LINE活用の手ぶらキャンプを実現する「Campify」のサービス開始、運営元のFLYはサムライインキュベートから追加出資

サムライインキュベートは8月22日、同社の起業支援プログラム「The First Movers」Hands “In” Batch Programの第1回採択企業であるFLYへの追加出資を発表した。出資額は非公開。

写真に向かって後列左から、サムライインキュベート共同経営パートナーCSOを務める長野英章氏、Investment Groupのマネージャーの坪田拓也氏、Investment Groupチームリーダーの平田拓己氏、創業者/代表取締役で共同経営パートナーの榊原健太郎氏。前列左から、FLY代表取締役の木村隆司氏氏と田邊龍二氏

FLYは、手ぶらキャンプの予約サービス「Campify」(キャンピファイ)を運営する2019年3月設立のスタートアップ。Campifyは、キャンプ場の予約、キャンプ用品のレンタル、テントなどの設営・撤収までをLINEを使って簡単に一括予約できるサービスだ。もちろんLINE上でキャンプについての相談もできる。キャンプを始める際の情報収集や初期導入コストといった課題を解決し、なにから初めていいかわからないという初心者が直面する障壁を取り払うことを目指す。

本日8月22日に関東のキャンプ場限定でのサービスがスタートする。サービス開始を記念して、9月30日までにLINEでのCampifyの友達登録と予約完了で利用料金が30%オフになるキャンペーンを実施中だ。

サムライインキュベート主催の第1回のhe First Moversは2019年1月8日に開催され、応募75組の中から17組を選抜。その後、約1カ月にわたって事業創造フレームワークのレクチャーやアイデア創出のディスカッションを進め、2月7日のPitch Dayを経て、同社は最終的に5組へシード投資を実施。その後、同社のキャピタリストとともに具体的なニーズを検証した結果、FLYはターゲットや提供価値、提供方法がより具体化されたことで今回の追加出資となった。

G Suiteユーザー向けHangoutsの寿命がすこし伸びる

今年Google(グーグル)は、2019年10月までにG SuiteのHangoutsユーザーをすべてHangouts ChatおよびMeetに移行させ、Hangoutsを廃止すると発表した。しかし、G Suiteユーザーの多くはHangoutsを気に入っており、GoogleはHangoutsの終了日程を「2020年の6月まで」に変更し、今後「より確定的な日程」を発表すると明かした。

ただし、これは有料のG Suiteユーザー向けのHangoutsに関する発表だ。GoogleのAlloが失敗したことを考えると、一般向けのHangoutsがどうなるのかは不明だ。

今年Googleは、G Suiteの移行後に消費者をHangouts ChatとMeetの無料バージョンに移行させたいと発言していた。Googleのスポークスパーソンによると、この計画は今も変わっておらず、G Suiteへの移行後に開始されるという。

G Suiteユーザーについては、GoogleはG Suiteユーザーの新しいプラットフォームへの移行をより容易にすることを計画している。管理者はすでに、高速化されたタイムラインにジャンプし、従来のHangoutsを今すぐ無効にすることができる(しかし、そのためにはやはりGoogleからの案内が必要だ)。

 

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Shazamのデータを活用したチャートがApple Musicに登場

Apple(アップル)は、2018年に4億ドル(約425億円)で買収した音楽認識アプリのShazamを活用している。今月前半にアップルが公式に開始した「Apple Music for Artists」ダッシュボードには、Shazamのデータに基づく分析が使われている。米国時間8月20日には、Shazamのデータを利用したApple Musicの新しいチャート「Shazamディスカバリー Top 50」を公開した。

このチャートには毎週、世界中のShazamのデータをもとに、注目アーティストのヒットしつつある曲、トップ50がフィーチャーされる。

Shazamアプリはこれまでに10億回ダウンロードされ、鳴っている曲が何かを調べるために世界中のユーザーが1日に2000万回、ボタンをタップしている。このデータを使って、ブレイクしそうな曲が選ばれる。

これは、これまでの音楽チャートとは異なる指標だ。ダウンロード、購入、ストリーミングの数を参照するのではなく、これから来そうなアーティストを見つけ出そうとしている。

ただし、このチャートに含まれる曲が、その曲のライフサイクルのどの時点にあるかは、おそらくまちまちだ。大半は新しいアーティストだろうが、すでに大ヒットした曲が何らかの理由で含まれるかもしれない。このチャートにランクインする曲は、Shazamのチャートで動きが速いパターンである、急激に伸びている、着実に伸びている、ある地域で伸びているなどの特徴を示していると思われる。あるいは、これらのすべてに当てはまるかもしれない。

この新しいチャートには、米国をはじめとする10数カ国の傾向に基づいて曲が選ばれる。

Shazamが音楽チャートに進出するのはこれが初めてではない。現在、Shazamのサイトでは、米国やその他の一部の国のディスカバリーチャート10曲に加え、米国や日本など、そして世界のトップ200も公開されている。

Apple Musicの「ディスカバリー Top 50」は、今のところShazamのサイトのディスカバリーチャートとは一致していない。これは更新のタイミングによるのかもしれない。

この新しいチャートから、アップルがShazamを社内に取り込んだ理由がうかがえる。曲を認識するテクニックではなく、音楽のトレンドを知るためのデータを取得したかったのだろう。これはアップルがSpotifyと戦うための新たな手段になる。Spotifyは2017年にベータ版として独自のアーティストダッシュボードを公開し、アーティストやミュージシャンに有益な考察を提供して他社と差をつけていた。

Apple MusicのShazamのチャートは「見つける」タブに表示されていることもあるが、「Shazam」で検索して見つけることもできる。

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(翻訳:Kaori Koyama)

グーグルの軽量版アプリGoogle Goが全世界で使えるように

Google(グーグル)の検索アプリ軽量版Google Goが米国時間8/21、世界のAndroidユーザー向けに公開された。ベータ版を数カ月展開したのち、2017年に初公開されたこのアプリは主に、人々が安価なAndroidデバイスのために不安定な接続で初めてインターネットを利用するような新興マーケットでの利用を想定してデザインされている。

新興マーケット向けにつくられている多くのアプリ“ライト”バージョンのように、Google Goも端末の容量をさほど使用しない(わずか7MBほどだ)。そして、遅くて、時々途切れるインターネット接続対策としてオフライン機能もある。Googleによると、アプリの検索結果はデータの40%を節約するために最適化される、とのことだ。

ウェブ検索以外に、Google Goにはディスカバリー機能もある。人気トピックのタップ、音声検索、画像とGIFの検索、言語の簡単切り替え、そしてAIによるウェブページ読み上げなどができる。

今年春に開催されたGoogleの I/Oデベロッパー会議では、GoogleはGoogle GoにLensももってくると発表していた。

Lensでは、ユーザーは実世界の物にスマホのカメラを向けて関連する情報を引き出すことができる。つまりGoogle Goは、Lens機能で文字を読めない人をサポートすることにもなる。例えば、バスの時刻表や標識、振込用紙などの文字にカメラが向けられると、Lensは文字を読み上げることができる。ユーザーはまた、特定の文字をタップして意味を調べたり翻訳したりすることもできる。

Googleによると、Lensはたったの100KBで、Goアプリのアップデートでサイズは大きくなった。当初はGoアプリは5MBで、今はそれよりも若干増えて7MBだ。

これまでGoogle Goは、いくつかの国でAndroidのGoエディションデバイスでのみ利用できた。Sensor Towerのデータによると、Google Goは世界で約1750万回インストールされた。内訳はというと、最多がインド(48%)で、インドネシア(16%)、ブラジル(14%)、ナイジェリア(6%)、南アフリカ(4%)と続く。

Google Goはこれまで、全部で29カ国のAndroidのGoエディションデバイスで利用できた。ここには、アンゴラ、ベニン、ボツワナ、ブルキナファソ、カメルーン、カボベルデ、コートジボワール、ガボン、ギニアビサウ、ケニア、マリ、モーリシャス、モザンビーク、ナミビア、ニジェール、フィリピン、ルワンダ、セネガル、タンザニア、トーゴ、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエが含まれる。

いまやアプリユーザーは“数百万人”だ、とGoogleは話している。

今日、Googleは世界中のユーザーがPlayストアでGoogle Goを利用できるようになる、と発表した。

誰でも端末の限られたストレージやむらのある接続といった問題を抱えることがあることから、帯域幅が問題ではないマーケットでもこのアプリを展開することにした、とGoogleは話している。

加えて、文字を読んだり翻訳したりするのに軽量なアプリだ。I/Oで、Googleは文字を読むのに困難を抱える成人が世界中に8億人もいて、もちろん、そうした人が皆新興マーケットにいるわけではないと指摘していた。

Google GoはGoogleが新興マーケット向けにつくった多くの軽量アプリの一つだ。他にはYouTube GoFiles GoGmail Go、Google Maps Go、Gallery Go、Google Assistant Goなどがある。

Google Goアプリは Android Lollipop以上で動く端末を対象に、Play Storeで世界中のユーザーに提供される。

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(翻訳:Mizoguchi)

DigitalOceanがPostgreSQLに続いてMySQLとRedisのマネージドデータベースサービスをローンチ

半年前にPostgreSQLのマネージドサービスをローンチしたばかりの、新進のホスティングおよびクラウドサービスプラットホームDigitalOceanは米国時間8月20日、MySQLとRedisのマネージドデータベースサービスのローンチを発表した

これも含め同社の最近のリリースは、低価格なホスティングサービスというルーツを脱して本格的なクラウドプロバイダーになろうとするDigitalOceanの意欲の表れだ。データベースのマネージドサービスと同社のコアであるホスティングおよびインフラストラクチャに加えて、今や同社はオブジェクトとブロック単位のストレージとKubernetesエンジンも提供しており、とくに後者は今日の現代的なクラウドインフラストラクチャならどれの上でも利用ができ、動かせる。ハイパークラウドと呼ばれる連中に追いつくのはまだかなり先だと思われるが、市場の競争がより激しくなるのは良いことだ。

DigitalOceanのプロダクト担当上級副社長Shiven Ramji(シヴァン・ラムジ)氏は、次のように述べている。「MySQLとRedisを加えたことによって、DigitalOceanは今やもっとも要望の多い3つのデータベースをサポートしている。しかもデベロッパーは、それらの面倒な管理で悩むことなく、アプリケーションを構築し動かすことができる。デベロッパーはDigitalOceanのDNAであるだけでなく、その成功の大きな要因でもある。私たちはこの成功を足がかりとしてさらにデベロッパーのサポートを拡充し、彼らのよりシンプルなアプリケーション開発を可能にしていかなければならない」。

マネージドデータベースサービスの料金体系は、どれを選んでも前と同じだ。

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新しいマネージドデータベースサービスは当面、同社のニューヨークとフランクフルト、サンフランシスコのデータセンターで提供される。そのほかのデータベースエンジンのサポートも、目下開発中だ。2番目3番目としてMySQLとRedisを選んだのはデベロッパーの要望が多いからだが、そのほかのエンジンについても、同じくデベロッパーの要望の多さが選択のベースになるだろう。ただしDigitalOceanの2019年のロードマップに載っているデータベースはMySQLとRedisだけだから、年内に次のサポートが発表されることはないだろう。

関連記事:DigitalOcean launches its managed database service(DigitalOceanがマネージドデータベースサービスをローンチ、未訳)

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

期待の新クレカApple Cardが米国でスタート、Appleからの購入は3%キャッシュバック

米国時間8月20日、Apple(アップル)はしばらく前から情報が流れていた新しいクレジットカード、Apple Cardをローンチしたことを発表した。対象は 当面米国在住のiPhoneユーザーとなる。

Apple Cardの申し込みはiPhone上のWalletアプリから行う。Apple Cardはオンラインの申し込みが完了するとすぐにApple Payで支払いに利用できる。チタン製の物理的カードが届くのを待つ必要はない。

支払い処理はGoldman Sachs(ゴールドマン・サックス)とMastercard(マスターカード)が担う。Apple CardはMastercardが利用できる場所ならどこでも、通常のクレジットカードとしても、Apple Payの支払い手段としても利用できる。カード利用でポイントを付与するサービスはユーザーに人気があるが、Apple Cardの場合はポイントではなくストレートなキャッシュバックとなる。これはApple Payを利用するユーザーに特に魅力的だ。Apple Pay以外の支払いでは1%であるのに対し、Apple Payを利用した場合は2%のキャッシュバックが与えられる。

さらにAppleから各種のプロダクトを購入した場合3%のキャッシュバックがつく。Appleで高額のショッピングする予定があれば誰でも加入したくなるだろう。

キャッシュバックはApple Cashのアカウントに振り込まれるが、Apple Cashに登録していない、ないし利用したくないユーザーの場合、Apple Cardのアカウントに月単位で記帳される。

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Apple Cardは利率、手数料についても透明性が高い。年会費、キャッシング・サービス、限度額超過利用、支払い遅延などにかかる費用はべてゼロだ。 分割払利息のAPR(年率)はユーザーの信用状態によって12.99%から23.99%までとなる。ユーザーに請求される手数料、利息はアプリの計算シートに色つきで表示されるのでわかりやすい。

たとえば、レストランで支払いをするとiPhone上のカードはオレンジ色になる。映画その他エンターテインメントの支払いはオレンジとピンクになる。

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Apple Cardの大きな特徴はiPhoneに統合され、その能力をフルに生かせる点だ。

WalletやApple Cashと同期できるのはもちろんだが、 ユーザーはiMessageを通じてサポートを受けることができ、カードを利用した場所をマップ上にピンポイントで表示できる。

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一般公開に先だって一部のユーザーはApple Cardを試用していたが、本日のローンチで3%のキャッシュバックがApple自身のプロダクト以外にも拡大されることが発表された。

Appleでは3%のキャッシュバックをUberとUber Eatsにも適用するとしている。また3%キャッシュバックを受けるマーチャントの範囲は今後さらに拡大されるという。またApple Payは近くUber Cashと同様にUberの支払いにも利用できるようになる。

ただしチタン製の物理的カードを利用した場合のキャッシュバックは1%だ。

Appleではプライバシー保護が強力であることもこのカードのメリットの1つだとしている。 Apple自身はユーザーがどこでショッピングしたかを知らず、Goldman Sachsもデータをマーケティングや広告などの目的でサードパーティと共有し、あるいは販売することはない。

物理的カードの表面にはカード番号などの情報が一切印刷されていない。情報は磁気ストライプに格納され、アプリを通してのみアクセスできる。カード利用の際にサインも必要ない。

Apple Cardは当面iPhone 6(iOS 12.4)以降を所有する米国在住ユーザー向けに発行される。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Spotifyにペアレンタルコントロールが追加される

子供にSpotifyの「クリーン」なコンテンツだけを利用させたいと考える人のためのオプションがまもなく登場する。

15ドルで6つのアカウントを利用できるSpotifyのファミリープランに、同社に対して長年求められてきた機能が追加される。ペアレンタルコントロールだ。

Spotifyのメインのアカウントの所有者が、任意のサブアカウントに対して露骨なコンテンツのフィルタのオン/オフを切り換えられるようになる。オンにすると、そのサブアカウントではアカウント管理者の手を借りずにフィルタをオフにすることはできない。

Spotifyは数年前に露骨なコンテンツのフィルタを実装したが、ユーザー自身がオン/オフを切り換えるだけのもので、保護者が子どものアカウントに対してオンに設定するものではなかった。

Spotifyは「ファミリーミックス」という新機能も発表している。これは家族のみんなが気に入るだろうとSpotifyが判断した曲を集めたオリジナルのプレイリストだ。家族旅行に出かけるがプレイリストを作る時間がないというときに、ファミリーミックスを再生すれば家族みんながハッピーでいられるだろう。子供が「もう1回、モアナをかけて」と言うまでのわずかな間かもしれないが。

Spotifyによれば、この2つのファミリー向け機能はまずアイルランドで公開し、その後、ファミリープランを提供しているほかの国にも順次展開していくという。

画像:Thomas Trutschel/Photothek

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(翻訳:Kaori Koyama)

MicrosoftがJavaアプリケーションのパフォーマンスを上げるサービスjClarityを買収

Microsoft(マイクロソフト)は米国時間8月19日、、Javaアプリケーションのパフォーマンスを上げるサービスであるjClarityの買収を発表した。今後そのサービスはAzureの上で行われることになり、また独自のJDKとしてAdoptOpenJDKが提供される。それはいわばOracle Javaの無料バージョンだそうだ。なお、買収の価額などは公表されていない。

Microsoftは買収を発表するブログ記事で、最近はAzure上のJavaの大規模なインストールがMinecraftのようなプラットホームを使う内部的なものと、DaimlerやAdobeなど外部の大型顧客の両方で増えている、と言っている。

そこで同社の考え方としては、jClarityのチームとそのツールセットが加われば、そういったJavaを使う顧客へのサービスを充実できる。ブログ記事には「Javaの優秀な使い手とデータサイエンティストたちから成るjClarityのチームは、JVMのデータドリブンな最適化でその専門的能力を実証しており、Microsoftのいろいろなチームを助けてJavaプラットホームの最近の進歩を有効利用できるようにするだろう」と書かれている。

AdoptOpenJDKはMicrosoftもそのプロジェクトに参加しており、そのほかに、Amazon、IBM、Pivotal、Red Hat、SAPといったそうそうたるプロジェクトメンバーがいる。

jClarityの共同創業者でCEOのMartijn Verburg(マーティン・フェルブルフ)氏は同社のブログ記事で今回の買収を発表し、当然ながらそれを極めて前向きに捉えている。彼はMicrosoftのことをデベロッパーとそのコミュニティの支援におけるリーダーと呼び、Javaのエコシステムを支えていく情熱と専門的能力において他と比べてまったく見劣りがしないと褒めちぎっている。そのため今回の買収に関する話し合いも、非常に円滑に進んだそうだ。

フェルブルフ氏はjClarityというオープンソースのプロジェクトをこれまでサポートしてくれた社員、顧客、そしてコミュニティに謝意を述べている。彼のMicrosoftにおける役職は、Java担当エンジニアリンググループの主席マネージャーになるらしい。

しかし、もしもAdoptOpenJDKがMicrosoftの所有物になってしまうのであれば、コミュニティはどう反応するだろうか。そしてまたプロジェクトに参加していたほかの大企業は、今後どういう態度をとるのか。それともMicrosoftは、AdoptOpenJDKに関しそのオープンソース性を維持するのか。

【編集部注】jClarityのプロダクトはすべてオープンソースだが、同社が顧客企業に提供するパフォーマンス向上サービスは有料サービスである。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Twitterは国がコントロールしているメディアの広告出稿をブロック

Twitter(ツイッター)は今、同プラットホーム上における国営メディアを広告出稿を禁じている

この新しいポリシーは同社が、中国と結びついた数百ものアカウントが関与している情報操作を見つけてから数時間後という早さで発表された。それらの情報操作は、香港で数週間続いている抗議活動に続くさまざまな出来事をめぐって「政治的不和」を撒き散らそうとする努力の一環だ。週末には100万を超える香港住民が、彼らが中国政府による権利の侵害と見なすものに対して通りに出て抗議運動を展開した。

関連記事
Twitter says accounts linked to China tried to ‘sow political discord’ in Hong Kong(中国と結びついている複数のアカウントが香港の政治抗争を煽っている、未訳)
Twitter is blocked in China, but its state news agency is buying promoted tweets to portray Hong Kong protestors as violent(Twitterがブロックされている中国で国営通信が香港の抗議運動は暴力と主張するツイートによる広告を展開、未訳)

Twitterは今回の声明で、国が資金を提供していて、言論機関として政府から独立していないメディア企業による同プラットホーム上の広告出稿を禁ずる、と言っている。BBCのDave Lee(デイブ・リー)記者によると、同じように国が資金を出していても、Associated Press(AP)やBritish Broadcasting Corp.(BBC)、Public Broadcasting Service(PBS)、そしてNational Public Radio(NPR))などは今回の規制対象にならない。

Twitterの声明によると、規制対象となるアカウントはTwitterの利用はできるが、同社の広告プロダクトにはアクセスできない。

声明では「あなたがフォローすることを選んだアカウントとの会話に参加することと、フォローしていないアカウントからの広告上でコンテンツを目にすることとは異なる。どちらに対しても弊社のポリシーはあるが、とくに広告主対してはより厳しい基準を設定している」とも記載されている。

そのより厳しい基準が今回適用される対象は、その財務や編集を国がコントロールしているメディアだ。Twitterによると、そのポリシーの適用はメディアのメディアとしての自由や独立性を基準にしている。とりわけ、記事やビデオに対して編集的コントロールが及んでいたり、出版物に対して財務的所有権を有していたり、政府が編集者や放送者やジャーナリストに影響力や妨害を揮っていたり、出版や流通に政治的圧力が及んでいたりするメディアは広告出稿を禁じられる。

また、エンターテインメントやスポーツ、旅行などの広告は規制を免れるが、その中にニュースがある場合には、その広告へのアクセスをTwitterはブロックする。

規制対象となるメディアは本日から30日以内にそれらの広告を取り去ること。それをしなかった場合は、Twitterが現在行われている広告キャンペーンを停止する。

国営メディアは相当前から、偽情報の源として非難されてきたし、2016年の大統領選ではロシアが行った主に民主党を非難する広告キャンペーンが問題になった。Twitterは、前にも国が金を出しているニュース企業を追放したことがある。2017年10月には同社プラットホーム上におけるRussia TodayとSputnik紙の広告出稿を禁じた。しかしRussia Todayは、Twitterは選挙前には同紙に広告出稿を強力に売り込んだと言っている。

関連記事: Twitter bans Russia Today and Sputnik from advertising on its service(Twitterがロシアの有力メディアの広告出稿を禁止、未訳)

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

YouTube Originalsは広告付きで9月24日以降無料化

YouTube Premiumの会員に配信された電子メールによると、YouTube Originalsのプログラムは、2019年9月24日以降、Premium会員以外にも公開される。YouTubeのオリジナルシリーズ、映画、ライブイベントなど、多くのコンテンツがすべてのYouTubeユーザーに無料で提供されるのだ。ただし広告付きで。もちろんPremiumの会員は、これまで通り広告なしで視聴できる。

Premiumに会員なると、その瞬間からシリーズのすべてのエピソードにアクセスできるようになると、YouTubeでは説明している。そしてオフラインで視聴できるようダウンロードすることも可能となる。

また、YouTube Originals番組のディレクターズカットや追加シーンなど、Premiumの有料会員のみが視聴できるコンテンツも、引き続き用意される。

YouTubeは以前に、ビデオプラットフォームの大きな戦略の転換にともない、オリジナル番組を無料で観られるようにするという計画を発表していた。Deadlineの昨年11月のレポートによると、YouTubeは、台本のあるような番組の制作計画を見直し、台本のないショーやスペシャルに注力することを目標として掲げた。すでに、台本による新たな番組の制作も停止しているという。

またそのレポートによると、YouTubeは、台本によるコンテンツで、ある程度の成功を収めることができた。例えば、Cobra Kaiなどは、当時1億回のビューとRotten Tomatoesによる100%の評価を獲得していた。しかしそれと同時に、セレブ番組でも成功していた。例えば、Katy Perry(ケイティ・ペリー)氏の「Will You Be My Witness」や、Will Smith(ウィル・スミス)のグランドキャニオンのバンジースタントなどだ。

Deadlineによれば、このあたりがYouTubeが今後追求しようとしている方向性だという。

これは偶然ではないかもしれないが、最近Varietyは、ユーチューバー向けの新しいクラウドファンディングサービスであるFundoについてレポートしている。クリエーターが、ファンを仮想のミーティングなど、有料のオンラインイベントに招待することを可能にするもの。ただし、このプロジェクトはYouTubeやGoogle自身が立ち上げたものではなく、独立して運営されている社内インキュベーターのArea 120が主導している。それでもこれは、広告や有料会員だけでなく、クリエーターにとっての新しい収入源を生み出すという、YouTubeの大きな関心を反映したものだろう。

今回のPremium会員宛のメールには、YouTube Originalsに関する変更の通知に加えて、「おすすめのダウンロード」機能がライブラリタブに追加されたことも書かれている。これは、YouTubeが固有のアルゴリズムに沿って提案するビデオをブラウズしたり、ダウンロードできるものだ。さらに、YouTube Musicの変更点も挙げている。動画とオーディオを切り替える機能や、「高く評価した曲」など、お気に入りのプレイリストやアルバムから、最大500曲を自動的にダウンロードする「スマートダウンロード」機能の導入などだ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Apple TV+のドラマ「The Morning Show」予告編が公開

Apple(アップル)はJennifer Aniston(ジェニファー・アニストン)やReese Witherspoon(リーズ・ウィザースプーン)、Steve Carell(スティーブ・カレル)氏が出演するドラマ「The Morning Show」の内容を紹介するトレイラーを公開した。

これまでは、Appleが間もなく始める購読サービスであるApple TV+の幅広い宣伝の一環としていくつかの短いクリップしか見ることができなかった。その後、テレビコントロール室の数ショットに、ニュース事業がいかに極めて重要かを話す音声クリップが付いた不気味なティーザートレイラーが公開された。

今回のトレイラーはAaron Sorkin(アーロン・ソーキン)の雰囲気を抑えめにしていて、アニストンとカレルが朝のテレビ番組の司会を長いこと務めていたが、カレルが解雇され、新たな人材探しでプロデューサーがリーズ・ウィザースプーン演じる若いレポーターに出会うという設定で展開されている。

話や人物はフィクションだが、Brian Stelter(ブライアン・ステルター)の著書「Top of the Morning」で書かれている現実世界のドラマを描いている。

「The Morning Show」はApple TV+で今秋、公開されることになっている。これはApple TV+(価格やサービス開始日はまだ発表されていない)で最初に公開される番組の一つとなることが予想されるが、Appleは他にもたくさんのコンテンツを準備している。

画像クレジット: Apple

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(翻訳:Mizoguchi)

Googleのゲームストリーミングサービス「Stadia」にFFやDOOM、Cyberpunk、ESOがやってくる

Googleのゲームストリーミングサービスは11月に提供開始予定だが、同社は8月中旬というこの倦怠する時期にGamescom Stadia Connectライブストリーミングで大々的に宣伝を行った。オンライン上での記者会見は、約束どおりサービス開始時の(そして開始後の)ゲームがどのようなものになるかに絞った「ゲームについてだけ」のものだった。

明らかになったゲームの一覧には、Cyberpunk 2077、ファイナルファンタジーXV、アサシン クリード オデッセイ、そしてモータルコンバット11など有名どころが含まれている。また、Bethesda(ベゼスダ)やスクエア・エニックス、Ubisoft(ユービーアイソフト)といった多くのトップゲームメーカーのものも並んでいる。しかし、EAやカプコン、Rockstar(ロックスター)を含む主要メーカーの多くは、サービス開始直前までゲームリストを伏せたままにする。

以前報道したように、ゲームストリーミングサービスは月10ドルでゲームが利用でき、また購入時に割引が受けられる。基本バージョンのサービスも来年利用できるようになる見込みだ。11月のサービス開始時は、米国やカナダ、英国、アイルランド、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ、フィンランドなど14カ国で展開される。そして2020年にさらに拡大される見込みだ。

Googleは現在「Founder’s Edition」のプレオーダーを130ドルで受け付けている。ここにはコントローラーやChromecast Ultra、友達と一緒に利用できる3カ月ぶんのサービスが含まれる。

これまでにわかっているStadiaのゲームリストは以下のとおりだ。

  • バンダイナムコ ドラゴンボール ゼノバース 2
  • Bethesda DOOM Eternal, DOOM 2016, Rage 2, The Elder Scrolls Online, Wolfenstein: Youngblood
  • Bungie Destiny 2、Destiny 2 : Shadowkeep Expansion
  • CD PROJEKT RED Cyberpunk 2077
  • Chump Squad KINE
  • Coatsink Get Packed
  • Codemasters GRID
  • Dotemu Windjammers 2
  • Deep Silver Metro Exodus
  • Drool Thumper
  • Giants Software Farming Simulator 19
  • Larian Studios Baldur’s Gate 3
  • nWay Games Power Rangers:Battle for the Grid
  • オメガフォース Attack on Titan 2 : Final Battle
  • Pandemic Studios Destroy All Humans!
  • Robot Entertainment Orcs Must Die 3
  • セガ Football Manager
  • SNK Samurai Shodown
  • スクウェア・エニックス ファイナルファンタジー XV – Tomb Raider Definitive Edition、Rise of the Tomb Raider、Shadow of the Tomb Raider、Marvel’s Avengers
  • SUPERHOT SUPERHOT
  • 2K NBA 2K、Borderlands 3
  • Tequila Works  Gylt
  • Warner Bros Mortal Kombat 11
  • THQ Darksiders Genesis
  • Ubisoft Assassin’s Creed Odyssey、Just Dance、Tom Clancy’s Ghost Recon Breakpoint、Tom Clancy’s The Division 2、Trials Rising、The Crew 2、Watch Dogs : Legion

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(翻訳 Mizoguchi)

スペースマーケットがイベント幹事の負担減らす新サービス、参加者管理・会場手配・集金決済など1か所で

企画、ページの作成、参加者の募集・管理、会場の手配、集金決済。それが比較的規模の大きいカンファレンスやセミナーであれ、こじんまりとした勉強会であれ、いざイベントを開催するとなると主催者や幹事がやらなければいけないことは多い。

今回紹介する「スペースマーケットEVENT」はそんなイベント幹事の負担を軽減するサービスだ。参加者募集・会場予約・集金決済といったイベントの準備が1か所で完結する仕組みを構築し「もっと気軽にイベントを開催できるようにすること」が目標だという。

本日8月19日に正式ローンチを迎えたこのプロダクト、その名前からもわかるように様々なスペースを貸し借りできるプラットフォームを展開するスペースマーケットの新しい取り組みだ。

参加者募集、会場予約、集金決済が1サービスで完結

上述したようにスペースマーケットEVENTの最大の特徴は「イベント開催時の基本的な準備事項が1つのサービスに集約されている」こと。ページの作成や有料チケットの販売、参加者の管理・集金はもちろん、スペースマーケットを通じた会場の手配も同一アカウントで実行することができる。

イベント準備にまつわる一連のフローを1つのサービスで完結できるのが特徴。スペースマーケット本体と繋ぎこみ、同一アカウントでそのままイベント会場の予約も可能

「イベントを企画したところであまり参加者が集まらないかもしれない」という幹事の不安を解消する機能として「興味あり機能」も搭載。これはFacebookのイベントページにある興味ありボタンと似たような仕組みで、イベントの企画段階から周囲の興味関心を把握するためのものだ。

スペースマーケットEVENTの場合はFacebookを使っていないようなユーザー層向けにイベントを開く際や、実名を公表したくない人に対してイベントの情報を伝えたい場合などにも使いやすい。イベントページはサイトに公開されるパターンと、URLを知っている人だけがアクセスできるパターンを選ぶことが可能だ。

同サービスは4月よりプライベートβ版として運用をスタート。これまではスペースマーケットを使って場所を借りた人のみが使えるものだったが、本日よりレンタルスペースを予約していなくても使えるようになった。

イベントページの作成画面と、実際に作成されたページのイメージ。PCやスマホからサクッとイベントページの作成・編集ができる

現時点ではシンプルなプロダクトなので、たとえば法人が主催する大規模なカンファレンスや展示会、フェスなどにはより幅広い機能を備える「Peatix」や「EventRegist」を始めとした既存プロダクトの方が適している場合もあるだろう。

一方でスペースマーケット取締役CPO兼CTOの鈴木真一郎氏が「従来はバリューチェーンごとにそれぞれツールが存在し幹事も複数のツールを併用していた。意外と1つのプラットフォームにまとまっているものはなかったので、同じサービス上で滑らかにイベント準備ができるのはメリット」と話すように、複数のツールをまたぐ手間がないのはスペースマーケットEVENTのウリ。

来場者のトラッキングや独自のアンケート、座席の指定など高度な機能を求めない代わりに「とにかく少しでも準備の負担を無くしたい」人や「初めてイベントを主催する」人には特に向いているサービスと言えそうだ。

主な利用例としては、個人法人問わずエンジニア向けの勉強会やミートアップ、セミナーのほかコスプレイヤーの撮影会を始めとしたプライベートでのイベントなど。すでにこのような用途でスペースマーケット上のスペースが利用される事例はいくつもあり、今回のプロダクトによって会場探しの両側までカバーすることでスペースシェアの利用自体も加速させたいという。

スペースマーケットの付加サービスとして提供することで手数料を安くできる点もポイント。スペースマーケットEVENTでは有料チケット販売時の手数料を「3.99%+99円/1枚」に設定していて(無料チケットの場合は完全無料)、「業界でも最安価格帯で利用できるようにした」とのことだ。

また本日から2019年12月31日まではスペースマーケット上で会場予約をした上で有料チケットを販売した場合には決済手数料が無料になるキャンペーンも実施し、より多くのイベント開催を支援する。

データの活用でイベントの開催をもっと簡単に

鈴木氏やスペースマーケット代表取締役CEOの重松大輔氏によると、ゆくゆくはスペースマーケットならではの「データ」を軸に、イベントの開催をさらに簡単にする仕組みを考えているという。

具体的には「豊富なレンタルスペースのデータベース」というスペースマーケットの資産と、スペースマーケットEVENTを通じて蓄積されたイベント実績のデータや参加者によるイベントのレビューを活用した、独自のレコメンド機能を構想しているようだ。

「今までオーガナイザーの価値の1つは、イベントに適した場所やサービスのベストプラクティスを知っていることだった。スペースマーケットEVENTでは『どの会場でどのようなイベントが開催され、参加者からどのような反応を得たのか』をデータとして集めて解析することで、その知見を誰でも使えるようにしたい」(鈴木氏)

「オーガナイザーとしてはイベントを失敗させたくないので、各会場で過去にどんなイベントが開催されたかは絶対に知りたいはず。それがプラットフォーム上に蓄積されているだけでも負担は軽減されるし、満足度の高いイベントを実施することにも繋がる」(重松氏)

これまでもスペースマーケットでは勉強会や撮影会などのイベント用途でスペースを利用される事例が多かったそう。イベント開催のハードルを下げることで、スペースシェアの利用自体を加速させる狙いもある

今後はケータリングやファンディング(イベント資金を集められる仕組み)などへの対応も計画。イベントにマッチしたスペースのレコメンドからスタートし、中長期的には「新宿エリアでケータリング付きのミートアップを開催したい」といったようにイベント概要を入力すると、オススメの場所やケータリングサービスがパッケージとしてレコメンドされるような世界観を実現したいという。

「場所探しのハードルを下げたいという思いからスペースマーケットを運営してきたが、当然ながら場所を借りたい人には何かしらの目的があり、その中にはイベントを開催するためという人も多い。イベント主催者が『思いついたらパッと場所や必要なサービスを手配し、スムーズに準備できる仕組み』を整えることで、気軽にイベントにチャレンジできるようにしたい」(重松氏)

「今まではイベントの知見が人に帰属して可視化もされてこなかったため、PDCAを回すことも難しく、結果的に上手い人に幹事の役割が集中しがちだった。幹事の負担を少しでも軽減することで、イベントを開催する際の足かせをなくしていきたい」(鈴木氏)

Netflixオリジナルの「五行の刺客」はめちゃくちゃ面白いカンフードラマ

先週、TechCrunchではNetflixが先月配信したオリジナルドラマであるAnother Lifeについての座談会をポッドキャストで配信した。我々はこのシリーズを「最近10年ほどテレビから姿を消していた宇宙もののハードSFの復活」だと大いに評価した。

今月のNetflixの新オリジナルドラマ「五行の刺客」(Wu Assassins)もある意味リバイバル的なところがある。こちは1990年代の「新・燃えよカンフー」(Kung Fu:The Legend Continues)のような古き良きカンフー映画を思わせる。

詳しくは座談会のポッドキャストを聞いていただきたいが、「五行の刺客」はサンフランシスコのレストランのシェフであるカイが神秘的なパワーを獲得し、伝説の悪「五行の将」を倒し、シャイナタウンを守るために奮戦する。筋書きといいアクションシーンといいツッコミどころは多々あるがが、SFXもよくできていて大いにエキサイティングだ。リバイバルといっても1990年代のカンフーものに比べて格段に出来がいい。

魅力のひとつはカイを演じるインドネシアのスターであるイコ・ウワイス(「ザ・レイド」で主演、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」への出演などが有名) がアクションシーンで見せる圧倒的なパファーマンスだ。ウワイスはの祖父は、インドネシアやフィリピンなどに伝わる伝統的武術「シラト」の達人で、イコ・ウワイス自身もインドネシアのシラトの全国大会の型の部で優勝したことがあるという。

シリーズのプロデューサーはウワイスの相手役もマーシャルアーツの達人で固めたので、カンフーシーンの迫力は並大抵ではない。「五行の刺客」にはいくつか大掛かりなセットを組んだシーンもあるが、ふんだんに登場する格闘が強烈な暴力性とバレーの美しさを兼ね備えている。

さらにカイの敵役でチャイナタウンを牛耳る三合会の冷酷なボス、アンクル・シックスを演じるのがベテランのカンフースターであるバイロン・マンだ。マンにはカリスマがあり、アクション以外のシーンでやや経験が不足しているウワイスを補ってドラマに奥行きを与えている。ウワイスとマンの対決は最高の見せ場だ。マンが敵を叩きのめすところも大迫力だ。

ポッドキャストでは「五行の刺客」以外にもCBS-Viacom合併の背景や「アナザー・ライフ」についてのリスナーのコメントなどについても話し合っている。

ポッドキャストは下のアイコンから直接聞くことができるが、アップルのPodcastsにも登録されているのでサブスクリプションして好みのプレイヤーを使うことができる。フィードバックはこちらへ。ちなみにポッドキャストの33分52秒以降には「五行の刺客」のネタバレがあるのでご注意。

【Japan編集部注】Original Podcastのメンバーは、Anthony Ha、Jordan Crook、Darryl Etherringtonの3名。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Twitterはスパムといじめに対抗するDMのフィルター機能をテスト中

Twitter(ツイッター)は、望まないメッセージをフィルタリングして、DM(ダイレクトメッセージ)の受信トレイから取り除く新しい方法をテスト中だ。

現在Twitterでは、誰からのメッセージでも受信するよう、DMの受信トレイを設定できる。しかしそうすると、嫌がらせなどの望まないメッセージを大量に受信してしまうことにつながる。1つの解決策は、自分がフォローしている人からのメッセージだけを受信するように設定することだが、それでは都合が悪いという人もいる。例えば、記者のような人は、プライベートな対話や、情報提供を受け取るために、受信トレーをオープンにしておきたいものだ。

今回の実験では、攻撃的な内容のものやスパムなど、望まないメッセージを別のタブに移動するフィルターをテストする。

すべてのメッセージを1つのビューにまとめてしまうのではなく、フォローしていない人からのメッセージは「メッセージリクエスト」セクションに分類する。その中には、フィルターされたメッセージにアクセスする方法が用意されている。

そうしたメッセージを読むためには、ユーザーは「表示」ボタンをクリックしなければならない。それにより、受信トレーをオープンに設定していることによって流れ込んでくる大量の望まないメッセージを、そのまま目にしてしまうことから、ユーザーを保護することができるのだ。

また、こうしてフィルタリングされたメッセージのリストを開いても、それらの中身がすべて自動的に表示されるわけではない。

Twitterは、読む人を不快にさせる可能性のあるコンテンツを認識すると、メッセージのプレビューには、不快な内容を含む可能性があるため、そのメッセージの内容は表示していないという通知を出す。ここでユーザーは、そのメッセージをあえて開くか、削除ボタンをクリックして消してしまうかを選べるというわけだ。

こうした変更により、DMは、オープンな受信トレイを好む人にとっては、より便利なツールになる一方で、ネット上の嫌がらせを撲滅する有効な手段を提供することもできそうだ。

これは、FacebookのMessenger(メッセンジャー)がリクエストを扱う方法に似ている。友達ではない人からのリクエストは、自動的に「メッセージリクエスト」という別の場所に移動される。そして、スパムっぽいものや、いかがわしい感じのものは、さらにその中の「フィルター済みメッセージ」に分類されて、目に触れにくくなる。

ところで、なぜこのような機能が事前のテストを必要とするのか、よくわからない。ほとんどの人は、迷惑メールや嫌がらせのメッセージを除外したいと思っていると考えて、ほぼ間違いないだろう。そして、何らかの理由によって、そうしたくない人は、単に設定によってフィルターをオフにすればいいだけの話だ。

これは、ネット上の嫌がらせに対抗するための変更を加えることに対して、いつものようにTwitterが消極的に見える例の1つとしか思えない。FacebookMessengerは、2017年の末あたりから、同じような方法でメッセージをフィルタリングしてきた。Twitterは、こうした変更をテストするのではなく、今すぐ導入すべきだろう。

それはそうと、このように疑わしいコンテンツをいきなり削除してしまうのではなく、非表示にするというアイデアを、Twitterは他の領域でもテストしている。たとえば先月にはカナダで、「返信を隠す」という新機能の試験的な運用を開始した。それによってユーザーは、自分のツイートに対する望まない返信を非表示にすることができ、他の誰からも見えなくすることができる。この場合も、ツイート自体は削除されないが、今回のDMのフィルターと同様に、明示的にクリックしないと読めなくなるのだ。

またTwitterは、他の点についても、DMのアップデートを検討している。

今回の記者会見では、Twitterのプラットフォームに今後導入されることになる変更が、いくつか発表された。たとえば、トピックをフォローする機能DMの受信トレイの中を検索するツール、iOSのLive Photos(ライブフォト)をGIFでサポートする機能、さらに写真の並び順を変更する機能などだ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

あなたのインスタストーリーが知らないロシア人に見られているワケ

Instagram(インスタグラム)を使っている人は、ここ数カ月、多くの知らない人が自分のストーリーを閲覧しているのが気になっているかもしれない。それも、自分をフォローしてもいないロシア人と思しき人が。だとしても、それはあなただけではない。

まただからといって、あなたがロシアの偽情報キャンペーンに巻き込まれているわけでもない。少なくとも、たぶんそうではない。しかしなんだか怪しい感じがするのは間違いない。

TechCrunchのイベントディレクターであるレスリー・ヒッチコック(Leslie Hitchcock)が、編集部にこの問題を提起してきた。ここ数カ月、彼女自身のインスタのストーリーが、何の関連もなさそうなロシア人のアカウントによって閲覧されているのが、なんとも「気味が悪い」というのだ。中には、数千人のフォロワーがいるアーティストなど、本物のアカウントもありそうだが、その他は「奇妙」なものにしか見えないという。

Redditのスレッドにも、「私をフォローしていないロシアのモデルが、私のインスタのストーリーをずっと観ているのはなぜ?」といった、現実的な問題を提起しているものがある。残念ながら、その答えは、あなたが期待してしまうような理由からではない。

Instagram自体も、この問題を認識しており対策に取り組んでいると語った。

また、この不当な活動は偽情報キャンペーンなどに関連したものではなく、新たなグロースハッキングの手法によるものだという。つまり、サードパーティにお金を払ってフェイクの「いいね」やコメントを付けてもらったり、フォロワーの数を増やしてもらうことで、自分のアカウントの価値を高めようという行為の一種なのだ。この場合には、本当は何の興味もない人のストーリーを閲覧することで、見せかけの活動を生み出し、それによって本物のアカウントと認められて、より多くのフォロワーを獲得しようというのだ。

不気味と言えば不気味だ。これらのグロースハッカーの中には、おそらく大量のスマホを用意して、実際にはだれも観ていないInstagramストーリーを「閲覧」したことにするのだろう。これは明らかに、ストーリーに広告を掲載するために料金を支払っている広告主にとっても嬉しいものではない。

Hydrogen(ハイドロジェン=水素)という名の英国のソーシャルメディア代理店も6月頃に、この問題に気付いた。そしてブログで「Instagramストーリーの大量の閲覧は、2019年版のフォロワー購入」だと述べている。つまり、Facebook傘下のInstagramが、ボットやフォロワーの売買を禁止した結果、このような新たな手法が登場したというのだ。

つまるところ、偽物をつぶすのは、永遠に続くもぐらたたきのようなものなのだ。これを、ザッカーバーグの苦行と呼ぶことにしよう。

「私たちの研究によって、いくつかの小さなソーシャルメディア代理店が、このテクニックを使って、一般の人々とやり取りしているように見せかけていることが分かりました」と、Hydrogenは書いている。さらに「これはコミュニティを構築するための正しい方法ではありません。Instagramは早急に、これを取り締まることになるでしょう」という賢明なアドバイスも載せている。

Instagramは、これについて対策を講じるよう試みているということを私たちに明かした。つまり、このようなフェイクなストリーの閲覧という新手の不正な活動を防ぐことができるよう、取り組んでいるという。

また今後数カ月の間に、特にストーリーについて、そのような活動を減らすための新たな措置を導入するという。しかしそれがどのようなものになるのか、正確なところは明かさなかった。

私たちは、なぜロシア人なのかということについても質問してみたが、Instagramはなぜ偽のストーリービューの大部分が、ロシアから(愛をこめずに)来ているように見えるのか、その理由についての秘密を明かしてはくれなかった。そう、その部分は謎のまま残っている。

自分のInstagramのストーリーが、無関係な人の注目を集めるための無節操な発信手段として悪用されることを防ぐために、今何かできることがあるだろうか?

今のところ、アカウントをプライベートに切り替えることだけが、グロースハッカーに対抗する唯一の手段だろう。

ただし、それでは、あなたがInstagramのプラットフォーム上で誰にコンタクトできるか、そして逆にだれがあなたにコンタクトできるかを制限することになる。

私たちがヒッチコックに、アカウントをプライベートに切り替えればと提案すると、彼女は肩をすくめて「私はブランドと関わっていたいの」と答えたのだった。

画像クレジット:Aleksander Rubtsov

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

アドテクには相関性より因果関係、ClearBrainが因果分析ツールを発表

どんなビジネスも、原因と結果を知りたがる。「誰かがXをしたから売上が増えたのだ」「売上が減ったのはYをしたからだ」などなど。そこで多くの企業がデータ分析に頼りたがるが、ClearBrainの共同創業者でCEOであるBilal Mahmood(ビラル・マフムード)氏に言わせると、これまでのアナリティクスは原因と結果に関する質問に正確に答えられない。

「今のアナリティクスのプラットホームはどれも相関モデルを基盤にしている」とマフムード氏は言う。それは、古典的な相関関係と因果関係の問題だ。データを利用して行為と結果を関連付けようとするが、そこから原因と結果の直接的な関連を導き出すことはできない。相関性は必ずしも因果関係を意味していない。

ClearBrainは、この問題を同社独自の「因果分析」(Causal Analytics)ツールで解決しようとする。同社のブログ記事によると「データの統計的処理の方は完全に自動化して、初めての大規模な因果推論エンジンにより、成長担当チームが各アクションの因果効果を測定できるようにする」とのこと。

このブログ記事はとても詳細だが、しかしその要点は、マフムード氏と彼にチームには、今まで誰にもできなかった正確な因果関係の導出ができるという主張だ。

ClearBrain analytics screenshot

そして同社はそれを、A/Bテストに利用する。顧客はClearBrainのデータを見て、次に何をテストするのかプライオリティを決める。そしてテストできない要素については、そのインパクトを推計する。それについてマフムード氏は「ウェブサイトやアプリケーションのすべての変数(変項)のインパクト、会話に対する実際のインパクトを知ろうと思ったら、数年はかかるだろう」と語る。

昨年TechCrunchがClearBrainを取り上げたときには、人工知能を使ってターゲティングを調整していたが、しかしマフムード氏によると、その後顧客の要望に応えて新しい分析技術を使うようになった。「顧客が知りたいのはその広告を見た人が実際に商品を買うか買わないかだけではなくて、買う、買わないとしたらなぜそうなのか、その原因を知りたいのだ」と彼は言う。

同社の因果分析ツールは今一部のアーリーアクセスユーザーが利用できるが、全面展開は10月を予定している。料金体系は何層かに分かれているが、スタートアップの多くは無料で利用できる。

因果分析ツールのアーリーアクセスと並行してClearBrainは今週、Harrison MetalとMenlo Venturesからの200万ドル(約2億1275万円)の新たな資金調達を発表した。

関連記事:中小企業や商店にAI利用のターゲットマーケティングをお安く提供するClearBrain

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

データウェアハウスを誰も来ない古代遺跡するIncortaが30億円超を調達

「企業などが大量のデータを処理する方法を抜本的に変えたい」と一念発起した元Oracleの役員たちが創業したIncorta(インコルタ)は米国時間8月15日、Sorenson CapitalがリードするシリーズCのラウンドで3000万ドル(約32億円)を調達したと発表した。

このラウンドに参加したそのほかの投資家は、GV(元Google Ventures)、Kleiner Perkins、M12(元Microsoft Ventures)、Telstra Ventures、そしてRon Wohlだ。同社によると、今回の投資で同社の調達総額は7500万ドルになる。

IncortaのCEOで共同創業者のOsama Elkady(オサマ・エルカディ)氏によると、彼とそのほかの共同創業者たちがIncortaを創業せざるをえなかったのは、失敗するに決まってるようなデータプロジェクトに大金を投じている企業を数多く見てきたからだ。同氏は「僕とほかの3人がOracleを辞めてIncortaを始めたのは、多くの企業がデータウェアハウスなどの高度なプロジェクトに投資しているのに、成功したプロジェクトがほとんどないからだ」と語る。

データプロジェクトには通常、ETL(extract(取り出す)、Transform(変える)、Load(ロードする)という処理工程がある。すなわちそれは、データをデータベースから取り出し、そのデータの値を変えて形を目的のデータベースに合わせ、そしてそれを目的のデータベースに加える、という工程だ。データを取り出すデータベースと変更後のデータをロードするデータベースが同一の場合もある。

この工程にはとても時間がかかるので、Incortaはこのステップを省略してデータへのアクセスをずっと速くしたいと考えた。エルカディ氏によると、これによって顧客はデータの利用をずっと速くできるようになり、処理に要する時間を数時間から数秒へと短縮できた。そして、これほどのパフォーマンス向上が投資家の注目を集めるのも当然だ。

リード投資家であるSorenson Capitalのマネージングディレクターを務めるRob Rueckert(ロブ・リュッケルト)氏は、Incortaがデータベースという成熟した分野にイノベーションをもたらそうとしている、と見ている。彼は声明中で「Incortaはデータウェアハウジングの市場を革新的な技術で打倒し、30年も続いている古臭くて遅いデータウェアハウスのインフラストラクチャを終わらせようとしている」とコメントしている。

同社によると、売上は急激に伸びており、前年比で284%増加した(金額は非公開)。顧客にはStarbucks(スターバックス)やShutterfly(シャッターフライ)、Broadcom(ブロードコム)などがいる。

同社は2013年にローンチし、現在の社員は250名だ。開発部門はエジプトにあり、本社は米国カリフォルニア州サンマテオにある。最近はシカゴとドバイとバンガロールにオフィスを開いた。

関連記事:Real-time data analytics startup Incorta raises $15M Series B led by Kleiner Perkins(リアルタイムデータ分析のIncortaがシリーズBで1500万ドルを調達。未訳)

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Google検索が米国の大学に関する情報をさらに拡充

Googleは米国時間8月15日、米国の大学に関する情報を探している学生のために、いくつかの新しい機能を発表した。昨年、Googleの検索には、4年制の大学に関する情報を載せたウィジェットが新たに導入されたが、今日はそれが2年制のカレッジにも拡張された。

大学に関する検索は願書の受付が始まる前の8月から秋にかけて急上昇するが、Googleによると特に最近の2年間では「家から近い地域の大学」の検索が120%(2倍強)増えている。

今回のアップデートで高校生たちは、大学の学費や倍率などを4年制と2年制の両方に関して比較できる。4年制の大学については、その大学で人気の高い資格授与事業やアソシエイト(准学士制)事業を調べられる。また、特定分野に強い大学のリストを作って、それを距離でソートすることもできる。これは、地域のカレッジなどに在宅通学したい人にとって便利だろう。また、大学を規模でソートすることもできる。

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これまでと同様、今回の拡張されたデータも教育省の一般公開データがベースだ。

Googleは今日の発表で「私たちは教育の研究者や専門家、非営利団体、高校のカウンセラー、選抜試験の専門家などと協働して、生徒たちのニーズに合った有益な情報体験を構築した。そしてこれからも、情報がもっと容易に入手できる方法の発見に努め、ユーザーの未来の教育機会を見つける努力をお手伝いしたい」とコメントしている。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

YouTubeのAR機能でビデオを見ながら仮想メイクを試せる

6月中旬にYouTubeは、YouTubeアプリ内で直接、仮想メイクを試せる新しいAR機能を計画していることを発表した。米国時間8月15日、この「Beauty Try-On」機能の初めての公式キャンペーンが始まり、視聴者はYouTubeクリエイターのRoxette Arisa(ロクセット・アリサ)のメイクチュートリアルビデオからメイクブランド、MAC Cosmetics(M·A·C)のリップを試用し、購入できるようになった。

メイクのチュートリアルはYouTubeではとても人気がある。そのため、お勧め製品を試せるように統合されたことには大いに納得がいく。リップを試せる機能は画期的なものではない。同じようなフィルタを備えた今どきのソーシャルメディアアプリはたくさんある。しかし、YouTubeのこの機能は複雑なARメイクを統合して進化している。

新しいAR機能は、モバイルデバイスで最新バージョンのYouTubeアプリを使っている場合のみ動作する。

ビデオを見ている時に「試す」ボタンが表示され、このボタンをタップするとカメラが起動して画面が分割表示される。ビデオの再生は続いているが、下部にいくつかあるリップの色をタップすると自分の顔に適用されて、どれがいちばん似合うかを探せる。InstagramやSnapchatなどのソーシャルアプリのフィルタとは異なり、リップカラーは自分の唇の形通りに適用され、はみ出さない。きわめて自然に見える。

M·A·Cは今後、YouTubeのブランドコンテンツ部門であるFameBitを通じてクリエイターとコラボしていく計画だ。このプログラムによりブランドとYouTubeのインフルエンサーがつながり、ブランドは広告費を出して製品をマーケティングしていく。

M·A·CがこのAR機能の最初のパートナーだが、他社もこれに続きそうだ。

サービス開始前にYouTubeはこのAR Beauty Try-Onをいくつかのメイクブランドとともにテストした。その結果、iOSのYouTubeアプリでは視聴者の30%がこの機能を有効にすることがわかった。

この機能を有効にした人はかなり引きつけられ、仮想リップカラーを80秒以上試していたという。

仮想メイク体験を提供する会社はGoogleが初めてではない。ソーシャルメディアアプリに加え、YouCamメイクSephoraのVirtual Artist(日本では非公開)、Ulta Beauty(日本では非公開)などのAR美容アプリがある。ロレアルも自社ウェブサイト上でライブ試用機能を提供しているし、2018年にはFacebookと連携して仮想メイクをFacebookで試せるようにした。さらにTargetのオンラインBeauty Studioでは多くのブランドのメイク製品をバーチャルで体験できる。

しかしYouTubeの実装は、単に楽しむためのコンシューマ製品ではなく、ARを利用した広告キャンペーンであるという点でほかとは異なる。

仮想メイクなんてくだらないという見方もあるかもしれないが、この市場は巨大だ。毎日、100万人以上がYouTubeでメイクのチュートリアルを見ているし、メイクブランドにとってYouTubeはReferralトラフィックの主要なアクセス元となっている。2018年にはYouTubeで美容関連のコンテンツは1690億ビューを獲得している。

YouTubeビデオはここから視聴できる。モバイルのYouTubeアプリならAR機能を利用できる。「試す」ボタンをタップしても自分の顔が表示されない場合は、おそらくYouTubeアプリをアップデートする必要がある。

画像:Getty Images

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(翻訳:Kaori Koyama)