Twitter、カスタマーサポート向けに新機能―営業時間を表示、ダイレクトメッセージも使いやすく

2016-05-25-twitter-140-media

今日(米国時間9/15)、Twitterは企業が公式アカウントを通じてカスタマーサポートの強化を図る手助けとなるようないくつかの新機能をリリースした。企業アカウントはカスタマーサポートを提供している場合、そのことをプロフィールにはっきり表示できる。また現在サポートが提供される時間内であるかどうかもわかるようになった。

企業はカスタマーサポートを提供している場合、 Twitterのダッシュボードのカスタマーサポート設定ページを通じてそのことをプロフィールに表示できるようになった。

設定で「カスタマーサポートを提供していることを表示する」にチェックを入れると、Twitterのプロフィールに「サポート提供(Provides Support)」と表示される。これをオンにすると、誰からのダイレクトメッセージでも受け取れるようになる。つまりプライベート・メッセージの利用にあたって企業は顧客にアカウントをフォローし返すよう依頼する必要がなくなる。

screen-shot-2016-08-23-at-11-37-37

プロフィールでProvides supportが有効になっている詳細、ユーザーがアカウントを検索した場合、そのことが表示される。これには顧客が@mention、あるいはダイレクトメッセージををタイプした場合も含まれる。

企業はまたカスタマーサポートの営業時間を表示できる。サポートを望む顧客はあらかじめ回答が得られる時間帯の見当をつけることができる。

企業に質問があるユーザーがこうしたカスタマーサポートのアカウントを訪問した場合、ダイレクトメッセージによるやり取りを開始するボタンがはっきり大きく表示される。

先月、TechCrunchでは had ダイレクトメッセージ開始のための大きなボタンがテストされていることを報じた。@AppleSupport、@Uber_Support、@BeatsSupport、@ATVIAssist (Activisionのサポートページ)など大企業のサポート・アカウントがテストの対象に含まれていた。Twitterの利用が活発なことで知られるT-Mobileもいち早くこの機能を採用している。

img_3729

「大きなダイレクトメッセージ・ボタン」は「〔このアカウントに向けて〕ツイートする」、「メッセージを送る」というボタンが並んで表示されていたスペースを置き換えるものであることにわれわれは気付いた。Twitterは顧客が企業とやり取りしたい場合、@mentionなどによる公開ツイートではなくダイレクトメッセージを利用するよう企業に勧めているようだ。これにより不満を抱いた顧客の批判的なツイートの一部をダイレクトメッセージに吸収する効果も期待されているのだろう。

Facebookとの競争の観点からTwitterはこのアップデートを行ったものと思われる。Facebookではページを利用する企業に対し、ユーザーの問い合わせ数や回答までの時間などの状況をページに表示することをテストした(この情報は非常に有用だったが、少なくとも当面はページへの掲載は見送られている)。

Twitterはカスタマー・フィードバック・カードなどを始めこれまでもビジネス・ユーザー向けの機能の充実を図っている。

〔日本版〕Twitterでは企業が広告アカウントにプロフィールを設定する方法やカスタマーサポートの新機能などを日本版で表示している。この記事にある新機能の日本での利用については今後明らかになるものと思われる。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Twitter、DMに既読通知やリンクプレビューの機能を実装してメッセージング機能を充実

screen-shot-2016-09-08-at-12-17-41-pm

Twitterが新たな機能を導入することにしたようだ。メッセンジャーとしての機能を充実しようと考えているようなのだ。iOS 10のiMessageを意識してもいるのだろう。Twitter曰くダイレクトメッセージ機能において機能追加を行うとのことで、既読か否かを区別できたり、メッセージ入力中であることを通知したり、またリンクのプレビュー機能を備えるようになるのだとのこと。

既読確認や、入力中の通知機能は、ほとんどすべてのメッセージングアプリケーションが備えているものだ。Facebookメッセンジャーと同様に、誰がメッセージを読んだのかとかを確認できるようになり、また送信した相手全員が読み終わったら、全員が読了した旨が通知されるようになる。

もちろん、既読通知をしたくないという人もいる。返信しなければならないというプレッシャーを避けるため、既読通知の機能をオフにしている人も多い。そうした人の存在も考慮して、Twitterの既読通知もオプトアウトできるようだ。

screen-shot-2016-09-08-at-12-24-11-pm

ウェブリンクのプレビュー機能はiOS 10の標準メッセージングアプリケーションであるiMessageにも搭載される機能だ。ちなみにiOS 10のiMessageは、タイピングしながらリンクプレビューを確認できるリッチリンクプレビューの機能をも備えている。

もちろんTwitterは、通常のツイートにおいてはリッチメディアのプレビューをサポートしているわけで、DMにこの機能を実装していなかったことこそ、むしろ驚くべきなのかもしれない。

サポートが遅れた理由は、TwitterがDMの機能を重視していなかったからということに尽きるのだろう。昨年夏にDMにおける140文字制限を撤廃するまで、DMはおまけ程度のものだと認識していた人も多かった。Twitterとしては、メインストリームでの短文コミュニケーションの長所を活かしたいと考えつつ、しかしDMではより一般的なメッセージングアプリケーションの魅力を持たせたいと考えるようになっているのだろう。

機能の実装についてはTwitterも公式にアナウンスしている。誰がいつこの機能を使えるようになるのかについては、まだアナウンスはないようだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

Twitterは今年の一年弱で新たに23万5000のテロ宣伝アカウントを停止、2/3は人的努力による発見

twitter-target

昨年Twitterは、テロを宣伝するアカウントを停止してきた。同社の発表では、2015年半ばから2016年の初めまでで12万5000のアカウントを停止した。そして今日(米国時間8/18)の同社の発表では、さらに23万5000のアカウントが停止され、2年間の計で36万アカウントになった。

Twitter自身も認めるように、テロを宣伝するアカウントを早く見つけることは難しいが、しかし同社によると、一日の停止数は昨年の80%増となっている。大きなテロ攻撃があった直後には、停止アカウント数が急増するそうだ。

同社は、ツイートの一定のパターンを見つける、同社独自のツールにより、迅速な対応に努めている。そしてTwitter上のダーイッシュ(Daesh)のトラフィックは最近の2年間で45%減少した。発見されたアカウントのうち、アルゴリズムによるものはその約1/3で、残る2/3はTwitter自身による徹夜努力の産物だ。

今Twitterに詳しい情報を求めているので、得られ次第この記事を更新したい。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

企業へのクレームやサポート要請はツイートよりもDMが有効…Twitterが新機能をテスト中

shutterstock_329646476

多くの企業が、Twitterを利用して顧客と対話し、サポートを提供している。しかし往々にして彼らは、まずお怒りのツイートに応答してから、プライベートなメッセージで問題に対応することになる。そこで今Twitterは、顧客が、誰もが見るツイートではなく、最初からDM(ダイレクトメッセージ)で企業との会話を始められる特殊な書式をテストしている。それは、下図でご覧のように、どまんなかに大きく、[Message]ボタンがある。

この新しいボタンはモバイルに出現し、従来の“Tweet to”(ツイートする)と“Message”(メッセージする)の二つが並んでいる書式に代わって使われる。その結果ユーザーは、当の企業といきなり、しかも簡単に、プライベートな会話を開始できる。大きなボタンが、自然にそれを誘うのだ。

今すでにモバイルでこの機能が有効なアカウントは: @AppleSupport, @Uber_Support, @BeatsSupport, @ATVIAssist(Activisionのサポート)などだ。

  1. jcvmcbqu.jpg

  2. ekvix4co.jpg

  3. tvbvvnus.jpg

  4. p64zumwv.jpg

当面これは単なる実験であり、すべての企業ユーザーに行き渡るものではない。また現時点では設定オプションもないから、企業やユーザーが自分の意志でこの機能を有効にすることもできない。

またTwitterがテストし実験するさまざまな機能は、どれも必ず、今後オフィシャルな機能になる、というものでもない。試したけどだめだった、というものもある。

でも今回のは、単純なインタフェイスの変更などと違って、顧客との会話という、企業にとって重要な機能だから、彼らは実験で終わらせずにずっと利用したい、と思っているかもしれない。

大きな“Message”ボタンのあるアカウントの多くに、“Featured”ツイートの部分がある。“フィーチャードツイート”とは、選ばれたツイート、顧客にとくに見ていただきたいツイート、という意味で、顧客サービスの改善のためにTwitterが前から企業向けにテストしていた。その実際の例を、IFTTTのプロフィールなどに見ることができる。

さらに、この大きなMessagesボタンには“most responsive times”(いちばん応答性の良い時間帯)、という項がある。たとえば上図のAppleのサポートでは、それが、午前8時から午後11時まで、となっている。この項は、Messageボタンのすぐ上に表示される。

このような、応答性を顧客に示すというアイデアは、Facebookが企業のPageで前からやっていたが、最近のデザイン変更で、今やなくなってしまった。

(ありがとう: @EliLanger)

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Twitterの「ステッカー」機能、全ユーザーが利用可能に

twitter-stickers

多くのアプリケーションに導入されているステッカーが、Twitterにも導入されている。共有する写真を装飾する(デコる)のに使える機能だと、先月にアナウンスされたものだ。この機能が、ようやくすべての人に利用可能となったようなのだ。Twitterアプリケーション内から検索して、サイズを変更したりあるいは回転させたりして、写真の上に貼り付けることができる。

ステッカー機能などはさほど重要なものではないだろうが、しかしTwitterが、既にステッカー機能を提供しているFacebookやSnapchatなどとも対抗しようとしていることを示す動きではある。画像編集ツールにもステッカー機能を備えるものは多く、Twitterとしてはそうした機能を自身のうちに取り込むことが重要であると判断したのだろう。

今後、ブランドステッカーや、有料ステッカーなどを導入して収益に寄与するようになる可能性もある。

たとえば日本のLineは、ステッカーに似たスタンプなどの販売で、月に2000万ドル以上を稼ぎ出している。個々の価格は1ドルないし2ドル程度におさえながら、いくつもの種類のスタンプを販売しているのだ。Lineによれば、年間に2億7000万ドルをスタンプ販売で稼ぎ出しているのだとのこと。

利用者の拡大が滞る中、ヘビーユーザーからの収益をあげたいと考えるのはふつうのことであり、ステッカーによる商機を試してみるのも良い方法であるだろう。Q2の業績報告にてTwitterは、月間アクティブユーザー数が3億1300万である旨アナウンスしていた。しかし昨年比で3%しか増加していないことになる。この四半期では1%の成長ということになっている。

Twitterは少ない(比較上の表現だ)利用者でありながら、広告収入を増やしている。この1年で広告売り上げを18%伸ばし、5億3500万ドルを稼ぎ出しているのだとのこと。こうした状況の中、収益チャネルをなんとか広げたいところだ。

ただし、何でも他のネットワークの真似をしているような様子に嫌悪感を示すユーザーも少なくないようだ。

ステッカーが利用可能になった旨のアナウンスに対し、それより先に他の問題点を修正しろだとか、ツイートの編集ができるようにする方が先だろうとか、あるいは悪用する人を排除する方法を考えろといった声が寄せられていた。また、以前にアナウンスした機能(140文字制限の変更など)の実装を先にするべきだというような意見もあった。

またなりすましなどの問題もあり、そのせいでTwitterと距離を置きたいと考えたり、あるいはやめてしまうユーザーもいるではないかという指摘もあった。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

Twitter、Q2決算は成否相半ば。売上6.02億ドル、EPS 0.13ドル、MAU 3%アップ

twitter-analytics1

Twitterは今日(米国時間7/26)第2四半期決算を発表したが、ユーザー数成長の鈍化は止まらず、月間アクティブユーザー数(MAU)は3.13億人で対前年比3%増、対前期比1%以下に留まった。

同社の売上は6.02億ドル、調整後1株当たり利益(EPS)は0.13ドルだった。売上は前年同期から20%増加したが予測に届かずEPSは予測を上回った。アナリストの予測は売上6.068億ドル、調整後EPS 0.10ドルだった。

また第2四半期のGAAP純損失は1.07億ドル、非GAAP純利益は9300万ドルだった。

Twitterが公表した第3四半期のガイダンスも大きな成長を見込んでいない。同社は次期の売上を5.90~6.10億ドルと予測している。

市場はこの数値を喜んでいないようだ。株価は時間外取引で10%下がっている

前四半期同社の実績は売上5.95億ドル、MAU 3.10億人で、次期予測は控え目だった。MAUの前四半期からの伸びは1%に満たなかった。

Twitterから提供された下のグラフがこの問題を明確に示している。同社の様々な取り組みをよそに、前期からの変化はほとんど見られず、Q4を除き結果は前年とほぼ変わらない。

twitter revs

総広告売上は5.35億ドルで対前年比18%増だった。モバイル広告売上が依然トップを走り広告売上全体の89%を占めた。

モバイルはMAUでも82%を占めた。

成長は全体的に好調とは言えなかったが、米国は特に悪かった。米国のMAU 6600万人は、対前年比1%増にすぎず前四半期の6500万人からわずか100万人しか伸びていない。

海外はこれよりもわずかに良く、Q2のMAU 2.47億人は対前年比4%増でQ1の2.47億人から200万人増えた。これを他のソーシャルプラットフォームと比べてみると、例えばFacebookは飽和気味の自国市場を海外で補っている形であり、これを踏まえるとTwitterの海外と途上国市場の伸びは今よりずっと大きな成長源になるべきだ。

これまでもTwitterは低調なユーザー数成長で市場を失望させ続けており、今年の初めにはついに成長が止まった。昨日同社は、今日のニュースを牽制するかのように新たなマーケティング計画を発表し、Twitterおよび同社の世界全般に対する意義を説明しようと試みた。

これは株主宛の書簡にも書かれている。

「Twitterとは今起きていること」とCEO Jack Dorseyは言う。「最新のニュースであれ、エンターテイメント、スポーツその他の話題であれ、今起きていることを見て、周囲で交わさせている会話と合わせてライブイベントを見ることができる。それがTwitterの力だ」

さらにDorseyは今年の優先課題を5つ挙げた。「中核サービスの改善、ライブストリーミング・ビデオの強化、クリエーターとインフルエンサーの育成、デベロッパーの開拓」。そしてTwitterはそれぞれの項目について昨四半期に「有意な進展」がみられたと信じている。

たしかにいくつか変わったことがある。Twitterは基本フォーマットに手を入れ、タイムラインの表示を時系列から「持続性の高い」ツイートが多く表示されるように変えた。140文字制限を緩和する方法も検討中だ。いずれも同社への不満に対処しようとする取り組みのあらわれだ。

Twitterは数多くのコンテンツ契約を結ぶためにも多大な努力を費やしており、特にスポーツではイベントのライブストリーム中継を自身のプラットフォーム上で行っている。これはまだ始まったばかりで、初めてのウィンブルドン中継はサイトで見つけることがほぼ不可能だったが、これまで物ごとへのリンクをシェアする場として自らを位置づけてきたTwitterが、コンテンツを直接消費する場を提供しているのは興味深い転換だ。

現在のトレンドであるVRとAR等の分野にも目を向けており、最近では人工知能開発のMagic Pony Technologiesを買収した。

それでも課題は残っている。会見で特に注目されるのは、ハラスメント問題が話題に上るかどうかだ。同社はTwitter上で他者を中傷するいわゆるトロールの対策方法を今も検討しており、Twitterが理論上称賛している表現の自由と、悪役の排除との線引きに腐心している。

情報が入り次第続報の予定。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

女優のレスリー・ジョーンズは嫌がらせを受けてTwitterを去った

Cast member Leslie Jones poses at the premiere of the film "Ghostbusters" in Hollywood, California U.S., July 9, 2016. REUTERS/Mario Anzuoni

「ゴーストバスターズ」リブート版(2016年最新作)のメインキャストで、「サタデー・ナイト・ライブ」の出演者でもあるた女優レスリー・ジョーンズが、トロール(ネット上で攻撃を仕掛ける心ない輩)の人種差別的書き込みの集中砲火を浴びた結果、Twitter利用をやめることをアナウンスした。

「涙と悲しみに満ちた心で、今夜Twitterとお別れします」という書き込みを最後にジョーンズのアカウントは沈黙した。最後の数日はトロールたちとの闘いに費やされていたのだ。「私が映画に出演したことでこんなことになりました。映画を嫌うことは構わないけれど、今日私が受け取った悪意の塊は…耐えられません」。

主役が全員女性であることが報じられて以来リメイク版「ゴーストバスターズ」は批判にさらされて来た。その反感の中心にあったのは、ゴーストと戦うのは女性ではなく男性が相応しいとの信念である。だがトロールたちは、映画中唯一の黒人俳優であるジョーンズひとりを目がけて、人種差別的嫌がらせの対象とした。

金曜日の公開以来、ジョーンズはTwitter上で嫌がらせメッセージを書き込まれ続けた。「いい?私は猿と呼ばれて、尻の写真や、おぞましいコラージュ写真まで送られたの。人間て何なのかしらと考えたけど、もう沢山よ」とジョーンズはツイートした 。

ジョーンズはTwitterに嫌がらせを報告したと表明したが、猛攻撃は続いた、あるユーザーは彼女の名前の偽アカウントを作り、同性愛者や人種差別的中傷を続けた。「Twitter。あなたが言論の自由を持ってるのはわかる」とジョーンズは書いている。「それは結構。でもこんな拡散が起きたときの何らかのガイドラインはあるべきね」。

この状況はついにTwitterのCEOジャック・ドーシーの注意を引き、「ハイ、レスリー、フォローしてるので、良かったらDMを送って下さい」という反応を引き出した。

ドーシーの反応は恐ろしく生ぬるい、そしてこれこそがTwitterの特定個人対象の嫌がらせキャンペーンへの対応への変革が必要であることを証明するものである。Twitterは、しばしば大規模な嫌がらせのためのプラットフォームとして機能し、いまだに酷い振る舞いを報告してくる利用者に頼っているが、それが被害者を嫌がらせの洪水にひとりで立ち向かわせることになっているのだ。攻撃者はこのことを知っていて、その状況を利用し、大規模な嫌がらせキャンペーンを行うために何度も何度もTwitterに戻ってくる。

「私たちはこの種の振る舞いを報告してくれる人たちを頼りにしています、それでもこうした嫌がらせを防ぐためのツールやシステムの改良には多額の投資を続けています」とTwitterは述べている。「Twitterがこうした問題の対処に対してあるべき姿になるまでには、私たちはまだまだ沢山の努力を重ねなければならないことはわかっています」。

嫌がらせを積極的に監視し取り除くことに熱心な他のソーシャルメディアプラットフォームに比べると、Twitterの方策は対照的に見劣りがする。Facebookは、そのプラットフォーム上でテキストをスキャンする人工知能を使用し、いじめに対抗するためのリソースを提供している。Facebookはまた、Instagramにも類似のコメント監視システムを実装している。Facebookのような資源には欠けているTwitterは不利な立場なのだろう、少なくともTwitterはヘイトスピーチを戦うためのより良いツールに投資することはコミットしている。

しかし、これはTwitterにとっては新しい問題ではない、そして嫌がらせが継続的に利用者をプラットフォームから追い出している限り、会社の成長の鈍化に対してあまり明るい未来をもたらすことはない 。大量の不快なツイートを遮断するためのTwitterの最良のツールは、自身が持つ品質フィルタである。これは認証済利用者のみが利用可能で、脅迫や侮辱などをブロックすることを狙っている。本日Twitterは認証をより多くの利用者に解放することを発表した、このことによって品質フィルタは程なくより広範に使われるようになるだろう。しかし、嫌がらせキャンペーンの対象となる利用者たちは、彼らが受けている脅威をモニターする必要性を感じていることだろう。それによって脅威とプライバシーの侵害を追跡し、必要とあらばそうした嫌がらせ行為をしかるべき場所へ訴え出ることを可能にするためだ。

社会正義キャンペーンでTwitterが見せる卓越性を考えると、嫌がらせに対するTwitterのやる気のないアプローチは、とりわけ奇妙に映る。同社は、米国および世界中の政治的組織化のためのプラットフォームとなっていて、Black Lives Matter運動のソーシャルメディアとして選ばれていることを誇りにしている。

ドーシーはまた、今年のCodeConにおいて#staywoke Tシャツを着て、Twitterの黒人従業員グループBlackbirdsへのサポートを表明したが、しかしジョーンズのような黒人女性が嫌がらせに圧倒されることなく、ツイッターを利用することができないならば、ドーシーのハッシュタグ運動は失敗以外の何物でもない。Twitterは人種差別、性差別そして同性愛嫌悪の泥沼であるRedditのような存在になる危険性に直面しているのだ。Twitterは、今こそ#staywokeを単なるTシャツのキュートなスローガンではなく、実際に有効な行動につなげるべき時なのだ。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

Twitter、Bloombergと経済情報番組のライブ・ストリーミング契約を締結

2016-07-13-bloombergwest

今日(米国時間7/12)、TwitterとBloomberg MediaはBoombergの経済番組と市場情報をライブでストリーミングする契約に署名したことを発表した。

契約の詳細は明らかにされていないが、事情に通じた人物の説明によれば、両者の間で広告収入を分配する取り決めがなされているという。両社はコメントを控えた。

契約の中でストリーミングの対象とされた番組には、テクノロジー・ニュースのBloomberg West、アメリカ市場の取引が終了する時間に開始されるグローバルな経済情報のWhat’d You Miss?、政治情勢の分析のWith All Due Respectが含まれる。

TwitterのCFO、Anthony Notoは「Bloombergとの提携により、Twitterはライブで最新のマーケット情報を得るのに最適のチャンネルとなった。番組で放送される解説により、事実ばかりでなく、その背景や影響も知ることができる」と声明で述べた。

Bloombergとの提携はTwitterがまとめてきた多数のビデオ・ストリーミング契約の最新の事例だ。 Twitterがこれまでストリーミングする契約を結んだ番組には今月開催される民主党、共和党の党大会のCBSによる中継が含まれる。ただしBloombergとの契約とCBSとの契約はまったく別個のものだ。

4月には、TwitterはNFLと契約し、木曜夜のThursday Night Footballをストリーミングする。また先週、テニス・ファンはWimbledonでの試合をTwitterで見ることができるようになった。これはESPNとの提携による。TwitterはまたNBA(バスケット)、Major League Soccer(サッカー)、Turner(ケーブルTV)とも提携の交渉中だという。

画像: @BloombergWest

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Twitter、元Facebook CTOのBret Taylorを取締役として獲得

Bret Taylor, co-founder and chief executive officer of Quip, speaks during a Bloomberg West television interview in San Francisco, California, U.S., on Thursday, Oct. 15, 2015. Taylor and John Lilly, a Greylock partner, discussed venture capital funding and Jack Dorsey's stake in Square.  Photographer: David Paul Morris/Bloomberg via Getty Images

TwitterがBret Taylorを取締役に迎えることとなったとアナウンスした。

Taylorは、ソーシャル・ネットワーク系スタートアップであるFriendFeedを創設したメンバーとしてもっとも有名だろう。2009年にはFriendFeedを買収したFacebookのチーフ・テクノロジー・オフィサーに就任した。その3年後にはFacebookの職を辞しモバイル向けワードプロセッサーQuipの共同ファウンダー兼CEOとなった。

「Taylor氏は、2016年以降に投入するコンシューマープロダクトや種々のテクノロジー面で、新たな視点からの仕事をしてくれるだろうと考えています」と、Twitter社で取締役会のチェアマンを務めるOmid Kordestaniは述べている。「ファイナンス、メディア関連、アントレプレナー部門で人材を確保しつつありますが、Taylor氏の獲得はこの人材獲得戦略の一貫としてのものです」。

Kordestaniが言うように、Twitterは昨年にJack DorseyがCEO復帰を遂げて以来、新たなボードメンバーを加えてきている。Kordestani自身も、昨年の10月からの新任でもある。他にはイギリスのインターネット系のアントレプレナーであるMartha Lane FoxおよびPepsiのCFOであったHugh Johnstonの着任は4月にアナウンスされているし、それに続いて5月にはBET(Black Entertainment Television)のCEOであるDebra Leeの取締役就任をアナウンスしている。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

渦中のTwitter―では買うのは誰だろう?

2016-06-28-getty-twitter-tc-001

Twitterはトラブルの渦中にある。

MicrosoftはLinkedInを買収するという道を選んだ。その巨額さだけからもこの取引は、ソーシャル・ネットワークという大市場に参入するために次の大型買収を行うのはテクノロジー界の巨人のうちの誰で、買収対象はどこになるのかという議論を再燃させた。

ハゲタカがTwitterの頭上を舞い始めたのは1年以上前からだ。しかしTwitterは売却が近いという専門家の推測を全力ではねつけてきた

成長は頭打ちとはいえ、Twitterには広告収入もあるし、貴重なタイム情報を大量に掲載している。Twitterにおけるいちばん価値のある情報はパワーユーザーから来る。政治家、ジャーナリスト、著作家、学者、セレブが作るコンテンツは大量のトラフィックをTwitterにもたらしている。一方、Twitterの訪問者の大半はユーザーではない。Twitterが非ユーザーのビジネス的価値を高めるには、訪問回数、滞在時間を大きく増やす必要がある。

残念ながらさまざまな努力にもかかわらずTwitterの株価のパフォーマンスは絶望的だ。Twitterは全社的なリストラを行ったが、信頼を回復するには至らなかった。この間、いろいろな理由で株式市場を退出するテクノロジー企業の数は参入する企業の数を上回っている。

シリコンバレーではデジャヴの話題だが、SNSの次の大型売却候補はTwitterではないのかと考えざるをえない。ウォールストリートのゴシップ(これまで不気味はほど的中してきた)によれば、Twitterは売却される、それもどうあっても2017年中に売却されるということだ。

「ジャック・ドーシーが今年中にはかばかしい結果を出せないなら、 Twitterは売りに出される。ドーシーが問題を解決したとしても、それだけ売り物としての魅力が増す」とAxiom Capital ManagementのVictor Anthonyは述べている。

そういう事情を念頭に求婚者の顔ぶれを眺めてみよう。

以下の顔ぶれは、ウォールストリートのTwitter専門家、Monness, Crespi, Hardt & Co.のJames CakmakとAxiom Capital ManagementのVictor Anthonyの分析にもとづいて絞りこんだものだ。

Google (AlphabetグループのT?) — 可能性は十分

Pros: GoogleはすでにTwitterを検索に取り込んでいる。ツイートはGoogle検索に現れるし、最近TwitterはGoogleと提携してし広告を売ろうとしている。Google は2回もソーシャルメディアに進出を試み、2回とも失敗している。最近の例はGoogle+だ。Twitter買収はGoogleをソーシャルメディアの本流に戻す力となるだろう。Googleの売り上げはほとんどが広告収入だ。Twitterは極めて大規模なリアルタイム情報を持っており、Googleだけでなく、Microsoftその他もTwitterの全タイムラインであるfirehoseを利用している。GoogleがTwitterを買収すれば、データの流れをさらに強くコントロールできるようになるだろう。特にアクセスを制御する能力はGoogleにとって大きい。

Cons: Googleの巨大なサイズを考えると、何よりも反トラスト法訴訟を警戒する必要がある。Fortuneによれば、そういう可能性は薄いというのだが、連邦政府がTwitter買収をブロックするかもしれない。Googleの存在理由はインターネット上の情報を利用可能な形に整理することであり、ツイートのインデックス化も行わている。ただしGoogleはTwitterのインデックス化を急いでいない。 TwitteもデータをGoogleと共有するという提携の可能性を否定している。

プライベート・ファンド(Twitterキャピタル・グループ?) — あり得る

Pros: 事業を買収して価値を高めるのはプライベート・エクイティーがもっとも得意とする分野だ。Twitterは新たな経営陣を得てさらなるリストラを進め体質を改善することができる。広告収入の成長が再び軌道に乗れば、有利な条件で再上場が可能だろう。そのためには各種の体質改善と同時にTwitterのメンバー数よりもオーディエンスの伸びを確保することが重要になる。

Cons: Twitterはプライベート・ファンド向きの買い物ではないかもしれない。Twitterは構造的に赤字体質であり、ファンドによる買収は営業収入を増大させようとする過剰な圧力を生む可能性があるとAnthonyは指摘している。

Microsoft (SoftTweet?) — あり得る

Pros: MicrosoftはLinkedInの買収でデータの入手に貪欲であることを証明した。もちろんTwitterはリアルタイム情報の世界最大の宝庫だ。GoogleがTwitterを欲しがるはずだという理由のほとんどがMicrosoftにも当てはまる(Microsoftも2011年に独自のソーシャルメディアを試みている)。

Cons: MicrosoftはLinkedInの処理で手一杯のはずだ。またソーシャルメディアに興味があるとはいえ、やはりターゲットはビジネス分野とかんがえられる。

テレコム各社(AT&Tweet?) — あり得る

Pros: テレコムがTwitterを傘下に収めることは広告分野での強力なブースターとなる。Anthonyはテレコムがコンテンツ企業を飲み込んだことは前例があると付け加えた。VerizonがAOLを買収したのはその一例だ [情報開示:AOLは当TechCrunchの親会社]。 VerizonとAT&TはYahooの買収をめぐって競争している。またVerizonは最近、ウェブTVの計画を明らかにした。同時にTwitterはリアルタイムのコンテツ・プラットフォームの性格を強めている。

Cons: 有力テレコム・キャリヤはすでに膨大なユーザー・ベースを持っている。TwitterのユーザーはAT&TやVerizonがターゲットする一般ユーザー層とはやや異なる。

Facebook(Birdbook?) — あり得る

Pros: TwitterはFacebookのポートフォリオと親和性が高い。InstagramとMessengerでも実証されたが、この2つは重なり合わず、それぞれ独自に機能している。Twitterもおそらく同様だろう。

Cons: FacebookはTwitterの魅力的な機能、トレンドのトピックやハッシュタグなどをほとんどすべてコピー済みだ。

Amazon (Amazon Live?) — 可能性は低い

Pros: AmazonはTwitterを自社のメディア配信プラットフォームに組み込むことができる。またAmazonCart in 2014 はeコマースやソーシャルメディアと通販を統合するのに適したツールだ。

Cons: Amazonは小売、ロジスティクス、AWSを本質とする企業だとはっきり自己規定している。他の大きな分野への進出あり得るが、現在のところその徴候を見いだせない。

Apple (Dr. DreのTwitter?) — 可能性は低い

Pros: TwitterはすでにiOS、MacOSに組み込まれている。Twitterを買収すればAppleにはさまざまなビジネス分野が開けると同時に、同社は腐るほどキャッシュを持っている。

Cons: 買収によって本当にAppleの利益が増大するようなプラットフォーム上のつながりがない。私はAppleはTwitterを買収してSiriと一体化しメジャー・アプデートを図ることによってAmazon
Echoの有力な対抗馬に仕立てることができると提案したかもしれない。 残念ながらAppleはその方向を2016年のWWDCでSiriKit APIという形で発表してしまった。2013年にAppleのデータを利用してアプリの推薦プロセスを改善できるはずだと指摘されたことがあった。なるほどAppleはTwitterのアナリティクス・エンジンのTopsyを買収したが、その後閉鎖されている。

News Corp. (@Murdoch?) — 可能性は低い

Pros: MySpaceよりTwitterの方がニュースに特化しているのでNews Corp.にフィットするはずだという議論があった。なにかのイベントを企画するときわれわれはTwitterを頼りにするし、2016年の予備選の最中に何度Twitterが引用されるのを聞いたか数えきれないほどだ。

Cons: News Corp.はソーシャルメディア事業に参入しようとしてMySpaceを買収し、ほどなく手放した過去がある。MySpaceの評価額はNews Corp.が保有している間に94%も失われた。またCakmakは「News Corp.のようなメディアが買収し場合、Twitterのユーザーの大半はオープンさ、自由さが脅かされると考えるだろう」と指摘した。

画像:: Gustav Dejert/Getty Images

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Twitter、最高1億5000万ドルでMagic Pony Technologyを買収―ニューラルネットワークで画質改善へ

2016-06-21-magic-pony

今日(米国時間6/20)、Twitterは機械学習能力を高めるための大型買収を発表した。

これはTwitterが配信するビデオや写真の画質を大きく改善する可能性がある。Twitterが買収するのはロンドンを本拠とするスタートアップ、Magic Pony Technology(この会社の名前は本当にマジック・ポニーという)で、同社は ニューラルネットワーク(人間の頭脳の働きを模したコンピューターシステム)を利用した映像処理の人工知能を開発している。

このテクノロジーは、たとえば、モバイル・デバイスのカメラで撮影された映像の画質を改善したり、仮想現実や拡張現実のアプリでリアルなグラフィックスを表示したりするのを助ける。

買収の条件は明らかにされていないが、われわれは2つの異なる情報源からTwitterは買収に最大1億5000万ドルを用意していると告げられた。この金額には人材引き止めのためのボーナスが含まえる。現在Magic Ponyの社員は共同ファウンダーのZehan WangとCEOのRob Bishopを含め11人前後だ。【略】

Magic Pony TechnologyはTwitterにとって。2014年のMadbits、2015年のWhetlab買収に続く3件目の機械学習スタートアップの買収となる。

このスタートアップはOctopus VenturesEntrepreneur FirstBaldertonから資金を調達しているが金額は明かされていない。以前Baldertonでベンチャキャピリストを務めていた人物は個人としても投資を行っている。

Magic Pony Technologyは、人間の視覚の働きと同様、類似の画像から元画像を補完して画質を改善する。実際、インターネットの有名なミームのひとつ、「マジック・ポニー」はMagic Pony Technologyの驚くべきテクノロジーから来ている(「信じられない。まるでマジック・ポニーみたいにうまくできている!)という伝説まである。

しかし同社は一般メディアへの露出は比較的少なく、ウェブサイトにも会社の目的や出願中の特許が簡単に記載されているだけだった(出願件数はおよそ20件で、買収後はTwitterが所有することになる。そのリストはこちら)。

買収後のプランについて共同ファウンダー、CEOのジャック・ドーシーは「機械学習はTwitterにおいても大きな要素となる」という一般論以上のことは明かしていない(ドーシーは新チームはTwitterのCortex〔機械学習エンジニアのグループ〕に加わることになると述べている)。

Magic Pony Technologyの投資者、Baldertonのパートナー1人、Suranga ChandratillakeはTechCrunchに対して「Twitterはビデオに本腰を入れている。Magic Pony買収はビデオがいかにTwitterにとって重要であるかを実証するものだ。ビデオこそ成長のカギだ。同社はTwitterの買収以前にVR、AR、さらに関連するテクノロジー分野ですでに興味ある重要な開発を行っている」と述べた。【略】

Steve O’Hearが取材に協力した。

〔日本版〕Magic Pony Techorologyについては2016年4月の紹介記事を参照。Devin Coldeway記者は「われわれは人間の顔がどのようなものであるかよく知っている。そこで荒い画像からでも顔の細部を補うことができる。Magic Ponyの人工知能は…この外挿法によって画像の細部(を補う)」と解説。

なお、インターネットのポピュラーなミームとなった「マジック・ポニー」はハズブロのアニメ、「マイリトルポニー」が起源とされる。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

3200万のTwitterアカウントのパスワードがハックされてリークした、かもしれない

shutterstock_311499485

困ったことに、大きなソーシャルメディアサイトが、またハックされたようだ。3200万人ぶん以上のTwitterの認証情報がハッカーに盗まれて、今、Webの裏世界(‘dark web’)で売られている。

ハックされた情報の検索エンジンを提供しているLeakedSourceブログ記事によると、同社はユーザー情報のコピーを“Tessa88@exploit.im”から受け取った。それは、ロシアのソーシャルネットワークVKから先週ハックされたデータをくれた者が使っていたのと同じエイリアス(別名)だ。

最近の大規模なセキュリティ事件としては、Myspaceのハックによる3億6000万あまりのアカウント漏洩がある。これは、これまでで最大だ。また2012年にはLinkedInが、1億のパスワードを盗まれた

LeakedSourceによると、今回のTwitterのハックで3288万8300件のメールアドレス、ユーザー名、そしてパスワードが同サイトの検索エンジンに加えられた。そこでリークした情報を見て削除できる。

データ中の情報(多くのユーザーのパスワードがプレーンテキストで表示されることなど)に基づいてLeakedSourceは、ユーザーの認証情報はFirefoxやChromeなどのブラウザーに感染したマルウェアが集めた、と考えている。被害者ユーザーの多くはロシアにいるようだ…データベースに表現されているeメールのドメインの10のうち6つが、mail.ru、yandex.ruなどロシアのドメインだ。

Mark Zuckerbergの、TwitterなどFacebook以外のソーシャルメディアのアカウントがいくつか今週ハックされたが、彼の情報は今回のデータセットにはない。Zuckerbergは複数のサイトで”dadada”というパスワードを使っていて笑いものになったが、LeakedSourceが行ったデータ分析の結果を見ると、彼よりもさらにひどい人は多い。12万417回登場する、最多のパスワードは、“123456”で、“password”は17471回登場する。VKのデータを分析しても、結果はこれと類同だ

TechCrunchは今、Twitterに詳しい情報を問い合わせ中だ。

—–以下、続報—–

Twitterは本誌TechCrunch宛の声明で、Zuckerbergなどのセレブたちのアカウントが最近ハイジャックされたのはパスワードの再利用が原因で、それがLinkedInやMyspaceの侵犯で漏れたのだ、と示唆している。

Twitterのスポークスパーソンは、“過去数週間で複数のオンラインサービスが数百万のパスワードを盗まれている。Twitterのパスワードにはユニークで強いパスワード使うよう、おすすめしたい”、と言っている。アカウントを安全にするためには、同社のヘルプセンターが提供している提案を使え、ということだ。Twitterの@Supportアカウントのポストでは、同社のデータを最近のデータベースダンプと突き合わせて検査している、とも言っている:

LeakedSourceによると、同社は15名のユーザーにパスワードを確認して、リークしたデータが本物であると判断した。それらのパスワードは、データ中のパスワードと同じだったのだ。しかし専門家は、それでもなお、そのデータが本物でないことがありえる、という。

Twitterでセキュリティを担当しているMichael Coatesはツイートで、Twitterのシステムが侵されたのではないことは確実だ、と言っている:

“弊社はすべてのパスワードをbcryptで保存している”、とCoatesはパスワードハッシングファンクションの名を挙げて付言し、それは安全であると見なされる、と述べた。“今LeakedSourceと協働して情報を取得し、ユーザーを保護するためのさらなる措置を講じたい”、と彼は話を続けた。

侵犯をカタログしているサイトhaveibeenpwned.com(“私はボコボコにやられたのか”)の作者Troy Huntも、データの本物性に対する疑念を表明した。彼によると、TwitterとFacebookの侵犯は数週間前から噂になっているが、納得できる証拠は見たことがない。“以前の大きな侵犯でまだ公表されてないやつと合うなら、それは古いリークだ。ちなみに、これまでのアカウント乗っ取りはほとんどどれも、認証情報の再利用がほかのデータ侵犯サイトでも行われていたことの結果だ”、とHuntは言う。

リークしたTwitterの認証情報が本物であろうとなかろうと、パスワードを変えることは誰の害にもならない。同じパスワードを複数のサイトで使っているなら、なおさら、変えた方がよい。二要素認証は、パスワードがリークしたときでも、アカウントの安全を守る。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Conversableは消費者と企業の関係を深めるチャットボット…ただ買うだでけでなくアレルギーの質問なども

new-conversable

[筆者: John Mannes]
商業者と消費者の関係を強化する会話のためのチャットボットConversableが今日(米国時間6/7)、鶏の手羽先料理専門のレストランチェーンWingstopとのパートナーシップを発表した。これでユーザーは、Facebook MessengerやTwitterなどのアプリの中から、注文をしたり、アレルゲンについて問い合わせたり、最寄りのお店を尋ねたりできる。

デベロッパーにAPIを提供する方式ではなく、Conversableは同社自身のプラットホームでFortune 500社に力を与えようとする。そのプラットホームは、ほとんどどんなアプリケーションにもアドオンできる。最初のユーザー企業がWingstopだが、同社は、人びとの買い物や、航空券の購入、企業との対話などを変えていきたい、と言っている。

協同ファウンダーのBen LammとAndrew Buseyは、前にも二度、一緒に仕事をしたことがある。まずテクノロジースタジオChaotic Moonで成功し、次にゲームデザインのスタジオTeam Chaosを作った二人は、その後、自動化チャットボットで企業/商品/お店(広義に“ブランド”)へのアクセス性を向上させる、というアイデアに魅力を感じた。

“このアイデアが気に入ったのは、それによって企業の新しい会話ツリーが時間とともにどんどん増えていくことだ。モバイルアプリの構築に年月と巨費を投じなくても、ますますいろんなことに応答できるようになる”、とConversableのCEO Ben Lammは語る。“自分の消費者体験からも言えるが、消費者のブランド体験がますます良くなり、これまでできなかったことも、できるようになる”、とConversableが提供するユーザー体験を彼は褒めそやす。

200万ドルのシード資金は、15人のチームを養うのに当面は十分だ。今は、Fortune 500社の国内企業を、顧客としてつかまえようとしている。チャットソリューションの課金方式は定額の会費制だが、カスタム化のための専門サービスも提供できる。

私たちの多くが、応答性が悪くてお粗末な、劣悪なチャットボットを使わされてきた。Conversableは、バックエンドシステムの統合を強化することによって、この罠にはまることを避けようとしている。このチャットボットは、ユーザー体験とブランドエンゲージメントの改良を、機械学習やAIを使わずに実現することを、マーケティングの核にしている。

“機械学習やAIに関心はあるけど、でもブランドが求めるのは、質問や応答の個々のノードにおけるコンテキストの理解なんだ。企業はそれらの分析によって事業を強化し、人びとが何を求めているのかを理解できるようになりたい、と願っているのだ”、とLammは付言した。

今、このテキサス出身の企業が志向しているのは、Amazon Echoのような、大きな将来性がありそうなプラットホームとの深い統合だ。これからは、便利に自動化された会話友だちに、本格的なテキサス・バーベキューを注文できるようになるんだね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Twitter、ツイートをまとめてエンベッドする方法を3種類導入―サイト運営者の手間が減った

2016-06-08-publish-twitter

サイトの運営者、デベロッパーにとって、複数のツイートを整理し、まとめてエンベッドするのは面倒な作業だった。しかし今朝(米国時間6/7)、Twitterはこれを処理する新しい方法を3種類発表した。これほど時間がかかった理由はわからないが、やらないよりはずっと良い。

最初のオプションはfactory functionと呼ばれるデベロッパー向けのスクリプティング機能で、ツイートの数に制限のないウェブ・アプリが作成できる。またTwitterが発表した新しいCMS付のoEmbed APIを使えばプロフィール、リスト、いいね!、 あるいはコレクション・タイムラインを簡単に作業環境に含めることができる。

3番目の(そしていちばん簡単な)オプションはpublish.twitter.comを使うアプローチだ。これは〔下に貼り付けたような〕画面にツイートのURLをペーストするだけで、サイトにエンベッドするためのコードを取得できる。またコレクションのURLなどをペーストすればグリッド表示、タイムライン表示などカスタム・エンベッドも選択できる。利用には「コンピューター科学の学位は必要ない」ということだ。おそらくWordPressの初心者ユーザーの大部分はこれを使ってサイトへのコードの埋め込みを行うことになるだろうと思う。

configless

Twitterはまたウィジェット・サービスについても整理を行い、IDを取得してウィジェットを作成するオプションを廃止した(ユーザーは既存のウィジェットには今後もアクセスできる)。エンベッド・タイムラインを作成するためにWicget IDは必要がなくなり、公開プロフィール、リスト、いいね!、コレクションのURLなどを簡単に作業環境に統合できるという。

今回Twitterが発表したエンベッド方式はすべてのユーザーに利益となるだろう。ただし、私の意見としてはTwitterには各種のハラスメントのように緊急に対応すべき問題が山積していると思う。エンベッド方式の改良と同じくらいの熱意をもってTwitterがこうした問題の解決にも取り組むことを期待したい。

〔日本版〕Twitterのpublish.comサイトではURL入力画面の下に3種類のオプションが表示されており。グリッド表示、ツイート表示、タイムライン表示が選択できる。ツイート表示では単一のツイートが表示され、グリッド、タイムラインでは複数のツイートをまとめて表示される。コレクションなど複数ツイートを表示するURLを取得するにはTweetDeckなどのツールの利用が推奨されている。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebook、Twitter、YouTube、Microsoftの4社が、EU全体でのヘイトスピーチ排除に合意

shutterstock_327578756

Facebook、Twitter、GoogleのYouTube、Microsoft、および欧州委員会(EC)は、新たな行動規範公表し、当該ソーシャルメディアプラットフォーム上では、同委員会ガイドラインに沿ってヘイトスピーチを24時間以内に削除することを定めた。EUは、最近ブリュッセルとパリで起きたテロ攻撃を受け、この行動規範への取り組みを急いでいた。

ISISは、ここ数年ソーシャルメディアを利用した兵士の採用に成功している。それに加え、ヨーロッパの経済不況によって極右党が勢いを増し、ネット上のユダヤ人差別や外国人嫌悪を助長している。

IT企業は、おそらくヘイトスピーチの責任を負いたくはなく、強くヘイトスピーチに反対する立場を取っている。多くのソーシャルネットワークが表現の自由を謳い、これまでコンテンツやアカウンとの削除を拒んできたことを踏まえると、驚きではある。

しかしそれは、ゆっくりだが着実に変化していた。すでにTwitterは2015年中頃以来、12万5000のISIS関連アカウントを停止している。 Facebookは、2015年9月に、ドイツ政府と反ヘイトスピーチで合意している。GoogleとTwitterも2015年12月に、Facebookとドイツ政府に仲間入りした。そしてこのたびIT企業4社は、ヨーロッパ全体を通じて反ヘイトスピーチを正式に誓約する。

「最近のテロ攻撃は、違法なオンラインヘイトスピーチへの早急な対応の必要性を喚起した」と、EUの司法、消費者および性平等担当委員、Vĕra Jourováは、欧州委員会のプレスリリースに書いた。「残念ながら、ソーシャルメディアはテロリストグループが若者たちを過激化させ、人種差別者が暴力と憎悪をまきしらす道具として使われている。この協定は、インターネットがヨーロッパの価値と法を尊重し、自由で民主的表現の場であり続けるための重要な一歩である」

IT企業は、表現の自由と嫌悪なコンテンツの適切なバランスを見つけなくてはならないだろう。行動規約に基づき、各社は問題ある記事を検閲する専門チームを持つことになる(毎日ひどい記事を見なくてはならない社員たちは気の毒)。

テクノロジー企業はさらにユーザーを教育して、憎悪に満ちたコンテンツの投稿が禁止されていることを伝える必要がある。各会は協力して最善の行動を共有する。彼らは意意あるコンテンツを検閲すると共に、悪意ある表現に対抗する反論スピーチも広めていく。

この問題が表面化し、欧州委員会がこれほど早くに行動規範を定めるに到ったことは喜ばしい。IT各社が欧州諸国と個別にやりとりする代わりに、EU全体の規則に合意することができる。

同時に、IT企業がこの種の繊細な問題に協力して取り組んでいることも心強い。これは良い出発点であり、将来新たなソーシャルプラットフォームが出来たときには、この行動規範に同調することを願っている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Twitterのフォロワー数世界最多のKaty Perryのアカウントがハックされ、Taylor Swiftを侮辱する偽ツイートを投稿

shutterstock_322517972

Katy Perryの、世界一多いと言われる、8900万のTwitterフォロワーの多くが、困惑しただろう。このポップスターが今朝(米国時間5/30)、彼女の最大の強敵と思われるTaylor Swiftに、悪口をツイートしたのだ。しかしそれは、ハッカーの仕業だと分かり、すぐに削除された。

これらのツイートは、“haha follow @sw4ylol #hackersgonnahack.”をフォローしている。このアカウントは今でも健在で、当人はルーマニアにおり、5月29日に最初のツイートを送っている。SoundCloud上のKaty Perryのものと思われる曲へのリンクもツイートしたが、それはUniversal Music Groupからの著作権クレームがあり、削除された:

この事件は、どんだけセキュリティを固めてもTwitterのアカウントは、誰のであれ、安全ではない、ということを思い出させる。セレブはとくに、いたずらに遭いやすい。これまで、Justin BieberやLea Michele、Britney Spearsらもやられた。そして、米軍の中東司令部すら、Twitterアカウントをハックされた。本誌TechCrunchは今、Katy Perry側とTwitterにコメントを求めている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Facebook LiveとTwitter Periscopeに必要なのは「待合室」だ

tv-countdown

ライブストリームの始まりは退屈だ。なぜならホストは多くの人々が見に来るまで本題に入らないからだ。それには数分かかることもある。たとえプッシュ通知やツイートやニュースフィードですばやく告知されていても。

しかしその頃までに当初の視聴者は離れてしまうかもしれないし、録画による再放映では視聴者を引きつけることができない。Facebook Liveビデオは最初の数秒間をニュースフィードで自動再生するるが、出演者が「もうちょっと視聴者が増えるのを待ってるところです」などと言うのを見たい人などいない。

だからFacebookとTwitterは、他のマスメディアを参考にして、ライブストリームがスタートする前から視聴者の興味を引き、彼らを集める方法を考えるべきだ。

Pre-broadcast screens from Facebook Live and Periscope (from left)

Pre-broadcast screens from Facebook Live and Periscope (from left)

映画は、何ヵ月も、時には何年も前からマーケティングを始める。プロモーションキャンペーンがピークを迎えるのは、上映の始まる数週間前だ。封切り日に大成功を収めて、これが時代を象徴する瞬間であることを、他の人々に信じ込ませる必要がある。映画の上映そのものでさえ、開始予定時刻に始まるのは予告編である。映画会社は、観客全員が席に着き期待に胸躍らせていて欲しいと考えている。

コンサートには前座がある。スポーツの試合にはプレゲームショウがある。そしてIT業界では、AppleやGoogleの大きな発表イベントでCEOがステージに登るずっと前から、ストリームを掲載する。

モバイルのライブストリーミングアプリには、待合室が必要だ。

Facebook Live broadcast

Facebook LiveやPeriscopeの放送がすぐに始めないやり方を想像してほしい。ストリームのリンクを他のソーシャルメディアに投稿するのは、カメラが回り始めてからでは面倒あるいは不可能だ。開始予想時刻を設定するか、準備ができても放送開始を待つこともできる。はるか前からストリーミングをスケジュールしておくこともできるが、プラットフォームや見るの待っている人たちは、発信者が寝入ってしまうのを心配するかもしれない。

Facebook Live reactionsストリーミングが始まる前にリンクをクリックした人たちは、待合室に入れられる。そこには、予定開始時刻のカウントダウン、あるいは、じっくり待つようにというメッセージが掲示されている。ストリーミングが実際に始まったら通知を受けるようにして、始まるまで何か他のことしてもよい。ストリームを他の場所で共有してバイラルにする手段も用意される。

待っている間も視聴者が楽しみ続けられるように、FacebookやPeriscopeは、作者の過去のビデオや投稿や、関連のありそうなコンテンツを流すこともできる。視聴者同士でチャットしたり、事前にコメントや質問を送って、主催者がストリーミングを始めるまでにフィードバックや問い合わせを受けることもできる。これは、RedditのAsk Me Anythingの視聴者が、開始前に質問を投稿するのと似ている。

ストリームが始まると、出演者はすぐに本題に入れる。なぜなら視聴者はすでにいるから。これによって、フィードでライブストリームや再放送に遭遇した人が見る最初の数秒間は迫力が増すだろう。

既にFacebookは、長いライブストリームの再放映が退屈だという問題に対処するために、エンゲージメント・グラフ・タイムライン を表示することで、視聴者がビデオで最も人気の高い部分にジャンプできるようにしている。

しかし、クリエーターが事前にファンや友達を集められるようにすることで、ビデオ自身が早く盛り上がり、リアルタイムのフィードバックが増えて、緊急性やライブ感が高まる。待合室によって、有名人はストリーミングに時間を費やす価値があることを理解し、アマチュアは自分の発信するものを欲しがる人がいることを確信できる。予測不能なモバイルライブストリーミングという方式の可能性を最大にするために、FacebookとTwitterは、出演者がもう少し計画的になるよう仕向ける必要があるかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Twitter、ついに140文字制限を緩める―返信の@ユーザー名、メディアの添付、自己RTはカウント除外へ

2016-05-25-twitter-140-media

部分的にはすでに報じられていた内容が公式に確認された。今朝(米国時間5/24)、Twitterは「ツイートに含まれる文字数は140以内」という制限を厳格に適用することを止めると発表した。Twitterによれば、新しいユーザーを獲得するためにサービスをさらに使いやすくする変更も準備中だという。

今回のバージョンアップに伴い、画像、ビデオなど添付のメディア、返信の@ユーザー名は140文字制限に含まれなくなる。ただしユーザーが入力したURL文字列は依然としてカウントされる。これはTwitterの文字数カウンターの本質に関わる問題であるため変更しなかったのだろう。

つまりTwitterのシステムではユーザーが新たなツイートを入力するインターフェイスに含まれる文字はカウントされる。URL文字列はカウントされるが、ビデオ、写真、GIF、他のツイートの引用などの添付は文字数としてカウントされないとしたのはそのような背景のためだ。

DevBrief_TweetStructure

一方で、@メンションがユーザーが入力する文字列であったにもかかわらずカウントされないこととなったのは、Twitterをグループ・チャットのメディアとして普及させたいという同社の戦略によるものと思われる。

ツイートがスレッド化して会話が続き、多数のメンバーが参加するようになると、宛先に全員を含めるための文字列がどんどん長くなる。ある時点で140文字の制限を回避するために宛先を切り捨てる(@ユーザー名に含めない)必要が出てくる。予定されているバージョンアップではこの点が改良される。

@ユーザー名入力は本文から外され、別個のインターフェイスを用いることになる。

DevBrief_Replies

Twitterのルールは新しいユーザーには複雑でわかりにくいとして評判が悪かった。これは140文字の制限だけでなく、ツイートとして表示されるいろいろな要素にそれぞれ不透明な印象を与えるルールがつきまとっていることにもよっていた。熟練したTwitterユーザーになるためには、不合理な制限を回避して必要なことをツイートに表示させるための裏ワザを多数習得する必要があった。

こうした「ハッキング」の必要を無くすための作業が準備されている。たとえば、これまで特定の相手への返信をフォロワー全員に公開するためには@マークの直前にピリオドを打つ必要があった(.@ユーザー名)。これはTwitterのシステムが@ユーザー名で始まるツイートは自動的にその相手のみに公開される仕様になっていたためだ。

この仕組が設けられたのは、もともとタイムラインに個人同士の会話が多数表示されてわかりにくくならないようにするためだった。しかし結局のところ無駄なルールだったと判明した。自分が直接メンションされていなくても、他のユーザー同士の会話は十分に興味深く、読むに値することが往々にしてある。これはTwtterが巨大な公開の会話プラットフォームであるという本質からくるもので、ルールで変えることは不可能だった。

全員に会話を読んでもらいたい場合、ユーザーは@マークの前にピリオドを打つようになり、これが 非公式なルールになった。こうしたことのために、 新しいユーザーにはTwitterには「隠れたルールが多数ある」ように感じられ、使いにくいと思わせる原因となっていた。

過去にどんな背景があったにせよ、Twitterはわかりにくいルールの撤廃に向けて精力的に作業を進めている。新しいユーザーは以前のTwitterよりはるかに直感的にシステムを使いこなすことができるようになるだろう。ユーザー数頭打ちになっているというTwitter最大の問題の解決にも役立つはずだ。

Twitterの共同ファウンダー、CEOのジャック・ドーシーは声明で「われわれの今年の最大の優先事項はシステムをシンプル化し、使いやすくすることだ。…Twitterの本来の強みである『今何が起きているのか』をライブの会話でシンプルに伝える能力〔に立ち戻ること〕に全力を集中する」と述べた。

Twitterでは「この変更によって、今後、@ユーザー名で始まるツイートは全てのフォロワーに公開される」と述べている。またTwitterはRTすること自体が広い範囲にツイートを公開する意図があるものと考えられるとしている。

さらにもう一つの変更は、自分自身の以前のツイートをRTないし引用できるようになったことだ(これまでは不可能だった)。この制限は自分が書い複雑なコンテツを拡散するためのプラットフォームとしてTwitterを利用するユーザーには苛立たしい制限と感じられていた。

BlogGIF

以前投稿したツイートを誰もが読んでいるわけではない。多くのユーザーは以前ツイートした内容を再度フォロワーの目に触れるようにしたいと考える。ところがTwitterにはそういう仕組がなかった。もちろん、この制限はスパムが繰り返し表示されるのを防ぐというメリットはあった。しかし正当な利用の障害になる場合がメリットを上回ったようだ。【略】 Twitterでは新たに自分のツイートに再投稿ボタンが表示されるようにするので、自己ツイートの引用は非常に簡単になった。

Twitterが実際のアップデートに先立って変更の内容を公表したのはデベロッパーにアプリの修正の余裕を与えるためだという。

Twitterのプラットフォームを利用しているアプリ、サービスは無数に存在する。今回の変更はTwitterのREST、ストリーミングAPI、広告API、Gnip、Display利用プロダクトに影響を与える。またデスクトップやモバイルでツイートやタイムラインをエンベッド表示させるためのFabric Kitも変更されることになるとTwitterは述べている。

Twitterはこれらの変更が公開されるスケジュールについては「数ヶ月以内」という以上に詳しく明かしていない。

Twitterの新ルールに関してはわれわれのJosh Constine記者による次の記事も参照。24 more characters, for better and worse

〔日本版〕バージョンアップ後のTwitterでは返信のための@ユーザー名、メディアの添付、自己RTが「140文字の本文」から除外される。添付メディアのレンダリングにはタイムラインに表示されないTwitter独自のURLが用いられ、これが24文字であるためコンスティン記者の記事タイトルは「Twitterの本文が24文字長くなった」と表現されている。返信の@ユーザー名が別途入力されることになるのを考慮すれば、本文に利用できる文字数はその分も増加している。

ピリオド・プラス@ユーザー名のルールが廃止されたことで、本文中に@ユーザー名があるツイートは全フォロワーに公開されるようになった。ただし140文字にカウントされる点はそのまま。@ユーザー名が返信用のインターフェイスから入力された場合、公開範囲は従来の返信と同様、受信者および発信者、受信者の双方を同時にフォローしているユーザーのみ。ただしユーザー名文字列が140文字にカウントされなくなる。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

決算ラッシュの週のキーワードは「成長性」―Apple、Alphabet、Twitter、軒並み株価ダウン

2016-04-30-timcook-down

今週は決算発表のラッシュだった。IT業界のメジャープレイヤーのほとんどが決算を発表し、その数字が株価を揺り動かした。まったくクレージーな週だった。

ここで判明したのは市場は変わらぬ主題として「成長性」を非常に重視するという点だ。成長性に陰りが見えると市場はネガティブに反応する。これはウォールストリートの投資家の場合特に顕著だ。会社が成熟に近づいているほど反応は激しくなる。Facebookはアナリストの予測を売上でも利益でも軽く上回り、さらに依然として財務でもユーザー数でも十分に成長余力があるることを示した。これと逆に、Appleの場合は成長していないことが明白になった。成長していないというより、正確にいえば縮小している.のだ。

そういう次第で、株価のアップダウンの激しい週だった。MicrosoftとAlphabetの決算も含めて結果を簡単にまとめておこう。

そして大物だ。

Apple:11%のダウン。決算は完全な期待はずれ、13年ぶりの売上減少最大の「もの言う株主」、アイカーンが株を手放したと発言

この波乱の週のキーポイントを見ていく。

まずTwitterのマイナスはほぼそのままFacebookのプラスになっている。Twitterの決算で投資家に「SNSの広告収入は期待したほど急速に伸びてていないのではないか」という懸念が生じたとしてもFacebookのブロックバスター的決算でそうした不安は吹き飛ばされた感がある。Twitterは数百万の新しいユーザーを追加してユーザーベース数の減少という不安に応えたが、肝心の売上の伸びが予測を下回り、市場は鉄槌を下したFacebookの場合はその逆だ。

次に、さらに重要な点だが、Appleの成長エンジンはついにスローダウンし始めた。Appleはこの四半期のiPhonesを販売台数を5120万台と発表したが、その前の四半期には6120万台が売れていた。長年Appleはテクノロジー業界の風見鶏だった。Appleが成長しているなら業界も成長していると考えられていた。成長していないのなら業界を取り巻く環境に何か問題がある。しかし今回何十億ドルという価値が時価総額から削られたのはApple自身の問題だった。

そしてAmazonはついにウォールストリートが期待していたとおりのモンスターになりつつある。Amazonのクラウドビジネス、AWSは25億7000万ドルを売上げ、ジェフ・ベゾスの「AWSは通年で100億ドルを売り上げる」という目標を達成しそうだ。さらに重要なのはAmazonが4期連続で黒字を計上した点だ。これまでAmazonは利益という点では投資家を無視していると考えられてきた。それが着実に利益を出すようになったことは、Amazonの今後の新事業参入や国際展開に好影響を与えるだろう。

stock moves

【略】

もちろん株価がダウンした企業も依然として巨額の売上を上げ続けている。AppleとGoogleは10億ドル単位で利益を出しているし、Twitterの売上も億ドルの単位だ。しかし株価は成長性に連動している。成長中であり、成長が維持できることを示した企業の株価はアップする。投資家がそうした会社の株を所有することにメリットを見出すからだ。それがさらに株価を押し上げるという循環が生まれる。こうした企業の場合、ウォールストリートの投資家からの圧力を気にせず、自由に戦略を決められる。また人材獲得の面で問題に直面することもない。

決算発表はこの後も続くが、以上に見てきた企業に比べれば小規模な会社となる。だか原則は変わらないだろう。ウォールストリートは成長性を認めた会社の株価はアップさせ、成長性を欠くと認めればダウンさせるに違いない。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+