Instagram、リールでのコメント返信可能に

Instagram(インスタグラム)は、投稿へのコメントにリールで返信できる新機能「Reels Visual Replies(リール・ビジュアル・リプライ)」を展開した。これにより、ユーザーがコメントへの返信を選択した際に、返信動画を作成するためのリールボタンを選択できる新しいオプションが表示される。返信動画は、ステッカーとして表示される。

「私たちは、クリエイターがInstagramで築いたコミュニティを愛しています」。Instagramは、この新機能を発表するツイートで述べている。「だからこそ、視聴者と対話するための新機能であるReels Visual Repliesを開始することに興奮しています」。

Instagramの新機能は、リールをより広いソーシャルメディアプラットフォームに統合する。この新機能は、ユーザーが自分のコンテンツに対するコメントに動画で返信できるTikTok(ティックトック)のビデオリプライと似ていることは注目に値する。TikTokは、ユーザーが自分の動画についてより詳細な情報を提供したり、質問に答えたりする方法を提供するために、2020年この機能を導入した。この機能の人気を考えると、Instagramが自社のTikTokクローンに同様の機能を開始したのも不思議ではない。

Reels Visual Repliesのリリースは、Instagramがいくつかの新機能を導入している中で行われた。最近では、年末の「Playback(プレイバック)」機能を新たに導入した。この機能はストーリーのアーカイブを活用したもので、ユーザーは最大10個のストーリーを選択、カスタマイズし、フォロワーと共有することができる。この機能を利用するには、ユーザーが2021年3つ以上のストーリーを投稿しているか、ストーリーズアーカイブをオンにしている必要がある。Instagramがプレイバックの投稿を提案してくれるが、シェアしたい内容を選ぶこともできる。この新機能は現在「数週間のあいだ」ユーザーに提供されている。

また、Instagramは、ユーザーがアプリの問題を報告するためにスマホを振ることができる新機能「Rage Shake(シェイク)」を展開している。振って報告すると、アプリで起きたことを説明し、問題を報告することができる。また、同社は、少なくとも3つの画像または動画を含むカルーセル投稿からアイテムを削除する機能を導入した。カルーセルフィードの投稿は、1つの投稿に最大10枚の写真や動画を組み合わせることができる。今回のアップデートにより、既存のカルーセルからアイテムを削除できるようになった。

また、10分、20分、30分のいずれかでInstagramを休むことをユーザーに思い出させることができる「Take a Break(テイク・ア・ブレイク)」という新機能もテストしている。また、ストーリーに公開スレッドを作成する「Add Yours(アド・ユアーズ)」ステッカーも新たに追加された。この新機能は、他のユーザーのストーリーに対して、プロンプトや特定のトピックに沿って自分のストーリーで返信することができる。

画像クレジット:Instagram

原文へ

(文:Aisha Malik、翻訳:Yuta Kaminishi)

他社に続きツイッターもTikTokを模倣、検索タブがビデオフィード化するテスト実施

Twitter(ツイッター)は米国時間12月8日、アプリ内の「話題を検索」タブ(検索タブ)をTikTok(ティックトック)のようなビデオフィードに変え、日本では「おすすめ」にあたる「For You」タブも追加する機能のテストを行っていると発表した。この機能は、英語でTwitterを利用している一部の国のユーザーを対象に、AndroidとiOSの両方でテストされている。

Twitterの広報担当者は、TechCrunchに対しこう述べている。「ユーザーがくつろいだり、新しい関心事を見つけたり、今起こっていることを見たりするのをより簡単にするために、刷新された、よりパーソナライズされたExploreページをテストしています」。Twitter上にすでに存在するコンテンツを視覚的に表面化したものだという。これは、Twitterが継続的に行っている、プラットフォーム全体でのパーソナライズされたレコメンデーションと発見の改善に向けた取り組みの一環だ。

Twitterは、TikTokの急成長の波に乗れるかどうか試している最新のソーシャルアプリだ。TikTokは2021年、月間アクティブユーザー数(MAU)が10億人を突破し、このマイルストーンを最も早く達成した企業のひとつとなった。「Instagram Reels」「Snapchat Spotlight」「YouTube Shorts」などのTikTokクローンは、クリエイターにそれぞれのプラットフォームを利用するインセンティブを与え、人気が高まった。Netflix(ネットフリックス)、Spotify(スポティファイ)、Reddit(レディット)などのアプリも、このフォーマットを試している。

関連記事
TikTokの月間アクティブユーザーが10億人に到達
InstagramがTikTokクローン「Reels」への投稿に最高114万円のボーナス、ただし米国内からのみ対象

Twitterは2021年、Spaces、Twitter Blue、Tip Jarなどの新製品や新機能を次々と打ち出している。共同創業者のJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏が先週退任した後、Parag Agrawal(パラグ・アグラワル)氏がCEOに就任したことで、この勢いは継続するものと思われる。すでにアグラワル氏は、就任時にツイートしたスタッフへのメールで「野心的な目標」と称したものをサポートするために、会社の再編に着手している。

Twitterのライブオーディオ製品であるSpacesは、現在、アプリの下部ナビゲーションバーのデフォルトのセンターアイコンになっている。これは、同社がこのClubhouse(クラブハウス)の競合製品の普及に力を入れていることを示している。しかし、Twitterの模倣機能は常に成功しているわけではない。Snapchat(スナップチャット)/ Instagram(インスタグラム)のストーリー機能に対抗したFleet(フリート)機能は、8カ月で打ち切られた。つまり、Twitterがショートフォームビデオフィードをテストしているからといって、これが将来コンテンツ発見の手段になるとは断定できないということだ。しかし、TikTokの成功が示すように、短い動画はユーザーを非常に効果的に引き付けている。

画像クレジット:Twitter

原文へ

(文:Amanda Silberling、翻訳:Aya Nakazato)

ロシア政府がアップル・メタ・GoogleなどIT大手に現地オフィス開設を要求、違法な情報に対するアクセス制限への同意も

ロシア政府がアップル・メタ・GoogleなどIT大手に現地オフィス開設を要求、法律に違反する情報へのアクセス制限への同意も

Mikhail MetzelTASS via Getty Images

ロシア政府は今週、アップルをはじめとする米ハイテク企業が同国での事業を続ける場合、2021年末までに現地オフィスを開設するよう求めました。

同国の通信規制当局ロスコムナゾル(Roskomnadzor)は、現地に公式なオフィスを持たない企業は広告やデータ収集および送金が制限され、あるいは業務を禁止する可能性があると警告しています。

今年7月、ロシアのプーチン大統領は「ロシアでのインターネット上での活動を行う企業」に対して現地オフィス開設を義務づける法律に署名しています。そして今週初め、ロスコムナゾルが初めて対象となる企業のリストと、ロシアの要件を満たすために具体的に何をすべきかを明らかにしたかっこうです。

今回の企業リストにはアップル、Meta(Facebook)、Google、TikTok、TwitterおよびTelegramが含まれています。Reutersいわく、この措置はロシア政府が米ハイテク大手の活動を抑え、国内のIT企業を育成・強化しようとしているためとのことです。

すでにロシア政府は外国のデジタルサービスに対する課税、国内のIT企業に対する減税、さらにはロシア国内で販売されるスマートフォンなどにロシア製ソフトウェアをプレインストールすることを義務付けるなどの政策を打ち出してきました。アップルもiPhone初回起動時に政府推奨アプリ導入の仕組みを取り入れたり野党指導者アプリを削除しろとの要求に応じるなど、数々の譲歩をしてきました。

ロスコムナゾルがReutersに語ったところによると、対象となった企業はロシア国内にオフィスを開設することに加え「ロシアの法律に違反する情報へのアクセスを制限する」ことに同意しなければならないそうです。

米9to5Macは、これは基本的に「ロシア政府に逆らう情報を検閲する」ことを意味しており、米ハイテク各社が困難な立場に置かれる、と指摘しています。

なおロスコムナゾルに名指しされた企業は、いずれもこの件についてコメントしていません。もしも要求に素直に従ってしまえば、ロシア政府の検閲や人権侵害(反政権活動家ナバリヌイ氏の毒殺未遂事件や、それに続く収監など)を支持したことにもなりかねず、欧米で厳しく追及される可能性もあります。

アップルやGoogleがどういった対応を取るのか、今後の展開を見守りたいところです。

(Source:Reuters。Via 9to5MacEngadget日本版より転載)

SpotifyがTikTokに似た縦方向ビデオフィードのテストを開始

TikTokのショートビデオのフィードはInstagramからSnap、YouTube、さらにNetflixに至るまで、多くの競合に模倣されている。今度はSpotifyも模倣の仲間に加わるようだ。Spotifyはアプリ内でDiscoverという新機能をテストしていることを認めた。Discoverはミュージックビデオを縦方向のフィードで表示する機能で、ユーザーは上下にスクロールして見ていく。お気に入りにしたりスキップしたりすることもできる。この機能が提供されているユーザーに対しては、アプリ画面下部のナビゲーションバーで「ホーム」と「検索」の間にタブが1つ増え、タブが4つになっている。

この新機能を初めて指摘したのはChris Messina(クリス・メッシーナ)氏で、Discover機能の動作を動画でツイートした。同氏はこの機能について、ミュージックビデオを表示するTikTok風フィードの「簡略版」と表現している。

メッシーナ氏はTechCrunchに対し、SpotifyのTestFlight版(iOS用のベータ版)でこの機能を見つけたと語った。ナビゲーションバーに新しいアイコンがあり、タップするとすぐにビデオのフィードが表示されるという。上下にスワイプしてフィードを移動する操作がTikTokによく似ている。さらにハートをタップして曲をお気に入りにしたり、3つの点のアイコンをタップして標準で使われている曲の情報画面を表示したりすることができると同氏は説明した。

同氏は、この機能はSpotifyに以前からあるCanvasのフォーマットを活用しているのだろうと推測している。

2019年に広く導入されたCanvasは、Spotifyアプリで曲とともに表示されるビデオをアーティストが設定できる機能だ。この機能にはユーザーからさまざまな意見がある。音楽を聴くときは静止画のアルバムアートワークだけが表示されている方が好ましくビデオがループしているのは邪魔だという人がいる一方で、ビデオのループが好きだという人もいる。ともあれCanvasはSpotifyが狙っていた効果をあげているようで、同社はユーザーがCanvasを見ているとストリーミングを継続し、曲を共有したり保存したりする傾向が強いと発表している。

メッシーナ氏が共有したビデオやそれ以外に我々が見たビデオから、縦方向のフィードで再生されているのは既存のCanvasビデオであることが確認できた。しかしSpotifyはこれに関してはっきりとは認めなかった。

TechCrunchはSpotifyに対し、この機能を広く公開する予定があるか、iOSとAndroidの両方で利用できるか、どのマーケットで利用できるかなどの詳細を問い合わせた。Spotifyは詳細を明らかにしなかったが、縦方向のビデオフィードのアイデアを試していることは認めた。

同社は「Spotifyはユーザーエクスペリエンスを向上させるために常に多くのテストを実施しています。最終的にユーザーエクスペリエンスの幅を広げることにつながるテストもあれば、重要な研究として実施されるだけのテストもあります。現時点で共有できる情報は、これ以上はありません」と補足した。

つまり、このテストはごく初期のものであり、広く公開されない可能性がある。しかし広く公開されなかったとしても、Spotifyの動きとしては驚くにはあたらない。同社はこれまでもソーシャルメディアで人気のフォーマットに目を向けてユーザーを引きつけようとしてきた。インフルエンサーが自分で作ったプレイリストを投稿できるストーリーズ機能をテストしていたこともある。しかしこの機能はSpotifyの全ユーザーに公開されることはなかった。

TikTokのフォーマットは人気のソーシャルプラットフォームに取り入れられてきた。Instagramのリール、SnapchatのSpotlight、YouTubeショート、Pinterestのアイデアピンなどだ。コンテンツを見つけるのに理想的なフォーマットであることも証明されつつある。例えばNetflixは最近、縦方向の短尺ビデオフィードをアプリに取り入れ、Fast Laughs機能として公開した。これは同社のコンテンツライブラリからクリップを配信するもので、番組をウォッチリストに保存したりストリーミングをすぐに開始したりするツールとなっている。これと同様に動画をベースとしたSpotifyのDiscover機能も、おなじみのフォーマットでユーザーに新しい音楽を紹介し、ユーザーの関心をSpotifyに伝える役割を果たすかもしれない。

画像クレジット:Bryce Durbin

原文へ

(文:Sarah Perez、翻訳:Kaori Koyama)

フリーランスのためのネットワークContraがTikTokと提携、ソーシャルビデオアプリにLinkedInテイストを追加

フリーランスのためのネットワークContraがTikTokと提携して、ユーザーが自分の履歴書や代表的作品集を、TikTokのサードパーティ統合ツールであるTikTok Jumpで展示できることになった。つまりクリエイターは、自分のContraのプロフィールを自作のTikTokビデオにリンクして、プロとしてのポートフォリオを披露できる。

またクリエイターは「View My Portfolio」のリンクをTikTokの自分のコンテンツに加えられる。するとそのリンクをタップして、クリエイターのプロフィールを見たり、サービスを知り、コラボレーションをリクエストしたりできる。

Contraによれば、この統合によってプロフェッショナルな仕事や作品を共有しやすくなり、新たな見込み客をつかまえられる。計画ではJumpの統合をもう1つ立ち上げて、求人企業がTikTokにポストしたコンテンツにリンクがあり、求職者はそこに自分のContraプロフィールをつけて応募できるようにする。同社によると、このパートナーシップにより独立系のワーカーは古典的な履歴書の代わりに、もっとおもしろい方法で自分の仕事や作品を展示できる。

Contraの創業者でCEOのBen Huffman(ベン・ハフマン)氏は次のように述べている。「キャリアに関するアドバイスをもらったり、すばらしい役割について見つけたりする場所として、TikTokはトップの位置にある。クリエイターが自分のすばらしいプロフェッショナルな作品をこのプラットフォーム上で披露できることは当然だ」。

2021年初めにContraは、Unusual Venturesのリードで1450万ドル(約16億6000万円)のシリーズAを調達した。これには、Cowboy VenturesやLi Jin(リ・ジン)氏が最近発表したAtelier Venturesが参加した。さらに2週間前に同社は、NEAがリードする3000万ドル(約34億3000万円)のシリーズBを調達し、こちらはUnusual VenturesとCowboy Venturesが参加した。

同プラットフォームは、プロフェッショナルたちが、プロジェクトベースのアイデンティティと、LinkedInのような役割ベースのアイデンティティの両方を載せたプロフィールを作ることを求めている。Contraの目標は、独立のワーカーがシグナル性が高い紹介ネットワークを作って新しい仕事の機会を得ることだ。LinkedInでは会った人を誰でも「コネクション」に加えられるが、Contraでは各ネットワークでの仕事経験を要する。

同社のTikTokとのパートナーシップで、多くのミレニアル世代やZ世代の人たちに届くことができ、仕事の機会も増えるだろう。TikTok Jumpは6月にローンチして以来、QuizletやWikipedia、BuzzFeed、Jumpropeなど多くの企業とパートナーして、それぞれに独自の統合を作ってきた。

画像クレジット:Nur Photo/Getty Images

原文へ

(文:Aisha Malik、翻訳:Hiroshi Iwatani)

Snapchatがソニーミュージックと提携、新AR音楽レンズの計画を発表

SnapchatはSony Music Entertainmentとの契約により、同社アーティストたちの音楽をアプリのSounds libraryライブラリに追加することになった。Snapchatはまた、ARによるミュージックレンズという機能を作っていることを明かした。まず「Sound Lenses」という機能は、映っている人の顔を実際にその曲を今歌っているように見せる。また「Cameo Sound Lenses」はビジュアルエフェクトを加える。

同社によると、現在、同プラットフォーム上で拡張現実を利用している人は1日で約2億に達し、新しい「Sound Lenses」機能があれば、ユーザーのために、さらに没入的な音楽体験を作ることができる。Snapchatは過去数年間、さまざまな方法でARを利用してきた。最新は、そのARにフォーカスしたLens Studioに複数のアップデートを加えたことになる

SnapchatとSony Music Entertainmentのパートナーシップは、ユニークなサウンドがソーシャルアプリにとって競争上有利になってきたことの表れだ。その最新のローンチでSnapchatのユーザーは、自分のスナップにSony Musicのアーティストの音楽を著作権の心配なく含めることができ、それを他のユーザーに送ったり、Snapchat Spotlightにポストしたりできる。

この新しいパートナーシップの2週間前にSnapchatは、NBCUniversalと契約を結び、ユーザーはNBCU TVの番組のいろいろなオーディオクリップを、やはり著作権料Snap負担で使えるようになった。同社は他にもさまざまなスタジオや音楽企業とパートナーしている。例えばUniversal Music Group、Warner Music Group、NMPA、Warner Chappell、Kobalt、BMGなどだ。

TikTokは、ユーザーが自分の短編ビデオに自由に付けられる音楽として大きなカタログを提供しているが、Snapchatはそれと競合したい。ユーザーがいろいろな曲を使えることは、TikTokとの競合に欠かせない。そこで2020年同社はSoundsをローンチした。この音楽機能によりユーザーは、自分のSnapに音楽をつけることができる。

Snapchatの親会社であるSnapによると、Soundsを立ち上げてから、そこからの音楽をつけたビデオは5億2100万作成され、310億ビューに達した。しかしSoundsはTikTokとの競合だけが目的ではなく、Soundsで作られたビデオ全編(送信とポストと保存を含む)の45%近くがDMで送られている。

SoundsのSony Musicのカタログは全世界のSnapchatユーザーが、iOSとAndroidの両方で利用できる。

画像クレジット:Snap

原文へ

(文:Aisha Malik、翻訳:Hiroshi Iwatani)

InstagramがTikTokクローン「Reels」への投稿に最高114万円のボーナス、ただし米国内からのみ対象

Instagram(インスタグラム)は、Reels(リール)を投稿して欲しいと真剣に考えている。もし運がよければ、Reelsへの投稿に対して最高1万ドル(約114万円)までの報酬を得ることができる。

TikTokの月間アクティブユーザー数が10億人を突破したことで、YouTubeショート、Snapchat Spotlight(スナップチャット・スポットライト)、Instagram Reels(インスタグラム・リール)などの競合プラットフォームたちが、ユーザーに短編コンテンツを自社のアプリに投稿することを奨励している。YouTubeは「ショート」のために1億ドル(約114億円)のクリエイターファンドを創設し、SnapchatはSpotlightチャレンジへの投稿に賞金を提供し、そしていまInstagramは、月次ボーナスプログラムのReels Play(リール・プレイ)を強化する。

しかし、どのような要素がInstagramからのボーナスの大きさを決定するのかについてははっきりしておらず、Instagramもその懸念を払拭しようとしていない。InstagramはTechCrunchに対し、このプログラムは実験的なものであり、まだ初期段階にあると述べている。しかし、その透明性の低さは、これらのプラットフォームを利用して生計を立てているクリエイターにとっては悩みの種となる。今週、このボーナスプログラムに不具合が発生し、対象となるクリエイターたちに「実際には支払いの対象外でした」と伝えられたことがあった。InstagramはTechCrunchに対し、この不具合は修正されたと述べている。

インスタグラムで5万2000人近くのフォロワーを持つMaddy Corbin(マディー・コービン)氏は、1カ月の間に自分のリールに対して1000ドル(約11万4000円)近くの配当を受けた。しかし彼女は、他のクリエイターに別のオファーが行われていることに気がついた。

「私よりも多くのフォロワーがいるのに、600ドル(約6万8500円)しか稼げない人もいたんです」とコービン氏はTechCrunchに語った。より少ないフォロワー数で、800ドル(約9万1400円)を受け取ったひともいた。「報酬がどのようにして生まれたのかを、もっと知りたいと思います。想像するに、過去のリールの見られ方を参考にしているのではないかと考えていますけど」。

コービン氏の半分にも満たない約2万4千人のInstagramフォロワーを持つあるクリエイターがTechCrunchに語ったところによれば、先月、その月に投稿されたすべてのリールの再生回数が170万回に達した場合に、800ドル近くのボーナスが提供されたという。このボーナスはオールオアナッシングではない。このクリエイターが、ボーナス期間中、意図的に1日1リールを投稿し、149万回の再生回数を獲得したところ、689.90ドル(約7万8800円)の配当を得ることができたという。先月Metaが所有する、Instagramを含むすべてのアプリがサーバーの問題で6時間もオフラインになったときには、彼らは残念な思いをした。

だが、今月Instagramはそのボーナスを一段と高めた。現在このクリエイターは928万回の再生で最大8500ドル(約97万1000円)を手にすることができる。先月のレートよりもペイアウト単価が高く、もちろん10倍以上稼げる可能性もある。このクリエイターによれば、自身が3万2千人のフォロワーを持つTikTok(ティクトック)で得られるものよりも、1回あたりの報酬が高いそうだ。

Instagramのボーナスオファーがどのように計算されているかを判断するのは困難だ。あるRedditユーザーは、1カ月で5800万回以上の閲覧回数で3万5000ドル(約399万8000円)近くの報酬を受けている。Instagramのフォロワー数が800人程度のTwitch(トゥイッチ)ストリーマーのMiguel Lozada(ミゲル・ロザダ)氏は、2万4000人のフォロワーを持つクリエイターと同額の8500ドル(約97万1000円)の報酬を受けた。5万9000人のフォロワーを持つ別のユーザーは、今月は850ドル(約9万7000円)のボーナスを提供されたとTechCrunchに語っている。

InstagramはTechCrunchに対して「より多くのクリエイターに報酬を渡せるように、支払いのテストを続けています。まだ始まったばかりなので変化は続きます」と述べている。「私たちは、できるだけ多くのクリエイターを支援できるように、達成可能でそれなりの収益につながる方法でボーナスをデザインしました。目標は、ボーナスが時間とともによりパーソナライズされていくことです」。

ボーナスプログラムに参加したら、自分のリールが注目されなくなったと感じたと報告するクリエイターもいる。

「ボーナスプログラムに参加した最初の3日間は、1日に40ドル(約4571円)くらい稼げていましたが、1週間後には文字どおり暴落して、1日あたり数セント(数円)から数ドル(数百円)になってしまいました」とコービン氏は語る。「コンテンツの出し方をそれほど変えていないのにこうなったことは、興味深いですね」。

Instagramのサポートページによると、これらのボーナスは「ゆっくりと展開している」とのことで、まだすべてのユーザーが利用できるわけではない。そもそも、これらのボーナスは米国内にしか適用されない。

InstagramがTechCrunchに語ったところによると、これらのプロモーションの対象となるのは、ユーザーが18歳以上で、プラットフォームのパートナーマネタイズポリシーを満たしている必要があるとのことだが、これは少し曖昧だ。このポリシーによれば、クリエイターは「十分なフォロワー数」を維持する必要があるものの、Instagramは何をもって「十分なフォロワー数」とするかを数値化していない。TechCrunchは、フォロワー数が800~5万9000人のクリエイターたちがボーナスを支給されたことは確認している。

また、Instagramは今週、ボーナスプログラムReels Surprise(リール・サプライズ)を発表した。このプログラムでは、米国を拠点とするクリエイターたちが特に感動的で楽しいリールを制作した場合に、毎週最大150人に最大1万ドル(約114万円)の報酬が与えられる。対象となるのは、米国を拠点とする18歳以上のクリエイターで、Instagramのコミュニティガイドラインパートナーのマネタイズポリシーを満たし、1000ビュー以上の既存リールを持ち、まだボーナスを受け取ったことがないことが条件だ。

ユーザーがTikTokのコンテンツを再利用するのを阻止するために、Instagramのアルゴリズムは、他のソーシャルメディアプラットフォームからのウォーターマークがあるコンテンツの評価は引き下げる。しかし、YouTube Shortsは、人気のあるクリエイターを自社のプラットフォームに誘導するために、さらに積極的な戦術をとっている。今週Business Insider(ビジネス・インサイダー)は、一部の人気TikTokプレイヤーが6カ月間で100本のYouTube Shortsを投稿することを条件に5万ドル(約571万2000円)のオファーを受けたと報じた。このプログラムは公開されておらず、YouTubeの1億ドル(約114億円)のShortsファンドとは別のものだ。Business Insiderの取材に応じたタレントのマネージャーによると、クリエイターがYouTubeにショートフィルムを投稿した後、それを他のプラットフォームに再投稿するまでには7日間待たなければならないという。

TikTokは成長を続けているが、Google傘下のYouTubeやMeta傘下のInstagramのような長年の巨人によく対抗している。そうした巨人企業にとっては個々のユーザーの短い動画に1万ドル(約114万円)を投じることは、ビジネス上の大きな出費ではないのだ。

取材協力:Sarah Perez

画像クレジット:Instagram

原文へ

(文:Amanda Silberling、翻訳:sako)

TikTokがモバイルゲームに挑戦、まずはZyngaとの提携で

TikTok(ティクトック)は手始めに、モバイルゲーム大手のZynga(ジンガ)と提携してゲームの実験を行う。Zyngaは米国時間11月8日、HTML5ベースの新しいゲーム「Disco Loco 3D」をTikTokプラットフォーム向けに展開する計画を発表した。このカジュアルゲームはプレイヤー1人のエンドレスランナーで、プレイヤーは友達に挑戦しながら自分のダンスを集め、障害物を避け、メダルを集めながらキャットウォークを歩くというものだ。Zyngaの「High Heels」に似ている。TikTokは、このゲームはアプリ内でのゲームに対するユーザーの一般的な関心を測るためのものだとしているが、他のゲームメーカーとの協議がすでに進行中であることを認めた。

HTML5ベースのモバイルゲームは、世界中の多くのユーザーにリーチするための一般的な方法となっている。特に、消費者が高価格帯の携帯電話を所有していなかったり、高速データプランを購入できなかったりする新興市場のユーザーに人気がある。例えば、Google(グーグル)は、HTML5ベースのゲームプラットフォームGameSnacksを立ち上げ、インド、インドネシア、ナイジェリア、ケニアなどの市場においてGoogle Chromeの新しいタブページで2021年展開した

しかしテック業界を見渡すと、ユーザーが娯楽や社交の場として利用するプラットフォームと、ゲーム専用のプラットフォームを結びつける動きが広がっている。Facebook(フェイスブック)は2020年、ウェブとAndroidでFacebook Gamingを立ち上げてクラウドゲーミングに参入した。また、Netflix(ネットフリックス)は、ゲームをエンターテインメントにおける新しい部門だと考えている、と述べ、世界中のユーザーに向けに独自のゲームサービスをAndroidで開始し、11月9日にはiOSでも提供を始めた。

そしていま、TikTokもそのコンセプトを模索することを大っぴらにしている。

Zyngaとの提携により、TikTokのコミュニティがどのようにゲームに関わっているかをより深く理解できるようになる、とTikTokは話す。同社は現在、カジュアルゲーマーとハードコアゲーマーを含むゲームファンを虜にしているが、こうしたユーザーが今回のようなゲーム統合に反応するかどうかはわからない、と指摘する。

ただし、これはTikTokにとって初めてのゲームではない。同社は2021年初め、非営利団体Feeding Americaとの提携で、チャリティ募金のための独自ゲーム「Garden of Good」を立ち上げた。これは、ゲームへのユーザーの関心に関する初期データをTikTokに提供したかもしれないが、ゲーム自体は異なるタイプの体験だった。このゲームでは、TikTokユーザーが自分の庭の手入れをしたり、ゲームをしている友人をサポートしたりする。そして、庭が成長すると、TikTokのポイントを使ってFeed Americaに寄付をすることができる。

統合するZyngaのものは昔ながらのゲームだが、現在は収益化されていないとTikTokは指摘する。例えば、アプリ内課金やゲーム収益に対する売上シェアなどはない。当面はTikTokユーザーのゲームに対する欲求を測ることに焦点を当てている。

@zynga

Disco Loco 3D is coming!

♬ original sound – Zynga

Zyngaとしては、TikTokを膨大なリーチを通じて新たなオーディエンスを獲得できるプラットフォームだと捉えているという。

「Zyngaは、プラットフォームのユニークなユーザー体験を活用してゲームを制作するという豊かな経験を持っており、いつでもどこでもエンターテインメントを得られる、プレイヤーの心に響く新鮮で楽しいコンセプトを提供しています」と同社の出版担当プレジデントBernard Kim(バーナード・キム)氏は声明でで述べた。

Disco Loco 3Dは現在TikTokでは配信されていないが、今後数週間内にiOSとAndroidの両方で北米市場で展開される予定だ。

Zyngaとの提携はおそらく、TikTokがモバイルゲームに関する広範な調査を行って生まれた最初のものだ。TikTokはTechCrunchに対し、他のゲームパートナーとも同様の契約について協議中だが現時点では詳細を発表できない、と話した。

今回のゲームのニュースはZyngaの第3四半期決算と同時に発表された。同社の売上高は前年同期比40%増の7億500万ドル(約803億円)、ブッキングは同6%増の6億6800万ドル(約761億円)だった。また、同社はブロックチェーンゲーム事業の責任者として、Coca-Colaの元幹部Matthew Wolf(マシュー・ウルフ)氏を採用したことも明らかにした。

画像クレジット:Zynga

原文へ

(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi

YouTube、閉じたショート動画をそのまま「ショート」で再開するテストをモバイルアプリで展開

YouTube(ユーチューブ)は、TikTok(ティックトック)のライバルであるShorts(ショート)が競争で優位になるようにしている。現在展開中のテストでは、ユーザーがYouTubeモバイルアプリを終了する前にショートのビデオを見ていた場合、デフォルトでショートが直接開くようにしていることを同社は認めた。つまり、ユーザーがYouTubeアプリに戻ってきたときに、YouTubeのホームページに移動するのではなく、ショートの短編動画に案内されることになるということだ。

YouTubeによると、先に公開されたこのテストは、全世界のごく一部のユーザーを対象に、iOS上で実行されているとのことだ。YouTubeは現在、この実験をAndroidにも拡大する準備をしているという。

テストの対象となるのは、ショートとして知られるYouTubeのTikTokに対する回答に参加しているユーザーだ。ショートは、1年以上前にインドで開始され、2021年3月に米国に上陸し、その後2021年に他のグローバル市場にも拡大してきた。この短編動画プラットフォームでは、クリエイターがショートでのコンテンツの再利用を拒否している場合を除き、音楽、オリジナルオーディオ、または他のYouTube動画からの「リミックス」コンテンツに合わせて、最大60秒の動画を作成することができる。

TikTokやInstagram(インスタグラム)、Snapchat(スナップチャット)と同様に、ショートには動画作成ツールが搭載されており、ユーザーはアプリ内で直接動画をアップロードしたり、新しいコンテンツを撮影したりすることができる。また、動画の速度調整、タイマー設定、クリップの結合、グリーンスクリーン効果などの基本的な編集機能も提供している。

YouTubeの広報担当者によると、同社は、今回のテストで、ユーザーが前回アプリを閉じたときの続きから始めることが有用であると感じるかどうかを把握したいと考えている。

しかし、このテストは、YouTubeがTikTokやより一般的な短編動画へシフトを、自社のビジネスに対する潜在的な脅威として捉えていることを示している。TikTokは、短編の縦型フィード形式を普及させたが、その後、YouTubeの領域に少しずつ入り込んできている。例えば、2021年の夏、TikTokは、動画の最大長を60秒から3分に延長した。また、最近では5分間の動画をテストしていることも確認されている。

TikTokに対抗するため、YouTubeは2021年、2021年から2022年にかけて1億ドル(約113億円)規模のYouTube ショート基金とともに、ショートクリエイターに直接報酬を支払う計画を発表した。この支払いは、ショート動画の契約や視聴率に応じて、100ドル(約1万1300円)から1万ドル(約113万円)におよぶ。

しかし、単にクリエイティブなコミュニティにインセンティブを与えるだけでは、YouTubeが優位に立つことはできない。そこでYouTubeは、最後に視聴したのがショートであれば、ユーザーがアプリを再起動したときに、ショートから起動するというより積極的な戦術を試みている。そうすることで、ユーザーがアプリで何かをする前に、スクロールしていくつかのビデオを見る可能性が増えるというわけだ。また、時間を持て余してYouTubeを起動したユーザーの関心を、ショートコンテンツで引きつけることを狙っている。

このテストは、ショートの利用が成長している時期に行われる。YouTubeの親会社であるAlphabet(アルファベット)は、第2四半期の決算において、ショートの1日の再生回数が150億回を超え、第1四半期の65億回から増加したことを発表した。しかし、この増加の一部は、市場の拡大によるものであり、必ずしもユーザーの需要が増加したわけではない。

YouTubeは、これらの新しいテストがどのくらいの期間行われるかについては明らかにせず、指標に加えてユーザーやクリエイターからのフィードバックに基づいて判断するとだけ述べている。

画像クレジット:TechCrunch

原文へ

(文:Sarah Perez、翻訳:Yuta Kaminishi)

Instagramがコンテンツの連鎖を生み出す「Add Yoursステッカー」を提供、日本でもテスト

米国時間11月1日、Instagramはストーリーズの中に公開スレッドを作れる「Add Yours」ステッカーの導入を発表した。この新しい機能でユーザーは、他のユーザーのストーリーズに、プロンプトや何かのトピックにフォローして応答できる。この機能は2021年11月、日本とインドネシアテストを行い、その後グローバルにローンチする。

このインタラクティブなステッカーを使ってコンテンツの連鎖を作り、そこに各ユーザーは自分のストーリーを加えることができる。たとえばあるユーザーが「今日のおしゃれ」というストーリーをポストし、フォロワーたちにステッカーを使って自分のおしゃれストーリーを加えるよう、促すことができる。

Add Yours = ストーリーズの中に公開スレッドを作るステッカー  カスタムのプロンプトと公開の応答でステッカーをシェアし、自分のストーリーズに誰が応答しているか見ることができる。

上のツイートでInstagramは「カスタムのプロンプトと公開の応答でステッカーをシェアし、自分のストーリーズに誰が応答しているか見ることができる」と述べている。

この新しい機能は、コンテンツを自分のストーリーに捕捉またはアップロードするとき、上部のナビゲーションバーからステッカーツールを選んで利用できる。そこからさらに「Add Yours」をセレクトすると、公開スレッドがスタートする。また「Add Yours」ステッカーへの応答のやり方は、その上をクリックして自分のストーリーを加え、そのコンテンツ連鎖に加わる。

この機能の目的はユーザー同士のコラボレーションだが、そこから新たにフォローしたい人を見つけることもできる。誰かのストーリーのステッカーをクリックすると、そのスレッドに参加している全員を見られるし、その人たちのストーリーズも見られる。

なお、このステッカー機能はTikTokの「duet(デュエット)」機能にやや似ていて、こちらはユーザーがオリジナルビデオをフィーチャーしたコンテンツを作れる。Instagramの方がやや違うのは、コンテンツ連鎖(コンテンツチェーン)中にあるみんなの追加したポストを1カ所で見られることだ。TikTokの機能は現在、オリジナルからポストされた、つまりデュエットされたビデオを、1カ所で見ることはできない。

この最新のステッカーのローンチのちょっと前の先週には、ストーリーズのLinkステッカーを全ユーザーが利用できるようになった。それはこれまで、企業や高名なクリエイターに利用が限られていた。

2つの新しいステッカーを全ユーザーが使えるようになり、コラボレーションや関心を全員が共有できるようになった。ソーシャルメディアも最近は競争が激しいから、Instagramもその競争から落ちこぼれるわけにはいかない。

画像クレジット:Instagram

原文へ

(文:Aisha Malik、翻訳:Hiroshi Iwatani)

米国とカナダのAmazon Fire TVにTikTokが登場

Amazon(アマゾン)は米国時間11月1日、米国とカナダのユーザーを対象に、Amazon Fire TVでTikTok(ティックトック)アプリが利用可能になったことを発表した。このアプリはEcho Show(エコーショー)デバイスにも近日中に提供される予定だ。


Fire TV AppstoreからTikTokをダウンロードすると、ユーザーは自分のTikTokアカウントにログインするか、10億人にも及ぶアプリの月間アクティブユーザーでない場合はアカウントを作成できる。その後、モバイルアプリと同様に「フォロー中」「レコメンド」「ディスカバー」などのTikTokのフィードを閲覧することができる。アプリ自体では、次のビデオクリップを見るために手動でスクロールする必要があるが、Fire TVアプリには自動再生機能があるので、リモコンのボタンを押したり、Alexa(アレクサ)に数秒(または数分)ごとに次のビデオを再生するように指示したりする必要はない。

TikTokアプリは、すでにGoogle TVやAndroid TV、一部のSamsung製スマートTVでも利用可能で、大画面で縦長の短編動画を視聴できるようになるのは、今回のFire TVアプリが初めてではない。しかし、TikTokでは、クリエイターが最大3分間の動画をアップロードできるようになったため、例えば15秒の動画しか見ない場合よりも、大画面での視聴を選択する方が自然に感じられるかもしれない。

2021年の夏、TikTokがより長い動画に対応したように、テレビでもアプリを利用できるようにすることは、2021年初めにTikTokの対抗馬としてYouTube Shorts(ユーチューブショート)を作ったYouTube(ユーチューブ)との競争の一例だ。

画像クレジット:Amazon

原文へ

(文:Amanda Silberling、翻訳:Yuta Kaminishi)

ByteDanceの社内再編でTikTokの親会社の将来が見えてきた

ByteDance(バイトダンス)は、エンジニアリングからマーケティングサポートまでのリソースを共有する強固なバックエンドを通じてアプリを生産して収益化するという実証済みのモデルにより、「アプリ工場」として長い間評価されてきた。その結果、中国ではDouyinやToutiao、その他の地域ではTikTokなどの人気アプリが誕生した。

その間、同社は自制的なプロダクトを次々と発表し、「フラット」な社内組織を誇ってきた。The Informationがまとめたデータによると、2020年9月時点で、トップのZhang(張)氏は14人の幹部を従えていた。

しかし、会社が繁栄を続けるにつれ、幹部たちは膨れ上がった会社の規模に合わせて構造的な変革が必要だと認識した。その変化が訪れた。TechCrunchが11月2日に確認した内部文書によると、ByteDanceはアプリとオペレーションを6つの新しい「事業部門」に分類する。

注目すべきは、現在TikTokの最高経営責任者であるShou Zi Chew(周受資)氏が、ByteDanceの最高財務責任者ではなくなることだ。周氏は、Xiaomi(シャオミ)でCFOを務めたこともある銀行幹部で、3月にByteDanceのCFOとして入社し、5月にTikTokのCEOに就任した。

CFOに任命された当時、周氏はByteDanceの新規株式公開のために引き抜かれたのではないかという憶測が流れた。

しかし、Ant Group(アント・グループ)が計画したIPOの失敗や、その後のDidi(ディディ)への規制締め付けにより、上場を目指す中国のインターネット企業の見通しは暗くなっている。ByteDanceにとって、もうひとつの、そしておそらくもっと難しい問題がある。それは、同社のどの部門をどこに上場させるかということだ。

ByteDanceの共同設立者であるRubo Liang(梁汝波)氏は、Zhang Yiming(張一鳴)氏の後任として同社CEOに就任した。

新たに設立された6つの事業部門は、ByteDanceの当面の戦略的焦点を示す有益な指標となる。その内容は以下の通りだ。

TikTok:動画共有アプリと、それに付随するビジネス(中国国外でのeコマース事業など)を管理する部門。

Douyin:TikTokの中国版であり、ByteDanceが中国で展開している広告付きコンテンツ事業を統括する独立した事業部門の名称として正式決定した。長時間の動画を配信するXiguaや、同社の人気ニュースアグリゲーターToutiaoもこの部門に組み込まれる予定だ。

Dali Education:Daliは、ByteDanceがオンライン学習分野に進出するために2020年に設けられた。現在は職業学習、教育用ハードウェア(多忙な親が宿題の時間に遠隔で子供の相手をすることができるランプなど)、キャンパス学習の取り組みを統括している。

Lark:職場コラボレーションソフトウェアであるLarkは、SlackとG Suiteを1つにするというByteDanceの野望であり、同社のB2Bへの賭けの一環でもある。

BytePlus:ByteDanceのB2B事業の中で、基本的にはインフラの部分。法人顧客にAIやデータツールを販売する。

Nuverse:ByteDanceのゲーム開発・出版部門で、海外向けタイトルの管理も行う。中国のゲーム会社は、規制による不確実な状況で海外での成長を求める傾向が強まっている。

TikTokのアイデンティティ

TikTokの事業部門が設立されたことは注目に値する。ByteDanceは、TikTokが中国政府と関連しているという懸念が欧米で高まって以来、TikTokを他の中国事業から切り離してきた。TikTokは、すべてのデータを米国に保存し、バックアップサーバーは親会社の本社がある北京ではなく、シンガポールに置いているという。

これらの措置は、米国の規制当局の懸念を和らげるのに十分ではない。TikTokは、米国での初の議会公聴会で厳しい質問に直面し、意味を明確にするよう何度も求められた。

Ted Cruz(テッド・クルーズ)上院議員は、Beijing ByteDance TechnologyがTikTokの「企業グループ」の「一部」であるかどうかについて明確にするよう求めた。これらの文言は、TikTokのプライバシーポリシーで使用されているもので、アプリは「収集したすべての情報を企業グループの親会社、子会社、またはその他の関連会社と共有することがある」と記載されている。

TikTokの担当者は、ByteDanceの中国法人であり、中国政府が今年出資して役員を送り込んだBeijing ByteDance Technologyと、TikTokは「無関係」であると主張した。この文言は上院議員を満足させるものではなかった。

カテゴリー:
タグ:

画像クレジット: Greg Baker / Getty Images

[原文へ]

(文:Rita Liao、翻訳:Nariko Mizoguchi

TikTok、クリエイターがフォロワーから直接チップをもらえる方法をテスト中

TikTok LIVEはこれまで、クリエイターがファンからギフトをもらうことはOKだったが、これからはチップとしてお金をもらうこともできる。TikTokは現在、このチップ機能をテスト中であり、そのテストはしばらくは小規模で、広範囲で利用はできないという。

この機能を見つけたクリエイターのJera Bean(ジェラ・ビーン)氏は紹介動画を投稿し、ビデオをポストし、れをさらにソーシャルメディアコンサルタントのMatt Navarra(マット・ナバラ)氏がTwitterで拡散した。

TikTokが一部のクリエイターへのチップ機能を展開している。ありがとうjera.bean。

彼女の動画では、自分のTikTokアカウントの設定にある新機能と、TikTokが詳細に要件を書いている表示が披露されている。

限定的なテストに参加したクリエイターは、10万人以上のフォロワーを持ち、ステータスがよければ、この機能を申請することができると画面では説明されている。クリエイターがこの機能を利用するための申請を行うと、アカウントが承認されたときに通知される。承認されたクリエイターには、プロフィール上に「Tips(チップ)」ボタンが表示され、フォロワーがそのボタンを使って直接支払いを行うことができるようになりる。

チップのページには、クリエイターが受け取った金銭は直接クリエイターに渡され、TikTokが手数料を取ることはないと書かれている。今後、TikTokがクリエイターのTipsをテスト段階にとどめた場合、TikTokがクリエイターの「チップから利益を得ることを計画しているかどうかはわからないが、その可能性はありそうだ。

TikTokの広報は「コミュニティを価値あるものにし、TikTok体験を充実させえる方法を、常に考えている」という。

TikTokはこのところ、このプラットフォームでクリエイターの生活が成り立つために、いろいろな収益化方法を考えてきた。2020年同社は2億ドル(約227億円)のファンドを導入して、米国のクリエイターの収入を補うことにした。またクリエイターとブランドのパートナーシップやスポンサー契約を仲介して、ライブストリームの収益化を助けている。このようにTikTokは収益化努力に熱心であるため、クリエイターがフォロワーから直接金銭を受け取ることができる方法を実験しても不思議ではない。

TikTokのチップ機能は2021年前半にTwitterが導入した「Tip Jar」機能によく似ており、TikTokだけがクリエイターの収益化方法の開拓に熱心なわけではない。TikTokと同じくTip Jarも、非営利団体やジャーナリスト、エキスパート、クリエイターなどの、選ばれたユーザーグループが利用できる。

TikTokとTwitterのような直接チップを渡す方式は、もっとお金になりやすい方法でクリエイターに金銭を提供するYouTubeやInstagramといったプラットフォームに対抗する手段のようだ。

画像クレジット:Lionel Bonaventure/Getty Images

原文へ

(文:Aisha Malik、翻訳:Hiroshi Iwatani)

TikTokが開発者向けVideo Kitをデスクトップ、ウェブ、コンソールでも使えるように拡張

米国時間10月27日、TikTok(ティックトック)はこれまでモバイルプラットフォームに対応していた開発者向けのVideo Kitを、ウェブ、デスクトップ、コンソール用アプリの開発にも使えるように拡張すると発表した。また合わせてClipchamp、Combo、Grabyo、Kapwing、Mobcrush、LG U+など多くの他社製アプリが新たにTikTokと連携することも明らかにした。


Video KitはTikTokのソリューションで、他社製のツールやアプリを連携させる「TikTokに共有」が含まれる。これにより他社製アプリの編集プラットフォームからビデオファイルをTikTokに直接アップロードできる。2019年に公開された「TikTokに共有」は、TikTokの開発者向けプログラムで初めて提供された機能だった。このプログラムではその後、Login KitやSound Kitなどの新しいツールも提供されている。

現在「TikTokに共有」はAdobe Premiere Rush、Picsart、Enlight Videoleap、Momento GIF Makerなど多くのツールから利用できる。このようなアプリは、TikTokアプリより高度な編集をしたいプロのクリエイターに多く使われている。

関連記事:TikTokが開発者向け新ツールの提供開始、サードパーティーアプリの統合を拡大

デスクトップやウェブのツールにも拡大することで、TikTokはプロのクリエイターや、さらにはブランドや企業にもリーチを広げようとしている。例えばMicrosoft(マイクロソフト)は最近Clipchamp買収し、Microsoftの生産性ソフトウェアのラインナップにビデオの制作・編集ソフトウェアが加わった。Microsoftはビデオについて、企業がアイデアのピッチやプロセスの説明、チームメンバーとのやりとりに使う新しいタイプの「ドキュメント」と呼んでいる。

Comboのプラットフォームはクリエイターが時間をかけずにコンテンツを再利用できるように作られていて、ストリーミングサービスのハイライトやクリップをTikTok用のビデオにできる。クラウドビデオ制作プラットフォームのGrabyoは、放送局やメディアパブリッシャーが放送、デジタル、ソーシャルプラットフォームのすべてに向けてライブでリアルタイムのビデオコンテンツを制作、編集、配信するツールを提供している。

他には、Super League Gaming傘下のMobcrushはゲーマーやライブストリーマー向けのツールを提供し、Kapwingのビデオエディタにはクリエイティブチームが共同作業をするためのツールが含まれている。LG U+が提供するコラボレーションプラットフォームのU2には、2021年中にクリエイターがビデオのストーリーボードをチームとともに扱える機能が搭載される予定だ。

TikTokは、新しいツールに関心のある開発者はdevelopers.tiktok.comにアクセスして利用を開始できると述べている。

画像クレジット:Lionel Bonaventure / AFP / Getty Images

原文へ

(文:Sarah Perez、翻訳:Kaori Koyama)

YouTube、ユーザーが新たなコンテンツとの出会いをもたらす「New to you」を展開

YouTubeは、2021年の初めに試験的に導入した「New to you」タブを、プラットフォーム上で展開している。この新しいタブは、モバイル、デスクトップ、テレビの各デバイスのYouTubeトップページで利用できるようになっている。YouTubeは、この機能により、ユーザーが普段見ているおすすめ動画以外の新しいクリエイターやコンテンツを発見できるようになるとしている。


この新しいタブは、ユーザーの好みに合ったコンテンツを、これまで出会ったことのないチャンネルから表示する。これは、ゲームや美容などの特定のトピックのコンテンツを探すのに役立つYouTubeの「Explore」リストよりも一歩進んだものだが、ユーザーの特定の関心事は考慮されていない。

YouTubeは「New to you」が視聴者に合わせてパーソナライズされていることを指摘している。これは、ユーザーが興味を持ちそうなコンテンツと、ユーザーが普段見ているものとは少し異なるコンテンツとのバランスを取ろうとしているためだ。

YouTubeはブログで「みなさんからは、おすすめの動画を見終わった後に、新しいクリエイターや新しい動画を見たいという声をいただいています。この新しい選択肢によって、新鮮さを保ちつつ、クリエイターが新たな視聴者とつながることを期待しています」と述べている。

モバイル版では、YouTubeのトップページを更新すると、このタブが表示される。また、フィードをスクロールすると、このタブが表示されることもあるという。なお本機能はパーソナライズされているため、常に表示されるとは限らない。また、このタブを表示するには、YouTubeにサインインしている必要がある。

新機能により、クリエイターは、自分のコンテンツに最も興味を持ちながらも、他の方法では見つけられなかった人をターゲットにして、新たな視聴者を獲得することができる。また、ユーザーが新コンテンツを見つけたり、新たな興味を発見したりするのにも役立つ。

どうやらこの最新機能は、TikTokの人気ページ「For You」をYouTubeが取り入れたもののようだ。この機能は、ユーザーがより多くのコンテンツを見つけるのに役立つだけでなく、クリエイターが発見されるのにも役立つため、TikTokの成功に大きく貢献している。YouTubeの「New to you」フィードは、同じことをユーザーに提供することを目的としているようだ。

この新しい機能は米国消費者製品安全委員会が、プラットフォームが幼いユーザーに与える影響力についてYouTubeとSnapとInstagramを聴聞する予定と同じタイミングで展開された。

画像クレジット:YouTube

原文へ

(文:Aisha Malik、翻訳:Hiroshi Iwatani)

FacebookのザッカーバーグCEOいわく「我々の目標は、メタバースが10億人に到達するのを助けること」

FacebookのザッカーバーグCEOいわく「我々の目標は、メタバースが10億人に到達するのを助けること」

GLENN CHAPMAN via Getty Images

Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは、社内に対して「若年層(young adults)へのサービス提供を進むべき道だとする」よう伝えたと述べています。これは、投資家との第3四半期決算説明会で、ここ数年、若い年齢層(18~29歳)のFacebook利用が減少し、今後それがさらに加速すると予想されることに対する懸念を反映しての方針転換と言えそうです。

これままでのFacebookは「若年層に特化したものではなく、幅広い年齢層に最適なものになるよう調整されている」とザッカーバーグ氏は述べています。そして、ターゲットの変更は高い年齢層の人々のFacebook利用率を下げることになるだろうとも述べました。しかし、結果を天秤にかけて考えれば、方針転換は「正しいアプローチだと思う」として、今後FacebookアプリおよびInstagramアプリに「抜本的な変更」を加え「メタバース」のビジョンを構築するために数十億ドルを投じる構えです。ただ、先日伝えられたFacebookの社名変更については、ザッカーバーグ氏はコメントしませんでした。

再構築には数年がかかると予想され、特にInstagramの変化は動画に力を入れ、特に「Reels(リール)」機能を中心に据えたものに変わるとのこと。これはTikTokの爆発的な普及に対応した動きでもあります。またそのほかに検討されている案としては、グループ機能の刷新、就職支援ツール、ムードフィードなどがあがっています。

一方、Faebookはもう1つの主要な優先事項として「メタバース」のビジョン構築を掲げています。「我々の目標は、メタバースが10億人に到達するのを助けること」だとザッカーバーグ氏は述べ、メタバースが「数千億ドルのEC市場」を生み出す可能性があるとしています。そして、Facebookは財務報告をFacebook、Instagram、Messenger、WhatsAppといった”ファミリー向け”と、AR / VR の開発を担当するReality Labs部門に分けて行うと発表しました。Reality Labsへの投資によって、Facebookは2021年の利益がおよそ100億ドル減少したと述べ、今後数年はAR / VR分野での支出が増えると予測しています。

Facebookは現在、フランシス・ハウゲン氏による一連の内部告発への対応にも取り組んでいると述べています。ザッカーバーグ氏は、報道が組織的に「リーク文書の美味しいところだけを切り抜いて、Facebookの誤ったイメージを広めようとしている」としました。そして「これらの問題が主にソーシャルメディアに関するものでないのを明確にする必要がある」「つまり、Facebookが何をしようと、我々だけでは決して解決できない問題だ」と述べています。

(Source:BloombergThe VergeEngadget日本版より転載)

米国会議員がSnap、TikTok、YouTubeに対して子供と安全に関する公聴会を開催

議会はこれまで、同じ企業の寡黙で場馴れした経営陣たちを何度も何度も呼び出してきたが、今回はハイテク業界の中でも重要な顔ぶれである2つの企業に新たに注目しようとしている。TikTok(ティックトック)とSnap(スナップ)だ。

米国時間10月26日火曜日には、上院の米国消費者製品安全委員会の議員たちが、この2社とYouTube(ユーチューブ)の政策担当者に、それぞれのプラットフォームが脆弱な若いユーザーにどのような影響を与えるかについて質問する予定だ。Facebook(フェイスブック)の内部告発者であるFrances Haugen(フランシス・ハウゲン)氏は、自らの正体を明かした直後の2021年10月初旬に、同委員会で同様の問題について証言している。

公聴会の模様は、米国時間10月26日午前7時(日本時間10月26日午後8時)から放映される予定で、Snapのグローバル・パブリック・ポリシー担当副社長のJennifer Stout(ジェニファー・スタウト)氏、TikTokのパブリック・ポリシー担当副社長のMichael Beckerman(マイケル・ベッカーマン)氏、YouTubeで政府関係およびパブリック・ポリシーを担当するLeslie Miller(レスリー・ミラー)氏が証言を行う。

公聴会は、委員長であるRichard Blumenthal(リチャード・ブルーメンソール)上院議員(民主党・コネチカット)が主導し、ソーシャルメディアが子どもや10代の若者に与える悪影響に焦点を当てる。ブルーメンソール議員は「FacebookとInstagram(インスタグラム)に関する衝撃的な報道は、若いユーザーに有害な影響を与え、真実性や透明性を欠いることから、ビッグテックによる子どもへのアプローチに深刻な懸念を抱かせるものです」と述べ、Instagramが10代の若者に与える危険性に関する報道を、より広範なソーシャルメディアに結びつけた。小委員会の幹部であるMarsha Blackburn(マーシャ・ブラックバーン)上院議員(共和党/テネシー)は、TikTokのプライバシーに関する問題に特に関心を持っていることを示唆している。

摂食障害、ハラスメント、いじめ、オンラインの安全性、データのプライバシーなどのテーマが取り上げられ、小委員会のメンバーが順番に3社のポリシー担当者に回答を求めていくことが予想される。また、この議員グループは、オンライン上の子どもや青少年を保護するための法案についても議論する予定だが、公聴会でどの程度解決案が提示されるかは未知数だ。そうした解決策の候補としては、16歳未満の子どもたちのために新しいオンライン保護を提供するKIDS法(Kids Internet Design and Safety)などがあり得る。ブルメンソール議員と同じ民主党のEd Markey (エド・マーキー)上院議員が、先月この法案を再提出しているからだ。

現在、ソーシャルプラットフォームが関与している社会的危機は、子どもや若者の精神的健康に限られるわけではないものの、共和党と民主党がともに訴えている問題だ。理由の1つは、珍しく双方の政治的主張に重なりが多い、批判対象であることだ。両党とも、テック系の大企業を何らかの形でコントロールする必要があるという点では一致しているようだが、その理由についてはそれぞれ異なる側面を強調している。保守派にとっては、プラットフォームから消去されるコンテンツに関して、これらの企業があまりにも多くの決定権を持っていることを問題視している。一方民主党側は、過激な表現や誤った情報などのコンテンツが放置されてしまうことを心配している。

関連記事:FacebookはInstagramが10代に悪影響を及ぼすことを把握していながら子ども向けアプリ立ち上げを計画、この計画はさらに有害だと考えられる

米国時間10月26日の公聴会では、アルゴリズムが有害なコンテンツをどのように増幅させるかについても検討されるだろう。ソーシャルメディア企業は、通常そのアルゴリズムの仕組みについては秘密にしているため、今回の公聴会は、こうした企業がどのようにユーザーに対してパーソナライズされたコンテンツを提供しているかを、一般の人々が知ることのできる貴重な機会となる。理想を言えば、この2、3年の間に米国議会が開催した、しばしば長く繰り返し行われた技術関連の公聴会を通して、私たちはこの種の事柄について多くのことを学んできたはずだ。しかし無知で無関係な質問をする議員と、何時間もメディアトレーニングを受けて回避術を身につけた技術系幹部の間に通常期待できるのは、いくつかのささやかな新情報だけだ。

今回の公聴会にはFacebookは登場しないが、同社やInstagramに関する最近の情報が、同日に行われる公聴会に反映されることが期待される。証言を行うソーシャルメディア企業3社は、Facebookのリーク文書ならびに、そのデータに関して月曜日(米国時間10月25日)に行われたさらなる報道に対する世間の反応に注目している。

Instagramが10代のユーザーに与えるリスクを認識しているという最初の報道が流れた直後に、TikTokはウェルビーイングガイド、より優れた検索ブロック、センシティブな検索語に対するオプトイン警告などの新しい安全対策を導入した。先週Snapは、家族に焦点を当てた新しい安全ツールを発表し、子どもがプラットフォームを使って何をしようとしているのかを、親がもっと見ることができるようにした。この2つのソーシャルネットワークは、Facebook、Instagram、Twitterなどのプラットフォームに比べて若いユーザーに偏っているため、強固な安全ツールがより必要とされている。公聴会に先立ち、YouTubeは、どのような子ども向けコンテンツが収益化の対象となり得るかについての自社の変更を発表するとともに、子どもを中心としたその他の安全対策についても強調した。

関連記事:FacebookはInstagramが10代に悪影響を及ぼすことを把握していながら子供向けアプリ立ち上げを計画、この計画はさらに有害だと考えられる

画像クレジット:AaronP/Bauer-Griffin/GC Images / Getty Images

原文へ

(文:Taylor Hatmaker、翻訳:sako)

Instagram、クリエイターがブランドとのコラボをするための新ツールを展開

Instagram(インスタグラム)は、クリエイターがプラットフォーム上でコミッションを得たり、ブランドとパートナーシップを結んだりするための新しいツールをテストしている。Facebook(フェイスブック)所有の同社は、6月に開始したクリエイターが商品を発見して、フォロワーと共有し、自分の投稿による売上でコミッションを得ることができるようにする既存のネイティブ・アフィリエイト・ツールを拡張している。

関連記事:Instagramはクリエイターの生活のためにアフィリエイトとショップ機能を導入

今回の新機能では、クリエイターが自分のプロフィールの「ショップを見る」ボタンの中に、すでにアフィリエイト提携している商品やコレクションを紹介するデジタルストアフロントを追加し、売上に応じてコミッションを得ることができるようになった。なお、Instagramによると、現在この新しい機能は、ネイティブ・アフィリエイト・プログラムに参加しているクリエイターのみが利用できる。

また、Instagramは、クリエイターがブランドに発見されるのを助けるために、新しいブランドコンテンツパートナーシップ機能をテストしている。クリエイターは、提携したいと思うブランドを「ブランドリスト」に追加することができるようになり、企業が新しいクリエイターを探す際に優先的に表示されるようになる。

さらに、Instagramは、DMの中にパートナーシップメッセージ専用の新しいフォルダを展開している。この新しいフォルダは、クリエイターの受信箱に埋もれてしまうかもしれないブランドからのメッセージを、クリエイターが見逃さないようにすることを目的としている。パートナーシップメッセージは、リクエストフォルダをスキップして優先的に配置されるため、ブランドとクリエイターは、コンテンツのパートナーシップを見つけて管理することができる。

画像クレジット:Instagram

また、ブランドは、データや独自のフィルターを使って、キャンペーンに適したクリエイターを見つけることができる。また、ショートリストを作成し、複数のキャンペーンやクリエイターを管理することもできる。また、ブランドコンテンツのリール広告も作成できるようになった。さらに、Instagramは、クリエイターが自分の投稿、ストーリー、リールのいずれかからブランドがコンテンツ広告を作成できるようにする新しいアカウント権限を導入した。

「これらのブランドとクリエイターのパートナーシップツールは、ブランドとのパートナーシップ、広告収入、オーディエンスからのサポート、Instagramからの直接のボーナスなど、クリエイターがInstagramで生計を立てられるようにするための当社の継続的な取り組みの大きな部分を占めています」と同社はブログ記事で述べている。

Instagramは、これらの機能のテストと改良を続け、将来的にはより多くのブランドやクリエイターが利用できるようにすると述べている。

Instagramは、ブランドとクリエイターがより協力しやすくなるように取り組んでいるいくつかのデジタルプラットフォームの1つだ。例えば、TikTok(ティックトック)は、マーケターがブランドキャンペーンのためにTikTokのトップパーソナリティを発掘するためのCreator Marketplace(クリエーターマーケットプレイス)を提供している。同様に、Pinterest(ピンタレスト)もクリエイターがブランドと提携するための機能を提供している。

関連記事:TikTokのCreator Marketplace APIでマーケターは1次データをアクセスし自社に最適なクリエイターが探せる

画像クレジット:Instagram

原文へ

(文:Aisha Malik、翻訳:Yuta Kaminishi)

TikTokは第2四半期に規約違反で動画8100万本を削除、アップロード総数の1%に相当

TikTok(ティクトック)は、2021年4月1日から6月30日の間にプラットフォームから削除されたコンテンツに関する透明性のアップデートを発表した。同プラットフォームによると、同期間中にコミュニティガイドラインや利用規約に違反したとして削除された動画は8151万8334本で、投稿された動画全体の1%にも満たない。これはまた、同四半期中に81億本以上の動画がTikTokに投稿されたことを意味し、1日平均約9000万本の動画が投稿されたことになる。

TikTokは7月に、未成年者の安全、成人のヌードや性的行為、暴力的で生々しいコンテンツ、違法行為などに関するポリシーに違反するコンテンツを自動的に削除する技術を導入した。同プラットフォームは、特にこれらのコンテンツに対して自動化を活用している。というのも、同技術の精度が最も高い分野だからだ。また、報告されたコンテンツを精査する安全チームに人間のコンテンツモデレーターを配置している。

自動化された技術が発表されたとき、TikTokは削除の誤判定率(実際にはルールに違反していないコンテンツを削除してしまうこと)は5%だと発表した。この数字は、今日発表された透明性レポートにも反映されていて、削除された8100万本の動画のうち、約460万本が復活した。削除された動画の41.3%を占めるコンテンツ削除理由で最も多かったのは、軽微な安全ガイドライン違反だった。TikTokによると、削除されたコンテンツの94.1%はユーザーが報告する前に特定・削除されているという。

それでも、誤って削除されたコンテンツの5%の中には、失敗したコンテンツモデレーションのトラブル事例がある。例えば、人気の黒人クリエイターZiggi Tyler(ジギー・タイラー)氏は、自分のアカウントのプロフィールに「Black Lives Matter」や「I am a black man」などのフレーズが含まれていると、アプリが「不適切」と判定すると指摘した。一方で「白人至上主義を支持する」などの表現はすぐには検閲されなかった。

YouTube(ユーチューブ)やFacebook(フェイスブック)といったプラットフォームがワクチンの誤情報を含むコンテンツを禁止する動きを見せる中、TikTokのような他の名の知れたソーシャルメディア企業は、同様の問題にどのように取り組むか態度をはっきりさせなければならない。TikTokのコミュニティガイドラインでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)やワクチン、さらに広範な反ワクチン誤情報について、虚偽または誤解を招くようなコンテンツを禁止している

関連記事:YouTubeが新型コロナに続きワクチン全般の誤情報も禁止対象に

第2四半期にTikTokは新型コロナウイルスに関する誤情報を理由に2万7518本の動画を削除した。TikTokによると、これらの動画の83%はユーザーから報告される前に削除され、87.6%は投稿から24時間以内に削除された。そして69.7%は閲覧回数がゼロだったという。一方、WHO(世界保健機関)やCDC(米疾病管理予防センター)の情報をもとに開発されたTikTokのCOVID-19情報ハブは、全世界で9億2100万回以上閲覧された。

数字に関して言えば、TikTokの月間アクティブユーザー数は9月に10億人を突破し、TikTokが成長し続けていることは間違いない。今回の透明性報告書の数字も、そうした成長を反映している。2020年上半期にTikTokは1億400万本の動画を削除したが、これは投稿された全コンテンツの1%に相当した。この1%の削除率は、本日発表されたデータと一致しているが、本日の報告書にある削除された動画8100万本というのは、2四半期分ではなく1四半期分だ。

関連記事:TikTokの月間アクティブユーザーが10億人に到達

画像クレジット:Costfoto / Barcroft Media / Getty Images

原文へ

(文:Amanda Silberling、翻訳:Nariko Mizoguchi

架空TikTokスターのネットワークを構築するFourFrontがシード資金調達

あらゆる人気ソーシャルメディアプラットフォームが新しい世代のユーザーに新しいタイプのストーリーテリングを提供してきた。ショートフォーム動画プラットフォームのユーザーベースは急速に10億人を超え、ソーシャルメディアのスターの生み出し方を一変させたため、TikTokの影響はおそらく最も迅速なものだった。

FourFrontは、TikTokで新しいタイプのストーリーテリングを定義しようとしているメディアスタートアップだ。TikTok固有の感覚で脚本された短編連続ストーリーを演じる演者のネットワークを普及させることを目指している。架空のストーリーをVlog形式で配信することは、明らかにソーシャルメディアにとって新しい展開ではないが、FourFrontはTikTokの「For You Page(FYP)」の発見力を利用して、新しいオーディエンスを着実に増やしていきたいと考えている。

同社はこのほど、Bam VenturesやSlow Ventures、BDMI、Alumni Ventures GroupそしてHustleFundから150万ドル(約1億7000万円)のシード資金を調達した。

TikTokには数十人のキャラクターが登場しており、数十万人のフォロワーがいるものもある。しかし、すべてのキャラクターがヒットしているわけではなく、FourFrontのライターとソーシャルメディアストラテジストのチームは、9人のキャラクターを決め、これらのキャラクターは、演者たちが有機的に交差する「宇宙」を作り上げることを目指している。キャラクターの筋書きはFourFrontのチームが考えるが、動画の撮影は演者たちに任されている。

脚本化されたコンテンツはメロドラマ風であることが多いが、プラットフォーム上の人気動画のフォーマットに従っている・例えば、FourFrontの人気キャラクターである「Sydney」の動画では、「watch us confront my sister’s cheating fiancecé LIVE(私たちが姉妹の浮気相手と対決するところを見てください)」というが、この動画は6月に公開されて以来、約50万人のフォロワーを獲得している。Sydneyは、姉妹の浮気相手を捕まえるだけでなく、ルームメイトが賃貸契約を早期に破棄したことによるストレスや、出会い系アプリのカスタマーサポートで学んだことなどを語る。

FourFrontの共同創業者Ilan Benjamin(イラン・ベンジャミン)氏によると、キャラクターのネットワークが本物の人間と誤解されないようにしており、彼らのプロフィールでストーリーのフィクション性を強調し、それぞれの動画には#fictional(フィクション)のタグがつけてある。「オーディエンスを混乱させたり騙したりはしたくない、楽しんで欲しいだけだ」とベンジャミン氏はいう。

FourFrontのキャラクター「Tia」(画像クレジット:TikTok)

TikTokのコンテンツづくりでは、FYPの不規則性と付き合わなければならない。視聴者の多くはストーリーの途中でSydneyのようなキャラクターを認識するが、新しい視聴者はキャラクターとわかるまで時間がかかる。しかし既存の視聴者に長時間忍耐を強いるのもよくない。そのバランスが難しい。

ベンジャミン氏によると「状況設定は繰り返しが多くなるでしょう。常にバランスが勝負です。どの動画も、それ自身で自立していなければならないし、どの動画も何度見ても新鮮でなければなりません」。

現在、同社はキャラクターのスターたちとオーディエンスのネットワークづくりに力を入れており、AIによる会話機能のあるチャットボットなどを使って、対話能力を高めようとしている。また投票機能で、ストーリーの方向性を決めることもトライしたいという。

画像クレジット:TikTok

原文へ

(文:Lucas Matney、翻訳:Hiroshi Iwatani)