Apple、iOS 10.3ベータ1を公開。「AirPodsを探す」が入った!

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究極の先進国問題がついに解決される。つい先ほどAppleはiOS 10.3の最初のベータ版をデベロッパーに公開した。様々な変更に加え、このベータ版ではiPhoneを探すアプリに失われたAirPodsを探す機能が追加されている。

ご存じの通り、AppleのAirPodsはそれぞれのイヤホンに小さなW1チップしか入っていない。このチップにはBluetooth機能しかない。Wi-FiもGPSもなく、もちろん携帯通信もできない。では、かわいそうなAirPodsがなくなった時、実際には何が起きるだろうか?

一番ありそうなシナリオは、テーブルに積み上げた雑誌の下にAirPodsが眠っていて見つからないケースだ。iPhoneの通信範囲であれば、「iPhoneを探す」アプリを立ち上げてアラーム音を鳴らすことができる。AirPodsから出る音はiPhoneほど大きくはないが、見つけるには十分だろう。

家に置き忘れた場合、家にあるiOSデバイスの通信範囲にあればマップ上で確認できる。そして運悪くコーヒーショップに置き忘れたとき、iPhoneを探すは、あなたが最後にAirPodsを使っていた場所と時刻を教えてくれる。

完璧な解決策ではないが、家に物を忘れやすい人にとっては十分役に立つだろう。

他のiOS 10.3のニュース。Siriにクリケットのインド・プレミアリーグのスコアが加わり、CarPlayが改訂され、そこここに小さな改善が施された。私のお気入りの新機能は、マップアプリの隅に置かれたお天気アイコンの3D Touchショートカットだ。天気アプリを立ち上げずに毎時の天気予報を見ることができる。

iOS 10.3は1~2ヵ月間ベータ版が続く見込みだ。ベータ期間終了後、正式バージョンが公開される。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

2017年元日、AppleのApp Storeは1日の最高売上を達成

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2016年は終わった。いろいろな企業やサービスが、2016年を振り返りつつ、成果をアピールしたりもする時期だ。Appleも、App Storeの成長について発表を行っている。

まず、「昨年」の話ではないのだが、2017年幕開けの日がApp Storeでは最高の日となったのだそうだ。アプリケーションの購買額が2億4000万ドルになったのだとのこと。クリスマスこそデバイスを手に入れてアプリケーションストアで買い物をすることが増えるのだろうと考えている人が多いと思う。しかし新年を迎えた日に最高額を達成したというのはなかなか面白い現象だ。

ちなみに、2016年に開発者に支払った額は合計で200億ドルに達したのだとのこと。これは昨年から40%の伸びとなる数字だ。アプリケーションストアが開設された2008年からの累計でみると、600億ドルとなっている。お気づきだろうと思うが、開設以来の額の3分の1が昨年1年で支払われたことになる。

売上額が多いのは、アメリカ、中国、日本および英国となっている。

中国についてみれば、昨年から90%の伸びを示している。Appleは中国重視の戦略をとっており、Appleにとって良い兆候だとみることができよう。膨大な人口に支えられてダウンロード数が増えるというだけでなく、支払額も大きく伸びているわけだ。中国の売り上げトップ2をみるとTencentとNetEaseであり、この両者はそれぞれ拠点を中国におく企業だ。

またApp Storeでのサブスクリプションサービスも27億ドル規模へと成長した。2015年日で74%増となっている。Netflix、HBO Now、Line、TinderおよびMLB.comのAt Batなどが人気のサブスクリプションサービスだ。

なお、AppleによればiMessage App Storeには現在、2万1000本のアプリケーションが登録されているとのこと。どうやら開発者たちの注目は集めているということになるようだ。ただステッカーアプリケーションなどにとどまらずに成長を続けていくためには、支払いやビデオチャットなどの機能についても提供できるようにしていく必要があるのだろう。そうしたサービスも徐々に実現されていきそうな感じではある。

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(翻訳:Maeda, H

iMessageの中で直接グループビデオチャットができるアプリFamは、使い方も簡単

Teenage girl breaking up with her boyfriend while sitting on a bridge near big boulevard. Casual clothing with shirt and jeans.

Apple FaceTimeは、グループでビデオチャットができないことが、最大の不満のひとつだ。

もちろん、グループでビデオチャットできるアプリは、Skype, ooVoo, Messengerなどいろいろある。でも、どれもFaceTimeほど使いやすくない。新顔のHousepartyは、グループチャットというより、友だちと一緒にひとつの部屋に集まって(出たり入ったりして)おしゃべりする、という感じのアプリだ。

そこでFamだ。このアプリはiMessageをしながら、その中でグループビデオチャットができる。

使い方はこうだ:

FamをiOS iMessageのApp Storeからダウンロードする。ダウンロードしたらFamはそのほかのiMessageアプリと一緒に画面に登場する。

アプリを開くと、それはキーボードの領域を使用する。ボタンは “Create Group Video” 一つしかない。それを押すと、iMessageしているグループ全員にリンクが送られ、リンクを押すとグループビデオチャットが始まる。

ビデオチャットはキーボードの領域だけでなく、全画面も使える。しかしどちらの場合もビデオチャットはiMessageの中で動き、別のアプリではない。

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まだ自機上にFamがない人は、“join chat”を押すとダウンロードされる。その後は上記のように、ごく簡単に使える。

ビデオの画質は、キャリアの(携帯の)データ回線を使う場合でも、かなり良い。二人のチャットでも使えるが、でもその場合はFaceTimeを使った方が良い。途中でポーズしたり、ほかのアプリへ行ったりできるから。

現状で欠点といえば、途中で画面を切り替えたりするとチャット自体が終わってしまうことだ。FaceTimeなら、それはない…途中でどんなアプリでも使える。誰かがグループチャットに入ってきたとき通知がないのも、欠点のひとつだ。通知がないと、今誰と誰がいるのか、分かりにくいからね。

でも、iMessageの中から直接、簡単にグループビデオチャットができる、という点ではFamは貴重なアプリだ。ぼくの場合は、いつも必ず使うiMessageアプリといえばこれだけだ。

FamのダウンロードはiMessageのApp Store、またはこのリンクからできる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ユーザーが車を降りてから長期間位置データをアプリが追跡しているように「見える」理由をUberが説明

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Uberは今日(日本時間23日)、ユーザーが何日もあるいは何週間も乗車サービスを使っていないのにも関わらず、そのアプリが利用者の位置をチェックし続けているという報告に反応した。同社は、その問題はiOSそのものによって引き起こされるもので、アプリから直接指示が出されているわけではないと説明している。

多くのユーザーが、iPhoneの設定画面から、Uberのアプリが最近の自分たちの位置をチェックしているらしいということは認識していた。

しかしUberによれば、これはAppleが9月に公開したiOSのマップ拡張機能によって起動されているということなのだ。これはUberアプリのバグによるものではなく、また最近行われた位置サービスのアップデートのせいでもないと、Uberは私たちに説明している。

この問題が心配を集めた理由は、Uberが先月、この先ユーザーが降車したあと5分間だけユーザデータのバックグラウンド収集をすると発表したためである。Uberは、このデータによって将来的な乗車、降車位置の正確性が向上するだろうと言っている。

もちろん、同社のやりかたを行き過ぎと考えるユーザーもおり、一般的にこの種のデータの共有を快く思わないユーザーもいる。

Uberが過去に、ユーザーのプライバシーに関するいくつかの目立った失敗をしていることを考えると、そうした懸念にも無理はない。そうした失敗には個人的なデータに関するセキュリティの脆弱性Uberによる記者の行動の追跡「神の視点」を与える内部追跡ツールの誤用社内の従業員が元ガールフレンドやセレブなどに対しておこなったストーカー行為などが含まれている。

しかし、DaringFireball.netのJohn Gruberが最近の記事で述べたように、iOSの機能を使えば、ユーザーはUberが降車後5分間だけ位置追跡をするという言葉を守っているかを確認することができる。

彼はiOSの「設定」画面から、どのアプリがあなたの位置にアクセスしているかを見ることができると説明している。

「設定→プライバシー→位置情報サービス」と辿った画面で、最近位置情報にアクセスしたアプリ名の横にはインジケーターが表示される。もしインジケーターが紫ならそのアクセスは最近で、もしグレイならそれは24時間以内のアクセスであったことを示す。彼はUberアプリでもこれをチェックしていたが、特に誤用の兆候は見られなかったと指摘していた。

しかし結局のところ、それは誰に対しても真というわけではなかった。

2つ目の記事でGruberは、沢山の読者が、自動車サービスを最後に使用してから数日から数週間かかっていたにもかかわらず、彼らの位置情報をチェックし続けているUberアプリのスクリーンショットを送って来たと書いている。

TechCrunchの記者の中にも、この問題を自らのデバイスで発見した者がいた。

@daringfireball ああ、uberはもう1週間ほど使っていないし、アプリもバックグラウンドでも走っていない。気になるね。

もう何日もアプリを開いていないのにまだ@Uberは位置追跡している。気味がわるい(@gruber経由)

@gruber スクリーンショットは少しわかりにくいけど、私のものだ。ここ数日アプリを使っていないけれど、灰色の▲がUberの隣に出ている。

@gruber 旧版を7日前に使ったのが最後だ、Uberがマップ拡張をしたことがアイコンを説明できるかな?

@gruber iOSが丁度ポップアップでUberが私の位置を使っていると教えてくれたけど、アプリは1週間以上開いていないんだ。

明らかに、これはUberの責任のように思えた、同社がその約束を守っていないように見えたからだ。

しかしUberは位置情報の追跡は同社のアプリが意図的に行っているものではないと言っている。

私たちの要請によって、Uberはこの問題を調査し、この問題がiOSのマップ拡張機能に関係していることを発見した。またそれは、一部の人が問題にぶつからなかった理由も説明している。

Uberのマップ拡張機能は9月に提供され、それはAppleのマップ拡張プロトコルに基づいている。Uberの競合他社によるマップの拡張機能も同様な動作を行う。

Uberの広報担当者によれば:「乗車共有アプリとiOSマップと統合する選択をした人は、マップアプリの中で乗車リクエストを行うために位置データが共有されていなければなりません。マップ拡張機能はデフォルトでは無効になっていて、iOSの設定でそれらをオンにすることができます」ということだ。

言い換えれば、それはバグではなく、機能である。そしてそれは、iOSの機能なのだ。

残念なことにiOSは、アプリが誤動作していないかどうかを確認するために、自分の設定からアプリのプライバシー関連の振舞を一目で確認したいユーザーにとっては、難しい設計になっている。

そして、UberだけがAppleのマップと統合されてるサードパーティ製のアプリではない:Lyft、OpenTable、そしてYelpも同様なのだ。

おそらくAppleは【位置情報サービス】設定メニューの中に、位置情報にアクセスしているのはアプリなのか、それともiOS自身のマップ拡張なのかを区別できる新しい色を使ったインジケーターを提供する必要があるだろう、そうでないとあたかも使っていないアプリがユーザーを追跡しているように見えてしまうからだ。結局のところ、ユーザーが自分のプライベートデータを制御できるように機能を設計しようととするなら、現在提供しているものよりも優れたツールが必要になる。

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(翻訳:Sako)

Google DriveがiOSからAndroidへの移行をお助けする

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このところGoogleは、iPhoneユーザーをAndroidに乗り換えさせる作戦に熱心だ。たとえば同社のスマートフォン新製品Pixelには“Quick Switch”と呼ばれるアダプターがあって、iPhoneとPixel間のデータ転送が容易にできる。また一般人向けにGoogleが今日リリースしたのは、iOSのデータをGoogle Driveにバックアップできるツールだ。そのデータはPixelだけでなく、一般のAndroid機への転送もできる。

The Vergeはこの機能を、Androidの“Switch”ページに見つけた。そこには、iOS上のデジタル人生をAndroidへ移送するやり方が書かれている。そのページの別の場所には、iOSからGoogle Driveを使ってデータをバックアップする方法の説明もある。対象となる主なアプリは、Contacts(アドレス帳), Calendar, Photos, Videosなどだ。

これらのサービスからのデータは、Google Contacts, Google Calendar, Google Photosなどへそれぞれバックアップされる。

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上の図では、データの総量が多いとバックアップに“数時間”かかるから、時間と外部電源とWi-Fi接続のある場所ないし機会にやれ、と言っている。アプリはオープンにしたままで、バックアップが終わるまで画面上にいる必要がある。

便利ではあるけれども、音楽のコレクションや、iMessageやSMSのテキストメッセージなど、ユーザーにとって個人的にたいせつなデータがサポートされていない。ただしPixelで前述のQuick Switchアダプターを使えば、これらも大丈夫だ。iPhoneからAndroidへ初めて引っ越すユーザーは、Pixelを選んだ方が良さそうだ。

デバイス間の移行を容易にしようと努めているのは、もちろんGoogleだけではない。Appleには、“Move to iOS”というAndroid用のユーティリティがあり、上記の逆をやってくれる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

紛失モードのiOS 10デバイスは簡単なコピー&ペーストの犯行手口でアンロックできる

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なくしたり盗まれたiOSデバイスは、悪い人がこの、力づくでActivation Lockを無視する方法を知ったら、やばいことになる。特殊な器具や技術は要らない。そこらの悪ガキでも、できる。でも対策は簡単だ。しかしそれまでは、iPhoneなどをどこかに置き忘れないように、注意しよう。

ドイツのセキュリティ企業Vulnerability LabのファウンダーBenjamen Kunz-Mejriが、最新の手口を詳しく説明している。Slash SecureのHemanth Josephが見つけた初期のやつはiOS 10.1を犯し、10月にAppleに報告された。同社は10.1.1に講じた工夫で問題を直そうとしたが、また攻撃があったということは、直ってなかったということだ。

iOSデバイスのオーナーがFind my iPhone/iPadでLost Mode(紛失モード)を起動すると、デバイスはリモートでActivation Modeに置かれ、それをアンロックし正常復帰するためにはユーザーのApple IDが必要だ。しかしログインはインターネット接続を要するので、そのためにWi-Fiを使うこともある。すると犯人はそのWi-Fiネットワークのセレクト画面へ行って、“other network”(そのほかのネットワーク)をセレクトする。

やばいことが始まるのは、ここからだ。セレクトするときのネットワーク名やパスワード欄には文字数の制限がない!

Appleも馬鹿ではないから、その欄から任意のコードを実行できることはない。だからここでは、深刻なバッファオーバフロー攻撃はありえない。しかし二つの欄に大量の文字(最大10000まで)詰め込むと、デバイスは動作が遅くなり、最後にはフリーズする。そのデバイスにカバーをかけて、数秒眠らせる。そして開く。おやおや!ホーム画面だ!

そのやり方は10.1の場合だが、10.1.1では画面の回転やNight Shiftモードが必要だ。ホーム画面は一瞬出るだけだが、Kunz-MejriがSecurityWeekに語っているところによると、タイミング良くボタンを推せばずっと表示されるようになる。

この問題は、文字数制限という簡単な方法で直るが、Appleはそれを見落としたのか、それともアップデートのときに実装する時間がなかったのだろう。

本誌TechCrunchは今Appleに、詳細を問い合わせている。情報が得られ次第、この記事をアップデートしよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Adobeの調査結果:ユーザーは新アプリをインストールせず、既存アプリを頻繁に使う

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Adobeが発表した新たな業界レポートによると、ユーザーに新しいモバイルアプリを試してもらうのが難しくなってきているようだ。コンシューマーはすでに知っているスマホアプリをよく使う傾向にある。またアプリの放棄率は上昇していて、アプリのインストール数も前年比6%の上昇に留まった。一方で既存アプリのローンチ回数は上昇している。前年比24%の増加だった。

この傾向は、上位のモバイルアプリ(上位20%のアプリ)で顕著だ。アプリローンチ数は、驚異の62%成長を示した。

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これらの数字はAdobeが毎年出しているモバイルベンチマークレポートを参照している。1万6000以上のモバイルサイトの2900億回の訪問数、850億以上のアプリローンチ数の解析結果だ。

ユーザーに新しいアプリを端末にインストールしてもらうだけでも難しいが、多くのアプリはインストール後にすぐに放棄される傾向にある。

Adobeの調査によると、アプリ放棄率は上昇傾向にある。平均10個中5つのアプリは10回以内しか利用されない。さらに10個中2つはたった1回しか利用されない。

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人がアプリを削除する理由はいくつかあるが、「役に立たない」がアンケート調査で最も多く見られる回答だった(Adobeは1000名以上のモバイルコンシューマーを対象にアンケート調査を実施した)。

ゲームアプリは頻繁に削除されるが、これはこの種のアプリのライフサイクルが短いことにも関係しているだろう。ゲームアプリはユーザーの関心を失いやすく、他の選択肢が多いためとAdobeは説明している。人々はゲームアプリを使い捨てするものと感じているようだ。

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ローンチ数が上昇しているアプリカテゴリーを見てみると、いくつか突出したカテゴリーがあることに気づく。アプリ平均ローンチ数の2桁成長(前年比)が見られたのは、金融サービス(29%)、旅行(28%)、ショッピング(24%)、自動車(21%)、メディアとエンターテイメント(14%)のカテゴリーだった。

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ローンチ数の増加に加え、金融アプリのQ1におけるインストール数は20%増加している。また、利用率に関してもQ2を通して数字を落とさなかった(前年度比14%上昇)。一方で、ショッピングアプリの利用は昨年Q4で劇的に増加した(前四半期比29%の増加)。だがQ1から減少している。

この調査結果は、他に出ているレポートと同じ業界トレンドを示している。Androidと比較すると、iOSがアプリの収益と利用数を押し上げているというトレンドだ。他にも他の年代よりミレニアル世代が最もアプリをインストールしていることが分かる。

またAdobeの調査でも、モバイル決済はあまり多くのコンシューマーに根付いていないことを示している。ユーザーの48%は、いかなるモバイル決済も使用していなかった。モバイル決済を使用している人の中で最も一般的だったサービスはApple PayとAndroid Payであり、これは予想通りの結果だろう。

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全レポートはAdobeから直接入手することができる。このレポートでは他にもモバイルウェブサイトの利用率なども調査している。ウェブサイト利用のグロースの大半はスマホからの流入であること、またウェブサイトへのトラフィックは2013年1月わずか0.1%しか増加しておらず、全体のインターネットの飽和状態といったデータも提示している。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

Appleが桃尻絵文字を復活!

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誰も桃尻絵文字に手を出すことはできない。Appleでさえも。数週間前AppeはiOS 10.2ベータ版を公開し、数十種類の絵文字が追加あるいはデザイン変更された。世界は絵文字を必要としている。その通り。しかしAppleは、うっかり桃の絵文字もデザイン変更してしまい、その結果少々リアルになりすぎてしまった ― もはやお尻のようには見えない。だが落ちつけ!騒ぐ必要はない。Appleは新しいベータ版でお尻に見える桃の絵文字を復活させた。

上の画像にあるように、新しい桃の絵文字は〈いっそう〉お尻っぽくなった。Appleは古いデザインに戻しただけではなかった。絵文字デザイナーを呼び出し、桃の絵文字を作り直すよう依頼したのだ。

絵文字は思いがけず、独自のルールと共に万国共通のビジュアル言語となった。今や誰もがいつでも絵文字を使って、メッセージに感情や個性を付け加えている。そして時には、1つの桃が単なる桃以上の意味をもつこともある。TechCrunchのDevin Coldeweyが桃絵文字に捧げた賛歌に、桃尻を残すことの重要性が切実に書かれている。

AppleはiOS 10.2ベータ3を昨日(米国時間11/15)公開したが、まだデベロッパーと公開ベータテスト参加者しか利用できない。iOS 10.2の正式バージョンが数週間後に出てくれば、様々な絵文字を見られるだろう。

私のお気に入りは、新たに追加された様々な職業だ。教師、宇宙飛行士、溶接工、プログラマー、オフィスワーカー、農業従事者、科学者、シェフ、学生、機械工、医療従事者等々が、男女それぞれ用意されている。

ちなみに、Unicodeコンソーシアムも、新しいジェスチャー絵文字を次々と追加している。指を交差させて幸運を祈る絵文字や手のひらで顔を覆う絵文字もある。なお、宇宙飛行士の絵文字を送り合うためには、相手もiPhoneをアップデートする必要がある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GmailのiOS版がAndroid版と同じデザインに―送信取り消しなど機能も強化

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iOS版Gmailユーザーに朗報だ。メール・サービスをほぼ独占しているGmailだが、iOS版の最新バージョン、 5.0.3(iTunesページ)には重要なアップデートが含まれている。特にUIの強化は目立つ。これでiOS版はAndroid版と見た目もそっくりになった。

カラースキーム、アイコンのデザインも改善された(少なくともiOS版は改善された)。一見したところでは目立たないかもしれないが、こうしたデザイン上の改良は使い勝手を向上させ、結局はユーザーの生産性をアップする。ともあれiOSのGmailはほぼAndroidと同一になった。

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アップデート版にはメールをスワイプでアーカイブしたり削除できるなど すばやく直感的に操作できる機能が含まれている。スワイプがアーカイブになるか削除になるかはアプリの設定で変えることができる。メール検索もスピードアップした。スペルチェッカーも強化され、正しい綴りの候補が即座に表示される。

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最大の機能向上は(個人の好みもあるだろうが)、送信取り消し(Undo Send)の追加だ。これで非常に恥ずかしい間違いをしなくてすむようになる。メールを送信すると、直後に灰色のバーが画面下部にポップアップする。短時間表示されるこのバーの「取り消し(Undo)」をクリックすればメールが相手に届かずにすむというわけだ。メールは「下書き」状態に戻される。それから―その後下書きをどう処理するかはユーザーの責任だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Appleの新CMは「メッセージ」アプリの背景アニメーションが主役

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AppleがiPhoneとiOSの新しいビデオ広告を公開した。これまでの広告と同じく、このビデオは従来のものとは大きく異なっている。そこにはTor Myhrenの影響が感じられる。

最近入社したこのマーケティング・コミュニケーション担当副社長は、広告業界で輝しい実績を持つ人物で、現在Appleの広告を任されている。昨年のCMと比べて、さらに洗練され、ストーリーを伝えようとしていると感じるのは、そのためだろう。

今日の新CMには、終了直前までiPhoneが登場しない。代わりにAppleは、風船が飛んでいってしまうと何が起きるかを、ゆっくりと明らかにしていく。

最後の最後になって、すべてがiOS 10のメッセージ・エフェクトのことだったとわかる。気の利いたCMで、製品を売ろうとしていない。そもそもiOS 10は無料でダウンロードできるので、これはAppleのブランドイメージ向上を狙ったものだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iOS 10、今日からいよいよ一般公開―Appleはアプリ開発の再活性化を目指す

2016-09-14-ios-10

AppleがいよいよiOS 10を一般公開した。iOSの「歴史の中で最大のアップデート」だという。読者はアップデート内容についてすでに聞いたことがあるかもしれない。新しいiOSは数ヶ月前からベータ版として入手可能だった。またAppleは新バージョンの変更点をきわめてオープンにしてきた。主な変更点はソフトウェアのダウンロードの際にも表示されるので、ここではiOS 10特有の新しいユーザー体験を紹介したいと思う。

私はメインのiPhoneに6月にiOS 10ベータをインストールし、この夏中利用してきた。今日からiOS 10は正式版としてアップデート可能だ(無料)。まず目につくのは大量の新しい絵文字かもしれない。「新しい絵文字」と聞いて大勢のユーザーが「設定」に殺到してiOSのアップデートを試みている様子が想像できる。絵文字の追加は新OSのインストール率をアップする戦術としてたいへん巧妙だった。

アプリの新しいエントリーポイント

しかし絵文字はどちらかといえば飾りであり、iOS 10の本当の価値は目につきやすい飾りの背後に隠されている。iOS 10をインストールしたとき、私は3つの変更点に気づいた。まずデバイスを取り上げると自動的にスリープから復帰する。ボタンを押す必要がない。ホームボタンがロックスクリーンにある新しいデバイスの場合はその役割は異る。ユーザーはTouch IDを起動するためにロックスクリーン上のホームボタンを押す必要がある。さらに重要な点だが、ロックスクリーン自体がゼロから作り直されている。

壁紙を覆い隠すようなプッシュ通知は姿を消した。iOS 10での通知はmacOSの場合にやや似た個別のバブル表示になった。それぞれのバブルに表示される情報は以前より多い。いちばんいいのはバブルを拡大できることだ。3D Touchの場合、通知バブルを「深く押す」と小さなアプリが開く。まだすべてのアプリがこの機能をサポートしているわけではないが、大きなポテンシャルだ。

Apple自身のアプリはサードパーティー・アプリのプラットフォームとなった

たとえばメッセージの一つを深く押すと小さなMessagesアプリが起動され、現在のメッセージ・スレッドが表示される。ユーザーはロックスクリーンを離れないままでチャットのやり取りができる。Messagesアプリを起動することなくほとんどの機能が利用できる。呼んだUberの位置を調べたい、 Instagram写真を見るなどのときにも便利だ。

同様に、ホームスクリーンから小さなウィジェットを呼び出すことができる。この場合もアプリを起動する必要はなしに天気予報を見たりカレンダーに登録したアポを確認したりできる。こうしたウィジェットを「今日」タブに追加する方法は従来どおりだ。しかし今後はホームスクリーンから直接内容を見ることができる。

次はエクステンションだ。Appleは大量のエクステンションをApp Storeに掲載している。ユーザーはSiriやメッセージ、電話などのアプリにエクステンションをインストールして機能を拡張できる。コントロール・センターに追加された新しい「ホーム」パネルについても同様だ。

この包括的な変更のおかげでユーザーは何かしようとするとき、それに適したアプリを探して起動するという操作が必要なくなった。つまりApple自身のアプリがサードパーティーのアプリを立ち上げるためのポータルの役割を果たす。

iOS 10ではSiriやWeChat使って友達への支払いなどさまざまなアプリを起動できる。。マップでは配車を頼んだり、レストランのレビューが読める。。電話アプリではSkypeなど他社製のVoIP通話がサポートされる。

私はこうした機能をすべてベータ版で実際に使ってきた。たしかにiOS 10はさまざまなアプリの使い勝手にApp Store始まって以來の最大の変化をもたらしそうだ。

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メッセージからメッセンジャーへ

Appleのメッセージ分野への参入は遅かったが、参入するからには徹底的なものとなっている。iMessages App Storeが用意され、メッセージ・アプリ自身がプラットフォームとなった。ユーザーはメッセージのやり取りで写真の上に手書きで図を描き、吹き出しを付加できるだけでなく、スクリーンいっぱいに風船を飛ばすようなエフェクトも送信できる。こうした新しいエフェクトを受け取ればユーザーは嫌でもその機能に気づき、別の友達に試してみるだろう。こうした口コミによる新機能の広がりはAppleが初めから計画したものだと思う。

さらに重要な点だが、私はメッセージ機能の追加されるさまざまなiMessageアプリの出来栄えに感心した。これまで友達とのコミュニケーションで専用アプリ内からやってきたことが、数ヶ月以内にiMessages Appから可能になるだろう。Citymapperの旅行日程を送る、チェスをプレイする、割り勘を精算する、スタンプをやり取りする、などなどがすべてメッセージ内からできるようになる。

こうした追加機能がすべてネイティブ・アプリなのが大きな利点だ。アプリとしてみるとWeChatもメッセンジャーもアプリとしては機能は限定されている。iOSとAndroidのメッセージ・アプリ開発にあたってデベロッパーはウェブ・アプリ開発のテクノロジーを流用している。

これに対してAppleは違うアプローチを選んだ。つまりiOSの場合、メッセージ・アプリを離れずに文書をScanbotでスキャンしてそのまま相手に送れる。この便利さが多くのユーザーにiPhoneを選ばせる理由だろう。

現在のiMessages App Storeはスタートしたばかりで、デベロッパーはその表面をわずかにひっかいたに過ぎない。メッセージにまったく新しい可能性が開けたといえる。

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App Storeの再活性化

スマートフォンの利用における「アプリ疲れ」は現実の問題だ。テクノロジー・ビジネスの人間は別として、私は新しいアプリをインストールするよう友達を説得することが事実上不可能になっている。誰もApp Storeで新しいアプリを探す気にならない。

AppleはApp Storeから大量の放置アプリを削除中―カビのはえたパンを食べる者はいない

私の結論はこうだ。iOS 10におけるAppleの真の狙いはApp Storeの再活性化だ。当面は小さい変化から始めているようだが、それでもアプリ登録のための審査時間は劇的に短縮された。またデベロッパーはアプリのプロモーションのために検索広告が利用できる。 Appleが放置アプリの削除にとりかかっているのカビのは、カビのはえたパンを食べる者はいないからだ。

iOS 10でAppleはさらにiMessage App Storeを新設し、メッセージ内に新しいアプリをインストールさせようと図っている。このいわばミニ版のApp Storeは従来のApp Storeよりはるかに見通しがよく、ユーザーを萎縮させないよう気が配られている。

iOS 10は新しいアプリ・プラットフォーム

まだiOS 10の新機能の紹介の半分も済んでいない。新しいフォト機能、新しいApple Music、新しいコントロール・センター、それにデフォールトのアプリが削除可能になったことなど、歓迎すべきアップデート満載だ。さらに数多くの巧妙な隠し機能があり、大勢のライターがテスト中だ。読者がiOS 10の技術的詳細に興味があるなら、ここ数ヶ月は読み物に困らないだろう。

私の結論はこうだ。AppleはモバイルOSを柔軟かつオープンなアプリ開発プラットフォームに変えることに成功した。ユーザーがアプリを探し、インストールし、利用する方法はiOS 10で根本的に変わるはずだ。この点はすぐには実感されないかもしれないが、長期的にはApp Storeを生まれ変わらせることになると思う。

〔日本版〕 日本語iOS 10のダウンロード、インストールはすでに可能。訳者のiPad Airでは特に問題なくアップデートが完了した。時間は再起動含めて20分程度かかった。万一の場合を考え、パソコンに接続するなどして事前にデータのバックアップを取っておくことが推奨されている。3D Touch未装備のデバイスの場合、ロックスクリーン上の通知バブルをスワイプすると従来どおりアプリが起動される。パスコードを設定している場合はここで入力が求められる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

AppleがiCloudに月額19.99ドルで2TBのプランを追加

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この度、Appleは月々19.99ドルで2TBのストレージを利用できるプランを追加し、iCloudユーザーはストレージ容量をさらに増やすことができるようになった。

念のため簡単に概要を説明すると、iCloudストレージはMacとiOSユーザーが利用可能で、写真やビデオ、ドキュメント、デバイスのバックアップデータ、音楽、メールなどの情報を保存したり、デバイス間で同期したりできるサービスだ。

AppleはさらにiCloud Driveと呼ばれる、Dropboxのようなサービスを提供している。このサービスはiCloudストレージを利用しており、ユーザーはiOSデバイス、Mac、PC間でどんなドキュメントでも同期することができる。Appleは、iCloud Driveを標準サポートしたmacOS Sierraのリリースに向けた準備を進めており、iCloud Driveがデスクトップでも利用できることから、現状の1TB以上のストレージ容量が必要になってくるユーザーを想定し、恐らく今回の2TBのプランを追加したのだろう。

さらに、この大容量ストレージのオプションが追加されたことで、Appleが近々256GBのHDDを搭載した新しいiPhoneをリリースしようとしているという噂の信用性も高まってきた。2TBのオプションが登場する前は、256GBのHDDを備えたiPhoneが登場しても、バックアップ時にこれまでのiCloudストレージのリミットである1TBに達してしまうユーザーが出てくる恐れがあったのだ。

今回追加された2TB以外にも、iCloudには5GBの無料プランのほか、月額0.99ドルの50GBプラン、月額2.99ドルの200GBプラン、そして月額9.99ドルの1TBプランが用意されている。

利用料に関して言えば、Appleの金額は競合他者のサービスとほぼ同じレベルに設定されている。Google Driveの1TBプランは月額9.99ドル(それ以上は月額99.99ドルの10TBプランまで間を埋めるプランは用意されていない)に設定されているほか、Microsoftは、Office 365のプランの一部として1TBのスペースを月額6.99ドルで提供している。さらにDropboxの1TBプランも月額9.99ドルに設定されている。

利用料はどのプラットフォームでもほぼ横一線に並んでいるため、判断の際には、ユーザーにとっての利便性や、保有する複数のデバイス間で使いやすいプラットフォームといった観点しか残されていない。今回のストレージ容量の拡大や、今度のiCloud DriveのmacOSへの統合によって、AppleはついにiOSやMacユーザーが、DropboxやGoogle Driveを解約してiCloudだけを利用するのに踏み切れるほど良いiCloudベースのストレージサービスを構築することができたのかもしれない。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

今年のAppleのハードウェアのアップデートはパワーユーザーが主なターゲット

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Appleの今年後半以降のロードマップは、高額機とパワーユーザーがターゲットらしい。BloombergのMark Gurmanが記事にした‘内部情報’はそう言ってるようだ。Gurmanの記事はいつもまともだが、とにかくiPad, MacBook AirとPro, そしてThunderboltディスプレイのアップデートを楽しみに待とう。

iPhone SEと超簡素なMacBookという昨年のシンプル指向から、今度はその逆に振り子は揺れるようだ。高機能なSurface Bookに誘惑されたかもしれない‘プロ的ユーザー’の、心を掴みたいのだ。

確かに、MacBook Proは新装してもよい時期だし、Airは(ぼくの場合のように)4年以上前の機種は確実に古めかしい。Gurmanの記事でも強調されているすこし前の報道では、複数のポートのある薄型ボディーと、その上に、便利だけれどちょっと古くも感じるFキーに代わってOLED上の“dynamic function row”(動的可変的ファンクション列)が載る、となっている。AirにはUSB-Cが載り、仕様も強化されるが、レティナディスプレイはまだだろう。

以上は、早くも今年の10月には発売されると思われるが、9月7日の発表では触れられないだろう。Gurmanの予想では、9月7日の主役はあくまでもiPhoneのニューモデル、そしてGPSや健康診断機能が内蔵されたニューバージョンのApple Watchだ。すでにベータに入っているiOS 10も、もちろん強調されるだろう。

数か月前から5KのThunderboltディスプレイをめぐる噂が飛び交っている。大量の細かいピクセルを際立たせるために、特製のGPUを使う、となっているが、その後の詳報はどこにもない。しかし新しいMacに合わせるとなると、意外と早いかもしれない。このLGとのコラボレーション製品は、写真やビデオのエディターが主なねらいで、iMacで我慢したくない連中がターゲットだ。

愛されたりがっかりされたりしているiPad Proは、スタイラス入力がサポートされるが、それがハードウェアのレベルでのサポートか、それともソフトウェアによるのか、両方か、などは不明だ。いずれにしても、この新ジャンルのデバイスを心から歓迎したアーチストなどは、今回のアップデートも歓迎するだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

一挙に5000万ダウンロードに達した大人気のアートフィルターアプリPrismaにオフラインモードが登場

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アートフィルターアプリで一大センセーションを巻き起こしたPrismaは、この夏の2か月でそのiOSAndroidアプリのダウンロードが、無から驚異の5500万あまりへと急拡大した。そしてこのたびPrismaに、オフラインモードが誕生し、サーバーに接続しなくてもほんの数秒で、あなたのスナップ写真をムンクの絵みたいに変えてしまえることになった。

本誌TechCrunchがPrismaのローンチを記事にした6月に、CEOで協同ファウンダーのAlexey Moiseenkovは、ニューラルネットワークを使ってスマートフォンの写真を美術的フィルタを通した画像に変えている、と説明した。その多種類のフィルタを備えたニューラルネットワークは、サーバーの上で動いている。

しかし今回は、一定数のフィルターを選ぶことによって、そのたいへんな処理をユーザーのスマートフォンでできることになった。数百万のユーザーへとスケールするための方法としては、これもありだろう。

Moiseenkovによると、今デバイス上にあるのは16のフィルタだ。もちろんそれは、ユーザーのiPhoneの上でニューラルネットワークが動かしているのだ。

あなたの予想通り、数百万のユーザーで混みあうクラウド上よりも、オフラインの方が速い可能性がある。もちろんスピードは、スマートフォンのハードウェアの性能にもよる(私のはiPhone 6sだ)。

Moiseenkovによれば、まあまあなのはiPhone 5s以上、それより遅い機種ならサーバーにアクセスした方が速い。ここらが、このオフラインモードの限界だ。

彼が美術的な処理のアルゴリズムをモバイル上で提供したいと考えたとき、そのアルゴリズムはネット上では非常に遅かった。そして処理を最適化した結果、インターネットに接続したスマートフォンの上で、Instagram世代の連中に、インスタントに満足感を与えられるまでになった。

スマートフォン向けの最適化は今でも続けられていて、近いうちに、iPhone 5s以上の機種ならすべての処理をデバイス上でできるようになる、と彼は語る。

オフライン機能がAndroid機に来るのは、たぶん2週間後、だそうだ。

そのほかにPrismaのチームは、ビデオのフィルタリングに取り組んでいる。Moiseenkovによると、それは今月内の立ち上げもありえ、という。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

2016年第二四半期ではAndroidスマートフォンのマーケットシェアが86.2%に到達: Gartnerの調査より

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スマートフォン市場の成長余地は依然として、消費者がフィーチャーフォンからアップグレードしている新興市場だ。

そしてその継続的な移行が、Androidのグローバルなマーケットシェアを押し上げている。Gartnerの最新の数字によると、2016Q2のそれは86.2%である。

しかしこのアナリスト企業によると、Androidは中級品以下のスマートフォンで新興市場の買い手をつかまえているだけではない。上級品のAndroidスマートフォンも、Q2には6.5%伸びている〔前年同期比〕。

Gartnerが言う上級品とは、主要なAndroid OEMの製品、たとえばSamsungのGalaxy S7などのことで、それらがこのプラットホームのハイエンドを押し上げている、としている。またHuawei、Oppoなど中国のOEMの、手頃な価格の高級品スマートフォンも、この上級品押上に寄与している。

Samsungはパフォーマンスを改善し、一時下げていたマーケットシェアが22.3%に戻している。これに次いでHuwaweiの8.9%、Oppoの5.4%が大きいが、Xiaomiは今四半期にシェアをやや下げている。

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一方、他のプラットホームはAppleのiOSが14.6%から12.9へと2%近く下げ、またスマートフォンプラットホームとしてのMicrosoft Windowsはさらにひどい下げとなった。

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スマートフォンの総出荷台数は、これも前年同期比で4.3%伸び、2016Q2のグローバルな売上は3億4400万台となった。

この四半期にはフィーチャーフォンの売上は14%減となり、そのため携帯電話全体としての台数はやや減少している。

成熟市場は、日本以外のすべてでスマートフォンの需要の伸びは鈍化した。対して新興市場は、中米以外のすべての国地域でスマートフォンが成長した。スマートフォンの売上は新興市場では9.9%の増、成熟市場では4.9%の減となっている。

スマートフォンメーカーの上位5社は、5社全体としてはこの四半期にシェアを伸ばした。前年同期51.5%に対し、今期54%である。とくに大きく伸びたのが、Oppo, Samsung, Huaweiの3社だ。〔AppleとXiaomiは下降。〕

Appleのスマートフォンのマーケットシェアは、前年同期比で7.7%下がった。とくに、中華圏とアジア太平洋の成熟市場では、iPhoneの売上が26%下降した。〔訳注: このパラグラフで言われている数値は、少なくともこのページ上に見られる表とは異なる。〕

逆に、今四半期でiPhoneの成績が良かったのは、ユーラシアとサハラ以南のアフリカ、そして東ヨーロッパだ。これらの市場では前年同期比で台数が95%増加した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Appleはどうやって私たちをドングル好きにさせるのか

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まもなくAppleから発売予定の、〈ヘッドホンジャックの無いことがほぼ確実なiPhone〉に関する私の義務的記事へようこそ。私はこのアイデアには全面的賛成ではない。またこれはAppleが以前にも見せた行動でもある ― 一番有名なところで、30ピンコネクターからLightningへの移行によって起きた電子廃棄物問題では、ユーザーだけでなくホテルの室内iPhoneドックもアップグレードを強いられた。また同じことが起きようとしている。しかももっとずっと身近なテクノロジーが対象だ。人々は腹を立てている。

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懸念は理解できる。誰もがお気に入りのヘッドホンを持っているのだから。私はBoseのQuietComfortsが好きで、ランニングにはPhilipsのイヤホンを使っている。どこへ行くにも一緒だ。しかし、このふたつが互いに絡まり合わなければどんなに嬉しいいだろうか。

一般に、ワイヤレスヘッドホンは優れものだ。飛行機の中でも快適に使え、ランニングやスポーツにも実に具合がよい。しかし、本当に変わろうとしているのはドングルだ。それは新機種で旧テクノロジーを使うためのAppleによる中途半端な試みだ。有線ヘッドホンを使うために、何百万という色も大きさも価格も品質も様々なドングルが、iPhoneからぶら下がっているのを見ることになるだろう。そこにできるのはドングルのエコシステムだ。

これまでのところ、Appleのドングルの扱いは…賢明だろうか? 私のMacBookには小さなUSBポートドングルが常に差さっている。79ドルのポートはiPhoneの充電以外ほとんど何もしない。フルサイズのノートパソコンから一切の外部ポートを取り除くという決断。そのおかげでAppleは美しく実用的な超軽量パソコンを作ることがてきた。同時にそれは、アンチAppleの人々に〈パソコン界のマセラティー〉と揶揄させる機会を与えた。市街地を1ブロック以上走るために巨大なトラック用スペアタイヤを必要とする車のことだ。

しかし、良くも悪くも、それはAppleの得意とするところだ:失くした物を惜しいと思わせないよう説得すること。たしかに私もDVDプレーヤーが欲しくなることはあるが、ノートPCからDVDプレーヤーがなくなったおかげで、何年も光学ディスクを見ていないし、もっと良い解決策を見つけた。古いジャンクをつなぐためにシリアルポートが欲しくなることもあるが、古いジャンクはどのみち使えなくなっている。今われわれは未来に向かっているのであり、未来にポートは少ない。

だから恐れることはない。あなたのBeatヘッドホンはiPhoneでも使える。そのためにドングルが必要なだけであり、カラフルな選択肢が山ほど出てくると私は確信している。そしてゆっくりだが確実に、人々は有線より無線のヘッドホン、USBポート付きよりUSBポート無しのノートを選ぶことが増え、必然的に次のことを受け入れるようになるだろう:ポートはわれわれの進歩を妨げてきた。未来はシームレスでクリーンだが、なぜかドングルが溢れている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iOS 10 beta 5リーリース。「コードを学ぶ」アプリSwift Playgroundsを同梱

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Appleの開発者たちに良いお知らせだ。Appleは本日iOS 10ベータの第5版をリリースした。watchOS 3、macOS、そしてtvOSも同時である。このリリースで私たちはより一層iOSの最終ビルドに近付くことになる。予想されている9月のリリースまでにはあとせいぜい1つか2つのベータが発表されるだけだろう。

予想通り、最初のいくつかのベータ版には多くのバグがあったが、以降の各ベータ版の中でAppleはコードを洗練し不具合を修正してきた。iOSベータ5で同社は、iOSとApple TVのインタラクション、App Storeでのアプリ内購入、Bluetooth、iMessage、電話とWalletアプリの数多くの課題に、アクセサリーに対する問題と同時に対処を行った。特に、iPhone 6sをスマートバッテリケースで使用した場合にパニックを起こさなくなったことなどが、その例だ。

このiOSビルドでの変更点は少なかったが、初期のテスターたちは既にその違いを見つけている。写真アプリの中のAIと顔認識データはリセットされ、これによって新しいスキャニング処理が実行されるとiPhoneHacksが報告している 。それに加え、Music Control Centerが調整され、「今日」ビューには日付と各種データが表示され、ウィジェットの背景はより暗くなり、そして新しいロック時のサウンドが追加されたと報告には書かれている。

iOSのベータ5にはまたSwift Playgroundsが伴っている。これはAppleがWWDC 2016で紹介した、子供向けの「コードを学ぶ」アプリだ。アプリには教材のLearn to Code part 1と2が同梱されており、その他にも利用者が試すことのできる様々な問題が含まれている。また、テンプレートを使って独自のプレイグラウンドを作ったり、まっさらなプレイグラウンドを作ったり、Xcodeの中でプライグラウンドを開いたりすることもできる。

またこのアプリには、Answers、Shapes、そしてBlankテンプレートに加えて、新たにGraphingテンプレートが含まれている。

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また、Appleのリリースノートによれば、iPhone 6s、iPhone 6s PlusおよびiPhone SEで(英語に設定したSiriを使って)Voicemailの文字起こしが、使用できるようになった。しかし、まだ問題も残っている。FaceTimeによるこのiOSベータとmacOSベータの間の通話がうまく機能しないこと、Apple Musicの「For You」の中の「最近再生した項目」がなかなか更新されないこと、ノートが不意に終了してしまうこと、などが他の些細なバグとともに残されているのだ。

他のプラットフォームに興味のある人のために紹介すると、mac OS SierraはSiriをMacに取り込み、写真アプリは更新され、Safariはピクチャー・イン・ピクチャービデオをサポートしている。その他にも 多くの機能が取り込まれている 。WatchOS 3もまた新たなUIを提供しているという意味で、メジャーアップデートと言えるだろう。もう「友達」画面は存在せず、アプリの起動速度は速くなった。Apple TVのtvOSのアップデートは大きなものではないが、より暗いモードをサポートし、TV Everywhereアプリからのサインオンに対応した。このデバイスはまたHomeKitのためのハブとしても機能する。

また新しいmacOSのベータ版は、Apple Payに対応した電話や時計を発見してApple Payをサポートするようになった。その他細かな課題に対応している。一方watchOS 3ベータ版ではSiriを使う際の問題の修正が加えられた。これは削除されてしまっているアプリに対する要求を受け付けた時、Siriが思うような反応を返さないという問題である。

内容は更に追加される予定…

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(翻訳:Sako)

学習ツールを提供するDuolingo、新しいTinycardsで言語学習以外にも対応開始

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モバイル向けの教育アプリケーションでもっとも有名なものといえばDuolingoということになるだろうか。ただし、「教育アプリケーション」とはいっても、これまでは言語の学習に特化したものとなっていた。しかしこの度Tinycards(iOS版)というアプリケーションをリリースし、「記憶力」を使うものであれば多くの学習シーンで利用できるようになった。これまで同様に単語などを学習するのにも使えるし、その他にも公式や歴史年表、あるいはポケモンの名前やステータスを学習するのにも使えるのだ(ポケモン学習用のカードもTinycards内に用意されている)。

Tinycardsを簡単に言ってしまえば「フラッシュカード」式の学習ツールだ。Duolingoと同様に間隔反復(Spaced repetition)を用いる。進度管理方法についてもDuolingoで用いていたのと同じアルゴリズムを用いている。

lessons「Duolingoは、楽しく、かつ効率的に学ぶことのできる言語学習ツールとして世の中に受け入れられることとなりました」と、DuolingoのCEO兼共同ファウンダーであるLuis von Ahnは言っている。「Duolingoで培ったノウハウを、新しくフラッシュカードを用いた学習ツールに移植することで、覚え学習に苦労している子供たちの手伝いができると考えています。もちろん子供だけでなく、大人が教養を広げるために、新しいことを勉強する際にも役に立てると考えています」。

今回のTinycardsでも、学習の中に遊びの要素を持ち込んでいる。学習をすすめることにより新しいレベルにチャレンジできるようになるし、また学習しているカードを友だちとシェアすることなどもできる。言語(単語)学習以外にも可能性を広げたのはDuolingoにとって大きな進歩だといえるだろう。

Tinycardsを起動すると、まずはフォローするフラッシュカードクリエイターを決める画面となる。今のところ、カードの多くはDuolingo自身により制作されたものだ。Duolingoと同様に使うためのDuolingoカードもあれば、歴史を学ぶためのTinyHistoryというカードもある。他にはTinyScience、TinyGeoなどがある。Tinycards上で中国語が学べるように提携して導入したChineasyもある。

こちらで試してみた際には「ひらがな」コースを選んでもみた。Duolingo自身による日本語コースはまだないようだが、「ひらがな」カードを勉強することで、日本で用いられている文字のいくつかが読めるようになるかもしれない。

使い勝手はDuolingoと同じような感じだ。最初にカードの表と裏(単語学習時なら、学習している単語が表、裏にはその意味が書いてある)を見て学習し、そして閲覧したカードに関する質問に答えていくのだ。こちらで使ってみた「ひらがな」コースでは、記された読みをするひらがなを選んだり、読みをタイプしたりして学習する。もちろんこれだけで日本語の勉強ができるわけではない。ただ、日本語学習中に、文字や単語を勉強する際には良い副教材となることだろう。なお、日本語の基本フレーズを学んだり、あるいは動物の名前を日本語で言えるようにするためのカードも用意されている。

他にフィーチャーされているカードを見てみると、たとえばロシア語のアルファベットを学習するためのものや、あるいはヨーロッパの国名を学習するためのものなどが掲示されている。「ベオウルフ」(Beowulf)を学んだ人には懐かしい古英語を学習するためのカードもある(Beowulfのみを扱ったカードもある)。言語を学んでいるときに便利な機能だが、音声を認識して正誤を判断する機能もある。

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Duolingoによれば、すでに数百ものカードが登場しているのだとのこと。自前のカードを作りたければ、そうすることもできる。アプリケーションを使っている人の誰もがあなたをフォローする可能性があり、あなたをフォローした人には、アップデート情報が配信されるようになっている。なにか得意分野があるのなら、Tinycards経由で他の人の学習を支援するようなこともできるわけだ。

今のところ、Android版をリリースするのかどうかについての情報はない。しかしこれまでのAndroid対応を考えるなら、おそらくは開発中なのではなかろうかと思われる。

ちなみにDuolingoはこれまでに8330万ドルを調達している。Tinycardsを収益源に育てようという計画は、とりあえず今のところはないようだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

Apple、iOS 10ベータ版を一般向けに公開

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ついに公開された。iOS 10の最初のベータ版がこちらからダウンロードできる。読者も読者の友達も、要するに誰でもダウンロードできる。さらに良いニュースは年額99ドルを支払ってデベロッパー・アカウントを取得する必要がないことだ。しかしあくまでベータ版なのをお忘れなく。

Appleではこの秋にiOS 10を正式に公開する予定だが、それまで待ちきれないというユーザーにはぴったりだ。これまで公開されていたバージョンはアプリを開発するのに必要なAPIをデベロッパーに周知させるのが目的だった。公開ベータの目的は利用にあたってのバグの発見が目的だ。デベロッパー向けベータ版に関しては、数日前にバージョン2が公開されている。一般向けベータ版はデベロッパー向けバージョン2とおそらく同じものだろう。

しかし日常メインに使っているiPhoneやiPadにこのベータ版をインストールするのは止めた方が賢明だ。作動しない機能もあるだろうし、デバイスをクラッシュさせるようなバグも残っているはずだ。要するにベータなのだ。メインのデバイス以外に手頃なiOSデバイスを持っているとしてもまずデータのバックアップをしておくことをお勧めする。iCloudなら最新の状態に同期されていることを確認するように。設定アプリを開いて同期させるかiOSデバイスをコンピューターに接続し、iTunesでマニュアル・バックアップする(できれば両方やっておく)。

次にファイルのダウンロードとなる。Apple Developer Programにサインインし、手持ちのiOSデバイスを登録する。最初にコンフィグレーション・プロファイルをインストールする。次にiOSをアップデートする。9月の正式公開時にはアップデートはすべて自動的に行われるはずだ。

iOS 10にはSiriの大規模なアップデートとサードパーティーとの提携が含まれる。iOS 10の正式公開に間に合わせるべくサードパーティーは現在Siri利用アプリの開発に取り組んでいるところなので、最終的な結果を予測するのは難しい。しかしこのアップデートはiPhoneの使いかたを大きく変える可能性がある。

またAppleはロックスクリーンのデザインと機能を一から作り直した。通知はリッチメディア化され、小さなライブ・ウィジェットが表示される。写真アプリは大幅に改良された。顔認識、ディープラーニングによるコンテンツのカテゴリー分類、スマート写真アルバムなどの機能が付加された。Apple Maps、Apple Music、HomeKit、電話アプリもアップデートされた。AppleはまたMessagesアプリを大幅に改良して多数の新機能を導入した。絵文字、効果が利用できるようになり、Slack風のフィードバックもできるようになった。リンクのプレビューがリッチメディア化され、サードパーティーのエクステンションも利用できる。

iOS 10ベータをダウンロードしてみる予定ならTechCrunchのiOS 10紹介記事に目を通すことをお勧めする。ここにはiOS 10についてユーザーが知っておくべき情報が掲載されている。新機能を詳しく説明して友達を驚かせるのにも役立かもしれない。

〔日本版〕AppleサイトではiOS 10の日本語版ベータが公開されている。個々の機能の日本語紹介記事はこちらを参照

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

iOS 10ベータ2がデベロッパー向けに公開

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Appleは、iOS 10のデベロッパー向けベータ2を公開した。このアップデートはデベロッパーアカウントを持つiOSデベロッパーのみが利用できる ― 少なくとも今は。AppleはiOS 10を、同社の年次デベロッパーカンファレンスで発表した。

Appleは、デベロッパーウェブサイトの更新後、macOS Sierraのベータ第2版もリリースするはずだ。こちらもデベロッパー専用だ。しかし、もしSierraについてもっと知りたければ、本誌のプレビューをご覧あれ。

過去数年と同じく、AppleはiOS 10とmacOSの最初のベータをWWDCキーノートの直後に公開した。これはWWDCの最中にデベロッパーが新しいAPIをいじり始められるためだ。AppleはmacOS SierraおよびiPhoneとiPadのiOS 10の最終バージョンを、9月に公開する予定だ。

今日は最初のデベロッパー向けアップデートであり、夏にはさらに多くのバージョンが出るだろう。しかし、登録Appleデベロッパー以外の人はどうなのか?

幸運なことに、Appleはパブリックベータを一般公開し、アーリーアダプターたちが新機能に触れ、バグを見つけられるようにする予定だ。最初のバブリックベータは7月に公開予定。Appleは、ベータ2に今後数日間重要なバグがみつからなければ、それを最初のバプリックベータ版として公開するかもしれない。

iOS 10には、Siriの大幅なアップデートとサードパーティー統合がある。サードパーティーからiOS 10アプリがまだ出ていないため、ベータ期間中に結果を見るのは難しいだろうが、iPhoneの使い方に大きな影響を与える可能性が秘められている。

Appleはロック中の画面も全面改訂し、通知で小さなライブウィジェットを表示できるようになる。同じウィジェットはホーム画面の3Dタッチショートカットでも利用できる。

写真アプリも大幅に改訂され、顔認識、ディープラーニング・カテゴライゼーション、インテリジェント・フォトアルバム等が追加される。Appleマップ、Apple Music、HomeKitおよび電話アプリも改訂される。Appleは、iOS 10に臓器提供も組み込む。

そしてAppleは、メッセージアプリも一新し、数多くの新機能を盛り込む ― 絵文字、メッセージ効果、Slack風のメッセージに対するフィードバック、リッチリンクプレビュー、サードパーティー拡張等。このメッセージのアップデートだけでも、iOS 10は全iPhoneユーザーにとって必須といえる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook