12月のテストが成功したことで、Astraは、打ち上げモデルの構築と反復型開発の作業に何年もかけて取り組んできた成果を得ることができた。同社はもともと、衛星を迅速に打ち上げることを目指し、DARPA(Defense Advanced Research Projects Agency、米国防高等研究計画局)が資金提供して実施した技術開発レースを追求していたが、そのレースは賞金の該当者が出ることなく期限切れになってしまった。12月に行われたテストの成功により、Astraのモデルの実行可能性は証明されたが、実際にペイロードを届けるための軌道速度を達成するにはわずかに足りなかった。同社によると、これは比較的簡単に解決できる問題であり、ソフトウェアの微調整で完全に管理できるとのことで、今年の夏には最初の商業衛星を納品する予定だという。
Tula Mic の左右の側面にあるコントロールボタンにはそれぞれラベルが付けられているが、それぞれが何をするのものかを覚えるまでには、付属のユーザーガイドを何度も参照しなければならなかった。アイコンは役に立つが、必ずしもすぐに直感的に使えるとは限らない。だが、タッチ式のパネルや入力スクリーンではなく物理的なコントロールがあるのはよいことだ。
Tula Micの199ドル(2万円強)という価格は、市場をリードする USB マイクの多くと似たような価格設定だ。それがフル機能を備えたスタンドアロンのデジタルレコーダーでもあるという事実は、別途デジタルレコーダーを買う場合には同じくらいの支払いが必要であることを考えると、コンパクトなパッケージで柔軟なポータブル録音の手段を探しているひとにとっては明らかな選択肢となる。
Virgin Orbit(ヴァージン・オービット)は軌道打ち上げの成功後も、歩みを緩めるつもりはない。同社は、オランダ王立空軍(the Royal Netherlands Air Force、RNAF)のペイロードの打ち上げを発表したばかりだ。これはオランダ国防省が開発した初の衛星で、さまざまな通信実験のテストプラットフォームとして機能する小型衛星だ。
この新しいシリーズAラウンドは、シリコンバレーのベンチャー投資企業Xplorer Capitalと、ドイツの成長株ファンドFutury Regio Growthが主導した。WingcopterのCEOで創設者のTom Plümmer(トム・プラマー)氏はインタビューの中で、シリコンバレーの投資企業を加えたことは、同社にとって特に重要だったと話している。FAA(米連邦航空局)の規制をクリアして事業認可を得るための試験飛行の実施や、将来の米国におけるドローン製造のための同国支社設立など、米国進出の準備を進めている最中だからだ。
プラマー氏は、Wingcopterの特許技術であるティルトローターからはロングテールとしての価値が生まれ、幅広い業界で活躍できる可能性があると見ている。だが、その価値を本当に実現するまでは、M&Aによる可能性は一切探らないという。その一方で同社は、ユニセフのAfrican Drone and Data Academy(アフリカン・ドローン・アンド・データ・アカデミー)に協力して、ドローンの飛行と運用のための訓練プログラムを実施するなど、未来の潜在顧客のための種まきを始めている。
シリーズBラウンドによる資金はこの「クリエイター助成プログラム(Creator Grant Program)」にも充てられる。Clubhouseブログによればのプログラム「プラットフォーム上で人気を得つつあるクリエーターをサポートする」ための仕組みだという。Clubhouseのモバイルアプリはセレブや政治家などをクリエイターとして引きつけることに驚異的な成果を挙げている。クリエーターが収入を得られるようにすることは現在のクリエーターの関心を持続化させると同時に、新たな関心を刺激してメンバーへの参加を促すのに役立つことは間違いない。YouTubeやTikTokでインフルエンサーのようになれるというのは魅力的な可能性だ。
Rocket Lab(ロケット・ラボ)はニュージーランド標準時1月20日午後8時26分(日本標準時1月20日午後5時26分)、18回目のミッションであり、2021年最初のミッションとしてロケットを打ち上げた。Another One Leaves The Crustミッションはニュージーランドのマヒア半島にある同社のLaunch Complex 1から離陸し、ヨーロッパを拠点としドイツ、スウェーデン、チェコ共和国に施設を持つ衛星メーカーOHB Groupに代わって、通信用超小型衛星を1機打ち上げた。