Esplorioは、あなたに代って旅を記録してくれるアプリ

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結婚する前、私はちょっとした冒険家だった。ドラゴンズリーチからブルーパレスまで、訪れた先のマグカップや記念のショットグラスが証明してくれる。しかし、写真やウェブチェックインはどうだろう? カジートのみやげ物屋でそれを見つけるのは大変だ。

Esplorioは、旅をリアルタイムで記録するのを簡単にしたいと考えている。このアプリは、あなたの旅を従順に記録し、移動に合わせて写真と位置情報を結び付けていく。リバーウッドからレイクビューまで乗馬の長旅? Esplorioが道中の位置情報を取得してあなたの冒険紀行を作ってくれる。

「われわれは他のどんな旅行アプリよりも多くのサービスを統合している」とCEO Tim Fernandoは言った。「Esplorioは、あなたの投稿、旅行記録、写真を、Facebook、Twitter、Foursquare、Instagram、Picasa、Flickrから収集し、コンテンツを利用して旅の記録を作る」

当然のことながらシステムにはあなたが上質のコンテンツ ― ツイート、写真等々 ― を送り込む必要があるが、作られらた紀行は、あなたがスカイリム(あるいはヨーロッパ)をゆっくり確実に横断した感覚をリアルに伝えてくれる。

Fernandoはこのアプリを、友人のEssas Saulat、Sean Phamと共に作った。全員デジタルマーケティングとアプリ製作の仕事経験があり、全員ヨーロッパとアジアに住んだことがある。

彼らはAkash Gupta、Elliot Mackenzie、およびStartup Funding Clubから、30万ドル調達した。アプリはApple App Storeで公開されている。

アプリの2つの特長は、バッテリー寿命とデータローミングた。定常的なデータ接続を必要としないため、バッテリー使用と通信費を節約できる。

「われわれのアプリは旅の記録にデータローミングを必要としないので、ユーザーはローミング料金が嵩む心配をすることなく世界を旅行できる」とSaulatは言った。「ユーザーには旅を楽しんでもらいたいので、手動で旅を記録する代わりに、Esplorioが自動的に訪れた場所にチェックインする」

「プロジェクトは、旅行を記録する簡単なツールがないというTimの長年の不満から生まれた。スリランカを当時の婚約者と訪れたとき、Timは以前訪れて既存のネットワークに記録したカメの産卵地を探したかったが、彼の携帯電話では見つけられなかった。行き方を聞かなくてはならない苛立たしさが、簡単な方法を作ることを彼に決心させた」とSaultは言った。

近年スカイリム(またはペルー)を横断していてドラゴン(またはラマ)に遭遇しないことは難しい、Esplorioのようなアプリがあれば冒険家仲間(バックパッカー)と楽しく旅を共有できるだろう ― 両手大剣(ファラフェルサンドイッチ)を手離す必要もなく。総合的に見て、ちょっといいアプリのようだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

強力な暗号化は絶対に必要だ

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世界には2種類の人間がいる。暗号化する人 、しない人。前者のグループは後者よりはるかに小さい。それは変わるべきなのだが、そうなりそうにない。つまるところ、暗号化の「マンハッタンプロジェクト」と言われているものに関する議論は実に不毛だ。暗号化のマンハッタンプロジェクトは、データをお菓子の箱くらい安全なパッケージに入れて世界中に送って平気な人々にとっては何の意味もないし、少しでも暗号化を理解している人にとってはまさに愚の骨頂だ。

真実はこうだ。人はそれが不便に至るまで暗号化を使う。あなたは私の公開鍵を使っていくらでも私宛にメールを送ることができるがメールの暗号化に関する私のチュートリアルもある)、あなたは強力な暗号化利用者という圧倒的少数派の一人であり、私のメール相手というさらに圧倒的少数派の一人だ。httpsは確かに普及しているが、本誌のサイトではデフォルトになっておらず、われわれの認証は出来が悪いらしいことに気付いた。政府がいかに暗号化を誤解しているかを笑うのは簡単だが、われわれがもし暗号化を使わなければ、政治家たちが揃って唱えるレベルそのものの情報透明化に自らを晒していることになる。

結局、暗号化はどうでもよいのかもしれない。Buckeyeキャンディーのレシピから目をそらす努力は無駄であり、被害妄想にすぎるのかもしれない。隠すものがなければ、ないものを隠す方法に期待すべきではないのかもしれない。

ちなみに私は、もっとずっと注意深くあるべきだ。特に自宅のパソコンやサーバーに関しては、かなり積極的な暗号化基準を適用しようとしているが、重要なものに対して強化していないことはわかっているし、実際これ以上強力にする方法を知らない。端的に言って、私は不便なレベルに至るまで暗号化した。私の場合そのバーは比較的高い。殆どの人たちのバーは不快なほど低い。

しかし心配はいらない。暗号化の世界には儲ける方法がある。政治家たちがマンハッタンプロジェクトに不平を言う間に、われわれは裏庭で原子炉を作って売るなりタダで配るなりすることができる。たとえば私はGPGToolsが大好きだ。私のメールアプリに直接組み込めて、ワンクリックでメールを暗号化できるからだ。Appleはボタン一つでディスク全体を暗号化できるオプションを提供している。Sucuriは私のWordPressインスタンスを無料安全にする方法を提供し、何が間違っているかを正確に教えてくれる。安全にチャットしたい時、私はiMessageの代わりにZendoを立ち上げる。そしてこれはほんの始まりにすぎない。

ウェブメールのメッセージを暗号化する方法が欲しい。FaceTimeやSkypeを暗号化する方法が欲しい。テキスト文書を書いたそばから暗号化する方法が欲しい。ジェイソン・ボーンのように感じられるように、不便さの閾知を高くしてほしい。Twitter上でNSAをあざ笑う代わりに、自分たちのツイートの暗号化を始めるべきかもしれない。Facebookでブライバシーの失敗を面白がるより、Facebookメッセンジャーでメッセージを暗号化する方法が欲しいかもしれない。IRCよりほんの少し安全な二流アプリを作るより、今使っているツールに強力な暗号化機能を組み込んでほしい。オープンでフリーの暗号化は存在するが、複雑で使うのが難しい。しかもわれわれ技術者は、その使い方をみんなに教えようとしない。重要なのは説明ではなく見せることであり、簡単で驚くことをやってくれるツールを提供することが最善の見せ方である。

もしAppleが簡単なやり方を提供していなければ、私は自分のディスクを暗号化しなかっただろう。そのためのボタンがなければメールを暗号化していなかっただろう。自分が悪いインターネット市民であることはわかっている。しかし、他の何億人も同じだ。私は自分のコミュニケーションを暗号化する差し迫った必要を感じたことがない。しかし、この怠慢な態度が後に災いを呼ぶことになるのは間違いないので、実行する準備はできている。あなたの次のスタートアッププロジェクトは、こうしたニーズに答えるものかもしれない。政府がわれわれの裏口から侵入しないことを信じるより、裏口のないものを作ろう。われわれが不便のハードルを上げた時、世界を成長させ、改善し、安全を保つ手助けできる。それはわれわれが市民として暗号家としてできる最低限の仕事だ。インターネットはわれわれを必要としている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

すべてのクリスマスをロボットに取られてしまったらどうなるか、その日を予見させるマニピュレータロボがこれだ

RE^2 Roboticsのロボットはいたずら者の悪魔だ。このビデオでは二人のマニピュレータロボットがふつうのハサミを使って紙を雪の結晶の形に注意深く切り抜いていく。その手腕は、未来のテクノロジとして正しく評価するなら、われわれを一瞬沈黙させるだろう。

たしかにこのロボットは、楽しいデコレーションで冬至を祝ってくれているだけだが、でもこんなアームが家庭の日用品になったら、人間は彼らがクリスマスツリー用の木を切ったり、エッグノッグを作ってくれたりするのを、じっと動かない哺乳動物のように見ているだけになってしまうだろう。最後にはロボットたちが、われわれの代わりに祭日を祝ってくれたり、へたなジョークに機械的に笑ってくれたり、セーターを編んでくれたりするようになる。クリスマスプレゼントを包むのも開けるのも、チョコをかけたプレッツェルを食べるのも、ターキーを黄金色に焼いて切り分けるのも、みんな彼らがやり、われわれは地下牢に閉じ込められて泣きわめく。そう、このロボットは今は良いけど、でももしも彼の友だちが、われわれのクリスマスの祝い方を非効率と判断し、8頭のトナカイが引く橇を超音速の空飛ぶジェット戦車にリプレースして、ギフトを屋根に撒き散らし、牙の生えた下顎でクッキーを猛スピードで平らげ、蛇のようにくねくねと煙突から降りてきて、そこにあるありとあらゆる有機物を無差別にずるずる呑み込み、彼のバイオ反応炉の炉心に収めてしまう。ついにロボットはクリスマスをすべて勝ち取り、しかしそれは、始まりにすぎなかったのだ。

楽しい休日を、肉袋(meat bags)たちよ。

出典: Spectrum

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

マウスの動きからユーザのネガティブな感情が分かる…Webサイトデザイン改良システムをBYUの研究者が開発

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不満やイライラを抱えているときは、マウスの動きが遅いといわれる。そこでブリガムヤング大学(BYU, ユタ州プロボ)の研究者たちは、マウスの動きからその人のフラストレーションや怒り、混乱などの心理状態を検出するシステムを作ろうとしている。

彼らの発見によると、ユーザが“動転したり混乱している”ときには、マウスがきれいな曲線や直線で動かずに、ギクシャクした動きになる。また、怒っているときには、マウスの動きが通常より遅くなる。

“この技術を使えば、Webサイトが無能な‘でくのぼう’状態から脱することができる”、とJeffrey Jenkins教授は語る。“Webサイトは情報を提示するだけでなく、ユーザを人間として感じ取れるようになる。ユーザの入力を受け取るだけでなく、ユーザの感情を理解できるようになる”。

Jenkins先生曰く、“ふつうの人は、‘フラストレーションを感じているときはマウスの動きも速くなるよ’、と思うかもしれない。でも実際には、そんなとき、マウスの動きは遅くなるのだ”。

そのシステムはマウスの動きをリアルタイムで捉え、それを気分にマッチさせる。教授の展望では、Webのデザイナーはこれを使ってサイトのデザインを改良できる。ユーザがどこで混乱を感じたかが分かるから、と言う。

Jenkinsはこの技術をライセンスし、またWebサイトのデザインを改良するサービスを提供する小さな企業を作った。モバイルでは、スワイプやタップの動作から怒りを検出できる、という。

“これまでは、ユーザがいらついていることが分からないから、デザイナーはサイトの再訪率を上げることができなかった”、と彼は語る。“ユーザの否定的な感情が分かれば、それをなくす方向でデザインを改良できる”。

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デジタルのSuper 8カートリッジNolabは懐かしい8ミリムービーカメラをデジタル化する

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写真家のHayes Urbanが、昔のSuper 8カメラを生き返らせたい、と思った。それはフィルムがカートリッジに入っていて、映画の再生には映写機というものを使った。どこにも、デジタルな部分はない。人類は長年、このアナログの圧政に苦しめられていた。

しかし時代は変わり、Super 8は歴史の灰塵の中へと葬り去られた…かな? Urbanは元のフィルムカートリッジに代わるものとして、デジタルカートリッジを作ろうとしている。そのデジタルシステムが完成したらSuper 8のフレームレート(18, 24fps)と4:3のアスペクト比、5メガピクセルで撮影できる。Urbanは途中、放棄しかけたが、パートナーが現れてクラウドファンディングすることになった。

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HolgaやLomosなどと同じく、Super 8カメラも市場は明らかにニッチであり、一部のアーチストや懐古趣味の人しか使わないだろう。でも、機械式カメラで撮る画像や映像には予測不可能なおもしろさがあり、しかも今では、本物の写真や映画はフィルムだ、という風潮もある。だからこれも、数百から数千台ぐらいは売れるだろう。深い映像表現はフィルムでないと無理、という説すらある。でも、一こまずつ撮ったLegoのムービーや、クリスマスのどんちゃん騒ぎの映像も、今見るときっと感動するだろうね。

出典: Petapixel

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多様なツールヘッドを駆使する3Dプリンタからすばらしい振り子式時計が生まれた

 

未来には、マルチツールヘッドのロボットが人間の臓器を採取し、人間の生殖サイクルをコントロールするだろう*。そうなるまでには、彼らは素晴らしい時計を作れる。ロボットではなくMatt Olczykが作ったこの時計は、ツールヘッドを交換していろんなことができる3Dプリンタ、ZMorphで作られた。〔*: 原著者は、ロボットが人間社会を支配する未来をテーマに、記事を書いてる人。〕

ZMorphのシステムには、CNCフライス盤、デュアルエクストルーダー、(オプションで)チョコレートエクストルーダー、さらにレーザー焼成機もある。これらのヘッドを全部使ってOlczykは、精密に噛み合う歯車や、数字板、さまざまな彫り出し部品などを作った。たいへんな労力と時間を投じた結果は、なかなかクールだ。ZMorphの連中が書いている:

3Dプリントだけではできないものも多い。3Dプリントのように素材を足し加えていく“足し算の”製造技術は画期的だが、削る、磨く、彫りだすなど、要らないものを引いて取り去っていく“引き算の”製造技術もまだまだ必要だ。すべての技術に制約があり、3Dプリントにも制約がある。それらは、3Dプリントの原理そのものに由来する制約だ。だから、ラピッドプロトタイピングでも実際の加工でも、射出整形やCNCフライス盤のような既存の方法を使うべき場面がある。素材の制約が使える機械の制約や、美的表現の制約、ときにはコストの制約につながる。だから、3Dプリントではできない部分を別の技術で補うのは、当然なのだ。

 

できあがった時計はかなり独特だ。振り子を使って針を動かすが、歯車はよく見えるように表面に展開している。しかしそれは実用時計であり、Olczykはプラスチックや木、それにプレキシグラス(強化アクリル板)まで使って部品を作った。今の3Dプリンタは、Makerbotのような押し出し成形タイプと、FormlabsのようなSLA(光造形)タイプに分かれるが、ここに見るような第三の道もある。

出典: 3DPrint

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

自分のおしっこで微生物が発電するシステム…歩行時の足の運動で尿循環ポンプを駆動

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University of the West of England Bristol BioEnergy CentreのIoannis Ieropoulos教授が、尿を人間の歩行によって循環させて電力を作り出すバイオエネルギーシステムを作った。

このシステムは、マイクロビアルフュエルセル(microbial fuel cells, 微生物による燃料電池, MFC)とよばれる発電体を利用する。尿などの廃液中における微生物の成長によるエネルギーを利用し、携帯電話や電球などの小さなデバイスに電力を送る。人間の歩行時の足踏み運動により、尿がMFCの列に送られ、それが微生物の栄養となり、エネルギーを生み出す。

教授らのテストではMFCが作り出す電気で送信機を駆動し、送信されるメッセージを受信機であるPCが受信した。

Ieropoulos教授は曰く、“尿を燃料とするMFCで携帯電話も正常に使えた。今後はウェアラブル(人体装着タイプ)でも試したい。現在は尿を循環させるためのポンプの駆動に電池を併用しているが、目標どおり歩行時の人力だけで尿を循環させられるようになれば、難民キャンプや途上国などで重宝するだろう”。

“この成果はより一般的に、廃液の発電利用に結びつく。とくに、人間が体に装着する廃液発電装置により、災害救難時などに人間の位置を送信できるようになる。しかも、信号が来ているということは、その人間が排尿をしている、すなわちまだ生きていることのサインにもなる”、と教授はおっしゃる。

システムを体に装着するだけなので、装着した人間が手などで操作〜制御する部分は何一つない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

DIYで作るクレーンゲーム(UFOキャッチャー)

子供時代には、誰もが「目にしてしまうとやらずにはいられないもの」をもっていたはずだ。たとえば100円で動く動物ロボットに乗りたがった人もいるだろう。あるいは対象が路面電車だったという人もいるだろう。もうちょっと大きくなると、ガムボールマシーンに夢中になったりもする。さらに大きくなると多くの人がクレーンゲーム(UFOキャッチャーなど)に夢中になる。失敗に終わることが多いゲームだが、だからこそ何度もチャレンジしたくなるのかもしれない。

今でもやってみたいけれど、衆人環視のもとで失敗したくないというオトナもいることだろう。そんな人にもきっと朗報だ。Retrobuilt Gamesが、より細かく操作することができ、したがって賞品をより簡単にゲットすることのできるクレーンゲームを作ったのだ。制御部分にArduinoを使って、3Dプリンターで製作したアームを操作する。470ドルで人生の友となるマシンをDIYできる。

開発者は以下のように語っている。

アーケード版のクレーンマシンと同様に動作します。ただ、より細かく制御して、賞品をゲットしやすくはなっています。制限時間内なら何度でもトライすることができ(LCDで残り時間を表示します)、デフォルトでは55秒にセットされています。25セント貨を入れて(コインを不必要にすることもできます)スタートボタンを押し、すると55秒間プレイすることができるわけです。クレーンの場所をセットして賞品を掴んで運び、開口部に落とすという作業を繰り返します。制限時間いっぱいとなればクレーンは歯を閉じ開口部に戻り、爪を開いて掴んでいるもの(もしあれば)を落とすようになっています。

アーケード版とは異なり、クレーンのタテヨコ高さを細かく調整し、さらには爪の開閉作業も自分で行うことができるようになっています。時間内であれば、自分の思う通りに操作できるようになっているのです。細かく制御できるようにしたことで、個人的にはゲームの満足度が上がったと感じています。たった一度だけ、運にも左右されるアーケード版と異なり、スキルや複数の賞品をゲットするプランニング力を試すことができるようになるからです。

筆者の息子はクレーンゲームを見ると毎回チャレンジしたがり、5ドルを費やすまではマシンから離れようとはしない。家計を助けてくれるDIYとなるかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H

今度は先天的に後ろ足が奇形の猫が3Dプリントで正常に歩けるように

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猫のVincentは生まれつき後ろ足の脛骨がなくて歩けず、誰かがそのキャンプ場で見つけてくれなかったら、幼い子猫のまま死んでいただろう。アイオワ州立大学のMary Sarah Bergh博士も、診療に訪れたVincentを見捨てることなく、3Dプリントで猫用の脚を作った。

実際にVincentの後ろ足を設計して作ったのは、Bergh博士の相談を受けたBiomedtrix社だ。そのチタン合金製の義足は、猫の成長に合わせて調整できる。

Vincentは今3歳で、とても元気だ。

“このやり方は、同じような障害を抱えたほかの動物にも応用できる”、とドクターBerghは語る。“Vincentのケースで技術を磨くことができたから、次からはもっとうまくできると思う”。

Vincentの義足は、最先端の人工四肢技術(prosthetics)の産物だ。傷害のあるペットのために車いすを3Dプリントで作る例はこれまでもあったが、Vincentの場合は素材も技術も最高度であり、しかも技術情報が一般公開されているのが、すばらしい。しかも今のVincentは、本物の(実在した)、パイレーツ・オブ・カリビアンみたいだから、かっこいいね。

出典: 3dprint

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

足型をスキャンして精密に3DプリントするWiivvのインソールは、その自然なフィット感でユーザの寿命を延ばす

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人間と機械の融合という不可避の未来の接近とともに、われわれはさらに多くの子音と母音を必要とする。Wiivvも、まさにその典型的な例だ。Wiivvは、あまりにもディスラプティブ(disruptive)な企業なので、その名前を、自動修正をonにせずにタイプすることはできない。同社は、人間が作った自分の足のスキャンをもとに、インソールを3Dプリントする。同社は、あなたの足を快適にするために、300万ドルのシード資金を調達した。

バンクーバーで創業された同社の協同ファウンダShamir HargovanとLouis-Victor Jadavjiは、いずれも3Dプリント企業の出身だ。HargovanとCTOのBen Wynneはともに、HPの3Dプリント部門を辞めて、同社を創った。

同社の300万ドルのシード資金には、カナダ政府からの補助金も含まれている。

同社は現在、足をスキャンしてインソールを売っているが、1月にはKickstarterで資金募集を開始する。これまで約1000名が同社のプロダクトWiivv 100を試したが、その中には看護婦のグループや、消防士、捜索救助隊の人たちもいる。

“New BalanceやAdidasも靴の3Dプリントを宣伝しているが、コンセプトの段階であり、量産はまだだ”、とHargovanは述べる。“弊社では、耐久性とバイオメカニックの二点から、理想的な素材の選択に成功した”。

インソールはしかし、序の口だ。Hargovanのビジョンでは、今後はアスリートのためのパッドや足のガード、ヘルメットなども3Dプリントされるようになる。同社のスキャン技術は精度が高いので、人体と一体化して、違和感のまったくない用具を作れる、という。

“Wiivvは、人間の健康寿命を今よりも10年延ばすことを考えている”、とHargovanは語る。たぶん彼らは、それに成功するだろう。なんといっても、すでに社名に、反復文字を二つも使っているのだから。

〔訳注: 最近のJohn Biggs氏は、ジョークっぽい記事が多い。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

トースターのように誰もが使える3Dプリンタを目指したSkriware、799ドルでフルオート

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まず、下のビデオをご覧いただきたい。アクション映画の予告編のナレーションを担当しているような男が、ちょっとおかしな英語で喋っているこのビデオは、これまでぼくが見たKickstarter上の売り込みビデオの中では、最高傑作だ。おっと、いきなり脇道に逸れてしまったが、このポーランド製の3DプリンタSkriwareは、これまでの3Dプリンタおよび3Dプリントのあり方に不満だった連中が作った。もうこれ以上、新しい3Dプリンタは要らないよ、という声も聞こえるが、Skriwareはもっともっと使いやすいソフトウェアとハードウェアを目指している。

目標は、ユーザにワンタッチシステムを提供することだ。ネット上にさまざまな、3Dプリントオブジェクトのマーケットプレースがある。そこから何かをダウンロードしてプリント物が出来上がるまで、ほとんど人手が介入しない。それはほかの家庭用3Dプリンタでもできるが、799ドルの機種にそんなフルオートの機能はなかった。

低価格化の鍵は、プリントヘッドの設計を単純化したことと、熱をあまり必要としない素材を使ったことだ。彼らは、焦点を使いやすさに絞った。3Dプリントの市場においては、それは新しい切り口だ。

“Skriwareは、できるかぎり使いやすくて、直観的に使える3Dプリンタを目指した。ゲームのフィギュアを作りたい小学生でも、孫にテレビドラマの超人的ヒーローの形をしたクッキーを作ってあげたいと思っているおばあちゃんでも、簡単に使えるプリンタを作りたかった”、と彼らは書いている。

発売は来年の4月だが、すでに完成度は高いようだ。ヨーロッパ製の、電脳内蔵の、デバイスだ。3Dプリンタを売るために、こんな仰々しいナレーションは要らないと思うが、たしかに3Dプリントの市場は、今や変化の時期だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

速報:Apple、 Swiftプログラミング言語をオープンソース化

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Appleの OS XとiOSプラットフォーム向けプログラミング言語、Swiftはオープンソース化された。利用にはApache Licenseが適用される。つまり、Swift言語を利用して開発を行った場合、アプリのパッケージ・マネージャーを含むすべてのソースコードが公開され、自由に編集、コンパイルできなければならない。ただ新しいプログラムにアトリビューションを付加する必要はない。

AppleではSwift言語の今後の利用に関してさまざまなプランを用意しており、新しく作られた swift.orgで順次公開中だ(ただしこのサイトは現在ダウンしているようだ)〔日本の環境からは時間はかかるもののオープンできた〕。

言語の開発者、Chris Lattnerは、2010年からSwiftに取り組んでいた。Appleが一般公開したのは2014年のデベロッパー・カンファレンスの場だった。 Lattnerは当初の開発のヒントを「Objective-C、Rust、Haskell、Ruby、Python、C#、CLU、その他ここには挙げきれない多数の言語に負っている」と述べている。デベロッパーはSwiftを用いてデスクトップだけでなくiOSアプリも作成できる。オープンソース版は従来通り、Linuxバイナリーが含まれる。またファイルやフォルダーを指定してプログラムを走らせるためのコマンドライ・ツールも用意されている。

Swift言語は今日(米国時間12/3)から利用可能になった。誰でも、どんなプラットフォームを用いてもよい。Appleとしてはおおいに興味深いオープンソース化の動きだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Revols(+Onkyo)の新型イヤーバッドは誰の耳の穴にもぴったり完全にフィットし、遮音性も完全

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われわれのぶざまさは、骨格というものがあるだけではないぞ、と言わんばかりにRevolsは、耳もよく見ればぶざまだな、と思い出させてくれる。このモントリオールのカスタムヘッドフォンメーカーが今度作ったユニークなカスタムイヤーバッドシステムは、ユーザがモバイルアプリを使って、ソフトで遮音性の高いヘッドフォンを1分で作れる。しかも同社はOnkyoとパートナーして、ここ数年見たことがないほど、すごくおもしろい工業デザインを作った。ただし、そこまでカスタムに徹しても、われわれ全員に皮膚があるという、ぶざまな事実は変えられない。

Revolsは、基本的には200ドルのよくできたイヤーバッドだ。そのシステムは二つの柔らかいイヤーバッドから成り、それを耳に挿入する。耳にぴったり正しくはまったら、アプリのボタンを押す。すると、同社特許のプロセスにより、イヤーバッドはその形のまま1分で固化する。そしてカスタムに型取りしたワイヤレスのイヤーバッドが完成し、それは環境ノイズを遮断し、一回の充電で約14時間使える。

ぼくもひとつ試してみたが、まさに、上に書いたとおりだ。まるで、マジックだ。いちばん良いのは、電池交換ができることだろう。もうひとつ良いのは、環境音センサがあるので、ウォーキングやランニングのときにまわりの音を聞きたくなったら聞けること。いい仕事してる、とほめたくなるね。

Kickstarter上では200ドルで、発売は7月だ。すでに完動技術であるし、ドライバはOnkyo製だから、音質もグッドだろう。“スポーツスキン”というアクセサリは、スポーツ選手などがイヤーバッドの防水防汗のために使う。もちろん最大のメリットは、イヤーバッドが自分の耳になじまない、という古典的な問題におさらばできること。そして、それほどまでに、体の孔(あな)にぴったりフィットしたイヤーバッドの装着感は、あらためて、われわれが肉の袋以外の何物でもないことを、思い出させてくれる。最高の、良い買い物だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

天然のランダム・イフェクト・カメラHolgaがデジタル化の波に抗しきれずついに廃業へ

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Holgaは中判でアナログ式(フィルム方式)のトイカメラ(toy camera)だが、1981年の発売以来、熱心なファン層が形成された。34年経った今、今でもそのカメラを作っていた企業がついに閉鎖し、製造設備もすべて売却することになった。同社は、“もう何もお売りするものがありません”、と言っている。

Freestyle Photographic Suppliesが、その死をブログ記事で発表している。

その記事によると: “Freestyle Photographicは今日(米国時間11/25)、Holgaカメラを作っていた工場が操業を停止し、そのカメラとアクセサリをもはや生産していないことを発表いたしました。Holgaは、そのほかの多くのカメラよりも長生きしましたが、われわれがここ数年、ほかの製品で見てまいりましたように、やはりデジタル時代には勝てませんでした”。

Holgaは最初、中国の消費者向けの安価なプラスチック製カメラだった。ローンチ直後からさまざまなコピー製品に悩まされ、廃業寸前まで追い込まれたが、熱心なファンに支えられて生き延び、ハイエンドの35mmカメラの対極にあるローファイ(lo-fi)カメラとして愛された。Holgaで撮った写真は、コントラストのずれや、奇妙なぼけなど、画像のさまざまな‘欠陥’に不思議な魅力があった。

出典: petapixel

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

クリスマスプレゼントにないわけではないかもしれない2万ドルの「スーパーマリオ」時計

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世の中に任天堂ファンが多いことの間接的な証明であるのだろう。ファンの心をくすぐる1万9000ドルの腕時計がリリースされた。Romain Jeromeの「Super Mario Bros.」腕時計だ。盤面にパワーアップアイテムのきのこを配して、懐かしい思い出を楽しみたい富裕層に訴えるアイテムとなっている。

Romain Jeromeはこれまでにもアーケードゲームをモチーフとした腕時計をリリースしていて、パックマンやスペース・インベーダーを配したモデルも発表している。ムーブメントはオートマチックで、画面上にゲームで登場するアイテムを3Dエナメルで描いている。今回のマリオバージョンではマッシュルーム、雲、草といったメイン(?)アイテムが文字盤上に配置されている。大きさは幅46mmで、ゲームが1985年にリリースされたことにちなんで、限定85セットの販売となっている。

まあ、普通の人は2万ドルも出して購入しようとは思わないだろうと思う。しかしちょっと(かなり?)かわった贅沢の表現手法としてはありなのかとも思う。文字盤上のマリオもなかなかよくできていると思うのだ。

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via ABlogToWatch

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(翻訳:Maeda, H

無料の3Dデザインアプリケーション3D SlashをRaspberry Piで使える

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無料の3Dデザインアプリケーション3D SlashがRaspberry Pi完全互換になり、Raspberry Piを使った教育用小型コンピュータPi-Topで使えるようになった。

それにより小中高の児童生徒などでも、このシングルボードコンピュータの上で3Dオブジェクトをデザインできる。数年前には考えられなかったことだ。オブジェクトをトラックパッドで動かせるし、キーボードからの対話的操作もできる。25ドルで買えるCAD/CAMシステムだ。

3D SlashのCEO Sylvain Huetはこう言う: “3D SlashのニューバージョンをRaspberry Piの世界に提供できてとても嬉しい”。

アプリケーションのダウンロードはここから。このアプリケーションは、OS XでもWindowsでもLinuxでも使える。

出典: 3DPrint

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

忙しいあなたのために大量のトレンド画像を瞬間フラッシュで見せていくBlinksetは情報過剰対策の切り札?

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注意持続時間(attention span)が微小な国では、画像を一瞬しか見せないアプリが王様だ。その王様の名はBlinkset、今のトレンドを表している画像を次々と素早くフラッシュしていく。それらを見ると、これからの世の中がどうなっていくのか、誰もが不安と好奇心に駆られるだろう。

でもBlinksetには一理ある。私たちは、何が自分のために良いのかも分からぬまま情報をあまりにも拙速に処理していきがちだから、短時間に大量の画像を見て、その中の一つか二つ面白いのだけを拾い上げることができたら、私たちの日課であるソーシャルメディアのお世話もスピードアップできるし、ネット上でうろうろと無駄に過ごす時間も減る。それが単なる願望であっても、そう思うだけで楽しい。

Michael NewmanとPatrick Jong Taylorが作ったこのアプリは、PinterestやEtsy、Instagram、それにユーザのRSSフィードに接続する。デキセドリンを常用している人のための、Apple Newsだ。

NewmanはデザイナーでPomp Productionsのトップ、そしてTaylorはRedshark Newsのエディターだ。だから二人ともメディアをよく知ってる。両人は先週、Blinksetを自分たちのお金で立ち上げた。

Taylorはこう説明する: “Blinksetは画像コンテンツをもとのコンテキストとは関係ないまったく新しいコンテキストに置く。個々の画像は一瞬しか見えないので、全体としてはフラッシュの列になる。こういうものを、Blankestと呼ぶ。ビデオも一枚の画像で見せるだけだし、個々の画像と画像のあいだには黒いフレームが一瞬入るから、次々と画像が変わってもユーザに苦痛はない。むしろ、超高速だけど個々の画像はとても見やすい”。

Andy Warholの有名な言葉をもじって言うなら、“未来にはすべてのコンテンツが15秒だけ有名になれる”、だ。

〔訳注: blink==まばたき, 一瞬; set==集合, 集まり〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

質問にyes/noで答えるだけで正しい候補者選びができるVoter、ただしデートには使えません

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選挙が始まると、候補者が多すぎて困ることがある。たとえば来年の合衆国大統領選なら、Trumpに投票すべきか? それともHillaryか? サイボーグのFantasmus博士はどうかな? 誰に投票すべきか分からないときは、Voterを使ってみよう。

デートアプリTinderなら画面に次々現れる異性の顔を右や左にスワイプするが、Voterでは政策方針に関する質問をスワイプする。右ならyes、左ならnoだ。たとえば下図の画面に映っているのは「死刑を廃止しますか?」(abolish death penalty?)という問だ。このほか、「銃規制を支持しますか?」「公立校にダンスの教科があってもよい?」などなど、いろんな質問が出てくる。すべて答えると、あなたの政策方針にぴったりの候補者を、教えてくれる。

ファウンダのHunter Scarboroughは、今後はユーザが選んだ候補者の‘得票数’をアプリのサーバ上で集計して、事前アンケート調査のようなものにもしたい、と言っている。投票者と候補者の両方にとって、それは役に立つ情報になるだろう。

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今このアプリはユーザが24000人いて、彼の会社は資金調達中だ。

Scarboroughは語る、“こんなアプリは、最近やっと可能になったんだ。政府のオープンデータ方針によって、誰もが最新の政治〜政治家データにアクセスできる。だからこのアプリの結果には偏向がないし、yes/noの数を利用するやり方は、ほかの政治ツールにはまだない。結果をできるだけ正確にするために、その政治家に説明責任のある過去の行為や、候補者の投票履歴、公式政見、個人的な価値観、これまでのスピーチの内容、などなどをすべて調べて、アプリのバックエンドデータを作っている”。

Voterはユーザとして、政治に関心のあるミレニアル世代をねらっている。候補者がとても多いときでも数秒で選べるから、忙しい人に最適だ。

Scarboroughによると、“Voterは、速くそして楽しく、あなたを正しい政治通にする”。ただし左右にスワイプして候補者が決まっても、その人とデートはできません。Tinderにも、その人の思想や政治観を知る仕組みがあっても、いいと思うけどね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

セイコー、エイリアンと戦うリプリーの未来的腕時計を再発売

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宇宙では誰にもチクタク音は聞こえない。

映画『エイリアン』で、未来的エイリアン退治人、シガニー・ウィーバー、別名リプリーは、未来的外観のクロノグラフを着けている。この時計、Seiko 7A28-7000は初期クォーツ式クロノグラフの一つであり、独特のデザインのプッシャーを持ちケース側面の大きな金属バーの両端にボタンが配置されている。元々自動車(およびApple製品)デザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロが発想したこのウォッチは、デザイン面で時代をはるかに超越しており、1960年代終りから1970年代初めにかけてクォーツ時計とクロノグラフへと移行したSeikoの動きの一環だった。要するに、マニアのお気に入りだ。

こちらでもう少し詳しい歴史が読める

このたびSeikoは、この製品に少々手を加えて再発売する。新型Seiko X Giugiaro Spirit Smartは、オリジナルモデルに少し似ているが、新しいクオーツクロノグラフ機構を塔載しながら、あの古いが魅力あるプッシャー位置を守っている。新しい時計の価格は、グレイ色が260ドル、ブラック色が292ドルで、3000台の限定生産。

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Seikoは新たなSpiritシリーズで、最近奇妙なスタイルの作品を実験中だ。例えばSCVE007は、ジウジアーロに触発された1970年代ディスコ時計と初期のSwatchをかけ合わせたようなデザインだ。ごくわずかな象徴的デザイン ― および多くの退屈なクォーツ時計 ― を作ることに専念する会社による、このユニークな再発売への動きは大いに楽しみだ。

via AblogToWatch

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

盲導犬のオーナーが犬の体調を手に伝わる振動で知るためのデバイス(まだ名前はない)

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ノースカロライナ州立大学の研究者たちが、盲導犬が苦しんでいたり病気のとき、そのことをユーザに伝えるデバイスを発明した。犬は通常、具合が悪いことやストレスを、呼吸や姿勢、心拍などで伝えるので、視覚障害者などにはそれが分からないことが多い。このデバイスは犬の呼吸と心拍を測り、ユーザが手に持つハンドルを振動させて異変(病気、熱中症など)を知らせる。

プロジェクトを率いたコンピュータ科学の准教授David Robertsはこう語る、“犬は主に動きや姿勢でコミュニケーションするから、視覚障害者などは、異変が起きたときすぐにそれを感知することが難しい。盲導犬については、前からこのことが課題とされてきた。彼/彼女らはおとなしくあるよう、しつけられているから、路上などでも人びとの注意を惹きにくい”。

このシステムは、犬のストレスと不安の両方を伝える。この二つは、盲導犬の引退時期を告げる兆候でもある。このシステムのおだやかな振動が、オーナーに犬の状態の変化を知らせる。親指の位置にある小さなモーターが犬の心拍のペースを伝え、もう一つのモーターが呼吸のペースを伝える。どちらかの振動がとても頻繁になったら、オーナーは立ち止まって状態をチェックできる。

このプロジェクトのペーパーは”Towards the Non-Visual Monitoring of Canine Physiology in Real-Time by Blind Handlers”と題され、マレーシアのジョホールで行われたSecond International Congress on Animal Computer Interactionで発表された。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。