子どもたちに分子の不思議を教える教材セットHappy Atomsは老舗企業の初のクラウドファンディング

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ほとんどのSTEM玩具を断固軽蔑しているぼくが、Happy Atomsを許せるのは、それが家庭市場ではなく教育者をターゲットにしているからだ。化学実験用具のメーカーThames & KosmosとピッツバーグのSchell Gamesが共作したHappy Atomsは、磁石で表す原子を使って分子の構造を子どもたちに教える。

キットには、酸素や炭素、水素などの原子が入っていて、それらを組み合わせて分子を表す。iOSのアプリで分子をスキャンすると、その物質のデータや分子の特徴などが分かる。たとえば果糖の分子を作ったら、果糖が自然界のどこにあるか、体に対して何をするか、などが分かる。そう、気分を良くすることだよね。

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先生用の359ドルのパッケージには250の原子パーツが入っているが、アトムが50個のセットは129ドルだ。パーツは頑丈にできていて、電池などはいっさい使わない。アプリはパーツの色とその周りの帯で原子を判断するから、どんな位置からでも原子をスキャンできる。

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くどいようだが、STEM玩具はその多くがゴミだ。でもHappy Atomsは、どうやって化学を三次元で教えるか、という面白い、そして重要な問への解を与えている。先生がこれを使ってくれたら、高校時代の化学の成績はもっと良かったと思う。当時のぼくはAPの化学で、“努力が足りない”と評価されてしまった。

玩具は所詮、玩具だけど、Thames & Kosmosは一世紀以上にわたって本格的な化学や工作のキットを作っている。つまり、この分野の完全なプロである。そんな企業がクラウドファンディングに踏み切ったのはおもしろいが、でもそれは試す意義があるだろうし、しかもSchell Gamesとのパートナーシップで物理的なオブジェクトとアプリの両方を作れた。温室効果ガスのN2Oなんかも作れるから、まるで自分が高校生に戻ったような気持ちになり、めまいがしそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

シャンプーを最後の一滴まで絞り出す方法が発明された

もし一度でも、シャンプーの最後の大切な一滴を絞り出すのに苦労したことがある人なら、オハイオ州立大学の研究者らが発明した、「石けん液の滴を小さな空気ポケットの上に載せる」構造を持つプラスチックに感銘を受けることだろう。別の言い方をすれば、液体はボトルに触れないので、くっつくことはない。

その「物質は二酸化ケイ素 ― ガラスの成分 ― の非常に小さなナノ粒子から成り、さらに処理を施すことによって石けん液がくっつかなくなる」と研究者らは書いている。

この材質は、石けんやシャンプーを強くはじき、ボトルを振ったり絞ったりすることで、最後の一滴まで使うことができる。それは簡単に解決できる問題ではなかった。石けんは界面活性剤なので、研究者たちは界面活性剤をはじく表面を作り出さなくてはならなかった。

「『ボトルの中からシャンプーを全部取り出せない』というのは、いわゆるfirst-world problem[ぜいたくな悩み]というものだろう。しかし、メーカーは非常に興味を示している。なぜなら、まだ製品の入ったボトルが何十億個も捨てられているのだから」と、同大学のBharat Bhutan教授は言った。

ボトルは環境に優しく通常の方法でリサイクルできる。その物質は「ハート型のけば立った枕」のような見た目で、ガラスのように固い。この製品は、リサイクルにも貢献する、なぜなら、ボトルを洗う必要がなくなるからだ。大切なシャンプーを最後の一滴まで絞り出すだけでよい。このテクノロジーは他のプラスチック製品にも応用できる ― 例えば、車のヘッドライト。高級なフェイスクリームや高価なふけ取りコンディショナーを最後まで使い切るのに役立つことだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

本職のセキュリティ技術者が旅先のウィーンでATM盗視機を発見

これはすごい。旅行でオーストリアのウィーンへ行ったサイバーセキュリティのエキスパートBenjamin Tedescoは、そこでATMを使おうとした。しかし何でもまず疑う彼は、カードリーダーをちょっと調べてみて、それが本物のカードスロット(挿入口)とそっくりのスキマー(skimmer,盗視機)であることを発見した。

“被害妄想はお金を守る”、まったく、彼の言うとおりだ。

Tedescoはスキマーを取り外して写真を何枚か撮り、家に帰ってから詳しく調べようと思った(カードのデータがまだ載ってるかもしれない)。何人かのRedditユーザーが、ピンホールカメラがあることに気づいた。たぶん、暗証番号を読むためだろう。そうなると、彼らは盗難カードを何枚でも作れる。

ATMを使うときは、必ずチェックしよう。ふつうは、こんなツールのインストールを防ぐためのチェッカーが何重にも設けられているが、ときにはそれらが故障していてハッカーにやられる。おかしいなと思ったら、ATMやカードスロットを、押したり引いたり、こすったりしてみよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

複雑な計算を行う計算機をユーザーがほんの数分で作れるOmni Calculator、ベータの時点からユーザーが殺到

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世の中には、世界が炎上するのを見物したい人がおり、カスタマイズできる埋込み型計算機を提供したい人がいる。Mateusz Muchaは、後者だ。

Muchaは、専攻は社会学だが、これまで小さなスタートアップをいくつも作ってきた。彼の最新のプロジェクトOmni Calculatorは、完全に自己資本のみで三人の社員を抱え、いろんな公式を計算できるお利口な(モバイルとWebブラウザー上の)計算機を作っている。

Muchaは曰く、“ちょっとした計算をしたいことが、誰にでもある。この事業はうまくいくのか?、自分はこの家を買えるのか?、パティオを作るためにレンガはいくつ必要か?、この子にはイブプロフェンをどれだけ服ませるべきか?、などなど。でも計算ができないので、正しい数値が必要な場面で勘に頼ってしまう人が多い。始めた事業はうまくいかず、本当は手の届かない家を買ってしまい、欧州連合離脱というとんでもないナンセンスをやらかす”。

今100あまりの便利な公式をサポートしているMuchaのプロダクトを使って、ユーザーは自分が必要とする計算機を作れる。公式の中にはBMIの計算や単位の変換、住宅ローンの計算など、おなじみのものもある。今のバージョンはかなり制約があるが、彼はユーザーがその場で何でも計算できるカスタム化システムを今作っている。たとえば彼は、ほんの数分で、電子振り込みの手数料計算機を作った。いくつかの基本的な変数を、ドラッグ&ドロップで結びつけるだけだ。

なぜそんなものを? Muchaは、不動産や金融やテクノロジー畑の人たちが愛用するだろう、と考えている。埋め込みタイプだから、ブログ記事などに、読者の便宜のために計算機を含めてもよい。とても魅力的なコンテンツになるだろう。とにかく、あらゆる人の日常の生活や仕事の役に立つ、と彼は信じている。特殊な計算が必要な場面が、ふとあったりするから。“そんなとき、わずか2分で計算機を作れるなら、助かるだろう”。

モバイルアプリは月間アクティブユーザーが27万、Webサイトは各週のユーザーが(まだベータの段階で)8500だ。中には、企業ユーザーもいる。彼のミッションは、世界が燃えるのを見たい人たちとは違って、もっとシンプル: 計算力を万人のものにすること、だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Perfect Memoryは、あなたの一生を記録するカメラ

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過去を完璧に記録して、自分の生涯がワクワクする楽しい画像集に自動編集されるところを想像してほしい(実際にはワクワクでも楽しくもないとしても)。それがPerfect Memoryワイヤレスカメラのゴールだ。

General Streaming Systems, LLCのチームが作ったこのカメラは、従来のボディーカムの進化版だ。カメラはチェーンで首から下げるか、クリップで服に着けることができる。常にビデオを撮り続け、特別なイベントはカメラをタップして記録できる。iOSまたはAndroid端末に写真とビデオをストリーミングできるほか、何よりも重要なのはペットとも繋がることだ。「そう、このカメラは犬や猫に持たせることもできる」と開発者らは書いている。「レンズは安定しているので、愛するペットが何をしているのかをすばらしい画質で見ることができる」。アクションカメラ用マウントにも装着できる。

タイムラプスビデオの撮影も可能で、バッテリー持続時間は約1日。

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これを自分やペットが着ける理由? 開発チームが期待しているのは、InstagramやSnapchatに遊び心を加えること ― 一日の特に面白かった部分を共有する ― あるいは、見た物すべての消せない記憶を作ることだ。薄気味悪いと感じる人もいるだろうが、目的は高潔だ。この手のカメラはここ数年でいくつも見てきたが、これは最も軽量でコンパクトだ。

早期支援者は119ドルでカメラを入手できる。出荷予定は10月で、色はシルバーまたはゴールド。これであなた(あるいはあなたの犬)の一生を記録できることを考えると、一見の価値があるだろう。エゴを満足させるためだとしても。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

小鳥と天候観測装置と私:訓話

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それは2羽の小鳥から始まった。

4月以来スズメの一家が我が家の寝室の窓の外の雨どいの中に巣を作った。最初、小鳥たちは幸せそうなつがいだったが、何週間も経つ頃には味気ない、壊れたおもちゃか退屈した子供を思い起こさせるピーピー声を発するようになった。ピーピー声が際限なく続く中、朦朧とした頭の半分はまだ夢を見ているような状態でよく目を覚ましたものだ。

その小鳥たちは排水口の中にいたので、雨が嫌いだった。それで、私はいつ雨が降るのか、そしてついには鳥たちを巣から追い出してくれないかと思うようになった。雨が降って鳥が静かだと私はご機嫌だったが、それは長続きせず、鳥たちは戻ってきた。それで私は雨が降るかどうか、毎日知りたいと思うようになった。

まあ、これは現代人にとっては簡単なことだろう。

「スマホに聞いてみたら」と妻が言った。「鳥は気にならないわ、可愛いし」

その鳥は可愛くなかった。実際、その鳥たちは本当にきれいな鳥を追い払っていしまった。以前は明るい色彩のカーディナルなどが毎年夏になれば現れてテレビアンテナにとまって鳴いていたのだが。

私はSiriを呼んで尋ねた。

「今日、雨降るかな?」

「今日の予報では雨は降りません」とSiriは答えた。

しかし、それでは本筋を外しているというべきだろう。つまりアプリをチェックしたかった訳ではないのだ。いつ雨が降るのか予測をしたかったのだ。そして、その予想を持ってすれば、自分の睡眠が鳥どもの激しいわめき声に妨害されるかどうか真に予測できるというものだ。私は自分のことは自分でやりたかった、つまり自然のままの人間対自然のままのイライラ、と言う訳だ。でも気象学を勉強したい訳でもなかった。

鍵となるのは天候測定装置を設置することだと考えた。そのような装置なら色々見たことがあった。それらは屋外に設置するセンサーと屋内に設置するディスプレーから構成されている。しばらくの間そのようなものを使っていたことがあった。私の最初の「天候測定装置」は単に屋外の温度を測定し最高気温と最低気温を記録するだけのものだった。ちょうど鳥たちがやってくる前の、先の2月に故障し、何か替わりが欲しいと思っていたところだったのだ。
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最初に試してみたのが「Acu-Rite 5-in-1 Color Weather Station」というモデルでデータは「カラー」のタブレット状のスクリーンに表示された。カラースクリーンというのはちょっとごまかしで、実は測定値はポケット電卓でよくあるような液晶表示だ。149ドルにしてはよく出来ていて降水量、気圧、気温、風速、そして体感温度を測定可能だ。しかしながら、その装置は単刀直入に雨を予報することはしなかったが、私の気圧を読む能力(というほどでもないのだが)により、雨が到来を察知することができた。つまり、雨が近づいてくると気圧が低下する傾向があるということだ。

2番目に試したモデルは最初のものよりずっと多機能なモデルだった。「Ambient Weather WS-1001-WiFi Observer」という機種で、WiFiに接続して測定データをWundergroundという、人気の気象情報を扱う独立系サイトに送信する。スクリーンは小さなタブレット状で驚くほどの量の情報や明瞭な気圧の変化を示すグラフなどを表示する。このモデルも先と同様に降雨量、気温、湿度を測定する。とりわけ素晴らしいのは、このモデルは屋内用無線温度計が付随するのでガレージや地下室の状況をモニターすることが可能だ。このモデルであれば天気を予測し鳥達を追い払うという目標にぐっと近づくことができるのではないかと思えた。
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お天気コミュニティーでの良い市民たるべく、私は自分のシステムをインターネットに繋げて、取得したデータをお天気コミュニティーの同志と共有した。まさに猫好きが猫動画を共有するが如くだ。これで怖いものなしだ。

今回試した2つのモデルは両方ともボート型のセンサーアレイが付属する。そこには小型の風速測定用カップと、内蔵電池に頼らないで電源供給ができるようソーラーパネルが付いている。興味深いことにAmbientの方は充電池が付随し、Acu-Riteの方は2年間電池が持つらいしい。私がセンサーを設置していると隣人がフェンスの方まで歩み寄ってきて、屋根に何を設置したのか聞いてきた。

「寝室からあれが見えるんだけど」と彼女は言った。私は、あれにはカメラは内蔵されていないことを保証しなくてはならなかった。彼女は完全には納得していないようだったが、何とか尋問を取り下げてくれた。

しかしながら、両方のモデルともに、一番の問題はセンサーアレーの設置だろう。高い位置に設置しなくてはいけないが、我々にとってそのような唯一の場所は、ブルックリンの小さなガレージの屋根の上だった。センサーを設置するためには、旗を垂直の壁に立てるのに使う旗立を購入し流用した。壁の代わりに、その旗立をガレージの屋根にネジで据え付け、近所の人がくれた金属棒を穴に差し込んだ。こうして、若干不安定だがまずまずの強度のセンサーアレー用のスタンドができた。センサーは時間とともにやや傾いてきたが、落ちてはこなかった。

私の壮大な天気予測実験は1週間が経過し、鳥は相変わらずピーチクと鳴き続け、計測結果を理解し気に留めているのは私だけであった。非常に一般的な意味では雨を予報することはできたが、私はむしろ収集したデータに魅了されていた。 自らを定量化する時代に、私には定量化するガレージがあるのだ。その情報は何者にも束縛されず、エキサイティングで、当のうるさい小鳥たちとはほぼ何の関係もないものだった。

居間にいると妻が怒ってぶつぶつと言った。

「あなたのご立派な機械に、今日雨が降るかどうか聞いてみてくれる?」と彼女は台所からどなった。妻は測定値を見ていた。

「さあね」私はどなり返した。

そして、私はSiriに囁いた。

「雨、降るかい?」と私は聞いた。

「今日の予報では雨は降りません」とSiriは言った。私は音声を落とした。

私は台所に行き気圧計を指差した。

「今日はふらないね」と、私は勝ち誇ったように言った。

春の太陽が排水管の忌々しい小さな巣を乾かし、鳥たちのさえずりが、飽くことなく単調かつ執拗に続いている以外は、空は澄み渡り雨ははるか彼方に押しやられているのだった。

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(翻訳:Tsubouchi)

光の三次元構造が大量のデータを保存/伝送する…デジタルの光速通信も可能か?

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ホログラフィー(ないし“ホログラム”)によるデータの保存や転送に関心のある人に、おいしい朝のニュースを進呈しよう。ヨハネスブルグのヴィトヴァーテルスラント大学の研究者たちが、ホログラフィーによるSpatial Light Modulators(空間的(三次元的)光変調器)のペアを使って送信のエンコードとデコードを行うことにより、光のストリームにこれまでの100倍のデータを詰め込むことに成功した。

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Nature誌に掲載された彼らの論文は、アルゴン・イオンのレーザーと小さなホログラムスクリーンを使う方法を詳述している。レーザーがパターンをSpatial Light Modulatorへペイントし、別のSpatial Light Modulatorがそれを拾ってカメラへ送る。その結果パターンは、大量のデータをきわめて高速にエンコードできる。

もちろんこれは、とても謎めいた技術だが、彼らが何をやっているのかを理解することが重要だ。最大100までのさまざまなパターンをエッチングすることにより、彼らはあらゆる種類の情報を一つの光線にエンコードできる。現在までのやり方では単純なon/offの信号を送るだけだが、この技術はもっと複雑なものを送る。Forbes誌はこう紹介している:

最新の研究でチームは、100種類あまりの光のパターンから成るデータの送信を披露し、そのプロセスで三次元の自由度を利用した。彼らは小さな液晶ディスプレイに書き込まれたデジタルホログラムを使い、複数の色をした100あまりのパターンでホログラムをエンコードできることを示した。

これは、このようなデバイスの上で作られ検出されるパターンの数としてはこれまでで最多であり、これまでの最高の技術をも超えている。

未来のわれわれは、お互いにレーザー光線を射ちっこするのかな? それはないだろうけど、技術が実用化されたら、ネット上のすごい帯域で、光速のデータ転送が可能になるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

インターネットの使いすぎがティーンの学校バーンアウトを導く…フィンランドの研究が結論

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あなたのいまいましい子どもたちはコンピューターを離れて庭仕事の手伝いでもすべきである、という説の最終的決定的な証拠を、ヘルシンキ大学の心理学科の研究者たちが見つけた。インターネットの使いすぎ、ほとんど中毒のような使い方は、ティーンの学校バーンアウト(school burnout, 学校燃え尽き症候群)をもたらす、というのだ。

使いすぎの詳しい定義はないが、それは見れば分かるだろう。研究者たちは、こう書いている:

この研究が示唆しているのは、デジタル中毒と学校バーンアウトの問題に取り組むべきもっとも重要な段階が13歳から15歳までの時期であることだ。青少年の心の健康を支え、インターネットの過度の使用を防ぐためのもっとも効果的な方法は、学校への関心を高め、児童生徒の学習意欲を増進し、学校バーンアウトを防止することである。

青年期後期における抑うつ的症状と学校バーンアウトは、男子よりも女子に多く見受けられる。過度なインターネット利用による被害は、女子よりも男子が深刻である。

学校バーンアウトの定義は、学校へ行く意欲や学校で勉強する意欲の欠如、である。

この研究は、数千人の児童生徒のインターネット利用と心理学的問題を調べたMind the Gapプロジェクトに関連している。その結論は重い: “これらの結果は、青少年における過度なインターネット利用が、学校バーンアウトとその後の抑うつ的症状の原因でありうることを示している”。…このプロジェクトの研究者Katariina Salmela-Aroは、そう述べている。

結局のところ、子どものインターネットへの過剰接触を防ぐのは親の責任だ。しかし残念ながら具体的な指針は乏しく、この研究もその点では貧しい。しかしながらインターネット利用と抑うつ的症状の直接的な因果関係を示したことは決定的であり、小さな家族のためには数日おきにプラグを抜き、目の前にスクリーンのない時間を確保してあげるべき、とあらためて自覚させてくれる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

スマホのイヤフォンで聴く音楽をゴージャスな3Dサラウンドサウンドに変えてしまうBoom

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Boom for iOSは音楽を変える。たぶん、良い方へ。このアプリは一種のイコライザーで、通常のMP3の音に低音と奥行きを加える。ベースがよく鳴る3Dサウンド的な音になるから、超安物のイヤーバッドでも音楽を楽しめる。スピーカーからの音には、臨場感‘らしさ’が加わる。

しかし、万人向き、ではないかもしれない。Peter Schickeleの後期のアルバムを昔のVictrolaで聴きたい、という純粋派には、たぶんだめだ。

そのほかの人は、このアプリを自分の音楽系アプリの一員に加えるとよいだろう。使い方はとても簡単で、このアプリを通して音楽を聴き、さまざまなエフェクトを選ぶ。3Dのサラウンドもどきもあれば、いろんなブースターもある。5日間無料で試用して気に入ったらお金を払う。DRMで保護されていたり、ストリーミングの音楽には使えない。

いろんな曲で試してみたが、音の分離が良くなるし、相当極端なリバーブもかけられる。

OS X上には5年前からあるアプリケーションで、これを作っているGlobal Delight社によると、月間アクティブユーザーは250万人以上いる。同社は、Camera PlusやVizmatoも作っている。

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ソフトウェアアーキテクトのSandhya Prabhuは、こう説明する: “市場における重要な差別化要因は、独自のオーディオ処理ロジックを使っていることだ。それによりこのアプリは、ヘッドフォンから聴こえるふつうのステレオ音に、リアルなサラウンドの空間感覚を加える。高価なハードウェアがなくても、いつでもどこでも、サラウンドサウンドを楽しめる”。

同社はこの技術を、ストリーミングサービスや各種メーカー企業にライセンスしている。だからそのうち、SchickeleのP.D.Q. Bachを昔のJVCのヘッドフォンで聴いても、すごい音になるだろう。18世紀のフリューゲルホーン奏者たちも、本当はそんな音を出したかった、…のではないだろうか。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Purism、WiFiとカメラのハードウェアスイッチを塔載したセキュリティー・タブレットを開発

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最初の本当にオープンなノートPCを作ったメーカーの一つである、Purismが、プロ用タブレットの世界に進出しようとしている。彼らの最新製品、Librem 11は、 GNU/Linuxのあらゆるバージョンが動作し(ultra-secure Qubesを推奨)、ノートPCとしても使えるタブレットだ。

この会社は、15インチおよび13インチのノートPCで話題になり、同じレベルのセキュリティーを1299ドルのタブレットでも提供する。少々高価だが、これは、WiFi、カメラ、GPS、および携帯データ通信のハードウェア切断スイッチを含むセキュリティー機能を内蔵するカスタムハードウェアであることを思いだしてほしい。

もちろん、このようなセキュリティー・タブレットは誰もが必要とするものではない。もっと安い端末を手に入れることはできるが、Purismによると、客はプライバシーとコントロールに金を払っているのだという。Indiegogoのページによると、このタブレットは「ユーザーを広告トラッカーやマルウェアや押し売りウィルス、さらには監視資本主義から守るために作られた」そして「アプリを利用したりインストールするために、個人情報は必要ない」。AndroidやiOS端末でそれをすることを考えてみて欲しい。librem11_6-640px_ahgrty

「Purismは、フリーでオープンソースのソフトウェア運動の哲学を、ハードウェア製造プロセスと結びつけるために作られた。Purisimは、あらゆるユーザーのセキュリティーとプライバシーと自由の権利を確実に守る最高品質のハードウェアを作ることに、全身全霊をかけている」とPurism CEO Todd Weaverは書いている。

つまるところ、Libremのようなものはニッチ製品である。ネットワークのハードウェア切断スイッチを欲しがるためには、ある種の偏執狂でなければならないが、今の高まる監視社会の中では、その種の偏執狂はいっそう正当化されやすい。カメラをテープで塞ぎ、Linuxをインストールするのは、悪くないスタートだが、監視のない未来のためにカスタムメイドされたハードウェアを持つことは望ましく、誰かがどこかでそれを作ろうとしているのはすばらしいことだ。

Librem 11は、クラウドファンディングで目標の15万ドルが集まれば、2016年10月に出荷される予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

コメディ専用のストリーミング番組を提供するLaugh.ly、現在はクローズドベータで運用中

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ディック・ヴァン・ダイク(Dick Van Dyke)のように大声で笑うのが好きな人には、きっと気に入ってもらえるはずだと信じているのがLaugh Radioだ。コメディやお笑いが大好きな人に、検索可能なコメディアーカイブのストリーミング番組を提供するアプリケーションだ。

「コメディを構成する話芸に興味を持つ人のために、いちからアプリケーションを作り上げました」とファウンダーのDave Scottは言っている。

Scottによると、スタンダップ・コメディは人気であり、毎年5000万もの人がコメディ・クラブに出かけているのだとのこと。スタジアムでのイベントも売り切れになり、いまやニッチな娯楽ではなくテレビやラジオでも放送されるメジャーな存在になっている。

しかし。その割に、コメディアンたちは十分な収入を得られずにいるのだ。

「30年前、レコードセールスの20%はコメディでした。エディ・マーフィーやチーチ&チョン(Cheech & Chong)、およびアンドリュー・ダイス・クレイ(Andrew Dice Clay)などの全盛期でした」とScottは語る。「しかしレコード(およびCD)が廃れてしまったのです。アルバムは売れなくなり、人々はストリーミングを聞くようになりました。おかげでコメディ市場が衰退してしまったのです。ただし、市場が衰退したといっても、人々のコメディに対する興味までなくなってしまったとは思えないのです」。

「コメディを待ち望んでいる人が多いことは、現状から明らかでしょう。また、それと同時に多くのコメディアンが恵まれずにきたことも理解したのです。コメディアンたちはどのようにして露出の機会を増やせばいいのかわからず、状況を改善するためにいったい何をすれば良いのかの手がかりを掴めずにいたのでした。そこでこのアプリケーションを世に問うこととしたのです」とのこと。

狙いはなかなか面白そうだ。アプリケーションは今夏より提供を開始する予定で、400名のコメディアンの参加を見込み、さらに新人には自身の作品をアップロードするような場も提供したいと考えているそうだ。視聴者はストリーミングチャネルを選んで、特定のコメディアンのコントを聞いたり、あるいは何人かのコメディアンたちが共演するお笑い番組などを聞くことができるようになる。

無料版には広告が流されるようになっていて、月額7.99ドルの有料版も提供されるそうだ。有料版では専用のコンテンツも提供し、また広告を流さないようにするのだそうだ。

Scott曰く、コメディアンたちにも好意的に受け入れられているとのこと。ルイス・ブラック(Lewis Black)なども、すぐに参加したい旨の態度表明を行なっているのだそうだ。

「録音してしまえば、トイレに行っている間に稼げたりするわけかい?」とブラックは言ったのだとのこと。「そりゃやらないわけがないじゃないか」。

現在資金集めを行い、それと同時にクローズドベータでサービスを提供中なのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H

脳刺激を使ってマトリックスのように瞬間学習する方法が開発された

カンフーをご存じだろうか。HRL Laboratoriesの研究者チームは、経頭蓋直流電気刺激を使って、民間および軍事パイロットの脳活動を初心者パイロットの頭に送り込むことによって、リアリスティックなフライトシミュレーターで被験者が飛行技術を学べるとを発見した。

研究チームは、「電極を装備したヘッドキャップを通じて脳刺激を受けた被験者は、飛行技術が改善された」と言っている。

「脳刺激プロトコルの最適化、個人化、および適応に関する理解が深まるにつれ、この技術を訓練や教育の場で定型的に利用できるようになることがわかった」とMatthew Phillips博士は言った。「脳刺激は運転教習や学力テストの予備校、言語学習等のクラスにも適用が可能だ」。

HRL LaboratoriesはBoeing ComapanyとGeneral Motors傘下の組織で、センサーと材料の研究を行っている。この技術は商用レベルにはまだ遠いが、脳に活を入れることで、何トンもある非常に特殊な目的を持つ輸送機械の飛ばし方を教えることができるなら、私は少し怖いと同時に大いに興味をかきたてられる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Mailboxの後継をねらうメールアプリSparkがiPadにも上陸

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Sparkは、相変わらず広く使われているけど、今や死に体のMailboxに代わって使われることを期待している、新しいメールアプリだ。それがこのほど、iPadとiPad Proにもやってきたので、メールのパワーユーザーには嬉しいだろう。

このアプリには、「あとで読む」や「メールボックスの整理」など、人気の機能がいくつかある。でもこのシステムには、「読みました」(読了証)を作ったり、「顔文字」の返事を送ったりする機能もある。

9つの言語をサポートし、Watch OSでも使える。今回、UX(ユーザー体験)もアップデートした。チームは立ち上げのタイミングを、もうすぐ訪れるMailboxの死に合わせたかったようだ。後者は、“スヌージング”(休眠メール)のできる人気のメールアプリだった。

Macバージョンも、もうすぐ出る。アプリのダウンロードは、ここから。

参考ページ

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

空中浮揚型3Dプリント技術はオブジェクトを空中でプリントする

複数のプリントヘッドを使って何かを3Dプリントしているんだけど、そのオブジェクトは空中に浮かんでいる、という状態を想像してみよう。ぜひ、想像してほしい。ぼくには、そこで一体何が起きているのか、よく分からないんだ。

Boeingが開発したこの“空中浮揚型”3Dプリント技術は、オブジェクトの芯に磁性素材の塊を使う。その塊が別の磁石の上に浮かぶ(あるいは音波を使って)。ひねったり回転させたりは自由にできるから、オブジェクトのどの面にもプリントヘッドがアクセスできる。複数の3Dプリントヘッドが同時に素材をオブジェクトの上に落とせるから、スピードもはやい。

これで、分かったかしら?

特許の文書から引用しよう:

“製作過程の間にパーツを安定させる台や支持素材の必要性を排除する、AM法(AM method)と器具装置が必要である。それにより、形成できる機能や特徴のタイプに関する制限を取り除き、複雑なパーツの完体3Dプリントが一挙にできるようになる。”

 

Boeingは素材を落としていく(プリントする)過程を秘密にしたいのではないか…上のビデオで、オブジェクトのなめらかな面に小さな球が落ちていくところは、まったくナンセンスだ。分かるのは、素材を加えていくシステムを“空中で”使っている、ということだけだ。たぶんそれなら、ヘッドとオブジェクトの距離は、ビデオよりずっと近いのではないか。

とはいえ、こいつは“本当だったらすごいね”の一例かもしれない。特許がからんでいると、具体的な技術を見せないこともあるが、でも、複数のヘッドに一つのオブジェクトを同時にプリントさせる3Dプリンターはもっと速くて、細部の仕上がりの質も良く、オブジェクトのサイズももっと大きいだろう。だからこれは、CGで作ったSFだな。

出典: <a target="_blank" href="http://3dprintingindustry.com/2016/02/24/boeings-patents-new-technology-that-3d-prints-levitating-objects/"3D Printing Industry

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

これからのドラマーは3本腕だ―ウェアラブル・ロボットが正確なビートを刻む

前回われわれがジョージア工科大学のCenter for Music Technologyを訪問したとき、ギル・ワインバーグ教授は人間に合わせて歌い踊り、演奏する音楽ロボットを見せてくれた。今回ワインバーグはドラマーの3本目の腕となるウェアラブルなロボット・アームを開発した。

ワインバーグは「このロボットは音楽を聞き分け、人間の動作に反応する。装着したドラマーがハイハットを叩く動作をするとロボット・アームはそのリズムに合わせてライド・シンバルを叩く。ドラマーがスネアに移るとロボットはタムタムに向かう」と説明する。

この驚くべきロボットはドラマーの鳴らすビートを聞き分け、腕の動きを注視している。ロボットはドラマーの動作に反応してスティックを操り、いわば「ドラマーのグルーブ感を最大限に高める」ような補助をする。ドラマーがテンポを速めるとロボット・アームのスピードも速くなり、テンポを緩めるスピードは遅くなる。

「人間は環境を認識し反応できるウェアラブル・ロボットを装着することで能力を大幅に拡張できる。たとえばこのロボットはドラマーの3本目の腕として機能し、創造性を高めて音楽を豊かにする。ドラマーは通常では不可能な多数の楽器を同時に演奏することができるようになる」とワインバーグ教授は言う。

このロボット・アームはドラミングにユニークな要素を持ち込むことは確かだ。このプロジェクトはもともと事故で片腕を失ったドラマーのためのロボット・アームを実現する実験から始まった。ワインバーグのチームはドラマーに3本目の腕を装着することで音楽に画期的な変化をもたらすことができることに気づいたという。プレスリリース〔原文参照〕によると、ワインバーグたちは人間の頭脳に直結して思考によって作動するロボットの開発を計画しているという。

私としてはニール・パートのドラム演奏がコピーできるロボットの登場を期待している。

〔日本版〕Rushのドラマー、Neil Peartの発音はニール・ピアトが近い。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

スマートウォッチの全世界出荷量が初めてスイスウォッチを抜いた

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それはこんな書き出しだ: “全世界のスマートウォッチの出荷量は”2015Q4に810万台に達し、それに対しスイスウォッチの出荷量は790万台だった。調査会社Strategy Analyticsの所見では、スマートウォッチの出荷量は2014Q4の190万台に対して、“大きく316%も増加した”。

グローバルなマーケットシェアではAppleが63%でトップ、次いでSamsungが16%だった。

“全世界に出荷されたスマートウォッチ10台のうち8台をAppleとSamsungが支配する”、とStrategy AnalyticsのディレクターCliff Raskindが語っている。

Strategy Analyticsは、スイスのウォッチ業界に対して容赦ない: “彼らは現実を直視しようとしない”。

“スイスのウォッチ業界は、スマートウォッチへの対応が遅すぎた。Tag Heuerなどスイスブランドのスマートウォッチは、2015Q4のスマートウォッチの全世界出荷量のわずか1%にすぎず、AppleやSamsungなど、高成長なスマートウォッチ分野における先頭集団の、はるか後方を走っている”、とStrategy Analyticsの専務取締役Neil Mawstonは述べている。

これらはもちろん、Strategy Analyticsの独自の調査に基づく推計だが、仮にスマートウォッチとスイスウォッチが今互角に拮抗しているとしても、今後の形勢は由緒あるチクタク時計さんたちにとって芳しくない。むしろ、献身的なウォッチマニアのJack Forsterが、最近はApple Watchを使う機会がますます多い、とまで書いているのだから、スイスは、AppleやSamsungがそれをやる前に、カジュアルウォッチの買い手をつかまえるマーケティング戦略を再び検討すべき時ではないか。

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SaviokeのRelayロボットはあなたの近くのホテルにも就職するだろう…売れるロボットの一つの典型

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ホテルの部屋にいるときは、完全なプライバシーが欲しい。だってBaphometを呼び出したり、Firewatchをプレーしているときは、完全な集中力が必要だから、人間に邪魔されたくない。SaviokeがRelayを作ったのも、まさにそのためだ。

Relayを作った連中は全員、ロボット工学のインキュベータWillow Garage出身で、彼らが作ったそのロボットは頭に穴のあるR2-D2みたいだ。今それは、世界中のホテルで宿泊客に食べ物やスナックを届けている。その、配達少年のようなロボットは、チップを要求しない。しかし、熱い料理は運べない。チームはその欠点を、すぐに口にした。

“だから人間のボーイやメイドの職を奪うことはないが、ルームデリバリの一部を人間から取り上げることは事実だ”、とファウンダーの一人Steve Cousinsは語る。“でもRelayはルームサービスはしない*。熱いものを運べないなど、制約がいくつかあるから”。〔*: ルームサービスは本物の給仕の作業もしなければならない。〕

ファウンダーは、Cousinsのほかに, Tessa Lau, Adrian Canoso, そしてIzumi Yaskawa。彼らは、ふつうの人間の役に立つロボットを作りたい、と思った。

“Relayたちは2015年に11000人の宿泊客に品物を届けた”、とCousinsは述べる。“配達距離の総計は3000キロメートルを超えている。マラソンなら、70回以上だ”。

彼曰く、“届けた物でいちばん多いのは、歯磨きだった。ロサンゼルス空港のMarriottホテルでは、ロビーのStarbucksからコーヒーを宿泊客に届けている”。

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Relayは、彼らがまだWillow Garageで勉強しているときに、実用ロボットの課題として考案した。Relayのようなわりとシンプルなロボットは、経時経年変化があまりない、半構造的なスペースに向いている。スマートロボット(電脳ロボット)を作る費用は、オープンソースのRobot Operating Systemなどのおかげで安くなってるから、ヘルパー的なロボットなら、巨額な資金がなくても作れる。

この、ホテル用デリバリロボットは今、世界中のホテルで使われているが、今彼らが考えているのは、歯磨きやコーヒーを運び、宿泊客を定時に起こす“目覚ましロボット”だ。

でも、テレプレゼンスロボットがホテルに滞在するようになったら、RelayがRelayに物を届けるようになり、それがやがて無限ループになり、われわれの空間と時間とそして社会の構造を破壊するだろう。〔もちろんジョーク〕

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Slack上に顧客とコンタクトするためのSlackウィジェットを作るSlaask

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あなたは顧客が好きだ。あなたはSlackが好きだ。Slackでお話することが好きだ。Slackで顧客とお話することが好きだ。あなたはサンドイッチが好きだ。どうやって、以上すべてを結びつけようか(サンドイッチを除いて)。Slaaskがある。

Slaaskとは、当然、Slack-as-a-serviceだ。作った人は、Alexis Lewalleと“元プロの騎手”Remi Delhayeだ。彼らはイーストコーストのエンジェルたちからささやかな資金をもらっているが、プロダクトはまったく新しい。でもすでに、一日あたり7000あまりのビジターがいる。

“新しいスペースを作っているんだ。そのために、Slack上のサービスをSlackで作ったのが、ほかと違うところだ”、とLewalleは語る。

最初は、顧客とのコミュニケーションにIntercomやZopimなどを使うことも考えたが、今自分たちがSlackを使っているのなら、その中で顧客とのチャットをやった方がよい、と気づいた。

でもそれって、すでにやってる人も多いのでは? いや、まだ、そんなに多くないそうだ。

Slaaskは今のところ無料で、チームは統合をもっと簡単にすることに取り組んでいる。ぼくも自分のWebサイトで試してみたが、現状でもたしかにシンプルだ。 たった1行のコードを書くだけで、あなたのWebサイトとSlackにおもしろいツールが加わる。ついでにサンドイッチも統合してくれたら、彼らの会社に入りたいよ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

TrashBotは、ゴミを食べて分別するロボット

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ロボットにはワクワク感が必要だ。なければ暴力を誘発する。常識。単純な常識だ。しかしロボットにはゴミも必要だ。だからTrashbotがこんなにクールなのだ。このロボティックゴミ箱は、あらゆるゴミを自動的に分別し、金属はこちらの缶に、リサイクルできないものはあちらへと投げ入れる。プロジェクトはまだ初期段階にあるが、驚くほどクールで賢い。

ペンシルベニア州ピッツバーグで、Vaish Krishnamurtyとカーネギーメロン大学教授のKoushil Sreenathが作ったTrashbotは、基本的に連続する斜面で作られている。金属等の物質が感知板に触れると傾斜路を切り替え、ゴミを適切な容器に送り込む。チームはスタートアップアクセラレーターのHAXに所属しており、10万ドルを調達して非常にシンプルな ― しかし機能的な ― プロトタイプを作った。

「プロジェクトのアイデアは、リサイクルのルール自体が引き起こした混乱がきっかけだった。誰の目にも明らかな物(プラスチックボトル、ガラス瓶、ダンボール等)以外、殆どの人は何がリサイクル可能かを正しく理解していない。私自身、「ルール」にはいつも疑問を感じていて、例えばシリアルの箱の中のビニール袋がリサイクル可能かどうかわからないし、これは私だけではないはずだ」とKrishnamurthyは言った。「この混乱のおかげで、善良なリサイクル意識の高い市民が、疑わしい物を大量にリサイクルに出して、自分は正しいことをしていると思っている」。

こうした混乱がリサイクルシステムを損い、分別の質を低下させてリサイクルセンターをゴミの山にする。このロボットは時間と共に学習し、食品グレードのダンボールとAmazonの箱を区別するようになる。

Unlimited use granted to Innovation Works and the companies that they represent and affiliates.

要するにこのチームの作っているロボットは、ピザボックスをリサイクルすべきか捨てるべきか、ピザ自体が消費されてから何日もたった後に紙からはがしたチーズを食べるべきかどうかを教えてくれる。

「プロジェクトを進めていく中で、人力による訓練とデータ蓄積を組み合わせて、TrashBotの精度と効率を高め続けていくつもりだ」とKrishnamurthyは言った。「一つ確かなのは ― 現在人間が達成している20~35%のリサイクル率より悪くなることはないこと。それがわれわれのプロジェクトに大きな期待が寄せられている主な理由だ」

いずれ、ロボットがゴミを処理して自分の食料にする時が来るかもしれない。彼らが人間を食べないことを促す一つの可能性だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Slackのクールなコミュニティが見つかるサイトHamster Pad(Slack上のSNSだ)

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あなたは、スロベニアのWebデベロッパーかな?。それともフランスのiOSプログラマー?。悲しみを癒やす友だちがほしい人?。そんな人はHamster Padに行ってみよう。Matt Schlichtと友人のAdam McKennaが作ったこのサイトは、Slackのコミュニティを数百も集めている。プログラミングのためのお部屋もあれば、ライターのための部屋もある。

Schlichtは語る: “これまではHamster Padみたいなのがなかった。ぼくたちはSlackのAPIをそのまま使って、このプラットホームの上に完全なソーシャルネットワークを作り始めた。誰でもチャットを加えられるし、誰でもチャットに参加できる。誰かと友だちになったら、その人たちが今やっているチャットが分かる”。

“Slackのエコシステムは、APIを公開したばかりの2007年のFacebookにとてもよく似ている。今のSlackは一日のアクティブユーザーが200万いるが、2007年のFacebookほどでかくはない。しかしそれでも、機会は同じだ”。

このサービスはかなり簡単だ。サインアップしてから、いろんな‘部屋’(room)をクリックする。その部屋に招待されたら、そこの人たちとお話できる。Hamster Padは、余分なことを何もしない。たくさんのクールな部屋を一箇所に集めて、それらに関するちょっとしたデータを提供するだけだ(今オンラインしてる人の数、友だちが今どんな議論に参加しているか、など)。

Schlichtと彼のチームは、bitcoinのフォーラムZapChainも作った。こちらもやはり、いろんなコミュニティを一箇所に集めたサイトで、ヒトはヒトと話をしたい生き物である、というコンセプトをベースにしている。誰かぼくにA/S/Lしない?

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa