Amazon、Q1決算は売上23%アップの197億ドル、EPS 0.23ドルでウォール街予測を上回る

今日(米国時間4/24)Amazonは、2014年会計第1四半期の決算を発表した。純売上高は対前年比23%アップの197.4億ドル、前四半期は255.9億ドル、1年前は160.7億ドルだった。しかし経常利益は19%ダウンの1.46億ドルだった。2013年第1四半期は1.81億ドルだった。

発表前のアナリストらの予測では、売上194.3億ドル、1株当たり利益0.23ドルだった。Amazon自身の指針は、純売上は182~199億ドル、経常損益は2億ドルの損失から2億ドルの利益の間としていた。多くのアナリストが、Amazonは自社予測の上限付近に来ると予想していたので失望させる結果となった。

Amazonの売上は予測不可能なことが多く、同社が一部株主の期待に反して必ずしも利益を追及していないことから、アナリスト間の意見に大きな隔りがあることは指摘しておくべきだろう。最低の予測は1株当たり1セントの損失で、最高は0.52ドルの利益だった。

Q1は伝統的に小売店が低調な四半期だが、Amazonは過去数ヵ月間に広く宣伝活動を行い、Amazon Primeの値下げや、99ドルの自社製セットトップボックス、Fire TVの発売もあった。さらに最近同社は、HBOと同局のコンテンツをストリーミングサービスにより多く加える契約に合意した。

また、Amazonの今期売上にどれほど貢献したのか定かではないが、ある最新記事は、売上税の徴収を強制された州における売上が減少していると指摘している。

残念ながら、Amazonは決算報告に自社サービスに関する様々な細かい要因を詰め込むのが好きだが、個々のビジネスユニットの数値は公開していない。例えば、同社がクラウドコンピューティング・プラットフォームのAWSから得ている利益(あるいは損失)は、未だに企業秘密だ。現在Amazonは、クラウドコンピューティング分野でGoogle、Microsoftらとの価格戦争に巻き込まれている。

通常Amazonは、決算報告の中でビジネスに関する興味深い事実をいくつか発表するのだが、今回は前四半期のニュースを繰り返すに留まった。

Amazonの次期への指針は、純売上高181~198億ドル、経常損失4.55~5.5億ドルと予測している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Amazonスマートフォンのリーク情報続々―顔位置追跡によるユニークな擬似3D機能あり

TechCrunchが独自に入手した情報によると、Amazonから近く発売されるスマートフォン(大きく改造されたAndoroid)のフラグシップモデルには4台のカメラによる顔位置追跡を利用したユニークな擬似3D機能が組み込まれるという。

開発中のAmazonのスマートフォンを実際に手に取ったことがあるというわれわれの情報源は「当面この3D機能の利用は、いくつかのジェスチャー・ナビゲーションに限定される」と証言した。

昨年10月、われわれはAmazonが2機種のスマートフォンを開発中であるという内部情報を得た。社内ではこのプロジェクトは、Project Smithと呼ばれており、顔位置追跡機能を組み込んだ上位モデルはDukeというコードネームを与えられていた。

われわれの情報源によると、フラグシップモデルのDukeは全面的にカスタマイズされたAndroidであるFireOSを搭載し、視差を利用した擬似3D機能を搭載している。ディスプレイ自体には3D効果はない。

Dukeの表側には四隅にカメラが装備され、ユーザーがカメラを傾けると、それを検出して左右に隠れたパネルを表示する。われわれの得た情報では、オリジナルの状態では3D機能の利用はこうした2、3のナビゲーション機能に限定されたものになるという。

われわれの情報源によれば、3D機能は顔位置追跡によるもので目の位置の検出によるものではないという。Amazonはアイ・トラッッキング・テクノロジーを一切開発していないということだ。

Amazonスマートフォンの発表時期はまだ不明だ。Amazonはローンチまでに十分な数のゲームやアプリを揃えたいところだろう。Wall Stree Journalによれば、 Amazonはサンフランシスコとシアトルの有力デベロッパーに実機を渡して協力を依頼しているという。.

Wall Street Journalは以前の記事でAmazonスマートフォンは6月に発表され、9月に出荷されるだろうと観測していた。

〔日本版:上はTechCrunchが入手したAmazonスマートフォンのリーク写真〕

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Amazon、デジタル・コミック・ストア、comiXologyを買収―Marvel、DCなどを販売

Amazonは先ほど、Marvel、DCなど多くのデジタル・コミックを販売するストア、comiXologyを買収すると発表した。

comiXologyは電子コミック版のiTunesやKindleストアだ。ユーザーはコンテンツをオンラインストアで購入、独自のiOS/Androidアプリ上で読む。

現在comixologyは5万冊のコミックを販売している。また2013年にはAmazonの書籍のセルフ・パブリッシング・サービスにそっくりな、コミック作家向けのセルフ・パブリッシング・サービスを開始している。

昨年、comiXologyのiOSアプリは総売上高でトップクラスの成績を収めた。実際、comiXologyはゲーム以外でAppleの2013年の有料アプリ、トップ20に入った2つのアプリの一つだった。

このニュースは、comiXologyのCEO David Steinbergerのブログ記事で確認された。それによると、Amazonグループの一員となってからもcomiXologyのブランドは維持されるという。

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Fire TV、Chromecastを蹴落としAmazonベストセラーのトップに

驚いてはいけない。Amazon Fire TVは、今Amazonのエレクトロニクス製品ベストセラーリストで、トップの座を占めている。これまでGoogleのストリーミング・スティック、Chromecastが、発売後まもなく、それまでトップだったKindleに代わってこの位置を保っていた。

Amazonは、ベストセラーリストの生成方法について詳細を公開したことはない。Fire TVは先週発売されたばかりなので、短い期間で集計していることは明らかだ。粉飾でない限り。

Fire TVがランク入りしたことによって、Amazonの電子製品ベストテンのうち半分がメディアストリーマーになった。他はChromecast、Rokuが2モデル、およびApple TV。

Fire TVは先週華々しくデビューし、それ以来Amazonのトップベージに大きく商品が掲載されている。この人目を広く広告を見過ごすことは不可能だ。どうやらAmazonショッパーたちは餌にかかっているようだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Amazon、AmazonFreshで利用できるハンディ・バーコードスキャナーのDashを試験展開中

食料雑貨品の買い物リストを作るのが手間だと感じている人は、Amazonを利用すれば快適な生活が送ることができるようになるかもしれない。

Amazonが新たにリリースしたAmazon Dashというデバイスの話だ。Wi-Fiで接続するデバイスで、これでバーコードを読み込んだり、あるいは製品名を声によって伝えると、該当商品をショッピングリストに追加してくれるのだ。食料雑貨を取り扱うAmazonFreshと連動するサービスだ。買い物リストを作成すれば、スマートフォンやPCから、簡単に実際の買い物をすることができる。

Dashプロダクトを説明するサイトにはさまざまなメリットが記載されている。いつでもリストが作成できるということなどに加え、「一度頼んだものは決して忘れない」ということも書いてある。

自分自身について言えば、買い物リストにもとづいて計画的に買い物をするようなことはしていない。おかげで典型的31歳独身男性のようなやり方で買い物をしてしまう(つまり、必要なものが冷蔵庫に入っているようなことがほとんどない)。Dashの想定利用者は、もう少しきちんとした買い物習慣を持つ人なのだろう。また、Amazonが言うように「子供でも買い物リスト作成の手伝いができる」あたりにもメリットがありそうだ。

現在のところDashは限定的なメンバー内での試用期間という位置付けになっている。スポークスパーソンは次のように言っている。

ロサンゼルスおよびサンフランシスコでPrime Freshをご利用いただいている一部の方に、Dashを試用して頂いています(AmazonFreshは現在シアトル、サンフランシスコのベイエリア、南カリフォルニアでサービス展開中です)。Amazonが取り扱う50万品種以上の家電用品、おもちゃ、生鮮食料品、家庭用品などを、Dashを使って当日配送ないし翌日の午前中配送便にてお買い求め頂けます。

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(翻訳:Maeda, H


AmazonのFire TVをApple TV, Google Chromecast, Rokuと比較してみた

Amazonが今日(米国時間4/2)、ネット上のストリーミングメディアをテレビ受像機で視聴する装置Fire TV〔ロゴ上ではfireTV〕を発表したが、しかしこの分野は先行選手も多い。今回のAmazonのツールキットをApple TVやGoogleのChromecast、Rokuの一連のストリーミングSTBや最新のHDMIスティックなどと比較すると、どういうことが言えるだろうか?*〔*: Dell Wyseは、この記事では扱われていない。〕

ファーストパーティ(の)コンテンツ

ここではAmazonが断然優勢だ。AmazonのInstant Videoには、メジャーなソースからの豊富なタイトルが揃っている。たとえばFoxのhit 24のストリーミングはAmazonが独占契約だし、またさまざまなオリジナルのビデオやゲームの制作にAmazon自身が資金を出している。音楽は、MP3ストアと、そのユーザのライブラリにアクセスできる。ただしInstant Videoの無料アクセスは、年会費が99ドルに上がったAmazon Primeの会員だけだ。

しかしファーストパーティコンテンツの豊富さでは、iTunesを抱えるApple TVが上だ(音楽、映画、テレビ番組)。そこにはありとあらゆる種類の視聴覚メディアが含まれるし、世界各地の市場をカバーしている。その点では、他社が真似できない優位性がある。ただしiTunesの場合、無料のストリーミングサービスはきわめて限定的で、多くの場合、一つ一つのコンテンツを買わなければならない。だからAmazonの場合と同じぐらいの量・質のコンテンツをiTunesで楽しむとしたら、とても年間99ドルでは足りないだろう。

GoogleにもPlay MusicとPlay Moviesがあり、ストリーミングも提供しているが、コンテンツの豊富さではAppleにかなわないし、しかも提供地域が限られている。また、iTunesの場合と同じく、無制限見放題というサービスはない。

Rokuはファーストパーティコンテンツがほとんどないから、ここでは比較の対象にならない。

サードパーティサービス

これらの製品の今後の死命を握るのは、それぞれ独自のファーストパーティコンテンツではなく、ユーザが世界のどこにいてもアクセスできるようなサードパーティサービスと、その豊富さだ。

このところ各種サードパーティサービスのデベロッパが次々とサポートを提供し始めている*点では、Chromecastがいちばん良い走りをしている。またその先進的なSDKにより、高度な統合化も可能だ。ただしこのデバイスは、スマートフォン、タブレット、デスクトップコンピュータなどの親デバイスを(ユーザサイドで)必要とするから、機能もそれらの機能に制限される面がある。〔*: 3~4月(2日)の新名乗りは、Rdio, Slingbox, Showyou, Photowall, Cards Against Humanity, Plex〕

Apple TVはAirPlayでサードパーティサービスを強力にサポートしている。そのストリーミングプロトコルにより、MacやiOS製品からコンテンツをテレビに送るのだ。Appleはネイティブアプリを次々とApple TVに加えて、サードパーティのコンテンツをこのプラットホームに持ち込もうとしている。そのやり方は、SDKをオープンにする方法より遅いと思われるが、それによってサードパーティサービスの充実が進んでいることも事実だ。Netflixがずっと、その主役的なサービスだったが、今でもまだそうかもしれない。

Rokuは元々サードパーティ専門であり、その大きなChannel Storeに加え、製品に内蔵のサードパーティアプリもある。AmazonのInstant Videoに対抗する主役級のサービスはここでもNetflixだが、自社のライブラリやコンテンツストアに縛られないことは有利だし、サードパーティとの契約でもAppleよりは柔軟性がある(しかしGoogleのChromecast…の今の勢い…には負けるか?)。Rokuはまた、Chromecastなどのようにユーザサイドで親デバイスを必要とせず、単独でテレビに接続でき、独自の提供形式と長年の経験を有していることが、有利だろう。

Amazonは今日の発表プレゼンテーションで、サードパーティに対するオープン性をしきりにリップサービスしていたし、有力サービスのほとんどとすでに契約済みだ。今後パートナーはもっと増えて、きわめてデベロッパフレンドリなプラットホームになりそうでもある。サードパーティ対応では今はRokuがトップだが、AmazonのFire TVが追いつくのも早いだろう。

ゲーム

この種のストリーミングデバイスにとって、ゲームは新しい分野だ。ChromecastもAndroidデバイス上の斬新なゲームをサポートすると言われているが、まだ具体的な情報はない。Rokuではすでに、Angry Birdsなど多くのタイトルをプレイできるが、その多くはあまりパッとしないモバイル向けポートであり、Rokuは本来、ゲーム用のデバイスではない。

Apple TVもゲームをサポートしているが、それはかなり回りくどいやり方だ。サードパーティのデベロッパにAirPlayへのアクセスを提供し、そしてそのデベロッパがiOSデバイスを使用する大画面用のゲームを作るのだ。そのやり方で、おもしろい二画面ゲームなどもできているが、まだゆっくり滑走路を走っている段階で、離陸はしていない。いっそのことAppleがこのプラットホームのネイティブのAPIをゲームデベロッパに公開したら良いのでは、とも思うし、最近はそんな噂もちらほら聞こえてくる。

Amazonは最初から、Fire TVをゲーム機としてもみなしている。OSはベースがAndroidだからゲームの移植は簡単、コントローラは40ドルで別売だが、いずれスマートフォンやタブレットからでもゲームをコントロールできるようになる。Amazonはすでに独自のゲーム開発スタジオを開設し、小規模なインディーデベロッパからビッグな大衆路線のスタジオまで、多様なデベロッパとパートナーしている。同社は、Fire TVのゲームのおもしろさは、実際にプレイしてみれば分かる、と言っているが、なにしろ今日の発表を見るかぎり、ゲームが製品の構想中に最初からあったことは、絶対に確実だ。

サイズと消費電力

消費電力という点では、USBポートを使うChromecastが断然有利だし、Rokuのストリーミングスティックもその点は同じだ。

Apple TVとRokuのSTBはふつうの電源コードを使うし、テレビへの接続でもスペースを取られる。なお、Apple TVにはEthernetポートがあり、オーディオの光出力もある。

AmazonのSTBもまさにSTBで、ドングルではないが、とても小型だ。そしてEthernet、USB、HDMI、光オーディオをサポートしている。リモコンがあり、8GBのストレージもある。これだけの機能があれば、ドングルではないことは不利とは言えない。

セットアップと使いやすさ

これらのデバイスはほとんどどれも、プラグアンドプレイだ。専用アプリを使ってセットアップするChromecastが、セットアップの容易さではトップかもしれない。ただしそれでも、WiFiへの接続とかアプリのダウンロードという手間はある。Apple TVでは、あまり有能ではないリモコンを使って、仮想キーボード上で大量のタイピングをしなければならない。

Amazonはほぼ完全なプラグアンドプレイで、わずか3ステップでセットアップは終わる。小さなコンテンツなら、ロード時間を待たなくてもすぐに再生が始まる。これも重要な利点だ。

価格

Apple TVは99ドル、Rokuは50~100ドル。GoogleのChromecastは35ドルだが、上述のように親機を必要とする。Amazon Fire TVの99ドルはGoogleの35ドルに比べると高いが、しかし中身が濃い。Amazonは、同価格のRoku 3やApple TVに、消費者の心の中で勝つことを最初からの目標にしたと思われる。今日のプレゼンテーションでは、UIの充実/多機能や、オリジナルコンテンツとゲームが最初から豊富にあることを、重要な差別化要因として挙げていた。それらが本当に、消費者が他製品を排してFire TVに飛びつく理由になるか、市場でその結果を見たいね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


グリーンピース、Amazonを叩き、Apple、Google、Facebookを賞賛(最新レポートによる)

環境監視団体のGreenpeaceは、世界の有力インターネット企業の環境成績に再び注目し、この 最新レポートによると、Apple、Facebook、およびGoogleが環境に優しい電力によるインターネットを率先しているのに対し、Amazon、具体的にはAWSが全員の足を引っ張っている。

AWSは、世界最大級の分散型ホスティングサービスだが、その二酸炭素排出量の詳細は、同社顧客にも一般にも公開されておらず、これがGreenpeaceのランク付けルールに抵触した。Amazonは同レポートで最も透明性の低い会社であるだけでなく、同団体の独自調査によると、わずか15%しかクリーンエネルギー源を使っていない。Greenpeaceは、エネルギー成績に関して同社はライバルから離される一方であると言っている。

成績上位者たちは、はるかに多くのクリーンエネルギー源を使い、石炭や原子力などの悪玉を避けることでGreenpeaceの点数を稼いでいる。Appleは、Greenpeaceによると、クリーンエネルギー源100%でiTunesとiCloudを運用している。その一部は同社の太陽光発電所から供給されており、米国の民間所有では最大の同発電所は、同社ノースカロライナ・データセンターも維持している。Facebookは全体の半分をクリーンエネルギー源に依存しており、同社とInstagramが使用しているノースカロライナおよびアイオワのデータセンターに電力供給するための、再生可能エネルギープロジェクトに投資している。Googleも多くのクリーンエネルギーを使用しており、同社のウェブ資産の34%(Gmail、YouTube、Google Playを含む)をクリーンに運用している。

次は何か?Greenpeaceは、全主要ウェブ企業に対して、100%再生可能エネルギーを使用し、自社のエネルギー源を透明化するよう訴えている。最終的に彼らは、インターネットの巨人たちが、もっと強く再生可能エネルギー源に移行するための明確な戦略を見出すことを望んでいる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Amazonの新メディアプレーヤー、FireTVを使ってみた

Amazonが新たなセットトップボックスFireTVを発表してから数時間しかたっていないが、われわれは実機に触れ新しいUIとコントローラーに慣れるのに十分な時間を与えられた。

Amazonは、FireTVの3大セールスポイントとして、スピーディーな性能、容易な検索、およびオープンなコンツンツコミュニティーを誇っている。

性能に関して、Amazonは確かに約束を果たした。

詳しくは正式なレビューに譲るが、現時点で例えば、”ASAP” (ユーザーが見そうなものを事前に読み込んでおくので、待たずにすむ)や、コンテンツのカテゴリーを高速にスクロールできるといった機能は、すばらしく快適だ。大げさではない。

私はRokuのハイエンド機や、SamsungのSmartTV、さらにはApple TVを持っているが、こんなに早く動くメディアプレーヤーを見たことがない

これは「ロード中」の画面が出ないという意味ではない。 アプリのダウンロードはすぐに終るが、ASAPのリストに入っていない番組はロード処理が必要だ。

検索に関して、Amazonは音声コントロールでこれを解決しようと試みた。新たなAmazon FireTVコントローラーはBluetoothを装備しているので、どこかに向ける必要はなく、内蔵マイクを使って好きなタイトルやジャンルを選べる。これまた、実にスムーズに働く。

リモコンのマイクボタンを押し、検索クエリをしゃべるだけで答が返ってくる。速い。タイプするより簡単。頭を使う必要なし。ブラボー、Amazon。

最後に、コンテンツ。AmzonのFireTVには、間違いなく山ほどのコンテンツがある。Netflix、Hulu+、WatchESPN、Showtime、Pandora、さらにはFireOSエコシステムの何千というゲームも。しかし、HBOGoが抜けているのは、私にとって購入決断を渋らせる理由の一つだ。Roku、Choromecast、Apple TVのいずれでも、GirlsとGame Of Thronesを見ることができる。

UIに関しては、まだ態度を決めかねている。新しいものには必ず慣れが必要だが、左側の2段パネルのFireTVオプションとオプション毎のカテゴリーは、混乱する。

ゲームの話に戻ろう。Amazonは、FireTVと組み合わせてゲーム体験を作った。リモコンの他に、専用ゲームコントローラーまたはスマートフォンやタブレットのアプリも使用できる。

これが、多くの人にとってセールスポイントになるかどうか私にはまだわからない。ゲームが重要な人は、ゲームコンソールを買うだろう。もしゲームが第2優先なら、スマートフォンかタブレットでゲームをプレイできる。この隙間を攻めるのは困難ではあるが、Amazonのオリジナルゲームは、なかなか魅力的に感じる。

要するに私の第一印象は、ゲームコントローラーやゲーム機能は、このデバイスを買う理由にはまずならないが、セットトップボックスの興味深い付加要素にはなるかもしれない。

FireTVの価格は99ドルで、別売のゲームコントローラーは29.99ドル。HDMIケーブルは含まれていない。

近いうちにフルレビューをお送りする予定だが、それまでの間この短いビデオを楽しみながら、お気に入りのストリーミング体験を模索してほしい。われわれも解明していくつもりだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Amazon、メディア・ストリーミング・サービス、Fire TVを発表―セットトップ・ボックスは99ドル

Amazonが長く噂に上っていたメディア・ストリーミング・ハードウェア、Amazon Fire TVをついに公式に発表した。 Amazonはライバルたちがこの分野で行ってきたことを長らく観察して十分に学習してきた。満を持して発表したFire TVはシンプルな操作性や強力な機能などいろいろな面でライバルに対して差別化を図っていることが見てとれる。

シンプルで強力

Amazonがまず狙ったのはシンプルさだ。Amazon Fire TVは居間のテレビに接続する小さな黒い箱で、クオドコアCPUとAndroidベースの独自OSを採用している。2GBのRAMはライバルの2倍から4倍の容量がある。デュアルバンドのWi-Fiは高速なネットワーク接続を約束する。厚みは10セント硬貨(1.8cm)よりやや薄く、UIはPlexに多少似ている。

専用リモコンは7つのボタンとクリックホイールが設けられている。Playボタンを押すと待ち時間なしに即座に再生が始まる。メインのホームスクリーンにはカテゴリー、再生リスト、アクセス、ユーザーのビデオライブラリー、映画、テレビ番組、アプリ、写真、設定がタイル状に配置される。即時再生はライバルとの大きな差別化要素だ。これまでのメディア・ストリーミングではどれも多少のバッファリングが必要だった。

コンテンツ

Fire TVのプラットフォームはHTMLとAndroidベースのカスタムOSだ。Amazonによればデベロッパーがウェブアプリ、Google Playのアプリを移植するのは簡単だという。またAmazon Studiosからの独自コンテンツが提供されるのもFireのセールスポイントだ。

Amazonにとってメディア・ストリーミング事業の重要性は大きくなっている。Amazon Instant Videoサービスを開始してNetflixやHuluに挑戦しているだけではなく、AmazonStudiosでオリジナルのコンテンツ製作にも乗り出している。どちらの場合でも最終的に覇権を打ち立てるためにはセット・トップ・ボックスを通じて消費者の居間のテレビを支配することがカギとなってくる。

ライバル

AmazonはFireの発表に当ってライバルに対する優位性を強く主張した。曰く、Rokuの検索機能は貧弱、Apple TVのリモコンはテキスト入力が面倒、またどのサービスもストリーミング開始までバッファリングのための待ち時間がある、等々。またライバルのプラットフォームはそれぞれが閉鎖的エコシステムで、これも消費者にとって不利益となっているとAmazonは指摘した。たとえばAppleはInstant VideoをApple TVから排除している。Netflixの月額料金の他に、Microsoftは接続料金として年に60ドルを要求している。

パートナー、検索

Fire TVのローンチにあたってNetflixがパートナーとなったことも発表された。HBO GO、SHO Anytime、Pandora、Hulu、ESPNなどもすぐに後に続くという。コンテンツの検索やオプションの選択はテキストやクリックだけでなく、音声入力でも行える。確実な音声認識ができるようリモコンにはマイクが内蔵されている。Amazonは「一部のサービスと違ってわれわれの音声認識は実際に作動する」と述べたが、これは暗にMicrosoftなどのサービスを指したのだろう。検索はジャンル、タイトル、出演者、キーワード、コンテンツのソースなどをサポートする。

アプリと機能

コンテンツのストリーミング機能に加えて、Fire TVには写真アプリがインストールされている。このアプリはAmazon CloudDriveを通じてユーザーのスマートフォンの写真をシームレスにFire TVに取り込む。アップロードはバックグラウンドで自動的に行われ、Fire TVで即座に表示が可能だ。これはフォトストリームをiOSデバイスからApple TVに表示させるより手間が少ない.

X-rayというのはKindleの補助ツールだという。視聴している映画や番組のリリース日付、出演者、監督、脚本その他関連するメタ情報をFireTVと同期設定したKindle Fireタブレットに表示させることができる。 つまりKindle FireがFire TVのネーティブなセカンドスクリーンになるわけだ。来月にはX-rayは音楽にも拡張され、歌詞の表示をサポートするという。

なお音楽コンテンツはPandora、iHeartRadio、TuneInなどのパートナーに加えてAmazon自身の音楽サービスが提供する。またFree Timeという子供向けの機能が用意され、コンテンツが子供向けに確実にフィルターされる他、「恐竜」など子供に人気のあるカテゴリーが用意される。Free Time UnlimitedはNickelodeon子供向け番組が月額料金で見放題となるのオプションだ。

ゲーム

AmazonはGaming on Fire TVでゲーム専用機メーカーに挑戦しようとしている。Amazonは専用機ゲームを「価格が高すぎる」と批判し、Apple TVに対しては名指して「消費者は満足していない」と述べた。AmazonはEA、Disney、Gameloftその他のゲーム・ソフトの大手をパートナーとして新しいゲーミング環境を提供していくとしている。UbisoftとTake-Twoも提携パートナーに加わっている。

Amazonは「来月には数千のゲームタイトルが公開される」と約束した。ゲームの操作はFire TVのリモコン、専用アプリをインストールしたスマートフォン、タブレットの他に、Amazon独自のゲーム・コントローラーが利用できる。価格は40ドル。AmazonはFireTVでMinecraftをデモした。

Amazon Fire TVは今日(米国時間4/2)からアメリカ市場に99ドルで出荷される。購入者にはNetflixとAmazon Primeの30日間の無料トライアルがついてくる。

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Googleに負けじとAmazonがS3, EC2, ElastiCache, Elastic MapReduce, RDSを大幅値下げ

Amazonが今日(米国時間3/26)、同社のクラウドプラットホーム上の一連のサービスの料金値下げを発表した。値下げの対象となるサービスは、ストレージサービスS3、クラウドコンピューティングプラットホームEC2、ElastiCache、Elastic MapReduce、およびクラウドデータベースRDSで、この値下げによりAmazonのプラットホーム上でアプリケーションを運用する費用が、Googleが今週初めに発表した額に接近する。

S3の場合は、標準ストレージの料金が、最初の1テラバイトまでは1ギガバイトあたり3セント、低冗長性ストレージでは2.4セントになる。EC2は、クラウドコンピューティングのインスタンスの価格が最大40%値下げされる。

データ保存料が49テラバイトを超えるユーザには、さらにストレージの料金値下げが適用されるが、標準ストレージの場合の最低料金は2.6セントで、これより安くはならない。2.6セントはGoogleの今の料金と同じで、Googleはいろんな区分けをなくして単一の料金制にした。

標準ストレージの最初の1テラバイトに関しては、それまでの使用料が85セント/GBだから、ものすごい値下げだ。Amazonによると、今回の値下げ幅は全体として36%から65%のあいだとなる。

EC2は、最大の値下げ幅が40%になる。たとえば標準のm3.mediumインスタンスは、これまでの1時間11.3セントが1時間7セントになる。それはGoogleのベーシックなインスタンス、n1-standard-1インスタンスと同額だ。

値下げされないインスタンスもある。たとえばメモリの最適化を伴う高額なインスタンスcr1.8xlargeインスタンスは、1時間3.5ドルのままだ。メモリ最適化インスタンスでもlargeでないインスタンスは、大きく値下げされる。また最小のインスタンスであるマイクロインスタンスも、1時間2セントに据え置きだ。

なお、予約インスタンスも大幅に値下げされる。

データベースサービスRDSも、多くのインスタンスタイプが40%値下げされる。キャッシュノードElastiCacheは34%安くなり、Elastic MapReduceは27~61%の範囲内で値下げされる(EC2の値下げに加えてさらに、という意味)。

値下げの適用開始日はGoogleの値下げと同じく4月1日だ。

明らかに、Googleの値下げ攻勢がクラウド業界に大地震を発生させたようだ。Amazonの次は、当然ながら、Microsoftだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazonのセットトップボックスは、Chromecastと同じくスティック型らしい

Amazonは独自のゲームコンソール/セットトップボックスを準備中で、本誌は複数の情報源から、そのデバイスがLab126制作のガジェットであり、形状はChromecastに似ている、即ち、スティックあるいはドングル型で、Apple TVのようなものではないと聞いている。さらに、ある情報源によると、PCゲームタイトルのストリーミングをサポートし、XboxやPlayStation等のゲーム機と競合可能であり、Androidベースのリビンクルーム用ゲーム機ではないともいう。

スティック型のフォームファクターは驚きではない。Rokuが先日同じデザインのデバイスを発表したばかりであり、Chromcastも消費者に評判がいい。しかし注目すべきは、このガジェットのゲームへのアプローチだ。PCゲームのストリーミングは、以前Amazon周辺でささやかれていた話と一致しており、同社がPCやMacのタイトルをダウンロード販売していることを考えれば理にかなっている。

こうしたストリーミング方式は、OnLiveが提供するリモートゲームサービスに近く、NvidiaがAndroidゲーム機のShieldやNvidiaベースのゲームPCで行っているものとは異なる。タイトルはトップ人気のゲームだと言われており、Amazonから30fps(殆どのオンラインビデオと同等)でストリーミングされると、本誌の筋は言っている。

OnLiveはLauder Partnersに買収された。財務問題からの救済が目的だった。同社は運営において多額の負債を抱えていた。サービス提供のために全国に大容量のサーバーを設置する必要があることが、コスト高の一因たった。Amazonは大きくスタートダッシュを切ることができる。すでに同社のデジタルコンテンツおよびクラウドサービス用に、巨大なサーバー群が用意されている。

ストリーミング・ゲームの提供は、セットトップボックス業界の大小ライバルに対する膨大な優位点になる。そしてOnLiveの失敗は、需要のなさが理由ではなく、運用コストの高さとスケーリング能力が欠如していたためだ。そして、もしこれがAmazon Primeのメンバー特典に加えられれば、Eコマースの巨人がユーザーをプレミアムサービスに引き込む新たなインセンティブになる。さらにこれは、最近リークされたAmazonのゲームコントローラーにも接続するかもしれない。ただし、同デバイスはどのセットトップボックスとも独立に販売され、Kindle Fireタブレットとも互換性があると言われている。

われわれは、Amazonのセットトップボックスに何が含まれるかについて相応れない情報を聞いているが、同社がこれを使ってAmazon Instant VideoとAmazon MP3のストリーミングサービスを販売促進しようとしていることは確かだ。ゲーム機能は、ライバルプラットフォームに対する大きな優位性であり、AmazonはSteamや主要ゲームコンソールメーカーとのとの直接競合に直面するだろう。しかし、デバイスは未だにテスト段階なので、最終バージョンにどんな機能が入るのかは、その時を待つしかない。

Photo courtesy flickr user iannnnnn

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


合衆国のAmazon Prime, 年会費99ドルに値上げ

恐れていた日がついに来た。AmazonはPrimeの年会費を近く99ドルに値上げする、と発表した。新料金は一週間後からで、これまでの79ドル99セントから約20ドルの値上げになる。

Amazon Studentの会員は49ドルを払う。Prime Freshの会費は299ドルに据え置きだ。

既存の会員は、会員資格が更新される時に新会費を払う。AmazonのFAQによると、すでにそのむねのお知らせメールを各会員に送ったそうだ。つい最近更新したばかりの人は、運がいいね。

Amazonは昨年末のクリスマス年末商戦でふるわなかったことを報告した1月末の決算報告のとき、Primeの値上げをほのめかしていた

今のAmazonの立場は厳しい。長年ウォールストリートの寵児だった同社の株価は、昨年のホリデイシーズンの不調のせいで躓いた。アナリストたちは、売上260.6億ドル、一株あたり利益0.66ドルを予想していたが、GDPが大きく伸びた四半期に、Amazonは彼らの期待に応えられなかった。

Amazonの株価は、まだ回復していない。〔Prime値上げでAmazonの株価上がる(未訳)〕。

すでに9歳になる今のPrimeは、単なる送料無料制以上のものだ。会員特典には、ビデオのストリーミングやKindleのライブラリなどもある。ぼくも長年のPrime会員だから値上げは痛いが、やはり会員を続けるだろう。お店へ買い物に行くのは、面倒だもんね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazon、売り手のための公式iPhoneアプリ、Amazon Sellersをリリース

Amazonは新しいiPhoneアプリ、Amazon Sellers静かにローンチした。これはAmazonの巨大マーケットを利用して商品を販売しようとする会社や個人向けのツールだ。

たいへんストレートなAmazon Sellerという名称のこのアプリは商品バーコードの読み取りと検索、価格チェック、販売ランキング、レビュー管理、買い手とのコミュニケーションなど多様な機能を備えている。

これまでAmazonのエコシステムでは売り手用の公式アプリが欠けていると指摘されてきた。現在この穴はSellerMobileのようなサードパーティーのアプリによって埋められている。しかし個人の売り手の間には、わざわざサードパーティーの有料アプリ使わねばならない(SellerMobileの場合月額5ドル()ことに不満の声が上がっていた。

もっともSellerMobileは依然としてAmazon Sellerにはない機能をいろいろ備えている。たとえばAmazonのアプリでは、SellerMobileほど高度な在庫管理はできない。ただしAmazonのアプリが今後改良されていく可能性は十分ある。

商品の検索や顧客とのコミュニケーションの他に、Amazon Sellerでは販売開始前に商品のリストを作成して利益を予想する機能もある。このアプリでは、売り手が原価を入力するとAmazonの手数料、配送料を差し引いた利益がどれほどになるかシミュレーションできる。

App StoreでAmazonは「このアプリを出入りする情報はすべてAmazonのサーバで処理される」と説明している。これは一見あたりまえの話に思えるが、売り手にとって死活的に重要な情報をサードパーティーに委ねなければならないことにしばしば不満が漏らされてきたので、それに対処したものだろう。

現在Amazon Sellersの利用にはアメリカのAmazonの売り手登録が必要だ。Android版についてはまだ情報がない。ダウンロードはこちらから

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazonは全メディアコンテンツ、アプリ、ゲーム等をテレビやホームシアターに流し込むSTBを3月に発売?

Re/Codeの記事によると、Amazonは3月にテレビ用のセットトップボックスをローンチするらしい。つまり、この、eコマースとデジタルメディアの巨人が今実際に、ストリーミングTV製品の開発に勤しんでいるというのだ。しかもそれは、昨年のホリデイシーズンに出ると噂された製品の発売時期が延ばされたもの、ということらしい。

そのAmazonのストリーミングボックスは、同社のデジタルメディアのコンテンツをテレビで視るための製品だ。まずAmazon Instant Videoのタイトルがあるし、合衆国のAmazon Primeの会員に無料で提供されるコンテンツもある。音楽のカタログも膨大だから、ひまだった(かもしれない)ホームシアターの稼働率を上げるには恰好だ。

Re/Codeの記事は、AmazonのそのガジェットがAndroidデバイスだ、と言っている。ただしKindle Fireのときと同じく、独自にフォークしたAndroidが搭載される。そのセットトップボックスがゲーム機にもなるのか、その辺ははっきりしないが、でも本誌の情報筋が前に漏らしたところによると、確かにそいつはゲームもサポートする。また、最近、別の業界筋から聞いたところによると、昨年暮のショッピングシーズンを逃したにもかかわらず、ゲーム機能はある、ということだ。

Amazonがストリーミングのためのメディア製品を消費者に提供するのは、至極当然だ。しかもそれがAndroidでAmazon Appstoreから何でもインストールできるとなれば、アプリのオープンなライブラリの整備が遅れていた一部の競合他社は一気に追い抜かれてしまうだろう。問題は料金だが、Amazon Primeの会費が20~40ドル値上げされるという噂が本当なら、このハードウェアとコンテンツの完全無料化が、すでに織り込み済みなのかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


AmazonのiOSアプリにカメラによる商品検索機能搭載―リアル店舗のショールーム化いよいよ進行

消費者は現在でもリアル店舗を訪れるとスマートフォンを使ってさかんに価格比較をしているが、店舗にとって状況はさらに悪化しそうだ。

Amazonは「カメラでショッピング」機能をメインのiOSアプリに追加した。これまでは棚に並んでいる商品のバーコードを読み取る必要があったが、これからは写真を撮るだけでAmazonその他のeコマースサイトとの価格比較ができる。

Amazonにとっては商品の画像認識は新しいテクノロジーではない。Amazonはすでに傘下のA9(オンライン検索および広告事業部)からFlowというスタンドアロン・アプリを提供している。

今回はこのツールがメインのアプリに統合されたわけだが、ここでもFlow機能と呼ばれている。スタンドアロン・アプリが公開されたのは2年と少し前だが、AmazonはメインのiOSアプリに統合する前に十分な時間をかけてテストを繰り返してきたわけだ。

FlowのiOSアプリ(将来はAndroidにも)の発端はAmazon A9がSnapTellを買収したときに遡る。このスタートアップは画像による商品検索テクノロジーの開発を行っていた。SnapTellで商品(正確にはCD、DVD、ゲームのジャケット、書籍の表紙)の写真を撮ると、Amazon,だけでなくGoogle、eBayその他主要なeコマースサイトの価格を検索することができた。

AmazonのiOSアプリに統合されたFlowの検索対象はオリジナルより広い。CDやDVDのパッケージや本の表紙だけでなく、ロゴやキャラクターなど特徴ある画像を幅広く認識できる。さすがに箱から出してしまった商品、たとえば居間に転がっているヘッドホンの写真では検索できないが、ショッピングの際の価格比較用には問題ないだろう。

正確さと幅広さでは商品のバーコードをスキャンするのが一番だが、商品を棚から取り出してひっくりかえさねばならないこともあるし、印刷位置がわかりにくい商品もあるのでやはり多少面倒だ。パッケージの写真をぱちりと撮るだけいいというのはやはり使い勝手がいい。.

カッコーが他の鳥の巣に卵を産み付けるように、Amazonはライバルの現実店舗を自社のショールーム代わりに使うという寄生虫作戦を取っている。画像認識機能の追加で、この作戦はますます効果的になるだろう。

〔日本版:このバージョンのAmazonアプリは現在は日本のApp Storeからはダウンロードできない。アメリカのApp Storeで有効なIDが必要〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazon株、時間外取引で下落。予想を下回る業績と弱気の予測が原因

今日(米国時間1/30)の株式市場閉鎖後、Amazonは第4四半期の業績を発表した。売上は255.9億ドル、1株当たり利益(EPS)は0.51ドルだった。同期の経常利益は0.51億ドルで、対前年比26%増だった。

ウォール街は、Amazonの売上を260.6億ドル、EPS 0.66ドルと予測していた。つまりAmazonは、GDPの伸びる四半期において、売上と利益の両方で期待を裏切った。

通常取引で、Amazon株は非常に好調で5%値を上げた。時間外取引では8%近く急落した。ちなみにAmazonの予測EPS成長率は200%以上たった。

失望させる収支にもかかわらず、同社は楽観的だ。「Amazonの顧客にとって今は良い時だ」とファウンダー・CEOのJeff Bezosが収支会見で言った。

直前の四半期でAmazonは、売上170.9億ドル、EPS マイナス0.09ドルだった。同社にとって2期連続の損失だった。3Qと4Qの売上差は、毎年Amazonにとって好機であるホリデーシーズンが含まれるかどうかによる。。

1年前の同四半期、Amazonの1株当たり利益は0.21ドルだった。

2013通年では、Amazonの売上は744.5億ドル、前年比22%増だった。同期間の経常利益は10%増の7.45億ドル、年末の現金および現金相当保有額は86億ドルだった。

Amazon株が通常取引で400ドル以上にはね上がったのは、おそらく昨日発表されたFacebookの期待以上に好調な業績が理由だろう。Twitterも堅調に8%値を上げ、同じ風に乗っている。しかし数字が出された今、あの楽観的予想は見当外れだったようだ。

次の四半期に関してAmazonは、売上182~199億ドル、前年比13%増と予測している。

トップ画像提供: Flickr

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


AmazonがEC2の報告ツールをローンチ…使用状況, 料金などを視覚化

Amazon Web Servicesのユーザは今日から、クラウドコンピューティングプラットホームEC2の報告ツールを使える。EC2の通常インスタンスや予約インスタンスが今どのように使われているのか、料金はどれぐらいになっているか、などが、簡単に分かる。

Amazonはこれまで、そのクラウドコンピューティングプラットホームのパワーを、New Relicみたいに美麗なグラフや使用状況リポートの背後に隠すことを、あまりしてこなかった。しかし最近では、徐々にユーザの要望に応えるようになってきた。今月初めにはBilling Console(課金情報コンソール)をローンチして、ユーザが利用しているAmazonのサービス全域にわたるクラウドコンピューティングの費用を、ユーザ専用のダッシュボード上で、AWSらしくないきれいなグラフなどで見せるようにした。

今日のアップデートは、サービス全域ではなくEC2だけが対象だ。Amazonによると、今度ローンチした使用状況報告機能は、“インスタンスの使われ方や利用パターンに関する情報をユーザに提示して、EC2の使い方の最適化を図っていただく”、というものだ。

この新たなツールで使用状況が分かるのは、EC2の通常のインスタンス(レギュラーインスタンス)と予約インスタンス(リザーブドインスタンス)の両方だ。報告内容は、タイムフレームや可利用性ゾーン、インスタンスタイプ、購入オプション、タグ、プラットホームなどで分類できる。予約インスタンスに関しては、使用状況と累積料金、オンデマンドのインスタンスを使った場合との費用比較、などが表示される。

費用(料金)や使用状況に関する現状データをユーザに親切に見せる、という点では、最近のAWSはCloudabilityや、RightScaleのCloud Analyticsなどに近くなった。これらの専門ツールは、AWSだけでなく利用しているすべてのクラウドについて現状を見せてくれるが、とにかくAWSがこういう報告ツールを提供して、ユーザの声に耳を傾けるようになったのは、とても良いことだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


AmazonのAppstoreでデベロッパはHTML5のWebアプリケーションを売れるようになった

Amazonが今日(米国時間1/28)、同社のAppstoreのポリシーの変更を発表した。それによるとこれからは、デベロッパは自分が作ったHTML5アプリケーション(Webアプリケーション)に、ネイティブのアプリケーションと同じく値段をつけて売れるようになる。それまではHTML5アプリケーションはすべて、自動的に“無料”のアプリケーションとしてAppstoreに載った。そのためデベロッパのやる気をそぎ、将来的には尻すぼみになるかもしれなかった。

Amazonは今年の8月に、Appstoreの門戸をHTML5アプリケーションに対しても開き、それらのWebアプリケーションやモバイルサイトをアプリ化して、Androidスマートフォンやタブレットだけでなく、Kindle Fireなどからでもダウンロードできるようにした。

デベロッパがこのオプションを利用すると、自分はまったくネイティブアプリの開発をしなくてすむ。WebアプリケーションのURLをAmazonに教えてやると、アプリへの変換とパッケージング、必要なメタデータの添付(画像、プロダクトの説明など)などのすべてをAmazonがやってくれる。

Amazonとしてはそれは、Appstoreの成長策のつもりだ。多くのデベロッパが今でも、先にiOSバージョンから開発を開始するが、しかし同時に彼らは、応答性の良いWebサイトをAndroidの上で(アプリとして)動かしたいと願っている。

一般消費者にとっては最近ますます、ネイティブティアプリケーション/アプリとHTML5アプリケーションの区別が困難になっている。また両者はAppstoreの上で同一のリストに載っているから、どれがネイティブでどれがHTML5かも分からない。今後自分のWebアプリケーションをAmazonのオプションを利用してアプリ化するデベロッパが増えれば、全体的にもAndroidへ流れるデベロッパが急増するだろう。

ただし今日の発表でAmazonは、今あるHTML5アプリケーションの数を明かしていない。それは、まだそんなに多くない、という意味か。Amazonに問い合わせたが、数は発表しない、という答が返ってきた。

今度のポリシー変更で、HTML5のデベロッパが自分のアプリケーションを売れるようになっただけでなく、AmazonのFree App of the Day(FAD)(今日の無料アプリ)プロモーションに参加して露出度を上げ、トラフィックとダウンロードを稼げる。iTunes App Storeのやり方と同じだ。

FADプロモーションに選ばれたアプリは、モバイルデバイスやKindle FireやAmazonのGold Box Best Dealsページの上で目立つようになり、FacebookやTwitterでも言及されるようになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Microsoft Azureがストレージを値下げ, Amazonの値下げに追随

今週の初めにAmazon Web Servicesは、そのクラウドストレージサービスS3を値下げし、今日(米国時間1/24)はMicrosoftがそれに続いて、同社のクラウドストレージサービスを値下げしている

ローカルな冗長ストレージはAzureとAmazonで料金が同じになり、Azure Storageのトランザクション料金は、同じくAmazonと歩調を合わせて50%カットされた。さらにMicrosoftのLocally Redundant Disks/Page Blobs Storageは28%値下げされた。

昨年4月にMicrosoftは、AWSのどんな値下げにも合わせていくと言ったから、今日の値下げ発表は意外ではない。Microsoftによると、Azureのストレージの値下げは完全にグローバルだから、リージョンによってはAmazonよりも安くなるそうだ。

Microsoftは今日の発表声明の中で、料金はもちろんユーザにとって重要だけれども、同社は“信頼性とスケーラビリティの点でもベストを”提供する、と言っている。具体的には、同社の冗長ストレージオプションではデータが400マイル離れた別のデータセンターで複製されるから事故や災害に強い。またAzureのユーザは仮想マシンのストレージを永続性のストレージとして確保するが、AWSではEBS上のストレージが特別料金になる。したがってこの種のストレージに依存する顧客にとっては、Azureの方が安上がりである、と。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazon、S3料金を最大22%、EBSを最大50%値下げ―新しいEC2インスタンス・タイプを提供

このところAmazonはほとんど毎月のようにAmazon Web Services (AWS)はサービスの値下げを行っている。今週はS3EBS値下げされた。これに加えてSSDベースの一般的用途のM3インスタンスが2種類、新たに提供された。

新インスタンスはミディアムとラージの2サイズで、料金は0.113ドルからスタートする。 M3は以前のM1を置き換えた高速なインスタンスだ。AWSがM3をリリースしたのは昨年だが、今回ミディアムとラージというインスタンスが新設された。Amazonによれば、CPUパワー、RAM、ネットワーク能力が適切にバランスされ、広い範囲のアプリケーションの実行に向いているということだ。

デフォールトの設定では、ミディアムは4GBのSSDストレージ、3.75GiBのRAM、1基のバーチャルCPUからなる。つまりCPUやメモリーに大きな負荷がかかるようなアプリケーションの実行には向いていない。ラージ・インスタンスは32GBのSSDストレージ、7GiBのRAM、2基のバーチャルCPUで構成される(下の表参照)。

これらの新しいインスタンスはAWS GovCloud以外のすべてのAWSリージョンで利用可能だ。

非常に巨大なストレージ容量を必要とするS3ユーザーに対し、Amazonはクラウドストレージの料金を劇的に値下げした。5000TB以上のユーザーについては22%の値下げとなる。それ以外のユーザーの場合はそれ以下の率だが、1TB以下でも11%の値下げだ(下の表を参照)。新料金は2月1日から適用される。

Elastic Block Storageでもストレージ容量、I/Oリクエス回数とも大幅な料金引き下げが行われた。 一部のリージョンでは最大50%の値下げになっている。こちらも2月1日からの適用。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+