AnkerBox、「サービスとしての充電」をスタート

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画面、カメラ、通信と、スマートフォンの性能はますます良くなっている(イェーイ!)が、バッテリー技術は遅れをとっている(ブー!)。スマートフォンのヘビーユーザーとして、バッテリーが健康状態から容赦なく、恐怖と危険に晒されたすえに消滅していく恐ろしい感覚をあなたは知っている。

最も一般的に解決方法は、充電器かUSBバッテリーパックを持ち歩くことだが、どちらにも欠点がある。バッテリーパックは充電しておく必要があり、電源コンセントは極めて稀だ。AnkerBoxは、「サービスとしての充電器」でこの問題を終わらせようとしている。

AnkerBox in action

AnkerBox動作中

AnkerBoxを使うためにユーザーはアプリ(iOSまたはAndroid)をダウンロードする。このアプリ使って充電器を借りたり返却できる。 自転車シェアリングシステムや、すでに稼働中のFuelRodバッテリーパックシステムと良く似ている。

4月15日シアトルでパイロットプログラムを開始した同社は、「シアトルの電池切れ電話をなくす」ことを目標に掲げている。概念実証を行うために、市内で200以上のバー、レストラン、スポーツジム、その他の場所に装置を設置した。

バッテリーパックは比較的大容量(6700 mAh)で、電話機を何回かフル充電できるはずだ。さらにスピードアップするために、AnkerのPowerIQ技術を使って、ユーザーが端末を充電するのに要する時間を短縮しようとしている。

アプリをインストールしたら、AnkerBoxを使って高速30分充電を無料で利用できる。もっと長く充電したいときは、1日当たり1.99ドル払えば、バッテリーパックを持ち出してどこのAnkerBox充電ステーションにでも返却できる。同社の紛失ポリシーは柔軟で、もし充電器を永久に持っていたいか、失くしたときは、30ドル払えば自分のものになる。

シアトルのパイロットプログラムを経て、同社は他の都市への拡大を計画している。どこの場所かは特定しなかったが、ニューヨークとロサンゼルスの名前はあがっていた。

The AnkerBox battery packs are small and rugged, but the company is taking a big gamble in hoping that people aren't smart enough to bring their own battery packs along yet...

AnkerBoxバッテリーパックは、小さくて頑丈だが、会社は人々が自分のバッテリーパックを持ち歩くようになるほど賢くないことに大きく賭けている。

Ankerの名前は、自動車や家庭で使う高速充電器やバッテリーパックで一番よく知られているだろう。新会社のAnkerBoxは、親会社のAnkerが出資したスタートアップだが、ビジネスモデルは異なる。Eコマース志向のB2C顧客ではなく、AnkerBoxはサービスという方式を使ってAnkerの顧客カバー範囲を補う。

充電ステーションを設置する店舗にとって、AnkerBoxは来店者の増加を手助けする役割を果たす。同社はAnkerBoxを無料で設置しているが、現在は店舗との収益分配は行っていない。

平均的消費者にとって出先での充電が、AnkerBoxが離陸できるほど大きな問題であるか、あるいは、人々が ー Anker自身の努力もあって ー 自分の充電器やバッテリーパックを持ち歩いたほうが良いとする判断力を持っているかどうか、今後に注目したい。

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初めてのOculus Rift、開封の儀をご覧あれ

Riftが来た!Riftが来た!

数年にわたるプレリリースデベロッパーキットの蓄積を経て、バーチャルリアリティーヘッドセット、Oclulus Rift初の消費者向け製品が、今日(米国時間3/28)午前から到着し始めた。

Lucasと私はこの数日間Riftに時間を費やしてきた(Lucasの完全レビューはこちら)ー そして、最近めったに開封の儀はやっておらず、風邪で鼻が詰まってほとんどしゃべらなくなっていた私だが、今回はやる価値があると考えた。それは、実によくできた箱で、山ほどのお楽しみが詰まっていた。

このクレイジーで新しい未来への第一歩を、われわれと一緒に体験しようではないか。

(追伸 ー ビデオの最後に出てくる謎のツールの正体が分かった。ヘッドホンを取り外すためだった)

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Geckoのロボットは、発電所の困難な検査を代行して人間の事故を防ぐ


Y Combinator出身のGecko Roboticsは、壁を登るロボットを使って、全国の発電所で何人かの命を救いたいと考えている。.

Gecko独自の磁気接着技術はgecko(ヤモリ)の足と同じように働き、ロボットは壁を這い回って損償箇所を発見することができる。

通常は人間が検査を行うが、そこには常に危険が伴う。Geckoによると、殆どの発電所が年に1回以上閉鎖してボイラーの損傷を検査する。この検査を行うために45メートルの足場が組まれ、人間が壁を登って修理が必要な箇所を見つける。検査は最大7日間を要し、発電所は1日当たり100万ドルを失う。

しかし、Geckoは5万~10万ドルでロボットを配備し、人間検査員に代って作業を行い時間と費用を節約する。

現在このスタートアップはいくつかの米国発電所と作業中で、年内の黒字化を目指している。本誌は共同ファウンダーのJake Loosararianに、彼の壁登り検査ロボットについて話を聞いた。上にインタビューのビデオがある。

Geckoは、2016年のY Combinatorデモデーでデビューを果たした。

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9.7インチiPad Proは12.9インチiPad Proよりわずかに遅い

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Appleはスペックについて語りたがらない。しかし、実は私のボスMatthew Panzarinoは、新しいiPad ProとiPhone SEのレビュー機を既に持っている。だから、この新デバイス上でわれわれがGeekbenchを走られせることを誰も止めることはできない。結果はいずれも、興味深く驚きのないものだった。9.7インチiPad Proは兄貴分と同じA9Xチップを塔載しているが、クロックはわずかに遅い。

下のGeekbenchの画面にあるように、チップ上のシステムは2.16GHzで動作している。一方12.9インチiPad ProのA9Xは2.24GHzで動いているため、Geekbenchスコアで上回っている。Appleが自社製プロセッサーをアンダークロックしたのはこれが初めてではない。例えばiPad miniではよくやっている。小さなiPad Proはバッテリーも小さいので、プロセッサーのクロックを遅くするのはバッテリー節約の良い方法だ。

RAMに関しては、9.7インチiPad ProのRAMが2GBで、大きいiPad Proの4GBより少ないのにはちょっと驚いた。iPad Air 2は既に2GB RAMを積んでいて、マルチタスクを多く使ったりSafariで複数のタブを開いている時等に感じることがある。他に細かい点では、9.7インチiPad ProのLightningポートはUSB 3のスピードに対応していない。標準のLightningケーブルはUSB 2ケーブルだが、カメラアダプターを使って大きなビデオデータをLightning経由で移動したい人には、12.9インチiPad Proの方が良い選択肢だ。

ただしこれは、9.7インチiPad Proが大きいiPad Proより悪いiPadだと言っているのではない。良いカメラと、良いディスプレーと、統合されたApple SIMが入っている。12メガピクセルのカメラは、iPhone 6sと同じもののようだ。Live Photoや4Kビデオを撮影できる。自撮りカメラも良くなっている。

多くの人たちが、テーブルに9.7インチiPad Proを平らに置けるかどうか心配していた。カメラの出っぱりがあるからだ。答は:大丈夫。がたついたりしない。

ディスプレイには新しい4チャンネル周辺光センサーが付き、周囲の明るさを正確に測ってホワイトバランスを調整する。また、iPad Air 2よりも25%明るく、40%反射が少なく、色域が広い。500 nitsはiPadの画面で最も明るい。そしてLTEバージョンの9.7インチiPad Proには、Apple SIMが内蔵されているので、旅行の際にはデータプランを契約できる。nano SIMカードスロットもまだ付いている。

そして、ソフトウェアキーボードはiPad Air 2と同じだ — Appleは12.9インチiPad Proにある追加キーを付けなかった。

iPhone SEは、RAM 2GBでiPhone 6sと同じだ。つまりAppleはこの小さなiPhoneでケチらなかった。ただし、高速のTouchIDセンサーではない ― iPhone 5sや6のと同じTouchIDセンサーだ。

iPhone SEは驚くほど有能なデバイスのようだが、iPad Proのラインアップは少々混乱を招く。ある面では9.7インチiPad Proの方がパワフルで、別の面では12.9インチモデルの方が優れている。12.9インチiPad Proの方が9.7インチより明らかに大きいので、結局は何をするか次第だ。

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AppleのTim Cook、iPhoneロック解除問題について:「われわれはこの責任から逃げるつもりはない」

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Tim Cookは、Appleの記者会見を驚きの発言と共に開始した。現在アクティブなAppleデバイスが10億台あることを発表した後、AppleのCEOは現在進行中のFBIとの紛争について語った。

「われわれはiPhoneを、われわれの顧客であるみなさんのために作っている。そして、それが極めて個人的な機器であることを知っている」とCookは言った。「多くの人々にとって、iPhoneは自分自身の延長だ」

Appleは、サンバーナーディーノ事件に関与したiPhone 5cをロック解除するつもりはなく、それは数百万ユーザーのプライバシーを侵害することになるからであることを明確に表明した。FBIのための裏口はセキュリティーホールであり、ハッカーが悪用する可能性がある。

「一月前、われわれは国中のアメリカ人にこの議論への参加を呼びかけた。われわれは国家として、政府がわれわれのデータとわれわれのプライバシーに関してどこまで力を持つべきか決めなくてはならない」とCookは言った。

Apple vs FBI

Appleは書簡を公開し、この問題に対する強い姿勢を表した。それは過去一ヵ月間公開デベートにもなり、同社は明日(米国時間3/22)カリフォルニア州で行われる最初の公聴会に出廷する。

「この国のあらゆる階層の人々から受けてきたほとばしる支持に対して、恐縮すると共に深く感謝している。われわれが自国政府と争うこの立場になることは予想していなかったが、みなさんが自分データを保護し、プライバシーを守ることを手助けする責任がわれわれにはあると強く信じている」とCookは言った。「われわれには顧客に対する義務があり、われわれの国に対する義務がある。これはわれわれ全員に影響を与える問題であり、この責任から逃げるつもりはない」

Tim Cook of Apple on Privacy

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社会的企業、Apple

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今日のAppleの記者会見は異例の始まり方だった。通常同社は、いくつか自慢の数値を発表する ― iOS製品の販売台数や、App Storeのアプリ数、iOS普及率等 ― ことから始める。しかし今日は違った。Appleは、基調講演の約1/3を費して、プライバシー環境、およびResearchKitとCareKitについて話した。メッセージは明快だ ― Appleは善人である。

企業の社会的責任に関して、社会的企業[social enterprise]とは、事業と関係の薄いミッションを遂行するために利益を再投資する営利企業のことを言う。Appleは毎年数十億ドルの利益を上げており、社会的企業からはほど遠い。

そしてAppleは、利益の一部をResearchKitのような物に再投資する〈必要がない〉。

上記3つのミッションは、Appleにとって時宜を得たものだ。多くの人々は、iPhoneアンロック問題で自分がAppleとIBMどちらの側につくべきかを知らない。同社が新しいiPhoneiPadを最初に発表するではなく、それらの問題に力を注いだ理由はそこにあるのだろう。

ではこれは、マーケティング戦術の一つなのか、それともAppleは真にこれらのミッションを信じているのか。その疑問は実は重要ではない、なぜならAppleの取り組みは医療研究や優れたリサイクル運動に対して、実際に好影響を与えているからだ。

最終的に〈全員〉が良い状態になる。私はこうした問題についてもっと多くの企業が、もっと真剣に取り組み、オープンに語ることを願っている。たしかにAppleは世界最大級の企業だ。ビジネスがうまくいっていれば、こういう問題に気を配ることも比較的容易だ。しかし、これらの問題は、最も利益を上げている会社だけでなく、多くの会社の利益に影響を与える可能性を持っている。

かつてGreenpeaceがAppleを、危険な材料を使用し、会社の環境戦略を明らかにしていないと非難したことを思い出す。10年以内の間に、Appleは環境に関して開かれた会社になり、今やGreenpeace自身の環境に関する調査結果でトップに立っている。

プライバシーに関して、Appleは何年にも渡り小さな一歩を繰り返している。まずAppleはFaceTimeを暗号化通信プロトコルとして設計した。iMessageがそれに続き、みんな気付く前に、iOS 8以降が走るすべてのiPhoneは暗号化されていた。6年以内のうちに、Appleはプライバシーの代表的存在となり、IT企業は今、Appleの側に立っている

一方、ResearchKitはかなり新しい。昨年公開されたこのフレームワークは、医療研究者が非常に短い時間で研究を実施することを可能にし、iPhoneやApple Watchのあらゆる特殊センサーを活用できるようにした。ResearchKitが5年10年のうちに与える影響を想像してほしい。

Apple製品を好きになることも嫌いになることもできるが、こうしたミッションについてAppleを攻撃することは難しい。Appleは、還元することに関して新たな標準を作ろうとしている。他の会社も耳を傾けていることを願う。

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Tovalaは、調理済食品を完璧に加熱するスマートオーブン

Tovalaは、Y Combinator出身の新しいスタートアップで、低価格で、プロ用オーブンレンジに取って代わる製品を作ろうとしている。Tovalaは、焼く、煮る、蒸すを、最大550度F(288度C)、10~30分でこなすスマートオーブンだ。

料理はTovalから、調理済パッケージを購入するか、クラウドソースのレシピを利用する。

Tovalaは、電子レンジ方式の代わりに、乾式および湿式の調理法を用いて、料理ごとに最適な温度で調理する。例えば1台でチキン、米、アスパラガスを同時に調理することができる。

最初の製品が今日(米国時間3/8)Kickstarterでデビューし、すでに数百人の支援者によって目標10万ドルを達成している。

Tovalaは、早期Kickstarterサポーターには199ドルで販売されるが、小売価格は349ドルになる。家庭用の調理道具としては高いと感じるかもしれないが、プロのシェフが使うコンビネーションオーブンの何分の一かでしかない。

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本当の稼ぎ手は、Tovalが提供する「パッケージ済み料理」だ。各パッケージは4人前で、Tovalaキッチンで材料から作られ1食当たり400~800カロリーだ。

Tovalaは、レシピライブラリも準備中で、パレオ、ベガン、グルテンフリー等の食事制限のある人向けもある。Tovalaの共同ファウンダー、David RabieとBryan Wilcoxによると、Tovalaのマスターシェフが毎週最大6種類のメニューを用意する。

そして、最新のつながるキッチンモノの例に漏れず、Tovalaはスマホアプリを通じて調理時間を監視できる。料理のバーコードをスキャンして、料理をオーブンに入れ、指示にしたがっていくつかボタンを押せば、あとはスマートフォンで様子を見られる。

私は共同ファウンダーのDavid Rabieと、Tovalに触れ試食する機会を得た。上のビデオで、このスマートオーブンの動くところをご覧あれ。

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携帯電波のないところでもテキスト送信できるGoTenna、750万ドルを調達。アウトドア用品のREIで独占販売

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携帯電波のないところでもつながっていたい人たちのためのデバイス、GoTennaが、うってつけのパートナーを見つけた ― アウトドア用品の小売業者、REIだ。

GoTennaの共同ファウンダー・CEO、Daniela Perdomoは、REIが同スタートアップの独占開始パートナーになることが正式に決まったと私に話した。今後3ヵ月間、goTennaを買える場所は、公式ウェブサイト以外では全米のREI小売店舗(上のニューヨーク店の写真に見られる通り、REIの店舗では目立った場所に置かれている)とREIのウェブサイトだけだ。

GoTennaは、Bluetooth技術を用いた軽量(42 g)のデバイスで、スマートフォンとペアリングした後、長距離に到達する電波を使って他のgoTennaデバイスと接続する。こうして、携帯電波のないところでもテキストメッセージを送り、位置情報(事前にダウンロードした地図を使用)を共有することができる。

アウトドア専用ではないものの、恐らく最も明白な利用場面なので、REIは最適のパートナーと言えるだろう。プレスリリースの中でREIのカテゴリー商品マネージャー、Egan Whitneyは、goTennaを「屋外アドベンチャーの最中でもテキストでつながっていたいグループや友人たちのための革新的ソリューション」と説明している。

また同社は、750万ドルのシリーズAラウンドを、Walden Venture Capitalのリードで完了したことも発表した。他に、MentorTech Ventures、BBG Ventures、Boomberg Beta、Wareness.io、Cellular Oneのファウンダー、Kenneth Horowitz、およびHoward Finkelsteinが出資している。(BBGは、”built by girls” の略で、親会社のVerizonはTechCrunchの親会社でもある)。

Perdomoは、この資金で13名(実際には13+インターン数名)からなるgoTennaチームを拡大できると言った。例えば、彼女自身が「ほぼ一人だけでマーケティング業務を担当してきた」ため、この部分を拡大すると言っていた。並行して、goTennaは製品開発にも投資を続け、中でもソフトウェアとファームウェアのアップデートを通じて既存のハードウェアを改善することに力を入れる。

Perdomoは、昨秋に最初の製品を出荷して以来の消費者からの反響についても語った。当時彼女は、goTennaデバイスを「何万台も」売ったと私に話した。

「これは毎日使うタイプの製品ではない」と彼女は付け加え、むしろ「それが唯一の選択肢」である時に確実に使えることが重要だと言った。例えば、友達グループで森林へ行った時に、つながっていたい場合等だ。Perdomoは、利用者が新しい使い方を発見していることも話した:「スキーのために購入した人たちが、『そうだ。海外旅行でも使える』と気付いたり、ハイキングのために買った後、非常に時に備えて持っていることもある」。

現在goTennaの価格は2台セットで199ドル。今後についてPerdomoは、これはまだ最初のgoTennaデバイスであり、いずれは「われわれが開発している、回復力の高いボトムアップな通信基盤のニーズを満たす、様々なテクノロジー ― ファームウェア、ネットワーキングプロトコル、ソフトウェア、ハードウェア ― の基礎」として役立つものになると語った。

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脳刺激を使ってマトリックスのように瞬間学習する方法が開発された

カンフーをご存じだろうか。HRL Laboratoriesの研究者チームは、経頭蓋直流電気刺激を使って、民間および軍事パイロットの脳活動を初心者パイロットの頭に送り込むことによって、リアリスティックなフライトシミュレーターで被験者が飛行技術を学べるとを発見した。

研究チームは、「電極を装備したヘッドキャップを通じて脳刺激を受けた被験者は、飛行技術が改善された」と言っている。

「脳刺激プロトコルの最適化、個人化、および適応に関する理解が深まるにつれ、この技術を訓練や教育の場で定型的に利用できるようになることがわかった」とMatthew Phillips博士は言った。「脳刺激は運転教習や学力テストの予備校、言語学習等のクラスにも適用が可能だ」。

HRL LaboratoriesはBoeing ComapanyとGeneral Motors傘下の組織で、センサーと材料の研究を行っている。この技術は商用レベルにはまだ遠いが、脳に活を入れることで、何トンもある非常に特殊な目的を持つ輸送機械の飛ばし方を教えることができるなら、私は少し怖いと同時に大いに興味をかきたてられる。

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Fitbit、ウェアラブル世界一を維持。Xiaomiが急追

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Fitbitは長年にわたるウェアラブル市場の王者であり、今日発表されたIDCのレポートによると、James Park率いる同社は依然としてその地位を維持している。しかし、Xiaomが急速に力を得つつある。非常に大きな力を。

Fitbitは2015年に2100万台のデバイスを出荷し、2014年の1090万台から93.2%伸ばした。しかし、前年の2倍近い数を出荷しながらも、Fitbitは市場シェアを落とした。Fitbitが100%近く成長したのと同じ期間に、Xiaomiは1000%近い爆発を起こした。

IDCによると、2015年にXiaomiは1200万台のウェアラブル端末を出荷した。その結果同社は市場シェア15.4%を獲得してFitbitに次ぐ2位となり、Apple、Garmin、Samsungらが後を追っている。前年の2014年、Xiaomiの出荷台数はわずか110万台で、世界市場シェアはわずか4%だった。

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Fitbitはトップの座が安泰でないことを知っている。Fitbitの市場支配は発売以来浸食され続けている。同社は一時ウェアラブル市場の3/4近くを占めていたが、市場に多くの製品が出回るにつれ、シェアは失われていった。昨日(米国時間2/22)Fitbitは四半期決算を発表し、好調なホリデーシーズンを終えたことを報告したが、将来への見通しについては慎重だった。この発表によってFitbitの株価は急落し、現在史上最安値で取り引きされている。

Appleのシェア増加はXiaomiに劣らず印象的だ。Apple Watchは2015年に登場し販売単価はFitibitやXiaomiの端末よりはるかに高い(Xiaomiのウェアラブルはわずか11~15ドル)にもかかわらず、世界シェアの14.9%を獲得した。

Samsungのウェアラブル販売台数はほぼ横ばいであり、家電の巨人は2015年に310万台を売り2014年は270万台だった。

今年は殆どのメーカーから新しいウェアラブルが発売されるだろう。Fitbitは、2016年モデルとしてフィットネスウォッチのBlazeとAltaバンドを発表したばかりだ。Appleは、Apple Watchの新機種を発表すると噂されており、SamsungのGear S2はMotorola等の機種と比べてやや時代遅れに感じる。Xiaomiは未知の部分が大きい。超お手頃価格のバンドは同社の強味であり今後も売れ続けるだろう。しかし、果たして中国の巨人が、Blazeより安くGear S2よりルックスの良いお手頃スマートウォッチを発売することはあるのか? おそらくFitbitとSamsungは、ないことを願っているだろう。

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暗号化メッセージングアプリのTelegram、月間アクティブユーザー数1憶人を達成。新規ユーザーは35万人/日

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時間はかからなかった。Telegramはわずか2年半前に開業し、今日(米国時間2/23)のMobile World Congress 2016で、 月間アクティブユーザー数が100,000,000人に達したことを発表した。

このメッセージングアプリは、スタート直後に10万人のユーザーが暗号化プラットフォームを利用していることを発表、2014年12月にはアクティブユーザー数が5000万人になり、毎日10億通のメッセージが交換された。

そして今、2016年2月、Telegramの月間アクティブユーザー数は100,000,000人、1日当たり新規ユーザー数は350,000人、1日当たりメッセージ数は150億通になった ― すべて安全な暗号化システム上でやりとりされている。

Facebookは先月、Messengerが8億月間アクティブユーザー数を達成したことを報告し、数週間前時点でWhatsappの月間ユーザー数は10億人だった。

Nikolai Durov、Pavel Durovの兄弟は、2006年にVK(当初はVKontakteと呼ばれた)をスタートし、2012年初めからTelegramの開発に取りかかった。2人が「セキュリティーが高くて楽しい」ものを作りたいと考えたからだった。Telegramがスタートしたのは、エドワード・スノーデンがNSAとPRISMの機密を暴露した直後だった。

しかし、Telegramは成長と共に厳しい監視に曝され、アプリがテロリストの通信を幇助、隠蔽していると非難された。

「プライバシーは、究極的には、テロリズムのような悪いことが起こることに対するわれわれの恐怖よりも重要だ」とPavel Durovは、本誌のMike ButcherにTechCrunch Disrupt NYで語った。

当然ながら、MWC 2016のキーノートでDurovはTim Cookの支持にまわった。

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ビル・ゲイツ、 「Apple対FBI」に関する発言を明確化。予防措置と議論を求める

FILE - In this Sept. 27, 2015 file photo, Bill Gates, philanthropist and co-founder of Microsoft, participates in a session at the Clinton Global Initiative in New York City. The University of California announced Sunday, Nov. 29, 2015, it has pledged $1 billion over the next five years toward research and development of clean energy technology to fight climate change as part of a coalition led by Bill Gates. (AP Photo/Mark Lennihan, File)

編集部注:本稿のタイトルは当初「ビル・ゲイツ曰く、AppleはiPhoneをアンロックすべきだ」だったが、ゲイツは本稿の公開後Bloombergに登場し、意図を明らかにしようとした。インタビューの全編はここにあり、彼はややトーンダウンしている。

ビル・ゲイツはFBIを擁護し、Appleはサンバーナーディーノの銃乱射犯のiPhoneをアンロックすべきだと語った。Financial TimesのインタビューでMicrosoftのファウンダーは、これは一回限りのケースでありFBIは一般的なロック解除ツールを要求しているのではない、とする司法省の見解を繰り返した。

「これは政府が情報へのアクセスを求める個別の事例だ」とビル・ゲイツはFinancial Timesに語った。「汎用ツールを要求しているのではなく、固有のケースだ」

「これは、誰でも電話会社に情報を要求したり、銀行に取引記録を要求したりできることと変わりはない」と彼は言った。「銀行がハードディスクにリボンをかけて『これを切れと言うな、なぜなら今後何度も切れというだろうから』と言うようなものだ」

ゲイツのコメントは、Google、Facebookをはじめとするシリコンバレーの多くの幹部たちが、今回のiPhoneのロック解除を拒むTim Cookの強い姿勢を称賛しているのとは、全く対照的だ。

昨日(米国時間2/22)、Tim Cookは新たなレターを今度はApple従業員宛に公開し、FBIの命令取下げを求めると共に、Apple従業員に対しては顧客のデータを保護するセキュリティー機能に取り組んでいることに謝意を表した。

Apple vs FBI

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HPがまた一つ、失敗するモバイル製品を発表した

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HPが、Windows Phoneは死んだというメモを受け取っていないことは明らかだ。HPのPalm Pre 3以来のフラグシップスマートフォンを紹介しよう。HPはこのElite x3を「革命的モバイルプラットフォーム」と呼んでいるが、そうではない。これは、HPの新たな失敗作だ。

HPは、Elite x3のような端末はかつてなかったと言うが、それは明らかな誤りだ。AndroidとMotorolaがAtrixで試している。PalmはPalm Folioでもう少しのところまでやりかけたが、Engadgetに論破された。そして、無数のスタートアップがスマートフォンでデスクトップ体験を可能にする様々なソリューションを提供してきた。そのすべてが、HPの最新モバイルベンチャーがPalmスマートフォンに後戻りしたのと同様に失敗した。

HP Elite x3は、Windows Phoneの最新看板機能”Continuum” のためのフラグシップ機だ。Qualcomm Snapdragon 820プロセッサーは、この端末にモニターをつなぎデスクトップ体験を提供するのに十分なパワーを与えている。売り口上は決して新しくない:Continuumを使えば、ユーザーはノートPCとスマートフォンとタブレットを捨てて、この端末だけを使えばよい。

しかし、Elite x3で動くOSはWindows Phoneであり、あり余るデータがWindows Phoneが急速に無意味になっていくことを示唆している。

先週発行されたある業界レポートによると、Winodows Phoneは2015年第4四半期の全世界市場シェアのわずか1.1%しか占めていない。これは2014年の2.2%から下落している。さらに悪いことに、MicrosoftのWindows Phoneの直近四半期での出荷台数は、1年前と比べて57%減少している。同社が四半期中に販売したLumia端末はわずか450万台で、前年同期は1050万台だった。

要するにHPは、あらゆる指標が死につつあることを示しているプラットフォーム上に、同社初の近代的スマートフォンを開発し、発表した。

HPが考えを改める時間はまだある。同社は今回価格を発表しておらず、Elite x3の発売は今年の夏だ ― この製品が発売前にお蔵入りになっても驚きはない。

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Lenovo Connectは、世界中で使える低価格ローミングサービス

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Lenovoは他のOEMメーカーと同じく、パソコンやスマートフォンで最もよく知られている。しかし同社は、自社製品をライバルと差別化すべく、新しいサービスをスタートする。Lenovo Connectは、世界中を低価格のローミングプランでつなぐサービスだ。

つまりLenovoは、データプランのローミングに特化した、MVNO(仮想移動体通信事業)になる。一度サインアップすれば、世界中を旅することができる。

Lenovo Connectの展開はゆっくりとしている。まず今月は中国で、スマートフォンのLeMeng X3またはタブレットのMIIX 700を使っている人々向けにサービスを開始する。世界50ヵ国以上で使えるという。

今四半期中には、欧州、中東、およびアフリカの45ヵ国で、ノートPCのThinkPad向けにLenovo Connectを提供する。この時点でサービスは110ヵ国以上で利用可能になる予定だ。

Lenovoは以前からMVNOに取り組んでおり、現在1100万人の顧客を持つ。Intelチップを塔載するWindowsノートには差別化要素がないので、これは賢明な行動だ。LenovoのAndroid携帯を他社と比較しても同様だ。

Lenovoは企業顧客との長い業務経験があり、Lenovo Connectのようなサービスは、世界中を渡り歩くビジネス顧客にとって意味がある。ローミング料金を減らし、Lenovo製品への愛着を促進する良い方法だ。

あとは対応する国の全リストおよび各国のデータプラン料金が公表されるのを待つのみだ。現時点で詳細は殆ど明らかになっていない。そして、こうしたユニバーサルなデータローミングプランにもっと多くの会社が取り組むべきだと私は考えている。

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Apple、一部のMacBook USB-C充電ケーブルをリコール。断続的にしか充電されない問題が発生

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Appleは、一部のMacBook USB-Cケーブルを設計上の問題があったとしてリコールしている。影響を受けるケーブルは、昨年夏まで全世界で販売されていた。

Appleは充電ケーブルのリコールに関する公式ウェブ記事に、015年6月までMacBookに同梱されていたUSB-C充電ケーブルの「一部」が「設計上の問題により」故障することがあると記載している。正確な問題は明らかにされていないが、影響を受けたケーブルを使うと、MacBookが充電されなかったり、断続的にしか充電されないことがあると言っている。

この新しいUSB-Cポートは、Appleが2015年3月にMacBookに採用したばかりであり、同社の伝統的やり方として、複数のポート機能 ― 電源、データ入出力、アクセサリーおよびディスプレイ接続 ― を唯一のUSB-Cポートに組み込んだ。このため、互換性の議論は少なくない。

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Appleは問題のUSB-C充電ケーブルを新しい設計変更されたものと無料で交換する。影響を受けるケーブルは、本体添付以外に単体アクセサリーとしても販売されていると書かれており、それも交換プログラムの対象となる。

対象となるケーブルには “Designed by Apple in California. Assembled in China.” という文字が印字されている。新設計のケーブルには、この文字の後にシリアル番号が印字されている ― 以下の画像を参照。

Apple USB-C charge cable recall

Appleによると、登録の際に有効なメールアドレスを提供した、あるいはAppleオンラインストアで購入したMacBook所有者には、2016年2月末までに新しいケーブルが自動的に送られる。それ以外の対象者は、Appleのオンライン交換手続きで申し込める。

これはAppleにとって、ひと月以内に2度目のハードウェアアクセサリーのリコールだ。同社は、1月末に一部の2芯電源プラグのリコールを発表し、「ごくまれ」にアダプターが壊れてユーザーが感電する危険があることを明らかにした。

Appleは、2012年9月から2013年1月にかけて販売された一部のiPhone 5向けの無料バッテリー交換プログラムも提供している。対象機種はバッテリーが突然放電したり正しく充電状態を維持できない問題がある。

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出回っているリーク写真は、Samsungの次期Galaxy S7とS7 Edgeに間違いない

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あと一週間でMobile World Congress。大規模なトレードショウで、Appleを除くあらゆる会社が携帯電話の新しいフラグシップ機を伝統的に披露する場だ。

多くの場合、この会で最大の発表は意図されたよ少し前にリークされる…そして、今回Samsungの製品がかなり派手にリークされていることは間違いない。

リーク情報の多くはEvan Blassによる。いや、evleaksと言った方が通りがいいだろう。

彼が最初に写真をばらまいたのは土曜日(米国時間2/13)のことで、S7 Edge(Edgeシリーズのシグニチャーが画面まわりに見られる)のシルバー、ブラック、およびゴールドと思われる。

その日の晩、彼は標準的画面の非Edge S7の写真を追加した。

そして今、Weiboのあるユーザーを通じて、実際に起動しているS7 Edgeと思われる一瞬(少々ぼけてはいるが)を見ることができた。

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これを、「なんだ、今のS6と変わらないじゃないか」と思った人は、間違っていない ― 外見上、S6とS7は実によく似ている。

もし噂を信じるなら、S7は山ほどの新しい物を内部に秘めている。3D Touch風感圧画面、USB Cポート、さらには痛ましく切望されていたmicroSDスロットの復活(SamsungはS6/S6 Edgeでこれを外し多くの人を失望させた)。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleは、次期iPhoneチップにSamsungを採用しないかもしれない

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AppleとSamsungは長年にわたる非対称なライバルであり、スマートフォン市場でしのぎを削る一方で、チップに関しては提携関係にある。The Electronic Timesの最新記事によると、TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company)が次期iPhoneで唯一のA10製造業者になる。Samsungは次期iPhoneではAppleと取り引きをしないことになる。

これは一夜のうちの変更ではなく、AppleはこれまでにもTSMCと仕事をしてきている。iPhone 6sおよび6s PlusのA9チップは、現在TSMCとSamsungの両社が製造している。それ以前、TSMCはiPhone 6、6 PlusのA8の単独供給元だった。

複数の製造パートナーを用いることには様々な利点がある。第一に、供給不足の心配がなくなる。Appleが四半期に何千万台ものiPhoneを売ることを考えると、SamsungあるいはTSMCが単独で十分なチップを供給できるかどうかは疑問だ。SamsungとTSMCは他の携帯電話用チップも製造している。

第2に、複数のメーカーと交渉することによって有利な価格を得られる。Samsungの方がTSMCより高いのかどうかはわからないが、AppleはA10が巨大な契約になることから価格を引き下げることができる。

そして、Appleは最も効率のよい設計を選べる。TSMCのA9は、バッテリー寿命に関してわずかに優れていた。このためAppleがTSMCを選んだのにはこの理由もあるかもしれない。

Electronic Timesによると、TSMCは今秋のiPhone 7発売に備えて6月にA10の生産を開始する。設計には10 nmが採用されるかもしれない。A10の詳細を知るにはiPhone 7の分解を待たなくてはならない。

一般ユーザーにとって、iPhoneチップの製造元がTSMCであるかSamsungであるかよる大きな違いはない。どちらの会社もAppleの独自CPU設計を実装している。しかしSamsungのチップ事業は、この契約がなくなると大きな打撃を受けるかもしれない。

Via 9to5mac

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple Watchが値下げ。ただし近々Apple Watch 2が出るという意味ではない。

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今Apple Watchは、100ドル安く売られている。Best BuyB&H、Targetおよびおそらく他の店でも。例えば、38mmのSportモデルは249ドル、42mmバージョンは299ドルだ。これを、Apple Watch 2がすぐそこまで来ているからだと思う人もいるだろうが、それはありそうにない

むしろAppleは、同社初のスマートウォッチで市場シェアを把もうとしているようだ。Apple Watch(少なくともSportモデル)はWalmartでも扱っており、ホリデーシーズン前にディスカウントも行われた。

言い換えれば、Appleはできる限り早く市場シェアを獲得するための全力をあげている。今Apple Watchを買った人は、数年後にまた買う可能性が高い。そしてApple Watchの製品ライフサイクルは始まったばかりだ。この先には、山ほどのアップデートや、後期購入者や、高い利益率が待っている。

さらに重要なのは、Apple Watchを使うためにはiPhoneが必要だということ。Apple Watchを売ることは、ブランドロイヤルティーを高めるひとつの方法だ。新しいスマートフォンに買い換えるとき、Apple Watchユーザーは新しいiPhoneを買い求める ― Apple Watchを使うために。

Best Buy、Targetを始めとするいくつかの店はバレンタインデーの数日前からこのセールを開始している。Apple Watchはギフトに最適であり、もちろんAppleもそれに乗じようとしている。

Appleは3月15日にイベントを開催する可能性が高いが、Apple Watchの大きなアップデートは期待できない。新しいバンドやファッション会社との提携はあっても、同じApple Watchになるだろう。

もう一つ指摘しておくべきなのは、Appleが自社の店舗ではApple Watchをディスカウントしないことだ。同社は、サードパーティー店舗に値引きを任せ、Apple Storeでは元の価格を維持している。

すべてはイメージの問題だ。Appleはブランドの高級感を維持したい。この商品に関しては特にそうだ。Sportモデルを別にして、Apple Watchは贅沢品であり、贅沢品は安売りされるべきではない。

Via AppleInsider

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

次のTeslaは、3万5000ドルから。ただし実際に支払う金額はさらに少ない

FILE - In this April 1, 2015, file photo shows the Tesla Motors new showroom in Salt Lake City. State lawmakers said Wednesday, May 20, 2015 they hope to work out a compromise law this year that would allow Tesla Motors to start selling its electric cars at its $3 million showroom in Salt Lake City. Two weeks before the showroom's planned opening in March, the Utah attorney general's office ruled that it couldn't sell cars under state laws barring a manufacturer from owning more than 45 percent of any dealership. (AP Photo/Rick Bowmer, File)

TeslaはまだModel 3のベールを剥いでいないが、最低価格が3万5000ドルであることは認めた。Model 3はかなり以前からこの価格になると噂されてきたが、今日(米国時間2/9)Bloombergは、Tesla広報担当者の言葉を引用している

この価格は、米国で売られている平均的乗用車よりもやや高く設定されている。2016年後半に発売が予定されているChevy Boltの最低価格3万7500ドルと比べると2500ドル安い。

しかしTeslaは、購入者が正規の価格を支払うことは想定していない。米国政府は7500ドルの税額控除を適用する予定で、一部の州は2500~6000ドルの奨励金を設けている。最低限の割引が適用された場合、Chevy BoltとTesla Model 3の小売価格は、米国市場で重要なプライスポイントである3万ドルを切る。

TeslaとGMはいずれも、こうした政府の奨励金が来たるべき電気自動車の拡販につながることを期待している。GMは、製品ページのBoltの価格にも、最低政府奨励金を記載している。これらの奨励金がなければ、いわゆる「お手頃価格のEV」も、実はあまりお手頃ではない。
Model 3の価格にはまだ大きな問題がのしかかっている。オプションだ。Teslaは、Model Sが5万5000ドル(もちろん奨励金分安くなる)で手に入ると宣伝しているが、これは走行距離の最も短い最低価格車種だ。

大きなバッテリーと四輪駆動が加わると、Model Sの価格は奨励金込みで8万1200ドルへと一気に跳ね上る。3万5000ドルのModel 3にどんなオプションが付くかは未だわかっていない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

TrashBotは、ゴミを食べて分別するロボット

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ロボットにはワクワク感が必要だ。なければ暴力を誘発する。常識。単純な常識だ。しかしロボットにはゴミも必要だ。だからTrashbotがこんなにクールなのだ。このロボティックゴミ箱は、あらゆるゴミを自動的に分別し、金属はこちらの缶に、リサイクルできないものはあちらへと投げ入れる。プロジェクトはまだ初期段階にあるが、驚くほどクールで賢い。

ペンシルベニア州ピッツバーグで、Vaish Krishnamurtyとカーネギーメロン大学教授のKoushil Sreenathが作ったTrashbotは、基本的に連続する斜面で作られている。金属等の物質が感知板に触れると傾斜路を切り替え、ゴミを適切な容器に送り込む。チームはスタートアップアクセラレーターのHAXに所属しており、10万ドルを調達して非常にシンプルな ― しかし機能的な ― プロトタイプを作った。

「プロジェクトのアイデアは、リサイクルのルール自体が引き起こした混乱がきっかけだった。誰の目にも明らかな物(プラスチックボトル、ガラス瓶、ダンボール等)以外、殆どの人は何がリサイクル可能かを正しく理解していない。私自身、「ルール」にはいつも疑問を感じていて、例えばシリアルの箱の中のビニール袋がリサイクル可能かどうかわからないし、これは私だけではないはずだ」とKrishnamurthyは言った。「この混乱のおかげで、善良なリサイクル意識の高い市民が、疑わしい物を大量にリサイクルに出して、自分は正しいことをしていると思っている」。

こうした混乱がリサイクルシステムを損い、分別の質を低下させてリサイクルセンターをゴミの山にする。このロボットは時間と共に学習し、食品グレードのダンボールとAmazonの箱を区別するようになる。

Unlimited use granted to Innovation Works and the companies that they represent and affiliates.

要するにこのチームの作っているロボットは、ピザボックスをリサイクルすべきか捨てるべきか、ピザ自体が消費されてから何日もたった後に紙からはがしたチーズを食べるべきかどうかを教えてくれる。

「プロジェクトを進めていく中で、人力による訓練とデータ蓄積を組み合わせて、TrashBotの精度と効率を高め続けていくつもりだ」とKrishnamurthyは言った。「一つ確かなのは ― 現在人間が達成している20~35%のリサイクル率より悪くなることはないこと。それがわれわれのプロジェクトに大きな期待が寄せられている主な理由だ」

いずれ、ロボットがゴミを処理して自分の食料にする時が来るかもしれない。彼らが人間を食べないことを促す一つの可能性だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook