SonyがGoogle Glassの自滅を待っていたかのように独自の電脳眼鏡を再デビュー

 

SonyのSmartEyeglass Attach!は今年のConsumer Electronics Show(CES)でデビューし、既存の眼鏡やゴーグルなどに装着して使う点がユニークなスマートアイウェア(smart eyeware)だ。コンセプトとしてはGoogle Glassと同じ物だが、Google Glassがこけた今となって、上のようなデモビデオをしっかりと発表するSonyの根性がおもしろい。

でもスマートグラス(電脳眼鏡)は、Googleよりも本来デバイスメーカーであるSonyが出す方が似合っている。同社は、特殊なスポーツファン向けのアクションカメラや、企業のニーズに対応したVAIOシリーズなど、ニッチ的な製品も少なくない。このSmartEyeglass Attach!は、これまでのGoogle Glass的なSmartEyeglassをモジュール化してユーザの自由度を高め、産業用としても、あるいはアクションスポーツ用としても、高価な専用デバイスの必要性をなくし、いろいろな実際的ニーズにより簡易に対応しようとしている。

Sonyは、このプラットホーム向けの開発をデベロッパたちに勧めている。これはいわばSonyのスマート眼鏡バージョン2.0だから、Googleのように途中で放り出さず、長期的に取り組むと見てよいのだろう。むしろSonyは、Google Glassが遺した、スマートグラスに関する世間の理解、さまざまな情報、そして、産業界や企業、ヘルスケアなどの分野における用途や使い方のイメージ、などなどをきわめて有利に利用できる立場に、今いる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple、FaceTimeとiMessageのセキュリティーを強化。2ステップ確認を導入


Appleは、音声・ビデオおよびマルチメディア・チャットコミュニケーションのツールである、FaceTimeとiMessageのセキュリティーを改善した。今日(米国時間2/12)から両サービスでは2ステップ確認[two-factor authentication]を利用するオプションが追加された。これは、新しいデバイスでApple IDのメールアドレスとパスワードを使ってiMessageやFaceTimeを利用しようとするとき、信頼されたデバイス経由で入手した確認コードがないとサービスにアクセスできないことを意味する。

このしくみは、iCloudの2ステップ確認、あるいはキーチェーンでAppleデバイス間のパスワードを管理している人ならおわかりだろう。既にiCloudで2ステップ確認を有効にしている人は、FaceTimeとiMessageても有効になる。新たな保護レベルが加わることによって、iMessageの履歴からプライベートな画像を盗まれたり、オンラインでなりすましされたりする危険を減らすことができる。

2ステップ確認は、端末でアカウントから一旦ログアウトして再ログインする時にも発動する。つまり、端末上でアカウントを一時停止したり、システムアップデートやSIM交換をした場合にも、信頼できるデバイスが必要になる。これはAppleの貴重な一歩であり、遠からず同社が全サービスに2ステップセキュリティーを採用する前兆であることを願いたい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


2014年に出荷されたAndroid Wearデバイスはわずか72万台。トップはMoto360(Canalys調べ)


昨年の消費者はスマートウォッチを選り好みしなかったが、だからといって買い漁ったわけではなかった。調査会社のCanalysが今日(米国時間2/11)発表したレポートによると、2014年に出荷されたAndroid Wearベース端末はわずか72万台強で、この年の「スマート・ウェアラブル・バンド」総数460万台の16%だった。Moto 360が集団の先頭を走り、Pebbleも豊富なアプリと積極的価格のおかげで好調を保っているとレポートは伝えている。

出荷台数100万を切るこの数字は、Android Wearにとっても参加OEMにとっても、大成功とは言い難い。ただしMotorolaのMoto 360は、供給不足が原因と思われる。LGのG Watch Rは、初代のG Watchより好調のようであり、これはGoogleのウェアラブル用プラットフォームを使用しているOEMが、市場の探究を続けるうちに重要な教訓を学んでいることを意味している。

ただし、Android Wear端末が出回るようになったのは2014年の後半になってからだ。それでもこの数字は、OEM各社がまだ市場を見守っている段階であることを示すものであり、価格へのプレッシャーもすでに高まっている(アクセサリーとして使われるにもかかわらず、中級スマートフォン自身よりも高い)。そしてGoogle製プラットフォームとOEMメーカーの未来の鍵を握っているのは、皮肉なことにApple Watchかもしれない。

Appleのスマートウォッチは4月にやってくる。AndroidとAndroid Wearにとってはライバルである一方、報道や消費者のマインドにApple Watchが出現することによって、Android端末オーナーに、同等品を探す気を起こさせるかもしれない ― スマホごと買い替えることと比べれば。仮に初期の比較(AppleがWatchの販売台数を公表したとして)でクパチーノの腕時計コンピューターが大きくリードしたとしても、長い目で見れば、Android Wearが恩恵に預かる可能性はある。

Android OSは、2008年(HTC Dreamが最初の一般向け端末としてデビューした年)の64万500台から、2009年には10倍増したので、Android Wearも、スマートデバイスを腕につけることの価値を誰かが消費者に示すことができれば、まだまだ伸びるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Mac向け次世代標準写真アプリ、プレビュー版レビュー―iPhoneアプリの強力デスクトップ版

今月、AppleのOS X向け次世代写真アプリ が初めてクパチーノのAppleキャンパスの外に出た。このアプリが最初に発表されたのは去年6月のWDCカンファレンスのときだったから、すでに7ヶ月が経っている。われわれはこのアプリのプレビュー版を数日間テストするチャンスがあったのでファースト・インプレッションをレポートしたい。

TechCrunchは頻繁に写真撮影を命じ、それに対して料金を払ってくれているから、私は厳密な意味で「プロ写真家」の仲間に入るだろう。しかし過去の写真の管理に関しては大の怠け者だ。普段の写真の整理には一切ソフトを使っていない。私的な写真を撮るカメラはiPhoneだけだ。整理や後処理にもAppleが標準で提供するアプリで十分に満足している。

そういう次第なので、私は新しいPhotos for OS Xが大いに気に入った。このソフトウェアはデザイン、機能ともにiOS版とそっくりだ。ただし、すぐに気づく相違は、デスクトップ版が桁違いにスピードが速いことだ。Macにカメラや外付けストレージを接続して現行のiPhotoで開こうとするとかなりのフラストレーションを感じる。そして往々にしてビーチボール・アイコンがぐるぐる回ったままハングアップしてしまう。

新しい写真アプリはまったくゼロから作りなおされており、こうしたイライラはすべて解消されている。まだプレビュー版であるにもかかわらず、あらゆる面で現行iPhotoより良い。

当初iCloudから写真ライブラリ(ベータ版)を読み込むのには多少時間がかかるが、巨大さを考えれば、予想より短時間ですむ。いったんローカルに読み込んでしまえば、新しいPhotosアプリは断然光る。あらゆる面で最新のデスクトップの写真アプリがそうであるべき振る舞いをみせる。つまりユーザーがいっさい手を出すことなく適切に写真を整理してくれる。ブラウズと検索するのも快適だ。

最初に述べたように私は写真の管理に関してあまり複雑なことはしない。アルバムの作成もすべてアプリまかせだ。新しいPhotosアプリでいちばん気に入ったのは、まさに私のそういう使い方にぴったりだという点だ。自動的に適切なアルバムを作成してくれるので、今後は、写真を友人と共有したり、気に入った写真をプリントアウトするする機会も増えそうだ。

またPhotosは写真の編集機能でも優れている。デフォールトではもっともよく使われる編集機能だけが表示される。大多数のユーザーにとってはワンクリックですむ自動修整で十分だろう。ユーザーは必要ならメニューから細かい修整機能を順次開ける。

AppleはiPhoneで写真というものを決定的に変えた。iPhoneさえ持っていれば友達にも興味があるような写真を誰もがスナップ撮影できるようにした。まずiOSに登場したPhotosは近くOS X,にやってくる。Photosアプリはもちろんプロ向けではない。しかし一般ユーザーにとっては、現在のバージョンでさえ理想的な写真管理ツールだ。特に私のように整理を面倒がる怠惰なユーザーにはありがたい。

新しい写真アプリは現在デベロッパー向けプレビュー版だが、この春には公開ベータ版がリリースされるはずだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


AppleのiOS 9は安定性向上とバグ一掃が主眼―ユーザーには機能追加よりずっとありがたい

いつも信頼できる情報を流す9to5Macの最新の記事によれば、Appleの次世代OS、iOS 9は安定性の向上とバグの一掃が主たる開発目標となっているという。

2015年にはiPhone、iPad、iPod TouchのOSのメジャー・アップデートが予定されているが、これまでのような大量の新機能の追加から一歩退いて、既存の機能がさらに効率的かつ安定して作動する改良を加えるという方向になった。Appleはこれまでもこうした方針を採用したことがある。デスクトップのOS X Leopardの後継としてリリースされたSnow Leopardはまさに安定性の向上を主眼としていた。

Appleの全プラットフォームを通じて、iOS 8はもっとも大胆なアップデートだった。デベロッパー向けにまったく新しいツールが多数追加され、開発の自由度が大きく高まった。またクロスプラットフォームの基礎が提供された。Continuity機能によってMacとの連携が可能になり、Apple Pay、Apple Watchなどへの互換性が確保された。これまでのアップデートと異なり、こうした根本的に新しい機能の追加は、OSのもっとも基礎となる部分にまで改変を及ぼした。

iOS 7もビジュアルなルック&フィールを一新するという大きなアップデートだった。Appleのすべてのモバイルのほとんどのユーザー・インターフェイスが影響を受けるた。つまりこの2年間、Appleの全精力は新機能の開発に向けられていたわけで、こうした数々の新機能を最適化する時間がほとんどなかったことになる。

9to5Macによれば、iOS 9では全般的なパフォーマンスのチューニングに加えてバグの修整が大きな目的となっている。またOS自体のサイズのコンパクト化に加えて、16GBデバイスでもアップデートが可能となるよう、必要なストレージの空き容量の最小化にも取り組んでいるという。もちろん新機能も発表されるが、次回のアップデートの主眼は安定性の向上だというのが9to5Macの見方だ。

iOS 8のローンチ直後からApple専門家やメディアは一致して安定性の向上が必要だと強く主張してきた。画期的新機能を求めるプレッシャーがあれほど強くなければ、Appleはもっと安定した快適なユーザー体験を提供できただろう。またアプリのデベロッパーも安心して新機能を利用できただろうし、エンド・ユーザーもその恩恵にあずかったはずだ。

Appleは向こう1年程度、新機能提供レースに関してAndroidその他のライバルの動向を気にする必要はないはずだ。過去2回のメジャー・アップデートでiOSはライバルに対して十分なリードを得ることができた。さらにフラグメンテーションのためにAndroid陣営ではほとんどのユーザーがいまだに古いOSを使うことを余儀なくされている。Appleの成功の大きな要因を占めてきたユーザー満足度のさらなる向上のためにも、安定性向上に集中することは賢明な戦略とえるだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


モジュール化スマートフォンProject Araの肯定的な未来を見せてくれたVestigenの多機能センサ機器

Project Ara(プロジェクトAra)は、徐々に商用製品の発売に近づいている。シンガポールで行われたカンファレンスが、この、‘モジュール的パーツ任意組立/取り替え型’スマートフォンの、近未来の姿を垣間見せてくれた。たとえばVestigenという企業は、さまざまなテストストリップ(下図)を使って、水の水質(飲用適性)や血液の血糖値など、いろいろな検査ができる製品を披露した。

VestigenのCEO Alexander Kriskoの説明によると、このようなツールによってAraはホビイストのおもちゃの域を脱し、世界中の人びとの生活の質を良くしていくための本格的なソリューションを提供できる、という。〔たとえば低開発国における飲み水の衛生状態の改善。〕

Araのアドバンテージは、起業や研究開発の初期費用が低いことだ。モジュールの費用は、本格的な検査機器などに比べると大幅に安い。部品としてのセンサは今とても安くなっているし、コンピューティングや通信の機能に関してはAraの既製のモジュールをそのまま利用できる。

Araは今年プエルトリコで消費者テストを行う予定だが、今後は世界中のエンジニアや医師やエイドワーカー(人道支援活動家)、それにコンピューティング==モバイルである人びとが、Araのきわめて安いハードウェアコストをベースに、今まで一部の先進国でしか得られなかった技術的果実を、いろいろ実らせていくだろう。 Vestigenの製品を見ていて、そう思った。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Facebook発セレブ用ツールのMentions、アップデートしてTwitterにも投稿可能に

Facebookには「セレブ専用」である「Facebook Mentions」なるアプリケーションがあるのをご存知だろうか。昨年リリースされたもので、セレブがファンや他のセレブと交流しやすくするための機能を持っている。このMentionsに驚きの機能がついて新しいバージョンがリリースされた。セレブが利用するソーシャルツールとしては双璧をなすTwitterなどにも投稿できるようになっているのだ。

これによりMentionsを使えば、メニューから選択するだけでFacebook、Instagram、そしてTwitterにも投稿できるようになった。また投稿の削除機能もついている。Facebookに投稿する場合と同様に写真なども投稿することができる。また各ソーシャルネットワーク毎にメッセージを編集したり、あるいは投稿時に写真を最適なサイズに調整してくれる機能もついている。

さらに自分がメンションされている投稿のみでなく、特定のトピックスに関するフィードもフォローできるようになった。すなわちハッシュタグや特定の個人を指定して、そこに関する情報を集めることもできるようになっているのだ。自分個人のみでなく、自分の関係する団体やイベントについての情報も得られるようになったということだ。

この方向性は正しいものと言って良いのではないかと思う。Twitterなど他のネットワークとの連携も深め、こうした方向にさらに進化していくのであれば、セレブたちのオンラインプレゼンスの場として圧倒的な地位を築いていくことになるかもしれない。そしてセレブ利用者が増加することにより、一般の利用者も増えていくというスパイラルを狙っているのだろう。

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(翻訳:Maeda, H


ディズニー、マーベルとスターウォーズの専用購読サービスを検討中


Disneyは、ブロードバンド購読者にケーブルや衛星の契約なしにコンテンツを提供する、DishのSling TVのようなサービスとの新たなつきあい方を模索している。もっと嬉しいことがある。Disneyの計画には、マーベルコミックスやスターウォーズ専用のプログラムも入っている。これは私の夢を叶えるものであり、これで残りの人生を幸せに暮らすことがてきる。

月間20ドルのSling TV基本パックには、すでにDisneyからの11チャンネルが含まれており、Bob Igerが今日のアナリスト会見で語った内容(via Deadline)から、同社が既にストリーミングの拡大を真剣に考えているが伺われる。Disneyにとってこれはまだ暫定的な試みであるとIgerはクギを刺す。エンターテイメントの巨人は、直接ストリーミングが未来のコンテンツ提供の最先端であるとしても、殆どの消費者にリーチするためには、旧来の放送と有償テレビ配信のしくみが必要であることを重々承知している。

しかし、Sling TVや他の類似サービスは、ケーブル購読させるためには別のインセンティブが必要な若い視聴者への道を開くものだとIger は言う。そして私が推測するに、それは「われわれは視聴者のいる所へ行く」の言い方の一つにすぎず、ネット配信購読者をバンドル購読信者へと変え、パートナー企業を喜ばせることを示唆している。

行間を読めば、Disneyは自社の最も人気のあるブランドを、スーパーファンが高額な料金なしに(かつ海賊行為に走ることなく)見られる専用サービスとして提供することに、大きな価値を見出し、まさにその方向に進もうとしているように見える。そしてDisneyがマーベル(シテマティンク・ユニバースおよびテレビ)とスターウォーズ(アニメーションシリーズ、スピンオフ作品、およびメイン作品群)の両方に持っているコンテンツの量を踏まえると、いずれのブランドに関しても、専用チャンネルの実現は容易だ。

今のところ、Igerのためらう様子を見る限り、近々そのような提供形態が見られる確率は低い。しかし、私にはその確率を知らせないでほしい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple、2014年もモバイル広告売上で圧勝、トラフィックはAndroidが63%


Appleは2014年の広告売上で他を圧倒した。Opera Mediaworksの最新調査によると、Androidが広告インプレッションで史上最高を記録し、市場全体をリードしているにもかかわらず、この結果となっている。Androidは、BlackBerryや多機能携帯電話等の旧プラットフォームの犠牲によって成長している。つまり、Androidが伸びてもAppleは縮小せず、iOSベース端末は裕福なリッチメディアやビデオベースの広告キャンペーンで未だに明確なリーダーを続けている。

Operaによると、Androidは2014年にモバイル広告トラフィックの62.69%を占めた。一方iOSは27.18%だった。しかしiOSは、モバイル広告売上および収益化の51.67%を構成し、インプレッション全体で大きくリードしているAndroidは41.20%に留まっている。Opera Mediaworksはこの理由の一つとして、Androidの成長源を挙げている。iOSは、先進国および西欧市場で依然としてトップを走り、Androidは途上国に供給してきたプラットフォームからの移行を中心に成長した。

さらに注目すべきことがある。AppleのiPadは引き続き売上の大きな部分に相当し、トラフィック全体では5%以下ながら、売上では13%近くを占めている。iPod Touchでさえ、未だにBlackBerryとWindows Phoneを合わせたよりも売上は多く、わずか1.5%未満というAndroidタブレットの売上シェアに迫りつつある。

Opera Mediaworksは、ゲーム部門が2014年にインプレッション、売上シェア共に大きく成長し、音楽、ビデオ、メディアという過去3年間トップ3を守ってきた部門を追い落とす勢いであるという結果も伝えた。

Appleの前四半期の爆発的なiPhone販売は、今後もモバイル広告の売上を同社がリードする幸先のよい兆候であり、iPhone 6 と 6 Plusの大画面は、iOSユーザーが既に感化されつつあるリッチメディアやビデオ広告などのより高収益な広告フォーマットを後押しするだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Amazon、実店舗へじわりと一歩―パーデュー大学に自社社員を配置したストアをオープン

Amazonはアメリカの大学キャンパスで地歩を固めようとしている。今日(米国時間2/3)、Amazonは自社社員を配置した最初の実店鋪を華々しくオープンさせた。パーデュー大学に開設されたAmazon@PerdueではAmazonの社員がアイテムの注文と引取の応対に当たる。大学教科書のセールスに役立つのはもちろんだが、このストアは事実上、カタログセールスショップとして機能する実店舗であるという点に大きな意味がある。

このAmazonストアにはパーデュー大のロゴを表示するpurdue.amazon.comという専用ポータルが用意され、学生は各講義の教科書を特別価格で購入できる。こうしたアイテムは注文すれば翌日にはストアに届いている。また学生は自分のデバイスからアイテムを購入し、Amazon@Purdueを送り先に選ぶことができる。ストアに注文した品が届くとメールで知らせてくれる。ストアではカウンターのAmazonの社員またはセルフサービスのロッカーを通じてアイテムを受け取る。

Amazonはこの春にはキャンパス内の別の場所にさらにストアを開設する計画だ。同時にパーデューの全学生に対して教科書の無料翌日配送を行う。

利便性、価格に加えてキャンパスと一体化させたAmazonのブランディング戦略は巧妙だ。大学に売上の一部を支払うことで場所を確保すると同時に大学のカリキュラムと一体化したセールスが可能となる。しかもこのストアは「ありとあらゆる商品を備えたコンビニ」として機能する。学生としてはわざわざ遠くの実店舗に足を運ぶ理由が大きく減るだろう。

このストアが予期どおりに機能するなら、アメリカの大学生の消費行動に大きな変化が起きる可能性がある。Amazonはすでにカリフォルニア大学デービス校、マサチューセッツ大学アマースト校とも提携関係を結んでいる。パーデューの試みは第一歩に過ぎない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Amazon、手持ちの紙書籍をスキャンしてデジタル化するアプリ、Kindle Convertをリリース

愛書家にとって、大量の紙の書籍をいずれKindle版に買い替えなければならないという展望は憂鬱なものだ。そこでAmazonは新しい選択肢を用意した。Windows向けのKindle Convertというソフトは紙の書籍をKindleのフォーマットでデジタル化できる。フォントサイズの調整、手持ちのどのデバイスからでも続きが読めるWhispersync同期機能、Amazonクラウドへの無料バックアップなどの機能が提供される。

ただし、手間はかかる。ソフトの料金はキャンペーン価格で19ドル(定価は49ドル)にすぎないが、手持ちの本をKindleファイルに変換するためにはスキャナーで各ページをスキャンしなければならない。フラットベッド・スキャナーでも一度に最大2ページしかスキャンできない。またThe Ebook Readerによれば、このサービスが提供されるのは当面アメリカのみだという。

幸いなことに、ハードウェアに対する要求は高くない。Kindle Convertは.jpeg、.tiff、.pdf、300-600 DPI、カラーなら24bit、グレースケールなら8bit、あるいは白黒2値 のファイルをサポートする。このフォーマットであれば、オールインワンのプリンターに内蔵されているスキャナーを含め、ほとんどすべての市販のプリンターで対応可能だ。

一生その作業にかかりきりになってもよいという修道院の図書係僧でもないかぎり、Kindle Convertで蔵書をすべてデジタル化しようというユーザーはいないだろう。いくら金の節約になるといっても手間がかかり過ぎる。

しかしそれでもKindle Convertは大いに役立つに違いない。通常ではデジタル化が望めない絶版本や稀覯本のKindle版を製作できるわけだ。またKindle Convertは写真、図版も含めてデジタル化されるので日記その他の個人的な文書や写真をデジタル書籍にするにも便利だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Appleストアは、Apple Watchを売るためにジュエリーショップの手法を導入する


AppleがApple Watchを売ることは、iPhoneメーカーにとって大きな変革であり、同社の小売体制は新たなウェアラブルを取扱うために転換しようとしている。先週本誌の週刊AppleCastは、Apple Watchによって小売戦略がどうシフトするかを議論したが、このたび9to5Macは、Appleの物理的小売店舗が最高級のApple Watchをも安全に販売し、潜在顧客が新製品や数多くのオプションを店内でたっぷりと体験できるための具体的変更の数々について報じている。

Apple Watchは、夜間および販売を待つ間カスタムメイドの金庫に保管され、そこにはMagSafe充電器(Apple Watchのために新たに導入された円盤型バージョン)が備えられてる。ユーザーがウェアラブルを近くで見るための新たな陳列テーブルも設置される。さらに、店を訪れた人々がApple Watchのモデル、材質、カラーの様々な選択肢を試用し、店内を歩き回って実際に着けて生活した時の感覚を味わえるように、新たな販売手法が導入される。

もう一つの変更は、小売店舗に秤が導入されることだと9to5Macは言う。その秤は、Apple Watch Editionバージョン(24金を含む貴金属で作られる)が、持ち出された時と同じ量の金を含有していることを確認するために使用される。良くできた偽物とすり替えたり、微量の金属を取り除いてから返品しようとすれば、派手な犯罪を演出することになる。

これらの噂は、Appleが数千ドルに及ぶ幅広い価格帯でウェアラブルをデビューさせるという以前からの情報を裏付ける。金庫や秤は宝石商の必需品であり、それはApple Watchを店頭で消費者に販売するために、今とは大きく異なる接客手法がとられることを意味している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


iPhone 6は大量のAndroidユーザを奪った、この広大な草刈り場がAppleの今後の伸びしろになる

Appleの最新のiPhoneの顧客は、古いiPhoneからのアップグレードだけではなくて、むしろその大多数はそのほかのプラットホームからの移行だ。AppleのCEO Tim CookはWall Street Journalのインタビューで、最近iPhoneを買っている消費者の相当大きなパーセンテージが、iPhone以外のデバイスから来ている、そしてその多くがAndroidからの移行だ、と述べた。これはたぶんAppleにとって、前四半期にiPhoneが7450万台売れたという新記録よりも良いニュースだ。なぜならこの数字(Androidからの移行)は、まだまだこれからも伸びる余地が大きいからだ。

前四半期にAppleが達成した巨大な数字を見て、一種の天井観を述べるアナリストも少なくないが、でも重要なのは売上の数字よりもむしろ、それがどんな形で達成されたのか、だ。AppleのCEO Tim Cookは、最初の一台目のスマートフォンを持っている/いた大量の初心者的ユーザを重要な機会ととらえ、中国本土のような市場での同社の成功はそのことを実証している、と述べている。

未開拓のスマートフォン市場のサイズは、世界経済の動向にも左右されるし、とくにハイエンド機の市場は景気の影響を受けやすい。それに対して、今Android機を持っているスマートフォンユーザの数は、具体的に把握できる。それは巨大な市場であり、ここ数年、着実に成長してきた。

iPhoneが今置かれている状況は、Macがたどってきた過程と似ている。Macも初期には成功し、その後競合製品に市場を奪われ、それから再び盛り返した。ただしiPhoneはMacのように、途中、綱渡り状態になったことはなく、むしろ市場で一貫して維持してきた実力が、競合機種からの大量移行を招き寄せた。iPhoneがAndroidユーザに対して発揮した強い説得力を、MacがPCユーザに対して持つならば、それは巨大な売上に結びつくと思うが。

Androidデバイスが今後、その機能や魅力においてiPhoneを上回るものになる、とは考えられない。対してAppleは、iPhoneの大型画面機を出すことによって、多くの人たちがどっとiOSのハードウェアに流れる要素を作り出した。そしてSamsungが舵を失った船のようになってる今は、Appleにとって、向かうところ敵なし、という楽ちんな状態になってしまった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


GoogleのCFO曰く、Glassは「一時停止」と「リセット」が必要なケース


Googleの最高財務責任者(CFO)、Patrick PichetteはGoogle Glassの未来に関してあまり楽観的ではなかった。今日の2014年Q4収支会見で語った。Pichetteは同プロジェクトについて、Googleはたとえ相当な投資をしたテクノロジーであっても、うまくいかない時には一歩退く会社であることを示す一例であると語った。

「チームがハードルを越えられない時、しかしまだ多くの可能性があるとわれわれが考えた時は、一旦停止してから時間をかけて戦略をリセットするよう言い渡すことがある。最近Glassでそうしたように」とPichetteは言った。「そして、プロジェクトが期待したようなインパクトを与えられない時は、苦渋の選択をして中止する。それはみなさんが何度も目にしてきたことだ」

Googleは去る1月19日にGlass Explorerプロジェクトを中止し、Tony Fadellの消費者向ハードウェア部門が引き繋いだ。Googleは引き続きデベロッパーにこのプラットフォームでの開発を薦めており、Fadellの下へ移管されたことはGlassの終焉を意味するものでもないが、今日のPichetteの発言は、Glassプロジェクトの実験結果に対する会社トップによる最も具体的な声明であり、近い時期の消費者向け販売を示唆するものでは決してない。

Glassは何か別の形で生き延びるかもしれないが、Pichetteの今日の意見を聞く限り、いつか再び現れた時の姿にわれわれは気付かないかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Googleの2014年Q4:EPS 6.88ドル、売上145億ドル共に予測を下回る


Googleは今日(米国時間1/29)の取引時間終了後に第3四半期の決算を報告し、総売上181億ドル、トラフィック獲得コストを除いた(ex-TAC)売上145億ドル、非GAAP 1株当たり利益(EPS)6.88ドル、GAAP EPS 6.91ドルだった。

ウォール街のウォッチャーらによる予測は、非GAAP EPS 7.13ドル、売上148億ドルだった。今四半期で注目されていた数値の一つが売上成長率で、これは前四半期に過去5年間で初めて対前年比成長率20%を割ったためだ。今回Googleのex-TAC売上は、前年同期と比べて7%しか増えておらず、投資家を心配させる可能性が高い。

Googleは、同四半期の平均クリック単価が対前年比8%下がったことも報告したが、有償クリック総数は14%増加した。

この決算報告書で重要なもう一つの分野は総支出額だ ― Googleの2014年Q3の運営費用の利益に対する割合は1年前より増えており、これは人員増加が一因だ。今四半期の運営予算は67.8億ドルで、前年の50.3億ドルより増えている。

基本的にGoogleは、巨大な広告部門から売上を分散させるべく、他の事業を成熟させることに今後も力を入れていく。例えばこの四半期にGoogleは大きな投資を行ってYouTubeの製品体系を変更したが、これによって今後同事業における利益率を上げることができるかもしれない。

これでGoogleの会計年度も終了し、2014年通年の売上は660億ドル、基本EPS 21.37ドルとなった。2013年はそれぞれ555億ドル、19.41ドルだった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google、向こう24時間Inbox招待キャンペーン実施中―MicrosoftのiOS版Outlookのローンチに対抗

GoogleはGmailチームが開発した新しいモバイル・メールアプリ、 Inboxについて、向こう24時間に申し込んだ場合、即刻招待すると発表した。これはGmailの公式アカウントでツイートされ、次いでInboxサイトのプロフィールにも掲載された。

inboxへの招待希望者は、東部時間で今日の正午から明日の正午〔日本時間1月30日午前2時から1月31日午前2時まで〕の間に、個人のGmailアカウントからからinbox@google.comに空メールを送信すればよい。折り返し招待メールが届くはずだ。

24時間というのはinboxの招待キャンペーンとしては最長で、また2015年にはいって最初のキャンペーンだ。これまでinboxは招待ベースで徐々にユーザーを拡大してきており、申し込みをしてもいつ招待されるかは不明だった。しかし向こう24時間以内に申し込めば間違いなしにすぐ招待される。

もうひとつ興味深いのはタイミングだ。たまたま今日(米国時間1/29)はMicrosoftがOutlook for iOSをリリースした日だ。このアプリはMicrosoftが2014に買収したサードパーティーのGmailアプリのデベロッパー、Accompliのプロダクトをベースにしている。Outlook for iOSは無料で、早くもiOSのモバイルGmailアプリとしてベストだと賞賛されている(実際、オリジナルのAccompliアプリとほとんど変わっていない)。

Inboxはモバイル環境でのGmailの使い勝手を向上させる努力の一環だが、優秀なサードパーティー・デベロッパーを買収したMicrosoftによっていささか先を越された感があった。いずれにせよ、今回の招待キャンペーンはInboxを実地にテストしてみる絶好のチャンスだ。

〔日本版〕引用されたツイートはPST(太平洋時間)、記事本文の時間は東部時間(EST)なので紛らわしいが、矛盾しているわけではない。念の為。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Amazonが企業向けのメールとカレンダーのサービスWorkMailでMicrosoftとGoogleに挑戦

Amazonが今日(米国時間1/28)、WorkMailというプロダクトをデビューさせた(Forbes誌より)。それはメールとカレンダーのサービスで、主に企業利用をねらっている。サービスはAmazon Web Servicesの上で動き、使いやすさとセキュリティでトップシェアのMicrosoftと次位Googleに勝とうとしている。

WorkMailはOutlookなど既存のメールクライアントソフトと互換性があり、企業がそれまでのMicrosoft Exchangeのメールサービスから乗り換えるのも容易だ。Wall Street Journalの記事によると、WorkMailのメールは送信時に暗号化され、受信側でAmazonが管理するキーにより解読される。ユーザは自分のメールが保存されるAmazonのサーバの地理的位置を指定できるので、NSAの手と目を逃れたいと考えているヨーロッパのユーザには便利だろう。

料金は1インボックスあたり月額4ドルで、競合他社と変わらないが、ただしGoogleとMicrosoftが提供している、Office文書の作成などのおまけ的機能はまだないようだ。

本来バックエンドサービスだったAWSの上でエンドユーザ製品を展開するのは興味深いが、しかし元々はAWSの提供機能の一環としてメールサーバ/クライアントがあり、Amazonはあくまでもそのレイヤの復活と位置づけているらしい。Exchangeからの乗り換えを意識しているようで、インタフェイスはデスクトップのOutlookふうやモバイル上のネイティブのメールクライアントふうを、そのまま残している。ただしWorkMailには、もっと機能が豊富なWebメールとしての顔もあり、それ用のソフトウェアなど不要で利用できる。

Amazonは2015年Q2のローンチを予定しており、その際にはやはりAWSベースの企業向けクラウドストレージサービスWorkDocs(元Zocalo)の抱き合わせ特典もある。WorkMailは月額4ドルでインボックスの容量50GBだが、あと2ドル出すとZocaloのストレージが200GB提供される。プレビューはすでに提供されているので、ここでユーザ登録するとよい。

AWSはいよいよ、クラウドコンピューティングのバックエンドを超えて、エンドユーザ向け完成製品も提供していくようだ。とりあえずWorkMailで、企業世界にそのことを知らしめたいのだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ティム・クック曰く、Apple Watchは4月に発売


Apple Watchは4月から一般販売が開始される、とApple CEO Tim Cookは語った。Cookは今日の2015年Q1収支報告会見で、この目標とする発売予定時期を明かした。昨年9月にApple Watchが初めて発表されたとき、発売時期は「2015年初め」と説明されていた。

Apple Watchの発売日は、発表以来あらゆる噂の対象となり、最近では3月という報道もあった。Cookが実際の発売日を多少でも明らかにしたことは、通常は未発売製品の確実な発売日を決めないAppleらしからぬ行動だが、何ヵ月も前にこのハードウェアの予告発表をしたこと自体、既に標準的手順から外れていた。

しかし、Apple Watchのより具体的なスケジュールを決めることによって、噂された3月にこのウェアラブルが登場しなくても誰も驚かないことが約束される。さらにデベロッパーがソフトウェアの適切なリリース時期を決めるのにも役立つ。Watchのプラットフォームをターゲットにしたいデベロッパーは、今のところバーチャルシミュレーションだけが頼りで、デッドラインも設定されていなかったが、4月という出荷時期が発表されたことで明確な目標が出来た。

AppleがApple Watchを事前発表した決断の裏には、デベロッパーをプラットフォームに引き入れたいという事情もあったので、今回の発表はその点でも有効だ。製品発表にまつわる通常に秘密性もこのケースには必要ない。昨年の事前発表によって既にWatchへの期待は広く抱かれている。

「私は毎日使っているが、とても気に入っていて、これなしでは生きられない」とCookは会見で語り、同製品に対する彼自身の興奮を表した。さらに彼は、Appleはもっと早く出荷したかったのではないかというアナリストの質問に答えて、4月という時期はAppleが定義した「2014年初め」の範囲内であることを強調した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple、iOS 8.1.3をリリース―アップデート時の空きメモリ必要量が大幅減、検索のバグ修正

ApplegがiOS 8.1.3をリリースした。このアップデートでは、いくつかのバグ修正に加えてiOSのアップデート時にデバイスに必要とされる空き容量が軽減された(このアップデート自体はわずか247MB)。iOS 8のローンチ後、多くのユーザーがデバイスに空き容量が足りないためアップデートを見送っていた。

バグフィックスとしてはSpotlightの検索の不具合が修正された。

またメッセージとFacetimeを利用する際、一部のユーザーがApple IDのパスワードを入力できない問題とiPadでの3本指、4本指のジェスチャーの不具合が解決された。

われわれはiPhone 6 Plusにこのアップデートを適用してみたが、特に問題は発見されなかった。おそらく安全だろうと思われる。

〔日本版〕トップの画像中のテキストを翻訳しておく。

  • アップデートv時に必要とされる空き容量の減少
  • メッセージとFacetimeを利用する際、一部のユーザーがApple IDのパスワードを入力できない問題の修正
  • Spotlightでアプリの検索結果が正常に表示されない問題の修正
  • iPadでマルチタスク・ジェスチャーが正常に作動しない問題の修正
  • 〔アメリカの〕標準学力テストに対応するコンフィグレーション・オプションの新設

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Twitter、グループDM機能およびアプリケーション内ビデオ編集機能を実現

Twitterのダイレクトメッセージ機能(DM)が拡張され、一度に複数の人に対してDMを送ることができるようになった。すなわち、グループ会話機能が実装されたというわけだ。またアプリケーション内からビデオを撮影して、簡単な編集をして公開するための機能も備えられた。これまで未実装で、すなわち他アプリケーションに委ねられていた機能を自ら実現し、そしてエンゲージメントを高めていこうという意志が感じられる。

今回実装されたGroup DMの機能により、Twitterはインスタントメッセージ系アプリケーションのような使い方ができるようになった。フォロワーに対して一括してダイレクトメッセージを送ることもできるようになった。場合によってはフォローする相手を選ぶのにより新潮にならなければいけないケースも出てくるかもしれない。誰かをフォローするだけで、知らない人とのグループチャットの一員として扱われる可能性も出てくるわけだ。

グループDMを送る相手として指定できる最大の人数は20名だ。絵文字も含め通常のツイートメッセージを送ることができる。Twitterの適用範囲を増やすことにより、利用者がTwitterを利用する時間を伸ばすことにも繋がるだろう。これまでは面白い、あるいは刺激的なツイートを発見するとWhatsAppやiMessageなどで仲間に拡散するといったシーンもあったことだろう。これはからはTwitter自体でそうした行為が行えるようになるわけだ。

ビデオについての機能も加わり、Twitter内から30秒までのビデオを撮影できるようになった。さらには簡単な編集なども行えるようになっている。iPhoneを使っている場合には、カメラロールにあるビデオを利用することもできる。Android版も同様の機能が実装される予定となっている。ネイティブなビデオ撮影機能を使って投稿したビデオのサンプルを下に掲載しておく。

Twitterアプリケーションにてビデオ撮影/投稿をサポートすることで、(Twitterの所有する)Vineへの依存を減らすことにも繋がるだろう。Twitterとしてはともかく、アプリケーション内で利用できるコンテンツを増やし、さまざまな作業がTwitter内で完結するようにしたいと考えているわけだ。ビデオの長さは30秒に制限されているが、これはTwitter上で展開する広告ビデオのことも考えてのものであるに違いない。

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(翻訳:Maeda, H