Tesla株、10%下落――SEC、イーロン・マスクを詐欺容疑で告訴

SECがイーロン・マスクを詐欺容疑で訴えているというCNBCの木曜の報道を受けて、時間外取引のTeslaの株価が10%近く下落している。

マンハッタン連邦地裁の訴訟一覧表によればSECはマスクに対して訴えを起こしている。Tesla社の非公開化に関連して1株420ドルで買い取るための「資金は確保した」と述べた8月7日のマスクのツイートが虚偽だったとSECは主張している。

われわれはTeslaにコメントを求めたがまだ回答がない。コメントないし新たな情報が入りしだいアップデートしたい。

8月にマスクはTeslaの非公開化を検討しており、その資金の手当もできているとTwitterに投稿していた。このツイートをTeslaの取締役会や多くの株主は歓迎しなかった。数週間後、Teslaはブログ記事を公開し、Teslaは公開企業として留まると述べた。

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滑川海彦@Facebook Google+

Polestar、打倒Teslaの初EV公開

【編集部注】Jake Brightはニューヨーク拠点のライター・作家。著書に「The Next Africa」(共著)がある。

Polestarは同社初の電気自動車(EV)を発表した。正面切ってTeslaに狙いをつけていて、ニューヨークでCEOが披露した。

ボルボ傘下のPolestarが発表したPolestar 1はプラグインハイブリッドEVだが、EVの購入を迷っている人を引きつけようと、ハイブリッドの要素は抑えめで完全EV(ガソリンはオプショナル)という位置付けだ。

15万5000ドルするこの車はー2019年に出荷が始まるー搭載する3つの電動モーターを2つの34kWhバッテリーパックとターボで動かし、スーパーチャージャー付きV4エンジンがフロント部分にくる(詳細はこちら)。

電気自動車としてのPolestar 1の航続距離は100マイル。同社によると、この数字ははハイブリッドとしては最長となる。

Polestar 1は600馬力と738ft-lbsトルクを備える。同社にとって初の製品で、2019年に完全EVのPolestar 2の公開を予定し、SUVのPolestar 3がその後に続く。

「Polestar 2はTesla社のModel 3と直接競合するだろう…」とCEOのThomas Ingenlathはお披露目ステージで語った。

IngenlathはTechCrunchに対し、今後はTeslaのマーケットシェアを奪うというより、EVへの転換を促すのに注力したいと述べた。

Ingenlathに言わせると、Polestar 1のアドバンテージは完全電気自動車に向けた入り口的な存在であることだ。「車には燃焼エンジンがなければ、と考えている人は多い」と彼は語る。「その一線を超えさせるのに、Polestar 1はかなりいい車だ。一度乗ってしまえば、電気自動車の素晴らしさに気づく」。

しかし、Polestarはガソリンと電気のコンボにこだわっているわけではない。

Ingenlathによると、Polestar 1は同社にとって最初で最後の電気とガソリンを組み合わせたハイブリッド車となる。「今後は電気自動車だ。ハイブリッド車を再びつくる気はない」とTechCrunchに語った。

ニューヨークでのPolestar 1公開では、同社は実際に販売する時のセールスとサービスについてかなりの時間を割いた。それによると、セールスとサービスにはアプリから実在店舗まで複数のチャネルがあり、いくつかの点ではボルボのディーラーネットワークの一部をレバレッジするが、他の点では完全に区別する。Ingenlathによると、Polestarは車を展示するのにディーラーを抱えたり、ボルボのディーラーを使ったりすることはないという。

車の購入体験はまず同社のアプリで始まる。その次に、米国、欧州、そして中国に展開されるる“Polestar Spaces”ネットワークが紹介され、購入者はそこで実物を見たり、テストしたりできる。車は購入者の自宅まで届けられ、修理サービスなどはアプリで予約でき、その際は自宅までピックアップに来てもらえるーただし、Polestarはサービスを行うのにボルボのディーラー(物理的スペースではない)を活用する。

「我々は年間10万台を生産するメーカーになる。この数字は必ずスケールアップするだろう」とIngenlathは語る。「我々はボルボのようになることを目指しているわけではない。ただし、収益をあげるためには必ずある程度のスケールが必要だ」。

Polestar 1は、北米のバイヤーから枠を超える200台のオーダーが入っている。

Polestarの本社はスウェーデンのヨーテボリにあるが、製造は中国・成都市で行う予定だ。

Polestarの初EVは、NHTSA(米国運輸省道路交通安全局)の安全性レーティングで最高評価を獲得したTeslaの4万9000ドル〜6万4000ドルするModel 3や、Audiが発表した7万4800ドルの電気自動車e-tron SUV(こちらのTechCrunch記事で紹介)と並ぶものとなる。

EV Volumesによると、米国の電気自動車マーケットにおいてはTeslaがメーカー別、モデル別ともに圧倒的なシェアを占めていて、Model 3で今後さらにリードを広げることが予想されている。

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(翻訳:Mizoguchi)

メルセデス・ベンツ、ボディー交換式自動運転車のコンセプト発表――柔軟性高いがデザインは奇妙

月曜、メルセデス・ベンツは混雑した都市部における人と貨物の運輸の未来を担うコンセプトカーを発表した。これはVision Urbaneticと呼ばれる全電気自動運転車で、トースターのような角丸のトラックボディーをコガネムシないしオートバイのフルフェイス・ヘルメットのような乗員輸送用のボディーにリアルタイムでスイッチできる。

Vision Urbaneticはこの2年ほど急速に増加中の自動運転のコンセプトカーの仲間入りをした。ただメルセデス・ベンツのコンセプトカーが注目すべき理由はそれだけではない。

Urbaneticのシステムは自動車の未来像に対するメルセデス・ベンツの回答を示している。とはいえ、あくまでコンセプトであってこのまま量産に向かうわけではない。

メルセデス・ベンツのVision Urbanetic.

メルセデスでは同一の電気パワートレーンを搭載したシャーシーを複数のボディーと組み合わせている。これは他の自動車メーカーも考えているビジョンだ。多数のメーカーが車体下部のプラットフォーム化を図っている。これは製造の効率をアップし、コストを下げるのに効果的だ。

Urbaneticがユニークなのは、モビリティー・ハブと呼ばれる基地でその場でボディーを載せ替えることができる点だ。これは下のビデオでは20秒あたりから描写されている。数人のメカニックで載せ換えが可能だ。

つまり共通のプラットフォームの上に貨物を運送するトラックボディーや人間を載せるボディーを必要に応じてその場で搭載するというアイディアだ。プラットフォームとなるシャーシーにはパワートレーン、サスペンションなど走行に必要な機能がすべて備わっている。メルセデス・ベンツによれば「自動運転シャーシーはボディを搭載しないままで次に必要とされる場所に自走できる」としている。

乗客を輸送するためのボディーはミニバスタイプで、定員は12名だ。貨物モジュールの容量は10立方メートルで、上下2層に区切ることができ、最大10個のパレットが搭載できる。

現在多くの自動車メーカーは貨物配送とタクシー型ライドシェアに対応できる新しいロジスティクスのインフラを目指して努力中だ。メルセデス・ベンツのUrbaneticsは一つの有力なアイディアだろう。ただしこのUrbaneticsが実用化されるためには、ボディーの載せ換え、整備、充電、保管などを行う
基地が都心部に必要となる。

メルセデスはこの点にも考慮を払ったようだ。基地でのボディーの載せ換えは自動でもマニュアルでもできる。メルセデスによればどちらも数分しかかからないという。ダイナミックなコミュニケーション・システムが用意され、リアルタイムで必要なボディータイプや行き先が決定される。たとえばある会場でコンサートがもうじき終了するという情報を得れば、ライドシェアの乗客が急増すると予測して周辺地域に多数のタクシー型車両を派遣することになる。

画像:Mercedes-Benz

メルセデスではこのシステムは工場や空港など一定区域内での利用にも適しているとしている。

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Audiが全電気車、e-tron SUVの量産開始

フォルクスワーゲン傘下の自動車メーカー、Audiは今週から全電気SUVの生産を始めた。 3年前にフランクフルトで開催されたモーターショーでコンセプトモデルが発表されてから3年後に量産開始となった。

ただし、Audiの電気SUVの実車が公開されるのは9月17日まで待たねばならない。Audiではこの日、サンフランシスコで華々しいお披露目イベントを計画している。

Audiは4WDの電気自動車、 e-tronの量産に向けてここ数年努力を重ねてきた。これまでも価格、航続距離、インテリアなどに関する情報がアップデートされてきた この車両はAudiのブリュッセル工場で生産されている。この工場は2016年に電気自動車の生産拠点として抜本的な改修を受けた。これによりブリュッセル工場はフォルクスワーゲン・グループの電気自動車化計画の要の位置を占めるようになった。

Audiはボディー製造、塗装、組み立てなどすべてのラインを一から作り直したという。また搭載するバッテリーもこの工場で生産される。

このSUVは乗車定員5人で、直流による急速充電が可能、最大出力は150キロワットだ。当初、Audiでは95キロワットのバッテリーで500キロ(310マイル)以上の航続距離があると述べていた。その後この数字は400キロ(250マイル)前後と改定された。今月下旬に実車が世界デビューするのと同時に最終的なスペックも公表されるはずだ。 電気SUVの販売が実際に始まるのは今年末とみられる。

e-tronはAudiが計画している全電気自動車シリーズの最初の製品となる。Audiは2020年までに4ドアGT(Audi e-tron Sportbackコンセプトカーの量産版)およびコンパクト版の生産も開始する。Audiでは2025年までに20モデル以上の全電気車、プラグイン・ハイブリッド車をデビューさせる計画だ。

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ロシアの銃器メーカーKalashnikovがTeslaとの競合をねらう電気自動車を発表

AK-47マシンガンで有名なロシアの武器メーカーKalahsnikovが今週、電気自動車とハイブリッド車、バギー、そしてオートバイなどから成る、一連の自動車製品を披露した。電気自動車のうちの一台は、同社によると、Teslaとの競合を意識している。

世界でいちばん有名な電気自動車ブランドとの競合は、目標としては立派だが、しかしそのCV-1と呼ばれるレトロなスタイルのコンセプトカーは、ソ連時代に不評だったTrabantによく似ている。

ところで、この車のFahrvergnügen〔‘車の魅力’、VWの広告のキャッチコピー〕は、テレビの人気キャスター、コナン・オブライエンによるデモにいちばん良く表れている:

CV-1は、“Combi”と呼ばれていたレトロ車IZH-21252がベースで、Kalashnikovが自社開発したという電気駆動機構のテストベッドだ。その巡航距離は350キロメートルで、加速性能は0から100キロメートルまで6秒、と同社は言っている。

バッテリーも自社製で、容量は90KW/hだ。

EVを公開したその同じ銃器見本市でKalashnikovはさらに、ハイブリッドのバギーと電気オートバイも見せて、ハットトリックを完成した。

その四人乗りのバギーは最高時速が100キロメートルと言われ、前輪と後輪で別の電気エンジンを使用する。ショックアブソーバーは油圧式だ。ロシアの通信社RTによると、この車は比較的最近、ロシアの軍用車の仲間に加わった。

Kalashnikovの警察用電気オートバイ

KalashnikovはTeslaを意識しているのかもしれないが、もっと意識すべきはロシアの競合企業や製品よりも、アメリカの規制当局だろう。現時点では、この武器メーカーが自動車よりも有利な商機を見つけそうなマシンがもう一つあり、それもこの軍事見本市でデビューした。それは、黄金色の装甲車、ではなくて、黄金色の殺人装甲ロボットだ (!!):

以下は、新しい電気自動車の、Kalashnikov提供の写真集だ:

  1. Screen-Shot-2018-08-23-at-10.57.25-PM

  2. Screen-Shot-2018-08-23-at-10.58.10-PM

  3. Screen-Shot-2018-08-23-at-10.58.26-PM

  4. Screen-Shot-2018-08-23-at-10.58.37-PM

  5. Screen-Shot-2018-08-23-at-10.58.47-PM

  6. Screen-Shot-2018-08-23-at-10.59.15-PM1

  7. Screen-Shot-2018-08-23-at-10.57.42-PM

この記事は、Jon Russellの協力によるところが大きい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Tesla、時価総額で今週80億ドルを失う――責任は取締役会にもある

Teslaの株主は過去5日間に株価が16%も下落するのを眺める羽目に陥った。セレブCEO、イーロン・マスクの奇妙な行動が広く知られるようになるのにつれてTeslaの時価総額から80億ドル近くが消えた。

しかしTesla株の暴落に関して責任があるのはマスクだけではない。Teslaの株価をさらに下落させたニューヨーク・タイムズのマスクのインタビュー記事にあるように、取締役会の責任も明らかだ

ここ数ヶ月、マスクは緊張による疲労(控えめに表現して)の兆候を示していた。特にマスクが創立した電気自動車会社の今後の針路に関する決断が当を得ていないと強い批判を浴びた。

この時点で、BloombergのShira Ovideのツイートが指摘しているように、Teslaの取締役会(ほぼマスクの友人、親類、初期投資家で占められている)はマスクの決定を押し留めたり修正したりする努力をなんら払わなかった。

Teslaの取締役の一部はマスクが過労ぎみでAmbien(睡眠導入剤)を服用していることに懸念を抱いていたという。それならこう言いたい:取締役は仕事をしろ。 

内輪の席であるいはオフレコで取締役の一部はマスクの最近の言動(薬物の使用やツイート)を心配していた。

取締役にこうした懸念があったなら、取締役会で正式に問題にすべきだった。マスクの公の言動が手に負えないものになる前に取締役会は与えられた権限に基づいて防止のための措置を取る義務があった。

四半期決算の惨憺たる電話記者会見の前後に奇妙な出来事が続いたい。 マスクはテロリストに狙われているとして警察の助けを求めたが誇大な主張だったと判明した。この主張はTeslaの内部告発者、Martin Tripに対するものだった。さらにマスクはタイの洞窟に閉じ込められた少年サッカーチームの救出に成功した洞窟ダイビングの専門家に対してペド野郎という根拠のない罵倒をツイートしている。

こうした事件ではTeslaの取締役会はマスクに対して説明を求め、こうした行動の結果、会社に何十億ドルもの損害を与えるならその責任を取るようはっきり要求すべきだった。 しかし取締役会は無為に過ごし、Teslaを巡る状況ははるかに危険なものとなっている。

SEC(証券取引委員会)はTeslaを非公開化するというツイートがなんらかの事実に基づくものだったのかどうか調査を開始している。

この時期、マスクはModel 3の量産をスケジュールに合わせるというさらに過酷なストレスを抱えていた(量産はスケジュールどおり達成された)。

マスクという個人のカルト的アイデンティティーがTeslaという会社の性格と分かちがたく結びついている点に問題の根本がある。マスクが行くところへTeslaも行く。これはビジネスを運営する正しい方法ではない。公開企業であろうと非公開企業であろうと、株主に会社の価値を長期にわたって保証する方法でもない。

Teslaの取締役会は会社の運営にあたってもっと積極的な役割を果たさねばならない時期に来ている。間違った決定が続くようなら取締役会の次の議題は会社の精算ということになりかねない。

画像:Joshua Lott / Getty Images

〔日本版〕Ambienはゾルピデムを主成分とする睡眠導入剤で、日本でも処方されている

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英ジャガー、WaymoにI-Pace SUV納入――2万台の自動運転ライドシェアリング・サービス準備中

Waymoが自動運転の実現に向けてさらに一歩前進した。

以前はGoogleの自動運転プロジェクトだったがスピアウトして今やAlphabet傘下の独自企業となっているWaymoはジャガー・ランドローバー社から自動運転電気自動車の最初の3台を受け取った。この
I-Pace EVSはクロスオーバーSUVで、ジャガー・ランドローバー自身が運用するものを除けば、アメリカの公道で走るのはこれが初となる。近くサンフランシスコ周辺のベイエリアにお目見えするはずだ。

ただし当面は自動運転は行われない。TechCrunchの取材に答えて、Waymoは「自動運転システムに必要な路上パフォーマンスを持っているかどうかチェックし、信頼性をテストしていく」と答えた。

Waymoは3月に ジャガー・ランドローバー社と戦略的な提携関係を結んだと発表していた。これはドライバーレス自動車交通の実現をめざす I-Paceサービスのための自動操縦の全電気自動車を得るためだった。ジャガーの電気SUVは2020年から開始されるWaymoのドライバーレス運輸サービスの一部となる計画だ。

Waymoのドライバーレス・ライドシェアリング・サービスの最初の2年はI-Paceベースの2万台の車両がまかなう予定だという。

Waymoはオンデマンドのライドシェアリングの他にも商品配送、トラックを利用した物流などのロジスティクス、他の公共交通機関との連携などなど幅広い分野で自動運転を実現しようとしている。今回のジャガーI-Pace SUVはその最初のステップとなる。Waymoは今後自動運転テクノロジーを既存の自動車メーカーにライセンスし、個人が自動運転車を所有することを助ける考えだ。

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VW、電気自動車のカーシェアリングを来年スタート――2020年には北米、アジアにも拡大

オンデマンドによるカーレタルはダイムラー・ベンツやBMWが何年も前から提供しているが、、フォルクスワーゲン・グループはWEというカーシェアリング・サービスを準備中だ。このサービスで用いられる自動車はすべて電動だ。

VWグループの水曜日の発表によれば、全て電気自動車のカーシェアリングは来年まずスドイツでスタートする。その後2020年初めからヨーロッパの大都市、北アメリカ、アジアに拡大されていくという。

フォルクスワーゲンのセールス担当取締役、Jürgen Stackmannは声明で「カーシェアリングはまだまだ多くの可能性を秘めているとわれわれは確信している。それがわれわれがこのマーケットに参入する理由だ。VWは 数分の近距離からバケーションのための旅行まですべてのニーズに対応する単一のモデルを用意する」と述べた。

VWのWEビジネスは単なる自動車の共有以上のものを目指している。WEに使われるオンデマンド車両は当面は自動車だが、最終的にはキックスケーターに近い軽便な電気スクーターなどの交通手段を含むものとなる。

フォルクスワーゲンはこの3月、2種類の電動スクーターのコンセプトモデルを発表した。 Streetmate(左)、Cityskaterとwhich(右)都市内で「最後の1マイル」を移動するために理想的だという。VWによれば、WEプラットフォームは自動車だけでなく、将来はこうした「マイクロ交通手段」のレンタルやパーキングサービスを提供するものとなる。

2018年3月にフォルクスワーゲンが発表したマイクロ・モビリティー・コンセプト。写真左がStreetmate、右がCityskater。

またWEプラットフォームはVWのモビリティー事業、MOIAとの緊密に統合される。MOIAはすでに全電動の乗り合いサービスに用いられるミニバンタイプの車両を発表している。この電気自動車は6人までの乗客を運ぶことができ、さる12月にchCrunch Disruptベルリンでお披露目された。

 

WEプラットフォーム上でオンデマンドで移動手段を提供するサービスは2018年に入って設立されたVolkswagen AGの子会社UMI(Urban Mobility International)が担当する。

画像:Volkswagen AG

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Tesla、社員9%をレイオフ

Electrek firstはTeslaが社員の9%のレイオフを決定したと報じた。これは先月、四半期決算を説明するカンファレンス・コールでイーロン・マスクが説明したリストラの一環だ。レイオフは月曜に始まり、今日中に公表されるもようだ。

SolarCity事業も傘下に持つTeslaがレイオフするのはホワイトカラー社員のみで、現場の製造要員は対象になっていない。同社はModel 3の生産増強に全力を挙げている。

Teslaのファウンダー、CEOのイーロン・マスクが社員全員に向けて送ったレイオフを説明するメールをTechCrunchは入手した。このメールには「われわれがこの決定に至ったのは、いくつかのきわめて重要な要素、あるタスクを達成する上での効率性、生産性、また個々の社員についての特定の能力、技能のレベル等を評価した結果による。すでに知られているとおり、われわれは 管理階層の簡素化を引き続き進めていく。これにより、社内コミュニケーションを改善し官僚主義を排して、よりすばやく行動できるようようにしていく」と述べられている。

Teslaが2016年にSolarCityを買収したとき従業員数は3万人に増加した。2017末のTeslaの従業員総数は3万7000人だった。

今年2月にTeslaはDIYの全国チェーン、Home Depotと契約を結び、同社の800店舗でソーラーパネル、PowerWallの販売を始めている。しかしTeslaはこの契約を更新しないと報じられている。つまりHome Depotで働いていたTesla社員は今後必要とされないわけだ。マスクは今回のメールで「〔これらの社員は〕Tesla自身の販売チャンネルに移る機会を与えられる」と説明している。

今回のリストラの目的は黒字化の達成だ。直近の四半期にTeslaは売上額でも損失額でも新記録を達成してしまった。2018年第1四半期のTeslaの純損失は7億8460万ドル(1株あたり4.19ドル)だった。

〔日本版〕原文にはマスクの社員向けメールの全文が掲載されている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Fordは自動車の生産方法を変えようとしている…プラットホームからアーキテクチャへ

115歳になるFordはこれまで、数多くの変化を経験してきた。同社は今年もまた、変わろうとしているようだ。

今日Fordは、ミネソタ州ディアボーンの開発センターの奥深くにある劇場に、数百名のジャーナリストを集めた。その建物は、技術研究所や試験施設に囲まれている。通りの向こうには、テストコースがある。その向こうに本部の建物があり、駐車場からはThe Henry Ford Museum(ヘンリー・フォード博物館)が見える。ここは、Fordの発祥の地だ。

説明会の内容は半分がオフレコで、残る半分は説明資料に載っている。同社はその製品戦略を開陳し、その中には(オフレコの)、まだ誰も見たことのないコンセプトカーもあった。CEOのJim Hackettがジャーナリストたちの前に座り、彼がMark Fieldsの仕事を引き継いで以来の、同社の計画の進化を詳しく述べた。その中には、開発サイクルを短くすることや、外国の自動車メーカーとのパートナーシップなどがあった。

Fordは従来の自動車企業のプレスカンファレンス(記者招待催事)にほとんど必ずあった、プラットホームの話を避けた。これまでの自動車メーカーは、自動車のプラットホームというものを作った。それは、複数の車種が共有する共通基本設計のことだ。ひとつのプラットホームをベースに、小型セダンからSUVまで、いろんな車種を作る。プラットホームについて話すことによって自動車メーカーは、共通のパーツから複数の車種を作れる自社の柔軟性を示すことができた。Fordはそれをさらに前進させて、自動車の複数のアーキテクチャ(基本設計構造)を作ろうとしている。

これは、言葉と方法論における、小さいけど重要な変化だ。Fordによると、これによってスケッチからショウルームまでの開発時間が20%短くなる。

ひとつひとつのアーキテクチャに実装の柔軟性があり、基本となるアーキテクチャは5種類ある:

  • ボディー・オン・フレーム
  • 前輪駆動ユニボディー
  • 後輪駆動ユニボディー
  • 商用バン・ユニボディー
  • 電池式電気自動車

これら(上4)にさらに電動タイプと内燃機関タイプがあり、それが、構成のすべてだ。

Fordによると、同社はエンジニアリングの効率性に40億ドルを投ずるつもりであり、このアプローチが目標の達成に大きく貢献する、という。自動車メーカーはこれまで、パーツやエンジンや構造材を複数の車種で共有してきたが、しかしこのアプローチはFordの柔軟性をさらに増し、例えば上図のFord Explorer STのような、もっとユニークな車種を可能にするだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

電気自動車に自動充電するソーラーハイウェイ、中国でパネルの小片が盗まれた

ソーラーパネルを道路に敷くことは、必ずしも迷案ではないが、しかし問題もあるようだ。たとえば、それを盗む人がいるかもしれない。中国ではまさにそれが起きて、世界で初めてのソーラーパネルで舗装したハイウェイ、と称する道路が、開通からわずか5日後にやられた。

Qilu Evening Newsが報じTechNodeが孫引きしている記事によると、山東省にあるその長さ1キロメートルの実験用道路は、1万枚あまりのソーラーパネルでおおわれ、それらは丈夫な保護層でサンドイッチされている。表側はもちろん透明だ。全体の厚さは3センチになる。パネルには電磁誘導コイルがあり、その上を電気自動車が通ると充電される。表面の雪や氷は熱で溶かす。その実用試験は12月28日に始まった。

しかし1月2日の点検で、小片が切り取られていることが見つかった。幅15センチ長さ2メートル足らずで、勝手に外れたものではない。誰かに盗まれたのだ。でも、誰が何のために?

ソーラーパネルは安いし、大量に盗まれたわけでもない。修理には数千ドルかかると言われるが、でもなぜ、そんな小片を? なぜわざわざ道路開通後に盗んだのか? 妨害行為が目的なら、小片をきれいに切り取るのではなく、大面積を破損したり塗りつぶしたりしただろう。

地元のニュースチャネルが引用している業界筋の話では、それは“プロの集団の”仕業だ、という(Googleの中→英翻訳による)。それなら、説明がつくかもしれない。彼らは技術に関心があったのだ、という説もある。

このソーラーパネルのサンドイッチの模造品を生産して安く売ることに関心のある集団なら、小片を切り取って持ち去ったことも理解できる。模造品は中国ではありふれているが、でもそれは多くの場合、もっと単純な消費者製品に限られているのだが。

道路は修理後再び開通し、その後盗難事件は起きていない。最大の被害は、修理工事の間に通勤者が迷惑したことだろう。警察は、まだ捜査を続けている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

今年もあった。テスラのEVにクリスマス用隠し機能「サンタモード」。ディスプレイの自車が「プレゼント満載のソリ」に

eng-logo-2015ここ数年、クリスマスが近づくにつれ「今年はどんなんかな~」とごく一部の人が気になりはじめるのが、テスラのEVに仕込まれたクリスマス向けイースターエッグです。今年は例年に比べるとやや地味ながら、最新版ソフトウェアにアップデートすれば、チャックベリーの「Run Rudolph Run」にのせてサンタの”そり”がコンソールディスプレイを走る「サンタモード」が現れます。

サンタモードでは、コンソールディスプレイ内の自分の車がサンタの”ソリ”になり、雪の降る道を疾走する画面になります。さらにセンサーが検知する他車は白いトナカイの表示となり、道路を走行しつつも子どもたちにプレゼントを届けに向かっているような気分になれそうです。

またウィンカーを出したときの音は鈴の音に変わっており、Autopilot走行時には走行路面が氷のような雪道に変わります。

すでに毎年恒例、と言える様になってきているテスラのクリスマス向けイースターエッグですが、楽しいのはわかりつつも運転中にそればかり見ていると前方不注視で何らかの障害物に衝突などということもあるかもしれません。

もし試してみる場合は、(ドライバーなら当たり前ですが)公道を走行中は周囲に車や歩行者などがいないのを確認するようお願いしたいところです。

ちなみに、イーロン・マスクは「イースターエッグの中にもイースターエッグがあるよ。たけどあまり面白くないと思う」とツイートしています。

Engadget 日本版からの転載。

コロラド大学出身のスタートアップSolid PowerがBMWと組んで自動車用固体電池の商用化を目指す

自動車メーカーのBMWは、多くの他社とともに、ソリッドステート(固体)のバッテリーという、鼻先の人参を追うレースに参加している。今日(米国時間12/18)同社は、バッテリー技術の企業Solid Powerとのパートナーシップを発表し、その技術に基づく電気自動車用固体電池の開発と商業生産を目指すことになった。

Solid Powerはすでに、その方面の企業が開発した無機素材を使ってバッテリーを作っており、そのバッテリーセルは従来のリチウムイオン電池に比べてエネルギー密度が高く、したがって一定サイズ(立方cm)あたりの出力が大きい。

またそれは、液体ベースのバッテリーに比べて安全性が高く、実用寿命も長い。と、良いとこずくめのようだが、この、コロラド大学ボウルダー校から生まれたスタートアップの研究開発成果が商用レベルで実用化されるまでには、まだまだ紆余曲折がありそうだ。

そんなタイミングでこのほど、BMWが支援の手を差し伸べた。BMWの人材と専門知識が加われば、商用化は加速されるだろう。バッテリーと電動自動車に関してはBMWにも長年の研究開発の蓄積があるので、これからの共同開発のためのベースも十分に分厚い。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

トヨタ、2025年までに全車種を電気化へ

自動車メーカーの電気化のトレンドをキャッチアップしてトヨタもついにロードマップの詳細を明らかにした。同社は電気自動車の市場ではプリウスでリードを保っているものの、これまで主としてハイブリッドと水素燃料電池車の開発に力を入れていた。今後は一段と電気モーターのみで走るEV車に力を入れていくここになる。

トヨタが明かした計画によれば、2020年以降バッテリーのみで駆動する車種10シリーズの発売を予定している。また2025年の終わりまでに、全車種をハイブリッド電気車ないし全電気車に置き換えるという。

こらの計画はトヨタが月曜に東京で行ったプレス会見で発表された。トヨタはこれより前、EV車の市場として中国を重視し、2020年までにトヨタのEV車を導入する計画を明かしていたがこれについても説明があった。トヨタは純粋は電気車を日本、インド、ヨーロッパ、アメリカでも販売する。

これを実現するために、トヨタはパナソニックと提携した。これには現在のリチウムイオン電池の改良と新しい次世代バッテリー・バッテリー・テクノロジーの開発が含まれる。EV車市場での主導権を握るため、2030年までに133億ドル〔1.5兆円〕がバッテリー開発計画に投じられる計画だ。

トヨタは2030年までにEV車(ハイブリッドを含む)の販売台数を550万台以上にするという数値目標を掲げた。

トヨタの発表はここ1、2年強まっていた自動車の電気化への流れを加速させる最新の例といえるだろう。自動車メーカーは脱内燃機関と車種の電気化に向けてアクセルを目一杯踏むと宣言している。トヨタには電気化のトレンドに「乗り遅れている」という批判が出ていたが、この発表はトヨタも他のライバル・メーカーと同様の道を進むと宣言したものだ。

画像: Tomohiro Ohsumi/Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ウォルマートが新しいTeslaセミトラックの試験運行に名乗りを上げた

ウォルマートは、Teslaの新型完全電動セミヘビーデューティートラックを試験運行する最初の企業の1つになる予定だと語った。同社はCNBCに対して、新しい車両をテストする「最初の企業になることに興奮している」と語り、総合的な排気ガス量削減を含む「長期的なサステナビリティゴール」を達成するために、どれほど役立つのかを見たいと語っている。

ウォルマートは、米国とカナダの両方でTeslaセミの試験運行を行なうということだ。同社は現在、物流センターから各店舗に品物を輸送するために、約6000台のトラックを運行している。

これは多くの人びとが考えているものよりも、Teslaセミが大きなインパクトを与える可能性を示すものだ。もちろん車両のコストは考慮されなければならないし、Teslaは車両が実際に利用可能となったときの販売価格についてはあまり語っていないが、彼らが言及した運用コストに関していえば、クラス8ディーセル大型車両よりも安くなると言われている。

しかし、ウォルマートの声明は、さらにもう1つの重要なセールスポイントを明らかにしている。Teslaセミは、企業のサステナビリティに対する取り組みを支援することができるということだ。世界中の企業は排気ガス削減と生態系への影響度を下げることを約束しているが、それが内部目標や企業イメージへの配慮であるか、あるいは規制当局や統治機関からの要請であるかは問わない。

Teslaセミは様々な点に配慮している。ディーゼルトラックの能力とあまりにもかけ離れることのないように800キロの航続距離を提供したり、再生可能エネルギー発電所の建設に出資するなどの高価な努力を強いられることなく、企業の総合的なCO2排出量を削減する手段を提供したりといった点だ。

これはまた、Teslaセミの発表が単なる華やかなステージショーではないことを示す最初のサインだ。実際にトラックを使用することを熱望していることを語る試験運用パートナーの存在は、話以上の実際の動きがあることを示している。

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(翻訳:Sako)

ダイムラーの新しい電動大型トラックは1度の充電で350キロを走る

ダイムラーが今年の東京モーターショーで完全電動のセミトラックを発表した。1回の充電での航続距離は350km、牽引重量は11トンで、これは同レベルのディーゼルトラックに比べて2トン少ないだけだ。

発表されたトラックVision Oneは300キロワット時までの蓄電容量を持つバッテリーを搭載しており、350kmという航続距離は比較的近い都市間の牽引移動を可能にする。もちろん長距離の移動には向いていないが、中距離での重量物の移動により柔軟に対応することが可能だ。

発表されたE-FUSOブランドはダイムラー三菱トラック部門の新しいサブブランドである。FUSOブランドと並行して展開するものの、完全電動の野望に焦点を当て、全てのレンジのトラックに純電動バージョンを提供することを狙っている。三菱ふそうは、自社が電動バスとトラック専門のブランドをもつ最初の車両メーカーであることに言及した。

このトラックのデビューは、FUSOがeCanter軽量トラックを、最初の商用顧客に提供し始めた直後に行われた。そして来月の特別イベントで発表される予定のTeslaの電動大型トラックのデビューに先立つものでもある。

Teslaのトラックは320〜480kmの航続距離になると言われている。これは新しいE-FUSO Vision Oneと競合する可能性がある。これは間違いなく、Teslaのトラックへの野心に一撃を加えるものだが、私たちはイーロン・マスクの会社が追加の機能という意味で何を出してくるかに注目する必要がある。おそらくは何らかの自動運転機能などの、差別化をするためのものとなるだろう。

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(翻訳:Sako)

LGがヨーロッパ最大のEV用電池工場を来年ポーランドにオープン

LGは、電気自動車用のリチウムイオン電池を生産するヨーロッパ最大の工場を建設する、と発表した。Reuters(ロイター)によると、そのLG Chem事業は2019年に、ポーランドのヴロツワフ近郊で生産を開始し、その翌年にはEV用バッテリーの年間生産能力10万に達する、とされている。

比較としては、Panasonicが中国に作った最新の電池工場は、年間20万台ぶんの電池を生産できる。またGigafactoryの最終目標は、年間の生産能力50万台ぶんだ。Gigafactoryの現在の生産能力はそこまで達していないが、それでも世界でもっとも多くの電池を生産している、とElon Muskは言っている。

自動車メーカー各社はこのところEVやハイブリッド車の生産に力を入れて、自動車の電動化を進めようとしているが、その足を引っ張りかねないのが電池の供給能力だ、と言われる。工場が増えることは歓迎だが、しかし長期的には原料の供給がさらに大きな阻害要因になるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

イーロン・マスクが、Model 3問題とプエルトリコに力を注ぐためにTeslaのセミトラックの発表日を延期

9月の初めにイーロン・マスクは、長い間噂されていた完全電動セミトラックを10月26日に発表するとツイートしていた。彼はそれが「暫定的」予定であるとし、必要であれば日程変更ができる余地を残していた。それは良い判断だったことが分かった。

今日(米国時間10月6日)の午後のツイートで、イーロンはセミトラックの公開を11月16日にすると発表した。約3週間の延期である。

再スケジュールの理由は何か?マスクは、Model 3のボトルネックと、プエルトリコのためのバッテリー生産という、現在最も力を注いでいる2つのことについて言及している。

昨日(米国時間10月5日)マスクは、ハリケーン・マリアの被害によって、島の電力が10%しか残されなかったプエルトリコに対して、電力システムの再構築の手伝いを提案した。その日の午後までにプエルトリコの知事はその件についての話し合いを持ちたいという返答を行った。

言及されたModel 3のボトルネックについて言えば、Teslaは第3四半期に1500台のModel 3を出荷する予定だったが、月曜日の発表によれば出荷はおよそ260台に留まっている。生産ボトルネックによって生産台数不足に陥ってはいるが、同社は既に原因を「理解」し、「近いうちに製造上の課題を解決できる自信がある」と述べている。ということで、それらの問題に取り組むことが、おそらくこの先数週間の鍵となるだろう。

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(翻訳:Sako)

ダイムラーがElon MuskからのEVに関する挑戦ツイートに回答

Elon Muskは、Twitterを使って率直かつ直接的に自分の考えを表現する人物だ。今回彼が取り上げたのは、USA Todayによって報じられた、EVテクノロジーに対して競合自動車メーカーが行なう投資額についてだった。Muskが指摘したのは、Teslaに対抗するために投下されると報じられた10億ドルという金額は、ダイムラーのような大企業としては不十分だというものだ。そしてそれにダイムラーは同意した。

ダイムラーは、USA TodayのTwitterで引用された10億ドルという数字は低すぎる、というMuskのツイートにこう応じたのだ。TeslaのCEOは「極めて正しい」とした上で、実際に行う投資は100億ドル以上だと述べた。バッテリー製造だけでも10億ドルを投資し、その他に次世代EVへの投資が含まれているという内容だった。

@elonmusk、貴方は極めて正しい。隠された数字はこのようなものだ:次世代EVに100億ドル以上、10億ドル以上をバッテリー製造に投資

結構なことだ。

Muskが実際にダイムラーの計画変更を促したわけではない(少なくもこのツイートでは。会社としてのTeslaは、これまで測り知れないほど大きな影響を、EV業界に与えてきた)。今回Muskが犯した罪はTwitterにはありがちなものだ:クリックして記事の全てを読むことなく、見出しあるいは140文字のまとめが全てであると考えたことである。JalopnikのDean Kawamuraはこれを指摘したが、Muskからは不敵な答が返された。それは単なる冗談かもしれないし、あるいはTeslaがEVの世界を塗り替えて来たことを意味しているのかもしれない。私の好みは後者の解釈だ。

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(翻訳:Sako)

TeslaがEV用バッテリーの移動式交換装置で特許を出願、当面Model S, X用

Teslaは今でも、車のバッテリー交換をもっと簡単迅速にできる方法を探求している。5月に同社が出願したこの特許は、専門技師がバッテリーパックを15分未満で交換できる方法を示している。

このようなアイデアは、前からある。2014年にTeslaは、Model Sのバッテリーパックを90秒未満で入れ替える自動化システムをトライした(下図)が、Superchargerネットワークの展開によりお蔵入りになったようだ。

この特許に説明されているシステムは、サービスステーションや移動サービス車に装備できる。Model SやXはそこで台に乗り上げるか、つり上げられ、作業員がバッテリーパック交換機を操作する。

出願書には、これはModel SとModel X用だけれど、汎用化できる、と書かれている。Elon Muskは以前、Teslaが移動サービス車方式のバッテリー交換を探究するなら、トラックなどの業務用車両もサポートすることになる、と語ったことがある。

[2014年の自動化システム]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))