GoogleがYouTube検索のアルゴリズムを解説。関連性・エンゲージメント・品質の3要素が重要

今やGoogle検索に次ぐ検索プラットフォームといっても過言ではないYouTube。

Googleは2006年にYouTubeを買収し、その後驚異的なグロースに成功しています。

今回はYouTubeの検索アルゴリズムについて、Googleが公式に発表した情報を紹介する内容となっています。いわゆる通常のSEOにも共通する要素が多分にあり、SEOにも役立つ内容となっております。

Googleは、動画共有プラットフォームの内部構造に特化した新しいドキュメントで、YouTube検索がどのように機能するかを説明した。

YouTubeの仕組みを説明するためのより大きな取り組みの一環として、GoogleはYouTubeの検索結果に関するよくある質問に回答するための新しいドキュメントを公開した。

Googleは、YouTubeプラットフォームのすべてのコンポーネントを詳細に紹介するHow YouTube Works(YouTube の取り組み)というまったく新しいサイトを作成し、公開している。

ここでは、検索と発見に関する様々なセクションのハイライトをいくつか紹介しよう。

YouTube検索

YouTubeの検索ランキングシステムは、毎分アップロードされる500時間を超えるコンテンツをソートし、クエリに対して最も関連性の高い結果を表示する。

YouTube検索では、検索結果を順位付けするときに、次の3つの主要な要素を優先して評価する。

  • 関連性
  • エンゲージメント
  • 品質

各要素の詳細は以下のとおりだ。

関連性

YouTubeのランキングアルゴリズムは、関連性を判断する際に多くの要素を調査する。

具体的な要素まで触れているわけではないが、タイトル・タグ・概要欄・動画コンテンツなどの要素について指摘している。

エンゲージメント

YouTubeの検索アルゴリズムには、特定のクエリに対する特定の動画の総再生時間など、ユーザーからのエンゲージメントシグナルの分析が組み込まれている。

「エンゲージメントシグナルは関連性を判断するための貴重な方法でもある」とGoogleは述べている。

品質

YouTubeは品質を判断するために、SEO担当者によく知られている信号を使用している。

最後に、品質のために、当社のシステムは、特定のトピックについて専門性、権威性、信頼性を示すチャネルを決定するのに役立つ信号を特定するように設計されています。

専門性・権威性・信頼性は、SEO担当者の間でもE-A-Tとして知られている。

Googleは、Google検索においてもこれらのシグナルの重要性を強調しているため、良く知られていることだろう。

※参照:Surprising Facts About E-A-T

その他の要因:パーソナライゼーション

上記3つの主な要素に加えて、YouTubeはユーザーの検索と視聴データを考慮し、各ユーザーにとっての関連性を判断しようとしている。

同じクエリに対して、検索結果がユーザーによって異なることは珍しくない。

例えば、スポーツの動画をよく見ているユーザーが「クリケット」を検索する場合、クリケットを含む自然の動画ではなく、スポーツクリケットを特集する動画をおすすめする場合があります。

YouTubeの検索と再生の履歴はいつでも消去可だ。消去した場合、YouTubeの検索結果にこれらのシグナルが反映されることはない。

信頼できる情報源を調達する

YouTubeは、適切なタイミングで、信頼できるソースからのコンテンツに優先順位を付けることについて言及している。

これには、ニュース・政治・医療情報・科学情報などのコンテンツのカテゴリを含めることができる。

これらの領域においては、信頼性が重要だ。

音楽やエンターテイメントなどの他の分野では、YouTubeは関連性・新規性・人気度などのシグナルを見る可能性が高くなる。

※関連:How YouTube Generates & Ranks Suggested Videos

YouTubeのレコメンド

動画投稿者(コンテンツクリエイター)がYouTubeで発見される検索以外の機会は、レコメンド(関連動画)だ。

YouTubeのトップページと「次の動画」セクションでは、次に何を見るべきかという提案としておすすめの動画を共有している。

レコメンドを決定する際には、次のような多くのシグナルが考慮される。

  • 閲覧と検索の履歴
  • 登録しているチャンネル
  • ロケーション
  • 時刻
  • 動画の視聴維持率
  • ランダムな調査によるユーザーからのフィードバック

ユーザーは、「興味なし」ボタンをクリックすることで、自分へのおすすめ動画を微調整することができる。これにより、今後、同様の動画をレコメンドしないようにYouTubeに指示できる。

YouTubeのアルゴリズムの詳細については、「YouTubeの取り組み」を参照してほしい。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「Google Explains How YouTube Search Works」を翻訳した内容です。
「YouTubeはGoogle検索よりアルゴリズムが単純」と言われることもありますが、正確には「ユーザー行動に最適化された独自のアルゴリズムを採用している」と言った方が良いでしょう。

Google検索は明確な目的を持って利用することが主だと思いますが、YouTubeは習慣として開いて見ることが多いはずです。

プラットフォームによってユーザーのニーズや行動は変わってくるので、そういったユーザーの背景を想像しながら活用していきたいですね。

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【2020年版】YouTubeチャンネルを伸ばすための厳選された17のテクニック

動画コンテンツは、直近で最もニーズが増加している表現方法と言えるでしょう。

マーケティング観点からも決して目が離せない存在になりつつありますが、動画マーケティングでYouTubeを外すことはできません。YouTubeから多くの視聴数を獲得することも夢ではありませんが、そのハードルが高いこともまた事実です。

今回は、Backlinkoから様々な施策をまとめた記事を紹介させていただきます。自身のYouTubeチャンネルの成長のヒントに慣れば幸いです。

この記事では、YouTubeでより多くの再生数を獲得する方法を説明したいと思う。

ここで紹介するのは、私のチャンネルが月間で276,000の再生数を獲得した際にに、実際に使用したテクニックである。

それでは始めよう。

1.「BOGY」サムネイルを使用する

動画のサムネイルが重要であることは、言うまでもない。

実際、YouTubeによれば、YouTubeで最も視聴されている動画のうち、10個中9個がカスタムされたサムネイルを使用しているとのことだ。

また、YouTubeは下記のようにも述べている。

サムネイルは、YouTube をブラウジングしているユーザーが通常最初に目にするものです。

目立つサムネイルはどのように作ればよいだろうか?

BOGYサムネイルだ。

BOGYサムネイルとは、下記4つの色を使用したサムネイルのことである。

  • 青(Blue)
  • オレンジ(Orange)
  • 緑(Green)
  • 黄色(Yellow)

なぜ、これが重要なのか?

YouTubeを回遊していると、このWebサイトが赤と黒と白を基調としていることがわかるだろう。

もし、サムネイルに赤と黒と白を使用してしまうと、YouTubeのレイアウトと混ざってしまう。

しかし、BOGYサムネイルを使用すれば、サムネイルが目立ち、視聴者の注意を惹きつけることができる。

例えば、私はサムネイルのメインカラーに緑を使用している。

これは、ブランディングの一環でもある(緑は私のブログとYouTubeチャンネルのメインカラーなのだ)。

しかし、YouTubeというプラットフォームで私の動画を目立たせることにも一役買っている。

他の例はどうだろう?

The Bright Side Channel(チャンネル登録者数3千万以上)は、黄色、オレンジ、青、紫を多くのサムネイルに使用している。

もちろん、少しならば、赤や白や黒を使用してもよいだろう。

それらの色をサムネイルのメインカラーにしなければいい。

私も、サムネイルに白と黒を使用することがある。

しかし、80%以上はサムネイルに緑を使用している。

それでは、次のテクニックに移ろう。

2.説明文のテンプレート(実績あり)を使用する

「動画の説明文は、YouTubeのアルゴリズムにその動画が何についての動画なのかを知らせてくれる」とYouTubeも述べている。

それを念頭に置いた上で、1つのお知らせがある。

私は、非常に効果的なYouTubeの説明文のテンプレートを作成したのだ。

それが下記である。

  1. 強いイントロ(2-3センテンス)
  2. 詳細なアウトライン(500文字以下)
  3. Webサイトとソーシャルへのリンク

それぞれのセクションにわけて説明しよう。

まず、強いイントロが必要だ。

ディスクリプションの最初の数行は、とても重要である。

特に、最初の1~2センテンスにターゲットキーワードを1度は含めるべきだ。

なぜなら、YouTubeは説明文の最初の方にあるキーワードを重視するからである。

説明文の最初の方で、ターゲットキーワードに言及するようにしよう。

下記に、私のチャンネルの例を記載する。

また、自身の動画を売り込むような文章にしよう。

なぜだろうか?

説明文の最初の数行は、YouTube検索に表示されるからである。

もし、スニペットが非常に強力ならば、より多くのユーザーがクリックしてくれるだろう。

また、動画ページにランディングしたあとに、説明文を読むユーザーもいる。

そのため、「もっと読む」より上のコンテンツは、あなたの動画を売り込むために非常に重要なのである。

次は、500文字のアウトラインだ。

ここであなたに必要なのは、ユーザーがあなたの動画から学べる概要を書くことである。

動画の内容を詳細に書くことをためらわなくて良い。実際、ここでは最低500文字程度を書くことを推奨する。

そして、あなたの動画を上位表示させたいキーワードを使用する。

こうすることで、YouTubeは動画のコンテンツを十分に理解することができる。

例えば、下記、私の動画の説明文を見てほしい。

合計で233単語だ。

こうした完全な説明文は私の動画が現在まで401,297再生を獲得したことに一役買ってくれている。

最後はリンクの設置だ。

私はこのアドバイスをYouTubeから学んだ。

画像内のテキスト:残りの部分([もっと見る] をクリックすると表示される内容)は、自分のチャンネルやソーシャル リンクなど、追加情報のために使います。

ここでの目的は、ユーザーをあなたのWebサイトやソーシャルメディアに遷移させることだ。

私は、Twitterで主に活動している。そのため、私のTwitterプロフィールへのリンクのみ、ここに記載している。

しかし、あなたがアクティブに運用している複数のサイトへのリンクを設置しても、それは悪いことではない。

また、チャンネル登録者数を増やしたいのであれば、チャンネル登録を促すCTAを加えることをおすすめする。

それでは、次のテクニックに進もう。

3.プレイリストのレイアウトを入れ替える

多くの人と同様、あなたも自身のチャンネルページにプレイリストを含めているはずだ。

最近、私はより多くの人があなたのプレイリストを見てくれる簡単な方法を発見した。

プレイリストのレイアウトを縦と横で入れ替えるのだ。

例として、私のチャンネルを記載しよう。

なぜ、これが重要なのだろうか?

もし、プレイリストのレイアウトを1つしか使わなかったら、他のプレイリスト以上に目立つことはできなくなってしまう。

しかし、レイアウトを入れ替えれば、それぞれのレイアウトを目立たせることができる。

レイアウトを変更するには、まずは自身のチャンネルページに行こう。そして、「チャンネルをカスタマイズ」を選択する。

そして、プレイリストの隣にある鉛筆のアイコンをクリックしよう。

そして、レイアウトを選択する。

そして、「縦に表示」と「横一列に表示」を入れ替えるのだ。

非常にシンプルだ。しかし、とても効果的である。

4.動画タイトルのCTRを上昇させる

動画の成功において、タイトルは非常に重要である。

実際、YouTube内のデータも、タイトルは動画の成功に導くこともあれば、破滅させてしまうこともあることを認めている。

画像内のテキスト:動画が視聴されたりシェアされたりするのか、またはスルーされてしまうのかは、タイトルが左右する。

ここでは、多くのクリックを獲得するための動画タイトルの作成法を説明しよう。

まず、タイトルの最後に角括弧と丸括弧をつけよう。

HubSpotの調査によると、角括弧を追加すればクリックが38%(*)増加するとのことだ。

公平を期すために述べると、この調査はブログポストのタイトルを調査している。

しかし、同じことがYouTubeの動画にも当てはまることを私は発見している。

例えば、私のチャンネルにあるこの動画(https://www.youtube.com/watch?v=aZCIbskIFkk)は、401,297再生を獲得している。

タイトルの最後にある[New Checklist]がこの動画の成功の大きな要因となっているのだ。

次に、タイトルには数字を含めよう。

数字の対象は下記のようなものが考えられる。

  • その動画で説明するアドバイスや戦略の数
  • 現在の年
  • ハウツー動画のステップ数
  • 数値の減少(増加)量

その他、あなたの動画の中で意味を成す、あらゆる数字が対象となる。

例えば、キーワードリサーチについての私の動画を見てみよう(https://www.youtube.com/watch?v=TaOA_Zy2XUw)。

もともとのタイトルは、「上級編 キーワードリサーチのチュートリアル」という単純なものだった。

このタイトルは非常に平凡だ。

そのため、私は「【5つの詳細なステップ】」をタイトルの最後に追加したのだ。

190,000以上の再生数を獲得したこの動画の助けとなっている。

最後に、タイトルの文字数は40~50文字としよう。

ジャスティン・ブリッグ氏による調査では、50文字より少ないタイトルの動画の方がYouTube検索の順位が良いことがわかっている。

5.「おすすめの動画」からの再生数を増やす

ここ数年、私は多くのYouTubeチャンネルを研究した。

そして、私はとある成功法則に気がついた。

成功しているチャンネルは「おすすめの動画」から多くの再生数を獲得している。

「おすすめの動画」とは、YouTubeがプロモートする、あなたが視聴した動画の次に表示される関連した動画である。

今の所、「おすすめの動画」はYouTube検索以上の再生数をもたらしてくれている。

例えば、私のチャンネルの再生数の34.8%はSEO経由である。

そして、38.2%は「おすすめの動画」経由である。

そこで、「おすすめの動画」から多くのビュー数を得るにはどうすればよいか?

あなたの競合と同じタグを使用するのだ。

実際、YouTubeは「おすすめの動画」のランキングにビデオコンテンツのメタデータ(タイトルや説明文やタグ)を使用していると述べている。

つまり、あなたのタグが人気の動画のタグと合致していれば、その動画の次にあなたの動画が表示されるチャンスがあるのだ。

画像タイトル:「おすすめの動画」で表示されるために人気の動画とタグを合致させる

下記に、この仕組みを全て解説した動画を記載しよう(https://youtu.be/2bMbdWn1x-U)。タグについて、解説している動画だ。

6.ビデオタグに「MVC式」を使用する

動画SEOにおいて、タグが重要であることはご存知のはずだ。

なぜなら、動画のトピックを理解するため、YouTubeはタグを使用しているからである。

実際、我々が100万以上のYouTube動画を分析した際、YouTube動画のタグとランキングは相関していることを発見した。

では、タグを正しく使用するにはどうすればよいだろうか?

そこで、MVC式の登場だ。

どのようなものか、お見せしよう。

MVCとは、「メインキーワード(Main Keyword)」、「バリエーション(Variations)」、「カテゴリー(Category)」の略である。

それぞれを具体的な例を用いて説明しよう。

まずは、「メインキーワード」だ。これは、読んで字のごとくだろう。

メインキーワードを最初、もしくは2番目のタグに使用する。

例えば、私のこの動画のメインキーワードは、「リンクビルディング(link building)」である。

そのため、私はこのフレーズを最初のタグに使用している。

次は、「バリエーション」だ。

ここでは、メインキーワードを数種のバリエーションに分けてみよう。

例えば、上記のリンクビルディングの動画では、いくつかのバリエーションを作成している。

最後に、動画の全体的なカテゴリーを表すタグを1つか2つ含めよう。

こうした一般的なキーワードは、YouTubeがあなたの動画全体のトピックとカテゴリーを理解する手助けとなる。

画像タイトル:動画全体のトピックを表す一般的なタグを1つか2つ含める

例えば、私の動画には、「SEO」、「オンラインマーケティング」、「デジタルマーケティング」の3つの一般的なタグを含めている。

7.Quora、Reddit、Forumsで動画をシェアする

オンラインのコミュニティはYouTube動画をプロモートする絶好の場所である。

こうしたコミュニティにいる人々は、様々な質問を投げている。

その中には、あなたの動画が答えられる質問もあるはずだ。

例えば、Redditではこのような質問がされている。

「誰か冷凍食品やミールバッグのアイデアある?」

もし、冷凍のパレオ料理についての動画があるのであれば、そのリンクを貼ってあげればいい。

実際、私の動画をプロモートするために、これと同じアプローチを使用している。

こうすることで、私の新しい動画が多くの高品質な再生数を獲得できたのである。

8.Google検索に動画を表示させる

Google検索にあなたの動画を表示することができれば、非常に多くの再生数が期待できる。

実際、Googleは私のチャンネルに月間8,396再生をもたらしてくれている。

では、どうすれば、Google検索に動画を表示することができるだろうか?

YouTubeで1位に表示させることが全てではない。

実際、ストーン・テンプル・コンサルティング社の調査によれば、Google検索でのYouTube動画の55.2%は、YouTube内の検索結果のランキングとは異なるとのことだ。

例えば、「上級者 編み物 コツ(advanced knitting tips)」とYouTubeで検索した場合、下記の動画が1位に表示される。

しかし、同じキーワードをGoogleで検索した場合、上記の動画はどこにも表示されていない。

これを念頭に置いた上で、あなたの動画をGoogle検索で上位に表示させる機会を高める方法を説明しよう。

まず、ターゲットキーワードを動画内で、声を大にして言おう。

例えば、先日、私はSEOのチュートリアル動画を自身のチャンネルで公開した(https://youtu.be/B9x3IkU8eaw)。

そして、「SEOチュートリアル」というフレーズを動画内で4回述べている。

このキーワードで3位以内に表示されている大きな理由だろう。

次に、あなたの動画のトランスクリプト(自作の字幕)をYouTubeへアップロードしよう。

これにより、Googleは動画内のコンテンツを100%理解できるだろう。

画像タイトル:トランスクリプトをアップロードすることでGoogleがコンテンツを100%理解することができる

もちろん、私のSEOチュートリアルの動画にもトランスクリプトを加えている。

9.コメント、いいね、チャンネル登録に動画を最適化する

YouTubeのアルゴリズムにおいて、動画の再生数は重要だ。

しかし、ユーザーによるあなたの動画へのエンゲージメントも見ている。

実際、私はYouTubeの検索エンジンのランキング要素の調査を行っており、YouTubeのランキングとユーザーのエンゲージメントに強い相関があることを発見した。

下記は、コメントについてのデータだ。

いいねについてのデータは下記だ。

チャンネル登録者数についてのデータは下記だ。

全て、YouTube検索のランキングと相関している。

あなたの動画により多くのエンゲージメントを発生させる最適な方法はなんだろうか?

それは非常にシンプルだ。ユーザーにあなたの動画へエンゲージメントを発生させるよう、依頼すればいいのだ。

例えば、私のチャンネル内のこちらの動画を見てほしい(https://youtu.be/h-3eJn89StI

動画の最後に、私はコメントを残す、チャンネル登録をしてもらうよう、依頼している。

こうすることが、4,348のコメントを獲得する手助けとなっている。

チャンネル登録者数は11,500だ。

トータルの再生数は396,0000だ。

10.チャンネルの「セッション時間」を改善する

視聴維持率はどうだろうか? 重要だ。

視聴時間は? とても重要だ。

しかし、これら2つの指標は、セッション時間と同じほど重要ではない。

説明しよう。

セッション時間(「セッションウォッチタイム」としても知られている)とは、あなたの動画を視聴した後、そのユーザーがYouTubeで過ごしたトータルの時間である。

また、これはYouTubeが重視する指標の1つである。実際、YouTubeも、そう述べている。

YouTubeの検索システムには2つの目的があります。1つは視聴者が見たいと思う動画を見つけられるようにすることで、もう 1つは視聴者のエンゲージメントと満足感をできるだけ長く持続させることです。

つまり、ユーザーがあなたの動画を視聴し、その後YouTubeを去ってしまったら、あなたのチャンネルのセッション時間を傷つけてしまうことになる。

しかし、そのユーザーがYouTubeにとどまり続けた場合、あなたのセッション時間は増加することになる。

セッション時間の改善の最適な方法は?

あなたの最高の動画をチャンネルページで宣伝することだ。

こうすることで、ユーザーが視聴し続けてくれる動画をユーザーに表示することができる。

例えば、私は自身最高の動画をチャンネルページ(プレイリストの中)のトップに表示させている。

YouTuberのエバン・カーミカエルですら、以前からあったチャンネルトレーラーを彼の人気の動画に置き換えている。

さらに、セッション時間を増加させる簡単な別の方法を説明したいと思う。

次のセクションを読み進めてほしい。

11.終了画面を最適化する

終了画面を活用して、より多くの再生数を獲得する方法だ。

まずは、自身のチャンネルから人気のある動画をピックアップしよう。

YouTube Studioに行き、過去90日間で多くの再生数を獲得した動画を探そう。

次に、あなたの人気の動画を見終わった後、さらに視聴したくなるような動画を探そう。そして、そのコンテンツを動画の最後に紹介しよう。

例えば、こちらの私の動画は過去90日間で上位10位に入る動画の1つである(https://youtu.be/TaOA_Zy2XUw)。

そして、私は自身に尋ねた。

「キーワードリサーチについて学んだユーザーが次に学びたいことはなんだろうか?」

それらキーワードを自身のコンテンツで使用する方法だ。

幸運にも、数ヶ月前に、まさにそのトピックの動画を公開していた。

最後に、その動画へのリンクを終了画面に記載しよう。

「次の動画」がまさにユーザーが視聴したい動画であるため、視聴してくれる可能性は高いはずだ。

12.YouTube SEOの基礎をマスターする

YouTubeでより多くの再生数を獲得したいのであれば、YouTube SEOについて学ぶ必要がある。

特にマスターしておきたい基本項目は下記だ。

  • 動画用のキーワードリサーチ
  • タイトル、ディスクリプション、タグの最適化
  • オーディエンスの視聴維持率と視聴時間の改善
  • YouTubeのエンゲージメントのシグナル

YouTube SEOを短期集中で学びたいのであれば、下記の動画を視聴してほしい(https://youtu.be/oR3DQRDoTVI)。

13.アイ・キャッチングをプレイリストのタイトルに使用する

以前、私はプレイリストには、頭に浮かんだ名前をただ付けていた。

例えば、最初のプレイリストには、「上級編SEO戦略」という名前にしていた。

悪い名前ではない。しかし、訴求力のある名前でもない。

そのため、「とケーススタディ」という言葉を足し、タイトルをより興味深いものとした。

そして、同様のルールをすべてのプレイリストのタイトルに適用したのだ。

例えば、最も人気のあるプレイリストの1つには「Googleで上位を獲得する方法」というタイトルをつけている。

もともとのタイトルは「SEOのアドバイスと戦略」であった。

しかし、私のオーディエンスが学びたいのは「Googleで上位表示を獲得する方法」であることに気づいた。

そのため、まさにその内容をプレイリストのタイトルにしたのだ。

14.動画をブログで紹介する(埋め込む)

この記事に多くのYouTube動画を埋め込んでいることにお気づきだろうか。

これには大きな理由がある。

動画を埋め込みすることで高品質なビューを多くもたらしてくれるのだ。

また、多くの再生数を獲得できるだけでなく、動画を埋め込むことはYouTube検索での上位表示の手助けとなってくれる。

ある業界調査によると、1位に表示されている動画は、2位以下の動画と比較し、78%以上のリンクと埋め込みを獲得しているとのことだ。

15.ソーシャルメディアで動画クリップをシェアする

かつて、私はYouTube動画のすべてをソーシャルメディアで共有していた。

もちろん、これにより多くの再生数を獲得できた。

しかし、私が望むほど多くはなかった。

ちょうどそう思ったころ、あることに気がついた。

Facebook、Twitter、その他ソーシャルメディアは、自身のプラットフォームにユーザーをとどまらせたいと思っているはずだ(ちょうど、YouTubeと同じように)。

そのため、YouTubeの動画へのリンクを投稿した場合、彼らのアルゴリズムはあなたの投稿をフォロワーから隠してしまうだろう。

では、解決方法は何か?

YouTube動画をネイティブ動画としてアップロードすればよいのだ。

例を挙げてみよう。

このクリップはFacebookのネイティブ動画としてアップしているため、驚くほど多く表示された。

(結果として、Facebookの再生数が2万3千を超えている)

そして、クリップを投稿する際、最初のコメントにフル動画へのリンクを記載しよう。

こうすることで、クリップを楽しんでくれたユーザーがすぐにフル動画のあるYouTubeへ遷移することができる。

16.オーディエンスがYouTubeにいるときに動画をアップする

YouTubeへ動画をアップロードする最適な時間はいつか?

火曜日の午後3時だろうか?

土曜日の午前6時はどうだろうか?

答えは、あなたのチャンネル登録者がYouTubeにいる時である。

不幸にも、チャンネル登録者の多くがオンラインであるタイミングをYouTubeは伝えてくれない。

そのため、あなたのチャンネルにとってベストな時間はいつか、日や時間を変更して試してみることをお勧めする。

また、VidIQのようなツールを使用し、投稿におけるベストな時間を分析するのも良いだろう。

17.「カード・ブリッジ」テクニック

セッション時間と再生数を上昇させる、簡単な方法だ。

内容を説明しよう。

まず、あなたの動画の視聴維持率のレポートを確認しよう。

下記は、私のチャンネルの例である。

こちらの動画は、6:16あたりで大きな視聴維持率の下落があることがわかった。

次に、その時間に表示させるカードを用意しよう。

(これが「ブリッジ」だ。)

このカードは、ユーザーが離脱したいと思うタイミングで、あなたのチャンネル内の別の動画へと彼らを遷移してくれる。

ボーナス1.YouTubeのトップページの特集枠を狙う

YouTubeのトップページは再生数獲得の重要なソースとなる(特に新しい動画にとっては)。

例えば、公開後1週間が経過したこちらの動画のトラフィックのソースを見てみよう。

すべての再生数のうち、39.4%が「ブラウジング機能」からのものである。

(そのほとんどがYouTubeのトップページからである。)

トップページに表示されることで、公開後最初の1週間で3,097の再生数を導いてくれた。

悪くはない。

ご存知のとおり、YouTubeのトップページは非常にパーソナル化されている。

そのため、「トップページに表示されるようにする」とは、サインインしているユーザーのトップページに対して、という意味合いである。

あなたの動画がユーザーのトップページに表示される確率を高めるための方法が2つある。

1つ目は、公開後48時間であなたの動画を宣伝することだ。

YouTubeのトップページのアルゴリズムは、下記2つの特徴を持つ動画を表示させる傾向がある。

  1. 新しい動画
  2. 人気の動画

あなたの動画が多くの人の目に触れられていれば、YouTubeは喜んであなたの動画をトップページに表示するだろう。

例えば、私は新しく公開した動画をソーシャルメディアでプロモートしている。

また、メールマガジンでもプロモートしている。

こうすることで、公開初日に多くのユーザーを案内できている。

次に、チャンネル登録者数を増加させることだ。

YouTubeのトップページには、あなたが登録しているチャンネルからの動画が表示される傾向がある。

そのため、より多くのチャンネル登録者がいれば、より多くのトップページからの流入を獲得できるのである。

ボーナス2.効果のあった施策を活用する

言い換えると、以下の2つだ。

  1. 平均以上の視聴維持率を獲得している動画を自身のチャンネルから探す
  2. 将来の動画に活かせる要素を使う

具体例はあるだろうか?

下記の動画は、私が初めて成功した動画だ(https://youtu.be/L_6zAGJ-JO4)。
(その他、初期の動画の結果は散々であった。)

この動画の中で活かせる要素を将来の動画に適用したのだ。

そして、実際にそれは上手くいった。

すでに効果のあった要素を活用していたため、私は記録的な速さで自身のチャンネルを成長させることができた。

特に、視聴維持率が平均よりも高い箇所を探した。

そして、すでに上手くいっていた要素をさらに行った。

例えば、3:51の箇所で大きな視聴維持率があることに気がついた。

3:51では、この動画で紹介した戦略のステップを表示していた。

そのため、その後に作成した動画では、ステップをテキスト形式で表示させることにしたのだ。

ボーナス3.コミュニティタブのプレビュー

チャンネル登録者に対し、次に公開する動画を見てもらうための簡単な方法だ。

その内容を説明しよう。

まず、あなたのコミュニティタブで公開間近の動画について投稿する。

下記はプレビュー画像だ。

クイズもある。

あなたの動画に期待を抱かせる内容であればなんでもよい。

いずれにせよ、コミュニティへの投稿は、あなたが次にアップする動画に対し、ユーザーへ期待を抱かせることができる。

(つまり、それは公開された際、実際に視聴してくれる可能性が高まるということだ。)

まとめ

以上がYouTubeの再生数をより多く獲得する方法だ。

私は、この記事についてのあなたの意見を聞きたいと思う。

この記事で紹介したどの戦略を、あなたは最初に試したいと思うだろうか?

BOGYサムネイルだろうか?

コミュニティへの投稿だろうか?

いずれにせよ、下記にコメントを残し、あなたの意見を聞かせてほしい。

この記事は、BACKLINKOに掲載された「17 Ways to Get More Views on YouTube In 2020」を翻訳した内容です。
コロナウイルスの影響もあってか、著名人もYouTubeチャンネルを開設したという話題をよく耳にします。

ますます個人による動画配信が浸透していきそうですが、企業からの情報発信としてもメジャーな存在になるのではないでしょうか。

競争性はどんどん高まっていきますが、その中で少しでも抜きん出た存在になるべく、必要な施策は可能な限り行っていきたいですね。

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YouTubeで中国批判コメントが削除されるのはモデレーター自動化のせいだった

YouTubeは、中国政府を批判するコメントを自動的に削除しているという報道に対して、それは検閲ではなく自動化モデレーションシステムのエラーだと述べている。

The Vergeの記事によると、YouTubeのコメントに中国共産党に対する批判と関連ある2つの中国語のフレーズ「communist bandit(中国共産悪党)」と「50-cent party五毛党)」のどちらかがあると、そのコメントはポジティブな内容であっても即座に削除された。後者の「五毛党」ないし「wumao dang」は中国政府による検閲を指し、特に金をもらってコメント投稿者が政府に対する批判をそらしているという考えを表している。

OculusとAndurilの創業者であるPalmer Luckey(パルマー・ラッキー)氏が、米国時間5月25日にその現象に気づいた。

中国共産党のインターネット上の宣伝部門であるWumao(五毛)について書いたコメントをYouTubeはすべて削除した。中国ですでに禁じられている米国のプラットフォームが、米国でホストしている米国の動画に対する米国人のコメントの検閲しようと、Googleの誰が決めたんだ?

YouTubeのスポークスパーソンはTechCrunchに対して、自動削除は「我々の強制システムのエラー」であり、現在その原因を調べていると語っている。

「ユーザーは疑わしい問題の報告で、エラーの解消と製品の改善に役立てることができる」とスポークスパーソンはいう。

YouTubeによると、それはヘイトスピーチやハラスメントやスパムを排除するコメントモデレーションシステムの偶発的な副作用だとのことだ。その自動化システムがどうやって用語をチェックして良し悪しを決めているのかに関する詳細を明らかにしていない。

従業員のほとんどがオフィスにいなくなったテクノロジー大手各社は、AIを使ったモデレーションにますます依存している。人間による監視が減ると誤って削除されるコンテンツが増えることを、同社は承知している。

関連記事: The pandemic is already reshaping tech’s misinformation crisis…パンデミックでテクノロジーの誤報も新時代へ(未訳)

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[原文へ]
(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

フェイスブック、YouTube上で使える体が不自由な人のためのTobiiの視標追跡アプリ

今日までのアプリやサービスには標準のアクセシビリティがなく、通常のスマートフォンやマウス、キーボードなどを使えない人たちのための良質な代替手段がないことが多い。視標追跡(eye-tracking)技術のリーダーであるTobiiは、一連の人気アプリを視線でコントロールできる方法を発明した。

アクセシビリティの専門家であるサードパーティのデベロッパーと協力して同社がこれまでに作り上げたアプリはFacebook(フェイスブック)、FB Messenger、WhatsApp、Instagram、Google(グーグル)、Google Calendar、Google Translate、Netflix(ネットフリックス)、Spotify、YouTube、MSN、そしてAndroid Messagesだ。

これらのカスタムアプリは、Tobiiの視標追跡タブレットであるI-Series、またはTobiiのハードウェアとソフトウェアを使用するWindows PC用だ。

しかしこれまでのユーザーは、これらのサービスのための一般的なウェブインターフェイスを使うか、ネイティブアプリになんらかのレイヤーを追加する必要があった。しかしボタンやメニューなどは視標追跡向けに設計されておらず、小さすぎて操作しづらかったりことも多かった。

ニューバージョンもウェブアプリがベースだが、視標追跡を念頭に置いて設計されているため、大きくわかりやすいコントロールが用意されており、アプリの通常のインターフェイスが右側にある。シンプルな方向を示すコントロールはもちろん、コンテキストやアプリ固有の指定ができるコントロールもある。例えばネットフリックスを閲覧するときは「ジャンル」を使うことができる。

同社は上記写真に写っている1人のユーザーであるDelaina Parrish(デライナ・パリッシュ )に紹介している。彼女はInstagramなどアプリを使ってFearless Independence(怖くない自立)というブランドを立ち上げているが、脳性小児麻痺のため十分にアプリを使いこなせないことがある。彼女はTobiiのプレスリリースで「これらのアプリにアクセスできるようになり、毎日の生産性とコミュニケーションのチャネルが、プライベートと仕事の両方で改善され、多くのことを自分でできるようになりました」と語っている。

障碍者が使える「十分に良い」ツールやインターフェイスと、アクセシビリティを最初から目標として作られたものとの違いを課題評価することは難しい。新しいアプリは、互換性のあるデバイスなら今すぐ利用できる。

画像クレジット: Tobii

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YouTubeがテレビ視聴者と広告主をつなぐ新しい広告コンテンツと効果測定ツールを導入へ

YouTubeは、テレビ視聴者にリーチし、広告効果を測定するためのツールを広告主に提供することを明らかにした。これらのツールは、そのほかのプラットホームのYouTubeにはすでにあるが、今回初めて、ネットに接続しているテレビ、いわゆるインターネットテレビ(コネクテッドテレビ)に導入される。同社のブログ記事によると、テレビでYouTubeを見るユーザーが昨年急増したことが理由のようだ。

同様の動きは、さまざまなコンテンツで起きつつある。YouTubeによると、ライブのコンテンツをテレビで見る視聴時間は全世界で250%増え、長編の映画をYouTube Moviesで見る時間は800%増えたという。一方でYouTube TVのライブとオンデマンドサービスの視聴時間は米国で300%伸びた。そしてニュースは450%増えた。

YouTube graphic

画像クレジット: YouTube

これらの数字は、3月11日〜4月10日に集計した前年同期比の増加率だ。新型コロナウイルス(COVID-19)によるステイアットホームの寄与率はまだよくわからないものの、YouTubeは最新の広告プロダクトを広告主が「ストリーミングブームの波に乗るため」の方法として売り込もうとしている。同社はまず、広告効果測定ツール「Brand Lift」のテレビ用のローンチを早める。

ブランド認知度を尋ねるこういった調査は、YouTubeをよく見る人にとってはおなじみかもしれない。YouTubeは、広告がブランド認知度を高めたかを調べるのが狙いだ。ちなみにこの調査が始まるのは、テレビのYouTubeアプリでは数週間後、YouTube TV上では今年のQ3の初めごろになる。

同社は「視聴者にとっては調査が大画面向けに最適化されているし、テレビのリモコンで対話的な操作ができる。調査に応じるのもスキップするのもどちらも簡単だ」と説明する。同社によると、今年はスキップできる広告コンテンツを導入し、テレビの画面にも映し出される。

「テレビでのYouTubeの視聴は前年比で75%以上増えており、広告主が視聴者に到達するための新しい方法を提供する。そのとき消費者は、進化した新しい方法でお気に入りのコンテンツを見るでしょう」と同社は広告主に売り込んでいる。

関連記事:YouTube TV to gain 14 more ViacomCBS channels in expanded distribution deal(未訳)

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オバマ前大統領やレディー・ガガがYouTubeのバーチャル卒業式で来賓スピーチ

YouTubeは、新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックで卒業式を中止や延期された世界中の2020年卒業生を慰めるオンラインプラットホームの仲間入りをしようとしている。このストリーミングプラットホームは米国時間5月5日に来賓のリストを発表したが、それは確かにスター性という点において他のサイトを羨ましがらせるものだ。

6月6日に開催されるイベントでは、前大統領のBarack Obama(バラク・オバマ)氏と前ファーストレディーのMichelle Obama(ミシェル・オバマ)氏が参加する。また祝賀を述べる人たちのリストには、ミュージシャンのLady Gaga(レディー・ガガ)氏とBTS、活動家でノーベル賞受賞者のMalala Yousafzai(マララ・ユスフザイ)氏、YouTubeの親会社であるAlphabetのCEOであるSundar Pichai(サンダー・ピチャイ)氏、元米国務長官のCondoleezza Rice(コンドリーザ・ライス)氏、元CIA長官のRobert Gates(ロバート・ゲイツ)氏らが並んでいる。

関連記事: Facebook will stream a virtual graduation ceremony featuring Oprah and Miley Cyrus…Facebookのバーチャル卒業式はオプラ・ウィンフリーとマイリー・サイラスが来賓(未訳)

「特別出演」の中には超人気YouTuberやAlicia Keys(アリシア・キーズ)氏やKerry Washington(ケリー・ワシントン)氏らがいる。とにかく、めちゃくちゃ多様なスピーカーという点だけが売りだが、5月15日に開催されるFacebookのイベントよりも多くの人が集まるだろう。後者はOprah Winfrey(オプラ・ウィンフリー)やMiley Cyrus(マイリー・サイラス)をフィーチャーしている。

ライブのストリーミングは6月6日の太平洋時間正午(東部時間午後3時)に始まる

画像クレジット: MANDEL NGAN/AFP

新型コロナウイルス 関連アップデート

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LINEがクループ通話に画面・YouTube共有機能を追加、スマホ6人、iPad9人の同時顔表示も可能に

LINEは5月3日、LINEのバージョン10.6.5で、ビデオ通話と音声通話に「みんなで見る」機能を追加したことを明らかにした。この機能により、グループ通話中にスマホの画面を共有できるようになる。5月4日からは、YouTube動画を共有できる機能も利用可能になる。なお利用できるのは、スマートフォン版のLINEのみ。

使い方は、グループ通話時に画面右下に表示される「みんなで見る」ボタンをタップし、「画面シェア」または「YouTube」を選択するだけでOK。「画面シェア」では、通販サイトなどウェブブラウザーの画面やアプリの画面、「YouTube」ではYouTubeの動画・音声コンテンツを共有することが可能だ。なお、YouTubeを共有する場合は、共有したい動画をその場で検索するか、動画のURLをあらかじめコピーしてビデオ通話に参加すればいい。後者の場合は、自動的にコピーしたURLが通話中の画面下に表示される。LINEでは、使い方を説明したウェブページも用意している。

そのほか、グループ通話の表示機能も強化された。iPhoneやAndroid端末ではビデオ通話時に1画面に同時表示できる顔が4人から6人に増えたほか、iPadであれば9人までOK。任意の人をダブルタップすれば、画面上に大きく表示することもできる。なおグループ通話機能では最大200人の同時接続が可能で、画面をスクロールすればすべての通話参加者の顔を確認可能だ。

さらに音声通話中は、通話参加者のアイコンを最大9人ぶんを一覧できるGrid view、縦方向にリスト表示するList viewから選べるようになる。もろろんスクロールすれば、表示されていないほかの参加のアイコンも確認できる。なお、通話している人はアイコンの周囲が緑の枠に囲まれるので、誰が発言しているか判別しやすい。

全国的な外出自粛要請の中、PCを使ったZoomでの会議や飲み会などが人気だが、LINEでつながっている友達同士ならLINEのグループ通話のほうがより簡単に会議や飲み会を開催できるだろう。

在宅隔離がビデオ作者に新しい機会を作り出している

全世界的なステイ・アット・ホームの命令は多くの企業にとって打撃だが、それはまた、人々を楽しませるビジネスの機会も作り出している。そこで、例えばあなたがYouTubeのクリエイターで、誰もかれもが家に閉じ込められている間に視聴者を増やしたいと願っているなら、そんなあなたのためにオンラインビデオ代理店のButter Worksがリリースした対話的なレポートに、あなたがフォーカスすべき有望なトピックが掲載されているかもしれない。

CEOのPaul Greenberg(ポール・グリーンバーグ)氏の説明によると、このレポートは同社が企業のビデオ戦略のガイドを作るために行っている分析作業の副産物だ。同社のクライアントには、Apple(アップル)やCoca-Cola(コカ・コーラ)、Netflix(ネットフリックス)などもいる。

米国の観客が一番多く見て、一番多く積極的な関心を持ったビデオのトピックは何だろうか?実際に同社は、実際のYouTube上のビデオの本数と比較してみた。

そしてビデオのクリエイターにとって理想的な主題とは、多くのオーディエンスの関心が集まっている主題であり、少なくとも現状ではそのトピックに関してたくさんのビデオが投稿されている主題ではないことがわかった。

Butter Works

画像クレジット: Butter Works

実際にButter Worksは何を見つけたのか?今回のレポートが指摘している最大の視聴率稼ぎ頭はまず以下のようなものだ。

  • クッキング(特に低予算のもの)
  • お笑い(セレブのトークショー、コント、パロディー)
  • ミーム(流行ネタ、退屈しのぎ、Kポップ)
  • 遊び(室内競技、集団競技)
  • ビデオゲーム(特に新型コロナウイルス関連)

グリーンバーグ氏によると、この分析は最近2週間の視聴者の行動に基づくもので、今後定期的にアップデートするそうだ。同氏によると「これまでは3カ月サイクルでデータを集めていたが、現在の状況では2週間ごとの動きを見たい。なにしろ状況は流動的で変化も速いからです」と語る。

Butter Worksのウェブサイトには完全なかたちのレポートがあり、そこには「おすすめ」のトピックも用意されている。

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新型コロナ偽情報の急増でYouTubeが動画のファクトチェックを米国でも導入

YouTubeは米国時間4月28日のブログで、ついに米国でもファクトチェック機能を導入することを発表した。ブラジルとインドでは既に実施されており、今回の決定はオンラインや一部メディアを通じて新型コロナウイルス(COVID-19)に関する偽情報や陰謀論が急激に氾濫していることを受けたものだ。

ファクトチェック記事は、該当する検索結果とともに表示されるようになり、The Dispatch(ディスパッチ)、FactCheck.org(ファクトチェック・ドット・オーグ)、PlitiFact(ポリティファクト)、The Washington Post Fact Checker(ワシントン・ポスト・ファクトチェッカー)サードパーティー・パブリッシャーなど約10社のサードパーティー・パブリッシャーの記事が使用される。

YouTubeはブログで、新型コロナ関連の偽情報に対する懸念が同機能の導入範囲拡大の主要因であったことを強調し、目まぐるしく変化するニュースサイクルを追跡することの難しさを指摘した。

「我々のファクトチェック情報パネルは、サードパーティーによって事実確認された関連記事を検索結果の上に目立つように表示することで問題を解決しようとしている。視聴者はニュースでいわれていることを、確かな情報に基づいて自分で判断できるようになる」と同社は書いている。

この機能は、問題のある動画の削除に直接つながるものではなく、ユーザーが何かの話題を検索したときに前後関係や背景を提供するものだ。新機能が与える影響は、ユーザーがある説や情報源をどれだけ信じているかによって、当然異なってくる。新型コロナはデマであるという説に既にハマっている人は、PolitiFactやThe Washington Postの関連情報に揺らぐことはないだろう。

これはFacebook(フェイスブック)が2020年3月初めに行った、ウイルスに関する「有害な偽情報」に接したユーザーに警告する仕組みと同じ方向のものだ。Twitter(ツイッター)も新型コロナ関連ツイートに関するガイドラインを改訂し、5Gなどを巡る理論に関する有害情報を削除している。

YouTubeはこの新機能を「システムが全面的に活用できるようになるには時間がかかる」としている。システムの微調整、機能の効率向上や、対象地域をさらに拡大することなどが必要だ。

新型コロナウイルス 関連アップデート

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

カンヌやベネチア、東京など12映画祭の作品をYouTubeで配信へ

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、人がぎっしり入ったシアターでの映画鑑賞は安全ではなくなっている。華やかなレッドカーペットのために人々が移動することもできなくなって、多くの映画祭の主催者はオンラインに変更して開催する方法を探ってきた。

米国時間4月27日、YouTubeとニューヨーク市で開催されるトライベッカ映画祭の主催者であるTribeca Enterprisesは「We Are One: A Global Film Festival」という新たなイベントを開催すると発表した。

トライベッカ映画祭がオンラインになるだけでなく、グローバルなイベントにすることを目指している。この10日間のデジタル映画祭では、世界中の多くの大規模な映画祭が厳選したプログラムを配信する。

We Are Oneは5月29日に始まり、WHO(世界保健機関)のCOVID-19連帯対応基金や各地の救援組織への寄付を募る予定だ。

カンヌ国際映画祭のPierre Lescure(ピエール・レスキュール)氏とThierry Frémaux(ティエリー・フレモー)氏は声明で「我々はさまざまな映画祭とともにすばらしい映画と才能を紹介できることを誇りに思う。観客は、世界各地で描かれている物語のニュアンスと、それぞれの映画祭が持つ芸術的な個性を体験できるだろう」と述べている(2020年のカンヌ国際映画祭は延期が発表されている)。

この10日間のイベントで配信されるプログラムはまだ発表されていないが、以下の映画祭が参加する。

  • アヌシー国際アニメーション映画祭
  • ベルリン国際映画祭
  • BFIロンドン映画祭
  • カンヌ国際映画祭
  • グアダラハラ国際映画祭
  • マカオ国際映画祭
  • エルサレム国際映画祭
  • ムンバイ映画祭
  • カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭
  • ロカルノ国際映画祭
  • マラケシュ国際映画祭
  • ニューヨーク映画祭
  • サン・セバスティアン国際映画祭
  • サラエボ映画祭
  • サンダンス映画祭
  • シドニー映画祭
  • 東京国際映画祭
  • トロント国際映画祭
  • トライベッカ映画祭
  • ベネチア映画祭

画像クレジット:Digital Vision / Getty Images

新型コロナウイルス 関連アップデート

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(翻訳:Kaori Koyama)

YouTubeがスモールビジネス向けの短い動画広告制作用DIYツールを無料公開

YouTubeは、単発で低コストな動画を制作したいスモールビジネスのための新しいツールを米国時間4月14日に公開した。このツールを使えば、クリエイティブ分野での経験や技術的なノウハウがなくても誰でも簡単に制作することができる。その名もシンプルなYouTube Video Builder(ビデオビルダー)は、この数カ月間、少数の顧客企業がテストを続けていたのだが、新型コロナウイルス(COVID0-19)パンデミックの影響で、急遽一般向けにローンチされることになった。対面して動画を撮影することは不可能になり、スモールビジネスは何より資金繰りに窮している。

「特に顧客へのメッセージを迅速かつ簡単にアップデートする必要に迫られている事業者の声を多く聞く現在、Video Builderは動画を必要とするあらゆる規模の事業を支援します」とYouTube Adsの製品管理ディレクターであるAli Miller(アリ・ミラー)氏は言う。

ツールの使用に必要なものは、GmailやYouTubeといったGoogleのサービスにログインできるGoogleアカウントだけ。アカウントを持っていなくても、Google以外のメールアドレスをGoogleアカウントにリンクさせることも可能だ。動画の保存と配信には、自身のYouTubeチャンネルが必要になる。

使い方は非常にわかりやすい。Video Builderのベータ版では、会社の静止素材(画像、テキスト、写真など)をアニメーションさせて、YouTubeの無料オーディオライブラリの音楽と組み合わせることができる。また、メッセージの内容や目的に応じて、さまざまなレイアウトを選ぶこともできるとYouTubeは説明している。レイアウトの色やフォントの変更も可能で、6秒または15秒の動画が即座に作れてしまう。

動画が完成したら、自社のYouTubeチャンネルにUnlisted(限定公開)としてアプロードする。これは、チャンネルを来た一般の人たち全員に公開したくない場合だ。公開したければプライバシー設定を変更すればよい。制作した動画はウェブサイトに埋め込んだり、どこかのソーシャルメディアで共有したり、目的に応じてさまざまな形で公開することができる。望むなら、Google広告として動画を配信することも可能だ。

オリジナルの動画広告をDIYしたい事業者のためのツールは、既に市場に数多く出回っている。例えばVimeoは、スモールビジネスがプロフェッショナルなソーシャル動画を制作できるアプリを2月に公開した。2019年秋には、Facetuneを作ったLightricks(ライトリックス)が、スモールビジネスがソーシャルメディアの広告キャンペーンに使えるアプリ一式を公開した。さらに、動画編集ツールではAdobeやAppleといった老舗の他、Magisto(マジスト)、Canva(キャンバ)、PicsArt(ピクスアート)などといったメーカーの製品も多い。そのほとんどがテンプレート、簡単に使える編集ツール、ストック素材、クリックひとつで複数のプラットフォームで公開できるといった機能を備え、スモールビジネスの事業主をターゲットにしている。

YouTubeのVideo Builderの場合は、YouTubeの視聴に最適化された動画の制作が可能で、Google広告と統合できる点で有利になっている。

昨日までVideo Builderは、インテリアデザイン会社Havenlyやサンドウィッチ店Which Wichといった数百人規模の企業から、食品スーパーチェーンCentral Marketのような数千人規模の企業まで、幅広い事業者の協力でテストを重ねてきた。営業時間の変更や集荷、配達などの新サービスの告知に利用するケースもあれば、ブランドや代理店が補完的な動画の制作や新コンセプトの実験などに利用するケースもあった。

今回の一般公開により、希望者はベータアクセスを行ってから、デスクトップで利用ができるようになる。ツールは英語版のみだが、動画はどんな言語で制作しても構わない。登録したすべての人が楽に利用できることを確信しているとYouTubeはいう。

ミラー氏によれば、このツールは当初、YouTubeの動画広告を素早く簡単に作れる事業者向けのツールとして開発されたとのことだ。

「私たちは、事業者が顧客とのつながりを保てるようにするツールの開発を急いでいました。人々が自宅に待機するようになっても、Video Builderは新規顧客へのリーチを広げるためにYouTubeで動画制作を始めたい人々の、大きな助けになるものと信じています」と彼女は言い加えた。

この新ツールは、YouTubeがここ数カ月で公開してきた複数のビジネス向けサービスのひとつとして加わることになった。スタートは、2019年5月に公開された機械学習を使って複数の動画を短い6秒のクリップに簡単にまとめるBumper Machine(バンパー・マシン)だった。さらに最近では、低コストの動画編集などさまざまなサービスを提供するYouTube Creative Directory(クリエイティブ・ディレクトリー)に、新たなパートナーがいくつも加わっている

YouTube Video Builderは、ここで登録をすれば無料で利用することができる。

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(翻訳:金井哲夫)

家に閉じこもる今、ポッドキャストを始めるためのヒント

もう過去5年以上ポッドキャストをしてきたが、これまではゲストと直接顔を会わせてインタビューできない場合、オファーを断ってきた。リモートで優れたポッドキャストを行う人々は大勢おり、私自身も何回か(そこそこのレベルで)番組に出たことがある。しかし直接、会ってインタビューすることの代わりにはならない。動画や音声がクラウドを通過する間にあまりに多くのニュアンスが失われてしまうからだ。

しかしこの数週間、そういう贅沢は言っていられないことになった。ゲストと直接対話して配信するというオプションは当面使えない。そこで自他の安全を確保しつつ高品質のポッドキャストを作るために、かなりの時間を費やしてハード、ソフトを研究してみた。長めの記事だが、自宅でポッドキャストを始めようと考えている大勢の人々のヒントになれば幸いだ。

ただしいくつかの注意点がある。まずはデマや未確認情報を拡散するなというCDCの警告だ。新型コロナウイルスの影響は広汎で職場、私生活をはじめとして社会生活全般に及ぶ。そうした変化に不用意に触れることはCDCの警告を無視することになる。また退屈した人間が他の人間を退屈に巻き込むつもりなのか、YouTubeにはくだらないポッドキャストが山ほど投稿されている。私は以前から多数のポッドキャストが生まれるのは良いことだと主張してきたが、パンデミックはその主張を検証してくれるものになるでしょう。

2番目の注意点は、これは他のハウツー記事でも同様だが、あくまで現在の状況で私個人にとって最適な解だという点だ。何が最適なのかは、人や状況によって異なる。

ポッドキャストを配信していて気づいた点の1つは視聴者は寛容だということだ。CNNを見ているときと不安定なSkypeを介して専門家の意見を聞いているときでは期待のレベルが違う。ウェブカメラの質が悪いことなどポッドキャストの視聴者は気にしない。そうであっても利用できるリソースで可能なかぎり最高の品質を配信したいと考えるのは当然だ。

私はジャーナリストという職業がら、多数のハードウェアをテストできた。そこで高価なスタジオをレンタルしなくても現在市場に出まわっているUSBマイクに十分な能力があることが確認できた。

BlueのYetiといったマイクはポッドキャストやリモートインタビュー用として十分な品質があると一般に認められている。しかしポッドキャスト、YouTubeチャンネルの利用が拡大するにつれて多数のメーカーがこの分野に参入している。

現在、AKGのLyra(写真左)を使っているが、音質に十分満足している。価格はBlueのYetiと同程度、Yeti Pro(写真右)より100ドル(約1万1100円)ほど安い。Lyraのデザインは非常にスマートだが、私の環境ではやや浮いて見える。Lyraには4つ集音パターン(フロント、フロント&バック、タイトステレオ、ワイドステレオ)があり、どれに設定されているか前面のランプでひと目でわかる。コントロールは非常にシンプルでわかりやすい。せっかく定評あるUSBマイクを使いながら大勢のユーチューバーがマイクの設定を間違えて非常に品質の悪い音声を配信していることを考えるとこれはこの点は大きなプラスだ。

もうひとつ、マイク用のウィンドスクリーンを買っておくことを強く勧める。上の写真でLyraにクリップで取り付けてあるのはEJT Upgraded Microphone Pop Filterだ。サイドに幅を調整できる万力タイプのグリップがあり、さまざまなマイクに取り付けることができる。10ドル(約1100円)以下の買い物だが安いウィンドスクリーンでも音質に大きな違いが出る。ポッドキャストを編集してみれば、不愉快な息継ぎ音や風音を除く手間が格段に減っていることに驚くはずだ。

次点にRodeのNT-USB Miniを挙げておく必要がある。ミニサイズなのに強力でサウンドは驚くほど良い。もっともRodeの製品だから当然かもしれないが、99ドル(約1万1000円)という低価格はやはりすばらしい。Blue Raspberryと並んで携帯性が高い低価格マイクの定番だ。また旅行が可能になったら出先に持っていくマイクにはこれを選ぼうと思っている。マイクは付属のデスクトップスタンドに磁石で吸着するようになっており、外してアームや別のスタンドに取り付けるのが非常に簡単だ。

ただし私がどうしても手放せない重要なBlueのプロダクトが1つある。私はポッドキャストの録音では耳をすっぽり覆うタイプのヘッドフォンを使う。BlueのMo-Fiは大型で頑丈でまさにこの目的に理想的だ。着け心地のいい大型のイヤーパッドは環境雑音をきれいにブロックしてくれる(私はニューヨークのアパートメントビルに住んでいる)。たいていの場合、手近にあるヘッドフォンで用が足りはずだが、これから本格的にポッドキャストを始めるのであれば良質のヘッドフォンに投資することを考えてもいいだろう。

ポッドキャスト用のカメラはMac内蔵のウェブカメラを使っている。上でも言ったように視聴者は画質には寛容だ。それでもポッドキャストを制作したら公開する前にカメラのテストをしておくことを強く勧める。まずフレーム内に何が写っているかを確認する。カメラアングルを変えることができるなら、いろいろ動かして最適な背景を探してみよう。ただしカメラアングル以上に重要なのは照明だ。

正直、私自身まだ照明のセットアップに納得できていない。現状は……「間にあわせ」に近いかもしれない。

Macの上の天井のソケットに取り付けた小さいベッドサイドランプだ。ビデオで私の眼鏡に反射するのが見えるだろう。

ソフトウェアではいくつかのオプションを使っている。オーディオのみのポッドキャストならZencastrがやはり優れている。ポッドキャスト用に最適化されており、複数トラックを個別、同時にクラウドへアップできる。同社は今回のパンデミックに対応して無料枠を大幅に拡大し、ポッドキャスティングの普及を図っている。

現在製作中で未発表の分も含めてビデオポッドキャストの場合、録音はAudacityでローカルに行いSkypeを使ってアップロードしている。Zencasterは優れたアプリだが、共同ホストの1人に接続問題を起こすのでもっと伝統的なやり方をしているわけだ。

パンデミックになってビデオポッドキャストのオプションをあれこれ試しているが、今のところ気に入っているのはZoomとYouTube Liveの組み合わせだ。しかしZoomからYouTubeまたはFacebookでダイレクトにストリーミングするには、有料のアカウントを取得する必要がある。最も安いプランが月額14ドル(日本では2000円/月)だ。私は少なくとも新型コロナウイルスの流行がひと段落するまで有料プランにしておくつもりだ。

Zoomの良い点は参加者がログインすべき時間を指定できる点だ。プレミアムメンバーになれば参加者はダイアルアップでオーディオだけの参加もできる。世界に向けてライブ配信する前に、テストビデオを非公開で配信しすべてが正常に稼働していることを確認しておくことを強くお勧めしておきたい。予定されているゲストには開始時刻の少なくとも数分前に参加をしてもらいデバイス、ソフトなどの動作を確認するようにしよう。

Zoomがユーザーの YouTubeアカウントに接続するために少なくとも24時間は必要だ。トラブルシューティングの時間も考えててライブ配信の始める数日前にZoomの設定を済ませておく。

ライブになってからは配信状況のモニターはYouTube Studioを利用する。視聴者からコメントの処理なども簡単だ。私はポッドキャストの時間を通してギャラリーモードに設定している。これは参加者全員が常時ディスプレイに表示されているので面倒な操作が不要だ。アーティストがゲストで音楽のパフォーマンスがある場合は単一カメラモードとし、その参加者のカメラに切り替えている。もっと高額のプランに切り替えると画面に透かしロゴが入るが、機能に問題はない。サービスには基本的なエディターが含まれており、配信の開始、終了部分トリミングすることができる。

さらに洗練された手法もあるのだろうが、前にも述べたようにポッドキャストであれば視聴者はあまり細かい点は気にしない。例えオンラインにせよ、誰かが仲間になって楽しく時間が過ごせればそれだけで喜んでくれる視聴者も大勢いるのだ。

最近公開したポッドキャスト:

I’m Listening’s Anita Flores
Let’s Talk About Cats’ Mary Phillips-Sandy and Lizzie Jacobs
Broken Record’s Justin Richmond
Criminal/This Is Love’s Lauren Spohrer
Jeffrey Cranor of Welcome to Night Vale
Jesse Thorn of Bullseye
Ben Lindbergh of Effectively Wild
My own podcast, RiYL

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

YouTubeが回線混雑対策で動画再生のデフォルトを全世界で標準画質に

YouTubeは、ビデオ再生画質のデフォルトを来月4月いっぱい標準画質(SD)にすると発表した。家に縛られた退屈な人たちからの需要に応えるためだ。 欧州でも先週同様の対応がなされるなど、高帯域幅を多く使う会社は影響を最小限にすべく努力している。

ストリーム品質をデフォルトで制限するこのポリシーを最初に報じたのはBloomberg だった。Googleは声明で「世界中の政府や通信業者と密に協力して、この未曾有の状況下でシステム負荷を最小限にするべく、我々にできることをやり続けていく」と述べている。

関連記事:YouTubeが新型コロナで欧州における動画視聴のデフォルトを標準画質に

ユーザーは高画質を選ぶこともできるが、十分低い帯域幅にデフォルトを設定することで、人々がその違いを気にしなければ相当量のネットワーク容量を節約することができる。変更は3月14日から徐々に適用される。

YouTubeがネットワーク渋滞を引き起こさないための安全策はすでに十分練られている。「当社ではネットワーク容量を使いすぎないよう、自動的にシステムを調整する仕組みを導入している」とYouTubeの広報担当者は先週TechCrunchに話した。

Netflix(ネットフリックス)、Disney+(ディズニー・プラス)などのストリーミングサービスも使用する帯域幅を絞り、需要が供給を上回ったときにコマ落ちやバッファリングが起きないようにしている。Microsoft(マイクロソフト)とソニーは、ゲームのダウンロードやアップデートの通信速度を下げて、ピーク時のネットワーク飽和を防いでいる。

関連記事:回線混雑緩和のためにゲームのダウンロードが速度制限へ

画像クレジット:Florian Gaertner/Getty Images (画像は加工済み)

新型コロナウイルス 関連アップデート

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

YouTubeが新型コロナで欧州における動画視聴のデフォルトを標準画質に

YouTubeは、欧州でのストリーミング画質を標準設定に切り替えた。

TechCrunchは米国時間3月18日に、YouTubeにそうした措置を取る予定があるか尋ねた。そして3月19日に、広報担当がその措置を実行したことを明らかにした。この動きは先にReutersが報じた。

新型コロナウイルス危機下にあり、欧州委員会がストリーミングプラットフォームに対しインターネットインフラへの負荷を抑制するよう求めていることに対する一時的な対応となる。

ユーザーはビデオの画質をマニュアルで調整できるが、それでもデフォルト設定はパワフルな手段であり、通信量はだいぶ変わってくる。

YouTubeの広報は設定の切り替えを認め、TechCrunchに以下のような声明を送ってきた。

人々は、信頼できるニュースや学習コンテンツを探すために、あるいはこの不透明な時に誰かとつながることを求めてYouTubeを訪れる。使用のピーク到達はまだ数えるほどしかないが、ネットワークの使用容量を抑制するためにシステムを自動的に調整する手段がある。我々は欧州中の当局(Ofcomを含む)、政府、ネットワークオペレーターと連絡を取っていて、英国ならびに欧州の全通信において一時的に標準画質をデフォルトとする。ユーザーに快適な体験を提供しつつ、システムへの負荷を最小化する取り組みを続ける。

Netflixも3月19日に、同様の理由で欧州において標準画質を30日間デフォルトとすることを発表した。

インターネットマーケットを担当するEU委員のThierry Breton(ティエリー・ブルトン)氏はこのところ、インターネットインフラへの負荷抑制における協力を求めてプラットフォームの幹部たちと協議していた。欧州では多数の人が自主隔離の一環として自宅に留まることを推奨されたり義務づけられたりしている。

欧州委員会は、デジタルエンターテインメントサービスの需要が爆発的に増えた場合にオンライン教育やリモートワークに影響が出ることを危惧している。そのため、プラットフォームに協力を求め、ユーザーにはインターネットインフラへの増大しつつある負荷を管理するよう求めている。

ブルトン氏は新型コロナウイルス危機下にある間、ビデオの画質を下げてもらうために、GoogleのCEOであるSundar Pichai(サンダー・ピチャイ)氏とYouTubeのCEOであるSusan Wojcick(スーザン・ウォジスキ)氏と面会した。

そして今日、ブルトン氏はYouTubeの動きを歓迎している。「何百万という欧州の人々が、テレワークやオンライン学習、娯楽を可能にしているデジタルプラットフォームのおかげで、ソーシャルディスタンス(感染予防策として他人との物理的距離を保つこと)策を受け入れている。YouTubeがEUにおける通信のデフォルト設定を標準画質にすることで、COVID-19危機最中でもインターネットがスムーズに機能するようGoogleが協力してくれたことを歓迎したい。ピチャイ氏とウォジスキ氏が示した力強い正義に感謝する。我々はともに事態を注意深く見守る」とブルトン氏は声明で述べた。

Googleの広報は欧州での通信のピークにはこれまでのところ大きな変化は見られないが、多くの人が家にこもるようになって使用パターンに変化がある、と語っている。利用時間が拡大し、使用量のピークはいくぶん下がっている(同社は常に通信データをGoogle Traffic and Disruptions Transparency Reportで公開している)。

他の大手ソーシャルプラットフォーム同様、YouTubeも新型コロナウイルスに関連する誤情報の拡散に使われている疑いがあるとして調査を受けてきた。

しかしGoogleは、偽のコンテンツを抑制し、健康情報に関する当局のソースを目につきやすいようにするなど、積極的に取り組んでいるようだ。例えばCOVID-19の情報が入手できるよう、世界保健機関(WHO)や地元当局のホームページにユーザーを誘導している、とYouTubeの広報は述べている。

また、教育や情報提供目的での広告枠を政府やNGOに提供しているとも語った。これは、公衆衛生にとって有害なものとなりえる誤情報からユーザーを守るための方策をピチャイ氏が検討しているとの3月初めのブログ投稿と関連している。

広報はさらに、YouTubeは衛生当局のガイダンスに従うよう、そして人々に家に留まるよう促すキャンペーンを欧州で間もなく展開するとも付け加えた。

GoogleのCOVID-19流行への対応はかなり迅速だ。例えば、ワクチンを否定するコンテンツを除外する動きを2019年取り始めているが、このような人々の健康にとって有害となりえるような他の種類のコンテンツに対するアプローチよりも、COVID-19の脅威に対して同社はかなり積極的に取り組んでいるようだ。

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(翻訳:Mizoguchi

YouTubeが新型コロナウイルス向けハブを設け悪質動画の機先を制する

新型コロナウイルス(COVID-19)関連のアップデートを多くの人の目に触れやすくするため、YouTubeは米国時間3月19日、新型コロナウィルスの感染拡大と関係のある動画を集めたハブ、英語では「COVID-19 news」、日本語では「COVID-19に関するニュース」をウェブサイト上に設けた。

このような専用のシェルフ(棚)は、ユーザーにとって「権威あるコンテンツ」を広める目的がある。米国の場合、そこに紹介されるビデオはメディアも政府機関等も全国区的なソースからのものが多い。YouTubeからのツイートによると、今では16か国のYouTubeホームページ上にこんな棚がある。この機能は、Instagramなどが行っている新型コロナウイルスに関する啓蒙のための、ウェブサイトの部分的変更に倣っている。

過去にこのようなビッグニュースがあると、たいがい、YouTube上には悪趣味なビデオや陰謀説が氾濫した。今回新設されたニュースシェルフは、パンデミック関連のビデオではYouTube自身に強力な編集権があることを、世間に示す目的があるのかもしれない。

関連記事: Instagramはその拡散力を生かして正しい新型コロナ対策の伝達にひと役買う

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

2020年はちょっと違う、トランプが大統領選挙日にYouTubeの広告スペースの買収を計画中

ブルームバーグの記事によると、トランプ陣営は、2020年大統領選挙までの数日間、インターネット上でもっとも高価な場所を使用する権利を求めているという。

11月の初めから投票当日まで、トランプ陣営はYouTubeのマストヘッド、つまり同動画共有サイトの最上段のスペースを要求するだろうと伝えられてきた。現在YouTubeは、2018年にウェブのトラフィック量でFacebookに抜かれたものの、世界で2番目に人気の動画プラットフォームだ。ブルームバーグはその購入に関する詳細は伝えていないが、YouTubeのマストヘッドの使用料は1日約1億円とも言われている

トランプ陣営は、この広告スペースの購入によりトランプに批判的な評論家たちの心象をさらに悪くしそうだが、これに始まったことではない。2012年、Mitt Romney(ミット・ロムニー)氏が共和党候補者の指名を獲得する前に、オバマ陣営も同じスペースを購入している。トランプ陣営も初めてではなく、2019年6月にはYouTubeのバナー広告のスペースを購入し、最初の共和党討論会の間、持論を主張していた。

2019年6月、トランプ陣営がYouTubeに出した選挙広告のスクリーンショット(NPR/YouTube)

こうした前例はあるものの、2020年は、ハイテク企業への政治資金の流れ方がずいぶん違う。そこには、新たに導入された強力な監視の目がある。巨大ハイテク企業のプラットフォームは、現在でも11月の投票日に近づくにつれて、政治広告に対する各自のルールに磨きをかけているが、矛盾が解決されるにはほど遠く、政治とハイテク企業とのぎこちないダンスが続いている。

そんな流動的な状況は、ハイテク企業のプラットフォームに大量の資金を注ぎ込みたい選挙陣営に優位に働いている。Facebookは、2020年に選挙陣営から現金を浴びるように受け取っていながらも、誤解を招く主張を含む政治広告で稼ぐ意志があるかどうかについて、いまだに調査対象にある。なかでも注目すべきは、論争の的となっている大富豪Mike Bloomberg(マイク・ブルームバーグ)氏の立候補だろう。彼はこの30日間で、Facebookだけでも3300万ドル(約37億円)という大金を使っている。その政治広告に対するポリシーには異論が多いが、批判の的であるFacebookは、2016年アメリカ大統領選挙に関連する論争から生まれたツールである豊富な政治広告ライブラリを使って、そのプラットフォームがどのように運営されているかを、かなりの程度まで透明化した。

その反対側では、Twitterは政治広告を全面的に禁止した。現在は「合成的または操作されたメディア」というユーザーを欺くレッテルへの対処に追われている。それにより、つい最近のブルームバーグ陣営が改ざんした討論会の動画のような、候補者による無料投稿にフラグを立てることが可能になるかもしれない。Twitterは、自社のポリシーが抱える問題への対処を比較的オープンに行っている。ルールを石に刻むよりも、試行錯誤の道を彼らは選択したのだ。

Twitterとは違い、YouTubeは政治広告の掲載を継続するが、2019年、それがどのようにポリシーに抵触したかの説明もなく、トランプ陣営の300本もの広告がなぜか削除された。Googleも、一部のハイレベルな人たち(年齢、性別、郵便番号)にターゲティングした選挙広告の制限を発表した。この決定をトランプ陣営は「政治的発言に口輪をはめる」と批判した。こうしたマイクロターゲティングに対する強い姿勢にも関わらず、Googleの政治的ウソを容認するポリシーは、Facebookの何でもありのアプローチに近い。だがGoogleにはいくつかの例外がある。「国勢調査の方法に対する誤解を招く主張」と「選挙や民主主義的活動への参加意欲や信頼を大きく損なわせるウソの主張」の禁止だ。後者には、円形競技場ほどの巨大な解釈の幅がある。

近年、政治広告にまつわる批判が、ごく限定されたユーザーに向けるマイクロターゲティングに集中してきている。これは、現代のソーシャル・プラットフォームによって収集された膨大な個人情報が可能にした効果が高い技法であり、2020年の選挙活動を大いに支えている。2016年、トランプ陣営はそうした特別な技術を利用して大成功したわけだが、YouTubeの大きな広告スペースの購入は、あらゆる人に、インターネットで最上の場所にいるすべての人たちに向けた広告に、どれだけ効果があるかを見極める実験のひとつに過ぎない。

報道されているように、トランプ陣営が本当に広告スペースを買おうといているのかを質問したTechCrunchに対して、YouTubeは明言を控えたが、YouTubeのマストヘッドの購入は、選挙期間中は「普通にあること」だと答えていた。

「過去において選挙陣営、選挙活動委員会、その他の政治団体が、投票日近くになると、さまざまなタイプの広告を出します」と広報担当者は言う。「すべての広告主には同じ手続きをしていただき、その内容が我々のポリシーに違反しない限り、喜んでマストヘッドのスペースを提供しています」

画像クレジット:Photo by Michael Ciaglo/Getty Images / Getty Images

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(翻訳:金井哲夫)

Amazonのゲームストリーミング「Twitch」視聴者は2021年に4000万人超との予測

米国時間2月20日に公表されたeMarketerの最新の予測によると、Amazonが提供するゲーマー向けストリーミングサービスのTwitchは、来年には月間アクティブ視聴者が4000万人を超える見込みだという。2023年には4700万人に達すると予測されている。eMarketerは、現時点で月に1回以上視聴する米国内の人数は3750万人と推計している。

Twitchは公式サイトで、月間アクティブクリエイターは300万人以上、視聴者は1日平均1500万人以上と発表している。しかし同社は分単位の視聴時間や同時視聴者数を重視して、規模と成長を表現している。

Twitchは米国で新規視聴者を増やしているが、今回発表された予測ではYouTube、MicrosoftのMixer、Facebook Gamingなどの競合が厳しくなった影響で成長が鈍化しているとされる。このことは先月発表された別のレポートでも裏付けられている。それによればTwitchから人気ストリーマーが流出し、2019年第4四半期にはこのことが視聴時間やストリーミング配信時間に影響を与え始めているという。

流出によってTwitchがナンバー1の座を明け渡したわけではないが、主要な数値を見ると成長のスピードは落ち始めている。

例えば昨年、トップストリーマーのTyler “Ninja” Blevins(タイラー「ニンジャ」ブレヴィンス)とMichael “Shroud” Grzesiek(マイケル「シュラウド」グゼシェック)がTwitchからMixerへ流出した。Jack “CouRage” Dunlop(ジャック「カーリッジ」ダンロップ)はYouTubeに、Jeremy “Disguised Toast” Wang(ジェレミー「ディスガイズド・トースト」ワン)とGonzalo “ZeRo” Barrios(ゴンザロ「ゼロ」バリオス)はFacebook Gamingに流出した。人気ユーチューバーDavid Dobrik(デイヴィット・ドブリック)のビデオに登場するチーム「Vlog Squad」のメンバーの1人、Corinna Kopf(コリナ・コップ)も12月末にTwitchからFacebookに移籍した

流出は2020年第1四半期も続き、Ronda Rousey(ロンダ・ラウジー)が2月はじめにFacebook Gamingと独占契約を交わした

このように流出が続いているにもかかわらず、eMarketerは2020年にTwitchが米国で前年比14.3%増と2桁成長を見せると予測している。ただし、2018年から2019年の成長が23.5%増だったのと比べると、成長の度合いは少ない。そして今後は成長の鈍化が続き、2023年には6.3%増にまで低下すると予測している。

eMarketerのレポートでは、ライバル各社が人気ストリーマーに好条件で移籍を働きかけているが、Twitchは流出を防ぐ必要があると強調している。またゲーム以外に広げていくための投資を続ける可能性もある。2019年はゲーム以外のトラフィックが相当多く視聴されたからだ。例えばStreamElementsによると、Twitchの「雑談」カテゴリーは、12月にはあらゆるゲームを上回って最も多く視聴され、1月も第2位だった。

eMarketerの予測アナリストのPeter Vahle(ピーター・ヴァール)氏は「(Twitchの)プラットフォームはライブストリーミングビデオ、そしてストリーマーと視聴者の交流を意図して作られている。こうした特徴は、ゲーム以外のコンテンツクリエイターにとって間違いなく興味をひかれるものだ」と指摘する。

調査会社がTwitchを定期的に見ている人数を推計したのは初めてだ。これは、Twitchが大きく成長しているという判断に基づくものだろう。

ヴァール氏は次のように述べている。「Twitchは大きくなりすぎて、インターネットの巨大企業にとって無視できない存在になった。Facebook、Google、Microsoftなどの巨大プラットフォームが、人気ストリーマーやeスポーツのリーグとの大型契約をめぐって争っている。魅力のある選択肢が増えてきた今となっては、Twitchはストリーマー、そして視聴者と広告主が自社のプラットフォームを使い続けてくれるように働きかけていく必要があるだろう」。

Twitchが視聴者数を増やす方策がもうひとつ考えられる。eMarketerのレポートでは触れられていないが、親会社であるAmazonとの協業だ。

AmazonのFire TV責任者、Marc Whitten(マーク・ウィッテン)氏は1月にTechCrunchに対し、Fire TVの2020年の計画に関する話の中で「Fire TVでのTwitchの視聴は、2019年にこれまでで最大の成長を見せた」と語った。

AmazonはTwitchとFire TVをさらに効果的に統合する方法を検討している。Fire TVのホームページにライブコンテンツが統合され、Twitchはライブストリーミングサービスだ。Fire TVの月間ユーザーは今や4000万人を超え、Amazonはちょっと方針を変えれば多くの視聴者を簡単にTwitchに送り込めるだろう。

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(翻訳:Kaori Koyama)

YouTubeの子供ビデオ向け100億円基金の内容が一部判明、キッズビデオ製作者のダメージ緩和へ

昨年秋、YouTubeは子供のプライバシーを保護する法律に違反したとしてFTC(連邦通信委員会)から訴追され、1億7000万ドル(約187億円)を支払うことで和解した。この機に同社は「1億ドル(約110億円)の基金を用意し子供向けコンテンツの製作を支援する」と発表した。これは児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)の適用の厳格化に伴って子供向けビデオのクリエーターが受ける打撃を少しでも緩和することが狙いだ。

FTCの訴追によりYouTubeが子供向けビデオでのターゲティング広告を中止するなどの対策を取ったため、多くのクリエーターが深刻な経済的影響を受けていた。今回、YouTubeが積極的に支援する子供向けコンテンツの内容の一部が明らかになった。

Bloomberg(ブルームバーグ)によれば、YouTubeは「同情、コミュニケーション、感謝、好奇心、人間性、チームワーク、忍耐、自己抑制、共感、創造性」をかきたてるような傾向の作品を支援するという。詳細はYouTubeのパートナーに登録しているユーザーに通知された。

この通知は「YouTubeのコンテンツは子供たちが自分自身に備わった強さと熱意を再発見することを助けるようなものとなる。YouTubeのビデオは子供たちがライフスキルを発見し、熱意をもって目的に取り組み、健康的な習慣を身に付け、自分自身を高め、文化と多様性を理解し、かつコミュニティに役立つ人間となることを助けねばならない」と述べている。

TechCrunchの取材に対してYouTubeは、この報道が正しいことを認めたうえで「YouTubeはパートナーとさらに議論を深めている。具体的にどんな作品がファンドからの支援を受けられるのかについては年内に詳細を発表できるようにしたい」と付け加えた。

YouTubeの1億ドルのファンドは今後3年間にわたって投資される予定だが、同社が子供向けコンテンツとしてどんな傾向のビデオを求めているかについての具体的な指針となるはずだ。現在、YouTubeで人気を集めている子供向けビデオは、おもちゃの開封、びっくりいたずら、家族の日常のビデオブログなどだ。たとえばRyan Kaji(ライアン・カジ)氏は「Ryan’s World」(ライアンの世界)、「Ryan ToysReview」(ライアンのおもちゃレビュー)によって、2019年に2600万ドル(約28億5700万円)を稼ぎ出し、この年のYouTubeを利用した収入でトップとなった。

しかし子供たちがこうしたカジュアルな広告入りビデオに夢中になることに両親はあまりいい顔をしていない。最近iPhoneとAndroidで視聴時間コントロール機能が強化されたおかげで両親は子供がYouTubeを見る時間を制限することができるようになった。またDisney+を始めとする子供向けコンテンツを豊富に揃えるストリーミングサービスによって、両親や子供にとってYouTube以外の選択肢も増えている。

子供向けとして適したコンテンツに投資するというYouTubeの決定は広告主を安心させ、いっそう広告を掲出させるための戦略の一環なのだろう。最近、企業はインターネットへの広告出稿にあたってウェブセーフティー、つまり広告によるブランド毀損のリスクに神経を使うようになっている。しかしこうした努力はYouTubeでは裏目に出ることも多かった。

YouTubeの広告収入は2019年には15億ドル(約1648億円)を記録するなど好調で、今のところ懸念すべき点はない。しかしテレビ広告市場が急速に縮小している現状からすればネット広告には今後さらに大幅な拡大の余地がある。TV広告は依然として巨大だ。昨年の米国におけるTV広告は700億ドル(約7兆6917億円)だった。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

YouTubeがユーザーのコメント履歴を見せる新機能の提供を開始

昨年9月、YouTubeはプロフィールカードという新機能のテストを開始した。ユーザーが公にしている情報や最近のチャンネルでのコメント履歴を表示するというものだ。過去のコメントにアクセスしやすいようにすることでクリエイターが自分のファンをより簡単に特定できるようにするとされている。そして今回、YouTubeはこの機能をまずはAndroidで一般に提供する。

ユーザーが「コメントを開拓したり、他の人とつながりを構築したり、そしてYouTubeを全体的により利用しやすいものにしたりするのをサポートできれば」とYouTubeは説明する。

プロフィールカードを使うには、コメントした人のプロフィール写真をタップするだけ。すると、その人のカードを見ることができる。ポップアップカードには名前、プロフィール写真、サブスクリプション、購読者の数、最近のコメントなどが表示されている。全ての情報はYouTube上でおおっぴらになっているものだが、プロフィールカードは1カ所に集められている。

もしあなたがコメントした人のチャンネルをすでに購読しているなら、プロフィールカードには上記のものが表示される。そうでなければ、赤い「購読」のリンクをクリックしてコメントした人をYouTubeでフォローできる。

はっきりさせておくと、表示されるコメント履歴はユーザーのYouTube上での全コメント履歴ではない(それも面白そうだが)。プロフィールカードは、あなたがカードを見るためにクリックしたときに視聴しているチャンネル上のコメントを表示する。コメントした人のチャンネルへのリンクも下のほうに表示される。

YouTubeは、この新機能はコミュニティメンバーとつながり、チャンネルで最もいいコメントをした人を見分けるのに役立つとしている一方で、トロル(ネット荒らし)を特定するのにも役立つ。チャンネル上でコメントした人の履歴を確認できることは、例えばクリエイターやモデレーターが同じユーザーからのコメントを非表示にすべきかどうか、あるいはそのユーザーが「承認されたユーザー」リストにふさわしいかどうか判断するのに使える。

この機能のテストが昨年秋に始まった時、フィードバックは概ね良好だった。一部では積極的にコメントすることで自身のチャンネルのプロフィールを有名にできるとみる向きもあった。しかし最近のフィードバックでは、コメントが表示されないようオプトアウトする選択肢を求める声もあったようだ。

この機能は現在Androidで利用でき、将来的には他のデバイスでも提供される。プロフィールカードはYouTubeで利用できるようになった変更の1つだ。同様に新しい機能としては、iOS端末上の購読フィードでのオプショナルトピックがある。この機能を使うと購読者は、購読しているものに「今日」「見てないもの」「ライブ」「投稿」「続きを見る」といったトピックでフィルターをかけやすくなる。

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(翻訳:Mizoguchi

YouTubeが子供向けコンテンツでのターゲット広告とデータ収集の制限を開始

YouTubeは、同社とクリエイターが子供向けコンテンツから収集できるデータの中味を公式に制限し始めた。これは、2019年9月に1億7000万ドル(約184億円)という多額の罰金が科せられたことを受けて、同11月に約束された措置だ。子供用のコンテンツが、同社にとって膨大な利益を生むものだったことを考えると、これは同社と、大手クリエーターにとって、大きな財政的打撃となる可能性がある。

主な変更は、2019年11月に発表されたように、子供向けであると判断された、あるいはそう申告されたすべてのコンテンツについて、視聴者は無条件で子供と見なされるようになったこと。有料会員制のYouTube Premiumユーザーであることが確認されている場合でも、YouTubeはそのユーザーを10歳の子供とみなして、ユーザーデータの扱いが制限されることになる。

(関連記事:グーグルとFTCの和解で示された子供のプライバシーの価値はわずか181億円

これには多くの理由がある。そのほとんどは、法的責任を回避すること。同社が、子供向けのコンテンツを見る人はすべて子供であると仮定することは、一種の安全策だが、残念な結果をもたらすこともある。

データ収集の削減は、ターゲット広告がなくなることを意味する。ターゲット広告は、通常の広告よりもはるかに大きな価値を生み出すもの。その結果として、子供向けコンテンツを作成しているすべての人にとって、大きな収入の減少をもたらす。たとえば、現在YouTubeでトップの収益を上げているクリエーター、Ryan Kaji(ライアン・カジ))氏(彼自身も子供だ)も例外ではない。

また、クリエーターが得られるはずの視聴者のインサイトも制限されることになる。これは、視聴者層を理解し、測定値を改善したいと考えている人にとって、非常に重要な情報だ。エンゲージメントを増進させるコメントや通知なども無効になり、チャンネルにとって損失となる。

Googleとしては、「クリエイターがこの新しい状況に対応するのを支援し、ファミリーコンテンツというエコシステムをサポートすることにコミットしています」と表明している。ただし、本当にその思惑どおりにできるのかは不透明だ。すでに多くの人が、システムは明快ではなく、これがYouTubeの子供向けチャンネルの死につながる可能性があると、不満を述べている。

これでポリシーが公になったので、これがクリエイターにどのような打撃を与えるのか、それを緩和するためにGoogleは実際に何ができるのか、じきに確かなところがわかるはずだ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)