Googleマップ、「お気に入り」や「行きたい場所」などをリスト化/共有する機能を実装

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iOSおよびAndroid版のGoogleマップに新しい機能が加わった。お気に入りの場所を登録して保存しておいたり、他の人と共有したりすることができるようになったのだ。初期状態では、「お気に入り」、「行きたい場所」、「スター付きの場所」の3つのカテゴリーで保存しておくことができるようになっている。「バケツリスト」(死ぬまでにやりたいことリスト)を作っておくようなこともできるわけだ。自分で独自カテゴリーのリストを追加することもできるようになっている。

この機能は昨年の秋から、パワーユーザーやローカルガイド向けに公開してテストを重ねてきたものだ。なお、スターをつける機能については、5年以上前から追加されてはいた。

リストを作成して共有できるようにすることにより、Googleマップはソーシャルな要素を持つようになる。GoogleマップのプロダクトマネージャーであるZach Maierも、ソーシャルな要素を持つようにしていきたいとしている。

なおZach Maierは、これまでのGoogleマップは道を見失わないためのツールであった、というようなことも話している。新しい機能を追加したGoogleマップは、決まった道を意図的にはずれ、新しい発見をするためのツールとしても進化させたいと述べている。

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この新機能を使うには、マップ上に表示されたピンをタップして、「保存」を選ぶことで実行することができる。レストランやバーなどでもよいし、公園や駅などの場所でも保存しておくことができる。また、自ら配置したピンの場所を保存しておくこともできる。Maier曰く「大きな公園の中の特定の場所などを示したい時にも便利です」とのこと。

「お気に入り」と「スター付きの場所」の違いがよくわからないという人もいることだろう。べつにこだわる必要もないとは思う。一般的には「お気に入り」というほどではないものの、頻繁に参照する必要のある場所を保存するのに「スター付きの場所」を利用するのだろう。たとえば病院やオフィスなどが「スター付きの場所」になるのだと思う。

テスト中から、独自のリストを作る機能が実装されていたが、一般公開にともなって共有したり、特定のリストをフォローしたりすることもできるようになった。

たとえば近所の「ベストレストラン」をリストにまとめれば、リストを公開して他の人と共有することもできるのだ。もちろん特定の個人や友だちだけと共有数rこともできる。

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リンクを共有したリストでは、リンクをクリックすればリストが表示される。Googleにログインしていれば、リストの内容を確認したり、更新状況をチェックしたりすることができるわけだ。

今のところは、この新機能について他企業と提携して情報を提供するようなことは行なっていない。しかし将来については、他企業と連携していく可能性もあるようだ。たとえばNYT、USA Today、Michelin、あるいはGoogleの保有するZagatなどと、検索結果にさまざまな付加情報を追加するようなサービスについて話を進めているところであるそうだ。

ちなみにこの新機能は、もちろんFoursquareなどと直接に競合することとなる。他にもSoonSpotなど、バケツリスト作成アプリケーションとも競合していくこととなろう。

Googleが実装するリストは、今のところ検索結果に反映されていないようだ(Foursquareは検索できる)。今のところは検索ボックスに文字を入力したさいに、自分のリストがポップアップされるに留まっている様子だ。今後はおそらく検索に対応するようになるのだろう。ちなみに自分のリストおよびフォローしているリストは、オフラインでも参照することができるよういなっている。

Googleによれば、新機能はiOSおよびAndroidアプリケーションにて順次公開しているところだとのこと。ウェブ版でもリンクをたどることで公開されたリストを見られるようにしていくらしい。遠からず、ウェブ版などでもリストに関するすべての機能を公開していく予定であるそうだ。

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(翻訳:Maeda, H

Google、日本で「忘れられる権利」の戦いに勝利

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Googleは日本での長期にわたる法廷闘争に勝った。欧州の「忘れられる権利」裁定に関連するケースだ。

日本の最高裁判所は今日、Googleマップサービス内の中傷とされるコメントを削除するようGoogleに求めた訴訟4件を棄却した。この中には注目を集めた診療所を巡る訴訟も含まれている。2015年4月、千葉地方裁判所はGoogleにコメントを削除するよう命じる判決を下したが、検索の巨人は異義を申し立て、今日それが覆された。

判決はこれらの訴えを棄却した。問題のコメントは合法と見られていることから難しい訴訟だった。診療所のケースでは、Googleマップに付けられた2件のコメントには利用者のネガティブは体験が書かれていたとされる。しかし、診療所はGoogleを名誉毀損で訴えることによってウェブ上からコメントを抹消しようとしていた。

この件は欧州の「忘れられる権利」裁判と似た面もあるが、訴訟内容は同じではない。欧州の一件では、問題の中心は個人の自由にあったが、日本でのGoogleに対する訴訟は企業と個人の両方を含む少数の原告によるものだ。

「この判決で最高裁判所が、現行のプライバシーおよび名誉棄損を定める法に基づき、検索結果から情報を削除する決定は常に市民の知る権利に優先すべきであるという認識で一致したことを評価している」とGoogleがTechCrunch宛の声明で語った。

かつてGoogleは削除命令に反論し、同社は自社規約に反しておらず、市民の重要な目的に役立たっていると主張した。

「我々は、事業主がレビューに返信するためのツールを提供しており、当社のポリシーに反する投稿は削除しているが、オンラインレビューは、肯定的であれ否定的であれ、人々が事業体に関する直接的なフィードバックを書き、それを読むために不可欠なツールだと信じている」と2015年にGoogleは言っている

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google Mapsのエラーでタイの首都バンコク全体が公園になった

夢でなければ、おもしろい話だ。今日(米国時間1/27)Google Mapsは、タイの首都バンコクを含む広大な土地を、世界最大の公園に変えてしまった。

モバイルアプリやWebブラウザーでGoogle Mapsを開き、タイの首都を調べた人は、その都市全体と、その周辺の大部分がグリーンになっていることに気づくだろう。グリーンは草の色、そして公園を意味している。

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グリーンがとても目立つ

これは、バンコクにとっては嬉しい変化かもしれない。同市は大気汚染のひどい上位100都市に選ばれているが、グリーンに変わったのは同市の都市再生努力の結果ではない。どうやらこれはGoogleのミスで、この国のThung Yai Naresuan野生保護区の境界を間違えて描いたためだ、とKhao Sodが報じている。おかげでおもしろい画面になったけど、これでは本物の公園がどこにあるのか分からない。

すでに誰かが直し作業にとりかかっているはずだから、見るなら今の内だ。

世界最大のインターネット企業がタイでドジッたのは、今回が初めてではない。Facebookはクリスマスの直後に、偽ニュース記事に騙されて、バンコクに対してSafety Checkサービスを発動した

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google Mapsのクラウドソースの地図エディティングツールMap Makerが閉鎖、Local Guidesへ移行

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【抄訳】
2008年以降、Google Mapsには、世界中の誰もが地図データを寄与貢献できるツールMap Makerがあった。そのツールが、閉鎖される。Googleはこのプロジェクトのフォーラムで今日(米国時間11/8)、独立のプロダクトとしてのGoogle Map Makerは2017年3月に撤退する、と発表した。しかしGoogle Mapsへのクラウドソースの寄与貢献が終わるわけではなく、それらはGoogleのLocal Guidesプログラムへ移行する、としている。

Local Guides(地域案内)は、今や古くなったMap Makerサービスの現代版、と言えなくもない。

Map MakerサービスではMap上にオンラインのツールとエディターが現れて、誰もが地図情報のアップデートを投稿できる。それをモデレーターが認めたら、地図上に反映される。その重要な目標は、僻地や低開発国など詳細な地域地図のないところで、Google Mapsに道路や事業所などの情報を盛り込むことだった。

しかしご存知のように、Map Makerのクラウドソース機能が悪用される事件も相次いだ。たとえば2015年には、AndroidのマスコットキャラクターがAppleのロゴにおしっこをかけている絵がMap Makerを使ってGoogle Mapsに載った。Googleは、そんないたずらがあるたびに、Map Makerを一時的に閉鎖せざるを得なかった

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そうやってMap Makerがコミュニティの管理で苦労している間に、GoogleはLocal Guides の開発に着手していた

この企画はYelp ElitesのGoogle版とも言われ、ボランティアがGoogle MapsやGoogleの企業リストに貢献すると、ポイントがもらえたり、イベントに招待されたり、新しい機能に一般よりも早くアクセスできたりする。

ポイントは地図への貢献だけでなく、レビューを書いたり、写真をポストしたり、いろいろな理由でもらえる。

またMap Maker独特の機能、たとえば道路をエディットする機能などは、2027年3月の閉鎖以降、Local Guidesで利用できるようになる。機能が可利用になれば、プロダクトのWebサイト: Map Maker Help ForumLocalGuidesConnect.comで告知される。

また今日以降は、Google Mapsに提出されたエディットはMap Makerのモデレーションを経由しない。それは作業を簡素化して、それらのエディットの公開を早めるためだ、とGoogleは言っている。

同じような機能がMap MakerとLocal Guidesの両方にあってもしょうがないし、Guidesの承認プロセスではいたずらを防げそうだから、今回の閉鎖と移行はよろしいけれども、問題は、Map Makerのけっこう高度なエディティング機能が、完全にGuidesでも提供されるのか、という点だ。

Googleはプロダクトの閉鎖を‘春の大掃除’でまとめてやることが多いが、今回のMap Makerの閉鎖は単独かつ静かだ。同じく昨日(米国時間11/7)は、映画サイトGoogle Showtimesが、やはり静かに閉鎖された。

【中略】

以下は、「Google Map MakerがGoogle Mapsを卒業する」と題する発表声明だ:

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

シンガポールで、自動運転大型バスの試験運行を開始

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先週米国では、Teslaのおかげで無人運転技術が日常的現実へと一歩近づいた。しかしシンガポールでは、既にタクシーでの試行を経て、現実世界での大型市内バスまで進んでいる。この新しいプログラムでは、電動ハイブリッドバス2台が、南洋(ナンヤン)理工大学、クリーンテックパーク間で乗客を運んでおり、軽量鉄道のパイオニア駅まで延長される計画もある。

上記のルートは下に埋め込んだGoogleマップで見ることができるが、いずれも比較的短距離だ。大学、クリーンテックパーク間の運行は既に開始されており、試験には2013年から同地区でパイロット運行されている小型電動シャトルバスも参加している。

駅へのルートの方が距離は長く、一般交通との関わりも多い。試験の最終目的は、「交通安全の改善、渋滞の緩和、公害の軽減および人手不足対策」だと、同大学の研究担当VP、Lam Khin LongがChannelNews Asiaに語っているので、試験が成功すれば、今後シンガポールの他の地区へも広がっていくことが期待される。

大学からクリーンテックパークへのルート:

大学からパイオニア駅へのルート:

Via Engadget

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google Mapsが地図の分析/視覚化スタートアップUrban Enginesを買収、‘人の動き’という要素を都市の地図に加える

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これは買収というよりむしろ、古巣への帰還だ。Urban Engines2004年に元Googleの仲良し社員たちが創り、Google VenturesとEric Schmidtに支援された。同社は、都市の交通渋滞に対応して通勤環境を良くすることをねらった。

この前の金曜日(米国時間9/9)に同社は、モバイルの地図の機能性をアップする社名と同名のアプリを立ち上げた。そのアプリの主な特長は、地図まわりの計算処理の高速化、地図への拡張現実(AR)の導入、北米地区主要都市(Boston, Chicago, Los Angeles, New York, Portland, San Francisco, Seattle, Toronto, Vancouver, Washington, D.C.)における地図のオフライン利用、などだ。

Urban Enginesは会社のスローガンとして、物のインターネットならぬ“動く物のインターネット(internet of moving things)”を掲げている。都市の通勤者から集めた情報を分析して、都市の物流ならぬ“人流”をコントロールするのだ。そして今回同社は、そのデータ収集能力とそのためのプラットホームを、Mountain Viewの母艦(Google)に持ち帰る。

ブログに載っている同社の社歴記事によると、その最後の方にGoogle Mapsのチームへの参加が書かれている。“二つの力を合わせて、企業が人の動きをもっとよく理解できるための仕事をしていきたい”、というのが彼らの抱負だ。

彼らの、Googleの中での位置づけについては、まだよく分からないが、彼らがGoogle Mapsに持参するおみやげは大きいだろう。とくに彼らのデータ分析の能力は、Mapsの今後のインフラに貢献するだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

サンフランシスコでの相乗りサービスで、Uberの足元を脅かすGoogle

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Googleがサンフランシスコで独自の相乗りサービスを実施していることを、 ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。この動きはGoogleをUberの直接的な競合にするもので、Alphabet幹部であるDavid DrummondがUberの取締役会を辞任した、という最近のニュースとも整合する。WSJによれば、Googleの新製品は5月にパイロットプロジェクトが開始され、Googleが所有するWazeアプリを使用して相乗り希望の通勤者をつないでいる。

この計画はおそらくこの秋には全サンフランシスコ居住者に対してオープンになると言われている、その先に見込まれる拡張を見越してのことだ。そしてUberとは違い、これは同じ方向に向かうドライバーと乗客を一緒にするための、マッチングサービスの性格が強いものである。料金もまた安くなる ‐ WSJのレポートでは、このピアツーピアの共同運行アレンジをGoogleは意図的に安くしていると述べている。UberやLyftのように専用の資格を持つプロのドライバーが参加したくなるようなものとは対照的だ。

これまでのWazeの運用モデルは、クラウドソーシングナビゲーション情報を経由してドライバ同士をつなぐことに焦点を当てていた。ユーザーは、事故、沿道障害物、嵐や交通渋滞のようなものをレポートし、それらは他のドライバー間ですぐに共有されている。Googleは、2013年にWazeを買収した直後に、そのクラウドソーシングナビゲーションデータを主にGoogle Mapsの中で使い始めた。

パイロットプロジェクトでは元々Googleを含む、サンフランシスコに拠点を置く2万5000の大規模なハイテク企業の従業員に乗客を制限しており、1日の乗車数は2回までとされていた。WSJによれば、新しい拡大により、ドライバーも乗客も等しく「Wazeアプリの利用者なら誰でも」利用できるようになる。

UberとGoogleが採用するドライバーのモデルは異なっているが、その究極の目標はおそらく同じである:無人タクシーだ。Googleは、相乗りモデルの中に自動運転車を投入することを考えていると言われている。そして、WSJも触れているが、Googleの最近のビジネス組織変更は、自動運転車を最高の状態で市場に投入するにはどうすればよいかをGoogleが真剣に考えていることを示唆している。

かつてGoogleとUberは、非常に密接な関係を持っているように見えた、その中にはGoogleからオンデマンド乗車会社への相当額の投資や、Google Maps公式アプリの中に、Uberを移動オプションの追加モードとして取り込むようなアレンジなども含まれていた。

最近ではしかし、この関係は変容した。信頼できる情報源によれば、内部的にはUberはGoogleの地図製品への依存度を完全になくそうと真剣に努力している最中だそうである。これはフィナンシャル・タイムズが7月下旬に報告した内容とも一致する。

より詳細な情報を求めてGoogleに問い合わせを行ったが、彼らは私たちの要請に対して反応していない。

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(翻訳:Sako)

Google MapsのStreet Viewの画像が大幅に改良、奇怪な画面がほぼなくなる

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Googleが、Google MapsのStreet Viewのレンダリングを改良する大量のアップデートについて、同社のデベロッパー・ブログで詳しく述べている。それらは主に、MapsのJavaScript APIの手直しだ。

改良の一例として、場所から場所への移動がよりスムーズになったことが挙げられる。それはフレーム数(コマ数)を増やし、アニメーションのロードを良くしたためだ。これまでは前の画像を繰り返すことが多くて、ぎくしゃくした遷移になっていた。今回はあえて画像の解像度を落としてコマ数を増やし、焦点を正確にし、輪郭がぼけることを防いでいる。

オブジェクトのモデリングのアップデートにより、あらゆるパースペクティブ(遠近法)に対応できるようになった。そのため、以前の(下図左の)世界の終わりのような画像が、右のように正常になった。

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新しいレンダリングシステムはWebGLを使用し、モバイル上で魚眼レンズ写真のようになっていた画像(記事冒頭図左)が、直線状になった(右)。またモバイル上ではユーザーの動きをセンスして、それに合わせてStreet Viewの景色画像を変えていく。またデスクトップでは、座標システムが別のカメラへの切り替えを正しく検知する。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google Mapsの3D画像を利用する世界探検アプリ、まず、雪男の子になってヒマラヤ山脈を踏破するバージョンがローンチ

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Googleが今日(米国時間8/1)、子どもが地図と3D画像を使って世界を探検するアプリケーションをリリースした。この新しいAndroidアプリを同社は“実験”と呼んでおり、Google Mapsのヒマラヤの3D画像を利用するが、3Dのシーンをズームして動き回ることをよりおもしろく、参加性のあるものにするために、ゲームの要素も加えている。

Verne: The Himalayas,”と呼ばれるこのアプリには、Verneという名のキャラクターが登場する。彼は身長500フィートの雪男の子だが、とてもフレンドリーで、ヒマラヤのシーンを歩きまわる。雪男だからエベレスト山にも登れるし、凍った湖でスケートし、ヤクを追いかけ、ジェットパックで飛行し、ヒマラヤの楽器を演奏し、さらにもっといろんなことをする。

ユーザーが教育的な情報を見つけることもできるが、それを子どもに言っちゃだめ! 情報は合成音声で語られ、“ヒマラヤは世界最大の山脈だよ”、などの、ちょっとした事実を教えてくれる。

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Mapsを舞台とするアプリケーションの中でキャラクターにいろんなことをさせるのは、世界はいろんなやり方で経験できるんだよ、と子どもに教えることがねらいだ。子どもたちは過去にGoogle MapsやGoogle Earthで3D画像を見たことがあっても、そこを自分流儀で歩きまわる、という発想はしなかっただろう。

“Verne: The Himalayas”は、Googleの社員たちが自分の子どもでテストしながら作った。そしてGoogle Mapsの3D画像と、ゲームエンジンのUnityを使って制作した。このアプリのWebサイトは、そう説明している。

今はヒマラヤだけだが、最初のうちの何度かは、子どもたちは、自分で登山したり、空を飛んだり、スケートしたりすることを楽しむだろう。でもしかし、十分に遊んだら、今度は別の場所へ行きたいだろうね。だからこの3Dマップを利用する世界探検アプリが、今後本当に世界各地に展開されれば、いわばGoogle Earthの子どもバージョンが出来上がる。そう、願いたいね。

“Verne: The Himalayas”は今のところ、Google Playで無料ダウンロードできるAndroidアプリのみだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

リオデジャネイロオリンピック開幕間近。もちろんGoogleも準備完了

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いつの間にやら「まもなく」オリンピックの時期となった。ソファーに座っていろいろな競技についてのニュースをチェックしてきたあなたの努力も、いよいよはれ舞台で活用できる日が近づいているわけだ。Googleも準備万端整えて、さまざまな人の愉しみを支援してくれようとしている。

Google以外もオリンピック関連コンテンツをフィーチャーする昨今だが、Googleはより簡単に、オリンピックを一層楽しむための仕組みを提供しようとしている。検索で得られる結果についても当然ながらオリンピックを意識したものとなっている。個々のアスリート情報、種目別の結果、メダル獲得数や国別の試合スケジュールなども表示されるようになった。モバイル版のGoogleアプリケーションでは、オートアップデートの機能も加えられている。

この動きに(もちろん)YouTubeも加わっている。YouTubeはリオデジャネイロに15名を派遣して現地の様子を伝えようとしている。また60ヵ国のメディアと協力して、ハイライトを提供することにもなっている。たとえばAmerica MovilやNHKなどとも提携していて、Googleの検索結果にもビデオ情報が反映されることとなる。さらにはGoogle Mapを使ったハイライト情報も提供されることとなっている。

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(翻訳:Maeda, H

Google Mapsが各種の場所情報を一般ユーザーからクラウドソーシング、10億人の編集者がいる地図出版事業だ

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Googleの今朝(米国時間7/21)の発表によると同社は、ユーザーの力を借りてGoogle Mapsを改良しようとする動きを、さらに強めていく。それは、いくつかの新しい機能によってユーザーがもっと容易に詳しい位置情報を共有できるようにしたり、ほかの人が提案した編集の正否を確認できたり、というものだ。すでにこれらの変化を経験しているユーザーも多いが、今日Googleはそれらをオフィシャルにして、より広範な展開に備えている。

Mapsのアップデートは毎日“何百万”もやってる、とGoogleは言うが、あらゆる位置の情報が詳しくて正確、とまでは行っていない。そこで多くのユーザーに頼って地図サービスを改良していこう、という話になったのだ。

これからはユーザーが、欠けている場所(お店、施設、古蹟、etc., etc.)を加えたり、iOSやAndroidのGoogle Mapsアプリから、あるいはGoogle検索の中で、企業やお店の情報を訂正したりできる。すでにメニューには、”Suggest an Edit”(編集を提案する)や”Add a Missing Place”(欠けてる場所を加える)などの項目がある。

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ただし、編集はすぐには反映されない。一人のユーザーの入力がそれだけで正しいとは限らないからだ。

新しい編集が提案されると、ほかのユーザーの画面にその提案の内容が表示され、その提案の正否を投稿できる。十分に多い人たちが同じ情報を“正”と評価したら、地図に載る。ただしそれができるのは、今のところ、AndroidのGoogle Mapsと、iOSおよびAndroidのGoogle検索(Google Search)のみだ。

また、お店の情報も住所と営業時間だけでなく、もっと充実させようとしている。

今ではGoogle Mapsアプリがレストランなどを探すために利用され、Yelpの対抗馬になりつつある。Googleはこれまでも、レストラン情報の充実に努めてきた。今では営業時間、値段、メニュー、まわりの環境などなどの要素で今日夕食を食べる場所を探せる。

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しかしこれからは、従来のようにGoogleの内部的情報努力によってではなく、一般ユーザーの情報提供によって、飲み会に適しているか、とか、健康食や菜食メニューがあるか、などより細かいリアルなことが分かるようになる。この機能はGoogleのモバイル上の検索のほか、AndroidのGoogle Mapsにもある。

お店や企業の情報をGoogleがクラウドソーシングで集めるのは、これが初めてではない。昨年はお店のレビューや訂正情報を頻繁に投稿してLocal Guideの内容充実に貢献した人にご褒美を進呈する制度を始めた。

そして今回からは、これまでのクラウドソーシング努力を一挙にすべての一般ユーザーに拡大する。すべての一般ユーザーといえば10億人以上いるから、Google Mapsには膨大な数の編集者が存在することになる。すでにあなたの画面ではGoogle MapsやGoogle Searchにこれらのメニュー項目があるなら、あなたも立派に、編集者の一人だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Googleマップ・アプリ、簡単に複数目標の設定が可能に―タイムラインにメモも書ける

Camping site with a caravan and a four wheel drive parked under a tree by the Darling River in Australia.

Googleマップのモバイル・アプリがウェブ版マップと同様に複数目標の設定が簡単にできるようになった。夏休みのバカンス旅行でこの待望の機能を使えばルートに好きなだけ観光スポットを追加できる。訪問するスポットの順序を入れ替えるのも簡単だ。

新機能はまずAndroidアプリに追加されるが、iOS版もそれに続く予定だ。

Google Maps

この夏のアップデートでGoogleは大忙しだろう。今週に入ってGoogleはEarthとマップで表示される衛星写真の画質を強化することを発表している。

Googleはまたユーザーが旅行したルートのいろいろなスポット、夏に氷を切り出せる不思議な氷鉱山やアディロンダックの避暑地の名物のアウトドア・チェアーやらをタイムラインで思い出せるようにした。先週の水曜日に何か面白いことがあってもたいていは細かいことを忘れてしまう。マップの新しいタイムライン機能を使うとテキストや写真でそうした思い出を家族や友達と簡単に共有できる。つまり訪問した場所や活動に自分のメモを付加できるようになる。残念ながらこの機能は当面Android向けに限られるようだ。

そのうちGoogleマップで複数惑星を目標にした旅行ルートが組めるようになるかもしれない。その旅行にかかる時間も計算してくれるといいのだが。

 

〔日本版〕Googleのブログによると、マップ・アプリの右上のメニューにAdd a stopというオプションが追加される〔訳者の日本版マップではまだ追加されていない〕。従来の「目的地を追加」と同じ手順で自由に中間の目的地を設定できるようになるとしている。メニューからの長押しで目的地の順序を入れ替えることができる。また従来タイムラインでは訪問した場所しか編集できなかったが、ユーザーが訪問した場所や撮った写真にメモを付加できるようになった。目的地などについても有効なので将来の計画を立てたり、自分へのリマインダーを書いたりするのにも使える。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Googleが衛星画像処理をアップデート―Earthとマップの写真がさらに鮮明に

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数年前、Googleでは、衛星写真を貼り合わせるときに雲を除去する技術を開発し、Google Earthやマップのユーザーは以前より広い範囲を衛星写真で見ることができるようになった。今日(米国時間6/27)、Googleはさらに進歩した雲などの除去技術を開発し、NASAとランドサット8(USGS)の撮影した衛星写真に適用を開始した。

Googleが最初にこのテクノロジーを適用したのはランドサット7号のときだった。以來Googleは 雲などの自然現象だけでなく写真のノイズのような邪魔物も取り除く画像技術を進歩させ続けている。

ランドサット7号が撮影を始めたのは2003年以降だが、ハードの不具合により、対角線状に画像データの欠損が生じていた。それでも当時入手できる最良の衛星画像てあったため、Googleは画像の欠損を補完する技術を開発せざるを得なかった。Googleでは膨大な数の画像を解析して欠損部分を他の画像で補うことに成功した。この地表のタイムラプス映像にほ同様の技術が用いられている。

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2013年に打ち上げられたランドサット8からの衛星画像は「はるかに精細度が高く、色も自然で、撮影回数はこれまでになく多い。ランドサット7の2倍の映像を毎日送ってくる」とGoogleは今日のマップのブログで発表した

これまで同様、Google Earthの映像には雲が映らないが、この処理にはペタバイト級のデータ・マイニングが行われている。これは700兆ピクセルのデータ処理であり、「われわれの銀河に存在すると推定されている星の数の7000倍のピクセルだ」と数字を愛好するGoogleはユーモラスに付け加えている。

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アップデートの結果、Googleの衛星写真はこれまでよりずっと鮮明になり、ぼやけていた箇所がはっきりした。たとえばニューヨーク市を見下ろすと、高層ビルだけでなく、高層ビルが落とす影やセントラルパーク内の野球場などを見ることができる。ランドサット・プログラムは1972年の運営開始以來、地表の変化をモニターし続けており、データを広く一般に公開している。Googleが常に最新の衛星画像を利用できるのはこのためだ。

新しい衛星画像はGoogle Earthで公開済み。Googleマップでも衛星画像のレイヤーを開けば見ることができる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google、イディタロッドの犬ぞりレースをストリートビューで公開

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アラスカは世界で最も苛酷な耐久イベントのふるさと。Iditarod[イディタロッド]は米国最北の州を横断して荒野を1000マイル以上走り続ける犬ぞりレースだ。実際にレースを見る(あるいは参加する)ことのできる人は殆どいないが、今やレースの一部を体験することができる ― Googleストリートビューの力を借りて

昨年Googleは、ストリートビュー撮影用のトレッカーを、1984年のイディタロッド勝者、Dean Osmarが操るそりに乗せた。物事は、しかし計画通りには運ばない。Googleによると、そりは3回クラッシュしたそうだが、状況を察するに下の画像で手はまだ体にくっついている。

天気も理想的とは言えず、レース主催者は、第1区間をアンカレッジの伝統的スタート地点からフェアバンクスへと移動せざるを得なかった。2015年のレースには、アンカレッジを周回する11マイルのぬかるみコースがあった。

いくつかのわかりやすいプロジェクトへの取り組みを経て、最近Googleのストリートビューチームはゲームの難度を上げた。例えば数ヵ月前にGoogleは、世界最大の鉄道模型の画像を、さらにはモンブランや、ヨセミテ公園のエルキャピタンの画像を公開している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleマップの「立ち寄り地を追加」機能 、iOSでも利用可能に

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昨年秋Googleは、長らく要望されていた機能をGoolgeマップに 追加し、移動経路に ― ようやく! ― 立ち寄り場所を追加できるようになった。これで最終目的地へ行くまでの間にガソリンスタンドやレストランに立ち寄るルートを設定できる。しかしこの機能は当初Android端末でしか利用できなかった。今日(米国時間2/29)Googleは、同機能がどのiOS端末でも利用できるようになったと発表した。Googleマップがナビゲーションを提供している全世界で100ヵ国以上が対象だ。

機能そのものは、Google傘下のナビゲーションアプリであるWazeには、かなり前から備わっていたが、Googleマップにはまだなかった。

Googleがこのような基本的機能をナビゲーションアプリに追加するのにこれほど時間がかかったのは驚きだ。どこかへ行く途中にトイレ休憩を取るのは普通の行動だが、これまでは立ち寄り地までの経路を設定し、そこから最終目的地まで新たな経路を設定する必要があった。しかもナビゲーションが分割されることによって、どのガソリンスタンドやレストランを通れば経路に無駄がないかを知ることが難しかった。

新しい”add a stop”[立ち寄り地を追加]機能は実にシンプルだ。ナビゲーションモードに入ると、画面右上に拡大鏡アイコンが表示され、押すと、ガソリンスタンド、レストラン、食料品店、コーヒーショップ等様々な立ち寄り候補地が表示される。その他の場所を検索して追加することもできる。

安全のために、マイクロフォンボタンを押して、タイプする代わりに音声で入力することもできる。そうすることでハンドルを握っている時にもすばやく簡単に利用できる(もちろん運転中は電話をいじるべきではないか、やっている人は多い)。

地図上に表示された場所の選択肢には、店の評価と追加所要時間が表示されているので、最良の選択をすることができる。

本機能はAndroidでは既に利用できていたが、今日から全世界のiOSユーザーにも公開される、とGoogleは言っている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Android版Googleマップ、さらに専用カーナビに近づく―自宅や勤務先を記憶

2016-01-14-googlenavi

最近、Uberが私の行動パターンに関心を持っているのに気づいた。たとえばUberの車を呼ぼうとしてアプリを開くと、目的地として私の自宅や勤務先が真っ先に表示される。

今日(米国時間1/13)、こうした例にならって、GoogleもAndroid版マップのナビに同様の機能を付け加えた

Googoleマップを運転モードにすると、最初に自宅、勤務先、それに最近訪れた場所の履歴が行き先の候補として表示される。これに最初に気づいたのはAndroid Policeだった。 Google Nowに似ているが、マップのナビ・モードはきわめて「プロアクティブ」で、つまりユーザーの現在位置付近の交通状況や可能性のある行き先への経路を予め調べて表示してくれる。

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もちろんユーザーは今まででおり行き先を住所で入力することもできる。しかしGoogleマップはその週、その日、その時間などにおけるユーザーの行動パターンから可能性の高い行き先を候補して挙げてくる。Googleの予見能力のおかげでユーザーは大いに便利になった。

たとえば、ユーザーがウィークデーには必ず会社の帰りにジムに寄っていくとしよう。会社の駐車場でAndroidのGoogleマップをナビ・モードで開くと、Googleは日頃の行動パターンからユーザーの行動を予知し、ジムが行き先の第一候補として選ばれている。

ユーザーはマップを開いてカーナビ・モードに入ってもいいし、カーナビ・モードのアイコンを別にショートカットとして作ってホーム画面に配置してもよい。

過去何十年もの間、多くのソフトウェアがユーザーから出来る限り多くの情報を集めようとしてきた。検索精度などの改善に役立つからだ。しかし最近になってGoogleその他の企業は、単にデータを集めるだけでなく、ユーザーの生活を積極的に改善するような形で集めたデータを処理して提供するようになってきた。

いわば「ユーザーが質問する前にGoogleは答えを知っている」状態だ。

今回の改良はAndroid版Googleマップにとって小さな一歩かもしれないが、Google Nowに最初に現れたトレンドの一部であることは間違いない。この方向への改良はさらに続くに違いない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Googleマップ、iOSアプリでも店の混雑時間帯やガソリン価格を表示

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ホリデーショッピングの計画に間に合わせるべく、GoogleはGoogleマップのiOSアプリをアップデートして、店がいつ一番混雑しているかを教えてくれるようになった。この情報を武器に、消費者は混雑を避けるためにいつその店へ行くべきかを計画しやすくなる。この機能は小売店だけでなく、一般に客が店の「ラッシュアワー」を気にするような場所ならどこでも対象になる。つまり、コーヒーショップ、レストラン、食料品店、トレーニングジム等々だ。

さらに、近くのガソリンスタンドを検索した時には、ガソリンの価格も表示される。

Googleが初めて店の「人気」時間帯を追跡するようになったのは今年の7月で、Goolge検索に機能が追加された。Googleで店を検索すると、Googleマップアプリのユーザーから収集した匿名データを使って、いつその場所が混雑しているかをグラフで示した。この機能が9月にAndroid版Googleマップにも追加されたが、今日までiOSには来ていなかった。

一方、ガソリン価格の追跡もまずAndroidに登場した新機能だ。今年10月、Googleは新機能を発表し、Android版マップ利用者は経路の途中にガソリンスタンドやコーヒーショップを追加できるようになった ― アプリは最終目的地に着く前にそこへ案内する。

この機能が登場した際、追加経由点にガソリンスタンドを含めるとガソリン価格が表示されるようになった。

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小さな機能追加ではあるが ― GoogleはiOS版の変更について公式発表すらしていない ― これはGoogleマップにとって、OSに深く統合することのできないiOSデバイスでのライバルAppleマップとの競争を有利にするものだ。

今やマップアプリは、地図とナビを提供するだけでは十分ではない。価格、写真、営業時間、混雑時間帯等の追加情報によって、モバイル消費者が他社製より自社アプリを選ぶよう仕向ける必要がある。

店舗に関するデータの収集を強化するために、Googleはこの11月に「ローカルガイド」プログラムを拡大し、マップユーザーなら誰でも、店舗情報の誤りを修正したり、アプリでポップアップする「そこは静かですか?」「家族で行きやすい場所ですか?」等の質問に答えることによって、店の詳細情報を追加することに協力できるようになった。

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現在同プログラムには、店がどのくらい混雑しているかを尋ねる質問が追加されている ― Googleが既に集めている様々な匿名データの新たな追加項目だ。

Googleマップのアップデート版はiTunes App Storeにある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleマップに重要アップデート―途中でガソリンスタンドや別会社に立ち寄れるようになった

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今日(米国時間10/20)、GoogleはGoogleマップのモバイルアプリに重要なアップデートを行ったことを発表した。 ついにマップのユーザーは目的地へのナビゲーションを中断せずに車にガソリンを補給できるようになった。

Googleマップの新バージョンでは、 ユーザーはナビゲーション・モードを有効にしたまま、経路の途中でガソリンスタンド、コーヒーショップ、コンビニ、ファミレスなどの施設を探して立ち寄ることができる。望みの施設を発見した場合、最終目的地はそのままで「途中立ち寄り地点」としてナビに追加できる。

Googleに買収されたクラウド地図アプリのWazeは昨日(米国時間10/19)、 大幅にアップデートされ、同様の機能が追加されている。だが、Googleマップ本体にこうした複数目的地点の登録機能を望む声は依然から強かった。

立ち寄り機能にアクセスするには、ナビ・モードでトップ右隅に表示される虫メガネのアイコンをタップするだけでよい。ドロップダウンメニューが開き、ガソリンスタンド、レストラン、コンビニ、コーヒーショップなどのメニューが表示される。メニューの最後には「別の場所を探す」というボタンがある。多数の会社を次々に訪問しなければならないときなどはこちらを利用すればよい。.

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マイクのアイコンをタップすれば音声コマンドでこの機能を利用できる。運転中に立ち寄る場所を思いついたような場合、これを利用する方が簡単だし、ずっと安全だ。Googleアプリの情報に詳しいAndroid Policeによれば、立ち寄り場所を設定するとGoogleマップは、自動的に立ち寄り待機モードに変わり、車がその場所から10秒以内に近づくとカウントダウンで秒読みしてくれるそうだ。また同ブログは新バージョンの専用SDKをダウンロードしてテスト中だという。

世界の地理情報を組織化するという大目標から比べれば小さいことかもしれないが、Googleマップに複数目標を設定する機能が欠けているのはユーザーにとって大問題だった。ユーザーは多くの場合、A地点からB地点に直行するだけではすまず、何らかの途中立ち寄りを必要としているのだ。

これまでGoogleマップでどこかに立ち寄ろうとすれば、その地点を新たな目標として設定しなければならなかった。つまりそれまでの目標地点はいったん解除されてしまう。この仕組みではいくつかのガソリンスタンドに立ち寄って一番安い店でガソリンを入れようなどということもできなかった。

しかし新しいGoogleマップではガソリンスタンドを指定すると目標への沿道に近い店を候補として多数表示してくれる。またGoogleブログの記事によれば、沿道のガソリンスタンドが料金をインターネットに公開していればその情報も表示されるというから便利だ。

新機能は、当然ながらまずAndroidのマップ・アプリで公開される。数週間後には「他のプラットフォームにも導入される予定だ」というのはiOS版のことを指しているのだろう。

…私の場合、それはどちらでもよい。iOS版のアップデートに時間がかかるようならスマートフォンをAndroidに切り替えるだけだ。いやまったくこの新機能はありがたいこことだ。

〔日本版〕訳者のAndroidにはまだこの新機能は来ていないが、できるだけ早く日本でも提供して欲しい。複数目的地の登録ができないというGoogleマップ最大の問題が解消されることになる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

デベロッパが自分のアプリを簡単に宣伝できる簡易広告プロダクトをGoogleがローンチ、広告効果のレポートも提供

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デベロッパが自分のアプリを簡単に宣伝できるための広告プロダクトUniversal App Campaignsを、Googleは今年5月のデベロッパカンファレンスI/Oで発表した。ほぼ半年経った今日からは、このサービスをGoogle Playのデベロッパコンソールで実際に利用できるようになった。同時にデベロッパは今後、Play Store上のアプリの順位や、プロモーションの効果を見ることができる。

Universal App CampaignsがGoogleのそのほかの広告プロダクトと違うのは、使い方が簡単なことだ(細かいコントロールを犠牲にして)。広告キャンペーンはGoogle PlayやGoogle Search(検索)に出るほか、YouTubeや、もっと広いGoogle Displayネットワークにも現れる。

Google PlayのプロダクトマネージャEllie Powersが最初の発表のときに、デベロッパがキャンペーンの予算総額とユーザ一人あたりの広告費予算を提示すると、あとはGoogleが広告の出稿をよろしくやってくれる、と説明した。

広告に利用する画像やビデオや説明は、Play Store上のものを流用する。それらの情報に基づいて、さまざまなフォーマットの広告が作られる。キャンペーンはデベロッパができるだけ多くのダウンロードとインストールが得られるよう、出稿先などを自動的に最適化される。

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この新しい広告キャンペーンサービスと並行して、ユーザ獲得パフォーマンスのレポートも今日から提供される。デベロッパはGoogle Analyticsを使わなくても、デベロッパコンソールでPlay Storeにおけるアプリの順位の変化などを調べられる。

ほかに、リスティングページのビジター数や、そのうち何人がアプリをインストールし購入したかも、このレポートで分かる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

GoogleマップがApple Watchにやってきた

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今日(米国時間9/29)Googleのプレスイベントで数々の新製品と改訂が発表され、新しいスマートフォンNexus 2機種、Chromecastデバイス2機種、Androidタブレット等が登場したが、直前までベールに隠されていたのが、iOSプラットフォームにやってきた注目のアプリケーション、GoogleマップのApple Watchアプリだ。

iTunes App StoreのGoogleマップiOSアプリのアップデートを通じて、Googleは同社の人気マップアプリ(Appleファンでさえ優先的に使っている)のApple Watch版を静かに公開した。

新しいWatchアプリは、スマートフォン版Googleマップの簡易版であり、はるかに高機能でリッチなスマホ版のコンパニオンアプリとして動作する。

Watchアプリでは、「自宅」や「職場」等の保存済み場所への経路をボタン1つで見ることができる。また、iPhoneで経路を指定するとすぐに同期してApple Watchで使えるようになる。

Screen Shot 2015-09-29 at 5.03.35 PMiPhoneで使える移動手段すべてに対応し、車、徒歩、自転車、および公共交通が利用できる。

また、最近使った経路は「自宅」および「職場」ボタン下のリストに保存されていく(これはiPhoneを取り出すことなく使える機能の一つ)。

しかし、Appleの内蔵マップアプリとは異なり、Googleのアプリは経路を教えてくれるだけで、実際のフルカラー地図が見られないのは残念だ。代わりにブルーの矢印が、進行方向を距離と次の曲がり角と共に英語[日本語]で知らせる。

それでも注目すべきアプリであることに変わりはない。なぜならそれはGoogleの詳細で正確なマップ機能をApple Watchにもたらさすだけでなく、Googleが競合スマートウォッチ向けに作ったわずか2つ目のアプリだからだ。

最初のアプリ、「Googleニュースと天気」は比較的飾り気のないアプリで、どちらかというとGoogleがApple Watchとその関連機能を実験するためであり、Apple Watchオーナーにとって役立つものを作ろうとしたわけではないように思えた。Googleマップは、少々未完成な感は残るものの、明らかにもっと魅力的だ。

Apple Watch版Googleマップの公開は、GoogleがAppleのプラットフォームを真剣に考え始めた兆候だ。それは今後他のGoogleアプリもApple Watchに載る可能性があることを意味している ― (願わくば)GmailやHangout等のトップアプリが。

アップデートされたiOS版GoogleマップはiTunesで公開中

Apple Watchサポートに加えて、アップデート版では移動手段毎の到着予定時刻の比較、企業への電話、場所のリストから道順を見る、通知センター用nearby transitウィジェット等の機能が追加されている。

Screen Shot 2015-09-29 at 5.18.44 PM

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook