票が割れたのだという。次点となったのは、海外からの貨物輸送を効率化する「shipstr」だ。

shipstrは、貨物船や倉庫、運送会社といったプレイヤーの情報を集約し、複雑かつ高価な海外発送のプロセスをシンプルかつ安価にする。Shipstr創業者のMax Lockによれば、多くの中小企業は、仲介ブローカーを通じて貨物輸送を利用しているが、ブローカーの発注先は不透明で信頼できないという。そこで仲介ブローカーを中抜きし、最も安くて信頼できるプレイヤーを選べるようにする。まずはコンテナで中国の寧波市からロサンゼルスに商品を輸入するアメリカの中小企業を対象にし、今後は世界の主要50港をカバーするそうだ。このほかの決勝進出したチームは、こちらの記事で紹介している。

4000人以上が参加したTechCrunch Disrupt SF 2014は大盛況で幕を閉じたが、TechCrunch Japanでは11月18日、19日に東京・渋谷で、毎年恒例のイベント「TechCrunch Tokyo 2014」を開催する。そこでは、日本版「Battlefield」と言える「スタートアップバトル」も行うことが決まっていて、参加企業を絶賛募集中だ。応募締め切りは10月3日までなので、我こそはというスタートアップはぜひ、こちらのページから応募してほしい。


TechCrunch Disrupt:日本から参加のアイ・トラッキングVRヘッドセットのFOVEがプレゼン

FOVEはアイ・トラッキング・テクノロジーを採用してより優れた没入型体験を与えようとするVRヘッドセットだ〔TechCrunch Japan記事〕。消費者向けVRプロダクトにアイ・トラッキングを利用したのはFOVEがおそらく世界初だろう。FOVEは東京に本拠を置くスタートアップで、小島由香CEOとロックラン・ウィルソンCTOがTechCrunch Disruptサンフランシスコのステージでプレゼンを行った。

FOVEという名前はfield of view(視野)とfovea( 網膜中心窩)という網膜の中心にあってもっとも感度の高い部分を意味する単語から来ている。Foveヘッドセットは、アイ・トラッキング、頭の位置のトラッキング、方向センサーを組み合わせ、視線の動きだけで360度を見渡せる。FOVEのバーチャル・リアリティーは画面全体に焦点が合っている他のシステムとは異なり、ユーザーが注視した部分に焦点を合わせてレンダリングする。これによってさらに現実に近い奥行き感が得られる。これもアイ・トラッキングによってユーザーが画面のどこを見ているかを認識することによって可能になっている。

FOVEを利用すればユーザーは、たとえばゲームのキャラクターと目を合わせてアイコンタクトを取ったり、武器の狙いを素早くつけたりすることが可能になる。敵の姿を見た瞬間にもう狙いがついているわけだ。

特許出願中であるため、共同ファウンダーたちは詳細に触れることを避けたが、FOVEのアイ・トラッキングには人間の目に感じない赤外線を用いており、精度と反応速度を上げているという。

「重要なのは、ユーザーの視野をまったく妨害せずに精密なアイ・トラッキングを可能にした点だ」とCTOのウィルソンは説明した。

FOVEのライバルとなり得るのは、Oculus Riftを始めとして、ソニーのProject Morpheusなどがある。しかし共同ファウンダーたちはFOVEはこれらのライバルと競争して市場シェアを奪おうとは考えていないという。FOVEはOculus Riftが開いた市場をさらに拡大し、消費者に映画アイアンマンのスーツを着たような体験を居間にいながらにして与えようとしている。FOVEでは、当初、高い没入体験を与えることが必要なハイエンドのゲームをターゲットと考えている。

現在このスタートアップはMicrosoftのロンドンに本拠を置くベンチャー・アクセラレーター・プログラムに選定されて資金援助を受けている。まだ具体的な交渉に入っているわけではないが、将来MicrosoftのXboxにFOVEのテクノロジーを提供する可能性もある。ウィルソンCTOは「一つの問題は価格だ。ゲーマーはコンソール機以外のアクセサリーに金を出したがらない」と述べた。FOVEではまだ価格を決めていない。

ただしFOVEが狙っているのはゲーム分野だけではない。ALS〔筋萎縮性側索硬化症〕や脊椎の負傷などにより重度の運動障害を負っている人々に手を使わず、視線だけで文字を入力したり、さまざまな機器を操作したりする能力を与えることができる。

日本の大学では、さらに自閉症のような症状に対してもFOVEが応用できると考えて研究が行われている。またロンドンの企業はFOVEを利用して四肢まひ障害のある人々が他人の手を借りずに周囲を見回すことができるようにしようとしている。またアスペルガーや自閉症の人々は他人とアイ・コンタクトを取ることが困難なばあいが多い。FOVEはこうした人々が恐怖を感じずにキャラクターとアイ・コンタクトが取れる仮想現実を構築するのにも役立つという。

FOVEは現在、プロトタイピングの最終段階にあり、量産型の開発に入っている。来年にはKickstarterでゲーム開発者向けSDKのキャンペーンを行う予定だ。消費者向け製品は、早ければ2016年に出荷できるという。FOVEは日本でエンジェル投資家から支援を受けているが、さらに本格的な資金調達を計画している。.

〔スライドショーは原文参照〕

審査員とのQ&A

Q: ゲームの開発をどうやって進めていくつもりか? 卵とニワトリの関係で、ユーザーベースが広がらないとデベロッパーを引きつけることが難しい。いまのとろFOVEにはユーザーベースがない。

A: われわれのテクノロジーは強い興味を引き起こすと考えている。アイアンマン・スーツのようた体験を居間で体験できるテクノロジーだ。消費者とデベロッパーともに関心を示してくれるものと考えている。

Q: この分野でFOVEがコントロールできない技術的障害はどんなものがあるのか?

A: われわれがコントロールできないような大きな技術的障害は少ない。頭の位置のトラッキング精度を改善するためにソフトウェアの改良を続けている。これがいちばん大きな課題かもしれない。しかし近く十分な解決ができると信じている。

Q: すると主要な課題はどうやってデベロッパーにこのテクノロジーを売り込むという点ということか?

A: イェス。われわれはFOVEが驚くべきクールな体験を与えられることをデモしてユーザー、デベロッパーを説得していく。また応用分野やゲームだけでなく、ALSのような重度の運動障害を負った人々を助けるための研究が日本で行われている。

Q: FOVEの価格は?

A:Oculus Riftよりはやや高価となりそうだ。FOVEはより高度なユーザー体験を提供する分、ハードウェアのコストも高くなる。

Q: ハードウェアから上がる利益は規模の拡大に対応できるのか?

A: 十分な利益率が確保できると考えている。われわれはハードウェアを日本国内で調達しているが、調達先は極めて優秀な企業で、十分に競争力のある価格を出してもらっている。

Q: 10から30%くらいの利益率を確保できるか?

A: それより高くできるだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


AppleのiPhone 6 Plus―5.5インチ、1080p、デジイチなみカメラのスーパーファブレット

クパチーノのフリントセンターで開催されたプレスイベントでAppleは2種類のiPhoneを発表した。今年に入って早々に流れ始めた噂どおり、新モデル4.7インチと5.5インチとなった。Appleが一度に2モデルを発表するのはiPhoneのローンチ以来これが初めてだ。

4.7インチモデルはiPhone 6、5.5インチモデルはiPhone 6 Plusと呼ばれ、いずれもiPhone 5sよりも画素数の多いRetina HDディスプレイが採用されている。特にiPhone 6 Plusの解像度は高く、従来の326dpiから400dpiに引き揚げられている。

どちらのiPhoneも新しい「簡易アクセス」機能を備えており、ホームボタンに2回タッチ(タップではない)するだけで、インターフェイスが親指の方向に引き寄せられる。iPhone 6 Plusにはスワイプモードが備えられ、スクリーンの端からスワイプすることで多数のアプリを切り替えていくことができる。

iPhone 6の各モデル(とおそらくは来月発表される新iPad)はApplが独自に開発したA8チップを採用しており、20億というトランジスター数はA7の2倍だ。AppleはA8はA7より効率が50%良く、一般的演算能力が25%高く、 グラフィックのレンダリングは50%速いとしている。

またiPhone 6 Plusのカメラはf2.2の明るいレンズを採用し、デジタル一眼に備えられているような高度な手ブレ防止機能が組み込まれている。iPhone 6 Plusのカメラの詳細についてはこちら

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Apple Payは画期的NFC支払システム―登録はカメラ、指紋認証、店にカード番号が渡らず

噂の通り、Appleは今朝(米国時間9/9)開催されたプレスイベントで、新しいiPhoneはモバイル支払機能をサポートすると発表した。この支払システムは指紋認証のTouch IDとNFC〔近距離無線通信〕テクノロジーを利用する。ユーザーは特に新たな手続きをしなくても、既存のiTunesアカウントに登録しているクレジットカードで支払いが可能となる。巨大な既存ユーザーを擁していることがモバイル支払参入にあたってAppleの最大の武器となるだろう。

現在、Appleには8億人の登録ユーザーがいる。iPhone 6シリーズに直ちにアップグレードするユーザーは一部だろうが、既存の契約が切れ、AppleがiPhone 6シリーズに魅力的な新機能の追加を続けるうちに移行が進むだろう。

AppleのCEO、ティム・クックは今日のイベントで、アメリカのeコマースの取引総額は毎日120億ドルに上ると語った。今回のApple Payの導入でAppleはこの巨大市場の相当部分を制することになりそうだ。

作動の仕組み

ユーザーがホームボタンに指を乗せる内蔵されたTouchID機能が登録された指紋を認識し、NFCを通じて店舗のターミナルと通信して支払を行う。

現在チケット購入やポイントカードのために利用されているPassbookアプリに登録したすべてのクレジットカードが表示され、ユーザーは自由に選択することができる。iPhone 6ではクレジットカード情報はSecure Elementと呼ばれる専用チップに安全に格納される。

ユーザーはiPhoneの新しいiSightカメラでクレジットカードの写真を撮るだけでPassbookにカード情報を登録できる。その後Appleはカードが真正なものであることを確認する。確認が済んだ後はAppleは自社サーバーにカード情報を記録しない。またカード情報は店舗にも渡らない。

つまりAppleは支払いの都度、一回限りの取引番号を生成する。Appleは「われわれは取引記録の履歴を保存しない」と強調した。また「iPhoneを探す」機能からクレジット・カードを停止することが可能となっている。

マーチャントもカード番号を知ることはできない。店側に渡るのはダイナミックに生成された固有取引番号と金だけという仕組みだ。

今日のローンチ時点ではアメリカの6銀行がこのサービスをサポートしている。現在サポートされているカードはAmEx、MasterCard、Visaで、Apple Storeストアは言うまでもなく、メーシー、ブルーミングデール、ウォルグリーン、サブウェイ、マクドナルド、ホールフーズなどの22万箇所のマーチャントがすでに対応するターミナルを設置ずみだ。また MLB、Instacart、OpenTable、GrouponでもこのApple Payサービスが利用できる。

もう一つApple Payの興味あるパートナーはスターバックス・コーヒー・チェーンだ。というのも、スターバックスは初期からのパートナーとしてSquareのモバイル支払システムを設置してきたが、その成績は思わしくなかった。Apple Payの発表に先立ってAppleがSquareと買収交渉を進めているという噂があったが、実現していない。Apple Payは今年10月にアメリカでスタートし、将来は全世界に拡大される。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


新iPhone、予約は9月12日から、出荷は9月19日午前8時〔日本時間〕、価格は6万7800円から

今朝(米国時間9/9)、クパチーノのフリント・センターで開催されたプレスイベントでAppleは2種類のサイズの新しいiPhoneを発表した。Appleによれば、予約受け付け開始は9月12日、出荷は9月19日だという〔日本も同日。出荷開始は午前8時〕。

新iPhone 6の価格は2年契約付きで4.7インチの16GBモデルが199ドルから。追加ストレージ容量に関しては従来よりも割安になっており、64GBが299ドル、128GBが399。 5.5インチのiPhone 6 Plusは16GBモデルが299ドルで、以下各モデルトとも100ドルずつ高くなっている。

〔日本版〕 Appleの日本サイトによれば、4.7インチが6万7800円から、5.5インチのiPhone 6 Plusが7万9800円からとなっている。一番高い製品はiPhone 6 Plusの128GBモデルで9万9800円。

iPhone 5sと5cは当面販売が続けられるが、5sの価格は99ドルに引き下げられ、5cは無料となった。〔日本サイトではまだ情報がない。〕

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


速報:Apple Watchは349ドルから、来年初めに出荷

ついにAppleがウェアラブルに参入した。Apple Watch〔日本版翻訳中〕だ。

今朝(米国時間9/9)のイベントに参加した全員の最大の疑問は、「で、いつ、いくらで手に入るのか?」だった。

結局、これはなかなか難しい質問だと判明した。Apple Watchはまずサイズが大小2種類(手首の細いユーザーも心配いらない)あり、18Kの金側とスチールの2種類ある。

ティム・クックはそれぞれのモデルについて値段を明かさず、「2015年初めに出荷され、価格は349ドルから」とだけ述べた。

一刻も早くAppleのウェアラブル・デバイスを手に入れたい読者にとってはこの待ち時間はいささか辛いかもしれないが、デベロッパーは出荷までにApple Watch用アプリを開発する猶予が与えられたことになる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


サンフランシスコでTechCrunch Disrupt開幕―スタートアップバトルフィールドには日本チームも参加

〔この記事の筆者はSam O’Keefe

今日(米国時間9/8)、サンフランシスコでTechCrunch Disruptが開幕した。恒例のスタートアップ・バトルフィールドでは、もっとも有望な初期段階のスタートアップがデモを行う。今年のグループも皆さんを失望させないはずだ。

内容はモノのインターネット、エンタープライズ・ソフトウェア、医療診断、バーチャル・リアリティー、共有経済、セキュリティーツールと多様な分野をカバーしている。

参加チームはベイエリアの出身が多いが、アトランタ、ブルックリン、ダラス、デンバー、サンディエゴ、ブリン・モー、さらにはモンタナ州ボーズマンからも来ている。さらに5チームは日本〔FOVE〕、ドイツ、イスラエル、インド、ナイジェリアから海をわたってサンフランシコにやってきた。10チームは女性がファウンダーに加わっているし、そのうち6チームは女性がCEOを務めている。

彼らの努力の結晶は本日、月曜日と明日、火曜日の午後にステージで発表される。その後、最終候補チームが選ばれ、水曜日に最優秀チームが5万ドルの賞金とDisrupt杯を授与される。

バトルフィールド参加チームは3日間、スタートアップ・アレー会場でデモを継続する。参加チームは以下のとおり。

AlfredClub, Allre, Athla, Beartooth, Disease Diagnostic Group, DynoSense, FOVE, Gem, IsItYou, MailTime, Palate Home, Partpic, PatternEQ, QuickFire Networks, RallyTeam, Sciencebite, Self Lender, Shipstr, Stack, SOP Notify, StudyRoom, TableGrabber, Tailor, Valor Water Analytics, Vin.li, Xen.do.

〔日本版〕サンフランシスコDisruptカンファレンスの模様は、こちらでライブ中継されている。全日程はこちら。下の写真はFOVE。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+