SmartHR Insuranceが確定拠出型年金事業「bowl」から撤退

人事・労務のクラウドサービスを手掛けるSmartHRは、子会社であるSmartHR Insuranceが2019年中にローンチすると表明していた確定拠出型年金事業「bowl」から撤退することを明らかにした。開発チームはすでに解散している。

共同創業者の1人である上谷真之氏も自身のTwitterで事業撤退と自身の退任ついて言及している。

SmartHR Insurancは2019年1月にSmartHRの子会社として設立され、SmartHRのCEOである宮田昇始氏とKyashでVP of Productを務めた経験を持つ重松泰斗氏の2人が代表取締役を務め、確定拠出年金や保険を駆使して「お金の不安」を解消し、いわゆる老後2000万円問題の解決を目指すことをミッションとしていた。撤退した事業名であるbowlを含む「https://www.bowl-app.com」のウェブサイトはすでにアクセスできなくなっているが、代表の重松氏を含めたメンバーは新しい事業に再チャレンジするとのこと。今後の同社の展開に期待したい。

関連記事:労務管理のSmartHRが保険領域に参入、年内に第一弾プロダクト

AtlassianがJira Service Deskの多部門利用に応えてテンプレートとワークフローを専用化

Atlassian(アトラシアン)が今日(米国時間11/1)、HR(人事)や法務、ファシリティーズなど、企業内の各チームの目的別に構築したJira Service Deskの一連のテンプレートとワークフローを発表した。6年前にJiraのバージョンとしてスタートしたService Deskは、主にIT部門が対象だった。しかしAtlassianはTwitterやAirbnbなどで、企業内のほかのチームがそれを採用し使い始めていることに気づいた。今日のアップデートで同社は、そういうチームが自分でカスタマイズしなくてもJira Service Desk容易に使えるようにした。当面の対象チームは法務と人事とファシリティーズ関連だ。

同社のITプロダクトのトップEdwin Wongは次のように述べる。「最近の6年で分かってきたのは、特定の部門にとらわれない本当に良質なサービスを提供しなければならないということだ。企業の社員たちの役に立つ優れたサービスをうちなら提供できる、という感触がますます強くなってきた。以前は、社員がサービスに期待するものにそれほど本気で対応しなかった面があるけど、今の消費者向けサービスの質の高さを見ると、職場でもこれぐらいのものが必要だし、求められていると思わざるをえない」。

しかし彼によると、サービスチームの多くがそんな体験を提供できるだけのツールを持っていない。そして、にもかかわらず彼らは、自分たちのワークフローを効率化するためのツールを求めている。人事では、新人教育がその典型的な例だろう。手作業から、もっと自動化された現代的なやり方に移行したい。Jiraには彼らがそれをできるための十分な柔軟性がすでにあるが、今度の新しいテンプレートはそのプロセスを体系化している。

Wongが強調するのは、仕事の流れを追跡し記録するだけでなく、チーム全体を管理して彼らに一箇所にすべてがある集中的な情報ハブを提供することが重要だ。Wongは曰く: 「顧客が抱えている大きなチャレンジは、これが欲しい、これをやりたい、と思ったときに、どこにそのための情報があるかを知ることだ。新人社員が入社したとき、新しいラップトップを与えなければならないけど、どこにそれを要請するのか? バスルームに問題が起きたときと同じく、ファシリティーズに言えばいいのか?」

Atlassianが上記3部門から始めるのは、それらがいちばん、緊急のニーズを抱えているからだ。でもいずれ、他の部門でも同じことが必要になってくるだろう。

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未来のERPを志向するWorkdayが調達プラットホームのScout RFPを買収

企業の財務と人事管理をクラウドサービス(SaaS)で助けるWorkdayは米国時間11月4日、オンラインの調達プラットホームであるScout RFPを5億4000万ドル(約587億円)で買収する合意に達したと発表した。PitchBookのデータによると、同社はこれまでに6000万ドル(約65億円)あまりを、調達前の評価額1億8450万ドル(約200億円)で調達している。

この買収以前にWorkdayには既存の調達ソリューションとしてWorkday ProcurementとWorkday Inventoryがあるが、Workdayのプロダクト最高責任者(CPO)であるPetros Dermetzis(ペトロス・デルメツィス)氏はブログで「Scoutは同社に顧客のためのより完全なソリューションを与える」と表明している。

彼によると「サプライヤーと戦略的優位性の重要性が増している中で、Scout RFPの買収によりこのクラス最良の戦略的ソースによる総合的な調達サービス(Source-to-Payソリューション)を提供できる。これにより企業の調達部門の戦略的重要性を上げ、調達機能の変化を促進する」とのこと。

Constellation Researchの創業者で主席アナリストのRay Wang(レイ・ワン)氏によると、Workdayはクラウド上のエンドツーエンドのバックオフィスプレーヤーを目指してきたが、「大きな欠落の1つが調達だった」という。

ワン氏によると、Workdayはしばらくその欠落を埋めるための投資をしてきた。それどころか、2018年以来Workday VentureはScout RFPの投資家であり、同社は公式にWorkdayのパートナーだった。

「Workdayの投資対象の多くは、未来のクラウドERPという同社の大きなビジョンの欠落を補う企業だ。今日的なERPの定義には、財務、人事管理、プロジェクト、調達、サプライチェーン、そして資産管理が含まれる」とワン氏。

Scout RFPの創業者は本日の発表に関するブログ記事で「両社は良好な協力関係にあり、今回の買収はたいへん有意義だ」と述べている。そのブログ記事には「Workdayのチームとの密接な協働を通じて、両社の信念や企業価値の類似性を悟った。両社はユーザー体験をプロダクトのフォーカスの中心に置き、顧客の満足と社員のエンゲージメント、および事業への全体的なインパクトを重視している。両社の協働が容易であったことは意外ではなく、また、営業やマーケティングにおけるパートナーシップでも迅速な成功を見てきた。企業文化という観点から見ても、明らかに成功だ」と書かれている。つまり、これまでの両社の関係がすでに密接で良好だったということだ。

Scout RFPは現在、155か国に240社の顧客がいて強健な企業である。同社によると、現在のユーザー総数は30万人に達する。同社の160名の社員は買収の完了と共にWorkdayに移る。規制当局の審査が終わるのは、1月の終わりごろだろう。

関連記事: Scout RFP raises $15.5 million to help companies manage purchases(企業の購買管理を助けるScout FRPが1550万ドルを調達、未訳)

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人材採用関連サービスのROXXが月額制リファレンスチェック「back check」を正式リリース

人材紹介エージェント支援サービス「agent bank(旧SARDINE)」など、採用関連サービスを提供するROXX(ロックス、旧社名SCOUTER)は10月7日、月額制リファレンスチェックサービス「back check(バックチェック)」に新機能を追加した。今年1月に発表され、3月からベータ版を展開していたback checkはこれまでに累計90社が導入。今回が正式リリースとなる。

back checkは、面接や書類からだけでは見えてこない採用候補者の経歴や実績に関する情報を、候補者の上司や同僚といった一緒に働いた経験のある第三者から取得することができる、リファレンスチェックサービスだ。採用予定の職種やポジションに合わせて数10問の質問を自動生成し、オンライン上で簡単にリファレンスチェックを実施できる。また従来のリファレンスチェックサービスと比較すると10分の1程度の金額(1件あたり1万円以下)でチェックが実施できることから、スタートアップも含め、採用人数やポジションにかかわらず幅広く利用されているという。

本格リリースにあたり、back checkには、候補者の前職における勤怠・対人関係といった基本的信頼性を可視化するスコアリングや、性格診断による職務適性チェックといった新たな機能が導入された。独自のデータ分析により、入社後のパフォーマンスを総合的、客観的に分析・予測することが可能となる。

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本格リリースから先着500社までは、back checkの全機能が無制限で1カ月間使えるキャンペーンも実施される。ROXXでは、2020年末をめどに累計導入企業数1000社を目指すとしている。

組合結成を妨害したテスラとイーロン・マスクが労働法違反と判決

Tesla(テスラ)が労働者の組合結成を不当に妨げたことは国の労働法に違反している。米国時間9月27日に米国カリフォルニア州の行政法判事が判決した。

この判決は控訴されると思われるが、Bloomberg(ブルームバーグ)が最初に報じた。Teslaは、コメントの求めに応じていない。得られ次第、この記事をアップデートする。

この自動車メーカーとCEOのElon Musk(イーロン・マスク)氏は、Amita Batman Tracey(アミタ・バットマン・トレーシー)判事から違反の修正行為を求められた。それには、組合結成活動をしていた社員の復職と遡及賃金の支払いが含まれる。判事はさらにマスク氏に、全国労働関係局(NLRB)が同社を法律違反と結論したことを、会社の集会などで全社員に報告することを命じた。

判決文より。

被告がその社員たちを召集してイーロン・マスクまたはその時点で会社の最高位にある者が、警備員や全管理職および監督職のいるところで、この注記を社員に向けて朗読することを命じたい。場合によっては朗読は、Musk同席のもとに全国労働関係局の職員によるものであってもよい。

Bloombergの記事によると、NLRBはTeslaが法に違反したことを判定できるが、それ以上の権限はない。例えばNLRBは、役員個人を有罪としたり、罪科となる被害を査定することはできない。

判決は9月27日に発表され、マスク氏とTeslaは全国労働関係法に違反して、同社のカリフォルニア州フリーモントの工場における組合結成の試みを抑圧したとしている。非番の社員がフリーモントの駐車場で組合結成呼びかけのチラシを配ることを同社は禁じて2人の労働者を不当に解雇し、組合活動について社員を尋問したことも違法とされた。さらにまた、組合に加入した労働者は会社が払うストックオプションを放棄すべし、と匂わせているマスク氏のツイートも違法と判断された。

Teslaのチームに組合結成を止めさせるものは何もない。望めば明日にでも作れる。でも組合費やストックオプションを彼らに会社が払ういわれはない。当社の安全性は、プラントが全米自動車労組に入っていたころより2倍いいし、誰もがすでに医療サービスを受けている。

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成功報酬は月収の10%、jobchainが外国人求職者と中小企業の人材マッチングサービスを開始

jobchainは9月9日、地方や中小企業と日本国内外に在住する外国人求職者をマッチングする「jobchain」サービスを開始した。本日よりiOS版アプリが提供される。

日本国内でも、IT企業や外食産業などでは大手を中心に外国人人材を積極的に採用しているが、地方や中小企業ではそもそもの接点が少ないため、日本語が堪能な外国人人材にリーチできないケースが多い。同社はこういったミスマッチを解消するために、人と人の繋がりに特化したCtoCプラットフォームとしてとしてjobchainを開発したそうだ。

特徴としては、企業は登録料・利用料・求人出稿料が無料(採用担当者が個人として登録)、企業が直接登録した個人とメッセージをやり取りできる、採用が決定した場合の手数料は月収の10%(完全成果報酬)、インフルエンサー拡散機能の成功報酬型広告費を企業が自由に設定可能、という点。

一般的な求人サービスも成功報酬型だが、採用が決まると年収の30%程度を手数料として取るケースが多い。年収700万円の人材であれば、手数料は単純計算で210万円だ。一方jobchainでは月収の10%なので、月収40万円の人材なら4万円の手数料で済む。採用コストに限りのある中小企業にとっては利用しやすい手数料設定だろう。

インフルエンサー拡散機能も特徴的だ。企業は、自社の求人情報に対して成果報酬型広告費(アフィリエイト)を設定でき、日本または海外に在住の外国人の仲間同士、知り合いのネットワークへの拡散が期待できる。インフルエンサーとなる利用者は、クチコミはもちろん、WeChatやWeibo、Facebookのフォロワーなどに情報をシェアして、仲間や知り合いに求人情報を拡散。そして、その人物の採用が決まればインフルエンサーにアフィリエイト料が入る仕組みだ。アフィリエイト料は企業側が自由に設定できるので、ここにコストをかけることで求人情報のさらなる拡散が期待できる。

jobchainは2014年にNPO法人として立ち上がった組織。チームメンバーは、日本企業で3年以上の勤務経験がある日本在住の中国人で構成されている。過去には、4年間連続で東京都庁、新宿区、世田谷区の助成事業として認定された実績もあるそうだ。なお同社は、2019年1月に株式会社化している。

同社がターゲットとしているのは、2020年の東京オリンピック、2025年の大阪万博に向けて、ホテル、旅館、免税店、飲食店などのサービス業への就職を目指している、日本もしくは海外に在住し、大学卒かつ日本語レベルが高い外国人材。外国人人材を受入れる在留資格「特定技能」を保有する人材に対して、勤務場所、就労条件、給与などの情報を明示することも可能だ。

さらに同社は今後、AIチャットボット機能を強化し、書類選考やSPI審査(適性検査)の自動化を進めるほか、5G環境におけるリアルタイム同時通訳、双方評価といった機能の開発も進めるという。独自の電子決済サービスを提供し、個人間送金、給与受領、資産管理などの機能を提供する計画もある。サービス開始5年で、企業5万社、外国人材50万人の登録を目指す。

閉鎖される求人サービスGoogle Hireの後釜を狙うAgaveが移行促進キャンペーンを展開

求職応募者を追跡するシステムであるGoogle Hireが2020年に閉鎖することになり、企業の雇用担当者のためのツールを作るスタートアップに成長の機会が生まれた。SV AngelやBox Groupから100万ドルの資金を得たAgave(アガヴェ)も、まさにそんなスタートアップだ。

Agaveは無料の求人プラットホームで、そこに求人票をポストしたり、キャリアページを設けたりできる。顧客管理のツールもあり、APIも提供している。有料プランには、月額一人あたり2ドルと6ドルの2種類があり、後者にはメールによる自動化フォローアップサービスや面接のスケジューリング、求人書簡の書式などの機能がある。そのサービスは本日9月6日から利用できるが、当面は招待制だ。

Google Hireと同じく、Agaveも社員数20名から500名ぐらいまでの中小企業が主な対象となる。

Agaveの創業者Jared Tame(ジャレード・タメ)氏は次のように語る。「そのへん(20〜500名)がスイートスポットだね。社員数20名以上ともなれば、紹介だけに頼っていたのでは必要な人材は集まらない。もっと積極的なやり方を考える必要がある。メールなどを使っていても、ある点を過ぎるとATS(Applicant Tracking System、求職者追跡システム)を使わざるをえなくなるんだ」。

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タメ氏によると、彼が同社を初めたのは、自分自身が企業の雇用担当者だった経験があり、既存のプロダクトに不満を感じたからだ。

Google Hireの閉鎖は機会でも、Agaveのコンペティターはほかにもいる。例えば、7280万ドルを調達したLever(レーバー)や、1億1010万ドルを調達したGreenhouse(グリーンハウス)などだ。今は数社のスタートアップがAgaveを利用しているが、同社は顧客拡大のためにMedium上で、Google Hireからの移行勧誘キャンペーンを展開している。

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LinkedInが「TOP STARTUPS」ランキング日本版を初公開、どのようなスタートアップが優秀な人材を惹きつけているか?

LinkedIn Japanは9月4日、「TOP COMPANIES」ランキングのスター トアップ版である「TOP STARTUPS(トップスタートアップ)」の日本版を公開。LinkedIn日本代表の村上臣氏は、ランキングからは「日本で勢いのあるスタートアップを把握できるだけでなく、彼らがどのように優秀な人材を惹きつけているかについても理解できる」とコメント。

「すなわち、AI先端技術を開発し、世界を視野に入れ、社会的な課題に挑んでいること。企業のみならず、本人が成長する機会を提供できる会社が、優秀な人材を獲得していることを示唆している」(村上氏)。

LinkedInがTOP STARTUPの日本版を発表するのはこれが初めて。このランキングへの参加条件は、まず、LinkedIn上でカンパニーページを開設していること。創業が2011年以降で、50人以上の従業員を雇用、非上場、そして日本に本社を置いていることも必須となっている。

このTOP STARTUPSランキングは、LinkedInを活用し転職した人や求人をしているスタートアップ企業の実データに基づいている。「どのスタートアップが優秀な人材から注目を集め、実際に獲得できたかをデータで測定した」ランキングだ。基準は以下の4項目。TechCrunchとは違いプロダクトの良さや技術力の高さ、調達額、トラクション、経営陣のカリスマ性や熱意、etc.、などは基準に含まれていないので、ある意味、新鮮だ。

  1. 社員数の伸び
  2. 企業と社員への興味
  3. 求人への関心
  4. TOP COMPANIES」ランク入り企業からどれだけの人材が入社したか

肝心のランキングは以下のとおりだ。

  1. エクサウィザーズ
  2. ビットフライヤー
  3. ABEJA
  4. スマートニュース
  5. MUJIN
  6. LeapMind
  7. Origami
  8. Cogent Labs
  9. QUOINE
  10. 自然電力グループ

SmartHRに「ラクラク分析レポート」機能追加、人事情報の可視化を簡単に

HRテックスタートアップのSmartHRは9月2日、同社のクラウド人事ソフト「SmartHR」に登録された人事データベースの情報をもとに、従業員や組織の統計値を集計・可視化できる「ラクラク分析レポート」機能をオプションとして追加し、公開した。

SmartHRには、入社や人事労務管理に必要な情報が登録され、常に更新されるので、最新の人事データが蓄積されていく。今回公開された新機能・ラクラク分析レポートは、この人事データベースを活用して統計値をレポートとして表示する仕組み。社内で担当ごとに散在する人事データを取りまとめる必要がなく、Excel職人がいなくても、またBIツールがなくても、データ抽出が簡単に行える。

レポートにできる情報は以下の通りだ。

社員数推移
入退社数
雇用形態別の割合
平均年齢、平均勤続年数
任意で登録されているカスタム項目

(以下は9月以降、順次対応予定)
月間労働/残業時間数
平均有給休暇取得日数
人件費や平均給与の推移
離職率

SmartHRは4月に「カスタム社員名簿」機能を追加、人事労務担当だけでなく、必要な部門で社員の必要な情報を閲覧できる仕組みとして提供している。今回のラクラク分析レポートも、グラフがまとめられたレポートのアクセス範囲や共有ユーザーの設定が行えるので、人事だけでなく、経理・広報・情報システム部門や経営企画など、社内の幅広いユーザーの活用が想定されている。

SmartHRでは同機能により、組織や従業員の状態を誰でも直感的な操作で可視化できるようにし、煩雑なデータ管理・活用の課題を解消、戦略的な人材活用や組織改革のアイデア実現を支援するとしている。また今後も追加オプション機能の開発と、他サービスとの連携により、SmartHRのプラットフォーム戦略を推進するという。

グーグルは2020年に求人サイトGoogle Hireを閉鎖

またひとつのサービスが、グーグル墓園に入る。

Googleの発表によると、同社がわずか2年前に立ち上げた求人サイトGoogle Hireを閉鎖する。

Googleは、雇う側の雇用プロセスを単純化するためにHireを立ち上げ、求職者の検索や面接のスケジューリング、内定者に関するフィードバックなどの作業を統合した総合的なワークフローを提供した。フィードバックはGoogle G Suiteの検索やGmail、カレンダー、ドキュメントなどに送ることができた。

それはどちらかというと中小企業向けのツールで、G Suiteのライセンスを要する社員数に応じて月額200ドルから400ドルという料金だった。

Hireは、Googleが2015年にBebopを買収した結果として生まれた。それはVMWareのファウンダーであるDiane Greene(ダイアン・グリーン)氏が始めた企業で、買収額は3億8000万ドルと報じられた。グリーン氏はのちにGoogleのクラウド事業部のCEOになったが、2019年の初めに去った

顧客へのメールでGoogleは以下のようにコメントしている。

Hireは好調でしたが、私たちは人材をGoogle Cloudのそのほかのプロダクトに向けなければならなくなりました。顧客の皆様には、これまでのご愛顧を深く感謝申し上げます。また、Hireを愛していただいたそのほかの皆様の、これまでの熱心なご支援にも、重ね重ね感謝申し上げます。

良いニュースとして、それは即死ではない。今後1年あまりは使い続けることができる。実際の閉鎖は、2020年9月1日だ。ただし、新しい機能が加わることはないだろう。

また、GoogleのサポートのFAQによると、次回の課金以降はGoogle Hireの利用は無料になる。

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社員主導型採用システムのHERPがシリーズAで総額4.6億円を調達

HERPのメンバー。写真右端が代表取締役CEOの庄田一郎氏

クラウド型採用管理システム「HERP ATS」を運営するHERPは8月19日、総額約4.6億円の資金調達を実施したことを明らかにした。第三者割当増資の引受先はDCM VenturesDNX Venturesと、メルカリCEOの小泉文明氏やエウレカ共同創業者の赤坂優氏、西川順氏ら複数の個人投資家。調達ラウンドはシリーズAに当たる。

HERPは2017年3月創業。TechCrunch Tokyo 2018スタートアップバトルにも出場した、HRテックのスタートアップだ。代表取締役CEOの庄田一郎氏は、リクルートで新卒エンジニア採用などを担当したあと、採用広報担当としてエウレカに入社。エウレカでは「Couples」の事業担当者も務めていた人物だ。2017年12月には、エウレカの共同創業者である赤坂優氏と西川順氏から、数千万円規模のシード資金調達を発表。今回の調達はこれに続くもので、累積資金調達額は約5.1億円となる。

HERPが提供するHERP ATSは、採用担当だけでなく、現場社員も含めた全社で採用活動に取り組みたい企業を支援する、採用管理プラットフォーム。複数の求人媒体と情報を自動連携して一括管理でき、Slackとの連携により、進捗などを現場メンバーとのスピーディな情報共有を実現。社員が積極的に採用活動に参画できるようサポートする。

2018年1月からベータ版として提供されてきたHERP ATSは、2019年3月に正式にリリースされ、約5カ月で累計導入企業は150社に到達。売上も前月比140%ペースで伸びているという。

HERPはまた、人材採用業界版のOpen APIとして「Open Recruiting API構想」を掲げてきており、これまでに「SmartHR」や「カオナビ」など、各種HRサービスとの連携を発表している。

今回の調達資金はHERP ATSへの事業投資と、それに伴う人材採用強化に充てるという。また、今後は全社型の採用プラットフォームとして、HRテック業界でシェア拡大を目指し、日本の採用のさらなる成長に貢献するべく、引き続きプロダクト開発・運営に取り組むとしている。

庄田氏はHERPが「自社で採用媒体や人材紹介などの人材情報を扱うサービスを運営していないという点で、HR業界において第三者としてのポジションにある」と述べ、「それを前提に、社員主導型の採用方式『スクラム採用』という独自の思想を持っていること」、「HR領域における深いドメイン知識を持つ強いプロダクトチームが育っていること」、そして「多くのユーザーに応援いただいていること」に強みがある、とコメントしている。

調達にあたって庄田氏は、「これらの強みをベースに、ユーザーに愛される真に価値あるサービスが、自然と広がっていくようなHR業界を作る、その当事者になっていきたい」と抱負を語る。HERPでは、2021年末までに累計導入社数1000社を目指すという。

プライバシーのコンプラチェックを機械学習で自動化するPreclusio

EUのGDPRや米国カリフォルニア州の消費者プライバシー法など、最近はプライバシーに関する規制がますます厳しくなっている。そして企業のコンプライアンスを助けるスタートアップが、次々と生まれている。そのうちの1つ、ここでご紹介するPreclusioはY Combinator 2019年夏季クラスの受講者で、機械学習を利用して企業の規制遵守を助ける。

同社の共同創業者でCEOのHeather Wade(ヘザー・ウェイド)氏は「弊社のプラットホームは顧客の環境にオンプレミスでデプロイされ、彼らが集めているデータの種類や使われ方、保存の場所と方法、それらの保護状況の適不適などを調べる。弊社は企業が自分のデータを自分で一望できるようにし、また彼らのデータインフラストラクチャを弊社が継続的にモニタして、データが確実に保護されている状態を確保する」と説明する。

オンプレミスのソリューションにしたのは、意図的だ。「クライアント自身が自分のデータを管理できることが極めて重要だ。どこかにサードパーティのSaaSのベンダーがいて、そこにデータをアップすれば終わりという、おまかせ主義のデータ管理ではだめだ」とウェイド氏は語る。

ただし顧客は、Preclusioのソリューションをオンプレミスでも、あるいはAzureやAWSのようなクラウドでも、どちらでも動かせる。しかしどこで動かそうとも、顧客自身が自分たちのデータを直接にコントロールする、という原則は変わらない。ウェイド氏は曰く、「彼らの環境にプライバシーの保護をめぐって問題が起きていれば、できるかぎりリアルタイムで警告できるようにしている。そのためには、彼らのデータと弊社のツールが同じ環境にあることが、最高に理想的だ」。

同社のプロダクトは顧客企業のデータにリードオンリーで接し、機械学習を利用して機密データを同定する。「弊社のプロダクトは自動的にデータのスキーマとサンプルを見て、保護されるべきデータを機械学習を使って同定する」と彼女は言う。そしてその処理結果を顧客企業のコンプライアンスチームが見て、必要に応じデータの分類を変えたりする。

ウェイド氏は同社を3月に創業したが、そのアイデアは前の職場で生まれた。その会社で彼女はプライバシーポリシーの執行を担当していたが、そういう職責を助けるツールがないことに気づいた。「自分の手で直接、プライバシーやコンプライアンスの問題を扱わなければならなかったし、技術者など必要なリソースの配備もなかった。とくにGDPRが成立した初期のころには、ツールも乏しかった」と彼女は回顧する。

彼女の共同創業者は、夫のJohn(ジョン)夫婦でやって問題が起きないのは「お互いが自分の得意な方面に集中しているから」という。彼はマーケティングの人間、そして彼女は技術系だ。

Y Combinatorの育成事業に参加したのは、速く成長したかったから。また最近では、プライバシー関連の法律のオンライン化が進んでいること。彼女が感動したのは、コミュニティの互助の精神と実践だ。「YCの課程では、みんながものすごく親切。他を利すことは自分を利するということを、みんながよく知っている」と彼女は言う。

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米国海軍がYouTubeクリエイターを起用の新兵募集キャンペーンを展開

合衆国海軍はYouTubeのクリエイターの力を借りて、技術系の新兵を見つけたいようだ。

海軍新兵募集司令部のCMO(Chief Marketing Officer、マーケティング最高責任者)であるMatt Boren(マット・ボレン)大佐によると、これまではテレビなどの伝統的なメディアを利用してきたが、それらではもはや、ポストミレニアルの世代(1997年以降生まれ)に到達できない。

ボーレン大佐は「今のオーディエンスは、何かを見つけたいと思ったらYouTube上の検索エンジンを使う。オーディエンスが実際にいるところへ行かなくては、何を話しても無駄だ」と語る。

そこで海軍は、専属広告代理店のVMLY&RとWavemaker、およびGoogleを起用して、科学やテクノロジー、数学などに強いYouTubeクリエイターを見つけ、彼らに海軍の技術系の仕事や仕事の環境を魅力的に紹介してもらうことにした。具体的には、Kevin Leiber(ケヴィン・レイバー)氏がハンドル名Vsauce2として原子力潜水艦に乗船して撮影、Jake Koehler(ジェイク・コーラー)氏がハンドル名Dallmydとして爆発物処理班と共同作業、そしてWilliam Osman(ウィリアム・オスマン)がサイバーセキュリティのチームと談話した。

ボレン大佐によると「クリエイターたちには彼らの好きなようにさせた。版権は海軍にあるとか、そんな上から目線の口出し手出しをまったくしていない。彼らに海軍の仕事の環境の中で時間を過ごしてもらい、そこで理解し感じたものをオーディエンスに伝えてもらいたかった」とのこと。

本日ローンチする「Sailor VS」シリーズには、わずか3名のYouTubeクリエイターが参加している。今後はインフルエンサーマーケティングキャンペーンの実験をもっとやってみたい、とボレン大佐は言う。そして、一般的なメディア消費のトレンドが完全になくなってしまうわけではないだろうと見ている。

しかしなぜYouTubeクリエイターの起用という話になってしまうのかといえば、海軍の新兵募集の規模が最近はとても大きいからだ。大佐によると、今年だけでも5万名の空きを満たさなければならない。ただし高度な技術職は、そのわずか数%にすぎないが。

関連記事: 誰もがインフルエンサーになりたい!Z世代のイベントVidConで感じたソーシャルメディアの未来

画像クレジット: YouTube

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セールス業につきまとう悪いイメージを一掃するBravado、13億円を調達

あなたがご存知の営業成績トップの人って、どんな人?

その人は、あなたが尊敬している人?ではないだろう、たぶん。このほど、Redpoint VenturesやFreestyle Capital、Precursor Ventures、Village Global、Kindred Venturesなどから1200万ドル(約13億円)を獲得してステルス状態を卒業したBravadoは、今の社会に蔓延している営業軽視、ときには蔑視の風潮を変えようとしている。

BravadoのファウンダーでCEOのSahil Mansuri(サヒル・マンスーリ)氏は、最初の仕事がセールスだった。優秀な学生だったが、父親の健康問題のため、大学を出たらすぐに本格的に金を稼がなければならなかった。大学の就職相談員がセールスはどうかと勧めたとき彼は、うるさい電話セールスたちでいっぱいのオフィスを想像した。自分が生まれ育ったサンフランシスコのB2B企業で高い給料をもらっているセールスの姿は思い浮かばなかった。

マンスーリ氏はその後、セールスという仕事に愛着を持つようになり、その職業のイメージを高める企業Bravadoを創ることになる。しかしそうやって自分のベンチャーを始める前は、彼はeBayが買収したSalesPredictの副社長だった。そこは、データを利用して顧客の購入行動やセールスの成功率を予想する企業だ。そしてその前にいたGlassdoorでは、成績トップのセールスマンになった。そこは、求人求職情報の一環として匿名ないし口コミの企業レビューを集めているプラットホームだ(2018年に日本のリクルートが買収)。

マンスーリ氏の両親はインドからの移民で、彼がセールスというキャリアを選んだことに最初は反感を示した。でもその後は、考えを変えてくれた。彼の現在の望みは、一般社会がセールス、営業という仕事にもっと好イメージを持ってくれることだ。

彼は「僕の家族はセールスの見方を変えてくれたけど、でもぼくのこれまでの人生の中では、仕事がセールスであることはネガティブなスティグマだった。そのスティグマを抱えて生きることが、僕の人生だった」と語る。

「セールスは人が憧れる職業ではない。偉大なエンジニアやプロダクトマネージャーには誰もが憧れるけど、セールスで偉大になった人は一人もいない」。

Bravado Community

Bravadoは収益化の方法がまだ決まっていないが、当面はネットワークの構築に力を入れる計画だ。現在、営業のプロたちはBravado Credibility Scoreという評価システムを利用して自分の信用度を上げている。その元になるのは、彼らのBravadoプロフィールに記録されている顧客の証言だ。今後は、ネットワーキングのイベントやワークショップを通じてセールスのワーカーたちがキャリアを開発展開できるようにしていきたい。

次世代のセールスのプロを育てることも、Bravadoの重要な事業だ。マンスーリ氏によると、米国の上位100大学のどれにも、セールスの学部や学科がない。だから学生たちは、セールスのエキスパートになろうという意欲を持てない。しかしBravadoにはセールスのメンター事業があるので、その受講者たちにはセールスについて学ぶカリキュラムや、企業に営業として配置される機会、そして、目下成長中のセールスのプロたちのネットワークに加わる機会が提供される。マンスーリ氏はそれを、「セールスのプロフェッショナルになるための入門課程」と呼んでいる。

営業チームにとっては、ダイバーシティも重要だ。セールスという仕事が男子会的なイメージを持たれがちなのも、男が支配している世界だからだ。米国の場合、女性は25%未満であり、LGBTQの人たちはほとんどいない。Bravadoはコンテンツを工夫することによってこの問題に光を当て、セールスのコミュニティに新しい顔を招き入れようとしている。

マンスーリ氏は「最良の人材が、その外見がどうであっても、『私はセールスをやってみたい、今やそれは立派なキャリアだから』と言えるような世界を作りたい」と説明する。

Bravadoのコミュニティには現在、SalesforceやLinkedIn、Microsoft、Slack、WeWork、Uber、Oracle、IBMなどなどからの5万名のメンバーと1000のセールスチームが参加している。同社は最近、Redpoint VenturesのAlex Bard(アレックス・バード)氏とAnnie Kadavy(アニー・カダヴィー)氏がリードするシリーズAのラウンドで850万ドルを調達した。その大半は、コミュニティの拡大に使われる予定だ。収益化については、今後の一連の「有料プロダクト」に乞うご期待というところだそうだ。

Bravadoが上記のような目標を達成するには、一般社会が抱いている営業やセールスに対するステレオタイプなイメージを改める活動も重要だ。また、米国全土の学生たちに、セールスという分野を見直し、専攻課程として積極的に参加してもらう働きかけも必要である。

マンスーリ氏は曰く、「セールスは、就活落ちこぼれのキャリアだと思われている。私たちは、セールスという専門職に尊敬と信用をもたらし、すばらしいキャリアのひとつとして新たな定評を確立したい」。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

SmartHRがシリーズCラウンドで総額61.5億円を国内外の投資家から調達

写真左からシニフィアン共同代表 朝倉祐介氏、小林賢治氏、SmartHR CFO玉木諒氏、代表取締役 宮田昇始氏、ALL STAR SAAS FUND 前田ヒロ氏、シニフィアン共同代表 村上誠典氏

クラウド人事労務ソフトを提供するSmartHRは7月22日、シリーズCラウンドで総額約61.5億円の資金調達を決定したことを明らかにした。今回の調達額のうち、約55億円が第三者割当増資、約6.5億円が新株予約権付社債。今回の調達でSmartHRの累計調達額は約82億円となる。

本ラウンドの出資者は、朝倉祐介氏、村上誠典氏、小林賢治氏の3人が設立したシニフィアンの200億円規模の新ファンド「THE FUND」、BEENEXTを設立した前田ヒロ氏が率いるALL STAR SAAS FUND、サンフランシスコを拠点とするLight Street Capitalほか2社が新規投資家として参加。既存株主からはCoral Capitalが運用するSmartHR専用ファンドの「SmartHR SPV」とWiL、BEENEXTが参加している。THE FUNDとALL STAR SAAS FUNDについては、いずれもSmartHRが出資1号案件となる。

SmartHRでは、外部サービスとの連携強化やオプション機能によるプラットフォーム化構想を2018年に打ち出し、「雇用契約機能」や「カスタム社員名簿機能」をリリースしてきた。2019年秋には従業員情報を分析する「ラクラク人事レポート機能」もリリース予定だ。

また今年1月に保険領域の新子会社、SmartHR Insurance設立を発表。確定拠出年金や保険を駆使して、従業員向けにお金の不安の課題解決を目指している。さらに先週7月16日には子会社SmartMeetingにより、会議の課題を改善するためのクラウドサービス「SmartMeeting」も発表したばかりだ。

SmartHR代表取締役の宮田昇始氏は、SmartHRをはじめ、これらのサービスはいずれも「企業の従業員の働き方の課題を解消するという共通点がある」と語っている。

今回の調達資金は、SmartHRの開発費、人材採用・人件費、マーケティング費用に投資するという。SmartHR代表取締役の宮田昇始氏は「開発・人材とマーケティング半々の割合で投資していく。マーケティングに関しては顕在化している顧客だけでなく、潜在層にもアプローチしたい。紙・はんこ・役所に行くことが当たり前だという企業でも、サービスを知ってもらえさえすれば、導入が決まっている状況。これらの手続きをまだ課題と感じていない顧客に啓蒙したい」という。

今回シリーズCラウンドでもあり、グロースファンドともパートナーシップを組むということで、そろそろ気になってくるのがIPOの時期だ。SmartHR CFOの玉木諒氏は「確定的な時期は申し上げられない」としているが、「IPOは企業が継続的に成長するための重要な手段。価値を最大化できる時期を見て公開も目指したい」と答えていた。

お手軽社食サービス運営のおかんが離職防止特化型HRツール「ハイジ」を正式公開

オフィスおかん」サービスを提供するおかんは7月17日、離職を防ぐための人事評価ツール「ハイジ」を正式リリースした。今年1月にβ版をローンチ後、半年をかけて正式版になった。

オフィスおかんは、企業の福利厚生費から月額5万4600円〜を支出することで、従業員には100円〜の低価格で小分けされた料理を提供できるサービス。サービスに加入すると、専用の冷蔵庫が設置され、小分けされた料理を配送員が定期的に配送してくれるため、在庫管理の手間もないのが特徴だ。

関連記事:離職に繋がる衛生要因を見える化する「ハイジ」β版公開、「オフィスおかん」提供元の新サービス

同社によると、厚生労働省の調査データ(平成28年雇用動向調査結果の概況 転入職者が前職を辞めた理由別割合)を集計したところ、離職理由の80%以上を占めるのが健康や家庭との両立、人間関係などのハイジーンファクターであることが判明。同社はこのハイジーンファクターを解消するためにハイジを開発したという。

ハイジでは、月1回の48項目に及ぶサーベイ(アンケート)を従業員に実施し、その集計を基に労働環境のどの部分に問題があるのかを数値化できる。従業員は、所属部署や役職、年齢、性別などの入力が必要だがサーベイ自体には匿名で回答できる。

具体的には、集計データから本社・支社、各部署で問題になっている内容がランキング表示される。本社のクリエイティブ部ではフィジカルヘルス(体調)に問題を抱えている従業員が多いといった結果から、仕事の分担や労働時間の短縮、人員に補充などの改善施策を検討できるわけだ。

数値化が難しいHR関連施策だが、月1回のサーベイによって改善したかどうかも可視化できる。

同社代表取締役CEOの沢木惠太氏によると、創業当時から離職率などの企業の問題を解決したいとは考えていたが、ハイジの構想はオフィスおかんの導入企業のさまざまな意見を聞くうちに着想を得たとのこと。SmartHRやカオナビなど現在はさまざまなHRツールがあるが、同社では離職防止に特化させることで差別化していく狙いだ。

「ハイジによって可視化された問題を解決する施策としてのサービスも充実させたい」と沢木氏。解決する施策の1つとして既存サービスの「オフィスおかん」を挙げ、「今後は、自社開発、他社連携にこだわらずハイジのデータを生かせるソリューションをオフィスおかん以外にも広げていきたい」とコメントした。

「SmartHR」が「WOVN.io」と連携、外国人従業員増視野に5カ国語対応へ

クラウド人事ソフトのSmartHRおよびウェブ・アプリの多言語化サービスを提供するWovn Technologies(ウォーブンテクノロジーズ)は7月17日、「SmartHR」と「WOVN.io」を連携し、10月中旬から5カ国語でSmartHRの従業員画面が利用できる翻訳機能を公開すると発表した。

SmartHRは入社手続きや雇用契約、年末調整などの労務手続きのペーパーレス化を可能にするクラウド人事労務ソフト。入社手続きに必要な情報や年末調整などの入力を従業員のアカウントで行い、労務に関する作業を効率化することができる。

日本で働く外国人労働者は2018年10月末に146万人を数え、外国人を雇用する事業所は約21万6000カ所に上る。4月1日に施行された改正出入国管理法により、その数はさらに増加が見込まれている。今回の連携では、既存の1言語のサイト・アプリがあれば多言語化が可能なWOVN.ioの機能を利用し、SmartHRの従業員入力画面を多言語化。外国人従業員が日本語や労務手続きの専門用語に戸惑うことなく、母国語で年末調整や入社手続きをスムーズに行えるよう、支援する。

多言語化対応が適用されるSmartHRの画面は、雇用契約、入社手続き、年末調整の従業員用入力画面で、書類として出力する場合は日本語になる。翻訳機能はSmartHRのスタンダードプラン以上のユーザー企業が利用できる。対応言語は英語、中国語(繁体字)、中国語(簡体字)、韓国語、ベトナム語の各言語だ。

Amazonは社員再教育に800億円相当を投じ全社員の3分の1を高度な職種に再配置

【抄訳】
米国時間7月11日、Amazonは7億ドル(約800億円)を投じて米国の労働者を再教育し、彼らをスキルのある技術職や非技術職に移動していくと発表した。その具体的な新しい職場は、会社のオフィスやテクノロジーハブ、フルフィルメントセンター、リテールストア、輸送ネットワークなどだ。それによる同社の目標は、2025年までに米国の同社従業員10万名をスキルアップすることで、それはAmazonの全米の労働者の3分の1に相当する。

発表によると、Amazonが特に欲しいのはデータマッピングのスペシャリストやデータサイエンティスト、ソリューションアーキテクト、ビジネスアナリスト、さらにロジスティクスコーディネーター、工程改善マネージャー、そして輸送運送(トランスポーテーション)のスペシャリストだ。同社のワークフォースと米国の雇用の現況を見るかぎり、これらは過去5年間の雇用増加率の最も高い、そして高度なスキルの職種だ。

Amazon自身のデータによると、データマッピングスペシャリストの過去5年間の雇用増加率は832%、データサイエンティストは505%、ソリューションアーキテクトは454%、セキュリティエンジニアは229%、ビジネスアナリストの雇用は160%の増加だ。また、高度なスキルを持つカスタマーフルフィルメント(顧客対応)の職種は400%の増加となっている。

Amazonの米国のワークフォースは今年30万名に達すると予想され、全世界では従業員数63万名となる。この再教育投資は、ワーカー1人あたり約7000ドル(約76万円)となり、企業の社員再教育事業としてはこれまでで最大である。

資金は既存の事業と新しい教育事業の両方に分散され、また技術的学歴経験のある者とない者の両方に等しく注力していく。新しい社員再教育事業としては、まずAmazon Technical Academyが非技術系のAmazon社員にスキルを付けてソフトウェアとエンジニアリングのキャリアへ移行させる。Associate2Tech事業はフルフィルメントセンターの学卒者を技術職へ移動する。そしてMachine Learning Universityは技術的経験学歴のある者を機械学習へ向けていく。

そのほか既存の事業であるCareer Choice事業(フルフィルメントセンター学卒者の再教育)、Amazon Apprenticeship(見習い制度)、AWS Training and Certificationなども活用する。

【後略】

画像クレジット: Ted S. Warren/AP

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

人材紹介エージェント支援のSCOUTERがROXXに社名変更、パーソルなどから3.7億円を調達

人材紹介エージェントのためのサービスを提供するSCOUTER(スカウター)は7月1日、総額約3億7000万円の資金調達を実施したことを明らかにした。また同日、社名変更も発表。新たな社名はROXX(ロックス)となる。

今回の資金調達の出資者はパーソルキャリアおよびSMBCベンチャーキャピタルで、パーソルが約3億円を出資する。パーソルとROXXは今後、事業でも連携していく方針だ。

写真左からパーソルキャリア代表取締役社⻑ 峯尾太郎⽒、ROXX代表取締役 中嶋汰朗氏、パーソルキャリア執⾏役員 岩⽥亮⽒

データとツールでエージェントコストを下げ人材流動化を支援

ROXXは、個人が副業で人材エージェントとしてヘッドハンティングを行うためのサービス「SCOUTER」、そして中小規模の人材紹介会社をターゲットにしたクラウド求人データベース「SARDINE(サーディン)」を展開してきた。

個人向けのSCOUTERは、ソーシャルヘッドハンティングサービスとして2016年4月にサービスを開始。TechCrunch Tokyo 2016のスタートアップバトルでファイナリストに選ばれたプロダクトだが、現在はサービスを休止している。

一方、2018年5月に正式リリースされた中小法人向けのSARDINEは、求人データベースと業務管理ツールのクラウドサービスだ。月額利用料のみ、成功報酬に対する手数料が不要で約2000件の求人が利用できる。この料金設定により、小規模エージェントから好評を得ており、現在は、200社近いエージェントがSARDINEを利用しているという。

以前から、ROXX代表取締役社長の中嶋汰朗氏は「成果報酬を100%還元すれば、エージェントはインセンティブが高い(年収が高い)求人を優先するのではなく、転職者本人が希望する求人を選択してプッシュすることになるので、選択をねじ曲げず、マッチング率も高められる」と話していた。

中嶋氏は「求人流通システムを拡充し、中途採用市場の人材流動化をさらに支援したい」という。

人材紹介の成果報酬は一般に、紹介者の年収をベースに何%、と決められるため、年収が高い人を紹介すれば、エージェントへの報酬額は高くなる。人材紹介業では、実は求職者と求人がなかなかマッチしないため、エージェントが1件の紹介にかける時間、すなわちコストがかさむ傾向にある。そこで大手業者では、コスト率を下げるために年収の高い人材しか紹介案件として扱えない、という状況が生まれる。かといって、求人に合った人材が紹介できなければ、また決定率は下がり、コスト率は上がって悪循環となる。

一方、今はダイレクトリクルーティングが簡単に行える時代。能力が高い人材ほど、SNSなどさまざまなルートを使って、自力で求人にたどり着きやすくなっている。エージェントの力が求められるのは、むしろ自分の力だけでは転職が難しい、年収が低い層の求職者だと中嶋氏はいう。

中嶋氏は「エージェントのコストを下げ、転職に当たってサポートがほしい人たちの人材紹介決定率を上げていくことで、年収が低い層の人材も流動化しやすくなる」と話している。業務管理ツールの提供とデータの蓄積により、その決定率アップを狙う。

業務管理ツールについては、SARDINEユーザーには無料で提供。またデータについても、月に4000件近い案件紹介により、蓄積が進む。

「例えば『金髪NG』という採用基準があったとして、実は髪色の判断にもグラデーションがある。『A社の場合、どこからが茶髪としてOK』なのか、求人票ベースだと分からない。そうした『どのラインまでは受かり、どこで落ちたのか』をデータベース上で情報蓄積することで、エージェントの紹介確度を上げられる」(中嶋氏)

今回のパーソルとの提携により、さらに求人・求職者の案件増が見込まれ、またパーソルグループが有する人材プールを活用してエージェントが仕事をしやすくなる、と中嶋氏は期待を寄せている。

「中小エージェントはこれまで、大手企業からの求人を取ることができなかった。パーソルにはその接点がある。SARDINEへ大手の求人案件を供給してもらうことで、企業側もこれまでマッチングできなかった層の求職者と出会うことができるようになる」(中嶋氏)

「今後、副業を探す人のための人材紹介や、新卒紹介にも取り組む予定」という中嶋氏。「さまざまなサービスで小規模の人材紹介会社をエンパワーメントしていくつもりだ。全国展開や正社員以外の雇用形態にサービスを広げることも視野に入れている」と語っている。

「ちゃんと仕事をしてきた人が評価を引き継げるように」

ROXXではSARDINEのほかに、4月より月額制のリファレンスチェックサービス「back check」をクローズドベータ版として、事前登録のあった約200社へ提供開始している。

日本ではまだなじみがないリファレンスチェックだが、欧米企業では応募時に提出が必須となっているところもあるほど浸透しており、最近、外資系企業や大手ベンチャー企業の採用で取り入れが始まっている。「書類や面接で見える情報だけでは本人が部署に合うかどうか、業務の得意不得意はどこか、といったことまで分からないので、リファレンスはあったほうがいい」と中嶋氏はいう。

back checkは「人事の課題にも対応したもの」と中嶋氏。従来の短時間の面接では分かりにくい、採用候補者の適性や経歴、実績などの評価を、上司や同僚、顧客など、候補者のこれまでの働きぶりをよく知る第三者から得る仕組みだ。

リファレンスチェックの実施頻度に応じて月額費用で利用可能なback checkは、従来の調査会社によるチェック費用から比べると、およそ10分の1とかなり安価に利用できる。職種に応じて質問を自動生成し、設問はカスタマイズすることも可能だ。リファレンスは企業が複数の推薦者を企業が指定し、候補者本人から依頼して取るシステムとなっている。オンラインで完結することもあって、推薦者の回答率は93%。平均4営業日で回答を得られているという。

「転職する人が増え、フリーランスをはじめ、働き方が多様化する中で、履歴書や職務経歴書だけで採用を判断することが難しくなってきた」と中嶋氏はいう。短時間の面接の場では、候補者のこれまでの細かい業務内容まで追えないことも多い。また“よそ行き”モードで来る候補者の仕事への姿勢を、その場で判断するのも難しいことだろう。それを複数の目線から詳細に情報収集できることは、実は候補者にとってもメリットがあると中嶋氏は説明する。

「最近、面接では不採用となった候補者が、リファレンスチェックで合格したケースも出てきた。特別に優秀な上位2割の人や明らかにNGな下位2割の人は、企業も採用・不採用の判断がしやすいが、真ん中の6割の人を書類と面接だけで判断するのは困難だ。リファレンスチェックを行うことで、カルチャーフィットや相性などの面で『ウチに合うか』も分かる。候補者にとっても、なじまない組織に無理やり入るリスクを避けられる上、実績の裏付けを出せることでプラスになる」(中嶋氏)

「back checkにデータが蓄積されれば、ゆくゆくは企業ごとに入社後の活躍の可能性も見ることができるようになるだろう」という中嶋氏。近く予定されている正式公開後、まずは1万社の利用を目指す。「今回の調達資金もback checkの開発、強化に充て、よりサービスを伸ばしていきたい」と中嶋氏は述べている。

中嶋氏は「ちゃんと仕事をしてきた人が、次の会社にもキチンと評価を引き継げるように、そしてエージェントが求職者の意思決定を支援できるように」と目指す採用のあり方について話しており、back checkとSARDINE双方向での利用拡大と、求人・人材情報の質向上を図っていく構えだ。

LINEインフラを使って新卒採用支援、「LINE採用コネクト」は自動配信やプッシュ通知が可能

LINEは6月13日、LINEアプリを利用したクラウド型新卒採用支援ツール「LINE採用コネクト」を2019年秋に提供することを発表した。

人材系のサービスとしては同社はすでに、アルバイト求人情報サービス「LINEバイト」や転職情報サービス「LINEキャリア」などのサービスを展開しており、これらのサービス基盤を活用して新卒採用に焦点を当てる。

LINEバイトやLINEキャリアでは、求職者と採用担当者が応募から採用までのコミュニケーションをLINE上で済ませられる「LINE応募」機能を使えるのが特徴。現代社会では見逃してしまいがちな電話やメールに頼らず、求職活動を進められる。

2019年秋にサービス開始となるLINE採用コネクトは、企業と就職活動中の学生がLINE上の企業アカウントを通じて繋がることでコミュニケーションが取れる新卒採用支援ツール。採用担当者には専用の管理システムが提供され、企業・採用情報などを学生個々に合わせて発信できる。

そのほか、アカウント登録したユーザーに向けて会社説明会の日程調整や問い合わせへの応答といった配信作業を自動化できるほか、リマインドのためのプッシュ配信といった機能もある。就活側の学生に専用のQRコードを読み込ませることで連絡先の情報が共有できるため、両社の機会損失も防げるという。

国内では若年層の連絡手段として定着しつつあるLINEのインフラを使うことで、日本人にとっては就活や新卒採用がスムーズに進められそうだ。