Google Mapがレストランのレコメンド機能を実装!(まずはNYC、サンフランシスコ、ロンドンが対象)

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商業施設やレストランなどの場所を調べるのにも使われることの多いGoogle MapsのAndroid版がアップグレードされた。今のところは地域限定ではあるものの、ついにレコメンド機能を搭載したのだ。時間やタイプ(家族向けだとか軽食用など)によるフィルタリング機能なども備えている。当然ながらこれはFoursquareやYelpなどと直接競合するものとなる。

今回のアップデートにより、周辺のスポット情報におすすめ情報が表示されるようになったのだ。これまでのスポット情報を拡張するもので、まずニューヨーク、サンフランシスコ、およびロンドンで利用可能となっている。現在のところ対応しているのはAndroid版のGoogle Mapsアプリケーションだ。

対応地域の人は、表示されるおすすめレストランを時間帯や、探す店の「タイプ」などによって絞り込むことができる。ニューヨークの劇場街などでは「開演前の混雑を避ける」ことのできるディナー施設を見つけたり、あるいは「安い」ランチ施設を探したりすることもできるのだ。

分類には、今ではGoogleが所有しているザガット・サーベイの内容と併せて、ウェブの内容、立地場所、利用者のレビューなどの情報から行なっているのだとのこと。ほとんどの情報はコンピュータープログラムにより自動的に処理されているものだが、特定の地域では「ローカル色を出す」ために、エディトリアルの手を加えているのだそうだ。

カテゴリー毎のレコメンデーションには、レーティング、レビュー、紹介文なども付されている。また、いくつかの場所については、過去に訪問した場所に基づいてより個人的なレコメンド情報が表示されることもある。

今回の変更は、まさにGoogleの強みを活かしたものだといえる。すなわち膨大なデータを使ってそこに構造を生み出し、そして利用者が調べやすい形にととのえて情報を提供しているわけだ。そうした手法をレストラン情報に適用してみた結果が今回のアップデートに見られる。

これまでもGoogle Mapsには周辺のスポット情報を表示する機能があり、距離や時間帯などでフィルタリングすることができた。ここにレコメンド機能などを付加することにより、さらに有益な情報を提供できるようになったわけだ。

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新しいアプリケーションはアメリカおよびイギリスで提供開始されている。今回のアップデートもまた、地域レストラン情報を地図上で有効に提供しようとするGoogleの動きに呼応するものだといえる。先日もGoogleマップに食べ物の写真を直接アップロードするテストが行われている旨の記事を掲載した。今回のアップデートにより、そのテストで投稿されている写真も表示されるようになっているようだ。

今回実装したレコメンド機能を、いつの段階で他地域にも反映させるのかについての情報はまだない。しかし数ヶ月のうちには他地域でも展開したいと考えてはいるようだ。

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(翻訳:Maeda, H

GoogleのStreet View Trekkerがガラパゴス島を再訪、大ウミガメ保護努力の成果を撮影

Google Street Viewのカメラがこのほどガラパゴス島を再訪して、同地の大ウミガメの生態を追った。

同島のStreet Viewが初めて撮られたのは 2013年だったが、そのときはCharles Darwin Foundation(ダーウィン財団)とGalápagos National Park(ガラパゴス国立公園省)とパートナーして、画像を撮影した。昨年同社は同様の企画をスポンサーして、主に大ウミガメの撮影に協力した。それは同島の、いちばん目立つシンボルの一つだ。

このたびGoogle Mapsがそのときの画像でアップデートされたので、ユーザは島を仮想散策しながら、動物たちの自然の生態を見ることができる。

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同社によると、撮影協力の目的は、同島で継続的に行われている自然保護努力の支援と、科学研究のためだ。すこし前には、あるウミガメの種が絶滅の危機に瀕し、しかしその後の努力のおかげで、今ではその種の個体数は上向きになっている。島には保護活動のための飼養施設があり、また天敵の駆除も行われている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google、マップAPIにシンプルな従量制料金モデルを導入

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GoogleマップAPIは、こと料金に関して非常にややこしい。このほど同社は、新たな従量制料金を発表した

Googleの説明は以下の通り:

この新たな購入体系では、Googleマップのジオコーディング、道順、距離マトリクス、道路、位置情報、高度、およびタイムゾーンのAPIは、1日当たり2500リクエストまでがこれまで通り無料で、1日当たり10万リクエストまでは、追加1000リクエストにつき0.50USドルを支払えばよい。10万リクエスト以上が必要なデベロッパーは、当社に連絡してプレミアムライセンスを購入されたい。

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マップAPIが極めて有用であることは、あらゆるアプリにGoogleマップが登場するのを見ればわかるだろう。そして、もしこの新料金体系が成功すれば、Googleにとって相当実入りのいいビジネスになる。デベロッパーはいくら請求されるかわからなければ参入のしようがない。こうした弾力的な料金体系によって、サービスをすぐに始めることが可能になり、徐々にスケールアップしていけばある日突然高額の請求書に驚かされることもない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google、Googleマップに食べ物写真を直接アップロードする機能をテスト運用中

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FoodspottingForklyといった、食べ物の写真を投稿する専用のサービスというのは流行らなくなっているようだ(もちろん、依然として便利に使っているという人もいるにはいるだろう)。しかし、レストランなどで食べ物の写真を撮るという行為自体は、廃れるどころかますます一般的になりつつあるように思う。Googleはこの流行を積極的に活用していくために、Googleマップと連携させることを考えついたらしい。Googleマップに食べ物の写真を直接にアップロードしてもらって、見る人と共有しようという仕組みだ。

この機能については、まずAndroid Policeが記事にしていた。そちらの記事にもあるように、Googleはこれまでも利用者の食べ物写真を活用する方法を探ってきていた。今年の初めにはGoogle+における食べ物写真投稿サービスであるTablescapeを閉鎖した。その閉鎖の際にも「食べ物写真を扱う新たなサービスについて考えていきたい」と述べていた。機会を改めて新たなサービスを提供するつもりであると語っていたのだった。

そして食べ物写真をGoogleマップに投稿できるようになったわけだが、Tablescape同様に、まずはGoogleのLocal Guidesプログラムに参加している人に対して提供されることとなった。

このプログラムはGoogleがYelp Eliteに対抗して始めたもので、レストランやバーなどの商業施設について優れたレビューを書いた人にさまざまな特典を付与してて報いるためのものだ。プログラムに参加しただけではさまざまな情報が記されたニュースレターを受け取ることができるだけだが、積極的に関われば関わるほど、多くの特典を得ることがでできるようになる。すなわち特別なイベントに招待されたり、あるいはレビューがソーシャルメディアで紹介されたり、あるいはギフトを受け取ることなどができるのだ。

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Android Policeの記事によれば、食べ物写真の投稿は、Local Guidesプログラムの中で「Level 3」に達している人のみが行えるようになっているそうだ。「Level 3」を獲得するには、少なくとも50本のレビューを投稿する必要がある。「Level 3」の利用者が写真を撮影し、Googleが食べ物写真であると判断した場合には、ショップ情報に結びつけて写真をアップロードすることを促される。

Local Guidesプログラムに参加する利用者からの上質写真を多く集めることで、Googleは素早くかつ簡単に、検索者に役立つ情報を充実させることができるわけだ。もちろん、Yelpなどのライバルサービスとの闘いを有意に進めたい狙いもある。

これまでにも、Googleマップでは商業施設のオーナーないし客からの写真アップロードができるようにはなっていた。しかしLocal Guidesに参加している、より積極的な利用者層にアップロードを促すことにより、一層の活性化を狙っているわけだ。

さらにGoogleはこれ以外にも、レストランと利用者の間を積極的にとりもとうとするサービスを展開してきている。たとえば、5月にはSeamless、Grubhub、Eat24、Delivery.com、BeyondMenuなどのサービスと提携し、検索結果からダイレクトに食べ物をオーダーできるような仕組みも取り入れている。

ちなみに、Android Policeの記事には、写真の投稿を促すメッセージをオプトアウトするための情報も掲載されている。Googleマップは、Local Guidesに参加していない人に対しても乗換駅での電車運行状況を送ってくる。そうした通知の一環として写真のアップロードを促す通知も送られてくるようになっている。そうした通知の一切をこちらのページの指示に従ってオンオフの設定ができるようになっている。

なお、写真アップロードを促す通知は「Location History」がオンになっている場合にのみ行われるようになっている。「Location Hisotry」とは、Googleマップに「タイムライン」というメニューが加わり、過去に訪問した場所を表示することができるようにしたものだ。こちらはこちらで、反対する声などもあって話題になっているサービスだ。

(Image credits: Android Police)

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(翻訳:Maeda, H

Googleのデータセンターのネットワーキングインフラストラクチャ、10年間の進化の過程

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Googleは今日(米国時間8/18)、家庭のWiFiの高速化技術を発表したが、同社内部ではこれまで長年、それよりもずっと複雑なネットワーキングの問題に取り組んできた。Googleのデータセンターを構成するマシンの数は数十万のオーダーだから、そこらのふつうのルータやスイッチでそれらを接続することはできない。サーバ間を流れるすべてのデータを管理するためにGoogleは、独自のハードウェアとソフトウェアを作ってきたが、今日は同社の研究部門のブログ記事などで、同社のネットワーキングインフラストラクチャの進化の軌跡を紹介している。

Googleの内部ネットワークの現在のセットアップはJupiterネットワークと呼ばれ、その容量は第一世代のネットワークの100倍、全体の二分割帯域幅(bisection bandwidth)*は毎秒1ペタバイトに達する。Googleによると、このスピードは、10万台のサーバが合衆国国会図書館のデジタル化された全データを、1/10秒以下で読み取る速度に相当する。〔*: bisection bandwidth, ネットワークを二分割したとき両部分間に存在する全帯域の合計。〕

ブログ記事の中で筆者のAmin Vahdat(Googleのフェロー)は。“このようなネットワークパフォーマンスがGoogleのサービスの能力をすさまじく強力にしてきた”、と書いている。“しかも帯域の高低差がないから、技術者たちは帯域のいろんなレベルに合わせてコードを最適化する必要がない。たとえば初期には、サーバの配置によって性能やエラー率に差が生じたため、データをどこに置くかという悩ましい問題がつねにあった。すべてのサーバをラックの最上位の(最高速の)スイッチにぶら下げたりすると、たった一つのスイッチのトラブルで大きな被害が生じたりするのだ”。

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10年前のGoogleのネットワークは、まだこれほどの性能に達していなかった。当時はYouTubeを買収する前、そしてGmailやGoogle Earth、Google Mapsなどのサービスを立ち上げた直後だった。そのあとの短い10年間で、同社のネットワーキングニーズはきわめて急速に変わっていったのだ。

2005年当時のマシンは、こんな感じだ:

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その10年を振り返った論考によれば、同社は2004年にはまだ、標準的なサーバクラスタを配置していたが、上図の2005年のマシンは、同社のFirehose 1.0データセンターアーキテクチャで配置(デプロイ)したネットワークの最初の機種だ。その2005年のマシンの目標は、1万台のサーバ間で1 Gpsの二分割帯域幅を実現することだった。それを達成するためにGoogleは、スィッチングのファブリックを内製のサーバに直接統合しようとしたが、しかしそうすると、“サーバのアップタイムが理想に達しなかった”。

Firehose 1.1でGoogleは初めて、カスタムのデータセンタークラスタファブリックをデプロイした。“FH1.0の経験から、通常のサーバにスイッチのチップを入れてはいけないことを学んだ”、と当時の技術者の一人が書いている。そこでGoogleはカスタムのエンクロージャーを作り、Closアーキテクチャと呼ばれるデータセンターネットワークへ移行した。

2008年に、FH 1.1はWatchTowerへと進化した。ケーブルは、通常のネットワーキングケーブルではなく10Gのファイバを使った。Googleはこのバージョンのデータセンターネットワークを、全世界のデータセンターで展開した。

それは、こんなラックだ:

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1年後に、WatchTowerはSaturnに変身した。WatchTowerのファブリックは87 Tbpsまでスケールできたが、Saturnはその混みあったラック上で207 Tbpsまでスケールアップした。

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Saturnは、Googleによく仕えた。その後3年間もGoogleのデータセンターネットワークのアーキテクチャは、Saturnで十分間に合ったのだ。

上記論考には、こう書かれている: “サーバ一台あたりの帯域要求が継続的に成長していくだけでなく、データセンターのすべてのクラスタの、むらのない均一な帯域も求められた。40G対応の高密度商用チップの登場に伴い、Closファブリックをデータセンター全体に拡張して、クラスタ間ネットワーキングの層もそこへ入れることを、検討できるようになった”。

それは、一つのデータセンターを一つの巨大なコンピュータのように扱えるアーキテクチャだ。ソフトウェアが計算資源とストレージ資源の分散を管理し、ネットワーク上のすべてのサーバからそれらを可利用にしている。

Jupiterのハードウェアはたしかに、同社の初期の内製ネットワーキングハードウェアとは外見的にも異なっているが、しかし多くの点で、同社がそもそもの初期からSoftware Defined Networking(SDN)の考え方を採用して、イノベーションのスピードを上げてきたことも事実だ。

Googleは今日、同社のネットワーキングのセットアップを、いろんな側面から詳説する4つの小論を発表した。Googleは現行のハードウェアやソフトウェアのアーキテクチャの限界に他社よりも早くぶつかる方だから、Googleからのこの種の情報提供によって同社の外での新しいイノベーションが、これまでも生まれてきている。

すべてのスタートアップが自前のデータセンターを構えるわけではないが、でも他のデータセンターの運用者たちは確実に、これらの論考の細部から多くを学び、自らのソリューションに、そして結果的にはユーザの利益に、反映していくことだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google Mapsの“Night Mode”(ナイトモード)で暗い夜道のドライブが楽になる

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Google MapsのiOSとAndroidアプリに、画面をやや暗くした”Night Mode”が導入され(下図)、夜のドライブでナビ代わりに利用するのが楽になった。もちろん、運転しながら見なさい、という意味ではないが。

夜は、路上が暗くてディスプレイが真っ白に明るいと、明るさの変化に対する目の調節が忙しくなりすぎるのだ。ささいなアップデートだけど、交通安全に貢献することは確実だ。

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今回のアップデートではさらに、ユーザが場所にラベルをつけておくと、今後地図上や検索結果で、それらのラベル付きの場所が表示されるようになった。最近流行(はや)りの、“ユーザ体験の個人化”というやつだ。またGoogle Mapsにユーザがアップロードした写真のキャプションを、あとから編集できるようになった。

でも、もちろん、ユーザにとっていちばん嬉しいのはNight Modeだ。iOSのユーザは、何年も前からこれを求めていた。完全に自動的だから、ユーザは何もしなくてよいが、ただし、実際に夜の時間帯にならないと起動しないから、昼間のトンネルの中などは無理だ。暗い部屋の中で実験してみたが、やはりだめだった。

また、ふつうに地図を見ているモードでは起動しない。曲がり角誘導機能のあるナビモードだけだ。そして、えー、ユーザがやるべきことと言えば、Google Mapsアプリを最新バージョンにアップデートするだけだ。

(画像クレジット, ありがとう: iClarified)

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google検索でショップや施設の混雑具合がわかるようになった!

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Googleが(大進化、というわけではないものの)非常に便利な機能を公開した。商業施設(店舗など)を訪問するのに、何時頃にしたらよいかの判断基準を与えてくれるものだ。

Googleを使って近くのショップ情報などを検索したとしよう。検索結果のタイトル部分をクリックすれば、これまで同様に住所や電話番号、開店時間などがわかるようになっている。そして新たに「繁忙時刻」などが表示されるようになったのだ。混在している時間帯がかんたんにわかるようになった。棒グラフ形式で表示されていて、日々の営業時間なども確認することができる。

Google曰く、コーヒーショップや買い物、フィットネスクラブなどで待つことが嫌いな人にとって、とても便利な機能になるかもしれないとGoogleは説明している。商業施設毎の「ラッシュアワー」を避けて、より効率的な時間管理ができるようになるわけだ。

現在のところ、世界中で100万単位の施設についてこの機能を提供しているそうだ。閲覧するのに特別に必要なものはなく、最新のモバイルブラウザを搭載しているスマートフォンを使ってGoogle検索を行ったり、あるいはAndroidのGoogle Searchアプリケーションを使って確認することができる。ただし、まずは多くの人が混み具合を気にしているような施設について導入を進めているところであるそうだ。

たとえば、上の図はブルックリンのブルーボトルコーヒーを検索したところだ。他の日に比べて金曜日と土曜日の混雑具合が激しいことが一目瞭然となっている。また、午後遅くから昼過ぎの時間帯に混雑していることがよくわかる。

まだ見られない人もいるようだが、順次公開していっているところなのだとのこと。

Google Nowと連携はしていないようだが、自分の行き先を検索して移動するような人にとって、Google Nowと連動してくれればさらに便利になりそうだ。

もちろん、これまでにも待ち時間を教えてくれるようなアプリケーションはあった。たとえばレストラン向けにはNoWaitがあるし、あるいはディズニーランドユニバーサルスタジオでの待ち時間をおしえてくれるものもいろいろとある。しかしGoogleは膨大な数のスマートフォンから情報を収集することで、待ち時間の情報などをより広範かつ高い精度で集めることができるわけだ。そしてその情報を「検索」というごく一般的な処理にあわせて提供することができる。

Googleは以前、Google Mapのユーザーから匿名で交通状況などの情報を収集する仕組みについて説明していた。その頃とくらべてGPSがさらに一般的に使われるようになり、商業施設の混雑具合などについても正確な情報が収集できるようになってきたということなのだろう。

「路上の移動状態を匿名で収集して交通状況を提示したのと同様な方法で、混雑している場所の情報などを提供できるようになったのです」とGoogleは言っている。

商業施設のオーナーにとっても、混雑のパターンや繁忙時間を予測するのに利用することができるだろう。もちろん大混雑が問題になるような商業施設にあっては、独自に訪問者を正確にカウントするような仕組みを導入していることだろう。しかし、このGoogleによるデータも、いろいろと参考になるのではないかと思われる。

ちなみに現在のところは、商業施設のオーナーに別途詳細なデータを提供するというようなことは行なっていない。一般の利用者と同様、Google検索を利用してデータを確認するという使い方となっている。

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(翻訳:Maeda, H

Google、Googleマップ上に過去の訪問地履歴を表示する機能を公開(Googleはなんでも知っている!)

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FoursquareないしSwarmは、「チェックイン」という行動よりも、よりその「場所そのもの」を扱う方向へと進んでいるようにみえる。その流れに乗ってか、Googleも「Your Timeline」という機能をリリースした。これまでに出かけたことのある場所を表示するものだ。情報を閲覧できるのは自分のみで、これは「ソーシャル」なものではない。

ただし。

この機能には気味の悪さを感じる人もいることだろう。標準でオンになっているオプションをそのままにしておくと、Googleにはこれだけのデータが伝わることになるのだ。現在のところこの機能はAndroid版およびウェブ版のみで提供(順次公開中)されている。Google Photosを使っているのなら、訪問した場所とともにその場所に関連する写真も表示されるようになる。

「Your Timeline」がどのようなものかを示しておこう。

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Google Mapチームの説明を見てみる。

これまでに出かけた場所を簡単に一覧できたらと思ったことはないでしょうか。昨年夏に訪問したミュージアムや、あるいは数カ月前にふと立ち寄ったバーのことを思い出すきっかけになるかもしれません。と、いうわけでGoogle Mapsに新しい機能を追加しました。適用ユーザーを徐々に広げている最中ですが、Google Mapsのメニューに「Your Timeline」というメニューが表示されるようになります。特定の日、1ヶ月ないし1年前に訪問した場所をチェックできるようになります。日常の行動や、あるいは旅行の思い出、あるいはちょっと出かけてみた場所などを手軽にデータとして振り返ることができるようになるわけです。

もちろんGoogleはあくまでも肯定的な表現で説明している。しかしスマートフォンのロックが解除されれば、自分の行動がすべて筒抜けになるということを意味する。いつ、どうやってモーテルに出かけたかなどという情報が「自由に」閲覧されてしまうのだ。そんな秘密がすぐそこに転がっているのなら、つい自分のパートナーのスマートフォンをチェックしたくなるという人も多いのではなかろうか。

「やばい」と思った人はアカウント情報ページにて、機能をオフにしておくことを(老婆心ながら)おすすめする。

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「後ろ暗いところなどない」と思う人はそのままで大丈夫。忘れていた過去を思い出すきっかけとなってくれることだろう。

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(翻訳:Maeda, H

Google、カスタム地図作成ツール、マイマップをGoogleドライブに追加

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誰でも簡単にカスタム地図が作れるGoogleのマイマップツールはかなり前から公開されている。しかし、たまに誰か他の人が作ったカスタム地図を見て気づく以外には、このツールの存在はあまり知られていない。今日(米国時間7/1)、GoogleはマイマップをGoogleドライブの「新規」メニューに追加した。スプレッドシートやスライドに並んでマイマップが表示される〔そこに表示されない場合は「その他」のサブメニューに表示される〕。

この変更でマイマップの存在があまねく知られるようになるわけではないだろうが、マイマップのユーザーが作成した地図をドライブに保存するのが簡単になった。

Googleはすべての生産性ツールをドライブに集約しようとしている。

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なおGoogleは最近、マップ関係のいくつかのプロダクトの終了を発表した。この中にはモバイルデバイスを利用して外出中の社員を管理するMaps CoordinateやMaps Engine(2016年終了)が含まれる。またGoogle Earthのエンタープライズ版、Google Earth APIも今年いっぱいで提供が終了する。

つまりGoogleのプラットフォームでカスタム地図を作りたければマイマップを使えということなのだろう。

Googleが解説しているとおり、マイマップにGoogleフォームなど他のドライブ製品からのデータを埋め込むのは簡単だ。また作成した地図はドキュメントなどと同様、 共有したり、ドライブの検索ボックスから検索したりできる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google、マップの交通情報を強化

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メモリアルデー週末の喧騒に間に合うように、GoogleはGoogleマップに交通警報を追加した

Googleはしばらく前から交通〈状況〉を表示していたが、今回のアップデートでは、なぜその経路の方が早いかの説明や、通行止めや交通渋滞の警告、そしてもちろん、それぞれの目的地への代替経路が加わった。

走行中に交通渋滞が発生すると、Googleマップはそのまま走り続けた場合の予想待ち時間をその他の選択肢とともに提示する。

シンプルだが役に立つ。

システムはさらに、過去のGoogleマップ検索データから、この週末みんながどこへ行くつもりかも教えてくれる。昨年の検索トップは、海岸、墓地、ガソリンスタンド、レストラン、家具屋、そしてアイスクリームショップだった。

さらにGoogleは、昨年のデータに基づいてサンフランシスコやニューヨークなど大都市でもっとも人気の保養地も紹介しているので、 ここをチェックされたい。

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[via SlashGear]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

人種差別的いたずらに懲りてGoogleがMapsの検索を大幅アップデート

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Googleは、Google Mapsサービスの位置検索の結果に、人種差別用語など不適切な言葉の不適切な結果が表示されないための対策を、今講じていることを確認した。この問題は今週、黒人差別を表す“n*****”とか“nigga”などの語句の検索結果として、ホワイトハウスが出てきたことに端を発している。

この不手際を詫びるブログ記事でGoogleは、そんな状況が生じたのはMapsサービスの検索がWebのコンテンツを、未検査のまま使っているために、語句と結果とのおかしなマッチングができてしまうためだ、と説明している。それはGoogle本体の検索エンジンと同じ方式であり、そのために検索エンジンでは2007年に、’failure’(失敗)という語句での検索で、結果のトップに(当時の大統領)George W. Bushが出てきたりしたのだ。ただしGoogle検索におけるその種の不具合は、のちに修復された。

Google本体の検索エンジンは、そうやって、ドカン!とやられる“Google爆弾”(Googlebombing)を防ぐための対策が講じられたが、Mapsの方は古いアルゴリズムのままだった、とGoogleは述べている:

弊社のチームはこの問題の修復に真剣に取り組んできました。Google検索のために行った、アルゴリズムの重要な変更をベースに、結果をランキングするシステムをアップデートし、これらの検索の多くに対策を施しました。これは今後徐々に全世界的に展開し、弊社のシステムを時間をかけて継続的に精製して参ります。簡潔に申し上げますと、Google Mapsでこのような結果を皆様がご覧になることがあってはなりませんから、そのことを確実にするために、わたくし共は努力を続けて参ります。

Google Mapsの検索をハッカーが駄目にしたのかもしれない、という説を、Googleのこの説明は、はっきり否定している。

いずれにしても、ユーザが地図に悪質ないたずらをすることに、この合衆国の企業(Google)は神経をとがらせている。先般は、誰もがGoogle Mapsに寄与貢献できるためのツール、Map Makerサービスを、悪質な改ざんが相次いだために閉鎖せざるをえなくなった。それらの中には、Androidのマスコット人形がAppleのロゴにおしっこをかけているイラストもあった。

Map Makerの閉鎖は恒久的ではないが、サービスの復帰がいつになるかをGoogleはまだ発表していない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

黒人差別用語でGoogleマップを検索するとホワイトハウスが表示される―Google、修正を約束

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Googleマップを人種差別語で検索するとホワイトハウスや黒人に関係する歴史的場所が表示されるという問題が発見された。

Huffington Postその他のメディアが昨日(米国時間5/18)報じたところによると、Googleで“nigga house”とタイプするとホワイトハウスが表示されたという。また“n***** king”や単に“n*****”あるいは“nigga”でもホワイトハウスやアフリカ系アメリカ人や少数民族に関連の深い施設が表示された。

最近ハーバード大学を卒業したというBomani Xのツイートによれば、N-ワードによる検索で母校が表示された。

ベイエリアでGoogleマップをN-ワード検索すると、サンノゼ州立大学が表示された。同大学はアジア系アメリカ人が多い。

Googleはマップで人種差別語による検索が可能になっていたことについて、「Googleマップに本来表示されるべきでない不適切な検索結果が表示されたことを遺憾に思い、不快の念を抱かれた皆さんに謝罪します」とコメントした。

今のところまだN-ワード検索でホワイトハウスが表示される。

Change.orgにはGoogleにこの問題を直ちに修正すし、今後類似の問題が起きないよう対策を取ることを求める請願が登録されている。

われわれはGoogleにコメントを求めているところだ。

アップデート:Googleの広報担当者はこう述べた。

「われわれのチームはこの問題を早急に解決すべく行動している」

〔日本版〕N-ワードとは「ニガー」。現在、日本からの検索ではN-ワードでの検索はできなくなっている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoogleがGoogle Mapsのいたずら/悪ふざけ対策に着手…やはり人海作戦か

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Googleによると同社は今Google Mapsのスパム検出システムの改良に取り組んでいる。昨日(米国時間4/24)またあった悪質ないたずらは、ユーザがGoogle Mapsにどんな画像でもアップロードできる機能を悪用し、人気漫画Calvin and Hobbesの不運な偽造ステッカーのスタイルを真似て、Androidのマスコット人形がAppleのロゴにおしっこをかけている様子を描いている。Map Makerアプリケーションのユーザプロフィールページによると、昨日ユーザ”nitricboy“が、その画像をアップロードしたようだ。

そのユーザはGoogle Mapsにこっそり落書きをしたことを、楽しんだらしい。Hacker Newsのポスト*:によると、Skypeのロゴやスマイリー(下図)も、いたずらに利用された。〔*: 見つかったすべてのいたずら画像や不正表示項目等は、今では消去されている。〕

Map MakerはユーザがWeb上で、自発的にかつ自由にGoogle Mapsに寄与貢献をするためのツールだ。たとえば地球上の僻地などには、Google Mapsが利用できるような詳細な既存の地図がない。そこで、有志のユーザが道路や施設などを描き加えるのだ。

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今回の‘おしっこハック’では、画像が「公園」として提出された。場所は、イスラマバードの南西10マイルにあるパキスタンの都市ラワルピンディだった。

Map Makerはクラウドソーシングのためのツールなので、誰もが素材の提供や地図のエディットができる。調整や承認はコミュニティが行う。ただし、いたずらの当人が別のアカウントを作って、その悪ふざけを“承認”できるようだ。もちろん、ユーザは他人のジョークを気に入ったら承認できる。

というわけでGoogle Mapsには、問題が起きて当然の性質がある。

Map Makerを使わずにGoogle Mapsにいたずらすることもできる。

たとえば今月はじめには、誰かがホワイトハウスに“Edwards Snow Den”という社名をつけた(このジョーク、お分かり?)。社名などはGoogleが検証することになっているが、このいたずらでは”1600 Pennsylvania Avenue”という新しい住所まで書き加えられた。

Google Mapsは人びとの信頼度が高いから、社名等を書き加えられることは企業にとってありがたい。Googleは今日発表した声明の中で、ユーザコミュニティから寄与貢献されたコンテンツやエディットは一般的に正しいし、その地域や企業にプラスの貢献をしている、と述べている。Googleにかぎらず、地図制作者がすべての社名等をあらかじめ調べあげてそれらを最初から地図に載せることは、不可能である。だから、クラウドソーシングは地図の充実と進化のために不可欠だ。

ではあるけれども同社は、今後は悪質なエディットの検出、防止、そして処理のための方法を改良する必要がある、と認めている。Googleの広報は、“スパム対策は複雑な問題であり、弊社は継続的に、そのためのシステムの改良に努めている。その中には、不正なエディットを防止、検出、そして取り去るための新しい方法も含まれている”、と述べている。今回のいたずらはマスコミも大きく取り上げ、Googleの”Easter Egg”かもしれない、と推理したところもある。

“このたびの不適切なユーザ作成コンテンツに関してお詫び申し上げます。今弊社は、それを速やかに取り除くべく鋭意努力いたしております”、とGoogleの広報は付け加えている。

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現在同社は、複数のシステムを組み合わせて地図のスパムの検出と防止を行っている。その中の一つ、コミュニティによる警報は、ユーザが不適切なあるいは不正なコンテンツを報告するシステムだ。それもまた、多くのツールの一つにすぎないが。

しかし既存のそういうシステムの割れ目からこぼれ落ちて、実際に地図上に載ってしまった悪質エディットは、結果的にスパム対策システムの今後の改良に貢献する。

Googleが今後、悪ふざけ対策としてMapsにどんな鍵をかけるつもりか、そのあたりはまだ不明だ。そもそも、クラウドソーシングはこれまでうまくいっていただけに、今後の承認過程をボットにやらせるわけにもいかない。良質なコンテンツは、良質なコミュニティから生まれる。コンピュータのアルゴリズムに、良質なコミュニティを作る能力はない。だから今後もますます、人間による取り組みが必要なのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleがエベレスト山周辺のストリートビューを作成…‘ストリート’はどこにもない山道だ

ネパールのクンブ(Khumbu)地方へ旅行する人はあまりいないと思うが、エベレスト山はそこにある。しかしGoogleのStreet Viewのおかげで、そこがどんなところか、よく分かるようになった(ゲームファンなら、あれっ、Far Cry 4背景じゃん、と思うかもしれない)。

この、Googleの最新の力作は、Street Viewとは呼べないだろう。ここはストリートというより、山道だから。Googleは、エベレストの頂上に到着した回数の世界記録(21回!)を持つApa Sherpaと、彼の財団Apa Sherpa Foundation、そしてネパールのNPO Story Cycleとパートナーして、10日間の旅程でこの地域の地図と写真を制作した。その結果として新しいStreet Viewの画像と、これまでよりも良いこの地方の地図が作られた。

それらの画像の中で、エベレストにいちばん近いのはGorak Shepだが、そのほかに、Apa Sherpaが1996年に作ったロッジEverest Summiteer Lodgeの内部の画像もある。また、そのほかのおもしろい画像として、ほかのロッジや、修道院学校、そしてときどき、ヤクの姿もGoogleは捉えている。おかげで、この仮想山道を旅すれば、鷲に襲われる心配はない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


Google、室内マッピング用バックパック「カートグラファー」を披露

ここ数年Googleマップの進化を見守っている人なら、Trekkerをご存じだろう。ストリートビュー用カメラ一式を備えたバックパックで、グランドキャニオンでのハイキングから、南極のペンギンコロニーまで、あらゆる物をマップにする。今日、Googleマップツール・ファミリーに新しいバックパックが仲間入りした:室内マッピング用カートグラファーだ。

カートグラファーでは、 “simultaneous localization and mapping“(SLAM)というプロセスを使用する。これは、自己位置推定と環境地図作成を同時に行う技法で、Googleはこれを、ホテルから美術館まであらゆるもののマッピングに利用しようとしている。

パックパッカーが建物の中を歩くと、フロアプランがリアルタイムで自動的に作られる、とGoogleは言っている。使用者は建物内を歩き回りながらタブレットで追加情報を登録できる(ホテルのルームナンバーや美術館の展示物等)。

すでにGoogleマップには、カートグラファーを使って作られた室内マップが6ヵ所登録されている。サンフランシスコのJW Marriott、San Jose Marriott、Museum of Children’s Arts、ミュンヘンのドイツ博物館の航空部門、San Francisco Marriott Marquis、およびDiscovery Museumだ。Googleによると、39階建てのSan Francisco Marriott Marquisのマッピングに、わずか数時間しかかからなかった。

このバックパックは、最新バージョンのTrekkerと比べて見映えがよいとは言えない。実際その外観は、センサーをいくつか内蔵したメタルプラットフォームにデスクトップPCをネジ止めしたように見える。

しかしここ数年Googleは、改善された室内マップの提供かなり関心を持っており、利用可能地域は急速に増えている。ビルオーナーが自分でマップをアップロードすることもできるようになった。

GoogleがProject Tangoで使っているタブレット(開発者向け)は、非常に高度な3Dセンサーを備え、室内環境のマッピングにも使用できる。しかしGoogleは、このプロジェクトはProject Tangoとは全く別物であると言っている。バックパックには、マルチエコー・レーザースキャナー(Googleの写真を見るとこの4500ドルのユニットが2台) と慣性計測装置が装備されている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


より正確な地図を作るGoogle MapsのGround Truthプロジェクトがついに50か国をカバー

2008年にGoogle Mapsのチームが立ち上げたプロジェクトGround Truthは、Googleが持っている地図データと各地のボランティアの知見を合わせて、もっとも正確な地図を作る、というねらいがあった。そのプロジェクトはささやかにスタートしたが、今日はこれまでカバーしていなかった台湾マレーシアポーランドルーマニア、それにロシアの一部を加えることが発表され、これで計50か国がサポートされることになった。

これらの国では今後地図がより詳しくなり、たとえば、歩行者専用道路や、車の右左折禁止、大学のキャンパスの詳細などもわかるようになる。

Ground Truthでは、各国政府や各種専門機関によるデータや、GoogleがStreet Viewや衛星画像の(コンピュータビジョンアルゴリズムによる)解析から得たデータも利用される。そしてさらに、人間の手作業による訂正や情報の追加が行われる。

以下は、Ground Truthを詳しく説明している長いビデオだ:

また、ロシアと台湾とマレーシアやで地図データをクラウドソーシングしていくためのツールとしてMap Makerが、これらの国向けにも今日から提供される。ポーランドやルーマニアなどそのほかの国ではすでに可利用だ。Googleによると、とくにこれらの国では、ボランティアのコミュニティの努力が、ベースマップをオンライン化していくためにも欠かせない、という。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


営業やドライバーなど外回り要員を地図上で管理/コミュニケできるGoogle Maps CoordinatesがMaps Engine Proのデフォルト機能に

昨年Googleが立ち上げたサービスMaps Engine Proは、それを使って企業が地図上に重要なデータや情報を視覚化できる。これまでは地図を作るだけだったこのサービスに今日から、地図上のデータを管理できるMaps Coordinateというツールが加わる。Maps Engine Proの、1ユーザあたり月額5ドルという料金は、据え置かれる。またこれは、AndroidアプリのMaps Engineでも利用できる。

Maps Coordinateツールを利用すると企業は、営業、修理サービス、配達ドライバーなど外回り要員の現在位置を管理者が知ることができる。各要員のスマホ上ではMaps CoordinateのiOSやAndroidアプリが動き、管理者や配車係などはWebサービスを利用する。このツールはこれまで単独でユーザ一人あたり月額24ドル(年契約なら20ドル)の料金だったが、今回Maps Engine Proに含まれたことによって、別料金は発生しなくなる。

会社でWebサービスの画面を見ている管理者は、各要員のスマホ上のアプリを介して新たな指示を出したり、情報を得たりできる。得られる情報は、現在の仕事の進捗状況などのほかに、顧客のコンタクト情報など、さまざまだ。

2012年の立ち上げ時に、Google MapsのCoordinate担当チームにいろいろ話を聞いたことがある。そのとき、プロダクトマネージャのDan Chuは、Coordinateを、いろんなことが自由にできるツールにしたい、と言った。それは、大企業でも使えるし、外回りが数人しかいない小企業でも利用できるツール、という意味でもあった。

Maps Engine ProからCoordinateを使えるこれからは、たとえば、ビル管理会社はGoogle Maps上にビルの内部を視覚化し、Coordinateを使って作業員に的確な指示を出せる。たとえばユーザからメンテナンスの要請があれば、その現場にいちばん近い作業員を迅速に送り込めるだろう。

Googleによると、今のMaps Coordinateはローンチ時に比べて多くの点で変わっている。しかしこれまでで最大の‘事件’は、2013年1月のiOSアプリのリリースだ。Maps Engineサービスに含まれたことを契機に、さらにいくつかのアップデートを行いたい、とチームは言っている。

Maps Coordinateのユーザデータはないが、Maps Engine Proに含まれて安く使えることになったこれからは、関心を持つ企業も増えると思われる。Googleが過去に紹介したユーザの中には、オーストラリアのArchitectural Windows & Doorsや、プロフットボールチームSan Francisco 49ersなどがいる。

なお、これまではユーザをGoogle Appsのアカウント保有者に限定していたMaps Coordinateだが、これからはGoogleの通常のアカウントから利用できるから、対象となる外回り要員を簡単に増やせる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


エンタープライズ向けマップサービス、Google Maps for Businessが航空写真を販売開始

Google Maps for Businessは大企業や政府、自治体向けにカスタム地図を提供するサービスだ。今日(米国時間7/16)、Googleは、「「このサービスのユーザーはGoogleから直接に航空写真を購入して公共事業のカスタム地図制作、事業の環境への影響の調査、不動産の査定などの用途に用いることができるようになった」と発表した

Googleの航空写真に関しては、これまでもMaps for BusinessのユーザーはMaps APIを通じて利用できたが、単に表示ができるだけで、写真の画像そのものを編集することはできなかった。「大きな組織のユーザーから航空写真そのものにアクセスしたいというような要望が強かった」とGoogleの広報担当者は私に語った。

ユーザーはGoogle Maps Engineを通じて、必要な画像にアクセスできる。念のため断っておくと、この新しいプログラムが取り扱うのは航空写真のみで、衛星写真は含まれない。.

現在Google Maps for Businessで公開されているのはアメリカの大陸部分だけだ。Googleによれば「われわれのサービスのユーザーは連邦政府機関のように、航空写真を自由に利用できるようになった。高い費用をかけて自前で航空写真を撮影する必要はもはやない」という。 またMaps for Businessのインタフェースを利用して写真を入手できる。従来の航空写真の購入方法ようにいちいちファイルをDVDに焼いたりFTPでファイルを転送したりする煩わしがない。

購入ユーザーはウェブアプリのGoogle Maps JavaScript APIなどを利用して自社のデスクトップ地図システムにインポートすることができる。あるいは必要に応じてGoogle Earthにオーバーレイして表示することもできる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Googleマップがついに距離計測ツールをサポート

Googleマップのデスクトップ版にちょっとした便利な機能が追加された(TNW)。 マップのどの部分でもいいから右クリックしてメニューを開くと、メニューの一番下に「距離を測定」というオプションが表示される。

続いて距離を測りたい場所を次々に左クリックしていくと軌跡が追加される。出発点からの合計距離は最後の点に表示される他、左上の検索窓の一番下にも表示される。ジョギングやハイキングの計画を立てたりするのに便利なのはもちろんだが、マップの上に一筆書きでお絵かきするのにも使える。

試してみると、北アメリカの上に宇宙からレーザーでTechCrunchのロゴを描くには7888.36kmが必要だとわかった。2048年ごろには月にレーザー砲を設置して広告を描く会社ができているだろうから、その見積もりを取るのに使えそうだ。

〔日本版〕日本語版Googleマップでも「距離測定」はサポートずみ。始点、終点を含めてどの点もシングルクリックで削除、ドラグして移動ができる。表示を消すには右クリックで「測定を消去」を選択する。途中の点同士の距離は表示されないが、経路には距離の目盛りが表示される。

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Googleのトリビア・クイズ、Smarty Pinsは地図マニアにはたまらない

例によってGoogleからちょっとした楽しい贈り物がある。今回は地図ベースのトリビア・クイズだ。Googleは今日(米国時間7/1)、Smarty Pinsというウェブゲームをローンチした。このクイズは芸術、カルチャー、科学、スポーツなど6分野から地理の知識を試す問題が出される。

これがけっこう面白い。問題はたとえば「ウィンナーシュニッツェルとウィンナーソーセージはこのオーストリアの首都から名づけられました」などという形で出題される。

地図上におなじみのGoogleマップのピンのアイコンが表示されるので、それを適切な場所にドラッグ&ドロップして回答する。答えは国や都市などの場合もあれば、特定の建物や名所であることもある。Googleに取材してみたところ、ワールドカップにちなんでサッカー関連のトリビアも出題されているそうだ。

回答者は開始時点で1000ポイントを与えられており、答えが1マイルずれるごとに1ポイント減点される。逆に速く正解した場合はボーナス・ポイントが与えられる。ポイントを使い果たすとゲームオーバーだ。

私が少し調べてみた限りでは、Googleはこのゲームを作るために特別のテクニックは使っていない。Smarty Pinsはいくつかのウェブ・コンポネントとMaps API、それに標準的なHTML5から成り立っている。デザインはアニメーションとシャドーを多用しているが、最近発表されたMaterial Design準拠ではない。

ゲームはこちらから

〔日本版〕例に挙がっていた「ウィーン」のように簡単な問題もあるが、「エレクトリック・フォレスト音楽フェスティバルの開催場所」というようなGoogle検索しないと分からないような問題もある。この場合は英語版Google検索を使った方が早く目的の情報を探せる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+