YouTubeがMicrosoftに自家製Windows Phoneアプリの配布停止を要請

とっても早い反応だ。1週間前にMicrosoftは、同社のWindows Phone 8プラットホーム用のYouTubeアプリをリリースした。そして今日(米国時間5/15)YouTubeはMicrosoftに、そのアプリはYouTubeのサービス規約に違反しているので削除するよう求めた。

YouTubeのGlobal Platform Partnerships担当部長Francisco Varelaが今日、Windows Phone AppsのゼネラルマネージャTodd Brixに書簡を送り、そのMicrosoft作のアプリを取り下げるよう要求した。書簡が主張しているところによると、ユーザはそのアプリケーションでYouTubeからビデオをダウンロードでき、ビデオからは広告が除去される。また、プラットホームによっては再生できないビデオ…たとえば大手メディア企業がYouTubeに携帯電話やタブレットでの表示許可を与えていないビデオ…をMicrosoft作のアプリは見せる。

上記の行為はすべて、YouTubeのサービス規約APIのサービス規約に違反しているので、Microsoftにアプリのダウンロードを不能にするよう求めることにつながる。また、サードパーティ製であるにもかかわらずYouTubeのブランドと商標が前面に出ているのでユーザを混乱させる、とYouTubeは主張している。以上すべてにより、YouTubeはMicrosoftに一週間の猶予(来週水曜日–5月22日–まで)を与え、それまでにアプリケーションを取り下げるよう求めている。

YouTubeによると、同社とのパートナー事業によって売上を稼ぎ出しているチャネルはすでに100万以上あり、そのうち数千は年商が6桁以上に達している。書簡は、Microsoftのアプリは、それらのチャネルがWindows Phone 8のアプリ上で収益–広告収入–を得る能力をはぎ取っている、と主張している。また、コンテンツをどのデバイス上でどのように表示するかを決める能力をも、奪っている、と。

Microsoft側としては、アプリを自作するという前例のない決定をしたのは、YouTube公認のWindows Phone用ネイティブアプリをサポートするために必要なリソースの提供を、YouTubeが拒否したからだ、と言う。しかしこれに対してYouTubeは、Microsoftのモバイルオペレーティングシステムを使用するデバイスのユーザのためには、YouTubeが提供するHTML5による標準的なWeb体験という代替手段がある、それで十分である、と主張するのだ。

〔余計な訳注: Android上でもYouTubeはWebブラウザからの方が使いやすい(インタフェイスに柔軟性がある)、と思う。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ビデオメッセージングの大衆化日常化に賭けるCollaajがフリーミアムでローンチ

今日(米国時間5/14)ローンチしたCollaajは、ビデオを簡単に作れてそれをメッセージとして送れる、というサービスだ。

このSaaS方式のツールには、まず、ビデオを作るためのビデオエディタがある。ビデオは、アプリのデモや、何かの図解、プレゼンテーションの映像による注釈、個人やグループ間のビデオメッセージなど、なんでもよい。Collaajのバックエンドがそれらのビデオの保存、ストリーミング、一定の人たちとの共有、などのサービスを提供する。ビデオはMP4で保存され、そのリンクがほかの人たちに送られる。

Collaajは、Camtasiaのようなハイエンドなビデオキャプチャプロダクトとはやや用途が違う。Collaajはたとえば、営業のきっかけとして製品のデモを送ったり、サポートチームがナレッジベースやヴィジュアルなFAQを作るなど、気軽で日常的な使い方ができる。

むしろ競合相手はWebexやGoToMeeting、Microsoft Lyncなどだが、しかしこれらで作るビデオにはCollaajのような非同期性がないので、あくまでも(ミーティングなどの)補助的なツールだ。

しかし問題は、自分独自の方法でビデオを作っている人がどれぐらいいるかだ。ビデオを日常的に作って使いこなしている人は、まだ少ないのではないか。Collaajにとっては、そのことが難関だ。しかしビデオの作成編集ツールは最近ますます使いやすくなっているから、人びとの日常のメッセージ手段としてテキスト(メール〜)や画像(写真)と同格の位置に並ぶのも、そう遠くはないだろう。

CollaajはiPadアプリもあるが、MacやWindowsからでも使える。協同ファウンダのKiran Kamityによると、クライアントがダウンロードするのはDropboxの場合と同じような、小さなファイルのみだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ビデオメッセージングの大衆化日常化に賭けるCollaajがフリーミアムでローンチ

今日(米国時間5/14)ローンチしたCollaajは、ビデオを簡単に作れてそれをメッセージとして送れる、というサービスだ。

このSaaS方式のツールには、まず、ビデオを作るためのビデオエディタがある。ビデオは、アプリのデモや、何かの図解、プレゼンテーションの映像による注釈、個人やグループ間のビデオメッセージなど、なんでもよい。Collaajのバックエンドがそれらのビデオの保存、ストリーミング、一定の人たちとの共有、などのサービスを提供する。ビデオはMP4で保存され、そのリンクがほかの人たちに送られる。

Collaajは、Camtasiaのようなハイエンドなビデオキャプチャプロダクトとはやや用途が違う。Collaajはたとえば、営業のきっかけとして製品のデモを送ったり、サポートチームがナレッジベースやヴィジュアルなFAQを作るなど、気軽で日常的な使い方ができる。

むしろ競合相手はWebexやGoToMeeting、Microsoft Lyncなどだが、しかしこれらで作るビデオにはCollaajのような非同期性がないので、あくまでも(ミーティングなどの)補助的なツールだ。

しかし問題は、自分独自の方法でビデオを作っている人がどれぐらいいるかだ。ビデオを日常的に作って使いこなしている人は、まだ少ないのではないか。Collaajにとっては、そのことが難関だ。しかしビデオの作成編集ツールは最近ますます使いやすくなっているから、人びとの日常のメッセージ手段としてテキスト(メール〜)や画像(写真)と同格の位置に並ぶのも、そう遠くはないだろう。

CollaajはiPadアプリもあるが、MacやWindowsからでも使える。協同ファウンダのKiran Kamityによると、クライアントがダウンロードするのはDropboxの場合と同じような、小さなファイルのみだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Goolge+ ハングアウト・オンエア、ライブ巻き戻しと即時配信が可能に

Google+ Hangoutsでは、友達や同僚との親密な対面による会話が可能だが、同サービスの「オンエア」機能を使えば、公衆への配信もできる。米国大統領はこれらの会話に参加したが、誰にでも同じことができる。今日、Hangoutsチームは、オンエアのライブ視聴をちょっと便利にする楽しい新機能を導入した。

これまでライブ中継はただ見ている以外にすることがなかった。それでも良いのは、冷蔵庫にドリンクを取りに行ったり、電話に出るまでだ。今日から、視聴者はライブ中継をいつでも巻き戻しできる。

加えて、オンエアビデオは即座に配信されるようになり、いつもの「処理中・・・」ダイアログの出てくる待ち時間がない。

唯一の欠点は配信を始めるまで準備時間が長くなることで、このため実際の予定「ライブ」時間に始めるためには余裕が必要だ。

今回の変更からモバイル端末からも高画質版Hangoutオンエアを使える。また、ライブ配信はページを更新しなくてもスタートするようになった。On Airプレーヤーが埋め込まれたページに行けば自動的に再生が始まる。

Hangoutsサービスは多くのGoogle製品に組み込まれ、AndroidやGlassでも使える。Hangoutsの利用場面は様々だが、Googleは公開前に社内で十分試行している。「オプション」オプションは、視聴者とより親密な形でつながる方法として、ローカル、全国どちらのブロードキャスターからも注目を集めている。

[写真提供:Flickr

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


あの渋チンのMLBがついにYouTubeで実況中継を無料で提供–ただし日本アメリカなどは除外

Major League Baseball(MLB)は、コンテンツがYouTubeなどのビデオストリーミングサービスに出回らないよう、厳しく取り締まってきた。好きなチームや選手の活躍の様子をYouTubeで見ようと思っても、良いものはほとんど見つからない。試合のクリップがYouTubeに載ると、たちまち削除される。だからこれまでYouTube上にあったのは、スライド(静止画像集)や、ファンが球場で撮った見づらいビデオばかりだ。ところがそのMLBがついに、ベルリンの壁(の一部)を破壊し始めた。

今日(米国時間4/29)同社は、Google+で、コンテンツをYouTube上に公式リリースする、と発表した。YouTube自身がこのところパートナーシップ事業を積極的に推進しているから、これはその重要な一環でもあるが、ただし今のところ、そのパンは半分生焼けだ。

YouTubeのMLBチャネルで今のシーズンのゲームのハイライトを見られるが、それは当日ではなく24〜48時間後だ。また、1952年以降の数千時間にわたるゲームハイライトや、”Baseball’s Best Classics”、”Best Moments”といった懐かしの名場面も見られる。

MLBのインターネット“関所”的企業MLBAMは、2010年からYouTubeで全試合とハイライトの録画を提供しているが、それが見られるのはオーストラリアとブラジルと日本とニュージーランドとロシアだけだった。今回のチャネルではそのオーディエンスがグローバルに広がるが、ただし制限がある。

YouTubeとMLBのパートナーシップによりレギュラーシーズンの2試合のライブ中継を毎日無料で見られることになったが、ただし合衆国とカナダと韓国と台湾と日本は除外だ。

合衆国、日本、韓国、台湾という世界的に大きな野球市場でネット放送がないのだから、パートナーシップ事業の発表としては気のぬけたぬるいビールだが、でもまあ、やっと好きな選手やチームのハイライトを猫ビデオを見るのと同じ気軽さで、YouTubeで見られるようになったのは、とりあえず進歩だ。五歩十歩ではなく一歩ぐらい、かもしれないが。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazonが秋に独自のTVセットトップボックスをリリースか

BloombergのBusinessweekの記事によれば、この秋Amazonは配信するコンテンツをリビングの大画面で楽しめるようにするセットトップボックスをリリースする計画だといいう。AmazonはすでにKindleプラットフォームを消費者に強力に売り込んでいる。Appleのファンシーさ、XBoxのゲーム機という本質、Google TVの中途半端さが好きでない消費者がターゲットだ。

もちろんセットトップボックスはすでに競争が非常に激しい市場になっている。 しかしAmazonはこうしたライバルにない強みを持っている。つまり消費者がテレビを見ている間に売り込める膨大な商品群を倉庫にストックしているという点だ。おそらくAmazonのサービスはテレビを見ながら直接、あるいはモバイルデバイスを通じてオンライン・ショッピングができるようになっているはずだ。たとえば古いテレビに飽き始めているときに、新しいテレビがクリックひとつで買えるとなったら、その誘惑に屈する消費者は多いはずだ。

Amazon TVでは興味ある独自番組も企画されているようだが、むしろホームショッピング2.0という側面が重要だと思う。

すでにサービスを開始しているスタートアップを買収するというよくある方法を使わず、AmazonはクパチーノのLab126で社内開発することを決断した。

AmazonはKindleシリーズをAmazon Primeの送料無料サービスのユーザーをターゲットして売り込みに成功している。Amazonにすでに定期的に金を払っているユーザーなら新しいプロダクトにさらに金を払う可能性が高いわけだ。もっとも映画やテレビ番組の配信に「送料無料」がどう関係があるのかは不明だが、消費者は満足しているようだ。

Kindleプラットフォームで一番人気が出ているのがオリジナル・コンテンツであるからにはセットトップボックスの開発は必然だったといえる。Amazonが人気のある独自番組をより多く製作することができれば、それだけAmazonの独自デバイスをテレビにつなぐ理由が増えるわけだ。これはAppleが既存のデバイスをテコにして新しいデバイスを売り込んできたのと同じ手法だ。Amazonはそのノウハウをよく研究したものとみえる。

Amazonの参入は遅すぎたという声も上がるだろうが、 Jeff Bezosは今回も他者の失敗を観察して学ぶという賢明かつ計算し抜いた戦略を取っていると思う。Kindleの成功もシンプルなペーパーバック的読書体験に機能を集中させたことが大きい。

[写真:Flickr]

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Vineは思い出の悲しいブラックホール?!

Vineほどに、私を悲しい気持ちにさせるアプリケーションを他に見たことがない。ここで言うVineはもちろんTwitterの提供している6秒動画作成ツールのことだ。ムービーを撮影して、どういうタイトルを付けたものかなどと考えていると、いつの間にやらアプリケーションが終了してしまっていることがあるのだ。もちろんもう撮影した動画を投稿することはできない。せっかく撮影した思い出は失われてしまったのだ。Vineが大好きではある。しかしこうして強引に大切な思い出を奪い去っていくのは度し難いことだと思う。

ムービーを撮影して、タイトルなどを付けて、そして並行して投稿するソーシャルネットワークを決めて、投稿を済ませるというのがVineの基本的な使い方だ。しかし投稿せずにアプリケーションを閉じたり、あるいはアプリケーションがクラッシュすると、撮影した動画は失われてしまう。

非常にラッキーな場合には、Vineを再度立ち上げると編集画面に先ほど撮影した動画が表示されていることもある。しかし何事もなかったかのようにホーム画面が表示されることの方が多い。なるほど、撮影した動画はカメラロールには保存される。しかしVineにはインポート機能がない。動画は常にVineアプリケーションで撮影する必要があるのだ。カメラロールに残った動画をVineに投稿することはできない。もはや手軽に共有することもできないのだ。また、クラッシュ時にはカメラロールにも何も残っていないことも多い。個人的には、撮影した動画の半分ほどが時空の彼方に失われてしまった印象を持っている。

他にもVineにはさまざまな不具合がある。もちろん登場からわずか4ヵ月のアプリケーションであり、まだバージョンも1.0.7であってみれば、不具合があるのも致し方ないこととも言える。ただ、頻繁にアップロードできなかったり、フィードの読み込みがうまくいかなかったり、プライベート共有のオプションがなかったり、そして撮影時にしばしばクラッシュするという状況はひどすぎるように思う。

そもそも、Vineのようなアプリケーションを使うというのは、「ライブ」と引き換えに「思い出」を得ようとしているわけだ。リアルタイムに体験することを諦めて、その代わりに記録を残そうと考えている。ところが「ライブ」を諦めて使ったはずのVineは、しばしば「思い出」さえも消し去ってしまう。これはあまりに暴力的で、深く失望してしまう。記録に残したいものを見ても、なかなかiPhoneに手が伸びなくなってしまう。

それはそれで良いじゃないかと言う人もいるかもしれない。私たちは記録に残すことに慣れすぎて、単純に美しさ、楽しさ、スペクタクルなどを楽しむことができなくなっているという人もいる。iPhoneに手が伸びなくなれば、シンプルに「今」を楽しむことが出来るようになるのかもしれない。しかし、それでも「ずっと残しておきたい」瞬間もあるはずだ。そういう時にはやはりきちんと記録に残したい。「ライブ」も「思い出」も永遠に失われてしまうことになるかもしれないなどという恐怖は感じたくないのだ。VineはSnapchatではない。一瞬で消え去ってしまうことなど、誰も期待していないはずなのだ。

Vineはしばらく前に、種々の不具合がありながらもAppStoreの無料部門でトップになった。これはコンセプトに優れ、使いやすくわかりやすいデザインを採用しているおかげだろう。しかしそろそろ利用者の声を聞いて欲しいのだ。次のことを切に希望したい。「全てが失われるバグをなんとかして欲しい。撮影した動画は撮影終了時直ちに保存するようにして欲しい。アプリケーションとしての信頼性を身に着けて欲しい。アプリケーションを使いながら、無情な喪失感などを味わいたいと思う人はいないのだ。そんな悲しさは現実の世界だけで十分だ」。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


カナダの三人組が作ったPaintBottleは21世紀のポルノサイト

【抄訳】

モントリオール出身の3人のカナダ人起業家、John PhillipsとCraig HensleyとAmy Ambroseが、正しいポルノサイトを作ろうと立ち上がった。そのサイトは…リンクはもうすこしあとに…見事にNSFW(職場不適)だが、しかしそれと同時に、見事にクールだ。

Phillipsがサイトのプログラムを書き、Ambroseはマルチメディアデザインを仕切った。Hensleyは、お金担当だ。彼らにとって幸運だったのは、モントリオールには二大ポルノ企業ManwinとGammaがあること。ここには、合衆国の規制を逃れてやってくるオンライン現金ギャンブラーたちがアカウントを開くサイトもある。まず、Phillipsに創業談を聞こう:

“ポルノはとても小さな業界だし、寡占化が進んでいる。お金のことでイメージを持ってほしくないから、資金については黙っていたい。でも一つだけおもしろいのは、投資家たちが全員、世界的な超一流のポーカープレーヤーであることだ。彼らのグループが、うち(PaintBottle)のエンジェル投資家になってくれた。彼らにとっって、スタートアップに投資するのはこれが初めての経験だ。彼らとは、Craigを通じて知り合った…彼はBlack Fridayがポーカーを始めたとき、カナダの銀行に彼らの口座を作ってやった。その結果、多くのトッププレーヤーたちがモントリオールにやってきた”。

でもそれは、映画Casinoのような、後ろ暗い裏取引ではない。このサイトの技術はとてもしっかりしているし、驚くほど快適に使える(ぼくも少々利用してみた、正直に言うと)。

基本的に、PaintBottleは発見エンジンだ。ビデオは、サイト自身が厳選したもののリストをスクロールして見つける。たしかにコンテンツは、どれも一級品だ(ベンダから正式にライセンスを得たもののみ、ユーザ投稿やリンク共有/埋め込みは不可)。ただしぼくは、ポルノは3分も見ると眠くなる方で、それはここでも同じだった。いちばん良いのは、インタフェイスが秀逸なので早送りがスムースなこと。Dish Hopper的に、いろんな箇所へ簡単に行ける/見れる。操作は、マウスだけだ。

【中略】

チームが望んでいるのは、ポルノを1980年代から救出することだ。たしかに彼らのサイトは、21世紀的にすっきりしている(バナー広告など皆無、女性視聴者が不快に感じないコンテンツ精選、など)。リスクもあるビジネスだが、Phillipsはそのビジネスにプライドを持っている。

“世の中がデジタル化〜ネット化して10年あまり、そこでは誰もがポルノを見てきた。でもそのユーザ体験は、いまだにひどいものだ。Paint Bottleは、それを変えたい。50万本ものVHS的画質(低画質)のビデオの中から探しまくるとか、けたたましいポップアップやバナー広告に悩まされる、なんてことから、永久におさらばしたいね”。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


カナダの三人組が作ったPaintBottleは21世紀のポルノサイト

【抄訳】

モントリオール出身の3人のカナダ人起業家、John PhillipsとCraig HensleyとAmy Ambroseが、正しいポルノサイトを作ろうと立ち上がった。そのサイトは…リンクはもうすこしあとに…見事にNSFW(職場不適)だが、しかしそれと同時に、見事にクールだ。

Phillipsがサイトのプログラムを書き、Ambroseはマルチメディアデザインを仕切った。Hensleyは、お金担当だ。彼らにとって幸運だったのは、モントリオールには二大ポルノ企業ManwinとGammaがあること。ここには、合衆国の規制を逃れてやってくるオンライン現金ギャンブラーたちがアカウントを開くサイトもある。まず、Phillipsに創業談を聞こう:

“ポルノはとても小さな業界だし、寡占化が進んでいる。お金のことでイメージを持ってほしくないから、資金については黙っていたい。でも一つだけおもしろいのは、投資家たちが全員、世界的な超一流のポーカープレーヤーであることだ。彼らのグループが、うち(PaintBottle)のエンジェル投資家になってくれた。彼らにとっって、スタートアップに投資するのはこれが初めての経験だ。彼らとは、Craigを通じて知り合った…彼はBlack Fridayがポーカーを始めたとき、カナダの銀行に彼らの口座を作ってやった。その結果、多くのトッププレーヤーたちがモントリオールにやってきた”。

でもそれは、映画Casinoのような、後ろ暗い裏取引ではない。このサイトの技術はとてもしっかりしているし、驚くほど快適に使える(ぼくも少々利用してみた、正直に言うと)。

基本的に、PaintBottleは発見エンジンだ。ビデオは、サイト自身が厳選したもののリストをスクロールして見つける。たしかにコンテンツは、どれも一級品だ(ベンダから正式にライセンスを得たもののみ、ユーザ投稿やリンク共有/埋め込みは不可)。ただしぼくは、ポルノは3分も見ると眠くなる方で、それはここでも同じだった。いちばん良いのは、インタフェイスが秀逸なので早送りがスムースなこと。Dish Hopper的に、いろんな箇所へ簡単に行ける/見れる。操作は、マウスだけだ。

【中略】

チームが望んでいるのは、ポルノを1980年代から救出することだ。たしかに彼らのサイトは、21世紀的にすっきりしている(バナー広告など皆無、女性視聴者が不快に感じないコンテンツ精選、など)。リスクもあるビジネスだが、Phillipsはそのビジネスにプライドを持っている。

“インターネットのポルノサイトは、思想的にも10年遅れている。それらは隅から隅まで、時代遅れの男性視聴者向けに設計されている。具体的には、それは、男性の理想とされるマッチョな男、女性蔑視の言葉を楽しげに大声で言える男だ。しかし今ではタブーが崩れ、インターネットの大衆的な普及とともに、女性のポルノ視聴者が急増しているのだ”。

“世の中がデジタル化〜ネット化して10年あまり、そこでは誰もがポルノを見てきた。でもそのユーザ体験は、いまだにひどいものだ。Paint Bottleは、それを変えたい。50万本ものVHS的画質(低画質)のビデオの中から探しまくるとか、けたたましいポップアップやバナー広告に悩まされる、なんてことから、永久におさらばしたいね”。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ロックバンドの演奏にあなたのマウスカーソルが共演する(?)という不思議な音楽ビデオ

クラウドソースに依存しているインディーのバンドは昔からある。ツアーのバス代もKickstarterやIndiegogoに頼ったりする。でも、あなたのお金ではなくてマウスカーソルを求めるバンドは、これまでなかったと思うな。

オランダのロックバンドlightlightは、クラウドのパワーを利用するために、ちょっとおもしろいハックを使って、これまででもっとも巧妙†と言えるかもしれない音楽ビデオを作った。

そのビデオを視聴者がアクセスして再生するたびに、彼らのJavaScriptコードが動き出して視聴者のマウスカーソルの位置をリアルタイムで記録する。ビデオを見ている間中(あいだじゅう)、視聴者はコンテンツとの対話を奨励される。スマイリーを描いてもよいし、カーソルを一箇所にキープしてもよい。30ないし60分間隔でビデオは再リリースされ、それまでの視聴者たちの記録が再現される。

そのビデオはここでロードできる(職場では見ない方がよい: 肌の露出が多いが、それらは通常、何千ものマウスカーソルに覆われている。ビキニが解雇の理由になるなら、セーブしておいてあとで見よう)。

どうやらこのビデオと技術的工夫は、オランダのアーチストRoel Woutersと彼のスタジオMonikerの仕事らしい。

このビデオの‘放送’は昨日(米国時間4/15)始まったが、昨日は悲惨な事件があったので記事を載せることを控えた。それから20数時間後の今でも、ビデオはまだロックしている。だから、ここに記事をポストした。このビデオを見るのが二度目以降の人は、ブラウザのJavaScriptコンソールを開いたままにしてみよう。イースターエッグが見られる。

[†原注: “もっとも巧妙”は、“最良(ベスト)”という意味ではない。誰もが知ってるように、これまでのベストのビデオはJamiroquai作のVirtual Insanityに決まっている。]

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Vineの6秒ビデオを集めてミュージックビデオを生み出すVineTune。Vineの適用可能性はますます拡大?!

Twitterの肝いりでスタートしたVineだが、当初よりマーケッターやメディアから「広告のフロンティア」として注目されている。マーケティングの世界ではUGC(User Generated Content)はいろいろと注目を集めてきたし、ソーシャルメディアも既に保守的な広告エージェンシーにも活用されるようになっている。そしてVineが動画という、広告に馴染むスタイルのもとに一切を統合したと考えることができるのだ。

ただ、登場から3ヵ月が過ぎて、まだVineを活用した革新的な広告プラットフォームというのが登場してきていない。ようやくその萌芽が見えるかどうかといった段階だ。そんな中で、新たな可能性を探っているもののひとつがVineTuneだ(職場での閲覧には適さないかもしれない)(訳注:仕組みから当然かもしれませんが、読み込みには少々時間がかかります)。ロンドンの広告エージェンシーであるBeattie McGuinness Bungayが提案するサービスだ。Twitterを検索して収集したVineビデオを利用して、歌詞とビデオを結びつけたコラージュ風の音楽ビデオを作成するというものだ。

製作過程は次のような感じだ。

まず、VineTuneチームが月初めに、あまり有名でないアーティストをひと組セレクトする。そしてVineTuneシステムを使って音楽ビデオを作成するのだ。最初の作品で使われている曲はFlexinというもので、Masters Of Franceによるものだ。楽曲のセレクションが済めば、あとはわかりやすい作業を進めていくことになる。各センテンスから特定の単語を選択して、その単語をハッシュタグとして使っているVineビデオをTwitterで検索するのだ。そして見つかったビデオを音楽クリップ上で流すようにする。

流されるミュージックビデオは、見る度に異なったものとなることが予想される。指定したキーワードをハッシュタグとして使うビデオを、別のものと切り替えて表示するようになっているからだ。

自分でもミュージックビデオに参加してみたいという人も多いことだろう。もちろんそれも可能だ。

参加するにはVineTuneページの下にある「add a vine」ボタンをクリックする。すると作成するビデオで採用すべきハッシュタグが指定される(そのハッシュタグに関連するビデオを作ることになる)。たとえばこちらで試したときは「#sheというハッシュタグが指定された)。指定されたそのタグと、#Vinetuneというハッシュタグを加えて投稿すれば登録作業は完了だ。

登録を行えば、投稿したVineビデオがミュージックビデオの一部に採用されるという仕組みになっている。

VineTune、さまざまなジャンルで面白いコンテンツを生み出すのに利用できそうだ。斬新な音楽ビデオを格安に作るのにも利用できそうだし、ミュージシャンたちのプロモーションツールとしても活用できそうに思う。

但しVineTuneは、広告の世界も主な活躍の場所として考えているようだ。

「新しいツールの使い道というのには誰もが興味を持っているものです」と、VineTuneのファウンダーは述べる。「多くの人がVineを使った広告の方向性を模索しています。非営利組織からもいろいろな動きが出てくるとおもいます」。

広告費などがあまり出せない非営利組織でも、Vineを使った実験的な広告手法が模索されることとなる。そしてそのような成果を見据えつつ、より大きなブランドにもVine活用の動きが広がっていくわけだ。

VineTuneチームはもちろんウルヴァリンを意識している。Vineを使ったトゥイーザー広告を展開しているからだ。「Vineを活用して、従来の広告手法に全く新しい展開が生まれるということもあり得ます」とのこと。

単純にかんがえても、たとえばVineなどの短いコンテンツをVineTuneなどのように長尺化するものもあるだろうし、また従来型の予告編のような長いコンテンツを6秒に縮めるという方向性がある。さまざまなサービスやブランドが頭をひねっているところなのだろう。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


Web上のビデオの好きな箇所をクリップできるReelSurferがデザインを一新

Y Combinator出身のインスタントビデオエディタReelSurferは、YouTubeなどのビデオサイトにあるビデオから重要シーンを短いビデオクリップとして切り取りたい、というファウンダたちの欲求から生まれた。欲しいクリップが見つからない、でも長いビデオの中にはそのシーンがある、それをダウンロードする、そのシーンの部分だけをクリップとして取り出す、…。

ReelSurferは任意のWebサイト上にある任意のビデオをクリップして、それをFacebook、Twitterなどのお友だちと共有するツールだ。というか、それがこのプロダクトの将来の完成形だ。これまでは、“任意のビデオ”ではなくて、残念ながらYouTubeのビデオのみだった。

今日(米国時間4/12)はReelSurferが新しいデザインのインタフェイスを披露した。サイトのナビゲーションがしやすいし、また検索ボックスが目立つところに置かれた。

この新しいインタフェイスでユーザは、複数のビデオからのマッシュアップを作れるだけでなく、ソース(元のビデオ)にリンクバックすることもできる。検索も良くなって、求めるクリップをすでに誰かが作っていたら、それを見つけることもできる。そうやって、時間を節約できる。

しかし最大の新機能は、YouTube、Vimeo、Brightcove、OoyalaなどなどからReelSurferのbookmarkletを使ってビデオをクリップできる機能だ。たとえばESPNの10億本あまりと言われるビデオはOoyalaにあるし、The New York TimesのビデオはBrightCoveにある。サイトとメディアの完全なリストは、ここにある。

ReelSurferは久しぶりの情報の一環として、ユーザの例を挙げている。たとえばTedXTeenとPopSugarは、ReelSurferを使ってソーシャルメディアフレンドリーなクリップの制作と共有をしている。Counting CrowsやReutersもだ。詳しくはここで。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


eコマースの未来は日本から―Marketplace 3.0を出版した楽天の三木谷浩史インタビュー[ビデオ]


eコマースの未来や如何に? 日本を代表する富豪であり、日本の巨大eコマース企業、楽天のファウンダー、CEOのミッキーこと三木谷浩史によればオンライン・ストアの成否を決めるのはホスピタリティにあるという。新著〔英文による出版〕、Marketplace 3.0; Rewriting the Rules of Borderless Business(Marketplace 3.0―ボーダーレス・ビジネスのルールを書き換える)で三木谷は小売業の将来ビジョンを描いている。今回のインタビューで三木谷は「小売業はオンライン化によって従来のマスプロ、大量流通の定型的体験からもっとカスタマイズされた体験にシフトする」と語った。

三木谷はeコマースが社会のデジタル化のトレンドの中で革新的存在であり続けるためにはホスピタリティ・モデルを採用しなければならないと説く。 「オンラインストアはもっと礼儀正しく、親切にならなければいけない」という主張は、私には「もっと日本化しなければいけない」ということのようにも思えた。

いずれにせよ、三木谷と楽天は侮りがたい存在である。時価総額150億ドルの楽天はBuy.comやeブックのKoboを買収し、1億ドルをPinterestに投資している。デジタル・ビジネスにおいて今やRakutenは本物のグローバル・プレイヤーだ。ミッキー・ミキタニと1万人のRakuten社員はボーダーレス・ビジネスのさまざまなルールの書き換えに励んでいる。eコマースの未来は事実、ここにあるのかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Twitterに買収されてわずか半年, VineがApple App Storeの無料部門でトップに

Twitterが昨年の10月にビデオ制作のVineを買収したときには、その立ち上げの前からみんなが、これからはビデオもツイートできる!と興奮して期待した。

1月の終わりにTwitterは、喝采の中で、そのアプリのローンチを行った。その後アダルトコンテンツが問題になり、目立つ場所からは一時的に消えてしまったが、そのあとは、ブランドやセレブたちによるおもしろい使われ方をされるようになった。

そして今日は、協同ファウンダでクリエイティブディレクターのRus Yusupovによると、これまでの苦労がすべて報われ、無料アプリのトップに躍り出た:

https://twitter.com/rus/status/321406005076451328

[ツイート訳: 今日は世界で人気ナンバーワンのアプリになった記念すべき日だ。]

https://twitter.com/bobby/status/321406757983358977

[ツイート訳: Vineはバットマン(Batman)より上だね。]

ゲーム以外のアプリがトップになるのは、すごいことだ。また、Twitter本体のアプリと並んで上位に2本あることも、すごい。もちろん、Twitterがプッシュした効果もある。無料のアプリのトップは、そこで大量かつ急激ににダウンロードされてから、最終的にはしぼむのが常だけど。

でも上の図表は、新しいダウンロードと、現在のダウンロード人気に基づいている。だから、Twitterの本体アプリは35位だ…すでにこれまで多くの人がダウンロードしちゃったから。トップの座に長くいることは、だから、これまでの「累積ダウンロード数」ではなくて、「今でも新規ダウンロードが多い」ことを意味している。

ソーシャルのジャンルでVineの好敵手は? それはSnapchatだ。でもこの二つのあいだには、かなりの数のゲームがある。しかも今はiOSオンリーだから、今後の成長の余地が大きい。Instagramも、Androidへ行ってから大きく伸びたもんね。今ではInstagramの全ユーザの半分近くが、Androidだ。

ソーシャル企業における複数アプリ戦略は、きわめて有効だ。それはFacebookがMessenger、Instagram、それに素早くヒットしたPokeなどで証明したとおり。大きなプラットホームが、ビデオなど(あるいは、ついに音楽も?)細かいアプリでサービスを多様化していくと、これまでのユーザも少なくとも一度ぐらいはそれらを試したくなるからね。

おめでとう、Vineのみなさん。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


YouTube上の無料長編ムービーを見つけてくれるサービスPegleg–藪をつついて蛇のおそれも

YouTubeに長編ムービーの完全収録版が氾濫していることは、今では誰もが知っている秘密だ。しかもそのほとんどが、無料で見られるのばかりだ。アップロードする人たちには、すぐに削除される不安もあったと思うが、いずれにしても長編のアップロードは今では簡単にできるようだ。そしてそのことは、そのムービーをちょっと見てみたい人にとっては、とってもありがたい。

そしてYouTube上の長編ムービーを簡単に見つけてくれるありがたいサービスが、Peglegだ。

そのコンセプトは実にシンプルだ。Peglegのフロントページには、ユーザがそれまでに見つけたすべてのムービーが表示される。何かを探したい人は、いくつかの条件を入力したり、ムービーの名前を指定する。その映画(のURL)がすでにPeglegにあれば、すぐに見られる。万一なければ、候補作品が上映時間データと共に表示される。十分に長ければ、それはきっと完全収録版だ。

今Peglegには、ユーザが新たに加えたYouTubeビデオが900近くある。その中にはきっと、あなたが見たいのもあるだろう。Peglegは、トロントのデベロッパMina Mikhailが、 Meteorの使い方を勉強するための習作として作ったらしいが、それにしてはよくできてる。でも、アプリがどれだけ良くできていても、これらのムービーがより目立つようになれば、著作権クレームで下ろされる危険性も増す。Pegleg自身もヤバイかもしれない。これまでの数日間で、Pegleg上のリンクが20ぐらい削除された。それらのムービーをYouTubeが削除したからだ。

でもMikhail自身は、それで当然だと思っている。YouTubeによる削除は今後も起きる。しかし長編ムービーのアップロードが、YouTube上で行われなくなることも、あり得ない。突如なくなるムービーもあれば、YouTube上に自分の永続的な居場所を得るムービーもある。そして著作権保有者たちとYouTube上の映画ファンとのダンス合戦は、永遠に終わらない。Mikhail自身も、よほどのことがないかぎり、Peglegを閉鎖する気はない。それに、Peglegが万一閉鎖しても、YouTubeに長編ビデオをアップロードする人たちは、いなくならないのだ。

“コンテンツのオーナーの権利を侵すつもりはない”、とMikhailはブログで言っている。“Peglegは、世界中の友だちやムービーファンたちが今現在やってることへの、単純なお返しにすぎない”。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Rovio、Brightcoveと組んで予定していたビデオ配信をいよいよ開始

Angry Birdsのファンの方ならご存知だろう。否、もちろんAngry Birdsに興味がないなどという人は見たこともない。すなわち読者の方々は皆、既にご存知のことかもしれない。すなわちAngry Birdsはもはや単なるゲームではなくなっているのだ。過去最高の人気となったAngry Birdsの製造元であるRovioは短編ビデオ映画をも提供することにした。そしてそのビデオを、これまでに数多くダウンロードされたアプリケーション内で配布することとしたのだ。

ただ、ビデオの配信にはいろいろと難しい面もある。ゲームは、この数年のうちにスマートフォンからインターネット対応テレビへと広がった。ダウンロード総数は17億にも達し、それぞれのデバイスに対応した驚異的な数のビデオを提供する必要があるのだ。しかもそうした作業を日曜日毎に繰り返すこととなる。これはなかなかの作業となるはずだ。そこでRovioは、すべてを自前で行うのではなく、Brightcoveと組むこととしたようだ。同社は長期間にわたってビデオ配信サービスを手がけてきている。またアプリケーション内でビデオ配信を実現するためのAPIも提供している。

BrightcoveのファウンダーであるJeremy Allaireによると、Rovioはアニメの配信および配信状況の管理、ないしメタデータ管理にBrightcoveの機能を用いるのだとのこと。BrightcoveのVideo Cloudプラットフォームを用いることにより、iOSおよびAndroid版のネイティブアプリケーションを使って簡単にアニメーションの配信が行えることとなった。またインターネット対応TV等でAngry Birdsをプレイしている人もおり、そういう人に対してビデオの提供をするには、Brightcoveを利用するのが非常に便利になっている。

Brightcoveを利用する他の企業同様に、もちろんRovioも利用料を支払うこととなる。利用料は閲覧者数と利用する機能によって変動するのだそうだ。しかしいずれにせよ、自前でビデオ配信環境を整えるよりは相当に安価であることは間違いない。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


Adafruitが子ども向け電子工学教育をYouTubeビデオで開始

電子回路/電子製品を自作あるいはプロトタイピングする人たちに素材を提供しているAdafruitがこのほど、YouTube上の短編ビデオシリーズで、電子工作に対する若者や子どもたちの関心喚起努力を開始した。そのシリーズはCircuit Playground(回路の遊び場)と名付けられ、電子回路とその部品や概念の基礎を、子どもたちにアルファベット順の項目で教えようとしている。これを見たおちびさんたちが、技術者にあこがれたり、電子工作を趣味にしてくれたら、しめたものである。

初回はAだからampere(アンペア)だ。回路を流れる電流の測度単位のこと。‘番組’のホストは、子ども向けにかわいいロボット人形のAdabotくんと、AdafruitのファウンダLimor Friedだ。Limorは子ども相手臭くないふつうの口調で、わかりやすい説明をしている。最初は、回路の部品を表すたくさんのアニメキャラクターが登場する。さらにその後、アンペアの語源になったAndré-Marie Ampère氏がスペシャルゲストとして出演する。だから、科学史のお勉強でもある。

ビデオの長さは5分弱だから、十分に子どもたちの忍耐の限界内だ。これから電子回路の基礎を勉強したいと思っている、もっと年上の子にとっても、もちろん見る価値はある。

〔Adafruit社に関する本誌記事。日本のスィッチサイエンスは単なるネットショップだが、それなりにおもしろい。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


6秒動画のVine、ウェブへの埋め込みをサポート。FacebookやTwitterへの共有機能も拡充

Vineファンの方は既にご存知だろうが、Twitter社の運営するVineが、小さな、しかしかなり重要なアップデートを行った。作成したビデオをウェブに埋め込むことができるようになったのだ。埋め込みにあたっては二つのスタイルから好きな方を選ぶことができる(SimpleというものとPostcardというスタイルが選べる)。埋め込みリンクの生成はモバイルデバイス上から直接行うこともできるし、Vine.coのページで行うこともできる。

モバイルデバイス上で埋め込み機能を可能にするにはiTunes App Storeから最新版をダウンロードする必要がある。ご存知だろうが、Android版Vineはまだ存在しない。iOSデバイス上で埋め込み用リンクを取得するには、右下にある「more」ボタン(「…」のような表示のボタン)をクリックする。そして「Share Post」を選択して、そこに表示される「Embed」を選べばOKだ。コードが表示されるので、これをコピーするかメールで送って利用することができる。

埋め込み時に「Simple」を選ぶとVineのビデオのみが埋め込まれることになる。「Postcard」を選択すると、ビデオの上に撮影者名と日付が表示されるようになる。あわせてビデオに付した説明が下部に表示される。サイズは320px、480px、あるいは600pxから選ぶようになっている。

また、今回のアップデートによりFacebookおよびTwitterでシェアする機能も拡張された。自分の投稿した動画はもちろん、人の投稿した動画でも「Share」画面からTwitterやFacebookで共有することができる。但し、何度も重ねて共有することはできないようになっている。

「Vineを始めたとき、利用者の方々からの投稿を、人びと、風景、着想、ないし何かしらのモノを移すための『窓』であると位置づけていました」とVineのGMであるDom Hofmannは語る。「今回のアップデートにより、さまざまな場所からこの『窓』を覗きこむことができるようになったのです」とのこと。

何度か記事にも示しているが、Vineは大手ブランドからの引き合いも多くなっているようだ。新しい機能を紹介するブログ記事の中で、Vineを利用しているMLBCBS、およびUSA Todayなどにも言及している。少し前には映画ウルヴァリンが従来型の予告編映画を公開する前に、Vine上で「トゥイーザー」を流すという出来事もあった。最近の記事によれば、他にもGE、Urban Outfitters、Lucky Mag、Neiman Marcus、Walgreenなど、多くの企業がVineを使い始めているようだ。

最新版のVineはこちらからダウンロードすることができる。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


Vine活用シーンが急拡大?! ― 映画「ウルヴァリン」が予告編ならぬ「トゥイーザー」を展開中

Vineがさらに注目を集めることとなりそうだ。マーベル・コミックのスーパーヒーローであるウルヴァリン(Wolverine)映画の「tweaser」(トゥイーザー広告)がVineを使って流されたのだ。流したのは監督のJames Mangoldだ。映画の予告編は最近、映画のために作成したサイトやAppleの予告編ページ、あるいはYouTubeで最初に公開するのが一般的となっていた。Vineでティーザーを流すことで、また新しい広告展開手段を獲得したということになるわけだ。Vineの有効性をハリウッドが認めた瞬間である、ということもできよう。

剣、侍、銃、女、ウルヴァリンの特徴的武器である爪、空中を飛ぶウルヴァリンの様子などが6秒間の動画に詰め込まれている。セリフは一切無く、プロットの説明も全くない。タイトルについてもロゴが表示されるだけだ。しかしこれがまた素晴らしいのだ。ウルヴァリン、X-Men、マーベル・コミックには既にコアなファンが存在するのだ。そうしたファンの反応を得るのには、この6秒間の動画で十分なわけだ。これをTwitterの運営する動画サービスに投稿するというのは非常に良いアイデアであったと思う。

ウルヴァリンの「トゥイーザー」はこういう具合だ。

IMDb上でのFilmonicのLiam Goodwinのによれば、もちろん20秒の長さの一般的な予告編も公開される。他にもさまざまな予告編が用意されているそうだ。しかしそうしたものに先立ってVine版を公開したというのも面白い仕掛けだ。映画の公開は7月24日を予定している。日本での冒険や、ヤクザとも関係を持つマリコ・ヤシダとのロマンスなどが描かれる。

ちなみに、Vine上に公開した動画を「トゥイーザー」(tweaser)と呼んだのはMangoldだ(既にお分かりだとは思うが、Twitterで行うティーザー広告という意味だ)。ビデオ関連コンテンツを宣伝するには、なるほど良い方法だと思う。

時間が6秒と限定されているのも良い。またリツイートで拡散していくのもうってつけだ。同じことになるかもしれないが、他のプラットフォームを必要とせず、Twitter内で拡散させられるのも良い。トゥイーザーを投稿すれば、Twitterを利用する広い層に一気に広がっていく可能性もあるわけだ。さらに非常に短い時間であることから、コンテンツのファンではない人も最後まで見てくれる可能性が高い。また、同じ理由からこのトゥイーザーにはいろいろな内容を詰め込む必要もない。ティーザーのつもりがネタバレになってしまうような危険性もないのだ。Vineは、まさに見た人の興味を掻き立てるという役割を過不足なく担うツールだと言えるのではなかろうか。

既にVineを使っているブランドも増え始めている。きっと他の映画も、この「トゥイーザー」に参入してくるのではなかろうか。他にもテレビショーやスポーツ・イベント、あるいはゲームなどもVineプラットフォームをうまく活用できそうだ。つい注意力を奪われてしまうような、新たな広告プラットフォームが広まりつつあるのかもしれない。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


なるほど! Vineはこんな風に使えば面白い

俳優業を営むWill SassoのVineビデオはご覧になっただろうか。Vineをこれほどうまく使いこなす人物は他にいない。きっと御同意頂けるのではないかと思う。彼が投稿した短いビデオシリーズを見るだけで、ずっと笑い転げるハッピーな一日を送ることができるのは間違いない。

SassoはMADtvにも定期的に出演していた。その彼がデニーロの中華料理オーダーシーンなどを面白おかしく再現してVineに投稿しているのだ。

どれを見ても面白いのだが、最高の作品は「レモンシリーズ」だと思うのだが如何だろうか。


間違いなく、Sassoの動画はVinesに投稿されたものの中でもベストと言えるものだろう。また、Sasso並の才能をもつ人が投稿すれば、Vineが面白くてたまらないサービスになり得ることを証明しているとも言うことができる。Sassoの存在を知らなかった人は、ぜひともぼくに感謝してもらいたいものだ(笑)。

via Gawker via Reddit

原文へ

(翻訳:Maeda, H)