私たちがあなたの会社に投資しない11の理由

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【編集部注】著者のPhil Nadel氏はBarbara Corcoran Venture Partnersの共同創業者でディレクター。

ほとんどのVCと同じように、私たちは毎週しばしば数十件に及ぶ案件をレビューする。私たちは、私たちの一般的な投資基準(例えば業界、ステージ、モデル)に適合しないものを、素早く排除することができるフィルターを開発した。

この初期選考プロセスを生き残った案件は、更なる精査と適性評価の対象となる。このプロセスは様々な観点を含んでいる。財務諸表と収益予測;創業者、顧客、他の投資家との議論;その会社、製品、そして業界に関連するサードパーティ情報のレビューなどだ。このプロセスの様々な段階で、企業は更なる考慮から除外されていき、最後に、残されたレビュー対象の少ない割合の案件に対して、最終的な投資を行うのである。

ある会社に投資しないことを決定するとき、私たちは常に創業者たちに、不採用の決定の理由を説明するための時間を設けている。この記事の目的は、私たちが企業に投資しない決定をした主要な11の理由についてのレビューを提供し、これからの創業者の方々の資金の調達のチャンスを向上させることである。

透明性/率直さの欠如。 私たちは創業者が率直ではない場合には、直ちに興味を失う。ベンチャー投資は信頼関係に基づいているのだ;不透明であることは関係に対する不吉の始まりである。

占有性/防御性の欠如。 もし企業が、潜在的な競合相手に対抗するための独自性を占有していない場合、その成功はやがて没落に繋がる。

これが何を意味するのか?堀がなければ、会社の成功は簡単に模倣されてしまう。成功すればするほど、より多くの競合を引き寄せてしまうのだ。しかしもし、その会社が秘密のソースを持っていたなら ば ‐ 技術、プロセス、知識、関係、その他などが含まれる – 持続的な成長のオッズは遥かに高くなる。先発であることの利点は、初期の段階では有用だが、それは長期的には通常あまり助けにはならない(例えばMySpace)。

実績がありスケーラブルな有償マーケティングチャネルの欠如。 私たちは、当社の資本を収益成長の燃料として使うことができる企業に投資することを好む。もし対象企業がまだ、スケーラブルでコスト効率の高いマーケティングチャネルを見つけていない場合には、それらを見つけるための実験とテストに私たちの資金を燃料として使うことになりがちだ。

私たちは、実績あるチャネルを拡大するために私たちの投資を使用できるように、少なくとも既にそうした初期テストを十分に行っている企業に投資することを好む。有償顧客の獲得を心の底から理解していて、私たちの成長に関する質問に「グロースハッカーを雇いますから」と答えない創業者たちに、私たちは強く惹かれる。

自身の主要業績評価指標(KPI)を知らない。 私たちは創業者によるその企業自身のKPIに対する知識の深さと、会社の成功との間には、直接的な相関関係があることを発見した。

私たちは、創業者がその会社に全てを捧げていることを確認したい。

まず、創業者たちは彼らのビジネスに、どの指標が重要であるかの理解を示さなければならない。次に、彼らはそれらのメトリックスを適切に測定し、計算していることを示さなければならない。最後に、彼らは各KPIに影響を与えるにはどのレバーを引くべきか、ビジネスを成功させるためには、どのKPIを微調整する必要があるのかについて熟知していなければならない。

短い予算計画。 私たちが企業に投資する場合、少なくとも12ヶ月分の月次予算計画を持っていることを望んでいる。資金の調達には多くの時間と労力が費やされ、ビジネスの成長から創業者たちを遠ざけてしまう。私たちは、会社がすぐに別の資金調達ラウンドにとりかかる心配なしに、チームが成長に注力することを可能にする十分なリソースを持っていることを望んでいる。そしてまた、もし会社が12ヶ月分のKPIの改善と成長を示すことができれば、次の調達ラウンドは、はるかに容易になるだろう。

月次予算計画を計算するには、創業者は、現在の出金速度を知っている必要があり、そしてどのように調達した資金を利用していくのか、毎月末毎にどのくらいの現金を使っていくのかに関する、詳細な予測を立てなければならない。この計算は以下の仮定で行うことができる:(1)ゼロ収益、(2)ゼロ成長で、現在の収益が続く、または(3)これまでの傾向に基づく合理的な収益の成長が望める。

TAM(総市場規模)が小さすぎる。 私たちはしばしば、比較的小さなグループが直面している問題への、革新的で時に独創的な解決策を持っている企業をみかける。買収されることを目指す起業は、その収益可能性を買収者にとって意味のあるものにするために、十分に大きな市場にアプローチする必要がある。もしある企業が、同社のソリューションが対象としている市場の大きさが妥当であることを示すことができない場合(私たちの場合、それは通常年間10億ドルの市場である)、私たちは通常は見送ることにしている。

未発売または未出荷。 私たちは企業が製品を売り始めたときに、その評価の高まりに伴ってはるかに投資リスクが低くなることを知っている。言い換えれば、企業が売上のない状態を卒業して、顧客が喜んでお金を払う製品の製造と出荷に移行したら、その評価の高まり以上にリスクが減少するということだ。したがって私たちは、対象企業が最初の販売を行い製品が市場に受け容れられる初期の証拠を示した後に投資をすることは賢明だと考えている。

ビジョンがない。 私たちは、現在の会社を100倍のサイズにするための、明確な成長のビジョンを持っている創業者の企業に投資するのが好きだ。実際にその成長を成し遂げるためには、そのビジョンからの逸脱も必ず必要になるのだが、一方ビジョンを欠いていてはその達成ははるかに遠ざかってしまう。激しい嵐の中でも、北極星が創業者たちに道を示してくれるのだ。

競合相手をきちんと理解していない。 多くの企業は、しばしば私に「私たちには競合がありません」と言ってくる。一般にそれは信じがたいことなので、こう返答するようにしている「あなたが対象とする市場では、あなたが対応しようと考えている課題を現在はどのように解決しているのですか?それがあなたの競合相手ですよ」。

この初歩的な知識を超えて、創業者は競合他社がどの市場セグメントに取り組んでいるのか、そしてどのように売り込んでいるのかを睨みつつ、競合他社によって提供されているソリューションを徹底的に理解しておく必要がある。企業の潜在的な顧客は、その製品を他の利用可能なソリューションと比較する。そして頭の良い創業者たちはその製品を正しく位置付けるのだ。

こうした他のオプションについて精通していないこと、そして自らの製品を差別化できないことは、すなわち失敗のレシピである。

偏った創業者チーム。 製品は作られる必要があるし、また製品は売られる必要がある。これらのタスクは1人ではほとんど賄うことのできない、非常に異なるスキルを必要とする。私たちは、エンジニアリングと開発から販売とマーケティングまでの、様々な専門性をもつ創業者チームに会うのが好きだ。

会社の創立時からあらゆる専門性をしっかりと持つことは、偉大な製品を作ること、売れる製品を作ることを確実にする。もちろん、企業は欠けている部分の人材を雇用することができるが、その補った部分は企業のDNAの一部にはならない。加えて、雇用した働き手を管理する側の人間が、関連領域での経験を積んでいることが常に好ましい。

リスクを負っていない。 私たちは、創業者たちがその会社に全てを捧げていることを確認したい。最低でも、彼らはフルタイムでそのビジネスでに従事する必要がある。理想的には、彼らには同時に、自分のお金の比較的大きな部分を会社に投資していて欲しい。ポール・グレアムはかつて、創業者たちがそうすることによって「失敗を死ぬほど恥ずかしいと考えるようになり」、すぐに「倒れるまで戦うことを誓う」ようになるのだと書いた。全く同意する。

このリストは網羅的ではないが、なぜ私たちが(そして恐らく他の初期ステージ投資家たちが)案件を採用しなかったのかに関わる、ありがちな理由を示して、これからの創業者たちがそうした問題に確実にアプローチするための役立つチェックリストになることを期待している。ところで、もしあなたがこうしたことをもう全て正しくやっているというなら、是非話を聞かせて欲しい。

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(翻訳:Sako)

シリコンバレーでは、スタートアップ経験が履歴書代わりになりつつある

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編集部:筆者のSaeid FardはCrunch Network Contributorで、Sokanuのデジタル・デザイナー兼プロダクト担当。

エンジニア5人とその仲間が集まってエンジェル投資をいくらか募り、スタートアップを設立したと思ったら、ほとんどもしくは全く収益もないまま1000万ドルで売却。一体どういうことなんだ? ありがちな解釈ならば、ITバブル、思慮のない”アクハイヤー”(買収による人材獲得)、あるいは不合理な共同幻想ということになるだろう。

しかし、もう少し大きな視点から見れば、たとえば超一流の人材が報酬を得る方法が根本的に変化したとか、何か別の現象なのかもしれない。

約10年前、最後のITブーム以前には、最も優秀な新卒学生はウォール街でキャリアをスタートしたものだった。今日では、ますます多くの新卒者が、アメリカの新たな経済的中心地であるシリコンバレーに照準を合わせている。そこでは理想主義や「世界を変えてやろう」というカルチャーを押し出してはいるものの、実際にはウォール街と同様、優秀な若手を魅了する金と権力への約束がまん延している。

両者の似通った点はそれだけではない。テクノロジーの世界でも、成功は売上規模と短期での投資回収にかかっている。何十億ドル規模のヘッジファンドの運営陣は、5~6人程度のことが多いのと同様に、2~3人のエンジニアで何十億ドルも生み出すプロダクトを開発することができる。これら2つの産業はどちらも労働効率が非常に良い。よく言うように、優秀なエンジニア1人は、良いエンジニア10人分に匹敵するのだ。

効率の追求は、一流の人材を獲得するための巨額のインセンティブにつながり、その結果、皮肉にも使えない人材を高い費用で雇ってしまうことになりがちだ。今こうして技術革命の黎明期にあるシリコンバレーは、いうなれば「開拓時代の西部の荒野」のようなものだ。大企業が生き残りと長期的な市場シェアをかけて戦いを繰り広げる世界では、どの人材を雇うかはずっと先まで影響をもたらし続ける重要事項だ。

しかしテクノロジー業界は金融業界とは異なり、価値ドライバー、つまりエンジニアやデザイナー、その他プロダクト担当者を評価し、能力に見合った報酬を出すのはもっと難しい。MBA用語的に言えば、これはバンカーやトレーダーがレベニューセンター(収益に責任を負う部門)なのに対して、エンジニアとデザイナーがコストセンター(費用だけが集計される部門)であることが原因だ。金融業ならば社員の純益への貢献は簡単に評価が可能で、スター社員を見分けたければ「いくら儲けたか見せてみろ」と尋ねれば済む。

一方でエンジニアの場合、プロジェクト全体への貢献や、プロジェクトの成功が事業の存続にどれだけ貢献したかをはっきりと測るのは困難だ。トレーダーの場合なら、先の取引で上げた利益がその人材の価値になる。では「インフラストラクチャ分析チーム在籍の某エンジニア」の価値は一体どれだけだろうか。

どの人材を雇うかは、ずっと先まで影響をもたらし続ける重要事項だ。

テクノロジー業界は、いまだにエリート人材への報酬はどうあるべきかを模索中だ。なぜなら、これまでにコストセンターが業界全体の収益に対して影響力をふるったことなどなかったからだ。たとえば製薬業界の場合でも、事業の命運はプロダクト(の研究開発)にかかっている。しかし製薬関連でスタートアップを立ち上げる手間とコストは一般に高すぎるため、ガレージで何かを作るようなことは不可能だ。その結果、研究開発チームの貢献度は高くても、経営側に対する発言力は高くはならない。

こうした事情と背景は、興味深いインセンティブ・システムを創りだした。雇用側は一流の人材を確保したいし、高額な報酬も喜んで支払う気でいるが、情報の非対称性とエリート社員の持つ交渉力の問題がある。世界中のGoogleのような企業は、業界トップレベルのプログラマーになら法外な金額を支払うことができるし、実際にそうするだろう。しかし、たとえばスタンフォード出の新卒学生の場合になると能力自体は測定不能なので、その人材が今後トップ・プレイヤーになるかは「予測」しかできない。しかし少なくとも、100万ドルの契約金を正当付けるだけの説得力がないことは明らかだ。

テクノロジー業界では、頭が良くて野心のある若手へのインセンティブは、従来の労働モデルと同列に考えることはできない。大手企業に入社して、実力を証明したり、自分の価値が認められるよう社内政治に精を出したりすることに何年もの年月を費やしたとしても、本来桁外れであるべき報酬が十分に支払われない可能性も高い。だが代わりにスタートアップを立ち上げて成功すれば、一生分の給料をものの数年で稼ぐこともできるだろう。

スタートアップの評価は、売上のような従来型の指標に依存しないことも特徴だ。なぜなら、そもそもスタートアップというものは、事業やプロダクトとしての成熟など全く意図していないからだ。最高のケースでは、もっと大きな企業の製品ラインナップにニッチなプロダクトとして加わり、営業チームが代わりに広めてくれる。最悪のケースでも、その人材がプロダクト開発ができることの証明にはなるだろう。スタートアップでの経験は「生きた履歴書」となり、採用時には履歴書と実力のギャップを縮めてくれるだろう。

このようにして、スタートアップは人材市場の空洞を埋めはじめている。「スタートアップを立ち上げる」という行為そのものが、自分は雇われる価値があると証明し、自らが創出した価値をさらに増幅するための影響力を得る手段になるのだ。企業側としても、人材の過去の実績そのものは入手できなくても、だれかが何年もかけて開発したプロダクトと、それを生み出した頭脳を活用する権利は獲得できることになる。

では、スタートアップがたどる最も一般的な道のりとはどのようなものだろう? 率直に言うなら、それは「失敗」だ。さまざまなサクセス・ストーリーはあっても、大成功を収めるビジネスはほんの一握りだ。加えて、どのスタートアップも口をそろえて自社の使命や世界の変革のようなことを振りまくけれども、ファウンダーの多くはただ単に何百万ドルかを稼いで、自分のエゴと財布を満たしたいだけなのだ。

注目を浴びる大ヒット・ビジネスのたどった道のりだけを見てスタートアップの価値を判断したならば、シリコンバレーで起きていることの多くは正気の沙汰には見えないだろう。けれども一部のスタートアップを人材市場にとっての「機能の追加」として捉えるなら、少しは理にかなっているかもしれない。

画像提供: ANASTASIIA_NEW/GETTY IMAGES

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(翻訳:Ayako Teranishi / website

初期ステージベンチャーファームPearのデモデイ報告

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昨日(米国時間9月1日)、パロアルトにある法律事務所の広大な駐車場は、沢山のTeslaで埋められていた。天井の高い会議室には100人のトップ投資家たちが集まった。ここで彼らは、13のスタートアップが、自分たちに注目すべき理由を述べる各4分間のプレゼンテーションに耳を傾けた。

登壇したスタートアップは、みなおよそ起業半年以内のものばかりで、すべて現役の学生または最近の卒業生が率いている。いずれも創設3年のPearによるLaunchpadプログラムのメンバーなのである。Pearは初期ステージベンチャーファームであり、毎年トップ校に通う、会社を作りたいコンピューターサイエンスの学生を募集して、オフィスと同時に、使用目的に制限も義務もない5万ドルを提供している(最近まで、同社Pejman Mar Venturesとして知られていた)。

これまでのところ、Pearはこれらの学生チームを賢く選んできたようだ。1年前にプレゼンテーションを行った8つのグループのうち1つのスタートアップはGoogleに買われ、他に4つがシード資金調達に成功している。Pearが開始された2014年の最初のクラスからも、スタートアップのFancyThatがPalantirに買われている

明らかに、昨日集まったベンチャーキャピタリストたちは、熱狂的なようだった。Canaan PartnersのパートナーであるRoss Fubiniはプレゼンテーションの途中で「今年一番のデモイベントに思える」とツイートしている。別の投資家、Lux CapitalのパートナーShahin Farshchiは、イベント後私たちに語った「素晴らしかったね、全ての人に対して何かしらの意味で。消費者向けの会社、分析とAIの会社、そして私のような投資家のためのディープテクノロジーも」。

そこに参加しておらず、おそらく好奇心旺盛な読者のために、以下にその内容を紹介しよう:


Allocate.aiこの会社は、AI搭載のタイムシートを作成している。これは作業チームがどこにどのように時間を使うべきかをより良く理解する手伝いをするプロダクトだ。(スタンフォード大学とカリフォルニア大学サンタバーバラ校出身の)創業者たちによると、米国では4500万人がタイムシートに記入していて、これによる時間的損失は金額にして110億ドルに達するとの推定である(その時間に価値がありながら、1日15分以上を請求に必要な情報収集に使っている弁護士のことを想像してみると良い)。彼らはそれをより効率化し、市場をさらに大きなものにすることができると主張している。もしあなたが同意し、彼らに連絡をとりたい場合は、founders@allocate.aiまで。


BlackSMSこの技術を使ってユーザーは、暗号化されパスワードで保護され、自己消去を行うiMessagesを送信することができる。メッセージは偽の代替テキストの内に隠したり保護したりすることができる。これは様々なケースで有効だろうと私たちを感心させた。これについて私たちが正しいことを願おう。その20歳の創設者、Tyler Weitzman – 中学時代から30あまりのアプリを構築してきたと言う – は、「BlackSMSにすべてを賭ける」ためにスタンフォード大学を中退した。

詳しく知りたければ、TCが今年の前半に書いたより長い記事を、ここで読むことができる。Weitzmanに連絡するには、founders@black-sms.comに電子メールを送れば良い。


Capella Spaceこのデータ会社は、靴箱サイズの衛星群を介して宇宙から持続的かつ信頼性の高い情報を提供することができると言っている。他のスタートアップの衛星とはどのように異なるのだろうか?その技術は合成開口レーダー(SAR)を使っている。これが意味することは、雲を通り抜ける電波の反射を使い太陽光の反射を必要としないため、夜や厚い雲に覆われているときでも、地球の表面に向けて電波を送り画像を得ることができるということだ。(他の多くの衛星群はその代わりに、光学技術に依存している)。

Capellaには競合他社がいて、Ursa Space Systemsもその1つである。 Ursaは現在、旧来の(つまり大きくて嵩張る)衛星に搭載された合成開口レーダーを使って得た情報を顧客に売っていて、そして独自の衛星群を開発することを計画している。しかし、現時点では勝負の行方はまだ見えていない。founders@cappellaspace.comで創業者に連絡することができる。


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DeepLIFT Technologiesこの会社は、入力を観察し繰り返されるパターンや他のものを識別することによって、任意のディープラーニングプロセスを理解し説明することができると言う、一連のアルゴリズムを開発した。

なぜ彼らのように、機械学習が上手くいく理由をわざわざ掘り下げるのだろう?1つの理由は、規制当局が「ブラックボックス」技術に対する押し戻しを始めているからである。最も顕著なのは、最近EUが機械学習モデルが、EU市民に影響を与える判断に利用される場合、その内容について「説明を受ける権利」を保証する法案を制定させる条項を導入したことだ。

創設者は、同社は資金を調達していないと言っている(私たちがこれを信じるかどうかは別として)。彼らはまた、現在彼らの技術は全米8箇所のゲノム研究室で使用中で、既にGoogleのモバイル開発チームとAlphabetのライフサイエンスの子会社であるVerilyを含んだ形で、Alphabet社からの強い関心が寄せられていると語った。彼らへの連絡先はfounders@deeplift.aiである。


Hotlineこのスタートアップは、ファンが直接有名人とつながることができる、メッセージングベースのプラットフォームを提供する。今のところ、それはFacebookのメッセンジャー、SMS、およびKikを使って単一のスレッドを介した通信を可能にする。基本的なアイデアは、メッセージングにTwitterのような対話性をもたらすことである。例えば、ランナーのウサイン・ボルトのファンは、おそらくボルトと1分でつながり、すぐにスイマーであるマイケル・フェルプスと、プラットフォームを変えたり他のダイアログボックスを開いたりせずにやりとりをすることが可能になる。

ハーバード大学、アマゾン、マッキンゼー – 創設者たちは印象的な経歴を持っているが、正直このプロダクトにはそのような雰囲気は漂っていない。大切なことかどうかは分からないが、早期のSnapchatのことを思わせることはなかった。彼らへの連絡先はfounders@hellohotline.comである。


Kofaこのスタートアップの技術は、あらゆる場所でアナリストを「スーパーチャージ」する。売り文句はこうだ:アナリストたちは予測モデリングや地理空間分析と膨大なその他の材料を理解しようとして苦労しているが、それは企業における彼らの役割の中心ではない。Kofaは、彼らにこの問題の一部を解決するための再利用可能なポイントアンドクリックのツールを与えると言う。その技術はまた、アナリストが互いの仕事の上に、別の仕事を構築することを可能にする。

私たちは、これがどの程度ユニークなのかはわからないが、Kofaの創設者は以前FancyThatを設立した者たちだ。彼らはPalantirに在籍していたが(前述したようにPalantirはFancyThatを買収した)、今年の初めに同社を離れ再び自分たち自身で起業した。これまでのところは上手くやっているようだ。彼らは既にいくつかのプリシード資金を調達していて、読者がこの記事を読む時には顧客と「6桁の契約を締結しつつある」ということだ。


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Motifこのスタートアップが目指しているのは、カスタマーサービス担当者が、簡単かつ即座に助けを求めているユーザーの画面を引き継ぐことである。これらすべてが1行のJavaScriptで実現されている。Motifはまた、事前に定義されたユーザーアクションの前後5分間のユーザーの画面を、サポート企業が記録することができるようにする。もし最初に心に浮かんだことが「プライバシーはどうなる?」ならば、目を閉じて、最後に画面上にあるものについて、電話越しにだれかに説明しようとしたとき、それがどれくらい時間がかかったかを思い出してみよう。Motifが、今後このような苦悩から私たちを救うことができるなら、私たちはそれを受け容れる。

チームの大きさがどれほどかは明らかではない。創業者Allan Jiangは現在スタンフォード大学でコンピュータサイエンスを学んでいて、2018年に卒業予定であることは確かである。彼への連絡はfounders@usermotif.comへ。


Novaこの会社は移民が米国の会社からのローンにアクセスすることを助けようとしている。米国の貸金業者には移民のクレジット履歴に簡単にアクセスする手段がないため、通常移民からのローンの申し込みは不可能ではないにせよ、とても困難である可能性が高い。ではNovaのソリューションは?世界中のグローバルな信用調査会社と貸し手を接続することだ。移民はNovaと提携している金融機関に融資を申請し、貸し手はAPIを経由して得られる情報を使って意思決定を行う。なおAPIで取得されるファイル1件ごとに貸し手はNovaに30ドルを支払う。これで完了だ。

同社は、2ヶ月前に開業し、既に3金融機関と提携している。創業者たち(全員がスタンフォード)に連絡する際にはfounders@neednova.comへ。


Plutoこのスタートアップは、小売業者が顧客を獲得するための新しいチャネルとして、メッセージングアプリを活用することを助ける、SaaSプラットフォームを提供する。例えばトリーバーチのようなブランドは、もはやメールプロモーションや広告だけに頼るというわけにはいかない。Plutoの技術を用いれば、顧客がFacebookメッセンジャーを開けた際に、後で買うためにオンラインショッピングカートに保存してまだ買っていないカラープロックPコートについて、企業から顧客にリマインダーを送ることができる。いままで行われてこなかったことだ。

創業者への連絡はfounders@getpluto.coまで。


Script写真を撮り、それをオンラインステッカーに変換し、メッセージングアプリを離れることなく送る。または友人や他のコミュニティのステッカー作品にアクセスして、会話を離れることなく、彼らのステッカーを送信する。

Hotlineと同様に、私たちにとってこの会社は、会社としては物足りなく、単なる機能提供のためには過剰のような気がするのだが、しかし機能も増え多くの人びとがこれを「選んで」いるようである。Scriptの創業者チーム(全員がスタンフォードから)によれば、過去4ヶ月間でサービスを知った何千人ものユーザーが、既に320万ステッカーを作成したそうである。役立つ情報かどうかは不明だが、CEOのKatia Ameriは同社を開始する前に、Pearのベンチャーアソシエイトとして2年間を過ごしている。

Ameriと彼女の共同創業者たちへの連絡はfounders@script.meへ。


Synocateこのスタートアップは、大学入学やキャリアアドバイスのための市場を構築中である。まず手始めに入試小論文を提出しようとする高校生のためのエッセイ編集ツールの提供を開始し、1エッセイにつき49ドルで、彼らが入学しようとしている大学の学生からのフィードバックを行っている。

特に目新しいものを聞くことはできなかった:野心的な高校生とその親の要望に応えようとする沢山のスタートアップが既に存在している。そして、それはとても巨大な市場であり、圧倒的に成功しているものは存在していない。創業者への連絡はfounders@synocate.comへ。


xSeerカーネギーメロンその他のPh.Dのチームによって設立されたこの会社は、数10億のデータポイントを取り込み、直感的に大規模なスケールで可視化を行う洗練されたビジュアル分析ソフトウェアを作成している。例えば保険会社などの顧客企業が、現在ターゲットにしておらず、本来ならばターゲットにするべき人たちを発見することなどを容易にする。

もしもっと詳しい情報のために創業者たちに連絡をしたい場合(彼らはまた秀逸なデモプログラムも持っている)はfounders@xseer.ioへ。


Viz私たちにとっては、この会社が1番興味深いものに思えた(Farshchiも同意見だ)。一言で言えば、それは一般的には放射線科医や他の技術者の専門知識を必要とする、超音波診断に対するディープラーニングの適用である。不安な患者たちが長い間待ち望んでいたものになる可能性がある。具体的には、そのソフトウェアは、超音波診断画像を他の数百万の画像や動画(ひとりの放射線科医師が一生に見ることのできる以上の数だ)と比較することによって、担当医師が画像を解釈する能力を上げ、迅速な対応がとれるようにする。

これは「熱い」領域だ。数年前、起業家Jonathan Rothbergは、Technology Review誌のインタビューで、新しい種類の超音波画像診断システムの開発に対して1億ドルを投資したと語った。その新しいシステムは「聴診器程度に安価」で「医者の効率を100倍にする」ものだということだった。最初は腰部の診断に焦点を当てているVizは、そのソフトウェアを使って、既存の機械で同じ仕事ができるようにすることを目指している。

創業者たちへの連絡はfounders@viz.aiへメールを送ること。

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(翻訳:Sako)

Y Combinatorデモ・デー2日目―2016年夏の48スタートアップ紹介

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世界でもっとも権威あるスタートアップ・スクールの2016年夏学期デモ・デーの2日目に発表を行った48チームを一挙に紹介する。2日目のジャンルはナノ粒子アナリティクス、配送ロボット、B2B、バイオテック、エンタープライズ、エドテック、フィンテック、ハードウェアだ。昨日のデモ・デイ1日目で発表が行われた44のスタートアップについてはこちらの記事を参照いただきたい。またこちらはTechCrunchが選んだトップ7社という記事だ。今日(米国時間8/23)のスタートアップは以下のとおり。

主催者:YC International

デモ・デーに登場したあれこれのスタートアップだけからトレンドを読み取ろうするなら徒労に終わるだろう。真の勝者はトレンドに先んじているものだ。たとえばTechCrunchは2013年に発表されたAirwareのドローンOSは時代より早すぎるのではないかと思った。しかしAirwaveは早すぎはしなかった。今やYCには多数のドローンのスタートアップがひしめき合っており、7000万ドルの資金調達に成功したAirwareの後を追って激しい競争をしている。

Justin Kan, of The Drop, Twitch, Exec, and Y Combinator

Justin Kan、Twitchの共同ファウンダー、 Y Combinatorのパートナー

Y Combinatorのプレジデント、Sam Altmanは「あるデモ・デーで最高のスタートアップはデモ・デーが望む最高の会社というわけではない。2019年の環境に最高にフィットする会社こそデモ・デーが望む最高のスタートアップだ」と説明する。

Altmanはアラン・ケイの有名な言葉、「未来を予言するために一番良い方法はそれを発明することだ」を引用して次のように付け加える。「私はこの言葉に多少の異議がある。未来は本質的に予言できないものだと感じている。しかしYCのスタートアップで私が好きなのは、未来について考えるのではく、自然にそれを発明している点だ」

今回のクラスについてこれまでと違っているのは、30%がアメリカ以外の国から来ている点だ。 これは過去最高の割合だった。

YCのパートナー、Justin Kanは「われわれのプログラムは長い間続いてきたので世界のあらゆる国々の優秀なスタートアップを援助してきた。ファウンダーたちは『YCはインドネシアの、あるいはタイのスタートアップも援助するのか?』と尋ねてきた。しかし今では世界各地にわれわれが援助して成功した数多くのスタートアップが存在し、ファウンダーたちのロールモデルとなっている」と説明する。

「スタートアップのマインドセットはシリコンバレー以外の土地にも浸透した。スタートアップが世界的現象となりつつあるのが真に驚くべき点だろう」とAltmanは言う。ただし、世界でもっとも価値が高い企業のトップ5社のうち4社はアメリカ西海岸のテクノロジー企業だ。しかしAltmanはいつまでもそうであるとは限らないと考えている。だからこそYCは世界のスタートアップを援助するわけだ。

というわけで以下は Y Combinatorの2016年夏学期のデモ・デー2日目で発表を行った48のスタートアップのすべてだ。

ApolloShield – 脅威を与えるドローンを安全に着陸させるシステム

ドローンはセキュリティーにとって深刻な脅威となっている。毎年、違法物質の密輸から旅客機とのニアミスまでドローンが関係する何千件ものセキュリティー侵害が発生している。ApolloShieldはセキュリティー上の脅威となる可能性のあるドローンをコントロールするデバイスだ。これはドローンと操縦者との接続を切断し、ドローンを安全に着陸させることができる。現在のところ、このハードウェアは市場にあるドローンの約半分に効果があった。チームでは法執行機関は平均してデバイス5台を必要とするとしている。年間コストは1台3万ドル程度という。

ApolloShieldについてのTechCrunch記事

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Ohmygreen B2Bのウェルネス・サービス

オフィスで消費されるスナックだけで年商十億ドルの市場だということはあまり知られていない。Ohmygreenの狙いはここにある。このスタートアップはオフィスに健康的なスナックを提供しようと考えている。同社はすでにLyftやAmazonなどの大企業を顧客に持ち、55%の粗利益を上げている。Ohmygreenへの反復注文は月間80万ドルだ。同社は毎月平均700件以上の配送を行っている。しかし「われわれの本質はロジスティクスだ」とCEOのMichael Heinrichは言う。 同社は注文のスナックに応じて配送ネットワークとサプライチェーンを最適化している。「このためわれわれは非常に高い粗利益率が可能になっている。55%という利益率は業界標準の3倍から5倍で、クラウド通信企業のTwilioと等しい」とHeinrichは述べた。

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Emote – 生徒の行動分析

生徒の成績は学習の成果であると同時に心身の健康状態にも大きく影響される。 Emoteは生徒が教室に入ってくる前の段階からですら、教師に詳細な行動分析を提供することを目標としている。同社によれば、毎日30万人の生徒が助力を必要とする問題を抱えてるという。Emoteでは行動分析により教師が生徒を助け、脱落を防ぐたための計画を立てることを援助する。9月末までにEmoteは33校、来年1月までに135校での採用を目指している。Emoteによれば、わずか3週間のビジネスですでに130万ドルに相当する売上の計上が可能だったとしている。

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Flutterwave – アフリカにおける支払処理サービス

アフリカにおける支払処理は非常に細かく断片化されている。アフリカでは 276もの支払ウォレットがあり、500行の銀行、7種類のクレジットカード網が参加している。Flutterwaveは支払処理の共通APIを提供することによりウォレットの相互運用性を高め、市場の効率化を図ろうとしている。同社はすでに過去3カ月で2000万ドルの支払を処理しており、0.3%の手数料収入を得ているという。先月だけでFlutterwaveは処理額を倍増させている。アフリカのモバイル支払サービス市場は年額3600億ドルにも上る。現在ナイジェリアとガーナでサービスが提供されているが、今年末までにさらに9カ国が追加される予定だ。

Instrumentl科学助成金申請を簡単に

科学者にとって助成金の申請は重荷だ。この惑星で最も教育を身につけている人々が、書式に書き込み、そして助成金の供給源を捜して時間を過ごすことはただ無意味である。Instrumentlは大学と研究協会へ、連邦、州、そして企業からの助成金データベースへのアクセスを提供する − 費用は1プロジェクトあたり月35ドルだ。けれどもInstrumentlはただのデータベースではない。適用可能な研究に対して適切な交付金を識別し、推薦してくれる機械学習アルゴリズムに力を入れている。科学者が、ただプラットホームを使ってプロジェクト説明を記入すれば、プラットホームが残りの面倒をみる。ハーバード大、エール大そしてテキサスA&M大がすでにプラットホームを使っていて、同社は年間20万ドルの経常収益を上げている。

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People.aiセールスチーム分析

People.aiを率いるOleg Rogynskyyと彼のチームは、販売チームが日単位で何をしているのかを、企業が理解するのを手助けしたいと考えている。People.aiはカレンダー、電話、電子メールを統合し、そして商談をまとめるに至ったセールス活動を記録する。セールスチームがトッププレイヤーのベストプラクティスを知ることで、もっと多くの商談をまとめることができるようになるというのが、背後にあるアイデアだ。100以上の会社が過去4カ月の間に、1アカウント1カ月50ドルの提携をPeople.aiと結んでいる。

TechCrunchによるPeople.ai関連記事

people.ai yをコンビネータ

Revloライブストリームを行うゲーマーのための聴衆マネジメント

ビデオゲームセッションのライブストリーミングは夢のような職業のように見えるかもしれないが、興味のある視聴者に働きかけるためには多大な努力が必要だ。Revloはストリーマーのための聴衆マネージメントプラットホームだ。初期のユーザーでは、視聴時間が40%伸び、新しい視聴者の残留率が2倍に増えている。現在1万6000人のアクティブストリーマーがプラットフォームにいて、そのチャットボット、ハイスコア管理そして利用者を増やすための仮想通貨を使うために、月に10ドルを支払っている。

Revlo

Queroの教育ブラジルの大学での空き講義を埋める

Quero Educationはブラジル発のエデュテックである。ブラジル内の大学の講義に対する学生の登録不足問題を解消することを狙っている。日々教官と寄宿舎の不足に悩まされていた学校を経験してきた私たちの大部分が思うだろうことに反して、ブラジルの学校では利用可能な講義の定員を埋めるために2倍の登録が必要である。同社のプラットフォームは、大学をまたがる情報を提供すると同時に、ブラジルの3分の1以上の学校が提供するディスカウントを提供する。Queroは国で平均して1年に3000ドルである授業料の12%を得て、年5倍の成長率で700万ドルの収入を生み出した。

TechCrunchによるQuero Educationの記事

メールquero教育Yコンビネータ

Fellow – 運転資金調達のためのAPI

多くの企業が、最も需要が高まる際の運転資金の確保に苦労している ‐ 月末になって従業員や契約先に支払いをしなくてはならなくなる時などだ。Fellowは企業の負担を取り除くインボイス融資のためのAPIだ。APIはインボイスに対し、保証と融資を行う。3週間で4つの会社がFellowを使ってスタートし、およそ12万ドルが運転資金として融資されている。これまでは、銀行から融資枠を貰うためには、莫大な収入があるか、何カ月もの事務と審査をこなさなければならなかったのだ。

仲間

HiOperatorサービスとしてのカスタマーサービス

HiOperatorの目的は、規模に関わらずカスタマーサービスを欲している企業を助けることである。同社は電話、電子メール、そしてチャットサポートを、システムに組み込みやすい使っただけの料金モデルで提供する。既存のサービスが多額の契約金を必要とするのとは対照的だ。10社が既にHiOperatorを使っており、月に1万1000ドルの経常収益を挙げている。HiOperatorのサービスは主要なカスタマーサービスプラットフォームに統合し、全ての情報を1つのプラットフォームに集中化することができる。

HiOperator


Innov8 – インドのコワーキング・スペース

Innov8はインドにコワーキング・スペースを大規模に普及させようとしている。このグループはすでにインド国内に2つのセンターを開設しており、入居率は100%で、さらに200人が待機リストに載っているという。運営されているスペースはデザイン、設備に十分な注意が払われており、入居者に対してかなりの月額料金を納得させるものとなっている。信頼できるインフラを備え、個別に賃貸契約するより安上がりなコワーキング・スペースはインドで急成長中だ。 Innov8は入居者に平均月額150ドルを課金するが、これは個別契約にくらべて約半額だ。

innov8 innov8.work y combinator

Vidcode – 生徒が教室で楽しくコンピュータ科学を学べるオンライン・サービス

CodeAcademyのようなオンライン学習サービスが数年前から大人気だ。Vidcodeは教室で生徒にコンピューターを学んでもらうのが目的だ。コース内容は高校生以下の若い層をターゲットにしている。Vidcodeはソーシャル写真共有サイトのSnapchatと提携し、生徒にSnapchat向けフィルターを作らせる。生徒はJavaでポケモンやインターネット・ミームをゼロをから自作することができる。このスタートアップはニューヨーク市の公立学校と大規模な契約を結ぼうと努力している。ローンチ以来、Vidcodeは毎月40%の成長を続けてきた。ビジネスの対象は学校区や個別学校でプラットフォームを利用する生徒1人あたりの料金は50ドルだ。

VidcodeについてのTechCrunch記事

vidcode y combinator

Polymail – プラグインなしのオフィスで利用できるメール

現在ではメールの生産性を決めるのはメール・クライアントそのものより、後からインストールされるプラグインの能力になってしまった。レシートの数字を読んだり、スケジュールを書き込んだり、コンテンツを管理したりするのはすべてプラグインだ。Polymailはこうした機能をすべてメールサービス本体の中に組み込でんでいる。コミュニケーションをOutlookのような伝統的メール・クライアントに全面的に依存している企業がこのチームのターゲットだ。デザインは優秀で、1日あたりのアクティブ・ユーザーはすでに7300人に上り、2000社がテスト利用している。Slackの先例にならって、このサービスも当面無料だ。今後のアップグレードおよび顧客管理機能の追加などに伴って課金していく計画。

Polymail y combinator

Vetcove – 動物クリニックのサプライ

動物病院では毎週大量の資材を何十社ものベンダーから購入しなければならない。Amazonは多様な品目を一括購入できるサービスを20年前からスタートしているが、Vetcoveでは必要とする資材を獣医師が間違いなく購入できるようにする計画だ。資材ベンダーと提携することによりVetcoveは利益率の向上を図っている。動物医療に必要な資材に関するビジネスに長らく携わってきたため、ファウンダーたちはきわめて広汎なコネを持っており、昨年はこのサービスに1600箇所の動物病院を組織することに成功している。これはアメリカ全土の動物病院の7%に上る。Vetcoveでは先週86万ドルの資材購入を必要とするほど顧客ベースが拡大している。

VetCove

Whyd – 音声操作可能なスピーカー

音楽関係のオンライン・サービスは専門化が著しい。楽曲再生ならSpotify、保管はコンピューターとスマートフォン、ストリーミングするにはbluetooth、音声で再生コマンドを入力するならEchoのAlexaという具合だ。
Sonosのようなメーカーはストリーミングを楽しむ世代にスピーカーの機能を一歩進めた。ここで紹介するWhydは音声認識をスピーカーそのものに組み込むことでさらにその先を行こうとしている。Whydはオーディオ機器の有力メーカー、JBLやHarman Kardonと提携して開発を行っている。今週だけでWhydのテクノロジーを組み込んだスピーカーが5万台も売れたという。

WhydのTechCrunch記事

Whyd

Meesho – インドの企業向けソーシャル通販

インドの通販ビジネスは主としてWeChatのようなモバイル・プラットフォームを原動力として発達している。WeChatには5000万のスモールビジネスが出店している。Meeshoはインドのスモール・ビジネス向けeコマースのプラットフォームだ。おそらくWeChatからヒントを得ているだろう。出店しているショップは購入希望者と直接にチャットができる。Meeshoを利用したビジネスは1月以内に売上を30%も伸ばしているという。このスタートアップはインドにおけるチャット機能を利用するモバイル通販の急成長といいうトレンドに乗っているが、インドの通販全体のデジタル化も急速だ。インドのeコマースはは向こう4年で10倍に成長することが期待されている。

Read more about Meesho on TechCrunch.

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RoseRocket – トラック運送会社間の協調作業プラットフォーム

RoseRocketはトラック運送会社同士が協調するためのシステムだ。開発チームによれば、トラック会社向けサービスは数多く存在するが、いずれも互いに敵対的な競争をしているという誤った前提に立っているという。しかし実際には配送会社同士は緊密に協力しており、荷物は複数の配送会社のネットワーク間をリレーされて目的地に到着するのが普通だ。アメリカでは常の300万台のトラックが動いており、配送の50%はいずれかの時点で受注者以外の運送会社にアウトソースされる。RoseRocketのソフトウェアの利用料金はトラック配送会社1社1カ月あたり1万ドルだ。同社では月額利用料に加えてメンバー運送会社ごとに平均5万ドルの手数料収入があるという。

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Proxy – スマートフォンがアクセスカードになる

割引きセールのクーポン利用やモバイル支払機能はスマートフォンで可能になった。それなのにわれわれは今だに勤務先オフィスへの入退室管理に使うアクセスカードを持ち歩かねばならない。ProxyはこのRFIDカードをスマーフォンで置き換えようとしている。Proxyはスマーフォンに接続できるドア用センサーを開発した。このシステムのセンサーはスマーフォンそのもののを認証に用いる。アプリの操作は一切必要とせず、スマートフォンを携帯しているだけでスムーズに建物に出入りできる。社員にとって便利であるだけでなく、システムオフィス内にいる社員数や滞留時間などの貴重なを情報も収集できる。

ProxyのTechCrunch記事

Proxy's app could make card keys obsolete.

Seneca Systems – 地方自治体向けソフトウェア

地方自治体は時代遅れの電話機やスプレッドシートやメールを使って、ごみ収集、警察の指令、交通信号等々全米で年間1.1兆ドル以上の予算を管理している。Seneca Systemsは、地方自治体のあらゆる部門を結びつけるソフトウェアシステムを提供し、住民や職員からの要望に適切な対応ができるようにする。既にヒューストン、シカゴ、サンノゼ、ボストンといった大都市と契約を結び、職員1人当たり60ドルでSaaSを提供しており、月々の売上は毎月100%のペースで伸びている。全米には地方自治体職員が1050万人おり、西海岸の47都市が既にSeneca Systemsのネットワークに入っている。つまりSeneca Systemsの前には巨大な市場が開かれている。もし地方自治体システムの基盤を支配できれば、さらに多くのITサービスを提供できるようになるだろう。

seneca systems y combinator

Legalist — アルゴリズムを利用した訴訟費用支援

投資家にとって新しい資産区分がある ― それは訴訟だ。投資家は配当の見返りに訴訟費用を負担する。2016年にはこれが30億ドル市場になると、LegalistのCEO Eva Shengは言う。アルゴリズムによるリスク評価のスタートアップ、Legalistが狙うのはそこだ。Legalistは1989年に遡って裁判データを収集し、裁判結果に関連づけられた58種類の変数を分析して、個別の訴訟についてリスクや裁判期間等を推定する。これは基本的に裁判結果の定量分析であるが、「ピーター・ティールがハルク・ホーガンの訴訟費用を負担する話とは違う」とShengは言った。

Legalist

CoinTent – アドブロッカーで失った収益を取り戻す

昨年ウェブパブリッシャーは、広告ブロックのために2200万ドルを失った。米国ユーザーの22%がアドブロッカーを使っており、利用者は毎年50%増えている。CoinTentを使うと、パブリッシャーはアドブロッカーを使っているユーザーを検出し、アクセスを拒否するか、1ドル払って広告なしでアクセスさせることがてきる。CoinTentは、失った収益の平均25%を取り戻し、取り戻した金額の30%を受け取る。最終的には、広告なしブラウジングのためのウェブ横断購読サービスを構築したいと考えている。アドブロッキングが急速に普及する中、パブリッシャーはソリューションを必要としており、CoinTentはそれに答えようとしている。

cointent y combinator

Amberbox — 銃撃犯を検知する安全センサー

火災報知器はどこにでもあるが、その先に大きなチャンスがあるとJames Popperは言う。Amberboxのゴールはそこにある。Amberboxは火事だけでなく、銃撃検知システムを使って狙撃者を見つけることができる。既存の市場だけでも260億ドル規模だが、Amberboxは新たな定期購読モデルを目指す。デバイスを互いに接続し、大きいシステムを構成することで管理者や警察にすばやく通報して施設全体を封鎖することもできる。装置の利用料金は月間50ドルで、3階建てのビルで1250ドル程度。3カ月ほどで装置の費用が回収できるとPopperは言っている。

ambrbox y combinator

Robby – 自動運転配達ロボット

米国では毎年120億個の食料やパッケージが配達されている。しかし、料理・食料品のオンデマンド配達業界は配達員のコスト高のために停滞している。Robbyは歩道を通って戸口まで無人で運ぶ、自動運転ロボットを作った。1件当たり5~10ドルの配達コストが1~2ドルに下がる。MITのPhDが作ったこのロボットたちは、既に50件の配達を済ませており、Instacartと協同でパイロットプログラムを始めるところだ。もしRobbyが消費者にとっての配達コストを下げることができれは、オンデマンド経済の成長に大きく貢献するだろう。

robby y combinator

EventgeekイベントのROIや物流のトラッキング

ほとんどの企業が、適当な時期にイベント開催を企画する。それが従業員の結束を高めるためのものであろうと、新しい顧客を惹きつけるためのものであろうと、いずれにせよ企業にとっては多額の出費である。そしてこうしたイベントの直接的な成果を管理する強力なツール群が存在していなかったため、イベントの成果は必ずしも明らかというわけではなかった。それこそがEventgeekが解決しようとしている課題である。新しいフォロワーやセールス情報を追跡するために、SalesforceやTwitterなどの複数のチャンネルにプラグインを行う。CEOのAlex Patriquinによれば、年間1万ドルをチャージする同社には、25万社を対象とする市場に25億ドルの可能性があるということだ。同社は、対前月比で48%成長した。

Eventgeek

RocketLit適応型学習プラットフォーム

米国の8年生の66%が、その学年レベルで期待される読解力を持っていない。それが意味するのは、彼らが勉強するためのテキストを読めないということであり、したがって遅れてしまうのだ。RocketLitは7つの異なる読みレベルで教科書を書き直し、生徒に適切なバージョンを提供する。パイロット版では、低成績の生徒が理科の試験で9割を得点し、すべての生徒が1年で2段階の読みレベル上昇を果たした。RocketLitはパイロット版のセットアップに100万ドルを費やし、140億ドルの教科書市場に波乱を起こそうとしている。オンラインのすべてがユーザーに適応するなら、教育もそうあるべきだ。

rocketlit Yコンビネータ

Jumpcutまるで映画のようなオンラインコース

昨年LinkedInは、オンライン学習プラットフォームLynda.comに15億ドルを費やした 。オンライン教育自体が巨大な市場となっている。しかし、JumpcutのCEOであるKong Phamによれば、コースの修了率と残留率はとても低いようだ – なぜなら単純に講義があまりにも退屈だからだ。彼が狙っているのは、どのようにネットワークを使い、ソーシャルメディアを使いこなすかを学ぶといった、プロフェッショナルネットワーキングビデオの提供から始めて、「スピルバーグのような 」オンラインコースに基づく会社になることだ。同社は、月に8万5000ドルの収入を上げており、月額17ドルのサブスクリプションモデルで対前月比の倍増を果たしている。確かにこれは挑戦である:コンピュータ科学や数学のようなタフなテーマに対する、高度な映画的ビデオを作る方法を見つけ出すのは難しいことだろう。しかし、以前バイラル動画の会社を設立したPhamと彼のチームは、市場に切り込むことができると期待している。

CrowdAI

CrowdAIスマートな画像認識

企業が画像をCrowdAIに送信する、すると同社は顧客にその画像の中に何があるかを正確に回答する。農地、工場、石油掘削装置、その他沢山のものを認識することができる。ある会社は、港の衛星写真で輸送コンテナの数を検出するためにそれを使用し、そのデータをヘッジファンドへ売った。大企業は人間による正確なタグ付けに大金をはたく一方で、小さな企業は不正確かもしれないコンピューターに依存している。CrowdAIは正確かつ安価な画像認識を提供するために、人間と機械の画像スキャンをブレンドしている。CrowdAIはすでにPlanet Labsならびに、自動運転車企業Cruiseと提携している。共同設立者の技術チームと共に、CrowdAIは医療用画像や軍事産業などの支援で成長する可能性がある。

CrowdAI

OneChronos次世代金融取引所

株式市場での取引は、最速の賢いアルゴリズムを構築する軍拡競争となっている。OneChronosは、そうした軍拡競争をより健全な取引システムへと導く、オンライントレーディングのための新しい取引メカニズムを持ち込むことによって、市場に乗り出そうと考えている。同社はネット越しの競争の必要性を取り除くために原子時計と同期し、トレーダーが公正な価格でより多くの取引を行うためのツールを構築している。そしてまた、金融機関に対するコストの削減に加えて、このシステムは顧客に自身のコードを直接取引所内で実行させる。CEOのKelly Littlepageは、既に6つの趣意書にサインしたという ‐ 収益の可能性は700万ドルに及ぶ – しかしSECへの申請も含め来年の発足に向けての障害は多い。しかしもし上手く行けばOneChronosは新しい次世代NASDAQ交換所となるだろう。

OneChronos Yコンビネータ

Validereハンドヘルド産業用検査機器

石油、ガス、化学企業は原料の検査を行うために、結果が出るのが遅くて高価なラボにサンプルを送る必要がある。Validereが作っているのは、訓練を受けた技術者なしに、より安くより速く結果を得られるハンドヘルドデバイスだ。Validereが提供する1回につき50ドルのテストは、ラボに比べて5分の1の価格である。これは液体の性質指標を、コンピュータービジョンアルゴリズムおよび化学的性質の公開データベースと組み合わせて利用しているおかげだ。Validereはパイロットプログラムで既に75万ドルの収入を挙げ、220億ドル企業を目指している。ハーバードやその他のエリート校から集まったスタートアップチームは、単にラボ機器を縮小することで問題を解決しているだけではなく、トラック運転手にも容易に使えるようにしているのだ。

validere yをコンビネータ

OOHLALA大学のためのモバイルOS

キャンパスライフで必要になるすべてのことを把握することは難しい、それがお互いに電話番号を知っているかもしれない新しい学生の知り合い間のメッセージにせよ、あるいは学校の提供するリソースへの支払い方法にせよ。OOHLALAは、同社CEOのDaniel Jameelが言うところの「学校のためのモバイルOS」提供し、学生がキャンパスライフに必要とするツールの完全なリソースを構築しようとしている。これはかなり広い範囲をカバーするものに聞こえるかもしれないが、それを適用する大学も増え始めているようだ。同社は、年間経常収益で約150万ドルを上げており、1年で3倍の成長を遂げている。全部で6万校にアクセス可能な市場で、OOHLALAは各校に対して5万ドルをチャージしている。潜在的には30億ドルのマーケットである。Jameelによれば、同社は現在7カ国に150校の顧客を抱えている。

OOHLALAモバイルYコンビネータ

Opsolutely – ソフトウェア開発チームのためのディプロイ自動化ツール

ディベロッパーはコードを書くのにGitHubを使い、サーバーはAWSを利用し、モニタリングにはNew Relicを使っているが、未だ書いたコードをディプロイする際のツールを必要としている。Opsolutelyは、お金がかかり、汎用性に乏しく、間違いが起きやすい社内のスクリプトやHerokuの代わりに、開発者がコードを詳細にインフラ上に反映できるような専用のソフトを開発している。GitHubやEeroは既に同社の有料サービスを利用しており、料金は月々ウェブサービスひとつ当たり100ドルに設定されている。企業によっては何百から何千という数の社内向けウェブサービスを運営しており、Opsoutelyはそのような企業をターゲットとして30億ドル規模の市場に参入しようとしている。

Opsolutely

Livement – スタジアムのチケット・売店サービス

南米でチケットを購入しようとすると、Ticketmasterなどのチケットサービスを利用する以外にも追加での作業が発生する。Livement CEOのRoberto Noveloは、イベントによってはTicketmasterの利用者が実際に店舗を訪れて紙のチケットを受け取らなければならない場合もあると語っていた。Livementを使えば、オンラインでチケットを購入できるだけでなく、スタジアムの売店で売っているものをアプリ経由で購入することができる。購入時にはチケット代金に加えて7%の取引手数料とチケット1枚あたり25セントの料金がかかり、Noveloによれば同社は月に合計50万ドル分のチケットを販売している。現在Livementは6つのチームと契約を結んでおり、南米の消費者が感じている不満を解決するところからビジネスを展開していこうとしている。

Livement

SmartPath – 一般家庭向けのフィナンシャル・アドバイザー

人間や機械のフィナンシャル・アドバイザーがアメリカ市民の15%を占める富裕層の懐事情の面倒を見ている一方、1億人におよぶ一般家庭はそのようなサービスを利用できないでいる。しかしSmartPathを使えば、支出管理やお金に関するオンライントレーニングの受講、さらには報酬を受け取ることができるのだ。現状、利用者はオンライントレーニングを受講することでギフトカードを受け取ることができるが、Smartpathは最終的にローン利率の低減を報酬にしたいと考えている。サービス内容は退屈に感じるかもしれないが、利用者の67%が同サービスを利用し続けており、ユーザーベースは月に30%のペースで拡大している。また、SmartPathは雇用主に対して従業員ひとり当たり月々1〜5ドルの料金をチャージしている。雇用主をターゲットとしているのには、従業員の生活を安定させて生産性を向上させるために、彼らが既に8億ドルものお金を使っていることが背景にある。

SmartPathのTechCrunch記事
SmartPath y combinator

PatientBank – 医療データの収集・共有プラットフォーム

次回の通院のために30ドルで自分のメディカルレコードが入手できるとしたら購入するだろうか?これがまさにPatienBankのやろうとしていることで、旧来のプロセスではメディカルレコードを手に入れるには実際に病院を訪れたり、電話して取り寄せる必要があった。このモデルを利用して、PatientBankは既に2300軒もの病院から1万人分のレコードを取り寄せ、ローンチから2カ月で約4000ドルの週間売上を記録した。アメリカ国民は毎年合計で10億回以上も病院を訪れていることから、メディカルレコードをまとめて管理することの重要性が高まってはきているものの、医療従事者間での情報共有は困難を極める。PatientBankはもっと患者中心のアプローチをとっているようで、今後このモデルが成功を収めるか見守っていきたい。
PatientBank

Saleswhale – アジアをターゲットにした営業チーム養成ボット

営業社員はメールをパーソナライズしたり、ディシジョンメーカーを判別して連絡をとるのが下手な場合が多く、メールの返信率は平均3%以下と言われている。Saleswhaleはそんな企業のメールを分析し、日頃の業務に反映可能な改善策を提案するサービスを提供しており、ある企業で行われたパイロットテストでは、メールの返信率が6%から31%にまで上昇した。同社はGrabなどアジアの大企業と既に取引を開始しており、料金は月々営業社員1人あたりで75ドルに設定されている。現在のところSaleswhaleはセールステック業界がアメリカに比べて5年遅れていると言われているアジアにフォーカスしながら、世の中にいる多くの営業社員を即座にスマートにしようとしているのだ。

SaleswhaleのTechCrunch記事

saleswhale new

Selfycart – セルフチェックアウト用モバイルアプリ

買い物をしていて1番面倒なのが支払のプロセスだ。セルフチェックアウトの機械は複雑で代替手段といえばレジ担当者を置くくらいしかなく、これまではこの2択から選ぶしかなかった。Selfycartはそこに携帯電話での会計という3つ目のオプションを追加しようとしている。 同社のアプリは商品をスキャンして、アプリを通じて支払いをするという極めてシンプルなものだ。小売店は大規模な会計オペレーションにかかる費用を支払う代わりにSelftycartへ2%の手数料を支払うだけでよく、チェックアウトマシーンの代わりに支払いを認証する店員を1人おくだけで済む。SelfycartのユーザーはApple Payのほか、クレジットカードやPayPalを使って支払いができる。

SelfycartのTechCrunch記事

selfycart

Lendsnap – 借入書類作成自動化サービス

ローン申請には500ページに及ぶ書類をまとめる必要があることから、利用者の80%がひとつめにみつけた会社から借り入れを行っており、彼らは最適な利率でお金を借りることができていない。Lendsnapは、ローン利用者のオンラインアカウントを通じて銀行のステートメントや税申告書類の情報を入手し、30種類におよぶ書類の作成のサポートをしている。利用料金はローン一本あたり100ドルに設定されており、同社は18億ドル規模の市場でビジネスを展開している。Lendsnapは最終的にユーザーの情報を文書に仮まとめすることで、ローンマーケットプレイスをつくろうとしているのだ。一般の消費者にとってはそもそも近寄りがたい存在であるローンだが、Lendsnapは少なくともそのプロセスを簡素化しようとしている。

LendSnap

BulldozAIR – 建設プロジェクト用のタスクマネジメントソフト

様々な建設現場で、プロジェクトの問題点のトラッキングが悩みの種になっている。BulldozAIRは、モバイル端末を使って作業員が完了したタスクを視覚的に確認できるようなツールを開発しようとしている。ユーザーが配線など問題が発生している箇所の写真を撮り、技術的な情報をアプリに入力すると、その情報がネットワーク全体に共有されることとなる。作業員1人当たり年290ドルの料金からBulldozAIRは今月2万ドルの月間経常収益を計上しており、来月にはこの数字を3万6000ドルに伸ばそうとしている。現在同社はヨーロッパのみをターゲットとしているが、CEOのAli El Haririによればその市場規模は37億ドルに及ぶ。

BulldozAIR

Nova Credit – グローバル信用情報レポート

経済の健全性を担保する上でもっとも重要な点のひとつが、信用取引やお金を借りてモノを購入できるようにするということだ。しかし、アメリカにやってきた移民は国内でのクレジットヒストリーがないことから、信用取引を行うことができないことがある。そこに目をつけたNova Creditは、移民が国外に保有しているクレジットヒストリーのデータをアメリカの債権者に提供し、借越枠を設定できるかどうかの判断を手助けすることで、両者のギャップを埋めようとしているのだ。クレジットヒストリーは、アパートを借りたりローンを利用したりする際にも同じくらい重要になってくる。1回当たりの情報取得料は30ドルに設定されており、アメリカ国内には1000万人の移民が生活していることを考慮すると、既にそこには数十億ドル規模の市場が存在するとNova Credits CEOのMisha Esipovは言う。これから2カ月の間に同社はインド、カナダ、ドイツの企業と提携しようとしており、1年間でアメリカにいる移民の90%をカバーする予定だ。

Nova CreditのTechCrunch記事

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NeoWize – ECサイトのパーソナライズ

ECサイトのほとんどが新商品やお値打ち品、人気商品などを目立つ箇所に表示しているが、NeoWizeはクリックやマウスオーバー、スクロールなどユーザーの行動を解析し、表示される商品をパーソナライズしている。パイロットテストでは、この仕組みの効果で10〜30%の売上増加が確認されている。今ではNeoWizeの機能がAbanteCartに組み込まれており、スケールのためにひとつひとつの店舗ではなく他のECプラットフォームをターゲットとしている。同社は毎週70%のペースで拡大を続けており、現在1300ものオンラインストアで利用されている。パーソナライズされたサイトでなければ消費者はバウンスしてしまうことから、NeoWizeは彼らが本当に欲しいものをブラウザ上に表示しようとしているのだ。

NeoWize

YesGraph – アプリの普及を支えるソーシャルグラフAPI

友人に新たなプロダクトを試してもらおうとすると、そのプロセスはどうしても不恰好なものになってしまうだろう。お願いするにふさわしい人を連絡先のリストから探し出す必要があり、もしも宣伝したいプロダクトがアプリであれば、なかなか質の高いユーザーをみつけるのは難しい。2年間に渡ってDropboxの成長に貢献していたIvan Kiriginは、新たなアプリやプロダクトを紹介するに最適な人を選び出すため、機械学習の技術を利用して各人のソーシャルグラフ(連絡先やメール情報を含む)を作成しようとしている。まずはB2B企業を対象にサービスを提供し、YesGraphはメールアドレスのドメインや役職、位置情報のほか様々なデータを使って、新製品に関する連絡をすべき相手をランク付けしようとしている。YesGraphが(ひそかに)集める利用者のソーシャルグラフや行動に関するデータ量が増えるほど、全てのデータポイントに基づいたターゲティングの精度が向上し、ほかの利用者にとっても顧客獲得に向けた解析結果の質が向上することになる。

YesGraphのTechCrunch記事

YesGraph

TL Biolabs – より良い家畜管理のためのゲノム情報分析サービス

もしも農家の人が、生まれてすぐの牛の病気に対する耐性や必要な食料の量など、個体に関する情報が分かるとすれば家畜の管理が楽になる。しかしTL Biolabs CEOのFred Turnerによれば、Illuminaといった企業にそのような検査を依頼すると、100ドル近い料金がかかってしまい利幅に影響を与えてしまう。そこでTL Biolabsは独自の技術を使い、検査コストを(15ドルへ)下げようとしているのだ。彼らのプロジェクトが成功すれば、農家は自分たちが保有する牛をベストな状態に保てるよう日々の作業を最適化することができる。現在同社はスコットランド政府の協力のもとパイロットテストを行っており、今年生まれた牛の20%(100万ドル規模)が対象になっているとTurnerは語っていた。

TL biolabs y combinator

Sway – 自動記帳ツール

アメリカ企業は年に610億ドルもの資金を人間による記帳作業に費やしているが、コンピューターの方が同じ作業をもっと上手く、早く、そして安く行うことができる。Swayが開発した自動記帳ツールは、StripeやPayPalなどのインフラシステムに接続して必要なデータを抽出することができるのだ。スプレッドシート上に人が10時間かけて手作業でデータを入力する代わりに、Swayは同じ作業を10分でこなすことができる。月額99ドルのサービスで、Swayは50万社もの企業の記帳作業を簡略化しようとしている。記帳という仕事は今後10年間でなくなってしまうと考えられており、Swayがその変化のスピードを加速させようとしているのだ。

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Elemeno Health – 病院向けチェックリスト

医療ミスはアメリカにおける死因の第3位とされており、その一部は治療法の一貫性のなさが原因となっている。つまり、医者や看護師が医療行為の一部を忘れてしまうことがあるのだ。Elemeno Healthは、病院でのベストプラクティスをもとにチェックリストを作り上げ、医療従事者がどの作業も忘れていないか確認できるようなツールを提供している。UCSFで行われたパイロットテストでは、300営業日で3人の命を救い、110万ドルのコスト低減を行うことができた。Elemenoの共同設立者は、情報収集のために医療現場の前線で働き、そこから培った確かなプロセスを全国の医療従事者へ提供しようとしている。

Elemeno Health

UtilityScore – 公共料金データのAPI

家を購入するとき、いつも住宅ローンと並んで大きなコスト要因となるのが公共料金だ。しかし、特にZillowなどを使って家探しをしていても公共料金を見積もるのはなかなか難しい。UtilityScoreは、8200万世帯におよぶ単一家族向け住宅の概算公共料金を備えたバックエンドツールを、住宅販売関連企業向けに開発しており、家の購入を検討している人は実際に購入に関する決断をするときに今よりも多くの情報を考慮することができる。設立者のBrian Gittによれば、同社が提供する情報は7000ものソースをもとにしており、例えばソーラーパネルを販売している会社が、見込み顧客に対して商品を利用することでどのくらい節約できるかを可視化し、営業に役立てることができる。これはそのほかの修繕業者や公共料金の低減を売りにしている企業にとっても便利なサービスだと言える。市場規模は合計で15億ドルに達し、UtilityScoreのライセンス料は年間9万5000ドル程に設定される予定だ。

Utility Score

WorkRamp – 企業向けトレーニングソフト

リクルート活動は高くつくものの、最適な人材の採用は企業の成功に絶対的に欠かすことのできない要素である。しかしつい見過ごされがちなのが、既に雇われた人も時間をかけて学習を続けることで企業内での自分の価値を高めることができるということだ。WorkRampはPayPalやSquareといった企業を相手にし、従業員のトレーニングをサポートすることで、彼らの社内での影響力を時間と共に高めようとしている。営業社員を例にとれば、彼らはWorkRamp上で自分のプレゼン内容を録画することで、同僚や上司から受け取ったフィードバックをプレゼンの改善に繋げることができる。これは単なる一例に過ぎず、トレーニングは各企業のニーズに合わせてパーソナライズすることができる。WorkRampはそのような企業から既に12万ドルにおよぶ年間経常収益を計上している。

WorkRamp

RigPlenish – 救急車発出時の書類作成ツール

救急車が到着するまでにかかる時間の3分の1が書類作成に使われてしまっているという。しかしRigPlenishによれば、同社のサービスを使うことで救急車1台あたりにかかる40分におよぶ書類作成時間を4分にまで短縮することができる。RigPlenishに月々2000ドルの利用料を支払うことで、チェックリストやコンプライアンス関連書類の作成が自動化でき、さらには救急車のハブと病院間のやりとりも改善することができる。同社は既に1社と契約を結んでいるほか、さらに2社と基本合意書を交わしており、3社合計で年間440万回も救急車を出動させている。アメリカ全体で5万5000台の救急車が存在する中、RigPlenishは13億ドル市場に参入しようとしている。同社は次にバックエンドソフトを改良することで、消防車やパトカーにも対応しようとしている。これによって各隊員は書類作成ではなく、人命救助に時間を使うことができるのだ。

RigPlenish

GTrack Technologies – ナノ粒子を用いた油井・ガス井分析サービス

GTrackは、油井やガス井に注ぎこんだナノ粒子を分析することで、採掘可能な油量やガス量を調べることができる。同社のサービスを利用すれば、オイル・ガス企業は採掘場所についての示唆が得られることとなる。パイロットテスト内で、ある企業はGTrackを2万ドルで利用してすぐに50万ドルにおよぶ清掃作業を行わなくてよいことがわかった。GTrackのチームは、7年間に渡ってナノマテリアルの研究を行い、3つの特許を保有している。オイル・ガス企業は既に1年あたり125億ドルを生産量の分析に使っており、GTrackは次のターゲットとして地熱、鉱業、地下水浄化、汚染水浄化を行う企業を考えている。どんな液体の流れでもGTrackのナノ粒子を使うことでトレースでき、地下で何が起きているか分析することができるのだ。

GTrack Technologies

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(翻訳:滑川海彦 / Sako / Nob Takahashi / Atsushi Yukutake)

シリコンバレー最強アクセラレーターのY Combinatorがデモデー開催、初日44社を一挙紹介

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農業ドローン、自律型セキュリティーガードに次世代タンポン。Y Combinatorのスタートアップ・アクセラレータが開催する夏季2016年デモデー初日に多彩なスタートアップが登場した。この記事には全44社の概要を掲載した。TechCrunchが選ぶ「YCデモデー初日の注目スタートアップ7社」(英語)と、デモデー2日目に登場した残りのスタートアップ48社は「配送ロボットからフィンテックまで、Y Combinatorデモデー2日目の48社を紹介」に別記事として掲載した。

YCの海外に幅を広げる施策が功を奏しているようだ。今回のバッチに含まれるスタートアップの30%はアメリカ国外の企業だ。アメリカのスタートアップを真似たサービスもあるが、多くは古典的な問題に新たなアプローチを試みている。

Sam Altman Y Combinator

YC会長 Sam Altman

今日登場したスタートアップは、コンシューマー向け、開発ツール、セキュリティー、ハードウェア、マーケットプレース、非営利団体が中心だった。明日は法人向け、B2B、バイオテック、エドテック、フィンテックといったテーマを中心とするスタートアップが登場する。

投資家の反応は様々だった。心底感心するスタートアップがあったと言う人もいた。ただ大半の投資家は、過去のYCから生まれたサクセスストーリーは、デモデーで見出すことが困難だったと話す。なのでこのバッチの質は、あと数年経ってみないと分からないだろう。

1つ、デモデーに大きなイノベーションがあった。会場でDobletのポータブル充電器を提供していたので、投資家はスマホが死ぬのを心配したり、TechCrunchのメンバーみたいに電源の周りに集まったりしなくてすむようになった。

今日、発表したオフレコではない44社のスタートアップは以下の通りだ。

Joy – 結婚式を計画するためのソフトウェア
結婚式のプランニングは当事者の心かき乱すことがある。Joyは、婚約からハネムーンまでの間に発生する全てのイベントのプランを立てるのを助けるカップルのためのツールだ。Joyの一連の結婚式プランニングのソフトウェアは、ここ数ヶ月で大幅な成長を見せた。結婚式の招待状管理からグストの状況確認まで、計画通りに物事を進めるため、幸せに満ちた約150組が毎日サービスに登録している。Joyは今後、140億ドルのウエディングギフト市場に参入する方法を探している。Joyはウエディングギフト市場に健全なコミッションを得る潜在的な可能性があるとみている。Joyは、ウエディングプランナーがベンダーに予約し、新郎新婦に最適な価格を提供するのではなく、プランナーが大きな利益を得ているという捻れた常識をディスラプトすることができるかもしれない。

JoyのTechCrunch記事はこちら

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Flex – 次世代タンポン

女性が使うタンポンには過去80年間、ほとんどイノベーションが起きていない。Flexはタンポンの代替品を開発し、サブスクリプションモデルで提供する。Flexはすでに事前予約で7万ドル分を販売し、FDAの承認と特許申請を行った。Flexは女性が生理を気にせず、毎日の時間を最大限活かせるようにしたい考えだ。従来のタンポンでは性的な活動は難しい上、汚れやすく、感染症のリスクもある。Flexの使い捨て月経プロダクトは12時間着用することができ、 無侵襲で、つけ心地もよく、健康的だ。Flexはプロダクトを数週間内に出荷する予定だ。価格は月々20ドルで、Flexはプロダクトの70%を利益として得る。

FlexのTechCrunch記事はこちら

the flex company y combinator

JustRide – インド版Getaround
インドでは成人のたった6%しか車を保有していない。しかし、今後人口の多くが中流階級になるほど、より多くの人が運転することを望むようになるだろう。JustRideはピア・ツー・ピアの自動車レンタルのマーケットプレイスで、レンタル料の25%を利益として得る。ユーザーがJustRideで得られる月々500ドルという金額は、インドにおける月収と同じくらいの金額だ。ユーザーは効果的に収入を2倍にすることができる。スタートアップが所有しているIoTデバイスはドライブ状況、スピード狂のブラックリスト運転手を識別することができる。JustRideでは展開するたった3つの都市で、すでに7000回以上のレンタルが行われた。今後はインドの185億ドル規模の自動車レンタル市場を目指す。これはアメリカで展開しているGetaroundのクローンであるものの、インドの大きな市場には自国発の競合を賄う余力が十分にあるだろう。

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Exponent – モバイルアプリのUnity

モバイルで大きく賭けに出るアプリは、iOSとAndroidアプリのローンチだけに少ないリソースを集中投下し、成長が鈍化することがある。Exponentは、モバイル開発者がJavaScriptのコーディングのみでアプリのiOSとAndroid版を簡単に構築することができるようにする。無料のオープンソース・ソフトウェアはFacebook、Airbnb、Walmartといった企業が自社のネイティブアプリを構築するフレームワークであるReact Nativeを使用している。このサービスは、先週ベータ版をリリースしたばかりだ。初期のFacebookに参画し、Quoraの共同ファウンダーでもあるCharlie Cheeverが率いるExponentは、輝かしいメンバーを擁している。

Exponent YC

Airfordable – 旅行のための支払いプラン

世界中の誰もがビーチでミントの入ったカクテルを飲んでリラックスしたいときっと思っているが、誰もが旅費に当てられる余裕のある収入を得ているわけではない。Airfordableはクレジットカードの限度額や貯蓄が限定されている人でも旅行に行くことができるよう、支払いプランサービスを提供するために誕生した。旅行を予定している人がフライト予定をサービスにアップロードすると、最大3ヶ月かけて隔週ごとに支払う返済プランを作成する。完済した時にチケットが届けられる仕組みだ。Airfordableはすでに利益を上げていて、売り上げとして50万ドル分の予約を達成した。今後はホテルにも支払いプランの拡充を目指し、リソースを投入したい考えだ。同社は保険会社とパートナーシップを締結し、デフォルトリスクを回避している。月次で53%成長している。

AirfordableのTechCrunch記事はこちら

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GoGoGrandparent – 電話でライドシェア予約

高齢でもあっても自立的に行動したいと思う人は多い。しかし、多くのシニアはUberのようなスマホアプリを使いこなしているわけではない。そういったシニアはGoGoGrandparentに電話で配車を依頼すると、GoGoGrandparentがユーザーの代わりに既存の配車サービスに予約を行う。50%のマージンを得るGoGoGrandparentは、週次で12%の成長があり、21%の新規ユーザーはサービスを繰り返し使っている。現在シニアから日用品や医薬品の購入を手助けしてほしいとの依頼もあり、GoGoGrandparentは近しい市場に拡張する可能性も視野に入れている。シニアもスマホを使いこなせるようになっていくかもしれないが、GoGoGrandparentはシニアとオンデマンドエコノミーの便利な架け橋になることができると考えている。

GoGoGrandparentのTechCrunch記事はこちら

Go Go Grandparents

ZeroDB – 暗号化された法人向けクラウドストレージ

法人の情報の安全を守るという面では、クラウドにはまだ懸念がある。ZeroDBは、機密情報を持つ会社が、全体的なセキュリティーの安全性を損なわず、自社のオペレーションを安心してクラウドに移行できるようにする。ZeroDBは解読キーはオンプレミスに置きながらデータを暗号化し、クラウドに移行する。今日のデモデーで、すでにイギリスの銀行とパートナーシップを組む話を進めていて、ZeroDBには年間100万ドルの収入を得る見込みであると発表した。

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Fabric – 記憶を検索可能なネットワークに

現在、GoogleのCalicoのように何百万のリソースを持つ企業は、記憶の喪失といった老いに関連する病を治療する研究を行っている。Facebookでタイムラインを手がけていた開発チームは、彼らの知識を持って、医薬品合成より遥かにシンプルなソリューションを開発する。FabricはGPSの位置情報、完全に検索可能な記憶のプロフィールを生成し、全ての体験やインタラクションを自動で日記に記録する。このアプリは、アプリストアでトレンド入りし、これまでに150万以上の新規リアルタイムチェックインがあった。

FabricのTechCrunch記事はこちら

Fabric YC

Skylights – 機内エンターテイメント用VR

座席の後部のスクリーンは、航空会社にとって大きな負担だ。導入するコスト、航空機に加わる重量によるコストは多額で、さらに乗客は航空機に閉じ込められた気分にさせるものだ。Skylightsは乗客が巨大なバーチャルスクリーン上で2Dか3D映画を視聴できる独自のVRヘッドセットとソフトウェアを開発した。Skylightsはすでに4社の航空会社の100のフライトで導入された。現在毎日15フライトの契約があり、毎年100万ドルの反復的な収入を見込む。ファウンダーは以前商業パイロットであり、航空会社の役員を務めた人物だ。Skylightsは機内エンターテイメントとしてのVRを充実させ、差別化のポイントにしたい考えだ。

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Haywheel – 職人が手がける食品のマーケットプレイス

素晴らしいレストランは素晴らしい食材を求めているが、シェフにとっての一番の仕事は食材の調達ではなく、料理であるべきだろう。Haywheelは、職人が手がける食材を取り扱い、最高峰のレストランが納得のいくロブスターやトルテリーニを仕入れるのを抜群にシンプルにする。Haywheelにはミシュランで星を獲得した施設を含む300以上のレストランが加入している。Haywheelは、マーケットプレイス上で購入された食材ごとに10%のコミッションを得る。このサービスは先週ローンチし、50億ドル市場の高級食品市場に向けたプラグラムを開始することを計画している。

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DevColor – 才能あるアフリカ系アメリカ人の採用と保持

シリコンバレーにいる多くの人は、テクノロジー業界にダイバーシティが欠如していることを認識している。だが自分自身や同僚に対して現状を変えようと施策を推し進めることには消極的だ。ベイエリアに溢れかえるテクノロジー企業は、戦略的な採用でこの問題を解決しようとしているが、ダイバーシティの取り組みが停滞したり、近年では減少しているケースも見受けられる。非営利団体のDevColorは、アフリカ系アメリカ人のエンジニアを惹きつけ、保持したい企業に対し、面接の準備やキャリア戦略のアドバイスを提供する。このスタートアップは114名のソフトウェアエンジニアと協力し、Pinterest、Collective Health、Uberといった有力企業のスポンサーを得ている。次の2年で長期に持続可能な運営を確立することを目指す。

DevColorのTechCrunch記事はこちら

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Iris Automations – ドローンの衝突回避技術

商業ドローンは、農業、インフラ検査、配送などの分野で2020年までに230億ドルのビジネスにまで成長することが見込まれている。しかし、現在のドローンには「目」はなく、パイロットの操縦に依存している。Irisはドローンにセンサーと衝突回避の力を与える小さな箱を開発している。コンピュータービジョンとディープラーニングを活用し、ドローンの周りにリアルタイムの3Dマップを生成し、2000フィート(約600m)先までの物体をトラックすることができる。すでにサービスを展開し、有料のアルファプログラムを提供している。ドローンのハードウェア製造企業は賢い頭脳をドローンに与えることができないかもしれないが、Irisはそれを手伝うことができる。

Iris AutomationsのTechCrunch記事はこちら

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Techmate –あなた専用のテクニカル・コンシェルジェ
IoT端末の設定は面倒なものだ。問題なく動いている間はいいが、WiFiが落ちたり、電源が切れたりすると、設定がおかしくなることは目に見えている。Techmateは、自宅がスマートホームのコンシューマーに対して、一定レベルのテクニカルなサポートを提供する。次の5年でインターネット接続が可能な端末は5倍に増えることが見込まれ、コンシューマーはさらに多くのスマート電球などのメンテナンスを行う必要が出てくるとTechmateは考えている。Techmateはすでに月額3万ドルの売上があり、ローンチしてから週次で25%の成長がある。

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Looklive  – 写真からファッションアイテムを買う

メンズファッションは年間4000億ドルの市場規模で、レディースファンション市場より早く成長している。男性も洋服が欲しいと思っているが、買い物は好きではない。Lookliveのテクノロジーで、モデルやセレブの写真をスキャンしてタグを付けると、それと同じ洋服やお手ごろな価格で見た目が近いものを購入することができるようになる。Lookliveのサイトに写真をアップロードするため、HearstのComplexやEsquire誌といったコンテンツクリエーターとパートナーシップを組んだ。Lookliveはそれらの写真のアイテムを購入可能にし、Lookliveで在庫を持たずとも売上の10%から30%を得る。Lookliveの共同ファウンダーは、以前ファッションEコマースで人気となったKarmaLoopを立ち上げた。彼の新たなスタートアップは月次で25%成長しているという。

LookliveのTechCrunch記事はこちら
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Luminostics – スマホのフラッシュ機能で病気を診断

iPhoneのフラッシュ機能で心拍数を測定するといった初期のiPhoneアプリからさらに複雑に進化し、Luminosticsは同じフラッシュ機能でクラミジアなど性感染症を診断することを目指す。診断するには、少量の血液か尿、唾液サンプルをカートリッジに加え、スマホのアダプターに挿入するだけだ。スマホユーザーは15分で重要な健康データを取得できる。性感染症から着手したのは、プライバシーの不安があるために、毎年3500万人が病の危険に晒されているからだ。自宅で使用できるこのデバイスは素早く便利で、通院する従来の方法よりプラベートに行うことができる。このテクノロジーは、博士号の研究の一環として行われてたもので、来年には臨床トライアルの段階に入る。Luminosticsは、2018年にアメリカとヨーロッパでローンチすることを目指している。道のりは長いが、Luminosticsのファウンダーはコンシューマーの健康のためのアプリ以外にも獣医が診断のために使用したり、食品の安全性を確かめたりすることにも転用するなど、野心的なビジョンを描いている。

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Airo Health – カロリー消費を測定するウェアラブル

世の中には、パーソナルなデータを解析する賢いヘルスアプリは多々あるが、本当の課題はそもそも信頼できる健康に関する数値を取得することだ。Airo Healthはカロリー量を自動でトラックすることを目指す。彼らは、消化器官に向かう血流を脈拍の波形から検出する200ドルのウェアラブルを開発した。Airo Healthが元にする研究によると、この指標と人が消費する毎日のカロリーとは強い相関を示唆するという。Airo Healthはアメリカ軍とすでにパートナーシップを結び、今後はカロリーを測定している9400万人のアメリカ人をターゲットとする。

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New Incentives – 医療機関での出産にインセンティブ

医療機関で出産していないために、アフリカでは毎日5900人の新生児が亡くなっている。New Incentivesは、子供を医療機関で産んだ場合に限り母親に現金を提供する。感染症のリスクを低減し、HIVの予防になる。5000名の女性に対して行ったパイロット検証では、47人の命を救うことができた。New Incentivesは週次で36%のグロースがあり、GiveWell、Good Ventures、Bill and Melinda Gates Foundationの支援を受けている。非営利のこのスタートアップは、命を救う最も効果的な方法の1つであると研究で示されたこの方法を広めるために資金を募っている。

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MessageBird –Twilioに挑むコミュニケーションAPI

アムステルダム発のMessageBirdのミッションは、Twilioをディスラプトすることに挑戦する。MessageBirdはSMS、音声、チャットメッセージの送受信APIを開発している。MessageBirdはUber、Skype、さらにはDominos pizzaまで、すでに1万3000人のカスタマーを獲得した。MessageBirdのAPIは、Twilioより20%早い伸び率で購入されていて、価格も30%安い。現在、MessageBirdはアメリカ以外でしかサービスを提供していないが、アメリカ市場への参入のため、YCへ参加を切り口にしたい考えだ。

MessageBirdのTechCrunch記事はこちら

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Burrow – オンデマンドソファー

シリコンバレーは近年、ディスラプトの対象にマットレスを選んでいたが、購入するのも動かすのも非常に面倒な家具の1つ、ソファーには目を向けていなかった。無視されてはいるが、ソファー業界は230億ドル市場でもある。Burrowは、ソファーを購入するのに圧倒的に簡単で、配送も素早く行われる(1週間以内)サービスを提供する。ソファーを組み立てるのにツールは必要ない。Burrowはすでに事前注文で15万ドルの売上があり、850ドルのソファーに対して40%の売上利益で運営する。

BurrowのTechCrunch記事はこちら

burrow

Miso –韓国のホームクリーニングサービス

Misoは、韓国のホームクリーニング業界に参入し、オンラインでサービスを提供する。ソウルの都市の密度度合いのおかげで、Misoはすでに利益を出している。来月には他2都市に展開する。アメリカではクリーナーを確保することがとても難しい状況だが、韓国では他の仕事より60%多く稼げ、良い仕事だと捉えられている。Misoは週次で13%成長し、週間のアクティブクリーナーは600名だ。カスタマーからはさらに追加サービスの要望もある。オンデマンドクリーニングは資本金が大量に必要なビジネスで、アメリカでは失敗例もあるが、韓国では違うことを証明するかもしれない。

MisoのTechCrunch記事はこちら

Miso YC

Multiply Labs –カスタマイズ可能なサプリ

服薬は面倒だ。特定の時間に服薬するのを覚える必要がある上、食事の回数より多く服薬しなければならない場合もあるだろう。Multiply Labsはロボティクスと3Dプリンティングを活用し、パーソナルにデザインしたサプリを作成する。つまり、ユーザーはオンラインからサプリに含まれる成分を指定し、そのサプリがユーザーの元に届く。さらにはカフェインといったサプリの成分が、服薬から効果を発揮するまでの時間を調整することができる。既存の医薬品製造会社は、大量に医薬品を製造するが、Multiply Labsは3Dプリンターでカスタマイズした医薬品を製造し、ロボットが錠剤に詰めていく。

Multiply LabsのTechCrunch記事はこちら

Courtesy of Y Combinator: Joe Wilson (Head of Product), Tiffany Kuo (Head of Marketing and Operations), Alice Melocchi (CTO), Fred Parietti (CEO).

Sixa –遅延の少ないクラウドベースのPC

コンシューマーは、VRを走らせるために必要な1000ドルかかる処理能力の高いゲーム用PCより、VRヘッドセットの購入に関心がある。VRを走らせる強力なPCは全体のたった1%しかないが、Sixaは全員のシステムに十分なスペックの仮想マシンを載せることで状況を変えたい考えだ。遅延はクラウドベースの仮想PCにとって大きな問題だ。さらにVRではトラッキングの遅延が少しでも長くなるとユーザーに深刻な不快感をもたらすことになる。Sixaは遅延を10ミリ秒までにすることを可能にした。この卓越した数字は、Sixaが月々10万1000ドルの継続的な収入を得る助けとなっている。

sixa YC

ConstructVR – エンタープライズ向けVRアプリを配布

エンタープライズVRの未来に大変前向きなConstructVRチームは、エンタープライズ向けVRアプリの配布用プラットフォームを生み出した。市場は現状は小さく見えるが、分析ではVRアプリの46%はエンタープライズの現場で使われることになると見積もっている。SamsungのGearVRチームは、ConstructVRを使って営業トレーニングを提供し、従業員の営業成績向上に役立てている。クラウドインターフェイスがない場合にはUSBケーブルを使ってアプリケーションを配布する。同社は毎月7500ドルの経常収益があり、5万ドル相当の取引締結が現在進行中だ。

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Simbi – 「サービス」の物々交換マーケット

私たちの多くは、時間はあってもお金が足りない。そこでSimbiはスキルとスキルの交換を可能にする。Simbiのクレジットシステムを介せば、ヨガのレッスンと引き換えに犬の散歩を頼んだり、ダンスを教える代わりに家を片付けてもらったりできる。Simbiは1カ月あたり95%の成長率を遂げ、サービス取引高は毎月10万ドル相当だ。「サービス」の物々交換マーケット自体は、Simbiのようなシンプルで安全な情報交換の場があれば推定140億ドル以上の規模があると見込まれる。

Simbiに関するTechCrunch記事はこちら

Simbi is a marketplace online where people can swap services with one another.

Aptonomy – 自律的ドローンのセキュリティガード

防犯カメラよりも強固なセキュリティが必要となる現場に対応できるレベルの選択肢は、実はほとんど存在しない。セキュリティガードは効率も悪くて頼りにならないうえ、防犯カメラは「不審者の侵入をその場で止める」という点では何も手出しできない。Aptonomyはドローンがその解決策になると信じている。同社は決められたエリアを自動飛行して侵入者を検知/録画し、動き回って侵入を防ぐドローンを生み出した。

Aptonomyに関するTechCrunch記事はこちら

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Mentat – 若手プロフェッショナルの職探しをサポート

求職活動は骨が折れるが、ミレニアル世代にとってはなおさらだ。職探しはますます運任せの乱射状態になりつつあり、若い世代の求職者は何十社もがずらりと並ぶ巨大求人サイトに腰が引けているようだ。この問題に立ち向かうために、Mentatは履歴書のチェック、アプリからの書類送信、面接の管理を自動化して、応募プロセスの完全な変革をねらう。同社の収益は前週比40%の成長を示し、先月の収益は7万ドルだった。Mentatはニューヨーク市立大学(CUNY)での有料パイロットをローンチ予定で、これにより最大500万ドルの経常収益が年内に見込まれる。

Mentatに関するTechCrunch記事はこちら

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Women Who Code – 女性エンジニアの成長をサポート

Women Who Codeの掲げるビジョンは、データとコミュニティの融合によって、IT業界における女性の地位と幸福度を向上することだ。現在までにメンバー8万人以上のネットワークを築き上げ、開催したイベントは4200件にのぼる。この非営利団体では女性にとって重要な職務要件を求人案件に表示して女性をサポートする。情報の透明化によって、業界のエコシステム全体におけるより良い慣習を推し進めるのがねらいだ。

Women Who Codeに関するTechCrunch記事はこちら

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Metapacket- Malware corporate firewall

マルウェアはデータ改ざんの事実すら知られぬままシステムに大惨事をもたらす可能性がある。Metapacketは、アウトバウンドのトラフィックが実際に人間によって生成されたものかを検出してマルウェアを抑止するソリューションだ。 同社のファイアウォールはこうした性能を備えたものでは世界発であると自負している。また、この技術があればSonyとDNCのハッキングは防げたとも話す。

Metapacketに関するTechCrunch記事はこちら

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Raptor Maps – ドローンを活用した農業分析

農場経営者にとって、自分の畑のどの部分で収量が上がっているかを知るのは難しい。Raptor Mapsは、ドローンとトラクターに取り付けたセンサーで農地の分析とA/Bテストを行い、農場経営者はどの種子、肥料、農薬が最も効果的なのか知ることができる。Raptor Mapsは増収や、より健康的な作物を産出するサポートも提供する。同サービスは1エーカーあたり100ドルを課金し、すでにマクドナルドとコストコ向けの生産農場で有料のアルファ版を提供開始した。いずれは食料品チェーンや卸売業者向けに、作物の生育状況データの販売も可能になるという。

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Scale – 人間の労働力に最適化したAPIを提供

ScaleはAPIを介して、多数の人材に向けて繰り返し型タスクの完了をリクエスト可能にする。Mechanical Turkでは品質管理上の問題があるし、業務プロセスのアウトソーシングはAPI経由で呼び出せないうえ、そうした大手アウトソーサーはスタートアップとの協業には不向きだ。たとえばHouzzの開発者はScaleを使って、自サイトの物件リストから重複と価格のミスマッチを洗い出した。Teespringの場合はユーザー生成コンテンツのモデレーションとカテゴリ分けにScaleを使っている。Scaleは前週比40%の成長を見せ、売上総利益は50%以上となっている。コンピューターが細かい作業をすべてこなすのは無理だが、これでこなせない仕事を人間に頼めるようにはなった。

Scaleに関するTechCrunch記事はこちら

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SimpleCitizen – TurboTaxの移民申請版

毎年1300万人以上のアメリカ在住者がグリーンカードや市民権の申請書を準備し、その完了に何週間から何カ月も要している。SimpleCitizenは移民に関する書類準備プロセスが「ほんのわずか」楽になるよう目指す。249ドルの料金で、申請プロセス全体をわずか数時間に短縮する。SimpleCitizenは過去30日間で4万ドルの収益を上げ、90カ国の個人または家族による書類準備をサポートした。次なる目標はビザ申請プロセスを簡単にすることだ。

SimpleCitizenに関するTechCrunch記事はこちら

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Yoshi – 「サービスとしての」カーメンテナンス

「ガス欠時のガソリン配達」と聞けば、直感的に自家用車を思い浮かべる人が多いだろう。しかしバスや公用車、自動車ディーラーの在庫車なども、待機時間こそ長いが、肝心な出番にはスムーズに作動せねばならない点で切迫度は同じだ。Yoshiはこのような市場への参入に成功し、これまでにない「ガソリン配達」を月々15ドルの会費と、ガロンあたり24セントのマージンで提供する。同社では毎日車に乗っているオーナーも視野に入れている。エンジンクリーナー販売のほか、タイヤとワイパーブレード交換、洗車や車内クリーニングなどの追加サービスを組み込むことで、さらに大きな市場に食い込み、40から50%のマージン増収をねらう。YoshiはすでにFirestoneなどの企業と提携済みで、1カ月以内にデトロイトの自動車メーカーともパイロットをローンチ予定だ。

Yoshiに関するTechCrunch記事はこちら

yoshi yc

 

Squire – 理髪店のためのOpenTable

ほとんどの理髪店では、いまだに電話と紙とペンか、時代遅れのサロン向けソフトウェアで予約を受け付けている。Squireを使えば、顧客は1ドルの手数料でモバイル端末から予約が可能になる。Squireのファウンダーは顧客のニーズを理解するために自ら理髪店を所有・経営していたという。理髪店がSquireに登録すると、Squareが代理で顧客を見つけ、やがて顧客はSquireの有料ユーザーとなる仕組みだ。収入は理髪店1件あたり毎月1000ドルで、米国には30万件の理髪店がある。よくスタートアップを指して呼ぶ「X for Y(YのためのX)」という言い回しは使い古された感もあるものの、たしかにSquireは既存のやり方を効果的に置き換える方法を見出したのかもしれない。

squire y combinator

 

Starcity – サンフランシスコの快適な共同住宅サービス

サンフランシスコの住宅危機は深刻だが、「平均的」収入層で住まいを探す人たちを救済する技術的ソリューションをシリコンバレーは提供できていない感がある。Starcityはサンフランシスコで未使用となっている何百万平方フィートもの住居スペースを活用し、快適な共同住宅サービスの構築を目指す。同サービスならば1ベッドルーム1バスルームのユニットを、驚くほど高額な平均的スタジオルーム(訳注:米国都市部にある単身者向け不動産物件)の賃料の約半分で借りられる。

San Francisco skyline

 

Vote.org – ビッグデータで選挙動向を探り出す

Vote.orgは政治に費やされる大金を、より大規模な得票データの探り出しによって覆すことを目指す。Rock The Voteのようなグループは、セレブや大企業との強大な協力関係を構築して世論調査結果の底上げを狙うが、ほとんどの場合、最も強力なデータツールは政党の手中に留まったままだ。非営利団体のVote.orgは、最大限ターゲットを絞り込んだデータを投票推進運動に応用する意向だ。今後は特定の都市部に住む120万人の有権者にリーチする予定で、今年は競争の激しい選挙に合計102億ドルを有権者1人あたり12ドルから315ドルの間で投じる予定だ。Vote.orgが十分な資金を得られれば、SMSを活用して政治的エンゲージメントにもインパクトをもたらすだろう。

vote org yc

 

Coub – 動画ループのためのYouTube

動画視聴者の60%は、実最初の10秒も見ていないという。 Coubはこうした視聴者をターゲットに、短い動画ループを提供するサービスだ。直感性を重んじたプラットフォームで作成されたループ数は毎月4倍のペースで増えている。ユーザーはYouTube、Facebook、UploadHeroの動画からフィードしてベストシーンを切り取り、音声も重ね撮りできる。Coubはその規模からは考えられないトラフィックを獲得しており、人気GIFの動画バージョンも含めて再生回数は8億回にのぼっている。

Coubに関するTechCrunch記事はこちら

Coub YC

 

Xberts – 中国の卸売製造業者向けプラットフォーム

Xbertsは、中国のハードウェア製造業者を世界中の消費者へと直接つなぐネットワークの構築によってAlibabaに挑む。中国には12万件のハードウェア製造業者が存在し、その84%は卸売チャネルを通じて製品を輸出している。Xbertsはインフルエンサーからのレビューに基づくプラットフォームを構築し、ユーザーと製造業者間の関係をはぐくむことを目指す。これまでに1万人以上のインフルエンサーによるネットワークを構築し、現時点で450件の製造業者を擁している。

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Lollicam – アジア市場向けセルフィ動画

韓国で1年前にローンチしたLollicamは、当時で500万件のオーガニックインストールを記録した。Snapchatと同様、Lollicamではユーザーが500点ほどのスタンプライブラリを使って動画を作成できる。同社はアジアのティーン層でわずか1%しかSnapchatを使用していないことから、アジア市場に打って出られると確信する。成長の強化に向けてDisney、Pixar、Samsungなどの企業との提携に向けて動いており、映画『ズートピア』のプロモーションキャンペーンでは、同作品のキャラクターを使った動画100万本の作成があった。

Lollicamに関するTechCrunch記事はこちら

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OMG Digital – アフリカ向けBuzzFeed

アフリカのメディア会社は、モバイルやミレニアルの趣向に沿うようスピーディーに対応できていない。そこでモバイルに特化したコンテンツを提供するのがOMG Digitalだ。月間ユーザー数は600万人で、ユーザー1日あたりの利用時間は14分、わずか6カ月前にローンチしたばかりだ。ユーザーの90%はモバイルユーザーで、Guinnessやアフリカの電話・通信会社との広告契約も締結予定だ。BuzzFeedのモデルをユニークな市場に合うようコピーしたOMG Digitalは、アフリカのミレニアル向けに最適化された読み物を提供可能にした。

OMG Digitalに関するTechCrunch記事はこちら

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Wallarm – スマートなウェブアプリケーション向けセキュリティ

WallarmはアプリケーションとAPIの平均的な利用プロファイルの構築によってセキュリティーを提供する。さらにこのプロファイルをベースに、悪意のあるハッキング脅威と通常のリクエストを迅速に区別し、効果的に誤検出をゼロにする仕組みだ。これまでにウェブユーザー1億人を擁する計60社がWallarmと契約した。この非営利法人の月額経常収益はYC期間中のみで2倍となり、10万ドルに達した。

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The Athletic – 購読方式の有料スポーツニュース

本気度の高い地元スポーツファンは、ひいきのチームであれば料金を払ってでも、全国版メディアや広告付きメディアでは取り上げないようなニュースを知りたいものだ。The Athleticは新しいスポーツメディアで、ファンは月額利用料7ドルを払うとESPNなどのパブリッシャーから雇った人気ライターのコンテンツを、広告のないすっきりとしたプラットフォーム上で読める。シカゴではすでに2000人の購読者がいて、毎週18%のペースで成長しているという。同サービスは顧客の獲得に1人あたり14ドルを費やしているが、わずか2カ月で採算が取れるようになっている。The Athleticチームは堅ろうなスポーツメディアの巨人Stravaを構築し、今後は町一番のスポーツニュース源をめざして200以上の市場へ拡大を目指している。

The Athleticに関するTechCrunch記事はこちら

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SMARTSITE – 建設現場での危険物検出デバイス

SMARTSITEは、建設現場で浮遊粒子と紫外線照射をその他の物質から判別する検出デバイスだ。情報を年中無休で24時間収集し、データをリアルタイムでスーパーバイザーのダッシュボードに反映する。同社のバリュープロポジションは「負傷を減らし、訴訟を減らす」というシンプルなものだ。9月末までに建設現場40か所がこの技術を導入予定だ。同社はまた6件あるパイロットプログラムを最大240万ドルの年間経常収益へと転換するべく動いている。

SMARTSITEに関するTechCrunch記事はこちら

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Suiteness – ホテル・スイートの予約プラットフォーム

高級ホテルのベストルームはExpediaやPricelineには載らないし、場合によってはホテルのウェブサイトにすら掲出されない。しかしスタイリッシュな旅や大人数での旅を望むなら、そうした部屋こそ予約したいだろう。Suitenessはユニークな客室を閲覧・予約できるプラットフォームを提供する。平均予約価格は2194ドル。顧客獲得単価は138ドルで、315ドルの収益を得る。つまり初回の予約から採算が取れることになる。Suitenessのプラットフォーム上にはWynn、Venetian、Cosmopolitanなどの高級ホテルのスイートが3万室並び、今後は予約可能な客室を100都市30万室にまで増やす予定だ。Airbnbの成長の背後には通常のホテル客室に入りきらないグループ客の存在があったが、Suitenessならばさらに快適な滞在先を提供できそうだ。

Suitenessに関するTechCrunch記事はこちら

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Mosaic – プロがスマートフォンをセットアップ

正しいモノのインターネット(IoT)デバイスの購入は難しく、そのインストールとなればさらに難しい。Mosaicはその購入プロセスを導き、自宅に技術者を派遣してインストールしてくれる。加えてスマートフォンを管理するためのソフトウェアのサブスクリプションも提供する。Mosaicはインストール、ソフトウェアからの定期収益、新規の共同住宅全体向け一括販売などで大きなマージンを期待できる。IoTのトレンドがいよいよ勢いを増し、使えるデバイスがついに提供開始となった今、Mosaicはあなたのギークな住まいの「ギーク部隊」(Geek Squad)となるかもしれない。

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以上がY Combinatorの2016年夏期参加スタートアップ企業のうち、デモデーの初日にピッチした44社の紹介だ。2日目の残り48社については、以下の記事で紹介している。

配送ロボットからフィンテックまで、Y Combinatorデモデー2日目の48社を紹介

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(翻訳:Nozomi Okuma / Ayako Teranshi)

スウェーデンのスタートアップGretaが、巨大なCDN市場を突き崩す

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スウェーデンのスタートアップGretaが、数十億円規模のコンテンツデリバリーネットワーク(CDN)市場を静かに突き崩そうとしている。この新しい法人にはすでに Jan Erik Solem(Polar Rose and Mapillaryファウンダー)、Hampus Jakobsson (TAT and Briskファウンダー)、Jeremy Yap(先日The Europasでベスト・エンジェル投資家に選出)など、有名なエンジェル投資家をずらりと名を連ね、さらにベンチャーキャピタルのBlueYard Capitalも後援者となった。

このベルリンを拠点とするBlueYard CapitalはGreta向けに110万ドルのシードラウンドを率いた。さらにSophia Bendz(Spotifyの前マーケティング・グローバルディレクターで、現在はベンチャーキャピタルAtomico幹部)も投資家リストに加わった。筆者の理解ではBlueYardの投資家調査の中で「市場の分散化」「性能の民主化」について触れており、この調査書がきっかけでGretaが同ベンチャーキャピタルに興味を持ったと記憶している。

「ラウンドに加わりたいベンチャーキャピタルは他にもありましたが、現状で考えられる機関投資家はBlueYardしかありませんでした。私たちの主な目的は資金確保ではなく、BlueYardsの知識とグローバルなネットワークの助けを借りることにあります」とTechCrunchに話すのは、GretaのCEOで共同設立者のAnna Ottossonだ。

「今年末までシードラウンドは行わないつもりでしたが、Jason Whitmire(BlueYardのパートナー)に初めて会ったとき、その調査書と世界観に大変興味を持ちました。テクノロジー系スタートアップで大胆な賭けをする意志があることも、Gretaのビジョンと同様に『インターネットをより良くする』という使命についての真剣さも、BlueYardは既に証明済みでした」。

昨年末にローンチしたGretaは、画像や動画などのウェブサイト・コンテンツへの最適ルートを計算し、既存のサーバーとCDNプロバイダーか、Greta独自のピア・ツー・ピアソリューションを経由して配信する。どちらを経由するかはエンドユーザーがより良いエクスペリエンスを得られる方で決定する。

「Gretaが解決しようとしているのは、企業側がエンドユーザーに十分なサイトのパフォーマンスを提供するのは困難で、動画のバッファリングで待たされたりサイトの読み込みが遅かったりするせいで、潜在的な収益だけでなくユーザーも失っている問題です」とOttossonは述べる。

「しかも、重大な局面に限って快適なサイトパフォーマンスが提供できないことが多々あります。ウェブサイトへのアクセスが殺到して、前述のようなパフォーマンスの問題が起きるリスクが高まることが原因です」とも付け加える。

たとえば重大な局面には、大規模なスポーツイベントのライブ配信、eコマース会社による新しいキャンペーンのローンチ、ニュースサイトによる一大スクープの配信などによる動画のストリーミングなどがあるだろう。あるいはHacker News(ハッカー・ニュース)で1位になったスタートアップのウェブサイトにアクセスが殺到し、高サーバー負荷でクラッシュが発生するようなケースもある。GretaのJavaScriptコード1行がここで役に立つ。

「ウェブサイトにGretaのスクリプトを追加すると、リアルタイムなトラフィックの分析を開始し、数時間のうちに個々のサイトに応じたパフォーマンス向上のための推奨事項を提供します。たとえば特定の地域でCDNを切り替えたり、Greta独自のピア・ツー・ピアソリューションを有効にしたり、といった項目です」とOttossonは説明する。

「Gretaのピア・ツー・ピアソリューションはwebRTCに基づくので、直接ブラウザにピア・ツー・ピアでコンテンツの配信が可能です。トラフィック負荷が高い場面でも、動画のバッファリング、サイトのスローダウンやクラッシュのような問題を防ぐことができます。エンドユーザーのエクスペリエンスが最大限に向上するよう、Gretaは常に最適化を行います」。

エンドユーザーのブラウザがwebRTCをサポートする限り、特に追加のソフトウェアをダウンロードやインストールしなくても、GretaならブラウザベースのP2Pコンテンツ配信に切り替えることができる。つまり既存のCDNネットワークから比較的離れたアフリカや中東のような地域でもサイトやメディアストリーミングのパフォーマンス改善が可能になる。

Ottosonはこう締めくくる。「既存のCDNは物理的なインフラストラクチャの構築による制約がありますが、Gretaにはそれがありません。彼らがより優れたパフォーマンスを提供するには、ネットワークを建て増さなければならないでしょう。今あるCDNインフラストラクチャは西ヨーロッパと北米に集中しているので、インターネットのトラフィックが前年比で40パーセントも増えている中東やアフリカのような地域では非常に限られたインフラしかないのが現状です」。

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(翻訳:Ayako Teranishi / website

ファウンダーがVCの資金源を気にすべき理由

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【編集部注】Elizabeth “Beezer” ClarksonはSapphire Venturesの常務取締役。

スタートアップの資金調達は、ストレスのたまるプロセスとして有名だ。莫大な量のインクが、VCにプレゼンを行う際の注意点ひとつひとつについて書くことに費やされ、巷には起業家が契約を結ぶのに役立つとされている”コツ”が溢れている。

しかし、VCへの気遣いや、いかに彼らに印象を与えるかということばかりに労力が使われている一方、リミテッドパトナー(LP)という、ベンチャー界を動かすお金の裏に存在する資金源ついて触れられることはあまりない。

言いかえれば、LPはVCの資金の出元なのだ。LPには様々な形態や規模のものがあり、数万ドルの小切手を切る個人投資家や、1億ドル以上もの投資を行うソブリン・ウェルス・ファンド以外にも、ファミリーオフィスや”機関投資家”(基金、財団法人、年金機構や信託サービスを提供する銀行、ファンド・オブ・ファンズ、保険会社や事業会社)などが存在する。

適切な投資家を選ぶことは、スタートアップの成功において極めて重要な役割を果たす可能性がある。現実問題として、VCの資金無しでは、ほとんどのスタートアップの成長が停滞したままになるだろうし、LPなしではVCがスタートアップに投資できなくなってしまうだろう。したがって、テックエコシステムの中でめったに語られることのないLPが、実はイノベーションの原動力の一端を担っていると言えるのだ。また、ファウンダーは外部からの資金調達にそこまで依存するのであれば、ベンチャー資金についてあらゆるレベルで理解しておかなければならず、LPもその対象に含まれる。というのも、実はLPがスタートアップの役に立つかもしれないからだ。

LPは付加価値を提供していくのか?

現代のVCシステムは、Arthur RockやLaurance Rockefellerなどの大物実業家の努力の結果、20世紀中に誕生した。彼らは、科学やテクノロジーの分野に根ざした、誕生間もない企業へのハイリスクな投資を行っていたのだ。それ以来、VCは成長と共に新たな役割を担っていった。

直近の十年間で”付加価値型投資”が流行し、VCは資金を提供するたけでなく、自分たちのネットワークを通じて投資先のスタートアップに様々な利益をもたらすことが期待されるようになった。このトレンドは今後も続くのだろうか?もしもそうならば、彼らはどのようなユニークな価値を提供していくのだろうか?私は今後も付加価値型のトレンドは続くと考えており、実際にVCも既にその道を進みはじめている。

LPの付加価値とは?

最近多くのLPが、”リミテッドパートナー”という名称の中の、”パートナー”という単語を強調している。彼らは、スタートアップにとっての単なる資金供給者ではなく、信頼の置けるアドバイザーになろうとしているのだ。多くの場合、起業家は資金調達に加え、LPからテック業界や投資家の大きな動向を理解するための視点について学ぶことができる。

関係者の紹介

非常に重要なこととして、いくつかのLPは、パートナーや顧客候補となる人や企業を紹介することで事業価値を提供することができる。これによってスタートアップは、Sand Hill Roadや最近で言えばSouth ParkといったVCが密集するエリアとは全く違うコミュニティやネットワークに入り込むことができるのだ。最近の例を挙げると、Alan Feldが設立し、さまざまなファンドのLPになっているVintage Investment Partnersは、今年だけで200回も顧客をスタートアップに紹介してきた。

LPは市場のはるか上流に位置するため、さまざまな人や企業を紹介できるくらいの広範なネットワークを構築していることが多いのだ。彼らの人脈には、スタートアップのビジネスに直接関連する人や企業のほか、将来の投資ラウンドを率いることになるかもしれないVCや、ジェネラルパートナー(GP)として今後投資を行うかもしれないLPなどが含まれている。

ユニークな視点

前述のような人脈を超え、LPはより広い意味での業界の洞察や独自の視点、さらにはベスト・プラクティスを提供してくれるかもしれない。様々なファンドに参加している投資家として、LPはテック業界にいる他者よりも鋭い視点を持っているのだ。そのため、彼らは業界を観察することでトレンドをみつけだすことがき、さらには何十年もの間に培ってきた情報と経験から長期的な視点に立つことができる。

企業が低迷期を避けることはできないため、起業家は自分のVCやLPがどのくらい力を持っているか、というのを知っておく必要がある。

さまざまなVCやLPが投資に参加することで、広範囲に及ぶアドバイスが期待でき、スタートアップは十分な情報を得た上で物事を判断できるようになる。例えば、ヨーロッパまたは中国で広く投資活動を行っているLPであれば、それらの市場の変動がシリコン・バレーにどのような影響を与えうるかという情報を共有することができるかもしれない。さらには、必要応じて、ヨーロッパ市場へ拡大する際の助けとなるような人たちを紹介してくれる可能性もある。

LPのリードインベスター化

LPの多くは、GPと共に直接投資を行うことで、より積極的にスタートアップとの関わりを深めている。PitchBookのデータによれば、LPの直接投資および共同投資の額は、世界的に見て2009年以来伸び続けており、そこにはもっともな理由がある。彼らが信頼するスタートアップに対して、直接投資を行って”倍賭け”したり、VCと共同投資を行ったりすることで、LPは運用益を増やすことができる上、その分野に特化した経験を積むことができるのだ。

さらに良いことに、このトレンドの結果、LPとGP、LPとスタートアップは、より親密な関係を築いていった。直接投資を行うLPの存在によって、VCとLPの間の境界線がぼやけはじめているのかもしれない。これはつまり、特にレーターステージにあるスタートアップにとって、LPが次のラウンドのリードインベスターになる可能性があることを意味する。これだけでも、ファウンダーがLP界へ目を向ける良い理由になる。

低迷期を乗り切る強力なLP

ちょうど起業家が条件規定書を受け入れる前に、VCの沿革や強みについて細かな評価をするように、彼らは、VCの影に隠れたLPについて知ることで恩恵を受けることができるかもしれない。企業が低迷期を避けることはできないため、起業家は自分のVCやLPの力を知っておく必要があるのだ。さらに彼らは自分たちの投資家が低迷期を生き抜いていけると信じなければならない。1回投資したからといって、LPが将来的にも全てのファンドに参加するとは限らない。そのため、長期的にコミットしたLPのいない企業は、熱心で力を持ったLPのいる企業ほどは成功しない可能性が高いのだ。

透明性の向上とこれから

この新時代の到来の告げる主な要因は、VC界の透明性向上に向けた動きだ。スタートアップにとって、資金の供給源に関して議論することは一般的である。同様に、私たちは、VCが段々と資金源に関してオープンになってきていると感じる。というのも、彼らは、起業家からLPへのテックエコシステムへの理解が、ひいてはエコシステム全体の強化につながると認識しているのだ。虫のいい話だが、この話に関する私たちのお気に入りの例が、Point Nine Capitalの共同設立者兼マネージングパートナーであるChristoph Janzがツイートしていた「私たちの秘密武器は何だと思います?それは最高のLPです」という言葉だ。

さらに、起業家の中には、自分たちの利益で最終的に誰が得をして、その目的は金銭的なものか、道徳的なものかということを気にする人もいる。モラルに基づいた強い使命を持つ企業は、全くお金と関係がない理由でLPを選ぶかもしれないし、VCやファウンダーの中には、どのLPが投資成績を公表しなければならず、どのLPが公表しなくてもよいのかを知りたがる人もいるだろう。もしも、企業の売却で巨額の収益を得たのであれば、VCだけでなくLPも儲けたこととなり、起業家にはそのお金が誰の手に渡るのかを知る権利がある。

つまり、スタートアップが新たな投資家を受け入れるとき、彼らは単にVCを受け入れるだけではなく、そのVCを構成しているLPをも見据えているのだ。LPがさらに積極的な役割を担うようになってきたということは、LPとの協業について理解している起業家にとって大きなチャンスを意味する。恐らく未だ解明されていない洞察や付加価値がそこにはたくさん存在するのだ。

注:Sapphire VenturesはPoint Nine CapitalのLP。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

Linux、25歳の誕生日おめでとう

Linus Torvalds was the designer of the open-source operating system Linux.

Linuxは8月25日で25歳になる。Linus Torvaldsが新しいオペレーティングシステムへの協力を求める運命的メッセージを送った日だ。「386(486)AT互換機用に(フリーの)オペレーティングシステムを作っています(単なる趣味でgnuのように大きくてプロフェッショナルなものにはならないでしょう)。4月から作り始めて、そろそろ準備が整うところです。minixの好きなところ嫌いなところを教えてもらえたら幸いです。なぜなら私のOSはいくらかminixに似ているからです(例えば、ファイルシステムの物理的配置は(現実的な理由から)minixと同じです)」と、Torvaldsは comp.os.minix にメッセージを送った。後は、みなさんご存じの通りだ。

Torvaldsのメッセージで特に興味深いのは、みんなが興味をもって迎え、悪意のコメント等がなかったことだ。それはTorvaldsが、潜在ユーザーに見せられる製品を既に持っていたからだとも言えるが、1991年のインターネットが今とは全く違っていたことも思い出すべきだろう。

つい最近Linux Foundationは、Linux OSに関する詳細なレポートを公開し、そこには過去25年間のハイライトも載っている。それによると、プロジェクトが2005年にGitで公開されて以来、1300社、1万3500人のデベロッパーがカーネルの開発に寄与してきた。もっと面白いデータ?

「3.19から4.7リリースの間、カーネルコミュニティーは1時間当たり平均7.8件のパッチを発行して修正を加えた。この報告書の前の版に書かれていた7.71件からわずかに増えており、パッチの量は長期的に増加傾向を続けている」。つまりそれは、Linuxカーネルにはほぼ定常的にパッチが当てられていて、そうした修正はみな、インターネットのつながりを発展させることに専心する多くの有志プログラマーによってなされていることを意味している。

報告書全文はここで読むことができる。

今やLinuxは、訪問するほとんどのウェブサイトで走り、ガソリンスタンドのポンプからスマートウォッチまであらゆる物の中で動いでいる。Raspberry Piのおかげで、子供たちにプログラムを教えるにのも使われ、フランス警察が数百万ユーロ節約するのにも役立った。 何しろあのMicrosoftでさえLinuxのコードを公開しているのだから。勝てないなら、仲間になれ、だ。

Linuxの歴史をもう少し深く知りたい人には、”Rebel Code” と “Just For Fun” をお薦めする。この2冊はLinuxが有名になり始めた頃に発行され、Torvaldsの魅力的な逸話と、「大きくてプロフェッショナル」でない側面が描かれている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ボット製作プラットフォームのDexterが230万ドルのシード資金を調達 リード投資家は楽天ベンチャーズ

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チャットボット構築プラットフォームを展開するDexterがシードラウンドで230万ドルの資金を調達したことを発表した。同社はbetaworks出身のスタートアップだ。本ラウンドのリード投資は楽天ベンチャーズで、Social Startsとbetaworksもラウンドに参加した。

Decterのプラットフォームでは、手間のかかるインフラストラクチャーを構築することなしに統合ベースのアプリを製作することが可能だ。「ブロック」を組み合わせていくことで、EメールやSlack、Facebookメッセンジャーなどと統合されたアプリを簡単に開発することができ、天気やスポーツの試合の結果を知らせてくれるチャットボットなどを製作することが可能だ。

例えば、広告マーケティングのSS+KはDexterを利用してFBメッセンジャーで動作する「チャットボット版のドナルド・トランプ」を製作した。ユーザーがボットに質問をすると、実際にトランプ氏が発した言葉を引用して質問に答えるという仕組みだ。このボットはBFF Trumpと呼ばれている。

他にも面白い例として、Fatherly.comが開発した「おやじギャグボット」などがある。

オープン・プラットフォームのDexterでは、他のディベロッパーが開発したモジュールを利用することが可能だ。独自のモジュールを一から製作することもできる一方で、既存のモジュールを利用してアプリを構築することもできるのだ。

Dexterは約一年前に開催されたbetaworks主催の「Hacker-In-Residence」で正式にローンチした。

それ以降、プラットフォームを利用して送られたメッセージの数は100万通以上にものぼる。

創業者兼CEOのDaniel Ilkovichは、Dexterのビジネスにおける最大の挑戦はSlackやFacebookメッセンジャーなど、既存のメッセージング・プラットフォームが進化するスピードに遅れずに変化し続けることであり、それと同時に、ディベロッパー以外の人でもアプリの開発に参加できるようなツールを提供していくことだと話す。

Dexterの詳しい機能については、同社の公式ページをチェックしてほしい。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Twitter /Facebook

VRを利用した3D建築モデルのInsiteVRがシードラウンドで150万ドルを調達

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今のところ、VR分野で資金を順調に調達している企業の多くはエンターテイメント分野の企業だ。企業向けサービスにVRを利用する企業にはあまり注目が集まっていないことだろう。

VRを利用した3D建築モデルのInsiteVRが150万ドルのシード資金を調達したことを発表した。VRを活用することで施工前の建築プロジェクトの完成後のイメージを顧客に体験してもらうというサービスを展開している。本ラウンドにはY CombinatorCyberAgent Ventures、GREE VR Fund、PlanGridのTracy YoungとRalph Gootee 、Greg Castle、Rothenberg Venturesが参加している。

非エンターテイメント分野でのVRの活用法となると、VRを利用してバーチャルな建物の中を歩いているかのような体験を提供するという事例が出てくることが多い。不動産業界でこの試みをするスタートアップは多いなか、それを建築業界のワークフローやプレゼンテーションに適用するという例は少ない。

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InsiteVRが展開するサービスは、VRを使って顧客をCADファイルの中に「入り込ませる」ことで、現実により近い形で建物の完成図を体験してもらうというものだ。建築業者が建物の3DモデルをInsiteVRのサービスにアップロードすることで、Gear VR、Oculus Rift、HTC ViveなどのVRヘッドセットを通して仮想現実空間に再現された建物の完成イメージを体験することができる。「非対称VRプレゼンテーション」と呼ばれるInsiteVRのサービスでは、複数のVRユーザーが同じコンテンツを同時に体験することができ、パソコンを使ってユーザーを色々な場所へと誘導していくことが可能だ。

同社の前身は、2014 TechCrunch Disrupt NY Hackathonの優勝者であるVrbanだ。その後、創業者のAngel Sayは彼の大学時代のルームメイトであるRussel Varrialeとタッグを組むことになる。そして、二人の創業者は2015年冬に開催されたY Combinatorのアクセラレーター・プログラムに参加し、InsiteVRを創業した。1年半という時間があっという間に過ぎ去り、同社のVRソフトウェアはこれまでに4000以上のプロジェクトで利用され、2500件以上の建築モデルがInsiteVRのサービスを使って仮想現実化されている。特筆すべきInsiteVRの導入事例として、Unityのサンフランシスコ本社や、ローリーにあるMicrosoftのオフィス、フィラデルフィアの30th St.駅の改築工事などが挙げられる。

今後、「建物のバーチャル体験」という分野に参入するスタートアップは確実に増えてくるだろう。しかし、特定の業界に存在する顧客のニーズにフォーカスすることで、他社のどのプロダクトよりも顧客のニーズにフィットしたプロダクトを開発することが可能だとSayとVarrialeは話す。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Twitter /Facebook

自転車カフェのWheelysがクラウドファンディングで35万ドルを調達

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Wheelys Caféがスウェーデンのクラウドファンディング・プラットフォームであるFundedByMe大型の資金調達を完了した。この資金により同社はさらなるビジネス拡大を目指す。

創立からまだ間もない同社はすでに華々しい経歴をもっている。Y Combinator出身であり、Indiegogoのキャンペーンで素晴らしい成果を上げ、そして今回クラウドファンディングのキャンペーンで巨額の資金調達を完了したのがWheelysなのだ。

今月始めに行われたインタビューのなかで、Wheelys CEO兼共同創業者のMaria De La Croixは「かつては就職活動をしていましたが、それには失敗しました」と語った。De La Croixが考えるに、彼女が就職活動に失敗したのは彼女の奇抜なヘアスタイルが原因だ。その当時の彼女の髪は明るい青色をしていた。「なので、私は”どーにでもなれ”と開き直り、自分で会社を立ち上げたのです。当時はすぐにグローバル展開するなどとは考えていませんでした。しかし、すぐにヨルダンやチリで顧客を獲得し、大きく物事を考えようと決めたのです」。

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Wheelys Caféの最新モデルには、ベルから笛まで、ありとあらゆる機能が備わっている。

彼女のアイデアは完全オーガニックのコーヒーを自転車式のカフェで提供するというもので、De La Croixの出身地であるスウェーデンの街Malmöで第一号カフェをオープンすることからビジネスが始まった。彼女の言葉を借りて言えば、その第一号店では「めちゃくちゃ大量のコーヒーが売れた」。そこで彼女は、もっと多くの人もこのビジネスに関わるべきだと考えた。

「今でも時々、自転車でコーヒーを淹れていますよ」とDe La Croixはニヤリと笑って話し、いまだにラテを作るときに失敗してしまうと告白した。だが最近は「CEO的」な仕事が忙しすぎる、と漏らしたのはその後のことだ。「カフェを経営するのも楽しいですが、今の仕事も楽しいです」と彼女は冷ややかに話した。

WheelysはIndiegogoで「A café in a bike, Deal With it.」というタイトルのキャンペーンをローンチし、初めてのキャンペーンで15万ドルを調達した。その時、自転車カフェの販売価格が製作と発送にかかるコストを下回っていることにも気がついた。しかし、それは同時に自転車カフェには大きな需要があることも示していた。WheelysがY Combinatorに参加したのは、そのすぐ後のことだ。

「Wheelysのアイデアはシンプルなものです」とDe La Croixは話す。「Wheelysのカフェは自転車でできています。ですから、どんな場所でもカフェを開けます。初期コストが低いので、誰でも簡単にカフェ・ビジネスを始めることができるのです」。

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共同創業者兼CEOの Maria De La Croix。朝一番のコーヒーの前に撮影された写真だろうか。

このビジネスモデルは上手くいっているようだ。新品の自転車は5400ドル(約54万円)、月額の使用料は1年間の契約で月199ドルだ。500台以上のWheelys Caféが65ヵ国ですでに稼働済みだ。同社は大規模生産の取り組みもすでに始めており、それにより素早いビジネス拡大が可能となっている。

「私たちのビジネスモデルが上手くいくかどうか確信がもてませんでした。でも、上手くいっているように見えたので、ビジネスを拡大することにしたのです。グローバル展開のプランはありませんでしたが、すぐにヨルダンやチリにもWheelysが広まるのを見て、私たちにはもっと大きな選択肢があるのだと気がついたのです」とDe La Croixは語る。

次に同社が手掛けるのはスマートフォンアプリだ。このアプリでは自分の近くのWheelysを探すことができ、アプリで事前予約したコーヒーをWheelysでピックアップすることも可能だ。

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Starbucksが競合のWheelysでは、一度に淹れられるコーヒーは1杯だけだ。

同社はエクイティ・クラウドファンディングのキャンペーンを実施し、167名の投資家から合計74万ユーロ(約8400万円)を調達した。これは同社が目標に定めた金額の4倍以上に相当し、FundedByMeのレコード記録にもなった。

編集:実のところ、同社は100万ドルに相当する資金を調達していたことが後で分かった。しかし、同社はその出資金の多くを返却し、その3分の1にあたる35万ドルの出資金だけを受け取ることにしたのだという。

「クラウドファンディングのキャンペーンは、Wheelys caféのオーナーにも投資のチャンスを与えることが目的でした」とMaria De La CroixはEメールで話してくれた。「予想以上の速さで出資金が集まったため、開始から数日後にはキャンペーンを終了することに決めたのです」。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Twitter /Facebook

オフィス向けケータリングサービスのZeroCaterが410万ドルを調達

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アメリカでは毎期のように、フードデリバリー企業が誕生ないし資金調達を行っている一方、Sprigのように事業を縮小したり、Spoonrocketのように事業を全面的に停止してしまった企業も存在する。

そんな中生き残ったプライヤーを見ると、フードデリバリー業界でもオフィス向けケータリングの分野に特化したサイトやアプリを運営する企業の存在が目立っている。Technomicの調査によれば、この分野の市場規模はアメリカだけでも200億ドルに達するのだ。

2009年に設立されたZeroCaterは、オフィス向けケータリングに早くから目をつけていた企業のひとつで、この度Romulus Capitalが主導し、Struck Capitalも参加したシリーズAラウンドで410万ドルを調達した。

ZeroCaterのCEO兼設立者であるArram Sabetiは、起業について学ぶために以前スタートアップのJustin.tvで働いていた。そしてオフィスマネージャーとしてチームのためにケータリングを頼む際のめんどくささに嫌気がさしてZeroCarterをはじめたと彼は語った。

また、システム面への投資を行うまでの長い間、Sabetiは簡単なスプレッドシートを使ってZeroCaterを運営していた。その後、ウェブサイトやアプリ、バックエンドシステムへの投資を行い、美味しい食事を求めながらもそれぞれの好みやニーズを持ったオフィスで働く人々とレストランを結びつけることに成功したのだ。

ZeroCaterを使えば、オフィスマネージャーやケータリングの注文を行う人は、各チームメンバーの好み(味の好みやアレルギー、ライフスタイルなど)をサイトに登録することで、2回目以降はワンクリックで注文ができるようになる。

Sabetiによれば、シリーズAで新たに調達した資金は、現在ZeroCaterがいるオフィス向けケータリング市場での事業拡大と、さらなる製品設計・開発にあてられる予定だ。

サンフランシスコを拠点とする同社は、現在オースティン、シカゴ、ニューヨーク市、ニュージャージーの一部地域、サンフランシスコ・ベイエリア、サンノゼ、そしてワシントンDCでサービスを展開している。ZeroCaterは、オフィスワーカーの人口密度が高く、中規模から大規模の企業が多いエリアに焦点をあてているため、郊外への進出は考えづらい。

個人の注文よりもオフィスにいる何人かのグループでの注文の方が、配達1回あたりの金額が高いため、Grubhubのようなテイクアウトサービスに比べ、値段が高めのレストランもZeroCater経由での注文には応じやすいとSabetiは説明した。

さらに企業向けケータリングというアイディアは、素晴らしいチームやトラクション、テクノロジーのほか、健全な「ユニットエコノミクス」を重視するベンチャー投資家にとっても魅力的なものだとRomulus Capitalの設立者兼ジェネラル・パートナーのKrishna K. Guptaは語る。

「20倍の資金を調達した企業でも、ZeroCaterほど上手く事業を運営できていません」と彼は付け加えた。

Romulus Capitalは、ほかにもeLaCarteのようなフードテック企業や、建築業者向けツールや機械のC2Cレンタルサービスを運営するEquipmentShare、フィットネスコースのClasspassなど、マーケットプレイスを運営する企業にも投資を行ってきた。

ZeroCaterは、ベンチャーキャピタルの支援を受けてオフィス向けフードデリバリーサービスを運営するBento、Cater2Me、EatClub、eZCater、Farm Hill、Zestyといったスタートアップと競合しており、このようなスタートアップの数は増え続けている。

競合他社の中には、ZeroCaterのことを露骨にからかう企業も存在する。ZeroCaterとGoogleで検索すると、上位の検索結果の中にEatClubのサイトへのリンクがあり、そこには彼らの「ZeroCaterに似てるけど、もっと良い(Like ZeroCater but better)」という宣伝文句が記載されている。

EatClubは今日までに1650万ドルの資金を調達しており、それに比べるとZeroCaterの600万ドル弱という調達資金総額は(悪気がなくても)余裕がないように映る。

しかしSabetiによれば、ZeroCaterの強みは料理のバリエーションと配達時間にある。

「どれだけカッコいい機能がウェブサイト上にあろうが、ブランドが知られていようが、食べ物を時間通りに顧客に届けられなければ意味がありません。私たちは、スムーズなオペレーションを含め、顧客が素晴らしい食事体験が出来るよう、基本的な項目に徹底して取り組んできました。ZeroCaterの業績がそれを物語っています」とSabetiは話す。

ZeroCaterの売上は2015年8月時点で1億ドルを超えているものの、Sabetiはそれ以上の売上に関する詳細や、ポスト・マネー・バリュエーションを含むシリーズAの諸条件については明かさなかった。

現在ZeroCaterは約120名のフルタイム従業員を抱えており、サンフランシスコに本社を置いている。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

ニュースを記事単位で購入できるBlendleが100万ユーザーを獲得

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ニュースを記事単位で購入できるBlendleが100万ユーザーを獲得した。Blendleは複数の新聞社から発行されたニュースを同社の広告フリーのプラットフォームにまとめ、そのニュースを記事単位で販売している。1記事あたりの金額は数セント程だ。

Blendleがこのユーザー数を獲得するまでにかかった時間は、たったの2年ほどだ。記事を読むために会員費を支払う必要のあった従来のデジタルメディアのビジネスモデルを一から作り直すことを目的に、Blendleはジャーナリズムのマイクロペイメント・プラットフォームを2014年4月にヨーロッパでローンチした。

月間アクティブユーザーの数は公表していないものの、Blendleの編集マネージャーのMichaël Jarjourによれば、現在のアクティブユーザー数は「数十万人」だという。また、有料会員へのコンバージョン率はこれまでと変わらず20%のままだと彼は付け加えた。

同社の出身地であるオランダとドイツにおいて出版社とのパートナシップを築き上げたのちに、今年3月にはアメリカ市場にもビジネスを拡大したベータ版)。この1年間の成長率は300%にものぼり、今年末までには2000万記事の販売を達成する見通しだ。

Jarjourによれば、Blendleは今後しばらくの間さらなる地域拡大はせず、アメリカとドイツ市場にフォーカスをしていく方針だという。「今、私たちが最も注力している市場はアメリカとドイツです。この二つの市場を攻略するのは非常に難しいのです」と彼は話す。

Blendleユーザーの大半は30歳の人々で構成されている。これまでの最大の年齢グループは35歳であり、同社がより若い世代に読まれる記事を提供してきたことを表している。

Blendleのユニークな特徴の一つは記事の払い戻しに対応しているという点だ。読んでみて気に入らない記事があれば、ユーザーは料金の払い戻しを要求することができる。ただし、その場合には気に入らなかった理由を明確にする必要がある(そして明らかに払い戻し機能を悪用していると考えられるユーザーはプラットフォームから追放される仕組みだ)。Jarjourによれば、プラットフォーム全体の払い戻し率は約10%であり、アメリカ市場においてはそれ以下であるという。払い戻し率は「ほとんど一定の数字」だと彼は話す。

Blendleはユーザーの購入履歴のマネジメントもしている。例えば、ユーザーがある新聞社から発行された記事を複数購入し、その合計の購入金額がその発行元の定期購読料を超えた場合、その発行元の他のコンテンツが無料で読めるようになる。その背景にあるのは、記事をえり好みするために余分なお金を払う必要はないという考え方だ。

人気度だけをベースにしてニュースを発信するソーシャルサービスとは違い、Blendleでは人の手によって記事を選別しているのも特徴だ。Blendleは専門の編集チームを抱え、彼らが記事を選別することで「ハイクオリティのジャーナリズム」を実現しているのだ。

また、ユーザーの好みによってコンテンツをカスタマイズするBlendle Premium Feedと呼ばれるフィードも開発中だ。購入履歴からユーザーの好みを予測するアルゴリズムと、社内編集チームによる記事の選別を組み合わせることで実現されている。アルゴリズムによるオススメ機能を人の手で補完することで、コンテンツのクオリティを確保しているのだ。そして、ユーザーの視野を狭めるフィルターバブル(ユーザーが自分の考え方や思想に合った情報しか受け取れず、それ以外の情報から隔離されること)という現象を避けるのが目的でもある。

Blendle Premium Feedで提供される記事のほとんどはアルゴリズムによって選別された記事だ。その数は12記事ほどだが、それに人の手によって選別された「フィルターバブル防止用の」記事が3つほど加えられる。この新機能を発表したブログ記事で書かれている通り、Blendle Premium Feedはユーザーの好みと情報の多様性の両天秤策であることに間違いはない。この機能はまだテスト段階であり、そのテスト結果については「励みになる結果だった」と話している。

「フィルターではなくクオリティー」が独自のセールスポイントであるとすれば、アプリにフィルタリング機能を取り入れるのには非常に慎重なアプローチが必要だ。既存のユーザーをがっかりさせることなく、新機能の良さを理解してもらう必要があるのだ。だからこそ、Blendleのカスタマイズ・フィードの今後の成り行きには注目だ。

Jarjourはこの新機能について、「Blendle Premium Feedでは(アプリ内で答える)ユーザーの好みと、過去の購読履歴を分析することで得るユーザーの好みの予測を組み合わせることで、ユーザーの記事に対する興味の度合いを割り出します。新しい記事を一つ一つ分析することで(記事のタイプ、複雑さ、感情)この予測機能を実現させているのです。数カ月に及ぶアルゴリズムのトレーニングの結果、記事のカテゴライズの精度を高めることに成功しました」と説明する。

「編集者が選別した記事をフィードに加えることによりフィルターバブルを防止しています。また、記事の人気度やユーザーの好みという要素だけではなく、サプライズの要素も加味するようにアルゴリズムが設計されているのです」。

少なくとも「近い将来」に限っては、純粋なアルゴリズムによるオススメ機能がBlendleに導入されることはないだろう。「人間によるキュレーションはBlendleのコア要素であり続けるでしょう。15人のジャーナリストが合計で1日40時間、週7日の時間を費やして記事を選別することで、読まれるべき記事でありながら、定期購読料という壁の向こう側に隠れてしまっている記事を見つけ出そうとしているのです」。

Blendle Premium Feedは「今後数カ月中には」導入される予定となっている。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Twitter /Facebook

スパ予約のZenotiが1500万ドルを調達

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テクノロジーによる変革が必要だったスパ業界に現れたのがZenotiだ。シアトル出身のスタートアップであるZenotiが、Norwest Venture Partners(NVP)がリードするラウンドにおいて1500万ドルを調達した。

Zenotiは会計から在庫管理まであらゆる側面でスパの経営をサポートするクラウドベースのプラットフォームだ。スパ業界の経営サポート分野はまだ発展していないと同社は考えており、そこにカスタマイズされた企業向けソフトウェア体験を提供するのが同社の狙いだ。

「健康分野の企業には月払いの会員制サービスやオンライン予約、ロイヤリティ・マネジメントなど、新しいビジネスモデルをサポートする網羅的なソリューションが必要です」とNVPのMohan Kumar執行役員は話す。「Zenotiはすでにアメリカとアジアにおいてスパの大規模チェーンへの導入実績を持っており、そのプラットフォームの有効性を示してきました」。

Zenotiの共同創業者であるDheeraj Koneruによれば、同社は今回調達した資金によってヨーロッパなど新しい地域へのビジネス拡大を目指すという。

Zenotiのプラットフォームは顧客側へのメリットも持つと彼は話す。「モバイルアプリを通してスパの予約ができるようになる」からだ。

美容業界経営サポート・ソフトウェアはすでに存在しているものの、Zenotiは彼らのソフトウェアが最も包括的なソリューションであると考えている。

6年前にローンチしたZenotiは、これまでにAccelなどから600万ドルを調達している。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Twitter /Facebook

TechCrunch Tokyoでスタートアップ優待のデモブースを募集中

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TechCrunch Tokyo 2016」は、今年もスタートアップを応援します――。創業3年以内の企業が、格安でプロダクトのお披露目ができる「スタートアップデモブース」の出展募集を開始したので、お知らせしたい。

ブースを出すメリットとしては、起業家や投資家といったスタートアップ関係者のコア層だけでなく、TechCrunch読者というアーリーアダプター層にアピールできることだろう。それから、イベントに足を運んでくれる大手企業で新規事業を開発している方々との出会いだったり、法人顧客の獲得も見込めるかもしれない。

ブース出展チケットは1日券と2日通し券を用意した。1日券はイベント初日(11月17日)、もしくはイベント2日目(11月18日)のいずれかの日に限り、ブースを出展するためのチケットだ。2日通し券はイベント初日、2日目にブースを出展できる。どちらのチケットでも購入者はイベント本編に2日間とも参加することが可能だ。

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ブース出展料は1日券が2万円、2日通し券が3万5000円。この中には、2人分の参加チケットが含まれる。あくまでスタートアップ応援の一環なので、出展条件の「創業3年以内」を満たしていても、上場企業の子会社だったり、日本進出した外資系企業の出展はお断りしている。スタートアップ以外の企業には各種スポンサーパッケージをご用意しているのでご検討いただきたい。

イベント名:TechCrunch Tokyo 2016
イベント開催日:11月17日(木)、18日(金)
会場:渋谷ヒカリエ(東京都渋谷区渋谷2−21−1)
出展料:1日券は2万円、2日通し券は3万5000円(税込み。2名分の参加チケットが含まれます)
条件:創業3年以内の企業
主催:AOLオンライン・ジャパン株式会社
問い合わせ先:info@tc-tokyo.jp

Naborlyは、家主のためにテナントを自動的に評価してくれるサービス

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想像してみてほしい。あなたはサンフランシスコにいい物件を持っていて、善良な人々にあまり高くない家賃で貸したいと思っている。果たして新しいテナントが一文なしの怠け者でないことをどうすれば確認できるだろうか?Naborlyには、アイデアがあるらしい。

ブリティッシュコロンビア大学のDylan Lenz、Zeke Kan、Anastasia Foxの3人が設立したこのスタートアップは、カスタム版入居申し込みフォームを作って、家主にとって重要なテナント情報を集めてくれる。システムはこれを元にテナントの総合的調査書類を作り、このテナントに貸すことにリスクがあるかどうかを家主に伝える。

同社はこれまでに50万ドルの資金を集め、シード資金200万ドルの調達を目指している。

現在、1日当たり2000ドル程度の売上があり、毎日20~50人の新規家主が登録しているという。API経由のサービスも提供している。信用調査会社の協力を得て、同社のシステムにデータを追加しテナント評価方法の改善も行っている。

「信用の良し悪しは(ほとんどの場合)テナントの質に影響を与えないので、われわれは他の要素に注目している」とLenzは語った。「機械学習と人工知能がわれわれのサービスの核を成している。他のサービスは、人間の勘に頼っているものが多い。たとえ誤っていても」

「われわれのシステムは各テナントについて500以上のデータポイントを瞬時に分析する。ソーシャルメディア、信用情報、賃貸履歴、Google、等々。今や、ミクロ経済的事象に基づいて賃料支払いの遅れを予測したり、財務状態、業種等に基づいてルームメイト間の争いを予測することもできる」

3人がNaboryを設立したきっかけは、Lenzが担当した企業テナントから、未払い家賃2万2000ドルと家屋損壊の被害を受けたときだった。

「そのテナントは自宅や職場で私を脅すことさえあった。その時、こうしたハイリスクのテナントを家主が見分け、他の家主に知らせるためのツールがないことに気付いた」とLenzは言った。

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サービスは既に運用中で、テナント1件の基本プランは59ドル、年間最大5件までのプランは149ドルで利用できる。システムは信用調査と借用調査を自動的に行い、家主にテナント毎の「スコア」を提供する。これでミッション通りにあるあなたの家賃500ドルの2ベッドルームを、堅実で信用ある労働階級の家族に貸すことができそうだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

韓国の美容品専門EコマースのMemeboxが6600万ドルを調達

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韓国の美容品を専門とするEコマース企業のMemeboxがシリーズCで6595万ドルを調達した。これにより、さらなるビジネス拡大を目指す。

このラウンドをリードしたのは新規投資家のFormation Groupで、既存投資家のGoodwater CapitalとPejman Mar Venturesも本ラウンドに参加した。2014年にY Combinatorから卒業したMemeboxは、これまでに合計で9500万ドルの資金調達を完了したことになる。同社は2015年3月にシリーズBで1750万ドルを調達している。

現CEOのDino Ha氏によって2012年に創業されたMemeboxの当初のビジネスモデルは、いくつかの美容品をパックにしたボックスを販売するというものだった。しかし、BirchBoxに代表される美容品の箱詰めビジネスに陰りが見えてきたと判断し、現在のコンシューマー直結型のEコマース・ビジネスに方向転換をすることとなった。

現在、同社は韓国、中国、アメリカの3ヵ国に拠点を構えており、その他の国々向けにもグローバル・サービスを展開している。サンフランシスコ、上海、ソウル、台北、香港、シンガーポールの6ヵ国にオフィスを構え、従業員は合計で250人だ。Memeboxによれば、美容品の箱詰め製品の売り上げが全体に占める割合は1~2%程度だという。

Memebox U.S.のプレジデント、Arnold HurとTechCrunchとのインタビューによれば、同社のトータルGMV(プラットフォーム上の取引額の合計)は年間で1億5000万ドルにものぼり、その年間成長率は280%だ。

K-POPや韓国ドラマの影響もあり、韓国の美容品に対する需要は爆発的に伸びている。しかも、それはアジアの国々に限ったことではない。

韓国はMemeboxの出身地であり、同社にとって最大のマーケットではある。しかし今では、米国市場と中国市場での売り上げの合計は韓国市場を上回るという。そして、その2つのマーケットは急速に成長中だ。グーグル出身のHurによれば、Memebox Chinaは年間1200%、Memebox U.S.では年間490%ものスピードで売上高を伸ばしているという。

Memeboxのグローバル成長の立役者であるHurは、「韓国市場は当社のハブ拠点としての役割を持ち続けるでしょう。しかし、当社はグローバルでの売上高を伸ばすことにも成功してきました」と話す。

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Memebox CEOのDino Ha (写真左) とHur (写真右)

自社ブランド製品

韓国の美容品を専門にするMemeboxは、現在1200点以上のプロダクトを展開し、それらの製品は同社のプラットフォームを通して米国と中国にも販売されている。しかし、Memeboxのビジネスが面白いのは、既存の美容品に存在する「ギャップ」を自社ブランド製品で埋めているという点だ。

Hurはこの取り組みについて、Netflixのオリジナル番組を例に説明してくれた。

「Netflixが政治ドラマとKevin Spacyの人気を理解しているのと同じことです。彼らはその2つの要素を組み合わせて素晴らしいドラマを製作しました。それと同様に、私たちはデータによって顧客のニーズを理解し、トレンドとギャップを見つけ出すことが可能なのです」と彼は話す。

自社ブランド製品の1つである純アロエのフェイスマスクは、コットン製の従来のフェイスマスクを補完する関係にある。さらに自社ブランドの価格は従来品の4分の1だ。そして、マーケットに製品を投入するまでのスピードも速い。Memeboxによれば、自社ブランド製品のコンセプトが決定してから販売までにかかる時間はたったの数カ月だという。これは、他社が18ヶ月から24ヶ月かける従来の製品開発期間を大幅に短縮することによって実現されている。顧客ニーズに関するデータを分析することで、レポート調査、トレンド調査、フォーカスグループによるニーズ調査などにかかる時間を短縮しているのだ。

この取り組みは同社の収益にも大きなインパクトを与えている。

4つの異なるブランド、450点のプロダクトを含む自社ブランド製品からの収益は、他社製品の販売から得る収益よりも高いとHurは話す。

「自社ブランド製品はEコマース・プラットフォームよりも高い収益をあげています。自社ブランド製品を販売し初めてからまだ1年あまりだという事を考えれば、この数字は驚くべきものです」と彼は話す。

しかし、Memeboxは製品開発にフォーカスしてはいるものの、プラットフォーム上で販売している製品と直接的に競合する気はないとHurは話す。実際に、同社は今年末までに2つの自社ブランドを販売開始すると同時に、有力な他社ブランドをプラットフォームに加えることを目指している。

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オンラインを超える

オンラインは顧客と企業をつなぐ大きな接点である。そして、Memeboxもまた、オンラインに関する素晴らしい数字を公表している。アプリのダウンロード数は400万件にのぼり、全体の8割の売り上げがモバイルから生まれているのだ。しかし、Memeboxはオフラインの取り組みにも注力し始めた。

先日、同社初となる従来型の店舗がソウルにオープンした。Hurによれば、この店舗が同社初のオフライン店舗となるが、今後も実際の店舗を展開していくかどうかはまだ未定だという。

「オフラインの店舗を構えることで、新しい顧客層との接点が持てるだけでなく、より多くのデータを集めることにもなります」と彼は話す。「例えば、異なるパッケージングや棚の構成に対する顧客の反応の違いなどです。オフラインは、完全な顧客満足を実現するための要素の一つなのです」。

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デジタル・ファッションブランド

Hurによれば、Memeboxを突き動かすイデオロギーとは、デジタル世界のL’Orealのような企業を創りあげるというものだ。

デジタルはMemeboxが積極的に取り入れてきた要素だ。同社がもつソーシャルメディアのフォロワーとは別に(同社によれば、Facebookページの動画視聴回数は7000万回を超える。この数字は、「L’Oreal、Benefit Cosmetics、H&Mの動画視聴回数を合計したものより多い」)、Memeboxは美容品を紹介するユーチューバーやブロガーと共同での製品開発にも取り組んでいる。その製品の紹介動画や紹介記事を見る人々の半分は18歳から24歳の女性達だ。通常のマーケティングではその年齢層にリーチするのは難しいとされており、そしてこの顧客層は同社のメインターゲット層でもある。

「CPR(Comsumer Product Revolution)という言葉があります。コマース業界に新しい風を吹き込むことを意味する言葉です。」とHurは語る。「新しいブランドがオンライン上で生まれており、特に美容業界では、それらのブランドは従来のものとは大きく異なります。(従来の美容品企業と比較した)私たちの強みとは、今の時代に適した企業とは、過去の企業とはどのように異なるのかという事を常に考えることなのです」。

Memeboxは進歩をつづけているが、まだ利益を出す段階には至っていない。

「来年度には黒字化することを目指しており、それに向けて着々と成果を出してきています」とHurは語る。

将来的にIPOを目指すのか、あるいは、先日Walmartが30億ドルでJet.comを買収し、UniliverがDollar Shave Clubを10億ドルで買収するなどの動きがあるなか、同社も他社との合併を目指すのかについてはHurはコメントを控えた。

ただし、Memeboxが注目企業だということは間違いない。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Twitter /Facebook

CarvanaがシリーズCで1億6000万ドルを調達、オンライン中古車販売と車自販機の拡大を目指す

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中古車業界はとても面白い業界だ。市場規模は大きく、アメリカの年間中古車販売台数は4500万台を記録している。しかし、同市場最大のプレイヤーであるCarMaxのマーケットシェアはたった2%しかない。にも関わらず同社の評価額は120億ドルにのぼる。

つまり、中古車ビジネスはディスラプションを必要としているだけでなく、とてつもなく儲かるのだ。

中古車ディーラーのCarvanaは、ECのアプローチを中古車業界に応用することでマーケットシェアを獲得できると考えている。そのため、先日の記事でも紹介した同社は、販売プロセス全体のオンライン化を行った。そして本日(米国時間8月10日)、Carvanaは、同社のビジネスモデルをアメリカ中でさらに展開させるため、シリーズCで1億6000万ドルを調達したと発表した。

中古車の購入を検討しているユーザーは、まずCarvanaのウェブサイトを訪れ、自分の要望にピッタリの車を選ぶことになる。Carvanaは、ほぼ全ての車種と価格帯をカバーしており、昨夜の時点で5000台程の中古車が販売されていた。価格交渉には応じていないものの、Carvanaの価格はKelly Blue Book(Kelly社の発行する中古車相場についてまとめられた本)に掲載されている販売価格から数1000ドル低く設定されており、ユーザーは実際にふたつの価格を比べることもできる。

ローンなどのファイナンス面や書類のやりとりも全てオンライン上で完結でき、さらにユーザーは、購入した車の準備が出来次第、Carvanaに納車をお願いするか、自ら「車自販機」でピックアップすることができる。

車自販機とは一体どんなものなのだろうか?車自販機とは、その名の通り、顧客がピックアップを行う数日前にCarvanaが補充した車を自動的に販売する、大きなガラス張りの建物のことを指している。昨年、Carvanaは最初の自販機をナッシュビルに設置し、今回調達した資金を利用して今後国内の自販機の数を増やしていく予定だ。

車自販機のことを、ただのマーケティング上の仕掛けであると思う人ももちろんいるだろう。しかし、Carvanaは素晴らしい広告塔としての機能以外にも、自販機には実用的な目的があると説明する。現状として、Carvanaは販売した車を購入者のもとに配送しているが、それには当然購入者が受け取りに来るよりもコストがかかる。そのため、各都市に車自販機を設置することで、従業員が車を配達するのにかかるコストを抑えることができるのだ。

今回の1億6000万ドルにのぼる資金調達以前にも、Carvanaは1億4000ドルをエクイティで、4億ドルを借入で調達していた。個別の投資家については明らかにされていないが、同社によれば今回のラウンドには、新規・既存どちらの期間投資家も参加していた。

これまでのラウンドのように、Carvanaは成長と拡大に調達資金を充てる予定だ。しかし、今回の資金は、今年中に計画されている20以上にのぼる市場への参入と在庫の確保に利用される予定で、大量の中古車のために多額の資金が投入されることになる。

さらに、同社は新たな都市で車を保管(そして願わくば販売)するための物理的な拠点を必要としている。Carvanaはもっと少ない資本でゆっくりと成長することもできたが、投資家共々、確固たるビジネスモデルを作り上げたと信じている彼らは、さらなる成長を続け、中古車業界の鉄が熱いうちに打とうとしていると設立者兼CEOのErnie Garciaは説明した。

原文へ

(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

自動車メーカーには安定したスタートアップパートナーが必要だ

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ネット接続された自動運転車の未来を分析しているTU-Automotiveが最近、自動車メーカーとスタートアップの関係に焦点をあてたWebセミナーを開催した。Hyundai Venturesのベンチャーキャピタリスト兼マネージャーのSK Kim、ならびにAutotech CouncilのエグゼクティブディレクターであるLiz Kertonが、身軽な新しい企業と100年を超える歴史を持つ企業との協業の課題についての講演を行った。

Kimは言う「私たちのビジネスモデルは100歳になります、そして売るものは1つだけ:車です」。スタートアップは市場とその内部のニーズに対応するために、次々に進化するビジネスモデルを採用している。そして彼らが売ることができるものの数を制限するのは、彼らの想像力とミッションだけである。

そこに最初の課題が存在している:動きの速い21世紀の中でスタートアップが機能することを許している敏捷性が、自動車の巨大企業の目には不安定なものとして映るのだ。「(自動車メーカーは)十分に安定し、誰もが短いものではないと知っている自動車会社のプロダクト開発サイクルに付き合えるだけの、十分な資金を持つ会社を見つける必要があります」とKertonは言う。

単に1、2年のファンディングだけでは不十分だと、彼女は付け加えた。なぜなら1台の車をスケッチからショウルームへと持ち込むだけでも、それ以上の期間を必要とするからだ。1台の車を開発するのに5から7年が必要であることにKimは注意を促した。一方電話の開発には1年、アプリの開発には数週間から数ヶ月しかかからない。そして1度車がショウルームを出たら、路上に20年は留まり続けるという事実がある。「あなたの技術パートナーには脱落して欲しくないでしょう」とKerton。

スタートアップは早期の収入の確保のために素早い投資決定と契約を望む、とKimは述べた。「それが彼らが生き残るための唯一の方法だから」と続ける。しかし、自動車側の慎重でゆっくりとしたペースの投資や開発と、スタートアップが期待するタイムラインを連動させようとすることは「どちらにとってもフラストレーションなのです」とKimは語った。

だとすると一体なぜ老舗の自動車会社が、成り上がり(upstart)、もとい、スタートアップ(startup)と協業したがるのだろうか?Kimが主だった3つの理由を教えてくれた:自動車会社はイノベーションを起こすためのテクノロジーパートナー、柔軟性を取り込むためのビジネスパートナー、そして輸送の不確かで予測できない未来を探求することを恐れないパートナーを必要としている。大胆な動きをとることは、大手自動車メーカーが得意とする分野ではないからだ。

Kimは言う「自動車製造は、高度に規制された製品を扱う、高度に規制されたビジネスなのです」。こうした理由から、スタートアップがそのプロダクトのマーケットもしくは潜在的パートナーの対象として自動車産業だけに集中するのは危険である。Kimは、スタートアップは、まず何かを他の分野向けに開発してから、自動車分野に進出する方が良いだろうと助言した。その戦略はパートナーシップにおける双方のリスクを、実際に結ばれる際に低めることだろう。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

ポーランドの3DプリンターメーカーZortraxがDellとの契約を偽造

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2年前、未だ世界の3Dプリンター業界で激しい競争が繰り広げられていたとき、Zortraxと呼ばれるポーランドの小さな企業が、Dellと3Dプリンター5000台分の契約を結んだというニュースで大きな話題になった(そしてそれを利用して同社は資金調達を行った)。

私は2014年にこのニュースを報じ、同年にその示唆についてもっと深く調査したところ、Zortraxの投資家やファンに関係するような情報をほとんどみつけることができなかった。Zortraxは、DellのアジアにあるR&D子会社とプリンター供給の契約を結んでいたが、子会社に対する質問の回答は得られないままな上、Zortraxの共同設立者であるRafał Tomasiakは、一貫して私との個人的なやりとりを通してニュースの正当性を主張していた。2014年の4月に、私は契約が嘘だったという噂について尋ねたが、彼は嘘を突き通した。しかし同年5月に私はこのニュースを追うのをやめ、色んな意味で諦めてしまった。それに関して後悔しており、この記事ではその続きについてもう少し深く触れてみたい。

まず、国際的な舞台に押し出された小さなスタートアップのメンタリティについて考えてみたい。Zortraxは、ポーランドのオルシュティン(Olsztyn)出身の仲間たちで設立された後、Kickstarterでのプロジェクト成功をうけ、爆発的な成長を遂げた。彼らの3Dプリンターは良い製品だったし、私自身も同社製品がしっかりしていて実用に耐えうるものだと感じていた。そして、Zortraxは2010〜2015年という投資に勢いがあった時代に、小さなスタートアップが必要だったもの全てを持っていたのだ。カリスマ性があり前線に立つ女性幹部のKarolina Boladz、業務に熱心なCTO、前述のTomasiak、良い製品、そして良いストーリーの全てだ。

そして、そこに大きな契約が加わった。

しかし、Zortraxは依然スタートアップだった。彼らの戦略は、ポジティブな面を強調し、ネガティブな面を隠すことにあったのだ。Zortraxは、契約の背景や契約自体に関する質問を無視するばかりか、その代わりに発表から数ヶ月にわたって、投資家向け資料にDellとの契約に関する情報を詰め込んでいた。そのため、もしも契約が嘘ではなかったとすると、それは楽観的かつ注意深い情報の省略であったと言える。スタートアップは、基本合意書やそっけない了解の全てをサイン済みの契約書と同等に考えようとするもので、Zortraxのケースも明らかにそうだった。

さらに当時、私はある程度の余裕を与えるのもいとわなかった。スタートアップ各社の評価額が(今でも)低く、投資額もシリコンバレーに比べると小さいヨーロッパでは物事の進め方が異なるからだ。ヨーロッパからの良いニュースは、少し誇張されたものばかりだった。ヨーロッパで行われた買収や投資ラウンドの金額に関する情報を入手するのは至難の業で、簡単な計算をしてみるとその理由が明らかになる。アメリカでの巨額のラウンドと比べると、金額が恥ずかしくなってしまう程小さいのだ。

ZortraxとDellの契約について2014年1月に初めて話を聞いたとき、私はその内容に関する簡単な記事を残した。その際、Tomasiakからは「正直言って、Dellのような企業であっても、あんな注文をしようする企業がいることに驚きました!しかし、しばらくして私たちのオフィスでは何台の3Dプリンターが使われているか気付きました。数多くのプロトタイプをプリントしなければならないデザイナーにとっては、同時に動く10台の小さな3Dプリンターをひとつのデスクの上で使う方が、1台の大きな3Dプリンターを使うよりも便利なんです」というコメントを受け取った。このニュースは他のサイトにも浸透していき、2014年の3月にはロイターにも記事が掲載されていた。

ロイターに記事が掲載されてから1ヶ月後、私はDellにはZortraxとの契約について知っている人がひとりもいないという情報を入手した。Dellの広報担当者にこのことを尋ねると、2014年の4月4日に以下の回答を受け取った。

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お問い合わせについて、現在休暇中の同僚Lauren Mauroから話を聞きました。私たちの記録によれば、DellとZortraxの間にはこれまで何の取引も行われていません。Dell Asiaの調達チームにも確認を行いましたが、彼らとZortraxの間にも取引記録はありませんでした。

Steve Howard
Dell エンドユーザーコンピューティング広報担当ディレクター

このニュースを持ってTomasiakに連絡をとったところ、彼が知っているDellの窓口は記者に対してコメントできないと語った。以下がその後の彼とのやり取りの抜粋だ。

John Biggs(この記事の執筆者)
4/4, 9:57am
もしも誤解なんであれば、すぐに部下に解決してもらえばいいのではないでしょうか。
この件についてはこれ以上議論したくありません。
よい休暇を。

Rafał Tomasiak(Zortrax CEO)
4/4, 9:58am
休暇ではなく仕事中です。
Dellからは何の連絡も受け取っていません。
もしも、契約を否定するような話を聞いているのであれば、私たちの誰かがDellと確認します。

John Biggs
4/4, 9:59am
私と確認すればいいんじゃないでしょうか。
いずれにしろ、もうどうでもいいです。

Rafał Tomasiak
4/4, 9:59am
あなたは広報担当者であってDellの従業員ではないですよね。

John Biggs
4/4, 9:59am
私は広報担当者ではありません。

Rafał Tomasiak
4/4, 9:59am
:)

John Biggs
4/4, 9:59am
記者です。

Rafał Tomasiak
4/4, 9:59am
それじゃあなたは記者であってDellの従業員ではないですよね。:)

 私はさらに彼を追い込んだ。

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(二人のやりとり)

John Biggs
アメリカのDellがZortraxとのプリンターの契約についてコンタクトしてきて、
彼らは何も知らないと言ってましたよ。

Rafał Tomasiak
何でアメリカのDellなんですか?

John Biggs
DellはDellだし、アメリカのDellはDell Asiaが何をしているかくらい知ってますよ。
あなたが知ってるDellの窓口の連絡先を教えて下さい。それが難しければ、この場でDellに連絡しますが、彼らは契約について否定すると思いますよ。

Rafał Tomasiak
分かりました、対応します。

John Biggs
どうも。

John Biggs
その後どうですか?

Rafał Tomasiak
Dellの担当者から連絡します。あなたの連絡先を彼に伝えておきました。

John Biggs
まだ彼から連絡がないんですが。

Rafał Tomasiak
彼は忙しいからもう少し待って下さい。

John Biggs
了解。金曜日まで待ちます。

John Biggs
何か進展ありました?

Rafał Tomasiak
発注はR&D部門からでした。

John Biggs
それじゃR&D部門の担当者に「あぁ、うちの部署のためにこのプリンターを発注しましたよ」とメールするようにお願いしてもらえますか。電話でもいいですよ。
その情報さえ確認できれば、ただの誤解ということで何の問題もありません。
でも確認できなければ、あなたが嘘をついているように見えてしまいますよ。

Rafał Tomasiak
John、これはR&Dの問題で広報の問題ではないんです。

John Biggs
それは関係ないですよね。

Rafał Tomasiak
R&Dの人はちょっと変わってるんですよ。

John Biggs
それはどうでもいいです。

私はTomasiakにDellからのコメントを送り、それに対してコメントするように依頼したが、彼は質問を避け続けた。これはもちろんフラストレーションのたまる経験ではあったが、Tomasiakとのやりとりではいつものことで、彼は2015年までZortraxの新製品やニュースに関する報道陣への発表を担当していた。

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同時に、Dellとの契約はZortraxの投資家向け資料の主要な項目となっており、Tomasiak自身、同ニュースの重要性を注意深く振り返る程だった。2014年3月にTomasiakは、Stockwatch.plに対して「Dellとの契約は、現在交渉を進めている案件のひとつですが、私たちが成功するためには、個人を含めて、できるだけ顧客数を増やさなければいけません。それが私たちのゴールで、その影響もあって私たちの顧客ポートフォリオは、世界中の様々な分野に分散されています」と話していた。

しかし、彼はDellとの契約がとてももうかる話だと言っていたばかりか、それに関連した値上げを行ったとも話しており、契約がもちろん締結されるであろうことを示唆していた。

4月中に話の真偽の程が分からず、私は本件を諦めた。結局、どうやらDellもそうしたようだった。契約の話は、当初の盛り上がり以降再浮上することはなく、Tomasiakがさらなるコメントを発表することもなかった。

ZortraxとDellの契約が具現化しなかったことにどんな影響があるのだろうか?結局、契約に関する言及がなされているのは1番最近で2014年の後半で、Zortraxは5000台のプリンターの売上を2014年度のバランスシートには反映していなかった。つまり、Dellとの契約は現れたと思ったらすぐに消え去ってしまったのだ。それはまるでニュースレーダーの一時的な反応のようなもので、ポーランドの小さな企業がDellと契約を結んだかもしれないが、最終的には恐らく正式な形では契約に至らなかったということになる。

しかし、ヨーロッパでは、噂となったDellとの契約は大きな意味を持っていた。この噂によって、Zortraxはポーランド・東欧地域の強豪としての評判を勝ち取ったほか、Invista Brokerage Houseを通じて、1枚あたり1000ポーランド・ズロチ(329ドル)の無担保社債を1万枚発行し、合計350万ドルを調達できるほどの知名度を獲得したのだ。社債が問題なく売れたZortraxは成長を続け、良いニュースが途絶えることはなかった。2月には、3DPrintのMichael Molitch-Houが「Zortrax CEOのRafał Tomasiakは、Zortraxの国への貢献を讃えられ、ポーランド共和国大統領のAndrzej Dudaより名誉の赤白旗を受け取った」と報じていた。

つまり、最終的に失敗に終わったDellとの契約は、小さいながらも成長を続けるZortraxにとって良いニュースだったのだ。バルザックを引用するに値するような罪ではないものの、同社が嘘でちょっとした財産を築いたのは明らかだ。

この話からどんな教訓が得られるだろうか。スタートアップは成功を喜んではいけないということだろうか?Zortraxが自社の利益のために嘘をついたということだろうか?どちらも違うように思えるが、これまでの話を考えると、どちらの示唆も読み取ることができる。真実を2年間隠すことで、Zortraxはポーランドの競合他社との戦いに巻き込まれることなく、有利なニュースを使って資金を調達することができたのだ。

この部分に関し、Zortraxは3DPrint.com向けに以下の説明を行った。なお、私のメールへの反応はなかった。

「私たちのデビュー作となる3Dプリンターの販売開始に先駆け、2013年の終わりから2014年のはじまりにかけて、同製品に対する関心が高まっていたことを受け、私たちの3Dプリント業界への参入見通しは上々でした。記事に書かれているDellのアジア部門との契約見込に関する情報は、両社の契約締結にむけた誠実な努力の結果、さまざまな広報チャンネルを通じてやりとりされていました。守秘義務にもとづき、両社が条件面で互いに合意できるような内容に至ることができなかったということ以外、契約の詳細については明らかにすることができません。

私たちは、本件に関する情報がこれまでも投資家候補の方々に対してハッキリと伝えられてきたということを、しっかりと伝えたいと考えています。記事中のように、Zortraxは、Dellとの契約が合意に至らなかったことを受け、広報活動や、市場とのやり取り、投資家との対話において、本件に関する情報発信を中断しました。

しかし、記事で引用されている経営指標が、ハッキリと現実の数値を反映していることを表しているという点に注目してください。締結されていない契約に紐づいた見込利益は報告されておらず、会社の評価額のもととなる情報にも含まれていません。

2011年から、Zortraxは3Dプリント技術の分野で最高品質の製品とサービスを提供すべく努力を続けてきました。この努力は、数ある中でも、多くの称号や賞、さらには会社の成長に伴う雇用増加や、革新的な製品やサービスのさらなる開発という形に表れています」

Zortraxは今ではその口を閉じて契約の話には触れなくなった。ポーランド人記者のRafał Badowskiは、「Zortraxは、本件に関する質問へ回答すると8月5日に約束していたが、その後、Zortraxの広報リードのMarcin Niedzielskiから、どの時点で本件に関してさらなるコメントを発表して良いのか、現在(Dellとの)機密保持契約を確認しており、恐らく来週の前半頃には回答できるだろうとの連絡があった」と書き残している。

そして「いずれにせよ、まだこの件は臭う(”Tak czy inaczej, niesmak pozostaje,”)」とも。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter