Mophieのワイヤレス充電システムCharge Forceレビュー

先月、Charge Forceと名付けられたワイヤレス充電システムを発表し、Mophieはワイヤレス充電こそが素晴らしいモノの未来だと謳っていた。理論上は、一日に何度も携帯電話に充電ケーブルを差し込むのが我慢できない人にとって、完璧な製品のように聞こえるが、本当に宣伝文句通りなのか確かめるため、製品を試してみることにした。

Charge Forceは、バッテリー内蔵ケースのJuice Pack(99.95ドル)、ワイヤレス充電ベース(39.95ドル)、車のエアコン吹き出し口に取り付けるベントマウント(59.95ドル)そしてデスクマウント(59.95ドル)でフルラインナップを構成している。節約したい人は、129.95ドルでJuice Packとワイヤレス充電ベースのセットも購入できる。

しっかりしているが大きすぎて無骨なケース

Mophie's desk stand looks fantastic, and can be turned sideways for Netflix binging on the move.

Mophieのデスクマウントは見た目も良く、横に向けてNetflixを楽しむこともできる。

アップデートされたJuice Packは、携帯電話の電池の持ちを向上させるのには素晴らしい製品だ。私の携帯電話を充電が空になった状態からでも、75%くらいまで充電することができ、これまでこの製品に救われたことが何回かある。また、Juice PackはQiとPMAどちらのワイヤレス充電規格にも対応しているので、カフェや車の中にワイヤレス充電ベースをみつけたら、このケースが使える可能性が高い。なんとも気が利いている。

私の携帯電話の充電が空になるのを救ってくれる以外の点では、私はこのケースがあまり好きではない。iPhone 6 Plus自体が持て余すほど大きいのに、Juice Packでさらに幅、高さ、厚み、そして言うまでもなく重さが加わり行き過ぎな感がある。実際、Juice Packで重くなりすぎて、Mophie製品に取り付けられた磁石が携帯電話を所定の位置で上手く支えきれないほどだ。

そして、Juice Packは全てのポイントで分厚すぎる。ヘッドホンの差込口はかなり奥まった所に入り込んでしまうため、私の持っているヘッドホンはどれもケースに同梱されたアダプター無しには装着出来なかった。また、ミュートスイッチも私のずんぐりした小さな指では動かせなかったので、試してみてほしい。最終的にペンを使わないとミュートのON・OFFは切り替えられなかった。これは私たちの望む未来の姿ではないだろう。

私のJuice Packに関する最後の不満は、ケースについているのがマイクロUSBのソケットだということだ。まぁ確かにマイクロUSBケーブルは、Lightningケーブルよりも安いし簡単にみつけられるが、私は既にLightningケーブルを家や車、オフィスの至るところに置いているので不便に感じている。さらに、私は他にもOsciumのオシロスコープのように日常的に使っているアクセサリをいくつか持っているが、いちいちケースから出さないといけないのが不便だ。

オフィスや移動中でもワイヤレス充電

Wireless life is pretty sweet.

ワイヤレスライフは結構いい感じだ。全部自分が思った通りだと良かったんだが。

不満は置いておいて、ワイヤレスなライフスタイルにはすぐに慣れることができた。充電ベースは、Juice Packを充電し始める前にちゃんと携帯電話自体を充電するので、携帯電話を充電ベースに載せるのを習慣づけておけば、常にフル充電された状態で外出することができる。

デスクマウントも良い感じで、電話がかかってくればすぐにとることができるし、携帯電話を2つ目のスクリーンとして使うこともできるので、例えばTwitterの確認などに便利だ。さらにデスクマウントは、携帯電話上でビデオを見たいときなどのため、横向きに回転できるようになっているのが素晴らしい。残念ながらデスクマウントは、重い携帯電話とケースを所定の位置に支えられる程しっかりしていないため、スクリーンが自分の顔へ向いた状態にセットしようとしても下を向いてしまっていた。

いずれにしろ、私は普段車の中で磁石式のマウントを使うため、ベントマウントに一番期待していた。Bluetoothを使って携帯電話を車に接続すれば、即座に携帯電話をマウント上に置いて充電し、そのままにしておけるので最高だ。特に、短距離を色んな場所に止まりながら運転することが多い人にはおすすめ。

しかし、残念ながらベントマウントの磁石も携帯電話とかさばったJuice Packの重さに耐え切れるほど吸着力が強くなかった。いつものように携帯電話を横向きにして使おうとしたが、道路のちょっとしたデコボコの上を通ると、携帯電話が動いてしまうこともあり(さらに携帯電話がマウントから落ちてしまうこともあった)使いものにならなかった上、これでは安全上も問題があると言える。予め言っておくと、問題の一部は13年選手でサスペンションが固くなってしまった私の車にもあると思うが、それでもこれまでつかっていたベントマウントでは同じような問題はなかったので、Juice Packの重さが原因だと感じてしまう。

携帯電話を縦向きにすれば、ベントマウントは問題なく機能するが、いつ携帯電話が落ちてしまうか心配で結局ベントマウントを使うのをやめてしまった。安全第一といったところだ。

The charging pad and battery case kit will set you back $129.95 together.

ワイヤレス充電ベースとバッテリーケースのセットは129.95ドルと購入を思いとどまらせてしまう程の価格。

ワイヤレスは最高だけど…

Charge Forceシリーズのレビュー結果を総合的に見て分かったのは、私がワイヤレス充電のアイディアを本当に気に入っているということだ。ただ、私はMophieがワイヤレス充電機能と磁石式のマウント部だけを備えた、バッテリーが内蔵されていないケースを販売することを祈っている。というのも、私が経験した問題のほとんどがそれで解決する気がしているからだ。

究極的には、それぞれの携帯電話の使い方次第で、Charge Forceシリーズの価値も変わってくる。

それでも価格については物申さなければいけない。Juice Pakcと充電ベース、デスクマウントとベントマウントのフルセットを買おうとすると、購入をためらってしまうほど高くなるし、私にはその価値があるようには感じられない。私は完全なガジェット狂でありワイヤレス充電が大好きだが、そうでなければ同じ価格で何本ものLightningケーブルともっと容量のあるモバイルバッテリーを買うことができる。

思いがけない出来事に我慢できるのであれば、Mophieのワイヤレス充電システムは素晴らしいオプションだと言える。しかし、私はそれほど多くの人がこれだけの金額を払って、時々携帯電話をケーブルに繋がなければいけないという、比較的小さな問題を解決しようとするとは思えない。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

AppleのiPhone 7 Proにデュアル・カメラ搭載、イヤホン・ジャックは消えるとの情報

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「噂の渦巻くく国」へようこそ。われわれは日々煙をかき分けてその裏に本当に火があるものかどうか確かめようと努力している。今回のテーマは新しいiPhone 7 Proだ。 AppleがiPhone 7、iPhone 7 Plusと同時に開発中とされるiPhone Proには背面にデュアル・カメラが装備され、下部にApple独自のSmart Connectorが搭載されるという。

Nowhere Elseに掲載された3モデルを並べた写真を観察すると、iPhone 7 PlusはiPhone 7にそっくりな拡大版のように見える。しかしiPhone 7 ProはiPhone 7 Plusよりも強化されたモデルのようだ。

iPhone 7 Proの外観だとする写真がリークしたのはこれが初めてではない。先月もNowhere Elseは中国の修理ショップが次世代iPhoneの部品して公開した3種類の部品の写真掲載し、新製品には新しい機能が追加されるようだと示唆した。

Appleのアナリストして実績のあるKGI SecuritiesのMing-Chi KuoはiPhone 7 Plusはデュアルカメラを備えるだろうと早くから予想していた。今回発表された写真からすると、 iPhone 7にデュアルカメラが装備されないのはMing-Chi Kuoの予想どおりだが、デュアルカメラを搭載するのはiPhone 7 PlusではなくiPhone 7 Proだということになる。

ではなぜAppleは背面カメラを2台にするのだろうか? ひとつは背景ボケの実現だ。 LinXは2台以上のカメラをシームレスに連携させるハードとソフトを統合したシステムを開発している。このデュアルカメラ・システムにはさまざまな画質改善能力があるとされるが、その一つが焦点距離を再構成することによる背景のボケだ。絞りを開くと背景をきれいにボケさせることができるのが一眼レフが現在も好まれている理由の一つだ。

またデュアルカメラ・システムは低光量時の画質改善にも役立つ。解像度やHDR効果を高めるのにも有効だ。デュアルカメラ・システムは、Lytroカメラで撮影した場合のように、前景、後景のどちらをボケさせるか撮影後に決定することも可能にする。

iPhone 7 Proとされる写真を観察すると、背面下部にiPad Proに搭載されているような磁気吸着式のSmart Connectorがあることに気づく。これによってキーボードなど各種アクセサリーを接続することが可能になる。iPhone 7 Proの場合、Appleは拡張バッテリーを装備したケースの接続にこのコネクターを利用するかもしれない。

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これと別に、 これこれこれこれと都合4つもiPhone 7だとする写真がリークされている。中にはよくできたフォトショップ加工もあるかもしれないが、どうやらiPhone 7の外観はこういうものになるらしい。

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  3. iphone-7-couleurs-03.jpg

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リーク写真によると、iPhone 7の外観は四隅のエッジが丸められたデザインのようだ。背面は現行どおりアルミのようだが、3つの大きな違いがある。

アンテナの線はややデザインが変わり、全体がスマートに見える。また筐体がアルミの一体成型であるという印象が強くなった。

カメラの突起はずっと大型になった。これはおそらくカメラがアップグレードされたことを意味するのだろう。大型レンズは低光量時に威力を発揮するはずだ。

残念ながら、ヘッドフォンジャックはなくなったようだ。ヘッドフォンジャックを利用していたユーザーはアダプタが必要になる。MacRumorsによると、Appleはダミー企業を通じてAirPodsというワイレス・イヤホンの商標を得ているという。偶然というにはできすぎのようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

任天堂、海外版ファミコン、NESをアメリカで復刻へ―スーパーマリオ、ゼルダの伝説など30ゲームをバンドル

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絶好調のときにはさらに人気を高めるようなアイディアが出てくるものだ。Pokemon Go現象を巻き起こし株価が急上昇中の任天堂は一時代を象徴したクラシックなゲーム専用機、NES〔ニンテンドー・エンタテインメント・システム〕を復刻することを発表した

新しいNES Classic Editionは11月11日から59.99で発売される。ただしオリジナル版にくらべて大きな違いもある。新しいNESには30のゲームがインストールずみだ。これにはSuper Mario Bros. 1、 2、 3、The Legend Of Zelda、Punch Out、Final Fantasy、Donkey Kong、Bubble Bobbleなどのアイコン的ゲームが含まれている。また筐体のサイズもやや小さい。任天堂では「ミニ・レプリカ」と呼んでいる。また今の時代に合わせてHDMIケーブルによる接続がサポートされている。

ひとつ注意すべき点がある。この復刻版の発売は今のところアメリカ市場限られるらしい〔日本版:NESはファミコンの海外市場向けバージョン。ファミコンの復刻については現在のところ情報がない〕。ただしまだわれわれは確認が取れていない。

もし読者が昔からの任天堂ファンなら(私がそうだ!)、あるいは友達にそういうファンがいるなら、今年のクリスマス・プレゼントに最適だ。もちろん発売から6週間も買うのを我慢できるなら、だが。オリジナルのファンにせよ、後でファンになったユーザーにせよ、これは大いに魅力を感じる商品だろう。特に今回のバージョンは2人ゲーム用の追加のコントロール・パッドが9.99で手に入ると任天堂は説明している。NES ClassicのパッドはWii U、Wiiでも使える。

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Nintendo of Americaのプレジデント、 COOのReggie Fils-Aimeはプレスリリースで、「〔今回の製品は〕年齢を問わずすべての人々に任天堂の出発点であるシステムを再訪し、なぜ任天堂のファンになったのかをあらためて実感してもらう機会を与えるはずだ」と述べている。

Fils-Aimeはまた「復刻版のNES Classic Editionはオリジナルのニンテンドー・エンタテインメント・システムをプレイしたことを覚えているユーザーに理想的だ。この復刻版はノスタルジーを次の世代のゲーマーに伝えていく〔のにも役立つ〕だろう」とも書いている。

いや、まったくそのとおりだ。

このところ過去の栄光の上に眠っていた感のあった任天堂にとって、今年は積極的方向への大きな変身の時期となった。任天堂はついにモバイル・アプリのソーシャル・ゲームをリリースさらにいくつか発表)した後、 Pokemon Goをスマッシュヒットさせた。また 次世代ゲーム・プラットフォームのNXが近く発表される。そして今回はNESが復活した。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ドローンでフェレットを救え―魚類野生生物局、ワクチンを塗ったM&Mキャンデーをモンタナ州で空中散布へ

It's the first time that I really can get such a cute ferret portrait!

いささか奇妙に聞こえるが興味あるテクノロジーの応用だ。アメリカ魚類野生生物局(FWS=U.S. Fish and Wildlife Service)はモンタナ州の僻地に住む絶滅危惧種のクロアシイタチ(フェレット)を救うために ドローンでM&Mキャンデーを散布することを計画している。

このイタチの主たる餌はプレーリードッグだが、その数が山林ペスト(sylvatic plague)のために激減している。この伝染病は1800年代にカリフォルニアに持ち込まれたネズミとノミによって媒介される。

これまで生物学者のチームは、一定のルートを徒歩で進みながら山林ペストのワクチンを塗ったキャンデーを撒いてきた。これは9-10メートルおきにワクチンを落としていくため、きわめて時間を要し、効率が悪い作業だった。チームは1時間に150から300粒ほどしか散布できなかった。

しかしFWSはドローンがきわめて効率的な散布装置になると気づいた。FWSが策定した計画によると、ドローンを用いることによって毎年1万エーカーの地域 を処理でできるとい。ドローンの操縦と空中散布はは民間企業に委託される。ドローンはプレーリードッグの生息地の上空を飛び、毎時最大3000個のワクチンを撒くことができる。これは人力の10倍から20倍の効率だ。

それではM&Mはなぜ必要になってくるのだろう? ワクチンはピーナツバターと混ぜられてM&Mに塗布される。The Guardianの記事によるとプレーリードッグはなぜか特別に.このチョコレート・キャンデーを好むのだという。

使用されるドローンの機種は決まっていないが、散布はこの目的のために改造した魚の餌のディスペンサーが用いられるはずだ。このディスペンサーは空中でワクチンを発射する。

この計画はまだ関係機関の最終的承認を受けていない。しかしこれまでに検討されたワクチン散布方式のなかで格段に効率的なのは間違いない。モンタナでのドローンの使用が成功を収めたら、野生動物を救うためのワクチン散布の標準的な方法になる可能性がある。

Featured Image: Tambako the Jaguar/Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Eyefluenceは視線でコンピュータを制御するヘッドセットを開発中

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見つめるだけでコンピュータを操作できたら便利だろう。簡単にいえばこれがEyefluenceのビジョンだ。このシリコンバレーのスタートアップはハンズフリーのコンピュータ・ナビゲーションを開発中だ。

Eyefluenceのチームがテストしているプロトタイプは、一種のフェイス・コンピュータで、拡張現実メガネにカメラが装備されている。このカメラからの情報でユーザーが画面のどこを見ているかを判断する。ユーザーはアイコンを見るだけでクリックすることが可能だ。

これまで固く秘密を守っていたチームはTechCrunchにテクノロジーの一端を公開し、デモを見せてくれた。上のビデオにもあるように、この製品は一般ユーザーのショッピングやメッセージ・アプリでの会話(「アイ・メッセージ」と呼びたいのだそうだ)にも利用できる。

このテクノロジーは「思考同様に速く動く」とファウンダー、CEOのJim Marggraffは言う。他の視線追跡テクノロジーと異なり、Eyefluenceは「作動のためにいちいちウィンクする必要も、結果を待つ必要もない」ということだ。

Eyefluneceはカギとなるのはバイオメカニクスのノウハウだと強調する。Eyefluenceのデバイスは「視覚と脳を直結させた最初のユーザー・インターフェイス」を実現しているとMarggraffは述べた。

Eyefluenceのビジネス・プランは、有力企業、ブランドの新製品にこのテクノロジーを組み込ませることだが、それがいつ、どのように実現するかという詳細を明らかにすることは避けた。Marggrafは「われわれヘッドマウントディスプレイの有力メーカーと協力して作業している」とだけ述べるにとどまった。

だが、このテクノロジーを必要とするユーザーの数は多く、それに適した製品も多数が登場するだろうという。Marggraffは「デスク以外で活動する職業人は4000万人おり、そのユースケースは建設現場から病院の手術室まで無数に考えられる」としている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

フォトシンスの新スマートロック「Akerun Pro」、交通系ICカードでの開錠・施錠にも対応

フォトシンス代表取締役社長の河瀬航大氏

フォトシンス代表取締役社長の河瀬航大氏

スマートロック「Akerun」シリーズを開発するフォトシンスは7月7日、オフィスや民泊物件などでの利用を想定して機能を強化した新プロダクト「Akerun Pro」を発表した。7月23日より契約者に対して順次発送を行う。本体価格は無料で、月額9500円のレンタルプランでのみ提供する。フォトシンスでは3年間で1万台の販売を目指す。

まずは従来のAkerun(7月7日開催の会見では「Akerun One」と呼ばれていたが、サイト上の表記に合わせて「Akerun」としている)についてご紹介。Akerunは2015年3月に発売された後付け型のスマートロック。一般的なドアの内側についた錠前の上に粘着テープで本体を貼り付けることで、専用アプリを通じた開錠・施錠が可能になるというものだ。

Akerun Proはこの従来機と比較して、バッテリー容量を2倍に拡大。またバッテリーに加えてACアダプタによる給電(停電時などはバッテリー駆動に切り換え可能)にも対応した。開錠・施錠速度は15倍にスピードアップしている。僕はこれまで従来機でのデモを何度も見る機会があったが、正直スピードの変化には驚かされた。

「Akerun Pro」のデモ

「Akerun Pro」のデモ

Akerun Proは本体に加えて、NFCリーダー(室内用と室外用の計2台)、ドアセンサーとBluetoothで接続して動作する。この組み合わせによってSuicaやPASMOをはじめとした交通系ICカードをはじめとしたNFC対応ICカードを使った開錠・施錠が可能になる(NFC搭載スマートフォンは非対応)。また専用のクラウドサービスで鍵や入退室の管理などもできる。ICカードを元にした勤怠管理なども実現している。

APIを提供することで、外部サービスとの連携も可能だ。例えば「その日最初の出社」を検知してオフィス全体の電気を付ける、「その日最後の出社」を検知してオフィスの電気を消す、なんてことも可能になる。

フォトシンス代表取締役社長の河瀬航大氏はAkerunについて「スマートロック」ではなく、「スマートロックロボット」だと強調した(ついでに言うと配布された資料にも「スマートロックロボット」と表記するよう指示があった)。例えば本体のボタンを押してドアを開錠したとき(内側からのみ本体操作で開錠可能)に本体スピーカーで雨が降っていることを知らせる、緊急地震速報をもとに自動開錠を行うといったことを実現するという。「(Akerun Proが)人間がすべきではない煩わしい仕事を奪う。クリエイティブな仕事ができるようにする」(河瀬氏)

フォトシンスでは3年間で1万台の販売を目指す。なおAkerun Proはレンタルでのみの提供となるが、個人利用などを想定して従来機も併売するとしている。

Hyperloop One、ヘルシンキ/ストックホルム間340kmを30分で結ぶ真空ポッドシステムを提案

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Shervin Pishevarのスタートアップ、Hyperloop Oneは新たな記録を打ち立てた。といって先日のネバダの砂漠での実験線の成功ほど華々しくはないだろうが、ビジネス・プランを提案した。

Gizmodoによればビジネス・プランはエンジニアやコンサルタント企業のKPMGと提携してフィンランドのヘルシンキとスウェーデンのストックホルムをポッド式のHyperloop交通システムで結ぶ計画を投資家に説明するものだ。

Hyperloop Oneのプレゼンはシステムと投資の両面を説明するものだったが、 その中には2都市を結ぶ現在の交通ルートが3時間かかっているにのに対して、新システムが実現すれば30分に短縮されること示したスライドがあった。3時間という空路の所用時間には都心と空港の移動に通常必要とされる時間が含まれている(遅延や乗り遅れなどの障害なしの場合)。これに対してHyperloopは出発から到着まで正味28分となっている。

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Hyperloopシステムに馴染みがない読者のために説明すると、これはもともとイーロン・マスクが発案したテクノロジーで、減圧したチューブの中を高速でポッド式の乗客カプセルを走らせる新しい交通システムだ。真空に近いチューブの中は空気抵抗がゼロに近い。磁気浮上と組み合わせることによって大幅に抵抗を軽減し、従来の交通方式の速度限界を大幅にアップすることができるとされる。マスクは発案者ではあるものの、このシステムに割く時間がないとして、自身では実用化を手がけないと述べている。

PishevarのHyperloop Oneはマスクを継承してこのアイディアの実現を図るものだ。同社は上で触れたように、この5月、ネバダの砂漠で小規模ではあるが技術的には大きな達成である試験線の運転に成功している。またほぼ同時期に8000万ドルに資金調達し、社名もHyperloop TechnologiesからHyperloop Oneに改めた。最近同社は大規模なリストラを経験し、CTO、共同ファウンダーのBrogan BamBroganが離任している。

今回発表された案は計画の細部まで固めたものではない。しかし大まかな建設費用は計算されており、210億ドル〔2.1兆円〕をやや超える程度だという。年間の利益が8億8500万ドルと推計されており、これが正しければ建設費の回収にはそれほど長期間を要しない(国際的な公共交通システムの建設としては、という但し書きがつくが)。【略】

Hyperloop Oneの計画にいくらかでも実現の可能性が含まれるとしたら、われわれは「都市圏」という言葉の意味を考え直す必要が出てくるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Bose、子供用にBluetoothスピーカー組み立てキットをリリース

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Boseは、実用性が強調されることの多いBluetoothスピーカー市場に、DIYキットを投入することにしたようだ。本体は小さいながら、エレクトロニクスの不思議を十分に感じられるキットに仕上がっている。この「Speaker Cube」が、Bose社のBOSEbuildシリーズの第一号プロダクトとなる。組み立てに必要なパーツはすべて同梱されており、また詳しい組み立て説明書も用意されている。

もちろんカスタマイズも意識されている。たとえばカバーやカラーライトの色を変更して、自分仕様に仕上げることもできる。もちろん(きちんと組み立てれば)既存のBluetoothスピーカーと同様の機能を備えている。

(訳注:上のビデオを見てとても欲しくなりました)

本プロダクトは学校外に広がりつつあるSTEM教育の波に乗ろうとするプロダクトだと位置づけることができる。対象年齢は8歳以上となっている。the BOSEbuildのサイトより、149ドルで購入することができる。

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(翻訳:Maeda, H

Xiaomiの最新製品は折りたたみ式電動自転車―スマート機能を備え、450ドルと価格も手頃

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中国のXiaomi〔小米〕が売っていないものなどあっただろうか?  低価格、高品質のスマートフォンの販売がいちばん知られていると思われるが、この会社はスマート炊飯器を売りだしたのに続いて、最近、ドローンの製造に乗り出すことを発表している。そのXiaomiが電動自転車を作る計画を明らかにした。

新製品はMi QiCYCLE Electric Folding Bikeと呼ばれ、名前のとおり、折りたたみ式電動自転車だ。大きな 特長の一つは低価格だ。動力は250W、36Vの電気モーターで、 Panasonicのリチウム・イオン電池を20個使用している。この電池はTeslaに用いられている。電池の制御システムはXiaomiが独自に開発したものだ。同社によれば1回の充電で約45km走れるという。

この自転車は通勤など都市内で近距離の移動を必要とするが、電動スケートボードはさすがに使いたくない層の強い関心を呼び起こすだろう。この種の電動自転車は中国だけでなくアメリカでもよく見かけるようようになった。ただしXiaomiではこれまで電動自転車ではなく、独自の電動スクーターをこの種の目的のために販売していた。

Xiaomiの製品であればそうだと期待されるとおり、電動自転車も「スマート」だ。つまり、専用アプリが付属し、各種の情報(スピード、距離、消費カロリー、等々)を表示してくれる。またのGPSによる自転車の移動の軌跡も記録される。それにとどまらず、XiaomiによればIDbikeトルク計測メソッドというシステムも備えている。 これはセンサーが感知したデータによってアシスト出力を調整するもので、ユーザーは息を切らすことなく一定の速度を維持できる。

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先日発表されたMiドローンと同様、この自転車は当初、Xiaomi内のMiホーム・アプリ事業部でクラウド・ファンディングにより製造される。つまり所定の予約数が確保されるまで実際の製造は開始されないということだ。これはKickstarterのシステムのXiaomi版と考えればよい。ユーザーが必要な金額の投資を約束〔プレッジする〕ことが製造開始の条件となる。

Xiaomiの電動自転車の価格は当初、 3000人民元と設定されているが、これは455ドル前後となる。またXiaomiの通例で、最初の出荷は中国国内に限られる。この製品は同社がMiエコシステムと呼ぶハードウェアを中心にしたサードパーティーと提携するマーケティングの一環だ。これまでもXiaomiはサードパーティーにOEMさせた製品をMi.comサイトなど自社の流通チャンネルで販売するという方法を取ってきた。Miエコシステムはこの手法をさらに多様な製品に拡大するもので、この自転車がその最初の例となるようだ。

〔日本版〕外観、機能が電動アシスト自転車に似ていても日本の公道を走れるかどうかは、国民生活センターが公開している情報(PDF)など参考に確認のこと。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

NASA公認のNASA app、iOS・Android版に続きApple TV版もリリース

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カウチポテト派の宇宙ファンに朗報だ。NASA公式の宇宙コンテンツ満載アプリケーションのApple TV版がリリースされたのだ。

これまでもiOSやAndroidデバイス用のアプリケーションがリリースされていた。ロケット打ち上げやプレスカンファレンスの様子をビデオで見たり、あるいはSpace Station関連の膨大な写真を見ることができるものだ。これがApple TV版となり、スマートフォンをあれこれ操作せずともNASAからのコンテンツを楽しめるようになったのだ。

「最新版のApple TVをお持ちの方なら、私たちの提供する写真、ビデオ、ミッション情報、NASA Televisionなどのコンテンツを、家族みんなで、大画面でお楽しみいただけるようになりました」とNASAのコミュニケーション部門にてアソシエイトアドミニストレーターを務めるDavid Weaverは言っている。これは確かに面白そうだ。

ISSからのライブ映像を流し続けるような番組も提供されるようになるかもしれない。テレビをつけっぱなしにして、リアルタイムで宇宙空間を見つめることができるようになるわけだ。この魅力に対抗できるテレビコンテンツはさほど多くないのではないかと思うが、どうだろうか。

アプリケーションはApple TV向けアプリケーションストアで入手できる。NASAによるこちらの記事にも、各デバイス向けアプリケーションへのリンクが掲載されている。

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(翻訳:Maeda, H

サブウーファーをウェアラブル化したBasslet、Kickstarterキャンペーンを展開中

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SXSW 2016にて、サブウーファーをウェアラブル化したBassletのプロトタイプに触らせてもらう機会があった。開発したのは、ベルリンのスタートアップであるLofeltだ。率いるのはCEO兼共同ファウンダーであるDaniel BüttnerおよびCTO兼共同ファウンダーのGwydion ap Dafydd(それぞれAbletonとNative Instrumentsを率いていた経験をもつ)だ。最初はほとんど興味を持っていなかったのだが、使ってみると返すのを残念に感じてしまった。

音楽を聴いたり、あるいは音楽を奏でる際にこのデバイスを使うと、低音域の音が鳴るのに応じてバイブレーションするのだ。最長で6時間利用することができるそうだ。もちろん外部に音漏れするようなことはない。

わたし自身もベースを弾いたりするので、低音域への意識は過剰気味であったりするかもしれない。しかし部屋の中や車に何台ものサブウーファーを用意して悦に入るようなタイプではない。

そんな私がこのBassletを使ってみると、まずは慣れるのに少々時間がかかった。腕に装着して音楽を聴いてみると、バイブレーションの激しさが気になってしまったのだ。しかし音楽に同期するバイブレーションを感じるうちに次第に慣れてきて、腕に与えられる振動ではなく、音楽のもたらすバイブレーションに感じられるようになってきたのだ。つまりBassletが、バイブレーションを感じる「感覚」を変化させたわけだ。

もちろん、クラブやコンサートに出かけるような感覚が得られるとは言わない。そうした場所における、スピーカーが会場の空気を震わせる感覚というのは独特のものだろう。しかし音楽を「体感」することができるようになるし、なんといってもデバイスの小ささが大きな魅力だ。

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このデバイスを装着してしばらく音楽を聴くと、Bassletなしに聴く音楽が「物足りない」ものにも感じられる。

実はこれまでにもSubPac(バックパック型のサブウーファー)などを試してみたことはある。なかなか面白いデバイスではあったが、サイズの大きさもあって、家庭で音楽を楽しんだり、あるいはゲームをするときに使うものだと感じていた。このBassletはモバイルを強く意識し、音楽ファンに新しいエクスペリエンスを提供しようとするものだと言うことができると思う。

「LoSoundエンジン」なるものを搭載し、10-250Hzの低周波数に反応するのだとのこと。試させてもらった段階ではプロトタイプのものではあったが、特許申請中であり、今のところは名前も明かせないものの、いくつものゲーム関連企業からパートナーシップの申し入れが届いているのだそうだ。さらに自動車関連からの問い合わせもあるのだとのこと。

とりあえず単体でみた場合、「誰もが欲しがる」デバイスではなさそうだ。しかし音楽好きには十分受け入れられそうだし、ゲームマニアにとっても面白いデバイスと注目されそうだ。

ロックンロールを何100曲も演奏してきた経験から思いついたのだが、ひどい音響空間の中で演奏する際に、バンドメンバーがこのデバイスを装着してリズムを外さないようにするという、実際的な用途にも使えるのかもしれない。

本デバイスは現在Kickstarterキャンペーンを展開中だ。ただしHorizon Venturesからも資金を調達していて(額は未公開)、2017年の第1四半期中にシリーズAを実施する予定もあるのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H

赤ちゃんの睡眠でお悩みなら「Nanit」にお任せ

nanit

もしシンプルなカメラが捉えた映像を機械学習が分析して、フェンスに近づいてくる人物の警戒レベルを教えてくれるとしたらどうだろう。もし同様にして食料品店の売り場で買い物をしている人の行動を分類できるとしたら?例えば、買う気があるのか、決断停止中か、はたまた探しているものをちゃんと見つけられているのか。画像認識と解析速度の向上のおかげで、単に観察するだけではなく、人間の行動を分類できるスマートカメラはモノのインターネットの次のステップなのかもしれない。

Nanitはそう言った市場に進出した最初の企業の1つだ。Dr. Assaf Glazerは、自分自身が父親でもあるが、彼と彼のチームは親にとって最も大変な仕事の内の1つ、つまり赤ちゃんが夜しっかり寝るようにすること、が少しでも楽になるようにすることを目標に掲げている。

Nanit Product

カメラをベビーベッド上に固定するには3オンスのカメラを10.5ポンドのスタンドに取り付ける。アカデミアとコネクションのあるテクノロジー系スタートアップは往々にして、最適なニッチ市場を見つけ出したり一般の消費者にテクノロジーを分かりやすく説明する点で苦労することがある。Glazerは200以上ものデザインを検討し独自性のあるデザインを採用した。睡眠不足の親は装置を充電したり電池を替えたりといったことに煩わされることはない。この低電圧で動く装置に関しては、ただ壁のコンセントに挿すだけで良い。

NanitのアプリはオプションのNanit Insightsを付けることで赤ちゃんの睡眠パターンの分析を行い、直感的に理解出来るカテゴリーに分類し、例えば睡眠中の乳児の動きをヒートマップで表示したりしてくれる。残念ながら、そう言った解析オプションを付けない場合は、Nanitはベビーベッドからの映像のライブストリーミングにしか使えない。Nanit Insightsは4つの主要な睡眠測定値について色別に可愛くラベル付けして表示してくれる。それらは、睡眠パターン、親がベッドに来る回数、寝つき、そして睡眠時間だ。

コンピュータ科学的に言えば、Nanitは機械学習を一般家電に応用した点が謳い文句だ。一般にこのような画像解析では、ほとんどの場合で変数の数が膨大になり、行動解析はほとんど不可能となる。幸運にも、Nanitの開発チームにとって、ベビーベッドのマットレスのサイズはほとんどが似たり寄ったりだ。そのおかげで、カメラの変数が標準化できるのでコンピュータはその空間を小さなサイズに分けることで正確な分析が可能になった。

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Nanitのベビーモニターの箱を開けると、まず簡単な機械のキャリブレーションをする必要がある。それが終わって一旦カメラをスタンドに設置するとシステムを調整する必要は二度とない。

加えて、Nanitには便利な夜間灯、ホワイトノイズや様々な自然の音を流してくれる装置、ケーブル管理システムが付属する。睡眠以外にも、赤ちゃんモニターは湿度、温度、音、動きを測定、記録可能だ。

Nanitに投資しているのはUpfront VenturesからMark Susterがリードを務め、その他RRE、645 Ventures、Jacobs Technion-Cornell Institute、Flex、Jerry Yang’s AME Cloud Venturesが参加している。同社はこれまでシードラウンドで660万ドルの資金を調達した。

このスマートベビーモニターの市場は活発な状況が続いている。OwletMimoSproutlingなどの会社は乳児用ウェアラブル機器を製造しているが使える部品やセンサーには制約がある。親の多くは自分の子供の服にトータルでアップルウォッチにも相当するものを埋め込もうとは思っていない。また、Dropcamのような装置は行動分析まではしてくれない。Dropcamでできるのはライブ映像を中継してピクセルの情報として他の機器上で表示することだけだ。Nanitのベビーモニターを使えば、新しいセンサーを増設することなく新たな分析機能を追加することが可能な点がとても強力だ。Glazerのゴールは、Nanit Insightsをさらに改良することで、データに基づきその家庭に最適なペアレンティングのアドバイスを提供することだ。

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ただ、行動科学に興味がある人はNanitのベビーモニターを面白いと感じるかもしれないが、この装置が親に情報を与えるだけでなくその行動にも影響を及ぼし得るという可能性を考えることはとても重要だ。

Nanitが子育てに良いとされている慣行に影響を与えるかもしれないと考えるきっかけになったのは、子供が一度起きてから再びどれだけ自分だけで寝付くことができるかがNanitで測定可能になったことが発端だ。この知識があれば、子供が起きても、特に必要がなければベビーベッドに急行することはないし、逆にベッドに行ってしまえばさらに子供を起こしてしまうことにつながる。

Nanitは本日よりインターネットによる直販での先行販売を開始する。同社は最初の1万5000台を、消費者の手に届くまでの時間を短縮すべくアメリカ国内で製造する予定だ。その後、生産拠点は国外に移転する予定だ。

先行発売は279ドルでNanit Insights1年間のサブスクリプションを50ドルで付けることができる。先行販売期間終了後はベイビーモニターが349ドル、Nanit Insightsは100ドルとなる。Nanit Insightsのオプションの更新にあたっては30日間考慮する期間が与えられる。

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(翻訳:Tsubouchi)

VRスケートボードがE3に登場

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筆者のスケートボード歴は、人に言いづらい程度には長いのだが、それでも手すりから手を離せなかった。仮想現実世界で経験する方向感覚の喪失のせいにしておこうと思うが、単純にE3のにぎわいの中でスケートボードシミュレーターから無様に落っこちる不安があったせいもあるだろう。

この展示は、SamsungのGear VRヘッドセットの販促のために、カナダのハードウェア企業D-Boxが同社のメカニカルシステムを使用してロングボードでのダウンヒル体験をシミュレートするものだった。

「要は、板の下に電気機械式のアクチュエータがあって、コンテンツと同期することで地面の質感やカーブの感覚が得られるのです」と、D-Boxのセールス担当VPであるYannick Gemme氏はTechCrunchに対して語った。「すべてのキューは、D-Boxがリアルタイムに生成するので、プレイヤーもアクションの一部になります」

 

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E3のような展示会場でゲームに没入することには抵抗感もあるが、D-Boxによるビデオとインタラクティブな体験のマッチングは、砂利道のガタガタする振動に至るまで実に見事な仕上がりだった。感心するような体験ではあるが、私たち(つまり、大量の車やプライベートジェットを所有していたり、自分の名前にちなんだステーキがあるような人たち以外の一般人)にとっては、手が出る値段ではない。

「D-Boxは、消費者向け製品の開発に取り組んでいます」と、Gemme氏は言う。「お茶の間にVRが導入されれば、映画鑑賞であれゲームであれ、D-Boxが欲しくなるのが道理でしょう。ヘッドセットを装着すれば、世界の中に入り込めるのですから」

その時代が来るまで、実際に体験するにはゲームセンターやE3のような展示会に行くしかなさそうだ。

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(翻訳:Nakabayashi)

Apple TVのさらなるSiri統合とシングルサインイン

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AppleのシニアバイスプレジデントのEddy Cue氏は、同社の開発者会議WWDCで、Apple TVを支えるOSにマイナーアップデートを行うことを発表した。

折に触れてAppleは「テレビの未来はアプリにある」としているが、今回のアップデートもその方向性を強めるものだ。より多くのアプリが登場し、Apple TVで簡単に使えるようになる。

Apple TVは、お気に入りのビデオチャンネルにアクセスするために、初めてストリーミングメディアプレイヤーをセットアップすることでより大きな課題を解決しようとしている。また、「シングルサインオン」という機能を導入し、所有者が1度ログインすれば、すべてのネットワークにアクセスできるようになる。この機能は、iOSにも導入されるという。

さらに、Apple TVとSiriの統合レベルも高くなる。SiriでYouTubeを検索できるようになるので、ユーザーは 「YouTubeでSteph Curryの3ポイントシュートを検索」あるいは「YouTubeでLeBron JamesがDraymond Greenをまたいだところを検索」などと言えるようになる。これまで、Siriの検索対象はApple TVアプリの同社製品に限られていた。

今朝方のCue氏の発表によると、Apple TVにはこれから数週間のうちにSling、Fox Sports Go、さらには100局以上のテレビ局を擁するフランスのMolotovなどの新しいアプリが利用できるようになるという。

本日行われたtvOSデモの開発者向けプレビューは、秋に消費者向けに公開予定だ。

Tim Cook氏は、tvOSが本日アップデートが行われたwatchOS、iOS、OS Xなどと並ぶAppleの主要なプラットフォームの1つであると強調した。

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(翻訳:Nakabayashi)

AppleのWWDC 基調講演の内容予想

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サンフランシスコで現地時間13日10時(日本時間14日午前2時)にApple毎年恒例の開発者会議が始まる。例年通り、昔ながらの基調講演では、同社が秘密にしてきたことも、それほど秘密でもないことも取り混ぜて発表される。以下に私が予想する内容をまとめた。

カンファレンスの大部分は、iOSとOS Xのアップデートに関するものになるだろう。通常、Appleは特に重要な機能をWWDCで紹介する。その後、開発者たちはベータ版にアクセスできるようになり、9月には最終版が出荷されるのである。

まずiOS 10を取り上げてみよう。噂によれば、Appleはデフォルトアプリ用の新しいダークモードと内蔵アプリを非表示にする方法を発表するらしい。また、HomeKit対応アプリのすべてを制御する新しいホームアプリ(HealthKit対応アプリ用のHealthアプリのようなもの)も十分に考えられる。

iPhoneの暗号システムに関するFBIとの攻防を受けて、Appleは同様のケースの再発を回避したいと考えている。そのために、 AppleはiOSのセキュリティを高めて、iPhoneのアンロックに関して自社がFBIに協力する能力自体を持てなくする可能性もある。

他にありえそうな変更の1つが、もう何年も手つかずになっている電話アプリの改善だ。連絡先が「取り込み中」ではなく、電話をできる状態か確認する方法が発表されるかもしれない。あるいは、ボイスメールをほかのiOS機器やOS X機器と同期する方法を模索しているかもしれない。

通信機能といえば、最近噂になったのが、AppleがiMessageをAndroidで利用できるようにするという話題だ。もしそうなれば、iMessageのグループを作成したいのに1人か2人のAndroidユーザーが混じっている家族にとって朗報だ。AppleがFacebookのメッセージアプリやMessenger、Whatsappに対抗しようとするなら、とっくに着手しておくべきだったとさえ言える。ついでに、この場を借りてAppleに要望を伝えさせていただくと、メッセージアプリでリンクや、ツイートや、YouTube URLのプレビューができるようにしてもらいたい。

さて、手の届きやすい部分の話題が一通り終わったので、大きな変更の話をしよう。まずは、新しいSiriだ。

家にAmazon Alexaがある人や、Google Nowを触っている人なら、Appleがこの分野で後れを取っていることを知っているだろう。Appleは、スマートフォンにパーソナルアシスタントを初めて導入した企業だが、それ以来さしたる変更もない。

まず、iOS 10になればSiriはこれまでよりも音声識別能力が向上し、素早く応答し、文脈を最大限に利用できるようになるはずだ。Appleは、次世代のSiriのために前途ある技術企業VocalIQを買収した。Siriは、ユーザーが5分前に見ていたものを記憶して、それによって回答の精度を上げることができるようになっているはずだ。

次に、サードパーティの開発者は、ついにSDKを使用したSiriの統合が可能になるだろう。音声を使ってCitymapperで行き方を尋ねたり、Venmoで友達にお金を返してコンサートチケットを購入したりできたら、と想像してみてほしい。

ほかの大きな変更として、AppleはApple Musicの大規模リニューアル取り組んでいるとされている。Appleは、昨年のWWDCでApple Musicを発表した。有料会員数は数百万人に上るが、インターフェイスは相当わかりにくい。

何をするにもやたらとタップさせられるため、Connectを使う人はいない。楽曲をお気に入りにするか、ライブラリに追加するかも迷いどころだ。他にもいくらでも不満点は出てくる。Appleが、今後さらに数千万人のApple Musicユーザーを引き寄せたいと願うなら、再設計は避けて通れない道だ。

少しギアを変えてOS X 10.12ことmacOS 12の話をしよう。そう、これは誤植ではない。iOS 10のリリースと、OS Xの新しいバージョンの話が紛らわしくなってきたため、AppleはXの文字を取り、命名規則を統一しようとしている。

それ以外の情報は、あまりわかっていない。Appleは、Siriバージョン2をmacOSに追加しようとしているはずだ。たとえば、メニューバーなどに常駐させられるかもしれない。また、ウェブショッピングでもApple Payが利用できるようになるかもしれない。

Appleが、ついに大規模なiTunesアップデートに取り組もうとしているという噂もある。iTunesが古くなってきて、バグだらけになっているので新しいiTunesが今秋発表される予定で、WWDCでお披露目されるというのである。

最後に、AppleはiPhoneのTouchIDを使ってMacをアンロックできるようにするという。なぜ今なのか。Appleは、MacBook ProにTouchIDセンサーを搭載しようとしているのかもしれない……。

MacBook Proといえば、Appleは興味深い取り組みを進めている。新しいノート型Macには、最新のIntelプロセッサが内蔵されるが、それだけではない。Appleは、この機会にMacBook Proをより薄く軽量にする可能性がある。従来のUSB、HDMI、MagSafeといったポートは厚みがありすぎるので、代わりにUSB-Cポートが採用されると思われる。また、Appleはキーボードの上部にカスタマイズ可能なショートカットバーとして、小さなタッチスクリーンの追加を目論んでいる。

ただし、このMacBook ProがWWDCでの発表に間に合うとは期待しない方がいいだろう。同様に、Mac ProとMac Miniも早急なアップデートが待たれるが、今年のWWDCはソフトウェアの話題に終始しそうである。

したがって、Retinaの解像度と統合グラフィックカードを備えた新作外付けディスプレイを待っている人は、次回以降のお楽しみとなりそうだ。

少しだけtvOS 10とwatchOS 3にも触れておこう。Apple Watch 2はまだ発表されないだろうが、Appleはインターフェイスを洗練し、より強力なネイティブアプリを搭載した新しいバージョンのwatchOSを発表するかもしれない。watchOS 2で、Apple Watchはアプリプラットフォームになるはずだったが、率直に言ってwatchOSにはまだまだ手を入れる必要がある。友達画面を呼び出すのに、いまだにサイドボタンを使用しているという人も多いだろう。

tvOS 10については、論理的に考えてApple TVにも新しいバージョンのSiriが追加されるだろうという点を除けば特に情報がない。しかし、Appleのことだ。いくつかサプライズを用意している可能性はある。AppleはすでにWWDCに先駆けてApp Storeについての大量の変更を明らかにしているが、これは基調講演の内容が盛りだくさんであることを意味している。どうやら今日の基調講演は面白いものになりそうだ。TechCrunchでは、現地からの速報をお届け予定だ。

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(翻訳:Nakabayashi)

Wyndは身の回りから大気汚染に取り組む、ちっちゃな空気清浄機だ

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スタートアップのほとんどは単にスマホケースを強化したり、スピーカーをちょっとだけ持ち運びやすくしたりといったものが多い。それでいて、世界の重荷を一身に背負うといった企業がある。小さな子供たちに目を向け、この酷い世界が将来少しでもマシな場所になるようにするには何ができるかと考えているような会社。確かに、それは小さな空気清浄機が担うには重すぎる責務ではある、でも、何事もどこかからは始めなければならないものではないか!

Wyndの共同創業者でCEOのRaymond Wuは先週我々のニューヨークオフィスを訪れ、同社の名前の付いた189ドルの卓上空気洗浄機について語った。その商品は彼の率いる小さなチームの願い、それは自分の子供たちが吸う空気を今よりほんの少しだけ綺麗にする手助けをしたい、という思いから生まれた。

同社の報道向けの資料とWu自身が言及しているのがCDCによる研究で、驚くには当たらないのだが、地球汚染の最前線では事態は悪化の一途をたどることが予想されるというものだ。そしてWyndの報道向け資料の大部分でフィーチャーされているのが赤ちゃんのベビーカーの中に置かれたちっちゃな円錐形の装置だ。少しがっかりする現実であるが、まあ、それが人生というものだ。

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「空気は(普通)透明です」、同社のウェブサイトでWuは説明する。「我々はそれを当然と思っているのです。毎日無意識に2万回以上呼吸します。我々は自分が体内に取り込むものの多くをコントロールできます。どのスーパーで農作物を購入するか、水道水が安全じゃない時どのブランドの水を飲むか、家を塗るペンキはどれを買えば有機化合物を放出しないか、間接喫煙を避けるためにどのルートを歩くか。しかしながら、危険なのが大気全体で、そしてそれが有毒な粒子で満たされていてそれがゆっくりと我々の肺を破壊し呼吸を阻害するのなら、 逃げ道を工面することも別のブランドを買うこともできません」。

美しいデザインのこの小さな装置は医療グレードのフィルターと、専売特許のエアーフローシステム、そして色の変わるリングは検出した空気の品質に反応する。しかし、実際最もクールな特徴は着脱式センサーだ。「我々はただ空気を綺麗にしたかったわけではないのです」とWuは説明する。「我々はみんなに空気の品質とは何なのか教えたいのです」

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そのセンサーはWyndの底部(充電する部分)から外すことができ、衣類に付けて空気中の微粒子を検出することができる。これは多くの点で大変便利な特徴だ。例えば、フィルターに組み込まれているセンサーのほとんどは、設置されている場所が装置のアウトプットに近すぎるせいで、実際に周りの空気で何が起こっているのか現実的な測定値が得られにくい。

そして、現在の同社のアプリは世界中の専門の気象観測所で測定された空気の品質を示す測定値を提供しているが、将来的には利用者同士が小さなネットワークを構築して、その地域の空気の品質に関してリアルタイムで情報を提供できるようにしたい。Wyndは現在Kickstarterを通じてプロジェクトの資金を募っている。本日より、資金提供者は139ドルで同社のフィルターを手にすることができ、センサー単体なら69ドルだ。もちろん、キャンペーン終了後はもっと高くなるよ。

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(翻訳:Tsubouchi)

物理的なボタンでインターネット上のサービスを呼び出すbttn、小型版を市場投入(長押しもサポート)

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インターネットに繋がる「ボタン」を作っているbttnが、「デジタルサービス用プッシュボタン」(push-to-activate-a-digital service)の小型版をリリースした。

btnのコンセプトはシンプルだ。ボタンデバイスを家庭や職場の好きな場所に置き、何らかのデジタルアクションを始動するようにしておくのだ。たとえばタクシーを呼び出したり、「家に帰り着いたよ」など事前に用意しておいたメッセージを発信するようなこともできる。

何のトリガーにするのかは自在に決めることができる。これにより利用者はアプリケーションを操作することなく、ボタン一発で目的の操作を行うことができるようになるのだ。

新しいデバイスはbttn Miniと名付けられている。サイズが最初のもの(2014年5月にプレオーダーの受付を開始した)の半分ほどとなっている。またボタンを単純に押すだけでなく、長押しもサポートするようになった。これによりプッシュ操作の確認ないしキャンセルを行うことができるようになっている。

フィンランドに拠点をおくbttnは、クラウドファンディング・キャンペーンにも成功している。小規模ビジネスの現場で大いに受け入れられることとなり、利用する顧客の間からキャンセルないし確認の意味を持つ長押しをサポートして欲しいという声が上がってきたのだそうだ。

新たにサポートされるようになった長押しだが、ファームウェアのアップデートを行えば、以前のbttnでも動作するようになる。

これまでに出荷した細かな台数についての情報はもらえなかった。「1万台以上で10万台未満」だそうだ(販売開始から2年たち、顧客が世界中100カ国以上にいるわりにはあまり売れていないと見ることもできるのかもしれない)。

一般消費者向けのbttnは€69となっている。特定ブランド向けに用意するbttnは€99だ。またビジネス用に台数およびサービスの利用期間に応じて価格が決まるメニューも用意している。

フランスの最大手タクシー運行サービス会社であるLes Taxis Bleusもbttnを利用しているのだとのこと。レストランやホテル、ブティックなどに配備してタクシーの呼び出しを行えるようにしているそうだ。顧客の集まるところにサービスを持ち込むスタイルで運営しているわけだ(こうしたアイデアの中にUberなどと戦うアイデアが眠っているのかもしれない)。

また不動産関連管理サービスを提供するSamsicも導入しているそうで、オフィスやビルなどからオンサイトサービスやサポートをリクエストするのにbttnを使っているのだとのこと。

また、オンラインセールスを行うサービスでは「再オーダー」用のボタンとして活用する例もあるそうだ。言うまでもなく、これはAmazonのDashボタンと同様に動作する(もしかすると、このあたりに小さなEコマースサービスがアマゾンという巨人に対抗するヒントがあるかもしれない…)。

bttn Miniのインターネット接続オプションは3種類が用意されている。すなわちモバイル通信(2G GPRS2G GPRS)、SIGFOX、およびWi-Fiだ。まずはモバイル版を先行させ、Wi-Fi版を6月中に、そしてSIGFOX版をQ3にリリースしたい考えだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H

Energysquareのパッドはスマートフォンを置くだけで充電できる―Kickstarterでキャンペーン中

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Energysquareは長方形の薄い充電パッドだ。これがあればもうモバイル・デバイスの充電器を探してうろうろしないですむ。 Energysquareのパッドは既存のワイヤレス充電デバイスのような誘導充電方式を採用していない。その代わりEnergysquareではパッドの表面を導電性素材とし、モバイル・デバイスの背面に充電用の金属突起を持つステッカーを貼る方式としている。

この製品は現在、Kickstarterキャンペーンを実施中だ。

私はパリで開発チームに会い、製品のプロトタイプを試してみた。メインとなるのはマウスパッド大のデバイスで、導電性の金属が貼られた25区画に分割されている。金属の表面にスマートフォンを置くというのは気が進まないが、これで充電できるならそうも言っていられない。

ユーザーはスマートフォンの裏側に専用のステッカーを貼る必要がある。ステッカーの表面には小さな金属の突起があり、USBまたはLightningコネクターが付属する。ステッカーから伸びるコネクターをデバイスの充電ソケットに挿せば準備完了だ。

自分のスマートフォンにステッカーを貼るのもあまり好きではないが、充電器から充電器へと毎日忙しくプラグの抜き差しを繰り返すのも飽き飽きしていた。Energysquareのアイディアというのは、この充電パッドを自宅の寝室のサイドテーブルと職場のデスクに置いておけば、もう充電器を探す必要がなくなるというものだ。ユーザーがパッドの上にスマートフォンを置くだけで充電がスタートする。

誘導充電方式に比べるとEnergysquareの接触充電方式はフルスピードで充電ができる。またパッドに載せられるかぎり多数のデバイスを同時に充電できる。要するにステッカー上の2つの金属突起がパッドの別の区画に接触するようにデバイスが置けさえすればよい。

もうひとつ良い点はこのステッカーが安いことだ。1枚が10ドルなので複数のデバイスに使うことも、取り換えることも簡単だ。Energysquareの充電パッドはKickstarterで65ドル(59ユーロ)で入手できる。

開発チームはこの充電パッドを公共の場所、駅や空港、レストランやバーなどに普及させたいとしている。これはなかなか野心的な計画だが、もちろんそういった場所で簡単に充電ができるなら便利であることは言うまでもない。

〔日本版〕キャンペーンのページによれば、最初の出荷は今年11月を予定している。3万ドルの目標額に対し、すでに4万8000ドル以上がプレッジされているのでプロジェクトはスタートするはず。59ドルのプレッジで充電パッドとステッカー5枚が入手できる。ビデオによればテープ状のステッカーの端が充電プラグになっており、他のプラグを挿す必要があれば簡単に外せるようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

スマートスーツケースのBluesmart、外観を整えて性能もアップしたブラックモデルをリリース

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GPSや充電用バッテリーも搭載したスマートスーツケースのBluesmartが、新たにブラックモデルを発表した。

今回のモデルはデザインを重視したものとなっている。素材やディテイルにもこだわり、よりスマートになったスマートスーツケースといった感じになっている。一般的な高級スーツケース風のいでたちだ。

初期モデルからさまざまな面が見直され、外装にはナイロンとポリエステルを採用し、また2層のPUコーティングを行い、本体に傷がつくのを防ぎ、同時に防水性ももたせている。

実用性の観点からは、取り外し可能なメッシュディバイダーも付属している。

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もちろん注目すべきはデザインよりも採用されている「テクノロジー」の方だろう。

BluesmartスーツケースにはSIMカードも搭載されていて、Telefonicaの回線を使って3G接続を行う。これによりスーツケースがある場所をリアルタイムで確認できるようになっているわけだ。また10,000mAhのUSBチャージャーも内蔵していて、スマートフォンを最高で6回程度充電できるようになっている。

さらにBluesmartは、Bluetoothを使ったリモートロックの仕組みも搭載している。所有者がスーツケースから離れれば、自動的にロックすることができるようになっている。

ところで空港で荷物を預ける際に重量オーバーを指摘された人もいるかもしれない。Bluesmartスーツケースには重量センサーも備わっていて、重さが規則の範囲内におさまっているかどうかをチェックすることもできる。

Bluesmartが当初発表したスーツケースは450ドルだったが、いろいろとバージョンアップしたこのBlackモデルは595ドルとなっている。現在はプレオーダーの受け付け中で、30日以内には出荷される予定だとのことだ。

詳細についてはこちらから確認することができる。

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(翻訳:Maeda, H

Xiaomi(小米科技)、ドローン市場に参入

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水曜日、小米科技(Xiaomi)が新たなプロダクトを発表するらしい。詳細についてはまだ明らかにされていないが、どうやらドローンを投入することになりそうだ。

小米科技はスマートフォンの製造で有名なメーカーだ。しかし実はAndroid TVセットトップボックススマート炊飯器なども製造している。

明日発表予定の新プロダクトについてはYoukuにティーザービデオが公開(下に掲載している)されていて、間違いなくドローンが登場してくるものと思われる。

中国のドローンメーカーは(多くの場合)安価なドローンを提供する。
Amazonで現在一番売れているのはSYMA X5C Explorersで、価格は43ドル49セントだ。

安い価格で魅力的な製品を供給しようとする小米科技にとって、確かに面白そうなプロダクトターゲットではありそうだ。スペックなどについてはまだ何もわからない。100ドル以下でそれなりの性能のものが出てくれば面白いことになりそうだ。

なお、このプロダクトについては先週あたりから下の写真を使ってティーザーキャンペーンを行なってもいた。

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(翻訳:Maeda, H