iOS 11では、指紋認証をすばやく無効化して警察の介入を阻止できる

TouchID(指紋認証)は、警察や国境警備にiPhoneの開示を求められた際の法的グレーゾーンにある。しかし、iOS 11の最新アップデートでその問題がなくなるかもしれない。

新機能は、一部で “cop button”[警官ボタン]とも呼ばれている。なぜならiPhoneオーナーがTouchIDを瞬時に無効化できるからだ。旅行者や警察に尋問を受けることの多い人は、長く複雑なパスワードを設定しておくことで、警官などにiPhoneの中を見られずにすむ。

現在警察は、iPhoneオーナーに指紋を使ってロック解除させることを強要できる。しかしパスワードの入力を強要することはできない ―― パスワードは法律で守れらているためだ。

Twitterユーザーの @alt_kia によると、電源ボタンを素早く5回押すと第2の画面が現れ、長いパスワードを入れないとロック解除できなくなる[TouchIDは使えない]。

本来このしくみは、緊急時にiPhoneをロック解除して911[緊急電話]をダイヤルできるようにするためのものだ。Engadgetによると、電源ボタンを5回押すと助けを呼ぶための画面が表示され、同時にTouchIDではロック解除できなくなる。

ふだんTouchIDを使っているユーザーも、警官にiPhoneの提示を求められそうになったら、この方法を使ってプライバシーを守ることができる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、拡張現実(AR)を使った徒歩ナビを計画か?

ARKitは、iOS 11で最大の変化の1つだ。舞台裏でAppleは、iPhoneを非常に有能な拡張現実(AR)装置に変えようとしている。Felix Lapalme‏は、マップアプリのソースコードを見て、Appleがturn-by-turn[曲がり角ごと]ナビゲーションにARを利用するのではないかと探ってきた。

そして7月22日、iOS 11のベータ版を掘り返していたLapalmeは、マップアプリの中でこの謎めいた3D矢印を発見した。

従来のナビゲーションアプリのように、Appleはこの矢印をマップの経路案内に使うのだろうと思う人もいるかもしれない。しかし、コードの中には、徒歩ナビゲーションを利用中、顔の前で端末を傾けるよう指示する部分がある。

それに加えて、マップアプリはiPhoneのカメラを使うことになるらしい。これはiPhone 8が内蔵する可能性のある機能に関する大きなヒントだ。そして、そこにヒントがあるとき、Appleは隠そうとする。

[うーむ、これに関連するコードは全部消えているようだが、3D矢印だけは残っている]

GoogleのProject Tangoを覚えているだろうか。その中でGoogleは、美術館やショッピングモールなどの室内ナビにARを利用することを約束した。

すでにAppleは、空港やモールの詳細マップをiOS 11に組み込む計画があることを公表している。iOS 11と次期iPhoneは9月に公開される。だからもしAppleが、空港内を歩き回ったり、近くのコーヒー店を見つけるのにARを利用すると発表しても驚くにはあたらない。ARKitフレームワークを試しているAndrew Hartというデベロッパーが作ったアプリを下に貼ってあるが、これと似たようなものになるのだろうか。

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米保険大手のエトナ、顧客2300万人にApple Watchを提供か

Appleと医療保険大手のAetnaは、Aetnaの2300万人の顧客にApple Watchを提供する件で秘密の会合を重ねていると、CNBCが報じた。

先週の木曜日と金曜日に南カリフォルニアで開かれた会議には、両社の上級幹部を始め、Appleの特別医療プロジェクトの責任者、Myoung Chaや、全米の病院から医療情報責任者が参加したと報じられている。

Aetnaは早ければ来年に計画を実行する可能性があるとCNBCの情報筋は伝えている。

本誌はApple、Aetnaの両社に問い合わせており、情報が入り次第続報する予定。Aetnaは現時点でコメントを控えている。

Appleがこの医療保険会社と提携するのはこれが初めてではない。すでにAetnaは、同社従業員5万人にApple Watchを配布している。昨年9月には、選ばれた大企業顧客にApple Watchを提供しており、今回の発表はその延長線上にあると言える。

報道によるとAetnaは、さらに広い分野に提供する野望を抱いている。新たな健康データを大量に取得することで、医療保険会社として顧客の活動に対する深い洞察を得ることができる。

この契約はAppleにとっても利益がある。AppleはApple Watchを医療、フィットネス向けに大きく売り出しており、一時的にFitbitを抜いた後、XiaomiがQ2にトップとなるまで今年最大のウェアラブルメーカーの座を獲得していた。

ほかにもAppleは、バイオメディカル・エンジニアを密かに雇い、血糖値の追跡やその他の疾患の検出に使用するセンサー技術の強化をはかっている。これはどの医療保険会社にとっても、データに基づいて顧客の活動を把握するのに役立つ。

もちろん、顧客がApple Watchと引き換えに、その情報を提供するかどうかは、まだわからない。

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Ikeaのスマート電球がApple HomeKit、Amazon Alexa、Google Homeをサポート

Ikeaのスマート照明システムのアップデートにより、そのワイヤレスハブがAppleのHomeKitとAmazon Alexa、そしてGoogle Homeに対応することになった。つまり、ハブがあってスマート電球があれば、これらのデバイスのどれかを使って音声でコントロールできるし、またAppleのiOSアプリHomeからもコントロールできる。

このアップデートにより、Philips HueのHomeKit互換のハブに、Ikeaのスマート電球を認識・装着できるようになった。Philips Hueをすでに使っているユーザーには、ほかのオプションも使えるようになったという意味で、重要なニュースかもしれない。9to5Macがそう書いている。Ikeaは10月から色付き電球の提供を開始する予定だ。

Hueの初心者向け白色電球はアメリカで15ドル、Ikeaのは18ドルだから、HueシステムでIkea製品を使う費用的メリットはない。でも、オプションが増えて、いろんなことができるようになったのは、良いことだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

うわさ:新型「iPhone SE」はiPhone 7同等仕様で2018年頭に発売、ただしインド先行?

eng-logo-20157月にもうわさがあったiPhone SEの後継機について、台湾の国営メディアFocus Taiwan(中央通信社)は匿名ソースからの情報として、来年2018年の第1四半期(1月〜3月)に出荷予定であると伝えています。

ただし、新型iPhone SEは成長の見込めるインド市場に重点を置くため、まずインド向けに出荷。ほかの世界市場にはその後に出荷予定としています。

Focus Taiwanが得たという情報によると、すでにアップルの主要サプライヤーの一つWistronが5月から新型iPhone SEの生産を開始しているとのこと。Wistronはインドのバンガロールに製造工場があり、そのために選ばれたようです。

アップルがインドに注目していることは、8月1日にティム・クックCEOが投資家会議にて「より多くのエネルギーと資金をインド市場の拡大のために注ぎ込んでいる」として公表済み。

実際、2016年にはインドのスマートフォン市場が3億人を突破し、出荷台数も前年比で18%も伸びています。そしてアップルも2015年の200万台から250万台へと飛躍してはいるものの大きく遅れを取っているとの調査もあり、同社がインド市場に力を入れる方針にもうなずけます。

下記グラフはインド市場においてインド国産端末がシェアを大幅に下げ、そこに中国製スマホと海外産端末がなだれ込む激戦区となっていることを示すもの。

そのためインド市場を最優先すべく、新 iPhone SEはまずインドに出荷すると説明されています。もともと発展途上国向けのエントリーモデルとされたiPhone SEだけに、他の市場がお預けを食らうのも仕方ないかもしれません。

さらにインドのテックサイトTekz24によれば、新型iPhone SEのスペックはiOS11でA10プロセッサ(iPhone 7と同等)、2GBのRAM、4〜4.2インチのディスプレイで、内蔵ストレージは32GB/128Gで約1700mAHのバッテリー。ベゼルはiPhone 7のように、わずかに狭くなると報じられています。

日本でもSIMフリースマホとして注目度の高いiPhone SE。ほぼiPhone 7と同等のスペックで、懐かしむ声もある4インチのお手頃サイズがリリースされれば、iPhone 8(仮称)を上回る人気機種になるかもしれません。

Engadget 日本版からの転載。

iPhone 8は、テーブルの上からでも顔認識するらしい

Appleのスピーカー、HomePodのファームウェアは永遠に楽しめる玉手箱だ。同社がスピーカーファームウェアの早期ビルドを公開するや、多くのデベロッパーがライブラリーファイルの文字列を探索して、次期iPhoneに関するヒントを探した。そして情報サイトのiHelp BRは、顔認識機能に関する興味深い参照を発見した。

HomePodファームウェアの最近のリークによると、iPhone 8(あるいはどんな名前であれ)はデバイスのアンロックに顔認識を使うらしいことがわかった。コードネーム Pearl IDと呼ばれる新機能は、現在の指紋認識、Touch IDを置き換えることになる。

iHelp BRは、端末がテーブル、デスクなど平らな面に置かれている時でもアンロックできる設定/機能に関する参照(”resting.pearl.unlock”)を見つけた。私もHomePodのファームウェアを調べたところ、同じ参照文字列が見つかった。

さらにはPearlを使用しているサードパーティーアプリへの参照もある。どうやらデベロッパーは、機密データのアンロックに顔認識を利用できるらしい。最近のiPhoneではデベロッパーがTouch IDセンサーを利用できる。

AppleがTouch IDのサポートをやめるかもしれない報道が流れ始めた時、人々は懐疑的だった。顔認識は実用的ではなさそうに思えた ―― 使うたびに顔の前に端末をもってくるのはいやだ。顔の一部が隠されているときや暗いときの問題もある。

しかし、どうやらAppleは、顔認識を指紋認識より便利にしたいと思っているようだ。顔の検知には赤外線を利用するので暗闇でも使える。複数のリークがほのめかすところによると、顔の角度が普通と違っていても機能するという。今日発見された文字列もそれを裏付けている。

噂されている”iPhone 8″ には縦に長い画面が採用され、上部にスピーカーとカメラ、センサーがある以外、端末の前面は完全に覆われている。

当初、AppleはTouch IDセンサーをディスプレーの下に組み込むものと思われていた。しかし、AppleはTouch IDセンサーを埋め込んだディスプレーを何千万台も作れそうにないらしい。顔認識は明快な代替案だ。しかし、現在のiPhoneのTouch IDが驚くほどうまくいっていることを考えると、果たしてAppleが期待に答えられるかどうか注目したい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、iPhoneで撮影した写真をInstagramで紹介――@appleアカウント登場

Appleは先ほどInstagramに公式アカウント、@appleを作った。しかしこれはよくある企業のプロモーション用アカウントではない。AppleはいまさらiPhoneをプロモーションする必要がない。ネット上にAppleの製品の写真は嫌というほどあふれている。@appleはiPhoneで撮影された写真を紹介する場所だ。

いろいろな意味でこのInstagramアカウントはiPhone写真をプロモーションするShot on iPhoneキャンペーンの拡張だ。iPhoneという製品の写真ではなく、iPhoneで撮った写真をプロモーションするにはInstagramは理想的なプラットフォームだろう。

iPhoneで撮影される写真は毎年1兆枚にもなる。世界中でこの瞬間にも多くの人々がiPhoneを使ってユニークな写真やビデオを撮影しているわけだ。そこでAppleではiPhoneカメラの優秀性と同時にiPhoneユーザーの創造性のショーケースにもなるような場所を作ることにした。

@appleに対する最初の投稿から判断すると、このアカウントのAppleのキュレーターはiPhoneで撮影された優れた写真を探し、撮影者にコンタクトして許可を得た上でこのアカウントに再投稿している。つまりApple自身が撮影した写真ではない。

このアカウントにはいくつか興味深い点がある。まずAppleは最近Instagramに追加されたギャラリー機能を最大限に利用し、一度に5人にクリエーターの作品を紹介している。それぞれのクリエーターのInstagramページはキャプションに明示されている。

次に、Appleは一度にいくつもの写真を紹介するためにビデオを用いることがあり、サウンドを追加したりクリエーターにインタビューしたりしている。短いサウンドバイトはHumans of New Yorkを思わせる。 AppleではInstagram Storiesも同様のフォーマットで利用している。

3番目に、Appleはアカウントのプロフィールと各投稿に#ShotoniPhoneというハッシュタグを付加している。AppleはこのハッシュタグをiPhonerユーザーに普及させ、ある種のポップカルチャーに仕立てたいようだ。これまでにも@ihavethisthingwithfloors などInstagramのハッシュタグから多くのミームが生まれている。

@appleはAppleとして初めてのInstagramアカウントではない、@applemusicはすでに220万のフォロワーを持っている。またInstagramにはApple MusicとApple Watchの広告も掲載されている。しかしAppleがInstagramに本来の使い方によるアカウントを作ったのは興味深い。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple Watchの次のバージョンはiPhoneがなくてもデータ通信ができる?

Apple Watchは見事な技術の結晶だが、欠点もある。中でも気になるのは: スマートフォンを持たずに外出した場合、自分の腕にあるスマートウォッチが急に、やや無能になってしまうことだ。近くにiPhoneがなければセルネットワーク上のデータ通信ができないから、メッセージや音楽などを取り出せない。

しかし、最近聞こえてくるひそひそ話によると、それが変わるらしい。

Bloombergにいつもよく当たる記事を書いているMark Gurmanによると、次のApple WatchはIntelのチップによりLTE内蔵になり、年末に発売される。

“でもさぁ”、と思わず言いたい人がいる。“スマホはいつも持ってるから、そんなの要らないじゃん?”。

たしかにそうだが、それは、持たなければならないから持ってるのだ。そうしなければ友だちは、あなたが死んだと思うかもしれない。でもこれからは、ビーチやジムやランニングに出かけるとき、スマートフォンを家に置いておける。しかもジムでは、スマートフォンがなくてもいろんな装備と通信して、あなたの‘成績’などが分かる。

でも、まだ詳細がわからないから、疑問も多い:

  • 電池寿命。Apple Watchの電池寿命は徐々に良くなっているが、まだ満足ではない。セルネットワークへの接続が加われば、悪くはなっても良くはならない。どんな対策を取る気か? John Gruberは、ウォッチのサイズを大きくして大きな電池を入れる説だ。
  • LTEチップは特製のApple Watchモデルか?それとも現行のハイエンド機か? iPadのプレミアムオプションのときを思い出すと、たぶん後者だろう。
  • それは完全に別立てのデータ契約になるのか? それともAppleとの契約で既存のデータ契約の一部になるのか?

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

iPhone 8のカメラはシーンに応じて自動的に設定を変える

先週、Apple のスピーカー、HomePodのファームウェアの早期ビルドが、Appleのデベロッパー向けウェブサイトで公開された。Guilherme Ramboが次期iPhoneのヒントを見つけようと、ライブラリーファイル内の文字列を調べ上げた。その結果わかったこと。次のiPhoneは撮影しようとしているシーンのタイプを検出し、カメラ設定を自動的に調節する。

私もこのスピーカー・ファームウェアの文字列を探索したところ、RamboがTwitterに書いていたのと同じく、自動カメラ設定への参照が複数個所見つかった。

思えばスマートカメラ設定というのはまったく新しいというわけではない。iPhoneをしばらく使った人なら、明るいシーンの一部に暗い要素がある時HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)が自動的に有効になるのを知っているだろう。ソースコードにあった “BrightStage” という文字列はこのHDR機能と関係がありそうだ。

しかしほかの文字列を見ると、Appleが様々なシーンや対象物を認識できるようになったことがうかがわれる。例えば以下のような文字列を参照している:baby、beach、concert、fireworks、foliage、forest、mountains、ocean、pet、sky、snow、sport、starry、sunset および sunrise。新しいカメラ機能は文書QRコードも検出できる。Appleはこの2つについてWWDCカンファレンスで言及している。しかし、AppleがQRコードと文書以外にも何かを追加しようとしていることは興味深い。

噂によるとAppleは3種類のiPhoneモデルを開発中だという。9月初めにはパワフルになったiPhone 7sと7s Plusに加えて、まったく新しいスーパープレミアム機種が発表されるに違いない。この噂の”iPhone 8″は、縦長の画面が上部のスピーカーとカメラ、センサー以外、端末前面のほぼ全体を占めると言われている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple Watch、対前年比売上50%アップ

Apple Watchの販売台数は昨年から50%アップしたとApple CEO Tim Cookが語った。Cookは火曜日(米国時間8/1)の投資家向け会見で好調の第3四半期決算について話した中でこのことに言及した。

全体では、Appleはアナリスト予測を上回り、1株当たり利益は1.57ドルの予測にたして1.67ドルだった。売り上げは454億ドルで、予測の448.9億ドルを超えた。

この良い知らせを受け、株価は時間外取引ですぐに5%高となった。しかし、見落とされがちなのが「その他の製品」カテゴリーで、これにはApple Watch、Apple TV、Beats製品、iPod、およびAppleブランドアクセサリーなどが含まれる。

このカテゴリーの売上は27.4億ドルで、前年同期から23%増加した。年間売上成長に貢献している製品の1つがAirPods、昨年12月に発売されたワイヤレスイヤホンだ(個人的にはちょっと使えないと感じているが、持っている知り合いは全員音質がいいと言っている)。

AirPodの売り上げはすべて新規で、Apple Watchが昨年より50%増えているなら、23%増という数字は、このカテゴリーのほかの製品の成長がずっと小さいか、減少しているかもしれないことを意味している。いずれにせよ、Apple Watchの売り上げが占める割合がわからないので、確かなことはわからない。

一人のアナリスト、Creative StrategiesのBen BajarinはApple Watchの販売台数を2~300万台と推定している。

[2017年1Qと2Qの両方でApple Watchの売り上げが前年比50%アップということは、2~300万台だろう。2017年のWatchはよいスタートを切った。]

なぜこんなに売上が伸びたのかはわからない。AirPodsとの相性のよさが後押ししたという意見もある。フィットネストラッカーのFitbitの苦戦やJawboneの倒産も追い風になったに違いない。発売日の違いによる影響もあるかもしれない。2016年9月のWatchの方が、昨年同時期にとっての2015年4月のWatchよりも新鮮だ。

「その他の製品」は今年の第2四半期から5%ダウンしているが、これは季節変動の傾向に沿っている。また、2016年9月のApple Watch第2世代の発売から時間が経っており、Apple TVは2015年10月以来新製品がないので、前四半期からの減少は驚くに値しない。

そして、2014年に30億ドルで買ったBeats Electronicsがいる。ドクター・ドレーブランドのヘッドフォンにはカルト的ファンがついているが、ライバルも多い。

iPodについては、ほとんどのAppleファンがiPhoneを持っている今、似たような機能の別製品を買う理由はほとんど見つからない。

Appleが「その他の製品」のもっと詳しい内訳を教えてくれることを期待しよう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

新しいデザインのGoogle EarthアプリがiOSにもやってきた、日本語ヘルプも充実

4月にGoogleが公開したニューバージョンのGoogle Earthは、制作に二年を要し、この惑星のもっと多様なガイド付きツアーや、情報カード、360度ビデオの統合、ストリートビューの画像、などなどの新しい機能を装備していた。それは最初、AndroidとChromeだけでしか利用できなかったが、今日からはiOSバージョンが提供される。

アップデートされた内容はAndroid/Chromeバージョンと同じで、対話的なツアー“Voyager”もある。Googleの発表によると、Voyagerはあなたの次の海外旅行の行き先を決めるのに使ってくれ、ということだが、もちろん用途はそれだけではない。〔Voyager日本語ヘルプ(iPhone/iPadリンクがある)〕

ストーリーの数は今や140を超え、“travel”のカテゴリーでは17の主要都市の旅を楽しめる。

しかしVoyagerのツアーの真髄は、世界中のめったに行けない場所の探検だ。

ローンチ時にGoogleが発表したツアーは BBC Earth, Jane Goodall, Sesame Street, NASAなどが提供している。そして今日発表された新作の中には、Explore.orgによるアラスカのヒグマのライブフィードや、ユネスコのWorld Heritage Siteのマチュピチュのツアー、世界の主な博物館美術館、そして、リバプールのキャヴァーンクラブに始まるビートルズの軌跡を訪ねるツアーまである。

また“Knowledge Cards”(知識カード)という機能では、今見ているランドマークや風景などに関する雑学が提供される。Googleの検索でお馴染みの“I’m Feeling Lucky”ボタンがあるので、‘思いがけない発見’というやつも楽しめる。ズームして別のところへ行くのなんかは、子どもが喜びそうだ。

はがきを作って友だちに送る、という機能もある。それはGoogle Earthの画面のスナップを撮って、まるで自分が撮った写真のように使うのだ。自分がとても行けない場所でも。

Google EarthのiOSアプリは64ビットになり、App Storeで入手できる

  1. earth_ios_tokyo.gif

  2. iphone_ipad_googleearth-width-2000.png

  3. earth_ios_feeling-lucky.gif

  4. surfspots2-2e16d0ba-fill-1998x1125.png

  5. surfspots3-2e16d0ba-fill-1998x1125.png

  6. surfspots1-2e16d0ba-fill-1998x1125.png

  7. postcards-google-earth.png

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Apple、中国での苦戦が続き売上10%ダウン

Apple は絶好調の四半期を終えた ―― 売上454億ドル、1株当たり利益1.67ドルの結果に株価は時間外取引で4%アップした。

しかし同社の決算報告書に1点曇りがある ―― それは大中華家の業績だ。
Appleは今四半期に大中華圏で80億ドル強を売り上げたが、これは2年前の2015年Q2と比べて半分以下だ。これは対前年比でも10%減、対前四半期比では25%減だ。これに対して米国では対前年比13%増、対前四半期比もわずか4%の減少だった。

大中華圏は対前年比が唯一マイナスの地域でもある。

少なくともAppleはこれを認識しており、問題に取り組んでいる。数週間前、Appleは初の大中華圏担当マネージング・ディレクターを任命し、CEO Time CookおよびCOO Jeff Williams直轄とした。

一時期中国はAppleにとって明るい材料のひとつであり急成長地域だった。2015年Q2には中国で1680億ドルを売り上げた。2年後の今、売り上げは半分以下にすぎない。

決算電話会見でCEO Tim Cookは、香港が大中華圏全体の売上を引き下げ続けており、中国本土は有望とみていると説明した。さらにCookは、WeChatを始めとするメッセージングサービスは、iPhoneでも従来型の携帯電話でも利用できるため、潜在顧客がiOSに乗り換えやすく期待していると語った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、iPadの販売台数を大きく伸ばす

Appleは第3四半期決算を発表し、iPhoneの好調な販売とサービス部門の急成長を大きく取り上げた。しかし、大きなサプライズはiPadが対前年比15%の伸びを記録したことだった。これは、長いアップグレードサイクルのために同社のiPad部門が勢いを失っているとする、大方の評価をくつがえすものだ。

15%増の結果、Q3の販売台数は1140万台、売り上げは49.6億ドルだった。iPhoneの販売台数が前四半期から19%減だった中、iPadは新製品が発売されたことで28%伸ばしたことは注目に値する。

Appleは、ハイエンドのiPad Proシリーズに益々力を注いでいる。今年のWWDCで発表された10.5インチモデルを加えてサイズは3種類になった。販売台数が15%増えたのに対して売上げが2%増に留まったという事実は、消費者がいまだに低価格製品を好んでいることをものがたっている。3月にAppleは、高価なiPad Air 2に代えて329ドルの廉価版iPadを発売した。

決算電話会見でCEO Tim Cookは、教育市場での売り上げが対前年比32%増の100万台だったと話した。

Apple株は時間外市場で5%上がった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、Q3決算好調で1兆ドル企業まであと一息――株価は新高値、時価総額8000億ドル超

今日(米国時間8/1)、Appleは第3四半期の決算を発表した。圧倒的な好成績に株価は新高値をつけた。実のところ話題は次の四半期に何が起きるかに移っている

Appleの時価総額は8000億ドルを超えた。一時Googleが時価総額でAppleを上回ったことがあったが、今やAppleは着実に1位の座を守り、さらに拡大を続けている。Appleの時価総額の上昇がこのまま続けば1兆ドル企業となる日も近いかもしれない。

今期のAppleの決算は、次四半期の好調を見込むガイドラインの発表もあって、即日決済取引で株価を5%アップさせた。今年Appleの株価は着実に上げ続け、今期決算発表前に30%もアップしていた。この成長が続くなら次の四半期で1兆ドルの大台に乗せることも不可能ではなさそうだ。

Appleはこの秋、新しいiPhoneの出荷を予定している。iPhone 6でサイズの拡大に踏み切って以来の大きなアップデートになり、ユーザーの望みの多くをかなえることになるだろう。強気筋はこれによってAppleはスマートフォン市場におけるシェアをさらに伸ばすと考えている。同社のプロダクトの動向にはポジティブな兆候が多い。iPadも対前年比で着実に成長している。しかし何といっても現在(そして予見しうる将来にわたって)Appleの稼ぎ頭であり成長の原動力となってきたプロダクトはiPhoneだ。市場の興味はiPhoneが次に四半期にどうなるかに集中している。

今日の最大の収穫は来るべきiPhoneがプレビューされたことによりさらに関心が集まり、次期四半期の成績に対する期待の高まりが判明したことかもしれない。通例Appleは次期iPhoneの詳細に関する大量のリークが出回る四半期に売上が停滞する傾向があった。新製品への期待の高まりは現行iPhoneの売れ行きに悪影響を与える。しかし新iPhoneが順調に供給されるなら(なるほど膨大な需要に応えるのは困難な事業だが、不可能でない)、来年われわれはAppleが1兆ドル企業となる瞬間を目撃するかもしれない。

もちろん1兆ドルというのはたやすい目標ではない。Appleの株価は今年30%もアップしたが、1兆ドルの大台に乗せるためにはさらなる成長が必要だ。しかし十分な量の製品が出荷できれば時価総額に新たなゼロを付け足すことは可能だろう。

画像: Lam/Getty Images

〔日本版〕Appleの発表によれば今期の売上は45.4Bドル、希釈後の株式に対するEPSは1.67ドル、対前年同期比はそれぞれ7%、17%のアップなどとなっている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

AppleがNokiaに対して、特許紛争の和解金として20億ドルを支払った模様

AppleとNokiaは特許で争っていたが、先の5月に素早く和解した。しかし、両社は和解金額についてはコメントしていなかった。内容の詳細はまだ公表されてはいないが、Nokiamobサイトが、NokiaがAppleから20億ドルのキャッシュ(17億ユーロ)を受け取ったことを発表したことを記事にしている

これは非常に高額のように見えるが、Nokiaはこの金額をこの先四半期ごとに受け取るわけではない。これは1回限りの過去分を含んだ支払いだ。Nokiaはこのキャッシュを用いて何をする計画なのかについては何も述べていない。

訴訟は昨年末に始まった。Nokiaは当初、AppleがNSNとAlcatel-Lucentの特許だけでなくNokiaの特許の一部を侵害していると訴えた。NokiaはNSNとAlcatel-Lucentを所有しており、それぞれの特許も保有している。

Nokiaによれば、AppleはiPhone 3GSのときから、Nokiaの特許の一部に頼り続けており、長年に渡る侵害が続いていたということだ。それらの特許はソフトウェア、ビデオコーディング、チップセット、ディスプレイ、UI、そしてアンテナに関連したものだ。

AppleがWithings(WithingsはNokiaの一部門)の製品をストアから取り除いたので、この戦いは当初、激しいもののように思われた。しかし、両社はすぐに合意に達し、AppleストアではWithings製品を再び見ることができる。

通常の特許ライセンス契約に署名するのではなく、AppleとNokiaはさらに一歩先に進んで、技術と研究開発について協力することを望んでいる。言い換えれば、Appleはデジタルヘルス、光ネットワーク、IPルーティングに関してNokiaの協力を得る対価として支払いを行うのだ。

この契約のためにAppleがどれだけの金額を支払ったのかを知るために、Nokiaの今後の四半期決算発表を見るのが楽しみだ。しかし確かなことが1つある。Nokiaはこの新しい収益源に対してとても満足しているに違いない。

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(翻訳:Sako)

役目を終えつつあるiPod

iPod nanoとshuffleの販売が終了となる。そんな中、iPodの歴史を振り返ってみたい。

BI:Before iPod(iPod登場以前)

iPodは、最初に登場したMP3プレイヤーというわけではない。ただ、すべてのバランスを正しく調整したプロダクトであったとは言えるだろう。Appleがプロダクトを投入する前から、非常に多くの企業がさまざまなプロダクトを発表していた。たとえばRioを懐かしく思い出す人も多いだろう。登場は90年代のことだった。しかし格好良いものもなく、使い方が複雑で不便なものばかりだった。ハードウェアだけでなく、ソフトウェアの方もひどいできのものが多かった。
(Hulton Archive/Getty Images)

2001: オリジナルiPod登場

2001年、音楽業界はNapsterに震えていた。そこに、音楽業界の再興を謳い文句にしてスティーブ・ジョブズが舞台にのぼってきた。ジョブズが準備したのは、5GBの記憶容量を備えたエレガントなガジェットだった。「ポケット入る1000曲」という宣伝文句もあった。
(Photo by Apple via Getty Images)

2004: iPod Photo

iPodとしては第4世代機となる。インタフェースの変更も行われたが、もっとも大きな変更は操作スクリーンをカラー化したことだった。500ドルを払う余裕があれば、220×176の画面にアルバムジャケットや、あるいは自分で撮影した写真などを表示することができるようになったのだ。iPhoneの登場まで、iPod Photoの解像度も、持ち歩けるデバイスとしては十分なものに感じられたのだった。
(Photo by Apple via Getty Images)

2004: U2 Edition iPod

Songs of Innocenceを無料配信する10年前に、iPodのU2限定モデルが世に登場していた。ボノがピースサインを示しながら手に持っているiPodは、赤と黒でデザインされており、無料のU2アルバムが予め収録されていた。

なお、翌年にはハリー・ポッターモデルもリリースしていて、こちらにはハリー・ポッターのオーディオブックが収録されていた。
(Photo by Tim Mosenfelder/Getty Images)

2004: iPod mini

2004年には、コンパクトでカラフルなiPodも投入された。6GBの容量を備えた本デバイスは大ヒットとなり、iPodの名を一層高めることとなった。しかし本デバイスは2世代で打ち切りとなり、コンセプトは2005年のnanoモデルに引き継がれることとなった。
(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

2005: iPod nano

茶封筒にMacBook Airを入れる3年前、ジョブズは同じようなことをiPod nanoで行なっている。ジーンズの小銭ポケットからiPod nanoを取り出して、コンパクトさをアピールしていたのだ。iPod nanoは第7世代まで続くこととなった。
(Photo by Chung Sung-Jun/Getty Images)

2005: iPod shuffle

ハードディスクでなく、フラッシュメモリーを搭載した最初のiPodだ。デバイスはますますコンパクトになり、ジョギングなどワークアウトの最中に、収録した曲をランダムに再生するような使い方を想定している。ガムのようにコンパクトで軽量であり、首から下げていても気にならないのがウリだった。価格も99ドルで、他のiPodにくらべてはるかに安価なモデルとなった。利用シーンを限定することで、スクリーンをなくすということで成し遂げたサイズ・価格のモデルだった。
(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

2006: さらに小さなshuffle

1年たって、デバイスはさらなる小型化の道を歩んだ。shuffleの第2世代はサイズを半分以下として、重さも大幅に減らすことに成功した。服にクリップで取り付けられるようになり、身に着けていることが全く気にならないサイズになった。
(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

2007: iPod classic

2007年、これまで単にiPodと呼ばれていたプロダクトはiPod classicと呼ばれることとなった。黒と白のプラスチック筐体はアルミになった。電池のもちは画期的に伸び、記憶容量も最大160GBとなった。「classic」の名がついたことで、本モデルの終了も間近であるとの噂も流れた。しかし2007年以降もアップデートが行われ、以後7年にわたって販売されることとなった。

(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

2007: iPod touch

初代iPhoneと同じ時期にリリースされたiPod touchは、従来のiPodとは大いに異なるものとなった。iOSで動くiPod touchは、セルラー機能のないiPhoneとでもいうべきものだった。しかしこのデバイスのおかげで、iPodの名前が受け継がれ続けるようになったという意味はある。すでに2年ほどアップグレードが行われていないが、Apple Musicを楽しむのに不足はない。少なくともいましばらくの間は生き残っていくのだろう。
(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

2007: iPhone

2007年、ジョブズはMacWorldにて3つのプロダクトを紹介すると語った。3つとは、iPodと携帯電話、そしてインターネットにつながるデバイスであるとのことだった。そんな言葉に続いてアナウンスされたデバイスはiPhoneだった。これ1台で、先に述べた3つの役割すべてを果たすことができるという意味だったわけだ。iPhoneの先祖はといえば間違いなくiPodということになるはずだ。ギリシア神話風にいうのなら、iPhoneは父親殺しの犯人ということになるのだろう。iPodの利用される世界は狭まりつつある

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(翻訳:Maeda, H

Apple、iPod nanoとshuffleの販売を終了、touchは容量2倍に

ハンカチのご用意を ―― ひとつの時代が正式に終わった。iPod classicの生産中止から3年、Appleはついにローエンドの同胞たちにも同じことをする。shuffleとnanoだ。同社は今日(米国時間7/27)2つの象徴的MP3プレーヤーをサイトから引き上げ、これが本当の終わりであることを正式にTechCrunchに伝えた。

これで、あの一世を風靡したiPodの名前を冠したデバイスはiPod touchだけになった。そして、それについてはちょっと嬉しいニュースがある ―― Appleは今日、touchの容量を64GB/199ドル、128GB/299ドルにそれぞれ増量した。これまでは16GBと64GBがおなじ価格で売られていた。

「本日、iPodラインアップをシンプルし、iPod touchの2モデルは価格据え置きで容量を2倍にした。そしてiPod shuffleとiPod nanoの販売を中止する」とApple広報が声明で言った。

過去数年間、AppleはiPhoneが従来のネットワーク無しiPodを置き換えるとかなり明確に言ってきた ―― そしてそうなることを嫌がっていなかった。iPhoneの躍進とApple Musicによる同社のストリーミングの推進によって、音楽を所有する概念は過去のものになりつつある。

nanoが5年間改訂されていなかったという事実は、Appleがアプリの動くデバイスに集中しているという明確な証しだった。iPodにとって最も重要なアプリは、もちろんApple Musicだ。現在のAppleの世界で、これに対応していないデバイスを売ることの意味はほとんどない。

iPod touchが同じ価格で2倍のストレージになることは、つながらないiPodたちへのすてきな別れのメッセージだ。これはまた、Appleにかつての栄光を取り戻させたこの音楽プレーヤーと相棒ソフトウェアのiTunesの役割を、再認識するよい機会でもある。iPodはいかなる意味でも最初のMP3プレーヤーではなかったが、真のブレークスルーテクノロジーだった。

カリフォルニア州サンフランシスコ ―― 2012年9月12日、新しいiPod nanoがイエルバブエナセンター・フォー・ザ・アーツで行われたAppleのスペシャルイベントに登場した。Appleは人気スマートフォンの最新機種iPhone 5を発表するとともに、iPod nano、shuffle、およびtouchの新機種を発表した(写真提供:Justin Sullivan/Getty Images)

2001年に登場したクリックホイール付きデバイスは、この分野の代名詞にもなった。21世紀初の真に象徴的な消費者向けハードウェアとなり、「ポケットの中に音楽を1000曲」という気が遠くなるような約束を掲げた。スティーブ・ジョブズが5GBの製品を披露したときのことだった。

私自身どちらかというとiPod classic派だったが、Spotify以前の暗黒の日々、携帯電話のストレージが貴重だったころ、shuffleとnanoの小さなサイズは携帯電話と一緒に持ち歩くのに便利だった。

shuufleの登場は2005年前半で、その年の後半にはnanoが短命のminiに取って代わった。どちらもiPodエコシステムの中で独自の役割を果たした。shuffleは入門レベルのiPodで、スクリーンがないために音楽再生にロシアンルーレット的要素を取り入れた。

そのコンパクトなサイズ、そしてclassicと異なりハードディスクがないためランニング中に音が飛ぶ心配がないことから、フィットネスおたくもターゲットになった。nanoはNike+iPodフィットネストラッキングシステムによってこの分野を開拓した最初のデバイスになった。

ともあれ10年と少しという長さ決して悪くない。そして以前のclassicと同じく、これらの製品がeBayオークションを通じてこの先何世代も生き続けることは間違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleと豪コクレア社が提携して、初のiPhone対応人口内耳を提供

Appleは、オーストラリア拠点の補聴器メーカー、Cochlearと提携して、初のiPhone対応人口内耳(インプラント)を提供する。

6月に米国食品医薬品局(FDA)の認可を得たCochlearのNucleus 7 Sound Processorは、対応するiPhone、iPad、iPod touchの音を補聴器に直接送り込めるようになった。

本システムは、体内に埋め込まれた人口内耳でも、iPhoneの音を制御、カスタマイズして聞くことができる。

iOSアプリで音声やその他の機能を制御できるインプラントや補聴器は他社からも出ていて、Nucleusにも同様の機能を持つ専用アプリがある。しかし、Cochlearの最新機種はiPhoneそのもので制御が可能で、アプリをダウンロードする必要がない。

アメリカ人の5000万人以上が、何らかの原因である種の聴覚損失を経験している。Appleはこの聴覚損失問題にいち早く着目し、数年にわたり社内で補聴器プログラムの開発を続けてきた。

Appleはすぐにプロトコルを開発し、補聴器やインプラントのメーカーが製品に利用できるように無料で提供した。

「世界中どこででも使えるものを提供したかった」とAppleの国際アクセシビリティポリシー&イニシャティブ担当シニアマネージャー、Sarah Herrlingerが本誌に語った。「当社のテクノロジーを使う人全員が『私のiPhoneはこれまで使った中で最高のテクノロジー製品だ』と言ってくれることを願っている。毎回のOSアップデートの目標は、新しいアクセシビリティ機能を追加して、世界中の人たちに届けられるサポートを拡大していくことだ」。

Cochlearインプラントの制御機能を利用する方法は比較的簡単だ。この新しいNucleus 7 Sound Processorを始めとするiPhone対応補聴器の利用者は、iPhoneの設定アプリで「一般」「アクセシビリティ」をタップする。下方にスクロールしていくと「ヒアリングデバイス」があるのでタップすると対応するデバイスがBluetooth設定画面と同じように表示される。これで補聴器はiPhoneとペアリングされる。

ヘッドホンやその他のBluetooth対応機器とまったく同じように、インプラントがペアリングされると、iPhoneの音量コントロールを通じて制御できるようになる。たとえば、電話がかかってくれば、インプラントに設定した音量で声が聞こえる。

新しいNucleus 7は、バッテリー寿命が長くかつ小さく、前機種のNucleus 6 Sound Processorより24%軽くなったので、聴覚損失のある小さな子供にも最適だ。

「Nucleaus 7 Sound Processorが認可されたことは、聴覚損失のある人々にとってのターニングポイントです。電話をかけ、高音質のステレオサウンドで音楽を聞き、ビデオを見てFaceTimeでつながる。そのすべてが直接Cochlearインプラントを通じてできるようになります」とCochlear CEO Chris Smithが声明で言った。「この新しいSound Processorは、聴覚損失のある人たちが世界とつながり充実した生活を送る手助けをするという、当社の長年の公約に基づくものです」。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iOS 11のベータ4がリリース、これが最後のベータか?

Appleのモバイルオペレーティングシステムの新バージョンiOS 11は9月リリースとされているが、その前にまた新たなベータがリリースされた。まだ安定バージョンではないから、テスト機以外の実機にインストールすることはお勧めできない。ご自分のiPhoneが壊れてもよい、という人は別だが。

このベータ4は当面、登録デベロッパーしか入手できない。Appleには公開ベータの流れもあるが、ベータがそこに載るのは通常、デベロッパーベータが出てから数日後だ。

iOS 11をこのところ実際にテストしている人は(そのテスト機…iPhoneまたはiPad…の上で)Settingからアップデートできる。macOS High Sierra, watchOS 4, そしてtvOS 11も今日、ベータのアップデートを受け取った。

そもそもiOS 11は何が新しいのか? その、まだ見ぬニューバージョンはiPadの大きな前進だ、と言われる。アプリのレベルでなくオペレーティングシステムのレベルでファイルのドラッグ&ドロップやアプリのアイコンなどがサポートされるので、まったく新しいデバイスになった感すらある。ドックもあり、アプリスイッチャーもあり、そしてFilesアプリもあるので、アプリの立ち上げやドキュメントの管理が容易になる。

iPadを使わない人にとって最大の衝撃的変化は、iPhoneのコントロールセンターの完全な模様替えだろう。これからは、ショートカットをユーザーがカスタマイズできる。そのほか、同機のボンネットの下には大小の変化が山のようにある。

Appleが例年のパターンを踏襲するつもりなら、最終リリースは2か月後だ。それまで待てない人、ベータで壊れてもいいiPhoneやiPadを持っていない人は、ぼくが書いたプレビューで我慢してちょうだい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

iOSのビデオ作成アプリ「Clips」に、ディズニーとピクサーのキャラクターが登場

Appleの超簡単ビデオ編集アプリのClipsが、4月の公開以来初めて大きく改訂された。追加された中で最大の目玉はコンテンツだ ―― 何といってもDisney/Pixarの世界から数多くのライセンス付きキャラクターが加わった。あのミッキーやウッディーがオーバーレイやトランジションのアニメーションになって登場する。

コンテンツは、簡単で失敗のないUIと並ぶClipsの大きなセールスポイントであり、Appleは常に新しいコンテンツを追加して鮮度を保つことを約束していた。ディズニーを始めトイ・ストーリー、インサイド・ヘッドなどの映画から伝説的キャラクターを多数迎えたことで、昔ながらのフィルターやオーバーレイのアプリより多くのユーザーを引き付けることができるだろう。これは、Apple Watchの文字盤にミッキーマウスが加わったことに続く、Apple、Disneyの大物二社による最新のコラボレーションだ。

開発チームは、踊るミニーマウスや、インサイド・ヘッドの弱虫ビビリのアニメーションを見事にオーバーレイに取り入れた。私自身はアップデート版をまだ試していないが、作られたビデオに加えられたダイナミックなタッチはすばらしく感じた。

DisneyとのタイアップはClipsにとって良いタイミングだった(ただし先週のスターウォーズ満載のD23イベントには間に合わなかった)。公開当初の関心は時間がたつにつれ薄れていたようで、本誌も報じたように、Clipsは公開直後の4日間で100万ダウンロードを記録したが、App Annieによるとその後は急激に順位を落としている。

競争の激しい写真・ビデオのカテゴリーでアプリの牽引力を高めるには、継続的なアップデートが効果的だ。Appleは5月に小さなアップデートを実施したが、ちょっとした機能変更や安定性向上などが主なものだった。

今回の1.1アップデートでは、Apple製のオーバーレイやポスターが追加されたほか、Clipsで最も強力な機能ともいえる音声変換字幕機能を使いやすくするLive Tile編集ボタンもついた。なおディズニーキャラクターはアップデートをインストールするだけでメニューに現れるが、音楽データは個別にダウンロードする必要がある。これはアプリのサイズを小さくするためだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook