Apple、史上初めてiPhone販売で前年割れ

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史上初めて、iPhoneの販売台数が減少した。

2015年の同時期、Appleは6100万台のiPhoneを売った。今年の3月期、Appleが販売したのはわずか5120万台、前年比16%減だった。

これは、iPhoneがピークに近い(既に達していないとすれば)ことを知っている多くの人々にとって驚きではない。初めてiPhoneの買う人がもうそんなに多くいないというだけのことだ。

これは世界最大のスマートフォン市場である中国では特に顕著であり、ついに飽和状態に達したスマートフォン販売全体が下降し始めている。Appleの中国での総売上は26%減ったが、この減少にiPhoneがどれだけの影響を与えたかは明らかになっていない。

一方、iPhones 6sと6s Plusモデルは、iPhone 4sのSiriや、iPhone 5sのTouchIDのように、毎年の買い換えを決心させるような新機能を提供していない。加えて、新たに発売された小さくて安いiPhone SEは、発売日が3月31日だったためこの決算報告に含まれていない。

Appleは常に、「S」の年には大きな機能追加を行わず、前の世代と殆ど外見の変わらないiPhoneを提供してきた。Apple CEO、Time Cookは今日の決算会見でこのことに触れ、iPhone 6sへの買い換えは、iPhone 5sへの買い換え台数よりわずかに多かったと語った。

それでも、iPhone 7、および新発売のiPhone SEにかかる期待はかなり大きい。

前の四半期、iPhoneはAppleの総売上の70%近くを占めていた。Appleの四半期損益が2003年以来初めて減少した理由もそれで説明がつく。

iPhoneの売上成長がないと、同社は少々困難な状況に曝される。iPad、Macの両部門も対前年比で減少したことも事態を悪化させるばかりだ。

それでもAppleは、サービス事業に大きく力を入れており、成長を見せている。Tunes、App Store、Apple Music等から成るサービス事業は前年比で20%上昇した。ある意味で、「iPhoneピーク」問題がサービス売上を押し上げているとも言える。ユーザーのインストールベースが増えれば(Appleは今年、登録台数10億台に達した)、Appleのソフトウェアエコシステム経由の購入は増える。

さらに、これらのソフトウェアベースビジネスは、消費者にMacBookやApple Watch、Apple TV等、他のApple製品の購入を促す。

残念ながらAppleは「その他製品」の内訳を公表していないため、どの製品が現金をもたらしているかを解読することはできない。いずれにせよ、Appleが利益率の高いiPhone事業の落ち込みろ、サービスその他の製品で補えるかどうかはまだわからない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple TVとApple WatchはQ2に絶好調だった(らしい)

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火曜日(米国時間1/26)の取引終了後、Appleは四半期決算を発表し、184億ドルの利益を記録した。

リリース文からは、iPhoneが7480万台販売され、アナリスト予測とほぼ一致したことが容易に読み取れるが、Appleの「その他」カテゴリーは、具Apple WatchとApple TVが実際に何台売れたかを知るのを難しくしている。

われわれにわかるのは、「その他」カテゴリーの買巡43.5億ドルが大きく伸びた結果であることだ ― 年間62%成長しただけでなく、前四半期からも43%伸びている。これは、Apple Watchが新発売された4月以降に急な売上増があったことを意味している。あるいは、ホリデーセールの増加や、人気の第4世代Apple TVのためかもしれない。BeatsのヘッドホンやiPodもこの「その他」に含まれている。

具体的な販売数値は明らかにしなかったが、CEOのTim Cookは決算会見で、「Apple TVにとって圧倒的に最良の四半期だった」と話した。現在Apple TVにはアプリが3600種類あると彼は言った。

さらにCookは、同社が「Apple Watchの販売で四半期記録を立てた…特に12月」と話した。AppleはApple Watchの具体的な販売台数を公開したことがない。

「その他」の数字を見て、Asymcoのアナリスト、Harace Dediuは彼のApple Watch予測を修正した。

[私の推定では、Watchの四半期販売台数は550万台、累計で1240万台]

彼はデバイス別に推定したこのグラフも見せた。

アナリストらによるApple Watchの販売台数は大きくばらついている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple TVの登録アプリ、早くも2600本―最大のジャンルはゲーム

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今日(米国時間12/10)発表された最新レポートによれば、スタートしてからわずか1月と少しでApple TVのApp Storeは、すでに2624本のアプリが登録されているという。このペースで新規登録が続けば1月後に5000本、来年初頭に1万本の大台に乗ることも十分可能なようだ。

このデータを収集したのはApple TVのアプリ・モニターのパイオニアのひとつ、appFiguresだ。発表されたレポートにはカテゴリー別の内訳も掲載されている。予想されたことながら、もっとも人気の高いカテゴリーはゲームだった。登録本数は1002本で全アプリの38%を占める。

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appFiguresによれば、ゲームとエンタテイメントという当初からのカテゴリーに加えて、Appleがストアのオープン後に追加したカテゴリーでは教育、ライフスタイル、音楽、健康とフィットネス、写真、ニュースとスポーツが人気が高い。一見して奇妙に思えるのはユーティリティ、音楽、写真分野の登録本数がニュースとスポーツより多いことだ。今後サブカテゴリーが設けられば事情はもう少しはっきりしてくるのだろう。

appFiguresはまたApple TVのアプリのビジネスモデルも分析しており、39%が有料アプリだという。大半は月額2.99ドル以下だ。一部のデベロッパーは9.99ドル以上で、中には59.99も課金するアプリもある。【略】

このレポートを分析すると、少なくとも今のところ、ユーザーは「お気に入りの番組をストリーミングするのに便利なデバイス」としてApple TVに魅力を感じているようだ。エンタテイメント・アプリはトップ50位のうち28本を占めている。登録本数からいえばもっとも人気の高いゲーム・カテゴリーのゲーム分野で50位以内に入ったのは8本に過ぎなかった。

とはいえ、現在のApple TVが最近スタートしたばかりのサービスであることに変わりはない。ストアには毎週447本の新アプリが登録されているという。このスピードで拡大しているのであれば、上述のトレンドがいつ大きく変化しても不思議はないだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

「Facebookでログイン」がApple TVでも使えるようになった

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Appleの新しいApple TVで最大の欠点はiPhoneのRemoteアプリが使えないことだ。特に、初めて使う時が問題で、Netflixのパスワード、Huluのパスワード、等々をApple TVのリモコンで入力しなければならない。しかし、FacebookのtvOS用の新しいSDKは、この面倒な入力手続きを回避する良い方法のようだ。

iOSと同じように、FacebookはデベロッパーがこのSDKをアプリに統合して、「Facebookでログイン」機能を使えるようにする。しかし、tvOSにはさらに一ひねりが加えられている。最初にFacebookのパスワードを聞く手順をスキップできる。

上の画像のように、ログイン画面には、スマートフォンでfacebook.com/deviceへ行くように書かれている。スマホでログインしたら、8桁の確認コードを入力するだけでFacebookアカウントとApple TVを結び付けられる。Facebookにログインしていなければ、まずそれが必要だが、スマホでやる方がずっと簡単だ。

この手法を使っているのはFacebookだけではない。Apple TVでYouTubeアプリをダウンロードすると、同じ方法でGoogleアカウントを結合できる。Android TVが動作しているデバイスでも同じしくみを使っている。

Facebook SDKには、アプリデベロッパーが分析に利用できる機能もある。iOS用SDKと同じようにイベントのログが記録される。

Facebookのシェアボタンをアプリに組み込んで、リンクや写真、ビデオ等をシェアすることもできる。ゲームデベロッパーにとっては、利用者拡大に有用な機能かもしれない。そしてもちろん、Facebookを使ってログインすれば、デベロッパーはFacebookのソーシャルグラフを使って、マルチプレーヤーゲームで友達を探すこともできる。

しかし、ソーシャルグラフにもっと強く依存しているアプリもある、例えばTinder。いま米国では感謝祭であることを考えれば、テレビでTinderを使える可能性をもたらしてくれたFacebookに、みんなで感謝すべきかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple TV、店頭でも発売開始

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新しいApple TVは、一新されたリモコンと独自のエコシステムとともに、今日(米国時間10/30)から店頭に並ぶ。

149ドルのセットトップボックスは、地元のAppleストアで求められるほか、9to5macによると、Best BuyとTargetでも扱っている。気の早い人たちはすでに予約しているから、先週ネットで手に入れているだろう。

新しいApple TVは、従来世代の機種がNetflix、HBO、HuluなどのアプリやiTunesライブラリをアクセスするだけだったのとは異なる。新バージョンは、サードパーティデベロッパーが作る専用アプリによって、テレビの中に無限のコンピューティングの可能性を提供する。

その一環として、Appleはリモコンも一新し、各種のセンサーを内蔵することによって多くの機能を可能にした。例えば、新リモコンにはタッチパッドが付いて前後へのスキップができるようになり、加速度計とジャイロスコープを使えば、ゲームのモーションコントローラーにもなる。

もしそれでもまだ不足なら、Apple TVは総合的検索、ボイスコントロール、さらにはSiriも統合された。

価格は、32GBモデルが149ドル[1万8400円]、64BGモデルが199ドル[2万4800円]。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Amazon、新Fire TVでAppleに挑戦状

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これをホビーと呼んではいけない。Amazonのリビングルームへの野望は本気であり、メディアレシーバー、Fire TVの第2世代をまもなく発売する。同社は最初のFire TVを1年半前に発売し、そこには新たに強化されたApple TVと類似の機能が備わっていた。初代Fire TVは音声検索もアプリもゲームも持ち、新機種はさらに強力になっている。

Amazonの次期デバイスは、FCCウェブサイトに仮の名前で載ってたデバイスを見つけたDave Zatzによって暴露された。書類には新たにmicroSDカードスロットが、802.11ac、Bluetooth 4.1、イーサーネットポートおよびUSBポートと共に記載されている。しかし、ガジェットはハードウェア仕様だけで売れるわけではない。

現時点で、Fire TVのインターフェースが変わるのか、あるいはゲームにもっと焦点を当てるのかは不明だ ― いずれも新しいApple TVと正面から戦うために必要だ。そしてDave Zatzが指摘するように、4K出力は一部の人々にとってキラー機能になり得るが、まだはっきりしていない。

Amazonがこの新モデルをごく間近に発売する可能性は高い。例年この会社は新しいハードウェアを秋の始めに発表しており、現在Amazonは初代Fire TVを入手不可と表示している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

昨日のAppleイベントにて流された製品紹介ビデオ一覧

Appleのプレスイベントに参加したことのある人は、イベントの「フォーマット」のようなものにお気づきのことだろう。

まずTim Cookが登壇して、iPhoneの売り上げ状況、iOSのマーケットシェア、好調な販売成績などについての数値を発表する。そしてその後に新しいプロダクトの紹介が始まるというパターンだ。噂されていた製品群を公に紹介していくのだ。

そして実際に紹介する段階になっても、そこにもやはり「フォーマット」のようなものがある。機能やスペックなどを紹介する前に、Appleの産み出す各種プロダクトが細部に渡るまで徹底的に吟味されていることを示すビデオが流されることが多いのだ。

流されるビデオも、たいていの場合はとても興味深いものとなっている(しばしば登場するJony Iveの魅力も大きい)。

プレスイベント・ビデオのファンだという方もいるかもしれない。そのような人のためも考え、今回のイベントで利用されたビデオをまとめてみた。興味のある方はぜひご覧いただきたい。

iPhone 6s



Apple Watch


iPad Pro


Apple Pencil

Apple TV

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(翻訳:Maeda, H

明日のAppleイベントではいったい何が起きるのか?…主要アップグレードをご紹介

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明日(米国時間9/9)のAppleのイベントは巨大な怪獣だ。San Franciscoの会場Bill Graham Civic Auditoriumは7000名収容、しかも噂では複数の製品が紹介される…iPhoneだけでなく、Apple TVもiPadもApple Watchも。それぞれ、何を期待すべきだろうか。

iPhone 6sはカメラのセンサの性能がアップ

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サプライ・チェーンからのリークによると、iPhone 6sはデザインの大幅な変更はないけど、内部はほとんど何もかもアップグレードされる。その主役はもちろん、より高速なA9チップと2GBのRAMだ。

Appleがとくに強調しようとしているのが、カメラのセンサだ。容量12メガピクセルとなり、iPhoneとして初めて4K対応になる。今では、iPhoneを自分の唯一のカメラとして使っている人が多いから、カメラのアップグレードは重要だ。フロントカメラも、もちろんアップグレードされるだろう。

9to5macによると、iPhone 6sはApple Watchで導入されたForce Touch(感圧タッチ)を実装する。これからのデベロッパはiPhoneの上で、タップとプレスと押し下げプレス(deeper press)の計3種類の入力を判別できるようになる。

ケースは軽量強靭な7000シリーズのアルミを使用し、カラーは新たにローズゴールドが加わる。

WWDCでAppleは、16GB iPhoneのためのiOS 9の重要な機能をたくさん紹介した。でもiOSのアップデートはそのときよりも小さくなり、アプリのメモリ所要量もより少なくなる。その意図は、16GBのエントリモデルをiPhone 6sに限定したいのだ。新しいiPhoneの形状については、先日の記事をご覧いただきたい。

Apple TVとApp Store

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Apple TVのアップデートは大きい。本誌のMatthew Panzarinoによると、リモコンがタッチスクリーン方式になり、マイクロフォンと指定センサがつく。これまでのリモコンに比べると、ゲームなどにおいて、テレビとの対話がずっとやりやすくなるだろう。

映画の検索は、複数のサービスに対して一気に、そして自動的にできる。ネイティブSDKが提供され、Apple TV専用のアプリストアもある。Apple TVでFlappy Birdをプレイできるのも、もうすぐだ。

BuzzFeedによると、チップはA8チップをデュアルコア構成で使用する。

コードカッター(ケーブルテレビの契約を切った人)のための会費制のコンテンツサービスは、まだローンチしない。サービスの開始は、数か月後になるらしい。それまでApple TVの発表を待つ、ということはしないのだ。新しいApple TVに関してはまだリーク情報も少ないから、早期の発表は大歓迎だ。

さあiPad Proだ、心の準備はできてるかな?

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Appleは今、iPadの微妙な立場を感じている。iPhoneで何でもできるようになったから、iPhoneとiPadの両方を持ってる人は、iPadがデスクの上でほこりをかぶっているのだ。アップグレードも忘れている。だからAppleとしては、iPhoneやMacのユーザにとってiPadをもっと強力なものにする必要があった。

まず、iPad miniがアップグレードされてやや薄くなり、チップもA8以上にアップしてマルチウィンドウのマルチタスクが可能になる。iPad Airも、仕様がアップするかもしれない。

そして、iPad Proだ。それは、相当前から噂されていた12.9インチのデバイスで、スタイラスを使える。つまり、指では無理なこともできる。画面が大きいからマルチスクリーンにも無理がない。今後、正規品としてのキーボードケースやそのほかのアクセサリが、続々登場するかもしれない。

Apple Watchのバンド、OS X El Capitan、iOS 9のリリース予定日

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Macのアップグレードはないが、OS X El Capitanはもうすぐだ。この新しいオペレーティングシステムについては、リリース日の発表ぐらいは、あるかもしれない。同じく、iPhone 6sはiOS 9と一緒の発売だ。それらのリリース予定日の発表もあるだろう。

Apple Watchに関しては、Sportバンドの色数が増える。watchOS 2のリリース日程も、発表されるかも。

明日のキーノートでいちばん重要なニュースは、なんと言っても、Apple Watchみたいなモーションウォールペーパー(動く壁紙)の発表だ。そう思わない?

本誌TechCrunchは明日(米国時間9/9)の、西部時間午前10時/東部時間午後1時から、このイベントのライブブログを行う。ロックスター級のブロガーを多数起用して、その、生々しいコーフンをお届けしよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple TV 4、200ドル以下で10月出荷予定との報道

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来たるべきApple TV 4については数多くの情報が伝えられているが、価格は未確定要素の一つだ。しかし、9to5MacのMark Gurmanの情報源によると、A8チップを塔載すると言われる新しいボックスは、200ドル以下(149ドルまたは199ドル)で販売されるようだ。

Apple TVは次世代iPhoneと共に9月9日のイベントで発表されると複数の筋が伝えている。TechCrunchのMatthew Panzarinoは新デバイスについて、ゲームやアプリコンテンツ向けの本格的プラットフォームやデベロッパー向けSDK、真新しいリモコンが加わる等、詳しい予測記事を書いている。

恐らく最も興味深いハードウェアであるリモコンは、複数のモーションセンサー、タッチスクリーン並びにSiriスタイルの操作を可能にするマイクロフォン等を内蔵すると予想される。

ソフトウェアに関してAppleはケーブルを置換えるコンテンツプラットフォームを構築し、ユーザーはテレビとオンデマンドムービーを月額40ドルで見られるようになると情報源は伝えている。しかし、発売時点でアクセスするためは、ユーザーはまだケーブル会社にログインする必要があるという。

Gurmanはまた、Apple TV 4は9月の発表後、10月から出荷されるだろうと書いている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

来週のWWDC、新Apple TVの発表は期待薄との報道

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事前の状況は、来週のWorldwide Developer Conferenceで新しいApple TVが出ることを示していたが、新たな信頼できる情報によると、見るべきものは期待できないようだ。Apple製品の正確な予想で定評のあるNew York TimesのBrian X. Chenは、最近Appleが新たなセットトップ・ストリーミングボックスの発表を中止する決定を下したと報じた。

NYT記事は、「同製品の概要を話した人々」を情報源に挙げ、「まだデモできる状態にない」だけだと書いている。さらに、Apple TVコンテンツが主な障璧の一つであり、それはAppleの各種デバイス横断で使うライブプログラム用チャンネルが、まだ完全ではないためだと説明している。

そのコンテンツパッケージについては去る3月にWSJが、来週のイベントで発表された後、9月にスタートする可能性を示唆していた。仮にサービスそのものがなくても、新たなハードウェアにはオープンなApple TV SDKが提供され、どのサードパーティーデベロッパーでもこのプラットフォームをターゲットにできるようになると考えられていた。
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WWDCに登場すると思われるのは、AppleのJeff Williamsが以前紹介したネイティブWatchデベロッパープラットフォームで、年内の一般公開に先立ちこのデベロッパー向けカンファレンスで発表されるだろう。Watchそのもので動くApple Watchアプリは、9月に発売されるであろう新型iPhoneハードウェアと共にデビューする可能性が高い。

新TVがなくとも、Appleにはイベントで話すべき内容が山ほどある。ネイティブ開発ツールの発表が確実である他、iOS 9とOS Xの新バージョンやWatch OSの次期主要アップデートのプレビューも見られるかもしれない。

AppleはTechCrunchの質問に対してコメントを拒んだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

次期Apple TVのリモコンはタッチ方式になるかもしれない

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Appleの次期Apple TVは、数週間後に迫ったWorld Wide Developers Conferencesで発表されると噂されているが、新しいデザインのリモコンが付いてくるかもしれない。新たなリモコンにはタッチパッドが付いているとNew York Timesは報じており、ユーザーはスクロールやナビゲーションに使えるという。

AppleはTechCrunchに質問への回答を拒んだが、Appleの入力方式全般の傾向、新しいApple TVに入ると噂されている機能、そして同社の最新タッチ技術の進歩を踏まえれば、このデザイン変更は十分理にかなっている。

まず、AppleがApple TVを、本格的App StoreおよびデベロッパーSDKによって改訂するのであれば、タッチパッドは高度なナビゲーションの要求に答えるものだ。UIのナビゲーションだけでなく、Apple TVの様々なタイプのアプリ ― ゲーム等 ― で使うことを考えればなおさらだ。

もう一つ考えられる理由は、Appleのタッチ入力技術はおそらく業界をリードしており、同社はあらゆるデバイスに採用したがっていると思われることだ。タッチ入力はMagic MouseとMagic Trackpadの両方で使用されており、いずれもライバルの同等デバイスでは得られないようなコマンドや制御を可能にしている。

そして、Appleが最新技術であるForce Touchやタプティックフィードバックを新しいリモコンに採用するのかどうかも興味深い。13インチRetina MacBook ProをはじめMacBookおよびApple Watchと、Appleは最新製品に次々とこの技術を反映している。TVリモコンにForce Touchを利用すれば、入力方法の幅がさらに広がり、NY Timesの予想する、新リモコンにはタッチパッド以外にボタンが2つしかないという場合にも役立つだろう。

Appleのリモコンは長らく改訂が待たれている。現在のアルミニウム製デバイスは、古いプラスチック製の焼き直しにすぎず、Appleの技術もユーザー体験に関する感覚も過去数年間に大きく変わってきている。

6月8日のキーノートから始まるWWDCで明らかになるはずだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AppleがApple TVからiOSデバイスへの逆AirPlayストリーミングの特許を取得

今日(米国時間12/23)、Appleは米国特許商標局から新しい特許を承認された(AppleInsider)。これは一種の逆AirPlayで、コンテンツをApple TVから各種のiOSデバイスにストリーミングするものだ。

特許概要によれば、「コンテンツを固定デバイスとポータブル・デバイスの双方に同期してストリーミングするシステム」で、これにより、Apple TVが受け取ったインターネット上のコンテンツを、iOSデバイスで同時に表示することが可能となる。またApple TVのユーザー・インタフェースをiOSデバイスに表示することもできる。最近Apple TVのインタフェースが大幅にアップデートされたのはiPhoneなどのiOSデバイスで表示されることを考えた対策だったようだ。

Appleの特許は、パーティーなどでApple TVまたはそれに類する据置型のメイン・デバイスを中心にして多人数が同一のコンテンツを視聴する場合を例にこのシステムのユースケースを説明している。ここで一人のユーザーがその場を離れた場合、メインのストリーミングを停止してそのユーザーが帰ってくるのを待つのではなく、そのユーザーのモバイル・デバイスに同期ストリーミングして、他の場所で続きが見られるようにできるという。

Apple TVがストリーミングするコンテンツをiOSデバイスで表示する場合、パスワードの入力などは特に必要なく、ゲストとして参加できる。

この特許はApple TVに便利な機能を追加するものであることは間違いないが、実装に当たってはコンテンツ所有者から承認を得る必要があるだろう。単一のユーザーによる視聴を前提としているのに、限定的とはいえ、他のユーザーのデバイスでも視聴できるというのは著作権や広告の面で問題が生じる。

Appleはもちろん知財上の問題は認識しているだろう。Apple TVからiOSデバイスの逆ストリーミングはあるいはより広範囲に影響を及ぼす次世代ストリーミング・システムへの準備の一環なのかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


AmazonのFire TVをApple TV, Google Chromecast, Rokuと比較してみた

Amazonが今日(米国時間4/2)、ネット上のストリーミングメディアをテレビ受像機で視聴する装置Fire TV〔ロゴ上ではfireTV〕を発表したが、しかしこの分野は先行選手も多い。今回のAmazonのツールキットをApple TVやGoogleのChromecast、Rokuの一連のストリーミングSTBや最新のHDMIスティックなどと比較すると、どういうことが言えるだろうか?*〔*: Dell Wyseは、この記事では扱われていない。〕

ファーストパーティ(の)コンテンツ

ここではAmazonが断然優勢だ。AmazonのInstant Videoには、メジャーなソースからの豊富なタイトルが揃っている。たとえばFoxのhit 24のストリーミングはAmazonが独占契約だし、またさまざまなオリジナルのビデオやゲームの制作にAmazon自身が資金を出している。音楽は、MP3ストアと、そのユーザのライブラリにアクセスできる。ただしInstant Videoの無料アクセスは、年会費が99ドルに上がったAmazon Primeの会員だけだ。

しかしファーストパーティコンテンツの豊富さでは、iTunesを抱えるApple TVが上だ(音楽、映画、テレビ番組)。そこにはありとあらゆる種類の視聴覚メディアが含まれるし、世界各地の市場をカバーしている。その点では、他社が真似できない優位性がある。ただしiTunesの場合、無料のストリーミングサービスはきわめて限定的で、多くの場合、一つ一つのコンテンツを買わなければならない。だからAmazonの場合と同じぐらいの量・質のコンテンツをiTunesで楽しむとしたら、とても年間99ドルでは足りないだろう。

GoogleにもPlay MusicとPlay Moviesがあり、ストリーミングも提供しているが、コンテンツの豊富さではAppleにかなわないし、しかも提供地域が限られている。また、iTunesの場合と同じく、無制限見放題というサービスはない。

Rokuはファーストパーティコンテンツがほとんどないから、ここでは比較の対象にならない。

サードパーティサービス

これらの製品の今後の死命を握るのは、それぞれ独自のファーストパーティコンテンツではなく、ユーザが世界のどこにいてもアクセスできるようなサードパーティサービスと、その豊富さだ。

このところ各種サードパーティサービスのデベロッパが次々とサポートを提供し始めている*点では、Chromecastがいちばん良い走りをしている。またその先進的なSDKにより、高度な統合化も可能だ。ただしこのデバイスは、スマートフォン、タブレット、デスクトップコンピュータなどの親デバイスを(ユーザサイドで)必要とするから、機能もそれらの機能に制限される面がある。〔*: 3~4月(2日)の新名乗りは、Rdio, Slingbox, Showyou, Photowall, Cards Against Humanity, Plex〕

Apple TVはAirPlayでサードパーティサービスを強力にサポートしている。そのストリーミングプロトコルにより、MacやiOS製品からコンテンツをテレビに送るのだ。Appleはネイティブアプリを次々とApple TVに加えて、サードパーティのコンテンツをこのプラットホームに持ち込もうとしている。そのやり方は、SDKをオープンにする方法より遅いと思われるが、それによってサードパーティサービスの充実が進んでいることも事実だ。Netflixがずっと、その主役的なサービスだったが、今でもまだそうかもしれない。

Rokuは元々サードパーティ専門であり、その大きなChannel Storeに加え、製品に内蔵のサードパーティアプリもある。AmazonのInstant Videoに対抗する主役級のサービスはここでもNetflixだが、自社のライブラリやコンテンツストアに縛られないことは有利だし、サードパーティとの契約でもAppleよりは柔軟性がある(しかしGoogleのChromecast…の今の勢い…には負けるか?)。Rokuはまた、Chromecastなどのようにユーザサイドで親デバイスを必要とせず、単独でテレビに接続でき、独自の提供形式と長年の経験を有していることが、有利だろう。

Amazonは今日の発表プレゼンテーションで、サードパーティに対するオープン性をしきりにリップサービスしていたし、有力サービスのほとんどとすでに契約済みだ。今後パートナーはもっと増えて、きわめてデベロッパフレンドリなプラットホームになりそうでもある。サードパーティ対応では今はRokuがトップだが、AmazonのFire TVが追いつくのも早いだろう。

ゲーム

この種のストリーミングデバイスにとって、ゲームは新しい分野だ。ChromecastもAndroidデバイス上の斬新なゲームをサポートすると言われているが、まだ具体的な情報はない。Rokuではすでに、Angry Birdsなど多くのタイトルをプレイできるが、その多くはあまりパッとしないモバイル向けポートであり、Rokuは本来、ゲーム用のデバイスではない。

Apple TVもゲームをサポートしているが、それはかなり回りくどいやり方だ。サードパーティのデベロッパにAirPlayへのアクセスを提供し、そしてそのデベロッパがiOSデバイスを使用する大画面用のゲームを作るのだ。そのやり方で、おもしろい二画面ゲームなどもできているが、まだゆっくり滑走路を走っている段階で、離陸はしていない。いっそのことAppleがこのプラットホームのネイティブのAPIをゲームデベロッパに公開したら良いのでは、とも思うし、最近はそんな噂もちらほら聞こえてくる。

Amazonは最初から、Fire TVをゲーム機としてもみなしている。OSはベースがAndroidだからゲームの移植は簡単、コントローラは40ドルで別売だが、いずれスマートフォンやタブレットからでもゲームをコントロールできるようになる。Amazonはすでに独自のゲーム開発スタジオを開設し、小規模なインディーデベロッパからビッグな大衆路線のスタジオまで、多様なデベロッパとパートナーしている。同社は、Fire TVのゲームのおもしろさは、実際にプレイしてみれば分かる、と言っているが、なにしろ今日の発表を見るかぎり、ゲームが製品の構想中に最初からあったことは、絶対に確実だ。

サイズと消費電力

消費電力という点では、USBポートを使うChromecastが断然有利だし、Rokuのストリーミングスティックもその点は同じだ。

Apple TVとRokuのSTBはふつうの電源コードを使うし、テレビへの接続でもスペースを取られる。なお、Apple TVにはEthernetポートがあり、オーディオの光出力もある。

AmazonのSTBもまさにSTBで、ドングルではないが、とても小型だ。そしてEthernet、USB、HDMI、光オーディオをサポートしている。リモコンがあり、8GBのストレージもある。これだけの機能があれば、ドングルではないことは不利とは言えない。

セットアップと使いやすさ

これらのデバイスはほとんどどれも、プラグアンドプレイだ。専用アプリを使ってセットアップするChromecastが、セットアップの容易さではトップかもしれない。ただしそれでも、WiFiへの接続とかアプリのダウンロードという手間はある。Apple TVでは、あまり有能ではないリモコンを使って、仮想キーボード上で大量のタイピングをしなければならない。

Amazonはほぼ完全なプラグアンドプレイで、わずか3ステップでセットアップは終わる。小さなコンテンツなら、ロード時間を待たなくてもすぐに再生が始まる。これも重要な利点だ。

価格

Apple TVは99ドル、Rokuは50~100ドル。GoogleのChromecastは35ドルだが、上述のように親機を必要とする。Amazon Fire TVの99ドルはGoogleの35ドルに比べると高いが、しかし中身が濃い。Amazonは、同価格のRoku 3やApple TVに、消費者の心の中で勝つことを最初からの目標にしたと思われる。今日のプレゼンテーションでは、UIの充実/多機能や、オリジナルコンテンツとゲームが最初から豊富にあることを、重要な差別化要因として挙げていた。それらが本当に、消費者が他製品を排してFire TVに飛びつく理由になるか、市場でその結果を見たいね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


AppleのIT部門と学校への侵攻は続く。「秘密」の優良顧客価格を改訂

Appleのロイヤルティー・プログラムをご存じなくても無理はない。それは実に正当な理由によりあまり公にされていないからだ。12ヵ月間にApple製品を5000ドル以上購入するような人物のみを対象にしている。

その種の「人物」と、ふつう組織であることが多い ― 具体的には企業のIT部門や教育機関だ。敷居の低さから見て、企業といってもさほど大きい必要はない。ロイヤルティー・プログラムは数年前から存在しているが、最も恩恵を受けているのは大企業や大量購入が必要な学校だ。

先週Appleは、法人による購入をさらに推進するべく秘かに同プログラムを改訂した。

割引プログラムには3段階あり、12ヵ月間に5000ドル以上の “red” 段階から始まる。次は3万5000ドル以上の “green”、そしてあまり知られていない 20万ドル以上の “blue” だ。
先週の変更によって、Appleはいくつかの商品について3段階すべての割引幅を増やした。ほぼすべての割引価格ぎ数%改善されている。例えば聞くところによると、Macは低い段階で5%から6%へ、高い段階で最大8%の割引される。

サードパーティー製アクセサリーの割引率は、低段階で5%から10%に、高段階ではさらに増えている ― ただし、JawboneやBeatsのような売れ筋は対象外だ。

iPadは引き続きモデルと数量によって2~4%程度のディスカウントされる。

さらにAppleは、iPhoneもラインアップに加えた ― 同プログラムにiPhoneが登場するのは初めて。iPhoneの正確な割引率は不明だが、iPadと同程度と推測してもよいだろう。

iPadと言えば、現在50台以上に関して通常の2~4%より大きい割引率でiPadキャンペーンが進行している。興味のある団体はAppleの法人営業に電話で問い合わせることができる。

もう一つ、初めてロイヤルティー・プログラムに加わったのがApple TVだ。大した話ではないと思うかもしれないが、会議室や教室にiPadと併せてプレゼンテーション機能を加えたいと考えている団体にはかなり人気の高いオプションだ。Apple TVとiPadのAir Playの組み合わせは、プロジェクター用の他のドライバーやドングルの悪夢と比べてずっと簡単に設定できる。

「AppleTVの強みはリビングルームだったが、Air Play等のテクノロジーによって会議室や教室等でも使い道が広がっている」と512 PixelsのStephen Hackettは言う。IT部門へのApple TV展開に豊富な経験を持つ人物だ。「iOSのAirPlayはかなり前からあるが、OS XにApple TVを外部ディスプレイとして使用できる機能がついたため、テレビやプロジェクターで、多くのケーブルやビデオアダプターに悩まされることなくデータをシェアできるようになった」

「大量一括」購入者に向けたApple TVのプログラムへの追加は、Appleがこれらの分野で顧客の声を聞いていることを示す証しだ。

これらの変更は、先週AppleがiOSデバイス用配布・管理ツールを拡張したこととも符合する。これらのツールは、IT部門や学校が長年Appleに要求してきたことに対する明確な回答だ。今回の拡張には、「ゼロタッチ」セットアップや、デバイスのセキュリティー・プロファイルのロッキングが含まれている ― いずれも教育用iPadの配布担当者の仕事をずっと楽にするツールだ。

ディスカウントや商品の追加と併せ、これはAppleがIT担当者により大くの力を注ぎ、今後も彼らを引きつける努力を続けようとしている表れだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple TV: 2013年の売上台数は1000万, コンテンツを合わせると売上額は$1Bを超す

Appleのテレビ事業といえば、いまだにOTTタイプのストリーミングメディアボックスだけで、長らく噂があるにもかかわらずテレビ受像機本体はない。でもその小さなボックスは、実は侮(あなど)れない。昨年だけでも推定1000万台売れた、とAppleのCEO Tim Cookが今日行われた毎年恒例の株主集会で述べた。

2013年のApple TVデバイスと関連コンテンツの売上は10億ドルを超えたから、AsymcoのHorace Dediuの説ではApple TVの売上台数は約1000万台と推定されるのだそうだ。2012年は5000万台あまりだったから、なんと、Appleの全製品中、売上伸び率トップの主席優等生がApple TVなのだ。つまり前年比成長率は約80%である。

Apple TVの成長には、いくつかの要因がある。昨年はハードウェアの大型バージョンアップはなかったけど、提携メディア企業が増えたためにコンテンツが一挙に豊富になった。Apple TVはNetflixを見るために買う人が多いのだが、Netflixそのものも昨年は会員が大幅に増えた。

まだテレビ受像機を出してないAppleだが、別の観測筋によるとApple TVの売上台数はすでに、フラットパネル型テレビ受像機の全売上台数のほぼ1/4に達している。だから、今更この小さな市場に参入したってしょうがない、とAppleは思っているのかもしれない。

噂ではこの春、Apple TVハードウェアのリニューアルが行われるらしい。3月5日までにApple TVを買った人には25ドルのiTunesギフトカードがおまけでつくという売り出しも始まったから、これは新製品準備のための在庫一掃努力なのかもしれない。ストリーミングボックスの性能がアップして、しかもいろんなサービスが増えれば、2014年のApple TVはさらに大きく成長するかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple、Apple TVの新ハードウェア開発中との噂。ネイティブゲームもサポートか

AppleがApple TVの後継機に取りかかっているという噂がある。今年の後半にも発売されるらしいと9to5Macは書いている。改訂版は、現行モデルと変らずセットトップボックスだが、改善された新OSとコンテンツの追加があると記事は伝えている。iLoungeが今日(米国時間1/23)報じた別の記事によると、AppleはApple TV用にネイティブゲームのサポートを行い、現在iOSデバイス経由でのみ使用可能なゲームコントローラーを直接サポートするだろういう。

Apple TVは既にゲーム機でもあり、AirPlay経由でiPhone、iPad等のiOSデバイスからゲームコンテンツのストリーミングをサポートしている。デベロッパーは、Apple TV独自の体験を作ることもできるので、Real Racingシリーズのようにマルチスクリーンゲームを提供するものもある。また、AppleのMFIプログラムあるいはiOSで新たに提供されたBluetoothゲームコントローラーAPIがサポートしている新しいゲームコントローラー(今日発売されるSteelSeries Stratus等)も、同じくホストiOSデバイスを経由して現行Apple TVで使用できる。

iLoungeは、改訂機ではゲームコントローラーのサポートだけでなく、Apple TV自身に直接ゲームをインストールすることが可能になるという情報を得たと言っている。しかし9to5Macは、Appleが現Apple TVに代わる新しいハードウェアを開発中であることだけを示唆しており、ゲームストアまたはアプリのストアの可能性は高いと言っている。ちなみに、9to5Macの独自情報網による噂は非常に精度が高い。

現在Apple TVにゲームを持ってくる方法、即ちつながっているデバイスとiOSソフトウェアをAirPlay経由で使うやり方には、プラットフォーム普及の推進やハロー効果購入など、Appleにとっていくつか利点がある。両者の組み合わせによって、実質的にホーム・マイクロコンソールが出来あがるため、果たしてBluetooth HIDゲームハードウェアやゲームソフトの直接インストールをサポートすることが、Appleにとってどれほどメリットがあるかは不明だ。ストリーミング性能や他の主要なApple TV体験に関わる改善の方が、上記の報告を見る限りずっと理にかなっている。

Apple TVに最後の大幅な改訂が行われのは2012年3月なので、機は熟している。Appleテレビの噂は未だに実ることがなく当分ありそうにないが、2014年初期のセットトップボックス改訂は、Appleのハードウェア更新サイクル全体から見て十分考えられる ― 近年iPhone/iPadの主要発表は秋になることが多い。

本誌の問い合わせに対して、Appleはこれらの記事に対するコメントを拒んだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


AllCastはAndroidデバイスからApple TVその他にAirPlayができる優れものストリーミング・アプリ

AndroidアプリのAllCastがベータテストを終え、正式公開された。フル機能の有料版の他に無料版があるので、このスイスアーミーナイフ的な万能ストリーミング・ツールが読者のAndroidデバイスで作動するか試すことができる。このアプリはAndroid搭載のスマートフォンやタブレットからApple TV始めAirPlayに対応するすべてのデバイスにビデオをストリーミングできるという優れものだ。

Apple TVなどAppleのアクセサリ・エコシステムに頼っているがAndroidも使っている、あるいはAndroidに乗り換えようと思っているユーザーには大きな朗報だ。現行バージョンはビデオと静止画だけのサポートだが、広告どおりちゃんと作動するし、デベロッパーは音楽のストリーミング機能も近く追加すると約束している。

Apple TVだけでなく私の手持ちのAirPlayスピーカーも全部対応機種のようだ。UIもシンプルで、ストリーミング先デバイスとストリーミングしたいメディア(このアプリはデバイスをスキャンしてストリーミング可能なファイルを自動的に抽出する)を選択するだけでよい。

ネーティブなAirPlayと違い、コンテンツはAllCastアプリ自体で再生できる必要があるが、DLNAストリーミングをサポートしているので、Roku、Xbox One(Xbox 360)、SamsungとPanasonicのSmart TV、Googleの全TVデバイスが対象となる。Chromecast(Googleの小型のストリーミング・ドングル)はサポートされていないが、AllCastによるとこれはGoogle側が現在問題に対処中だという。

ベータを脱したといってもAllCastはまだ初期バージョンなので、正しく作動させるために何回か再起動する必要があるかもしれない。再生中に縦位置、横位置の切り替えをすると再生・一時停止機能がフリーズすることがある。しかし一度正しく設定されれば、実に快適だ。MiracastデバイスやChromecast(わずか30ドルだが)を買ったりせず、手持ちのAndroidデバイスで大型スクリーンを楽しめるのはすばらしい。

〔日本版〕Google PlayからアプリをGlaxy S4にインストールしてみたが、Apple TVに正常にストリーミングできた。Apple TVのメニュー画面でAllCastから再生を開始すると自動的にストリーミング画面が表示される。コンテンツの分類、選択などの機能が今後拡充されるのを期待。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Apple TV、iPhoneで「タッチして設定」が可能に。Bluetooth LEを利用

Appleは、iPhone 4S以降のiPhoneに塔載したBluetooth LEテクノロジーを活用して、Apple TV 3Gの自動セットアップを可能にした。iOS 7が動作しているデバイスでApple TVにタッチするだけで、最新Apple TVのWiFi、Apple Storeその他の設定ができる。

つまりこれは、AppleがiBeaconとして説明しているものと類似のテクノロジーを使っている、ということになる。

この「ワンタッチ」設定は、TUAWの読者、Aaron Gが発見して今日記事に書いた。Appleのヘルプドキュメントには、BlueTooth LEが利用されていることが示唆されている。AppleがiBeaconプロトコルに利用している技術だ。

これは、Apple TVを、iBeaconテバイスに変えるものではないが、使われているテクノロジーは似ている。


この機能を使うには、iPhone 4S、iPad 3G、iPad mini、または第5世代以降iPod touchのBluetoothをオンにする、次に、設定画面が表示されているApple TV 3Gを、デバイスで「タッチ」する。両デバイスはアウト・オブ・バンド・ペアリングモードに入り、iOSデバイスにApple IDを入力するよう促される。

この後Apple TVは自動設定され、あのガムのようなリモコンでApple IDとWiFi情報を打ち込む超面倒なプロセスを回避できる。Apple TVのバージョンは 6.0以降、iOSデバイスは7.0以降が必要。

ヘルプにBluetoothをオンにする必要があると書いてあるという事実は、これがAppleが必要以上前からデバイスに塔載してきたあの技術に基づいている、という決定的証拠だ。Appleは、Bluetooth LEをかなり前からデバイスに内蔵させており、iBeaconサポートは最新のiOSおよびApple TVソフトウェアに組み込んだ。

本誌が新しい設定手順を試したところ宣伝通りうまくいった。ただし物理的接触は必要なく、最大20センチ離れていてもペアリングできた。これはiBeaconのレンジングというプロセスの一部と一致している。デバイスをApple TVに「タッチ」しろという指示は、確実に近づけるためだろう。

というわけで、これはまだ “iBeacon” ではないが、いずれそれが登場した時にはよく見かける風景になることは間違いないだろう。

iBeaconの詳細については、Estimoteの記事を参照された。Bluetooth LEを使って、小売店が店内の位置を利用して客と対話するためのハードウェアだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)