ポケモンGOにリモートレイドバトル機能が加わる、集合しなくても100ポケコインでプレイ可能

ポケモンGOは外でプレイするようデザインされたゲームだ。しかし残念ながら友達と町に出たり観光スポットの回りに大勢で集まったりするのは「最もしてはならない行為」となってしまった。

開発元のNiantic(ナイアンティック)ではポケモンGOをリビングのソファからプレイできるようリモート化に努力してきた(ポケモン閉じ籠もり?)。4月15日、レイドバトルについてのアップデートの内容が発表された。

レイドバトルは2017年に導入された仕組みで、プレイヤーは協力して協力で珍しいポケモン(ボスポケモンと呼ばれる)を倒す。チームが勝てばポスポケモンを入手するチャンスが得られる。

これまでレイドバトルに参加するには特定の時間に特定の場所に行き、自分以外に19人のプレイヤーが集まるのを待つ必要があった。パンデミック後はもちろんどれも不可能だ。そこでリモートレイドが必要となったわけだ。

リモートレイドのプレイ方法(アップデートは「すぐに」実施される)

  • プレイヤーは「付近のようす」に表示されているレイドに参加できる。実際にその場所にGOする必要はない。ディスプレイにレイドが表示される距離にいさえすればいい(都会の場合は数ブロック圏内)。
  • タスク達成の度合い、報酬などについては従来のレイドバトルと同様の扱いになる。
  • 参加には新しく設けられたリモートレイドパスが必要。これはレイドパスと同様プレミアムアイテムで1枚が100ポケコイン(米国だと約1ドル)。
  • リモートレイドのプレイヤーは現実のレイドのプレイヤーと同じ能力がある。ただし移動制限や外出禁止令が終了した後は、リモートレイドプレイヤーもレイドに参加できるものの、現場のプレイヤーに比べて強さが制限されるかもしれない。
  • Nianticの発表によれば、やがてプレイヤーは場所を問わず、遠隔地にいる友だちもリモートレイドに招待できるようにするという。遠くにいる友だちに援助を頼みたい場合は、先にレイドに参加している必要がある。

Read a deep dive of Niantic on Extra Crunch

Nianticによれば、プレイヤーは每日午前零時にリモートで「フィールリサーチ」を1個受け取ることができるようになるという。また「相棒」のポケモンが近くのポケストップからギフトを持ってきてくれるらしい。自分でポケストップに出向く必要がなくなる。アイテムは有効期間中、複数をまとめて使えるという。個数分だけ効果時間が延長される。ポケモンを引き寄せるアイテムを4つ持っているが、30分ごとに使うのは面倒だったら最初に4つ発射しておくと次の2時間有効となる。

Nianticはリモートレイドを「近くリリース予定」と発表したが、正確な日時はまだ不明だ

新型コロナウイルス 関連アップデート
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(翻訳:滑川海彦@Facebook

NianticがARスタートアップの6D.aiを買収してアップルとFacebookに対抗

新型コロナウイルスの感染拡大で、Niantic(ナイアンティック)はポケモンGOなど屋外型ゲームの変更を余儀なくされている。しかし同社は、ユーザーが現実世界を取り入れて楽しめるARプラットフォームの構築に突き進んでいる。

米国時間3月31日、Nianticは6D.aiを買収したと発表した。6D.aiは米国サンフランシスコを拠点とするARの有望なスタートアップで、スマートフォンのカメラで周囲の空間の3Dレイアウトを高速で検知するソフトウェアを開発している。両社は買収の条件を明らかにしなかった。

Nianticの主力製品はモバイルゲーム、特にポケモンGOだが、同社はさらなる発展のために5億ドル(約540億円)近くを調達し、FacebookとAppleに対抗するAR開発プラットフォームを構築している。6D.aiの買収は、今後に向けて興味深い一手だ。

Nianticはコンシューマゲーム企業で、6D.aiは主にエンタープライズのクライアントと取引していた。担当者がTechCrunchに語ったところによれば、Nianticは来月には6D.aiのこれまでの開発者向けツールを終了し、その技術をNiantic Real World Platformと統合して、開発者が「コンシューマ向け、そしてエンタープライズも含むビジネス向けのあらゆるアプリで使えるARエクスペリエンスを構築」できるようにするという。

TechCrunchでは2018年に、オックスフォード大学のActive Vision Labから創業したばかりの6D.aiを取り上げていた。このとき、CEOのMatt Miesnieks(マット・ミエスニークス)氏はTechCrunchに対し、都市の3Dモデルをクラウドソーシングしたいと語っていた。

ミエスニークス氏は次のように述べた。「コンテンツがほんとうに物理的な世界の一部だと感じられなくては、魅力的なARにはならない。そのような効果を実際に作り出すには、世界全体とはいかないまでも、少なくとも自分の部屋の3Dモデルは必要だ」。

AppleもFacebookもARプラットフォームにはかなりの投資をしており、開発者を取り込んで早い段階でリードしたいと考えている。ARへの取り組みはテック業界の多くが予想したよりも遅く、むしろAppleとFacebookの早期のアドバンテージだけが目立っている。

Nianticは、今も同社の収入源であると言われるポケモンGOで、コンシューマに最も広く受け入れられているARを提供している。調査会社のSensorTowerは、2016年にリリースしたポケモンGOが2019年になって9億ドル(約965億円)の最高売上を記録したと推計している。ただポケモンGOの大成功は、2019年に同社がリリースした「ハリー・ポッター:魔法同盟」には今のところ反映されていない。

Nianticにとっての究極の問題は、このような買収をして技術のプラットフォームの面で積極的に戦うのが最大の利益になるかどうかということだ。投資の回収にかかる期間は不確かで、AppleやFacebookは不確かな期間がはるかに長くても余裕があると考えられる。

買収後は、6D.aiの共同創業者であるVictor Prisacariu(ビクター・プリサカリウ)氏はNianticのロンドンオフィスに加わり、ミエスニークス氏はアドバイザリーとなる。6D.aiは資金調達について一部を明らかにしていなかった。シードラウンドはGeneral CatalystのNiko Bonatsos(ニコ・ボナトソス)氏が主導し、オックスフォードからも資金提供を受けた。Amitt Mahajan(アミット・マハジャン)氏、Jacob Mullins(ジェイコブ・マリンズ)氏、Greg Castle(グレッグ・キャッスル)氏などのエンジェルも投資していた。

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(翻訳:Kaori Koyama)

無料の短時間番組ストリーミング「Ficto」がサービス開始、Nianticの番組も配信

短い動画のストリーミングサービスを試せる機会がやってきた。すでに話題になっているQuibiとは別のサービスだ。

Fictoはロサンゼルスを拠点とする無料のストリーミングサービスでインタラクティブなドラマ、映画化作品、コメディ、ドキュメンタリー、トークショー、ゲーム番組、ニュースなどを配信する。iOS版Android版のアプリを公開して、サービスを開始した。

Fictoによれば、同社のエンターテインメントはライブストリーミング、ユーザーの位置情報、ライブチャット、投票、選択肢のある物語、360度の映像、AR、タップして進んでいくeコマースとインタラクティブに楽しめるように設計されているという。

Fictoのサービス開始時の番組数は30で、スターが登場する強力ラインアップのQuibiよりかなり貧弱だ。1エピソードあたりの平均時間は5分で、これもQuibiよりやや短い。シリーズは3〜10エピソードで構成され、現在さらに20作品を制作中だ。

Fictoでは、ARゲームのIngressにまつわるシリーズがすでに公開されている。Ingressといえば、ポケモンGOの大ヒットでおなじみのNianticのゲームだ。

「Ingress: The Series」の監督、Spencer McCall(スペンサー・マッコール)氏は「Nianticは物語をとても重視している。我々は現実のモバイルゲームが描く物語をさらに広げるインタラクティブな方法を常に求めている」と語った。

Fictoには他に、(2021年の)東京オリンピックから新種目として採用されたサーフィンの女性選手を追うドキュメンタリーの「Represent」、製作総指揮のPaul Feig(ポール・フェイグ)氏がロサンゼルスに住む2人のイスラム教徒女性を描いた「East of La Brea」、誰がデートできるかを視聴者が決める「Date & Switch」、3人のアフリカ系米国人のティーンが郊外の裕福な白人コミュニティで成長するコメディの「Brothers from the Suburbs」、ロサンゼルスで治安の悪いエリアと言われるSkid Rowの人々を取り上げた「Nothingman」などの番組がある。

コンテンツ製作者に対するFictoの重要な利点は、スマートコントラクトシステムだ。コンテンツの再生回数に基づいて番組のプロデューサーやタレントに自動で報酬が支払われる。Fictoの共同創業者でCEOのMike Esola(マイク・エソラ)氏によれば、他のほとんどのストリーミングで交わされている前払いの報酬の契約よりも公平で長期的な収益を得られるように、Fictoでは契約や収益分配を事前に決め、新しい才能を引き込もうとしているという。

同社はFicto Studioも開設し、マーケッターや広告代理店がFictoのインタラクティブ性を生かしたプロモーションを仕掛けられるよう連携する。プロモーションはスポンサーシップやAR、ユーザーの位置情報、クリック購入、プロダクトとの統合、イベントの実施、クリエイターとのコラボなど、さまざまなものが考えられる。

画像:Ficto

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(翻訳:Kaori Koyama)

NianticがポケモンGOなどを室内プレーができるようアップデート

人気ARゲーム「ポケモンGOや」「ハリーポッター:魔法同盟」の開発で知られるNiantic(ナイアンティック)は、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックを受けて自社タイトルを自宅でもプレーできるようにアップデートする。通常Nianticのゲームは人々が屋外に出て、プレーを通じてゲームの世界を探検しながらリアル世界の人たちとつながるようにしてきた。しかし、政府による都市封鎖と自宅隔離が実施された今、これらのゲームを当初意図したようにプレーすることはもはや安全ではなくなった。

同社は現在、ARタイトルを室内や自宅周辺でプレーできるように改訂することを優先すると言っている。

たとえば、NianticのAdventure Sync機能(「いつでも冒険モード」)は、ランニングマシンで走ったり、部屋を掃除するといった室内の動作や活動でも歩数を記録するようになる。ゲームのソーシャル機能も拡張して、友達とバーチャルに繋がれるようにするほか、近々、家にいながらにしてレイドバトルに参加できるようになる。

Nianticは過去に、室内でのバーチャル動作を抑止していたが、今後プレーヤーはお気に入りのリアル世界の場所をバーチャルに訪ねて思い出を話したりできるようになる。そしてこの夏、Nianticはライブイベントの構想を練り直し、プレーヤーが自宅を離れずに参加できるようにするつもりだ。

一連の変更は、この危機状況下におけるプレーヤーのニーズだけを考えたものではなく、Nianticがパンデミックの最中も、そしてその後でも運用を続けられるために必要な変更だ。

Nianticのライブイベントは、主催する都市に大きなビジネスを推進させてきた。2019年の観光収入は2.5億ドル(約271億円)近くに上るともいわれ、Niantic自身の売上を増やし、プレーヤーを維持していく仕組みとしても機能している。計画は期待通りに進んだ。ポケモンGOはスタート時の世界的流行現象ではなくなったものの成長を続けている。2019年は歴代最高収益を上げ、Sensor Towerの 報告によると、2019年にプレーヤーが使った金額は9億ドル(約976億円)近かった。売上のほとんどは、ゲームの大きなアップデートとリアル世界イベントのおかげだと報告書には書かれている。

今回のアップデートは、Nianticの新型コロナ流行拡大に対する初めての変更ではない。同社はすでにポケモンGOのゲームプレーを変更してユーザーが室内でプレーすることを促進し、例えば室内でポケモンを捕まえたプレーヤーにも報酬を与えるようにしている。また、GOバトルリーグという新しいゲームプレー形式も公開し、室内でプレーできるだけでなく、例えばポケモンを捕獲するために長い距離を歩かなくてもすむようにした。

「ハリーポッター:魔法同盟」では、マップ上のプレーヤー近くのコンテンツの量を増やして、遠くに出かけなくてもゲームを進められるようにした。魔法薬も自宅でプレーする人に合わせて調整されている。

そしてどちらのタイトルでも、ギフトは1日中いつでも役に立つコンテンツが多くなるように調整された。

Nianticの最初のゲームである「Ingress(イングレス)」にもいくつか変更が加えられた。Ingressポータルは、室内プレーを推進するように調整され、複数のポータルをアクセスする必要が減った。他にも、あまり歩き回らなくてもプレーしやすくする変更があった。

しかしNianticは、ゲームプレーに屋外歩行を一切不要にするところまではやっていない。実際には今も外へ出ることを推奨している。ただし行き先は地域の自治体が散歩を許可している場所だ。

Nianticは以前にも新型コロナに対応してゲームに変更を加えたが、今回の発表 は、同社ビジネスのより正式な戦略を表明するものだ。Nianticが描いているロードマップの詳細も示した。新機能はすべて公開されてはいない。Nianticは「近日中に」展開する予定だと語り、正確な時間軸は約束しなかった。

「Nianticは人々を外へ誘い、運動や世界を冒険することを通じて人々のつながりを作りたい、という思いのもと創業しました。そして世界中のたくさんのプレーヤーの皆さまにサービスをお楽しみいただくことができました」とNianticのファウンダーであるCEOのJohn Hanke(ジョン・ハンケ)氏はブログに書いた。

「Nianticは、常に我々が創造するプロダクトの『野外で楽しむ』『探索する』そして『運動をする』というDNAを、屋内でのプレーにも導入することができると考えてきました。我々は今こそが、まさにその思いを具現化するときなのだと考えています。外出してプレーしたときに感じたワクワク感を、屋内でのプレーにも取り入れていく、そんな革新的なゲーム体験を創造して行きたいと考えています」とハンケ氏は付け加えた。

新型コロナウイルス 関連アップデート

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ナイアンティックとクアルコムが共同で拡張現実グラスを開発

Pokémon GO(ポケモンGO)を作ったNiantic(ナイアンティック)が、今の拡張現実にできることに限界を感じていることは、かなり前から知られていた。4Gのセルネットワークでは避けられないレイテンシーやARではプレーヤーがスマートフォンを振る必要があることなど、その技術はとうていナイアンティックが望むものではない。4月の同社に関する記事では彼らはもっぱら、5GとARグラスでできることを精力的に探求していた。CEOのJohn Hanke(ジョン・ハンケ)氏は、スマートフォンの次はARグラスの時代だと確信していた

だからナイアンティックがQualcomm(クアルコム)と組んで5G対応のARグラスを作っていることは、当然の成り行きだ。米国時間12月5日の朝、クアルコムが発表した新しいチップセットであるXR2は、拡張現実と仮想現実のデバイス専用のプラットホームだ。

その発表のあとナイアンティックのCTOであるPhil Keslin(フィル・ケスリン)氏がステージに立ち、同社はこのプロジェクトでクアルコムとの複数年のコラボレーションに取り組む、と発表した。で、結局それはどういう意味か?

至近のビッグプロジェクトは何もない。今年のクリスマスにクアルコム/ナイアンティック製のARグラスでポケモンGOを遊べるわけではない。

しかしもうちょっと先には、両社共作拡張現実グラスの参照ハードウェアが世に出て、一部のユーザーによるベータテストが始まったりするだろう。

同時にナイアンティックは、同社のこれまでのすべてのゲームのベースであるReal World Platformを、これまでのように徐々にサードパーティに対して公開するだけでなく、XR2向けにチューンアップするだろう。ナイアンティックはこの数年間、過去に作ったすべてのアーキテクチャをARグラス向けに秘かに改造してきた。そしてこれからは、具体的なチップへの対応を図り、より現実性のある取り組みになる。ケスリン氏によると、その次の段階としては、それらの技術のすべてをReal World Platformへ集約し、誰もがNiantic Creator Programで利用できるようにする。その最終ローンチは2020年の年内を予定している。

クアルコムは安心してパートナーできる企業だし、AR世界のよそ者でもない。同社はこれまで1年以上、AR/VR専用のチップを研究開発してきた。昨年の5月にはXR1プラットホームを披露した。またVuforia SDKの立ち上げにより、拡張現実の開発プラットホームの構築にも深く入り込んでいる。ただしそのプロジェクトは、チップにフォーカスするために2015年に売却された

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

ポケモンGOのポケストップ申請システムを来週公開

ポケモンGOを始めとするこの種のゲームは「ウェイポイント」なくしては成立しない。リアル世界の有名スポットなどと関連付けられたゲーム内の場所のことで、ポケストップやジムもそのひとつだ。世界中にウェイポイントが増えれば増えるほど、ゲームは面白くなる。

しかしウェイポイントのデータベースを作るのは困難な作業だ。一企業だけでできることではない。スケーリングが難しすぎる。ユーザーからの提案を受け入れるにしても、場所の検証(偽あるいは不適切な場所が登録されないため)は単独の企業が行うには荷が重い。

Niantic(ナイアンティック)は過去数年このプロセスの検討を続けている。ユーザー主導で、相互にチェックしあうそのシステムの原点は同社が最初に開発したゲームに遡る。来週ついに、Nianticはウェイポイント申請システムを全世界のポケモンGOプレーヤーに開放する。

Niantic Wayfarer(ウェイフェアラー)と名付けられた申請システムは、基本的にユーザー主導だ。あるプレーヤーが場所を選んで写真を投稿し、認定に必要な質問にいくつか答える。別のハイレベルなプレーヤーがこれらの申請をレビューし、不正確であったり攻撃的であるなどゲームにふさわしくないものを除外するプロセスに協力する。

以前Nianticは、中南米およびアジアの一部で位置申請を限定的に公開したことがある。来週からはその申請システムを全世界で利用できるようになる。

「これが来週ポケモンGOプレーヤーに向けて公開される」とNiantic CEOのJohn Hanke(ジョン・ハンケ)氏が昨日の記者会見で語った。「世界中の人たちが新しい場所を申請、評価、レビューできるようになる。今はポケモンGOだけだが、将来は他のゲームにも広げていく。「ハリー・ポッター:魔法同盟」(Harry Potter: Wizards Unite)などのゲームが公開された時にもこの機能が使えると思っていただきたい」。

Nianticに詳しい人なら、このWayfarerシステムにはなじみがあるかもしれない。これは実質的にNianticの最初のゲーム、Ingressのために作られたPortal Reconシステムを改良してリブランディングしたものだからだ。Nianticによると、これまでに2700万カ所のウェイポイントが提案され、うち2600万カ所がレビューを受け940万カ所が承認されてゲームに登録された。開始した当初の早い時期であっても、毎週約100万件の投稿があったと同社は言っている。

注意点が1つ。少なくとも開始当初は、新しい場所を投稿あるいはレビューできるのはレベル40(ポケモンGOの最高レベル)のプレーヤーだけだ。会社によると、参加するためには、良いポケストップの条件を理解していることを確認するためのちょっとしたクイズにも答える必要がある。

ポケモンGOファンから頻繁に(常に?)聞かれる不満に、地方に住むプレーヤーは大都市のプレーヤーと比べて著しく不利だというものがある。少なくともひとつの理由は、地方にはポケストップやジムが圧倒的に少ないという事実に行き着く。プレーヤーによる申請システムで問題がすべて解決するわけではないが、良い方向への大きな一歩であることは間違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ポケモンGOのバトルが「ひたすらタップ」ではなくなる

ポケモンGOのトレーナーバトルは昨年末に実装された。待ち望まれていた機能追加だが、単調だった。ただひたすらタップするだけなのだ。

何度もタップして、自分のポケモンに攻撃させつつスペシャルアタックのゲージをチャージする。チャージしたらまた連打して、スペシャルアタックで攻撃する。できるだけ速くタップすれば効果的だ。タップタップタップ! バトルが終わるまでこの繰り返しだ。指の運動にはなるが、それほど楽しくはない。

米国時間7月15日のツイートで、Niantic(ナイアンティック)はこの方法を変えることを公表した。バトルの基本的な仕組みは変わらないが、スペシャルアタックで速く連打するのではなく、正確にスワイプするようになる。スペシャルアタックで攻撃するときに、画面に表示されるアイコンの軌跡をなぞるようにスワイプする。時間内に多くなぞれば、攻撃が強力になる。

新しいチャージシステムは、以下のビデオの13秒あたりから見られる。前半の13秒は、各ポケモンのステータスを調べてもらう方法が新しくなることを伝えている。

バトルシステムの変更は賛否両論だろう。新しいシステムが気に入る人もいれば、これまでのひたすらタップする方法が好きな人もいると思われる。あるいはポケモンのメインのシリーズと同じように、ターン単位でのバトルにすべきだと主張し続ける人もいるだろう。

私は、一見したところこの新しいやり方はいいと思う。Nianticの最初のゲームである「Ingress」のグリフハックや、最新タイトル「ハリー・ポッター:魔法同盟」の呪文を思わせる。画面をひたすらタップするよりは、アイコンをスワイプするほうが楽しいだろう。バトルのメカニズム自体の混乱もそれほどない。少なくとも、私の指にとってはありがたい。

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(翻訳:Kaori Koyama)

ハリー・ポッター:魔法同盟がカナダやドイツと23カ国で追加配信

棒や巨大な蜘蛛が登場する「Pokemon GO」ともいえる「ハリー・ポッター:魔法同盟」(Harry Potter:Wizards Unite)は先週にローンチされたが、サービス対象地域は米国、英国、オーストラリア、そしてニュージーランドだけだった。

これはなぜだろう。例えば、国ごとにサービスを展開することで、Niantic(ナイアンティック)はサーバーの安定性を確保することができる。ローンチ展開に時間をかけることで、世界中からTwitter上で苦情を受ける前に、どこがサーバー展開の問題であることを(願わくば)知ることができるのだ。

ナイアンティックはPokemon GOで同様の展開戦略を用いたが、それでも現在まで、サーバーの稼働に問題がある。このゲームの爆発的な人気は、まだ検証されていない初期ネットワークアーキテクチャに直撃し、数週間にわたってサービスが停止した。数週間後にPokemon GOはサービス提供国を拡大したが、それでも多くの国では数ヶ月にわたってサービスが展開されなかった。

幸いなことに、ハリー・ポッター:魔法同盟の展開はもうすこし早くなりそうだ。ローンチから2日後となる米国時間6月22日、同ゲームは以下の25カ国にて新たに展開される。

  • オーストリア
  • ベルギー
  • ブルネイ
  • カナダ
  • デンマーク
  • フィンランド
  • フランス
  • ドイツ
  • アイスランド
  • インド
  • インドネシア
  • アイルランド
  • イタリア
  • ルクセンブルク
  • マレーシア
  • メキシコ
  • オランダ
  • ノルウェー
  • パプアニューギニア
  • フィリピン
  • ポルトガル
  • シンガポール
  • スペイン
  • スウェーデン
  • スイス

TechCrunchがナイアンテックでCEOを務めるJohn Hanke(ジョン・ハンケ)氏に、このゲームのローンチについてインタビューした記事はこちらの記事(一部有料)から。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Pokémon GOがプレーヤーの睡眠データをゲームの要素に利用へ

おやおや、米国時間5月28日にはちょっと驚きのニュースが入ってきた。未来のある時期にPokémon GOは、プレーヤーの睡眠の習慣をゲームプレーの要素として含めるそうだ。

それは、The Pokémon Companyのもっと大きな企画の一部だ。CEOの石原恒和氏が本日夜の記者会見でコメントしている。「睡眠をエンターテインメントにしたい」。そ、そ、それは、どういうことだろう?

NianticのCEOであるJohn Hanke(ジョン・ハンケ)氏も記者会見のステージにちょっとだけいたが、詳しい話はしなかった。彼はこう言った。

「Niantic(ナイアンティック)は新しい種類のゲームを開拓し、全世界をゲーム盤にした。そこで誰もがプレイでき探検もできる。世界の新しい見方を作り、外へ出て体を動かす誘因を人びとに与えた。私たちは健康的なライフスタイルを奨励し、プレーヤーと世界に対してポジティブなインパクトを作り出したいと願った。このたび、Pokémon Companyと一緒に仕事をして、健康的なライフスタイルのもうひとつの要素である良質な夜の休息を奨励していけることは、とても喜ばしい。

Nianticでは、自分の脚で世界を探検することを愛している。でも、そんなアドベンチャーに取り組むためにはエネルギーが必要だ。ヘルシーなライフスタイルの一部として、Pokémon GOで良質な睡眠習慣にごほうびを提供する方法を見つけることは、とてもすばらしい。近日中に、もっと詳しいお話をしたい」。

石原氏の発表では、The Pokémon CompanyはSELECT BUTTONと協働してPokémon SLEEPという別のゲームを作っている。SELECT BUTTONは、2017年にモバイルゲームのMagikarp Jumpを作った企業だ。これについても詳しい話はないが、ローンチは2020年、そしてこれがロゴだ。

この話のすべてに、最近発表したばかりのデバイスPokémon GO+ Plusが絡む。ちなみにこれは、Go Plus Plusと読む。Plusが2つあるから最初のGO+の後継機だ。スマートフォンの画面を見つめなくてもPokémon GOをプレイできるデバイス。GO Plus PlusはGO+の能力をすべて持ち、ボタンをタップするだけでポケストップをスピンさせたり、近くにいるPokémonをキャッチできる。そしてさらに、加速度計があるのでベッドの上に置くと睡眠習慣を調べてBluetoothでスマートフォンに送る。

そしてこれは、発表の席で再生されたビデオのスクリーンショットだ。そのデバイスが、上に書いたように使われている:

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

AR用ディスプレイのメーカーがサムスンとナイアンティックから追加資金調達

広義のAR市場は大部分が誇張や空騒ぎだが、本質的な部分ではそれは、導光板ディスプレイ(Waveguide Display)がますます薄くなり同時に良質で安価になるという技術開発の動きだ。

導光板のメーカーであるDigiLensは、その高価な部品のコストダウンに励んでいる。同社は最近、Universal Display Corporationのベンチャー部門とSamsung Venturesから、シリーズCで5000万ドル(約55億円)を調達した。また前の発表では、Pokémon GOを作っているNiantic(ナイアンティック)と三菱がこのラウンドで戦略的投資を行っている。同社の調達総額は8500万ドルになった(日本語参考記事)。

カリフォルニア州サニーベールに拠を置く同社は、最近では2017年に2200万ドルを調達し、ほかにFoxconn(フォックスコン)やソニー、パナソニックなども投資している(調達履歴:Crunchbase

導光板ディスプレイはディスプレイのガラスの側面から画像をロードし、その光をエッチングが反射させて見る人の目の前に完全な像を作り出す。AR画像用に別のハードウェアを必要とする方式は使いづらいから、この導光板方式はARにとって理想的だ。その光学系は画像を曲面ディスプレイに反射させるだけだから大変安い。しかしそれを消費者向けの薄くて高解像度の製品に仕立てようとすると、相当な開発努力を要する。

DigiLensはARグラスのほかに、シースルーディスプレイの市場として自動車市場にも目を向けている。

CEOのChris Pickett氏は声明の中で「弊社の製造工程は、消費者向けの価格設定が可能な導光板だけを作っている」と述べている。

競合企業は、大手テクノロジー企業の中にも、そして他のスタートアップにも、決して少なくない。Magic LeapとMicrosoft(マイクロソフト)は、彼らの最新のARヘッドセットのために独自の導光板ディスプレイを設計している。昨年Apple(アップル)は、コロラド州デンバーで同様の技術に取り組んでいるAkonia Holographicsを買収した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Niantic、シリーズCで2.45億ドル調達、評価額は約40億ドル

昨年12月頃から、Niantic(ポケモンGOや近日公開予定のHarry Potter: Wizards Unite[ハリーポッター:魔法同盟]の開発元)がシリーズCラウンドで巨額の資金を調達中だということは知られていた。その時点で金額は約2億ドルと言われていた。

同社はつい先ほどラウンドの詳細を正式発表し、最終金額が2.45億ドルだったことを明らかにした。

Nianticによると、同ラウンドはIVPのリードで行われ、aXiomatic、Gaming、Battery Ventures、Causeway Media Partners、CRV、およびSamsung Ventresが参加した。同社は企業評価額が〈ほぼ〉40億ドルだったことも認め、最初にこの調達ラウンドのうわさが出たときの数字に言及した。

これはポケモンで圧倒的成功を成し遂げたNianticが、次期計画を構築する中での資金調達だ。同社はこれも大いに郷愁を誘う知的財産に基づくゲーム、Wizards Uniteを近々スタートする一方、同社の誇るARフレームワーク(および興味ある場所の巨大データベース)をサードパーティー・デベロッパー向けにゆっくりと公開していく準備を進めている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ポケモンGO開発のNiantic、1.9億ドルの調達ラウンドを完了

モバイルARゲームのスタートアップNianticが1.9億ドルの調達ラウンドを完了したことが、新に提出されたSEC書類 でわかった

申請がなされたのは、先月WSJの記事で、同社が2億ドルの資金をIVP、aXiomatic Gaming、およびSamsunから企業価値39億ドルで調達することが示唆された後のことだ。提出書類によると、同ラウンドは12月20日の報道後まもなく完了した。

このラウンドの完了によって、Nianticは総額4.15億ドル以上を調達したことになる。同社の出資者にはほかにFounders Fund、Spark Capital、およびAlsop Louie Partnersyらがいる。書類にはこの調達ラウンドに26組の投資家が参加したことが記されている。

新たな資金を得たポケモンGOクリエイターは、次の主要タイトルHarry Potter: Wizards Uniteの準備に取り掛かっている。この拡張現実ゲームの公開日は未定だが、今年中には公開されると見られている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Nianticが考えるこれからのAR、アジア統括本部長・川島優志氏がTC Tokyoに登壇

-o7qHqPg11月15日、16日の2日間、東京・渋谷ヒカリエで開催される「TechCrunch Tokyo 2018」。15日の朝9時40分から始まるセッションには、Niantecでアジア統括本部長/エグゼクティブプロデューサーを務める川島優志氏の登壇が決定した。

Nianticといえば熱狂的なファンが多い「Pokémon GO」や「Ingress」でおなじみの会社。しかも、スマートフォン向け位置情報ゲームであるIngressは、メジャーアップデート版である「Ingress Prime」がリリースされたばかりだ。Ingress Primeでは、開発環境にUnityを採用し、UIが大幅に改良されているのが特徴。また、レベル16以上のエージェントは「プレステージモード」が利用可能となり、「リカージョン」(生まれ変わり)により、「ファクションチェンジ」やレベル1からの再スタートが可能になるようだ。

川島氏には当日、地図/位置情報を使った技術のチームから生まれた会社がなぜゲームを出しているのか、ARでなにをしようとしているのか、なぜオフラインイベントにこだわるのか——などを話していただく予定だ。

TechCrunch Tokyo 2018では現在、一般チケット(4万円)、5人以上の一括申し込みが条件の「団体チケット」(2万円)、創業3年未満(2015年10月以降に創業)のスタートアップ企業に向けた「スタートアップチケット」(1万8000円)、学生向けの「学割チケット」(1万8000円)を販売中だ。

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ポケモンGO、年内にはPvPが可能に

大人気のポケモンGOだが、常に欠けている重要な機能がある。自分のポケモンを別のトレーナーと直接戦わせることだ。それがゲームの基本をなすものであることを考えると奇妙ではある。しかし、このモバイルゲームは今年中にようやく待ち焦がれたこの機能を提供するらしい。ポーランドのニュースサイト、Gramに同社が伝えた

記録破りのデビューを飾ったあと、ゲームの底の浅さを感じたプレーヤーたちが大挙して去り長いスランプを過ごしたが、今またポケモンGOは一種のルネサンスを迎えている。改善されたジムやソーシャル機構、信頼性の向上、そしてもちろん、新しいモンスターの数々はプレーヤーたちを呼び戻し、今後も機能追加が続くようだ。

PvP(プレーヤー vs プレーヤー)モードが正確にどんなものなのかは明らかになっていない。おそらく、プレーヤー同士は近くにいる必要があるだろう。トレード機能と同じように。何らかの報酬が与えらえる可能性は高いが、悪用を防ぐために、スターダストやキャンディーなどを使って制限が課せられるだろう。

NianticのAnne BeuttenmüllerはGramのインタビューでも詳細は語らなかった。彼女は近日公開予定のIngress Primeについて話したかったようだ。それはポケモンGOの事実上の原型といえるゲームの再スタートであり、こちらも年内に公開される予定。

待望の位置情報ゲーム、”Harry Potter: Wizards Unite”は、多くの人々の携帯端末を駆り立て、公衆の面前で意味不明な呪文を唱えさせることになるのは間違いないが、彼女の口は堅く閉ざされたままだった。これもまた年内公開予定なので、今年は忙しいホリデーシーズンになりそうだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

NianticがPokémon GOのプレーヤーの反則行為(三回やるとアカウント停止)を説明

不正や反則の禁止は、Pokémon GOで珍しい話ではない。これまでもずっと、数週間おきに、でっかい禁止の波が襲っていた。

でも、ポリシーが最終的に確定したことは、これまで一度もない。公表されている部分以外でも、いろんなことがある。それらが、よく分からない。多くのゲームと同様に、プレーヤーは自分たちでいろんな情報を共有し、さまざまな反則とその罰を知らなければならない。手をぱちんとやられるような軽い罰もあれば、死んでしまう罰もある。

そしてやっとNianticは、同社の正しい“三振法(Three-Strike Discipline Policy)”を発表した。〔三振法の意味

三振という名前が示しているように、ほとんどの違反行為は三度やるアウトになる。ただしNianticによると、一部の不正行為(その定義がない!)は即座に追放となる。

では、何がストライクか? まず、自分が実際にいないところにいると思わせる‘なりすまし’だ。これはPokémon GOの改造クライアントを使ったり、ボットを使ったり、不正な手段でPokémon GOのバックエンドにアクセスしたりすることによって、実現する。

ファーストストライクでは警告メッセージが出る。プレイは続行できるが、7日間、ありふれたものしか出ない。

セカンドストライクでは、1か月のアカウント停止だ。

3つめのストライクになると、アカウントは永久停止になる。

不正をしてないのに、うっかりクロスヘアにつかまったら、どうするか? そんなときは、抗議できる

これらの罰則は、最初のころからある。Nianticが明確な情報を公開したのが、今回初めて、というだけのことだ。

明確な情報とは言っても、多くのプレーヤーにとっては、曖昧で不満だらけだろう。もっともっと、細かく詳しく具体的に説明してほしかった。どこまでが、反則になるのか…。

サードパーティのソフトウェアを使うのは、それがNianticのバックエンドにアクセスしないしクライアントを改造しないやつでもいけないのか? Go-tchaのような、サードパーティのGo Plusハードウェアも禁止か? ゲームプレイを自動化してくれるソフトは、何年も前から売られているが、それも使ってはいけないのか?

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ポケモンGOのNiantic、ARのEscher Realityを買収――マルチプレイヤーARゲームが可能に

ポケモンGOで有名なNianticがAR(拡張現実)のスタートアップ、Escher Realityを買収することを発表した。Escher RealityはマルチOSのモバイルARのプラットフォームを提供する。このバックエンドを利用したゲームでは、複数のユーザーが現実世界上で仮想の対象を共有するゲームが可能になる。

Eshcer Realityが提供する複数プレイヤーに体験を共有させる能力は現在GoogleのARCoreやAppleのARKitには欠けている。

拡張世界を複数プレイヤー間で持続的に共有させることができるのは、ARシステムが複数のユーザーの現実の位置、動作と仮想の対象の位置、動作を共に記憶できるからだ。プレイヤーAが自分のAR世界にピンポン球を持ち込むと、プレイヤーBもそれを認識し、球を打ち返すことができる。プレイヤーAも同様なので拡張現実でピンポンをプレイできる。このプラットフォームは体験の共有を提供するので、さらに複雑な関係を構築することが可能だ。

Escher RealityはY Combinator出身のスタートアップの中でも目立った存在であり、われわれはお気に入りリストに加えて紹介している。このスタートアップの傑出しているところは、バックエンド・プラットフォームという地味なジャンルでありながら、誰もが興奮する(そして今のところ理解できない)ような体験を生み出していることだ。

Nianticによる買収の詳細は明らかにされていない。Escherへの投資家にはUncork Capital、Founders Fund、Y Combinator、Liquid 2 Ventures、 Webb Investment Network、iRobot Ventures、Presence Capital、Into Venturesなどが含まれる。

NianticはARゲーム市場のきわめて強力なリーダーなのでEshcerを買収したことは順当だ。Nianticは同社のブログで、まもなくEscherのテクノロジーを現実のゲームに利用するつもりだと書いている。

Escher ARのテクノロジーを得たことでNianticは大いに興奮している。 Nianticは現実世界をベースにしたARプラットフォームを開発しており、このテクノロジーはそこで複数プレイヤーが体験を持続的に共有することを著しく加速させるはずだ。今年後半までにARにおけるクロスプラットフォーム・テクノロジーを広い範囲のデベロッパーが利用できるようにすることがわれわれの目的だ。デベロッパーに対する提供スケジュールについては続報をお待ちいただきたい。

NianticはポケモンGOの次のメジャータイトルとしてハリー・ポッターの世界のゲーム化したHarry Potter Wizards Unite を今年後半にリリースする。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

AR/VRは空ブームが去って小休止、巨額な投資の大半は大物企業の底入れに向かう

拡張現実や仮想現実の技術に取り組んでいるテクノロジー企業は2017年に、30億ドルあまりのベンチャー資金を調達した。このニュースを報じたアナリティクス企業Digi-Capitalのデータによると、ARやVRをめぐる空騒ぎは下火になったものの、そこに注ぎ込まれるキャッシュの量は相変わらず増え続けている。

たしかに2017年の金額は2016年の投資額に比べて増えているが、しかしディールフローそのものは軽くて、わずか4つの案件が総額30億ドルの大半を占める:

億単位の資金を調達したNiantic, Improbabl, Unityなどの大物はAR/VR技術の将来性を投資家たちにうまく売り込んだと思われるが、それだけの資金量を獲得できた背景には、強力で伝統的なゲーム業界がある。

その中にあってMagic Leapは、業界の最大の一匹狼だ。彼らの最初の製品がどんなものか、そろそろわかりかけてきた今日では、彼らがだんだん、まともな企業に見えてきている。その製品がいつなんぼで出るのか、それはまだ不明だが、もっと分からないのは、彼らが企業市場と消費者市場のどっちに軸足を置くのか、という点だ。

2016年と2017年にVRのプロジェクトでシードラウンドを稼いだ小さめの企業は、Crunchbaseが示すように案件は徐々に減少し(右図)、泡沫企業の整理と、AR/VRスタートアップに対する継続投資の先細り、そして廃業が続くものと思われる。

2017年の後半はヘッドセットを使うVRからモバイルのARに焦点が移り、AppleのARKitやGoogleのARCoreなどが関心を集めた。しかし実際のアプリケーションは単なる視覚化があまりにも多く、平凡なものばかりだったので、受けはあまり良くなかった。消費者向けARヘッドセットは市場が大きく枯渇し、AppleやMicrosoft、Magic Leapなどが10年後の消費者に向けて今年以降何をやるか、様子見モードに入った。

今後伸びるであろう芽はいくつかあるが、AR/VRの空騒ぎは2017年で一掃され、勢いはなくなった。次の一歩は、Google, Apple, Facebook, Microsoftなどの大金持ちたちの動静次第だ。スタートアップのための資金は今年も潤沢と思われるが、AR/VRのような新興技術は、落ち込みがしばらくは続くだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ポケモンGOのARモードが強化される(ただしiOSのみ)


今年6月、WWDCの壇上でNianticがポケモンGOのベータ版を披露したことを覚えているだろうか。Appleの新しい拡張現実フレームワークであるARKitを使ってゲームのAR能力を強化したバージョンだ。

その機能がAR+という名前になって、ついに今週公開される(そして長い間留守にしていたポケモンもまもなく登場する)

ポケモンGOには、スマホのカメラを使ってポケモンと実世界を画面で重ね合わせる機能が公開当初からあるが、その実装は比較的シンプルなものだった。利用しているセンサーは端末のジャイロスコープだけで、ポケモンはプレーヤーの前を漂うだけだ。左右に向きを変えて狙いをつけることはできるが、近づいたり遠のいたりしても、ポケモンは一緒に動くだけだ。

この機能はゲームの人気を爆発的レベルにまで高める役目を実にうまく果たしたが、ひとたび自分の裏庭にSnorlax[カビゴン]がいる目新しさに飽きると、かなりはまっているプレーヤーでさえもARモードをオフにした。カメラ不要の非ARモードにすると、バッテリー食いのこのゲームも多少食欲がおさまる —— そして狙いを定めるときにジャイロスコープを気にしなくてよくなるので、ARをオフにするとゲーム自体がほんの少し〈やさしく〉なる。

今週私はNianticの人たちと会い、新しいAR+モードを試す機会を得た。わかったことは以下の通り:

  • ポケモンを探すプロセスは変わらない。実世界を歩き回り地図に現れるポケモンをみつけてタップすると遭遇が始まる。
  • AR+モードでポケモンに遭遇すると、周囲に気をつけるよう警告が表示される。このゲームには数多くの安全対策が施されている。
  • ゲームが平らな地面を見つけると、目の前に背の高い草の株がいくつか現れる(ハンドヘルドのポケモンゲームへの敬意)。草をタップするとポケモンが出てくる。
  • ポケモンに近づいて狙いをつけやすくできるようになった。近くに行くほど投げたボールがあたりやすくなる。
  • ただし速く動きすぎてはいけない!ポケモンにはどれだけビビっているかを表す小さなアイコンがあり、急いで近づきすぎると逃げていってしまう。
  • ポケモンにナナのみ[nanab berry]を食べさせるとプレーヤーの動きに対して鈍感になる。
  • ポケモンを驚かすことなく十分近づくことができると「エキスパート・ハンドラー」モードに入る。これで捕獲率が少々高くなる —— 成功すればXPとほしのすなが余計に手に入りやすくなる。

AR+モードでプレイするのは実に楽しい。そしてスマホ画面を凝視しながら、ポケモンを驚かせないようにゆーーーっくりと忍び寄っている自分は、ひどく間抜けに見える。しかし、レアなポケモンの顔を数週間ぶりに見ると、わずかな捕獲率の向上も十分価値があるのかもしれないと思える。

Androidユーザーには悲しいお知らせ。AR+はAppleのARKitエンジンに大きく依存しているため現在はiOSのみだ。NianticはARCore(ARKitに対するGoogleの答え)への対応作業しているかどうか明らかにしていない。

注目の新機能をひとつのプラットフォームのユーザーだけに提供するのはリスキーな選択だ —— 捕獲率やXPの改善につながる機能とあればなおさら。Nianticができるだけ早くこれをAndroidで実現する方法を検討することを願いたい。

そして、ポケモン図鑑の枠をもうひとつ埋めようとしているプレーヤーのために、Nianticはデリバード(サンタ風のポケモンで、Gen2の仲間たちが出てきて以来なぜか姿を隠していた)がホリデーシーズンにあわせて登場することを正式に認めた。もちろんこれは2月にGen2が初登場して以来噂されていたことだが、これで正式になった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ポケモンGOが現実の天候に連動する――第三世代の新キャラも続々登場へ

Nianticによれば、新種のポケモンが今後末から数週間かけて多数登場するという。しかしビッグなアップデートはそれだけではない。

ポケモンGOはプレイする場所の現実の天候と連動するようになる。これがゲームに大きな影響を与える。Nianticではゲーム内の天候を「ダイナミック・ウェザー」と呼んんでいる。私はNianticのArchit BhargavaとMatt Slemonにこの新システムについて話を聞いてきた。

期待できる変化の例:

  • 現実の天候が出現するポケモンに影響する ―プレイする場所で雨が降っていれば、水に関連するポケモンが多く出現するようになる。雪なら、たとえば、Snorunt〔ユキワラシ〕が走り回るかもしれない。
  • 天候は新しく登場する第三世代ポケモンだけでなく、既存のポケモンにも影響を与える。
  • 天候によって出現したポケモンは強い―つまり普段の出現時よりCPが高い(CPの上限値は変更なし)。
  • マップも天候によって変わる。常に青空で野原は緑というわけではなくなる。
  • 天候によって出現したポケモンからは普段より多量のほしのすな(stardust)が得られる
  • 天候はジムバトルにも影響する―たとえば雨が降っているとみずポケモンは強くなるが、逆にほのおポケモンは弱くなる。雪の場合、こおりポケモンは強化される。これは攻撃、防御ともに当てはまる。ジムを防衛する場合、一日中雨が続きそうだったらみずポケモンをできるだけ集めておくのが得策だ。

私が調べたところでは天候は以下の5要素とそのミックスになる。

  • 晴: くさ、じめん、ほのおポケモンが強くなり、出現率もアップ(以下同様)。
  • 霧: ダーク、ゴースト
  • 雨: みず、でんき、むし
  • 雪: こおり、はがね
  • 風: ドラゴン、ひこう、エスパー

ダイナミック・ウェザーを含む第三世代ポケモンが導入されるのはまずルビー・サファイアとなる。

われわれサンフランシスコ周辺のベイエリアの住民の場合、雪が降っているところはいちばん近くても数百マイル離れているので、雪の影響は考えなくてもいいだろう。NianticのSlemonに聞いたところでは各種のポケモンは基本的に天候と無関係に現れるのだという。天候は出現率に影響するだけだそうだ。

ちょっとおかしいのは、ポケモンGOが登場した初期に「どんなポケモンがどんなタイミングで現れるか」について大量の都市伝説が生まれたことだ。単なる偶然の体験だったものが、「墓地ではゴーストポケモンがよく現れる」とか「ゆきポケモンはお菓子屋が好き」とかいう根拠のない説となって広く信じられた。その中には天候に関するものも多く、Dratini〔ミニリュウ〕が雨の日に出現しやすいというものもあった。ダイナミック・ウェザーの実装でこうしたことの一部は今後は本当にそうなるかもしれない。

極めて洗練されたARテクノロジーを用いているだけに、Nianticには「冬になって屋外が寒くなるとプレイヤーが減少する」という本質的な問題を抱えていた。新しいダイナミック・ウェザーウェザーはこの課題を利用してプレイヤーに外に出るインセンティブを与えようとするものでもある。非常に巧妙な戦略だろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Niantic、ハリー・ポッター・ゲーム開発に2億ドル調達へ――ポケモンGOに続く世界的ヒットを狙う

ポケモンGOゲームを開発したことで知られるNiantic Inc.が2億ドルの資金調達を図っている。Wall Street Journalの記事によれば、このシリーズB の資金調達ラウンドはSpark Capitalがリードし、Founders Fund、Meritech、Javelin Venture Capital、You & Mr. Jones、NetEase, Inc.が参加する。Sparkのパートナー、Megan Quinnはこのラウンドの一環としてNianticの取締役に就任する。

NianticはAR〔拡張現実〕テクノロジーの開発を強みとしているが、もともと同社がGoogleの社内ベンチャーだった頃に開発されたSF的スパイゲーム、Ingressで培われたものだ。2015年にNianticはGoogleからスピンオフsて独立の企業となり、2016年の7月にポケモンGOをスタートさせた。ポケモンGOのARは当初から世界的に話題となり、多くのユーザーを集めて大ヒットした。プレイヤーにインセンティブを与えるゲームの仕組みにより、各地で大勢のプレイヤーが実際の場所に集まる現象が起きている。

NianticははシリーズAラウンドでGoogle、任天堂、Alsop Loui Partners、The Pokémon Company、Cyan and Scott Banisterなどから3000万ドルを調達した。今年に入ってNianticは最初の企業買収を行い、モバイル・ソーシャルゲームのデベロッパー、Evertoonを傘下に収めた。また最近、ハリー・ポッター・シリーズをテーマにしたARゲームを開発することを明らかにしている。

この新ゲーム、Harry Potter: Wizards Uniteは来年リリースされ、Warner Bros. Interactiveと共同で開発される。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+