iOS 11.3正式版リリース(ただし新iPad限定)。iPhoneユーザーはしばらくお預け?

eng-logo-20152018年1月に開発者向けのベータ版が配布されていたiOS 11.3ですが、正式版がリリースされたと伝えられています。ただし、現状でダウンロードが可能となっているのは、なんと先日発表された新しいiPad(第六世代)のみ、という仕組み。

新しいiPadの初出荷は今週末であり、店頭ではまだ販売されていません。iPhoneなど他のiOS機器はまだ対象外のため、何らかの理由により新しいiPadを手にしている人だけが利用できるという現状です。

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もし新しいiPadをお持ちの方は、従来のiOSアップデート手順と同じく【設定】【一般】【ソフトウェア・アップデート】の順に選択することでダウンロードできるとのこと。

iOS 11.3の新機能はすでに明らかにされています。アップルの公式プレビューによれば拡張現実感をサポートする開発環境ARKitの更新、アニ文字4つの追加と健康データ管理の新機能であるHealth Records、ユーザーが企業と直接コミュニケーションが取れるBusiness Chatなど。

さらにベータ版を解析した技術者からは、iCloudベースのシングルサインオンの可能性も報じられていました。

その中での目玉機能であり、世界を騒然とさせたiPhoneの意図的な低速化にも関わる「Battery Health」は、iPhoneのみが恩恵に預かれる機能です。ある意味では今回のバー序アップの目玉だけに、それを確認できないiPadだけで先行してダウンロードできるのは、少し肩透かしといえるかもしれません。

ともあれ、正式版がリリースされたことは事実です。従来の動向からすると、早ければ今週中から来週ぐらいにも、他のiOS機器でもダウンロードが可能になるかもしれません。

Engadget 日本版からの転載。

GoogleアシスタントがiPadにやって来た――すでに日本版のダウンロードが可能

今日(米国時間3/13)、Google AssistantがiPadで使えるようになった。ユーザーは通話やメッセージ送信、カレンダーの確認、リマインダーのセットを始めとしてアシスタントのあらゆる機能がiPadから利用できる。GoogleアシスタントはGoogleのスマートフォン、Pixelを始めとするAndroidデバイス向けがリリースされた後、2017年の Google I/OでiOS版が発表された。

ただし当初は英語版でiPhone向けのみだった。Googleによれば、今日のiOSアプリのバージョンアップで英語だけでなく、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、ブラジル・ポルトガル語、スペイン語が利用できるようになった。

iPad版は基本的にiPhone版と同機能だが、表示面積が拡大されている他、分割画面でのマルチタスクなどiPadのみの機能に対応している。

Amazon Echo、Google Home、そして最近のAppleのHomePodなど、音声対話が可能なスマートスピーカーの普及が話題になっているが、モバイル・デバイスのスマートアシスタントはさらに影響が大きい。そのためGoogle AssistantやAmazonのAlexaは自社のハード、つまりAndroidやFire タブレットだけでなく、あらゆるプラットフォームに対応しようとしている。

特にiPadへの対応は各方面からの注目を浴びていた。

事実、Amazonは昨日、Alexaのタブレット対応を発表している。これにはiPadも含まれ、アップデート版ではAlexaによる通話やメッセージ送信機能がサポートされている。

もちろんiPadでGoogleアシスタントやAlexaにアクセスするのはiOSのデフォールトのアシスタントであるSiriを使うほど簡単ではない。Siriならホームボタンを長押しするかHey Siriと呼びかけるだけでよい。

とはいえ、Googleのアシスタントに慣れていてiPadを持っているユーザーはアップデートを歓迎するだろう。

Googleアシスタントにメッセージの送信や電話をかけることを頼むと、アシスタントはiOSの連絡先を検索しようとするのでまず許可する必要がある。アシスタントは音声によるテキスト入力、リマインダーの設定、カレンダーの表示、音楽の再生、スマートTVへのビデオのキャスト、検索、等々さまざまなな能力を備えている。

新しいアシスタント・アプリはiOS 10.0以降で作動するが、特にiOS 11を搭載している場合、マルチタスクに対応する。Googlによれば、一つの窓でカレンダーのチェックなどを命じておき、別の窓でアシスタントと会話するというようなことが可能だという。また縦横どちらの向きでも利用できる。

iPadアプリ〔日本版〕はAppleのApp Storeから入手できる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

AndroidユーザーはiOSユーザーよりブランド・ロイヤリティが高い(調査結果)

Samsungの最新機種Galaxy S9は、Samsung流のFace ID風システムや奇妙なAR絵文字に関してはiPhone Xに勝っているとは言い難い。しかし、Samsung端末のオーナーにとってそんなことは問題ではないようだ —— これはS9が総合的に優れたスマートフォンであるというだけでない。今やAndroidユーザーはiPhoneに乗り換えなくなった。事実、Androidユーザーの忠誠度はiOSユーザーより高いと、調査会社のConsumer Intelligence Research Partners (CIRP)が今日(米国時間3/8)公開した最新レポートが伝えている

レポートによるとAndroidのブランド・ロイヤリティは2016年始めから安定して高く、今も過去最高水準を保っている。

現在Androidの忠誠度は91%でiOSの86%を上回っている。この数字は、2017年中に端末をアップグレードした米国ユーザーのうち、OSを変えなかった人の割合だ。

2016年1月から2017年12月までの2年間、Androidへの忠誠度は89%から91%(最新が91%)だったのに対してiOSは85~88%と数パーセント低かった。

「モバイルOSが2種類しかない現在、ユーザーは1つを選び、学習し、アプリとストレージに投資して、そこを離れない。今後AppleとGoogleは、この忠誠心の高い顧客ベースに製品とサービスを売っていく方法を見いだす必要がある」とCIRPのパートナー・共同ファウンダーのMike Levinは言う。

これは両社とも益々サービスに力を入れている理由でもある。それぞれの顧客基盤から高い収益を上げようとしている。Appleは財務的に見て成功している —— 11月にサービス売上の新記録を達成し、Apple Music、Apple Pay、iCloud、AppleCare、およびApp Storeなどが伸びていることを示唆している。

Androidユーザーのブランド・ロイヤリティの高さは、Androidを離れることなく様々な新機種に買い換えられることが理由の一つだろう。アプリへの投資や学習に要した時間を無駄にすることなく新しい体験を試せる自由がある。

しかしAndroidは忠誠度に関して常にトップだったわけではない。CIRPは数年にわたってデータを追跡しているが、かつては今と反対だった。

たとえば2013年、iPhoneオーナーの方がAndroidユーザーよりも忠誠度が高かった。しかし翌年から変化し始めAndroidはそれ以来上昇を続けている。

ただし、乗り換え率と、乗り換えた人数とは異なるとレポートは指摘する。そしてその面から数字を見ると違うものが見えてくる。

「知っての通りAndroidのユーザー基盤はiOSよりずっと大きい。このため、AndroidからiOSに乗り換えるユーザーの数は、iOSからAndroidに乗り換えるユーザーの絶対数と変わらないかむしろ多い」とLevinは言う。「ユーザーの絶対数で見た場合、iOSが旧Androidユーザーを獲得する方がその逆よりも多いという説を支持する傾向にある」

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Airはホームビデオをクラウドに保存するアプリ――空き容量を気にせず赤ちゃんをどんどん4Kで撮れる

最近ではユーザーがビデオを撮影するときにビデオカメラよりスマートフォンを使う場合が圧倒的に多くなった。しかしスマートフォン、特にmicroSDカードを使えないiPhoneの場合、ビデオを撮影しているとあっという間にストレージの空き容量がなくなってしまう。

こうした悲劇を防ぐために止むなく低画質での撮影を余儀なくされた読者も多いだろう。iPhoneには4K撮影能力があるが、途方もなくスペースを食うため往々にして宝の持ち腐れになっている。 今回紹介するAirはこのジレンマに対して解決策を提供するのが目的だ。

Airアプリは動画ファイルを、ローカルではなくクラウドに自動的にアップする。 4K(Ultra HD)で撮影されたビデオファイルもクラウド上のプライベートなスペースに保存される。つまり高画質、長時間のビデオを撮影してもモバイルデバイスの空き容量を心配する必要がない。

もちろんビデオファイルをクラウドに保存するというのは新しいアイディアではない。iCloudは事実上iOSデバイスの一部になっているし、Googleフォトに加えてAmazon、Dropboxのサービスもユーザーに人気がある。

しかしAir Labsの共同ファウンダー、CEOのShane Hegdeは「こうしたライバルはビデオ録画に特化したサービスではないところが問題だ」という。

「ビデオには特有の問題がある。写真と比べてサイズがはるかに巨大でファイル構造も複雑だ。しかし現在市場にあるソリューションのほとんどはビデオを静止画と同様に扱っている。その結果アップロードすると画質が劣化し、再生すると悲惨なことになる。われわれのプロダクトはNetflixやYoutubeの最新のテクノロジーと同様のレベルにあり、ユーザーが簡単にシームレスにビデオを撮影できる方法を提供する」とHegdeはいう。

Airのサービスはデジタルビデオをアダプティブ・ストリーミングができるよう自動的にトランスコードする。つまり接続速度が十分でない場合はそれに応じてで画質を調節するので、ほぼリアルタイムで再生される、延々とロードを待つ必要がない。Airの大きなセールスポイントは、共有の際に勝手に圧縮をかけないことだ。ユーザーは友達なり家族なりにAirのギャラリーに保存されたビデオのURLを送るだけでよい。受け手はそれぞれの接続環境に応じて最適な画質で再生できる。

またAirにはReelsと呼ばれる共同編集の機能もある。これはカンファレンス、コンサート、フェスティバル、ウェディングなど大勢が参加したイベントのビデオ編集するためのスペースだ。Reelsには誰でも自分のビデオクリップを投稿できる。編集後の成果物は、ソーシャルメディアその他の場所で公開可能だ。

Airは月額4.99ドルの有料サービスで、無料のものもある他のエントリーレベルのクラウド・サービスの中では多少高めに感じられるかもしれない。たとえばiCloudの場合、50GBが月0.99ドルだ。Googleだと100GBが月1.99ドル(これにはGoogleフォトだけでなくGmail、Googleドライブも含まれる)。しかしひんぱんにビデオを撮影するユーザーなら月5ドルで無制限のビデオストレージにアクセスできるのは価値があるだろう。

Airが赤ちゃんや小さい子どものいる両親をターゲットして売り込みを図っているのはそのあたりに理由がある。そうした若い両親は大量のビデオを撮影する傾向にある。もちろんセミプロのビデオグラファーにとっても空き容量を気にせずに4Kビデオを長時間撮影できるというのは便利だ。

Airが提供するもうひとつのサービスは物理メディアへの書き込みだ。まず50ドルを仮払いする必要があるが、HDD、DVD、USBメモリーはもちろん、必要ならVHSテープや映画フィルムにも動画を記録してくれる。料金はデジタイズにかかった時間とターゲット・フォーマットによって異なる。

Hedgeはスタンフォード大学出身で、同窓のTyler Strand(CTO)と共同でAirを創業した。Hegdeによれば、このサービスを作ることを思い立ったのは、子どもの頃、両親がソニー・ハンディカムでたくさんのビデオを撮ったのに、テクノロジーが変化して簡単に見ることができなくなってしまった経験からだという。

「今私はカムコーダーを持っていない。最新のノートパソコンにはDVDプレイヤーが内蔵されていない。つまりビデオファイルはそこにあるのに時代遅れのハードに閉じ込められてアクセスができなくなっている。2016年後半には私は勤めを辞めてホームビデオを生き返らせる仕事を始めることにした。Airは実は私のこうした個人的体験の上に作られたものだ。容量やフォーマットを気にせずに貴重なシーンをホームビデオを撮影できるようにしたい」とHegdeはいう。

HedgeはAir以前にスタンフォード大学時代にSwapというスタートアップを立ち上げている。卒業後はHPS Partnersで投資に携わり、 ロサンゼルスのRevolt TVでは最高デジタル・テクノロジー責任者を務めた。共同ファウンダーのTylerはスタンフォード時代にhostess.fmを創業し、SFX Entertainmentに売却している最近ではPostlightの創立パートナー、取締役を務めた。

現在ブルックリンに本拠を置くAirは2017年10月にシードラウンドを実行し、メディア企業、テクノロジー投資家から資金を調達している。金額は明らかになっていない。

Airアプリは当面iOS版が公開されており、App Storeから入手できる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

どこかの政府ご愛用のCellebriteに頼めばiOS 11が動くiPhoneをアンロックできる

Forbesの記事によると、イスラエルの企業Cellebriteが今や最新機種のiPhoneをアンロックできるそうだ。Cellebriteは、警察の捜査目的などのために、ロックされているモバイルデバイスからデータを取り出す科学捜査ツールを売っていることで有名な企業だ。

iOSの初期のバージョンはあまり安全ではなかったが、近年それは大きく変わった。今売られているiOSデバイスはすべて安全な隔離領域があり、パスコードを使っていればデータはすべて暗号化され、ブート時やデバイスの使用時には何段階ものセキュリティチェックが行われる。

だから、パスコードを知らない人がデバイス上のデータに触ろうとしても、それは難しい。しかし多くの企業が、モバイルデバイスをアンロックする脆弱性を見つけようと努力している。諜報機関などが、そんな捜査ツールの企業にお金を払ってモバイルデバイスをアンロックしようとするから、それはかなり儲かる商売でもある。

そんな捜査ツールが、後れをとることもある。たとえばiOS 8が動いているiPhone 6をアンロックするデバイスは、簡単に見つかる。しかしForbesの記事とCellebriteのWebサイトが正しければ、政府機関などはCellebriteにお金を払って、iOS 11の動くiPhone 8をアンロックできる。なお、Cellebriteは最近のAndroidデバイスもアンロックできる

最新バージョンのiOS 11(11.2.6)でもアンロックできるのか、それとも昨年の9月の11.0だけか、そこは不明だ。すべてのiOSデバイスなのか、一部のデバイスだけか、それも分からない。Forbesが見つけた記事によると、iPhone XもCellebriteによってアンロックされたようだ。

これは、猫と鼠の追いかけっこゲームだ。Appleの技術者たちは今ごろ、すべての脆弱性を塞ごうと躍起になっているだろう。とにかく、自分のスマートフォンから個人情報を読まれたくなかったら、デバイス…ハードウェアもOSも…を最新に保つべきだ。

新しい機能があることに加えて、当てられているセキュリティパッチの数も最新機/最新OSでは多い。ハッカーは前と同じ手口を使おうとして、行き詰まるだろう。

[Edward Snowden: オープンで安価な製品を買わずにiPhoneを買う唯一の理由は、Appleの厳しいプライバシー保護とセキュリティだ。でもこの記事と、ForbesのCellebriteに関する記事は、iPhoneの価値の核心を脅かす。]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iOSとmacOSがユニコード文字の爆弾対策を完了、今日からダウンロードできる

先週本誌が報じた、特定のユニコード文字でAppleのオペレーティングシステムがクラッシュするという問題を今日(米国時間2/19)Appleは、iOS 11.2.6とmacOS 10.13.3でフィックスした。どちらも今日からダウンロードできる。

Aloha Browserが通常の開発過程で見つけたこの問題は、英語以外の文字の取り扱いがお粗末だった、というバグだ。われわれもiOSとmacOSのさまざまなアプリで、それらが直ちにクラッシュすることを確認した。この脆弱性は、CVE-2018-4124という名前でMITREに載っているから、興味のある方はご覧いただきたい。

Appleは先週本誌に、フィックスを近く提供する、と述べた。実際にはそれは、ベータではすでにフィックスされていた。しかしプロダクションバージョンのパッチは、ほんの数分前にリリースされたようだ(iOSmacOS)。Appleはその魔の文字を、“ヒープの破損”に導く“悪意ある人工的文字列”〔たまたまの自然発生ではない〕、と呼んでいる。macOSの10.13.3より前にはないようだから、古いバージョンのユーザーは安心だ。

iOSのパッチは、“一部のサードパーティアプリが外部アクセサリに接続できない問題”もフィックスしているが、これはテキスト爆弾問題とは無関係だ。

どちらのアップデートも、今すぐダウンロードできるはずだ。なまけると、またいたずらに遭うかもしれない。

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あるUNICODE文字がAppleデバイス上でアプリを破壊する――iOS、Mac、Watchの主要ソフトすべてに影響

TechCrunchはAppleのデバイスに深刻なバグがあることをつかんだ。

モバイルブラウザを提供しているAloha Browserの開発チームは多言語対応のニュースフィードを開発中に特定のUNICODE文字がAppleのアプリをクラッシュさせることを発見した。これはAppleのデフォールトのSan Franciscoフォントを利用している場合に発生した。アプリのクラッシュは英語以外のUNICODEの2文字によって引き起こされ、iPhone、iPad、Macの各機種のアプリばかりでなく、WatchOSでテキストを表示する場合にも影響する。

これらの2文字がアプリ内で表示されるとそのアプリは即座にクラッシュする。多くの場合、アプリは再起動できず、再インストールが必要になる。 TechCrunchは旧バージョンのiOSを搭載したiPhone、2台とiOS 11.2.5を搭載したiPhone、High Sierra搭載のMacBook Proそれぞれ1台ででこの現象を再現することができた。

このバグによってクラッシュするソフトウェアにはMail、Twitter、Messages、Slack、Instagram、Facebookなどメジャーなアプリが含まれる。われわれのテストではMac向けコピー&ペースト・プラグインのJumpcutもクラッシュした。当初、 Mac向けChromeは影響を受けないかと思われたが、やはりクラッシュした。Chromeも問題の文字を表示したアプリもその後起動せず、アンインストールと再インストールを必要とした。OSがクラッシュし、リスタートする場合もあった。

TechCrunchはAppleにバグフィックスのスケジュールを問い合わせている。新しい情報があればアップデートする予定だ。Aloha Browserのチームによれば、Appleもこのバグを認識しているという。Alohaのチーム以外からもバグ報告が上がっているもようだ。

Appleがテキストに含まれる文字が原因でアプリがクラッシュする「テキスト・ボム」現象に悩まされるのは今年に入ってこれで2度目だ。最初は1月にソフトウェア専門家のAbraham Masriが発見したiOSのバグで、特定のURLを含むテキストメッセージを送りつけられるとすべてのiPhoneがクラッシュした。これより前、2016年には、 ユーザーがCrashSafari.comのURLをクリックするとiPhoneやSafariがクラッシュした。2015年にはUnicode of Deathと呼ばれる現象が起きている。これはUNICODEのアラビア語の文字一部がiPhoneのメモリを占有して障害を起こすバグだった。今回われわれは「死のUNICODE 2.0」に遭遇しているようだ。

今回のテキスト・ボムは主要なアプリすべてに影響するため、原因となるUNICODE文字がソーシャルメディアその他のチャンネルを通じて広く拡散されると個人や組織を狙ったメールやテキスト・メッセージによって大混乱が引き起こされる可能性がある。バグは大部分のAppleのデバイスの上で作動する大部分の主要アプリをクラッシュさせる。早急にバグフィックスが提供されないと大問題になりそうだ。

[アップデート: Appleは早急にバグフィックスを提供することを確認した。このバグは現在のバージョンに影響しているものの、iOS、tvOS、macOS、 watchOSのそれぞれベータ版ではすでに修正されている。]

画像: Bryce Durbin

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GithubにアップされたiOSのソースコードは本物――ただしiOS 9版のブートローダーで大きな危険はなし

今週に入ってGitHubにiOSのソースコードの一部がアップロードされ、悪意あるハッカーが脆弱性を探すのに使われるのではないかという懸念が広がっていた。TechCrunchの取材に対し、Appleはこれが事実iOSのソースコードであることを確認した。ただし問題のソースコードはiOSの古いバージョンを作動させるソフトの一部だったという。

AppleがGithubに対しDMCAによる著作権違反通告を行ったため問題のファイルはすでに削除されている。しかしAppleが秘密保持に関してきわめてガードが固い企業として知られてきただけに、この件は精査に値するだろう。現在は削除されているとはいえ、ソースコードが本物であれば、すでに被害は発生してしまったのではないか?

iBootと名付けられたソースコードに最初に気づいたMotherboardなどが、iOSに関して著作がある専門家、Jonathan Levinに取材した。Levinはこれが本物らしいと認め、「大問題だ」と述べた。このソースコードは非常に短かいもので、おそらくiOSにおけるBIOSないしブートローダーと思われるが、Appleの手の内を知る手がかりになることは間違いない、という。

AppleはTechCrunchに対するコメント中で「3年前の古いソースコードがリークしたが、われわれのセキュリティーはソースコードを秘密にすることに依存するデザインではない。Appleのプロダクトには内容を保護するために多数のハードウェア、ソフトウェアのレイヤーが設けられている。効果的にこうした保護を受けるために、ユーザーは常にソフトウェアを最新の状態に保つことが推奨されている」と述べた。

事実、このソースコードが3年半前にリリースされたiOS 9に関するものらしいと判明してセキュリティー上の懸念は薄らいだ。Appleはその後、間違いなくソースコードを書き換えているはずだ。またApple自身の統計によれば、ほとんどのユーザー(93%)はiOS 10かそれ以降のリリースのOSを利用している。そうであっても、リークされたソースコードには最新のバージョンとの共通点が残っている恐れがある。これがiPhoneのセキュリティーに関してネガティブな影響を与える可能性はなかったのだろうか。

セキュリティー専門家のWill StrafachはTechCrunchの取材に対し「このソースコードはハッカーがiOSのブートローダーの働きを理解するために役立つだろう」と述べた。またAppleは知財権保護の観点からこのリークを苦々しく思っているはずだとした(DMCA通告についてはわれわれも上で触れた)。ただしStrafachはリークはiPhoneユーザーのセキュリティーに深刻な影響を与えるものではないとしてメールで以下のように述べた。

ユーザーに関していえば、このリークは特に利益も不利益も与えるものではない。Appleも述べているとおり、iOSのセキュリティーはソースコードを秘密にすることで守られているわけではない。iOSのブートローダー部分が人間に読みやすい形で記述されているというだけで、格別大きなリスクを含む部分はない。エンドユーザー・デバイスの内部はパスワードで保護され、暗号化されており、悪意の有無を問わず保護を迂回してアクセスすることは不可能だ

つまりiOSのセキュリティー守るためAppleは多数の保護レイヤーを設けるアプローチを採用しており、Githubにアップロードされたようなソースコードだけでそれを破るのは不可能だというわけだ。もちろんStrafachも適切に指摘しているとおり、Appleにとってこうしたリークは、公開されていた時間がごく短いとはいえ、大いに不快だっただろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

AppleはiPadアプリをMacで動作させるかもしれない

Appleは、同社の各オペレーティングシステムの次期主要バージョンの開発に忙しい —— macOS、iOS、tvOS、およびwatchOSだ。誰もが注目しているのはiOSだが、最も魅力的な新機能はmacOSにやってくるかもしれない。BloombergAxiosの報道によると、AppleはMacでiPadアプリを走らせるらしい。

昨日(米国時間1/30)Axiosは、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当VP、Craig FederighiがiOS 12の改訂計画を発表したことを最初に報じた。通常Appleは、iOSの新バージョンを6月のデベロッパー向けカンファレンス、WWDCで発表する。その後数カ月のベータテストを経て9月に公開される。

Axiosが入手した情報によると、Appleは品質問題を解決するために一部の機能を先送りするという。多くのユーザーがiOS 11のバグに不満を抱いている。例えば、オートコレクトのバグや、メッセージの到着順の乱れ、電卓アプリが正しく計算しない、などの奇妙な現象がおきている。

噂された機能のいくつかが2019年のiOS 13に先送りされたのはこのためだ。ホーム画面のデザイン変更、CarPlayの改善、メール、写真アプリの改訂などだ。

その代わりにiOS 12は磐石なバージョンになることが期待される。新しい機能もあるだろうが、みんなが望んでいたほど多くはない。iOS 12ではペアレンタルコントロールの改善、FaceTimeの改訂などが盛り込まれる予定だ。拡張現実(AR)機能の追加もあるかもしれない。

一部機能の遅れは次期macOSの改訂にも影響を与える。写真アプリの改訂もその一つだ。しかしBloombergが最初に報じたところによると、AppleはiOSアプリをMacで利用できるようにする計画を今も遂行中だという。Axiosはこの計画を確認し、具体的にはiPadアプリがmacOS上で動作するはずだと伝えている。

Mac App Storeに大量の新アプリが加わることで、Macプラットフォームにとって大きな変更になる可能性がある。AppleがこれらのアプリのユーザーインターフェースをMacに最適化するかどうかは不明だ。タッチスクリーンの使い方はマウスとは大きく異なる。しかしiPadアプリのデベロッパーにとってはユーザを大きく増やすチャンスだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iPhoneの速度低下問題で、司法省と証券取引委員会がAppleを共同捜査

米司法省(DOJ)および証券取引委員会(SEC)は、AppleのiPhone旧モデルを意図的に速度低下させたソフトウェアアップデートについての情報開示について共同捜査をしているとBloombergが報じた

本件に詳しい情報源によると、政府は同社のソフトウェアアップデートに関する情報提供の詳細を要求しているという。

現在両当局は捜査のごく初期段階にあるとBllombergは報じている。

本誌はApple、SEC、および司法省にコメントを求めており、情報が入り次第続報の予定だ。

背景を説明すると、AppleはiPhone旧モデルの性能が時間とともに低下していることに気づいた顧客と数多くトラブルを起こした。Appleは、バッテリーが劣化した旧機種で消費電力管理を性能に優先させるソフトウェアアップデートを提供したことを公表させられた。

当然ながら様々な反発がありAppleはアップデートの対応方法について謝罪せざるを得なかった

Appleが追加情報を要求されているのは米国だけではない。ヨーロッパからアジアまで世界の消費者擁護団体が速度低下問題の捜査を強く求めている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

エンタープライズの世界とApple

2010年当時、Appleの顔であった共同創業者スティーブ・ジョブズは、エンタープライズ用途には全く興味がなかった。実際、ジョブズは「私がコンシューマー市場を愛している理由、そしてエンタープライズ市場をずっと嫌ってきた理由は、コンシューマー市場では、私たちは製品を生み出して、それを皆に伝えるべく努力し、その結果皆が自分の意志で選んでくれるからです」。

さらに彼はこう付け加えた「コンシューマー市場では『はい』か『いいえ』の勝負になります。そして、もし十分な数の『はい』を手に入れることができたら、私たちは明日もまた仕事を続けることになります。それがこの市場の仕組みなのです」。

それはジョブズが声明を出した当時には、ものごとの動きを十分正確に反映したものだった。その当時IT部門は、ブラックベリーやThinkPadのような機器を支給して、企業内を厳密に管理していた(当時好きな色を選ぶことはできた ―― それが黒である限り)。しかし2011年に亡くなったジョブズは、「個人の機器を持ち込むこと」(BYOD)や「ITにおけるコンシューマー機器利用」という、彼が亡くなる当時にようやく企業シーンの地平線上に浮かび上がって来ていた、2つの流れを目にすることはなかった。

私は彼なら、この2つの動きを歓迎しただろうと感じている。そしてその流れが、Appleの生み出したモバイル機器、iPhoneとiPadによって、色々な意味で促進されていることに大変満足したことだろう。人びとはそれらのデバイスを自宅で使い、そして徐々に仕事にも使うようになってきた。IT部門はそれを受け容れる他に選択肢はなかった。

この動きはAppleのエンタープライズ進化を促進するのに役立っている。時間が経つにつれ、Appleは、IBM、SAP、Ciscoといったエンタープライズの申し子たちと提携を進めてきた。Appleは、IT部門がそれらの「iデバイス」やMacをより良く管理するためのツールも提供している。そして(私たちが知る限り)エンタープライズを、そのビジネスに実質的に取り込むようになったのだ。

現在の状況は?

Appleのエンタープライズビジネスの規模に関するデータを見つけようとするのは難しい、なぜならその業績報告の中で、彼らがエンタープライズから得られた収益を分離して示すことは、ほとんど無いからだ。とはいえ、ティム・クックが2015年第4四半期の業績報告の中である程度の数字を発表しているので、このマーケットにおける雰囲気を掴むことはできるだろう。

当時クックは「私たちは、過去12ヶ月のAppleの収益のうち、エンタープライズ市場からのものを年間約250億ドルと見積もっています。これは前年に比べて40%多く、将来に向けての成長の大きな柱となることを示しています」と述べている。

2017年6月のブルームバーグのインタビューでは、クックは特定の数字を口にすることはなかったが、エンタープライズ市場を「あらゆるチャンスの母です」と呼んでいた。なぜなら、企業は機器の導入に際しては大量に買う傾向があり、そして社内でのAppleサポートシステムを構築するにつれ、内部ユーザーと会社の製品とサービスのユーザーの両方に向けて、今度はカスタムアプリケーションを提供するために、企業がMacを買うことになり、そのことでエンタープライズ市場の他の部分にも影響が及ぶからだ。

この関係は、ブルームバーグのインタビューでも見逃されることはなかった。「ほとんどの企業では、iOSがモバイルオペレーティングシステムとして好まれています。IOSは素晴らしいプラットフォームです。なぜならビジネスを効率的に実行したり、顧客と直接やりとりをする、役に立つアプリを書くことが容易だからです。現在とても多くの企業がアプリケーションを作成しています。さて、そのアプリケーションを書くのに何を使うでしょう?彼らはMacを使っています。 MacはiOS開発のためのプラットフォームなのです」とクックはブルームバーグに対して語っている。

写真:Justin Sullivan/Getty Images

このマーケットを見るための別の手段がJamfである。JamfはAppleのエンタープライズツールパートナーであり、大規模な組織内でApple機器の管理を行うことを助けている。iPadやiPhoneが登場するよりもずっと早い、2002年に誕生したこの会社は、飛躍的に成長してきた。現在は1万3000社の顧客がいると発表している。その成長の軌跡を眺めてみると、その顧客が6000社になるまでには13年が必要だったが、その後わずか2年半で、顧客の数が2倍以上の1万3000社へと急成長している。

JamfのCEO、Dean Hagerは、TechCrunchに対して「多くの人びとが、Appleはますますエンタープライズに焦点を当てていると言っていますが、実際にはAppleは、企業がもっとユーザーたちに集中できるように助けていて、それによってますます成功しているのです」と語った。「こうしたことは、Appleが人びとが仕事に持ち込みたくなるような素晴らしい製品を作り、実際に人びとが持ち込むことを望んだからこそ始まったことなのです」。

エンタープライズへの道のりをたどる

その個々人の勢いを過小評価することはできないが、一度企業に採用されたなら、AppleはIT部門に何らかの道具を与えなければならなかった。IT部門は常に、ハードウェアおよびソフトウェアのゲートキーパーとしての役割を果たしており、外部のセキュリティの脅威から企業を安全に保護している。

結局のところ、AppleはiPhoneとiPadを使って、エンタープライズグレードのデバイスを構築することはしていなかった。彼らは単に、その当時周囲にあるものよりも、より良く使えるデバイスを作りたかっただけなのだ。人びとがそれを使うことを本当に望み、それを仕事の場に持ち込んできたのは、そうした元々あったゴールの延長線上にあることなのだ。

実際、Appleのマーケット、アプリ、サービス担当副社長であるSusan Prescottは、最初のiPhoneがリリースされたときに同社に所属していて、同社のゴールを認識していた。「iPhoneでは、仕事中も含めて、人々が望んでいると分かっていたことを可能にするために、モバイルを完全に再考しました」と彼女は語る。

AppleのSusan Prescott。写真:Justin Sullivan/Getty Images

アプリとApp Storeという概念と、それを構築するためにあらゆる開発者たちを引き込んだことは、エンタープライズにとっても魅力的だった。IBMとSAPが関わり始めて、彼らはエンタープライズ顧客向けのアプリを構築し始めた。顧客たちは、審査済のApp Storeから、これらのアプリにアクセスすることができたが、これもIT部門にアピールした。Ciscoとの提携により、Ciscoの機器(ほとんどの企業が利用している)を利用しているネットワーク上での、Appleのデバイスに対してのより素早乗り換えが、IT部門にとって可能となった。

2010年のiPhone 4の基調講演では、ジョブズは既に、企業のIT部門にアピールできる種類の機能を宣伝していた。それらは、モバイルデバイス管理や、App Storeを通したワイヤレスアプリ配布などであり、さらには当時人気のあった企業向け電子メールソリューションMicrosoft Exchange Serverへのサポートさえ提供するものだった。

ジョブズは、表面的にはエンタープライズ用途に対して悪態をついていたかもしれないが、明らかに彼の会社のデバイスが、人びとの働き方を変える可能性を秘めていることを知っていた。それまで平均的な労働者には手の届かなかった、ツールとテクノロジーへのアクセスを提供することで、それが実現されるのだ。

Appleはまた、舞台裏では企業ユーザーたちと静かに話し合い、彼らが必要とするものが何かを、iPhoneの初期から、探り当てようとしていた。「早い時期から、私たちは企業やIT部門と協力してそのニーズを把握し、ソフトウェアのメジャーリリースごとに、エンタープライズ向けの機能を追加して来ました」と、PrescottはTechCrunchに対して語っている。

トランスフォーメーションを促進する

組織内の変化を促した要因の1つは、2011年頃にはモバイルとクラウドが統合されるようになって、ビジネスのトランスフォーメーションと従業員のエンパワーメントが促進されるようになったことだ。IT部門が従業員に使いたいツールを提供しない場合でも、App Storeや同様の仕掛けが、従業員たちに自分自身で行うためのパワーを提供した。それはBYODとITにおけるコンシューマー機器利用を促進したが、ある時点でIT部門は何らかの管理を行えることを望むようになった(たとえそれが昔行っていたような管理と同じようなレベルのものではなかったとしても)。

iPhoneやその他のモバイルデバイスは、ファイアウォールの保護の外で働くモバイルワーカーたちを生み出し始めた。電車を待っている間に、すぐにドキュメントを見ることができる。また顧客から次の顧客への移動の間に、CRMツールで更新することもできる。そして空港に行くために車を呼び出すことだってできる。こうしたことの全ては、モバイルクラウド接続によって可能になった。

それはまた、すべてのビジネスの中に、深い変化を引き起こした。とにかくもう、これ以上同じやり方でビジネスを続けることはできないのだ。高品質なモバイルアプリを制作して、それを顧客の前に提示しなければならない。それは企業がビジネスをやる方法を変えてきたのだ。

これは確かに、Capital One(米国の大銀行)が経験したものだ。彼らはもうこれ以上 「昔ながらのやぼったい銀行」ではいられないことと、コンピューティングに関わるあらゆる側面を自分たちで制御することはできないことを認識した。才能ある人材を手に入れようと思ったら、彼らはオープンでなければならない、そしてそれが意味することは、開発者たちに望みのツールを使うことを許さなければならないということだ。Capital Oneのモバイル、Web、eコマース、パーソナルアシスタントの責任者、Scott Totmanによれば、それが意味することはユーザーたちに仕事でもAppleデバイスを使わせるということだ(たとえそれが個人所有のものでも、もしくは会社支給のものでも)。

Capital Oneの従業員たち。写真: Capital One/Apple

「私がここにやってきた時(5年前)、AppleサポートグループはTravisという男性ただ1人でした。私たちは(その当時は)会社内では(それほど広範には)Appleを使っていませんでした」と彼は言う。今日では、4万台を超えるデバイスをサポートするために数十人の担当者がいる。

ニーズが変化しているのは会社内の人びとだけではなかった。消費者たちの期待も同時に変化しており、同社が作成した顧客対応のモバイルツールは、そうした期待に応えなければならなかった。つまり、そうしたアプリデベロッパーたちを会社に引きつけ、快適な仕事ができる環境を提供しなければならなくなったのだ。明らかに、Capital Oneはその点で成功し、組織全体でアップル製品を受け入れてサポートする方法を見出している。

ちょっとした助けを借りながら進む

Capital Oneはいかなる意味でも「特殊例」ではない、しかし、もしApple(の中心)が、今でも消費者向け会社であるならば、エンタープライズ市場を獲得し、大企業のニーズを理解するためには何らかの手助けが必要である。それこそがAppleがここ数年立て続けにエンタープライズに基盤を提供する企業たちとパートナーシップを結んできた理由だ。IBM、SAP、そしてCiscoと契約を締結し、プロフェッショナルサービスの巨人であるAccentureやDeloitteと手を結び、そして直近ではGEとも提携を結んだ。最後の提携は産業IoTマーケットへの足がかりをAppleに与えるものだ。一方GEは、その30万人以上の従業員を対象にiPhoneとiPadを標準として採用し、Macを公式のコンピュータとする。

Moor Insights & Strategyの社長兼主席アナリストのPatrick Moorheadは、こうした提携をAppleにとって健全なアプローチであると見ている。「Appleは自身がコンシューマー企業であることを認識しているので、エンタープライズ戦略を実行するためには、純粋なエンタープライズプレイヤーと提携する必要があります。それぞれの企業がその戦略に異なる要素を追加します。IBMとSAPはモバイルアプリで協力します。Ciscoは、高速ネットワーキングとエッジセキュリティに関してのもの。そしてGEはIoTソフトウェアに寄与します」とMoorheadは説明した。

J Gold Associatesの社長兼主席アナリストのJack Goldは、これらの企業はAppleに対して、エンタープライズ市場への切符を提供していると語る。「彼らはソリューションプロバイダーであって、部品サプライヤーではないのです。彼らとのパートナーシップがなければ、影響力を持つことは難しかったでしょう。パートナーシップを活用することで、コンポーネントベースで競争するのではなく、完全なソリューションレベルで競争することができるのです」とGoldは述べている。

IT部門からの結論はまだ出ていない

Appleは過去10年間にわたって、エンタープライズビジネスと内部および外部のサポートコンポーネントを構築してきたが、彼らがその過程で作り上げたパートナーシップは、単にエンタープライズの世界での信用を得ることだけではなく、彼ら単独では提供が難しかったであろうレベルの成果も提供できるようにした。

「IT部門は、主要なサプライヤと直接仕事をする際に、有利な条件でサポートを受けることに慣れています。Appleの場合にも、本当に大きな企業はそうすることができますが、多くは仲介業者を経由しなければなりません。それは必ずしも悪いことではありませんが、それはAppleにとって、限られた企業リソースを活用する1つの方法なのです」とGoldは述べている。

Constellation Researchの創業者兼主席アナリストのRay Wangは、Appleのエンタープライズ顧客にとっての、いくつかの課題を見ている。「Appleを採用する場合に彼らを待つ課題は、Dellのような企業が機器の管理を簡単にしてきたことに対抗して、Appleも同レベルのサービスを提供できるようにしなければならないということです。多くのIT部門にとって、ジーニアスバーに行くように言われることは、妥当な対応ではありません」と彼は語った。

公平を期すならば、AppleはエンタープライズレベルのAppleCareサポートを提供しているが、これは現在パートナーのIBMによって運用されている。Prescottは、Appleはより大きな顧客たちと、彼らの必要とするものを提供できるよう、協力している最中だと語った。「私たちは、顧客の方々が、Appleのデバイスを統合して管理することができるように、直接一緒に仕事をしています。私たちはAppleCareを通じてテクニカルサポートを提供し、Apple at WorkウェブサイトではIT部門の皆さまにリソースとガイドを提供しています。私たちは、エンタープライズ向けの努力を補完するために、世界規模の企業と戦略的に協力し、顧客の皆さまが、そのビジネスプロセスをモバイル中心で再考し始めるためのお手伝いを致します」と彼女は説明した。

Jamfが2016年に実施した調査の中で、携帯電話に関しては、回答者の79%がiPhoneを強く好んでいたという結果は、言及しておく価値があるだろう。

出典: Jamf 2016年調査

この調査は、世界各地の大中小企業の役員、マネージャー、そしてITプロフェッショナル480名の回答をまとめたものだ。調査結果を見れば、IT部門はいまやiPhoneやその他のApple製品をサポートする選択肢を提供せざるを得ないことがわかる。そしてAppleはそれをサポートする方法を見出しつつあるのだ。

スティーブ・ジョブズが2010年にエンタープライズに関してコメントして以来、Appleはエンタープライズで明らかに大きな進歩を遂げてきた。Capital One、Schneider、Lyft、そしてBritish Airwaysなどの事例を見れば、Appleが最大級の企業とも一緒に働くことができることは、既に示されていると言えるだろう。実際、巨大エンタープライズとのパートナーシップは、Appleがエンタープライズ市場での立ち位置を見つけるための役に立っているのだ。

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(翻訳:Sako)
FEATURED IMAGE: JUSTIN SULLIVAN/GETTY IMAGES

Amazon Alexaのモバイルアプリにやっと音声機能がついた、まずAndroid、次にiOSへ

Amazonのゆっくりしたモバイル対応が、今朝(米国時間1/19)は大きな一歩を踏み出し、AlexaのAndroidアプリに音声が統合された。これまで、そのアプリの機能といえば、Echoの設定とか、Alexa/Echo対応スマートホームデバイスの操作に限られていた。

音声コマンドが加わったことによって、Echoに話しかけるときと同じようにスマートフォンに対して話せる。音楽を鳴らすとか、Alexaのスキルを呼び出すなど。アップデートは今後数日かけてGoogle PlayやAmazon自身のアプリストアから行われる。正確な日程は、まだ発表されていない。

AmazonのAlexaはこれまでずっと、モバイルが大きな盲点だった。HuaweiMotorolaなどのメーカーとの直接交渉で、彼らのAndroidデバイスに一部の機能を載せたことはあった。それらはいずれも、メーカーがカスタマイズした機能だった。

自分のハンドセットを持っていないAmazonは、Google AssistantやSiriに比べて後(おく)れをとっていた。似たような立場のMicrosoftは、Cortanaをモバイルデバイスのアドオンアプリとして提供し、デスクトップだけの世界を越えようとした。そして先週のCESではAmazonが、一部メーカーのWindows 10 PCにAlexaの機能を持ち込む、と発表した。

おもしろいことに、Amazonのモバイル上のショッピングアプリは音声に対応しているのに、Alexaアプリには今日までそれがなかった。にもかかわらず、そのアプリは、ホリデーシーズンにおけるEchoデバイスの人気に引っ張られて、アプリストアのチャートの上位になった

Amazonが確認したところによると、Alexaのそのモバイルアプリは、ウェイクワード(wake word, 呼びかけ言葉)サポートしていない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple、2018年秋にiOSとMacアプリを統合との観測

AppleはiPhone/iPadではタッチスクリーンで操作でき、Macではマウスとトラックパッドで操作できるアプリを開発できるよう準備中だという。Bloombergによればこれが公開されるのは来年で、AppleはiOSとmacOSという2大開発環境を統合し、2つの別々のアプリではなく単一のアプリとして開発できるようにするという。

Bloombergの記事によれば、 Appleはこの機能を来年秋のiOSとmacOSのアップデート(現行方式でバージョン番号が付与されるなら、それぞれv12とv10.14となる)に含めるという。通例、この時期の消費者向けOSアップデートの後に新しいiPhoneのモデルが発表される。新しいサイクルに新しいアプリが消費者の手元に届くようにするには、デベロッパー向けツールはもっと早くリリースされる必要があるだろう。Bloombergは毎夏開催されるAppleのWWDCデベロッパー・カンファレンスでこのプランがまず披露されるだろうと見ている。

アプリの共通化、さらにはApp Storeの一本化はMacアプリに強い追い風となるだろう。これまでMac App StoreはiOSのApp Storeに対してアプリのバリエーションでも消費者の意識上でも大きな遅れをとっていた。消費者としてApp Storeが統合され、入手したアプリが双方のプラットフォームで問題なく動くということになれば便利だ。

プラットフォームの統合はテクノロジー界のトレンドでもある。Googleは今年に入ってAndroidアプリがデスクトップのChrome OS上でも動くようにした。Microsoftもかなり前からSurfaceシリーズのタブレット/ハイブリッドと通常のノート/デスクトップを単一のWindows OSに統合している。

iOSとmacOSのアプリ・レイヤーの統合は、次にAppleがノートとデスクトップの心臓部に使うために独自のARMベースのチップを製造するようになるのではないかという観測も生み出している。プロセッサの種類を変える際の最大の問題は、なんといっても過去のすべてのソフトウェアが新しいCPUでも正常に作動することを保証するという点だ。そこでmacOSがIntelチップで動いているうちに、統合問題に前倒しで挑戦するというのは理にかなっている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

キラキラ(#kirakira)の流行

写真:Eva ChenのInstagramより

「光がとても明るく輝くためには、暗闇が存在しなければならない」
―フランシス・ベーコンおよび/またはレディ・ガガ

【編集部】著者のAlexia Tsotsisは、まだ世の中であまり知られていないものを探し続けている超オタクである。これまではビジネススクールに在籍していたが、その前はTechCrunchに在籍していた。

写真に輝きを加えるアプリKirakira+は、この記事を書いている時点では、iOS App Storeの有料アプリ第1位の座を占めている。そのクリエイター山健太郎(Kentaro Yama)は、日本在住の開発者であり、東京にあるTHA LTD. デザインスタジオに勤務するフルタイム開発者である。

彼は副業の突然のブレークを予期しておらず、もちろん27万5000人もの月間アクティブユーザーを引きつけるとも想像していなかった。Apptopiaのデータによる11月中のおよそ30万件のダウンロード数も、アプリの値段(0.99ドル、日本のストアでは120円)から推定される30万ドルの収入も全く想像の外だった。(山はApptopiaの推定には異を唱えていて、アプリは10月だけで40万件のダウンロードを数えたとしている)。

THA LTD.で、山は資生堂と日本の男性体操チームのプロジェクトに携わってきた。彼は、Kirakiraの着想は仕事から得たものではなく、リアルタイムアプリの中で、フォトリアリスティックな効果を生み出したいという、夢想的な欲求から生み出されたものだと強調した。

健太郎は光の調整をリアルタイムに行っている …

… 一方CGの世界は、相変わらずこんな感じで扱いにくい。

それで、一体何がKirakiraを流行らせているのだろうか(Kirakiraというのは日本語で「輝く」という意味だ)、何がアプリをApp Storeの片隅から引っ張り出して、「いいね!」に重みのあるインフルエンサーたちのホーム画面を飾るようにさせたのか。

「効果はひと目でわかりますし、楽しいですよね」と山は私に書いてきた。しかし、それではKirakiraが9月を過ぎるまで話題にならなかったかの説明にはなっていない。この頃には、InstagramのトップパートナーであるEve Chanが、アプリを偶然見つけてスプリング/サマーファッションウィーク2018で使い始めたというファッション界の噂がある。

Instagramの広報チームは、私たちからのコメント要請に答えていないが、Chenがアプリの「ゼロ号患者」だった可能性は高い。「掛け値なく本当に驚きました」と、アプリが2ヶ月前に突然売れはじめたとき、山は私に対してそう語った。「ダウンロード数が増えたので、必要だと思っていた機能を更新しました。私が想像していた以上に、みんなキラキラすることが好きなんですね」と彼は詩人のように呟く。

山は昼間の仕事をしている最中に、Kirakiraのインスピレーションを得た。THA LTD.で、ポストプロダクションの照明効果を作成していたときのことだ。

山は、活き活きとした、強調されたライティングは、携帯電話のカメラに良く合うのではと直感した。そうして、その効果をリアルタイムに適用するアプリを作成したのだ。しかし、この秋のスプリング/サマーファッションウィークが来るまで、アプリには何も起きることはなかった(奇妙に聞こえるとは思うが、これが事実なのだ)。

その成功に浮かれることなく、山は既にフィルターアプリが世間には腐るほどあるという事実はよく認識している。また彼は、競争相手を踏み潰すためには一片のうしろめたさも感じることが無いことで有名な、InstagramやFacebookといった既存勢力の脅威にも懸念を抱いている。

「はい、少しは気になりますね」と彼は言う。「新機能のKirakiragraphは良いアイデアだと思っています。これもコピーされるなら、残念ですね」。

山は、Kirakiraがソーシャルグラフの獲得ではなく、光の増幅に専念していることが、競争上の優位性だと考えている。

Apptopiaの統計情報

Kirakiraの11月13日の最新アップデートで導入された、新機能のKirakiragraph(光を動かすだけの機能)は、1年で最も光にあふれるホリデイシーズンのクリスマスと新年イブに向かって近付いていることを思えば、先見の明があると言えるだろう。

このアップデートを使えば、KIrakira効果を静止画像上で得ることができる、これはIconeryのようなオンラインのブランドが既にPhotoshopを使って行っているようなものだ。

山は彼自身が持つダウンロードのデータは開示しなかったが、彼自身アプリの日次ならびに月次のアクティブユーザー数のデータは持っていないのだと語った。収入と利益に関しても同様に開示は行わなかったが、彼はApptopiaの数字はおおよその傾向を示すものだと語った。彼の将来の計画にはAndroid版のKirakiraを開発することが含まれているが、ソーシャルネットワークの構築は考えられていない。VCによる資金調達については考えてもいない。

山はKim Kardashianのような世界的に有名な人びとが、彼のアプリを使っていることに畏怖の念を抱いている。

「その世界は、私にとってはあまりにも遠い世界です」山は、Kirakiraを使っている有名人で、彼に連絡してきた人はまだいないと述べた。「個人からの連絡はないのですが、企業とのコラボレーションの話ならいくつか持ち込まれています」と彼は説明する。

彼は、この先ARに、Kirakiraのやり方以上にファッションに影響を与える多くのチャンスがあるだろうと見ている。「CGはリアルな写真表現に適しているので、CGやカメラがもっと身近になり、ARとして様々な表現が生まれるでしょう」と彼は説明する。

Kirakiraは意図的にシンプルにされたものだが、美しさとファッションの世界にはより複雑なARの相互作用が入り込む余地がある。SephoraとMacの両者はModiface SDKを活用して、混乱すること無く猫の目や光沢のある唇を試すことを可能にする。Fabby Lookのようなアプリは、髪の色を変えることを助けるし、世の中はデジタル整形手術を施してくれるアプリケーションの宝庫だ(Amanda Hessでお馴染みにように、結果は良かったり悪かったりだが)。

似たようなセマンティック画像認識技術が、服の色や、全身の体型に適用されるのは、もう時間(とAI、画像認識、そしてCGの発展)の問題である。David Foster Wallaceの予言するディストピアアバター技術の登場だ。

最近行われたAmazonによるBody Labsの買収が何かの合図ならば、テクノロジーマフィアは、ソーシャルメディアの写真のインパクトを、さらに高めるために、全身を赤ずくめ、黄色ずくめ、もしくは毛皮に加工するアプリに取り組んでいることだろう。いまやインパクトが何よりも大事な指標になりつつあるからだ。今やファッションショーは、人びとに服をInstagramに投稿してもらうための方便に過ぎないと、アナ・ウィンター(映画「プラダを着た悪魔」の鬼編集長のモデルとされる人物)が語ったというこ噂がまことしやかに流されている。

さてソフトウェアも同じようにショーの舞台に上がれるだろうか?#kirakiraハッシュタグをクリックするだけで、このアプリが既にインフルエンサーたちに影響を与えていることがわかる ― 上の例を見て欲しい。これらの輝くシャネルのブーツはこのシーズンの最新の靴だ。そしてこれらの輝くドレスたち。そしてこれ。そしてこのアイシャドウ。 そしてこれも

「2017年の終わりまで、キラキラした服(Kirakirable outfits)だけを着よう」Instagramを活用する新しいビューティブランドGlossierが、最近このような投稿を行った。新しい流行りへ方向性を嗅ぎつけたのだろう(彼らはいち早く “millennial pink”を取り入れたブランドでもある)。

結局のところ、美とは何だろう?光の増幅に過ぎないのだろうか?

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(翻訳:Sako)

外出先などでモバイルからVCSのリポジトリを管理できるAssemblaのiOSアプリ

ソフトウェア開発は必ずしも、モバイルに向いている仕事とは言えない。仮想キーボードと小さな画面で誰が一体、コードを書きたいだろうか。でも、コードを管理したり、出先でファイルの更新履歴を確認したいとき、デスクトップやラップトップがなければだめ、では困る。そこで、クラウドベースのエンタープライズ向けバージョンコントロールサービスで、GitHubのコンペティターでもあるAssemblaが今日(米国時間12/14)、iOS用のモバイルアプリ発表した

Assemblaのユーザーはこのアプリを使って、GitやSubversion、PerforceなどのリポジトリをiPhoneやiPadから容易に管理できる。いろんなファイルのリビジョンを比較したり、コード中のテキスト文字列でファイルを検索したり、ファイルの詳細なリビジョン履歴(誰が何をしたか)を調べたりできる。

とくに便利なのは、ファイルがリポジトリに加わったり削除されたり変更されたとき、プッシュ通知が来る設定ができることだろう。SVN(Subversion)のロック操作もモニタできる。

このアプリを利用してコードを書きたいとは誰も思わないだろうが、ざっとコードレビューをしたり、簡単なコミットぐらいなら十分できるだろう。ただしこのアプリは現状ではAssemblaのリポジトリしか管理できないよう、ロックされている。しかし自分のGitHubアカウントをモバイルから管理したければ、そのためのモバイルアプリはいくつかすでにある。でも、Assemblaのプロダクト担当VP Laith Dahiyatが、“ユーザーの要望が多ければ、それを無視することはない”、と言っているから脈はあるね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Amazon Prime VideoがようやくApple TVにやってきた

6カ月前Tim Cookは、Amazon Prime Videoが今年中にはApple TVにやってくると言った。そして今、待ちに待ったアプリがようやくApple TVで使えるようになった。iOSバージョンもアップデートでiPhone Xに対応した。

このtvOSバージョンのネイティブアプリはApple TV第3世代以降で動作する。アプリが見えていないときは、Apple TVでAmazon Prime Videoを検索すれば出てくるはずだ。

このアプリが出てきたことは、Apple TVがAmazonに戻ってくるかもしれない兆候でもある。以前Amazon CEO Jeff Bezosは、Primeサービスに対応していないストリーミングデバイスは販売しないと言った。

「このデバイスにはわれわれのプレーヤー、Prime Videoプレーヤーが載ってほしいし、相応のビジネス条件で実現できることを願っている」とCode Conference 2016でBezosは言った。「もしできなければ、われわれの顧客にはそのデバイスを販売しない。なぜなら、客はPrime Videoを見られると思って買うので、あとで失望するからだ。そして返品する」。

Amazon Prime Videoアプリは、長年Apple TVに欠けていたストリーミングサービスで、Netflix、Huluなどはすでに搭載されている。

あとはAppleがあのひどいApple TVリモコンさえを直しくれれば。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AppleがiOS 11.2を公開。「時刻バグ」を修正、高速ワイヤレス充電に対応

AppleはiOSのアップデートを(クパチーノ時刻)深夜に公開した。iOS 11.2はApple Pay Cashに対応(米国のみ)しているが、機能はまだ有効になっていない。同社がサーバーのスイッチをオンにする必要がある。

このアップデートは高速ワイヤレス充電が可能な7.5W Qiにも対応した。iPhone 8またはiPhone Xと、7.5W以上に対応しているワイヤレス充電器を持っている人は、当初Appleが5Wに制限していたときよりも速く充電できるようになる。
一部のユーザーがオートコレクト機能の問題を訴えていた。標準のiOSキーボードが”it” を意味もなく”I.T”に変換するバグだ。iOS 11.1ではそれも修正されている。

iOS 11では、コントロールセンターでWi-FiやBluetoothアイコンをタップすると、Wi-FiやBluetooth機能そのものは無効にならず、現在接続しているWi-FiネットワークやBluetoothアクセサリーが、翌日の午前5時まで(あるいは端末をしたり、別の場所でWi-Fiを利用とするまで)切断されるだけになった。

AppleがWi-FiやBluetoothを無効にしないのは、Apple WatchやApple Pencilとつないだり、別の端末のインターネット共有につないだり、正確な位置情報を利用するためにWi-Fiを使えるようにするためだ。iOS 11.2では、タップしてもアイコンはグレイにならない。白いアイコンはWi-FiとBluetoothは利用可能であり、たった今ネットワークやアクセサリーとつながっていないだけであることを意味している。

ほかの小さなニュースとして、iOS 11.2には最新のemojiや壁紙が追加され、ロック画面の右上にコントロールセンターを見つけやすくするための表示がつき、Wi-FiとBluetoothの表示も改善された。

金曜日の夜にiOS 11.2が公開されたのは少々奇妙だが、おそらくは一部で起きた時刻のバグによってiPhoneが再起動を繰り返すという問題に対処するためだろう。2017年12月2日0:15 AM以降、ローカル通知を行うアプリ(ワークアウトや瞑想アプリなど)がiPhoneをクラッシュすることがある。Appleはこのバグを直すためにiOS 11.2を急いだのかもしれない。おそらく来週にはmacOS、tvOS、およびwatchOSのアップデートがあるはずだ。

というわけで、このおかしな時計問題に遭遇しないうちにアップデートすることをお勧めする。設定アプリで[一般]→[ソフトウェアアップデート]をタップ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

[お知らせ]12月2日の早朝からiPhoneが突然クラッシュしている人はこの記事を読んで

【抄訳】
今朝(12月2日)あなたのiOSデバイスが勝手に、ランダムっぽく、リブートしただろうか? それは、あなただけではないのだ。

今週のAppleは、ソフトウェアの面倒なバグに悩まされた。最初は、macOSのとんでもない誰もがrootでログインできるバグ、そして今度は、世界中のiOSデバイスをクラッシュさせる不具合だ。

みんなが言ってる現象はこうだ: 通知システムの異状のため、ホーム画面を管理するアプリspringboardがクラッシュする。そしてデバイスのリセットのような状態になり、その後PINの再入力を求められる。

運動とか医者通いとか、毎日のスケジュールで通知をくれるアプリがクラッシュを惹き起こしているようだが、しかもそれは、システムの時計が2017年12月2日の午前0時15分を過ぎてからしか起こらない。毎日のスケジュールで通知するアプリは全員が使ってるわけではないから、この異状も全員には起きてない。しかしそれでも、クラッシュの引き金を引くアプリを具体的にすべて特定することは難しい。多すぎるから。

回避策: デバイスを立ち上げて数分間無事なあいだに、毎日通知をくれるアプリの設定の「通知をする」のチェックを外す。

(サードパーティのアプリの通知をすべてoffにして、ひとつひとつonに戻してみる、という突き止め方もある。相当面倒だけど。)

アップデート: 上記により、デバイスがリセットしなくなったら、iOSをアップデートする。AppleはiOS 11.2を公式にリリースしているが、これには問題がないようだ。でもアップデートするためには、、まずデバイスを安定化しなければならない。11.2にアップデートしたら、すべての通知をonにしてよろしい。

誰かが言ってる、システムクロックを12月2日以前に戻すという方法は、やってはいけない。暗号や証明など、システムの重要な機能はシステムクロックに依存しているから、日付時刻を勝手に変えたら、iMessageやゲームなど、そのほかのアプリの動作も狂ってしまうだろう。

2017年12月2日の午前0時15分を過ぎてもデバイスがクラッシュしなかった人は、何もしなくてよい。そんな人は、毎日通知をするアプリを使って(動かして)いないはずだ。なお、iOS 11.2のベータを使ってるユーザーにも、この異状は起きていない。

【中略】

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

YouTubeアプリがiOSデバイスのバッテリーを空にするバグ、Googleが修正を確認

GoogleはiOS版YouTubeアプリのバグを修正したと確認した。これはYouTubeアプリがたとえバックグラウンドでアイドル状態であってもiOSデバイスのバッテリーを過早に消耗させてしまうという問題だ。一部のユーザーの場合、デバイス自体が過熱状態になったという。ただしこれはすべてのユーザーで観察された現象ではない。

報告からするとこの現象はiOSとYouTubeの特定のバージョンの相性の悪さに起因するらしいが、正確な範囲は不明だ。ある報告では、15分のビデオクリップを再生したところ、バッテリーの10%を使ってしまったという。別の例では、iPhone Xで30分のビデオを見たところバッテリーの20%を消費したという。いずれにせよ多くのユーザーがYouTubeアプリはバッテリーを使いすぎるとTwitterやRedditで苦情を言っていた。

しかしTechCrunch編集長のMatthew PanzarinoはiPhone Xの長文のレビューでYouTubeを長時間再生しているが、そうした現象は経験していない。

われわれの調査ではYouTube 12.42と12.43の場合、iOSのバージョンによらず問題が起きている。つまりiOS 11にアップデートしたデバイスに限って起きる問題ではない。またiPhone X特有の問題でもない。

ユーザーの不満に対して、YouTubeは今月初めに対策を講じているとツイートしていた。

YouTubeアプリの12.44がバグ修正版で、これは今月14日にリリースされていた。しかしGoogleではバグ修正について触れず、今日(米国時間11/27)発表されたバージョン12.45で正式にバグ修正を確認した(そのため、バッテリーのバグの修正記事になったのは今日となった)。

スマートフォンの利用法の中でもビデオ視聴はポピュラーなものだ。影響を受けたユーザーには大いに苛立たしい経験となったことだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

AppleがiOS 11.1.2をリリース、iPhone Xの寒さ対策を迅速に完了

AppleがiOS 11.1.2の提供を開始した。数週間で二度目のマイナーアップデートだ。今度のアップデートの目的はただ一つ、iPhone Xを温かい場所から急に寒い場所に移動すると、タッチ入力が一時的に無反応になる、という問題への対処だ。たとえば冬のカナダに住んでる人が、急に家の外へ出たような場合。

ほかにもこのアップデートは、iPhone Xで撮ったLive Photosやビデオで像が歪む、という問題にも対処しているらしい。アップデートは、Settingsアプリから今すぐにでもできる。

iPhone Xでタッチが無反応という報告を寄せたユーザーたちは、外気温が華氏50度(摂氏10度)以下だった場合、と言っている。一部のタッチが不感症になるから、連続タイピングなどが困難になる。またアプリを開いたり、何かのインタフェイス成分をタップしたときも、症状は出る。

iPhone XのOLEDディスプレイは、タッチ入力システムの完全な新規設計が必要だった。それに関して、温度の変動に対する試験もやるべきだったのではないか、との声もある。原因が何であれ、Appleが約束したとおり、問題はソフトウェアの簡単な手直しだけで素早く解決した。アップデートが完了したら、そのことをご自分で確認してみよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa