Google MapsがそのAPIの構成と課金方式を抜本的に変えて単純化、月200ドルぶんまで無料

GoogleがGoogle Maps APIを大きくアップデートし、それに伴い名称をGoogle Maps Platformに変えた。

これはこのAPIプラットホームの近年で最大の変化のひとつで、Google Mapsのデベロッパーからの利用を大幅に単純化するとともに、APIの課金方法も変わった。そして6月11日からは、デベロッパーは有効なAPIキーと、Google Cloud Platformの有料ユーザーとしてのアカウントが必要になる。

まず、これまで18に分かれていたMaps APIが三つのプロダクト、Maps, Routes, およびPlacesに統一される。ただし、既存のコードはそのまま無変更で動く。

また課金体系は、これまでのStandardとPremiumという二つのプランに代わり、単一の料金プランになる。サポートはこれまでPremiumプランのみだったが、これからは全域的に無料で提供される。無料プランはないが、月額200ドル相当ぶん*までの利用は無料となる。また、企業顧客向けには特注プランがある。〔*: 上のリンク先に200ドルでどれだけのことができるか、例がいくつか示されている。〕

特定業界向けのMapsソリューションも、既存のものを継続し、今後新たなものをローンチしていく。たとえば今年初めには、Mapsのデータを利用して現実世界を舞台とするゲームを作るゲームデベロッパーのためのプログラムを立ち上げた。そして今日は、アセットトラッキング*とライドシェアリングのための同様のソリューションを発表した。Lyftのアプリは昨年から、このライドシェアリングプロダクトを使っている。〔*: アセットトラッキングサービスの。〕

今日の発表声明は、こう書いている: “われわれのアセットトラッキング提供物は、車両などの資産(アセット, assets)の位置をリアルタイムで追跡し、車両を複雑な行路へルートすることによって企業の効率を改善する。今後はわれわれがインサイトと専門的能力を提供できるようなほかの分野にも、新たなソリューションを導入していきたい”。すなわちGoogle Mapsは今後、そのビジネス利用〜企業利用の本格化多様化に力を入れるようだ。

しかしGoogle Mapsとしてはこれは、正しい方向性だろう。Google Maps APIのアクセスは往々にして、問題を生じてきた。とくに無料利用のレベルを変えたときには、騒動が起きた。今日の変化により、これからはデベロッパーコミュニティからそのようなリアクションが起きることもないだろう。デベロッパーの仕事を、今後長期にわたって楽にしてくれる、と思われるからだ。

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雪の大館市で三頭の秋田犬がGoogleストリートビューを撮影

このたびGoogleがストリートビューのチームに新たに加えたのは、三匹の、とっても毛むくじゃらの、とってもいい子たち、AkoとAsukaとPuukoだ。日本の大館市の雪におおわれた街路を撮るために同社は、三頭の秋田犬の背中に360度カメラをくくりつけた。彼らはこの国の、寒くて山の多い地方の出身だ。

同社はこの可愛らしい地図作成のイノベーションを、Dog Viewと呼ぶかPup Viewと呼ぶか決めかねた〔pup == 子犬〕。その会議の様子を、ぜひビデオに撮りたかったね。ぼくなら、Akita Viewを提案しただろう。

AkoとAsukaとPuukoは、革製のハーネスに一般市販のカメラを取り付けてが市内を歩きまわり、その景観や、たくさんある犬の大好きな場所、秋田犬博物館やハチ公の銅像を撮った。Googleによると、ハチ公とは、“レジェンドとなった犬で、オーナーが亡くなってから何年も、毎日忠順に東京の渋谷駅に通(かよ)った”。

通常のストリートビューの画像には、撮影者は映らないが、犬の場合は必然的にダーティー・ショット(撮影者が部分的に入り込む画像)になり、ぬいぐるみのようなふわふわの耳がフレームに入り込む。三頭の、人類の最良の友たちの、とても良い仕事だとわかるから、楽しいね。

犬たちの目線によるストリートビューは、ここで見られる。

〔関連記事: Google日本語ブログGigazine

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Google Mapsのストリートビューでアメリカのディズニーランドを歩き回れる

Googleの、子どものための機能は、もちろん子どもの親にとっても重要だ。これからはGoogleの上で、ディズニーランド訪問の計画を立てられる。お金は一銭も使わない。Google MapsのStreet View機能のおかげで、11のDisney Parks※を訪ねられるのだ。

この機能はまだアメリカだけだが、それでも、思い出に浸ったり、初めて行くところを調べたりできる。

Google Mapsがこうやって、観光のためのツールにもなるのは、おもしろい。とくにアジアでは、各国政府とその観光局がGoogleと協力して、人気の高い文化的遺跡などを同社のサービスに載せている。しかし西側諸国では、プライバシーの侵害としてGoogle Mapsは敬遠されている。実際に2010年には、GoogleのStreet Viewの撮影車が個人情報を拾ったことがあった。

ディズニーのいろんなパーク(“〜ランド”や“〜シー”などなどを含む)は、世界的な奇観でもないし、文化遺産でもない。でもそれらのパークがGoogle Mapsで見られるのは、とっても良いことだ。

心配はご無用。本誌TechCrunchの編集長Matthew Panzarinoに近い、信頼できる筋によると、彼は今後も、iPhoneの最新機種の現用テストのために、年に一度はディズニーランドへ行くそうだ。そう、あそこには、デジタル化できないものがいっぱいあるからね。

〔※: ディズニーの屋外エンタテイメント施設とその事業部門の総称は“パーク&リゾート”(公園とリゾート)、その中の遊園地っぽいのを、ディズニーランドと呼ぶ。この記事の原タイトルは、“ランド”ではなく“パーク”だった。〕

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Google Mapsでビデオを投稿できる、個人だけでなく地元のお店にとっても大チャンス

Google MapsのGoogle Street Viewや衛星画像がリアルタイムになるのは遠い先の話だろうけど、でもGoogleはまさに今、初めて、Mapsの素材としてビデオを持ち込んだ。GoogleのLocal Guidesに参加しているユーザーはGoogle Mapsのアプリから10秒のビデオを撮れる。あるいは自分のカメラロールから、30秒のクリップをアップロードできる。

GoogleがこれをLocal Gudesの機能としてひそかにローンチしたのは二週間前だけど、今ではメールで通知しているし、近い将来Mapsの一般的な機能になるだろう。

これまでGoogle Mapsにアップロードできるのは静止画像だけだったが、レストランやお店や観光名所などの雰囲気はビデオの方がよくわかる。また、ユーザーが書くレビューに、ビデオをつけてもよい(ただし、言葉と同じくビデオにもレビューのポリシーは適用される)。お店などが、ビデオを利用してメニューや商品などを紹介してもよい。

Google Mapsでビデオを撮影またはアップロードするには、Mapsの検索機能でその場所へ行く。今のところAndroidのGoogle Mapsアプリだけだが、下へスクロールして“add a photo”をタップ、“Camera”アイコンをタップしてシャッターを押し撮影する。すでにある短いビデオをアップロードしてもよい。

この機能が使えるのは目下、AndroidのLocal Guidesからのみだが、Googleは今、地元のお店などでもテストしている。ビデオは近い将来、すべてのプラットホームのGoogle Maps上で使えるようになるだろう。

最初はマイナーなアップデートだと思ったけど、でもお店のオーナーなどにとっては重要な変化だ。自分でスナップを撮るのは簡単だが、やがて彼らは、プロに撮ってもらった自分のお店のビデオをアップロードするようになるかもしれない。

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Google Mapsで駐車場を見つけやすくなった(アメリカとヨーロッパのみ)

Googleが今日(米国時間8/29)発表したGoogle Mapsのアップデートにより、都市内で駐車場を見つけるのが容易になった。

最初はアメリカのユーザーのみだったが、Google Mapsのデスティネーションカード(行き先カード)(左図)で、目的地の場所ないし地域が駐車困難か容易かを、“駐車難度(parking difficulty)”アイコンで教えてくれる。この機能が今や25の都市に拡大され、アムステルダムやロンドン、マドリッド、モスクワ、パリ、ローマ、サンパウロ、トロント、バンクーバーなどでも利用できる。

アメリカのユーザーにはさらに、行き先近くの駐車用ガレージ(駐車場ビル)を見つけやすくなり、それはトリップ地図に自動的に加わる。しかも、最終目的地までの歩行時間も分かるけど、ガレージの利用料金や、いまいくつ空いているかなどは分からない。ヨーロッパで発達している駐車アプリなら、それらもすべて分かるけど。でもGoogle Mapsにもその機能がいずれ加わるだろうし、予約もできるようになるだろう。

Google Mapsのこの機能を利用できるアメリカの都市は、アトランタ、ボストン、シャーロット、シカゴ、クリーブランド、ダラス/フォートワース、DC、デンバー、デトロイト、ヒューストン、ロサンゼルス、マイアミ、ミネアポリス/セントポール、ニューヨーク、オルランド、フィラデルフィア、フェニックス、ピッツバーグ、ポートランド、サンディエゴ、サクラメント、サンフランシスコ、シアトル、セントルイス、タンパ、の計25都市だ。

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Googleが自然災害や危機的状況では検索とMapsで特別情報を表示する、その名もSOS Alerts機能

Googleが今日(米国時間7/25)、検索とMapsに、ユーザーがいる地域で自然災害やそのほかの危機が発生しているとき良質な関連情報を提供する機能を導入した。その機能は“SOS Alerts”と呼ばれ、検索結果やMapsのページのトップに事変に関する情報や被害地の情報が表示される。

同社はさまざまな機関と協力し、その中にはRed Cross(赤十字), Federal Emergency Management Agency(連邦緊急事態管理庁), Philippine Atmospheric, Geophysical and Astronomical Services Administration(フィリピン大気地球物理天文局)など多くの情報源が含まれる。

検索では、状況の概要、地図、関連ニュース、緊急時電話番号(がある場合)、Webサイトなどの関連情報源が示される。災害地がユーザーの至近距離内にあるときは、情報源に関する通知も送られる。

Mapsでは、検索と同じ上記の情報が表示されるほか、道路閉鎖や交通情報などが地図上に表示され、情報はリアルタイムで更新される。

この新しい機能は、デスクトップとモバイルWeb、そしてAndroid/iOS用のGoogleアプリの検索、およびモバイルのGoogle Mapsで提供される。

また既存のサービス、Google Person Finder, Google Crisis Map, そしてGoogle Public Alertsなどでも災害危機情報が配布される。

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Google Mapsのストリートビューで国際宇宙ステーションの中を探検散策できる

Google Street View(ストリートビュー)でこれからは、国際宇宙ステーション(International Space Station, ISS)の中を探検できる。ストリートビューが宇宙に入り込むのはこれが初めてで、ISSを訪ねる機会などないわれわれ一般大衆に、その15のモジュールすべてを見せてくれるのだ。

最新の画像を見ながらさまざまなモジュールを歩き、というか漂(ただよ)い、あなたがその一時寄留の間(かん)に出会ういくつかの複雑な装置の説明を読むこともできる(下図)。なにしろISSは、複雑難解の塊(かたまり)である。ストリートビューにとっても初めてだから、今後何度も撮影して見せ場を増やしていただきたい。宇宙ステーションの中でも、ストリートビューならではの移動画像をそのまま見られるのが、なかなかすてきだ。

宇宙飛行士たちがこのプロジェクトのために画像を撮り集めてくれたとき、たまたまSpace XのDragonがISSに駐機していたので、ステーションへの貨物の配達の様子を見ることができる。

地上と違ってISSは無重力空間のラボだから、すべてを見るためには文字通り360度の撮影が必要だ。しかし残念ながら今のストリートビューの技術は宇宙空間向けに最適化されていないから、その点、まだ完全ではない。

でもユーザーインタフェイスはおなじみのストリートビューそのものだから、気楽にクリックしながらあちこちを見られる。ではでは、Google Mapsへ行ってこいつをトライしましょう。

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ニューヨーク大学が都市を俯瞰した世界で最高密度LiDARデータセットを一般公開、都市計画図面が3Dになる?

ニューヨーク大学が同大のCenter for Urban Science and Progress(CUSP)から、これまででもっと高密度なLiDARデータセットを一般公開した。このレーザーでスキャンしたデータは上空からのLiDAR機器を使って集められ、1平方メートルをおよそ300の点で構成する従来のふつうのデータセットの30倍の密度で、ダブリンの都心部の1.5平方キロメートルを収めている。

このデータを集めたのはDebra F. Laefer教授と彼女の研究チームで、上空からの屋根のビューと建物の分布のほかに垂直面の情報もあるので、都市景観の3Dモデルを作ることも可能だ。しかもそこには、建物の大小関係や木、電線、電柱、それに化粧屋根の高さなどまで、細部を再現できる、とCUSPは言っている。

これだけの大規模で高品質なデータが誰にでもアクセスできることは、都市計画や都市開発の研究者たちにとって大きな意味を持つだろう。また自動運転車とかドローン編隊などに取り組んでいるエンジニアチームや、感染症の感染経路を調査している人たちなどにも役に立つはずだ。もちろん他のもっといろんな都市で、これぐらいのものが採用されてほしい。CUSPが今回一般公開したのも、そんなねらいからだろう。現に今、ニューヨークで同様のデータイメージングプロジェクトをやることが、議論されている。

このデータセットを使ってできる、クールなことのアイデアがある人は、ここで入手できる。LiDARに関する情報や関連の画像も、セットになっている。

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Googleマップ、ユーザーが車椅子アクセシビリティ情報を書き込めるようになる

2016年12月、Googleはついにアクセシビリティ情報をGoogle Mapsに追加した。300万人以上いると言われるアメリカの車いす使用者が長い間待ち続けた嬉しい機能追加だった。しかし、追加当初もそうだったが今でも提供している情報は十分なものではない。Google Mapsが収集したアクセシビリティ情報は現在までに700万個所にも上るが、それでもまだ足りない。Wheelmapのデータベースでさえ、国内を網羅できているわけではないのだ。

データセット拡充のスピードアップを目指してGoogleは、クラウドソースでのデータ収集を行う。AndroidユーザーはGoogle Mapsを開き、メニューから「自分の投稿」の中の「Accessibility(アクセシビリティ)」タブを選択することで、入り口、エレベーター、トイレなどが、車いすで使用できるかどうかユーザー自ら書き込めるようになる。

情報はGoogle Maps上で共有され、モバイルやデスクトップからその地点の詳細情報の「Accessibility」セクションから内容を確認することが出来る。なお、アクセシビリティの情報はどのプラットフォームからでも閲覧可能だが、情報を追加することに関しては、デスクトップとiOSからは現時点では出来ず、いつ対応するかも未定だ。

アクセシビリティ情報は車いす使用者にとって今も変わらず非常に大切なものには変わりない。障害を持つアメリカ人法(Americans with Disabilities Act)は、新しく建てる建物については車いすでのアクセスを可能とすることを義務付けているが、1993年よりも前に建てられたものについては規定していない。車いすを利用しない人々はアクセシビリティを当然のことと思っているが、古くからある場所を訪れようとする場合、車いす使用者にとっては運任せになっている。

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Google Earthが秘境探検ツアーとそれらのレッスンプランを加えて教育指向に大変身

4月にGoogleは、Google Earthの機能や画像を一新した。機能面では地図や衛星画像を使ってこの惑星を視覚化するにとどまらず、ユーザーが世界各地を探検して学ぶことができるようになった。そして今日(米国時間6/26)は、Google Earthの教材向け機能が新たに拡充された。

その新しい機能は総称的にVoyagerと呼ばれ、いろんな科学者や非営利団体、ストーリー作者、企業団体などによるガイド付きツアーを体験できる。それらのツアーは、一つまたは複数の地域を探検し、写真や360度ビデオ、Google Mapsのストリートビューなどを使ってお話を構成する。今日のローンチの時点で、BBC Earth, Jane Goodall, Sesame Street, NASAなどが作ったツアーが提供される。

今日のISTE(International Society for Technology in Education)のカンファレンスでGoogleは、近く教材を意識した新しいストーリーを10本提供する、と発表した。これらの制作パートナーは、National Geographic Society, PBS Education, HHMI Biointeractive, Mission Blueなどだ。

Googleによると、これらのストーリーを加えたGoogle Earthで、児童生徒たちは教室で世界探検ができる。たとえばコスタリカ沖の熱ドーム、19世紀初頭のルイスとクラークによる探検の追体験、などだ。またこれらのツアー本体にプラスして、教師のためのレッスンプランや課外活動のアイデアも提供している。

さらに、Google Earthは今週、Google for Educationのメニューに加わった。これによりITのアドミンがGoogle Adminのパネルから、プロダクトを管理できる。

Google Earth Voyagerと並んで今日は、STEM tools for ChromebooksDremel 3D40 3D PrinterlittleBits Code Kit)などの教材ツールも発表された。学校がこれらを一括割引で買えるほか、CardBoardやDaydreamのExpeditionsアプリのガイドは自分だよモードで、児童生徒や先生が600あまりの仮想旅行の中から選んで楽しめる。

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Google Mapsのローカルガイドがアップデートされレベルが10まで(10万ポイント)にアップ

Google MapsのLocal Guidesは、ユーザーがGoogle Mapsのデータをアップデートしたり、地元のお店などの写真をアップロードできる、ゲーム的なプログラムだ。それが今日(米国時間6/13)ちょっとオーバーホールされ、とくに重要なこととしては、お礼のポイントとレベルの方式が変わった。

まずレベルだが、これまでLocal Guidesのユーザーのレベルは5までで、ポイントを500稼いでそのレベルに達したら、その後あまりやる気が出なくなる。今回のアップデートでは最高が10になり、ポイントをため込む意義が増した。なお、10万ポイントになるとレベル10に達する。レベル7なら5000ポイントだ。こんなにたくさんの、Kmartの写真を、ポストしなければならないけどね。

ポイントの方式も変わる。新しい場所を地図に加えたり、そこのレビューを書くなど、Google Mapsのユーザーに大きなインパクトを与えそうな情報が、これからは多くのポイントをもらえる。Googleの今日の発表では、レベル4に達したガイドさんはGoogle Play Musicに3か月無料でアクセスでき、Google Play Movieのストアではレンタル料が75%割引になる。

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Google Mapsの地図上で現在地の空気汚染度が分かる…カリフォルニア州オークランドから

Google Mapsが初めての、今自分が立っている場所の大気質が分かる地図を、カリフォルニア州オークランドでローンチした。

このプロジェクトはEnvironmental Defense Fund(EDF)Aclimaとのパートナーシップによるもので、後者は2015年から、ベイエリアとセントラルヴァリー、そしてロサンゼルスの環境の変化を地図化している。

このパートナーシップによりGoogleは、AclimaのセンサーをStreetViewの車に装着、酸化窒素や二酸化炭素やばい煙など自動車の排気物質の多い地域では、街路ごとにそのデータを地図上に表示できるようにした。

その地図がベイエリアの環境科学者たちの役に立っている例として、ベイブリッジからI-80への合流点にかけて、車が加速することによって発生する高い汚染を把握できたことが挙げられる。そこは渋滞が頻発するフリーウェイで、ラッシュアワーだけでなく、週末にも大気の汚染が生ずることが分かった。

今日のGoogleのブログ記事は、Googleがこれまで発表した汚染データの中では最多だ、と主張している。“1年間で測定回数は300万近く、のべ20000キロあまりにわたって測定した”と述べ、今後は他の都市でもやる、という。

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古地図やイラストの情報をGPSと連動する「Stroly」開発元が総額1.4億円を資金調達

地図と情報というと、商圏分析によるマーケティングや防災など、ちょっと堅めの活用方法を思いつきがちだけれども、IngressやポケモンGO、あるいはブラタモリの人気を見れば分かるように、もともと地図や位置情報って、それだけでも“楽しい”ものだと思う。2月にα版がローンチされた「Stroly(ストローリー)」は、イラストマップや古地図とGPSとを連動させて、地図の裏側にある“楽しさ”を垣間見ることができるサービスだ。

Strolyを開発したのは京都発のスタートアップ、ストローリー。同社は5月17日、大和企業投資、京銀リース・キャピタル、フューチャーベンチャーキャピタル、中信ベンチャーキャピタルの各社が運営する各ファンドを引受先とした総額約1.4億円の第三者割当増資の実施を発表した。今回の資金調達はシリーズAラウンドにあたり、ストローリーにとっては、初めての外部からの調達となる。

街歩きが楽しくなる地図のプラットフォームStroly

Strolyについては、2月のローンチ時の記事に詳しいが、ここで簡単に説明しておくと、縮尺や方位、位置情報が正確でない古地図やイラストマップでも、緯度・経度情報と照らし合わせて連動させ、現在地や地図上のポイントを表示することができるプラットフォームだ。スマホ上で表示させれば、江戸時代の地図を表示させながら街をぶらぶら歩く、なんてこともできる。

上野の森の錦絵にStrolyで位置情報をプロットしたもの

Stroly公開の前には、50くらいの自治体を顧客とした受託開発による、古地図と連動した地図の提供が多かった。しかし、案件ごとに個別にアプリを開発していてユーザーが横断的に利用できるものがなかったため、さまざまな機能を網羅したプラットフォームとしてStrolyを開発したという。

Strolyは企業や自治体向けでは、主にブランディングツールとして利用され、地図好きの商店主が参加する商店街や、街の文化保存会などで、街おこしに利用されるケースも多いそうだ。2月のリリースからこれまでに、京阪電車の1日乗り放題チケットの特典イラストマップや、上野文化の杜のイラストマップ古地図(江戸切絵図)錦絵に対応させたもの、神田祭の現代の巡行路明治初年の巡行路などが提供されている。

神田祭の巡行路(左が現代、右が明治初年のもの。明治の地図は皇居を上方向として書かれているため、北が右手になっている)

Strolyでは、自作のイラストマップを取り込んで正確な地図の位置情報と対応させ、オリジナル地図として表示することも可能だ。屋外の情報であれば、イラストでも古地図でも地図さえあれば(その地図のライセンスに問題がなければ)、どこでもGPS情報とマッピングでき、地図を多数持つ地図好きの有志とのコラボレーションによる、さまざまな地図の取り込みも進めているという。

地図を通して多様な世界の見方ができるプラットフォームへ

ストローリーは2005年に国際電気通信基礎技術研究所の社内ベンチャーとして始まり、2016年にMBOを経て、独立した。今回の調達資金は企業・自治体などのビジネス利用の促進と、開発のための人材確保に投資するとしている。開発では、Strolyに投稿された地図の利用状況をユーザーが見られる機能の将来的な実装や、ロックフェスティバルなどの大規模イベント会場での利用にも耐えるインフラ整備なども検討しているそうだ。また海外への進出もにらみ、多様な価値観を持つ、いろいろな国籍の人材を採用するとして、既に2名のフランス人を社員に迎えたという。

ストローリー代表取締役社長の高橋真知氏は、Strolyの目指す世界について「地図を通して、世界の多様な見え方をシェアできるプラットフォームにしていきたい」と話す。

地図とは元来、恣意的な位置情報を平面に表現したものだ。今や、戦時中には手に入れることもできなかった“正確な”地図が提供され、地図アプリで現在地まで分かるようになったが、地図の後ろに隠れたストーリーは簡単には見えてこない。Ingressのキャッチフレーズ「The world around you is not what it seems.(あなたの周りの世界は見たままのものとは限らない)」ではないけれども、“正しい”地図が必ずしも、その土地が持つ全ての顔を見せてくれるものとは限らない。

高橋氏は「そこに住んでいる人はその土地をどう見ているのか、過去の人はどう見ていたのか、未来にはどうなっていくのか。そういった情報はGoogle Mapだけでは意外と見えてこない。地図を通して街の新しい発見ができて、地域とのコミュニケーションにつながるようなサービスを提供したい」と言う。

「最終的には世界中から地図が投稿できるようにして『地図を投稿する文化』を創りたい。YouTubeがローンチした当初はみんな『誰が動画をアップロードするんだろう?』と思っていたはずだけれども、今では誰もが簡単に動画を投稿して、観光PRなどでも使われている。そんな感じで地図についても、みんなが緯度・経度の情報が付いたものをどんどん投稿するようになればいい。地図がトップダウンで提供されるものから、ボトムアップで共有されるものになればいいと思う」(高橋氏)

AndroidのGoogle Mapsではナビゲーションリストの各場所(曲がり角など)でストリートビューの画像を見られるようになった

Google Mapsがこのたび秘かに実装した新しい機能で、行きたい場所までの道筋をたどるのが一層容易になった。それは、方向画面にストリートビューの画像を表示することだ。これまでもGoogle Mapsのアプリは、次の曲がり角やそこまでの距離を教えてくれたが、新しい機能によって、タップしてその場所のストリートビューの画像を見られるようになった。

最初に気づいたのはAndroid Policeだったが、この機能は数日前から広範囲に展開された、と言っている。Googleに問い合わせたら、5月の初めからすでに広く提供されていて、そして今回は全世界のユーザーにも提供された、と言った。

iOSバージョンのGoogle Mapsアプリはまだのようだが、Googleはその日程を確認しなかった。

ストリートビューの画像を見るためにユーザーは何もしなくてよい。いつものように、現在位置と目的地を入れて、その経路を見るだけだ。するとこれまでは曲がり角のリストだけだったところに、写真のサムネイルが並んでいる。そのサムネイルをタップすると、その場所の360度のストリートビューが現れる。その画像は、あなたが進もうとしている方向に合っている。

その画像は通常のストリートビューの画像と同じく、指をドラッグしてパンできる。そのとき道程の経路がブルーのラインで示される(下図)。画像上で、さらに前へ進んだり、メインの方向画面に戻ったりできる。

Street ViewとMapsの統合は、前にもGoogleが試したことがあった。Android Policeの指摘によると、Googleが同様の機能をWebに導入したのは2008年という大昔だ。こんなオプションは最初のDroidにもあった、と言うユーザーもいる。モバイルはAndroidだけ、という現状の理由は、よく分からない。

一部のユーザーはストリートビューのこの変化にもっと早く気づいたかもしれない。この機能は、リモートで行われている展開のようだから。

Google Mapsは、Google Play Storeで無料でダウンロードできる。

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Googleが不動産販売のMatterportとパートナーして屋内ストリートビューの360度3D画像を一挙に充実

知らない場所へ行くときには、事前にGoogleのストリートビューを見ると、だいたいの様子が分かる。しかしそれが屋内の場所なら、そのやり方が通用しない。

でも最近のストリートビューでは、一部の家やお店、企業などの建物の中に入って見れるようになった。それが今日(米国時間5/9)、GoogleがMatterportとパートナーしたおかげでさらに増えた。

Matterportは不動産会社で、顧客がその家を実際に見に行くか行かないかの判断材料として、3Dスキャンの画像を作って提供している。同社は最近、Qualcomm Ventures, Greylock Partners, そしてY Combinatorからの約6500万ドルの資金調達を公開した。

【3D画像】

〔ここに3D画像が表示されない場合は、原文のページを見てください。〕

ストリートビューの場合と同じように、クリックしたりドラッグしたりして建物内を3D/360度で見て回れる。画像中の二重丸のようなボタンをクリック(タップ)すると、特定のアイテムの前でとまる。

このような屋内見学は、すでにGoogleが360度写真家たちとのパートナーシップである程度実現しているが、Matterportとのパートナーシップでそれが一挙に50万箇所あまりに拡大した。それらはWebのほかに、VRのヘッドセットでも見ることができる。Matterportも個人の写真家と契約しているので、内容の充実は今後の彼らの活躍にかかっている。でも同社は、不動産販売のお客用以外の画像も今後大きく増やしていく、と言っている。

GoogleがストリートビューのAPIを公開しているのはMatterportだけではないが、360度スキャンに加えて3Dの画像も提供するのは同社だけだ。GoogleもVR(仮想現実)などの新しい技術に意欲的だから、そのための強力な画像や映像が今後さらに充実していくだろう。

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「次どこ行こうか」の場面に便利――ヤフーの地図アプリが全面リニューアル

地図アプリはApple純正のマップやGoogle Mapsなどいくつかあるが、ヤフーが提供する「Yahoo! MAP」は、単に目的地への行き先を調べるためのアプリではなく、これから行きたい場所をも探せる地図アプリになりたいようだ。4月24日、ヤフーはYahoo! MAPアプリをフルリニューアルしたので、私も早速試してみた。

アプリを立ち上げると現在地の地図が表示され、画面の下に「コンビニ」「グルメ」「銀行ATM」などのアイコンが並ぶ。最寄りのコンビニを探したい時は、コンビニのアイコンを1タップするだけで、現在地に近いコンビニがいくつか表示される。行きたいコンビニを選択するとそこまでの道案内も出る。

アイコンの並んでいるタブを引き上げると、様々な場所を1タップで検索できるアイコンが並ぶ。レストランはジャンル別(イタリアン、居酒屋など)で検索でき、書店やドラッグストアなど買い物ができる場所や郵便局やカラオケといった施設も検索可能だ。

しばらく使ってみたが、Yahoo! MAPは行きたいところが網羅されているので便利なのと、UIも分かりやすかった。また、Google Mapsと比べるとヤフーの地図アプリの方がきちんと全部の店舗が網羅されているように見えるし、どこに店舗があるのかも把握しやすい(少なくとも外苑前のコンビニに関しては)。

左がGoogle Mapsでコンビニを検索した結果、右がYahoo! MAPでコンビニを検索した結果

 

Google Mapsでももちろん「Googleマップで検索する」の検索ボックスから店舗を検索することはできる。ただ、この機能が最も便利なのは、行きたい場所が決まっている時だろう。飲食店に限れば、付近の飲食店を簡単に探せる機能もあるが、他のサービスの選択肢は限られている。

Yahoo! MAPの特徴は、予定が決まっていない時に行きたい場所を見つけるのに適している点だ。友達と遊んでいて「次どこに行こうか?」となった時、選択肢は色々あるだろう。カラオケに行ってもいいし、スイーツを食べに行ってもいい。Yahoo! MAPはもともと得意だったディレクトリ方式で選択肢を提示することで、ユーザーの意思決定を助けたい考えなのだろう。また、Yahoo! MAPには「おでかけ」タブがあり、ここではグルメ情報やおすすめのおでかけスポットに関する情報も発信している。

地図アプリは目的地への経路を調べるためという用途にとどまらず、Yahoo! MAPは異なる地図アプリのユースケースを提案することで他の地図アプリとの差別化を図りたい考えのようだ。

 

Googleマップが駐車した場所と時間を教えてくれるようになった

Googleに駐車した場所と車を停めた時間を教えてくれる便利な機能が追加された。現在地を示すブルーのドットのメニューから地図上に“P”アイコンを表示させることができる。このアイコンの位置を目指せば自分の車を発見できるわけだ。駐車位置の記憶機能はiOS 10でAppleマップに追加されているが、Googleの新機能の方がやや便利かもしれない。

iOS 10のAppleマップはiPhoneのBluetooth、CarPlayとの接続が切れた位置を記憶する。ユーザーは駐車位置を編集したりメモや写真を追加したりできる。〔Bluetooth接続の場合車載オーディオなどとのペアリングを事前に設定しておく必要がある〕。

車がCarPlayもBluetooth機器も搭載していない場合、Appleの位置マーク機能を利用することになる。

GoogleはすでにGoogle Nowを通じてスマート位置記憶機能を提供しているが、これはシステムのGPS情報を利用しているため、車を停めた位置が自動的に記録される。

そのためときおり不適切な「駐車位置」が表示されることがあった。 Googleによれば、タクシーやバスを降りた場所が表示されることがあった.という。

Googleマップの新機能はユーザー側の操作を必要とするが、その分Google Nowによる推測より正確だ。ユーザーは情報を追加することもできる。

Appleマップの駐車位置記録機能と同様、メモを追加できる。これは高層駐車場などの場合、何階に停めたか記録することができて便利だ。また複数の写真もサポートしている。駐車位置番号、フロア、セクション、カラーコードなど必要な写真を適宜追加できる。

Googleの駐車位置記録機能には「駐車場所を離れていられる時間」を設定できる。これはパーキング・メーターや時間決めの料金の駐車場など駐車時間が限定されている場合に非常に便利だ。ユーザーが「2時間」などと設定シた場合、マップには残り時間が表示される。決められた時間が過ぎるとマップはプッシュ通知を送ってくる。

Googleマップの新機能はつい先ほどArs Technicaが発見した。この記事によると、新たな駐車位置を設定するまで駐車位置は記憶されるている。またマニュアルで駐車位置を消去できるという。駐車位置が永続的に記憶されるというのは、空港などで長時間駐車ままにしておくような場合、非常に役に立つ機能だ。

Googleはこの駐車位置記録機能についてまだ公式発表はしていないが、この機能がまだiOS版には追加されていないからかもしれない。しかしわれわれはGoogleに取材し、たしかに新機能が追加されていることを確認した。

この機能は現在Android((v. 9.49以降)のGoogleマップで利用できる。

画像: Kevin Krejci/Flickr UNDER A CC BY 2.0 LICENSE

〔日本版〕手持ちのAndroid上のGoogleマップではまだ新機能を確認できなかった。なおバージョンはAndroid OSのものではなくマップのバージョンなので注意。Googleマップのハンバーガー・メニューから設定を開き、[概要、利用規約、プライバシーポリシー]をタップするとバージョンが確認できる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

京都発、イラストマップや古地図と現在地が連動する「Stroly」で街歩きが変わる

ポケモンGOを始めて起動した時、見慣れた街が一変した。ARでポケモンが普段の見慣れた風景に出現したのも目新しかったが、ポケストップをタップすると、今まで気にも留めなかった場所が実は歴史上の遺跡や名所だったことを発見できたことにも新鮮な驚きがあった。京都発のスタートアップStorlyは地図に新たな見方を提案するサービスを開発している。同社は本日、イラストマップや古地図とGPSによる位置情報を連動させるプラットフォーム「Stroly (ストローリー) α版」を2月21日にローンチしたことを発表した。

古地図やイラストマップは、縮尺や位置情報が正確ではないことが多いだろう。これでは地図を持って街歩くするのが難しい。Storlyでは、そうした古地図やイラストマップでもGPSによる位置情報を照らし合わせて、地図を提示することができる。サービス内でイラストマップと現代の地図とを切り替えることも可能だ。

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Storlyで見れる江戸古地図(1844)。左が古地図上の増上寺、右が現代の地図。

Strolyでは自作のイラストマップを作成することもできる。イラストの画像を取り込み、画像と実際の緯度・経度との対応付けを行って投稿するだけでいい。地図にはおすすめの店舗やスポットを「ランドマーク情報」として登録することもできる。Strolyのおすすめマップには京都の観光イラストマップや古地図が20種類以上揃っていて、気に入ったのがあればマイページに保存しておける。

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京都のスイーツを特集したイラストマップ

Strolyはもともと2005年に国際電気通信基礎技術研究所の社内ベンチャーとして始まり、2016年にMBOを経て、独立したと同社の代表取締役社長である高橋真知氏は説明する。

デジタルとアナログのいいとこ取り

高橋氏は「地図が変わると、世界の見え方が変わります。様々なテーマの地図により、その地域の良さや魅力を広めることができると考えています」とStorlyのコンセプトについて説明する。Google Mapsでは目的地までの最短距離を知るには便利なものの、地域の良さが伝わらなかったり、新しいものには出会いづらい。一方で、地域で配布している紙のイラスト地図には、その地域の情報がキュレートされているが、使い終わったら捨てられてしまうし、現在地が分かりづらいという欠点がある。デジタルとアナログの良いとこ取りができるサービスとして考えたのがStrolyと高橋氏は言う。

Storlyは自体はコンシューマーが利用できるものだが、事業としては法人向けサービスを提供する。具体的には自治体やエリアプロモーションを行いたい企業と提携して、地図の作成及び地図のデジタル化サービスや制作した地図の利用データの提供を行う。すでに京都市と協力し、観光施設や交通機関をまとめた「京歩きマップ」Stroly内で提供する実証実験を開始しているそうだ。現在はWebブラウザのみで提供しているが、今後はアプリを開発する予定という。

Strolyは京都のけいはんなオープンイノベーションセンターに入居しているスタートアップだ。周りにアプリなどを手がけるIT系スタートアップは少ないが、京都には観光資源が多く、Strolyの事業が活かせる環境にあると高橋氏は話している。ゆくゆくは、B2Cサービスの展開や海外展開を行うことも視野に入れているという。

Googleが衛星画像事業Terra BellaをPlanet Labsに売却、Earthの画像はライセンスにより継続

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本誌TechCrunchが1月25日に報じたように、Googleは、SkySat Earthの画像衛星群を含むTerra Bellaの事業をPlanet Labsに売却することを、金曜日(米国時間2/3)に確認した。しかし売却の条件に複数年のライセンス条項が含まれているので、Google Earthなどの宇宙から地表を見た画像は、従来どおり提供される。

Planet LabsのWill MarshallInが、買収を発表するブログ記事で、SkySatの高解像度の画像衛星を7基入手できたことは“たいへんありがたい”、と言っている。中解像度の画像衛星を、同社は60基保有している。中解像度というのは3〜5メートルの精度、という意味で、Googleの衛星なら1メートル弱の精度を提供できる。だからGoogle EarthやGoogle Mapsの画像は、上図のように非常にくっきりしている。

PlanetはTerra Bellaの能力を宣伝して顧客層を広げたい。今でも同社の事業は順調だが、高解像度の画像を提供できれば、顧客企業が抱える消費者製品の増客にも貢献するだろう。そういう新市場開拓の形はまさに今、Googleへのライセンス提供、という形ですでに一つ実現している。

Terra Bellaも元々はGoogleによる買収の成果で、2014年に5億ドルで取得したSkybox Imagingがその原型だ。Googleは最近、包括的な親会社Alphabetを創設するなど、機構の合理化に取り組んでおり、衛星画像に関しても、機械設備の自社保有よりも専門企業からのライセンス購入の方が合理的、と判断されたのだ。

買収の価額等は公表されていないが、本誌の前の記事では、もうひとつの買い手候補Climate Corporationの予定価額が3億ドルとされていた。

金曜日の朝Planetは、キュビスト(cubist)と呼ばれる小型で低コストの衛星を、新たに88基打ち上げる計画を発表した。一度に打ち上げる人工衛星の数としては新記録であり、打ち上げは2月14日を予定している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Googleが近くGoogle Earth Enterpriseをオープンソース化、ユーザーのクラウドへの移行を誘導

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Google Earth Enterpriseは10年あまり前にローンチし、Google EarthとGoogle Mapsのプライベートバージョンを作りホストして、自前の地理空間的アプリケーションを提供したいと考える企業のツールとして利用されてきた。2015年に同社は、そのサービスを2017年に閉鎖すると発表したが、廃れるプロダクトの通例としてGoogleは今週、Google Earth Enterprise(GEE)の中核的なツールのすべてをオープンソースにする、と発表した

これによりGEE Fusion, Server, そしてPortable Server(全部で47万行のコード)がGitHub上で3月からApache 2のライセンスで利用できる。GEE ClientやGoogle Maps JavaScript API V3、およびGoogle Earth APIはオープンソースにならないが、Enterprise Clientのアップデートは今後も継続する。

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Googleとしては、既存のGEEユーザーはGoogle Cloud PlatformとGoogle Earth Engineに移行してもらいたいところだが、近く廃止されてもGEEから離れたくないユーザーもいる。当然ながら同社が今回の発表をしたのも、同社のクラウドベースの地理空間的サービスを宣伝し、この新しいアプローチがパブリックなデータセットへのより柔軟性に富んだ、そしてより容易なアクセスをユーザーに提供する、と言いたいからだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))