中国のQ1スマホ出荷台数は前年同期比18%減、新型コロナが直撃

さらに厳しい数字がCanalys(カナリス)から発表された。同社は2020年第1四半期の世界のスマートフォン出荷台数が前年同期比13%減となったと発表したばかりだが、中国に関してさらに悪い数字を明らかにした。世界最大のスマホマーケットである中国でのQ1スマホ出荷台数は前年同期比18%減だった。やはり新型コロナウイルス(COVID-19)が原因だ。

中国は新型コロナ流行に最初に苦しんだ国であり、第1四半期に打撃を受けたことが示されている。最初の感染例は2019年11月中旬にさかのぼり、その後の感染拡大は中国国内の購買行動と、多くが中国を拠点とするグローバルサプライチェーンに大きな影響を及ぼした。7260万台という出荷台数は2013年以来最低だ。

もちろん、この数字はもっと悪いものになっていた可能性もある。新型コロナが問題となる前に伸び悩んでいた業界にとって18%減というのはかなりのものだが、スマホは「必要不可欠なプロダクト」というこのところの位置付けによってさらなる落ち込みから救われた、とCanalysは話す。

「『重要な』アイテムというスマホのステータスにより、パンデミック禍でのマーケットのさらなる落ち込みに歯止めをかけた」とCanalys副社長のNocole Peng(ニコール・ペン)氏は声明で述べた。「Q1のパフォーマンスはまた、スマホ流通のためにしっかりと確立された中国のeコマースチャンネル、さらには2週間の中国全土移動禁止後に中国企業が素早く事業を再開できたという事実にも支えられた。残念ながら、世界の他の主要マーケットでは同じようにいっていない」。

それでもアナリストは、スマホマーケットが中国でリバウンドできるかについては「慎重」になっている。多くの国がまだ新型コロナ渦中にある世界のマーケットについてはなおさらだ。

画像クレジット:Getty Images

新型コロナウイルス 関連アップデート

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(翻訳:Mizoguchi

数百名の学者たちがプライバシーに配慮したコロナウイルス接触者追跡を支持

世界中の何百名もの学者たちが、コロナウイルスの広がりを理解するための接触者追跡システム(contact tracing systems)がプライバシーを重視することを歓迎している。

300名近くの学者が署名し、月曜日(米国時間4/20)に公開された書簡が、自分などがCOVID-19感染者と接触したかを知るためのオプトインで非集権的な方法を共同開発するという、最近のAppleとGoogleの発表を賞賛している。

学者たちによると、その接触追跡アプリは、Bluetoothによる追跡を自動的に行い、位置データを集めて中央的な場所に保存するアプリに比べて、はるかにプライバシーをしっかり保護する。

書簡はこう言っている: 「接触追跡はよく理解されている疫病対策ツールだが、従来は手作業でやっていた。スマートフォンの接触追跡アプリは、状況によっては手作業による接触追跡よりも効果的だ。しかしその効果性に対しては異論もある。まず、その実装はユーザーのプライバシーを護るものでなければならない。そのことが、他の多くの問題の対策にもなる。たとえば、そんなアプリを利用して、望まざる差別や監視が行われがちだ」。

この学者たちからの推奨は、いちばん重要なタイミングでやってきた。個人のコロナウイルスへの接触を追跡する方法は、いろいろある。しかし非集権的なシステムは追跡データを一箇所に置かないから、プライバシー保護が優れている。しかし学者たちによると、データの集権的中央的な保存は「人びとに関する情報の侵害的な再構築を許すから、議論の余地なく排除すべきだ」、という。そしてそれは、「外部からの検査が可能でプライバシーの保護ができる設計になってなければならない」。

さらにまた、「現在の危機を口実に、人びとのデータを大量に集められるツールを作ってはならない。今だけでなく、今後においても」。

この書簡の数日前には、この同じ学術グループが、PEPP-PTと呼ばれる同様の接触追跡プロジェクトのサポートを取り下げた。このツールは、詳細が不詳の7つの国が使用している。そのうちの2か国、スペインとスイスは、非集権的な接触追跡ソリューションを求めていた。しかし、蓋を開けてみるとPEPP-PTは、プロトコルが独自規格の集権的中央的なもので、そのプロジェクトに関わった一部の学者も、オープンでないし透明性を欠くとして、プライバシーを重視するDP-3TプロトコルやAppleとGoogleのクロスプラットホームなソリューションの方をサポートするようになった。

この書簡に署名した学者の一人であるサリー大学のAlan Woodward氏はTechCrunchに、書簡は学術世界のコミュニティが「正しいやり方」と信ずるものを示している、と語った。

「これまで、この世界でこんなものを見たことがない」、とWoodward氏は語る。「わずかな人たちでなく、多くの人が懸念していることの表れだ。やり直しは困難だから、政府もこの声をよく聴いてから対策に着手してほしい」、とも。

関連記事: 新型コロナの接触者追跡とはどのようなものか?

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ファーウェイが折り畳みスマホ「Mate Xs」を披露、不運な初代が堅牢に

MWCは新型コロナウイルスでキャンセルになったが、Huawei(ファーウェイ)にとって(ほぼ空の部屋だったが)パーティーはまだ続いていた。1年前にMate Xで世間をあっと言わせた同社が、今度はMate Xsを披露したのだ。

本来の後継モデルというよりも、そのデバイスは完全な新設計のようだ。Samsung(サムスン)の初期フォールダブルフォンにおける今や誰もが知っている一連の問題から学んだらしい。

外見は、初代モデルのプロバージョンとそっくりだ。初代モデル最大の欠点は、高価格であったことは別として、本当の量産に踏み切れなかったことだ。中国国内でごく少数、出回っただけのように思える。

サムスンと同じくファーウェイのアップデートも、ヒンジ(蝶番)が中心だ。部品が増え、前よりも丈夫に見える。私の初代Mate X体験は、それほど深いものではない。MWCでは見ただけで、深圳のファーウェイ本社では昼食時にちょっと触っただけだ。

ファーウェイは、フォルダブルの時代が来たことを認識し、本気で参戦する気のようだ。もちろん米国では問題を抱えていて、デバイスの生産だけでなくAndroidのアプリやサービスもブロックされている。この大きな問題はまだしばらく続きそうだ。

3月に一部の市場で発売されるときの価格が2700ドル(約30万円)で、それも問題だ。6.6インチのディスプレイ、5G、大容量の4500mAhのバッテリー、最新のKirin 990チップ、メモリー8GB、ストレージ512GBでこの値段は高すぎる。またまた、国内市場に限定される運命なのか?

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サムスンGalaxyシリーズの5G端末は2019年に670万台売れていた

Samsung Electronics(サムスン電子)が米国時間1月2日、2019年にGalaxyの5Gスマートフォンを670万台あまり売ったと発表した。これは同社自身の初期の予想を超えている。

9月にはサムスンの副社長であるJuneHee Lee(ジューン・ヒ・リー)氏がIFAの会場で「サムスンの5Gスマートフォンはすでに200万台以上売れたとし、年内にはその倍になると予想している」と語った

本日の発表で同社はさらに、Counterpoint Researchの調査報告によると同社のデバイスが5Gスマートフォンのグローバル市場の53.9%を占めると述べた。次の5GデバイスであるGalaxy Tab S6 5Gは、2020年の第1四半期に韓国で発売される。

関連記事:8Kビデオや1億画素超えカメラ、そして5G、Galaxy S11はどうなる?

同社の予想ではGalaxy S11の5Gモデルの発売は2月だ。iPhoneの現行機種に5Gのサポートはないが、Apple(アップル)に詳しいアナリストであるMing-Chi Kuo(ミンチー・クオ)氏の7月の予測では、今年アップルが発売する3つのバージョンのすべてが5Gをサポートするそうだ。Qualcomm(クアルコム)がSnapdragon 865と765をリリースしたので、今年は5Gをサポートした中級機や高級機を出すメーカーが増えるだろう。それによって、このところ沈滞していたスマートフォンの売り上げが盛り返すかもしれない。

関連記事:Snapdragon 865と765が登場、Qualcommの最新SoCは何ができるのか?

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中国ZTEは低価格のフラグシップ機で米国市場回帰を目指す

ZTEと米政府との関係は、中国のスマートフォンメーカーとして同業のファーウェイに比べるとあまり目立たないが、しかしそれでも十分な量の抗争がある。昨夏に同社は、制裁違反で10億ドル(約1058億円)の罰金を食らった。全体としても2018年は、米国におけるZTEにとって良い年ではなかった。

最大のスマートフォン市場である米国でミッドレンジのデバイスを売って好調だったZTEは、結局のところ大打撃を受けた。でも、Axon 10 ProでもってZTEはやっとその傷口を癒やし、ここ米国で再起しようとしている。ただしもちろん、貿易をめぐる2大国の緊張は安易な安心を許さない。

見た感じ、とてもしっかりしたデバイスのようだ。同社はこの製品を、OnePlusが母国で享受しているようなジャンルに位置づけたいらしい。お値段は549ドル(約5万8000円)だから、フラグシップ機が1000ドルを超えるようになった今のご時世において、ほっとするような価格だ。しかもデザインや機能では遜色がない。同社はOnePlusを価格的に新たな高級機に押し上げようとしているようだから、そのことも本機にとって有利だろう。

関連記事: OnePlus redefines premium with the 7 Pro(OnePlusの7 Proは新しいタイプの高級機、未訳)

画面サイズは6.47インチで、小さなカメラ用のノッチがあり、指紋リーダーも画面内にある。チップはQualcomm(クアルコム)のSnapdragon 855、バッテリーは4000mAhと強力だ。背面カメラは4800万画素、望遠、ワイドと3基ある。しかしヘッドフォンジャックはどこにもない。

米国で姿を消したHuawei(ファーウェイ)と違って、ZTEには多少の機会がありそうだ。ただしスマートフォン市場の落ち込みは、他社と同様に甘受しなければならない。

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スマートフォンの売上がまた減ったけどもう誰も驚かない

これはもう、あなたにとってニュースではないかもしれない。スマートフォンの売上が減少した。再び。調査会社Gartner(ガートナー)によると、何年間も成長を続けたスマートフォン市場の最近の落ち込みが2019年第2四半期にも続いた。

前年同期比で減少率は1.7%だから、微々たる量に見えるが、でもメーカー全体としては3億7400万台から3億6800万台への減少だから、悪夢は続いている。最大の被害者は前と同じく高級機で、高価格と更新サイクルの長期化と強力な新機能の欠如がこれまでと同じく減少に貢献している。

世界の5大市場では、中国とブラジルだけが増加している。しかし中国の増加率0.5%には市場を上向きに転ずるほどの力はない。興味深いのは、中国で増加した理由はメーカーがそれまでの旗艦機を引っ込めて5Gモデルを売り込んだからだというのがGartnerの説だ。それなら、市場に5G機がさらに増えて5G対応キャリアも増える近未来には売上が増える、ということか。

中国に次ぐ世界第2の市場であるインドでは、一般消費者のフィーチャーフォンからスマートフォンへの乗り換えが一段落したため、前年同期比で2.3%落ち込んだ。Gartnerは、年内はこの軟調が続くと見ている。

Apple(アップル)も減少が続いているが、前の四半期ほどの大きな落ち込みではない。やや明るかったのが(Samsung(サムスン)とHuawei(ファーウェイ)だ。サムスンの成長を引っ張ったのは主にミッドレンジ機と、エントリーレベル(入門機)のAシリーズだ。一方ファーウェイは、米国市場締め出しの一時的執行猶予により、今四半期の売上がやや伸びた。

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ファーウェイのHonor 20 Proなどミッドレンジの旗艦機は最高級機に負けていない

スマートフォンの売れ行きは、かなり前から下り坂だ。理由はいろいろあるけど、詳しく知りたい人は先週のぼくの記事を読んでみて。そこでは高級機の高額化が原因の上位に挙げられている。著名ブランドではフラグシップモデルが1000ドルを超すのが当たり前になっている。

この状況を悟った大手はフラグシップ機の廉価版を出し始めた。iPhone XR、Galaxy S10e、そしてPixel 3a。でも最近のミッドレンジ機は彼らに負けていない。それどころか、スマートフォンの高級機の指標は価格が4桁であることではない、とわれわれに納得させ始めている。

Honor 20 Proもこのジャンルに当てはまり、最近発表されたOnePlus 7 ProやAsus ZenFone 6などの仲間として、最高級機の仕様をフラグシップのかつてのリーズナブルな価格で提供できることを証明して見せた。

ただしもちろん、この新製品の価格を云々する前には、Huawei(ファーウェイ)のブランドであるHonorが米国内で買えるようになるのかを問題にしなければならない。ドナルド・トランプ大統領の中国との貿易戦争が今難しい局面だから、これもまた難しい問題だ。でもロンドンで599ユーロと発表されたから、米国で買えるとしたら670ドル(約7万4000円)ぐらいだろう。

このスマートフォンはファーウェイの最新高性能プロセッサーであるKirin 980を使用、ディスプレイ 6.26インチでカメラ用のパンチホールがある。背面カメラは4機構成(117度広角、48mpメイン機、望遠、そして接写)で、特にに接写用マクロレンズが面白い。発売は6月から7月にかけて、ということだ。

ファーウェイの締め出しはともかく、このような手頃な価格の高級機が今後の著名ブランドの製品と価格戦略にどんな影響を与えていくだろうか。そのへんを、見守りたいね。

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Googleの低価格機Pixel 3a XLがすでにBest Buyの店頭に登場

Pixel 3aが来週のGoogle I/Oにやってくる。それはもう、一種の決まり文句みたいだったが、そのハンドセットがすでに、オハイオ周辺のBest Buyに出回っていると聞けば、今ならそれは本当だろうなと思うしかない。

Googleの旗艦機Pixelの廉価版は、マウンテンビューで行われる5月7日のキーノートでステージに登場するだろう。でも、オハイオ州スプリングフィールドのお店でそのボックスを見た、というAndroid Policeの読者のおかげで、ひと足先にお目にかかれることになった。

その写真からは、Googleがその愚かしい色の名前の慣習に固執していることが分かる。「Purple-ish」(薄紫)とか「Just Black」(真黒)という言葉が見える。前者は新色で、パッケージの写真からは、紫色の電子製品と本当に言えるのか、微妙なところだ。箱の側面に印刷されているスペックは、われわれがすでに知ってることを確認している。XLバージョンではディスプレイが6インチで、ストレージは64GBだ。

このハンドセットはPixel 3のリリースからまだ半年、という時期に出る。今週の決算報告では旗艦機の売上不振対策が発表されたが、その目玉がI/Oで登場するハードウェアだった。昨年までのI/Oにはなかったことだ。しかしGoogleによるこの製品の位置づけはどうなるのか。もともとソフトウェア企業であり、MLやAIにフォーカスしている同社は、今後どんな方向へ同機をアップグレードしていくのか。

来週マウンテンビューには何が登場するのか。その予測記事がここにある。

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Samsungは来週のイベントで折りたたみ式フォーンを詳しく見せてくれるようだ

Samsungはその最新の小出し情報で、われわれがまだ知らなかったことを何一つ開示していない。でもサンフランシスコまでまた文句を言うために飛ぶよりは、すこしでも良いところをご紹介した方が健康的だ。

Galaxy S10に加えてSamsungは、2月20日に同社のサンフランシスコのイベントで、かなり前から約束していた折りたたみフォーン(フォールダブルフォーン)を、もっと詳しく見せてくれるらしい。“The Future Unfolds”と題するアニメを、その会場で上映するようだ。

思い出せば、同社のデベロッパーカンファレンスではそのプロダクトの“フィーリング”だけを見せてくれたが、製品そのものはミステリーだった。ハードウェアのプロトタイプも、バカでかかった。

来週のイベントでは、未来の製品のもっと詳細を見せてくれるのだろう。名前も、そしてもしかして発売日も。しかしいちばんありうるのは、同社の次の旗艦機がより詳しく紹介されるのだろうな。

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LGの次期旗艦機はフロントカメラを3D化してバイオメトリクスの精度をアップ

LGは、ビッグな見本市を待たずに新製品を発表することが多い。Mobile World Congressはまだ何週間も先だが、それでも同社は近く出る旗艦機G8 ThinQを、人びとにちらっと見せずにはいられない。

ネーミングはごたついているが、でもこのハンドセットは再度、LGの画像技術への注力に目を向けさせる。そのキモは、フロントカメラに組み込まれた飛行時間センサー(上図)だ。LGの説明を読んでみよう:

そのほかの3D技術は複雑なアルゴリズムでカメラのレンズからオブジェクトまでの距離を計算している。しかしToFイメージセンサーチップは、物からの赤外線の反射光を捉えて、より正確な計測を行なう。その結果、ToFは環境光の中でより高速かつより効果的であり、アプリケーションのプロセッサーの負荷を減らす。したがって、電力消費も少ない。

エンドユーザーにとってこのことは、今のAndroidハンドセットが提供しているものよりもずっと有能な顔認識技術が使えることを意味し、奥行き(z軸方向)感知が加わることにより、今のiPhoneに近いような、高度なバイオメトリクス認証が可能になる。この前のリーク写真では大きなノッチがあったが、それもToFで説明がつくだろう。

そのほかの詳細は、MWC用に取っておくつもりだな、たぶん。

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フォールダブル(折りたたみスマホ)は次期トレンドかHuaweiも今月発表へ

Huaweiのモバイル部門のトップRichard Yuはすでに、スマートフォンの世界制覇の話の中で、同社の次の新製品である折りたたみ式(フォールダブル, foldable)フォーンに言及していた。しかし今朝(米国時間2/1)は、そのハンドセットの横顔をちら見することができ、バルセロナで行われるMobile World Congressでそのほかの新機種とともに発表する、と約束された。

フォールダブルは今からすでに過熱していて、2019年のスマートフォンレースの目玉になりそうだ。Royoleはすでにデベロッパー向けにハンドセットを出荷しているし、SamsungはWWCの数日前のUnpackedイベントで情報を開示するらしい。

Xiaomiはまだコンセプトの段階だが、今発表されているものの中ではいちばんクールかもしれない。そしてまた、Motorola Razrが帰ってくる。ノスタルジーで人気が出るかもしれない。Googleは、フォールダブルのサイズと形状の多様化で攻めるらしい。各社とも、今はまだ、フォールダブルの最良デザインというものを、確実に掴んでいないのだから。

さらに注目すべき前触れは、Connecting the Futureのテキストだ。こちらはスマートフォンの5G化を強調、そうなるとそのハンドセットは新時代のモバイルの主役だ。そして、今すでに高価なハイエンド機の価格を、さらに押し上げる機種になるだろう。

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ファイルマネージャーアプリES File ExplorerはAndroid機のデータを外部に露出する

とても多くのユーザーが使っているAndroidの人気アプリが、なぜバックグラウンドで秘かにWebサーバーを動かしているのだろうか?

そのES File Explorerは、2014年以来5億以上ダウンロードされた、と豪語している。これまででいちばん多く使われたアプリのひとつだ。シンプルなので、誰にも好かれた。それは単純なファイルエクスプローラーであり、ユーザーは自分のAndroidスマートフォンやタブレットのファイルシステムを調べて、ファイルやデータやドキュメントなどにアクセスできる。

しかしこのアプリは、楽屋裏で機能最小限のWebサーバーを、そのデバイスの上で動かしている。それによってAndroidデバイスの全体をオープンにしてしまい、データ窃盗などの攻撃の、為すがままになる。

フランスのセキュリティ研究家Baptiste Robert、ハンドル名Elliot Aldersonが先週、外部に露呈しているポートを見つけ、その発見を水曜日(米国時間1/16)にツイートで発表した。ツイートする前に彼は、本誌TechCrunchに、露呈しているポートを使ってデバイスからデータを盗み取れることを、デモしてくれた。

“そのローカルネットワークのすべてのデバイスが、データをそのデバイスにインストールされてしまう”、と彼は言った。

彼が書いた簡単なスクリプトで、同じネットワーク上の別のデバイスから、画像やビデオやアプリの名前、そしてメモリカード上のファイルさえ引っ張り出せることを、彼はデモした。被害者のデバイス上でアプリをリモートで立ち上げることすらできる。

彼はそのスクリプトを、テスト用に本誌TechCrunchに送ってきた。要らないAndroidスマートフォンを使って、彼が見たということを確認した。Robertによるとアプリのバージョンは4.1.9.5.2で、それより前のものにオープンなポートがある。

彼曰く: “いいことではないね”。

ES File Explorerが動いているAndroidデバイスと同じネットワーク上のデータを取得するスクリプトをセキュリティ研究者が作った(画像は提供されたもの…この記事の筆者はスクリプトを実際に動かしていない)。

ES File Explorerのメーカーにコンタクトしたが、まだ返事はない。何か来たら、この記事をアップデートしよう。

これはインターネット上の悪人が一般的に悪用できる欠陥ではないから、やられる心配は少ない。悪事を働こうとする奴は、被害者と同じネットワークにいなければならない。つまり、同じWi-Fiネットワーク、ということだ。でも万一そいつがネットワークのパーミッションを持っていたら、こんな出来損ないのアプリを悪用してデータを盗むことができる。だから安心はできない。

それは、HTTPプロトコルを使ってビデオを他のアプリにストリーミングするために使われる、という合理的な説明もある。しかし一方、露出したポートという問題を過去に経験したことのある人は、それは危ない、と言う。そのアプリは、こんなことも言っている: “この機能を有効にすれば、これによってあなたのスマートフォン上のファイルをあなたのコンピューターから管理できる”。…しかし‘あなたのコンピューターから’とは限らない。

そして、アプリを開いた途端にそれらのファイルは、そのWebサーバーが通信のために開いたポートによって外部へ露呈するのだ。そのことが、分からない人が多いだろう。

関連記事: サイバーセキュリティ強化のためにチェックすべきトップ5

画像クレジット: TechCrunch

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SamsungのQ4も利益は下降、メモリチップなど半導体の需要低迷で

がっかりするような結果を覚悟しなければならないのは、Appleとそれを取り巻くアナリストたちだけではなかった。Samsung Electronicsの2018最終四半期の決算ガイダンスも、二年ぶりに利益が減少するだけでなく、アナリストたちの予想をはるかに下回っている。同社はその下降の原因として、メモリチップの需要が予想外に低かったことを挙げている。これまでの各四半期ではメモリが、同社のスマートフォン事業の低迷を補ってあまりある存在だった。

Samsung Electronicsによると、約10兆8000億ウォン(96億7000万ドル)の連結営業利益は、前年同期の15兆1500億ウォンを28.7%下回り、Thomson Reutersが取材したアナリストたちの予測13兆2000億ウォンすら下回る予想だ。連結売上の予想59兆ウォンは前年同期65兆9800億ウォン(529億ドル)を10.6%下回る。アナリストたちの予想は62兆8000億ウォンだった。

声明で同社は、“メモリビジネスの困難な状況により2019年の第一四半期も低調な決算が続くことが予想される”、と言っている。とくにデータセンターの顧客の一部において、需要が予想外に弱かったそうだ。

先週は、SamsungのライバルAppleが、第一四半期決算のガイダンスを下げ、CEOのTim Cookは、売上予測が当初の890-930億ドルから840億ドルにダウンする、と述べた。新興市場における需要低迷がその原因とされたが、しかし一般的にスマートフォンの市場そのものが最近の二年は不調なのだ。

ほぼ1年前にGartnerが、2004年以来初めてのスマートフォンの全世界的な売上減を報告した。そのときは、高品質な低価格スマートフォンの不在によりアップグレードが不調だったことと、とくに高級機のオーナーに長期保有の傾向があることが、市場低迷の原因とされた。

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Samsung Galaxy S10、初のリーク写真から分かること

むむむ、これは一体なんだ? 多産系のスマートフォン情報リーク屋EVLeaksによれば、これはSamsung Galaxy S10だそうだ。もしそうだとしたら、2か月後のMobile World Congressで披露されるはずのそれの、初めてのリーク写真だ。

アイコンがすべてぼかされているし、トリミングもへたで、非常に雑な写真だ。ソースを隠そうとしたのか? でもスマートフォンの前面の撮り方としてはまともだし、1か月も経てばこれの別バージョンが世の中にどっと出てくるだろう。

ここでいちばんおもしろいものは、イコール、いちばん意外でないものだ。前の世代(S9)でノッチを避けたSamsungは今回それを完全に跳び越えて、本誌が2019年に大流行すると予言した‘穴あけ方式’(hole-punch)のデザインをカメラに採用した。とくに目立つのは、Huaweiがすでに昨年、Samsungに先駆けて同社のNova 4にhole-punchを採用したことだ。

EVが上のツイートで言っている“Beyond 1”は、このフラグシップ機の仮称だ。“Beyond 2”がS10 Plus, “Beyond 0”がiPhone XRのような低価格機だろう。

このリーク写真のもうひとつの注目箇所は、どうやらワイヤレス充電に対応し、そしてSamsungのウェアラブルとの互換性がありそうなことだ。これもまた、Huaweiの最新機Mate 20 Proへの追随だろう。

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Googleのレーダー技術によるジェスチャー入力方式SoliをFCCが認可、電波妨害問題をクリア

数年後にはタッチスクリーンを陳腐化するかもしれない、Googleのレーダーを利用するモーションセンサー技術を、アメリカの規制当局が認可した。Soli Projectと命名されたそのイニシアチブは2015年に、Googleの最先端の技術開発部門Advanced Technology and Projectsでスタートした

それ以降私たちは、Soliの技術的成果をいくつか見てきた。それはオブジェクトを認識でき、レーダーセンサーの消費電力を少なくできた。いちばん最近では、規制当局からの指示がきっかけで、もっと実用的な段階へ移行した。アメリカの連邦通信委員会(Federal Communications Commission, FCC)は今週初めに、Project Soliに対し、現在許されている以上の高い電力レベルでの運用を認めた。この政府機関はさらに、そのデバイスが“他のスペクトルのユーザーを妨害する可能性が極微なので”、航空機の中で使用してもよい、とした。

Soliのレーダーセンサーは25ドル硬貨サイズの小さなチップで、手や指のわずかな動きを高速高精度で追える。これによりたとえば、オーディオ装置ではボリュームのつまみを回さなくても、スピーカーの前で指をすり合わせるだけで音量を調節できる。FCCの今度の規制なら、スマートウォッチのボタンをエアプレスすることもできるだろう。

FCCは、安全性の懸念が一掃されればこのセンサー技術が公共の利益にも奉仕する、と言っている: “スマートフォンなどのデバイスをタッチをしない手のジェスチャーでコントロールできるようになれば、運動能力や発話能力、触知能力など多様な障害を持つ人びとを助けることができる。それにより、アメリカ社会のより多くの成員の生産性と生活の質が向上する”。

今本誌TechCrunchはGoogleに詳細を問い合わせているので、返事が得られ次第この記事をアップデートしたい。

FCCのこの認可の数か月前には、Facebookが、Soliのセンサーが高い電力レベルで運用された場合の電波妨害、という問題をこのお役所に持ち込んでいた。しかし両社は9月に合意に達し、 Soliは政府が許容したよりも高いがGoogleが求めたよりも低い電力レベルで運用される、という合意内容をFCCに届け出ていた。その合意内容が認可された、というわけだ。

この新しい分野でFacebookがルールを設けようとしたことは、理にかなっている。同社もまた、Oculusで同様のモーション技術を展開しようとしているからだ。Facebookはたとえば、腕の動きを作り出すデバイスで、ハグなどの社会的ジェスチャーをシミュレートする技術開発に投資している。

Googleのこの技術開発のアップデートはしかし、ある種の‘頭隠して尻隠さず’でもある。そう言いたくなるぐらい、最近の同社は問題含みの行為が多い。まず、Google+の大量のデータ漏洩、その前の、オンラインゴーストタウンの閉鎖。児童ポルノ対策の失敗。そして中国への再進出が、検索エンジンの検閲を伴うという報道

画像クレジット: Google

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

販売不調の報道にApple VP曰く、iPhone XRは今いちばん売れているモデル

先週WSJが報じた、Appleの最新iPhoneシリーズの売れ行きが不調でiPhone XRを減産したというニュースを受け、AppleのVPはXRが現在もっとも売れているモデルであると語った。

これは、Apple VP Greg JoswiakがCNETのインタビューに答えたものだ。あまり内容のある発言ではなく、同機種が「発売以来ずっと最人気iPhoneである」と言っただけだ

JoswiakはWSJの記事について具体的にはコメントしなかった。他のiPhoneモデルと比較したXRの販売状況を言われても、具体的な数字なしではあまり情報はない。

749ドルのXRが現在売られているiPhoneのなかでベストセラーであるとしても驚くには当たらない。低コストでほとんど性能を犠牲にしていない大衆向け製品として発売された製品だ。同社のiPhone XSは999ドルで売られており、前の世代の機種も低価格で引き続き売られている。

このインタビューで興味深いのは、これは従来四半期決算報告書にかかれていた情報の断片にすぎないのだが、Appleは最近今後そのデータをを公開せず、iPhone全体の売上だけを公開すると決定したからだ。言い換えると、これはiPhone売上のモデル別詳細を明らかにする動きなのかもしれない。

同社は今後販売台数を公表しない理由について、つまるところ会社の健康状態を必ずしも反映しないからだとしているが、この発言がなされたタイミングは、アナリストがXRの需要が落ち始めたと確信したときだった。

Appleの株価は最近の決算報告以来約20%急落している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Samsung、折りたたみスマートフォン「Infinity Flex Display」をチラ見せ

長らく噂されていた折りたたみスマートフォンの発表をほのめかしていたSamsungが、これを発表と呼べるのかどうか、折りたたみディスプレイ付き端末のプロトタイプを披露した。

「デバイス自身のサイズを大きくすることなく画面を大きくするにはどうすればよいだろうか?」とSamsungの幹部が壇上で問いかけた。

同社は折りたたみできるデバイス、”Infinity Flex Display”のプロトタイプを紹介した。真っ暗な部屋の中で幹部が披露したそのデバイスは、「フォームファクターを隠す」ために大きめのケースに入れられていた。外側には本体と比べて小さめの通常画面が置かれていたが、開くとそこには巨大な7.3インチディスプレイがあった。

折りたたみ画面が外側ではなく内側に置かれていたのには少々驚かされたが、画面の実際に折れ曲がる部分が端末の縁にならなくてすむ方が、ディスプレイの信頼性を高められるに違いない。

端末を開くと、動いていたアプリは前面ディスプレイからタブレットサイズのディスプレイへと移動する。Androidの最近のアップデートで初めて可能になった機能だ。

この「イノベーション」を大きく謳ってはいるものの、Samsungはこのタイプのデバイスを発売できる準備がまだ整っていない。新型ディスプレイの量産は数ヶ月のうちに開始すると言っていた。また2019年の次期Samsung Unpackedイベントでこのデバイス関連の発表をさらに行うことも同社は示唆した。

これがファブレットの未来なのかどうかはともかく、スマートフォンのフォームファクターの進化の一つであることは確かだ。Samsungは折りたたみディスプレイが「明日のスマートフォンの基礎をなす」と信じているが、果たしてギミック以上のものになるかどうか、もちろんまだわからない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

トランプは「セキュアな」iPhoneを2台持っているが、それでも中国は聴いている

トランプ大統領はiPhoneを3台持っている——うち2台は「セキュア」で、もう1台は通常の個人用デバイスだ。しかし、最高司令官が電話を取るたびに、彼の敵たちは聴いているという。

これはThe New York Timesの最新記事によるもので、大統領の複数の端末——および彼がそれをどう使っているか——にスポットライトを当てている。

トランプは2016年に就任した際、Androidが走る古くて時代遅れのSamsung Galaxy携帯を渋々手放し、Appleデバイスに移行した。iPhoneは歴史的にAndroid機よりもセキュアであるとされてきた。彼が所有するうちの1台は通常のiPhoneで自分の連絡先を登録できるが、あとの2台は公務専用で、国家安全保障局によって盗聴を防止するための改造が施されロックされている。

ただし——たとえホワイトハウスの中にいようとも、ワシントンおよび全米の大部分を覆い尽くす、老化し劣化しつつあるセキュリティーの低い携帯ネットワークから逃れることはできない。

ネットワーク間で情報をやり取りするの極めて重要な携帯ネットワークシステム——Signaling System No. 7(SS7)と呼ばれている—— が、近年ハッカーらによる通話やテキストメッセージの傍受を容易にしている。SS7は携帯ネットワークが通話やテキストの接続やルーティングを確立するために使用しているが、SS7の著しい脆弱性のために、2要素認証に使われたコードが傍受され、銀行口座の侵入や資金流出に利用された

このほとんどが未修正の欠陥によって、各国政府——あるいは誰でも——が通話を簡単に傍受できる。そこには中国、ロシア、および傍受を成功するために必要なリソースと知識を持つあらゆるアタッカーも含まれている。

トランプが3台のiPhoneに頼っていることは面倒そうに思えるかもしれないが、これでも前任者より一歩前進している。

オバマ大統領は、いっとき彼の政府支給iPhone——2期目に与えられた——を「3才児が持っているおもちゃの電話」に なぞらえた。メールは受信できるが、発信できないように改造されており、海外の敵が大統領の様子を探れないようにカメラもマイクロホンもついていなかった。彼はテキストメッセージを送ることさえできなかった——必ずしも技術的理由からではなく、政府高官が公式なやりとりを保存することを義務付けている大統領記録法に従うためだ。

トランプはオバマよりも寛大な扱いを受けてはいるが、それでも毎月新しいクリーンなデバイスを受け取り、マルウェアが潜んでいる可能性を排除している。しかし、そのポリシーは本来あるべき厳密さで適用されていない、と記事は書いておりそれは、居残ったマルウェア(もしあれば)を誤って引き連れることなく、古いデータを新しい端末に手動で移行するのが大変だからだ。

SS7の欠陥は一般人にとっても未解決の問題ではあるが、大統領自身による “opsec” ——セキュリティー運用、すなわち直面する脅威に対する彼の認識とそれを回避する努力——のひどさとは比べ物にならない。もし中国やロシアが彼の通話に聞き耳を立てていなかったとしても、彼のゴルフコース周辺をうろつくだけで、いつでも運試しができる——そこでは大統領が携帯をゴルフカートに置き忘れ、スタッフを取りに走らせたことがある。

そしてこれは、核ミサイル発射コードを信託している人物の話だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ゲーム専用スマホRazer Phone 2の美麗な写真がリークされた、ロゴが光るぞ!

ご存知のように、スマートフォンとは、バレるものである。昔々企業は、イベントのために何かを隠しておくことができた。しかし今では、ほとんどつねに私たちは、自分たちが得るであろうものを事前に正確に知ってしまう。来月発表されるはずだったRazerのゲーム専用ヘッドセットのv2も、その例外ではない。

この、これから出るスマートフォンは、すでにその詳細の一部が小出しにバラされてしまったが、でも今日(米国時間9/28)現れた最新のリークは、これまででいちばんはっきりした絵だ。美的観点としては、これまで見せられたものからあまり変わってない。前面を見ると、このRazer Phone 2は昨年のモデルとほとんど同じで、箱っぽいデザインを維持している。

背面はすこし変わり、ロゴの位置が移動、色はネオングリーンになり、Razerのそのほかの製品と統一された。ライティングのイフェクトはゲームPC Razer Chromaから借りたらしくて、使用中はロゴがライトアップする。リアカメラも、やや下へ移動した。

スマートフォン本体の仕様などについては、まだ何も分かっていないが、心配ご無用、時間はたっぷりある。発売は10月10日だから、まだ一週間以上もあるのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Huawei、スマートフォンの性能テストで不正行為が発覚

タブレットやスマートフォンの性能ベンチマークアプリ、3DMarkを提供している安全機関である米UL(Underwriters Laboratories)は、「ベスト・スマートフォン」ランキングからHuaweiの端末を削除した。同社がアプリのテストを欺いて性能を良く見せていたことをAnandTechが暴露したためだ。

外されたのは、HuaweiのP20、P20 Pro、Nova 3、およびHonor Playの4機種。

「問題の端末を当社の実験室でテストした結果、当方のルールに違反していることが確認されたため、該当機種をランキングから外す決定に至った」と、同社が声明で語った

実はHuaweiのケースに関わるルールは少々曖昧だ。端末が作業負荷に応じて性能を調整することは許されており、その結果アプリによって性能が上下することはある。しかし、ベンチマークアプリに限ってピーク性能が出るように個別対応することは許されていない。Huaweiは、ベンチマークアプリの実行中に見られたピーク性能はAIの判断による直感的急上昇だと主張したとされている。しかし、ラベルのないバージョンのベンチマークテストを走らせたとき、端末はテストを認識せず低い性能を示した。

つまるところ、このスマートフォンはあまりスマートではなかった。

こうしてルールを踏み越えたところを見つけられたメーカーはHuaweiが初めてではない。Samsungも2013年にしでかしているが、ベンチマークの総合性能にほとんど影響を与えなかったのは皮肉だった。

ベンチマークテストは厳しいストレス下で端末がどう振る舞うかの傾向を示すことはできるが、平均的性能はやはり個別のテストで見るのがいちばんだ。

Huaweiは、コメントの要求にまだ答えていない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook