英ハリー王子がApple TV+向け番組を制作、メンタルヘルスを話題に

先月正式に発表されたAppleの来たるストリーミングサービスApple TV+にビッグネームが加わった。英国のハリー王子だ。ハリー王子とメーガン・マークル妃のオフィシャルInstagramアカウントでの発表によると、ハリー王子と米国で有名な司会者・俳優であるオプラ・ウィンフリーは共同で、メンタルヘルスにフォーカスしたApple TV+ドキュシリーズの制作にあたる。

「良いメンタルヘルス(メンタルフィットネス)は強力なリーダーシップ、実りの多いコミュニティ、自己の存在意義にとって鍵となると確信している」とハリー王子は声明文で述べた。

「このところ身近な問題となっているこのテーマの事実や科学、わかっていることなどをみなさんに正しく届けるのは責任重大だ。深い暗闇から戻ってくるという無比の精神ストーリーを共有し、私たちが自己や周囲の人たちをよく理解できる機会になるよう、このシリーズがポジティブで啓発的、包括的なものになることを願っている。この重要なシリーズにオプラと共に取り組めることをとても光栄に思っている」と記している。

オプラがApple TV+に取り組むことは、当時はまだ名称が付いていなかったAppleのストリーミングサービス向けのオリジナルコンテンツの制作でAppleと複数年の契約を結んだとして、2018年6月に発表された。

3月のプレスイベントでAppleはオプラ・ウィンフリーをステージに登場させて、彼女がどんな番組にしたいと考えているのか詳細を語らせた。そこでは、職場でのセクハラの影響を検証するドキュメンタリー「Toxic Labor」と、タイトルはまだ付いていないメンタルヘルスに関するマルチパートシリーズが明らかにされた。

その際、ハリー王子が関わるとの言及はなかった。

しかし今日の発表では、ハリー王子はここ数カ月関わってきたと述べられている。

ウィンフリーによると、シリーズでは鬱や不安、外傷後のストレス、依存症、トラウマ、喪失という悩みがいかに世界中で毎日命を奪っているかを取り上げる。「狙い通りにいけばの話だが、この番組はメンタルヘルス問題に伴う恥や汚名を『同情や誠実さ』に変えることを目的としている」と彼女は語った。

メンタルヘルスは、このシリーズの共同制作に同意する前からハリー王子自身もフォーカスしてきたものだ。

声明文では次のように説明されている。

私たちそれぞれが直面している課題に関する率直な対話を促し、そして単に生き延びるためだけでなく成長するためのツールをいかに身につけるか。ダイナミックなマルチパートのドキュメンタリーシリーズでは精神の病と、精神の健全性の両方にフォーカスし、視聴者を励ますものとなる。

こうした内容は、サセックス公爵のメンタルヘルスにかかる長い取り組みやイニシアチブの上に成り立っている。今までの取り組みの中でサセックス公爵は自身の体験を共有し、密かに苦しんでいる人を擁護し、そうした人たちが真に必要としている助けやサポートを受けられるよう力づけてきた。

ウィンフリーはまた、「CBS This Morning」に出演し、メンタルヘルスやシリーズ、そしていかにハリー王子とこのプロジェクトを共同で行うようになったのか語った。

ウィンフリーがハリー王子に世界が直面している重要な問題は何だと思うか尋ねたところ、ハリー王子は2つ挙げた。気候変動とメンタルヘルスだ。

「ご存知のように、ハリー王子は自身が抱えた問題や、母親を亡くした後に体験したこと、それについて話すことが自身にとっていかに救いになったかを語ってきた」とウィンフリーはCBSで述べた。「これは彼の情熱。そして会話の最後に私は『このことを私はAppleと取り組もうとしているの』と言って、私にとってもこれは大きな関心事だと話した。そしてハリー王子にこのAppleプラットフォームについて伝えたら、ハリー王子は最後に『私に手助けできることが何かあれば』と。そして私は『実際のところ…』と続けたの」。

このドキュシリーズはまだ名称は付いていないが、今秋に予定されているApple TV+のサービス提供開始の翌2020年に始まる予定だ。

イメージクレジット: Samir Hussein/Samir Hussein/WireImage / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi)

英ハリー王子がApple TV+向け番組を制作、メンタルヘルスを話題に

先月正式に発表されたAppleの来たるストリーミングサービスApple TV+にビッグネームが加わった。英国のハリー王子だ。ハリー王子とメーガン・マークル妃のオフィシャルInstagramアカウントでの発表によると、ハリー王子と米国で有名な司会者・俳優であるオプラ・ウィンフリーは共同で、メンタルヘルスにフォーカスしたApple TV+ドキュシリーズの制作にあたる。

「良いメンタルヘルス(メンタルフィットネス)は強力なリーダーシップ、実りの多いコミュニティ、自己の存在意義にとって鍵となると確信している」とハリー王子は声明文で述べた。

「このところ身近な問題となっているこのテーマの事実や科学、わかっていることなどをみなさんに正しく届けるのは責任重大だ。深い暗闇から戻ってくるという無比の精神ストーリーを共有し、私たちが自己や周囲の人たちをよく理解できる機会になるよう、このシリーズがポジティブで啓発的、包括的なものになることを願っている。この重要なシリーズにオプラと共に取り組めることをとても光栄に思っている」と記している。

オプラがApple TV+に取り組むことは、当時はまだ名称が付いていなかったAppleのストリーミングサービス向けのオリジナルコンテンツの制作でAppleと複数年の契約を結んだとして、2018年6月に発表された。

3月のプレスイベントでAppleはオプラ・ウィンフリーをステージに登場させて、彼女がどんな番組にしたいと考えているのか詳細を語らせた。そこでは、職場でのセクハラの影響を検証するドキュメンタリー「Toxic Labor」と、タイトルはまだ付いていないメンタルヘルスに関するマルチパートシリーズが明らかにされた。

その際、ハリー王子が関わるとの言及はなかった。

しかし今日の発表では、ハリー王子はここ数カ月関わってきたと述べられている。

ウィンフリーによると、シリーズでは鬱や不安、外傷後のストレス、依存症、トラウマ、喪失という悩みがいかに世界中で毎日命を奪っているかを取り上げる。「狙い通りにいけばの話だが、この番組はメンタルヘルス問題に伴う恥や汚名を『同情や誠実さ』に変えることを目的としている」と彼女は語った。

メンタルヘルスは、このシリーズの共同制作に同意する前からハリー王子自身もフォーカスしてきたものだ。

声明文では次のように説明されている。

私たちそれぞれが直面している課題に関する率直な対話を促し、そして単に生き延びるためだけでなく成長するためのツールをいかに身につけるか。ダイナミックなマルチパートのドキュメンタリーシリーズでは精神の病と、精神の健全性の両方にフォーカスし、視聴者を励ますものとなる。

こうした内容は、サセックス公爵のメンタルヘルスにかかる長い取り組みやイニシアチブの上に成り立っている。今までの取り組みの中でサセックス公爵は自身の体験を共有し、密かに苦しんでいる人を擁護し、そうした人たちが真に必要としている助けやサポートを受けられるよう力づけてきた。

ウィンフリーはまた、「CBS This Morning」に出演し、メンタルヘルスやシリーズ、そしていかにハリー王子とこのプロジェクトを共同で行うようになったのか語った。

ウィンフリーがハリー王子に世界が直面している重要な問題は何だと思うか尋ねたところ、ハリー王子は2つ挙げた。気候変動とメンタルヘルスだ。

「ご存知のように、ハリー王子は自身が抱えた問題や、母親を亡くした後に体験したこと、それについて話すことが自身にとっていかに救いになったかを語ってきた」とウィンフリーはCBSで述べた。「これは彼の情熱。そして会話の最後に私は『このことを私はAppleと取り組もうとしているの』と言って、私にとってもこれは大きな関心事だと話した。そしてハリー王子にこのAppleプラットフォームについて伝えたら、ハリー王子は最後に『私に手助けできることが何かあれば』と。そして私は『実際のところ…』と続けたの」。

このドキュシリーズはまだ名称は付いていないが、今秋に予定されているApple TV+のサービス提供開始の翌2020年に始まる予定だ。

イメージクレジット: Samir Hussein/Samir Hussein/WireImage / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi)

アップルがアメリカ・ファースト戦略に回帰する狙い

最重要市場の中国ではなく膝元を足固め

米国時間の3月25日に開催されたアップルのスペシャルイベントでは、世界展開を続けてきた同社が久しぶりに、北米や英語圏のユーザーに向けたサービスを中心に発表した。iPhoneの売り上げを語るうえでは最重要市場であるはずの中国、iPhoneユーザーの比率が他国に比べて突出して高い日本は、少し蚊帳の外といえる内容だった。

既報のとおり、Apple News+、Apple Arcade、Apple Card、Apple TV+の4つのサービスが発表された。一部には類似サービスが存在するため既視感はあったものの、どのサービスもアップルらしいUI/UXを備えており期待大だ。サービス開始時期は、Apple News+が米国とカナダのみで提供中、Apple Arcadeが150か国以上で今秋、Apple Cardが米国のみで5月、Apple TV+(新Apple TVアプリ)が5月となっている。

この発表を受けて日本法人であるアップルジャパンは、Apple ArcadeApple TV+のニュースリリースを配信した。これは、残りのApple News+とApple Cardについては近い将来のサービスの開始が国内では決まっていないということを示している。

ちなみに今回のスペシャルイベントは、翌日3月26日にファーウェイがHUAWEI P30シリーズをパリで発表する予定だったので、日本国内のジャーナリストを二分した。正確には、アドビ システムズが3月24日から米国ラスベガスで開催した「Adobe Summit 2019」に一部のメディアやジャーナリストを招待していたので、三分したかもしれない。

スマホ系を中心に国内外で精力的に取材活動を続ける報道関係者にとって、アドビの招待取材は優先順位が低かったかもしれないが、アップルとファーウェイのどちらの招待取材を受けるかは苦渋の決断だっただろう。

フタを開けてみると、日本に関連する発表が少なかったうえ当日から利用できたのはApple News+だけだったので、現地で時間をかけて取材することは難しかったのではないか。むしろその前に、新iPadシリーズや新AirPodsの招待制ブリーフィングを受けて実機を借り受け、いち早く先行レビューを出せた、ひと握りのメディアのほうがメリットは大きかった。

イベント終了後に各メディアがさまざまな切り口でアップルの発表内容を報じたが、日本ではサービスの提供予定が見えないApple Cardへの注目度がひときわ高かったように感じた。TechCrunchのアクセスを見てもApple Cardの記事はダントツの人気だった。イベントに招待を受けた報道関係者も絶賛していただけに、諸事情があるものの日本では当面ローンチされないことは、つくづく残念でならない。

今回、ハードウェアのApple TVがすでに販売されており、ある程度素地が整っていた中で投入されるソフトウェアのApple TV+や、すでに世界展開しているゲームメーカーと組むことで実現したApple Arcadeについては、早い段階で世界各国でサービスを利用できる。

一方Apple New+やApple Cardは、各国の権利関係や法律の問題もあり、全世界で同時、いや主要国で同時スタートさせるのも至難の業だったことは容易に想像できる。世界同時を実現しようとすればスピード感が失われ、コストも時間もかかる。特に重要市場である中国でのサービス展開は、国の仕組みが異なるうえ米中貿易摩擦もあり、困難を極めるだろう。

今回発表された4サービスに共通するのは、利用者にApple IDを使わせれば、あとはハードウェアがなんだろうと構わなくなる点。ハード面、ソフト面で競合他社と消耗戦を繰り広げる必要はなく、アップルお得意の優れたUI/UXと画期的なサービスで勝負したほうが、5年先、10年先の勝ち筋は見えやすい。

iPhoneの高機能化して売上台数を前年以上に積み上げて市場を拡大する戦略から少し方針転換し、まずは膝元の米国と英語圏のユーザーを狙って継続的に収入が見込めるサブスクリプションサービスを導入し、iPhoneに依存しない収益源として事業を確立させる足固めに入ったのではないか。

アップルが唯一の弱点を克服する第一歩に

少し話を戻すと、スペシャルイベントで印象に残ったのは、利用者のプライバシーを徹底的に守る、サブスクリプションサービスを提供する、まずは北米や英語圏でローンチという内容。

アップルは最近、ネット時代の巨大企業としてGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)の4社でまとめられることが多いが、ほかの3社と大きく違う点が2つある。1つは、利用者のプライバシー情報を厳格なルールで守っている点。もう1つは売上の大半をハードウェアに依存している点だ。アップルは基幹ソフトウェアとハードウェアの両方を開発している現在では稀有な企業だが、これまでソフトウェアはアップルのエコシステムの中で循環するのみで、外部への波及はApple MusicのAndroid版やiTunesのWindows版など限定的だった。

アップルが公開している四半期の決算データを見ると、Apple MusicやApp Storeを含めたサービス系の売上は上がっているものの、いまのところiPhoneありきの売上であることに変わりはない。

iPhoneの登場ですべてが変わったケータイ業界だが、現在ではハードウェア面のiPhoneの優位性は失われている。ここ数年は新型iPhoneが登場しても、技術的には他社の後追い感は否めない。カメラの数ではファーウェイに敵わないし、被写界深度を測るTureDepthカメラもすぐに真似されてしまった。

ソフトウェア面は、iPhoneやiPadなどの特定デバイス向けに開発しているので互換性の問題は少ないうえ、速度もチューニングしやすい。パフォーマンスの低い旧モデルでは一部の機能をあえて使えなくして快適性を保つというカスタマイズもアップルの自由だ。しかし機能面を見ると、Androidに比べてこちらも優位性は保てなくなっている。革新的だったアニ文字やミー文字にしても、あっという間に他社から同様のサービスが出てきてしまった。

今回、サブスクリプションを前面に押し出したアップルの発表は、こういった状況を踏まえたうえだったと思われる。iPhoneやiPadはこれからも売れ続けるが、いつかそれほど売れなくなる日がくる。アップルはそのXデーを見据えて、3つのサブスクリプションサービスをローンチしたのだろう。

少々強引だが、唯一のハードウェアの発表と言われたApple Cardも定期的に金銭の移動があるという意味ではサブスクリプションサービスに近い。しかも、こちらはアップル(もしくはゴールドマンサックス)の与信チェックをクリアすれば、iPhoneユーザーなら誰もが年会費無料のタダで所持できる点で、ほかのサブスクリプションサービスに比べて間口が広い。

ポイント還元率は、物理(チタン)カードで1%、バーチャルカードを使ったオンライン決済で2%、アップル製品のオンライン決済では3%と既存のクレジットカードの中では高い部類に入る還元率だし、即時キャッシュバックが受けられる点もメリットだ。

しかもアップルは、Apple Cardの使用履歴を含めた個人情報などをサードパーティーには一切提供しないことを明言している。プライバシーの漏洩がとても気になるユーザーにとっては最高の環境を提供しようとしている。

アップルのサブスクビジネスは成功するか

Apple TV+は間違いなくNetflixとの勝負になるが、テレビを含むどれだけ多くのスクリーンにインストールさせられるかがキモになる。となると、早々にAndroid対応も視野に入れるべきだろう。低価格のハードウェアのApple TVも欲しいところだが、Fire TVが担ってくれるのでとりあえず問題はない。というより、Fire TVのApple TV+対応により、ハードウェアのApple TVは役目を終えるかもしれない。

潤沢なキャッシュを社内留保するアップルにとってはたいした額ではないかもしれないが、スピルバーグやJ・J・エイブラムスが監督を務め、有名俳優や女優が出演する映像コンテンツの配信を継続していくには、莫大なコストがかかるので得策ではないだろう。

Apple Arcadeは、携帯ゲーム機としてiPhoneが圧倒的なシェアを保持しているので、成功する道筋は見えている。初期参加のゲームメーカーがキラーコンテンツを投入できれば、大きく盛り上がるだろう。この施策が成功すれば、ゲーム専用機としてiPod touchの復活もあるかもしれない。そして、こちらも市場の拡大にはAndroid展開が欠かせない。

Apple News+日本展開の課題

日本ではサービスインが未定のApple News+の今後の展開はどうだろうか。これまで提供されてきたニュース記事のキュレーションアプリだったApple Newsの対象国は、米国、英国、カナダ、オーストラリアの英語圏4カ国しかなかった。このアプリの世界展開を待たずに、アップルは300種類以上の雑誌が9.99ドルの定額読み放題となるApple News+サービスを、米国とカナダのみでスタートさせることに踏み切った。

今後は他国で、特に英語圏以外の国や地域でサービスを実現するには、ニュース記事のキュレーションにその国や地域の文化、言語に精通したスタッフが必要になる。日本に限って言えば、コンテンツの部分ではYahoo! JAPANなど記事を提供している新聞社やウェブメディアは有料記事を含めて条件次第では乗ってくるはず。気になるのは日経電子版として単独でのサービスを提供している日本経済新聞社が、コンテンツを提供するかどうか。

一方、Apple News+の雑誌読み放題部分については導入のハードルは少し低いだろう。日本では、NTTドコモが「dマガジン」として税別400円で200誌以上、楽天ブックスが「楽天マガジン」として税別380円で250誌以上の国内雑誌読み放題サービスを提供している。この中で、dマガジンの後ろで各出版社から雑誌データを集めて納品しているのは、大手出版社のKADOKAWA/ブックウォーカーなので、KADOKAWAを足がかりとして国内出版社と交渉できるだろう。すでに類似サービスにコンテンツを提供している各社が拒否する理由はない。もしくは、米国でApple News+の雑誌読み放題部分のベースになったデジタル雑誌サービスのTextureのように、dマガジンや楽天マガジンの事業そのものを買収するという手も考えられる。

とはいえdマガジンなどは、スマホ契約時の割引のバーターとして加入させる営業手法が封じられたため、最近は加入者がそれほど増えていない。Apple News+の日本ローンチ時は、そのアプリがiPhoneやiPadにプリインストールされると思われるので、わざわざインストールさせるという高い壁は乗り越えられるが、ユーザーに認知させて実際に使ってもらうには相当の宣伝コストがかかるだろう。

UI/UXでは圧倒的なアドバンテージがあものの、1000円前後(9.99ドル)の価格設定では、dマガジンや楽天マガジン、そして無料でニュース記事が読めるYahoo! JAPANや各種キュレーションメディアとの勝負は厳しい。日本では識者が気になるニュースを読めるNews Picksなどの新しいキュレーションメディアの存在感が増していることも考えると、アップルの「中の人」が記事をキュレーションするセンスも問われる。

Apple Cardはラグジュアリー路線を希望

Apple Cardはどうだろうか。まずはUS TechCrunchの編集長であるMatthew Panzarinoの記事を参照してほしい。素晴らしいセキュリティ機能を備えているので個人的にはとにかく入手したいクレジットカードだ。アップル製品のオンライン決済なら3%の即時キャッシュバックなので、アップルをこよなく愛する人ならもちろん申し込むだろう。とはいえ、10億人超の人口を抱える中国ならまだしも、現金でのやり取りが盛んで少子高齢化が進む日本で仮に導入しても、一部のユーザー向けの小さなビジネスなりかねない。iPhoneを使っている一般層にもメリットを享受できるサービスが必要になってくるが、これもなかなか難しいのではないか。

還元率最高3%は確かに魅力だ。しかし、コード決済の消耗合戦が繰り広げられてる現在の日本では、還元面でのオトク度で訴求するといまひとつインパクトに欠ける。バーチャルカードは、LINE PayやKyashなどがすでに実現しているので新規性はさほどない。

クレジットカードの利用頻度が高い米国なら、入出金の管理まで「Wallet」アプリに任せられるのは非常に便利だろう。日本に限ると、金融機関の口座や証券口座、ポイントカード残高までを一元管理できる、Money ForwardやMoneytreeのほうが使い勝手はいい。そのため、アドオンとしてこれらのアプリの機能がWallet上で使えるようになればベストだ。

Apple Cardの最大のアピールポイントは、物理カードがチタン製で、カード番号やセキュリティコードが記載されていない(磁気ストライプにはカード番号が記録されている)、バーチャルカードの番号とセキュリティコードが毎回変わるので盗用されにくい、というセキュリティの高さ。iPhoneがないとすべての機能を使えないが、そのぶんセキュリティレベルは非常に高い。

米国でも5月からのサービスインなのでこれ以上の詳細は不明だが、Apple Cardは米国以外では一般的なクレジットカードやデビッドカートと勝負するのではなく、ワンランク上のラグジュアリカードとしてアピールすべきではないだろうか。年会費が無料で遅延賠償金が上乗せされない(分割払い時などで発生する通常金利は発生する)という類を見ないカードなので、与信情報(クレジットスコア)でふるいにかければ優良顧客のみに絞り込める。

まずは、Apple Cardを所持できるというステータスを確立し、その上にゴールドやプラチナなどの上位ランクカードを作って、アップル直営店やオンラインストアでの還元率を高めつつ、空港ラウンジのフリーパスといった付帯サービスを充実させていくのはどうだろうか。個人的にはApple Cardの海外展開は、私のようなアップル信者だけではなく、ほかのサブスクリプションサービスでは取り込みにくい中国の富裕層を狙ったほうがビジネスとしては有望だと感じる。

新しいサービスに対応するApple TVアプリは5月に登場

長らく待たれていたアップルのテレビ・映画のストリーミングサービスの発表に合わせて、iPhone、iPad、Apple TV用の新しいApple TVアプリも発表された。アップルの新しいTVチャンネルサービス、Apple TV+、自分のiTunesライブラリ、ケーブルテレビや衛星放送、Amazonプライム・ビデオやHuluといった他社のストリーミングサービスなど、どのソースからでもコンテンツを見つけやすいデザインになる。

新しいアプリには「Watch Now(今すぐ見る)」タブがあり、ここから見ていた番組の続きを再生したり、人気コンテンツを見たり、これまで以上に賢くパーソナライズされたおすすめコンテンツを楽しんだりすることができる。

インターフェイスは、ストリーミングサービスらしいものだ。「What to Watch(必見)」や「New and Noteworthy(注目の新作)」といったセクションがあり、画像のサムネールで表示されている。

楽しみたいものを見つけたら、「Watch Later(あとで見る)」リストに追加できる。

Roku(米国で人気のストリーミングサービス)のテレビや映画のハブ、Roku Channel、AmazonのPrime Videoチャンネルと同様に、Apple TVアプリでもプレミアムチャンネルを簡単に購読できる。

保存済みの支払い情報により、わずか数回のクリックで、HBO、Showtime、Starz、CBS All Access、Epix, Tastemade、Nogginなどの有料チャンネルの無料トライアルを開始できる。

アドオンのTV「チャンネル」

アプリを操作するには、上部にある「今すぐ見る」「ムービー」「テレビ番組」「スポーツ」「キッズ」「ライブラリ」のセクションをタップする。このうちのいくつかにも、変更が加えられている

たとえば「キッズ」のセクションでは、Netflixと同じように子どもがお気に入りのキャラクターごとにブラウズすることができるようになる。

ほかにも、番組の冒頭部分をとばしてすぐにコンテンツを見たり、もちろんSiriを使ってコンテンツを探したり視聴の操作をしたりすることもできる。

Apple TVアプリで、新しいApple TV+のプログラムも楽しめるようになる。Apple TV+のプログラムには、オプラ・ウィンフリー、スティーブン・スピルバーグ、ジェニファー・アニストン、リース・ウィザースプーン、オクタビア・スペンサー、J.J.エイブラムス、ジェイソン・モモア、M・ナイト・シャマラン、ジョン・M・チュウといったビッグネームが顔をそろえる。

アップルのインターネットソフトウェア&サービス担当シニアバイスプレジデントであるEddy Cue氏はプレスリリースの中で「世界のクリエイティブな才能たちが自ら制作、出演した最高傑作を、Apple TV+でご覧いただけることを大変誇りに思っています。今回はプレビューだけのご紹介になりますが、今秋、みなさんにApple TV+のすべてをご覧いただくのを心より楽しみにしています。テレビや映画の熱狂的なファンのみなさんでもまだご覧になったことのない、最高品質のオリジナル作品をApple TV+にご用意してお待ちしています」と述べている。

新しくなったアプリは2019年5月にApple TV、iPhone、iPadで使えるようになり、さらに2019年秋には初めてMac版も登場する。OSのアップデート時には世界100カ国以上で使えるようになる見込みだ。

以前に発表されたように、Apple TVはアップル以外のデバイスでもこれから使えるようになる。サムスン、LG、ソニー、VizioといったスマートTVのほか、将来的にはRokuやAmazon Fire TVプラットフォームにも対応する予定だ。

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(翻訳:Kaori Koyama)

Apple TV+の「セサミストリート」っぽい番組は子供たちにコーディングを教育する

「セサミストリート」は未就学児たちに数字や文字を教えてきたが、アップルのセサミストリートっぽい新たな番組では子供達にコーディングの基礎を教育する。アップルの発表会で人気キャラクターのビッグバードが発表した。

セサミワークショップが制作を担当するこの番組はアップルが発表した、Netflixのライバルとなる「Apple TV+」のコンテンツのうちの一つだ。

なぜコーディングに特化した番組を制作するに至ったのか。アップルはCodyと名付けられたPRクサいセリフを言う人形を通し「コーディングは共同作業を促進し、批判的思考を育む、子供達も学べる重要な言語なんだ」と話した。

「未就学児たちにコーディングを教える事で、彼らに世界を帰るチャンスを与えることができる!」(Cody)

Codyいわく、同番組では「カッコいい音楽」や「ファンキーなダンス」も期待できるそうだ。

もちろんのこと、次世代コーダーを育てるのはアップルにとって大きな利益となる。数十億ドルもの利益を生む同社のアプリのエコシステムには膨大な人数のサード・パーティー開発者が貢献しているからだ。

アップルはこれまで、Apple Storeでの教育セッション学校NPOの支援、教育者への資料提供、そしてSwiftを学べるアプリなどを通じて、自社の言語Swiftを推進してきた。だが、この新たな番組では更に幼い子供たちをターゲットとしている。

アップルは発表会にて同番組のトレイラーを公開しなかった。そのため、コーディングのチュートリアルがどのような形で放送されるのかは定かではない。

アップルとセサミワークショップのパートナーシップは2018年に発表されていた。当時の発表によると、両社は実写およびアニメコンテンツの制作に合意している。しかし、これまで作品は発表されてこなかった。

加えて、その契約に「セサミストリート」自体は含まれていない。HBOが2015年に、セサミワークショップと同タイトルの利用に関して5年契約を結んでいるからだ。

(本稿は米国版TechCrunchの記事を翻訳・編集したものです)

[米国版TechCrunchの記事はこちら]

Apple TVアプリがスマートTVやRoku、Fire TV、Macにも対応

Apple(アップル)は「Apple TV」アプリの新たな方向性を発表した。今後はSamsung(サムスン)やLG、Vizio、ソニーのスマートTVからでも利用できるようになる。

まず最初にSamsung向けのApple TVアプリがリリースされ、他のメーカーのスマートTVでも春から利用できるようになる。さらに、アプリはRokuやFire TVにも登場する。それだけでなく、秋にはmacOSにもサービス対象が広がるのだ。なお、Android端末やWindows 10向けの発表はなかった。

Apple TVアプリはすでにいくつかの国で提供されている(ただし、日本を除く)。そして年末までには、100カ国以上にサービス地域が広がる予定だ。

アプリではiTunes Storeからのコンテンツのレンタルや購入が可能で、さらにHBOやStarz、Showtimeといったケーブルテレビ局の購読サービス、あるいはSpectrumやAT&Tのオンデマンドサービスが利用できる。もちろん、本日新たに発表されたAppleの動画サービス「Apple TV+」も視聴可能だ。

tvOS(セットトップボックスのApple TVの内蔵OS)向けのApple TVアプリは、5月にソフトウェアアップデートにて提供される。また、Appleは視聴者のデータを他企業に共有しないことも付け加えた。

[原文へ]

(文/塚本直樹 Twitter

VLCがダウンロード数30億を突破してAirPlayをサポート、いずれネイティブでVRも

VLCは巨大な人気を誇るメディア再生サービスだが、このほどダウンロード数30億というものすごい到達点を記念して、AirPlayのサポートを加えた。

この新しい機能を発表したのは、同社の主席デベロッパーのひとりJean-Baptiste Kempfだ。彼はCESの会場でVariety誌のインタビューにつかまり、それを口にした。ユーザーはAndroidやiOSデバイスからApple TVにコンテンツを送れるようになる、と彼は言った。VLCの次のバージョン、4.0にそれは載り、この夏のChromecastのサポート以来の大型アップデートになる、という。

しかしVLCの10数名の開発チームは、そればっかりやってるわけではない。

Variety誌によると、目下チームは、VRコンテンツをネイティブでサポートすることに挑戦している。ただし独自のSDKを作るのではなく、既存の人気ハードウェアをリバースエンジニアリングして機能を提供し、2Dのコンテンツを映画のような環境で見れるオプションも含める。対応プラットホームを増やす計画もある。VentureBeatによれば、VLCのチームがねらっているのは、PlayStation 4, Nintendo Switch, Rokuなどのデバイスだ。

VLCを管理しているのは、非営利の母胎的団体VideonLANだ。CESので30億のダウンロードを発表したときは、上図のようなライブのチッカーを使った。10億ダウンロードに達したのが、2012年の5月だった。そもそもの始まりは、1996年の、École Centrale Parisにおける学生プロジェクトだった。その後の成長ぶりは、信じられないほどすごい。

[VLCはわれらのヒーローだ!30億になってもアドウェアやユーザー追跡などのがらくたがないのは偉い!]

(本誌セキュリティライターZack Whittaker)

CES 2019 coverage - TechCrunch

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple、TV/Music/Newsの定期購読一本化を検討中

The Informationの記事によると、Apple は同社のメディアサービスを1つの購読契約にまとめようとしている。現在Appleの主たるメディア購読製品はApple Musicだが、同社が他の分野にも投資していることは公然の秘密だ。

具体的には、同社はこれまでに数多くテレビ番組配信権利を買ってきた。しかし、Appleがどのように販売するかは誰も知らない。たとえば、iPhoneやiPadをAppleTVでAppleのコンテンツを利用するために、月額料金を払う方法が考えられる。

Appleは去る3月にTextureも買収している。Textureは1つの購読で何十もの雑誌をダウンロードして読めるサービスだ。同社はCondé Nast、Hearst、Meredith、News Corp.、Rogers Communications、およびTime Inc.と提携して各社の雑誌を配布している。

Textureは今も利用できるが、Appleがもっと大きな計画をもっていることは明らかだ。ウェブコンテンツのフォーマットを変更してAppleのNewsアプリで再配布することに加えて、雑誌の有料コンテンツを追加する可能性もある。

購読サービスを別々に3つ作る代わりに、Appleは統一購読サービスを作るとInformationは書いている。Amazon Primeと似ているが、物品の配達はない。

ユーザーは、月間あるいは年間の購読料を1種類払って、Apple MusicとApple TVのプレミアムコンテンツとApple Newsのプレミアムコンテンツを利用できる。

たとえ購読しているサービスを全部使わなくても、ユーザーがその価値を認めれば、解約者を減らす効果が期待できる。

高い定着率と幅広いアピールを維持できれば、今やiPhoneの販売台数が対前年比成長わずか0.5%というAppleの利益改善に貢献できるかもしれない。Appleがいつテレビやニュースのサービスを提供するかはまだ明らかになっていない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

アップル、Apple TVにサブスクリプション機能を追加か。チャンネル集約で個別契約不要に?

eng-logo-2015アップルが、Apple TVおよびiOS用のApple TVアプリにビデオサブスクリプションを提供するかもしれません。もしこれが実現すれば、Apple TV単体、もしくはiPhoneやiPadのApple TVアプリ(日本では未提供)のなかでHBOやShowtimeなどの月額ビデオサービスに加入し、それらを視聴できるようになります。

現在でもApple TVやApple TVアプリではHBOなどのサービスを見つけることができるものの、その視聴契約は個別に行う必要があります。

このしくみはアマゾンが提供するCannnelsサービスによく似ています。Amazon Channelsでは、ユーザーはHBOやStarz、Showtimeといったコンテンツを選んで視聴でき、それぞれの月額料金は割引価格でプライム会員費に上乗せされます。

Bloombergは、新しいApple TVアプリにおいて、Amazon Channelsと同様にそれぞれのサブスクリプションサービスをアプリ内から契約し視聴可能になると、アップルの内部に詳しい人物からの情報として伝えました。つまり、ユーザーとしてはいちいちサービスごとに視聴契約をする手間がなくなり、チャンネル感覚で各サービスを視聴できるようになるということです。

アップルはiTunesによる映画販売/レンタルにおいては最大の売り手となっているものの、世の流れがすでに月額の動画ストリーミングサービスに向かっている事は否めません。「趣味」と称してApple TVを発売し、テレビ画面への進出を目指していくつかの方法を試してきてはいるものの、名前どおりの「テレビ」としての役割はまだまだNetflixやHulu、Amazon プライム・ビデオの後塵を拝している状態です。むしろこれらサービスのアプリを提供して、その契約窓口に成り下がっていると言えなくもありません。

アップルは例によってこの件にコメントしていません。

Engadget 日本版からの転載。

Google PlayもAmazonもハリウッドを抑えたAppleに横並びで4Kムービーを20ドルに

今月(2017/9/)初めの新型iPhoneのお披露目のとき、Appleは4KのApple TVをついでに発表し、それ用の4K HDRのタイトルは20ドルから、とした。しかもAppleは、すでに購入している映画を自動的に無料で4Kにアップグレードする、と約束した。

そして今度は、Appleのうしろを走ってるかのようなGoogleが、Play Movieから提供するUHDタイトルは19ドル99セント、と発表した。

Android Policeの記事によると、Spider Man HomecomingBaby Driverなどの新たにリリースされたタイトルは、20ドルだった。

そして昨日(米国時間9/26)は、AmazonもAppleと並んで走りだし、4Kのタイトルを19ドル99セントに値下げした。わずか5ドルのものもある。

8月の終わりごろのWSJの記事は、Appleとハリウッドが、4Kムービーの20ドルというプライスをめぐって真っ向から対立している、と報じた。映画会社側の希望額は25〜30ドルだった、といわれる。

当然、勝ったのpはAppleの20ドルだ。UHDタイトルを安くしようとしているAmazonとGoogleは、Appleの頑張りに感謝すべきだろう。

Android Policeの記事については、今Googleに確認を求めている。得られ次第、この記事をアップデートしよう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google PlayもAmazonもハリウッドを抑えたAppleに横並びで4Kムービーを20ドルに

今月(2017/9/)初めの新型iPhoneのお披露目のとき、Appleは4KのApple TVをついでに発表し、それ用の4K HDRのタイトルは20ドルから、とした。しかもAppleは、すでに購入している映画を自動的に無料で4Kにアップグレードする、と約束した。

そして今度は、Appleのうしろを走ってるかのようなGoogleが、Play Movieから提供するUHDタイトルは19ドル99セント、と発表した。

Android Policeの記事によると、Spider Man HomecomingBaby Driverなどの新たにリリースされたタイトルは、20ドルだった。

そして昨日(米国時間9/26)は、AmazonもAppleと並んで走りだし、4Kのタイトルを19ドル99セントに値下げした。わずか5ドルのものもある。

8月の終わりごろのWSJの記事は、Appleとハリウッドが、4Kムービーの20ドルというプライスをめぐって真っ向から対立している、と報じた。映画会社側の希望額は25〜30ドルだった、といわれる。

当然、勝ったのpはAppleの20ドルだ。UHDタイトルを安くしようとしているAmazonとGoogleは、Appleの頑張りに感謝すべきだろう。

Android Policeの記事については、今Googleに確認を求めている。得られ次第、この記事をアップデートしよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

明日のiPhoneイベントでは新Apple TVも発表か――A10Xプロセッサー採用

現行Apple TVは発売以来そろそろ2年になる。そこでAppleが新しいモデルを準備しているはずだという情報がかなり前から流れていた。先週の末に次世代iPhone向けのiOS 11がリークされ、これにより今後発表されるはずのプロダクトに関する情報が多数得られた。実はこの中にApple TVに関するデータも含まれていた。

これより先にリークされたHomePodのファームウェア情報でも新しいApple TVが4Kビデオをサポートすることが示唆されていた。新Apple TVはこれ以外にもDolby Vision、HDR10、Hybrid Log-Gammaなどの各種のHDR(ハイダイナミックレンジ)規格をサポートする。Appleはすでに4Kビデオを iTunesストアで受付けている。またNetflixアプリも4Kをサポートしている。

さらに、Steve Troughton-Smithは次世代Apple TVに関していくつかの新しい機能を発見した。これによれば、Apple TVは新しいCPUにより処理能力を大幅に向上させており、メモリーも拡張jされたという。

3コアということはA10X Fusionだと思う。訂正!

AppleがA10プロセッサーを最初に搭載したのは昨年発表されたiPhone 7だった。A10XはA10のアップデート版で、最新のiPad Proに最適化されている。これは驚異的に速いチップで、ときにMacBookより速いという。

現行Apple TVはA8を搭載している。これはiPhone 6向けに開発されたたプロセッサーだ。Appleは内製チップの詳細について発表しないこともあって、Appleのプロセッサーの能力に関しては不明な点も多い。しかしGeekbenchによれば、A10XとA8を比較すると、1コアのタスクに関してはA10XはA8より1.7倍速く、マルチコアのタスクでは2.8倍、GPUをフルに利用するタスクでは5.7倍速いという。そうであれば驚異的な能力向上だ。

新Apple TVが4Kストリーミングをサポートするのであればこのアップグレードは大きな違いをもたらすはずだ。早送り、巻き戻しもキビキビ反応するだろう。4Kビデオをネーティブの60フレーム/秒で再生してもバッファー待ちは起きないはずだ(新しいiPhoneは4Kビデオを60fpsで撮影できる)。

プロセッサーだけでなく、RAMも2GBから3GBに強化される。これでバッファー容量が拡大されるのでスムーズなストリーミング再生が期待できる。

Appleは明日開催される恒例のiPhoneイベントでApple TVを発表するはず。非常に能力の高いデバイスに仕上がっているようなので、Appleはこの機会を利用してApple TVで作動する新しい魅力的なゲームをいくつか紹介するかもしれない。

画像:smlp.co.uk/Flickr UNDER A CC BY-SA 2.0 LICENSE (IMAGE HAS BEEN MODIFIED)

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

間違ってリリースされたHomePodファームウェアから、新しいApple TVに4Kサポートが入ることが明らかに

先週Appleは、HomePod用のファームウェアを誤ってリリースした。このファイルはまだリリースされていないAppleのデバイスへのレファレンスが詰め込まれていた(リンク1リンク2リンク3)。Guilherme Ramboが発見した、ライブラリファイル中の文字列によれば、次のApple TVは4Kビデオをサポートするだけでなく、Dolby Vision、HDR10、Hybrid Log-Gammaといった各HDRフォーマットをサポートする予定のようだ。

4K HDR Apple TVだって?見つけた!

そもそも競争に出遅れているAppleが、高解像度のビデオをサポートするからといったところで、本当の驚きではない。Amazonが4K Fire TVをリリースしたのは2015年だ。Googleは昨年、4KをサポートするChromecastをリリースした。Rokuは2015年に、そのラインナップに4Kデバイスを追加し始めている。

(「でもそれはHDR10やDolby visionなの?」と聞かれて)両方とも。

さらに興味深いことに、新しいApple TVはハイダイナミックレンジ(HDR)ビデオをサポートする予定のようだ。HDRは説明するのが少々難しい。単に画面上にピクセルが増えるといった話ではないからだ。もしHDR対応のテレビを持っているならば、ビデオやゲームを、より良いコントラストや明るさのレベル、そして全体的により広い色の幅で表示することができるようになる。

PlayStation 4、Xbox One S、最新のRokuなどの多くのデバイスがHDRをサポートしているが、HDRをサポートしている映画やテレビ番組を見つけるのはまだ難しい。

現在HDRには、HDR10、Dolby Vision、HLG、HDR10 +、SL-HDR1などの、競合する規格があります。Appleはこのうち、最も代表的な3つの規格へのサポートを行なう予定のようだ。これは市場のほとんどのテレビと互換性があるものだが、次にテレビを購入するときには注意が必要だ。

一部のiTunes Storeユーザーはまた、過去に購入したものをブラウズしている際に、HDRをサポートしている4Kムービーへの参照ができることに気が付いた。この情報をHomePodのリークと組み合わせると、4K Apple TVがそれほど遠くない将来に登場することは明らかだ。AppleがApple TVを最後に更新したのは2年前だった、これはホリディシーズンのための素晴らしい贈り物になるだろう。

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(翻訳:Sako)

FEATURED IMAGE: STEPHEN LAM / STRINGER/GETTY IMAGES

Apple Watch、対前年比売上50%アップ

Apple Watchの販売台数は昨年から50%アップしたとApple CEO Tim Cookが語った。Cookは火曜日(米国時間8/1)の投資家向け会見で好調の第3四半期決算について話した中でこのことに言及した。

全体では、Appleはアナリスト予測を上回り、1株当たり利益は1.57ドルの予測にたして1.67ドルだった。売り上げは454億ドルで、予測の448.9億ドルを超えた。

この良い知らせを受け、株価は時間外取引ですぐに5%高となった。しかし、見落とされがちなのが「その他の製品」カテゴリーで、これにはApple Watch、Apple TV、Beats製品、iPod、およびAppleブランドアクセサリーなどが含まれる。

このカテゴリーの売上は27.4億ドルで、前年同期から23%増加した。年間売上成長に貢献している製品の1つがAirPods、昨年12月に発売されたワイヤレスイヤホンだ(個人的にはちょっと使えないと感じているが、持っている知り合いは全員音質がいいと言っている)。

AirPodの売り上げはすべて新規で、Apple Watchが昨年より50%増えているなら、23%増という数字は、このカテゴリーのほかの製品の成長がずっと小さいか、減少しているかもしれないことを意味している。いずれにせよ、Apple Watchの売り上げが占める割合がわからないので、確かなことはわからない。

一人のアナリスト、Creative StrategiesのBen BajarinはApple Watchの販売台数を2~300万台と推定している。

[2017年1Qと2Qの両方でApple Watchの売り上げが前年比50%アップということは、2~300万台だろう。2017年のWatchはよいスタートを切った。]

なぜこんなに売上が伸びたのかはわからない。AirPodsとの相性のよさが後押ししたという意見もある。フィットネストラッカーのFitbitの苦戦やJawboneの倒産も追い風になったに違いない。発売日の違いによる影響もあるかもしれない。2016年9月のWatchの方が、昨年同時期にとっての2015年4月のWatchよりも新鮮だ。

「その他の製品」は今年の第2四半期から5%ダウンしているが、これは季節変動の傾向に沿っている。また、2016年9月のApple Watch第2世代の発売から時間が経っており、Apple TVは2015年10月以来新製品がないので、前四半期からの減少は驚くに値しない。

そして、2014年に30億ドルで買ったBeats Electronicsがいる。ドクター・ドレーブランドのヘッドフォンにはカルト的ファンがついているが、ライバルも多い。

iPodについては、ほとんどのAppleファンがiPhoneを持っている今、似たような機能の別製品を買う理由はほとんど見つからない。

Appleが「その他の製品」のもっと詳しい内訳を教えてくれることを期待しよう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple TVにAmazonビデオがやってくる(Recode報道)

今日午前(米国時間5/5)のRecodeの記事によると、AppleとAmazonは、AmazonビデオアプリをApple TVに載せることで合意した。アプリは2017年第3四半期に公開予定で、Amazonビデオの購読者はApple TVでAirPlayを使う必要がなくなり簡単にコンテンツを見られるようになる。

AmazonとAppleは長年対立を続けている。どちらも自社のハードウェアとサービスを通じて、ビデオコンテンツの鑑賞や購入をしてほしいからだ。かねてからAmazonは、インターネット小売業トップの地位を利してきた。たとえば2015年秋には同社サイトでのApple TVとGoogleのChromecastの販売を禁止した。代わりにFire TVを薦めようという狙いだ。

一方でAmazonビデオのアプリはApple TVプラットフォームに載っていない ―― 開発は進められている。Apple TVがAmazon.comから排除された直後、あるAmazon利用者がフィードバックを送ったところカスタマーサービスから、Amazonの開発チームがApple TVアプリを開発中というメールが送られてきたという。

しかし、両社はビジネス条件で合意に達しなかったとBezosは説明している。昨年のCodeカンファレンスで彼は、AmazonビデオをApple TVに載せたいとは思っているが、条件が「受け入れ可能」である場合に限る、と明言していた。

AmazonビデオアプリがApple TVにないことは、2社間の抱える数々の問題の一つにすぎない。残念なことに両社の様々な不一致は、多くの消費者がAppleとAmazon両方の機器やサービスを使っている今、それぞれのユーザーに影響を与えている。たとえば、現在iOSにあるAmazonビデオアプリではビデオの購入やレンタルができず、ユーザーはAmazonのウェブサイトへ行って手続きしなくてはならない。

もしAppleとAmazonの取引がついに成立するとすれば、おそらくTim CookとJeff Bezosの両CEOという高いレベルで行われるに違いない。どのような契約条件なのか、またAmazon.comでのApple TVの販売や、アプリ内購入といった他の分野にも拡大されるのかは現時点ではわかっていない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebookがスマートテレビ向けアプリをローンチへ

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Facebookはユーザーにより多くの動画をアップロードし、消費してもらいたいと願っている。その同社は、動画の表示および配信方法にいくつかの変更を加える。また、本日開催されたCODE MediaでFacebookバイスプレジデントのDan Rose氏は、同社がApple TV、Amazon Fire TV、Samsung Smart TV向けに複数のアプリをローンチすると発表した。

プラットフォームに掲載される動画数を増やしたいFacebookにとって、テレビでの動画ストリーミングサービスは必要なステップだ。Rose氏によれば、ニュースフィードに表示される自動再生のビデオ広告、そしてその後に搭載されたライブ動画やインスタグラムでの動画再生機能などが、これまで同社がたどってきたステップだったという。

本日の発表によれば、同社はFacebookにおける動画表示の方法にいくつかの変更を加えるという:まず第1に、動画の音声出力がデバイスの設定に従うようになった ― つまり、デバイスでマナーモードがオフになっていれば、Facebookの動画も音声付きで再生される。次に、これまでとは違い、Facebook上のバーティカルビデオ(縦長動画)が切り取られることはなくなる。Snapchatで再生される動画と近くなるイメージだ。最後に、ユーザーは動画再生中にその動画をスクリーンの端によせることが可能になる。これにより、動画を見ながらフィードの閲覧を続けることが可能だ。

しかし、今回の発表における一番のビッグニュースはストリーミングアプリのローンチだった。このアプリを利用することによって、ユーザーはFacebook上の動画をテレビで再生することが可能になる。ただ、Facebookにはこれまでにも、Airplayを利用して動画を再生する機能や、Apple TVやChromecast上で再生する機能は備わっていたとRose氏は述べている。

この発表は、今後Facebookはプロフェッショナルによって製作された動画に寄り添ったプラットフォームを作っていくこと表しているといえる。同社は昨年夏、CollegeHumorのRicky Van Veen氏をチームに加えており、彼はクリエイターたちとともに新しいタイプのコンテンツ製作に取り組んでいる最中だ。

この動きは、Facebookがビデオクリエイターのコミュニティを抱えるYoutubeとの直接的な競合となることを意味している。しかし、Facebookはそこに到達する前に、プラットフォームに参加するクリエイターが収益を得られるようにマネタイズツールを用意しなければならない。また、著作権違反に対応するための権利関連ツールも用意しなければならないだろう。

今週はじめ、Facebookが大手レーベルから音楽のライセンスを取得しようとしているとの報道があった。これもFacebookにシェアされる動画数を増やすための試みだ。たとえこれが実現したとしても同社がSpotifyやApple Musicとの直接的な競合となることはなさそうだが、オーディオ・フィンガープリントやコンテンツIDツールを多くもつYoutubeへの対抗策とはなるだろう。

また、音楽レーベル会社にとってはこれが新たな収益源となる可能性がある。Facebookがもつ巨大なユーザーベース(デイリーアクティブユーザーは12億人。しかもそれは増え続けている!)を考えれば、Facebookでの音楽再生はアーティストにとって新しいプロモーション手段となりうるだろう。

モバイルとデスクトップのプラットフォームをもつFacebookが、今回から新たにテレビ配信という武器をもつことによって、Facebook向けに製作される動画の数やプラットフォーム上での動画視聴回数も急上昇することだろう。

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(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

 

Appleの新しい「TV」アプリがApple TV、iPhone、iPadで一般公開

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Appleの新しいTVアプリが全ユーザーに公開された。iOSとtvOSのアップデートで今日から利用できる。このアプリは今秋初めて紹介されたもので、Apple TV、iPhone、およびiPadのユーザーは、様々な端末にインストールしたアプリを横断して、同一の環境でテレビ番組や映画を見ることができる。お気に入りの番組や、各アプリでの検索、おすすめ等の履歴も共有されるほか、自分のiTunesライブラリやiTunesストアにもアクセスできる。

中央集約型アプリというアイデアは、スマートフォンをはじめ、様々な〈つながっている〉端末でテレビを見られる、ストリーミングヒデオの普及とともに生まれた。アプリの種類の多さから来るばらばらの体験にユーザーは不満を募らせてきた ― 有料テレビを見るには端末ごとに個人認証が必要になるだけでなく、お気に入りの番組や映画がどのネットワークアプリに入っているのかを思いだすのも大変。

Appleが “TV” と名付けたこの新アプリは、Apple TV、iPhone、iPadで簡単にビデオが見られるユーザー体験を提供する。アプリを横断して幅広いコンテンツ群を利用できるNetflix風のフロントエンドという位置づけだ。

しかし残念ながら、主要ストリーミングサービスのコンテンツはまだTVアプリで利用できない ― Netflixも。現在は主要なサービスではなく、個々のテレビネットワークのアプリケーションを横断してコンテンツを集めることに焦点を当てているようだ。それでもHuluとHBOにはスタート当初から対応している。

シングルサインオンのおかげで、米国のユーザーは有料テレビの購読が必要なコンテンツを簡単にアクセスできる。ログイン情報は一度入力するだけでよい。Appleはベータ期間中に、シングルサインオンの対応リストに提供会社を追加し続けてきた。今日のスタート時点である程度の数が揃っている。Dish、DirecTV、Sling TV等の見慣れたブランドが見られる一方で、ComcastやTime Warnerといった大物の名前はまだない。

新しいTVアプリは、見たい番組を見つけやすくするための様々な機能が備えている。SiriによるLive Tune-inでは、Siriにゲームを見たいと言ったり、今どのゲームを見られるかを尋ねたり、見たい番組の名前を伝えたりできる。それだけですぐにその番組のストリーミングが始まる。TVアプリの中でライブストリームを探す必要はない。

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何を見たいかわからないときは、Siriに「今夜何を見ればいい?」と尋ねたり、「ホリデー向けの良い映画を教えて」と伝えればいい。

番組や映画の続きを見たいときは、Siriにそう言えば、前回見終った位置から再開される。進行状態は端末間で同期されるので、一箇所で見始めたビデオの続きを別の端末で見ることができる。

TVアプリの中はいくつかのセクションに分かれていて、今流行しているものや、興味のありそうなタイトルを教えてくれる。Watch NowセクションにはiTunesおよびユーザーの登録アプリにある番組と映画が全部入っている。Up Nextには現在見ている番組、最近レンタルしたり購入したものが表示される。

シングルサインオン機能に対応したTVアプリは、これまでAppleベータリリースとして公開されていたので一般公開が近いことはわかっていた。アプリはApple TVの第4世代全機種で動作する。iOSでは最新バージョンの10.2と共に提供される。

【日本語版注:TVアプリおよびiOSのTV機能は米国のみが対象】

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

NASA公認のNASA app、iOS・Android版に続きApple TV版もリリース

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カウチポテト派の宇宙ファンに朗報だ。NASA公式の宇宙コンテンツ満載アプリケーションのApple TV版がリリースされたのだ。

これまでもiOSやAndroidデバイス用のアプリケーションがリリースされていた。ロケット打ち上げやプレスカンファレンスの様子をビデオで見たり、あるいはSpace Station関連の膨大な写真を見ることができるものだ。これがApple TV版となり、スマートフォンをあれこれ操作せずともNASAからのコンテンツを楽しめるようになったのだ。

「最新版のApple TVをお持ちの方なら、私たちの提供する写真、ビデオ、ミッション情報、NASA Televisionなどのコンテンツを、家族みんなで、大画面でお楽しみいただけるようになりました」とNASAのコミュニケーション部門にてアソシエイトアドミニストレーターを務めるDavid Weaverは言っている。これは確かに面白そうだ。

ISSからのライブ映像を流し続けるような番組も提供されるようになるかもしれない。テレビをつけっぱなしにして、リアルタイムで宇宙空間を見つめることができるようになるわけだ。この魅力に対抗できるテレビコンテンツはさほど多くないのではないかと思うが、どうだろうか。

アプリケーションはApple TV向けアプリケーションストアで入手できる。NASAによるこちらの記事にも、各デバイス向けアプリケーションへのリンクが掲載されている。

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(翻訳:Maeda, H

Apple TVがようやくゲーム用プラットフォームになれるチャンスを得た

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没頭型ゲームには本格的コントローラーが必要だが、Apple TVのSiriリモコンは本格的コントローラーではない。しかし、最近までAppleはゲームデベロッパーに対して、あらゆるゲームでSiriリモコンへの対応を必須にしていたので、それがこのプラットフォームにデベロッパーを引き寄せられない理由の一つだったに違いない。

ゲームは最新世代Apple TVにとって重要な売り文句だった。しかし、第4世代のApple TVは殆どのモバイルゲームを家庭で最大の画面でプレイできる馬力を持ちながら、まだゲーミングプラットフォームになっていない。

どうやらAppleは、Apple TVのSiriリモコン対応を必須にする方針を変えたようだ。代わりにデベロッパーはMFiコントローラー必須のゲームを作れるようになる。そう、本物のゲーム用コントローラーだ。

ニュースはAppleのデベロッパー・カンファレンスで発表され、Appleは「可能であればデベロッパーはSiriリモコンにも対応すべき」とも言っている。

これは、Appleがタッチ&モーションのSiriリモコンだけで使えるようにゲームを作ることを、デベロッパーに要求していたのとは大きな違いだ。この当初の要件は、一見消費者の勝利かと思われた。どのゲームも追加オプションを買わずにApple TVでプレイできるからだ。しかし、ボタンが数個だけのSiriリモコンは、良いゲームコントローラーではない。

MFiコントローラーを必須にすることで、デベロッパーは伝統的ボタン配置を持つSteelSeries NimbusやHoripad Ultimateを完全にサポートできる。モーション&タッチ方式のコントローラーは一部のゲームにとってはすばらしいが、ファイナルファンタジーやストリートファイターやスカイランダーズ等、今のクールな連中がプレイするゲームには向いていない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple TVのさらなるSiri統合とシングルサインイン

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AppleのシニアバイスプレジデントのEddy Cue氏は、同社の開発者会議WWDCで、Apple TVを支えるOSにマイナーアップデートを行うことを発表した。

折に触れてAppleは「テレビの未来はアプリにある」としているが、今回のアップデートもその方向性を強めるものだ。より多くのアプリが登場し、Apple TVで簡単に使えるようになる。

Apple TVは、お気に入りのビデオチャンネルにアクセスするために、初めてストリーミングメディアプレイヤーをセットアップすることでより大きな課題を解決しようとしている。また、「シングルサインオン」という機能を導入し、所有者が1度ログインすれば、すべてのネットワークにアクセスできるようになる。この機能は、iOSにも導入されるという。

さらに、Apple TVとSiriの統合レベルも高くなる。SiriでYouTubeを検索できるようになるので、ユーザーは 「YouTubeでSteph Curryの3ポイントシュートを検索」あるいは「YouTubeでLeBron JamesがDraymond Greenをまたいだところを検索」などと言えるようになる。これまで、Siriの検索対象はApple TVアプリの同社製品に限られていた。

今朝方のCue氏の発表によると、Apple TVにはこれから数週間のうちにSling、Fox Sports Go、さらには100局以上のテレビ局を擁するフランスのMolotovなどの新しいアプリが利用できるようになるという。

本日行われたtvOSデモの開発者向けプレビューは、秋に消費者向けに公開予定だ。

Tim Cook氏は、tvOSが本日アップデートが行われたwatchOS、iOS、OS Xなどと並ぶAppleの主要なプラットフォームの1つであると強調した。

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(翻訳:Nakabayashi)