エントリーモデルMacBookは来月発表、お値段は1200ドル?iPad miniの新型は出ないとのうわさ

eng-logo-2015今年9月にアップルの新製品発表イベントが予想されているなか、また新たな噂が報じられています。

1つはエントリーモデルの13インチMacBookが同イベントにて発表され、価格は1200ドルを予定しているとのこと。プロセッサにはインテルの第8世代Kaby Lakeが搭載されると報じられています。

もう1つは11インチおよび12.9インチの新iPad Proが、やはり来月のイベントで発表されるとの予測です。ほか、ワイヤレス充電マットAirPowerの予定価格や、iPad mini 4 は現行製品が引き続き販売されて新型は出ないなど、幅広い予測が伝えられています。

これらの予想を報じる台湾DigiTimesは、先週も「安価な新型MacBookが10月から12月に登場」との観測を伝えたばかりです。一応は矛盾はしていないものの、1200ドルという価格がエントリーと言えるのか疑問は残ります。アップル情報に詳しい米BloombergのMark Gurman記者も「1000ドル以下の低価格MacBook」を予測していました。

DigiTimesによれば、13インチの安価なMacBookはもともと2017年第4四半期にリリースされる予定でしたが、インテルの10nmプロセス生産の遅れを受けて、14nmのKaby Lakeに基づいて再設計されたとのこと。こちらは以前、台湾の経済日報が報じた噂と一致しています。

次に新iPad Proは11インチと12.9インチともに超狭ベゼルを採用し、前者は既存の10.5インチを引き継ぐとか。両者とも新型USB Type-Cの18W高速充電アダプター付属とされていますが、新iPhoneに同梱が噂された高速充電対応の18W USB PDアダプタと同じものかもしれません。

こうしてiPadのラインナップは、2018年春発売の安価なiPadと新iPad Pro2タイプ、iPad mini 4の4機種構成に……ということで「アップルにこれ以上のiPad miniの予定はない」とされており、iPad miniファンは手元の愛機を末永く使っていくしかなさそうです。

さらにアップル純正ワイヤレス充電マットAirPowerも発表されると予測され、価格は台湾ドル5000から6000、日本円で1万8000円から2万1千円程度とのこと。先日伝えられた1万6000円前後という予想価格を上回っていますが、地域差がある可能性もあります。

新iPhoneに関しては「5.8インチ/6.5インチOLED版と比較的安価な6.1インチLCD版。後者が主流デバイスになる」という予想は従来の予想と同じで、特に目新しい点はありません。

最近、高級ノートPCのエントリーモデルが出るとの噂が盛り上がり、いざ国内価格が発表されると急速に萎んだ例もあった気がしますが、過度な期待をせずに正式発表を待ったほうが良さそうです。

Engadget 日本版からの転載。

消費者のストレージはますますクラウドへ移行する――Google Oneとライバルを比較

われわれはDropbox、Googleドライブ、Microsoft OneDriveなどのクラウドの利用料金がどんどん安くなっていくのを目撃してきた。昨日(米国時間8/15)、アメリカでGoogle Oneが公開され、テラバイトの当たりの月額がなんと半額になった。消費者向けストレージのクラウド化というトレンドをなお一層明確なものにしたといえそうだ。

TechCrunchのFrederic Lardinoisが記事に書いたとおり、 2TBのストレージの月額が9.99ドルになった。 Google One以前のGoogleドライブでは1TBがこの金額だったからGoogle Oneに参加するとストレージ容量が一挙に2倍になる。正直、1TBでさえ巨大な容量だ。

ではクラウド・サービスのライバルを比べてみよう。それぞれ特色は少しずつ異なるが、ともあれストレージのコストを比較してみる。

Google Oneが2TBで月額9.99ドルとなったことで、Appleのクラウドと並んでコストパフォーマンスがライバルのトップに立った。Googleが追いつくまでAppleがユーザーに最安のプロダクトを提供していたと聞けば意外に思うユーザーも多いかもしれない。もちろんMicrosoft OneDriveの場合はOffice 365がバンドルされており、WordやPowerPointなどのOfficeアプリを自由に使えるというメリットがある。多くのユーザーにとってこれは単なるストレージの提供に比べて大きな価値があるだろう。

とはいえ、クラウドのストレージ料金だけに関して言えば、AppleとGoogleは1TBあたり5ドルだ。これは安い。これはクラウド・ストレージのコモディティ化が進んでいることを示すと同時に、クラウド・ストレージで利益を出すためには途方もないスケールが必要だということを意味している。

Deep Analysisのプリンシパル・アナリスト、Alan Pelz-Sharpeはこの分野を長年観察してきたエキスパートだが、コンシューマー向けクラウド・ストレージの料金は常にゼロに向かって下落していくと指摘している。Pelz-Sharpeは「マスのスケールがなければ利益を出すことができない。このジャンルの企業はMicrosoft、Amazon、Googleによって非常に厳しい立場に追いやられてきた。Google
Oneの登場はこのトレンドを一層明確にした」と述べた。

たとえばDropboxは5億人のユーザーがいると推定されている。これほどのスケールがあってそのうちの一部でも1TBあたり8.25ドルの有料プランに参加してくれるなら事業として成立するだろう。Dropboxは今年2月に株式上場の準備としてS-1書式を提出しているが、それによれば一般ユーザーからの収入は10億ドルあるとしている。現在、スタートアップが新たにクラウド・ストレージの分野に参入するのは、不可能とまでは言えなくても極めて困難だろう。それでもなおかつ既存の巨大プレイヤー同士は激しくコストダウン競争を繰り広げている。

Google Oneのスタートはコンシューマー・クラウド事業における料金引き下げ戦争の新たな一歩といえる。ある朝突然、料金は据え置きのままでストレージ容量が倍に増えるというのはこの動きが容赦なく進んでいることの何よりの証拠だ。

画像:Vladimir_Timofeev / Getty Images

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滑川海彦@Facebook Google+

iOS 12のベータ7はバグとクラッシュの報告で中断、再開時期は未定

ベータのソフトウェアには、リスクがつきものだ。そのため企業は通常、それをユーザーのメインのデバイスにインストールすることを勧めない。でも、あえて危険を好むタイプの人びとにとっては、iOS 12の最新ベータが厄介な問題を提示する。

このモバイルオペレーティングシステムの次期バージョンの、7度目のベータに関しては、バグによるパフォーマンスの劣化やフリーズ、クラッシュなどの報告が広まっている。そこで一部の評論家などは、このベータをインストールせずにスキップすることを勧めている。

それは、かなり快調と思われたこの前のビルドに比べると著しい変化だ。問題の報告があまりに多いので、Appleはネットワークからのアップデートを引っ込めたようだ。それはこのベータが始まってからまだ24時間も経っていない時点でだ。すでにこのiOSはベータも終わりに近いと言われていたし、一般公開は(おそらく新しいハードウェアと共に)来月と予想されていただけに、今回の事態は意外だ。

今、ベータ7の再開時期について、Appleに問い合わせている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AppleがTeslaに転職していた上級技術者を再雇用、車の開発を再開する兆しか?

噂ばかり長かったAppleの自動車開発が、本物だという兆候を探していた人にとって、ビッグなサインが飛び込んできた。AppleでMacのハードウェアエンジニアリング担当VPだったDoug Fieldが、転職先のTeslaからまたAppleに戻ってきたのだ。

Daring FireballのJohn Gruberが特ダネしたニュースによると、FieldはAppleに戻る前の5年間、TeslaでModel 3の生産を監督していた。

Appleは本誌TechCrunchに、Fieldの再雇用を認めたが、彼の役割に関する情報はくれなかった。しかしGruberの記事では、Fieldは過去に一緒にMacのハードウェアの仕事をしていたBob Mansfieldとまた一緒になるらしい。そのMansfieldが、Appleの自動車プロジェクト‘Project Titan’のトップで、定年退職を引き止められた人物というから、いきなり濃い話になってくる。

秘密主義的なProject Titanに関してはいろんな憶測があったが、中でもいちばん強烈なのは、Appleが自動車の開発を放棄したという2016年の報道だった。そして、車は作らないが自動運転技術にフォーカスする、とされた。プロジェクトは依然として不透明で見定めがたいが、でもTeslaで生産を監督していた人を— Waymoの自動運転技術者をスカウトした直後に—雇用するのは、Appleが自動車の開発を近く再開することの、強力な兆候かもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Siriが地元の変わった名前の店も認識できるようになった

近くのスターバックスやTargetストアへの道順を教えることはAppleのバーチャルアシスタントが得意とするところだ。しかし、Siriは自分が聞いたことのない地元の店を別のフレーズやユーザーの言い間違えと誤解することがある。Appleはこれを解決するために、Siriの知らない超ローカルな名前のライブラリを作り、”Godfather’s Pizza” を ”got father’s piece” と聞き違えないようにする。

音声認識システムは膨大な量のデータを使って訓練する必要があるが、それによって文の解析やフレーズ認識の能力は高まるものの、ユーザーや友達がいつも使っている語彙を理解できるとは限らない。

私が友人に向かって “let’s go to St. John’s for a drink” と言えば、彼らは私が中西部の大聖堂ではなく、近くのバーを指していると理解する。しかしSiriにはそれを知る術がない——それどころか “St. John’s” がひとつのフレーズであることを認識できなければ、私がまったく別のことを言ったと思うかもしれない。入力ボックスにテキストをタイプするのとは違い——あれは文字列の一致をみるだけ——Siriはユーザーの発した音声から最善の予測をしなくてはならない。

しかし、もしSiriがシアトル地域のことを知っていれば、誰かが “St. John’s” と言えばバーのことだろうとわかるので、苦労して考えたり聖人(saint)の候補リストから選んだりすることなく、すばやく正確に反応できる。それがAppleの最新研究の結果だ。今は英語のみだが、多言語への対応も時間の問題だろう。

このためにAppleの音声認識チームは、Appleマップのローカル検索結果を使って「関心のある場所」を取り出した。人は場所を探すとき「いちばん近くの~」や「~への道順は?」などと聞くので識別できる。

こうした関心のある場所は、Taco Bellなどの全国チェーンを除けば地域に特化した場所を表す。シアトルのハンバーガー好きなら、一番近くにあるDick’s Drive-inを調べるだろう(実際にはどこにあるか知っているが)。ロサンゼルスなら、もちろんIn-N-Outだ。しかしピッツバーグの人はどちらも探すことはない。

Appleはこの地域情報を、米国国勢調査局が定義した169の「大都市統計地域」に分けた。これらの地域に特化した店などの名称は、Siri が使う主要な言語モデル(LM)ではなく、ユーザーが関心のある場所を探すフレーズ(「いちばん近い~はどこ?」や「~への道順は?」など)を使ったときに用いる小さな補助モデル(Geo-LM)に登録される。

このため、”who is Machiavelli” と言ったときには、人名のMachiavelliに関する答えが返ってくるが、” is Machiaveli’s” と言えば、システムはGeo-LMを使って地元の関心スポットリストにMachiavelli’sが載っているかどうかを調べる。こうしてSiriは、マキャヴェリ氏が投獄されていた場所ではなく、レストランへの道順を答えるべきだとわかる。

こうすることで、最大25~30%だったエラー率は10~15%へと大幅に減少した。これは3回中2回しか正しい結果が得られなかったものが、10回中8~9回になることを意味している。Siriが繰り返しユーザーの欲しいものを理解できなくて、使うのを諦めてしまうことを防ぐ可能性のある質的改善だ。

この方法のすばらしいところは、比較的容易に多言語にも拡張できることだ。スペイン語でも韓国語でも、十分なデータさえあれば使えない理由はない。その意味では、Siriが隠語の多い業界人向けに特化した語彙ライブラリーを作ってくれれば、スペリングエラーを減らすことができるだろう。

機能はすでに公開されているので、今すぐテストできるはずだ。あるいはすでに使っていて気づいていないだけかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google、Android Pieにデジタルウェルネス機能を追加へ。Appleを追う

Googleは、見捨てられた最新OSアップデート、Pie(本日公開)にデジタルウェルネス機能を追加したいと思っている。しかし、Appleはすでに最新アップデートのiOS 12に合わせてウェルネス機能の準備を進めている。

デジタルウェルネスとは、ユーザーがデジタル機器に費やした時間を追跡し、必要に応じて遮断するしくみだ。Googleは5月のI/Oカンファレンスで、新しいウェルネス機能がAndroid に導入されることを発表した。デジタルウェルネスのためのダッシュボードに加え、デバイス利用時間の追跡やアプリの使用制限時間を設定するアプリタイマー、ポップアップ通知を停止するDo Not Disturb機能、就寝時には常夜灯を付けてDo Not DisturbモードにするWind Downなどがある。
Appleもデジタルウェルネスに力を入れている。この分野の新機能は、今年の夏にWWDCカンファレンスで発表され、iOS 12アップデートには改善された “Do Not Disturb” 機能が追加された。iOS 12のベータ6は本日公開

>いくつか研究が、スマートフォンの利用中断や、中毒の抑止の重要性を示唆している。Googleはこの新機能でそれを実現しようとしている。しかし、この新しいデジタルウェルネス機能は 今日公開の 最新Pie アップデートにはまだついてこない。

一方Appleも独自の方法でiPhoneユーザーの利用時間を制限するしくみを提供している。Android同様の機能のほか、端末利用の週間レポートも見ることができる。Downtimeと呼ばれる機能を使うと、ユーザーが画面を見ない時間を設定できる(単に端末を置いただけだと通知を見て手に取りたくなってしまう)ほか、アプリの利用時間の制限や、不適切なコンテンツの表示をブロックすることができる。

今のところこの部門ではAppleがリードしているが、最終的にはあらゆるGoogleフォンで利用できるようになるだろう。Androidの新しいデジタルウェルネス機能を詳しく知りたい人は、今すぐ利用できるが、Google Pixelを持っていて、かつベータバージョンに登録している場合だけだ。

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Tim CookがAppleの社員に宛てて: 私たちを前進させるのは1兆ドルの株主価値ではない

あなたが勤めている会社が、古代のクロイソス王よりずっとずっと大金持ちだと知ったら、一体どんな気持ちだろう?

BuzzFeed Newsが入手した、AppleのCEO Tim Cookの、スタッフ宛てメモが語っているように、Steve Jobsが1976年に創業したコンピューター企業は今や、1兆ドル以上の価値がある。あなたは、A)自分の労働の成果だと喜ぶ、B)成功の真の測度はイノベーションと創造性なので気にしない、C)一瞬喜んですぐ仕事に戻る、のどれだろうか?

Cookは、全世界12万3000名の社員宛に、次のように書いた:

チームのみなさま,

今日Appleは、重要なマイルストーンを通過しました。株価の終値が207ドル39セントに達し、株式市場は今やAppleを1兆ドル以上と評価しています。この成果は確かに誇るべきことですが、しかしそれは私たちの成功のもっとも重要な尺度ではありません。財務上の数字は単純にAppleのイノベーションの反映であり、つねに製品と顧客を再優先し、弊社の企業価値に忠実であり続けたことの結果です。

Appleを偉大にしているのは、あなた、そして私たちのチームです。弊社の成功はあなたの勤勉と献身と情熱の結果です。私はみなさまのお仕事を深く畏敬しており、みなさまと共に働けることは、私の生涯の名誉です。みなさまのすべての深夜労働とすべての超過出張に、心の底から感謝しています。なにごとに関しても中途半端を拒否し、卓越のみを求めるみなさまの日頃の姿勢にも、感謝申し上げます。

この場を借りて、弊社の顧客とサプライヤーとビジネスパートナーとAppleのデベロッパーコミュニティ、そしてすべての協力者のみなさまと、このすばらしい会社を作った先人たちにも、感謝いたします。

Steveは、人間の創造力は最大の難題でも解決できる、という信念のもとにAppleを創りました。彼は、自分は世界を変えることができるというクレージーな考えを持つ者が、難題の解決者だと信じていました。今日の世界では、弊社のミッションはこれまで以上に重要です。弊社の製品は一時的な驚きと喜びを作りだすだけでなく、世界中の人びとに力を与え、その人たち自身の生活とほかの人たちの生活を豊かにします。

Steveがこのような場でいつも申したように、私たちはAppleの輝かしい未来と、私たちがこれから一緒になってやっていくすばらしい仕事に目を向けるべきです。今の現在ではなく。

Tim

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Apple、ついに時価総額1兆ドルを達成

長く予期されていたことがついに起きた。Appleが時価総額1兆ドル企業レースに勝利した。今週の好調な四半期決算報告の発表を受けて、Apple株式(NASDAQ:AAPL)は一時207.05ドルの高値を付けた。これにより7月20現在の発行済株式によって計算された時価総額は1兆ドルを超えた。

スマートフォン市場はほぼ飽和状態だが、iPhone XのおかgでAppleは販売価格と利益率を共にアップさせることに成功している。

iPhoneの売上台数はわずか1%しか増加していないが、売上額は20%も跳ね上がった。533億ドルの売上は前年同期比で17%の成長だった。

iPadのセールスはほぼ頭打ち、Macはダウンしている。ここ数年、Appleは「サービスがAppleの収益性のカギを握る事業になる」と主張してきた。実際、サービスのトータル(Apple Music、iCloud、Apple Payなど)は96億ドルを記録している。

しかしはっきり言えば、Appleの成功の源泉はiPhoneだ。iPhone戦線がすべてを決する。

この1年、巨大テクノロジー企業はすべて信じられないような成功を収めた。Alphabet(Google)、Amazon、Microsoftはいずれも1兆ドルの大台目前だ。

$1,000,000,000,000というのは、もちろんそれ自身として意味はないとはいえ、こうしてみればやはり驚かされる数字だ。

Appleはこの数年、時価総額世界一の企業だ。これが未来永劫続くわけはないだろうから、Appleはひとまずお祝いをする価値がある。

しかし有力テクノロジー企業がここまで巨大になると、無数の疑問も生じてくる。反トラスト法が発動される可能性はないのか?  経済的、政治的にあまりにも強大なパワーを持つことがないよう規制する法律は十分に整備されているだろうか?

Apple(そしてティム・クック)は多くの国やその指導者より大きな力を持っている。 その力が良い方向に使われることを祈りたい。

Appleの株価は現在上記の高値よりわずかに下がっている。

画像:David Paul Morris / Bloomberg / Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

4-6月四半期スマートフォンの売上台数でHuaweiがAppleを抜く

中国のスマートフォンメーカーHuaweiは、今や世界で二番目に大きいスマートフォンメーカーだ。最初にThe Vergeが見つけたIDCCanalysのレポートがそう指摘している。

IDCの最新報告では、2018Q2において市場全体は1.8%縮小した。しかし最大の驚きは、同四半期においてHuaweiの売上台数が5420万台となり、15.8%のマーケットシェアを達成したことだ。

Appleが不調だったわけではない。Appleも売上台数は前年同期比でわずかに増加した。そしてマーケットシェアもやや伸びて12.1%になった。

しかし前年同期比で10.4%落ち込んだSamsungは、それでも7150万台を売り、20.9%のマーケットシェアを維持した。しかしこれまでのSamsungの顧客の多くが、Huaweiなど他社のAndroid機に乗り換えたことは、確実だ。

Canalysも、同様の傾向を報告し、順位はSamusung, Huawei, そしてAppleだ。しかし同レポートは、Appleの季節的落ち込みは他社より大きい、と言っている。

SamsungもHuaweiも、年間を通じてつねに機種が多く、新製品の発売も頻繁だ。Appleは9月に一回、新製品を発表するだけだが、それによる年末四半期の売上スパイクは大きい。だから2四半期後には、AppleがHuaweiと、もしかしてSamsungも、追い抜くかもしれない。

Huaweiはアメリカ政府ともめているにもかかわらず、好成績だ。Amazonのスマートフォンのページでは、トップ近くに必ずHuaweiの低価格機Honorが登場している。またハイエンド機では、HuaweiのP20 Proが一貫して堅調だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AppleのOSのベータ版を使う人は400万人にも及ぶ

過去数年間にわたり、Appleはバグに敢えて立ち向かいたい人たちのために、そのオペレーティングシステムのリリース前バージョンを提供してきた。ベータソフトウェアプログラムを通じて、ムラのあるバッテリー寿命やクラッシュその他の問題に立ち向かいたい者は誰でも、プレリリースビルド版のiOS、macOS、watchOS、tvOSを読み込むことができる。

いったいどれくらいの人が実際にそれを利用しているか考えたことがあるだろうか?

今朝の業績報告会議におけるティム・クックからの報告によれば、現在400万人以上がベータ版を利用しているということだ。

残念ながら、彼が話した詳細はそこまでだ。彼はどのプラットフォームに最もベータユーザーがいるのかは明かさなかったし(おそらくiOSとmacOSが多いとは想像されるが)、そのベータグループの何パーセントが消費者(単に新しいものを早めに触りたい人)ではなく、開発者(アップデート前にアプリをデバッグするためにベータ版にアクセスする人)なのかにも言及しなかった。

ご参考までに:2018年2月現在Appleが相手にしているのは、Apple TV、iPhone、iPod Touch、iPad、Apple WatchそしてMacに至る13億台のアクティブな機器だ。なのでティム・クックが言及した400万人が、それぞれベータ版OSを1台のデバイスで実行しているとすると、0.3パーセントのアクティブな機器がベータ版で稼働していることになる。

割合で考えるとそれほど大きなものとは思えないが、400万人もの人びとが、正式出荷前に喜んでソフトウェアのストレステストに参加してくれるというのは、他の企業がほとんど望むことのできない稀な強みだ。それでも、Appleはあからさまなバグのいくつかを取りこぼして出荷してしまってる ―― 厄介だがすぐに忘れられてしまうiOSの”i”が他の文字に化けてしまうようなバグや、より深刻なセキュリティ問題である昨年末にmacOSで発見されたルートユーザーバグまで。 リリース前のバグハンティングを奨励するために、Appleはさらなる努力を行うだろうか?

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(翻訳:sako)

第三四半期がまたまたアナリストの予想を上回る好調でAppleの時価総額が1兆ドルに接近

今日(米国時間7/31)の第三四半期決算でアナリストの予想を上回り、株価をさらに数パーセント上げたAppleは、ついに、いよいよ、1兆ドル企業にあと一歩と迫った。なおAppleでは、ほんの数パーセントの株価アップが数百億ドルに相当する。

決算報告の直後の午後の株価はおよそ2.5%上げ、それが時価総額を200億ドルあまり押し上げ、取引終了時のAppleの時価総額はほぼ9350億ドルになった。数四半期前までは、1兆ドルが射程距離に入った、という言い方をしていたが、しかし現状は着弾寸前だ。同社は今年後半にもっとも重要な数四半期を迎えるが、例年のiPhone新製品とそのほかの製品が今年のホリデイ四半期にどんな売れ行きを示すだろうか。

下に、いくつかの数字を挙げよう:

  • 売上: 533億ドル、前年同期比17%増、アナリストの予想523.4億ドル。
  • 利益: 一株あたり2ドル34セント、アナリスト予想2ドル18セント。
  • iPhoneの売上: 4130万台、前年同期比1%増、売上ベースでは20%増。アナリストの予想は4179万台。
  • iPhoneの平均販売価格: 724ドル。
  • iPadの売上: 1155万台、前年同期比1%増、アナリスト予想1030万台。
  • Macの売上: 370万台、前年同期比13%減、アナリスト予想を下回る。
  • サービス売上: 96億ドル、前年同期比31%増。
  • そのほかの売上: 37億ドル、前年同期比37%増。

上記のように、台数ベースでは当たり外れがあるが、しかし売上ベースではiPhoneは前年同期を上回り、高価格品が売れたことを伺わせる。高級製品に賭けるというAppleの戦略はずばり的中、同社の成長をまたまた押し上げた。iPhone以外の製品は、サービスやそのほかの売上で成長が見られるものの、一貫して影が薄い。

この前の超高級バージョンのiPhone、iPhone Xに対しては疑問の声もあったが、しかしAppleの株価はそれを蹴散らして上昇を続けた。株価は1年で20%上がり、第二四半期にはさらに1000億ドルの、株主に対するリターンを発表した。当時はそれが、株価の大きな上昇要因だった。Appleは今回、以前の大型iPhoneでやったような、市場の予測を狂わせるような製品を出していない。むしろこの1年の堅実な開発姿勢と市場に対する姿勢が同社に勢いをつけ、1000000000000ドルに接近させた。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

これが9月に発表されるiPhoneの外観らしい

この週末、次世代iPhoneの写真がいくつかリークされた。9月にAppleが発表するiPhoneの外観を予測するには絶好の素材だ。もちろんリーク写真のiPhoneは本物ではなく、ダミーだろう。

毎回、何社かのメーカーが次世代iPhoneと外観がそっくりのダミーケースを作る。こうしたダミーケースは本物のリーク情報に基づいて製造され、Appleの発表に先んじて製品を用意したいケースその他のアクセサリー・メーカーが購入している。

Ben Geskinが共有した写真には大型のiPhone Xと新しいiPhoneの2種類が写っている。新iPhoneはXに似ているがカメラのレンズが1つしかない。こうした点は、これまでわれわれがつかんでいた情報に合致する。

ご覧のとおり、大型のデバイスは現行iPhone Xそっくりだが、さらに大きい。これは6.5インチのiPhone Xの第2世代モデルX Plusだ。背面にあカメラが2台内蔵され、ディスプレイのトップにはおなじみの切り欠きがある。

噂によれば、第2世代のX Plusは定価999ドルだという。つまり現行iPhone Xと同価格だ。 Appleは5.8インチ版のXは現在よりさらに改良された上で価格が899ドルに引き下げられるかもしれない。

では下の写真の中央に写っているのが6.1インチiPhoneがカラフルモデルになるらしい。

Appleではもう少し手頃な価格のiPhone(切り欠きのあるモデル)を700ドルで販売するようだ。第2世代のiPhone X、iPhone X Plusとは異なり、こちらの新iPhoneのベゼルはやや幅が広く、ディスプレイはLCDだ。OLEDの製造コストは依然としてLCDより相当に高いので全モデルをOLED化するのは困難だ。

新iPhoneの背面カメラは1台で、ベゼルはステンレスではなくアルミが用いられる。Dimitri12がSlashleaksにアップした写真に写っているのはGeskinのダミーと同じもののようだ。

著名なApple製品アナリスト、Ming-Chi Kuo(郭明錤)の情報によれば、安価な方のモデルはグレー、ホワイト、ブルー、レッド、オレンジと豊富なカラーバリエーションになるという。第2世代iPhone X、X Plusはブラック、ホワイト、ゴールドの3色だ。

Appleが新しいiPhoneのラインナップを発表するのは9月の上旬になるはずだ。これらの写真と全く同じものになるとは限らない。その点多少割引して見る必要がある。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

iPhoneやiPad、Apple Watchを医療現場で活用ーーOchsner Health Systemが目指す“ヘルスケア変革”

国際モダンホスピタルショウで公演を行うOchsner Health SystemのRichard Milani氏

医療機関が抱える数々の問題をAppleのiOSデバイスなどを連携しアプリを導入することで解決へと導く。それがOchsner Health System(オシュナー・ヘルスシステム)のRichard Milani氏が抱えるミッションだ。

Ochsnerは、30の病院、プライマリケアを含む80を超えるクリニックからなり、急性期および慢性期医療を提供するアメリカ南部沿岸地域で最大規模の非営利大学医療センター。Milani氏はドクターでありながら、病院経営を改革すべくChief Clinical Transformation Officerとして病院の改革に注力する。現場にiPhoneやiPad、Apple Watchを導入し、医療のIoT化でヘルスケアの変革を推進している。

そのMilani氏が7月12日、東京ビッグサイトで開催された「国際モダンホスピタルショウ」にて「iPhoneやiPad、Apple Watchを活用したヘルスケア変革の実現」と題された国内初の特別公演を行った。

その公演の一部をTechCrunch Japanの読者にも共有したい。

Milani氏の話だと、医師は1日に平均にして約2300メートル、病院内を歩くのだという。「患者の情報を得る必要がある度に固定のワークステーションに立ち寄る手間を想像してみてほしい」と同氏は話した。病院は果てしなく広く、部屋数も膨大だ。施設内を移動中、どこでも必要な情報を得られることは医師や看護師だけでなく、もちろん誰よりも患者にとって大きなメリットとなるだろう。

Ochsnerでは現在、医師や看護師はiPhoneやiPadを操作することで患者のカルテやヘルスケア関連のデータを閲覧し、緊急時などにはApple Watchで通知を受け取っている。

Epic Systemsのアプリ「Haiku」を使い、勤務前に、前夜に入院した新しい患者の情報、担当患者の状況について確認。院内では「Canto」アプリを使い、カルテや検査結果、ラボからの報告、バイタルサイン、トレンドレポートなどの確認を行っている。こうすることで、医療機器を操作したり、紙のカルテをチェックしたり、などの手間を省くことに成功している。

また、患者は入院時にiPadを渡され、「MyChart Bedside」アプリを使うことで検査結果や服用中の薬、担当ケアチーム、スケジュールなどを確認することができる。医師や看護師の顔を覚えることが簡単になり、メッセージを送ったりすることで従来以上に密なコミュニケーションを図ることも可能だ。

日本でもOchsnerと同様の取り組みは実際に行われてる。例えば、新百合ヶ丘総合病院では2017年11月20日より、同院いわく「国内初」の試みとしてApple Watchを本格導入した。2014年8月電波環境協議会が出した「医療機関における携帯電話等の使用に関する指針」により、院内における携帯電話の利用が事実上解禁され、デバイスを医療・看護の現場で活用しようとする動きが高まった、と同院は言う。

Oschsnerの技術的革新はiOSデバイスやアプリの導入だけにとどまらない。2018年2月18日に発表しているとおり、EpicとMicrosoft AzureのAIとクラウドの技術を使い、急な心停止や呼吸停止、敗血症などを事前に察知する取り組みを開始している。これはカルテや検査・診断結果などの電子化によって成し得たと言っていいだろう。

AIは全ての患者のトータルで10億にもおよぶ医療情報を網羅し、次の4時間以内に起こり得る急な病状の悪化を察知するのだという。その短い時間内に対応するため、Ochsnerでは特別な医療チームが編成されている。チームのメンバーはApple Watchを身につけており、通知を受け取ることで急な対応を行うことが可能だ。「これがデジタルトランスフォーメーションの成果だ」とMilani氏は語る。「患者のケアを人類が今まで成しえなかった形で行うことができる」(Milani氏)

慢性疾患の退院後のモニタリングにもAppleデバイスはその力を発揮する。Milani氏は退院後、多くの患者が必要な服薬をしないのだという。だがHealthKitとEpicアプリ導入済みのApple Watchは患者に服薬のリマインドを通知。血圧や心拍数を計測してモニタリング目的のためクリニックにその情報を送信する。

続けて、OchsnerがなぜAndroidでなくAppleのiOSデバイスなどを採用しているのかを説明したい。何故ならその理由が単に「林檎のマークが格好いいから」というだけではないからだ。公演後、Milani氏はその理由を別室でのグループ・インタビューで詳しく解説してくれた。

インタビューに応じるMilani氏

Milani氏はAppleのデバイスは「操作が簡単・セキュリティーが高い・ハッキングが難しい」と公演中繰り返していた。それとは別に、「Android端末は作っている会社も機種数も多い」という点も、Appleのデバイスに限定している理由なのだという。グループ・インタビューに同席したAppleのWorldwide Healthcare Markets担当者Afshad Mistri氏は「Androidと聞くと1つの大きなファミリーに思えるかもしれない」と話し、だが実際には14000以上のAndroid端末が存在する、と説明。各Android用にインターフェイスを作るとコストが嵩んでしまうとMilani氏は語った。

Ochsnerが行なっているiPhoneやiPad、Apple Watchの導入による医療現場のIoT化は医師や看護師の負担を軽減しているだけでなく、患者のとのコミュニケーションや急な病状変化への対応、退院後のフォローアップにも大いに役立っている。日本でも今後、医療現場のイノベーションがさらに加速することを期待したい。

iPhoneの新しいコマーシャルではゲームプレイの性能アップを誇示

最近は新しいMacBook Proのパフォーマンス問題が騒がれているが、一方、当のAppleは最新のテレビコマーシャルでA11 Bionicチップを推している。

‘Unleash’(解き放て)と題されたこの広告では、MobikeやOfoの自転車で填め尽くされた中国の都市の通りを若者が歩いている。彼はスマートフォンでゲームをしたり、テキストメッセージを受信したり、YouTube Gamingのライブストリーミングを見たりしている。

ゲームはたちまち、スマートフォンの画面サイズを超えて実物大にでっかくなる。彼は自分より大きなモンスターや仮想のキャラクターたちと現実世界で戦う。そこでナレーションが入る: “もっと強いあなたを解き放て”。

今日(米国時間7/25)App Storeを開いたら、TodayタブのところにVaingloryのプロモーションがある。なぜなら、このコマーシャルもVaingloryを借りているからだ。それはLeague of LegendsやDota 2的なマルチプレーヤーゲームだ。

Appleは性能アップのために、毎年、SoCをアップデートしている。しかしGPUをApple自身が設計したのはA11 Bionicが初めてだ。

AndroidスマートフォンのメーカーでGPUを独自設計しているところはないから、その点ではAppleは有利だ。今や明らかに、ベンチマークでもゲームプレイでも、その有利性が実証されている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AppleがMacBook Proの過熱減速で謝罪、早々にバグフィックスをリリース

【抄訳】
Appleは今月、MacBook Proの最新アップデートを意気揚々と発表した。予告のコマーシャルでは、さまざまなクリエイティブ分野のプロフェッショナルたちが、新しく強力になったこのノートブックで、さらに良い仕事ができるようになった、と語った。

レビューも、本誌の記事も含め概して好評で、本誌が行ったベンチマークはGeekbenchが確認した性能アップを裏打ちしていた。しかしそれらのレビューの中で、Dave “D2D” Leeが問題を報告し“Beware the Core i9.”(Core i9にご注意)と題するビデオを発表した。

ユーチューバーのLeeが見つけたのは、Premier Proによるビデオのエキスポートで、Core i7を搭載した昨年のモデルよりも、今回のCore i9を載せたニューモデルの方が長時間かかったことだ。この不思議な現象は、エキスポート時の過熱に対処するためにシステムを減速しているため、と思われた。そのビデオでLeeは、新型MacBook Proのシャシーは前と同じなので、新しいCPU、すなわちi9を正しく冷すことができない、と憶測していた。

“それは、今年のバージョンだけの問題だった。具体的にはi9だ”、とLeeは本誌に語った。“それは、このCPUが電力大喰らいだから起きたことだ。問題の本質が、それだ”。

【中略】

Leeによると、コマーシャルに登場するクリエイティブたちのワークフローはどれも、LeeがPremier Proでやろうとしていたワークフローほど高負荷ではなかった。Appleも、最初のテストでは、それほどの高負荷を試さなかったと思われる。しかしAppleはLeeのビデオが発表されてから数日後に問題を認め、今日(米国時間7/24)のMacOS High Sierraのアップデートでフィックスをリリースする、と声明した。

同社はその声明で、バグフィックスに関して謝罪している。また高負荷で使用することの多いユーザーには、今日リリースされるSupplemental Updateのインストールを勧めている:

【後略】
〔Appleの声明の原文…温度管理システムにバグがあった、今回のフィックスにより、15インチMacBook Proは最大で70%速くなり、13インチのタッチバー付きは最大で2倍速くなった、という。〕

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トランプ大統領の中国関税は、Apple WatchやFitbitトラッカーの価格を上げるかもしれない

中国製品に対する2000億ドルの追加関税は、米国拠点のハードウェアメーカーにも広く影響を与える可能性がある。トランプ大統領が押し付けた新たな関税の政府決定によると、Apple Watch、Fibitトラッカー、Sonosスピーカーなどのデバイス名があがっている。

スマートフォンなどの製品はこれまでのどころ価格に影響を受けていないが、他の電子機器製品は打撃を受ける可能性がある。これは、Reutersが言うところの「米国肥大化した関税品目リストのデータ送信機器に関する不明瞭な分類」のためだ。

これらの製品はホワイトハウスが提案した6000以上にわたる関税品目リストに含まれる。これはApple Watch、Fitbit ChargeおよびSurge、Sonos Play:3、Play:5、およびSUBといった人気商品に最大10%の関税が上乗せされることを意味している。

トランプはTime Cookに、中国関税はiPhoneに影響しないと言ったと報道されているが、どうやらその約束はAppleの全製品ラインに適用されるわけではなさそうだ。関税の影響を避けるために、メーカーは製品を別の項目に分類変更するか、延長申請することが考えられる。

トランプの保護主義的貿易アプローチは、すでに米国産業の一部に影響をあたえている。先月、Harley-Davidson——恩恵を受ける企業だとトランプは主張した——は、高額なEU関税を避けるために製造拠点を海外に移転すると発表し、この移動は「会社の望むものではないが、EU顧客にオートバイの購入可能をし、当社の欧州ビジネスを維持するためには、唯一の継続可能な選択だった」と述べた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

一部のMacBook ProユーザーはCPUの‘減速’という問題に悩んでいる

新しいMacBook Proには、熱の問題がある。YouTubeのDave Leeが、絶好調で動いていたMacBook Proが過熱するとフルスピードにならないことに気づいた。

彼によると、ビデオをAdobe Premiere Proにエキスポートすると、Intel Core i9の最新型MacBook Proが、前の世代のIntel Core i7を載せた2017年のMacBook Proより時間がかかった。

ベンチマークでは、新しいMacBook Proは旧型機を凌ぎ、多くのiMacよりも良い。しかしAppleは、負荷が大きくて過熱しそうなときにはCPUを減速している。

Apple Insiderが新型MacBook ProのCore i7モデルとCore i9モデルを比較している。どちらの機種でも、しばらく経つとCPUは急激に減速した。

複数回のテストで、i9の場合は4.17GHzから2.33-2.9GHzに落ち、i7は同じ負荷で3.8GHzから2.3-2.6GHzに落ち込んだ。。

Redditのユーザーたちも、同じ問題を経験している:

Appleに問い合わせたが、何も返答はない。

これら一連のベンチマークがすべて本当なら、MacBook Proは放熱に問題がある。一般的には、同じCPUでもサイズの小さい(==放熱の悪い)ラップトップはデスクトップよりパフォーマンスが低い。でも、つねに最高の性能が期待されるApple製品だから、こんなことでも騒がれてしまう。

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AppleのiCloudの中国のユーザーはオプトアウトしないかぎりデータを国営企業に握られる

中国に住んでいる中国人で、iCloudのデータをローカルに保存させることをまだオプトアウトしていない人は、それを今やるべき良い理由がある。その情報は、中国のiCloudユーザーに帰属するデータであり、メールやテキストメッセージなども含まれる。それらをこれからは、中国の国営通信社China Telecomがどこかに保存するのだ。

この事業者のクラウドストレージ部門であるTianyiが、iCloud Chinaを支配する、とChina TelecomのWeChatポストが言っている。Appleも本誌TechCrunchに対して、この変更事項を確認した。

Appleのデータが同社のアメリカのサーバーから中国のサーバーへ移行することは、中国政府が個人や企業の微妙なデータに容易にアクセスできることを意味する、という大きな懸念がある。その発表の前には、中国のユーザーの暗号鍵もすべてアメリカに保存されていたから、当局が情報にアクセスするためにはアメリカの法律でそれを認められなければならない。それがこれからは、中国の法廷と、政府の情報管理者の管轄になる。

Appleの言い分は、中国当局の許可を得るためにはそうせざるを得なかった、というものだ。それは、納得できる説明ではない。

皮肉にもアメリカ政府は、国の安全保障を理由に中国の通信機器メーカーZTEを追及している。中国当局とのつながり、という嫌疑もある。それなのにアメリカの巨大企業のひとつが、ユーザーデータを中国の国営企業に委(ゆだ)ねているのだ。

唯一の救いは、中国のAppleユーザーはiCloudのアカウントで中国以外の国を指定すれば、ローカルデータの保存をオプトアウトできることだ。でも、今日(米国時間7/17)それをしても、実際にデータが移転したのか、中国のサーバーからは確実に削除されたのか、確認できない。だから新しいアカウントを作るのが現時点では最良のオプションかもしれない。

情報をありがとう、@yuanfenyang

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Appleの絵文字にカーリーヘア、ヘアなし、白髪、スーパーヒーロー、ロブスター、クジャクなどが加わる

世界絵文字デー(いや、ちゃんと今日はWorld Emoji Dayだ)を記念して、Appleは近く追加予定のemojiをプレビュー公開した。 今年後半にはAppleの絵文字の人物の肌色、ヘアスタイルのバリエーションがぐんと増える。カーリーヘア、赤毛、白髪はもちろん、髪がないバージョンもサポートされる。以下ご紹介する絵文字はすべてUnicode Consortiumのemoji小委員会の承認を受けたものだ。

赤毛だとこうなる

 

白髪の場合

 

N髪がない? スキンヘッド? ノープロブレム

その他、凍えている、クジャク、マンゴー、ロブスター、青い目玉のお守り、スーパーヒーロー、カンガルーなど愉快な絵文字が多数やってくる

去る3月、Appleはハンディキャップのある人々の絵文字を次のUnicode emojiに含めることを提案している。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

iFixit、新MacBook Proキーボードの防塵機構を発見

先週Appleは新しいMacBook Proを発表し、新機能の中心は修正されたキーボードだった。Appleは前の機種よりも静かだと言い、われわれのテスト結果も一致していた。しかし、iFixitは別の何かを発見した。薄い、シリコン製のバリヤーがキーボードの信頼性を改善しているらしい。

これはビッグニュースだ。ユーザーは以前から、MacBook Proに使われているバタフライスイッチ式キーボードは従来モデルと比べて信頼性に欠けると言っていた。ちりやほこりやパンくずのせいでキーが動作不良を起こしたという報告は無数にある。私自身に経験はないがTechCrunchスタッフの多くが言っていた。これまでにAppleはキーボードのリコールを発行していない。

iFixは、新しいバタフライ機構を保護しているゴム状の物質を見つけた。さらに同社は、この「汚染の侵入を防止/軽減する」ための技術はAppleの特許であることも指摘している。

これらの新モデルの大きなメディア発表を行ったAppleは、今回のキーボードの変更について、これはクリック音の大きさを改善するためであり、ほこり対策ではないと言っている。それもよくわかる。もしAppleがイベントを開いて「キーボードを修正しました」と言ったら、Appleはキーボードに何か不具合があったと認めることになる。代わりにAppleは、「キーボードを静かにしました」と発表して、過去のキーボードは不具合はないがうるさかったことを認めた。

本誌にレビュー機が届いたところなので、ビーチで2~3日使ってからキーボードの信頼性について報告するつもりだ。Because Sicence.

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook