Appleがカリフォルニア州での自動運転車試験の許可を得た

Appleが自動運転車に注力していることは、特に秘密ではない。本日(米国時間14日)カリフォルニア州車両管理局(DMV)は、カリフォルニア州の路上で自動運転車の試験が許可された企業の最新リストをを公開した。この長いリストの最後に載っている名前がAppleだ。

とはいえ、これは明日にでもAppleの車が路上で見られるということを意味しているわけではない。ただ、将来の適当な時点で、同社が実世界での試験を開始できるということは意味している。

特に、Appleが自社の技術とセンサーを搭載した、サードパーティーの車を使用するかどうかは興味を引く点だ。Rumorによれば、Appleは現在、完全な自動運転車そのものではなく、自動運転技術の開発を行っているようだ。

更新情報: TechCrunchはDMVの広報担当者から次のような回答を得た。「2017年4月14日、DMVはApple Inc.に対して自動運転車試験の許可を出しました。この許可は、3台の車両(全て2015年のレクサスRX450h)と、6人のドライバーを対象としています」。これはGoogleが自動運転試験に用いている車種と全く同じものだ。

Appleが最終製品を手にするまでには、まだ何年もかかるだろう。しかし、同社が今でも前進を続けていることが確認できたことは、良いことだ。

また、Appleがカリフォルニアの路上でその車を露出させることを恐れていないことも興味深い。Appleはこのプロジェクトに関しては、いつものような秘密主義ではない。自動運転車を作るには、膨大なデータが必要である。同社はその車両をなるべく早く路上に送り出す必要があるのだ。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

Appleは電力管理チップの内製を目指してドイツで設計チームを編成中

AppleはすでにiPhone用の自社製グラフィクスチップの設計を計画しているが、それだけではない。Reuters(ロイター通信)とドイツの投資銀行によると、AppleはiPhone用の独自のバッテリー管理チップを設計するチームを作っている。

現在使っているふつうの電力管理チップよりも優れたチップを内製することによって、iPhoneeの電力消費効率を上げることが目的だ。電池寿命でAndroidに勝つことも、当然、ねらっているだろう。

Appleは現在、ドイツのサプライヤーDialog Semiconductorと協働している。Dialogが投資会社Exaneに語ったところによると、同社はすでに2017年と2018年、計二つのiPhone機種用の電力管理チップを設計した。だから、しばらくは変わらないだろう、と。

でもAppleが今ドイツで作っているチームが動き出したら、2019年には変わるだろう。チームにはすでに、Dialogの技術者をスカウトしている。

Appleは各年、数千万台のiPhoneを売っている。今日のニュースは、Dialogにとって大きな打撃だったかもしれない。今Dialogの株は、15%下がっている。

Appleは今、サプライチェーンの下の方へ自分で手を出すことによって、重要なサプライヤーに次々と取って代わろうとしている。Appleは、iPhoneのすべてをコントロールしたいのだ。なんといってもiPhoneは同社の最大のドル箱だから、その‘完全自前主義’も当然かもしれない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

プライバシーへの不安が高まる今、15分で自分専用VPNサーバーを立ち上げてみた

インターネットプロバイダーが利用者の個人情報を広告主と共有できるようにする法案を、議会が通過させたために、皆が(当然ながら)プライバシーに関する不安を抱いている。ただ、あなた自身のプライバシーを守ることは重要だが、だからといってVPNサービスに登録して全てのトラフィックをVPNサーバーを通さなければならないということではない。

VPNを使っても匿名性は保たれない

さて、ではVPNとは一体なんだろう?私は既にVPNを解説する記事を書いているが、そこではVPNを映画のカーチェイスに喩える簡単なコンセプトを使って説明した。

簡単に要約するならば、コンピューターや携帯電話をVPNサーバーに接続すると、サーバーとあなたのデバイスの間に暗号化されたトンネルが確立されるということだ。このトンネルの中で何か起きているかは、たとえあなたのインターネットプロバイダーでも知ることができない。

にも関わらず、それであなたが魔法のように匿名化されたというわけではない。あなたのすべてのインターネットトラフィックを見ることができるVPN会社に対して、リスクを移管しただけのことだ。実際のところ、その大多数があなたのデータを既に、詐欺師と広告主たちに売り渡している。

これが私がVPNサービスに登録することをお勧めしない理由だ。彼らは信頼できない。

補足しておくなら、今や多くのサイトがセキュアなコネクションをユーザーのブラウザーとウェブサイトの間に確立するために、HTTPSを利用している。TechCrunchももちろんそうだ。可能な限り多くの場所でHTTPSを利用することを確実にするために、HTTPS eveywhere拡張をインストールしておくべきだ。

しかしVPNもときどきは役に立つ。公衆ネットワークからのアクセスがブロックされているウェブサイトにアクセスしたいこともあるだろう。あるいは中国を旅行しているときにGmailアカウントにアクセスしたいこともあるかもしれない。そうした場合には、大切なのはVPNを使いながらリスクを最小化するということだ。

独自VPNサーバーのセットアップ

議会が大失敗をやらかす前に、Wozが私の以前のVPNの記事にコメントしてくれたように、あなた自身で独自VPNサーバーを運営することも可能だ。

しかしもし、家庭の回線接続が不安定だったり、家からのアップロード方向の速度が遅い場合には、とても実用的には利用できない。

そこで私はAlgo VPNを少々試してみた。これはクラウド内のVPNを、開発に関してあまり知識はなくても、わずかの時間で設定させてくれるスクリプト群だ。その結果、Trail of Bitsによるこのアプローチに、私がとても感心したことを書かなければならない。

私はDigitalOceanのサーバー、Amazon Web Serviceのインスタンス、そしてScalewayのサーバー上にVPNサーバーを設置してみた。そして、その設置後数分で、上記すべてのVPNサーバーに、私のMacとiPhoneから接続することができた。

Algo VPNがVPNインストールプロセスを自動化してくれるので、サーバーに対してSSH接続を行って込み入ったコマンドラインを実行する必要はないのだ。

まず必要なものをインストールするために、手元のコンピュータ上で3つほどのコマンドラインを実行する。その後、DigitalOceanのようなクラウドプロバイダにサインアップして、そのターミナルの中でAlgo VPNセットアップを実行する必要がある。この記事を公開したあとで変更があるかもしれないので、ここにはインストールプロセスの詳細を書くことは控えるが、必要なことは全てGitHub上の公式リポジトリで説明されている。

DigitalOceanでは、独自のサーバーを作成して設定する必要はない。Algo VPNは、DigitalOceanのAPIを使用して、サーバーの作成から設定までの全てのことを行ってくれる。

セットアップウィザードの終了時に、ローカルハードドライブ上にいくつかのファイルが置かれる。例えば、MacOSの場合、その生成された構成プロファイルをダブルクリックすると、VPNサーバーをネットワーク設定に追加した上で、そのVPNサーバーへの接続が行われる。macOSとiOSの上でネイティブ動作するので、別途VPNクライアントをインストールする必要はない。

簡単にまとめよう:

  1. DigitalOceanのような、クラウドホスティングプロバイダーの上に、アカウントを作成する。
  2. Algo VPNをローカルコンピュータ上にダウンロードして、unzipなどで展開する。
  3. このページのコマンドラインを実行して必要ファイルをインストール。
  4. インストールウィザードを実行する。
  5. configsディレクトリに置かれる構成プロファイル(configuration profile)をダブルクリックする。

使い捨てのVPN

自分自身のVPNを運営しているからといって、インターネットで更に安全になったというわけでもない。今度は、リスクがトンネルからクラウドホスティングプロバイダーへ移動したということだ。

例えばMicrosoft AzureのインスタンスでAlgo VPNを使用している場合でも、もしNSAがあなたを邪悪な人だと考えたならば、彼らはMicrosoftに対してあなたに関する情報を問い合わせることができる。Microsoftはあなたの支払い者情報を持っているからだ。

しかしAlgo VPNには元気付けられるものが備わっている。使い捨てVPNを設定できるのだ。数分で新しいVPNサーバーを起動して、その新しいVPNに接続することができるのだ。終了と同時にインスタンスを削除してしまい、このVPNが存在しなかったようにすることができる。

こうしたサービスは1時間あたり大体0.006ドルほどのチャージだったり、様々なボーナスで更に安く利用できることが期待できる。なので、VPNサービスと契約するよりも遥かに安いものとなる。そして、VPNサーバーを他のVPNユーザーと共有することもないので、遥かに良いパフォーマンスを得ることもできる。例えば、私の設定したAWS VPNサーバーからは、素晴らしいネットワーキング性能が得られている。

Algo VPNは、DigitalOcean、AWS、Microsoft Azure、そしてGoogle Cloud上でのセットアップを簡単にしてくれるが、私は他のホスティングプロバイダーでも利用できるかどうかを見るために、Scalewayでも設定してみた。そして、それは最小のUbuntuクラウドサーバー上で完全にうまく動作した。

もし少しでも技術的な知識を持っているなら、商用のVPNサービスを登録する理由はないと思う。Algo VPNを使ったのでそう思うようになった。私は自分自身では当局に自分のデータを渡すことはないと信じている(まあ当然だ)。私は世界のAmazonたちやGoogleたちが私のプライバシーのために戦ってくれるとは必ずしも信じてはいないが、私のホスティングデータをサードパーティの広告会社や、詐欺師たちに売ることはないだろうと思っている。彼らの消費者向けサービス内の私の個人情報に関しては、あまり安心してはいないが、それはまた別の記事のトピックとすることにしよう。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

Uber、イタリアで営業停止命令。不当競争の疑い

本国ではWaymoと法廷闘争を続けているUberは、海外でも問題を抱えている。Reutersによると、イタリアの裁判所はUberに対してイタリア全土における営業を禁止した。Uberがタクシー運転手に対して不当な競争を仕掛けていると裁判所は判断した。

中でもローマの裁判所は、Uberは運輸会社でありながら運輸法を守っていない ― 料金は運輸法で決められたものではない ― と言っている。これは、価格面でUberとは競争できないと主張するタクシー協会の主要な争点だ

Uberは10日以内に営業活動を中止しなくてはならず、広告は一切出せない。もしそれ以降営業を続けた場合、Uberは1日当たり1万ユーロの罰金を払わなくてはならない。

UberはLa Repubblica紙に、控訴する意思があると伝えた。またUberは、この国の運輸法は時代遅れでありイタリアのユーザーの利益にならないと言っている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

スマートフォンの修理で急成長しすぎて倒産したSaveを中古再生スマートフォンのRemade Groupが拾う

この前Saveについて書いたのは、同社が1670万ドルを調達してスマートフォンの修理サービスがスケールできる(大きくなれる)ことを証明したときだ。その後のジェットコースター的急下降により、同社は倒産を申し立てた。その処理のあと、Remade GroupがSaveの事業と社員を拾い上げた。

急成長はしたものの、そのペースに合わせた経営は難しかった。ロジスティックスの問題もあり、また国際展開はうまく行かなかった。

取締役会議では、争いが日常化した。経営者を責める側と、取締役の罷免を主張する側。それでいて同社は、ドイツの投資家から資金を調達しようとした。そして結局、何もかもだめになり、破産申請に至った。

その時点で同社は、137店(主にフランスのモール)に500名の社員を抱えていた。Saveは社員を減らし、利益の出る部門に集中し、すべてを最適化する必要があった。

サードパーティの企業が、救助の名乗りを上げる。通常、法廷は、社員と会社の未来にとって最良のオファーを選ぼうとする。

Remade Groupは、再生スマートフォンを売っているフランスの企業だ。SaveのCEO Damien Morinによると、Remade Groupが負債を清算し、Saveブランドは存続する。あなたがよく行くショッピングモールで、Saveのお店は生き残る。そしてSaveの社員の首はつながる。

Saveの成長はあまりにも速すぎて、そのすさまじい成長率に経営者はついていけなくなった。もっとゆっくり成長した方が、良かったかもしれない。でも1670万ドルも調達したら、急に掛け金が高くなり、だれもがでっかいエグジットを期待するのだ。

後ろを振り返って、何を間違えたのか見つけるのは容易だ。Saveの目標が意欲的だったことを、責めるつもりはない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Xbox One Scorpioは6TFOPSの強力ゲームマシン―Microsoftがベールを少し上げる

Microsoftは6月のE3カンファレンスを待たず次世代Xbox、Project Scorpioの内容を公開した。Digital FoundryEuroamer.etで怪物マシンのスペックを見ることができる。 予想どおり、Scorpioはゲーム専用機の中では格段に優れたハードウェア性能だ。

このマシンのGPUは毎秒6兆回の浮動小数点数演算を実行できる―つまり6TFLOPSだ。この性能はXbox Oneに比べて4.5倍、ソニーのPlayStation 4 Proの1.4倍だ。

この性能は相当のものだが、Nvidia GeForce GTX 1070とほぼ同等で、1080, 1080 Tiなどには及ばない。Scorpioではネイティブで4K、60コマのビデオがサポートされるが、このレベルはパソコン・ゲーマーには耳新しくはないだろう。

ゲーム専用機でこの性能を確保するために、MicrosoftはAMDの協力を得て、40のRadeon演算素子を1つのチップに搭載し、TSMCに製造させている。クロックは1172MHzで冷却システムはかなり重労働となるだろう。

ScorpioのCPUは8コア、 2.3GHzだ。RAMは12GBで、うち4GBはOS専用に割り当てられる。こうしたハードウェアの性能を活かすために、メモリの速度326GB/sに速められている。さらにMicrosoftはDirect3D 12 APIを用いたAPIコールをGPUでネイティブに処理させている。

ゲーム世界全体を見れば革命的とまではいえないが、Xbox Oneからは大幅なアップデートだ。Project Scorpioは非常に高価な最強のゲーム・パソコンほど強力ではない。 しかし居間にゲーム専用機を一台置いておきたいユーザーにとっては朗報だろう。

Digital Foundryの記事にも新マシンのサイズは掲載されていなかったが、多くの面でXbox One Sに似たものになるようだ。接続性もほぼ同様(Kinectポートはない)で、ACアダプターと4K Blu-rayを備える。オーディオチップは現行と同じだが空間オーディオ対応などいくつか新機能が追加されている。音像の定位に優れた空間オーディオは拡張現実ヘッドセットなどに有効だろう。

Project Scorpioに関する情報は豊富だ。Microsoftはによれば、次世代ゲーム専用機の開発は2016年6月からスタートしたという。ScorpioはXbox One Sの後継機ではなく、Xbox One Sも引き続き販売される。

すべてのXbox OneゲームはXbox One SとScorpioの双方で動作する。ただしScorpioの方が性能が上で描写が美しいし、フレームレートも速い。読み込み時間も短縮される。ソニーもすでにに強力なゲーム専用機、PlayStation 4 Proを昨年発表している。次世代ゲーム専用機に関してはソニーとMicrosoftが先行したようだ。

Microsoftは6月11日のロサンゼルスで開催される予定のE3 2017プレス・イベントでさらに詳しい発表を行う予定だ。Gears of
War 5, Halo 6、Forza 7などがScorpioではるかにリアルな描写でデモされるだろう。6月のイベントでは価格について知りたいところだ。

〔日本版〕 上のビデオはDigital Foundryのもの。サイトで記事を開くにはDigital Foundryの登録が必要なようだ。同じくトップにリンクがあるEurogamer.netの記事、Inside the next Xbox: Project Scorpio tech revealedは非常に詳しい。またScorpio、Xbox One、PS4 Proのスペックを比較した表が掲載されている。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Appleがインドにアプリデベロッパーを育てるアクセラレーターをオープン、すでにその成果を報告

Appleはインドのエコシステムへの投資としてベンガルールに、アプリのデベロッパーを育てる最初のアクセラレーターApp Accelerator開く。同社がこのアクセラレーター事業を発表したのは、2016年の5月だった。

参加を登録したデベロッパーは、インドのAppleのチームから支援を受ける。Appleのエンジニアたちが、フィードバックやベストプラクティス、そしてツールを提供する。プレゼンテーションの機会もある。

この事業の対象者として選ばれたら、毎週Appleとの1対1のミーティングで自分のアプリについて話す。このやり方でより有益なアプリがインドから生まれることを、同社は期待している。

Appleの世界マーケティング担当SVP Philip Schillerが声明文の中でこう述べている: “インドに旺盛な起業家精神があることに感動しており、世界中の顧客と彼らのイノベーションを共有するためのプラットホームを、これらのデベロッパーたちに提供できることを喜んでいる。ベンガルールのApp Acceleratorでは、最初のわずか数週間で、すばらしいデベロッパーたちに会うことができた。彼らはゲームのPractoやRelianceをはじめ、インドと全世界の顧客のニーズを満たす革新的なアプリを作っている”。

Appleがこのようにインドのテクノロジーコミュニティとの事業を立ち上げる際、比較的オープンなやり方を採っていることが、興味深い。また、この事業の最初の国としてインドを選んだことも注目に値する。しかし世界には、Apple以外にも、アプリデベロッパーのためのさまざまなアクセラレーターがある方が、望ましいのではないかな。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Dropbox、6億ドル融資枠確保との報道

大型ユニコーン企業の一つ、Dropboxは素早いキャッシュ調達を必要としているようだ。Bloombergの最新の記事によれば、同社は6億ドルの融資枠を確保したという。これはDropboxが上場する前の最後の「資金調達」になるかもしれない。

Bloombergによれば、Dropboxは今年末の上場を計画しているという。ただし、 われわれの得ている情報ではこのスケジュールはまだ確定したものではない。

いずれにせよ、この6億ドルの使いみちはというと、まず第一には資金繰りに余裕をもたせることだろう。Dropboxが深刻なライバルに成長しそうな相手を買収するなど突然の資金需要が生じた場合に備えてのことだ。

次に、上場における選択肢を拡大できる。Dropboxは融資枠の確保により、上場を多少先延ばしできる。早めの上場を行えば融資枠に手を付けずにすむかもしれない。

どちらにせよ、Dropboxはフリー・キャッシュ・フローを増大させることができる。同社は通年ベースで10億ドルの収入を見込んでいるという。これは悪くない数字だ―驚異的ともいえる。

Dropboxは大企業をユーザーとして有利な契約を得つつ、独自のクラウド・インフラを構築してコストの削減に努めている。同社は以前はインフラとしてAWSに大きく依存していた。その後Dropboxは独自のデータセンターを建設している

Snapはこれと反対のアプローチを取り、Googleのクラウド・インフラに向こう5年間で20億ドルを支出する予定だ。Snapの上場申請書にこの点はリスクとして記載されていた。Dropboxが独自のインフラを所有することは同社に対する投資家にとって有利な条件となる。

Dropboxは融資の一部をインフラ投資に充てることもできる。自らインフラを所有することは有利だが、巨大な資金を必要とする事業だ。

JPMorgan、Bank of America、Deutsche Bank、Goldman Sachs、Macquarie、Royal Bank of Canadaなどの銀行が今回の融資枠を提供する。上場にあたってはこれらの金融機関のどれかが幹事を務めることになるかもしれない。Dropboxとしては有利な条件を交渉中なのだろう。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebook、本体アプリにストーリーズ機能を導入―24時間で消えるSnapchatクローン

Snapchatは全部真似してしまえ!

FacebookはSnapchatの成功の要因を全てコピーする計画らしい。今回はFacebook本体にもSnapchat的機能を取り入れると発表した。ユーザーは24時間で消えるスライドショー、ストーリーズをFacebookの友達に向けて公開できるようになった。過去24時間に友達が何をしていたわかるわけだ。

ストーリーズが有効になっている場合、友達が新しいストーリーを投稿するとFacebookアプリの上部に丸いプロフィール画像が表示される。タップすると友達のストーリーがオープンされ、写真、ビデオ、お絵描き、マスクを被った自画撮りなどを見ることができる。

簡単にいえばFacebookは若い世代向けにモバイル中心の第2のニュースフィードを作っているのだと思う。ニュースフィードの投稿が写真と文章をメインとするものだったのに対し、こちらはもっとビジュアルで親密なコミュニケーションを提供する。

ストーリーズが利用できる場合、Facebookアプリの左上隅にカメラ・アイコンが表示され、独自の写真やビデオを撮影できる。写真には各種のエフェクトが用意されており、顔にさまざまなマスクを被らせることも可能だ。フリーハンドでお絵描きもできる。24時間後に投稿は自動的に消滅する。Facebookは同時に新しいカメラ・エフェクトを発表している。

Facebookはダイレクト・メッセージのための専用トレイ、Facebook Directもリリースした、これはSnapchatのダイレクト・メッセージのFacebook版のようだ。この機能を使うと友達のストーリーにビジュアルなコメントを返したり、特定の友達と写真を共有したりできる。

これでFacebookは傘下の主要なアプリすべて、つまり Facebook本体、Messenger、Instagram、Whatsappにストーリーズ機能が導入された。Instagramのストーリーズは驚異的な成功を収めたが、Facebook本体でも同様の成功が得られるか注目だ。

Facebook StoriesとFacebook Directは今日(米国時間3/28)一般公開される。ただしすぐには表示されないかもしれない。

〔日本版〕日本版アプリでの公開については今のところ情報がない。ストーリーズの機能については今年1月にテストが開始された際にTechCrunchで紹介している

  1. direct.png

  2. stories.png

  3. camera-effects.png

  4. coupland.png

  5. guardians.png

  6. hattie.png

  7. media-viewer.png

  8. minions.png

  9. power-rangers.png

  10. smurfs.png

  11. wonder-woman.png

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


【以上】

米ウェルズ・ファーゴ、Apple PayとAndroid Payの現金引き出しに対応

米銀行大手のWells Fargoは、スマートフォンまたはスマートウォッチを使って全米1万3000台のATMで現金を引き出せるようにするとついさきほど発表したMacRumorsによると、同銀行はApple Pay、Android Pay、およびSamsung Payに対応する。現在5000台のATMがNFC支払いシステムに対応済みで、それ以外は後日対応する。

TechCrunchは1月末にBank of AmericaとWells Fargoの両行がATMネットワークにApple Payを追加する計画であることを報じた。Bank of Americaは昨年夏 からカードレスATMの導入を開始しており、Apple Pay、Android Pay、Samsung Pay、およびMicrosoft Walletに対応した。

Wells Fargoも同じ戦略で、ただしMicrosoft Walletを除外しているが、誰も気にしないだろう。カード取引にクレジットカードを使っている顧客は、デビットカードを持ち歩かなくてすむので便利になる。

NFCリーダーにスマホをかざし、指紋認証をした後さらにPIN(暗証番号)を入力しないと現金は引き出せない。

古い携帯電話を使っている人も、Wells Fargoアプリを使ってデビットカード無しで現金を引き出せる。登録を済ませると8桁の一時利用コードが発行されてプラスチック製カードの代わりになる。

これで、CitibankとChaseが将来Apple PayとAndroid Payに対応することになるか注目だ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、iOS 10.3と共にmacOS、watchOS、tvOSもアップデートを公開

今日はAppleのアップデートデーだ。同社の全製品にわたる4つのオペレーティングシステムの4つの新バージョンを公開した。iOS 10.3、macOS 10.12.4、watchOS 3.2、およびtvOS 10.2。アップデートの中には特に重要なものもある。

まずiOS 10.3から。新OSには「AirPodsを探す」が加わった。この新機能については本誌が既に報じている。iOSデバイスに接続されていればイヤホンの位置を地図上で見ることができる。雑誌の山の下に隠れている時にはアラームを鳴らせる。近くにないときには、AirPodsが最後のiOSデバイスとつながっていた場所が示される。

iOS 10.3で、AppleはApp Storeの評価方法を見直し、ユーザーのレビューを促すと共にデベロッパーへの返信ができるようになった。メールのスレッド表示、動的アプリアイコンなどの新機能も加わった。

そしてAppleは、密かに全iOSデバイスを新ファイルシステムのAPFSに移行する。ユーザーからは見えないはずだが、新しいファイルシステムはモバイル機器のフラッシュストレージ向けに一から設計されており、これは大きな変更だ。

watchOS 3.2でAppleは、ついにSiriをサードパーティーアプリに開放した。iOSではすでに実施されている。例えばApple WatchからLyftで車を手配したり、WhatsAppで誰かを呼ぶことができる。新たに追加されたシアターモードボタンを使うと、映画館のなかで画面を暗くしたままにできる。

macOSにはナイトシフトが導入された。f.luxと同じように夜になると暖色が優先的に使われる。睡眠の改善に役立つと言われている。macOSおよびiOSのiWorkでリアルタイム・コラボレーションがベータから正式機能になった。

tvOS 10.2の変更はわずかだが、一つのAppleデバイスでレンタルしたビデオをApple TVなど別のデバイスで見られるようになった。これは長年要望されていた機能だ。

いつもと同じく、アップデートの前には必ずiCloudまたはパソコンにバックアップをとっておくこと。ファイルシステムが大きく変わるiOSデバイスでは特に重要だ。

iPhoneとiPadでは設定アプリから、macOSはMac App Storeで、Apple WatchはiPhoneのWatchアプリからそれぞれアップデートできる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleは拡張現実に賭けたらしい?

Appleはどうやら拡張現実(AR)に対する大きな賭けに出たらしい。新しいブルームバーグレポートによれば、AppleはiPhoneのため、そして更にはスマートフォンとペアリングして使う新しいメガネ型デバイスのための、拡張現実機能を開発しているのかもしれない。

仮説としてのメガネは影も形もないものの、Appleが水面下で何を開発しているのかを知ることは興味深い。それはまずチームの結成から始まっている。

新しい拡張現実チームをリードしているのは、明らかにMike Rockwellだ。以前彼は、Dolbyで新しい技術やハードウェアのために働いていた。拡張現実に関して言えば、Rockwellは昨年の春に、経験豊富なエンジニアのチームを結成している。

Bloombergによれば、チームのメンバーとして挙げられているのは以下のような面々だ。

  • Cody White。CryEngineから派生したゲームエンジンを担当していた、Amazonの元リードエンジニア。
  • Duncan McRoberts。Metaの元ソフトウェア開発ディレクター。
  • Yury Petrov。Oculusの元研究者。
  • Avi Bar-Zeev。AmazonとMicrosoftで働いていたエンジニアで、特にHoloLensの経験がある。
  • ハリウッドのヒット映画の特殊効果に取り組んできた様々なエンジニアたち。

Appleで他のプロジェクトに取り組んでいた、ハードウェアならびにソフトウェアのエンジニアたちもチームに合流している。Appleはまた、MetaioFlyby Mediaを、プロジェクトの取得を目的として買収した。全体としては、今や数百人のエンジニアたちが拡張現実プロジェクトに従事している可能性がある。

これらはクールに聞こえるものの、実際にAppleが売り物として何をユーザーに提供するのかについては何も語っていない。ブルームバーグのレポートでは、詳細についてはあまり触れられていない。

Appleは、カメラアプリを使って、セルフィーのフィルターやリアルタイムオブジェクト検知を行うような、基本的な拡張現実機能から始めるかもしれない。言い換えれば、すぐにでもiOSに組み込まれた、Snapchatスタイルのフィルターが出ることを期待できるということだ。それ自身は拡張現実ではないものの、写真を撮影した後に画像のフォーカスを調整させることで、Appleはポートレートモードを超えたものを提供できる。今のところ私たちが分かったのはここまでだ。

もしAppleが拡張現実を真剣に考えているならば、これ以上の何かがあるはずだ。ブルームバーグは、仮想データを周囲に表示できる新しい拡張現実メガネについて語っているものの、その新しいデバイスで何をしたいのかはまだはっきりしていないように聞こえる。

例によって、この情報は割り引いて聞いて欲しい。そしてiOS11が、Appleの拡張現実への賭けの行方を垣間見せてくれるかどうかに注目しよう。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

Galaxy S8のカラバリは3種類

なんの写真だかおわかりだろうか。これはVentureBeatのEvan Blassがリークした、Samsung Galaxy S8の写真だ。カラーモデルは2種類になるという噂もあったが、どうやら3種類用意されているようだ。

ツイートをそのまま転載しておこう。

写真だけでは詳細なスペックなどわからないが、ブラック、グレイ、シルバー(マーケティング的にはBlack Sky、Orchid Grey、およびArctic Silverと呼ばれるらしい)の3種類が用意される。ゴールドモデルはなく、いずれもグレーを基調とするカラーモデルとなっている。

Galaxy S8については、さまざまな情報がリークされている。写真でも明らかだが、画面サイズは従来よりも長くなっている。これが2017年のトレンドらしく、Samsungもそれを踏襲しているわけだ。Samsungとしては、スマートフォンとしてよりも、情報端末としての性格を強調したい考えでもあるらしい。

なお、さらに大きなS8+も用意されている。また、詳細は不明ながら、スマートフォンを外部ディスプレイに接続してPCとして活用するためのDeXドックもリリースされるといわれている。発表は3月29日のプレスイベントが予定されている。価格についても情報が流れている。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

Appleが中国に新しい研究センターを設立、投資額は5億ドル

Appleは世界中に研究センターを設立することで、ローカルな才能を活用しようとしている。MacRumorsで伝えられたように、Appleは中国のウェブサイト上で、上海と蘇州に2つの新しいR&Dセンターを設立することを発表した。

35億元(5億ドルを少々上回る)の投資はAppleにとって重要な投資になるだろう。同社はすでに、北京と深圳の研究センターについての発表も行っている。このため、中国には合計4つのセンターができることになる。Appleはまた、フランス、イスラエル、英国、日本、そしてスウェーデンにチームを持っている。

Appleによれば、そうしたエンジニアたちの一部は、サプライチェーンの改善に取り組むと述べている。ほとんどのAppleの製品は、中国で製造されている。そして1年に何千万台ものデバイスを出荷することを可能にする、世界最高のエレクトロニクスエンジニアの一部もまた中国に住んでいる。

中国のローカルチームを通して、中国の独特のプロトコルと仕事を進めた方がやりやすいということもあるだろう。Appleは、そのデバイスが、中国のすべてのネットワーク上で動作することを確実にする必要がある。

なので、Appleが自分自身で研究センターを構築し、中国の地元企業との単なる提携関係から先に踏み出そうという動きは、ロジカルなものに見える。こうすれば、Appleは大地にしっかりと立ち、両方の良い部分を手に入れることになる。

また副作用として、Appleは中国経済に投資する意思があることを示すことになる。それは自身が好意を寄せるに足るものであることを、中国政府に納得させるための有力な方法だ。

Appleは既に、中国国内で多数の店舗を展開している。Appleはまた、Oppo、Huawei、そしてVivoに続く、中国第4のスマートフォンメーカーである。中国はAppleにとって重要な市場であり、今日(北京時間17日)の新しい研究センターに関する発表は、再びそれを証明するものだ。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

Apple、リアル世界でiMessageの「ステッカー」を貼るCMビデオを公開


Appleが新しいCMビデオをYouTubeチャンネルで公開した。私は最近のAppleのCMを何度か記事で取り上げてきたが、それは平均的家電メーカーより彼らが少しクリエイティブだからだ。今回も例外ではなく、Appleは街ぐるみのスタンプファイトを敢行する。

AppleはiOS 10でiMessageにステッカーを導入した。メッセージアプリに直接ステッカーアプリをインストールしてメッセージにステッカーを貼り付けられるようになった。ステッカーをメッセージエリアにドラッグアンドドロップするだけで送れる。

私のお気に入りのステッカーアプリはSticker Palsだが、今回の広告にはたくさんのステッカーパッケージが出てくる。きっと誰でも自分にあうものが見つかるだろう。

しかし、複数のステッカーを組み合わせられることを知る人はほとんどいないだろう。Appleの広告は単なるマーケティング手段ではない。何億人というユーザーに向けて、みんなが知らないかもしれない機能を教えるためにも使われている。

Tim Cookは顧客満足度について言及する時、必ず同社のコミュニケーション戦略について語ってきた。iPhoneをAndroid機と差別化するちょっとしたものを発見させることによって、AppleはiPhoneを選んだのは正しい選択だったことを顧客に再確認させる。

というわけで今日のCMについて。画面いっぱいにティーンエージャーが走り回って人や食べ物などにスタンプを貼り付けまくる。退屈なメッセージ・アプリをポップカルチャーのシンボルに変えようとしている ― キミはブルーバブル・チーム?それともグリーンバブル・チーム?

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

任天堂、ゼルダのメーキング・ビデオ3部作公開―「始まり」、「オープンエア」、「キャラとストーリー」

任天堂は『ゼルダの伝説』の最新作のメーキング・ビデオ3本をYouTubeチャンネルで公開した。任天堂の新しいゲーム機、Switchについては『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』以外にほとんどメジャーなタイトルがないという意見もある。しかし実際にSwitchをプレイしたユーザーに聞けば、口々にゼルダは驚くべきゲームだと言うはずだ。

実際ゼルダをプレイし始めると中断するのが大変だ。あまりにリアルな世界なので私はメインのストーリー以上に山のてっぺんの岩を探して時間を使ってしまった。しかし任天堂の新作で本当に驚くべき点はユーザーにルールを強制しない点だ。プレイし始めるとすぐにユーザーはさまざまな動作やトリックを覚えてしまう。プレイヤーはそれらを自分自身で組み合わせ、最強の敵を撃破する方法を編み出す。

新しいゼルダはプレイヤーの試行錯誤を罰しないし、従うべき規則を覚えこませようとしない。この世界にはミステリーと発見がいっぱいだ。私はこのゲームがどうやって生まれたのかに非常に強い興味を感じた。

任天堂がアップした3本のビデオにはゼルダの開発チームのメンバーへのインタビューが多数収められている。ゲームをプレイする間に30分ほど時間を空けてぜひ再生してみることをお勧めする。

〔日本版〕ビデオ3部作はそれぞれ「開発の始まり」、「オープンエアというコンセプト」、「キャラクターとストーリー」を紹介している。インタビューは日本語で英語の字幕が表示される。

始まり

オープンエアの世界

キャラクターとストーリー

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ソニー、PlayStation NowにPS4ゲーム追加へ―クラウドからパソコンでプレイできるようになる

ソニーはクラウドゲームサービスのPlayStation NowにPlayStation 4ゲームを追加すると発表した。つまりゲーマーはく定額制契約で各種のPS4ゲームをPlayStation 4またはパソコンでプレイできることになる。

現在PS Nowで定額制でプレイできるゲームは450タイトルだが、ソニーは定額制プレイヤーにはPlayStation 3ゲームのみ提供してきた。しかし月額15ドルまたは20ドルの料金でPlayStation 4ゲームも「近くプレイできる」ようになるという。

PS Nowに加入した場合、端末にゲームをインストールする必要はない。プレイヤーはソニーのデータセンターのサーバー上のゲームを起動することになる。プレイ画面が端末にビデオストリーミングされる方式で、ゲーム自体が端末でプレイされているわけではない。

PlayStation 4ゲームがプレイできるということは、ソニーではデータセンターのサーバーをもっと強力なマシンにアップグレードするのだろう。ソニーはどんなPlayStation 4ゲームがPS Nowに投入されるのか明らかにしていない。Uncharted、 inFamous, God of War、Little Big Planetなどのタイトルが含まれるはずだ。

ソニーの戦略はMicrosoftが発表したXbox Game Passサービスとは大きく異る。こちらは月額9.99ドルで多数のXboxゲームをローカルにダウンロードしてプレイできる。制限は一切ない。しかし最終的にファンの動向を決めるのはどのプラットフォームのゲームが面白いかという点にかかってくるだろう。

〔日本版〕PS Nowの日本サイトはこちら。PS Nowが「2017年春からWindows PCに対応する」とされているが、PS4ゲームについては未発表。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Nintendo Switchの左ジョイコン接続トラブルはハードウェアが原因

Nintendo Switchは素晴らしい。プレイしていない時でさえ私はゼルダのことを考えている。しかしお気づきの方もいるだろうが、左の「ジョイコン」コントローラーに接続の問題が見つかっている。Nintendo自身も対策を推奨している。そしてTechCrunchが入手した情報によると、接続問題はソフトウェアに留まらずハードウェアにも及んでいてジョイコンのリコールもあり得るという。

しかしなぜ、左のジョイコンだけが問題で右は大丈夫なのか? どちらも同じBroadcomのBluetoothトランシーバーを使っている。しかし、Nintendo Switchの分解記事を見ると2つのコントローラーは全く同じではないことがわかる。iFixitの写真を見てみよう。

ボタン配置の違い以外に、右側のジョイコンには赤外線センサーとNFCセンサーが付いている。左よりも部品がびっしり詰まっている。NintendoがBluetooth信号の強度を上げるために専用のアンテナをつけたのはそれが理由だ。基板の上に乗っているグレイのケーブルがBluetoothアンテナだ。

しかし左ジョイコンにはアンテナを基板に直接配置する場所が十分あるとNintendoは考えた。Ars Technicaが見つけたSpawn WaveのYouTubeビデオが説明しているように、基板の半島部分がアンテナだ。

これは実際にプレイしている時に左ジョイコンのコマンド送信に時々問題が起きることを意味している。Nintendoは、Switchをできるだけソファに近づけ、ルーターやケーブルや他の電子機器と離して置くことを推奨している。ただこれはあまり現実的でな方法ではない。

今Nintendoにはいくつか選択肢がある。将来の購入者のためにアンテナを改善した改訂版を開発することはできるはずだ。欠陥ジョイコンをリコールすれば全員がハッピーになれる。

ただこれは左ジョイコンが全く使えないという話ではない。本体から離れすぎていると不具合が起きやすいというだけだ。対策方法を推奨することで、Nintendoは何としてもリコールを避けようとしている。果たしてこれで十分なのかどうか今後に注目したい。

(さあ、ゼルダをやらなくちゃ…)

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoogleドキュメントからWordPress.comに記事を投稿できるようになった

WordPress.comはGoogleドキュメントと競争するのではなく連携する道を選んだようだ。ChromeブラウザのGoogleドキュメントで記事を書き、人気のウェブ・エディター、WordPress.comで保存、公開できるようになった。WordPressでGoogleドキュメントが使えるのはたいへん便利だ。他の人々と共同で記事を編集するのが非常に簡単になった。

ウェブの4分の1はWordPressだ。つまりWordPressのadminインターフェイスには何百万人ものユーザーがいて、毎日ブログを書いている。そもそもTechCrunch自体がWordPress.com VIPのユーザーだ。われわれの同僚は仕事中、長時間にわたって下のような画面をにらんでいる。

もちろんこのadminインターフェイスはシンプルかつカスタマイズ可能だが、ドラフトを別のアプリやサービスで書くユーザーも多い。われわれの同僚にはMicrosoft
Wordを使うものも Googleドキュメントを使うものもいる。私はUlyssesを愛用している。

重要な点はWordPress.comではリアルタイムで共有ができないことだ。つまりチームでの共同編集はできない。 もし記事の公開前に誰かがレビューする場合は、オリジナルのライターはいったんWordPressを閉じる必要がある。 Googleドキュメントは共有に関してはるかに強力で、複数のユーザーが同一のドキュメントを開き、同時に編集することが可能だ。

しかし毎日記事を書いている場合には、Googleドキュメントで書いた原稿をコピー&ペーストでWordPressに移すのは余計な手間に感じられる。また画像を利用するには、改めてWordPressアップロードしてフォーマットを変換する必要がある。WordPress.comは強力なREST APIを公開しているのでサードパーティーのサービスをWordPress.comに統合するのが簡単になった。

今日(米国時間3/7)発表された新機能を利用すれば、Googleドキュメントで記事の原稿を書き、WordPress.comに送ることができる。レイアウトや画像は原稿に正しく適用される。Googleドキュメントから記事のアップデートもできる。

この機能を利用するにはまずGoogle Docsのアドオンをインストールする必要がある(これ自身もちろんオープンソースだ)。Googleドキュメントのメニューから「アドオン」を開くとWordPress.com for Google Docsというオプションが表示される。このアドオンは最初に開いたときに自分が投稿しようとするWordPress.comサイトに関連付ける手続きが必要だ。これが終われば、あとは普通にGoogleドキュメントで文書を作成すればよい。リンクや画像を追加するのも普段どおりだ。原稿を書き終わったら右サイドバーのSave DraftアイコンをクリックすれWordPress.comに下書きとして送信される。

このアドオンはユーザーのGoogleドライブのすべてのファイルにアクセスできるわけではない。ユーザーがWordPress.comに連携させた文書だけを閲覧、編集できる。アドオンはすべてのWordPress.comサイトまたはWordPress site with Jetpackに連携できる。

非常に便利なのは、いったん投稿した記事を再び開いたとき、WordPressエディター側で編集されていた場合は、そのことを警告してくれる点だ。またGoogleドキュメント内から何回でも繰り返し記事のアップデートができる。TechCrunchの同僚はここ数週間テストを続けてきたが、これまでのところ信頼性は極めて高い。

WordPressのバックエンドにはなんら変更はない。これはあくまでWordPress.comで公開する記事の下書きを作成する新たなオプションだ。WordPressを提供しているAutomatticは数年前にSimplenoteを買収し、Simperiumを提供している。こうしたことからして私は将来WordPress自体でリアルタイムの共同作業ができるようになるのではないかと期待している。

画像Shutterstock

〔日本版〕「アドオン」は原文ではextension。Chrome自体の拡張期機能と混同するおそれがあるのでGoogleドキュメントの表示どおり「アドオン」とした。なおWordPressアドオンはGoogleドキュメントの「アドオン」メニューから「アドオンを取得」を選んでも取得できる。Chromeブラウザの「拡張機能」ではないので注意。なおこのアドオンはChromeだけでなくOperaブラウザでも作動、表示されるが他ブラウザでの信頼性等は確かめていない。
このアドオンを実際に使ってみたが、利用法は簡単で日本語も特に問題なく表示された。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

WordPress.comがMediumのインポートツールを提供

4021813470_02dfd04556_o

パブリッシングプラットフォームのMediumが、最近数十名を解雇した。なので、もしあなたの貴重な書き込みを、いまだにビジネスモデルを模索中のスタートアップの手に委ねたくないのなら、コンテンツをWordPress.comへわずか数回のクリックで移すことができる。

WordPress.comを運営するAutomattic社が、MediumのコンテンツすべてをWordPress.comサイトに簡単にコピーするためのインポートツールをリリースした。

Mediumは、その設定ページから、あなたの投稿と下書きを便利な .zip アーカイブとしてエクスポートしてくれる良い市民であり続けている。エクスポートが終わったら、WordPress.comの設定ページを開き、この.zipファイルをアップロードすることができる。

アップロード完了後15分ほどで、全ての投稿が正しいタイムスタンプと共に公開され、Mediumの下書きはWordPressの下書きに変換される。まあ大体はそんな感じで片付く。

Mediumは洗練されたインターフェースと、素晴らしい配布ツールを持っている。例えばもしTwitter上に既に沢山のフォロワーがいるのなら、大勢の読者を獲得するのは容易だ。

しかしMediumはテキストコンテンツを最終的に所有するプラットフォームになることを望んでいる。同社はあなたの投稿の内容に反する広告を出すことができるし、あなたの記事を用いて何でも望むことを行うことができる。WordPress.comは、何年にもわたって明確なビジネスモデルと共に、よりオープンなアプローチを採用していて、私個人はMediumよりもWordPress.comを信用している。

もしMediumに留まりたい場合でも、あなたのウェブサイトを他のプラットフォームに移行するための簡単なツールがあることをを知っていることは良いことだ。もしMediumの決定に同意できない場合には、そこをいつでも立ち去ることができる。

更新:Mediumはもはやプロモーション付ストーリーの掲載を行っていない。現在新しい収入源を探しているところだ。

名前のありません

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)