インターネットサービスを「繋げて」使うIFTTT、より「自由」なAndroid版がついに登場

Internet上のサービスを繋いで処理を自動化するIFTTTのAndroid版が登場した。そしてこのAndroid版、iOS版と比較するとよりOSレベルの連携が見られるようだ。もちろんこれはAndroidの「レッセフェール」の方針によるものだ。すなわち、アプリケーション側からOSの機能をいろいろと操作しやすくなっているのだ。

IFTTTのAndroid版の登場は、多くの人にとっては予想よりもはるかに長くかかったのではないだろうか。IFTTT自体、間もなくリリースされるはずだという噂に対し、肯定的な様子をみせたこともあったが、これまでは結局「偽情報」となってきていた。CEO兼共同ファウンダーのLinden Tibbetsに、技術的な問題なのか、それともAndroid版に向けたリソースの問題だったのかを尋ねてみた。

「問題はリソースにありました」との回答だった。「シリコンバレーでは、どうやらAppleないしiOSアプリケーションを開発したいという人が多いようです。iOS版に向けるのと同じような熱意をAndroidアプリケーション開発に向けている人というのは探すことが難しいと感じています。もちろん、そうした状況は変わりつつはあります。IFTTTでも幸運に恵まれ、Android世界の中で生きているようなJordan Beckと出会うことができたのです」。

Appleの制限的な姿勢もある中で、IFTTTは非常に便利なツールとして広まっていった。iOS 7を搭載するiPhoneやiPadで便利に使ってきた人も多いことだろう。そしてこの度、Nexus 5で使ってみたが、大画面にも非常に馴染んでいて使いやすかった。iOS版にあった機能はほぼそのまま踏襲されており、Androidの自由さを活かした機能実装もなされている。

「Androidアプリケーションでは、ボリュームコントロールやWiFi、壁紙などのデバイスレベルの操作も行えます。電話履歴やSMSログなどを利用することもできるようになっています」とTibbetsは言っている。iOS版ではSMSを送ろうとすれば送信元が「IFTTT」という名前になってしまっていたが、Android版では自ら送るのと同様なスタイルでSMSを送信することもできる。「Android版では、特定のイベント発生時にメッセージをある意味で共有するような“インテント”という仕組みも用意されています。こうしたものを活用して、Android専用のレシピなどが急速に登場してくるだろうと期待しています」とのこと。

レシピ共有用のチャネルで、Android専用のものとしてDeviceにも注目したい。WiFiに接続したり切断した際に、壁紙を変更したり着信のベル音の大きさを変更するようなことができる。他にもlocation、notification、phone call、photo、あるいはSMSなどといったチャネルがある。Android特有の機能を活かして可能性を探るレシピが多く登録されている。

仕事が終わったときに奥さんにメッセージを送るときにも、他のサービスを介さずに、直接送ることができるようになった。また、かかってきた電話をとらなかったとき、PhillipsのHueライトを赤くして注意を促すといったレシピもある。また、留守番メッセージが入ったのに直ちにチェックしなかった場合に、メッセージの送り主にSMSを送るというものもある。

IFTTTのAndroid版ではiOS版やウェブ版のものに、いろいろと面白い機能が付け加えられているようだ。Androidの「自由さ」を活用することで、IFTTTの可能性がどこまで広がるのかということを感じさせてもくれる。アプリケーションはこちらから入手することができる。

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(翻訳:Maeda, H


モバイルは途上国の識字率をめざましく向上: UNESCOの調査報告より

UNESCOの最新の報告書によると、モバイルデバイスは途上国における識字率の向上に貢献しうる可能性があり、しかもそれは今では、世界のほぼすべての人口に普及しつつある。それにまた、この件に関しては高価なタブレットやスマートフォンは必ずしも必要なく、むしろeブックリーダーはフィーチャーフォン上のものが多く使われている。

この報告書は、エチオピアとガーナ、インド、ケニア、ナイジェリア、パキスタン、およびインドの計5000名に対するアンケート調査の結果だ。“物理的な本が乏しいところでも、携帯電話は豊富にある。携帯電話は今でも主にごく基本的なコミュニケーションのために使われているが、しかしそれでも、いちばん簡単な携帯電話ですら長文のテキストへのゲートウェイだ”、と述べるこの報告書は、その作成にNokiaが協力している。同社は今でも、売上の相当部分がフィーチャーフォンなのだ。また、アジアとアフリカを対象とするモバイルの読書プラットホーム(無料の)Worldreaderも、この調査に協力した。

発行日が偶然にもWorld Book Dayと同じ日だったこの調査報告は、国連のデータを引用しつつ、世界の60億あまりの人びとが携帯電話を常用しているので、68億と言われる世界の総人口が、可能性としては読むための素材にアクセスできるのだ、と述べている。

回答者の18%は、eブックのプラットホームは携帯のデータ料金が高くて利用できない、と言っている。報告書によれば、Worldreader Mobileはデータを圧縮しているので1000ページの本のダウンロードに2~3セントしかかからないそうだ。データ料金が気になる18%に対して、50%はまったく気にならないと答えている。

携帯を使って読むことに熱心なのは、とくに女性である。携帯で本などを読む機会は、女性が男性の6倍に達する。モバイルで読書をしている人の77%は男性だが、読む時間は女性の方が多くて一か月に約207分、男性はわずか33分だ。調査対象となった親たちの1/3は、携帯電話を使って子どもに本を読んでやる機会がよくある、と答えている。

しかしまだ、おもしろいコンテンツが少ないという問題があり、回答者の60%は、それが携帯電話で何かを読むという行為の障害になっている、と答えている。Worldreader Mobile上のクリック数がいちばん多い人気コンテンツは、一位がロマンス(恋愛小説)、次位が宗教に関する本だ。もっとも多い検索語は、Harry Potter、Romeo and Juliet、Animal Farm、そしてTwilightだった。

Worldreaderは、元MicrosoftとAmazonの役員だったDavid Risherと、スペイン(バルセロナ)のビジネススクールESADEの元マーケティングディレクターColin McElweeが、2010年に創設した。同社の目標は、今年の終わりまでに100万人以上のモバイルユーザに同社の無料のeブックへのアクセスを提供することだ。

写真はWorldreaderのFacebook Pageより。

〔重要な訳注: 原文のコメントによると、携帯上の読書時間一か月207分は、207時間の間違い。…このコメントも、間違いのような気がするが(報告書原文[PDF]のp30(物理ページではp26)を見てください)。〕
〔余計な訳注: 携帯電話の常用による識字率の向上を、読書(既製の長文テキストを受動的に読むこと)のみに結びつけるのは、あまりに短絡的・視野狭窄的ではないでしょうか…。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


スマートフォンの新進スタートアップOnePlus, CyanogenMod搭載でカスタマイズの自由を強調

スマートフォンは機種によってどれも他と違う性格を持っているが、今度出たOnePlus Oneは(HTC OneのOneと混同しないこと)、仕様的にはもっとも高価格帯に属するスマートフォンと肩を並べつつ、しかしお値段的には彼らよりも広い客層をねらっている。OnePlus Oneは白の16GBバージョンが299ドル、黒い64GBが349ドルで、5月半ばに発売される。より魅力的なスペックと、より買いやすい価格でNexusキラーをねらっており、CyanogenModの搭載によりユーザ体験のカスタマイズの幅が大きいことが特長だ。

OnePlus OneのプロセッサはSamsung Galaxy S5と同じSnapdragon 801 2.5GHzクァドコア、RAM 3GB、5.5インチ1080pのIPSディスプレイをGorilla Glass 3が保護、Sony製13MPのリアカメラは4Kのビデオも撮影可、フロントカメラは5MPだ。バッテリーは3100mAh、デュアルバンド802.11ac WiFi、Bluetooth 4.0、さらにGSM、WCDMA、そしてLTEに対応。

〔ここにスライドが表示されない場合は原文を見てください。〕

電池が交換できない、microSDカードのスロットがない、など不満もあるが、OSにCyanogenModを採用していることは、それだけでもおもしろい。OnePlusのファウンダPeter Lauは元OppoのVPで、Oppoの旗艦機N1にこのAndroidフォークを搭載した張本人が彼だ。Oneの背面には、OnePlusのマークと並んでCyanogenのロゴが彫られている。ありとあらゆるカスタム化が可能、オープンなアクセス、ROMをフラッシュできる、SMSの暗号化、などが最初からサポートされている。

5月半ばにローンチされるのは、オーストリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、香港、イタリア、オランダ、ポルトガル、スペイン、台湾、イギリス、そしてアメリカ合衆国だ。今のスマートフォン市場で新興企業が先頭集団に食い込むことはきわめて困難だが、この製品に込められた同社の主張には力が感じられる。どれだけの消費者が、今の快適なOEM製品を捨てて新しい冒険を楽しむか、それを見守りたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


安全運転のために運転時にiPhoneの機能を制限する方式でAppleが特許を取得

AppleInsiderによると、Appleにこのほど認められたパテントは、多くの不注意運転を防止するかもしれない。その技術は、携帯電話に搭載されているセンサや、あるいはBluetoothなどによる車への直接接続により、デバイスの機能を制限し、運転中にはSMSやメールなどにアクセスできないようにする。

このパテントは加速度計などデバイス搭載のセンサからの情報により、車が走行中か停車中かを判断し、それに従って機能をロック/アンロックする。最近はそんな機能が最初からある車もあるから、そんな車なら携帯をBluetoothで接続するなどの手間は要らない。Appleのシステムは、デバイス上のセンサではなく、車から直接、今走ってる/止まってるの情報を得ることもできる。

またこのパテントが記述している機能の中には、“今運転者以外のほかの人が携帯を使ってるから大丈夫”、とシステムに教える機能がある。それは顔認識を利用して、今自分を使っている人間が運転者でないことをデバイス自身が判断するのだ。そして運転者ではない、と判断したら、走行中でもメールなどをロックしないのだ。

しかしこのパテントは、車の運転以外の領域もカバーしている。すなわち運転モードのほかに親業モードがあって、子どもがSMSなどを使おうとしたときにはパスワードの入力を求める、といった使い方ができる。親が一部の機能を要パスワードに設定できる機能はiPhoneに前からあるが、今回のはその機能の拡張だろう。

でも、現段階では、Appleがこういうものを製品に実装することはないと思われる。今のAppleは、iOS 7.1におけるSiriによるCarPlayの統合のように、コミュニケーションの安全オプションを運転者に提供することに、関心があるようだ。単純に何かの機能をロックしたら、それが運転時の安全に寄与するものであっても、ユーザの大半がフラストレーションを感じるだろう。むしろCarPlayの今後のバージョンではますます、コミュニケーションをスマートフォンがアシストする、という方向に進むだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Nokia買収によりWindows Phoneスマートフォンの93.5%が‘Microsoft製’になる

遅れと小さなトラブルを経験した、Microsoftの72億ドルのNokia買収劇は、金曜日にその終幕を迎える。その幕引きに伴い、MicrosoftはWindows PhoneのデファクトのOEMになり、そのプラットホームの一員であるスマートフォンの相当な部分を製造販売していくことになる。

Nokiaの資産は今後、Microsoft Mobileと呼ばれる。

今年の4月に関するAdDuplexのデータによると、Nokia製のWindows Phoneハンドセットはそのグローバル市場の約93.5%を占める。つまり今週末にMicrosoftがあの会社のハードウェア資産を手中にすると、実質的にその全市場を所有することになる。

下図がその比率だ:

Microsoftは今、世界中のOEMパートナーたちに求愛して、そのモバイルプロジェクトに取り上げてもらおうとしている。これまですでに、Nokiaのスマートフォンビジネスに大金を投じたMicrosoftは、今度は多くの他社に対してうまく振る舞わなければならない。

Windows Phoneはラテンアメリカとヨーロッパでシェアを拡大してきたが、合衆国市場への参入ぶりは、まだごく限られている。

画像: FLICKR/Vernon Chan; CC BY 2.0のライセンスによる(画像はトリミングした)

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple、iOS 7.1.1をリリース―指紋認証の精度低下問題などに対処

今日(米国時間4/22)、AppleはiOS 7のアップデートを行った。新しいiOS 7.1.1にはバグ修正といくつかのマイナーな改良が加えられている。

その一つはTouch IDの改良だ。つまりiPhone 5sにおける指紋認証の精度改善だ。Touch IDに登録した指紋の認証制度が時間が経つにつれて低下するという問題が一部のユーザーで生じていた。

今回のアップデートでこの問題が解決されていることを期待したい。

AppleInsiderによると、Appleはこの指紋認証精度の低下への対策を準備していたというから、それが今回発表されたのは予想どおりだ。Appleのリリースによると、「アクセシビリティ」の「自動読み上げ」をオンにしているときにBluetooth接続のキーボードに生じる不具合も解消されたという。

アップデートするには「設定」の「ソフトウェアアップデート」を開くか、コンピュータに接続してiTunesを開けばよい。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Optimizelyが強力な6製品をリリース、人材育成に加えてiOS対応で”モバイル戦争”にも参入

4月17日(米国カリフォルニア時間)、世界中で6000社以上の顧客を抱える、ウェブサイトの最適化のためのA/Bテストツールの急成長企業であるOptimizelyが強力な6つの製品をリリースした。新製品には、iOSへの対応や、コミュニティと人材育成のためのプラットフォームである「Optiverse」に加えて、A/BテストツールをAPIとして解放したことで、例えば、Bluekaiと連携したデータに基づいたオーディエンス・ターゲティングも可能になった。さらに、刷新されてシンプルになったテスト結果ページでは、ユーザーのプロファイルごとにA/Bテスト結果を詳細分析することが可能になった。

ウェブページのA/Bテストで経験があり資金力もあるOptimizelyのモバイル参入は、文字通り戦いの開始ということになるだろう。

サンフランシスコ市内にて開催中のOpticonに登壇した共同創業者でCEOのダン・シロカーによると、これまでの受動的なA/Bテスト環境に加えて、能動的に「データをアクションに変えていく」ためのアップデートであるとしており、モバイル戦争への参入のみならず、これまでの単純なテストツールに加えて、リアルタイムのもしくは取得済みの(ビッグ)データ活用という、”ホットな”と分野への参入も意味している。

具体的な6つのアップデートは、次の6つ:

Optimizely for iOS – 高速でスケーラブルなiOSアプリ向けのA/Bテスト環境。先日Optimizelyのオフィスを訪問した際に「Mobile War Room」と書かれた部屋があったのを覚えているけれど、試行錯誤の上、満を持してのモバイルA/Bテストへの参入ということになる。LeanPlumVesselAptimizeといった先行者がひしめくモバイル向けA/Bテスト市場において、ウェブページのA/Bテストで経験があり資金力もあるOptimizelyの参入は、文字通り宣戦布告ということだろう。

Optimizely Developer Platform- Optimizelyの一連の機能を利用可能なAPIを用いて、これまでのウェブサイト上のVisual Editor上でのテストに加えて、デベロッパーがコードを用いて製品に直接A/Bテストを埋め込むことができるようになった。例えば、今回発表されたインテグレーション・パートナーであるBlueKaiがExperiment APIを用いて実装したツールでは、Bluekaiが収集したデータを用いて、対象とするユーザ・セグメントごとにパーソナライズされた表示をするA/Bテストも可能になった。例えば、直前にクルマに関連したウェブサイトを訪問した人には、クルマに関連したコンテンツを表示し、コンバージョンを最大化するなどが可能になった。

Audiences – 刷新されてシンプルになったテスト結果ページでは、サイト訪問者であるオーディエンスの属性に応じてパーソナライズしたコンテンツを表示可能になり、ユーザーのプロファイル毎にテスト結果を詳細分析することが可能になった。例えば、自社のウェブサイト訪問者がどんな検索キーワードで流入したのかといった訪問者データやBluekaiのようなサードパーティの提供するデータ応じて、分析結果を分けたレポートを生成し、チーム内で共有するなどが簡単にできるようになった。

Optiverse – A/Bテストに応じた最適化を実行できる人材へのニーズが高まっていることに対して、A/Bテストに関して情報交換や意見交換が可能な「コミュニティ」、Optimizelyの利用方法についての知識ベースを提供しサポートのチケットの投稿も可能な「Support」、さらに、人材育成のための学習コンテンツを集約した「Academy」から構成されている。Danによれば、「かつて”Optimizelyの運用経験が10年以上”という求人を観たことあるけれど、それを観た頃はまだ創業2年目だったけれど、これからは、10年の経験のあるような人を育てたり見つけたりすることがしやすくなる」とのことだ。

Customer Certification- これも人材不足を解決するためのものであり、OptimizelyのOptimizelyのプラットフォームへの理解度、デベロッパーとしての開発能力、テストに基づいた戦略立案能力についてのサーティフィケートを証明することができる。人材育成のみならず、採用の歳にも、一つの強力な指標を提供してくれることになりそうだ。

サンフランシスコ市内にて開催中のOpticonに登壇した共同創業者でPresidentのピート・クーメン氏。

OptiConにて、午後に行われた“テスト文化をどう作るか”というセッションでは、Brooks BellでCMOを勤めるグレゴリー・ヌグ氏が「経営陣の理解とスポンサー(予算化)が、組織内にテストに基づいたカルチャーを作るためには最も重要だ」という話がでた一方で、GoogleでProduct Marketing Managerを勤めるクリスタ・セイデン氏が「ツールと人材も重要であり、特にチーム内にテストについて理解し、を実行できる人材の存在も不可欠だ」と語った。

これは、余談だが、テストに基づいたイテレーション(繰り返しの改善)を推奨する『リーンスタートアップ』(日経BP)は良書であり、世界的に企業が成長していくための強力な手法を提唱したものの、概念と事例の紹介に終始し、書籍からだけではリーンスタートアップを自社で再現し、具体的に実践するのが難しいと、僕は個人的に感じていた。けれど、「Lean UX」という視点でリーンスタートアップの普及に大きく貢献しているジャニス・フレイザー氏によれば、「エリックは、検証に基づく組織カルチャーと作るには、マネジメント層の理解とサポートが不可欠との意図から、あえて具体的なマニュアル形式にせずに、概念と強力な事例の紹介に終始する書籍にした」とのことだ。「その結果、リーンスタートアップは、世界的にスタートアップ、大企業、政府機関等を巻き込んだ大きなムーブメントになり、LUXrでUX指向でリーンスタートアップを実践する方法を教えたり、リーンアナリティクスのような具体的な指南書が後に続いている」とのことだ。Optimizelyも、リーンスタートアップと同じように、A/Bテストをより多くの組織に文化的にも人材的にも根付かせていけるか、GrwothHacker.jpも運営する僕としては個人的に期待している。


Facebook、リアルタイムで位置情報を公開して友達と交流できるNearby Friends機能をスタート―利用はオプトイン

今日(米国時間4/17)、Facebookは新しいオプトンイン機能、Nearby Friendsの提供を開始した。これは友だちがどのくらい離れたところにいるかをリスト形式でリアルタイムに表示する機能だ。そう聞けばすぐにプライバシー上の懸念が思い浮かぶかもしれないが、Nearby Friendsは友だちとオンライン上ではなく実際に会って交流する時間を増やす効果がありそうだ。この機能はiOS版Android版ともにここ数週間かけてまずアメリカで公開される。

Nearby Friendsを開発したのはFacebookが2012年に買収した位置情報共有サービス、GlanceeのAndrea Vaccariのグループだ。このアプリは近くにいる友だちのリストを表示すると同時に、近くに友だちがいることを通知してくれる。またその友だちが正確な位置の情報を公開している場合は、地図上でどこにいるか表示させることができる。

Nearby FriendsはFacebookほど巨大なユーザーベースを持っていないFoursquareやGoogle Latitude〔の機能を受け継いだGoogle+〕などのライバルにとって脅威となるかもしれない。

プライバシーについては、Nearby Friendsはオプトインなので、興味がなければそのまま無視していればよい。また利用ができるのは18歳以上のユーザーに限られる。また情報共有は相互的モデルを採用している。つまり、ともにこの機能を有効にしているユーザー同士でしか情報は共有されない。また正確な位置情報を知ることができるのはその相手が明示的に位置を公開している場合に限られる。

特定の友だち、ないしグループを指定して位置情報を公開することができるが、多くのユーザーは特に指定せず友だち全員に公開してしまうだろう。それと位置情報の公開をいったんオンにするとオフにすることを忘れがちだ。これによって思わぬ形で位置情報が共有されないよう注意する必要はある。

Nearby Friendsの仕組み

Nearby Friendsアプリが利用できるようになると、Facebookの設定メニューのアプリ・セクションの「もっと見る」に表示される。ユーザーはここからオプトインし、共有範囲を友だち全員、あるいは特定の友だち、グループに限定するか選択できる。

オプトインしてアプリを有効にすると、Nearby Friendsのリストが表示される。リストは0.5マイル(800m)以下、 0.7マイル(1.1km)以下、1.8(3km)マイル以下という距離別の3グループに分けられ、同じくNearby Friends機能を利用している友だちが表示される。リストにはその位置情報が確認された最近の時刻と、大都市の場合、地区名も表示される。

リストに表示された友だちの名前の横の矢印アイコンをタップすると、自分の正確な位置をその相手に送信できる。また位置共有を終了させる時間も指定できる(一時間、数時間、明日まで、手動で停止するまで、など)。また最大40文字までのメッセージを送信することが可能だ。

FacebookのNearby Friendsが他の位置情報サービスと大きく異るのは、位置そのものの共有というより、友だちとの距離を中心にしていることだ。われわれにとって重要なのは友だちが地図上のどの位置にいるかよりも、むしろ自分のいる場所に対してどのくらい近くにいるかだ。誰か友だちがすぐ近くにいると分かれば、矢印アイコンをタップして会いたいという意思表示をするという仕組みだ。無制限に位置情報公開するのは、具合の悪いときに友だちが会いに来るかもしれない。Nearby Friendsの場合は、会いたい側が自分の位置を先に相手に伝える仕組みなので、そのような問題は起こりにくくなっている。

下はNearby Friendsの仕組みを紹介するFacebookのビデオだ。

ユーザーがNearby Friends機能を使う場面は、たとえば、公園や観光地、コンサートなどだろう。また時間が空いたのでお茶を付き合ってくれる相手はいないかと探す場合もあるだろう。馴染みのない町を訪問したとき、現地のFacebook友だちを探すということもあるかもしれない。旅行中など家族同士で正確な位置情報を共有する機能を常にオンにしておき、お互いの動静が常に分かるようにしておくという使い方もあるかもしれない。空港で飛行機から降りた時、近くに友だちがいるか探してタクシーの相乗りをもちかけるなどというニッチな利用法もあるかもしれない。

広告への利用はあるか?

現在Facebookでは、Nearby Friendsをターゲット広告に利用する考えはないとしている。しかし町で近くのレストランやバーゲンセール開催のお知らせがニュースフィードに表示されたら便利だろう。そういう形の広告であれば、ユーザーにも広告主にもきわめて有用かつ効果的だということは否定できない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Samsung、柔軟な姿勢でAndroid、Tizen、Android Wearなどのバランスを模索中

Reutersの記事によれば、Samsungは年内に、Tizenを採用したスマートフォンをリリースする予定となっている。また、Androidベースのスマートウォッチもリリースするのだそうだ。方針が定まっていないようだと評価すべきなのだろうか。

Samsungは現在、スマートフォンはAndroid(およびWindows Phone)ベースのもののみをリリースしており、最新のスマートウォッチはTizenベースとなっている。この既存路線も逆を行うというのが、Reuterの伝える話だ。

この話が真実であるとして、これはSamsungの混乱ぶりを示すものではなく、市場動向を意識した柔軟性と評価すべきなのだろう。Googleが発表したAndroid Wearは、かつてSamsungがスマートウォッチに採用したAndroidと比べて大幅な進化が見られるはずのものだ。このAndroid Wearの魅力を無視してTizen版のみを作り続けることは、Samsungにとって大きなリスクとなりかねない。

Tizenを搭載するスマートフォンについては、かねてから噂にはなっていた。しかし2014年の現在、Samsungはスマートフォン市場において大きなシェアを獲得しており、このタイミングでこそ新たなチャレンジが行えるとも考えているのだろう。TizenのスマートフォンがAndroid機のシェアを上回るとは考えにくいが、自らの企業体力などを見つめながら、選択肢を増やしておくことはリスク管理の面でも重要なことだ。Android搭載スマートフォンのライセンス費用の問題もある中、Tizenにも意識をおいておくのは良い考えだろう。Tizen搭載のスマートフォンを戦略的な価格で売り出すことができれば、新興エリアにおいて強力な武器となる可能性もある。

いずれにせよSamsungは、消費者向けエレクトロニクス製品を扱う以上、常に各所に目を配り動き続けることが重要であると認識しているわけだ。

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(翻訳:Maeda, H


Facebookは、あなたがどこへ「旅行中」かをシェアさせたがっている

旅先での意外な出会いは人を幸せにするものだが、Facebookはその喜びのポータルになりたがっている。そのために今週、行き先をシェアする「旅行中」["traveling to"] 機能を静かに公開した。今日(米国時間4/16)Facebookのページでこの機能が言及[*] されていたので、同社に問い合わせたところ、テストの結果 「旅行中」 は現在全ユーザーが利用可能になったと回答があった。これはわれわれにとって何が重要かという、価値あるデータをFacebookのもたらす大きな可能性を秘めている。
[* 訳注:現在日本のユーザーからは見ることができないようだ]

「旅行中」オプションは、ウェブ、モバイル共に、Facebookのステータス編集ボックスの「今していることを追加」ボタンの中にある。これを選ぶと、目的地を選ぶことができるが、出や帰着の日時は指定できない。すると「ボストンに向かっています」という文字が小さな飛行機アイコンと共に挿入される。目的地によっては独自の絵文字を持っているところもあり、ニューヨークなら自由の女神、ロサンゼルスならハリウッドという具合だ。

(注意:私は、安全のためにこの種の投稿を全体公開しないことをお薦めする。留守であることを告知することになるからだ。Facebookがそのことを警告すれば良いと思う)

「旅行中」オプションがなければ、殆どの人は「ニューヨークに行くので、誰か会えないかな?」などと書くことになるだろう。しかし、経験上そういう書き込みで人とつながることはまずない。実はユーザーが空港にチェックインすると、Facebookは行先を尋ねそれを投稿に表示することを薦めるのだが、この機能を知っている人は少ないので、空港にチェックインすることを大げさで恥かしく感じてしまう。TripItなどのサードパーティーアプリを使って、旅程をシェアする人もいる。

「旅行中」機能によって、これらのオプションはあまり使われなくなるだろう。そう、Pathはユーザーが新しい都市に着くと、自動投稿機能によってこれを自動的にやっていた。しかしFacebookは、誰が最初にやったかなど気にしないことを何度となく証明してきた。大規模にやりたいだけだ。

この機能で奇異に感じるのは、どこへ「旅行中」であるかをシェアすることによって、Facebookの動作が何も変わらないことをFacebookが認めていることだ。変わるべきだ。

違う町へ行った時は、Facebookも変わるべきだ。住んでいる場所ではなく、現地の友達や近くの店に関する話題がタイムラインに多く表示されれば、知り合いとも会いやすくなる。今は、一切そういうことが行われていない。

しかし、近いうちにやったとしても驚かない。ユーサーやビジネスモデルに対するFacebookの価値はすべて関連性に拠って立つ ― あなたが何を見たいかを知ることだ。旅行先を明示的に宣言することは、あなたにとって目的地発あるいは目的地に関するコンテンツがより重要であることを示す強力な信号だ。

まず、「旅行中」の投稿は、今いる町の親しい友達が見て自分がいなくなることを知り、目的地の近くに住む比較的仲の良い友達にあなたが行くことを知らせる必要がある。さらに、以前そこへ行ったことのある人が見て、見所を教えてもらうことも重要だ。そして、滞在先に住む友達からの記事か多く表示されるようになれば、楽しいことに参加できるチャンスが増えるだろう。

そして私にとって、どうせ見なくてはならないなら、旅行先の地元店の広告が増えた方がいい。殆どの人は何であれ広告を嫌うだろうが、私はむしろ、ニューヨークのベーグルショップの広告を現地にいる間に見て、食べてみられる方が、サンフランシスコの店の広告よりもいい(ついでに言えば、サンフランシスコのベーグルはジョークだ。誰かマンハッタンのを真空パックして送ってくれ、至急!)

Facebookに対するよくある不満は、実はわれわれを孤立させているということ。家でニュースフィードを読んでばかりで、友達に電話するでも会いに行くでもない。「旅行中」オプションは、われわれを〈つなぐ〉というFacebookのミッションを果たすのに役立つだろう。つまるところ人生は、ホテルの部屋に一人でいる時以外の方がずっと楽しい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google、Androidからパソコンに接続して操作できるるリモートデスクトップ ・アプリをリリース

今朝(米国時間4/16)、GoogleはAndroidデバイスからパソコンにリモート接続するアプリ、Chrome Remote Desktop app for Androidをローンチした。

このアプリはGoogleがすでに提供しているパソコンの画面共有サービス、Chrome Remote Desktopをモバイル版に拡張したものといえる。

デスクトップ版の場合と同様、AndroidアプリもまずChrome リモートデスクトップというクライアントをパソコンにインストールする必要がある。このアプリはChromeウェブストアから入手できる(XP以降、OS X 10.6以降、 Linux)。これはGoogle Chromeブラウザのアプリだが、リモート接続の際にChromeを起動している必要はない。

アプリをインストールした後は、ユーザーはAndroidデバイスからマウスを動かし、フォルダやアプリを開き、キーボードから入力するなどコンピュータを自由に操作できる。以前のGoToMyPCの現代版のような操作感覚だ。.

われわれはChromeリモートデスクトップ・クライアントがしばらく前からテストされていることに気づいていた。1月には作動するバージョンも公開された。ただしこれはソースコードで提供されており、ユーザーがコンパイルする必要があった。iOS版も開発中ということだが、Android版に比べると進捗はかなり遅れているらしい。

今回のGoogleの動きは、Amazonがエンタープライズ向けに似たようなリモートデスクトップ機能を提供し始めたことに対抗する意味もありそうだ。3月に正式公開されたAmazon Workspacesは企業の従業員が他のパソコンやモバイルデバイス(Mac、PC、iPhone,、iPad、Android、Kindle Fire HDX)から会社のパソコンにアクセスすることを可能にする。Amazonの場合、タブレット(特にKindle)をビジネスの場に浸透させる助けとすることが狙いだ。

これに対してGoogleのリモートデスクトップは一般ユーザー寄りのプロダクトだ。Googleはリモートデスクトップ機能を使って息子が離れて住んでいるママのプリンターの設定を調整したり、パパのコンピュータから見失ったファイルを探し出したりするというストーリーでプロモーションをしたぐらいだ。

Chrome リモートデスクトップのAndroidアプリはGoogle Playのこちらからインストールできる。

〔日本版〕リモートデスクトップのChromeアプリもAndroidアプリも日本語化ずみ。ヘルプも日本語化されている。リモートデスクトップを有効にするには6桁以上の暗証番号を設定する必要がある。デスクトップがAnddroidから共有されているときはパソコンの画面の下部にその旨表示され、「共有を停止」ボタンから接続を切断できる。

AndroidからPCを操作する場合、画面を1本指でスワイプするのがマウスポインタの操作となるので画面が逆に動くように見える。その他、
・1本指タップ:左クリック
・2本指タップ:右クリック
・3本指タップ:中央クリック
・2本指スワイプ:上下スクリール
・3本指上スワイプ:キーボード表示
などのジェスチャーが用意されている。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


内外両方のカメラで写真を撮影するFrontback、Android版アプリケーションをリリース

ついに話題の写真共有アプリケーションのFrontbackに、Android版が登場した。これまではiOS版のみがリリースされていた。ちなみにiOS版のみの提供を行っていたこの8ヵ月で、ダウンロード数は100万件にも達しており、Android版の公開により、さらに多くの利用者が詰めかけるのではないかと思われる。

ご存じない方のために説明しておくと、Frontbackというのは写真撮影用アプリケーションだ。但し、撮影対象に加えて、撮影するスマートフォンオーナーの姿もあわせたコラージュ作品が創りだされるようになっている(外側カメラと内側カメラの双方で撮った写真が1枚に組み合わされる)。

この数週間、Android版アプリケーションのテストをさせてもらっていたが、アプリケーションの宣伝文句通りの動作をすると言って良いと思う。iOS版を使っていた人がこちらを使っても違和感は感じないはずだ。Android上でもFrontbackの魅力をフルに味わえるようになっているわけだ。

但し、外見的にはAndroidアプリケーションらしい変更も加えられている。ボタンやメニューはAndroidガイドラインに沿ったスタイルになっている。Android版でたまたまFrontbackに出会った人は、もともとからのAndroidアプリケーションだと思うかもしれない。

尚、Android版で追加された機能もある。それはオフラインモードだ。Android版ではネットワークに接続していない状態でも撮影が行えるようになった。撮影した写真は、ネットワークに接続するまでFrontbackに保存されるようになっている。iOS版では次回のアップデートで実装されることになっている。

「Frontbackにおいては、メモリの問題がかなり大きなものでした。想定されているカメラの利用法を拡張する形式のアプリケーションだからです」と、Android版開発リーダーのGiovanni Vatieriは言っている。さまざまな機種が存在する中、各デバイスで最善の写真品質を利用することができるようにすることが、かなり難しかったようだ。カメラの性能と、空きメモリの管理を同時に行う必要があったわけだ。

さらに、Frontbackのユーザーインタフェースは、従来の写真アプリケーションと大幅に異なっているということも問題となった。アプリケーションを立ち上げると、2つに分かれた画面いっぱいに写真が表示された状態となる(他の利用者からの投稿が表示されている)。この場合も、Androidデバイス間で異なる縦横比が採用されていて、また解像度もそれぞれに異なっている現実に対応しなければならなかった。そうした問題のそれぞれについて、利用者の負担にならない形で解決していく必要があったわけだ。

Frontbackは、Android版のリリースを行う前に、iOS版のアップデートを頻繁に行っていた。いったんマルチデバイス対応としてしまうと、機能追加を行う際にはあらゆるデバイスに対応してバージョンアップを行う必要がある。そういった手間を減らす意味もあって、まずはiOS版で一定レベルにまでバージョンアップを行っていたわけだ

共同ファウンダー兼CEOのFrédéric della Failleは、いくつか現状の数値についてもアナウンスしてくれた。ダウンロード数が百万件に達したのは冒頭にも記した通りだ。加えて利用者数はこの2ヵ月で倍になっている。2014年1月比でいうと、写真のアップロード件数は3倍となっている。これはアクティブユーザーの利用頻度が一層上がってきていることを意味する。アプリケーションを熱心に利用してくれる人が増えたのだという言い方もできる。

その他の数値については教えてもらえなかった。Frontbackの利用状況について、詳細な分析を行うことはできないことになる。ただ、Android版のリリースが利用者数の拡大につながることは間違いあるまい。

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(翻訳:Maeda, H


Google Play、依然ダウンロード数でiOS App Storeを上回る―売上高でも差を詰める

Androidが世界のスマートフォン市場をリードしているという事実がモバイル・アプリのダウンロード数だけでなく、そろそろ売上にも反映してきたようだ。

今朝(米国時間4/15)App Annieから発表された最新レポートによれば、2014年第1四半期の世界のアプリダウンロード数はGoogle PlayがAppleのiOS App Storeを45%上回った。世界での売上高ではAppleは依然としてAndroidに大差をつけている。App Annieによれば、App Storeの売上はPlay Storeを85%も上回っている。

App Annieの2014年第1四半期の市場調査レポートには、世界150カ国の市場データが網羅されている。ただしこのレポートではAmazonのAppstoreは対象になっていない。AmazonのストアはデベロッパーにとってはPlay Storeよりも条件が有利だ。

第1四半期のレポートを見てまず気づくのはこれまでと同じく、インストール台数では大きく上回っているGoogleを抑えてAppleがはるかに大きな売上をデベロッパーにもたらしているという点だ。しかしデータをさらに詳しく検討すると、Google Playが売上高でApp Storeとの差を詰め始めていることが分かる。

新しい市場の爆発的成長に助けられてAndroidのアプリのダウンロード数は大きく伸びている。昨年メキシコではスマートフォンの売上が75%も伸びた。トルコでもスマートフォンとタブレットの伸びに支えられてI.T全体の売上が9%成長すると予測されている。ブラジル、ロシアでもダウンロード数が伸び、Google Playのダウンロード数でそれぞれ2位、3位となった。

しかしレポートの分析によれば、Androidアプリの売上の増加をもたらしたのは主としてアメリカ、イギリスなどの先進市場だという。

たとえばアメリカではGoogle Playの売上は直前の四半期に比較して55%も伸び、韓国(SamsungとLGの母国)を抜いて2位となった。韓国は日本(1位)、アメリカに続く3位に後退した。この変化は、アメリカのAndroidユーザーもやっと有料アプリの購入やアプリ内課金を利用するようになったことを示している。

イギリスもまた直前の四半期に比べて売上が35%アップしている。2013年の第3四半期から第4四半期にかけての伸びはさらに大きく、55%にもなったという。

一方、iOS App Storeの売上の伸びは大部分が中国とアメリカ市場によるものだ。規模は小さいながらベトナムと南lアフリカでも伸びている。

中国の貢献は絶対的な市場規模の巨大さを考えれば不思議ではない。App Annieによれば、中国での売上の伸びはダウンロード数の伸びさえ上回って、直前の四半期比で70%にもなっているという。ジャンルではゲームがトップでソーシャル・ネットワーク関連がそれに次いだ。

iOSでは全体としてゲームがトップのカテゴリーだが、財務会計関連も対前四半期比で45%伸びた(アメリカで納税申告の時期にあたったせいだろう)。

App Storeの売上の75%はゲームが占めている。

ゲームはGoogle Playでもトップ・カテゴリーで、コミュニケーション関連(WhatsApp、Facebook Messenger、LINE、Telegram、hreemaなど)が2位、さらにニュース、雑誌、ツールなどが続いている。

Google Playの売上ではゲームが90%を占めている。

さらに詳しいデータが載っているレポート全文はこちら

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Amazonスマートフォンのリーク情報続々―顔位置追跡によるユニークな擬似3D機能あり

TechCrunchが独自に入手した情報によると、Amazonから近く発売されるスマートフォン(大きく改造されたAndoroid)のフラグシップモデルには4台のカメラによる顔位置追跡を利用したユニークな擬似3D機能が組み込まれるという。

開発中のAmazonのスマートフォンを実際に手に取ったことがあるというわれわれの情報源は「当面この3D機能の利用は、いくつかのジェスチャー・ナビゲーションに限定される」と証言した。

昨年10月、われわれはAmazonが2機種のスマートフォンを開発中であるという内部情報を得た。社内ではこのプロジェクトは、Project Smithと呼ばれており、顔位置追跡機能を組み込んだ上位モデルはDukeというコードネームを与えられていた。

われわれの情報源によると、フラグシップモデルのDukeは全面的にカスタマイズされたAndroidであるFireOSを搭載し、視差を利用した擬似3D機能を搭載している。ディスプレイ自体には3D効果はない。

Dukeの表側には四隅にカメラが装備され、ユーザーがカメラを傾けると、それを検出して左右に隠れたパネルを表示する。われわれの得た情報では、オリジナルの状態では3D機能の利用はこうした2、3のナビゲーション機能に限定されたものになるという。

われわれの情報源によれば、3D機能は顔位置追跡によるもので目の位置の検出によるものではないという。Amazonはアイ・トラッッキング・テクノロジーを一切開発していないということだ。

Amazonスマートフォンの発表時期はまだ不明だ。Amazonはローンチまでに十分な数のゲームやアプリを揃えたいところだろう。Wall Stree Journalによれば、 Amazonはサンフランシスコとシアトルの有力デベロッパーに実機を渡して協力を依頼しているという。.

Wall Street Journalは以前の記事でAmazonスマートフォンは6月に発表され、9月に出荷されるだろうと観測していた。

〔日本版:上はTechCrunchが入手したAmazonスマートフォンのリーク写真〕

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運転の様子をデータ化して把握するiOSアプリケーションのDriving Curve

Driving Curveは、何ら新たなデバイスなどを追加することなく、ドライブパフォーマンスを測定することができるアプリケーションだ。現在はiOS版が提供されている。

Automaticや、Y Combinatorを卒業してTechstarsが支援しているDashなどでは、独自のハードウェアをスマートフォンと連携させてデータを取得する仕組みになっている。またBluetooth対応デバイスをハンドル下部に取り付けるタイプのものもある。

一方でDriving Curveの方は「シンプルさ」を強みに勝負に挑む。自分のドライブパフォーマンスに興味はあっても、複雑なデバイスを使うのはごめんだと感じている人は多い。

「必要なのはスマートフォンだけです。導入障壁を著しく下げることで、より多くの人に使ってもらうことを心がけました」と、Duoyuan Chenとともにアプリケーションを開発したTim Huangは言う。「細かなマシンデータを採取するのではなく、人の振る舞いを数値化することに注力したのです」。

使い方も簡単だ。運転を始める際にスタートボタンを押す。するとGPS衛星やiPhoneの加速度計を利用してスピードなどの測定を行う。

そして目的地に到着すればストップボタンを押す。するとドライブ中の加速やブレーキングの様子、燃費効率、移動距離などを教えてくれる。

Driving Curveは現在台北にて展開されているTMIのインキュベーションプログラムに参加している。このプログラムには、最近500 Startupsにも参加してインタラクティブなおもちゃを開発しているRoam and Wanderや、Techstars Seattleが支援するCodementorなども参加している。

Driving Curveは、今のところマネタイズモデルを構築できないではいる。しかし広く普及しているスマートフォンのみを利用することで多くのデータを集めることができ、そのデータをうまく活用していく方向でマネタイズの方向性を探っている。

他にも追加デバイスを必要としないものとして、Confused.comのMotorMateAviva Driveなどがある。これらは双方ともに自動車保険と連携したディスカウントサービスを提供している。

Driving Curveは、自動車保険会社、タクシー会社、あるいはデリバリーサービスなどで利用して、運転手の状況を管理する用途にも利用できるだろう。但し、主要な用途と考えているのはやはり個人で、そのためにゲーム要素なども加えられている。

たとえば他のドライバーよりも安全な運転をしていればポイントやバッジをを手に入れることができる。一方でレベルの低い運転をしていると、改善ポイントのアドバイスの前に、「銀行強盗のような運転だ」などと批判されることになる。

筆者自身では運転しないため、台北およびソウルでタクシーに乗りながらDriving Curveを使ってみた。その結果、速度や距離は正しく測定されているようだった。しかし、さほどスピードを出していたわけではないのだが、「スピードニンジャ」のような運転だとする警告が出たことがある。このときはラッシュに巻き込まれていて、何度もブレーキを踏む必要があったことが理由だろう。

Driving Curveは、GPSを利用したチェックイン機能を使うので、利用中はインターネットに接続している必要がある。しかしスマートフォンだけで種々の測定ができるのはやはり手軽であり、そこに魅力を感じる人は多くいることだろう。またタクシーやライドシェア(相乗り)サービスを頻繁に使う人にも便利かもしれない。Driving Curveを使えば、運転の安全性だけでなく、ルート選択の適切さを確認することもできるからだ。

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(翻訳:Maeda, H


Dropbox、1億ドルで買収した人気のメール整理アプリ、MailboxのAndroid版を発表

iOS向けメール管理アプリMailbox1億ドル前後で買収してから1年後、今日(米国時間4/9)、DropboxはMailbox for Androidをリリースした。同時にデスクトップ(Mac)向けのプレビュー版も公開された。また、読む必要のないメールをアーカイブするだけでなく、同様のメールをその後自動的にアーカイブするオートスワイプ(Auto-swipe)機能も発表された。

Dropboxは今日、サンフランシスコで大がかりなプレスイベントを開催し、ユーザーが2億7500万人に達したことを明らかにした。またDropboxを使ってMicrosoftのWord、Excel、Powerpointで共同作業ができるサービス 、Project Harmonyなどいくつかの重要な新しいプロダクトが発表された。

Android版MailboxはオリジナルのiOS版とほとんど同様の機能で、Google Playからすでにダウンロードできる。

〔日本版:日本のPlay Store。Android版Mailboxを利用するには事前に最新版Dropboxのインストールが必要。Playストアの説明は日本語化されているが最初の起動時に表示されるガイドツアーを含めてアプリ自体のUIは英語〕

Mac版のデザインはシンプル極まりない。モバイル版ではアーカイブや削除などの動作はすべてスワイプで行うが、デスクトプではトラックパッドをジェスチャーに利用できる。Macのプレビュー版を試したいユーザーはこのページの一番下からダウンロードできる。

こちらがデスクトップ版のスクリーショット。

オートスワイプ機能についてMailboxチームは「一度タップするだけで明日から確実にメールの数を減らせる」と説明した。われわれは毎日毎日同じようなスパムを受け取り、そのつどアーカイブしている。しかしスパム・メールの「配信停止」ボタンはわかりにくいところに隠されていたり、実際には機能しないことも多い。

Mailboxのオート・スワイプは広告や勧誘などの迷惑メールを簡単に退治できる。Mailboxはユーザーがメールをアーカイブしたり「後で読む」に分類したりするパターンを学習して不要メールを識別する。やがてユーザーに代わって自動的に不要メールをアーカイブしてくれるようになる。ユーザーの選択パターンはDropboxに保存され、どのデバイスでも共通に適用される。オートスワイプは現在Android版のみだが、iOS版にもすぐに追加される。またデスクトップ版も正式公開時にはオートスワイプをサポートしているはずだ。

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スマートフォン内の写真をカテゴリ毎に自動分類するImpala、待望のAndroid版が登場

Impalaを初めて使った人はたいてい大いに驚くことになるだろう。AIによって写真を自動的に分類してくれるアプリケーションだ。このアプリケーションに、ついにAndroid版が登場した。スマートフォンにためた写真をチェックしてジャンルごとに分類してくれるのだ。ジャンルには「Cats」、「Indoor」、「Women」、あるいは「Party Life」などといったものがある。

あまり自慢できた話でもないが、当方のスマートフォン上の写真分類でいえば、「Cats」ジャンルが「Party Life」を圧倒していた。華やかな世界に無縁である現実をつきつけられて、ちょっと微妙な気持ちになる人もいることだろう。

Impalaは昨年11月に、まずiOS版がリリースされた。開発したのはEuvision Technologiesで、ファウンダー兼CEOのHarro Stokmanがコンピュータービジョンの博士号を取得した、アムステル大学からのスピンオフ企業だ。

スマートフォン内にたくさんの写真をため込んでいる場合、すべての分類を追えるまでにはしばらく時間がかかる。筆者のケースでいうと、iPhone内に2000枚以上の写真があったが、全ての「猫」写真や「猫らしき」写真や「たぶん猫」の写真をカテゴライズするのに20分以上が必要だった。

(訳注:開発チーム全員が猫好きということで、動物写真は基本的に「Cats」カテゴリに分類されるようです。また処理状況はリアルタイムで表示され、分類された写真を見てまわることもできます)。

iOS版でもそうだったが、分類がパーフェクトというわけではない。自動的に作成されるカテゴリ内には「不確実」(less sure)というサブセクションが作成される(訳注:訳者のAndroid上では確認できませんでした)。アプリケーション側で自信を持って分類できなかったものがここに配置される。

実際には夕方の空を背景にした木の写真であっても、影が山の形に浮かんでいると、その写真が「Mountains」に分類されるようなことがある(訳注:訳者環境では国会議事堂がMountainsに分類されました)。

しかし全自動で分類されることを考えたとき、その性能はかなりのものだと言って良いと思う。「Text」に分類された写真を見てみるとまさに完璧で、アプリケーションやメールのスクリーンショット、レシートなど文字が載っている写真は、たとえ文字を記録に残そうと意識せずに写したものであっても、すべてまとめられていた。

最近では常にスマートフォンが手元にあり、搭載されるカメラもさまざまな用途で利用されるようになっている。そのような中、撮影した写真を自動的に分類/カテゴライズしてくれるツールというのは非常に便利なものだろう。

アプリケーションには撮影機能も搭載されていて、カメラを向けた方向にあるもののカテゴリをリアルタイムで表示するようになっている(#food、#hands、あるいは#personなどと表示される)。

またAndroid版Impalaアプリケーションにはフィルタリング機能もついていて、分類されるカテゴリに応じたフィルタを自動的に付加するようになっている。

「アプリケーションには3つのフィルタがあります。人物(persons)用、建築物用(architecture)、そして食べ物用(food)のものです。将来的にはフィルタのアプリケーション内販売も手掛けていく予定です」とStokmanは言っている。

Impalaのアプリケーションは無料だ。Euvisionは本アプリケーションでも用いている技術を、ライセンス提供することで収益を得ている。たとえば写真のモデレーションを必要とするソーシャルネットワークサイトなどでも利用されている。さらにはオランダ警察もライセンスの提供をうけ、児童虐待の写真などの発見に役立てているのだそうだ。

モバイル用としてリリースされているImpalaは、商用化している技術をコンパクトにまとめたライトウェイト版としてものになっている。アプリケーションはスマートフォン内部のみで動作し、プライバシー保護の意味もあって、写真をネットワークに送るようなことは一切していない。

Android版のImpalaはGoogle Play Storeよりダウンロードできる。iOS版はこれまでに9万ダウンロードを数えており、Stokmanによれば日本からのダウンロードが非常に多くなっているのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H


レストランの世界でオフピーク割引価格の導入を狙うGo Dish

お気に入りのレストランでも、いつも大混雑というわけではなく、「忙しい時間帯」というのがあることが多いだろう。当然ながらランチタイムやディナータイムに、お腹をすかせた人たちが押し寄せてくることが多い。しかしそれ以外の時間は、実はさほど忙しくないというレストランも多いものだ。しかしそうしたお客の波に関わらず、レストランには固定のコストがかかっている。すなわち店舗の賃貸料や、従業員の給料などだ。

これに対処する手段を提供したいと考えているのがGo Dishだ。ランチタイムなどの混雑時の前後に、ディスカウントメニューを提供することで、オフピーク時にも多くの客を呼びこむことを目的とするアプリケーションだ。

仕組みは次の通りだ。利用登録を行うと、毎朝9時30分頃に、近くのレストランで提供されるディスカウントメニューが通知される。ディスカウント率は20%ないし35%のものが多いが、最高で50%の割引を提供するものもある。

割引率は時間帯によっても変化する。11:30から2:00といったランチラッシュの時間帯の前あるいは、皆のランチが終わったラッシュ時間後にもっとも大きな割引率が適用されることになる。

Go Dishを開発したのはWynn Hotels、Hotwire.com、ないしLiftopiaでの経験を持つ二人組だ。こうしたところでは時間帯によるディスカウントなどを行っていた。その仕組みをレストランにも提供できるはずだと考えて開発したものだ。

Go Dishは今のところマンハッタンのフィナンシャル・ディストリクトおよびサンフランシスコのSoMA地区にて運用されている。参加しているレストランは45軒で、本アプリケーションを使っての食事利用者は1日に10人ないし25人くらいなのだとのこと。今後は参加レストランを増やすため、対応地域を増やしていくことを計画している。

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(翻訳:Maeda, H


ブロードキャストツールに変身したSkype, Skype TXがもうじき提供開始

Microsoftの今朝(米国時間4/7)の発表によると、ビデオチャットサービスSkypeのブロードキャスト用バージョンSkype TXがリリースされる。“スタジオ級”と説明されているそのソフトウェアは高品質なオーディオとビデオを出力し、ブロードキャストする者たちに、来信通知や広告などの邪魔物のないプロフェッショナルなフィードと、API、起呼管理機能などを提供する。

この新サービスはMicrosoftが買収した、昔からあるブロードキャスト用ソフトウェアCat and Mouseの技術を利用して構築された。

Skype TXはHD-SDI対応のビデオ入出力と平衡オーディオ入出力、アスペクトレシオ自動変換、同時複数起呼、オペレータプレビュー、などの機能を備える。詳細は、今朝のSkypeのブログ記事に載っている。

MicrosoftはSkypeの企業利用の例を、関連サイトSkypeinmedia.comで紹介している。それらは、ニュース専門のBBCやCNN、Jimmy Kimmel Showなどの娯楽番組、ファッションや音楽やアート関連のメディア、等々だ。

利用を検討しているメディア企業が詳しい情報を入手するためには、サインアップが必要だが、まだ料金やサービス提供開始の日程は発表されていない。

Skypeのサービスとしてはレベルアップだが、オーディオとビデオに関してわれわれ一般庶民には、何がもたらされるのかな?

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Androidのロックスクリーンをコンテキストによって自動的に最適化する注目アプリ、CoverをTwitterが買収

今日(米国時間4/7)、Twitterがたいへん興味深い買収を発表した。

CoverはAndroid向けロックスクリーン・アプリで、ユーザーのいる場所と時間に合わせて最適なアプリをロックスクリーンに表示してくれる。現在Coverは平常通りPlay Storeからダウンロードできる〔日本からも利用できる〕。

「〔Twitterによる買収でわれわれの運営に〕何か変更があれば、この場でアップデートする」と共同ファウンダーのTodd Jackson、Gordon Luk、Edward Hoが公式ブログに書いている

われわれのJosh Constine記者の非常に詳しいCover紹介記事はこちら。コンテキスト・コンピューティングの優れた例として高く評価している。

CoverはTwitterの買収が与える影響については今のところ沈黙している。「TwitterはCoverも同様だが、Androidに巨大な可能性があることを信じている。Twitterとわれわれは スマートフォンはもっとコンテキスト化でき、それによってもっと賢く、有用になれると信じている。われわれは力を合わせてこのゴールに向かって努力していく」とファウンダーたちは上記ブログ記事に書いている。

ここで思い起こされるのはFacebookがHomeサービスをAndroidのロックスクリーンの上に作ったことだ。スマートフォンに独自のSIMを提供するか、あるいはOSを自由にスタマイズできる立場にあるのでないなら、自分のサービスをユーザーの目の前にできるだけ長く露出する方法としてロックスクリーンを活用するのは自然な手法だろう。

アプリは非常に混雑した世界だ。ロックスクリーンを自由にできれば、いわば長い行列の先頭に割り込むことができるようなものだ。また将来Twitterは、ロックスクリーンを通じてツイートのストリームをユーザーに届けることを試みるかもしれない。Twitter、Facebook、Pinterestその他のストリームをホーム画面に表示するウィジェットはすでに数多く存在する。TwitterはCoverを傘下に収めたことで、洗練されたTwitterウィジェットを提供できるかもしれない。

Twitterはそもそもモバイルに重点を置いたサービスとしてスタートしたわけだが、 ビジネスの面からしても、Twitterの売上はデスクトップからよりモバイルの方が多い。

Coverは2013年10月のローンチ以来、何十万人ものユーザーを獲得しているという。Coverはこれまでに170万ドルのシード資金をFirstRound Capital、Harrison Metal、Max Levchin、Scott Banister、Charlie Cheever、KeithRabois、Dave Girouard、Alex Franzから調達している。

この件に関してはさらに取材中だ。

〔日本版〕 Coverは日本のPlay Storeからインストールできる。Galaxy S4で正常に動作した。インストールするとガイドツアーが表示される。説明文は英語だが、スクリーショットにスワイプ方向矢印などが表示されるので説明を読む必要はない。自宅と勤務先の住所の入力を促されるが、ローマ字で町名を入れると候補が表示される。それ以外ユーザーは何もする必要がない。

Coverをインストールするとロック画面の左側に縦一列にアプリのアイコンが表示され、アイコンを選んで右にスワイプすれば起動する。下から上にスワイプすると別のアプリが表示される。ユーザーの利用頻度、位置などのコンテキストを学習して表示されるアプリが変わる。設定とコンテキストの選択は右上のアイコンをタップする。選択できるコンテキストは今のところ自宅、仕事場、自動車、外出の4種類。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+