Facebook Messenger Dayは1日7000万――アプリは月間13億、グループビデオチャットにも力

FacebookはSnapchat Storiesのクローン、24時間で投稿内容が消えるメッセージ・サービスの運用成績を発表した。同じFacebookグループのInstagram版やWhatsApp版に比べれば成長速度は爆発的ではないものの、Messenger Dayの1日当たりユーザーは7000万だという。Messenger Dayがスタートして半年経ったところで、毎日それだけの人間が1日で消える写真やビデオを見たり投稿したりしているわけだ。

比較してみると、 Instagram Storiesはユーザー1億に到達するのにわずか2ヶ月、WhatsApp Statusに至っては1億7500万に到達するのに10週間しかかかっていない。両方とも現在では1日当たり2億5000万のユーザーがいる。これに対してライバルのSnapchatは全アプリを合計して1日当たり1億7300万ユーザーだ。

一方、Facebook Messengerは全体として拡大を続け、西側諸国において複数OSをまたぐメッセージ・アプリとして最大となっている。Messengerのユーザーは月間13億人となり、今年4月の12億人から1億人アップしている。2016年7月には10億人だった。これはFacebookのもうひとつのチャット・アプリ、WhatsAppと同サイズだ。

Messengerの成長率は年を追ってわずかに減速している。8億から10億まではわずか半年しかかからなかったが、そこから12億人に達するまでには9ヶ月かかり、最後の1億人を加えるために5ヶ月かかっている。Messengerは一部のコア市場においては飽和点に近づきつつあるようだ。

Facebookグループ以外のMessengerのライバルとしては、中国のWeChatがこの5月に月間9億3800万人を記録している。同じく中国のQQは2017年の第1四半期で月間8億6100万人、Snapchatは2017年第2四半期で1日当たり1億7300万人(ただし全員がメッセージのやり取りに用いているわけではない)などとなっている。AppleのiMessageもiOS 11では平凡なSMS代用品から脱してアニメーション、絵文字を加えたダイナミックなプラットフォームを提供することになる。iOS 11のAnimojiはARテクノロジーを利用してユーザーの表情をアニメーションに変えてくれる

【略】

Messengerのビデオチャット機能はユーザーに歓迎された。昨年12月にMessengerに画面分割により同時に6人が参加するビデオチャットが導入された後、月間ユーザーは2億4500万に達した。このグループ・ビデオチャットのデザインはティーン向けアプリのHousepartyにやや似ていたが、その後FacebookはHousepartyの本格的クローン、Bonfireを独立アプリとして開発し、テストを行っている(昨日、一部ユーザーが発見している)。Bonfireはゼロからユーザーを獲得する必要はなく、Messengerの13億人のユーザーはBonfireアプリをダウンロードする必要なしに、Messenger内からBonfireのグループビデオチャットに参加できる。

またMessengerはついに収益化に向けての動きも開始している。企業、ブランドはスポンサード・メッセージをアプリのユーザーに送信することができる(すでにユーザーと会話を行っている場合)。また6月にはバナー広告の表示を始めている。【略】

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

YouTubeアプリが動画共有とチャット機能公開――メッセンジャーに進化

今日(米国時間8/7)、YouTubeはこれまで一部のユーザーを対象にテストをしてきたモバイルアプリにおける共有機能を一般公開する。この新機能はユーザーがモバイル・アプリ内の新しいタブから動画を他のユーザーと共有してチャットができるようにするものだ。これによりYouTubeは一種の動画のメッセンジャーの役割を果たすようになる。

YouTubeは昨年半ばからこの機能のテスト」を始めており、2017年に入るとカナダのユーザーに公開していた。YouTubeによれば、対象はその後アメリカのユーザーの一部にも拡大されていたという。

この長期にわたるベータテストから得られたフィードバックによりYouTubeは一般公開に踏み切る準備ができたと考えたようだ。動画メッセンジャー機能の公開は今日からスタートするが、世界の全ユーザーに行き渡るには数日を必要とする。つまり読者のYouTubeアプリで動画共有機能が有効になっていない場合でもあわてる必要はない。何日か待てばよいだけだ。

テストを始めて以後、チャット機能を開いたとき、下にスクロールしてもビデオが画面トップに固定されるなどYouTubeではユーザー・インタフェースや共有機能に少しずつ変更を加えてきた。またユーザーがビデオを見ている途中でチャットを始めたり答えたりできるようにした。これによりリアルタイム感が増したという。ただしYouTube Uptimeという実験で導入されているビデオを共同視聴したり絵文字を投稿したりする機能は今回は追加されていない。

しかしYouTubeでは「今後も新しい機能の追加を続ける」としている。

今回の新機能の追加はYouTubeビデオをテーマに他のソーシャルメディアで交換されているやりとりの一部をYouTube内に取り戻そうとする試みだ。他のメッセージアプリ上でYouTubeにビデオのリンクを共有したりそれに関してチャットしたりすることが盛んだが、YouTubeではそうした活動の一部をYouTube内に取り戻そうと考えている。これが目論見どおりに成功するかどうかは注目だ。それぞれのユーザーのソーシャルグラフのあり方に応じてお気に入りのメッセンジャーはすでに固定している傾向が強い。YouTubeの試みが成功するためには、友達や家族を含むソーシャル・ネットワークをYouTube上でゼロから作る必要がある。

新機能自体の使い方は簡単だが、少しオープン過ぎるかもしれない。YouTubeはチャットや共有の相手を電話帳の連絡先リストから選択できるようにしてる。しかし現在、ここで検索されないようにすることができない。つまりよく知らない相手からのチャットのリクエストを目立たないようにブロックする方法がない。もちろんリクエストを拒否することはできるが、名前やアドレスが簡単に探せてしまうのは問題だろう。私はベータテスト中にこの機能を利用する機会があったが、知らない相手からのチャット・リクエストが殺到した。ベータ中でもそうだったから本番公開後はもっとひどくなるに違いない。

ビデオの共有とチャット機能に加えて、YouTubeユーザーは共有されたビデオに対して別のビデオで回答することができる。また最高30人までのグループに対してビデオを共有することができる。

新機能はiOSとAndroidで世界のユーザーに公開される。

https://www.youtube.com/watch?v=feBF_IY-HI8

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Googleは昨年300億ドルでSnapchat買収を試みた――報道を受けてSnapの株価アップ

Googleがソーシャルメディアで失敗を繰り返してきたことはよく知られている。今回は同社がSnapchatの買収を試みていたことが報じられた。2016年にGoogleはSnapが最後の最後のベンチャー資金を調達する前(もちろん今年の株式上場以前だ)に同社と話し合いを行い、300億ドルという買収金額が示唆されたという。Business Insiderの Alex Heathのスクープによれば、この買収申し出はSnap社内では「公然の秘密」だったという。

しかし独立心が強いことで悪名高いSnapのCEO、Evan SpiegelはGoogleであろうと誰であろうと売却にまったく興味を示さなかったようだ。Snapは上場当初の5月に時価総額300億ドルとなったものの、その後株価は下落を続けて、現在は150億ドル程度に下がっている。

しかしGoogleがSnapに興味を抱いていたというニュースはSnapの株価を2.3%アップさせた。SnapchatクローンのInstagram Storiesの成功に加え、Snap関係者の株売却を禁じたロックアップ期間が 7月で満了し大口の売りが出る可能性が警戒されたことなどからSnapの株価はこのところ下落を続けていた。

Business Insiderの記事に対してGoogleはコメントを避けた。SnapはTechCrunchの取材に対して「噂は真実ではない」と答えた。GoogleのSnap買収の試みがごく予備的な段階であり、Snapのトップにまで達していなかったという可能性はある。

写真はSnapのCEO、Evan Spiegel(左)、Googleの会長、Eric Schmidt(右)

2016年の買収交渉が実を結ばなかった後でGoogleはグロース・ステージ投資組織、CapitalGから200億ドルの会社評価額でSnapに投資を行った。GoogleのEric SchmidtはSnapのSpiegelと以前から親しく、Snapのアドバイサーを務めていた。一方SnapはGoogleのクラウドツールを利用する他、Snapchatが向こう5年間に20億ドルをGoogle Cloudの使用料金として支払う契約を結んでいる。

2016年5月の段階ではSnapにはInstagram Storiesという強敵は現れていなかった。しかし昨年8月2日にStoriesがリリースされ、あっという間に普及し始め、これ以後Snapに対する市場の見方は完全に変化した。

GoogleがSnapを買収できれば、Google+、Buzz、Waveの失敗の後できわめて大きなメリットを得ただろう。Snapの膨大なユーザーの行動データを得て有効なソーシャルグラフを構築する役に立ったはずだ。またSnapも資金力豊富な親会社の下にあれば世界のソーシャルメディアの買収や巨額の投資を必要するARテクノロジーの開発にも有利だったはずだ。人工知能視覚やGoogle検索はSnapのビジネスを改善するために重要な役割を果たしただろう。

両者が力を合わせれば、ハードウェアではGoogle GlassとSnap Spectaclesを統合し、強力かつ魅力的なARデバイスを普及させることができたかもしれない。またGoogleの広告システムはSnapの収益化にとって有益だったはずだ。しかし逆に両者の全く異なる企業文化が破壊的な衝突を起こした可能性もある。

いずれにせよ買収が現実となることはなかった。結局Spiegelがつまづきの石だった。Spiegelと共同ファウンダーのBobby MurphyはSnapの議決権を完全にコントロールできるように会社を組織しており、他の株主の発言権は一切認めていない。つまり当時他の大株主がこぞって300億ドルを受け取ってGoogleグループに加わるべきだと望んでいたとしてもそれをSpiegelたちに強いる方法はなかった。Spiegelはそもそもマーク・ザッカーバーグの買収提案を蹴ったことで有名だ。

われわれがSnapの上場前に書いた記事のとおり、Snapに賭けることは良かれ悪しかれSpiegelに賭けることを意味する。Spiegelは外部の意見を聞かず、自らの第六感に従って行動することで知られている。この第六感は「消えるチャット」という驚くべきプロダクトを生み出した。また買収にも冴えをみせ、Snap BitmojiやAR顔フィルターを実現させている。しかしFacebookという巨人の攻勢にあってSnapが溺れそうな現在でもSpiegelは浮輪につかまることを拒んでいるようだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebook、ビデオチャット・デバイス開発中――スマートスピーカーは一時棚上げか?

Facebookはノートサイズのディスプレイを備えたビデオチャット専用ハードウェアの開発を行っているという。Bloombergの記事によれば、Facebookのハードウェア開発事業部、Building 8からの初の本格的製品となる。記事によれば、このハードウェアは物理的に離れた場所にいる友達が同じ空間を共有しているように感じて親しく会話できるようにすることを目指している。

BloombergはまたBuilding 8ではAmazon EchoやGoogle Homeのライバルになる音声認識機能を備えたスマートスピーカーも開発しているとしている。FacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグ自身が自分の家庭のために映画『アイアンマン』のじゃーヴィスのような音声認識で作動するホーム・アシスタントを開発したことがある。これはザッカーバーグ恒例の「今年の目標」の2016年版だった。

Facebookのハードウェア開発に関するニュースは初耳ではない。先週はDigiTimesがFacebookのサプライチェーン関係者の話として15インチ・ディスプレイを備えたデバイスの開発が順調に進んでおり、早ければ2018年の第1四半期にもリリースされると報じていた。

こうした情報を総合すると、Facebookのスマートスピーカーと15インチ・ディスプレイは実は別々のプロダクトのようだ。15インチのスクリーンはノートパソコン・サイズのデバイスにちょうどよい大きさで、ビデオチャットに向いている。チャット・デバイスの価格は Bloombergによれば「数百ドル」になるという。もしFacebookが当面ビデオチャット・デバイスに集中するなら、スタンドアローンのスマートスピーカー製品は一時棚上げになるのかもしれない。スマートスピーカーの価格は100ドル台を目標としていた。

Bloombergによればビデオチャット用デバイスはマイクと広角カメラを内臓し、人工知能によってオーディオを最適化し、人間の顔を認識してズームする機能などを備えるという。テストではディスプレイを支えるために薄型のスタンドが用いられた。Facebookでは13インチから15インチ程度のサイズを考えているという。OSはインハウスの専用OSではなくAndroidが用いられるようだ。

またFacebookはこのデバイスに360°カメラを装備することも検討している。これが実現すればデバイスの全周を撮影することが可能となり非常にリアルなテレプレゼンスをもたらすはずだ。ただし最初にリリースされるバージョンには間に合わないようだ。

Facebookがビデオチャット・デバイスを販売することは理にかなっている。ユーザーがビデオチャットを利用する際のハードルを下げ、利用を大きく増加させるだろう。現在パソコンやタブレットなど汎用コンピューターでビデオチャットを行うにはプラットフォームにログインしたり、アプリにカメラのアクセスを許可したりするなどの手間がかかる。Facebookのビデオチャット・デバイスはFacebook Messengerをデフォルトでサポートするはずだ。これはMessengerを一層普及させ、コマースや金融などのトランザクションのプラットフォームとしての地位を確立することを助けるだろう。

記事執筆に協力: Josh Constine.

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Slack、再度5億ドル調達へ――エンタープライズ・チャットサービスの確立を目指す

Slackは再度資金調達ラウンドを進めている。 Recodeによれば50億ドルの会社評価額で5億ドルの資金調達を試みているという。この資金は大企業を顧客に加えて新たなビジネスモデルを確立するために必須だ。

昨夜のBloombergの記事によれば、AmazonはSlackの買収に90億ドルを提示したという。Slackはこの買収に興味を示していないようだが、評価額は50億ドルからさらに上昇する可能性がある。

Slackが大口顧客獲得や新たな大型資金調達ラウンドを進める上で、こうしたトレンドは追い風となるだろう。大企業の多くは(たとえ機能が劣っていても)既存のシステムにロックインされている可能性が高い。大口顧客の獲得と同時にSlackの優れたデザインを発展させていくには多額の資金を必要とする。

Slackはシリコンバレーの寵児だ。単にシリコンバレーだけでなく世界のスタートアップ・コミュニティーの心をしっかりつかんでいる。同社のチャット・インターフェイスはきわめてシンプルなデザインで、誰であれ訓練の必要なしにすぐに使える。Slackではこのサービスを大きなチームがプロジェクトを進める上でのツールにしようと努力している。Slackの機能はこれまでもメジャー・アップデートを重ねて進化してきた。たとえばこの1月の メッセージのスレッド化だ(Slackはスレッドの開発に1年以上かけたという)。

Slackのメリットであるシンプルなインターフェイスを維持しようとするあまり、大企業が要求するような機能の導入に消極的であると、結果として成長の頭打ちを招きかねない。
昨年10月の発表によれば、1日当りアクティブ・ユーザーは500万、有料ユーザーは150万だった。Recodeの記事によれば、年間10億ドルの売上があるもののまだ黒字化を達成していないという。

今年5月のアップデートでは特定の質問に対して詳しい情報を持っているメンバーにすぐ回答してもらえる仕組みが導入された。Slackを利用するチームのサイズが大きくなればなるほど情報は混雑してくる。既存のビジネス・コミュニケーション・ツールと競争するには、Slackは使いやすいシンプルなインターフェイスを維持しつつ、情報の混雑をかきわける方法を編み出する必要がある。もちろんライバルはいつでもSlackの機能をコピーできる。SlackはFacebookが容赦なくSnapの機能をコピーして成長を続けた例を教訓とすることができるだろう。

今年に入ってSlackははっきりと大企業に狙いを定め、エンタープライズ・グリッドをスタートさせた(これも1年以上前から準備されていた)。5月には画面共有がサポートされた。こうした段階的なアップデートはすべてライバルの先を越して大企業ユーザーを取り込もうとする努力だ。

昨年4月、Slackは38億ドルの会社評価額で2億ドルの資金を調達している。SaaS企業、成長企業を探している強気の資金マーケット(先週はやや陰りがみえたが)はSlackを利するだろう。新たな資金調達は成長をさらに加速し、単にSlackの機能を強化するだけでなく、企業イメージも改善するに違いない。これは大企業に対しライバルのプロダクト、たとえばMicrosoftなどの既存のツールからの乗り換えを説得するにあたって大きな武器となる。

新たな資金調達ラウンドについてSlackの広報担当者に問い合わせたがまだ回答はない。

F画像: David Paul Morris/Bloomberg via Getty Images

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Microsoft、Skypeをリニューアル――ストーリーズ的Highlights追加、スワイプでカメラを起動

今日(米国時間6/1)、Microsoftはまったく新しくなったSkypeをリリースした。新しいSkypeアプリにはライバルのチャットサービス、Facebook MessengerやSnapchatの影響が明らかに見てとれる。つまりSkypeにはFacebookストーリーズに似たHighlightsが導入された。インターフェイスのDesignも一新され、スワイプするだけでビデオが利用できるようなるなど多数の新機能が追加されている。

Microsoftによれば、Skypeのリニューアルは1年以上前から準備が始まっていたという。Skypeとしては2006年にビデオ共有が導入されて以来の大型アップデートとなった。つまりチャット化のトレンドに驚いて大急ぎでアップデートが始められたとばかりは言えないわけだ。

新しいSkypeには、Facebook Messengerに対抗する独自のボットや拡張機能が追加されている。

Highlights – Skype版のストーリーズ

最近のソーシャル・アプリのやり方どおりスワイプでカメラを起動できる。ユーザーは写真なりビデオなりを撮る。説明のテキスト(手書きも可能)を入力し、Skype独自のスタンプで飾る。こうした定番の機能がすべて用意されている。

撮影したビデオは個別の相手やグループ・チャットで共有できるが、新しいSkypeアプリで目立つのはHighlightsでの共有だ。

新バージョンではカメラはメインのスクリーンで右からスワイプすると現れる。Highlightsでは左スワイプだ。

HighlightsはSkype版のストーリーズだ。これはMicrosoftも認めている。

Skype担当のMicrosoftのコーポレート・バイスプレジデントのAmritansh Raghavは、Facebookのメッセージング担当VP、David Marcusの発言を念頭において、「Facebookも言うとおり、このフィードのフォーマットはトレンドだ」と語った。【略】

Skypeにはストーリーズにない独自の機能が追加されている。

たとえばストーリーズの場合、共有されたコンテンツが24時間で消えるのに対して、、Highlightsでは1週間表示される(投稿したユーザーは設定により最大24ヶ月まで見ることができる)。またHighlightsはSkypeネットワーク全体に公開されず、Twitter式のフォロー・システムにより、ユーザーのHighlightsをフォローしている相手にのみ表示される。

また「共有」を選べば、Highlightsを個別の個人ないしグループの連絡相手に対して表示することが可能だ。これはその相手にHighlightsをフォローするよう勧める効果がある。相手がフォローしていない場合はそのつどマニュアルで相手を指定する必要があるのでスパムを送るために用いられないようになっている。

Highlightsを含めてSkypeの投稿に対して絵文字で使ってリアクションできる。Skypeはフェイスブックの「いいね!」、「すごいね!」などの各種リアクションを取り入れた。
親指アップが「いいね!」、ハートマークが「お気に入り」を表す等々だ。悲しい、笑える、驚いた、怒っている、なども絵文字で簡単に投稿できる。相手とのプライベートなチャットでは文章もタイプできる。

Bボット、アドイン

今日の新バージョンではSkypeのボットとアドインの機能が大きく拡張された。今後、Microsoftの人工知能アシスタントのCortanaと会話したりMSN.comからScoopを使って最新ニュースを検索したりできるようなる。

ボットがチャットに組み込まれるとアドインと呼ばれる。つまりチャット内から直接ボットに呼びかけることができる。「Scoop、Xについての最新のニュースは?(Scoop, what’s up with X?) 」といった具合にXについて知りたいことを検索できる。【略】

Microsoftのデモでは数多くのボットとアドインが登場している。これにはCortana、Scoopの他にGfycat、Giphy、MSN Weather、(Bing検索。Polls、Expedia、Stubhub、BigOven(クッキング)、YouTubeなどサードパーティのサービスも含まれる。ただしアメリカでCortanaが利用できるようになるのは6月に入ってからになる。

グループチャット

Highlightsとアドインは目立つ機能だがそれ以外にも数多くの改良が加えられている。

たとえば新Skypeでは好きな色を選ぶなどデザインのテーマをカスタマイズできる。あらゆる投稿にエモーティコンで反応できる―実際ビデオ通話でもエモーティコンが使える。一時的にオーバーレイを表示することによって非常に大きなエモーティコンの表示が可能だ。また通話の際に自分の背景色を選ぶこともできる。

ユーザーはビデオ通話中にメッセージをタイプできる。グループでのビデオチャットで音声で話すと発言者が紛れそうな場合に特に便利な機能だろう。

ビデオチャットの機能は今後も強化が予定されている。これにより、友達とゲームをプレイしたり、ストリーミング・ビデオをいっしょに見たりできるようになる。グループでのの「共同視聴」はTumblrのCaban、YouTubeのUptimeなど他のソーシャルメディアも力を入れている分野だ。

この中ではYouTubeが最初に共同視聴できるようになるだろうと観測されていたが、Skypeは多数のストリーミング・サービスと提携を進めているようだ。ゲームの共同プレイについてはMinecraft、SolitaireなどMicrosoftの既存ゲームがまずターゲットになる。

新SkypeはAndroid版が今日公開される。iOSは一月後になる見込み(iOSでは段階的なロールアウトがサポートされていないためだろう)。

デスクトップ版(Windows、Mac、Linux)、ウェブ版は及びXboxが新バージョンになるのはこの夏の予定。

〔日本版〕日本語Skypeアプリも近く新機能に対応するはずだが、自然言語処理をベースにしたボット機能は当分の間、英語のみのサポートになる可能性が高い。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

YouTube VRの中ではチャットによる対話形式/会話形式のコメントが可能に、安全なルームならね…

YouTubeにコメント書いてる人と、実際に会いたいと思ったことある? そう、ぼくもないね。

ところが、どっこい! 今日のGoogle I/OのYouTube VRに関する説明では、コメントは従来のようにテキストで書くだけでなく、VRの中にチャットルームができるので、そこでいろいろとお話ができるようになる。それ以上詳しいことはまだ分からないんだけど、音声によるスパムが猛威を揮ったりしたら、おとろしいだろうね。

そのシステムは、Oculus Roomsとほとんど同じのようだ。それは、友だちと一緒にルームに入ってビデオを一緒に見る、という機能だ。

YouTubeのこのシステムでは、あなたはアバターになって360度のスペースに飛び込み、ビデオについてチャットする。それはFacebookがF8で見せたソーシャルネットワーキングアプリSpacesとまったく同じと思えるけど、モバイルのVRではソーシャルな対話の機能が限られてしまうだろう。

でもモバイルのVRに関しては、GoogleにとってYouTubeの価値と意義が大きい。これまでもGoogleは、そうであることを隠そうとしなかった。モバイルVRは確かに、友だちが集まるためのすばらしいソーシャルプラットホームだ。でも、きちんと荒らし対策を実装してからでないと、安心して使えないだろうね。



[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Slackがビデオ通話で画面共有サポート――Screenhero買収後2年目にやっと実現

スクリーンショットを送るだけでは十分でないことがある。Slackの有料ユーザーはビデオ通話機能を利用してライブで画面共有できるようになった。この機能が追加されたのはSlackがScreenheroを買収して2年後となった。当時Screenheroはエンタープライズ向けに画面共有を提供する社員6人のスタートアップで、Slackはキャッシュと株式によって同社を買収した。今後数日のうちに実施されるMacとWindowsアプリのアップデートに画面共有機能が含まれる予定だ。

Slackの画面共有を利用するのは簡単だ。まずビデオ通話を開始し、画面共有ボタンをクリックすればよい。複数のモニタを使っている場合、どの画面を共有するか選択することができる。画面共有中に個人情報が漏れないようウェブカメラは無効になりSlackの通知も表示されなくなる。共有される画面にはカーソルも表示されるので注目すべき場所を示すのは簡単だ。

Slackがアプリ中でネーティブに画面共有をサポートすることはサードパーティーの画面共有機能とライバル関係になる。これにはSkype、BlueJeans,、Appear.in、Google Hangouts、Zoomなどが含まれる。ただしサードパーティーとの協力関係に変化はなく、ユーザーは従来どおり画面共有にこれらのアプリを利用できる。

Slackはサードパーティーを含めたエコシステムの構築に力を入れているが、必要とあればコア機能を自らのネーティブ内で拡張するのをためらわないことが今回の画面共有機能のサポートで判明した。Slackにスマートな機能を追加することを考えているデベロッパーはこの点をもう一度よく考えてみる必要があるかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Instagram Storiesのユーザー、2億人に―ARスタンプのコピーで本家Snapchatを抜く

最近のFacebookのモットーは「素早く動いてぶち壊せ」ではなく、「最後に動いて頂いてしまえ」になっているらしい。

Facebook傘下のInstagram Storiesは1日当りアクティブ・ユーザー2億人を達成した。このサービスはSnapchatのクローンだが、今やユーザー数はSnapchatが株式上場の際に明らかにした1億6100万人を大きく上回る。

Instagram Storiesは昨年8月にスタートし、10月には1億人、1月には2億人を記録している。そして今回2億人だから、規模が拡大しても成長は鈍化していない。この間、InstagramはSnapchatのもっとも進歩したテクノロジーを遠慮なくコピーしてiOSとAndroidアプリのアップデートを通じて世界に公開してきた。

ちょうど1年前、SnapchatはAR〔拡張現実〕テクノロジーを用いた3D Stickerを公開した。動画内の対象にテキストを貼り付けると、対象の動きにつれて拡大されたり縮んだりする。これに対抗して、今日(米国時間4/13)、InstagramはPinning〔ピンする〕と呼ばれるクローン機能を追加した。動画中に3Dで自由にスタンプ〔ステッカー〕やテキストを貼り付けられるほかに、タイムラインをスクラブしてビデオの画像を前後に動かし、スタンプなどをピンする位置を正確に決めることができる。ビデオでそのやり方をデモしている。

SnapchatはARスタンプ機能を1年前に公開。Instagramも今日この機能を追加。

Instagramは私の取材に答えて、Pinningは「ビデオにおける標準的なリージョン・トラッキング・テクノロジーを用いている。われわれはユーザーの多くが頻繁にビデオで生活のさまざまな場面を共有していることに気付いた。そこで以前から好評なスタンプ機能をビデオにも拡張しようと考えた。これによってビデオで撮影された場面にさまざまな個性を加えることができるはず」と述べた。

InstagramにはSnapchatのScissorsとほぼ同様の機能もある。昨年12月にInstagramに追加されたこの機能は画像の一部を切り抜いてカスタム・スタンプに利用できるようにするものだ。InstagramのSelfie StickersはStickersのタブからカメラを開きセルフィーを撮り、ぼかしや縁取りを選んで自分の顔を貼り付ければよい。ただし既存の画像からは切り抜きができないで注意。

Instagramはまた地理情報を簡単にペーストできるGeostickers〔ジオステッカー〕のカバー地域を東京、マドリッド、ロンドン、シカゴに拡張した。この機能もSnapchatのコピーだが、先月ニューヨークとジャカルタを対象に公開されていた。 Snapchatと同様、最近利用したスタンプがトレイのトップに表示される。またInstagramがとうとうハンズフリー録画機能をサポートした。録画ボタンを押し続けている必要がなくなった。カウンターに秒数が表示されるのでどの時点でVサインを出せばいいかも判断できるのだろう。

Instagram、カスタム・スタンプ多数を追加

InstagramがSnapchatをコピーするスピードはますます速くなっているようだ。

  • Stories:Snapchatは2013年10月、Instagramは2016年8月(2年10ヶ月後)
  • 位置情報:Snapchatは2014年6月、Instagramは2016年3月(1年9ヶ月後)
  • ARスタンプ:Snapchatは2016年4月、Instagramは2017年4月(1年後)
  • カスタム・スタンプ:Snapchatは2016年12月、Instagramは2017年4月(4ヶ月後)

現在SnapchatにあってInstagramにない大きな機能はアニメ化されて動くマスクだが、MSQRDの買収によりFacebook Messengerはすでにこの機能を備えている。一方、Instagram StoriesはSnapchat全体よりも多くのユーザーを集めていることが明らかになったので大規模なキャンペーンを考えている広告主にとっていっそう魅力的な媒体となったはずだ。

木曜日にInstagramがSnap風の自動的に消えるダイレクト・メッセージ機能をリリースしたとき、Snapの株価はわずかに下がった。今日、Instagram StoriesがSnapを規模で追い越したというニュースが伝えられるとSnapの株価は1.25%下がった。

Snapchatの成長率はInstagram Storiesがスタートしたときに82%ダウンした。上場以後最初の四半期決算の発表を来月に控えるSnapに対して、ユーザーの拡大を取り戻せるかどうかに投資家の注目が集まっている。新しい情報共有プラットフォームとしてSnapchatが生き延びてInstagramとの競争を続けることがでるかどうかは成長率にかかっている。これが低いままだとウォールストリートの懸念は一気に高まるだろう。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

スクープ:Facebook、F8カンファレンスでMessenger向けグループボット発表へ

FacebookはF8デベロッパー・カンファレンスで新しいグループチャット・ボットを発表する予定だと判明した。このボットはFaceook Messenger内で作動し、ユーザーにリアルタイムでニュースなど有用な情報を提供する。コンテンツにはスポーツの試合経過、通販の商品配送情報などが含まれるという。Facebookの開発状況に詳しい3人の情報源がこのことを確認した。

FacebookはMessengerボットの発表のためにトップクラスのチャットボットのデベロッパーと緊密に協力しているという。またFacebookはデベロッパーが独自にボットを作れるようAPIセットを公開する。もちろんFacebookの広報担当者は私の取材に対して「われわれは噂や推測にコメントしない」と決まり文句の返事をしてきたが、TechCrunchの情報源はわれわれがつかんだ事実を確認した。

たとえばフットボールのファンからなるMessengerグループの場合、スレッドにスポーツ・ボットを加えることができる。このボットは刻々の点数、ビッグプレイ、その他試合の進行に関連する情報を配信してくれる。eコマース・ボットであれば、職場にランチが配達されるところであると伝えてくれる。グループのメンバーはいつまでも腹を空かしている必要がないことを知って安心できるだろう。

Facebook MessengerにはすでにtheScoreのようなスポーツメディアやNBAのSacramento Kings、またピザ配達のDominosなどと協力してこうした情報を配信している。

グループ・チャットボットの発表はFacebookからMessengerボットが昨年のF8で公開されたときすでにTechCrunchが指摘した問題に対する解答だ。

まずこのグループ・ボットは「本物の人間のふり」をするのは止めて、リアルタイムのニュースメディアとして振るまう。そういう意味ではこれは「チャットの相手」という意味のチャットボットではない。他のチャットボットのようにユーザーが1対1で会話することはできないので、むしろ「インフォメーション・ボット」と呼んだほうがいいだろう。

AIテクノロジーが不十分なため人間の質問を正しく理解できず、ユーザーはFacebookのチャットボットに失望気味だ。FacebookのMessengerの責任者、David Marcusは TechCrunch Disruptで、「〔ボットの能力が〕あっという間に過大評価されてしまったのが問題だった。われわれが当初提供したボットの能力はもっと伝統的なユーザー・インターフェイスを上回るものではなかった」と認めた。

そこでグループボットの目的は人間のようにふるまうという圧力から解放され、「会話の相手」という役割にこだわらず特定の役割を効果的に果たす仕組に切り替えられた。

第2に、これまでボットというのは利用のきっかけが得にくいサービスだっため、グループチャットはバイラルにボットの利用を広げるプラットフォームととらえ直された。

現在ユーザーがボットを利用するにはMessengerの検索ボックスにボットの名称を入力する必要がある。どういうボットが利用可能なのか全体を眺める方法は事実上ない。そこで企業がボットを開発しても、利用してもらうためにはニュースフィードへの広告掲出などによってユーザーの頭に正しい名称を刻み込む必要がある。これはマーケティングとしてなかなか困難な目標だ。そこでサードパーティーによるBotlistのようなサービスが登場する。

今回のグループボットは1人が設置すれば他のメンバーにも見える。メンバーは自分の他のスレッドにも導入することになり、そのスレッドの他のメンバーもボットボットの存在を知ることができる。こうしたバイラルな発見によりボットのユーザーと同時にボット・プラットフォームそのものを拡大する。これはチャットボットの開発により多くのデベロッパーの参加をうながす効果があるだろう。

ただし、ユーザーがどのようにしてボットの存在を知るのか、Messengerのグループに追加するのか、具体的な手順はまだ明らかでない。Facebookには今のところボットストアや「おすすめのボット一覧」のようなサービスは存在しない。しかし来月18日、19日にサンノゼで開催が予定されているF8デベロッパー・カンファレンスではボットの発見を容易にするなんらかのメカニズムが発表されるはずだ。われわれはカンファレンスに参加してFacebookの発表について報告する予定だ。

将来は本当に人間と会話ができる人工知能も出現するだろうが、Facebookが当面、グループボットをメディア的な存在として扱うことにしたのは賢明だ。

画像: Bryce Durbin/TechCrunch

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GmailしながらチャットができたGoogle Talkがついになくなる、しかしGoogleのメッセージング周辺は相変わらず複雑

Gmailのチャット機能Google Talkが、今日のGoogleの発表により、ご臨終を迎える。Google Talkは、Gmailの2005年の立ち上げとほぼ同時期にローンチしている。

Googleはその後、消費者向けメッセージングサービスとしてHangoutsをプッシュし、最近はAllo, Duo, Hangouts Chat, Hangouts Meetとめまぐるしく多様化したが、にもかかわらずGtalkの熱心なファンは多かった。しかし彼らは数日後に、Hangoutへの移行の招待状を受け取ることになる。そして6月26日以降は、移行が必須になる。

レガシーのAndroidアプリGoogle Talkも、長年待たされてやっと提供されたにもかかわらず、もうすぐ使えなくなる。そのユーザーはもちろん、Hangoutのインストールを“勧められる”。

しかしHangouts自身も、いろんな変遷を経験している。Hangouts単体はあとしばらく存続するけど、Googleはそれを企業用サービスと位置づけ、ChatとMeet(会議)に二分した。消費者向けはAlloとDuo(音声のみ)の二本立てになったが、AlloのWebバージョンはまだないので、現時点ではGoogleは、Hangoutsをユーザーにお勧めするしかない。Gtalkが完全に消える6月26日には、もしかして、Alloの、そしてDuoも、Webバージョンが登場するのかもしれない。

Googleの全体的な戦略はかなり明確で、消費者にはAllo/Duo、企業はHangouts Chat/Meet、キャリアはAndroid Messages、というものだが、この遷移のやり方には不満も多い。とにかく、今回も含めて、ややこしい変化が多すぎるから、今後も、今のままで行くのか、それとも新しいメッセージングアプリ(Hallo?)を近く立ち上げるのか、そのへんも明らかでない。

しかも混乱に輪をかけて今日は、これまでのHangoutsとSMSの融合に換えてこれからは、Android Messagesをテキストメッセージのメインにする、と発表された。だからSMSのクライアントとしてGoogleの言う“クラシックHangouts”を使っている人は、Android Messagesへの乗り換えを要求される。ただしGoogle Voice with HangoutsでGoogle Voice SMSをやってる人や、Project Fiのユーザーは除く。

ポジティブな側面としては、GoogleはGmailに残っていた最後のGoogle+機能を抹消する。それはGoogle+ CirclesとGoogle+のプロフィールを送信する機能だ。これらは、4月24日以降、存在しない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

企業チャット大競争の時代へ

すべての事前予想を覆し、Slackがエンタープライズチャットの寵児として浮上して来ている。

競争力のある手札がこのスタートアップの前に積み上げられ、2ヶ月に1つは主要なテクノロジー企業型新しいプロダクトがローンチされ、 次の 「Slackキラー」だとハイテクプレス取り上げられている

Slackが行っていることは、スタートアップ自身のオリジナルのアイデアというわけではない。それは単に、チャットクライアントの内側で、チームが情報を共有することできる環境を提供するだけのことだ。しかし、ユーザーや資金、そして素晴らしい挑戦者たちを引き付けて、人気の波に乗ることに成功した。

SlackがIPOを示唆する呟きを残す一方、競合他社は 競争圧力を増し続けている 。企業チャットのスペースと、テクノロジー世界の巨人たちを向こうに回して戦うSlackにとって、これらの全ての動きがどのような意味を持つのかを眺めるのには、おそらく今が最もふさわしい瞬間だろう。

数字で知るSlack

4年前の立ち上げ以来、Slackは5億ドル以上を調達し、その評価額を38億ドルにまで伸ばしている。しかも、同社は同じ期間で、アクティブユーザーをゼロから毎日500万人を数えるまでに成長させた。

こうした結果は著しく迅速な収益の成長を生み出した。同社は昨年、きわめて安定した1シートあたりの収益にも係わらず、収益予想1億ドルを突破した。今年の初めにSlackが企業向け製品を発表したことで、この意味付けは重要なものになった。Slackは、そのバージョンは50万人までの従業員を扱うことができると主張している、これは以前のバージョンがスケールしないという批判を鎮めることができるだろうし、各ユーザーから得られる毎年の収益を増加させる手助けとなる。

Slackが新しい有償ユーザーを引き寄せ続け、そして1 ユーザーあたりの収益を増やすことができれば、さらに驚異的な成長を数年に渡り維持することができるだろう。しかし、新しいバージョンがその将来の収益の鍵となるとしても、Slackはその価格設定を維持しながら成長を続けてくることができた。

具体的には、2015年6月時点の2500万ドルの年間収益を、その年の12月の時点までに5000万ドルと倍増させることができ、そして2016年4月までに7500万ドルと再び倍増させ、今年の末までには1億ドルの収益が見込まれている。

このようなパフォーマンスが注目を集めているのだ。

殺到する既存勢力

Slackの成功は、短期間に、このスペース内での沢山のアクションを引き起こした。Slackの競合相手はそれぞれ、自身のニッチな特徴を備えている。

ちょうどOffice 365への完全な統合を発表したMicrosoft Teamsは、Microsoftのエコシステムに重点的に投資した人たち向けのツールだ。Facebook at Workは、利用者の役職に関係なく、会社全体のためのコミュニケーションツールになろうとしている。GoogleはHangoutをChat(これもまた「Slackキラー」)とMeetへ分割することを発表したが、そのチャット部分はSlackのコラボレーションアプローチを直接なぞったものだ。

Atlassianは異なる役割に焦点を当てた、様々なコラボレーションツールを提供している、Salesforce ChatterはSalesforceプラットフォーム内でのやりとりに集中している、Cisco Sparkはより広い統一的コミュニケーションへの野心を抱いている。(Microsoftが2012年に12億ドルで買収した)Yammerは、同じ目的を目指す古くからの製品だ。Convoは独自のクラウドベースチャットサービスのスタートアップで、まだ大きなプレイヤーたちほどの支持は得ていない。

これのどれもが新しいものではないことを忘れないようにしよう。そして過去にも、この種のソフトウェアを企業に対して売り込もうとする試みがあったことを。おそらくは、Slackが遂に、モバイル、ソーシャル、そしてクラウドの時代の中で、意味のある足場を見つけ、人びとが企業を横断してコミュニケーションする方法を変革し始めただけのように思える。

私たちが信頼するプラットフォーム

現代のハイテクの巨人たちは、様々な製品カテゴリを横切って蔓のように伸びるプラットフォーム上で競争している。これが意味することは、GoogleとMicrosoftとAmazonとAppleは音楽を売り、GoogleとAmazonとMicrosoftは何かが受け入れられるまで社会的実験を重ねるということだ。そして何故GoogleとMicrosoftの両者が何十億ドルもの資金を投入してスマートフォンの大衆市場(FacebookとAmazonもそれぞれの歴史を重ねている)に参入しようとしているのかも説明するものだ。その他にも色々なことが起きている。

Slackの重要な差別化要素は、シンプルなチャットサービス以上のものになろうと務めている点だ。仕事現場の中心になるチャットボットとプラグインを利用して、独自のプラットフォームになろうとしている。これによって、Salesforce、Zendesk、SAP、といった一般的企業アプリケーションの情報に、ユーザーたちはチャットクライアントを離れることなくアクセスすることが可能になる。他の企業アプリケーションに簡単に接続できる能力のおかげで、利用者たちが始終注意先を切り替えながら仕事をしなくてもよい、念願の単一作業場所を提供できることが、その成功の秘密なのかもしれない。

もしSlackが、目眩がするほどの拡大を続け、大小の企業の中に、新しい生産性プラットフォームの種を撒くことができるなら、それは既存の勢力に対する2度に渡る攻撃となる。もしSlackが大企業で他の大規模なツールを置き換えることができるなら、Slackは現在徴収している企業向けの価格を下げることができる、そして、もしより小規模な企業たちが、従来の生産性ツールではなく、Slackとその芽生えつつあるプラットフォームを選ぶなら、大きなツールベンダーたちの将来の収入を更に侵食することになるだろう。

そのような背景の中で、大手のベンダーたちが、Slackの機能を脅威と見做し、似通った機能を提供することでその影響を防ごうと努力することには、何の不思議もない。

しかし、これらの既存勢力たちが、Slackが短期間に達成した勢いを鈍らせることができるかどうかは、まだ予断を許さない。このスペースには、1つ以上の勝者が生まれる可能性があるものの、Slackの提供するそのシンプルな集約ワークプレイスモデルは、このビジネスの中の強者たちに対する好敵手になり得るのだ。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

FEATURED IMAGE: MICHAEL H/GETTY IMAGES

サイトの問い合わせを電話からチャットに、スクリプト1行で追加できる「チャットポート」

%e3%83%81%e3%83%a3%e3%83%83%e3%83%88%e3%83%9b%e3%82%9a%e3%83%bc%e3%83%88

初めて行くサロンや飲食店に足を踏み入れるのにはちょっと勇気がいる。個人経営のサロンだったらどんな人が対応してくれるのか気になるし、ネットで見つけたクーポンは使えるのかなど聞きたいこともある。電話するほどではないこともチャットでなら気軽に問い合わせができ、すぐに対応してもらえたのならその店のサービスを利用してみようという気にもなりやすいだろう。ただ、個人事業主や小さな組織にとっては営業時間中ずっとお客からのメッセージ対応したり、そのために専任の人を置いたりするのは難しいかもしれない。ミームグライダーは本日リリースした「チャットポート」で、そうした小規模組織や個人事業主でもチャットによるカスタマーサービスを気軽に取り入れられるようにしたい考えだ。

自宅でサロンを運営している個人事業主や数人で運営しているスタートアップ企業なら、自社サイトを持っているところも多いだろう。チャットポートはウェブサイトにスクリプトを1行入れるだけで利用できるオンラインサポートツールだ。カスタマーサポートの担当者がチャットポートのサポート画面を開いている時だけ、サイトにチャットのウィジェットが表示される。訪問ユーザーから質問があれば、担当者はリアルタイムでユーザーに対応できる。サポート画面を閉じている間は、ウィジェットは問い合わせフォームに自動で切り替わる仕組みだ。少ない人数の組織でもチャットやメールで効率的なカスタマーサポートを提供できるようにするのがチャットポートの狙いだ。

chatport

店舗や個人事業主なら、Facebook MessengerやLINE@などを使う手段もある。しかし初めて店舗などに問い合わせをする時は、個人のIDを用いるLINEやMessengerより匿名チャットの方が連絡しやすいとミームグライダーの代表を務める杉本宏史氏は考えている。正式ローンチ前からチャットポートを試験的に導入している個人経営のヘッドスパでは、新規のお客からどのような施術が受けられるのかといった質問や予約依頼までチャットで来るようになり、サロンと新規顧客との接点になっていると杉本氏は言う。

杉本氏は前職でニフティに勤め、40代に入ってから起業した。ニフティではサービス企画や新規事業開発に携わり、ベンチャー企業と接する機会もあったという。そうした経験の中で、「一生に一度くらい、起業する側に回りたい」という思いが芽生え、2003年10月にミームグライダーを創業するに至ったそうだ。杉本氏はこれまでに、安定性に優れたコミュニケーションサービスが構築できるErlang/OTP言語を使ってC向けサービスをいくつか手がけている。今回ローンチしたチャットポートについては「大企業にあるようなサポートセンターの代替手段という位置付けではなく、個人事業主やスタートアップが電話の代わりにお客さんと直接話せる機会を提供したい」と話す。

チャットポートの利用価格は年間契約で1万1760円(月額換算だと980円)だ。今後は利用者の獲得に向け、Web制作会社やWebデザイナーとの提携を進め、間接販売チャネルの拡大を計画しているという。ゆくゆくは人工知能を使ったチャットボットサービスなども展開したい考えだと杉本氏は話している。

Slackが会話にスレッド化を導入―エンタープライズ・チャットが大きく進化

2017-01-19-slack-threads-starting-thread

今日(米国時間1/18)、Slackはついに会話のスレッド化という大きなアップデートを行った。ユーザーはスレッドを用いるとメッセージのカオスから離脱して、特定の投稿に対する受け答えを着実に続行することができる。スレッドの利用は簡単で、既存のチャンネルやダイレクト・メッセージと同様、スレッドの開始も参加も簡単にできる。新しいコメントをメインのストリームでも共有したい場合、メッセージの下部に表示される小さいチェックボックスをクリックしておけばよい。

Slackは誕生以來ずっとこの上なくシンプルな企業向けコミュニケーション・ツールとして人気を集めてきた。あちこち改良が行われたが、全体として変化は少なかった。こうした「シンプルで使いやすい」ことがセールスポイントのサービスが大きなアップデートを行うときには―たとえ多くのユーザーが望んでいる方向への変化であっても―慎重にならざるを得なかったのだろう。

slack threads

スレッドが表示されるのはSlackがFlexpaneと名付けた右側の多機能サイドバーだ。從來この部分にはメンバーのディレクトリ、最新のアクティビティーなどを表示させることができた。スレッドを開始するのはごく簡単だ。投稿されたメッセージの上にマウスを乗せると、投稿右上部に「リアクションを追加」などのアイコンが表示される。今回ここに「スレッドを開始」のアイコンが追加されたので、クリックすればよい。右側にサイドバーが開き、ここでスレッドによる会話を続行することができる。【略】

スレッドは多くのユーザーが長いあいだSlackに要求していた機能だった。Convoなどライバルの企業向け共同作業ツールにはスレッドをサポートしているプロダクトも多い。スレッド化はSlackの競争力を高め、Slackを少し試しただけで離れてしまったユーザーを引き戻す上でも重要だと考えられていた。スレッド機能の開発には1年以上かかったものの、Slackはこれで単に使いやすいチャット・ツールというだけでなく、企業向けのフル機能の共同作業プラットフォームとなった。

Slackはスタート以來、ユーザー体験を変えるような大きな変更を行ってこなかった。シリコンバレーのスタートアップとしては希なことで、Skackが高い人気を得ている理由のひとつにもなっている。昨年4月に2億ドルを調達したときの.Slackの企業評価額は38億ドルにも上った。最近の大きなアップデートといえば、サードパーティーのデベロッパーがボットを開発することができるプラットフォームが提供されたことぐらいだった。

騒がしいメインストリームの会話から離れて個別の話題をスレッド化できる機能の提供は、Slackの規模が拡大するにつれて必要性を増していた数多くの新たなユースケースを提供するだろう。Slackにスレッド機能がないことは小人数のチームが利用するだけならあまり気にならなかったかもしれない。しかし大企業が全社的に採用するようになるとユーザーのメイン・パネルは会話の奔流となり、理解が難しくなっていた。Slackではチャンネルの追加やプライベートな会話も可能だが、これも開いてみるとどこかで拾ってきたつまらないGIFしかアップされていないことがある。スレッド化は使い方をシンプルに保ったままメイン・パネルのノイズを脇に追いやることができる機能として歓迎されるだろう。

スレッドはモバイル・アプリからも利用可能だ。Slackは企業内のわれわれの現実のコミュニケーションの行動をオンラインで再現する試みだ。それだけにSlackのプロダクト責任者、Paul Rosaniaは「スレッド機能はSlackのメイン・パネルの機能をすっかり代替するものではない」と注意する。

「われわれはスレッドをメッセージの中心にしようとしているわけではない。もしそうならスレッドを〔必要に応じて表示される右サイドバーではなく〕もっと目立つ位置に実装しただろう。スレッドは從來の機能では対処が難しいユースケースに対処するためのものだ。メインのパネルに流れる情報量が多すぎる場合、会話が困難になることがある。メイン・パネルの情報量には適正な上限があるのだろう」とRosaniaは述べた。

slack threads

スレッド機能はまだ全ユーザーに公開されているわけではない。【略】 「ユーザーがこの機能を実際にどのくらい利用してくれるかまだわれわれには判断できない。しかしこういう機能をユーザーが必要としていたことは確かだ」とSlackの副社長、April Underwoodは語った。

〔日本版〕Slackのヘルプセンターのスレッド機能の説明によれば、「スレッドはここ数日かけて徐々に全ユーザーに公開される予定。 Slackをアップデートしてもスレッド化機能が表示されない場合はもう少しお待ちください」とのこと。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

iMessageの中で直接グループビデオチャットができるアプリFamは、使い方も簡単

Teenage girl breaking up with her boyfriend while sitting on a bridge near big boulevard. Casual clothing with shirt and jeans.

Apple FaceTimeは、グループでビデオチャットができないことが、最大の不満のひとつだ。

もちろん、グループでビデオチャットできるアプリは、Skype, ooVoo, Messengerなどいろいろある。でも、どれもFaceTimeほど使いやすくない。新顔のHousepartyは、グループチャットというより、友だちと一緒にひとつの部屋に集まって(出たり入ったりして)おしゃべりする、という感じのアプリだ。

そこでFamだ。このアプリはiMessageをしながら、その中でグループビデオチャットができる。

使い方はこうだ:

FamをiOS iMessageのApp Storeからダウンロードする。ダウンロードしたらFamはそのほかのiMessageアプリと一緒に画面に登場する。

アプリを開くと、それはキーボードの領域を使用する。ボタンは “Create Group Video” 一つしかない。それを押すと、iMessageしているグループ全員にリンクが送られ、リンクを押すとグループビデオチャットが始まる。

ビデオチャットはキーボードの領域だけでなく、全画面も使える。しかしどちらの場合もビデオチャットはiMessageの中で動き、別のアプリではない。

fam

まだ自機上にFamがない人は、“join chat”を押すとダウンロードされる。その後は上記のように、ごく簡単に使える。

ビデオの画質は、キャリアの(携帯の)データ回線を使う場合でも、かなり良い。二人のチャットでも使えるが、でもその場合はFaceTimeを使った方が良い。途中でポーズしたり、ほかのアプリへ行ったりできるから。

現状で欠点といえば、途中で画面を切り替えたりするとチャット自体が終わってしまうことだ。FaceTimeなら、それはない…途中でどんなアプリでも使える。誰かがグループチャットに入ってきたとき通知がないのも、欠点のひとつだ。通知がないと、今誰と誰がいるのか、分かりにくいからね。

でも、iMessageの中から直接、簡単にグループビデオチャットができる、という点ではFamは貴重なアプリだ。ぼくの場合は、いつも必ず使うiMessageアプリといえばこれだけだ。

FamのダウンロードはiMessageのApp Store、またはこのリンクからできる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Facebook Messenger、クリスマスを控えて最大6人のグループビデオチャットをサポート

2016-12-20-fb-group-video

ティーンエージャーに人気のチャットアプリ、Housepartyに強力なライバルが登場した。Facebook Messengerが画面分割で最大6人が参加できるグループ・ビデオ・チャットをスタートさせた。参加者は分割画面に同時に表示され、Snapchat風のパーティー用セルフィー・マスクが着用できる。なお音声、テキスト、GIF、絵文字、スタンプなどを用いたパーティーなら50人まで参加できる。

この機能はMessengerを「仲間内で集まってリラックスできる場所」にすることを狙ったものだ。単に情報を交換するだけならテキスト、音声、写真などで足りるが、相手の顔を見ながらだべることもできるとなれば、Messengerでの滞留時間ははるかに長くなるだろう。Facebookでは「テキスト情報では不十分な楽しい時間を共有するのに最適」としている。

グループ・ビデオ機能はiOS、Android、ウェブで今日(米国時間12/19)、全世界でサポートが開始される。ただしAndroid版はMSQRDによるセルフィー・マスクがサポートされるまでに少々時間がかかる。デスクトップでは最後までサポートされないかもしれない。WiFi接続環境ではデータ量を気にする必要はないが、携帯網の場合、ビデオチャットのデータ量には注意が必要だろう。

われわれはMessengerが2015年に1対1のビデオ通話をスタートさせたときからグループ・チャットが必要だと考えてきた。Facebookでは約1年後に音声のグループ通話をサポートした。最近のデータでは毎月2億4500万人のユーザーがMessengeでビデオ通話をしているというから、グループ・ビデオ・チャットもあっというまに普及するだろう。

これでMessengerは中国などのサービスを除く西側発の有力チャット・アプリとして初めてリアルタイム・グループ・ビデオ機能を提供することになった。AppleのFaceTime/iMessage、Google Duo、Snapchatなどの上を行こうという狙いだ。チャット・サービスのパイオニア、中国のWeChat(微信)はグループ・ビデオを1年年ほど前に追加している。FacebookグループのWhatsAppは先月ビデオ通話機能を公開した。グループビデオはBooyahを通じて可能 [訂正:WhatsAppはネーティブのグループ ・ビデオ・チャット機能を欠いていた。]  GoogleのHangoutsアプリは2013年にすでにグループ・ビデオ通話機能をサポートした。しかしGoogleはHangoutsを放置しており、リアルタイム・チャット機能のメインの地位を占めることはなかった。Googleのコミュニケーション・サービスは分断がひどく、Hangoutsもテキスト・メッセージ機能を欠いたまま孤立ぎみだ。

facebook-group-video-chat

アメリカのティーンエージャーにとってライブ・ビデオ・アプリでいちばん身近なのは身近最近人気が急上昇したアプリ、Housepartyのフォーマットだろう。このアプリはMeerkatの製作者によって開発された。われわれの得た情報だと、Housepartyはすでに一日あたりアクティブ・ユーザーが120万人に上っている。これと同時に“livechill”〔ライブ・ビデ・オアプリにグループが集まってリラックスする〕が流行語になった。Facebook Liveなら大勢の人にライブでビデオを公開できるが、このようなパフォーマンスはテレビ放送的で実行すると非常に疲れる。Housepartyは一時 iOSアプリのトップ5に入るなど人気が急上昇し、Sequoiaがリードするラウンドで5000万ドルの資金を集めている

Messengerのグループ・ビデオはこれとは動作が多少異なるが、デザインは似ている。Housepartyの場合、ユーザーがログインすると自動的に自分のビデオ・ルームに入り、そのことがHousepartyに登録している友達に通知される。Messengerの場合は相手を個別にビデオ・チャットに招待する必要がある(既存のグループ・チャット・スレッドからでも可能)。

Messengerの場合、ログインした人数が4人までの場合、参加者は4分割された画面に同時に表示される(Housepartyの場合は8人)。4人から6人の場合、Messengerの表示はギャラリー・フォーマットに代わり、現在話しているメンバーが大きく表示される。他のメンバーは小さいサムネールで画面下部に表示される。ビデオ・チャットが可能なのは最初の6人までで、以降50人までの参加者は音声とスタンプなど従来のMessengerの方式で参加できる(ビデオ機能は利用できず、ギャラリーにも表示されない)。

グループ・ビデオのサポートでMessengerはますますフル機能のコミュニケーション・ツールとして機能するようになってきた。「オンライン中(Active Now)」などの機能と合わせてMessengerの方が次第にリアルタイム・ソーシャル・ネットワークの役割を果たし、Facebook本体は既存のコンテンツの拡散や消費に特化するようになるのかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

有償ユーザー125万人で、Slackの成長がややダウン

slack-dau-paid-oct16

Slackはいまでも急速な成長を続けている、過去5ヶ月の間にDAU(Daily Active User:日次アクティブユーザー)と有償ユーザーが33パーセント増加した。しかし、以前ほどではない。昨年の12月15日から今年の5月25日までの5.5ヶ月で、DAUが50パーセント、有償ユーザーが63パーセントの伸びたときに比べれば 。

これはTechCrunchが聞きつけた、Slackの顧客継続率のわずかな落ち込みという噂とも整合する。カジュアルでGIFに埋められたワークプレースチャットアプリが大企業を賑わつつある一方、スケーラビリティに課題があるためだ。例えばUbserは、4月にSlackの利用を止めている

Slackの今日のブログ投稿によれば、同社現在400万人のDAUを抱え、週次アクティブユーザーは580万人。125万人以上の有償ユーザーと3万3000の有償チームが存在している。現在の年間売上予想は1億ドルである。それは4月に2億ドルを調達した際に、38億ドルとの評価を受けて、7つのオフィスに650の従業員を抱える同社にとっては、十分なものではない。

slack-offices

ここで、SlackのDAUと、有償ユーザーの成長に関するタイムラインを見てみよう:

  • 2013年8月 – ローンチ
  • 2014年2月1日 – 1万6000DAU
  • 2014年8月12日 – 14万DAU、4万有償ユーザー
  • 2014年10月31日 – 26万8000DAU、7万3000有償ユーザー
  • 2015年2月12日 – 50万DAU、13万5000有償ユーザー
  • 2015年4月16日 – 75万DAU、20万有償ユーザー
  • 2015年6月24日 ‐ 110万DAU、30万有償ユーザー
  • 2015年10月29日 ‐ 170万DAU、47万有償ユーザー
  • 2015年12月15日 ‐ 200万DAU、57万有償ユーザー
  • 2016年2月12日 ‐ 230万DAU、67万5000有償ユーザー
  • 2016年4月1日 ‐ 270万DAU、80万有償ユーザー
  • 2016年5月25日 ‐ 300万DAU、93万有償ユーザー
  • 2016年10月20日 ‐ 400万DAU、125万有償ユーザー

明言しておくが、Slackの成長は依然として驚異的だ。これは10ヶ月でそのユーザーを倍増させた、にもかかわらず世界中の働く人々をそのメッセージングプラットフォームに引き込むクエストはまだ端緒についたばかりだ。

Thrive、GGV、Comcast、Accel、Index、そしてSocial Capitalのような投資家たちは、スラックが頑張って維持しなければならない迅速な成長に賭けている。同社は、半数以上の毎日の利用者が、北米以外からアクセスしてくることを強調することで、その世界的な可能性を証明しようとしている。そこには海外のトップマーケットである英国、日本、ドイツ、フランス、そしてオーストラリアなどが含まれている。また、同社はAutodesk、eBay、Conde Nast、Airbnb、EA、Pinterest、TIME、そしてLinkedInといった知名度の高い顧客の名も挙げている。

1-owrcueperydeumrujs8a9g2x-1利用継続率を高めるためのSlackの大きな戦略は、Slackのコア部分をコピーしようとする競合相手の中には存在しないような、サードパーティアプリのエコシステムの中に、ユーザーをロックインすることだ。Slackによれば、現在App Directoryには746のアプリが登録されており、毎月41万5000回インストールされているサードパーティアプリは丁度600万インストールに達したばかりだ。

これ以上の株式を売ることなく、投資家たちにSlackの成功に向けての掛け金を倍増させる機会を与え、同時にその守りを固めることを狙って、同社は8000万ドルのSlackファンドを立ち上げた。ファンドの資金はプラットフォーム上のアプリに投資される。7月の時点で、そのうちの200万ドルが14のアプリに投資されている、そこには例えばAbacus、Butter.ai、Birdly、Lattice、そしてSudoといったものが含まれる。一方、Slackは企業のID管理機能の1つを提供することを狙って、「Sign In With Slack」(Slackでサインイン)機能を他の企業向けツールに向けてプッシュしている。

slack-apps

Slackの App Directory

長期的な成功のために、Slackはその最大の敵を倒す方法を発見しなければならない:それは人間の性質だ。企業のあらゆるレベルで、誰もが通信する必要があること、そして私たちがオンラインチャットに慣れているという事実こそ、Slackをこれほどまでに急速に成長させた第1の理由である。しかし、本当に仕事を進めたい際には邪魔となりかねない、Slackが返答への遅延を奨励したり、ソーシャライズにあまり価値を置いていないやり方は、顧客を怖気させてしまう可能性がある。

stewart-butterfieldそれこそが、同社がブログで「私たちが『Slackは仕事が進められている場所』と書くとき、私たちが意味しているのは、単に他の人びとにメッセージを送ることができる場所ということではありません。私たちの、世界中の何万人ものビジネスカスタマーの仕事のギアを回す、統合されたワークフロー、ビジネスプロセス、データストリームそしてアプリケーションが行われる場所という意味なのです」と宣言した理由である。

ノイズをカットし、Slackを生産的に利用する方法についてのユーザー教育を行い、そしてビジネスに向けたきちんとした体制を整えておくことが望ましい。Dropboxも同様に、カジュアルで若さに溢れたボトムアップのやり方で企業の世界にやってきたが、伝統的で保守的な企業たちに、プロ向きで十分に安全なものであると信じさせるためには相当に苦労した。Slackとその率直なCEOStewart Butterfieldは、愛すべきスタートアップを構築した。その成長の次の段階は、尊敬を集める企業ビジネスの構築だ。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

SnapchatのSnapは来春にも上場へ―時価総額250億ドル(2.6兆円)以上に

2016-10-07-snapchat-phone-vs-spectacles

Wall Street Journalの報道によれば、Snapchatの運営会社で最近改名したSnapは上場の準備を進めているという。早ければ来年3月にも実現するかもしれない。上場時の時価総額は250億ドル(2.6兆円)以上になる見込みだ。

Snapの最近の資金調達は去る5月の18億ドルのラウンドだった。同社の1日あたりアクティブ・ユーザーは1億5000万人でリークされた文書によれば2017年には10億ドルの売上が可能だという。この文書によれば、Snapの2016年の売上は2億5000万ドルから3億5000万ドルの間と見積もられている。

Snapはこれまでにも大量の資金を調達しているが、それでもまだ十分ではないようだ。同社は新しいプロダクトをスタートさせるためにさらに資金を必要としている。Spectaclesと呼ばれるカメラ付拡張現実メガネなどのハードウェアの開発にも多額の金がかかる。Spactaclesの価格は比較的抑えられているが、ティーン層以外にもユーザーを広げようとすれば大赤字の元になる可能性がある。Snapはまた買収のための資金も必要としている。BitmojiのBitstripsの買収では「おおまかにいって1億ドル」を必要としている。

上場時の時価総額の250億ドル「以上」というのはなるほど漠然としているようだが、こうした場合の正確な数字は幹事会社が上場時の売り出し価格を決定するまで正確にはわからないのが普通だ。ただしSnapchatにはユーザー数、売上、エンゲージメントその他すべての面で急成長中のイメージがあり、その上場は市場の垂涎の的と見られている。

広告ビジネスの面からは最大のライバルは依然としてFacebookだろう。同社は当初Snapを買収しようとして失敗し、その後膨大なりソースを注いでSnapchatを打ち負かすために機能をコピーしてきた。現在でもInstagramはStoriesが1日あたりアクティブ・ユーザー1億人を獲得したことを自慢している。しかしCEOのKevin Systrom自身、StoriesはSnapchatの機能のクローンだと認めている。

Facebookと競り合っているという現状は、Snapchatが200億ドルという最近の資金調達後の会社評価額を上回る額に向けて成長中であることを投資家に納得させるに十分だろう。今年に入って成功した株式上場は大半が、もともと成功を収めている大企業の株式公開だった。Snapの上場がウォールストリートの関心を引くにはいいタイミングだ。いずれにせよ、Snapが上場すれば、ここ数年で最大の上場イベントになることは間違いない。

Snapでは「財務に関する噂や推測にはコメントしないことにしている」と述べている。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

「音声」がチャットアプリの次の主戦場となる

voice-messaging-battlefield

チャットボットはいまいちだ。これからもっと良くなることは確かだ。しかし、次にチャット界で起きるイノベーションはより人が使いやすいものになるだろう。使いづらくなるのではない。十分な音声認識技術の発展、AIアシスタント、ワイヤレスヘッドフォンが広まれば、これらのテクノロジーは、私たちの最も基本的なコミュニケーションの形を最大限生かすことができるようになる。

私たちは近い内、メッセージアプリに耳を傾け、話しかけるようになるだろう。それはタイプしたり、読んだりするより便利になる。音声の時代が到来しようとしている。

なぜ今なのか?

手がふさがっている時や移動中、わざわざスマホのメニュー欄を操作したくない。運転中や仕事中、あるいは単にポケットからスマホや財布を取り出すのが面倒だと感じる時でも、音声ならすぐに使うことができる。

テック界の未来を占う Mary Mekkerも次に音声が来ると見ている。彼女はこれを「最も効率的なコンピューターへの入力形式」と呼ぶ。私たちは1分間でたった40ワードしかタイプすることはできないが、口頭なら150ワードほど話すことができる。音声インターフェイスが私たちの置かれている状況を理解できるようになれば、私たちの意図をより的確に推測できるようにもなるだろう。ホームスクリーンからいちいち操作することなく、音声ならすぐに欲しい機能を利用することができる。

mary-meeker-voice-interfaces

今後私たちが音声入力を使うことになる理由

「音声認識の正確性が95%から99%に上昇すれば、今の誰も使っていない状態から、常に誰もが使っている状態になるでしょう」とBaiduのチーフ・サイエンティストであるAndrew Ngは言う。AmazonのAlexaがコンシューマーと開発者の想像力を刺激するほど、音声アシスタントや検索での音声機能の利用は急増している。

facebook-voice-to-text

しかし、今のところチャットでの音声インターフェイスのアクセスは限定されている。AndroidとiOSのSiriは基本的な書き取りができるが、読み上げることに関しては多少問題もある。VoIPによる音声通話も伸びていて、全部で10億ユーザーを抱えるFacebook Messengerでは毎月3億人が、音声やビデオ通話を利用している。

しかしほとんどのアプリでは、チャットのプッシュ通知やメッセージを素早く読み上げたり、音声メッセージを書き起こしたり、メッセージスレッドごとに形式を変えたり、音声でチャットボットとやりとりするような機能はない。しかし、これは変わると私は確信している。

誰が声を上げるのか?

Facebookは音声と自然言語インターフェスのスタートアップWit.aiを2005年に買収したが、彼らのテクノロジーをテキストボット以外で活用することに関しては、まだ何も明らかにしていない。Facebookは、Wit.aiの技術を使って、ユーザーが音声クリップのメッセージを送信した時、それを自動でテキストに書き起こす機能を検証しているという。受信者は音声クリップを聞くのではなく、テキストを読むことができる。

先日、Facebook Messengerの責任者David Marcusは、「音声は私たちが今、積極的に開発している分野ではない」としつつも、「Messengerの機能やインタラクションを開発するほど、どこかの時点で音声変換や音声によるインターフェイスに取り掛かることになるのは明らかでしょう」と話した。

VentureBeatの報道によると、Facebookが所有するWhatsAppは、iOS 10のSiriと連携する機能を発表している。Siriに誰かに電話をかけたり、メッセージを送ったりするように依頼することができる機能だ。Messengerにも似た機能が実装されることが予想できる。

また、Facebookは人が人に向かって話す時と、人がコンピューターに向かって話す時の違いに関心を向けているという話もあり、これは実に興味深い。1年ほど前、Facebookが公表していないLanguage Technology Group(言語技術グループ)では、これについて模索していると情報筋から聞くことができた。

whatsapp-siri-02

SiriにWhatsAppでメッセージ送信を依頼できる。 画像はVentureBeatより。

コンピューターに向かって話す時、私たちはかしこまった声のトーン、言葉選び、抑揚で話す。友人と話す時は、スラングや崩した言葉を使い、話し方も早く、感情がこもっている。例えば、スマホには「Ok Google、近くにある4つ星評価のレストランを教えて」と言うだろうが、友人になら「どっか近くの美味しいお店知らない?」と聞くだろう。

Facebookが音声の書き起こしや文章の読み上げ機能を実装したり、人が友人と話す口調の分析したりするためには、別の音声認識エンジンを構築する必要があるかもしれない。

google-allo

Google Alloの音声チャットアプリ

一方、GoogleはAlloという音声ベースのメッセージアプリをローンチした。このアプリでは、音声クリップメッセージで素早い会話を楽しむことができる。またアプリから直接、GoogleのAIアシスタントと話すことも可能だ(訳注:日本版のAlloでは、Googleアシスタント機能をまだローンチしていない)。ディナーの予約を入れたり、道案内を依頼したりすることができる。それらを組み合わせることで、将来的にAlloは、ユーガー誰に何をメッセージしたいかを伝えて送信し、アシスタントの助けによってメッセージの受信者は、自分にとって最適な形でメッセージを受け取ることができるようになるだろう。

Googleはさらに、音声認識と自然言語インターフェイススタートアップのAPi.aiを買収したことを発表している。Googleはユーザーの声をより的確に認識し、文章の構造を理解して、人が話す言葉の意図を理解できるようになるだろう。

音声を頻繁に利用することで、FacebookやGoogleといった大手テクノロジー企業は人々の気分や感情を深く理解し、サービスをパーソナライズすることができるかもしれない。

音声認識やAIアシスタントが広まるほど、今後より多くのメッセージアプリが音声による指示を認識できるようになるだろう。開発者は例えばFacebook Messenger、Telegram、Slack向けに、ユーザーの声を理解して機能する独自のボット開発を進めることが予想される。

そして、それを利用するためにユーザーはスマホを起動させる必要もなくなる。

次世代のBluetoothヘッドフォンの台頭により、いつでも身に着けているマイクが使えるようになる。AppleのAirPodsは、十分にスマートでスタイリッシュであると人々に訴求し、私たちは長い時間ワイヤレスイヤフォンを着用している光景が一般的になる可能性を開いた。

AIアシスタントに命令したり、耳をタップしたりするだけで、メッセージを作成し送信することができるようになれば、音声入力機能は、チャットアプリにあると嬉しいスタンプやGIFと同列の機能から、どのチャットアプリにも必ずある主要機能へと位置づけが変わるかもしれない。そして、それは小さな画面を見つめる時間を減らし、人々がもう一度目を見開いて世界を自分の目で見て、体験する時代を連れてくるだろう。

[編集部記載:Google Alloについてローンチ後の内容に修正しています]

[原文へ]

(翻訳:Nozomi Okuma /Website

オフグリッドメッセージングのFireChatが、プライベートグループチャットをサポート

firechat-8-offline-private-group-messaging

Disrupt BattlefieldのファイナリストであるOpen Gardenが提供するメッセージングサービスFireChatが、今日メジャーアップデートを果たした。FireChatの特徴は通常のインターネット接続がなくても周囲の人々とチャットを行うことができるという点である。この新しいFireChatでは、既存のプライベートな1対1チャットと公開チャットに加えて、プライベートなグループチャットが追加された。

これらのプライベートグループには最大50人の参加が可能で、FireChatの通常のメッセージのように動作する。他のグループチャットアプリケーションと同様に、単純にグループに追加したい人を選んでテキストメッセージの送信を始めるだけである。

オフラインプライベートグループメッセージングファイア・チャット

FireChatチームは筆者に、世界中でコミュニティの広がりを見ることができると話した。「米国では、人々はFireChatを、例えばミシガンでのElectric Forest 音楽祭や、フィラデルフィアでの民主党全国大会といった大きなイベントで利用しています」と、Open GardenのCMOであるChristophe Daligaultは私に語った。「インドでは、学生や地域社会が、自分たちの自由で弾力性のある通信ネットワークを作るために利用しています。フィリピンでは、報道機関(Inquirer,、ABS-CBN、GMA News)が、他の手段では伝えられない人たちに対して、ニュース、天気、交通警報を放送するために利用しています」。

フィリピンでチームはまた、大地震の避難訓練中の警報の送信にFireChat を利用した最初の政府機関、Metro Manila Development Authority(メトロマニラ開発局)とのコラボレーションを開始した。

この新機能は簡単に見えるかもしれないが、実際は本当に難しい技術的課題であったことが判明したと、同社のCTO、Ben Teitelbaumは私に話してくれた。

「グループメンバの何人かもしくは全員がインターネットに接続されいなくてもグループメッセージングが実現できるような、FireChatのモバイルアドホックルーティング上に、プライベートグループメッセージングのメッシュを実現しました」とTeitelbaumは語る。「最大の課題の一つは、鍵の配布でした。WhatsAppやFacebook Messengerのような従来のメッセンジャーでは、クライアントは常にサーバーからグループ情報を取得することができますが、FireChat8では参加者は他のピアから直接グループ鍵、招待状、メッセージ、およびグループメンバーシップ情報を取得します」。

ところで、今年の初めに、2012の創設以来CEOとしてOpen Garden/FireChatの舵取りを続けてきた共同創設者のMicha Benolielは、新たに会長となった。同社のプロダクト管理副社長だったPaul HainsworthがCEOの役割を担う。彼がかつてSprint、BlackBerry、そしてVirgin Mobileといった会社で働いたことが、これからハンドセットに同社の製品をプレインストールして貰おうと目論むOEM戦略に、Open Gardenが必要とするテレコムの経験を与えるのだ。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)