Google HomeとAmazon Echoは、手が濡れたり汚れたりしていることの多いキッチンでとくに便利だ。でもこれまでは、Google Homeにレシピを尋ねると、それを嬉々として教えてくれるけど、しかしあなたがアメリカの大統領で世界最強の記憶力の持ち主でもなければ、話が終わったときに材料の半分以上を忘れているだろう。しかし今日(米国時間4/26)からは、Google Homeで500万のレシピにアクセスできるだけでなく、それらを一歩々々たどって、質問することもできる。
このように、Google Homeに料理を始めると告げ、各ステップを繰り返させ、次のステップに進む機能は、それだけでも便利だ。しかしそれだけでなく、ユーザーはBon AppetiteやThe New York Times、Food Networkなどのレシピにも検索でアクセスできる。
Raven TechのFlowは中国のSiriと言われつつ、ビジネスとしては離陸できなかった。Tech In Asiaの指摘によると、そのアプリは中国のApp Storeで700位よりも下を一貫して低迷、一方Siriは標準中国語をサポートし、またXiaomiやBaiduのような有力企業からもライバル製品が登場していた。
MITが今日(米国時間2/13)、音声認識チップの開発を発表した。その発表によると、このチップを使うと各種応用製品の音声認識処理の部分の電力消費量が90〜99%節減される。音声技術は今やモバイル製品のほとんどに実装されており、中でもとくに、Siri, Alexa, Google Homeといった音声アシスタントアプリの人気がそのニーズを急増させている。このチップによりそれらの関連回路やソフトウェア部品が大幅に単純化されそうだ。
AmazonのEchoスピーカーに、新しい起動語が加わった。これからは、大声で“Computer”と呼べば、音声アシスタントAlexaを起こせる。ユーザーが意図しない起動の可能性は確かに増えるが、でもStar Trekのファンで、最初のシリーズでもTNG(The Next Generation)でも、Enterprise号の乗組員たちが同機に搭載されているコンピューターに呼びかける様子をよく見ていた人たちには、嬉しいだろう。
Conexantのキットは299ドルだ(Raspberry Pi 3は別売)。Echoが199ドルだから、高いという気もするが、キットはあくまでもプロトタイピングのためのコンポーネント、と考えるべきだ。最終製品のコストにはならない。ハードウェアを完全にスクラッチから作ったり、独自のハードウェアを使って音声認識の部分を作ったりしていれば、もっと膨大な開発費用を要する。Conexantのハードウェアは、騒音のある部屋で音声コマンドを聞き分けられるようにセットアップできる。これも各メーカーが自分でやろうとしたら、たいへんだ。
テック界の未来を占う Mary Mekkerも次に音声が来ると見ている。彼女はこれを「最も効率的なコンピューターへの入力形式」と呼ぶ。私たちは1分間でたった40ワードしかタイプすることはできないが、口頭なら150ワードほど話すことができる。音声インターフェイスが私たちの置かれている状況を理解できるようになれば、私たちの意図をより的確に推測できるようにもなるだろう。ホームスクリーンからいちいち操作することなく、音声ならすぐに欲しい機能を利用することができる。