ショーン・パーカーとPlaxoを創立した起業家ミン・グエン、元妻の夫を射殺した容疑で逮捕

ショッキングなニュースだ。ソーシャル・アドレスブックのPlaxoショーン・パーカーと共に)創立したミン・グエンが、Loudoun郡保安官事務所の発表によれば、第一級殺人の容疑で逮捕された。

DCInnoおよびNBCワシントンによれば、被害者はCorey Mattisonといい、最近グエンの元妻と結婚していた。

保安官事務所によればグエンはバージニア州Ashburnにある元妻の家に侵入し、そこでMattisonを殺害したという。子供2人とグエンの元妻も居合わせたが無事だった。

Plaxo(2008年にComcastが買収)の創立に加えて、グエンはLinkedInのプロフィールによればTandemNSI(起業家と政府機機関の仲介ネットワーク)の起業アドバイザー Syllabuster (which 運営は停止されているもよう)というスタートアップのファウンダー、CEOとされている。またアプリ開発プラットフォームのApp Pressの創立CEOでもある。グエンは90年代にAOL(TechCrunchの親会社)に勤務していたこともある。

保安官事務所によれば捜査は現在も継続中であり、グエンは現在も留置されている。われわれは被害者に関する情報、グエンが弁護士を雇ったかどうかについて取材を続けている。進展があればフォローする予定だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


ソニー、The Interviewをオンラインで公開―Google、Microsoftも協力

今日(米国時間12/24)、ソニーは‘The Interview’をオンラインで公開した。TheInterview.comから6ドルでレンタル、15ドルで購入ができる(アメリカのみ)。 ソニーは自社サイトの他、Google PlayYouTube MoviesMicrosoftのXbox VideoでもHD画質で公開している。

ソニー・ピクチャーズのCEO、Michael Lyntonはプレスリリースで「当初の公開プランが不可能になったため、われわれは12月17日からGoogle、Microsoftを始めとするパートナーと協議を開始した。パートナーの協力により広範囲は公開が可能になったので報告する」と説明している。

今朝、ソニーは明日の一部劇場での限定公開に加えて、今日オンライン・ストリーミングによる公開を計画しているという情報が今朝リークされたが、その時点ではMicrosoftのXbox Videoは含まれていなかった。劇場公開については、全米で 約300館の独立系映画館で上映されるという。.

Googleは公式ブログで、「われわれはハッカー集団の脅迫によって表現の自由が脅かされているのを傍観して見過ごすわけにはいかない」とソニーに協力する理由を述べている。VarietyによればNetflixもThe Interviewの配信に協力するという。ただし、公開時期は明日以降になるもようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


ジェニファー・ローレンスのヌード写真はなぜ流出したのか―ハッカーから身を守るには?

すでにご存知だろうが、ジェニファー・ローレンス、アリアナ・グランデ、ビクトリア・ジャスティス、ケイト・アプトンら100人前後の女性セレブのヌード写真がインターネットにリークした。リーク元はiCloudアカウントらしく、まず4Chanでインターネットに公開され、続いてあらゆる場所に拡散した。iCloudは写真、メール、連絡先その他の情報を自動的にクラウドにバックアップし、同じユーザーが利用するAppleのデバイス間で同期を行う。ジェニファー・ローレンスはリーク写真が本物だと認めた。他の写真の多くも本物らしい。

匿名のハッカーは画像を最初に4Chanに投稿し、iCloudのアカウントから盗んだものだと主張した。ハッカーはPayPalとBitcoinによる寄付を募ったが、集まったのは0.2545 BTCに過ぎなかった。この寄付は次のアドレスから確認できる。 18pgUn3BBBdnQjKG8ZGedFvcoVcsv1knWa

iCloudそのもののセキュリティーが破られたとは考えにくい。しかしインターネット・セキュリティー全般をもう一度チェックする機会として、セレブ写真のハックがどのように行われたか考えてみよう。

マスコミ

メインストリームのメディアは「スマートフォンがハックされた」と報じている。しかしマスコミの使う「ハック」という単語はその内容が非常にあいまいだ。ローレンスは以前、「私のiCloudは『バックアップしろ』って言うんだけど、どうしたらいいか分からない。自分でやってくれればいいのに」と語っていたからiCloudを利用していたことは確かだ。画像のメタデータからするとリーク写真の大部分はAppleのデバイスで撮影されたもののようだ。.

「ハック」の内容

iCloudが ハックされたという記事があるが、Appleからはもちろん確認されていない(この可能性については後述)。iCloud自体のセキュリティーが破られたという可能性は低いが、ハッカーが特定のセレブ・ユーザーを対象にパスワード攻撃、ソーシャルエンジニアリング攻撃、「パスワードを忘れた場合」攻撃、ないしその組み合わせを仕掛けたということは考えられる。

メールアドレスとパスワードの推測

ジェニファー・ローレンスはTimeの記事で「自分のメールアドレスにはキーワードが含まれている」と語った。これは賢明な発言ではない。いずれにせよメールアドレスがわかれば偽のiTunesストアにおびき寄せるようなメールを送ることができる。被害者は偽のページにパスワードを入力してしまう。Guardianはこのようなフィッシング攻撃がリークの原因ではないかと推測している。

標的の生年月日と「秘密の質問」の答えを知っていればAppleシステムの「パスワードを忘れた場合」を使って新しいパスワードを設定できる。セレブの場合、プライベートな情報が大量に出回っているので、「秘密の質問」の答えが推測できてしまう可能性は十分にある。

iCloudのセキュリティー対策

しかしiCloudにアクセスする場合、Appleはいくつかのセキュリティー対策を施している。ユーザーが新しいApppleデバイス(OSXまたはiOS)からiCloudにアクセスした場合、iCloudはユーザーのメールアドレスに新しいデバイスからのログインがあったと通知する。またiCloudアカウントが設定されているすべてのAppleデバイス(iPhone、iPad、Mac)に同じメッセージが送られる。

もしユーザーが新しいデバイスからログインしたことがないなら、その通知を受け取ったユーザーは「ハック」されていることに気づくはずだ。メッセージは新たなログインと同時に送信されるから、すぐに気づいてパスワードを変更すればハッカーが30日分の写真をダウンロードする時間はないかもしれない。

ブルートフォース攻撃

もうひとつパスワードを手に入れる方法はランダムにパスワード入力を繰り返すブルートフォース攻撃と呼ばれるものだ。スクリプトによるiCloudアカウントへのブルートフォース攻撃は理論的には可能だ。

Next Webの記事によれば、最近、悪意あるユーザーがiCloudにブルートフォース攻撃を仕掛けるPythonスクリプトをGithub(その後Hacker Newsにも転載)にアップロードしたという。これはFind my iPhoneサービスの脆弱性を利用したものだったが、Appleはすでにこの脆弱性を修正ずみだという。このスクリプトが今回のリークの原因かどうについてはまったく情報がない。

その他の可能性

上記以外にもリークの原因はさまざまに考えられる。Androidで撮影されたらしい写真もあるのでリーク元はすべてがiCloudではないかもしれない。セレブのWiFiが盗聴されたのではないかという説もある。リークは往々にしてアシスタント、ボディーガードなど身内の人物が手を貸している。デバイスを紛失したり盗まれたりすればアカウントにアクセスされてしまう。。

2ステップ確認を使おう

もっとも効果的なのはiCloudの2ステップ確認(Googleの場合は「2段階認証」)を有効にすることだ。新しいデバイスからログインする際に、ユーザーはパスワードと同時に指定したモバイルデバイスに送信される確認コードを入力しなければならない。つまりハッカーはパスワードを知っても、確認コードを知らなければログインできない。Apple、Googleだけでなく、ほとんどの主要サービスが2段階認証をサポートしている。

またパスワード再発行の際に必要になる「秘密の質問」を「ペットの名前」のような見え透いたものにすることを止める必要がある。qwertyとか123456といった馬鹿げたパスワードを使わないのももちろんだ。

それでもまだ心配なら、設定を開いてiCloudへの写真の自動バックアップをオフにしておくことだ。

これが初めてではない

セレブのプライベート写真がリークしたのはこれが初めてではない。2011年にも大勢のセレブの写真が流出した。犯人のChristopher Chaneyは単なる推測でパスワードを得てメールアカウントに侵入していた。Chaneyは裁判で懲役10年を宣告された。しかしこうした事件でハッカーが逮捕されることはめったにない。ユーザーは結局、自分で身を守るしかない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


shrturl.coで本物そっくりの偽サイトを作り放題―「2660億ドルでYC買収」の偽TC記事も

ノー。Andreessen Horowitzは2660億ドルでY Combinatorを買収していない。 このページはおそろしいほど完璧にTechCrunchのフォーマットになっているが、TechCrunchの記事ではない。第三者のジョークだ。

レイアウト、ロゴ、見出し、Facebookを利用したコメントまで、記事の本文以外、すべて本物そのままだったから多くの読者が疑いをもたなかったのも無理はない。バイラルに大反響を呼び起こし12時間で2万5000ページビューを記録した。いったいどうやってこれほど精巧なサイト偽造ができたのだろう? 

この偽造を可能にしたのはインターネットに存在するもっとも邪悪なツールの一つ、shrturl.coというサービスだ。

TheNextWeb.comのデザイナー、Alexander Griffioenが作ったShrtURLを使うと、インターネット上のどんなサイトでも見た目をそのままにコピーしてテキストを勝手に書き換えることができる。スタイル、デザインは元のサイトとまったく同じだ。Facebookコメントなどのウィジェットまで本物同様に動作する(500 Startupsのファウンダー、Dave McClureまでがおもしろがってコメントしている)。

私はShrturlを試してみたが、なるほど簡単にどんなサイトでもコピーできる。iOS 8はハードウェアなしで動くというTechCrunch記事がすぐに作れた。そこでiMacを無料で提供中.という偽Appleストアや当社はFacebookを買収しましたというGoogleブログも作ってみた。

もちろんこういう記事は一見してジョークと分かる。 しかし社会を混乱させたり個人に迷惑をかけたりするような使い方はいくらでもあるだろう。現にこんな偽ツイートが現れている(John Biggs記者はヘルペスに罹っていない)。

ただしShrturlで作製されたページは48時間後に自動的に削除される。.

それでもこのサービスを悪用する可能性は無限だ。このサイトで作られるページのURLは http://shrturl.co/(characters)となるので、正当なURL短縮サービスと紛らわしい。その上サイトのデザインが本物と完璧に同一なのだから、記事の内容が少々奇妙でも信じこんでしまう訪問者が出るのはやむを得ない。

Y Combinator買収のとんでもなく馬鹿げた記事がJordan Crook名義で書かれていたおかげで、今日は私はTwitterでさんざんな目にあった(偽記事を作ったのはこの人物。ただし、仲間内のジョークのつもりで、これほど大きな騒ぎになるとは思っていなかったようだ)。

その上、ShrturlのリンクをBit.lyでさらに短縮してしまえばいよいよもって正常なリンクに見える。謎の中の謎の中のジョークというわけだ。

昔からインターネットにジョークは付き物だった。もし「面白すぎる」話にでくわしたら―ウェブページであろうと友だちのツイートであろうと―ソースのURLをきちんとチェックすることが必要だ。そのURLがShrtURL.coだったらあなたはかつがれているのだ。

しかしGriffioenはそのうちURLをもっとうまく誤魔化す方法を考えつくかもしれない。ご用心、ご用心。

〔日本版〕shrturlでコピーしたいドメイン名を入力すると現在のページが表示される。カーソルを動かすと編集可能な部分(テキスト、写真)が黄色で表示される。クリックすると編集状態になるので下のサンプル画像のように望みのテキストを入力する。HTMLの知識もプログラミングの知識もまったく必要としない。

なお原文タイトルのA16ZというのはAndreessen Horowitzの略記。AとZの間に16文字あることから。ソフトウェア業界では伝統的に国際化をi18nなどと略記するジャーゴンが用いられてきた。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


テレビの前で無駄にした過ごした時間を計測してくれるツールを試してみよう

水曜日:今週末はちょっと本気出す。サイドプロジェクトを仕上げちゃおうと思うよ。

土曜日:しまった。録画しておいたテレビドラマ、3シーズン分を見なくちゃいけないんだった!

そういう生活を送るひとが、いわゆる「先進国」の成人のほとんどを占めるのではなかろうか。ところでそんな生活を送ってきたあなたに問いたい。いったいこれまでの人生中、どれだけの時間をテレビに費やしてきたのだろう。

果たしてそれは2週間程度のことだろうか。あるいは1ヵ月ほどの時間だったのだろうか。
本当はそんなことを気にせずにテレビを楽しみたいという人がほとんどだろう。しかしこのツールが、累積テレビ時間を計算してしまうくれる。対応しているのは何週間かにわたって行われるテレビドラマで、それを何シーズン分見たのかを入力することで、貴重な人生の時間を費やして、テレビの前に座っていた時間を計算してくれる。さらに(悲惨なことに)見たドラマを入力すると、時間をちゃんと累積して計算してくれる。

Friendsの5シーズンをすべて見たなら、人生のうち5日間をFriendsと過ごしたことになる。

Lostを見て週末を過ごしたのなら、さらに3日がテレビ時間として計算されることになる。

How I Met Your Mother?の、ラスト30分は絶対に見逃せないねと主張する人も多い。もちろんそれも自由だ。ただし、4日間をテレビの前で過ごすことになる。

いや、悪口を言っているのではない。テレビをつけるとついその前で時間を過ごしてしまうのは普通のことだ。上に書いた番組も、実はすべて見ている。さらには仕事中も何かドラマを流しっぱなしにしていることが多い。ただ、そうした時間を目の前に積み重ねられると少々気になりはする。

しかしジョン・レノンは言っていなかっただろうか(違うのかもしれない)。「無駄と思えても、楽しいときを過ごしたのであれば、無駄ではないのだ」。

但し、ジョン・レノンはその後にBeatlesで世界中を騒がせた。そういう人物にとっては何事もムダであったわけがない。

もしかすると世界中に影響力を発揮しないような人物にとって、テレビは無駄な時間だということもあり得るだろうか。少しは戸外で過ごす時間も作ろうと思う。

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(翻訳:Maeda, H


アクティビティ予約サイト「あそびゅー!」運営のカタリズムがグロービスなどから2億円調達

TwitterやSquareの創業者であるジャック・ドーシーが出資するアクティビティ予約サイト「Peek」。同社は3月初旬に500万ドルの調達を実施するなど、注目を集めている。 この分野に国内で挑戦しているスタートアップがアクティビティ予約サイト「あそびゅー!」を運営するカタリズムだ。

代表取締役の山野智久氏はリクルートで人材事業などを手がけた後、2011年3月にカタリズムを設立した。創業期には、現在YJキャピタル取締役でヤフー執行役員を務める小澤隆生氏が、ヤフー参画前にエンジェル投資家として出資している。

そんなカタリズムが3月31日、グロービス・キャピタル・パートナーズとジャフコを割当先とした総額約2億円の第三者割当増資を実施した。

あそびゅー!は、日本全国775店舗、140ジャンル2150プランのアクティビティを取り扱うアクティビティの予約サイト。ラフティングやパラグライダーといったアウトドアスポーツから、陶芸体験やガラス作りなどのものづくり体験など、さまざまなジャンルのアクティビティを紹介している。2012年7月にベータ版のサービスを開始。ユーザー数などは非公開で、平均単価は2万3000円程度。2013年にはyahoo! トラベルとの連携も果たした。

カタリズムでは、今回の調達で集めた資金をもとに、予約システムの強化とカスタマーサポートの拡充につとめる。

山野氏によると、アクティビティの種類にもよるが、提供会社は少人数で、ITリテラシーも低いことが少なくないのだという。そのためユーザーへのメールでのサポートなどに困っているケースも少なくない。これに対して、今後はカタリズム側でサポート体制を用意。電話、ネットによる予約の対応に当たる。「サイトのユーザー数は現在も増加している。ITだけではなく人によるサポートを提供することが求められている」(山野氏)

またカタリズムではあそびゅー!のほかにも、観光やお出かけのコース2000件から、ユーザーのニーズに沿ったコースを検索できる「holipple(ほりっぷる)」も2013年12月から提供している。現状スマートフォンアプリのみのサービスだが、今後はPCおよびスマートフォン向けサイト化。さらに一般ユーザーによる投稿機能を提供することで、コンテンツ数の増加を図るとしている。


Google、スパムSEOのRap Geniusへの制裁を解除―ツールを開発して17万以上のURLを削除して謝罪

Googleはスパムを処罰するより一般ユーザーの利便性を優先することにしたようだ。SEOスパム行為があったとして検索ランキングを大幅にダウンされていた歌詞等の注釈共有サイト、Rap Geniusが10日ぶりに以前の位置に返り咲いた。

このまま続けばRap Geniusにとって「死の宣告」になりかねない制裁だったが、意外に早く解除されたのは不当なリンクをすべて削除するなど真剣な反省の態度が認められたものだろう。今日(米国時間185)、RapG eniusは、どういうスパム行為をしたのか、またスパムリンクをどのようにして一掃してGoogleから制裁解除を取り付けたのかについて詳しく公表した

問題はRap Geniusが始めたブログ・アフィリエイトというプログラムだった。これはブロガーがRap Geniusの注釈投稿へのURLを多数含む記事を公開すれば、見返りにその記事のURLをRap GeniusがTwitterなどのソーシャルメディアに投稿してプロモーションするというものだった。たとえばRap Geniusはメール・フィルタリング・サービスのファウンダーのMarbachにJustin Bieberの新曲に関する注釈投稿のURLを末尾に多数埋め込んだ記事を公開するよう依頼した。

しかしGoogleは「記事内容と無関係に検索アルゴリズムに影響を与える目的でリンクを操作する」ことを検索スパムとして厳禁している。Marbachがブログ記事で公表したRap Geniusのブログ・アフィリエイト・プログラムはまさにこれだった。

Rap Geniusはただちに謝罪したが、Googleは 検索ランキングを劇的に下げる制裁を発動した。それまで常に検索順位のトップ近くを占めていた注釈投稿や歌詞の検索結果は5ページ目から6ページ目に転落し、た。制裁はクリスマスを直撃し、Rap Geniusのトラフィックには壊滅的打撃を与えた。Quantcastよると、それまで毎日70万前後だったユニーク訪問者が制裁によって10万以下になったという。

このときRap GeniusはTechCrunchに「われわれはGoogleと協力して問題解決を図っている」と語ったが、その交渉は最後には成功したようだ。今日公開された長文のブログ記事でRap Geniusは詳しく事情を説明している。

その記事によると、共同ファウンダーのMahbod Moghadam、Tom Lehman、Ilan Zechoryは当初ブロガーにリンク入り記事を書いてもらうよう依頼することは問題ないと考えていたようだ。しかし「すぐにわれわれはやり過ぎをしたと気づいた。制裁を受けたのは当然だった。馬鹿をやったことについてGoogleとわれわれのファンにお詫びしたい」と述べている。460万人分のデータ流出を起こしても絶対に謝らないSnapchat流とは対照的な危機管理だ。

Googleは「Rap Geniusのサイトに対して不自然、人為的、欺瞞的なリンクが多数発見された」廉でその検索順位を手動で下げる制裁を課した。その解除のためにRap Geniusはスパムと認定されたリンクをすべて削除し、記事のソースにnofollow属性を付加しなければならなかった。 しかしブログ・アフィリエイトで収集したリンクは何十万にも上りウェブ中に散らばっていた。そこでRap Geniusは知り合いの優秀なウェブマスターに応援を求め、スパムリンクを発見して削除するスクレイパー・ツールを開発してもらった。そのリンクうちでRap Genius側で削除したりnofollow属性を付与したりできない分についてはリストにしてGoogleのDisavowツールに引き渡した。このツールはリンクが検索結果に影響を与えないようにすることができる。.

イェール大学で学んだくせにマーク・ザッカーバーグに「くたばれ」などと悪態をつく 連中がAndreessenから1500万ドルも集めた秘密がスパム問題の処理によく現れている。RapGeniusはNokogiri、Typhoeus、Herokuのツールと巧妙なコーディングによって急遽、きわめて効率的なスパム削除ツールの開発に成功し、15分間ですべてのURLを突き止めたという。そのコードのスニペットはブログで公開されているが、こうした対応RapGeniusが採用を狙っているギークな人材に好印象を与えるかもしれない。

結局、ツールが発見し、処理したスパムURLは17万7000に上った。そしてこれでGoogleを満足させることができたらしい。

とはいえ、Rap Geniusがシリコンバレー最強のベンチャーキャピタル、Andreessen Horowitzの支援を受けていることも有利に働いたはずだ。なんのコネもない無名のスタートアップだったら、こう素早く許してはもらえなかったのではないかという声も出ている。

なにかまだ制裁の影響が残っているかどうか詳細には調べていないが、当面Rap Geniusのサイトは“Kanye West Blood On The Leaves Lyrics”などをキーワードに検索するとトップに表示されるようになった。.

結局Googleは一般ユーザーの利便を第一にしたのだろう。Rap GeniusのSEO戦術は遺憾なものだったが、ライバルに比べればはるかに良質なサイトだ。いつまでも制裁を続けるとユーザーは他の、もっと品質の劣るサイトに流れてしまう。AZlyricsやMetrolyricsなどのライバルのサイトは月額9.99ドルなどという法外な料金の着メロ広告が満載だ。さらに怪しげなSEOをしていることも疑われている。たとえば上のスクリーンショットはAZLyricsだが、ミュージック・プレイヤーのように見えるのは別のサイトにジャンプさせるための偽装ボタンだ。ご用心あれ。

For more on the absurdity of Rap Genius, check out:

When Growth Hacking Goes Bad

スパムSEOを働いた人気歌詞注釈サイトのRap GeniusにGoogleが厳しい制裁

Video Interview: Ben Horowitz And The Founders Explain Why A16Z Put $15M Into Rap Genius

Rap Genius Is Getting Into Breaking News Analysis With News Genius

Rap Genius Reveals One Of Its Business Models Will Be ‘Enterprise Genius’ Collaborative Tool

[Image Credit: Danny Ghitis]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


ヘビメタのスーパーバンド、アイアン・メイデンは著作権海賊が大好きという作り話がネットで事実に化けたわけ

もしヘビメタ・ロックのスーパーバンド、アイアン・メイデン(Iron Maiden)が世界のどの地域で音楽海賊がこのバンドの曲を違法に流通させているかという情報をベースに数千万ドル規模の世界ツアーを企画していると聞いたら? それが本当ならスーパークールな話だ!

Rolling Stoneの記事をリブログしようとしたが、しかし、私のようなアナーキー大好きな人間の耳にさえ余りにクール過ぎて、躊躇した。少し調べてみると、この記事に書かれていることを事実とする証拠は皆無だった。

ところが過去48時間にわたってテクノロジーと音楽業界は80年代に登場したメタル・バンドがかくもスマートなテクノロジーの利用法を採用したことを熱心に称賛した。

アイアン・メイデンは広く利用されているP2Pファイル共有システム、Bittorrentのデータを解析して南アメリカにファンが多いことを発見し、現地でのコンサートを企画したというのだ。

MusicmetricはBittorrentと各種ソーシャルメディアのエンタテインメント情報を分析するスタートアップだが、11月29日のGuardianの記事は「同社がアイアン・メイデンはそうしたオンライン情報を利用してコンサートを企画することで莫大な利益を得られると助言した」と書いた。

続いて12月20日にテクノロジーブログのCiteworldが、「アイアン・メイデンが最悪の音楽海賊を発見し、彼らのために演奏することに決めたわけ」という思わずクリックしたくなるようなタイトルの記事を載せた。この記事ではMusicMetricがアイアン・メイデンに南アメリカで予定外のコンサートを開催するよう直接アドバイスしたとほのめかされていた。

しかし私の取材に対してMusicMetricの広報担当は「残念ながらCiteWorldの記事は事実とはいえません。アイアン・メイデンが当社の分析データをツアーの企画のために使ったとわれわれが述べたことはありません」とメールしてきた。

匿名の広報担当者は続けて「誰かが何かを書き、大勢がそれについてツイートしてしまえば、もう打つ手はほとんどありません」と述べた。MusicMetricは自分たちがやりもしなかったことを手柄にしていると非難されるのを恐れているという。

告白しておけば、私にもこの根拠ない話を広めた責任の一端がある。私は問題の記事をよく読む前にその記事に関するツイートをリツイートしてしまった。現在、Citeworldは記事の訂正と謝罪を発表しているが、オンラインの噂ネットワークは活動を止めていない。間違った記事をベースにしたツイートや投稿が今日も大量に生産されている。

結局、この話はそれ自体荒唐無稽というわけではなかった。たとえば人気SF作家のニール・ゲイマンは、海賊版が一番読まれている地域は同時に正規の本の売上も一番多いことを知ってすっかり著作権海賊の贔屓になった(上にゲイマンのインタビューをエンベッドした)。

つまりIron MaidenがBittorrentのデータを利用して南アメリカ・ツアーを企画することは可能だった。私はアイアン・メイデンにコメントを求めているが、アイアン・メイデンがそうしたことを実行することはまずなさそうだ。

インターネットの「噂工場」がもっともらしいが間違った結論に達するのは珍しいことではない。ボストン・マラソン爆弾事件ではアマチュア探偵が所在不明だった学生、SunilTripathiを間違って犯人だと決めつけた。この噂は手に負えない勢いで広がり、とうとうTripathiはメディアのトップページで公衆の敵ナンバーワンにされてしまった。

私はMusicMetricが実際にアイアン・メイデンにBittorrent情報を使って効果的なツアー企画をアドバイスしてたらよかったのにと思う。しかし、よく言われるように、「それでは話がうますぎる」ということだったようだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


スパムSEOを働いた人気歌詞注釈サイトのRap GeniusにGoogleが厳しい制裁

人気の歌詞のクラウド注釈サイト、Rap Geniusが怪しげなSEOテクニックを使って検索結果の順位を不当に操作しようとしたことに対して、今日、Googleが非常に厳しい措置を取った。

今やRap Geniusというキーワードで検索してもRapGenius.comはトップページに表示されない。Jay-Z Holy Grail Lyricsなどとヒット曲の歌詞を検索してもRap Geniusの該当ページははるか下のページに埋もれている。 [アップデート:Rap GeniusはGoogleに協力して是正措置を取りつつあるという] 

2009年に設立されたY/Combinator出身のRap Geniusはユーザーが歌詞その他のテキストへの注釈を共有するサービスだ。対象は当初、ラップ・ミュージックだったが、現在は歌詞一般に加えて宗教、法律などの文書、画像など広い範囲を対象としている。引用されたテキストの上にマウスを載せるとさまざまな注釈が読める。

Rap Geniusは2012年後半にAndreessen Horowitzなどから1500万ドルという巨額の資金調達に成功して一躍注目を集めた。

共同ファウンダーたちは毒舌や奇行でも有名になった。TechCrunch Disrupt NYではファウンダーのMahbod Moghadamがステージ上でマーク・ザッカーバーグを「糞野郎」と罵って後で謝罪するという一幕もあった。

しかし今週、Rap GeniusはブロガーたちをRap Genius Blog Affiliateなるプログラムに招待した。メール・フィルタリングのGliderのファウンダー、John MarbachがRap Geniusに詳しいことを知りたいとメールすると、「ジャスティン・ビーバーの歌詞についてのRap Geniusの注釈のリンク一覧を埋め込んだ記事を書いて、そのURLをわれわれに送ってくれ。われわれはそのリンクをツイートする」とメールで申し出てきた。大量のフォロワーを有するRap Geniusがツイートすればブログ記事には大量のトラフィックが集まる。するとGoogleの検索エンジンは記事の末尾のジャスティン・ビーバーのリンクをRap Geniusへの投票とみなし、検索ランクがアップするという目論見だった。ジャスティン・ビーバーの新アルバムに対する検索トラフィックは膨大なものになることが分かっていたのでRap Geniusはこのトラフィックを大量にかき集めようとしたわけだ。

MarbachはRap Geniusの無節操な戦術をMoghadamのメールごとブログ記事で公表した。この記事は広く読まれ、Googleの反スパム長官、マット・カッツがHacker Newsで「この件については調査中だ」と言明することとなった。Rap Geniusはすぐに公開状でGoogleに謝罪し、同時に「他の歌詞サイトも同様のSEO戦術を取っている」と弁明した。

しかしこの弁明はあまり効果がなかったようだ。今朝(米国時間12/25)、GoogleはRap Geniusを事実上検索結果から掃き捨ててしまった。これまでKanye West Flashing Lights Lyricsなどとラップの歌詞を検索するとRap Geniusはトップかトップにきわめて近い位置に表示されていた。アーティストや曲名だけでもRap Geniusは検索結果のトップに来ることが多かった。

ところが今やRap Geniusは検索結果の5ページ目でやっと表示されるありさまだ。これではほとんど誰の目にも止まらないだろう。今回の制裁は“Rap Geniusそのものに対する検索結果さえやっと6ページ目の最下部に表示されるという厳しさだ。

事実上Google検索から排除されるというのはRap Geniusのビジネスに致命的だ。検索結果からのトラフィックがなければ急速なユーザーベースの拡大はとうてい望めないし、新しい注釈も集まらず、広告によるマネタイズの望みも絶たれてしまう。

アップデート: Rap Geniusの共同ファウンダーは以下のような声明を発表した。Rap Geniusは検索結果の復帰を求めてGoogleと交渉中のようだ。


われわれは今回の件に関してGoogleと話し合っている。Googleはクリスマスの当日であるにもかかわらず、問題を是正するために何をすればいいか力を貸してくれた。 すばらしいことだ。われわれは全力で問題解決に取り組んでいるので、すぐにGoogleに復帰できるだろう。【略】

GoogleはRap Geniusが不当にかき集めたバックトラックを削除するなど必要な措置を取れば検索結果への復帰を認めるつもりのようだ。しかしRapGeniusの検索順位すべて事件以前のままに戻ることはありそうにない。長期にわたってRap Geniusのビジネスには打撃となるだろう。われわれはGoogleにもコメントを求めている。なにか新情報があればフォローする。

Rap Geniusの波乱の過去についてはこちらを参照:

Disrupt On-Stage Video: Rap Genius’ Co-Founder Apologizes To Zuck (Then Says They’ll Be Bigger Than Facebook)

Video Interview: Ben Horowitz And The Founders Explain Why A16Z Put $15M Into Rap Genius

Rap Genius Is Getting Into Breaking News Analysis With News Genius

Rap Genius Reveals One Of Its Business Models Will Be ‘Enterprise Genius’ Collaborative Tool

〔日本版〕Rap Geniusについては滑川・高橋共訳のYコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール(ランダル・ストロス著 日経BP刊)で詳しく紹介されている。

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Snapchat、追放されたファウンダーが秘密の訴訟情報を漏洩していると差止め申し立て

「すぐに消えるメッセージ」のアイディアを最初に考えついたと主張する男、Reggie Brownに対してSnapchatは情報漏洩を差し止める仮処分を申し立てた。

今日Snapchatが裁判所に提出した申立書によると、「共同ファウンダーだったが追放された」とされるBrownは秘密の裁判文書を不法にマスコミに漏洩しているとされる。

この申立でSnapchatの訴訟代理人、Quinn Emanuel法律事務所は「Brownは本件訴訟に関連するほとんどすべての文書の公開を禁じる裁判所の保全命令に従おうとしない」と書いている。

Brownは訴訟関連情報を公開したことを認めている(Business Insiderこの宣誓供述ビデオを渡すなど)。「自分には訴訟関連文書を公開する権利があり、今後も公開していくつつもりだ」とBrownが語ったと申立書は主張している。

裁判所が仮処分の申立を認めることになれば、 Brownと弁護人は罰金、法廷侮辱罪その他の罰を受ける可能性がある。また本訴全体を失う危険性さえある。

申立書には「秘密情報が公開されればSnapchatは回復不能の損害を受ける」とある。訴訟文書には将来のビジネスプランや個人情報、数千ページに及ぶ財務情報が含まれているらしい。また申立書にはReggie BrownがGQ誌の独占インタビューを受けることを予定しているとも記載されている。

ちなみにSnapchatの代理人は当初Cooley LLP法律事務所だったが、4月にQuinn Emanuel法律事務所に変えられた。 BrownはQuinn Emanuelはごく短い期間だが、自分の代理をしたことがあるとして忌避を申立てた。数カ月後、裁判所は申立を退けた

ところが最近になって、SnapchatとともにBrownに訴えられている投資家は法律事務所をQuinn EmanuelからDurie Tangri, LLPに変更した。われわれはQuinn EmanuelとDurie Tangriの双方にこの変更の理由を質問中だ。

〔日本版:仮処分の申立書の全文は原文参照〕

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ラマは生き延びるか―Microsoft、終了決定のWinampとShoutcastを AOLから買い取り交渉中?

懐かしのWinampはそう簡単に消えないかもしれない。昨日(米国時間11/20)、AOLはWinampを終了させると発表した。AOLがこのWindows向け音楽プレイヤーを開発元のNullsoftから買収したのは1999年で、 価格は8000万ドルだった。

しかし今日(米国時間11/21)、Techcrunchが入手した情報によると、AOLはWinampとこれもNullsoftから買収したストリーミング・サービスのShoutcastの売却をめぐってMicrosoftと交渉中だという。なおAOLはShoutcastについても来週に終了を発表する予定だという。

この件についてAOLはコメントを避けた。Microsoftにも問い合わせているがまだ回答はない。情報源によれば、価格をめぐって交渉は継続中だという。サービスが両方共生き残る可能性は低いようだ。

AOL側に立ってみれば、WinampとShoutcastを閉鎖する理由も、売却できるものなら売却したい理由も明白だ。

AOLは両サービスについて一度もはっきりした戦略を立てたことがない。その間に他のデジタル音楽サービスは着々と地歩を固めてしまった(もっとも先週われわれも報じたようにRdioはレイオフしている。デジタル音楽ビジネスも競争が激しい)。AOLは事業の主力をウェブ・パブリッシング(現在、TechCrunch、Engadget、HuffingtonPostなど多数のサイトを所有)に移行する過程の一環として他の音楽関連の事業を閉鎖したり売却したりしてきた。 大量のトラフィックを有するネットワークの運営者として、AOLはますますオンライン広告とその効果を改良するテクノロジーの開発に力を注ぐようになっている。

なるほどその戦略の中には音楽も含まれていいわけだが、音楽事業の立て直しには巨額の資金が必要になる。

一方、Microsoftは音楽であまり成功を収めていない(Zuneの霊よ安かれ)。最近はXbox Musicにすべてを賭けている感がある。これは有料および広告入り無料の音楽サービスで、Xbox 360、Windows 8、Windows RT、Windows Phone 8、iOS、Androidの各デバイスをサポートしている。

それではMicrosoftの戦略のどこにWinampやShoutcastが収まるのだろう? Winampについてはまだ不明だが、Shoutcastはプラットフォームとして5万以上のオンライン・ラジオ局をネットワークしている。現在こうしたパーソナル・ラジオ局機能を欠いているXbox Musicの強化のためにこの資産はMicrosoftにとって魅力的なのかもしれない。

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株式上場を控えてビズ・ストーン、半生を語る―「ひどい失敗の連続が結局Twitterを生んだ」

サンフランシスコで開催されたNew Contextカンファレンスに登壇したビズ・ストーンは「最初の会社、そして二番目の会社、三番目の会社も私はしくじってしまった。スタートアップの生活というのはミスの連続だ」といささか居心地悪そうに告白した。ストーンは「今日は特に何も話す内容を用意してこなかった。それで私の最大の失敗のいくつかをお話しよう」と言った。実はその最大の失敗の一つがTwitterを生み、上場後はストーンに巨額の財産をもたらすことになっただったのだという。

「趣味と実益のためにミスを繰り返している」とこのTwitterの共同ファウンダーは言う。最近ストーンは動物愛護のためのNPOの運営とJellyという名前だけが知られているなぞめいたスタートアップの立ち上げに専念している。

ストーンのキャリヤと最初の大失敗はXangaというスタートアップから始まった。以下はビズ・ストーンの回想だ。〔カンファレンスでの講演とJosh Constine記者の独自インタビュー〕

企業文化

1999年ごろ、私はデザイナーとして働いていた。すると、大学の友だちの何人かが「おい、ウェブの会社をやろうぜ」と声をかけてきた。当時はインターネット・サービスの創生期で、その程度で十分詳しい話だった。そして作られたのがXangaというブログ・プラットフォームのパイオニアの1社だった。さいわいティーンエージャーの人気を獲得した。「ユーザーがどう感じているか」というフィードバックを直接知ることができるのが楽しかった。私はユーザーが他のユーザーの投稿を気に入ったことを表明できる(現在の「いいね!」に相当するような)ePropsという機能を実装した。

Xangaは急速に成長した。すると私の仲間はその仲間のコンサルタントを雇い入れ始めた。私はMITの近所にオフィスを構えてその優秀な卒業生をどんどん採用してすごいイノベーションをしようと考えていた。ところが新しく入ってきたコンサルタントたちはニューヨークに移らなきゃいけないと言い出した。

それならそれでユニオン・スクエアとイーストビレッジのあたりがいいと思った。そのかいわいは静かでいいレストランもある。ところがコンサルタント連中はノー、家賃が最低のポートオーソリティー・バスターミナル界隈でなければダメだという。

会社の文化は「ユーザーの感情」を考える方向からあっという間に外れていった。私はこの会社で働く意欲を失った。ある朝、「会社に行きたくないな」と妻に言った。

そこで私はXangaを辞めてしまった。これが最初の大失敗だ。私は若くてあまりにも未熟だった。私は会社の文化を変えるために全力を挙げなければいけなかったのだ。ここでの教訓は、創立時の企業文化はこの上なく重要だ、という点だった。プロダクトに注ぐのと同じくらいの注意を会社の文化を正しく育てることに注がねばならない。

企業の使命

私は結局母親の家の地下室に戻ってブログをやり始めた。作る側から書く側に回ってとても楽しかった。しかし何も作っていないのというのははやはり大きな間違いだと思うようになった。私のブログの名前は「ビズ・ストーン―天才」だった。この大ぼらが役にたったかもしれない。

ママの家の地下室でブログを書いているだけだったが、いかにも天才的なアイディアをいくつも持っているふうに装っていた。すると少し有名になって、本を書いてくれという話が来た。それから別のブログプラットフォームから誘いが来た。それがGoogleに買収されたばかりのBloggerだった。ファウンダーのエヴァン・ウィリアムズが連絡をしてきて、私はGoogleで働くことになった。

もちろんGoogleで働くことができたのは間違いではなかった。といってもたいしたことをしていたわけではない。あちこち歩き回ってみんなが何をしているのがのぞいていた。

ある男はそこら中にDVDレコーダーを積み上げた中で仕事をしていた。何をしているんだと尋ねると、世界中のテレビで放送されている番組を全部録画しているんだという。私はびっくりして、そりゃすごいね、とか何とか言って逃げ出した。別のところでは大勢でフットペダルで操作するスキャナーで本をスキャンしていた。これまでに出版されたすべての本をスキャンするプロジェクトだと聞いて、やはり仰天した。

Googleで学んだのはテクノロジーはたいていの難問を解決してしまうということだった。それはそれですごい。しかし、テクノロジーと人間は別物だということに後で気づいた。Googleの優先順位はテクノロジー第一、人間第二だ。しかし私は人間第一、テクノロジー第二というのが正しい優先順位だと思う。まず現実の人間について考え、それからテクノロジーの活かし方を考えるべきだ。

ここにいる聴衆の皆さんのほとんどテクノロジストだろう。多分他の人が気にいるだろうという理由では本当に一生懸命にはなれると思うのは大きな間違いだ。私がOdeoで学んだのは自分が好きになれない、情熱を燃やせないできないプロジェクトは必ず失敗するということだ。<

〔中略〕

Odeo

エヴァン・ウィリアズと一緒に車で家に帰る途中で私に天才的な(と思えた)アイディアが閃いた。

「エヴァン! Flashを使えばブラウザでユーザーの声を録音できるな? iPodが大人気だろう? ブラウザで録音した音声をMP3にコンバートしてRSSの添付ファイルにして配信したらどうだ?」と私は言った。

私はこれでラジオの民主化ができるじゃないかと夢想した。実はこのアイディアはpodcastとしてもう誰かが実行していた。しかし10分くらいはわれわれは自分たちは本当の天才だと思って興奮していた。

結局われわれはビデオ・ポッドキャストのプラットームをつくろうということになり、Googleを辞めてOdeoを作った。これは辛い時期だった。Googleはまさに勢いに乗っている時期だった。株価が高値を更新するのを見るたびに自分がどれほど損をしたのか思い知らされた。妻は「Googleを辞めるべきじゃなかった」と言った。

Odeoは大失敗だった。しかしそこから次の大成功が生まれた。

Odeoで最大の問題は自分たちのプロダクトを好きになれないことだった。セールトークはすばらしく聞こえた。しかしわれわれは自分で使いたいと思わなかった。これは実に貴重な教訓になった。

Twitterの始まり

いや、ニック・ビルトンの本(Hatching Twitter: A True Story of Money, Power, Friendship, and Betrayal(Twitterの誕生―金、権力、友情、裏切りの物語)はまだ読んでいない。だから私のことをどう書いてあるかは知らない。しかし本に書いてもらうなんて光栄だ。リンカーン大統領になったみたいだ。もっとも私について書いてある部分は少ないと思う。いずれにしても派手な役回りではなかった。

ビルトンの本にどう書いてあるかは分からないが、Twitterの始まりはこうだった。

エヴァンはOdeoの取締役会に「ストーンと私はもうビデオポッドキャストには興味がない」と告げた。取締役会が新しいCEOを任命してくれればいいと思ったのだが、取締役会が投資した理由はエヴァンと私を見込んでのことだったから話がこじれた。そこでわれわれはObvious Corpという新会社を設立してOdeoを買収した。

われわれはTwitterという新しいコミュニケーション・ツールのごく初期のプロトタイプがやっとできた時期に、私はTwitterにとことん情熱を傾けていることに気づく経験をした。これはものすごく重要な教訓だった。

私はそのとき家を改装しようとしていた。カーペットを剥がして美しい木の床を出そうとしていたのだが、剥がしてみるとその下は美しい木の床なんかじゃなかった。すごい熱波が襲っていた。私が汗だくになっているときに携帯が鳴った。テキストメッセージでエヴァンからのツイートが来ていた。「ナパバレーでマッサージを受けた後ピノ・ノワールのワインを飲んでるところ」というのだ。エヴァンと私の状況があまりに対照的なので私は笑ってしまった。そしてこれだ、と思った。れこそ私が求めていたコミュニケーション・ツールだと悟ったのだ。

ベンジャミン・フランクリンは「人生においては間違いの方が成功よりずっと興味深い」と言っている。これは私の場合、間違いなくそのとおりだ。Xanga、Odeoはまったくの失敗だった。しかしそこからTwitterという大成功が生まれた。これからウォール・ストリートで取引開始のベルを鳴らすセレモニーに出るのだが、とても楽しみだ。

[画像:Kim Kulish/Corbis, PJ Media]

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FacebookはTwitter買収に失敗していた―『Twitterの誕生―金、権力、友情、裏切りの物語』近刊

ニューヨーク・タイムズのコラムニスト、ニック・ビルトンの近刊、Hatching Twitter: A True Story of Money, Power, Friendship, and Betrayal(Twitterの誕生―金、権力、友情、裏切りの物語)によれば、Facebookのマーク・ザッカーバーグは公式の交渉と共同ファウンダーのジャック・ドーシーを通じた働きかけで、2度にわたってTwitterの買収を試みたという。

私が特に興味を引かれたのは次の箇所だ。それは2008年10月末、ジャック・ドーシーがCEOから追われ、株式の議決権行使をウィリアムズに委任し、経営の実権もないまま会長に祭り上げられた直後のことだった。共同ファウンダーのエヴァン・ウィリアムズとビズ・ストーンはFacebookに招かれ、CEOのマーク・ザッカーバーグと話し合った。テーマはTwitterの買収だった。

ビルトンによれば、ザッカーバーグは何ヶ月も前からドーシーを通じて買収の下ごしらえを進めていたという。ところがドーシーが突如CEOの職を失ったために交渉は一からやり直しになった。その前にザッカーバーグからドーシーに送られたメールには、買収が合理的である理由が箇条書きされていた。その理由のひとつに、このような場合の典型だが、FacebookはTwitterの得意分野に自ら進出するつもりだとあった。つまり買収が成立しないなら、われわれはお前を潰してやるという脅しだ。

ウィリアムズとストーンは5億ドルという価格を提示した。ザッカーバーグはその程度の金額になるはずだとドーシーから聞いていたので驚かなかった。

しかしこの買収交渉は不成立に終わった。ビルトンは買収に応じなかった理由を取締役会に説明するウィリアムズのメールの一部を引用している。

会社を売却するのは3つの理由がある。

1. 買収価格がその会社の将来の価値に対して適正であること(われわれはこれまでTwitterは10億ドルの価値があると言ってきたが、私はその何倍もの価値があると思っている

2. ライバル企業からの深刻な脅威がある((Twitterの価値をゼロにするような脅威はどこにもない

3. 買収する企業が偉大であり、そこに参加することに意義があること(私はFacebookのユーザーではない。私はFacebookの人間にもビジネスのやり方にも数多くの疑念を抱いている)

興味があるのは、Twitterの取締役会が2008年の時点でTwitterは10億ドル企業だと判断していたこと、そしてウィリアムズは「その何倍もの価値がある」と考えていたことだ。当時、Twitterのユーザーは1100万弱で、爆発的なユーザー増加が始まるのは2009年始めになってからで、アシュトン・クッチャーがCNNとフォロワー100万人獲得競争をするなどのPR戦術が効果を挙げた後だった。現在提出されているTwitterの上場申請書によれば会社評価額はおよそ19億ドルだ。2008年当時、始終ダウンする脆弱なインフラを抱えたTwitterだったが、経営陣はその価値に絶大な自信を持っていたことがわかる。

またウィリアムズが企業文化の違いに懸念を抱いていたことも面白い。ビルトンの本は登場人物の人間的な弱点についても深く掘り下げているが、Twitterの創立者たちはそろって「人間のつながりを民主化するツールを創り上げる」という理念を強く信じていたことを明らかにしている。それは前身のOdeoの頃からTwitterへのピボットを通じて維持された。ウィリアムズはTwiterはFacebookの企業文化によって悪影響を受けると考え、何億ドルもの提案を蹴ったのだった。

シリコンバレーでは買収されることを主要なビジネスプランにしている会社が珍しくない。しかし中にはウィリアムズたちのように金のためではなしに決断を下す人々も存在する。

一方、Facebookが「買収に応じなければお前たちを潰してやる」と脅したのは賢明ではなかった。Facebookはそういう脅しを口にしたために何件かの買収をしくじっている。FacebookがTwitterのコア機能をコピーするには3年かかった。2011年にSubscribeという名前で発表された機能はやがて正式にフォローと命名された。

取締役会はウィリアムズに同意し、買収の提案には応じないことが決まった。ザッカーバーグは引き続きドーシーをリクルートしようとアプローチしたが、プロダクト責任者の地位を与えることは拒絶した。ドーシーがFacebookに参加することはなかった。Twitterが上場すればドーシーは議決権のある株式を取り戻すことになる。

実はウィリアムズは過去に買収の提案があったことと、それを断った3つの理由について今年に入ってブログ記事を書いている。ただしその相手がFacebookだったことは伏せていた。

その買収提案は巨額だった―投資家始めTwitterの関係者全員にとって大成功を意味した。しかし私には魅力がなかった。当時われわれはまだちっぽけで、将来性を疑う声も依然として多かったが、私はTwitterの可能性は無限だと考えていた。

Twitterの場合、われわれは誰も売る気がなかった。私はCEOになったばかりで、Twitterの成長のために全力で働こうと張り切っていた。われわれのチームは全員そうだった。それに買収を提案してきた会社はわれわれと特に相性が良さそうに思えなかった―もし相性のいい会社だったら皆大喜びしたはずだ。

こうした話を聞くと、もしFacebookがTwitterの買収に成功していたらという想像が膨らむ。おそらくFacebookが世界のソーシャルネットワークを事実上独占することになっていただろう。そしてビジネスと倫理をいかに調和させることができるかという疑問の典型的な例になっていただろう。

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Twitterの歩みを記した『Hatching Twitter』、ハリウッドの注目も浴びつつ上場直前に販売開始

Twitterの誕生からこれまでを記した『Hatching Twitter: A True Story of Money, Power, Friendship, and Betrayal』が間もなく発売となる。どうやら既に映画化に向けての動きが活発になっているのだそうだ。こちらに入っている情報では、ソニーが名乗りを上げているということなのだが、どうやら他にもメジャーどころがチャンスをうかがっているらしいのだ。

うち、少なくとも一社は、映画ではなくケーブルテレビ番組ないしNetflix上でのシリーズものを企画しているそうだ。これはすなわちHatching Twitterの中に、ドラマとして面白そうなシーンがたくさんあるということなのだろう。Twitterの設立から成長、そして上場を成し遂げる物語がNetflixオリジナルのコンテンツとして提供されることになれば、確かに大いに注目を集めることとなりそうだ。

ちなみにソニーは、1989年にコロンビア映画を買収している。コロンビア映画は、ご存知、Facebookのドラマメンタリー(drama-mentary)である「ソーシャル・ネットワーク」を提供した。全てが実話というわけではなかったが、大いに注目を集めることとなり、またいろいろな賞にもノミネートされることとなった。

また、既にキャストについてもいろいろと話題になっているようだ。たとえばJack Dorsey役についてはElijah Wood以外にあり得ないなどと言う人もいる。

本の内容についてはNew York Timesに概要が掲載されている。どうやら草創期には方針や権力を巡ってさまざまな争いもあったようだ。以前にも書いたが、数々の人間臭いドラマがあったようだ。そして確かにそういう人間臭さは、面白い映画に欠かせない要素であるとも言えるかもしれない。Biltonは映画化の噂についてはノーコメントを貫いている。

『Hatching Twitter: A True Story of Money, Power, Friendship, and Betrayal』の発売は11月5日が予定されている。そしてTwitterの、111億ドル企業(評価額)としての株式公開が11月6日の予定だ。Biltonも言うように「非常に良いタイミング」で世にでることとなる。

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(翻訳:Maeda, H


国際ガールズデー特別寄稿:小4女子ですがTechCrunch Disruptに参加しました!

編集部:先日のTechCrunch Disruptハッカソンではカリフォルニア州サニーベールから来た小学校4年生のAlexandra Jordanが聴衆のお気に入り賞を獲得した。

JordanはSuper Fun Kid Timeという友だちと遊ぶ時間を予約するサービスを自分で考案し、コードを書き、プレゼンをした。ローンチは11月になる予定だ。10月11日は昨年国連によって正式に国際ガールズデーと定めれられた。そこでわれわれはこの日を記念してJordanにガール・ハッカーとしてDisruptに参加した体験を寄稿してもらった。

1月ほど前、パパと私はサンフランシスコに行ってTechCrunch Disruptのハッカソンに参加しました。とても楽しかったのですが、それはこういうわけです。

会場にはたくさんブースやお店が作られていて、私はあちこち見て歩きました。ものすごく広々とした会場で少しも狭くるしい感じはしませんでした。ほんとにたくさんの種類のコンピュータがありました。ハッカソンはプログラミングするのに最高の雰囲気でした。プログラミングするときは集中できる環境がとても大事です。たくさんのプロのプログラマーといっしょになれたのも素晴らしい経験でした。

あんなに大勢の聴衆の前でプレゼンをしたことでとても自信ができました。たくさんの人が私のSuper Fun Kid Timeというプロジェクトを気に入ってくれました。これは子どもたちが友だちと遊ぶ時間を調整するサービスです。私がこのプロジェクトを思いついたのは夏休みに入る前に遊びのスケジュールをきちんと調整するのを親はよく忘れるからです。私がTechCrunch Disruptでプレゼンをした後、まだローンチ前だというのに5000人もの人がSuper Fun Kid Timeに登録してくれました!

ブラジルとオーストラリアでは現地の人がその国のバージョンを立ち上げようとしています。

イベントの後、たくさんの人が私に連絡してきました。みんなとても親切に助けてくれようとしました。とても素晴らしかったです。コロラド大学の全国IT女性センター(National Center for Women in Information Technology)はコロラドを襲った洪水のさなかだったというのに、私にTシャツなどの記念品を贈ってくれました。Microsoftのダグはなんと新しいコンピュータをくれました。Good Morning Americaなどマスコミの人にもたくさんインタビューされました。.

1週間前にパパと私はニューヨークに行って別のハッカソンに参加しました。TechCrunch Disruptで知り合ったooVooという会社の人が招待してくれたのです。ooVooはSuper Fun Kid Timeに12まで同時に参加できるビデオ・チャット機能を追加するのを手伝ってくれました。このハッカソンは昼間の時間だけだったので私も始めから終わりまで参加できました。フロアが4つもあって、それぞれ違うことをやるのです。私はBBCの人にインタビューされました。私のお祖父ちゃんはBBCのファンなのでとても喜んでくれました。

私はプログラミングが好きです。じーっと座って考えるのが好きだからです。それとパパといっしょにプログラミングするのが好きです。 私は読書、作文、図画、数学、テレビ、言葉パズルも好きです。

私がプログラミングする動機は、立派な人になりたいからです。世界を良くすることを助け、新しい発見をし、女の子や女性が何でもできることを証明したいのです。私のインスピレーションの源は、パパ、家族、お友だち、そして女性のプログラマーです。私はテクノロジーの分野で活躍する女性にあこがれていますが、TechCrunchDisruptとooVooなどでそういう人たちにたくさん会うことができました。.

Super Fun Kid Timeの他にも将来とりくみたいアイディアがいくつかあります。その一つはSafe Tubeというものです。私のきょうだいは自閉症なのですが、ときどきYouTubeで不適当な動画を見ることがあります。

SafeTubeはこの問題に取り組みます。実はハッカソンでは最初こちらのプロジェクトを考えていました。それからRaspberry Piのプログラミングを学びたいです。私は動物が好きなので将来は獣医学に役立つようなテクノロジーを開発したいです。でも今はSuper Fun Kid Timeを一日も早くローンチすることに集中しなければいけないと思っています。なぜならとてもたくさんの人が待っているからです。

無事にローンチがすんだら、次に女の子のための放課後のテクノロジー・クラブのようなものを作りたいです。毎週1時間くらい女の子にコードの書き方を教えるものです。女の子が小さいうちにプログラミングを学んでおけば、後になってテクノロジーにくじけることがなくなると思います。

今まで女性はテクノロジー分野で遅れていました。これからは女性がテクノロジーで活躍することはとても大切だと思います。今まで参加をはばんできた障害を乗り越える方法を見つけなければなりません。それに女性は女性が作ったものが好きです。会社に女性のプログラマーがいなかったら女性の考えををプロダクトに生かすことができないでしょう。それでは成功でlきないと思います。

国際ガールズデー運動は今年の戦略的目標を女の子の教育の拡充に定めている。国際ガールズデーについてはこちらに詳しい

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FBI、悪名高いオンライン闇市場Silk Roadの所有者を逮捕、サイトを閉鎖―麻薬、殺し屋募集など容疑続々

FBIがとうとうSilk Roadを手入れした。このアングラ・ウェブサイトは長らく麻薬売買などの違法行為の温床になっていると見られていた。FBIはサイトを閉鎖し、ニューヨーク州検察当局は所有者のDread Pirate Robertsこと本名Ross William Ulbrichtを麻薬売買共謀、コンピュータ不正侵入、マネー・ローンダリングの3つの容疑で起訴した。


アップデート: 起訴状を入手して精査したところ、Ulbrichtは殺人教唆の容疑でも起訴されていた。Silk Roadのユーザー情報を暴露するとした脅迫者の殺害を引き受ける殺し屋を募ったとされる(関連記事)。

Silk Roadは相当の期間にわたってDeep Webと呼ばれるインターネットの暗い片隅に存在していた。このサイトは匿名性が高いとされるTorネットワークのみによってアクセスが可能だった。スタートしたのは2011年で、急速にドラグと銃の闇市場として悪名をはせるようになる。SilkRoadは「違法物品のAmazon」と呼ばれることもあった。 2013年7月23日には95万7079人の登録ユーザーがあったという(実際のユーザーはもっと多いはず)。

詳細はまだ不明だが、Silk Roadでは莫大な金が動いていたようだ。ローンチから2013年7月23日までの間に951万9664 Bitcoinの売上があり、SilkRoadは61万4305 Bitcoinの手数料収入を得ていたという。 現在のレートでドルに換算すればこの手数料は7980万ドルになる。

Silk Roadのライバル、Atlantisは先月運営を停止している。

起訴状によれば、Silk Roadの所有者、Ross William Ulbrichtは故意にアメリカの麻薬取締法規に違反したという(起訴状全文)。

しかしUlbrichtの容疑はこれにとどまらない。コンピュータ不正侵入とマネー・ローンダリングの容疑もかけられている。サイトは現在ダウンしており、FBIの通告が表示されるだけだ。Silk Road上の取引のほとんどは匿名でBitcoinによる支払いを利用していた。

起訴状によれば、捜査当局は囮捜査でエクスタシー、コカイン、ヘロイン、LSDその他100件以上の違法物質の購入を行ったという。

Ulbrichtは昨日(米国時間10/1)、サンフランシスコのGlenn Park図書館で逮捕されたと報道されている。

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BlackBerry、47億ドルでFairfax Capitalへ身売りか―最後のせめぎ合い続く

今日(米国時間9/23)、BlackBerryは発行済株式を1株あたり9ドルで買い戻すと発表した。総額は47億ドル程度になる。9ドルという価格は現在の株価8.23ドルをわずかに上回るレベルだ。自社株買戻のニュースを受けて現在市場での取引は中断している。

BlackBerryの株価は今日だけで5%も下落した。同社の株をすでに10%保有しているFairfax Financialも9ドルでの株式買取を申し出ている。BlackBerryの取締役会はこの取引に賛成し、基本合意書に署名した。これで一件落着かと思われたが、そうではなかった。

取締役会は「Fairfaxが提示したものより良い条件のオファーを今後さらに求めていく」という意向を発表した。一方、FairfaxはBank ofAmerica、Merrill Lynch、BMO Capitalにこの買収の原資を引き続き求めていくと発表した。もしBlackBerryがFairfaxとの基本合意を破棄した場合、1株あたり0.30ドルの違約金が発生する。

最近の四半期決算によれば、BlackBerryはキャッシュ類を28億ドル保有している。これに知的財産を加えれば、残余の企業価値はごく小さい。9ドルというのは直近の終値に比べてプレミアムは10%以下だ。これでは株を手放す気にならない投資家もいることだろう。

Fairfaxは勇敢にもBlackBerryを買収しても「解体して切り売りはしない」と明言している。Fairfaxは「非公開企業にしたうえで優れたエンタープライズ向け製品に特化した企業として再建する長期的な戦略を建てる」としている。

Fairfaxによる買収の成否にかかわらず、最近のDellと同様、BlackBerryが公開IT企業が非公開化する例に加わることは間違いないようだ。

画像: Honou

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デイブ・ゴールドバーグ・インタビュー―デジタル音楽ビジネスにのチャンピオンが2009年にYahooを辞めてSurveyMonkeyを始めたわけ

昨日(日本時間9/18)、恵比寿でSurvey MonkeyのCEO、デイブ・ゴールバーグがプレスイベントを開催し、質問バンク日本語版などの新機能を発表すると同時にプレスの質問に答えた。

ゴールドバーグは「アンケート調査は有力な会話の手法だ。マーケティング専門家だけのものではなく、結婚式のプランニングから人事管理までありとあらゆる場面で正しい決定をするために重要な役割を果たす」と力説した。その内容はTC Japan西村編集長のアンケート専門家による質問と選択肢をオススメする「質問バンク」、SurveyMonkeyが日本語でも提供開始に詳しい。

私はTechCrunchとはまったく別にイベント・オーガナイザーからの個人的な依頼でデイブの通訳を務めたが、イベントの合間にデイブにインタビューもしたのでご報告しておきたい。

日本のマスコミはデイブ・ゴールドバーグといえばやはりFacebookのナンバー2、シェリル・サンドバーグの夫ということで関心を持ったようだ。これはやむを得ないことで、私もつい「以前『フェイスブック 若き天才の野望の野望』という本を訳したとき、マーク・ザッカーグがあなたの家でシェリル・サンドバーグにFacebookに加わるよう長時間説得したというエピソードが印象に残っている」などと言ってしまった。さいわいデイブはきさくなタイプで「あれはおかしな話だった」と笑ってくれた。

しかしデイブ・ゴールドバーグは彼自身が飛び抜けて有能で飛び抜けた成功を収めた起業家、投資家、経営者だ。ただSurveyMonkey以前のキャリヤは完全にデジタル音楽分野だというのが興味深い。

1994年にゴールドバーグはCD-ROMベースでLAUNCHというマルチメディア音楽雑誌を創刊した。これにはスターミュージシャンのインタビューやプロモーションビデオなどが収められていた。1999年には対応するウェブサイトとLAUNCH castというインターネット・ラジオをオープンする。2001年にリリースされたiTunesとともにLAUNCHはデジタル音楽の最初の主要な試みだった。

LAUNCHメディアは2001年にYahooに買収される。ゴールドバーグは以後Yahooの音楽部門の責任者として腕を振るい、2006年にはビルボード誌に「デジタル音楽でもっとも影響力のある男」に選ばれている。当時デジタル音楽は既存のメジャーレーベルによって法廷闘争の泥沼に引きずりこまれており、ゴールドバーグの名前も「デジタル音楽の闘士」という流れでなんどか目にしている。

それだけにゴールドバーグがオンライン・アンケートの設計から実施、分析までを提供するSurveyMonkeyのCEOとしてシリコンバレーに再登場したときにはその飛躍に驚いたものだ。「いったいなぜ音楽を止めてSurveyMonkeyという全く別分野に飛び込んだのか?」という私の質問にゴールドバーグはこう答えた。


いちばん大きかったのは私の個人的な事情だろう。サンフランシスコは残念ながら音楽ビジネスとは無縁の町だ。音楽ビジネスの中心はロサンゼルスだ。YahooMusicの本拠地はロサンゼルだったから、サンフランシスコからロスまで通勤を続けていた。それは妻がサンフランシスコの会社〔当時シェリル・サンドバーグはGoogleの副社長〕に勤めていたからだ。これでは家族と過ごす時間があまりにも少ない。そこでサンフランシスコで仕事を探そうと思い立った。 

そこで音楽関係の仕事を続けなかった理由だが―いや、今でも投資家、コンサルタントとしては音楽ビジネスと関わっている。しかし、そうだな、2009年になると音楽のデジタル化はほぼ完了してしまった。私がデジタル音楽を始めたときのような革命的な動きは今後望めそうになかった。Yahooでやれることはだいたいやってしまったというか…まあ、それ以外にもYahooには〔「いろいろと問題があった」というように巨大な肩をすくめた〕。

しばらくクールダウンして情報を集めているときに、ライアン・フィンリーという男が始めたこの会社を見つけた。まだ小さな会社で、社員も14人しかいなかったが、すでに創業以来10年経っていて十分な利益を上げていた。しかも同業のライバルはいない。このアイディアにはまだ誰も気がついていないようだった。有望だと思って買い取った。フィンリーにはまだ取締役に残ってもらっている。

その後ゴールドバーグはYahoo Music時代につちかった定期課金ベースのビジネスモデル、事業の国際展開のノウハウと巨額の資金をフルに活用してSurveyMonkeyを有力企業に育て上げた。しかしそのきっかけが妻の勤め先の近くに勤め先を探した結果だというのは人間味がある話だ。

ゴールドバーグはSurveyMonkeyの特長のひとつを「エンタープライズ・ビジネスツールのコンシューマ化」だとして、スライドでDropboxとEvernoteを似たよう存在として挙げていた。そういえばクマ的な体形(ゴールドバーグはフィル・リビンよりさらに一回り大きい)、家族を第一に考える点などは似ているかもしれない。優秀な起業家でありながら人間としても温かみを感じさせる人というのはいるものだ。

余談だが、ゴールドバーグの日本側サポート・スタッフ(広報、提携先)はほとんど全員が女性で、ごらんのようにテクノロジーをフルに駆使してその場からスケジュールを調整し、情報を発信していた。「女性の登用」などという男側の上から目線よりも現実はどんどん先に動いていると思う。

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Google、Windows PhoneのYouTubeアプリをアク禁―「HTML5で書け」とMicrosoftに要求

今朝(米国時間8/15)、GoogleはMicrosoftのYouTubeのWindows Phoneアプリをアクセス禁止 にしたことを認めた。これはアプリが発表されてから50時間後の決定だった。Windows Phoneユーザーは当然ながら失望している。

いったいどういう事情があったのか? ここ数時間、私が状況を調べてみたところ、以下のようなことがわかった。

Microsoftが新しいYouTubeアプリをWindows Phone向けに最初に発表したのは5月だった。 Googleはこれに不満を抱いた。このアプリはGoogleの配信する広告を正常に表示せず、ビデオのダウンロードが許されていた他、Googleブランドの表示もGoogleが望むような仕様になっていなかった。Microsoftはいったんアプリを引っ込め、両者はアプリの修正に向けて協力していくことで合意した。

それなのに修正されたはずの新アプリが再度、アク禁となってしまったわけだ。問題の原因は、GoogleがアプリがHTML5で開発するよう要求したのに対し、Microsoftは機能面ではGoogleの3つの要求を容れたものの、Windows Phoneプラットフォームの技術的な制約のために不可能だとして、あくまでネーティブ・コードで開発を続行した点にある。

MicrosoftはまたGoogleに対して「将来、Windows Phone側の準備が整い次第HTML5に移行する」ことを約束した(つまりMicrosoftはWindows Phoneのメジャー・バージョンアップに取り組んでいる)。

しかしこの点に関して両者の合意ができないまま、Microsoftはアプリを公開してしまった。当然Googleは不快になり、YouTubeへのアクセス権を剥奪した。またMicrosoftはGoogle自身が利用しているモバイル広告APIへのアクセスを要求していたが、Googleはこれも却下した。

Googleは「YouTubeアプリの開発者は全員が同一のガイドラインに従うべきだ」というコメントを発表した。つまり全員がHTML5で開発せよということだ。それは理にかなっているように聞こえるが、全員というのはGoogleには適用されない。Google自身のiOS向けとAndroidのYouTubeアプリはネーティブ・コードで記述されている。

しかしそのぐらいでGoogleはたじろがず、Microsoftに「そいつをHTML5で書け」と要求した。そこでMicrosoftは困難な立場に立たされた。Windows PhoneにきちんとしたYouTubeアプリが必要なのはもちろんだが、Windows Phoneがアップデートされるまで正常に動作するYouTubeアプリはHTML5で書けない。そこでMicrosoftはGoogleにアク禁にされる可能性が十分あるのを知りながらネーティブ・コードのアプリを一方的に発表するという少々図々しい戦術を取った。で、予想どおりGoogleはアク禁にした。

テクノロジー界隈では「事実は小説より奇なりだ」。

いい迷惑なのは何百万人もWindows Phoneユーザーだ。もちろん、モバイル版Internet Explorerを使えばWindows PhoneでYouTubeを閲覧するのは可能だ。今後どう決着がつくか予想はできない。ともあれ今後もGoogleとMicrosoftは小競り合いを続けていくことになるだろう。

アップデート: MicrosoftはHTML5問題を詳しくブログ記事で説明している。

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アシュトン・カッチャー、「ティーンのお気に入り大賞」受賞式で「自分の人生を創れ」とジョブズの哲学を情熱的に説く


世界でいちばんセクシーなのは、ものすごく頭が切れる人間だ。そして思慮深い人間だ。そして寛大な人間だ。それ以外のことはどうだっていい!

昨夜(米国時間8/13)、アシュトン・カッチャー(*はニッケロデオンの「ティーンのお気に入り大賞」の授賞式で、ライフハックのアドバイスをこう叫んだ。こういった場合のスピーチは決まり文句で感謝の言葉を並べるだけで終わるのが普通だ。しかしアシュトンは「与えられるままの人生を生きるな。自分の人生を創れ」という自ら演じたスティーブ・ジョブズの哲学を子どもたちの頭に少しでも浸透させるべく断固として時間を使った。

アシュトン・クッチャーは、人に望まれようと望まれまいと、若い世代を代表する声となろうと決意しているようだ。ありきたりのハリウッド・セレブではない。

なるほど、クッチャーは金持ちで有名でハンサムだ。しかし昨夜のスピーチで示されたように、世界を少しでも良い方に変えようと真剣に努力している。

一流専門家のアドバイスを受けながら大きな問題を解決しようとしているファウンダーを探し、その会社に投資するという賢明な戦略のもとに、ベンチャー投資家としても大きな成果を挙げている。個人のエンジェル・投資家として、また自ら設立したA-Grade Investmentsファンドを通じて、Airbnb、Spotify、Fab、Uberなどのスタートアップに投資してきた。俳優と投資家の活動によってクッチャーのTwitterフォロワーは1400万人以上という前例のないレベルに達している。

「ティーンのお気に入り大賞」でのスピーチもいかにもクッチャーらしい。スティーブ・ジョブズの言葉を引用するのにホールを埋め尽くした女の子たちの絶叫がしばし止むのを待たねばならないというのは普通お目にかかれない状況だ。傍目からはいささか場違いに見えようとクッチャーは若い世代にアドバイスする絶好の機会を逃すわけにいかないと考えたのだろう。

十分に準備したスピーチで、最後に子どもたちの記憶に残るよう要点を繰り返している。

スマートであれ。思慮深くあれ。寛大であれ。世の中が与えるものをただ受け入れるな。辛い仕事はチャンスだ。どんな仕事もバカにするな。すべては成功への一歩だ。現状に甘んじるな。自分のため、人のためになるよう人生を創りなおせ。

子供たちはこうした言葉をもっともっと聞かせられる必要がある。メディアで大きく取り上げられ、子供たちが憧れるスーパースターの口から出るならなおさらよい。実際、われわれが優れたエンジニア、優れたイノベーターをもっと必要としているなら、ケーブルテレビの授賞式の中継番組で流される前に、学校の教科でこの哲学が教えられていなければいけないところだ。

ともあれビデオを見ればアシュトンが重要な役割を果たしていることが分かるだろう。12歳の頃にこういうことを言ってくれる大人がいたらよかったと私自身思った。

1分50秒あたりから本題に入る。

〔日本版*「アシュトン・クッチャー」という表記が多いが、ビデオの冒頭で紹介されているとおり、「アシュトン・クッチャー」が実際の発音に近い。〕

[画像: AP, Paris Fashion]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+