iPhoneの中国における苦難の真相はこうだ

先月Appleが四半期決算報告の修正ガイダンスを発表したとき、同社は不調の原因として中国を特定した。たしかに、iPhoneの売上は前年比で15%落ち込んだが、最近のIDCの調査によると、その下落に中国市場が果たした役割がよく分かる。

その新しい数字によると、同四半期の前年同期比では、中国における出荷がほぼ20%落ち込んでいる。Appleの今後の成長計画にとって重要な市場でこれだけの落ち込みは、相当大きな意味を持つ。市場の12.9%を占めていたデバイスが11.5%に落ち込んだのだ。先月Tim Cookは、この世界最大のスマートフォン市場における落ち込みの理由を、いくつか挙げた。

それらの中で、貿易をめぐる国際的な緊張や、中国経済の総体的な低迷は、Appleだけに影響しているわけではない。しかしスマートフォンの売上は、アップグレードサイクルの遅滞によって全面的に落ち込んでいる。多くのスマートフォンが、現用機で十分に良いから、なかなか買い換えようとしない。さらにまた、今年のXSはこれまでのアップグレードほどドラマチックでなかった。

そんな中でしかし、何かを物語っているのは、ネイティブのスマートフォンメーカーが好調なことだ。たとえばHuaweiは当四半期、23.3%伸びた。上昇気流に乗った企業が、Appleのシェアを食った、とも言える。

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米国H-1Bビザ、ルール変更で申請手続きはシンプルに

米国政府は昨日、H-1Bビザプログラムに加える変更を発表した。このビザプログラムは専門知識を有する人が米国に来て働くのに最も活用する手段の一つだ。

今回のルールには2つの重要な変更がある。まず1つは、H-1Bビザ申請者は申し込み書類を提出する前に、H-1Bビザ抽選のために入国管理局に電子登録する必要がある。これは2020年に始まる。

このプログラムでビザが認可される労働者の数については議会が厳しい制限を課したため、数万の人が申し込んでも結局ビザを取得できない。現況では、申請者は移民当局USCISが行う抽選に申し込むために、企業によるサポート書類を含む全ての申請書類を提出しなければならない。

昨年は、全部で8万5000の枠に対して約19万人の申請があった。つまり、10万5000人は申請を完了させたが、抽選で漏れた。

2020年のH-1B手続きから適用される新ルールでは、申請者はまずUSCISに電子登録する。ここで抽選が行われる。もし選ばれたら、申請者はそれから申請書類やサポート書類を提出するよう案内される。ここでのポイントは、実際に抽選で選ばれた時のみ申請作業を行えばいい、ということだ。

この変更では、申請者の申請書類を準備する移民専門弁護士の収入減につながることが予想される。シリコンバレーの移民専門弁護士に企業がH-1Bビザ申請1件につき支払う一般的な予約金は安くて数千ドルだ。新ルールが始まっても弁護士は準備作業をすることを勧めるだろうが、新ルールは企業にとってコスト減となる。

2つめの変更点は、抽選の仕方についてだ。変更はいくぶん微細で、これについてはインターネット上でデタラメが多く見受けられるので、かなり注意しなければならない。

H-1Bプログラムでは、申請者を2グループに分けている。1つを通常グループ、もう1つを高学歴グループと呼ぶとしよう。通常グループにはビザ6万5000という制限があり、高学歴グループ(修士号以上を保持する者に限定されている)には2万という制限がある。

現在のプロセスでは、高学歴の申請者は最初に高学歴グループ内の抽選にかけられ、もしそこでの抽選に漏れたら通常グループにまじって2度目の抽選にかけられる。USCISがいうには、新ルールではプロセスが逆になる。全申請者を対象にまず通常グループで抽選があり、それから、1回目の抽選に漏れた高学歴申請者を対象に高学歴グループで2回目の抽選が行われる。

これが申請者にとって何を意味するのか。理解するには、テーブルのナプキンで確率論の計算を少しばかりしなければならないようだ(もしただ答えが知りたければ読み飛ばしてもらっても構わない)。

昨年は高学歴者用の2万の枠に対し9万5885人の申請があり、ビザを取得できるチャンスはおおよそ20.85%だった。これにより抽選に漏れた7万5885人の高学歴申請者は通常グループの9万4213人に加わった。そして、6万5000の枠に対して17万98人が申請し、ビザ取得確率は38.21%だった。2回にわたる抽選で、高学歴者は統計的に最初の抽選で2万のビザを取得し、通常グループの抽選で7万5885人の38.21%、つまり2万8998のビザを取得した。結局、高学歴者の51.1%がH-1Bを取得し、これに比べ通常グループ申請者のビザ取得率は38.21%だった。

これは古いルールでの話だ。では、新ルールで確率がどのように変わるかみてみよう。6万5000の枠に対し、高学歴者9万5885人が通常グループの9万4213人に加わって申請すると、取得の確率は34.19%となる。すると、高学歴者3万2786人が通常グループの抽選でビザを取得する。この抽選で漏れた6万3099人の高学歴者が、2万の枠が用意された高学歴グループの抽選に進むと、取得できる確率は31.7%となる。この数字を足すと、2万+3万2786=5万2786となり、高学歴者9万5885人のビザ取得率は55.05%とはじき出される。

最終数字としては、高学歴者のビザ取得率は旧ルールでは51.1%なのに対し、新ルールでは55.05%となる。一方、通常グループの申請者のビザ取得率は38.21%から31.70%に下がる。

より端的に言うと、USCISは(統計の観点から)高学歴者を“優先している”と言ってもいいだろう。もちろん、もしあなたがビザを申請しているのなら重要な修正だ。しかし、究極的には移民の優先順位が法に盛り込まれて以来大きな変化はなく、こうしたシステムを変更するだけの柔軟性を行政部門はさほど持ち合わせていない。

(追記:確率の計算はあくまでも“粗”だ。というのも、H-1Bプログラムにはいくつもの小さな優先事項があり、これにより確率は申請者によって異なってくる。チリとシンガポールの市民は特例を受けられる。またグアムやその他いくつかの米国領での労働を申請した場合も特別なプロセスを経ることになる)。

国境についての話:Huaweiとスマホプライバシー

米国、そして世界の多くの国々は国境ではプライバシー権をさほど提供していない。国は、どの旅行者の電子機器もスキャンし、引っかかるような内容のファイルやデータを保存できる。そうした策はACLU(米国自由人権協会)のようなプライバシー啓発機関のおかげでかなり明らかになってきている。

あらゆるものをスキャンすることは、国際的な捜査の面では有用だ。米司法省はHuaweiのCFO、Meng Wanzhouをさまざまな容疑で起訴した。容疑には米国の対イラン制裁措置にHuaweiが違反したことに関連する銀行詐欺や通信詐欺が含まれる。

起訴状によると、このケースの主要な証拠のいくつかは、MengがJFK空港を通過するときに行なった彼女のスマホのスキャンからのものだ。JFK空港の入国管理当局は、イランとSkycomのつながりに関するHuaweiの疑惑を裏付けるものをとらえた。起訴状には「Mengが米国に入国したとき、彼女は未割り当てスペースにファイルを含んだ電子機器を携帯していた。これは、ファイルが削除されたかもしれないことを意味している」。

エンド・トゥ・エンドの暗号についての議論があるが、国境で提供されるべきプライバシーのレベルについては複雑だ。一般的なプライバシー権については守られるべきだが、一方で法執行機関は正当な手続きにおいて犯罪を阻止するためのツールを持っているべきだろう。

国境についての話:ブレグジットと製造展開

私は昨日、Foxconnのウィスコンシンと広州での工場建設中止に関連する製造展開の記事を書いた。最近“ネジ探し”に失敗しているのは何もAppleだけではない。いまや英国に生産拠点を置く全ての企業は部品の確保を懸念している。

Bloombergは、「調査会社IHS Markitグループが金曜日に発表したレポートでは、英国企業の在庫は同グループが調査を行なってきた過去27年間の中で1月としては最も多くなった」と報道した。企業は、英国議会が欧州連合からの脱退の計画を繰り返し否決したために合意なしブレグジットのリスクが高まっているとして、ネジやパーツから医薬品に至るまで在庫を増やしている。

在庫は好きなだけ増やしていい。しかし、中国の改革・開放から30年がたち、中国の成功は国境や関税、港を世界で最も効率のいいものにしてきた。英国は競争したければ、同様の措置をとる必要がある。

TechCrunchは新たなコンテンツ方式を試している。このスタイルは“お試し”であり、あなたの考えを筆者(Danny:danny@techcrunch.comまで寄せてほしい。

スタートアップの弁護士に関する体験をシェアしてほしい

同僚Eric Eldonと私はスタートアップの創業者や役員に、スタートアアップの弁護士についての経験を聞いて回っている。我々の目標は、その業界を導くような方法を特定し、最善のプラクティスについての議論を起こすことだ。あなたのスタートアップのために素晴らしい仕事をした弁護士を知っているなら、短いGoogleフォームの調査を使って我々に知らせてほしい。そして世の中に広めてほしい。数週間内に結果などを公開する予定だ。

次は?

・社会のレジリエンスについてさらに取り組む

・私はいま、中国を舞台に多国で活躍する人物が登場するCho Chongnaeが書いたThe Human Jungleという韓国の小説を読んでいる。4分の1ほどを読んだが、これまでのところいい小説だ。

このニュースレターはニューヨークのArman Tabatabaiの助力を得て執筆された。

アップデート:H1-BからH-1Bへとハイフンの位置を直した。また、電子登録は立法案公告に基づく一般からのコメントを経て、今から2サイクル後に正式に変更される。最初の表記では今年導入される、としていた。

イメージクレジット: Scott Olson (opens in a new window)/ Getty Images

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フォールダブル(折りたたみスマホ)は次期トレンドかHuaweiも今月発表へ

Huaweiのモバイル部門のトップRichard Yuはすでに、スマートフォンの世界制覇の話の中で、同社の次の新製品である折りたたみ式(フォールダブル, foldable)フォーンに言及していた。しかし今朝(米国時間2/1)は、そのハンドセットの横顔をちら見することができ、バルセロナで行われるMobile World Congressでそのほかの新機種とともに発表する、と約束された。

フォールダブルは今からすでに過熱していて、2019年のスマートフォンレースの目玉になりそうだ。Royoleはすでにデベロッパー向けにハンドセットを出荷しているし、SamsungはWWCの数日前のUnpackedイベントで情報を開示するらしい。

Xiaomiはまだコンセプトの段階だが、今発表されているものの中ではいちばんクールかもしれない。そしてまた、Motorola Razrが帰ってくる。ノスタルジーで人気が出るかもしれない。Googleは、フォールダブルのサイズと形状の多様化で攻めるらしい。各社とも、今はまだ、フォールダブルの最良デザインというものを、確実に掴んでいないのだから。

さらに注目すべき前触れは、Connecting the Futureのテキストだ。こちらはスマートフォンの5G化を強調、そうなるとそのハンドセットは新時代のモバイルの主役だ。そして、今すでに高価なハイエンド機の価格を、さらに押し上げる機種になるだろう。

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アメリカがHuaweiを刑事告訴、カナダ政府にCFOの身柄引き渡しを求める

【抄訳】
アメリカ司法省は今日(米国時間1/28)の記者発表で、中国のモバイル大手Huaweiを起訴することを明かした。今月(2019/1月)初めのThe Wall Street Journalの報道に続いて本誌TechCrunchも、 起訴は近いとと報じていた

シアトルの大陪審はHuaweiを、企業秘密窃盗の共同謀議、企業秘密窃盗未遂、7件の通信詐欺、および複数の証人候補を中国に帰国させたとする司法妨害で告訴することを決めた。この起訴の起源は、2014年の民事訴訟に遡り、そのときはT-MobileがHuaweiを、“Tappy”という名で知られていたスマートフォン試験ロボットに関わる企業秘密を盗んだとして告訴した。

司法長官代理Matthew Whitakerは次のように述べた: “8月に中国の政府当局に言ったように中国は、法の遵守に関して説明責任のある一般国民と中国企業を拘束すべきである”。

同社だけでなく、HuaweiのCFO Meng WanzhouとHuaweiの系列企業Skycom Huawei Device USAも、ニューヨークの大陪審による13件の起訴kに直面している。Huaweiの創業者の娘であるMengは、銀行詐欺、通信詐欺、銀行および通信詐欺の共同謀議で起訴される。

参考記事: アメリカがHuaweiを企業秘密窃盗で告訴か

【後略】

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Vodafoneも欧州でのHuaweiネットワーク部品購入を見合わせ

Huaweiの2018年の業績は素晴らしかった。同様に2019年もすこぶる好調なことが予想される。しかし、このハードウェアメーカーのグローバル展開計画の減速要因となる小さなことがある。米国とカナダは、すでに明らかになっているHuaweiと中国政府との関係に対してアクションをとっていて、そして今、Vodafoneも他の国々が参加するかもしれない懸念に追随している。

英国拠点のこの通信大手は今週、Huaweiからの購入を一時的に見合わせると発表した。この動きは、他の国も追随してHuawei製品を禁止するかもしれないという懸念をもとにしたものだ。こうした世界の動きは、世界第2位の通信会社が世界中で5Gネットワークを展開しようというときに同社を微妙な立場に置いている。

当面、購入見合わせは欧州マーケットに限定している。Wall Street Journalが指摘するように、Vodafoneがインドやトルコ、アフリカの一部を含む他のマーケットにおいてHuaweiのネットワーク製品で事業展開する可能性はある。しかしながら欧州ではこうしたHuawei製品禁止の動きは最終的に、計画された5Gの推進の費用上昇や遅れを引き起こすかもしれない。

「我々はさまざまな機関や政府と仕事をしていて、Huaweiに関する状況が決着をみるまでは、我々の主要な事業でのさらなるHuawei製品の使用を停止することにした。私が思うに、Huaweiはオープンで、一生懸命働いている」とVodafoneのCEO、Nick Read は声明文でこう述べた。

Huaweiは中国政府スパイ活動に関する疑惑を一貫して否定している。

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Huaweiは米国マーケット抜きでスマホ販売世界一を目指す

昨年Huaweiは、低調だったスマホ業界で異彩を放った。米国、カナダ政府との関係が希薄になっているのは言うに及ばず、中国での販売も鈍化しているなかで、その成長は驚くべきものだった。

ロイターは、幅広いコンシューマープロダクトや通信プロダクトが貢献し、Huaweiの2018年の売上は50%増だった、と報じているSamsungとAppleがスマホ分野の未来を警戒している一方で、Huaweiはスパイ問題が継続しているにもかかわらず、全世界でのスマホ販売でトップの座をつかみとる確かな可能性があると自信を持っている。

「米国マーケットなしでも我々は世界で(スマホメーカー)ナンバーワンになるだろう」とHuaweiのコンシューマー部門責任者のRichard Yuは新製品発表会見で述べた。「早くて今年、遅くとも来年にはそうなると確信している」。

同社は今週、新しいモデムやチップセットを含む5G計画の一端を明らかにした。チップセットは来月のモバイル・ワールド・コングレスで披露する計画の折りたたみスマホに使用されると予想されている。

Huaweiには確かにこの分野で勢いがある。同社は、不景気やゆっくりしたサイクルでのスマホアップグレード、全世界でのスマホ不況につながるそのほかの要因に立ち向かうことができたように、明らかに正しい方策をとっている。

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アメリカがHuaweiを企業秘密窃盗で告訴か

The Wall Street Journalの記事によると、連邦検事たちは、企業秘密を盗んだ廉でHuaweiの刑事訴訟を準備している。その記事が引用している内部筋からの情報は具体的に、T-Mobileのスマートフォン試験ツール“Tappy”をめぐるHuaweiの行為に言及している。しかし記事は、告発が近々に行われるほど十分な捜査段階にはまだ行っていない、と言っている。

Tappyの名前を聞くのはこれが初めてではない。2014年にT-MobileはHuaweiを、シアトル郊外の同社の研究所を外から撮影して、そのスマートフォン試験ロボットの部品などの情報を盗もうとした、として告訴した。2017年5月にT-Mobileは480万ドルで勝訴したが、それは同社が求めた5億ドルという額には遠く及ばない。現在行われている上記連邦レベルの犯罪捜査は、この民事訴訟が契機と言われている。

この中国のスマートフォンメーカーは、最近ますます、アメリカの政府や議会から厳しく詮索されている。同社は中国政府と緊密な間柄なので、その企業や製品にはセキュリティ上の危険性がある、とされている。12月にHuaweiのCFO Meng Wanzhouが、アメリカの要請によりカナダで詐欺容疑で拘束されてからは、緊張が一挙に高まった。彼女は欺瞞的行為により、アメリカのイランに対する制裁をかいくぐろうとした、と言われる。

現在のHuaweiは、Samsungに次いで世界第二位のスマートフォンメーカーで、2018年の後半にはモバイルデバイスの売上がAppleを抜いた

関連記事: 詐欺で訴えられているHuaweiのCFOが$7.5Mで保釈

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Huaweiの新年ツイートはiPhoneからだった――最悪のタイミングで大ミス

われれが予想したとおり 、発信元OSを表示するTwitterの新機能はiOS対Android戦争を再燃させただけでなく、両陣営のブランドにもダメージを与えた。

LGが後援する韓国の人気バンドがiPhoneから、Apple MusicのスタッフがAndoroidからツイートしたことが暴露された後、Huaweiが最新の被害者となった。大晦日の夜の新年を祝うメッセージがiPhoneからツイートされていたことがわかった。

その後削除されたHuaweiのツイートにはクライアントがTwitter for iPhoneと表示されており、iPhoneから発信された動かぬ証拠となった。その後同じメッセージがTwitter Media Studioという別のクライアントから改めてアップされている。こちらは手強いライバルのスマートフォンをサポートしていない。しかしHuaweiのブランド・イメージが傷ついたことは間違いない。.

インターネットの定石どおり、大勢がミスに気づき、スクリーンショットが保存され、画像付きで矛盾を指摘するツイートが相次いだ。ことに中国のSNS、微博(Weibo)にはこのミスを揶揄する投稿が溢れた

huawei

失態に気づいたHuaweiではツイートを差し替えると同時に、Reutersによれば、責任者を処分したという。

Reutersが入手したメモによれば、この失敗の責任者2名が 5000元(730ドル)の制裁金を課された。2名のうち1名はHuaweiのデジタル・マーケティング・ディレクターで、向こう1年間の昇給停止処分も受けた。われわれは給与の正確が内訳を知らないので730ドルの罰金というのがどの程度の処罰なのかわからない。iPhoneの値段より安いのではないかと思うが、痛いことは痛いだろう。Huaweiの上級副社長、Chen Lifangは「ブランドに打撃を与えた」と述べたが、皮肉なことに、Huaweiが直接犯したミスではなかった。

Reutersによれば、外注先のエラーだった。

Huaweiのメモによれば、同社がSNS投稿処理を外注していた代理店、SapientでVPNに障害が起き、デスクトップ・パソコンが使えなかったため、新年が始まる真夜中に間に合わせるためにiPhoneを使ったのだという。

中国政府の規制強化により、Appleは中国のApp StoreからVPNアプリをほぼ全面的に排除している。つまり、皮肉なことに、中国国内からTwitterにアクセスするならiPhoneよりAndroidを使ったほうが楽だったはずだ。ところがSapientは中国政府の監視網、グレート・ファイアウォールを潜り抜けようとしてわざわざ香港製のSIMを入手した。これが上述の失態の直接の原因だという。

メーカーがライバルの製品を使って失敗するというのはよくある笑い話だが、今回の事件はHuaweiにとって最悪のタイミングで起きた。

創業者の娘であるCFOはカナダで逮捕されて保釈中だが、アメリカから引き渡し要請が出ている。容疑となっている金融詐欺は有罪なら最高30年の刑だ。しかも本業のビジネス自体が強い逆風にさらされている。

一般にはHuaweiはスマートフォン・メーカーとして知られており、IDCによれば、2018年第3四半期に世界で2位、14.6%のシェアを獲得している。しかし事業の最大の柱はテレコム機器だ。ところが安全保障上のリスクを理由としてこの事業の将来に不透明さが増している。.ファイブ・アイズと呼ばれるオーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリス、アメリカ、5ヵ国情報機関のトップはZTEとHuaweiのテレコム機器を禁止することで合意した。この動きには日本のような同盟国も加わると報じられている。

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滑川海彦@Facebook Google+

Nvidia、時価総額半減で厳しい局面に――暗号通貨、ライバル、中国、いずれも逆風

Nvidiaの株価は上場以来の最高値を付けた後、数週間後に最安値に転落した。

これほど短い期間に時価総額の半分近くを失うというのは容易ならざる事態だ。テクノロジー分野では瞬きするくらいのあいだに鉄壁とみえたビジネスが消え失せるという例の一つをNvidiaは実証した形だ。Nvidiaはチップ・メーカーとして確固たる地位を確立するためにビジネスのコアとなるプロダクトを拡大する長期計画を実行に移してきたが、ここに来て強烈な逆風に苦しめられている。

振り返ってみると、NvidiaはまずGPU(グラフィカル・プロセス・ユニット)の有力メーカーだった。Nvidiaの優秀なGPUはゲームからCADまでさまざまな並列処理に用いられた。プロダクトは機能、信頼性ともに高く、NvidiaがGPUマーケットで大きなシェアを得ることを助けた。

しかし高度ななグラフィカル・レンダリングを必要とするマーケットは比較的小さく、ここ数年Nvidiaは新しい応用分野の開発に熱心だった。この分野には人工知能、機械学習、自動走行車、暗号通貨などが含まれていた。これらはすべて強力な並列処理を必要とし、Nvidiaの得意とする分野だった。

この戦略はおおむね成功した。ここ数年、Nvidiaのチップは暗号通貨スタートアップでひっぱりだことなり、世界的なチップの供給不足を引き起こし、 コアなゲーマーの間に不満が高まったほどだった。

これはNvidiaの収入を大きく押し上げた。 2013年の8-10月の四半期の収入が10.5億ドルだったのに対し、2年後の同期は2015年は13.1億ドルと伸びはゆっくりしていた。これは成熟した市場のトップメーカーの場合珍しいことではない。しかしNvidiaが精力的に新応用分野の開拓を始めると成長は一気に加速した。今年の直近の四半期の収入は32億ドルと2013年の3倍になっている。これにともなって株価も急伸した。

ところがNvidiaの新分野への進出は多方面で障害に突き当たっている。中でも最悪の影響を与えたのがここ数ヶ月の暗号通貨価格のクラッシュだ。これによって暗号通貨市場そのものから火が消えた。打撃を受けたのはNvidiaだけではない。暗号通貨のマイニング処理に最適化したチップを製造していたBitmain暗号通貨バブルの破裂でいきなり失速している。今週、同社はイスラエル・オフィスの閉鎖を発表した。

Nvidiaの今年の収入を見ればこの問題の影響は明らかだ。今年、収入はこの3期続けて31億ドルから32億ドルであり、ほとんどフラットだった。一部ではこの状態はクリプト二日酔いと呼んでいるらしい。しかし暗号通貨はNvidiaが対処を求められている問題の一つに過ぎない。

高度な並列処理を必要とする次世代コンピューティング分野でNvidiaはスタートアップも大企業も含まれる強力なライバルの出現に悩まされている。ライバルには本来Nvidiaのユーザーと目される企業も入っている。たとえば、Facebookは独自の並列処理チップを開発中だと報じられたAppleは何年も前からそうしているし、Googleもこの分野に参入した。Amazonも精力的だ。Nvidiaにもちろんライバルと戦うノウハウがあるが、ライバル各社はそれぞれの応用分野を熟知しており、きめて優秀なアプリケーションを開発できる。このマーケットでトップを維持するには非常に激しい競争に勝ち抜かねばならない。

新分野におけるアプリケーションの開発競争に加えて、地政学的緊張の高まりもNvidiaに打撃となっている。2週間前にDan StrumpfとWenxin FanがWall Street Journalに書いているとおり、Nvidiaは米中貿易摩擦の高まりに直接影響を受けている。

…Nvidiaの昨年の収入、97億ドルのうち20%は中国からのものだった。 Nvidiaのチップは急成長中の中国のAI産業における各種プロダクト〔を始め〕各種のプロダクトに組み込まれて利用されている。

Nvidiaは両大国の緊張の高まりは…中国がアメリカ製品に対する依存度を下げるために独自チップの開発に力を入れる結果となり…Nvidiaの長期計画にとってマイナスの要素となると懸念している。

暗号、ライバル、中国。この三重苦がこの半月でNvidiaの時価総額の半分を失わせた理由だ。中国問題については次に述べる。

山積する中国問題

ハロン湾(ベトナム) 撮影:Andrea Schaffer/Flickr (Creative Commons)

South China Mornng Postによれば、アメリカを中心とするインターネット企業に現地法人の設立を要求する新しい法律をベトナムが制定したため、Googleが対応を検討しているという。Googleはベトナムの新法に対応すべく現地オフィスを開設しようとしていると報じられていた。同様の問題は中国でも起きるはずだ。

昨日、GoogleのCEO、スンダル・ピチャイが「当面中国に再参入する計画はない」と議会で証言したことは興味深い。ベトナムは、他の多くの国と同様、国家主権が個人情報にも及ぶことを明確にした法律を制定した。これによれば、ベトナムで得られたデータはベトナム国内に保存される必要がある。Googleの手は縛られることになる。中国は当面の悪役だが、ローカル・データへのアクセスを制限しようとする保護主義的動きは中国だけに限られたものではない。

報道によれば、日本の携帯大手3社がHuaweiとZTEの製品を、通信設備から排除する方針を固めたという。これにHuaweiの副会長の逮捕というニュースが続いた。これで日本のキャリヤの中国企業の製品の排除の方針はますます固まったはずだ。 Huaweiの排除はもともとFive Eyesと呼ばれる情報交換協定に加盟している英語圏5ヵ国(アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド)が決定したものだが、日本はこれに加入していない。日本がHuawei、ZTEを排除することになれば、他のアジア諸国にも波及する可能性が出てくる。そうなれば影響は大きい。

一方、Baidu(百度)は中国を代表する検索エンジンを提供する企業だが、中国政府の監査により、他の80以上の中国企業と共に企業情報を偽っていたことが判明している。 これはBaiduにとって極めて思わしくないニュースであり、 ここ数日、株価は最低水準に落ちた。過去52週の最高値は284.22ドルだったものが、今日の寄り付きは180.50ドルだった。

情報を求む

パートナーのArmanと私は引き続きシリコンバレーのビジネスを取材している。過去数日、投資家やサプライチェーン関係者に取材した結果を上にまとめた。ただしNvidiaの状況は氷山の一角に過ぎない。さらなる情報や分析があれば、danny@techcrunch.comにご連絡いただきたい。

このコラムの執筆にあたってはニューヨークのArman Tabatabaiが協力した。

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滑川海彦@Facebook Google+

詐欺で訴えられているHuaweiのCFOが$7.5Mで保釈

カナダ政府は、バンクーバーで拘束後10日になる、Huaweiの最高財務責任者Meng Wanzhouの保釈を認めた。この決定は三日間の法廷審問の結論で、そこで判事と検察官がWanzhouの保釈適格性について議論した。

WanzhouはHuaweiの創業者Ren Zhengfeiの娘で、最高刑が懲役30年にもなる詐欺罪で訴えられていた。彼女は12月1日、メキシコへ向かうトランジットの間にアメリカ政府の要請によりカナダの政府職員に逮捕された。保釈条件の一環として法廷は彼女に、1000万カナダドル(US750万ドル)を払うことと、彼女のバンクーバーの自宅でアメリカへの送還を待つよう命じた。報道によると、Wanzhouはパスポートを放棄し、アンクレットを着用、午後11時から午前6時までは在宅しなければならない。

アメリカ司法省は、Wanzhouがアメリカの金融機関を騙して、Huaweiの非公式の子会社SkyComに、アメリカが制裁を課しているイランで事業をさせた、と申し立てている。

Huaweiはコメントの求めに、直ちには応じていない。

関連記事: HuaweiのCFO逮捕で中国株価急落、貿易摩擦のさらなる高まり懸念

画像クレジット: Bloomberg / Contributor / Getty Images

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Huaweiの孟晩舟CFO、逮捕容疑は詐欺――アメリカで有罪なら実刑30年の可能性

カナダのバンクーバーで12月1日に逮捕されたHuawei(華為)の孟晩舟(Meng Wanzhou)CFOに対する保釈審理が今日(米国時間12/7)開かれた。検察側はここでいくつか新しい主張を行った。

孟はHuaweiのファウンダー、 任正非(Ren Zhengfei)の娘だが、保釈審理をその場で取材したジャーナリストのツイートによれば、30年の実刑を言い渡される可能性がある。 アメリカ司法省は孟がHuaweiの秘密の子会社SkyComにアメリカの制裁措置に違反するイランとの取引を実行させた疑いを持っている。このとき、制裁を免れるためにアメリカの金融機関に虚偽の事実を告げたという。

アメリカ当局とHuaweiとの関係はオバマ政権の2016年当時から緊張を加え始め、近年の対中貿易戦争によって一層高まっていた。アメリカは以前からHuaweiと中国政府の極めて密接な関係を国家安全保障に対する脅威と見ていた。国家経済会議のラリー・クドロー委員長は今日のCNBCの番組に出演し、アメリカはHuaweiに対して以前から警告を繰り返していたと述べた。

対イラン経済制裁に関連してわれわれは(Huaweiに)いくども警告してきた … アメリカはイランに経済制裁を課している。イランはわれわれわの政策に反した行動を行っている。アメリカが制裁を課するのは当然だ。…ただしこの(逮捕)がトランプ大統領が決定した90日間の(対中制裁の)延期に影響を及ぼすとは思わない。

カナダ司法省は今日の審理で「カナダから逃亡するおそれがある」として保釈に反対した。孟CFOの弁護士は「彼女は裁判所の命令に違反して父親の顔に泥を塗るようなことはしない」と述べたとAPは報じている。

孟のアメリカへの引き渡しを認めるかどうかの審理は数週間から数ヶ月かかる可能性がある。アメリカ司法省はカナダの裁判所に対し60日以内に正式な引き渡しを申し立てる行う必要がある。

TechCrunch 孟の逮捕後、 TechCrunchの取材に対し、Huaweiは「当社はMs. Meng.がなんらかの違法行為に関与しているとは考えていない」と回答している。

CNBCによれば、中国政府外交部(外務省)は孟容疑者の釈放を強く要求しており、広報担当官は「関係者の本来的な人権を有効に保護するためのさらなる措置」が早急に必要だと述べた。

Huaweiは中国の深セン(Shenzhen)に本拠を置く世界最大のテレコム機器メーカーであり、スマートフォン・メーとしても2位だ。

Huaweiにコメントを求めているがまだ回答を得ていない。

画像:Bloomberg / Contributor

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滑川海彦@Facebook Google+

HuaweiのCFO逮捕で中国株価急落、貿易摩擦のさらなる高まり懸念

Huaweiの最高財務責任者(CFO)Meng Wanzhouがバンクーバーで逮捕されたことで米国/中国間の貿易摩擦の懸念がさらに深まり、多くの中国株価が急落した。

中国本土企業で構成される香港のハンセン中国企業指数は、午後12時40分現在で2.76%下落している。中国本土では、上海と深センの市場に上場している300銘柄で構成されるCSI 300インデックスは2.1%下げている。米国株式市場は水曜日、ジョージH.Wブッシュ元米大統領を追悼するために休場だ。

株急落は、Huawei創業者でCEOのRen Zhengfeiの娘Mengが米国の対イラン貿易制裁に違反した疑いでカナダ当局に逮捕されたことを受けて起こった。米国はMengの引き渡しを要求している。

Huaweiの最大のライバルZTEの株価は、香港で昼までに6%近く急落した。Meng逮捕のニュースはまた、アジア中の株式市場で従業員所有会社であるHuaweiのサプライヤーにも影響を及ぼした。最も影響を受けているのがShennan Circuitで、記事執筆時点で深セン市場で10%近く下げている。

HuaweiとそのライバルZTEは、通信機器メーカーと中国政府の関係に疑念を抱いている米国政府のターゲットとなっていた。米国のZTEに対する制裁措置は、Huaweiが同様の運命に直面するという懸念を引き起こしていた。ZTEは2017年にイランと北朝鮮への貿易制裁に違反したと認め、米国商務省は4月、米国部品メーカーがZTEに販売するのを7年間禁止する措置を発表した。

Meng逮捕の前から、米国の関税引き上げで過去数カ月、中国の株価は低迷していた。10月、上海ベンチマーク指数は4年ぶりの低水準となった。

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(翻訳:Mizoguchi)

Huawei CFO、カナダで逮捕、米国送還へ

世界最大の通信機器メーカー第2位のスマートフォンメーカーHuaweiの最高財務責任者Meng Wanzhouが、米国の対イラン貿易制裁違反の疑いでカナダのバンクーバーで逮捕された。The Globe and Mailが最初に報じた。

現在本誌はこのニュースを確認するためにHuaweiと接触している。

The Globe and Mailによると、同社の副会長であるMengは12月1日に逮捕され、既に保釈聴聞会が金曜日に設定されている。MengはHuaweiファウンダーRen Zhengfei の娘で1993年にHuaweiに入社した。

2016年以来米国当局とHuaweiの緊張は高く、米中貿易戦争の過熱とともに悪化している。今年8月、ドナルド・トランプ大統領は国家安全保障を理由にHuaweiおよび同社のライバル中国企業ZTEの製品およびサービスの政府機関での利用を禁止する法案に署名した。また米国議会は、カナダのジャスティン・トルドー首相に宛てた最近の書簡で、カナダが5G計画からHuaweiを排除するよう 働きかけた

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ファーウェイ、Apple Watchより安い「HUAWEI WATCH GT」12月7日発売

eng-logo-2015ファーウェイ・ジャパンは、GPSと心拍センサー起動でもバッテリーが2週間持続する「HUAWEI WATCH GT」を12月7日に発売します。

「HUAWEI WATCH GT」は、1.39インチのOLEDディスプレイを搭載したスマートウォッチです。高級感のあるセラミックベゼルを採用するほか、心拍センサーや3つの測位システム(GPS・GLONASS・Galileo)を搭載。5気圧防水にも対応し、マラソンや水泳、登山などといったアクティビティーを記録できます。

特徴的なのはバッテリーの持続時間です。心拍モニター・スマートフォンからの通知ON、90分のトレーニング(トレーニング時はGPSをON)というユースケースの場合、2週間バッテリーが持続するとのこと。また、心拍モニターとGPSをOFFにした状態では30日バッテリーが持続します。加えて、GPSを常時ONにしてマラソンをトラッキングし続けたとしても、22時間バッテリーが持続するといいます。(公称値)

その他、気圧センサーや環境光センサー、加速度センサー、ジャイロセンサーを搭載します。

本体価格はスポーツモデルのブラック(シリコンベルト)が2万4880円(税別、以下同)、クラシックモデルのシルバー(レザーバンド)が2万5880円。Apple Watch Series 4の最低価格4万5800円より大幅に安いのも魅力的と言えそうです。

Engadget 日本版からの転載。

中国からトランプへお返し: iPhoneをやめてHuaweiにしたら

The South China Morning Postによると、中国外務省のスポークスウーマンHua Chunying(华春莹)が、トランプの安全でないiPhoneに対するスパイ行為に関する、昨日(米国時間10/24)のおそろしい記事を否定して、それを“フェイクニュース”と呼んだ。彼女は大統領のためにとくに言葉を選んで、Huaweiのハンドセットに換えるよう提案し、それがだめなら通信をやめたら、と言った。

その語調はときにはネット上の‘荒らし’のようにもなり、そのスポークスパーソンは、“この記事を見ると、オスカーの脚本賞を必死で狙ってる人たちが書いたように思える”、とも言った。

[政府支給のスマートフォンしか使ってない]

昨日(きのう)のThe New York Timesの記事は、“アメリカの諜報機関の職員によると、その機関は、中国とロシアが大統領の携帯電話の外国政府の内部の人間からの通話を盗聴し、また外国の政府職員間の通信を傍受していることを(そのアメリカの諜報機関が)知った”、と言っている。

Trumpは今朝Twitterで反撃し、記事を訂正しようとしたが、そんな時間はない、とも言い、それは“soooo wrong”(ものすごく間違ってる)だ、と付言した。さらに大統領は、その記事(私物のiPhone)と違って、政府支給のスマートフォンしか使っていない、と言っている。

Huaの声明はさらに一歩進んで、アメリカがHuaweiのハンドセットやそのほかの中国製のネットワーキング機器を、政府によるスパイ行為への懸念から禁じていることを、猛然と攻撃している。

画像クレジット: BRENDAN SMIALOWSKI/AFP

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HuaweiのWatch GTはWear OSを捨てて自社製OSを搭載、‘競争に勝てる’性能を目指す

LGの奇妙なハイブリッドウォッチWatch W7は、WearOSの小さいが重要な勝利だった。しかし今朝(米国時間10/16)のロンドンでGoogleは、少なくともこの機種に関しては、スマートウォッチの市場競争における重要な同盟を失った。Huaweiの最新のウェアラブルWatch GTはGoogleのオペレーティングシステムを捨てて、自社製のLiteOSを採用した。

Googleのウェアラブル用オペレーティングシステムは苦戦しているだけに、Huaweiのこの動きはショッキングだ。同社はWearOSの分断化を避けるという方針を貫いてきたが、それが結局、メーカーとしての企業を悩ませることになり、Samsung, Fitbit, そして今度はHuaweiが、我が道を行くを選んだ。

事情はメーカーによりまちまちだが、Huaweiの決定はかなり単純明快だ。同社は、電池寿命を極力長くすることに関心があった。その思想は、今日の発表に含まれていたほかのスマートフォンを充電できるスマートフォンにも表れている。

常軌を逸したような主張もある。Huaweiによると、こいつは、ふつうの使い方なら一回の充電で2週間動く。本当なら、これを他社製品と比較するのは馬鹿げている。余計なものが一切動いていなければ、30日は保(も)つらしい。そうなるとこれは、Kindleの領域だ。

当然このウォッチは、やや肥満タイプだ。ユースケースとしてフィットネスを挙げているから、肥満ウォッチは、まずいかもしれない。そもそも、ほとんどの競合製品がフィットネスをメインの用途としている。とくにAppleとFitbitは強敵だ。

心拍計は常時動いているタイプ、正確な走行追跡のために、3-GPSシステムを搭載、スマートフォンと並んでHuaweiは、ウォッチでもSamsungとのシェア競争を意識している。そこで、Wear OSは置き去りにされ、‘後塵を拝する’ことになる。

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Huawei、スマートフォンの性能テストで不正行為が発覚

タブレットやスマートフォンの性能ベンチマークアプリ、3DMarkを提供している安全機関である米UL(Underwriters Laboratories)は、「ベスト・スマートフォン」ランキングからHuaweiの端末を削除した。同社がアプリのテストを欺いて性能を良く見せていたことをAnandTechが暴露したためだ。

外されたのは、HuaweiのP20、P20 Pro、Nova 3、およびHonor Playの4機種。

「問題の端末を当社の実験室でテストした結果、当方のルールに違反していることが確認されたため、該当機種をランキングから外す決定に至った」と、同社が声明で語った

実はHuaweiのケースに関わるルールは少々曖昧だ。端末が作業負荷に応じて性能を調整することは許されており、その結果アプリによって性能が上下することはある。しかし、ベンチマークアプリに限ってピーク性能が出るように個別対応することは許されていない。Huaweiは、ベンチマークアプリの実行中に見られたピーク性能はAIの判断による直感的急上昇だと主張したとされている。しかし、ラベルのないバージョンのベンチマークテストを走らせたとき、端末はテストを認識せず低い性能を示した。

つまるところ、このスマートフォンはあまりスマートではなかった。

こうしてルールを踏み越えたところを見つけられたメーカーはHuaweiが初めてではない。Samsungも2013年にしでかしているが、ベンチマークの総合性能にほとんど影響を与えなかったのは皮肉だった。

ベンチマークテストは厳しいストレス下で端末がどう振る舞うかの傾向を示すことはできるが、平均的性能はやはり個別のテストで見るのがいちばんだ。

Huaweiは、コメントの要求にまだ答えていない。

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二社から発売のAlexaルーターは今や完成された製品のようだ

世の中には、必ず起きることがある。株価の変動、雷雨、金がないときにかぎって好きだったバンドが再編される。そして、Alexaだ。Amazonのスマートアシスタントは、徐々に、どんなスマートホームにも必ずあるものになりつつある。そのあとを、Googleが追っている。

こういうものには、ルーターが最上の組み合わせだろう。ルーターはネットに接続するための重要な部品だし、メッシュネットワークならそれは至るところにある。Alexaにルーターとの一人二役をやらせない手はないね。同じことを、HuaweiとNetgearも考えたようだ。Amazonも、喜んでそれを受け入れている。

両社はそのコンセプトの実装を、今週のIFAで披露した。HuaweiのAI Cubeは、全然キューブではないけれども、より単純明快だ。形がGoogle Homeに似ていることで目立つけれども、そのため空気清浄機Gladeにも似ている。4GのSIMカードでLTEをサポート、 2.4GHz帯と5GHz帯に対応している。

ルーターの下で服を着ているのが、Alexaが応答するための大きなスピーカーで、“音容積は400ミリリットル、アルミ製振動板”だ。“AI”は、Alexaの機能のことだろう。ルーターの特長は何も書かれていないが、速度性能は悪くない。

Netgearは、Orbi VoiceでHuaweiに差をつけている。人気製品にAlexaをつけて、メッシュルーターは家中に置いてWi-Fiの死角をなくすもの、という特徴を生かしている。Echo Dotを家中に置くような感じになるが、ネットワークのカバー率を高めるという余録がある。

Huaweiは価格を発表していないが、Netgearのは300ドルだ。どちらも、Alexaを置こうと思ってた人たちに、確かな付加価値感を与えるだろう。

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米、政府内でのHuaweiやZTEの機器使用を新国防法で禁止

米政府では今後、HuaweiやZTEを含む中国テック企業の特定のコンポーネントやサービスの使用が禁止される。トランプ大統領が今日、国防権限法の一環として法案に署名した。新法は2年以内に施行される。

新法は“あらゆるシステムの、重要であるものもしくは不可欠のコンポーネント”を含み、ユーザデータを経由したり閲覧したりするテックも含まれる。この新法はHuaweiやZTEの商品を徹底的に排除するものではないが、政府職員や政府とビジネスをしたいと考える契約業者は対象企業の最新テクノロジーを放棄する必要に迫られる。

国防権限法ではまた、今回の新法により機器を新しくする必要に迫られる企業に予算も割り当てる。

先月、ZTEは北朝鮮とイランへの輸出禁止に違反したとして米商務省と制裁のやりとりがあった。この制裁では、ZTEは米国のサプライヤーとの取引が禁止され、これにより経営は深刻な危機に陥った。この件は米国と中国との貿易戦争の主な論点となっていた。

米国の両党議員は制裁の見直しに反対し、ZTEを安全保障上の脅威とみなしているが、先月、共和党の上院議員はZTEに制裁を再び科すことを諦めている。これにより、国防権限法においてさほど厳しくない措置につながっている。

この件に関し、TechCrunchHuaweiとZTEにコメントを求めている。

HuaweiとZTEは、2012年の議会報告書以来、米国にとっては特に目立った脅威と位置付けられている。しかし今回の新法にはHytera CommunicationsやHangzhou Hikvision Digital Technology、Dahua Technologyといったビデオ監視や情報通信機器の中国企業も含まれている。

イメージクレジット: LLUIS GENE / Staff / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi)

4-6月四半期スマートフォンの売上台数でHuaweiがAppleを抜く

中国のスマートフォンメーカーHuaweiは、今や世界で二番目に大きいスマートフォンメーカーだ。最初にThe Vergeが見つけたIDCCanalysのレポートがそう指摘している。

IDCの最新報告では、2018Q2において市場全体は1.8%縮小した。しかし最大の驚きは、同四半期においてHuaweiの売上台数が5420万台となり、15.8%のマーケットシェアを達成したことだ。

Appleが不調だったわけではない。Appleも売上台数は前年同期比でわずかに増加した。そしてマーケットシェアもやや伸びて12.1%になった。

しかし前年同期比で10.4%落ち込んだSamsungは、それでも7150万台を売り、20.9%のマーケットシェアを維持した。しかしこれまでのSamsungの顧客の多くが、Huaweiなど他社のAndroid機に乗り換えたことは、確実だ。

Canalysも、同様の傾向を報告し、順位はSamusung, Huawei, そしてAppleだ。しかし同レポートは、Appleの季節的落ち込みは他社より大きい、と言っている。

SamsungもHuaweiも、年間を通じてつねに機種が多く、新製品の発売も頻繁だ。Appleは9月に一回、新製品を発表するだけだが、それによる年末四半期の売上スパイクは大きい。だから2四半期後には、AppleがHuaweiと、もしかしてSamsungも、追い抜くかもしれない。

Huaweiはアメリカ政府ともめているにもかかわらず、好成績だ。Amazonのスマートフォンのページでは、トップ近くに必ずHuaweiの低価格機Honorが登場している。またハイエンド機では、HuaweiのP20 Proが一貫して堅調だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa