‘ニュースのまとめ屋’DiggがSlack用のボットをローンチ、ほかのメッセージングアプリにももうすぐ

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ニューズアグリゲーターのDiggも最近はやや影が薄くなっているが、それでも今なお、科学とテクノロジーやインターネット上の口コミ情報など、いろんなカテゴリーのおもしろくて厳選されたニュース記事やビデオを提供している。そして今度からは、そんな同社のニュースサービスを、メッセージングやコミュニケーションのアプリから見ることができるようになる。その手始めはSlackで、ユーザーはSlackを使ってる状態のまま、Diggのホームページへ行かなくてもDiggを楽しめる。

そのいわゆるボット、DiggBotのローンチは、本誌TechCrunchなどもまさに含むニュースやメディアサービスの最近の大きなトレンドの一環であり、ニュースをまるでメッセージのように読めるのだ。モバイルのユーザーはとにかく短いコンテンツが好きだし、しかもメッセージングアプリの人気が今や高い。そこでこれらのボットは、ニュースをユーザーがモバイル上でいちばん多くの時間を過ごす場所、すなわちメッセージングアプリに運んでくるのだ。

いまどきの、チャットをしながら読めるニュースは、Huffington Pos(Viber Public Chats), Washington Post(Kik), BBC(WhatsApp), BuzzFeed(LINE), などなど、たくさんある。そしてQuartzなんかは、メッセージングアプリふうの専用アプリで、対話的チャット的な記事を提供している。

というわけだから、Diggがこのトレンドに乗ってきても不思議ではない。

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同社は、DiggBotはまだ初期的な段階だ、と言っているが、すでにコンテンツをキーワードで見つけられるし、トレンドっぽくて重要と思われる記事を一日中いつでも送ってくる。しかも一日に二回、記事とビデオの‘まとめ’を送ってくるから、仕事で忙しい人も重要なニュースを見落とすおそれがない。

使い方は、下図のように、/diggに続けて、キーワードやコマンドを書く。下の、 “trending” (on/off), “edition”, “fun”などがコマンドだ。March Madnessを追いたい人は、キーワード”madness”を書く(下図のいちばん上)。

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このボットはDiggが集めたコンテンツの全体、1000万を超えるRSSフィードや、2億件のツイート(そのうち4000万にはリンクがある)などにアクセスする。これらをDiggのアルゴリズムが毎日、750万の記事とビデオに整理して、ランク付けする。そして最終的な整理〜編集(キュレーション)は、人間のチームが行う。

DiggBotは最初、Slcakでローンチするが、そのほかのメッセージングサービスにも“もうすぐ”提供されるそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

あくまでもメッセージの秘密を維持するConfideが計$3.6Mのシード資金を獲得、有料機能「メッセージの撤回」をローンチ

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あらゆるものを秘密にするメッセージングプラットホームConfideが今日(米国時間3/10)、160万ドルの拡張シードラウンドの完了を発表し、総調達額は360万ドルになった。投資家は最初からの投資家、WGI Group, First Round Capital, SV Angel, CrunchFund, Marker, Howard Lermanなどなどだ。

Confideではユーザーがお互いにメッセージを送り合い、指でメッセージをドラッグするとメッセージを読める。指が触っているところのメッセージしか表示されないので、誰かが肩越しに全文を読むことはできない。

受信者がそのメッセージを出たり、返事を開始したら、元のメッセージは破壊される。

Confideは今回のシードまでに3年を要している。今ではアプリのデスクトップバージョンもあり、指でドラッグする同じやり方で写真や文書も送れるから、全体が一度に表示されることはない。

しかし今日Confideは、メッセージの撤回(取り消し)という有料の機能を導入した。

料金はまだ検討中だが(月額$1.99〜$3.99ぐらい)、メッセージの送り手が、相手がそれを読む前に取り戻すことができる。

メッセージの秘密性と自己破壊性を備えたプラットホームだから、メッセージの撤回は要らないだろう、と思うかもしれないけど、ファウンダーでCEOのJon Brodによれば、それは要望の多かった機能であり、テストした結果、出来栄えもとても良いそうだ。

今後の有料機能についてBrodは具体的に語らないが、真剣に考えているのは、消滅するビデオや音声チャットなど、使用するメディアの多様化だ。

Confideについて詳しく知りたい人は、ここへ

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LINEでは最大200人の友だちと音声チャットが可能に–ビジネスでも便利に使えそう

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スマートフォンで一度に複数の友だちとチャットしたいことって、あるかな? そんなあなたは、今日(米国時間3/10)から幸せだ。モバイルのメッセージングサービスLINEでこれからは、それできるのだ

LINEで一対一のビデオや音声呼び出しは前からできたが、今度の新しい機能では音声で複数の人を呼び出せる。同時に最大200名まで可能だそうだ。

200人の友だちと同時会話したい人は、あまりいないと思うけど、十分に使い物になるならば、ビジネスの用途はあるだろう。というかLINE自身も、昨年LINEとは別途に、グループ呼び出しアプリをローンチしたときには、一部のエンタープライズ呼び出しシステムをリプレースしたい、という野望を語っていたから、今回やっと、それのLINE本体への統合が実現したのだ。

この機能でLINEは、Facebook MessengerやWhatsAppなどのその他大勢と一線を画すことになるかもしれない。Messengerは、アクティブユーザー数が10億を超えているだけでなく、ビデオと音声を使えるし、WhatsAppは昨年、音声を加えた(噂ではビデオももうすぐ)。しかしどちらも、今現在は多数者同時呼び出しをサポートしていないから、LINEの人気がさらに高くなるかも。

この新しい機能はLINEの四大市場、日本、タイ、台湾、インドネシアを除く世界各国で利用できる。この4つの国は、Lineの月間ユーザー数2億1500万の67%を占めるから、同社にとってすごい負荷だ。そこでこれらの国での新機能の提供は、後回しになったのだ。

日本のLINEは韓国のインターネット企業Naverが創業し、今年は合衆国と日本と両方で同時にIPOする、と噂されている。同社は2014年と2015年には、上場の計画を廃棄している。同社の年商は昨年初めて10億ドルに達したが、ユーザー数の成長は鈍化し、また競合アプリもいろいろ登場しているので、それらが懸念材料となっている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

BirdlyはSlackの中から直接、Salesforceなどの顧客データを呼び出せるSlackボット

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これからはボットの時代だ、と信じたQuang Hoangは、ついに、自分の会社をボット専門の企業にした。そしてExpensifyのようなふつうのアプリだった彼のプロダクトは今やBirdly、Slackの中でSalesforceやZendeskなどから顧客データを直接呼び出せるSlackボットだ。

“企業が新しいアプリを採用するのは、ほんとうに難しいんだ。別のモバイルアプリにデータを移行しなければならないし、新しいパスワードやプロセスをおぼえなければならない”、とHoangは語る。“管理職やCFOにとっても、新しいデプロイ作業や管理義務が発生してしまう。でも、Slackの上でそれができればずっと簡単だ。わずか二分で、みんながそれを使えるようになるからね”。

Slackの管理者はまず、Birdlyにリンクさせたいアプリのアカウントにログインする。Stripeや、Zendesk、Salesforceなどだ。すると誰もが、ボットを使ってそのアカウントから情報を呼び出せるようになる。ボットに情報をリクエストすると、情報はSlackにインラインで返ってくる。そのサービスに飛び込んで、もっと情報を見ることもできる。

アドバンテージはいろいろある。複数のアプリケーションを立ちあげなくても、単純にSlack上でコラボレーションできる。そして言うまでもなくSlackは、コラボレーションのための人気のプラットホームだ。今や毎日のアクティブユーザーが200万人、有料アカウントは57万ある。

だから、Birdlyのような企業が登場するのも意外ではない。Slackだけでなく、Facebook Messengerようなものでさえ、今チャットボットには大きな関心が集まっている。それは、ユーザーインタフェイスをもっと会話的にしようとする、より大きなトレンドの一環だ。その会話的インタフェイスでは、Googleによって慣らされてしまったキーワードによる検索ではなく、自然言語でデータをリクエストする。

当然ながら、Birdlyの周辺は競争が激しい。Slackはアプリのディレクトリを立ち上げ、Slackをプロセスの核とするようなサービスに投資している。そこでは先頭走者が有利だが、Slackをコアプロセスに統合しているそのほかのサービスも、たくさんある。Slackプラットホーム上に、ものまねボットも登場している。しかもSlackという他のアプリに依存しているということ自体が、リスクでもある。

Hoangによれば、Birdlyのようにデータを同期化してSlackの中で扱うボットも、競合製品が出現している。たとえばFlow XOという新しいサービスがそれだ。しかしBirdlyの特長は、コマンドラインインタフェイスではなく自然言語を使う点にある。だからデータをSlack内に取り込むほかのボットよりも使いやすいはず、と彼は言う。

“自然言語で呼び出して、自然言語で指示できるボットを作りたかった。複雑なツールを作る必要がなく、一定のワークフローに縛られることのない、新しいアシスタントをね。それがBirdlyの最大の特長だ”。

当面Birdlyは無料だが、今後は顧客の利用実態に応じた料金プランも考えたい、という。Birdlyは今、Y Combinatorの2016年冬季クラスに参加している。

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ひとつのデバイス上に複数のFacebook Messengerのアカウントを置けるようになった…最初はAndroidのみ

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子どものいる家庭では、子どもたちはFacebook Messengerを使って、Minecraftやバブルガムロックや、そのほか、今はやりのものについて、友だちと話しているだろう。詳しくは知らない。今28歳のぼくは、流行に関して、今の子どもたちから100万年後れていることは確実だ。

夜、自分のスマートフォンで子どもたちにFacebook Messengerを使わせてやるのは、まあ良い。でも、まだまだ子どもたちに自分のスマートフォンを持たせるのは早い、と思ったらどうするか。

そこでFacebookは、そんなご家庭のために、一つのデバイス上に複数のMessengerアカウントを置けるようにした。

Facebookの柔軟性ある設計では、それらの各アカウントが個別のパスワードを持ってもよいし、逆に、パスワードなしにしてもよい。

たとえば、子どもたちがおかしなことや、良くないことを話して盛り上がっているか、心配なら、パスワードなしにしておいて、ときどきチェックできる。また親のアカウントは、ロックして、子どもたちにアクセスできないようにするとよい。ヤバイものを、見られないためにも。

あるいは、ルームメイトとタブレットを共有しているなら、各人のアカウントをロックしておき、それぞれがまるで自分だけのタブレットようにFacebook Messengerを使える。そのとき、他のアカウントの人は、自分に来た通知の数は分かる。

最初にこの機能に気づいたときは一週間前で、まだテスト中だった。今は一般公開されて、誰もが使える。ただし、今のところはAndroidだけだから、iPadを共有している人はだめだ。

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Slack上に顧客とコンタクトするためのSlackウィジェットを作るSlaask

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あなたは顧客が好きだ。あなたはSlackが好きだ。Slackでお話することが好きだ。Slackで顧客とお話することが好きだ。あなたはサンドイッチが好きだ。どうやって、以上すべてを結びつけようか(サンドイッチを除いて)。Slaaskがある。

Slaaskとは、当然、Slack-as-a-serviceだ。作った人は、Alexis Lewalleと“元プロの騎手”Remi Delhayeだ。彼らはイーストコーストのエンジェルたちからささやかな資金をもらっているが、プロダクトはまったく新しい。でもすでに、一日あたり7000あまりのビジターがいる。

“新しいスペースを作っているんだ。そのために、Slack上のサービスをSlackで作ったのが、ほかと違うところだ”、とLewalleは語る。

最初は、顧客とのコミュニケーションにIntercomやZopimなどを使うことも考えたが、今自分たちがSlackを使っているのなら、その中で顧客とのチャットをやった方がよい、と気づいた。

でもそれって、すでにやってる人も多いのでは? いや、まだ、そんなに多くないそうだ。

Slaaskは今のところ無料で、チームは統合をもっと簡単にすることに取り組んでいる。ぼくも自分のWebサイトで試してみたが、現状でもたしかにシンプルだ。 たった1行のコードを書くだけで、あなたのWebサイトとSlackにおもしろいツールが加わる。ついでにサンドイッチも統合してくれたら、彼らの会社に入りたいよ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ウォンテッドリー、社内向けグループチャット「Sync」の法人利用を早くも無料に

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ビジネスSNS「Wantedly」を運営するウォンテッドリーが1月から提供している社内向けグループチャット「Sync」。サービスローンチから1カ月のSyncだが、法人向けのプランの完全無料化を発表した(当初は無料プラン以外に月額で600円、1200円のプランを用意していた)。あわせて、チーム機能とクラウドサービス連携機能の提供を開始した。

チーム機能を使えば、特定のプロジェクトなどに参加するメンバーに限定したチーム(グループ)でのチャットが可能。またクラウドサービス連携機能では、Google Docs、Dropbox、Evernoteと連携。各サービスの共有用URLをSync上に展開すれば、URLをクリックする前に内容が自動展開され確認できるという。

「ローンチ1カ月で無料化」の意図は?

法人向けサービスをローンチ1カ月で無料化するというのもあまり聞く話ではない。良かれ悪かれ当初の予定とは異なる状況になっているのではないかと想像するのだけれども、ウォンテッドリーCTOの川崎禎紀氏は「無料にすることで、Syncを利用する企業やユーザーを増やし、Wantedlyをよりアクティブに使ってもらうことが、中長期的にみてプラットフォーム全体の価値を高めると判断した」としている。

とはいえこの無料化の背景にはビジネス向けチャットツールの市場の過熱ぶりもあると見ていいんじゃないだろうか。SlackやChatWork、さらにはFacebook MessengerやLINEといった本来コンシュマー向けに提供されているツールまで、ビジネス領域で活躍するチャットツールの競争は激しくなるばかり。最後発のプロダクトとして有料のままサービスの差別化をするのが難しいと判断したとしてもおかしくはない。

川崎氏は「Wantedly Admin(Wantedlyの法人向け採用支援サービス、要はもともとのWantedlyの法人ビジネスだ)を利用している企業にはスタートアップも多い。有料の社内向けチャットサービスを使わずに済むよう支援したいという点もある」とも語っていた。この言葉をそのまま捉えるのであれば、単体でのマネタイズからWantedly全体での満足度向上のためにビジネス的にはピボットしたとも考えられる。補足しておくが、僕はクローズドベータ版のSyncを利用した経験がある。今回グループチャット機能も実装されたことで、ユーザー体験だけで言えば決して先行サービスと大きな差が付くモノではないと思っている。

Syncのユーザー数は非公開(サイト上では「1万5000社が利用する」となっているが、これはあくまでWantedly Adminの利用企業数だ)。「Wantedly全体と比較するとまだ少ない数字だが、チャットサービス特性もあってよりアクティブかつ継続的に使っているユーザーが多い。3分の1はWantedlyを利用しておらず、NPOや、社労士事務所、学生団体、フリーランスの集団など今までリーチ出来ていなかった属性が増えているのを実感している」(川崎氏)。今後はセキュリティ面やアカウント管理機能を強化するなど、大企業も含めた利用を促すという。

ビジネス向けツールの口コミサイトも

またウォンテッドリーでは2月12日に新サービス「Wantedly Tools」をローンチしている。同サービスはコミュニケーションツールやプロジェクト管理ツールなど、主にビジネス用途のツールやシステムを紹介しあう口コミサイト。Wantedlyにアカウントを持つ企業が利用するツールの情報を投稿している。

投稿は1プロダクトにつき数百件というものもあるようだ。その規模はさておき、ビジネスツールに特化した「Product Hunt」といった様相を呈しており、プロダクトを比較して導入したいユーザーなどには参考になる情報も多いと思う。たとえばコミュニケーションツールのカテゴリでは、「Sync」導入企業の意見も読むことができる。

Wantedly ツール

「Wantedly Tools」

どんなアプリにもチャット機能をつけられるSendbirdはデベロッパーの苦労を減らす

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John Kimと彼のチームが、ご近所のママたちを結びつけるコミュニティアプリケーションSmile Mom を作ったとき、ある問題にぶつかった。そのアプリにメッセージング機能を持たせようとしたけれど、既製のコンポーネントやサービスには良いのがなかった。

結局自作したのだが、そうするといろんな友だちが、自分のアプリに使いたいと言い出した。そこでKimたちは、消費者アプリからデベロッパーソリューションに看板を変えて、汎用APIのあるメッセージングサービスSendbirdを作った。それは、デベロッパーが自分のサービスに簡単にチャットを加えられるための、SDKだ。彼らは会社を作ってY Combinatorで勉強し、今日(米国時間2/12)公式にローンチした。

Kimはゲーム専門だったから、‘チャット機能があれば…’という問題を、かねてから痛切に感じていた。今ゲームはほとんどモバイルだから、プレーヤーたちのコミュニケーションが重要なニーズになる。とくにゲーム製品の多いスタジオでは、複数のゲームにまたがるコミュニケーションが重要だ。複数のゲームに、連続感が生まれるのだ。AゲームからB ゲームへ、簡単に移行する。プロのゲーマーだったKimは、彼の最後のスタートアップ、ゲームスタジオPaprika Labsを2012年にGREEに売った。

Kimは語る、“ソーシャルゲームを作ってるとき、チャットを二度も作ったことがある。しかしどのゲームでも毎回それを書くのは、たいへんだ。まるで、毎回々々、車輪を再発明してるみたいだからね。チャットはアプリの重要な機能だけど、スタートアップはデベロッパーの数も限られているから、アプリ本体の開発にすべての労力を取られてしまう”。

最初、Sendbirdは中小企業対象と思っていたが、Parseの協同ファウンダーIlya Sukharの話を聞いてからはエンタープライズにも注目するようになった。実は、ケータイにSMSしかないころから、企業はいつも消費者とテキストでコミュニケーションしていたのだ。

エンタープライズを相手にすれば、小さなアプリデベロッパーを相手にするよりも、大きなビジネスができるかもしれない。Sendbirdは有料会員制で、そのチャットサービスのユーザー数に応じて課金される。また、面倒なサポートは有料になる。

Kimの悟り: “技術が消費者製品から企業向けに広がっていくのが、進化の自然な方向だ。だから、今のわれわれは正しい路線に乗ってると思う”。

どこかで聞いたような話だな、と思ったら、2013年にTechCrunch Disruptで優勝したLayerの、2200万ドルの資金調達だ。.Sendbirdと同じような業態だが、チャットの機能はかなり違う、とKimは主張する。たとえば、同じルームでチャットできる人の人数は、Sendbirdでは無制限だ。

Layerにも、月間アクティブユーザー数を無制限にするプランはある。ほかにも、Twilioが同様のサービスをリリースするなど、コンペティターはけっこういる。

Sendbirdは、社員が15名。出身は韓国だ。今はサンフランシスコだが、それは、今後世界展開をしたいためと、B2Bのスタートアップがサンフランシスコに多いからだ。サンフランシスコは“食物連鎖の上の方だからね”、とKimは言う。サブプライム住宅ローンの危機以来、韓国ではスタートアップの立ち上げが難しくなってることもある。

Sendbirdが使われているアプリは、今340ある。その全ユーザーは各月で約200万だ。今同社は、Slackなどのように、ボットの統合化を進めている。つまり、いろんなサードパーティサービスをボットとしてアプリのメッセージング部分にくっつけるのだ。メッセージングから、いろんな機能を呼び出せるようになる(メッセージングを閉じずに)。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Facebookでのメッセージのやり取りを、リアルタイムで暗号化するCrypter

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あなたがエドワード・スノーデンだったとしよう。ガーディアンのレポーターとメッセージング経由で情報を送りたくなったときにどうするか。あるいは、モスクワに見つけたCIAによってタリウムを盛られる心配がない喫茶店の情報を共有しようとする際に使えるサービスはあるだろうか。使える手段がFacebookしかないというような状況だったとすると、事態は完全に絶望的となってしまうだろうか。

そのような際に使えるのがCrypterだ。開発したのはサセックス大学の学生であるMax Mitchellだ。Facebookメッセンジャー経由で暗号化したメッセージのやり取りを可能とする。ChromeおよびFirefox版の拡張機能として動作し、事前に定めたパスワードを利用して、やりとりするメッセージの暗号化/復号化をリアルタイムで行う。

「やっつけられない対象を相手に喧嘩すべきではない、という発想でCrypterを作りました」とMitchellは言う。「Facebookという超メジャーなプラットフォームがあるなかで、独自のチャットプラットフォームを立ち上げることなどすべきではないと思ったのです。多くの人の習慣に逆らっても無駄なだけです」。

「Facebookを通じてメッセージのやり取りをする間、このCrypterは自らの姿を表に出すことなく、もくもくと仕事を続けるのです」とのこと。

まだ少々バグが残っているようにも思える。極秘メッセージのやり取りを担わせるのは、まだ若干の不安があるかもしれない。しかし友人などと実際の動作の様子を試してみるのは面白いかもしれない。暗号化/復号化の手間を意識しない、プラグイン形式の実装はなかなか面白いものだと思う。セキュリティに強いとは思えないFacebookが舞台であるのでなおさらだ。さまざまな面倒を嫌いつつ、しかし安全なメッセージのやりとりをしたいと考えている人も多いことだろう。友人と極秘レシピの交換をしたり、あるいはレポーターと命に関わる情報のやり取りをすることも可能となったのかもしれない。


 

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(翻訳:Maeda, H

Slackの上を全ワークフローが流れていく…アプリケーションを統合するチャットボットWorkbot

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2016年が始まった今、Slackのようなエンタプライズチャットアプリケーションが、にわかにホットなコモディティになってきた。そしてチャットの世界で今いちばん賑やかな議論が、チャットクライアントにいるままでほかの仕事もできることだ。Workatoが今日(米国時間1/25)発表したチャットボットWorkbotは、まさにそれをやる。

チャットボットはチャットプラットホームに統合される小さなプログラムで、高度な機能を比較的簡単なやり方で提供する。Workbotは、それをユーザが使えば100あまりのエンタプライズアプリケーションをアクセスしコントロールできる。SalesforceのCRM記録、Quickbooksの経理会計情報、Zendeskのカスタマサービスにおける対話などに、Slackの中から直接、アクセスできる。

Enterprise 2.0ツールの問題点は、それがまったく別のアプリケーションであるため、忙しい社員が意識を、今やってる仕事からそっちへ切り替える必要があることだ。そこでWorkbotでは、社員が同僚とSlackでディスカッションしているときでも、その状態のまま顧客情報などに直接アクセスできる。あるいは、いちいち指示しなくても情報を自動的にボットから得られる。

Workatoに投資しているStorm VenturesのパートナーAnshu Sharmはこう語る: “YammerやSalesforce Chatterなど、初期のコラボレーションツールは、たしかにメールをしなくていい、など、最初の好印象が醒めると、目の前にあるのは、自分で意識して世話をしなければならない新たなフィードなんだ”。

WorkatoのWorkbotなら、チャットクライアントの中から必要なエンタプライズアプリケーションと直接に対話できる。しかもその流れを、ある程度自動化できる。Amazon Echoなどと同じく、情報を得るためにはある種の言語が必要だが、’customer info’のようなシンプルな省略語を使ってタイピングの量を減らすこともできる。

Workato inside Slack.

Slackの中のWorkbot。スクリーンショット提供: Workato

 

このツールは、三つの仕事をする。まず第一に、Slackの中で、さまざまな顧客情報ソースから取り出した完全な顧客情報を見せる。ただし単なる統合化ツールではなくて、サポートチケットのプライオリティや顧客の位置、これまでの請求書、などの情報を使ってデータを選り分けることができる。三つ目は、顧客にトリガを設定しておき、特定の顧客の情報とそれに関するメッセージをSlack内のWorkbotに自動的に表示できる(例:「この人は使えるサポートチケットがあと二つしかない」)。

Workatoは、エンタプライズのアプリケーション統合化を専門にしている企業だ。高価で複雑なエンタプライズワークフローや統合化のツールを使うのではなく、Workatoのやり方は技術知識のないユーザでも自分で統合化を作れるような、単純なプロセスを作り出す。その“レシピ”をまとめるやり方は、消費者向けのIFFTに似ている。

メッセージングツールの中でエンタプライズアプリケーションの統合化をトライするのは、同社のこれが初めてではない。Microsoft Outlookの中のメールとアプリケーションの統合化は、過去にいろんな企業がやっている。

さらに、今世紀の初めには、エンタプライズのインスタントメッセージングクライアントを仕事の中心に据える、という試みがあったが、実を結ばず短命に終わった。

またFacebookは消費者向けにMessengerの中で、同様のことをトライしている

Workatoは、HipChat用Workbotの非公開ベータを、発表している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Facebook Messengerのユーザーは8億人―2016年のその戦略を探る

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SMSを無用化するチャット・ボット・プラットフォームを分岐させる。友達とオフラインで会うのを助ける。人工知能を強化する。ユーザーを喜ばせる。こういったところが2016年のFacebook Messengerのロードマップのようだ。このチャット・サービスには今や8億人の月間アクティブ・ユーザーがいる。これは昨年6月の7億人から1億人もアップしている。 3月には6億人、214年11月に5億人だった。

この数字でも明らかだが、Nielsenの調査によると、Facebook Messengerは2015年でもっとも急速な成長を遂げたプラットフォームだった。iOSアプリとしてはFacebook本体のアプリに次ぐ2位のダウンロード数となっている。 やり取りされる写真は月間100億枚以上だという。

一部の市場ではすでに独占的な地位を獲得したFacebookのチャット・アプリは、ライバルを根絶し、デベロッパーを組織して強固なエコシステムを作り、これまでのチャットとは異なる総合的なメッセージング・サービスとなるべく動き始める準備が整ったといえるだろう。

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今日(米国時間1/7)発表された公式ブログの記事でMessengerの責任者、 David Marcusは2016年の戦略を概括している一方、私は昨日、Messenggerのプロダクトのトップ、Stan
Chudnovskyを取材する機会があった。下記はMessengerの戦略と私が取材で得た感触をまとめたものだ。

まず2015年のMessengerの実績は―

  • 処理速度の改善
  • ビデオ通話
  • 絵文字、ハンドルネーム、カラーテーマによる会話のカスタマイズ
  • Messengerを利用した顧客サポート
  • Messenger内での支払いと受け取り
  • コンテンツと表現のためのアプリ制作のプラットフォーム
  • ロケーション共有の改善
  • 発呼者/メッセンジャー ID
  • 友達でないユーザーとのチャット
  • Photo Magicによる写真の自動共有
  • バーチャル・アシスタント、M
  • 交通機関プラットフォームとなるUberアプリ

2016の計画と予測

計画: 電話番号を追放する

Messengerは、アメリカではメッセージアプリとして(Googleには悪いが)圧倒的に優位な地位を築いている。多少とも意味のある競争相手はSMS/iMessageだけだ。FacebookのMarcusは「SMSというのは昔の二つ折り携帯に適合したサービスだ。今やわれわれはスマートフォンの時代のチャットを必要としている。写真、スタンプ、絵文字、GIFアニメ、支払い、ロケーション、交通機関などありとあらゆるコンテンツの処理がチャットには求められている。SMSは多様なコンテンツをうまく処理できない。Messengerは人々にSMSを捨てるよう説得することができるだろう。

MessengerはFacebookのユーザーなら誰でも利用でき、誰とでもどんなメッセージでも交換できるので、相手の電話番号を知る必要さえほとんどなくなっている。 インターネットに接続している人間すべてを一つの巨大なコミュニティーにまとめ上げるのがMessengerにとっての「次の大きな飛躍」となるだろう。

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予測:ビデオ・メッセージの時代が来る

モバイル時代に入って最大のヒットはビデオの普及だろう。しかし通話にビデオを用いるのはまだ始まったばかりで問題も多い。Skypeは最低だしFaceTimeはAppleのiOSデバイスでしか動作しない。MessengerはすでにVoIPによるオーディオ通話、ビデオ通話通話を実用化しているが、知名度がまだ低い。私はMessengerが2016年にはグループ・ビデオ会話サービスをスタートさせてこの状態を大きく変えるのではないかと考えている。多人数によるミーティングや会議の処理となればSMSに勝ち目はないだろう。

計画:チャットのスレッドは新しいアプリだ

ユーザーが今まで電話で行っていたさまざまな作業がMessengerのスレッド内でできるようになった。検索がウェブの中心を占めていたのと同じような意味で、今やチャットがモバイル・サービスの中心だといってもいい。
Facebookはその力をもってチャットを通販やコンテンツ流通などのプラットフォームにしようとしている。

Marcusは「Messengerは企業やサービスからアイテムを購入する(おそらく繰り返し購入することになるだろう) 新しい方法だ。ユーザーはFacebook
Messengerwを使って、きわめてスムーズかつ快適に、車を呼び、飛行機を予約し、カスタマーサービスと話すことができるようになる」と書いている。

予測:カスタマー・サービスは音声の録音メッセージからテキスト・メニューに変わる

Facebookは企業がカスタマー・サービスをMessenger内で運用し、自社のFacebookページと統合することによって、専用アプルをメンテナンスする必要なしに、はるかに快適で効率的な顧客サポートを可能にするよう望んでいる。ほとんどすべてのビジネスは顧客とのコミュニケーションを必要とする。
Facebook Messengerを利用すれば企業はそうしたコミュニケーションを無料ないし圧倒的な低価格で提供できる。現在Messengerではカスタマー・サービスで利用するための実験を始めたばかりだが、近くFacebookではMessengerのスレッドにメニューを表示するフォーマットを正式に提供するだろう。あの延々と続く録音メッセージに応じて数字キーを押すという不快な体験が追放されることを望むものだ。

計画Messengerでソーシャル・スペースを作る

われわれは毎日、Messengerでビジネスや私生活の親しい友だちと会話をしている。Facebookの普及率を考えるなら、Messengerを他の種類の会話にも使えるようにしようと考えるのは自然だ。FacebookはWhatsApp,などのチャット専用サービスの例にならって、スレッドのカスタム化、個人化を図っている。チャットの責任者、Marcusは「〔Messengerでの会話は〕個人的な意味として社会における握手に相当する」と書いている。Facebookはユーザーが「第三の場所」、つまり家庭でもなくオフィスでもない、リラックスして息抜きができる社交の場でMessengerが活用されるように方策を講じていく。

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予測:オフラインでの集まりにMessengerが使われる

Facebookはユーザーの友達をほとんど全員知っている。Facebookにログインしているユーザーが少々退屈したとき、同時に 友達の誰がオンラインになっているかも分かっている。Facebook「近くの友達」の方式を拡張して、たとえば、付近の友達の誰とオフラインで会えそうか探してくれるようになるだろう。

2015年にGoogleは同好の士を探してくれるソーシャル・アプリ、Who’s Downを発表、Danny TrinhのスタートアップはFreeをリリースした。どちらのアプリもオフラインで会えそうな友達を見つけるのが目的だ。残念ながらどちらのアプリも大きな反響を得ていない。どちらもユーザーベースが普遍的というレベルに届かず、従って実用性も低いままだ。しかしこれをユーザー8億人のMessengerがやれなるなら話はまったく違うものになるだろう。

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計画: 人工知能の強化

Facebook Assist

FacebookはMessengerを他のチャット・サービスとの明確な差別化を図っている。その膨大な資金力とエンジニアリングの資源にものを言わせて、昨年夏、パーソナル・アシスタントのMを作りあげた。人力と人工知能を組み合わせたMは、残念ながら展開が遅く、多くの資源を食うプロジェクトとなった。しかしMの経験からFacebookはユーザーがMessengerに単なるメッセージ交換以上にどういう機能を望んでいるかを教えた。また自然言語についても知るところを増やしたに違いない。こうした経験からFacebookはMessengerのインターフェイスにさらに自然言語、特に音声による自然言語を導入するようになるだろう。コマンドに従って自他のメッセージを音声で読み上げる機能はユーザーに歓迎されるだろう。

予測:チャット・ボット・プラットフォーム

ユーザーがチャット・サービスに対して望む新機能はさまざまだが、そうした個別機能の実現よりも、むしろFacebookはユーザーの希望に沿ったアクティブな応答をするチャット・ボットを制作するるためのプラットフォームの構築に力を注ぐものと思われる。Mはこうしたチャット・ボットのモデルないしフラグシップとしての役割を果たすことになる。今週私はFacebookはデベロッパーに対してチャット開発のSDKへのアクセスを密かに増大させていることを探り出した。このSDKを使うと、テキスト・メッセージでメニューを表示し、ユーザーの応答に対応して自動的にメッセージを返し、また支払い処理を行うボットが簡単に開発できる。サードパーティーのデベロッパーが企業のためにMessengerを用いた効率的な顧客サービス・システムを書けるわけだ、こうしたアプリは企業の顧客にとって便利であるだけなく企業にとってもコスト削減や新たな収益機会の獲得などのメリットがある。

計画: ユーザーを喜ばせる

Facebookは今年、Messengerに思い切って風変わりな機能を持たせる。たとえばスレッド内に雪やハートの絵文字を降らせることができるようになる。一見子供っぽい試みだが、ありきたりの退屈なSMSを使っているのではないことに気かせる効果がある。またユーザーはMessengerに少し人間らしさを感じ取るだろう。

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予測:Facebookは若い世代を惹きつけるために思い切った手を打つ

Facebookには「もうクールなサービスではなくなったのでは?」という懸念が長くつきまっている。しかし努力の重点がソーシャル・ネットワークによって社会的なつながりの場づくりから、メッセージ・プラットフォームづくりへ移るにつれ、Facebookには陳腐化を防ぐ新しいアプローチが必要になってくる。おそらくMessengerはアジアで圧倒的な人気を得ているメッセージ・サービスのライバル、LineやKakaoTalkから若者に支持されるためのヒントを多く得ているに違いない。

ライバルが提供している機能には、われわれ大人の目からすると、ばかばかしくトリビアルで子供っぱいものも含まれている。しかしこうした機能が遊び心をもつ若い層の支持の重要な源泉となっていることも確かだ。Facebookがスタンプを実装する際、社内には反対の声も強かった。しかし蓋を開けてみればFacebookのスタンプは圧倒的な支持を受けた。ユーザーが特定のプロダクトを毎日長時間使い続けるようになると、単に論理的であり機能性が高いというだけでは飽きてしまう。突拍子もないアイディアが歓迎される理由はそこにあるわけだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ウォンテッドリーがビジネス向けのチャットアプリ「Sync メッセンジャー」をリリース

Sync メッセンジャー

ビジネスSNS「Wantedly」を提供するウォンテッドリーが、ステルスでサービスを展開していたグループチャットサービス「Sync メッセンジャー」の正式リリースを発表した。ブラウザで利用できるウェブ版のほか、iPhone、Android、Mac、Windows向けにアプリも提供している。

Sync メッセンジャーは、社内外のビジネスコミュニケーションに特化したチャットサービスだ。料金無料のフリー版から、月額600円のプロ版、月額1200円のビジネス版と3つのラインアップを用意する。テキストの冒頭に「@」とユーザー名を付け、特定ユーザーに名指しでメッセージを送信できるほか、チャット内容の全文検索(プロ版以上で提供)、保存期間無期限のファイル共有(プランにより容量は変化)、URLやQRコードを利用した招待機能などを備える。デバイス間の同期もしており、サービスを各デバイスで立ち上げた際には、どこまでが既読で、どこからが未読なのかといった表示などもしてくれる。アカウントはWantedlyと連携しており、名前に加えて、会社名や役職、学歴などから知り合いを検索することも可能になっている。

これまで採用に特化したビジネスSNSを展開してきたウォンテッドリーがなぜビジネスチャットを作ったのか? 同社は「シゴトでココロオドル人を増やす」をミッションに掲げているが、このミッション実現のために、「働くすべての人のインフラになる事を目指し事業展開している」のだそうだ。そのための施策として、2015年4月には人脈管理機能「Sync サーチ」を提供しているほか、11月にはAPIの公開も行っている。今回のサービス提供もその延長線上の施策となる。

すでにSlackChatWorkTalknoteのようなビジネスチャットサービスは存在しており、ビジネスシーンでメールや電話に代わるコミュニケーション手段としてその重要性を高めている。ウォンテッドリーでもこの点に注目。また「Facebook メッセンジャーやLINEなどの既存のSNS では、公私混同が起こりやすく、職場でのSNS ハラスメントなどの問題も引き起こしている。調査(自社ユーザー399人を対象にしたもの)によると、半数近くの人がビジネスのやり取りをFacebook メッセンジャーやLINEで行うのに抵抗を感じている」(同社)といった課題があったことからプロダクトの提供に至ったとしている。

ビデオを検索してマッチするシーンの短いクリップを見つけ、メッセージングでシェアできるすぐれものアプリYarn

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2015年はGIFをシェアする年だった。と少なくともYarnは思いたいだろう。同社の最新のモバイルアプリは、友だちとのメッセージングを一桁も二桁も楽しくする。なにしろ映画やテレビや音楽ビデオなどから短いクリップを検索して見つけ、それを会話の中に挿入できるのだ。今のところYarnがサポートしているのはFacebook Messengerだけだが、今後はもっといろんなメッセージングアプリで使えるようにしたい、と同社は言っている。

しかしMessengerのアドオンとしても、Yarnは十分に楽しい。それに、Facebookのインスタントメッセージングアプリをあまり使わない人にとっても、使えるクリップが山のようにあるYarnのWebサイトは便利だろう。そこでは、人気上位のクリップを見たり、言葉でクリップを検索できる。友だちと共有したい引用句や歌詞などがあれば、それらに合ったクリップを見つけることもできる。

自分のメッセージの中に映画の名(迷)セリフとか、キャッチフレーズなどを散りばめる趣味のある人は、Yarnを人一倍楽しめるだろう。

クリップを見つけたら、そのWebページには、Messengerで送る、FacebookでLikeする、ツイートする、Pinする、Google+にポストする、などのオプションがある。もちろん、そのクリップのURLをメールなどでシェアしてもよい。

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Messenger用Yarnのモバイルアプリからも、クリップの閲覧や検索ができ、ボタンをタップすればそのクリップをFacebook Messengerへ送れる。絵文字で検索すると、見つかったビデオクリップをその絵文字の代わりにメッセージに挿入できる。

たとえば、いつものスマイリーフェイスの代わりに、Beyoncéの”Halo”の、”I got my angel now”を歌ってる箇所のクリップはどうだろう?…つまりこんな使い方。

途中でちょちょ切れているクリップもたまにはあるけど、できたてほやほやのアプリにしては、良くできている。

Yarnを作ったのは、MITの仲良し同窓生たちだ。前にPolar(Googleが買収)とIntelにいたChris Butler、同じくIntelにいたJeffrey Krauseは、共にIntelの”RealSense 3D camera”のWebインタフェイスを2014年に作った。だから二人とも、メディア関連のアプリケーションやプロダクトのデザインと開発の経験があるわけだが、彼らの最大の不満が、ビデオの検索だった。

“ビデオコンテンツを取り込んで分析するための、いろんな技術を今研究している。それらにAIとユーザの対話と、ユーザの年齢性別や好みなどの特性を加味して、‘スマートな’ビデオタイムラインを作りたい”、とKrauseは語る。“ビデオ検索ならYarn、という評価を確立したい”。

YouTubeなどのビデオサイトと違って、Yarn自身はオリジナルのビデオコンテンツをホストしない。元の素材を指し示すだけだ。同社自身がホストするのは、小さなクリップと、タグなど関連のメタデータのみ。要するに一種の画像検索エンジンだが、対象はビデオクリップだ。

“このツールを作るにあたっては、YouTubeも大きなヒントになった。つまり、YouTubeの最大のフラストレーションが、ビデオ中の特定の瞬間を見つけて取り出すことが、簡単にできないことだ。スクラビングは、かったるいたいへんな作業になるしね”、とButlerは語る。“しかも、そのままショートクリップとして使える短いビデオは少ない。ほとんどのビデオが、長い。15秒〜30秒以上あるビデオは、もう長いよ。たとえばDonald Trumpの出馬声明ビデオから、あの珍発言のシーンだけをクリップとして取り出したい。ユーザが見つけて、気に入ってしまうシーンは、どれもそれぐらい短い。そこだけを、1/100秒の精度で正確に切り取るのが、われわれの仕事だ”。

今後付け加えるべき機能として、いろんなものが同社の予定表に載っているが、その中の一つ、政治オンリーバージョンは今非公開ベータ中で、Messenger以外のプラットホームにも提供していくつもりだ。またYarnの技術をビデオ企業(ないしビデオを利用する企業)にライセンスすることも構想していて、今二社でパイロット中だ。それにより企業は、自分のビデオのアップロードや分析、検索などが迅速にできるようになる。

“コンテンツ企業がうちの技術を利用すれば、ユーザを特定のコンテンツやサイトに誘導することができる。彼らは、Yarnの技術で作ったクリップを、広告のようなものとして利用できる。ユーザがコンテンツを検索したら、それにマッチするクリップを提示すればよい”、とKrauseは述べる。

同社はまだ、自己資本だけでやっている。アプリは、iOS用Android用も無料でダウンロードできる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

まだまだ健在だったRay OzzieのチームコミュニケーションツールTalkoをMicrosoftが買ってSkypeに統合

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Microsoftが、会議用の便利な機能を揃えたモバイルメッセージングアプリTalkoを買収する。このアプリを作ったRay Ozzieは、2010年までMicrosoftのChief Software Architectだった人物。Microsoftによると、買収の対象はTalkoの技術とチーム、買収の条件(価額等)は公表されない。Talkoの社員はSkypeに加わり、Talko自体は閉鎖される。しかし、Ozzieが再びMicrosoftに加わることはない。

開発に数年を要したTalkoは、2014年にローンチし、従来の会議電話をVoIPによるクラウドベースの会話でリプレースすることをねらっている。ライブの会話を録音でき、ほかにも、会話内にブックマークを作れる、ユーザにタグをつける、後から会話内に非同期でフォローアップメッセージを吹き込み、それを共有できる、などの機能がある。

Microsoftの発表によると、Talkoの技術と人材を獲得したことによって、SkypeとSkype for Businessの機能および能力を“強力に”拡大する。一方TalkoのWebサイトには、アプリとサービスを2016年3月に完全に閉鎖する、とある。それまでに既存のユーザは、過去の会話(音声、テキスト、写真)をエキスポートできる。

Talkoのどの機能がSkypeに統合されるのか、に関してはまだ発表がない。チームが知識と能力をSkypeのチームに持ち込む、という言い方だけだ。

Microsoftへの身売りを決めた理由について、Talkoは率直に語っている:

“…コミュニケーションアプリは全体としては成功しているが、個々に見ると二極化している。ごく少数のアプリがヴァイラルな成長を遂げている一方で、その他大勢は成長のないニッチに落ち込んでいる。Talkoには高い価値と利用の楽しさがあると信じており、チームはこれまで、ユーザの要望に逐一応じてきたが、利用者は熱心なニッチにとどまっている。もっと大きなインパクトを与えうるアプリだと、われわれは信じているので、そろそろやり方を変えるべき時だ。”

Lotus NotesのファウンダOzzieがMicrosoftに会社を売るのは、これが初めてではない。前は2005年にGroove NetworksをMicrosoftに売り、その後MicrosoftのChief Software Architectになった。

ZDNetによると、これはMicrosoftの、今年の20個目の買収である。

 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

メッセージングアプリでコンピュータサイエンスおたくがデザイン偏重のWebに復讐する

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[筆者: Indus Khaitan](Oracleに買収されたエンタプライズモバイルのBitzer Mobileの協同ファウンダ。その前はソーシャルメディアのコンテンツ発見プラットホームSezWhoのCTO。)

初期のWebサイトは単純なHTMLだった。長いHTML文が何でも表現し、左右対称のページレイアウトが好まれた。CSSがなかったので、今日のように、HTMLのコードが三次元的に肥大することはなかった。ぼくは最初からCSSが嫌いで、今でも大嫌いだ。

敬愛すると同時に憎たらしくもあるデザイナーたちが、ぼくのWebを乗っ取ってしまった。彼らは、ぼくのシンプルなHTMLのコードを、CSSとJavaScriptの煮えたぎるマグマの中に放り込んだ。Webサーバ以外の部分では、元々デザイナーだった友だちの多くが、Webデベロッパやアプリのデベロッパになった。

しかしぼくは、あくまでもコンピュータサイエンスのエンジニアなので、Webデザインという軽薄なアートに手を染めることはなかった。その代わり、お金を払った。たくさんのお金を、Webデザイナーたちに払った。

Webのフロントエンドの開発は、今や混乱のきわみだ。フォームの記入欄を表示するといった簡単なことでも、10とおり以上ものやり方がある。そしてそれらのやり方は標準性がなく、どれもばらばらだ。ささやかなHTMLをCSSで粉飾し、それにJavaScriptを加えてページを100%混乱させる。言うまでもなく、同じマークアップコードを複数のJavaScriptフレームワークが管理していると、混乱は倍増する。もっとひどいのは、複数のデベロッパが触ったページだ。それは、複数の外科医が昼休みにバーガーを食いながら手術をした患者の体になる。

モバイルアプリともなると、デザイナーへの依存度がWebの10倍になる。さまざまな画面サイズや、解像度、ボタン、画像、それらと絡み合うテキスト…これらを管理しなければならない。そしてルックスがすべてに優先するから、関係データベースの湖から流れ出るビットの内面的な美を鑑賞する楽しみは、消え去る。

でも、解脱の時が近づいている。チャットのウィンドウが、新しいユーザインタフェイスになりつつある。エージェント(人間またはマシン)と会話をする、仕事はそれだけだ。今日の、ごてごてしたWebページと違って、メッセージングアプリにはマークアップがなくて、テキストをネットワークに乗せるだけだ。Human Computer Interaction(HCI)の理論は、人間の日常の動作に倣え、と教える。メッセージングアプリなら、それが可能だ。

チャットでコンピュータサイエンスが再び輝きを取り戻す。

メッセージングアプリは今でも、新種が続々出ている。Magic, GoButler and Operatorなどなど、WeChatの成功の後を追うアジア製が多い。いずれも単純なテキストメッセージをやりとりするだけがアプリの仕事だが、料理の注文も、タクシーの呼び出しも、航空券の予約も、何でもできる。どれも人間の生活を助ける人間コンシェルジュが相手だが、中には人間とマシンの対話もある。後者の場合でもしかし、人間の日常の会話を真似ている。人間がエージェント(人間または機械)に話しかける。向こうにいる人間またはマシンがメニューを説明し、配達してほしい品物の購入トランザクションが完了する。

チャットでコンピュータサイエンスが再び輝きを取り戻す。Webページやアプリの画面で、何をどこに置こうか考えるのではなく、チャットアプリでは、機械学習やデータ構造をめぐって本物のイノベーションが起きている。単純なテキストによる会話が定型データへと整理され、JSONのペイロードを介してどこかのAPIに投入される。

今日では、アプリの多くを人間がサポートしている。ときには、人間の大群が。でも彼らの仕事には、機械学習の技術が使いやすくなったために、完全に自動化できるものが多い。たとえば、誰でも使える機械学習エンジンIBM Watsonをベースとして、(Facebookが買収した)wit.aiのような新進スタートアップが続々登場している。Y Combinatorの傘下にも、MonkeyLearnのような機械学習大衆化サービス、AIaaS(artificial intelligence-as-a-service)が増えているという。

機械学習をクラウドサービスとして使えるようになり、メッセージングがユーザインタフェイスになれば、今や時代は再び、コンピュータサイエンスおたく(nerd)のものだ。メッセージングアプリによって、今日のWebページが陥(おちい)ってしまった軽佻浮薄なフレームワークにおさらばできる。そして、人間と機械の対話の、単純性を取り戻せるのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Facebook Messengerが読んだら消えるメッセージを実験中…人間の日常生活の会話を模倣

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Facebook Messengerが、読んだら消えるメッセージをテストしている。今はフランスの一部のユーザに提供されている機能だが、メッセージは送ってから1時間以内に消える。このニュースは、BuzzFeedが最初に報じた。本誌は今Facebookに、全面展開のスケジュールなど詳細を問い合わせている。

短命メッセージでMessenger自身も楽になるが、なにしろ今ユーザが7億もいるMessengerが、一時はFacebookが30億ドルで買うことを検討したと伝えられるSnapchatと、もろに競合することにもなる。Snapchat以外にも、上位のメッセージングアプリの一部が、蒸発するメッセージをサポートしている。

たとえばユーザ数2億1100万のLineは最近、隠れチャット(Hidden Chats)と名づけた暗号化メッセージを立ち上げた。これも一定の時間が経つと消滅する。中国最大のメッセージングアプリWeChat(ユーザ数5億)では、2014年からメッセージのリコールができる。

しかしFacebook Messengerの短命メッセージ機能は、ほかの人に知られたくない情報を送ることだけがねらいではない。本誌ライターのJosh Constineが触れているように、消えるメッセージは人間の実生活における会話の特性でもあり、それをMessengerは読了確認メッセージ(read receipts)や即席自撮りで再現しようとしている。

Facebookは前にも短命メッセージを実験したことがある。2012年の12月には、Snapchatが離陸した直後、FacebookはPokeをローンチした。これは、写真やビデオが消えるサービスだ。

当時Snapchat殺しと騒がれたFacebook Pokeは、しかしユーザが増えなかった。一方Snapchatは月間ユーザ数2億に達し、立派なエコシステムができて、単なる消える写真にとどまらず、Live Storiesのようなリッチな機能も提供するようになった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Atlassianがデベロッパのための多機能チームメッセージングプラットホームHipChat をローンチ

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Atlassianが2012年に買収したチームチャットプラットホームHipChatでは、デベロッパがそのインタフェイスの中で直接に動くアプリケーションを作れる。

それまでは、インバウンドメッセージをHipChatにプッシュする場合、そのAPIを使ってカスタムのスラッシュコマンドを作っていた。HipChatのコンペティタSlackが、まさにそのやり方だ。しかし今度新装ローンチしたHipChat Connectは、もっと進んでいる。

HipChatのゼネラルマネージャSteve Goldsmithがこう説明する: “HipChat Connectは、アプリケーションやWebやモバイル、(テレ)プレゼンス、チームメッセージングなどの様々なコンテキストをすべて受け入れて、複数のアプリケーション間で切り替えることなく、どんなアクションでも直接受け付けるので、仕事がすごく楽になる。HipChat Connectを使ってデベロッパは、会話の中から直接アクションを取り出す完全なアプリケーション体験を構築できる”。

すでにMeekanやNew Relic、PagerDuty、StatusPage.io、Zendeskなどが、アプリケーションのHipChat Connectバージョンを作っている。

Goldsmithによると、これらのアプリケーションはデスクトップとモバイルの両方で使える。“モバイルとデスクトップの両方にまたがって、HipChat内で直接、リッチなアプリケーション体験を作りたいデベロッパのために、そのために必要な面倒な処理をすべてHipChat Connectが引き受けている。今回われわれが作ったのはコンテキストを認識できるシステムなので、ユーザが今モバイルとデスクトップのどっちにいるか、そのプレゼンスはどうか、どのチームに今いるかなど、いろんな状況〜コンテキストを理解する。今後は位置やビデオなども認識できるようにしたい”。

デベロッパは自分のアプリケーションをAtlassian Marketplaceで売ることができる。今そのマーケットプレースには、約2000のアドオンがあり、3年前の立ち上げから今日までで1億ドル以上を売り上げた、という。

チーム内チャットというと、今はSlackの人気が突出して大きいが、HipChatもかなり良さそうだ。今ではAmerican ExpressやMarriott、Whole Foodsなども利用している。同プラットホーム上を行き交うメッセージの数は、2015年年初の40億から、今では80億と倍増している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

心理療法の面談という面倒な束縛をディスラプトしたTalkspaceが、テキストに加え音声とビデオを導入

talkspace

毎週25ドルの料金で、ユーザがセラピスト(療法士)に無制限にメッセージングできるサービスTalkspaceが今日、これまでのテキストだけに加えて、非同期のオーディオとビデオの使用を可能にした。

このいわゆる‘視聴覚メディア’が使えるようになると、患者とセラピストとのあいだに一定の信頼関係があれば、コミュニケーションの深化によって心理療法の効果も上がり、またTalkspace自身は他社との競合で優位に立つ。

まだベータの現状では、Talkspaceのユーザの3〜4%がビデオメッセージング、6〜7%がオーディオメッセージを使っているにすぎない。CEOのOren Frankは、SMSの利便性は主にテキストメッセージングにある、と認めている

Talkspaceは2012年の6月に、デジタル時代の心理療法を目指して創業された。バックエンドでIBM Watsonを利用しているTalkspaceは、ユーザにもっとも合ったセラピストを見つけ、両者のあいだにコミュニケーションのチャネルをセットアップする。

Talkspaceを使うと、毎週1時間セラピストに会うという束縛から解放され、週の料金25ドルでセラピストにメッセージをいくらでも送れる。セラピストへのアクセスが気軽になるだけでなく、通信の完全な記録が作られるので、治療効果も上がる。

セラピストの側では、スケジュールが楽になるだけでなく、より多くの患者に対応できるようになる。今年の5月の時点では、250名あまりの専門(==有資格)療法士がTalkspaceを利用していた。

同社はこれまで、4回のラウンドで計1300万ドルを、Spark、Metamorphic、Softbankなどから調達している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。