Facebook本社で任天堂スーパーマリオメーカーを使った新コースづくりハッカソン開催

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Facebookの社員の役得がまた一つ増えた。任天堂のスーパーマリオメーカーを発売の一月前にプレイできたのだ。昨日(米国時間7/29)、Facebookが本社で開催したスーパーマリオメーカーを使って新しいコースを作るハッカソンには約100人の社員が参加した。

このゲームはスーパーマリオブラザーズの設定を用いて新しい障害物コースを作るというもの。Facebookの社員チームは最高のコースづくりに奮闘した。おそろしく難しいコースもあれば、Facebookの「バウザーのタイムライン」テーマにしたユーモラスなもの、「すばやく動いて、ものを壊せ」というFacebookのモットーを取り入れたMove Fast And Brick Thingsというキュートなものもあった。

上のビデオでハッカソンの模様とともににスーパーマリオメーカーの雰囲気が分かるだろう。マリオ自身も登場した。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

コンテンツマーケティングで意味を持つ唯一の指標

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われわれPixableでは ― あらゆるデジタルサイトと同じく ― 人集めゲームを戦っている。われわれは、ユーザーの注目を競い合う何千ものメディア会社の一つであり、当社の場合、若く社会性が高く無限の興味を示す読者の注目を求めている。

言うまでもなく、注目を集めるためには、人目を引く見出しがまず重要だが(実際この記事だけでも3種類の見出しを試した)、本当の難題はこれだ:読者の注目を集めた後、どうやって維持するか?

下に示したのは、コンテンツパブリッシャーとデジタルマーケターを対象とした見出しのテスト結果だ。これを見ると、元の見出しと比べてクリック率が高くなっているのがわかる。変化形2と3は、いずれも原形より有意に良い結果だが、両者間に有意差はないので、単に好きな方を選んだ。Pix-2

もちろん、人目を引く見出しはインターネットのはるか以前から存在しているが、読者の反応を追跡、分析できるようになったことで、今われわれは成功を測るデータを手に入れた。今日の見出し最適化は、情報に埋もれた読者のスクロールやスワイプする手を止めさせクリックさせようとする、アートと科学の混ざり合いだ。

そして、見出しのクリックが今後も重要であることに変わりはないが、読者をページに呼ぶことは始まりにすぎない。読者に最後まで読んだり見たりさせる価値(エンゲージメント)がコンテンツになければ、そのクリックは意味を持たない。

読者のエンゲージメントは、あらゆる近代メディア企業における最重要な測定基準であることは間違いない ― しかしそれは幅広く曖昧な用語でもある。エンゲージメントという言葉は、シェアしたりコメントしたりすることから、サイトの平均滞在時間まであらゆることを意味する。Pixableでは、エンゲージメントを一つの単純な基準に集約した:記事を読み終えた読者の割合 ― 完読率(read-through-rate:RTR)とわれわれは呼んでいる。

考えてみてほしい。魅力的な見出しをクリックすること ― あるいは最初の段落を読むこと ― と、クリックした読者がコンテンツを全部消費することは全く別の話だ。事実、データによると平均的ウェブ記事を最後まで読むのは全読者のわずか15%だ。Pixableでは、60~70%の読者が当社の記事を最後まで読み通している。このことは、われわれの記事が生み出す何千ものシェアやその他のソーシャル行動よりも、誇りに感じている。

当社のデータによると、高い完読率の理由は3つある:

  • 読者の多様な好みを知る(Marketing 101)
  • 説得力のある、視覚に訴える記事を書く
  • テクノロジーとデータを活用して記事と読者を結びつける

(この最後の項目に付け加えるなら、Pixableは18~34の年齢層全体に区別なく利用されており、これが大きな財産であることがわかっているが、その話題は別の機会に)。

完読率はPixableで最も重要な指標だが、これは他のブランドにとっても最重要であるはずだ。成功しているオンライン広告は、バナー広告から創造的ブランド化コンテンツへと移行している。そのためには読者が記事に時間を費やし、メッセージ全体を理解し、ブランドと実際につながる必要がある。これは、読者が3番目の文で何かをクリックして出ていってしまっては起きない。

Facebookもこれに気付いている。今月同社は、読者が記事に費やす時間を考慮に入れる計画を発表した。時間をかけて読んだ記事[と類似の記事]は、注意を払わずスクロールした記事より優先的に表示されるようになる。Facebookは、記事を読むのに費した時間は、いいね!やシェアやコメントの数と同じ、あるいはもっと重要であると信じている。

いずれわれわれは、見せかけの数値ではなく、何が実際に消費されたかに目を向けるべきだ。テクノロジーを通じて、現在われわれは読者/視聴者のパターンを分析することによって、多様な興味に答えつつ、ユーザーにとって魅力あるコンテンツを作ることが可能になった。完読率は単純な測定値だが、会社全体 ― ジャーナリストから営業、マーケティング、CEOまで ― に役立つ重要な指標である。

最終的に自分に問うべき質問はこれだ:自分が作っているコンテンツは、誰かが最後まで読んだり見たりするほど面白いのか? もし答がイエスなら、全員の勝利だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

オバマ大統領曰く「全家庭でインターネットを利用可能とすることがアメリカ成長の鍵」

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第三世界の国々にて、インターネットへのアクセス環境が十分に整っていないことは多くの人が意識している通りだ。その問題に対処するために、いろいろな意見がある中でもFacebookがInternet.orgを運用したりもしているわけだ。ただ、実のところはアメリカ合衆国の中においてさえ、4人に1人が家庭からインターネットにアクセスできないとうい事実は忘れられがちだ。

4人に1人というのはなかなかの割合ではないだろうか。

最初にこの数字を知ったときには大いに驚いた。最初はカンザスシティなどでごく一時的、部分的に生じている現象なのだと思った。しかし実は一般的な話なのだ。この問題に対処すべく、ついに政府もConnectHomeイニシアチブを立ち上げることとなった。

ミッションをひとことで示せば次のようになるようだ。

すべての子供は、明るい未来および夢の実現のための機会を平等に与えられるべきである。

家庭からインターネットが利用できるようにすることで、学校や仕事、日常生活に必要な情報が入手しやすくなるという話だ。

家庭からインターネットにアクセスできない人がかなりの割合で存在するということが信じられないという人もいるかもしれない(アメリカ人の98%が何らかの形でインターネットを利用しているというデータもある)。ただ住んでいる地域ないし社会の富裕レベルによって、自由にインターネットが使えないという状況は確かにある。また人種による違いがみられるというデータもある。

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Googleも、自社のGoogle Fiberプロジェクトの一環として、一部の特定公営住宅在居者に対して無料でインターネットアクセスを提供することにより、ConnectHomeイニシアチブにも参加する。

ちなみに、今回の動き以外にもさまざまな動きが既にみられてもいる。

  • 公営住宅で暮らす425以上にのぼるチョクトー族(Choctaw)についてChoctaw Tribal Nation、Cherokee Communications、Pine Telephone、Suddenlink Communications、およびVyve Broadbandなどが協力して低価格の高速インターネット環境を提供している。
  • シアトルおよびその周辺地域においては、CenturyLinkがInternet Basicsプログラムを展開し、住宅・都市開発省の提供する住まい(HUD households)に居住する人に対し、最初の1年間は月額9ドル95セントで、そして2年目以降4年目までについては14ドル95セントにて提供している。
  • メイコン(Macon)、Meriden、バトンルージュ(Baton Rouge)、ニューオーリンズ(New Orleans)などにおいては、Cox Communicationsが公営住宅在居者で、学童・学生期(K-12)の子供がいる家庭に対し、月額9ドル95セントにてインターネットサービスを提供している。
  • SprintはConnectED活動の一環として、住宅・都市開発省やConnectHomeプログラムとも連動していくことを決めている。公営住宅在居者で学童・学生期(K-12)の子供がいる家庭に対し、無料で無線ブロードバンドインターネットを提供するとのこと。これはAT&TおよびVerizonがConnectEDの一環として始めた学生貧困層に対する無料モバイルブロードバンドを提供する動きに追随するものだ。

アメリカは広い。全家庭にインターネット環境を導入するには数多くのイニシアチブの動きが必要で、さらに期間も長くかかることだろう。しかしサービスを提供しようとしている企業などが積極的に関わり続けることで、目的を達成することもできるに違いない。

オクラホマ州にてConnectHomeのスタートをアナウンスしたオバマ大統領は次のように言っている。

「インターネットは贅沢品ではなく、日常必需品だ」。
「コーディングの知識を手に入れるにも、インターネットで学べるようにすることが大切だ」。

「学びの手段としてインターネットは欠かせないものであり、今後のアメリカの発展のためには、すべての家庭からインターネットにアクセスできるようにすることが大切だ」とのことだった。オバマ大統領の発言は下のビデオで確認できる。

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(翻訳:Maeda, H

TwitterとFacebookのユーザーは、ニュースに接する機会が増えている(Pew調べ)

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米国のTwitterとFacebookのユーザーは、両サービスを通じて外部ニュースを受け取る機会が増えている。Pew Research Centerの最新調査による。

「TwitterとFacebookをニュースソースとするアメリカ人の割合は増え続けている。増加の主な理由はそこでニュースに遭遇するユーザーが増えたためであり、ユーザーベース全体が大きく増えたためではない」とレポートは指摘する。

調査によると、成人ウェブユーザーで両プラットフォームが「イベントおよび友達や家族以外の問題」に関するニュースソースになっている人の割合は著しく増えている ― Facebook、Twitter共にユーザーの63%がそう答えており、2013年はFacebookが47%、Twitterは52%だった。

Pewのデータを見ると、この傾向はあらゆる年齢層にわたる ― 35歳未満(55%から67%へ増加)、35歳以上(47%から61%)を含む。Facebookでは、ニュース利用は男性(44%から61%)、女性(49%から65%)共にこの2年間で増えている。若いユーザーは、TwitterよりもFacebook経由でニュースを受取っていると、報告書は書いている。

どちらのITプラットフォームも、自らをコンテンツ発信者ではなく、コンテンツ配信プラットフォームと位置づけたがっている ― 特に、ユーザーが見るものを編集的に操作する役割を否定しているが、一部の種類のコンテンツをサイトから排除する「編集判断」とも言うべき行為はしている。さらに、彼らのアルゴリズムは継続的に判定して、ユーザーの見るコンテンツの収集あるいはパーソナル化を行っている。

はっきりしているのは、ソーシャルメディアのニュース配信と収集の役割が大きくなり、特定のコンテンツやコンテンツタイプを表面化して広める(あるいはその逆)アルゴリズム技術が明確になるにつれ、デジタルプラットフォームが大衆の意見にどう影響を与えているかに関する疑問は大きくなるばかりだということだ。

「ソーシャルネットワークサイトが、ニュース環境における自らの役割を認識しそれに順応するにつれ、それぞれが独自の機能を提供するようになる。こうしたニュースとの様々なつながり方から、アメリカ人がコミュニティーを通じてどうやって世界について学ぶか、またどうやって民主的なプロセスに参加するかを予測できる」とPer Research Centerのジャーナリズム研究担当ディレクター、Amy Mitchelは声明で語った。

Facebookも最近、パブリッシャーのコンテンツを直接ホストするプログラム ― Facebook Instant Articles ― をスタートし、記事のロード時間を縮少し、自らのプラットフォームにユーザーを長く滞在させることを期待している。

もちろんPerのレポートは、FacebookとTwitterの間でニュース配信の強みに大きな違いがあることも強調している。Twitterは ― リアルタイムの出来事に大きく力を入れていることから当然のように ― 速報ニュースを追いかけている人に多く使われている(59%に対してFacebookは31%)。

調査結果は、プラットフォームごとに、適した習慣や話題が異なることも示している ― 例えばTwitterユーザーは報道機関や記者、解説者をフォローすることが多いのに対して、Facebookユーザーは政府や政治に関するニュースコンテンツの投稿やコメントが多い。

Facebookユーザーの約1/3(32%)が、政府や政治に関して投稿し、28%がこの種の投稿にコメントすると答えた。一方Twitterでは、25%がこの種のニュースに関してツイートし、他のユーザーのツイートしたこの話題には13%が返信している。

レポートは、TwitterでFacebookよりも高い比率で読まれている話題を4つ挙げている ― 連邦政府と政治(72% 対 61%)、国際問題(62% 対 51%)、ビジネス(55% 対 42%)、スポーツ(70% 対 55%)。

Facebookユーザーはパーソナル化されたフィルターの中に座っている、という議論は長らく続いている ― 昨年夏のファーガソン事件の最中、FacebookとTwitterのフィードで見た物が著しく異なっていたというユーザーの指摘で最高頂に達した。

Pewの結果を見ると、Twitterのニュースユーザーは、Facebookよりも広い範囲の話題のニュースと定常的に接しているようだ。

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レポートは、両プラットフォーム間の性別によるニュース消費傾向の違いも挙げている。Facebookでは、女性は健康、エンターテイメント、およびコミュニティー内の人々やイベントに関する記事を見ることが多く、Twitterの女性は、天候、エンターテイメント、犯罪および健康に関する投稿をよく見ている。

ニュースにコメントを付けるユーザーに関しては、両プラットフォームの割合はほぼ同じで、Facebookでは28%、Twitterでは23%のニュースユーザーが、少なくとも何回かニュースに関して投稿あるいはツイートしている。

調査は米国の成人2000人以上を対象に実施され、Twitterユーザー331人、Facebookユーザー1315人が含まれていた ― 人数の違いは両プラットフォームを使っているアメリカ人の数を反映しているとPewは説明している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebook、ニュースフィードの内容をユーザー制御可能に

「アルゴリズムが完全でないことはわかっている」、とニュースフィード製品担当マネージャーのGreg Marraは本誌に語った。Facebookが楽しく魅力であり続けるために、彼らはユーザーが見たいものを直接自分でコントロールできるようにニュースフィードの設定を改訂した。

News Feed PreferencesFacebookはフィードで投稿を「最初に見る[”See First”]」友達やFacebookページを選ぶ機能を米国向けに提供開始した。先月私はこの機能をテストしているところを発見した。アップグレードされた設定セクションには、ユーザーのフィードに多く現れた人々の名前が表示され、アンフォローしたり、非表示にした人を再フォローしたり、興味に基づいてFacebookページを発見したりできる。新機能は今日から米国のiOSに登場し、他のプラットフォームもすぐに続く予定だ。

何年も前から誰を友達に追加すべきかを推奨してきたFacebookが、ようやくニュースフィードに誰が出てくるかを選択、整理できるようにした。これで親友が疎遠な知人に埋もれる心配がなくなる。”Discover New Pages”セクションでは、ユーザーが自主的に情報を明示することによって、Facebookをニュースリーダーとして使いやすくする。

その一方でSee Firstは、リーチが減少する中でFacebookページの読者を増やしたいマーケターにとって新たな聖杯となる。ブランドはユーザーがSee Firstセクションに自社を追加して記事を見逃がされないようにするべく、キャンペーンを行うだろう。

Facebookは昨年11月、「ニュースフィードの設定」を追加し、アンフォローの助言と再フォローの機能を提供したが、殺風景なインターフェースが設定作業を面倒に感じさせていたことをMarraは認めた。新バージョンは明快なアニメーションと日常用語を使った説明で、誰にでもわかりやすくなっている。

「ここを何か作業をする場所だと感じてほしくなかった」とMarraは言った。いたずらっぽいカニのマスコットは、設定を楽しくさえするかもしれない。これはFacebookを楽しくパーソナライズされたものにする、という重大な問題に対する気の張らない解決策だ。

News Feed Settings

ニュースフィードの設定はモバイルFacebookの設定メニューの奥深く隠されている。あまりに深すぎて多くの人が気付かないのは残念だ。多少なりとも目立たせるために、ユーザーがフィード内で何かを非表示にしたりアンフォローしたりすると、設定画面へ行くようFacebookが薦める。

4つのセクションの機能は以下の通り:

優先的にトップに表示する人を選択 – 投稿されるたびにフィードのトップに表示させたい友達やページを選択する。これは現在の、気に入った人たちの投稿が通知される機能よりはるかに役立つ。Se Firstがフィードを読んでいるその場所に投稿を挿入してくれるからだ。

フォローをやめて投稿を非表示にする – ここでは、誰が自分のフィードを独占しているか、最近の投稿数を見て知ることができる。これでその人をアンフォローするとどれだけスペースが空くかがわかるので、数年来フィードを混雑させてきた「友達追加の推奨」を相殺できる。
フォローをやめた人やページをもう一度フォロー – 彼らをソーシャルネットワークの深淵に沈める代わりに、Facebookはあなたがアンフォローした人々の一覧を表示する ― 万が一気が変わった時のために。

Discover新しいページを発見 – 新しいニュースソースやブランドやミュージシャンや有名人を見つけてフィードに追加するのは、困難で厄介な作業だ。この新しい発見セクションは、私が2010年に紹介した機能の強化版だ。ユーザーの行動、似ている人がどのページをいいね!して推奨したか等、Facebook上のあらゆるデータを使用する。これは有償プレースメントに利用するチャンスにもなると思うが、Facebookは現時点でその計画はないと言った。

Marraは、これらの設定がマーケターに大きなインパクトを与えることはないはずだと言っているが、私はそう思わない。数年来、ブランドはFacebookの「いいね!」広告を買ってリーチを増やすよう言わてきた。Facebookは、時間と共に価値の下がったものを企業に売ることに関してちゃんの謝ったことがない。今彼らは、もはや「いいね!」だけではリーチに役立たないことを事実上認めたことになり、これが、自社ブランドをSee Firstに追加してもらうためのマーケティングキャンペーンを誘発するかもしている。

毎日、友達やFacebookページがFacebookに登録するたびに、人々のつながりが蓄積し、誰もがまた投稿する。それはわれわれがフィードを読む時間を上回る早さで増加し、その結果競争は激化しみんなのコンテンツとの有機的つながりは減少する。 Facebookは、限られたフィード空間を何で埋めるべきかを推論するために、これまで主としてテクノロジーに依存しきた。

しかし、今Facebookは、ユーザーに直接尋ねることが関連性を改善するだけでないことを知った。ユーザーは何が自分のオンライン時間を占めているかを、自分で制御していると感じられるようになるのだ。

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【日本語版注:記事には「米国のみ」と書かれているが、訳者の日本語環境(モバイル)でも利用できた】

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebookはユーザーを逃がしたくない。外部サイトへの広告クリックを値上げ。

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多くのオンライン広告と同じく、Facebookの広告料金体系はクリック単価が基本だ(業界ではCPCと呼ぶ)。今日までFacebookは、ユーザーが外部ウェブサイトへのリンクをクリックした場合も、いいね!、シェア、コメント等サイト内で行動した場合も同じ金額を課していた。

今日からそれが変わる。発表によると、同社はCPSの定義を「リンククリック」のみに変更する。このクリックは、他のサイトへの訪問、サードパーティーアプリのインストール等特定の目的を持った広告に限定して適用される。

同社はこの変更について、広告主が特定の目的に対する自社広告の成果を理解しやすくするためと説明している。もちろん広告主は「いいね!」やシェアやコメントのクリックを購入できるが、今後は別の最適化目標の下で行われる。

この変更は理にかなっている。サイト外へのクリックは、ユーザーがFacebookでただ何かに「いいね!」するのとは全く異なるからだ。

この決定によってFacebookは、外部サイト(Facebookがそれ以上広告を出せない場所)へのクリックを高く売れるようになる。一方、サイト内のアクションは安くできる。ユーザーはサイト内に居続け、Facebookの収益源であり続けるからだ。

Facebookは、ユーザーのネズミ取りとなるべく設計されている。今度は、広告主に多く請求することでユーザーに逃げる機会を与えようとしている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebook、テキサス州フォートワースに100%再生可能エネルギーベースのデータセンターを構築

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Facebook5箇所目のデータセンターを建設するとのアナウンスを行った。場所はテキサス州フォートワースだ。Facebookではいつものことながら、既にこのデータセンター専用のFacebookページも開設されている。

フォートワースのデータセンターは、オレゴン、アイオワ、ノースカロライナ、およびスウェーデンに続いての立地となる。データセンターの電源はすべて再生可能エネルギーによって賄われる。このためにFacebookはテキサス州の、データセンターから90マイルほどの場所に1万7000エーカーの風力発電施設を新たに建築する。

Facebookはデータセンターの効率化にも力をいれている。

たとえば一般的なクラスター形式のサーバー構成を見なおして、すべてのサーバーポッドがひとつのネットワーク内で機能する仕組みなどを実現している。オレゴンのデータセンターと同様に、センターの冷却は外気を用いて行うようになっており、これだけでも大幅にエネルギーを節約することができる。

Facebookによると、これまでに行ったインフラの効率化によってこの3年間で少なくとも20億ドルを節約していることになるのだそうだ。

尚、これまでのデータセンター同様に、フォートワースのデータセンターのサーバーデザインもOpen Compute Projectにてオープンソース化される予定だ。

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(翻訳:Maeda, H

ザッカーバーグ、公開Q&Aで人工知能利用の成果、幸福、科学、コミュニケーションの未来について語る

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Facebookの人工知能ラボが開発した人口知能はユーザーが共有する記事の内容を正しく判断し、その記事に興味を持ちそうな他のユーザーを探すのに役立っているのだという。昨日(米国時間6/30)行われた、Facebookページ上の公開Q&A セッションでCEOのマーク・ザッカーバーグはFacebookがAIに巨額の資金を投じている理由を詳しく説明した。また幸福、科学、Facebookの将来などさまざまな質問に対して考えを述べた。

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2013年にFacebookはニューヨーク大学からディープ・ラーニングのトップクラスの研究者であるYann LeCun教授をスカウトし、ニューヨークに新設した人口知能ラボの責任者に据えた。その後Facebookはメンローパークの本社キャンパスに、また最近はパリにも人工知能ラボを開設している。

しかしこれまでFacebookはこうした人工知能研究が具体的にどう利用されているかについては「ニュースフィードの質を改善するため」という以上に詳しく語ってこなかった。F8カンファレンスで認知テクノロジーのバックエンドでの利用こ触れられたことがあるが、全体として秘密主義が強かった。

しかし今回のQ&Aではもう少し踏み込んだ説明がなされた。「FacebookのAI利用についてもっと知りたい」という質問に対してザッカーバーグは次のように答えた

AI研究の重点はユーザーが共有するコンテンツの意味分析だ。

たとえば、ユーザーが友達が写っている写真を撮ったて投稿する場合、その写真が友達の目に触れるようにしたいだろう。ユーザーが犬とか政治とかの話題について投稿したら、それぞれ犬や政治が好きなユーザーの興味を引く可能性が高いだろう。

投稿をそれぞれ適切なユーザーに対して表示するAIシステムを構築するのがわれわれの目標だ。このシステムは写真や音声などを対象に、視覚や聴覚など五感を通じた認識でも人間以上に正確な判断ができなければならない。

たとえば視覚の場合、われわれは写真やビデオに写っている内容をすべて認識できるシステムを開発中だ。人間が写っていればそれが誰であるか、また風景やさまざまな対象物についても認識できるシステムだ。こうした人工知能は単に写っている内容を判断するだけでなく、それがどのようなコンテキストで撮影されたのかも推測できなければならない。

聴覚と言語の分野では、発言を文字に書き起こし、言語から別の言語に翻訳するシステムの開発に力を入れている。またさまざまな自然言語による質問を正しく認識して答えられるシステムも開発している。

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ザッカーバーグの発言はFacebookの言語テクノロジー・グループの秘密のベールを少しだけ上げることになった。Facebookはこの部門の拡充を密かに続けており、今年に入ってY Combinator出身のスタートアップで、アプリに音声認識インターフェイスを追加するためのAPIを提供するWit.AIを買収している。またFacebookはユーザーが録音したボイス・メッセージをテキストに変換して相手に伝える機能のテストを始めている

音声のテキストへの変換と自動翻訳のテクノロジーは「世界中の人々をつなげる」という Facebookの壮大な使命を実現する上で重要なステップになる。言語の壁が低くなれば世界のあらゆる場所のさまざまな文化的背景を持つ人々の交流をさらに促すことになるだろう。

その他のQ&A

今回ザッカーバーグはさまざまな質問に答えているが、そのうちのいくつかを紹介する。強調は私が付けたものだ。

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幸福

あなたにとって幸福とは何か?という質問にはこう答えた。

私にとって幸福とは人々の役に立つような意味のある仕事ができたときだ。なぜなら私が愛する人々は私にとってかけがえのない重要な存在だからだ。…毎日幸福でいるのは不可能だろう。しかし人々を助ける意味のある仕事を毎日していくことは可能だろう。

科学

「どんな科学上の問題に一番興味があるか? またその理由は?」というスティーブン・ホーキング博士からの質問にはこう答えた。

私は人間自身に関連する問題に興味がある。われわれは不老長寿を達成できるだろうか? すべての病気は治療可能だろうか? 頭脳の働く仕組みは? 脳内で学習はどう行われているのだろう? 学習の効率を今の100万倍に高めることは可能だろうか? 

私はまた 人間の社会的行動の原理となり、人間の振る舞いを律する根本的な数学的法則が存在するかどうかにも強い興味がある。私はそういう法則が存在すると信じている。

健康

ターミネーターにして元カリフォルニア州知事、アーノルド・シュワルツェネッガーはこう質問した。「ローマ法王やアメリカ大統領だってエクササイズの時間を見つけているのだから忙しくてエクササイズができないなどという言い訳は通らない。マーク、きみはビジネス・パーソンや若者に対してローマ法王よりずっと影響力がありそうだ。どんなエクササイズをしているか教えてもらないか? あとロボットは最後に勝利しそうかね?」

なにをするにも身体のエネルギーが必要だ。しっかり体力をつけていればそれだけ多くのエネルギーが使える。.

私は少なくとも週に3回はエクササイズをしている。だいたいは朝起きてすぐだ。時間があればウチの犬と一緒に走る。ウチの犬が走るのはモップが走っているみたいなので楽しい。

あと、ノー、ロボットは勝利しません :)

Facebookの将来

Facebookは次に何をするのか?という質問にザッカーバーグはこう答えた。

人類のコミュニケーションにはいくつかの重要な側面で改善に向かっていると考えたい。

第一に、Facebookの情報共有能力は日増しに深く、広くなっている。当初われわれはテキストしか共有できなかった。しかし今や共有の主力は写真だ。将来はビデオの重要性が写真より大きくなるだろう。 その後は、バーチャルリアリティーのような没入的コミュニケーションが普及するだろう。 最終的にはあらゆる場所にいる人々が五感すべてを共有できるようになるはずだ。

第二に、コミュニケーションの頻度が大幅にアップしていいる。昔、わわれのコミュニケーションは対面が主役だった。その後コミュニケーションのツールとしてコンピュータが登場した。当初はデスクトップに置かれるかさばった機械だったが、やがてどこへでも持って歩けるようになった。今やわれわれのポケットには信じがたいほどのコンピューティング・パワーを秘めたデバイスが入ってる。それでもわれわれは間欠的にしかコミュニケーションしていない。将来は、 常時装着可能な拡張現実その他のデバイスの助けを借りて、一日の大半を連続的に他者とコミュニケーションして過ごすようになると考えている。

いつかやがて、われわれはテクノロジーを用いて思考や感情を直接相互にやりとりできるようになる日が来ると思う。私が何かを考えると、それが即座に友達に体験として伝わるわけだ。これがコミュニケーションの最終的な発展形態だろう。

コミュニケーションと共有のツールが改善されるにつれてわれわれの生活も改善されてきた。わらわれは他者と以前よりずっと豊かな関係を結べるようになった。われわれは世界で何が起きているかについて以前より詳しく正確に知っており、これは私生活でも仕事上でも、われわれのより適切な意思決定を助けている。われわれは正しい知識を持つことによって、集合的に社会として正しい決定ができるようになった。こうしたプロセスによって人々の共有の力が増していることが、今日の社会を動かす重要な力となっていると私は思う。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebookの終値88.86ドルでまたも最高値を更新―時価総額2500億ドル弱

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今日(米国時間6/24)、Facebookはまたも最高値を更新した。立会時間終了時の株価は88.86ドルで、時価総額は2500億ドル弱となった。

アナリストが全体的にFacebookの先行きに好感していることがこのところ株価を押し上げている。先週金曜の終値は82ドル台だったから今日の値上がりは目覚ましい。Facebookほどの巨大企業になると株価が1%動くだけで何十億ドルもの価値が消えたり生まれたりする。

一方、Piper Jaffrayは Facebookの株価ターゲットを120ドルにアップしており、これは今日の株価に照らしてもきわめて強気の予測だ。RBC Capitalのターゲット価格も105ドルとなっている。Piper Jaffrayほどではないが、やはり強気だ。

現在のFacebookの時価総額は11桁の数字(コンマが3つ入る!)となっており、Walmartを上回っている。

株価は簡単に変動するので、そのときどきの絶対額にはそれほど大きな意味はない。それより興味深いのはアナリストの強気の理由だ。PiperはOculus Riftの出荷が近づいていることを挙げ、RBCはInstagramの価値を評価している。

全体として、投資家はFacebookの過去の大型買収を再検討し、それらの価値を認めて株価予測を修正しつつあるということのようだ。ここ数年のマーク・ザッカーバーグのM&A戦略は実を結びつつある。

2012年の株式上場後、今となっては信じられない話だが、Facebookはかなりの期間にわたって20ドル以下で取引されていた。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

FacebookアカウントなしでもMessengerが使えるようになった―普遍サービス実現への重要な一歩

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FacebookはこのSNSが嫌いな人々にもMessengerは使ってもらいたいと考えている。そこでFacebookはFacebookアカウントなしでMessengerにアカウントが作れるようにした。ユーザーはサインアップにあたってフルネーム、電話番号を入力するだけでよい。新しいサインアップはアメリカ、カナダ、ペルー、ベネズエラでは今日から利用できる。他地域にも順次拡大される。

Facebookは2012年にインドその他の地域でアカウントなしでのMessengerの利用をAndroid版アプリとしてテストしたことがあった。しかしこのテストは数ヶ月で終了した。私の取材に対してMessengerの責任者、David Marcusは「2年前のわれわれは〔モバイル化の〕過渡期だった。現在われわれはまだMessengerを使っていない少数の人々、いわば『ラスト・ワン・マイル』の層をMessengerに取り込む試みができるようになった。われわれはFacebookを使いたくない、あるいは事情によってFacebookが使えない人々にもMessengerを提供することにした」と語った。

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初めてMessengerを使おうとすると「Facebookでログイン」に並んで「Messengerにサインアップ」というボタンが表示される。Messengerでサインアップする際に、電話番号を入力すると、Facebookは他のMessengerの連絡先を検索し、その電話番号を登録しているユーザーをリストアップする。これが「FacebookアカウントなしのMessengerユーザー」にとってのソーシャルグラフとなる。

Marcusはこの新しい方針は中国に再進出するための布石ではないと強く否定した。中国政権はFacebookの所有する全IPアドレスをブロックしているので、Facebookアカウントの有無にかかわらず、Messengerも検閲にひっかかることは確実だという。

Messengerはどこへ向かう?

最近、Facebookはユーザー間の支払機能新しい位置情報共有専用ウェブ・アプリVOIPビデオ通話、画像や音声のメッセージをやりとりするためのアプリのプラットフォームMessengerゲームなどMessengerの機能を立て続けに拡張している。

Marcusは「Messengerの次のビッグ・プロジェクトはエンタープライズ向けのMessenger For Businessの開発だ」と語った。これはさまざまなバーティカル〔業種〕 に対応したシステムとなり、たとえば、オンライン通販会社は、手間がかかって効率の悪い電話やメールの代わりにMessengerを利用して顧客サポートができるようになるという。またMessengerのプラットフォームを利用してサードパーティーがアプリを開発する環境の整備にも力を入れていく。

成長、成長、成長

こうした努力の背後にあるのは何としても急成長を維持しなければならないという事情だ。

月間ユーザー7億人というMessengerはすでに巨大なサービスだが、SMS市場を制するためには全世界にあまねく普及する普遍的サービスとなることが必要だ。つまり「自分の知り合いは全員がMessengerを使っている」という状況を一刻も早く作り出さねばならない。そうなればユーザーはオンライン生活のすべてをFacebook圏内で済ませ、わざわざ外へ出ていくことがなくなる。

今回のMessengerだけでサインアップできるという方針は、Facebookの普及がすでに飽和点に近づいたアメリカやイギリスのような市場で、なんらかの理由でFacebookを使うのを止めてしまったり、もともと加わりたくないと考えていた人々をFacebook圏内に呼び戻すのが狙いだ。

一方でFacebookがまだ普及の途上にある多くの地域では無料SMSが急速に人気を高めている。そこでこうした市場ではMessengerは「Facebook.入門」の役割を期待される。

「こうした市場で〔普及を持続させるには〕FacebookのアカウントがないユーザーにもMessengerは使ってもらうようにすることが必須だ。われわれはFacebookプラットフォームに文字通り全員が参加するまで努力を止めない。友人、知人のすべてが参加すればプラットフォームのユーザー体験は比較にならないほどアップする」とMarcusは説明した。

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F8カンファレンスでプレゼンするMessengerの責任者、David Marcus

Marcusは「一部の人々はイデオロギー的理由などからわれわれに否定的だ」とFacebookを嫌う人々がいることも率直に認めた。もっともFacebookの過去についてMarcusに直接の責任はない。Marcusは昨年、PayPalのプレジデントだったときにMessengerの責任者にスカウトされた。Marcusの指揮の下でユーザーは2億人から7億人へと驚くべき急成長を遂げた。

MessengerはFacebookにとって「ドアの隙間に突っ込んだつま先」のようなものだ。Messengerのユーザーは連絡相手のFacebookプロフィールやその写真を見ることができる。好奇心を刺激され、やがてFacebookにサインアップしようと考えるユーザーも多く出るだろう。FacebookはMessengerで収益化を図っておらず、広告は本体のニュースフィードにしか表示されないから、Facebookユーザーが増えることは売上のアップに直結する。

要約すれば、Facebookは「Facebookやニュースフィードを嫌うユーザーがいてもチャットするのが嫌いなユーザーはいない」と考えてMessengerのサインアップを独立させたのだろう。おそらくは賢明な判断だ。.

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebook、See First機能をテスト中―ユーザーは友達やページを選んで常にトップに表示できる

2015-06-19-facebookseefirt

Facebookは親しい友達からの情報が大勢の知り合いの投稿に埋もれて見過ごされることがないようにするために新しいニュースフィードの表示アルゴリズムをテスト中だ。私はたまたま今朝(米国時間6/19)See Firstと呼ばれる新機能を発見した。友達やページのプロフィール画面でこの機能をオンにすると、その相手からの投稿は常にニュースフィードのトップに表示されるようになる。

See Firstはアルゴリズムによらず必ず表示されるという点でマーケッターにとっては垂涎ものの機能だ。ユーザーにとっても意図したとおりにニュースフィードの内容を決められるのはありがたい。

さっそくFacebookに取材したところ、「われわれはユーザー体験の改良のために常に努力している。現在、ユーザーが指定した人物ないしページがトップに表示される機能について小規模なテストを行っている」という返事が返ってきた。


これまでFacebookのユーザーがニュースフィードに表示される内容に影響を与える手段は「友達」と「フォロー」をオン/オフする以外なかった。広告に関しては「非表示」にしてその理由を選ぶことができる。また友達を「親しい友だち」に設定すると投稿が表示される可能性が高まる。しかしSee Firstはアルゴリズムを通して間接的に表示内容に影響を与えるのではなく、ユーザーが直接に表示内容を選択できるという点で画期的だ。

だいぶ前にFacebookは写真や近況などジャンル別に「どの程度ひんぱんに見たいか」をスライダーを操作して選ぶ機能を提供していた。しかしこれは操作があまりに煩雑で効果もわかりにくく、普及しなかった。

昨年、Facebookはトップバー右端の設定メニューにニュースフィードの設定を追加した。「サマリー」には「先週よく見た人」、「フォローをやめた人」が、「友達」、「ページ」、「グループ」にはその相手が一覧表示されて、ワンクリックでフォローを中止したり再開したりできる。「友達から削除」と違って相手に気づかれることなく表示を減らせるという点で便利な機能だが、友達やページの投稿を「もっと見る」という機能はいままでサポートされていなかった。

新機能が提供されているユーザーの場合、友達あるいはページのプロフィールで「フォロー中」のボタンを押すと「フォローをやめる」か「See First」かを選択できる。どちらを選択してFacebookはそのことを相手に伝えないので安心してよい。

Facebookはユーザー体験の改善のためにスパム、つまらないミーム、捏造ビデオなどを非表示にする努力を強めている。さらに最近は記事を読むのに費やす時間までアルゴリズムで利用するようになった。しかしアルゴリズムはいかに巧妙に組み立てられていようと、ユーザーが見たい記事を常に提供することはできない。Facebookはビデオ、メッセージ、イベントなどプラットフォームの拡大に努めているが、ソーシャルネットワークを人がくりかえし訪問するのはなんといっても友達がそこにいるからだ。その根本に立ち返るのは良いことだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebook、ユーザーが記事を読むのに費やす時間もアルゴリズムで利用

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おそらくあなたは、Facebookのニュースフィードに表示されたものを見て気にかけたとしても、「いいね!」をつけたりシェアやコメントするとは限らないだろう。例えば、地球の反対側で起きた地震の速報ニュース ― たぶん「いいね!」を押す気にはなれないだろうし、特にコメントすることもないかもしれない … しかしだからといって気にかけていないわけではない。

これに気付いたFacebookは、アルゴリズムに手を加えて新しい測定基準を導入する:ユーザーがニュースフィードを見るのに費した時間の長さだ ― 積極的に行動を起こしたかどうかに関わらず。

スクロールを止めることなく記事をやり過ごせば、Facebookのアルゴリズムはあなたがその種のコンテンツにあまり関心がないことを徐々に学んでいく。

しかし、しばらくの間記事に目を止めると、Facebookはこっそり時間を測り始める。もしこの記事に他の記事よりも時間を費せば ― 写真をじっくり見たり、コメントスレッドを追う等 ― あなたが気にかけている内容だと判断する。

言い換えれば、無限に続く赤ちゃんの写真や、やる気を起こさせるフィットネスのアドバイスをいつもさっさとスクロールしていれば、少なくとも理論的には、あなたが手を動かさなくてもFacebookのアルゴリズムはこれをヒントと捕えることができる。

実際これがフィードの表示内容にど32影響を与えるか、私は興味深くも少々恐ろしくもある ― あまりに受け身だからだ。これまでFacebookのアルゴリズムは、主としてユーザーの「いいね!」やシェアやコメント ― いずれも少なくとも何らかの意識的努力を伴う行動 ― によって調整されてきた。ひとたびそれが受動的行動分析へとシフトすれば、Facebookのニュースフィードはあなたが何を気にかけているかを、〈あなた〉の知り得る以上に理解するようになる。

とは言え、フィードに現れる内容に何か劇的な変化が起きるとは思えない ― 少なくとも今すぐには。このデータに十分すぎる重みをつけるまでには、しばらく時間と洗練が必要だろう。アルゴリズムは、ニュースフィードに無意味な内容が表示されたまま席を立つユーザーや、実際に何かを〈見ている〉わけでもないのに考えなしにフリックしまくる連中(私のような)の行動も考慮しなければならない。

Facebookは、このアルゴリズム変更を数週間のうちに展開すると言っている ― しかし、世界中のソーシャルメディアマネージャーがパニックを起こし、人々を留まらせるために超長時間GIFアニメ等の新戦略を考え始める前に言っておくと、Facebookは「このアップデートの結果Facebookページの配信に大きな変化が見られることはない」とも話している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebookがモバイルコード用のデバッガInferをオープンソース化

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Facebookが今日(米国時間6/11)、Inferをオープンソースにする、と発表した。Inferは、同社が発表前のモバイルコードのバグを見つけるために使っているスタティックな(==非実動時)プログラムアナライザで、これまで同社はこのツールを使ってAndroidやiOS、Facebook Messenger、Instagramなど用のFacebookアプリを分析していた。

Facebookによると同社は、Inferのおかげで毎月何百ものバグを見つけることができている。このツールはコードをスキャンして、NULLポインタへのアクセスや、メモリなどのリソースのリーク、等々の問題点を指摘する。いずれも、アプリが確実にクラッシュしてしまうほどの、プログラムの深刻な欠陥だ。

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Facebookは自社製アプリの開発がはやいことで知られているが、バグの修復もWebアプリケーションならはやくて簡単だが、モバイルではそうは行かない。デバッグしたアプリを、ユーザがダウンロードしてアップデートしなければならないからだ。

FacebookはInferを主に、AndroidのJavaコードとiOSのObjective-Cをチェックするために使ってきたが、CやJavaのコードならiOS/Androidに限らずなんでも調べられる。実際にFacebookは今、Inferを使える環境と対応言語を広げようとしている。

FacebookではInferの起動は自動化されていて、デベロッパがソースコードをちょっとでも書き変えると動き出し、見つけた問題をコード中にコメントとして書き込む。

このツールの技術的な詳細はFacebookのブログ記事を読めば分かるが、ここではInferが“分離論理(separation logic)”と呼ばれる概念を利用していることを、挙げておこう。分離と言ってもそれは、conscious uncouplingとは無関係だ。それは分析者が、アプリケーションの全体ではなく小さな部分を見ていくための理論だ。Inferはこれを使うことによって、コードの変更の分析を多くの場合10分以内で完了する。さらにInferは、コードの、前回とは変わった部分だけを見ることによって、デバッグをスピードアップする。このようなテクニックを駆使しなければ、大きなコードのスタティックな分析はほぼ不可能だ。

Inferは、ここで入手できる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

メッセージはFacebookの一人勝ち―Messenger、Google Playでのダウンロードが10億回に

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Google Playでダウンロードが10億回を超えた会社は2社しかない。そのうちの1社はもちろんGoogle自身だ。今日(米国時間6/9)、FacebookはSMSを代替するビジネスの市場がどれほど巨大かを実証した。Messenger部門の責任者、David Marcusが発表したところによると、MessengerのAndoid版のダウンロード回数が 10億回の大台に乗ったという。10億回超えのアプリはFacebook本体、WhatsApp、Gmail、YouTube、Google検索、Googleマップと極めて数が少ない。Messengerもついにこのエリートクラブに仲間入りしたわけだ。

最新のモバイル・デバイスの共有機能とスピーディーなテキストメッセージのやりとりを結合させるというMessengerの基本戦略は成功した。しかもFacebookはMessengerの機能を野心的に拡大中だ。VOIP通話、ビデオ会議、スタンプ、ボイスメール、ピア・ツー・ピア支払、ロケーション、サードパーティー向けアプリのためのプラットフォーム化等々、Messengerはユーザーのあらゆるコミュニケーションのニーズに一手に応えようとしている。 そしてそのユーザーはすでに6億人に上っている。

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シンプルなメッセージ・サービスに特化したWhatsAppを傘下に持つFacebookはメッセージ・アプリの世界の難攻不落の要塞を建設することに成功している。Snapchat とYik Yakもいくらかおこぼれにあずかれるかもしれないが、Facebookはすでにコミュニケーション・ユーティリティーとして次の展開を狙っている。

Facebookは現在、目立たないやり方でMessengerを本体にさらに緊密に組み込もうとしている。

たとえばグラフ検索で「xxの曲を聞いたことがある友達は?」のような検索をすると、そのユーザーのプロファイルではなくMessengerのリンクが表示される。友達の誕生日にFacebookは誕生祝いのメッセージを、ニュースフィードではなく、メッセージで送信するよう促すことがある。

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先週、FacebookはMessengerの地図とロケーション機能をリニューアルした。これはGPS機能を利用した新たなロケーション機能導入のための準備だ。これまで、待ち合わせ場所の確認はFacebppl本体アプリのNearby Friendsが受け持っていた。

Facebookがライバルのチャットサービスに対して優位なのは、FacebookはMessengerで金を儲ける必要がないという点だ。広告を溢れさせたり有料のスタンプを売り込んだりする必要がない。Messengerの役割はユーザーをFacebookコミュニティーにしっかりと繋ぎ止めることで十分果たされており、その後はFacebookのモバイル広告が十分すぎるほどの売上をもたらす

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しかしここまでの道のりは必ずしも平坦ではなかった。Facebookはユーザーにメッセージを使うなら本体と別に新たなアプリをダウンロードするよう告げねばならず、少なからぬユーザーが反発した。しかしそれも無事に収まって新アプリが普及するに連れ、チャット・サービスに日が当たるようになり、エンゲージメントは着実に上昇し始めた。Facebook本体という巨艦から独立したことでMessengerは身軽になり、新機能の実装も素早くなった。

PayPalの元プレジデント、David Marcusをトップに、プロダクトのエキスパート、Stan Chudnovskyがナンバー2を務めるMessengerチームがこの半年で実施した主なアップデートは次のようなものだ。

一方で、メッセージ分野を制することができる資金と技術力をもったライバル、Googleはここ数年、彼らが言うところのムーンショット(野心的)プロジェクトに気を取られて失敗を重ねてきた。Googleハングアウトはビデオチャットで先行したにもかかわらず、それ以上に伸びなかったし、WhatsAppの買収にも失敗した。成功していれば二頭立てレースになったはずだが、現状はFacebookの一人勝ちという結果になっている。

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Facebookはメッセージ・アプリが今後モバイルでもっとも長い時間使われるようになると考えている。中国のWeChatはチャットをすべてのモバイル活動のポータルとするという戦略のパイオニアだが、Facebookも必要に応じてあらゆる機能をMessengerに移植できる態勢を整えている。

長年、シリコンバレーでは「何がFacebookキラーになるか?」という議論が続いてきた。結局、Facebookキラーを作り出したのはFacebook自身だったようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

あなたの脳波がパスワード代りになるかもしれない

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ニューヨーク、ビンガムトン大学の研究者らは、少々訓練することによって、コンピューターが特定の単語に対する脳波の反応に基づき個人を識別できることを発見した。これは、パスワードの代りにいくつかの単語を聞くだけで、極秘ファイルのカギを開けられることを意味している。

リリース文より:

学術誌『Neurocomputing』で最近発表された研究 “Brainpoint” で、ビンガムトン大学の研究者らは、45人の協力者が75種類の略語(FBI、DVD等)を読んだ時の脳波を観察した。彼らは文字グループ毎に対する脳の反応を記録し、単語を読み、認識することに相関のある脳の部分に注目したところ、被験者の脳は略語毎に異なる反応を示し、コンピューターシステムが94%の精度で協力者を識別できることがわかった。この結果は、脳波をセキュリティーシステムで個人の識別に用いることができる可能性を示唆するものだ。

つまり、ユーザーが脳スキャナーを付けてして席に着くと、コンピュータはいくつかの単語を聞かせる。それらの単語に対する反応に基づいて、極秘コンピューターシステム(あるいはfacebook)に入ることが許され、あるいは拒否される。もちろん94%の精度は理想とは言えないが、改善は可能だ。面白いことに、こうした「脳紋」は指紋と同じくらい固有だが、実際には順応性を持つ。

「もし誰かの指紋データが盗まれた時、その人が代りの指を生やして置き換えることはできない ― その人物の指紋は永久に危険にさらされる。指紋は「取消し不能」である。一方、脳紋は理論的に取消し可能だ。このため、万一侵入者が認定ユーザーの脳紋を盗むことができたとしても、認定ユーザーは自分の脳紋を「リセット」することができる」と、プロジェクトの一員で心理学および言語学の准教授、Sarah Laszloは話した。

近いうちに脳でログインできるようになるのか? おそらく違うだろう。しかしこれは超厳戒システムにとっても、あなたのTwitterアカウントにとっても興味深い解決方法になるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebook、企業ページ向け返信テンプレートをテスト中

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Facebookは、”Saved Replies” と呼ばれる新機能をテストしている。ビジネス用Facebookページのオーナーが、返信文を保存しておき、顧客とのやりとりで再利用できるものだ。これによって企業はカスタマーサービスその他の顧客対応時間を節約できる。

現在同機能は一部のFacebook Pageオーナーが利用可能で、管理者は返信文を作成、保存できる他、返信文リストの中から最適なものを見つけるための検索も可能だ。大量に返信文の種類があるユーザーには特に便利だ。
企業向けにいくつかのサンプル返信文が用意されていて、それをカスタマイズして使うか、一から作ることができる。設定が済めば、保存した返信文をリストから選ぶだけでメッセージ本文に挿入される。

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【Pageオーナーの Saved Replies インターフェース】

もう一つ便利なのは、返信文自体にメールで見られるような自動パーソナル化機能だ。相手や管理者の姓、名、ウェブサイトのURLなどを埋め込むことができる。

Saved Repliesは現在限定的に提供されているが、利用中の会社も新機能についてFacebookから聞かされていなかったと言っている。ある日メールを開いて顧客に返信しようとしたら、オプションがそこにあった。他のPage管理者は、自分のページにこの機能がまだ来ていないと言っていた。

Facebookが正式公開前に小グループでテストするのはいつものことだ。

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大企業はZendeskやFreshdesk等のヘルプデスク専用プラットフォームを使って、Facebook上で始まったカスタマーサービスを処理することもできるが、現在返信文のリストを作ってコピー&ペーストしている小さな会社にとって、Saved Replies機能は有用だろう。

ここ数年、Facebookは徐々に企業ユーザー向けのコミュニケーション管理、ページ管理機能を追加してきた。例えば、数年前にFacebookはキーワードに基づくブロックリスト機能を導入し、スパムその他の不適切なコメント削除を支援している。

Image credits: MyTechSkool; Belletoppers.com

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebook、ユーザー宛メールのPGP暗号化をサポート

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近々、Facebookから自分宛に送られてくるメールをすべて暗号化して、誰も ― NSAさえ ― 読めなくできるようになる。やり方はFacebookの設定に公開PGP鍵をインポートするだけだ。

もちろん、問題は殆どの人がメール暗号化における公開鍵/秘密鍵のしくみも、何から始めていいのかも知らないことだ。エドワード・スノーデンのリーク以来、Googleを含む数多くのサービスが、エンドツーエンドメール暗号化の複雑さを一般ユーザーから完全に隠すと約束した。しかし、今のところ実現したサービスは殆どない ― やろうとしていないのではなく、実際これが技術的にもユーザー体験的にも非常に複雑な問題だからだ。

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Facebookは、十分確立しているPGP方式(正確にはGNU Privacy GuardによるOpenPGPの実装)を使用してメッセージを暗号化する。Gmailユーザー向けのMailvelope等のツールは、多少直感的に鍵を生成、管理して暗号化メールを読み書きできるようにしている。それでもまだ完全に自明な手順と言うにはほど遠く、自分のやっていることの基本的認識が必要だ。

Facebookもその点を十分認めており、ユーザー候補には電子フロンティア財団のPGP入門を案内している。残念ながら、FacebookはPGP利用の複雑さを全く隠そうとしていないので、実際に多くの一般ユーザーが登録する可能性は低い。

Facebookは、新機能を徐々に展開現在同機能は全世界で利用可能と言っている。自分のアカウントで使えるかどうかは、Facebook設定の連絡先と基本データセクションへ行き、「公開鍵の追加」メニューがあるかどうかを見ればわかる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebook、GIFのサポートを開始―ウェブ上のGIFがニュースフィードで再生される

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今日(米国時間5/29)、FacebookはニュースフィードでGIFをサポートし始めたことを明らかにした。ただし今のところユーザー全員がGIFアニメを見られるわけではない。このアップデートは順次公開中だという。この動きはFacebookにとって大きな方針の変更だ。これまでFacebookは「ニュースフィードの見た目があまりにもカオス化する」として意識的にGIFをサポートしてこなかった。

FacebookはGIFの代わりにビデオに力を入れてきた。2013年後半には自動再生ビデオがサポートされ、これはGIFよりもさらに動きが派手だったが、依然としてGIFのサポートはなかった。昨年夏に TwittertもGIFを採用したが、Facebookの方針は変わらず、Facebookの公式な態度はGIFのサポートはくだらないミームでニュースフィードが汚染されるおそれがあるというものだった。

今日、その長年の方針が変わったことになる。

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新機能が利用可能になっているかどうかは、Giphy、Imgur、TumblrなどのサイトのGIF画像のURLを自分の近況にコピー&ペーストして投稿してみればよい。ユーザーのアカウントでGIFが有効になっていれば公開されたGIFがアニメーションするはずだ。現在のところユーザーがGIFファイルを直接アップロードしてアニメーションさせることはできない。〔訳者の環境では有効〕

昨日までFacebookでGIFを表示しようとすればGiphyを利用した非公式の迂回策しかなかった。今日のアップデートでウェブ上のGIFをGiphy以外でも自由にFacebookで共有できるようになった。

われわれはブランドのページでもGIFを試してみたが作動しなかった。Facebookはまず個人ユーザー向けにこの機能を公開しているのか、企業の利用は制限しようとしているのか、どちらなのかは不明だ(この点をFacebookに問い合わせ中)。

またGIFはiOSのFacebookネーティブアプリ上では自動再生されるが、モバイル・ブラウザで開かれた場合は再生されない。われわれはこうした点を含めてGIFサポートの詳細についてFacebookに問い合わせているので、回答があり次第報告する。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google、ダンボールVRキットを100万台出荷

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Googleは今日(米国時間5/28)、ダンボール製キットのCardboardが静かにVRプラットフォームのリーダー(数においては)になっていることを発表した ― これまでに100万台のCardboard製品が出荷され、昨年12月発表時の50万台から100%増加した。

Cardboardの発展は、迫真性と高価格で高度なハードウェアよりシンプルさと低い参入障壁を優先するGoogleのアプローチを証明するものだ。Googleは昨年のI/Oイベントで初めてCardboardを発表した。Facebookによる巨額なOculus VR買収直後のことだった。

急速に拡大するユーザーベースは、ユーザーが何をVR体験に求めているかを知りたいデベロッパーにとって朗報であり、VRを広く低価格な製品に適用する方法を探る絶好の機会だ。

Cardboardおよびサードパーティー製の同等品は、現時点で消費者向けVR市場の圧倒的リーダーだが、そのためにGoogleがしたのはクールで安価な工作キットを作ったことだけだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebook Messenger支払いシステム、ニューヨークに到着。グループチャット内でも送金可能に

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Facebookは今日(米国時間5/27)、今年3月からFacebook Messengerに導入された新支払いシステムを、ニューヨーク市および周辺地域のユーザーにも拡大すると発表した。これはiOSとAndroidおよびデスクトップのFacebookメッセージングアプリを使って、金銭の授受を可能にする機能で、これまではシアトル、ポートランド、およびオースチン等少数の米国都市でのみ提供されていた。

ニューヨーク地区デビューと共に、支払いシステムのデザインには数々の改訂が加えられ今まで以上に支払いが便利になるとFacebookは言っている。

今年3月、Facebookは支払いビジネスに深く関わる意志を表明し、いずれはPayPalやVenmo等の人気支払いアプリをひっくり返す可能性のある行動を開始した。Venmoは、ユーザーが友達を探して支払う際にFacebookを利用しているソーシャルペイメントアプリだ。

Venmoは新世紀世代の間で特に人気のあるサービスで、レストランの割り勘やルームメートとの家賃分割などで便利に使われている。FacebookがVenmoや他の競合アプリの牽引力を見て、自らソーシャルペイメントに参入する決断を下した可能性はある。

Messengerに支払い機能を含めたことで、Facebookは他の支払い専門アプリだけでなく、昨年11月にSnapchatがSquare Cashを利用してスタートしたSnapcashサービスとも対決することになる。

Facebookはこの機能で、ユーザーがMasterCardまたはVisaのデビットカードをFacebook Messengerと結び付ける方法を提供し、”$”ボタンをタップするたけで友達に送金できるようにした(あなたのMessengerアプリに “$”ボタンがなけれは、まだ支払い機能が有効になっていないという意味だ。ただし、誰かがあなたに送金すれば、自分でも試せるようになる)。

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Facebookは今日、同機能が改善されいくつか新機能も加わったと言った。
Messengerの会話中に書かれたドルの数値は、自動的にハイパーリンクされ、タップするとメッセージ相手にその金額を支払う画面が出る。もちろん送り手は、誤ってクリックした場合に備えて送金前に確認できる。このしくみは、Messengerの文中に表れたメールアドレス、電話番号、URL等が既にリンクされているのと似ている。

さらに新機能として、支払いがグループ会話の中でも可能になる。以前、は一旦グループを離れて個人対個人のメッセージで支払わなくてはならなかったが、これからはグループの中で友達に送金できるようになるとFacebookは言っている。グループの他のメンバーはこの支払いを、誰が誰にいくら払ったかを含め、見ることができる。

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現在支払いは個人に対してのみで企業相手には送れないが、将来Facebookがそれを可能にすることは十分考えられる。しかし、今日同社はこのツールを「商業目的利用」向けには作られていない、と言った。

Facebook曰く、ニューヨークはFacebook Messenger支払いを利用できる最初の大都市圏だが、「今後数ヶ月」のうちには広く全米に拡大するつもりだ。

現在6億人以上がFacebook Messengerを毎月使っているが、そのうち何人が既に支払い機能を利用できているか、あるいはこれまでに送金された合計金額についてFacebookは明らかにしていない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook