iOS 7の普及率は90%。Android Kit Katは未だ10%以下(Mixpanel調べ)

Mobile分析会社のMixpanelによると、iOS 7はAppleモバイル端末の殆どに浸透しており、同社のリアルタイム普及統計トラッカーの時間単位ブラウジングデータよると、iOS 7はApple端末の88~90%で利用されている。比較のためにAndroid端末のデータを見ると、GoolgeモバイルOSのKit Kat(4.4)以上を使っているのは、わずか8%前後だ。

この統計画面によると、Appleユーザーは端末を最新状態に保つのが得意のようで、これはデベロッパーにとって実に有難い。iOS 7用にデザインされたアプリは、旧iOS用と比べて著しく異っている場合が多いからだ。断片化問題におけるこのAppleの優位性は、異なるOS間でアプリの動作確認を行うコストの減少を意味する。その点でAndroidが未だに大きく遅れをとっていることを、現Kit Katの普及状態が示している。

Apple iOS 7の最新リリースであるiOS 7.1は、3月10日の公開以来、Mixpanelのパートナーアプリやサイトを訪問するiOSユーザーの大部分を占めている。当日から現在にいたる訪問者の31%がiOS 7.1で、次に多いのは7.0.6の29%だった。結論:Appleユーザーはアップデートが早く、それをためらい始める様子は見られない。iOSのためにソフトウェアを開発する効率のAndroidとの差は、当分なくなりそうにない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Motorola、Android WearのMoto 360スマートウォッチをビデオで紹介―丸型、高級感、つけ心地がカギ

MotorolaはさきほどAndroid Wear OSを利用した最初のスマートウォッチのひとつ、Moto 360 をチーフデザイナーのJim Wicksが自ら詳しく紹介するライブHangoutセッションを公開した。

ここではまず製品開発のコンセプトから順次具体的な内容が説明されている。ただしMotorolaはハードウェアのスペックについてはほとんど明らかにしなかった。しかしWicksがカメラの前で動作するところを見せたので(*)、Moto360はすでに単なるコンセプト・モデルではないことがわかった。こういうものを好む消費者の購買欲をそそるのに成功したに違いない。

丸型

WicksはMoto 360が丸型であることを強く訴えた。私のいい加減な勘定によると「丸い」という言葉を1000回は繰り返したと思う。 スマートウォッチという新規なツールにこれまで見慣れた時計の外観を与えることで一般ユーザーの心理的障壁を取り除こうとしたのがWicksたちが丸型を採用した理由のようだ。Wicksは「人々は時計といえば丸い形を思い浮かべる。人類が時計を発明して以来、時計はずっと丸かった」と語った。

またWicksは「われわれは一般消費者のためにテクノロジーを役立てるのであり、その逆ではない。新しいテクノロジーを採用するために消費者に心構えを変えさせるようなことはしたくない」’と付け加えた。

ライバルのメーカーの大部分はスマートウォッチの機能を最大限に生かすためのデザインを考えているが、Motorolaは逆に消費者の心理的抵抗を最小限にする方向でデザインしているようだ。これはひとつの見識だろう。時計としての見慣れた形を採用することはメインストリームの消費者にスマートウォッチを普及させるために有効な方向だと思う。

材質とつけ心地

同様の見地から、開発チームは材質と仕上げの高級感とつけ心地にこだわった。その結果がステンレスのボディーと本革のバンドになったのだという。バンドは付け替えが可能だという。また女性など手首の細いユーザーのためのバンドも将来用意されるかもしれないと述べた。Wicksは「購入後ユーザーが自分で交換もできるようにする」と述べたが、市販の腕時計バンドが使えるかどうかは明言しなかった。Pebble Steelと同様、特殊な形状のコネクターを用いた専用のバンドしか使えないことになる可能性もある。

またMoto 360がデザイン上もっとも重視したのがつけ心地だ。丸型を採用した理由の一つでもあるという。Wicksによると「同面積の場合、角型の方が角が手首に当ってつけ心地が悪い」のだそうだ。また丸型デザインは自然に画面の中心に注意を集めるので、一瞥して情報を受取やすいという。また左右どちらの手首にはめてもよいように画面を回転させる機能もついている。

スペック、接続性、発売時期

ハードのスペックについてはWicksは新しい情報をほとんど明かさなかった。ただしハングアウト視聴者の質問に答える中で、ある程度の防水性が与えられること、またこれに関連してボディーは一体型であり外部接続ポートは存在しないと述べた。すると充電の方法が問題になるわけだが、この点についてWicksは「Motorola独自の方法を採用する」と述べるにとどまった。誘導電流を利用する方式か、あるいは機械式腕時計のような自動巻き機構を採用するのかもしれない。

バッテリー駆動時間についてもWicksは具体的な数字は明かさず、「われわれはMotoACTV以降エネルギー管理については豊富な経験を積んできた」と述べた。

またMoto 360にはカメラが装備されないことも確認された。単独であれもこれもと機能を満載する方向ではなく、あくまでスマートフォンと連動してユーザーの置かれたコンテキストに応じて適切な情報をタイミングよく提供することに特化したデバイスとしてデザインされているのだという。

価格は不明だが、この夏まずアメリカで発売された後、国際展開される予定であることは確認された。Moto 360のスマートフォンとの接続性に関してはMotorolaのすべてのAndroid携帯に加えて、Android4.3以降を搭載するあらゆるスマートフォンと接続可能であるという。

〔*日本版 ビデオの9:48あたりでWicksがMoto 360の画面を指でスワイプしてみせている。〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Flappy BirdがApp Storeに戻ってくるようだ

この1ヵ月半の間、人生に退屈してしまったりはしていなかっただろうか。大人気となっていたFlappy Birdが、今年2月にApp Storeから姿を消してしまっていたのだ。しかし、ダウンロードをし損ねていた人にも希望はあるようだ。開発者のDong Nguyenによると、Flappy Birdの再公開を考えているのだとのこと。Gawkerの記事に「復活はあるのか」との問いかけに対して、明確に「Yes」と応えたツイートが掲載されている。

ツイートを見てみるとわかるように、Nguyenは復活の時期については明らかにしていない。「すぐに」(soon)ではないとのこと。おそらくは、何らかの追加機能を開発しているのかもしれない。あるいは再公開にともなって起こるであろう大騒ぎに向けて心の準備をしているということなのかもしれない。Rolling Stone誌のインタビューでも、Flappy Birdの復活に含みは持たせていた。それがTwitter上でのやり取りでよりはっきりしたということになるのだろう。

当方のスマートフォンには既にインストール済だし、また数千ドルの価格でeBayに出品する予定もない。なので個人的には復活を待望するということもない。しかし噂を聞いた時点でApp Storeから取り下げられていたという人にとっては良いニュース(あるいは時間を浪費する悪いニュース?)であることだろう。

Image credit: Bryce Durbin.

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(翻訳:Maeda, H)


Twitter、Android向けアルファ版にて「Fave People」という新タイムラインをテスト中

Twitterが「Fave People」という機能を試験提供中だ。メインのタイムラインとは別に、お気に入りの友達やアカウントからのツイートを表示する機能だ。「リスト」を若干わかりやすくしたものだと考えれば良いだろう。

試験提供しているのはAndroid版アプリケーションのアルファ版においてのことだ。このプログラムは広く一般のベータテスターや、ひいては正式版に採用する前に、より限定的な範囲でテストを行うためのものだ。

このアルファ版にて、「Home」、「Discover」、「Activity」など一般的メニューの間に「Fave People」というメニューが設けられている。画面をスワイプして、この「Fave People」のタイムラインに移動することができる。

表示場所は(少なくとも今のところは)「Home」の隣の一等地におかれている。最初にこの「Fave People」をタップすると、使い方についての説明が表示される。

お気に入りの人々のツイートを見逃さないようにしましょう。

気に入った人がいたらプロフィールページのスターアイコンをクリックしましょう。するとこのタイムラインに表示されるようになります。このタイムライン上で発言があった場合に通知を受け取る設定を行うこともできます。

このメッセージの下にボタンがあり、タップするとフォローしている人の一覧画面にジャンプする。ここでお気に入りに加える人を選ぶわけだ。何十人、あるいは何百人、ないしそれ以上の人をフォローしているような場合、この処理はかなり面倒なものとなるだろう。もっと言えば、従来の「リスト」と比べてとくに作業が楽になるというようなものでもない。「Fave People」という、わかりやすい表現にすることで、「リスト」的な利用方法が便利であることをアピールしようとするものなのかもしれない。

但し、この「Fave People」では「通知」をオンにすることができるのは従来のリストと比べて便利な点だと感じる人もいるだろう。ニュース速報を通知するアカウントをこの「Fave People」に追加しておいた場合、通知機能をオンにしておくと便利なケースというのもあるに違いない。たとえば重大事件などが発生している最中である場合、ニュースを即時に確認できるようになるわけだ。気になる重大事件が発生していない場合には、この通知機能をオフにしておけば、無駄に騒がしくなることもない。

参考までに書いておくと、アルファ版で「Fave People」が実装されたからといって、これが直ちにベータ版でも実装されるとか、あるいは正式機能としてリリースされるということを意味するわけではない。アルファ版テスターたちの間での評判が悪ければ、この機能はあっさりと捨て去られる可能性もある。

ちなみに、以前にも特定のTwitterアカウントを「お気に入り」にする機能が一部に公開されていた。しかしその機能は広く公開されることなかった。

「Fave People」機能を示すスクリーンショットを以下に掲載しておく。

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(翻訳:Maeda, H


OpenGL ES 3.1がGPUによるコンピューティングなどPC級のグラフィクスをモバイルに持ち込む

3Dlabs、ATI、Discreet、Evans & Sutherland、Intel、NVIDIA、SGI、Sun Microsystemsなどなどが集まってリッチメディアのための標準規格を作ろうという団体Khronos Groupが、今日(米国時間3/17)サンフランシスコで行われるGame Developer’s ConferenceでOpenGL ESの最新バージョンをリリースする。

OpenGL ESという一般にあまり見慣れない名前は、組み込みシステム(Embedded System)のためのOpenGL規格なので、この規格が指定するグラフィクス機能は今後のモバイルデバイスなどが実装し、もちろんアプリもそれを利用することになる。ただし今のところ、メジャーなモバイルプラットホームの中でWindows PhoneだけはOpenGL ESをサポートしていない。

モバイル向けに最適化されている、ということは、GPUがあまり強力でないことが前提になっているのだが、今日のリリースではそのギャップがかなり填められている。OpenGL ES作業部会の会長でARMのグラフィクス研究部長Tom Olsonは、“OpenGL ES 3.1はデスクトップ向けのOpenGL 4.4で人気の高い機能の多くをモバイルデバイスに適した形で提供している”、と発表声明の中で述べている。

今回の新しい規格ではたとえば、アプリケーションがGPUに、グラフィクスのレンダリングと密接に関連した一般的なコンピューティングタスクをやらせることができる。それは多くのデスクトップアプリケーションがすでにやっていることだが、これによりモバイルアプリの一層の高速化が期待される。

そのほかの改良点として、シェーダオブジェクトの分離、マルチサンプルとステンシルテクスチャ、シェーディング言語の改良、サンプルごとのシェーディング、新しいブレンディングモードなどなどの拡張がある。詳細は、ここに。

Khronos Groupの理事長でNVIDIAのモバイルエコシステム担当VP Neil Trevettは、今日の発表声明の中で、“OpenGLのAPI集合を構成するOpenGL ESとOpenGLおよびWebGLは、モバイルデバイスとPCとWebにおける3Dグラフィクスの共通的基盤と認められるに至っている。本日のOpenGL ESのリリースは、グラフィクスの世界におけるまた新たなマイルストーンであり、ユーザにより高いレベルのリアリズムと対話性の体験を、広く普及しているメインストリームのデバイスにおいて可能とする”、と述べている。

今週後半にKhronos Groupは、このGame Developer’s Conferenceで、さらに新しい発表をいくつか行う予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


LINE電話、8カ国で運用開始―Androidユーザーは低料金で音声通話が可能に

それぞれに差別化を図って激しい競争を繰り広げているメッセージ・アプリだが、今日(米国時間3/17)、日本のLINE は距離に関係ない一律料金の音声通話サービス、LINE電話の運用を開始した。

従来からLINEユーザー同士ではアプリ内から無料で音声通話ができたが、LINE電話はこの機能を拡張したものだ。ユーザーはLINE電話でもデバイス本来の電話番号を利用できる。ただし、LINEによると、一部の地域、キャリヤでは着信の際に番号が正しく表示されないことがあるという。

最初にLINE電話が利用できるのは日本とアメリカに加えてコロンビア、メキシコ、ペルー、フィリピン、スペイン、タイの8カ国のAndroidユーザーだ。

これらの地域ではサービスの利用に必要なLINE Call v 4.1.0アプリがダウンロードできる。iPhone版が準備中で近日公開される。またアプリがダウンロードできる地域も拡大されるという。

LINEが公開した料金表によると、近く中国からも利用できるようになるようだ。固定回線への通話はアメリカ、メキシコ、ペルー、スペイン(これに中国が加わる予定)の1分2セントが最安で、順次高くなりフィリピンの1分12セントが最高だ。モバイル通話は1分あたり4セントから15セントとなっている。

LINE電話は2月に発表されたものだが、今日、無事に運用開始の運びとなった。LINEのサービスはSkypeやGoogleと同様、ユーザーの音声通話時間ではなく定額のデータ通信を利用することによって安価な通話を可能にするものだ。

しかし同時にLINEにとっては他のメッセージ・サービスに先駆けて音声通話機能を提供できたことは大きな差別化の要因となるだろう。LINEは2月に3億4000万人の登録ユーザーがあった(アクティブ・ユーザー数は不明)。メッセージ・アプリのリーダーでさきごろFacebookに190億ドルで買収されたWhatsAppは同時期のアクティブ・ユーザーが4億6500万人だった。

WhatsAppも2月に音声通話を提供する計画を発表したが、まだ詳細は明らかにされていない。

LINE電話の料金体系は2種類用意されており、Skypeのように事前にクレジットを購入するものと、一定の通話時間を決めて30日間有効になるものがある。長時間通話するユーザーには30日プランの方が割安になる。

LINEの売上は、前四半期で1億5600万ドルで、そのうち1億2000万ドルが中核事業であるLINEのメッセージ・アプリからのものだった。LINE電話は財務的にも大きな寄与が期待される。

2013年にLINEが株式上場を計画しているという報道があった。アジアのメッセージ・サービスでは韓国のKakao、中国のWeibo(微博)も上場を計画していることは間違いない。

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iOS 8はNotification Centerを単純化, アプリ間通信を改良, Game Centerを廃止

9to5Macの最新の記事が、iOS 8の細かな特徴を詳細に報じている。これらがすべて最終的にiOS 8に載るとは限らない、と断ってはいるが、でもこれらの新機軸が実際に今後のiPhoneなどに導入されたら、ユーザ体験が大きく変わりそうだ。

9to5MacのMark Gurmanが書く記事はだいたいいつも信頼性が高いが、今回は、iOS 8をより使いやすくし、またリソース効率を良くするために、何かを取り去るとか、単純化する、という話が多い。それらはいずれも、これまでのデバイスでそれなりの効果を発揮していた機能だ。

まず、Notification Centerから”Missed”タブがなくなる。タブはiOS 7で”Missed”と”All”と”Today”の三つになったばかりだ。しかしユーザから混乱を招くと苦情が殺到したため、”Missed”を特別扱いする必要はない、という結論に達したようだ。

Voice Memosはインタフェイスが整理されて、必要なコントロールを見つけやすくなった。またメッセージに1か月または1年という有効期限をつけると、期限が来たら自動的に削除される。そして、ストレージの空き容量が増える。これまで機種のバージョンアップのたびに、同じバックアップを使い続けてきた人には、このストレージ大掃除機能がありがたいだろう。

Game Centerもリストラの対象になる。すなわちiOSとOS Xからこのアプリを削除し、Game Centerの機能を(それをサポートしたい)ゲーム本体に含める。ぼくみたいに、最近Game Centerをまったく使わないユーザは、ホーム画面がすっきりして、気持ちもすっきりするだろう。しかも、機能そのものは生き残るのだから。

人間社会と同じく、去りゆく者があれば、新たに生まれる者もある。まず、複数のiOSアプリ間のデータ転送や通信の機能が改良され、たとえばコンテンツを編集してそれをほかのアプリへプッシュして使わせることができる。今でもそれは、iOSの”Open in…”機能である程度できるが、今度の新しいAPIはずっと本格的なもののようだ。

さらに、AppleはCarPlayをWiFi対応にする、という噂もある。Lightningのケーブルに依存しなくなるのだ。でも実は、Volvoのパンフレットにはすでに、WiFi接続が予告されている。iOS 8でそれが実際に実現すれば、車に乗った途端にCarPlayが使える状態になるのだから、ユーザ体験の大幅向上だ。

9to5Macの一連のiOS 8記事は、これまでも本誌で取り上げてきた。これらがすべて事実なら、AppleがiOS 7で築いた土台の上に、見事な建物が建つことになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


AndroidではWhatsAppのチャット記録をほかのアプリから読める

これはどちらかというとAndroidのセキュリティの問題だが、DoubleThinkのCTOでコンサルタントでもあるBas Bosschertが、WhatsAppの暗号化システムに脆弱性を見つけた。これにより、ほかのアプリからユーザのチャットの会話をすべて読むことができる。

WhatsAppのチャットにアクセスするやり方を投稿したBosschertは、昨日(米国時間3/11)のAndroidの大幅なアップデートのあとにも、その脆弱性が残っていることを確認した。

その概要はこうだ:

WhatsApp for Androidは会話をデバイス本体のSDカードに保存するが、機器本体へのアクセスを許可されているアプリならそれにアクセスできる(デバイスへの完全なアクセスの可/不可はアプリごとにユーザが指定できる)。これはWhatsAppの側のセキュリティの欠陥というよりも、Androidのインフラの問題だ。

悪質なアプリはそこからさらに、WhatsAppの会話データベースにアクセスできる。上級ユーザなら、これはハッキングではなくてAndroidのデータ隔離システムの問題だと気づくだろう。

Bosschertはこの欠陥をテストするアプリを作ったが、それは、ユーザがかわいらしいアプリロード画面をぼけーっと見ている間に、データベースにファイルをアップロードする。

最近のリリースでWhatsAppはデータベースを暗号化するようになったので、SQLiteなどでは開けなくなったが、しかしBosschertによると、その暗号は自作の簡単なPythonスクリプトで解読できるそうだ。

そのやり方の詳細がここに載っている。

Facebookは今やWhatsAppのオーナーだから、今後数か月以内にはそのセキュリティを改良するだろう。でもそうなるとなおさら、Android自体の問題が際立つ。

Androidでは、多くのアプリがデフォルトではスマートフォン本体への完全なアクセスを許容されており、だからほかのアプリのデータでもアクセスしてどこかへアップロードできる。

これに対してAppleでは、アプリxyzはアプリxyzのデータにしかアクセスできない。だから悪質なデベロッパがダミーのアプリを作って、ほかのアプリのデータを読む、ということはできない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Android版Instagramの最新版はパフォーマンスを向上してマルチデバイス対応を強化

新たにリリースされたInstagramの最新版(バージョン5.1)は既に試してみただろうか。パフォーマンスが大幅に改善し、かなり軽いアプリケーションとなっているようだ。オフィシャルブログの記事によると、たとえばプロフィールページはこれまでの半分ほどの時間で開くことが出来るようになった。アプリケーションのサイズも半分ほどになったのだそうだ。

デザイン面でも新しくなり、ビジュアルはシンプルになっているとのこと。使い方もシンプルになって、これまで以上に便利に使えるようになったそうだ。全体的にいえば、Android本体やOEMメーカーなどが推進しているフラットデザイン化が進んだと言うことができよう。

デザイン変更は見栄えや動作の軽快化のみを目指したものではない。ローエンドのスマートフォン(Instagramブログの表現を借りればAndroidを搭載したフィーチャーフォン)から、ますます広がりを見せつつあるファブレットの大画面にてもより快適に使えるようにとの配慮がなされている。

Instagramの最新版はこちらよりダウンロードすることができる。

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(翻訳:Maeda, H


mobcast、ゲームプレイ中に攻略情報を共有できるQ&Aサービス「Quu」

「モバサカ」「モバプロ」といったモバイルゲームを運営するモブキャストは25日、ゲームの攻略情報を共有するQ&Aコミュニティ「Quu(キュー)」のクローズドβサービスを開始した。ゲームの攻略情報といえば、先日個人情報が流出した「@wiki」をはじめとするWikiサービスや2ちゃんねるなどに投稿されているが、モブキャストはモバイルゲームプラットフォーム「mobcast」で配信するゲームに実装することで、ユーザーの継続率や課金率などのKPIを高める狙いだ。

モブキャストはこれまで、ゲームとは別の場所の自社ポータルサイト上に攻略情報を共有する場所を設けていた。これに対してQuuは、ゲーム画面の下部に用意されるQボタンから質問や回答を投稿・閲覧できるため、ゲーム内のコミュニティ機能として使えるのが特徴。例えば、野球ゲーム「モバプロ」やサッカーゲーム「モバサカ」であれば、攻略情報や選手のトレード情報、あるいはゲームと全く関係ない雑談を投稿し、返信を確認しながらプレーを続けられる。質問は特定のユーザーやグループに限定したり、不特定のユーザーに向けて投稿できる。

モブキャストはQuuを通じて、ユーザーのアクティビティを向上させるとともに、Q&Aでのやりとりの中から他のゲームに興味を持ってもらい、ゲーム間の相互送客ツールとしても活用したいのだという。サービス開始当初は400万人が利用するmobcastで配信する自社ゲーム向けに提供し、今秋までに国内外でリリースされるすべてのゲームに対応する。将来的にはQuu自体を商用化し、ネイティブゲーム開発会社などにも提供していく。

12日には、プラットフォームとしてのmobcastのリニューアルも実施。「SVS(Social Victory Space)」という独自のコンセプトに沿って、新たに「30代を中心とした負けず嫌いな男性」をメインターゲットとして定める方針を明らかにした。

モブキャストによれば、SVSとは人と人が競い合うことを楽しむ空間。負けず嫌いな男性がゲームに勝って、ライバルに褒められたり、尊敬されたい欲求に応えるゲームやコミュニティを提供するという。具体的にはゲームの勝ち負けに則した人間関係を「ライバルグラフ」として構築し、ライバルをリコメンドしたり、ライバルの戦歴を比較する機能を提供する。


なぜ新型HTC Oneには背面にカメラが二つもあるのか…ピント後決めや3D効果など

HTC Oneの新型機All New Oneは今シーズン最悪の、‘秘密が保持されなかった’スマートフォンだ。リーク情報が溢れ、また同社の予告ビデオすら、そのまだ発表されていない製品について、先走りすぎと思われる情報を漏らす始末。そしてGSMArenaによると、今日(米国時間3/11)はこのややこしいジグソーパズルのさらにもう一片が、オーストラリアのキャリアTelstraの印刷広告に登場した。それは、このスマートフォンの背面にカメラが二つある理由だ。

この”Duo Camera”と呼ばれる二台のカメラには、いろんな利点があるという。暗いところで良い写真が撮れる、写真を撮った後で焦点を決められる、ハイライトを指定できる、背景をぼかせる、3D効果を出せる、などなど。ピント後決めはLytro的機能だが、最大のライバルGalaxy S5も導入している。いちばん強調しているのは撮影後の編集機能のようだが、それは今、そのほかのOEMたちもいちばん大きく訴求していることだから、驚くには当たらない。

たとえばSamsungはGalaxy S5でこれと同様のカメラ機能を発表しているし、Qualcommも同社の最新のプロセッサやSoCに関してこの種の能力を謳っている。今のAndroid旗艦機では、カメラの可変焦点と高度な写真編集機能が市場への必須の入場券である、と言わんばかりだ。そしてそれプラスHTCは、Duo Cameraによる画像のクォリティで売り込もうとする。

この広告はそのほか、今のOneにもある前面スピーカーBoomSound(All New Oneで改良か?)、5インチ1080pのディスプレイ、ダブルタップで起動するSenseなどを取り上げている。

この、おかしな名前のつけられた新型HTC Oneが正式に発表されるのは3月25日だが、良い製品であることは確かだろう。どこが、どれだけ良いのか、それは実物を見るまでのお楽しみだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple、iOS 8でマップを大きく改良へ―新しいデータと乗り換え案内を追加

AppleはiOS 7.1でいくつかの機能を追加し、古い機種でのパフォーマンスを相当に改善した。一方でiOS 8のリリースへ向けての準備が進んでいるようだ。Apple情報については実績のあるブログ、9to5Macに今日(米国時間3/11)、Appleの次世代iOSではマップが大幅に改良されるという記事が掲載された。

iOSマップの波乱の物語はOS 6でAppleがGoogleマップの標準搭載を止め、独自の地図アプリを搭載することにしたときに始まった。しかしユーザーの反応は良好とは言えなかった。ビジュアルデザインは良いが、データの正確性ではGoogleマップに大きく劣っていた。地図アプリではGoogleが何年も先行していたのだからこれは止むをえないことだった。だが9to5Macの記事によると、iOS 8でそのギャップは縮まることになるそうだ。

BroadMap、Embark、HopStopなど地図専門企業を買収し、iOSの地図情報データベースを根本的に作り直したことで大きく信頼性を向上させるのに成功したのだという。

iOS 8のマップでは正確性と同時、データの種類や表現も向上している。新しいスポットの追加、地名や通りの名前の表示の改良、その他ビジュアル・デザインの向上などが図られている。2年前に独自マップをスタートさせて以来、公共交通機関の乗り換え案内が欠けていることが弱点として指摘されてきたが、iOS 8ではいよいよ乗り換え案内が登場する。これは上記の地図企業の買収の成果だ。特にEmbarkとHopStopは乗り換え案内で長年の実績があるから、われわれはiOS 8の乗り換え案内の質については大いに期待してよいだろう。

iOS 8では鉄道、地下鉄、バスがサポートされる他に主要な空港については「さらに詳しい情報」も得られるという。これはシャトルバスなどの交通手段を意味しているのかもしれない。新しいマップはアメリカの主要都市についてまず公開され、順次世界に広げられているということだ。新しいマップではユーザーの位置の近くの駅やバス停がはっきり目立つように表示される。また乗り換え案内では現在より後の時刻を指定できる。このときは運行終了時刻などが当然考慮される。

iOS 8で健康管理アプリ‘Healthbook’が準備されているという9to5Macの以前の記事と合わせて考えるとiOS 8はメジャー・アップデートになりそうだ。デザインががらりと変わったiOS 7のときほどドラマチックではないかもしれないが、機能や利用体験の面ではそれを上回る改良になるようだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Apple、iOS 7.1をリリース―CarPlayサポート、デザイン、Siri、カレンダーなどが改良

Appleは先ほど、iOS 7.1をリリースした。これは昨年9月にiOS 7が発表されて以来、最初のメジャーアップデートとなる。今回のアップデートはしばらく前からデベロッパー向けには公開されていた。CarPlayのサポートが目玉だが、それ以外にもビジュアル・デザインの変更その他いろいろと興味深いマイナーチェンジが見られる。

CarPlayは最近ジュネーブのオートショーで実車が展示されて大きな話題になっている。CarPlayをサポートしたニューモデルを発売するのはボルボ、フェラーリ、メルセデス・ベンツなどだ。

Appleは珍しくOS 7.1アップデートの内容を詳しく紹介するページを公開している。

CarPlay以外の改良点には、ホームボタンによってSiriの聞き取りをマニュアルでコントロールする機能がサポートされたことも注目だ。ホームボタンを押してながら話しかけ、話し終わるとボタンを離すことによってSiriに会話の区切りを正しく伝えることができるようになった。Siriの話す音声も中国語、イギリス英語、オーストラリア英語、日本語でより自然なものになった。

デザイン面では、ソフトキーボードのシフトキーなど文字以外のキーが灰色に白抜きに変更された。また着信応答、ロックスクリーンなどのアイコンが改良された。

カレンダーでは、月を表示した画面でイベントリストが表示されるようになった。この機能がないのが不便だという声が強かったので多くのユーザーに歓迎されるだろう。

iTunes Radioラジオでは簡単に放送局が設定できるようになり、iOSデバイス内から直接広告なしのiTunes Matchを購読できるようになった。

アクセシビリティーについても多くの点が改善された。アニメーションを減らすオプションが天気、メッセージ、マルチタスク・スクリーンで適用できるようなった。パララックス効果は気分が悪くなると一部のユーザーから不評だった。

また指紋認証機能に不具合を訴えるユーザーも出ていたが、TouchIDの動作も改良された。今回のアップデートはiPhone 4のパフォーマンスも改善するという。

ホームスクリーンが繰り返しクラッシュして再起動するバグも修正された。FaceTimeの着信通知は全デバイスで同期するようになり、別のデバイスで応答した場合、着信通知は自動的に消去されるようになった。iCloudのキーチェーンのサポートが受けられる国が拡大された。iPhone 5sのカメラには「自動的にHDRにする」という設定オプションが加わった。

ユーザーはデバイスの設定/ソフトウェアのアップデート」から、あるいはiTunesから iOS 7.1をインストールすることができる。

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Amazon、売り手のための公式iPhoneアプリ、Amazon Sellersをリリース

Amazonは新しいiPhoneアプリ、Amazon Sellers静かにローンチした。これはAmazonの巨大マーケットを利用して商品を販売しようとする会社や個人向けのツールだ。

たいへんストレートなAmazon Sellerという名称のこのアプリは商品バーコードの読み取りと検索、価格チェック、販売ランキング、レビュー管理、買い手とのコミュニケーションなど多様な機能を備えている。

これまでAmazonのエコシステムでは売り手用の公式アプリが欠けていると指摘されてきた。現在この穴はSellerMobileのようなサードパーティーのアプリによって埋められている。しかし個人の売り手の間には、わざわざサードパーティーの有料アプリ使わねばならない(SellerMobileの場合月額5ドル()ことに不満の声が上がっていた。

もっともSellerMobileは依然としてAmazon Sellerにはない機能をいろいろ備えている。たとえばAmazonのアプリでは、SellerMobileほど高度な在庫管理はできない。ただしAmazonのアプリが今後改良されていく可能性は十分ある。

商品の検索や顧客とのコミュニケーションの他に、Amazon Sellerでは販売開始前に商品のリストを作成して利益を予想する機能もある。このアプリでは、売り手が原価を入力するとAmazonの手数料、配送料を差し引いた利益がどれほどになるかシミュレーションできる。

App StoreでAmazonは「このアプリを出入りする情報はすべてAmazonのサーバで処理される」と説明している。これは一見あたりまえの話に思えるが、売り手にとって死活的に重要な情報をサードパーティーに委ねなければならないことにしばしば不満が漏らされてきたので、それに対処したものだろう。

現在Amazon Sellersの利用にはアメリカのAmazonの売り手登録が必要だ。Android版についてはまだ情報がない。ダウンロードはこちらから

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モバイルでボットが急増中, 2013年は前年比で30%増加

今では誰もが知ってるように、モバイル、とりわけAndroidは、マルウェア強大なベクターになりつつある。CAPTCHA広告をやっているSolve Mediaからの最新の報告によると、今では合衆国のモバイルトラフィックの約25%がマルウェアだそうだ。

Solveの広告ネットワークだけでは、2012年から2013年にかけてWeb上の怪しいトラフィックは40%増え、今では全トラフィックの60%あまりを占める。怪しいというだけでボットと断定できないが、Solveはその約72%がボットであることを確認したという。

昨年の終りごろ、セキュアなCDNサービスIncapsulaも、これと同様の数字を挙げていた

2013Q4では、ボットトラフィックがいちばん多かったのは東南アジアと中国と東欧からで、とくにその温床と言えるのが、シンガポールと台湾とポーランドトとリトアニアとルーマニアだった。

Solveのデータは、約8400のサイト上の7億回あまりのCAPTCHA検証に基づいている。

Solve MediaのCEO Ari Jacobyによると、年末のボットの急増は、ホリデイシーズンで広告が増えたためだ。“2015年には合衆国企業の広告支出は2000億ドル近くになるから、ブランドもパブリッシャーも共に、今から不正対策を講じておくべきだ”、と彼は今日の声明で言っている。“ボットネットの貪欲なオペレータたちはマーケターが苦労して確保した広告予算を盗んでいるだけでなく、キャンペーンのパフォーマンスに関して嘘の結果を作り出している”。

Solveのシステムを利用しているサイトは、通常のWebサイトに比べて攻撃されやすいという傾向があるだろうから、これらの数字がそのまま全体の傾向を表しているわけではないが、でも、ほかから聞いている数字と大きな隔たりはない。モバイル広告は確かに、ボット天国になりつつあるようだ。

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iOS版Gmailがv3.0にアップデート―バックグラウンド更新、単一サインインなどサポート

今日(米国時間3/5)、GoogleはiOS版Gmailのv3.0をリリースした。この最新版でようやくiOS 7のバックグラウンド処理機能が正式サポートされた。今後Gmailはバックグラウンドで(つまり起動されていないときに)メールのダウンロードをするようになる。ユーザーがアプリを起動すると同時に受信トレイは最新の状態になっているわけだ。

昨年11月に複数のブログがGoogleがiOS版Gmailでこの機能をサポートしたと報じた。しかし奇妙なことに、iOSのGmailアプリ設定には「バックグラウンド処理をオンにする」というオプションが現れなかった(Google+、Google Mapsその他のGoogleアプリにはこのオプションが表示される)。

いずれにせよ、今後は間違いなくこの機能がサポートされる。iOSデバイスでネーティブのGmailアプリを使っているユーザーは、この機能をオンにしておけば起動時間が多少短縮されるはずだ。ユーザーはAppのバックグラウンド更新をオンにし、アプリからの通知もオンにしておく必要がある。

また今回のアップデートで、Gmailを含めたGoogleのiOSアプリはすべて単一サインインで利用できるようになった。Gmail、マップ、YouTube、Chromeなどのどれか一つにサインインすれば、自動的に他のアプリにもサインインする。一般ユーザーにとってはそれほどの改良とも思えないだろうが、Googleの2段階認証を利用しているユーザーにとってはGoogleのアプリを開くたびにいちいち27文字のパスワードを入力しなければならない煩わしさから解放されることになる。これで2段階認証利用のハードルが大きく下がるだろう。

〔日本版〕日本語版Gmail v3.0はApp Storeに公開ずみ。インストールすると自動的にバックグラウンド更新はオンになるようだが、念のため「設定→一般→Appのバックグラウンド更新」を開いて確認しておくとよい。

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FreedomPopが完全暗号化で支払いもBitcoinで行うウルトラプライバシーなスマートフォンSnowden Phoneを発売

これがPrivacy Phone、世界で唯一の、すべての通信を暗号化するスマートフォン、とFreedomPopが自慢する製品だ。同社はこの製品に、”Snowden Phone”という愛らしいニックネームまでつけているが、買うときの支払いはBitcoinのみだから、さらにオーナーの匿名性が保護される。犯罪企業のための携帯が欲しかったり、不正に入手した政府の機密を継続的にリークしたいなら、使用する電話機はこれで決まりだ。

音声もテキストも128ビットで暗号化されるという。アプリケーションやインターネット上のデータはすべて、暗号化されたVPNで送られる。それでもまだ不満なユーザは、電話番号をいつでも変えてもらえる。

FreedomPopのCOO Steven Sesarは曰く: “最近はソーシャルネットワークやモバイルデバイスで一般消費者のプライバシーが危うくなっているから、そのことに神経を尖らしているアメリカ人が増えている。それに、匿名で通信する権利は万人にある。大手キャリアにはプライバシー保護に投資するだけの柔軟性、意欲、そしてクリエティビティがない。われわれは、それでいいとは思えないから、キャリアが頼りにならないなら、うちが完全にプライベートなモバイル電話サービスを、比較的安価に提供してやろうじゃないか、という話になったのだ”。

機種はSamsungのGalaxy Ⅱで、お値段は189ドル、キャリアとの契約なし。向こう3か月は音声とテキストは無制限、データは500MBまで使える。その後は月額10ドルを、これもBitcoinでBitPayから払う。

無線通信の暗号化は前から行われている。BlackBerryのサーバを使うメールは暗号化されるし、音声とデータの暗号化をやってくれるスマートフォンアプリもいくつかある。

“大いなる力には大いなる責任が伴う”とよく言われるが、このFreedomPopのデバイスが提供するプライバシー保護は、上記のようなものよりもずっと強力で徹底している。愛国の志士たちが利用することもあるだろうし、また完全犯罪に利用されることもあろう。どちらも、人間の自由の行いだから。

FreedomPopのCEO Stephen Stokolsも、“これに限らず、新しい技術は濫用されがちだからね”、と言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


メルセデス・ベンツ、CarPlay搭載の新Cクラス発表―このビデオで機能が詳しくわかる

ジュネーブで開催中のモーターショーでメルセデス・ベンツがAppleの車載iOSシステム、CarPlayを搭載したCクラスの新モデルを発表した。上にエンベッドしたビデオは繰り返しが多く、おそらくデモビデオに編集する前の素材集のようだが、それだけにメルセデスのCarPlayの機能が詳しく分かる。

ドライバーは車に乗り込むとセンターアームレストを開いてLightningケーブルを引き出し、自分のiPhoneを接続してアームレスト内にしまう。続いて、Siriを利用して電話をかける、メッセージを送信する、カーナビを設定する、iTunesでメディアを再生するところが紹介されている。

CarPlayの発表は自動車産業にとって一大イベントのはずだが、これまでのAppleの重要プロダクトの発表に比べるといささか地味な印象のスタートとなった。

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2013年のタブレット販売台数は1億9500万台。Androidがシェア62%で首位の座を奪取

タブレットの世界に、転機がおとずれたということなのかもしれない。Gartnerリリースした2013年のタブレット販売統計のデータを見ての印象だ。Androidが2倍近くの差をつけてAppleを抜き去り、初めて首位に座についているのだ。2013年におけるタブレット販売台数は1億9500万台で、そのうちAndroidは62%近くとなる1億2100万台を売り上げ、そしてAppleのiPadは7000万台で36%ほどということになった。

昨年の状況をみると、Appleがタブレット分野のトップで、6100万台を売り上げてシェアは53%となっていた。この際のAndroidタブレットは5300万台で46%となっていた。

Gartnerによれば初めてのタブレットを購入する層が、「ローエンドの小画面デバイス」を購入することにより市場は拡大しているのだとのこと。ちなみに、そうした方向性を積極的に示して、新規購入者を強く意識したはずのAmazonについては、残念ながらあまり好調とも言えないようだ。

2011年にeコマースの巨人であるAmazonがKindle Fireを投入し、これはタブレット市場に革新をもたらすものだと目された。しかし思ったほどの成果はあげられなかったように見える。売り上げは200万台伸ばして900万台となった。しかし市場シェアで見ると2012年の6.6%から4.8%に落ちてしまっているのだ(こうした統計データを示しているのはGartnerだけではない。IDCもAmazonのシェア低下について、レポートをリリースしている)。

Gartnerはこうした傾向を分析して、価格とサイズのみで消費者にアピールすることは難しい時代になっていると結論している。低価格が求められているのは間違いないが、そこに充分な機能を盛り込まなければ、消費者は反応しないようになっているようなのだ。

「一般利用者が用意できる予算の中で、抱負な機能を提供するAndroidデバイスが多く出回るようになりました」と、リサーチディレクターのRoberta Cozzaは述べている。「2014年には、タブレットというものがますます日用品化していく中、ハードウェアスペックやコストのみでなく、デバイスのもたらすエクスペリエンスや最新技術、またトータルなエコシステムの魅力をアピールすることが必要になっていきます。ブランドロイヤルティを高めることで、利益を生み出していくような戦略が必要になっていくでしょう」とのこと。

ちなみにベンダーベースで言うならば、やはり7000万台を売り上げて36%のシェアを握るAppleが市場をリードしている。これを追うのはSamsungで、幅広くラインアップしたGalaxyシリーズを前面に3700万台を売り上げ、シェアで見ると19%を占めるにいたっている。2012年を振り返ればAppleのシェアが53%で、Samsungのシェアが7%だった。これからすればSamungが「猛追している」と評価して良いだろう。

ところでOSベースでみたとき、Microsoftの販売シェアは2.1%に留まっている。2012年の販売台数比で4倍ほどに伸びているのだが、Gartner曰く、「まだまだ消費者の関心をかっていると評価できる段階にはない」とのこと。

「アプリケーションやサービスを活用するデバイスとして、タブレットやスマートフォンの重要性が増していく中、Microsoftは消費者および開発者の双方に対してエコシステムの魅力をアピールしていかなければなりません」とCozzaは述べる。Microsoftもその辺りのことは充分に意識しているはずではあるが、MWCでは従来のPC市場についてももっと配慮していく旨をアナウンスしており、タブレット関連のエコシステム拡大とは別の方向性を意識している面もあるのかもしれない。

Appleが切り開いた市場にて、他ベンダーは低価格デバイスに注力している。また消費者もタブレットの日用品化が進むにつれ、ブランドへの意識は薄れて、購入要因として価格を重視するようになってきている。但し「依然としてハイエンドではAppleが優勢で、またiPad miniのような小型モデルにおいてもAppleの存在感が大きい状態となっています。このような中、他ベンダーは低価格路線を進みつつ、同時にエコシステム全体の魅力を培っていくことが重要となってくるでしょう」とCozzaは述べている。

尚、新興市場ではTabletマーケットの成長率は145%にもなっているそうだ。既存市場については成長率も31%となっている。

ベンダー別で言えばApple、Samsung以外で「others」に入らないのはASUSとLenovoのみだ。但し、「others」も販売台数は昨年比で約2倍となり、そしてマーケットシェアも31%を占めている。寡占状況にあるのは間違いないが、しかしそれでも多くのベンダーがしのぎを削っているという面もあるようだ。

Gartnerの資料によれば、Lenovoは198%の伸びを示している。ハイブリッドモデルのYogaがなかなか好調で、またWindowsタブレットも扱っていることが成長に寄与しているのだろう。アナリストのIsabelle Durandは「今後は中国外でも確固たるブランドイメージを形作ることが大事な段階になってくる」と述べている。そうした課題にむけ、モトローラの買収がどのように機能してくるのかは注目に値する。もちろんモトローラも米国内で絶大なブランド力を持つというわけではないが、ビッグネームを買収してブランド力を高めていくという戦略は、これからもありそうに思える。

ASUSについてみれば、タブレットも含むウルトラモバイル分野全体での成功が、タブレット分野での伸びも引っ張っているとGartnerは分析している。ウルトラモバイル分野のデバイスは、2013年に2億1600万台の売り上げとなっている(ハイブリッド型やクラムシェル型のノート、そしてタブレットも含む)。その90%ほどはタブレットであるが、しかしノートタイプの需要もなくなってはいない。たとえば大量の文字入力を必要とする場合にはキーボードのついたノートタイプを選択する人が多い。デスクトップPCの市場が縮小するのに応じて、ウルトラモバイル市場が拡大しつつある。

「まだまだモデルは少ないものの、2013年はハイブリッド型の成長が始まった年と言えそうです」とCozzaは言っている。さらに、そのような流れの中で、Transformer Book T100などにより2013年に注目を集めたのがASUSであったわけだ。

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(翻訳:Maeda, H


ジュネーブ・モーターショーでAppleの車載iOSシステム発表―自動車がiPhone アクセサリーになる

自動車のエンタテインメントとコミュニケーションをiOSでコントロールするCarPlay iOS in the Carを改名)はAppleのモバイル・エコシステムを新段階に拡張するものだ。これによっていわば自動車がiPhoneのアクセサリーの一つになる。

CarPlayシステムは今日(米国時間3/3)、ジュネーブで開催中のモーターショーで発表された。パートナーのフェラーリ、メルセデス・ベンツ、ボルボは、いずれもCarPlay搭載車を今週から出荷すると発表した。2014年中にCarPlay採用メーカーはホンダ、ヒュンダイ、ジャガーに拡大する。さらにBMW、シボレー、フォード、キア、ランドローバー、三菱、日産、オペル、プジョー・シトロエン、スバル、スズキ、トヨタも参加予定だ。

フィアット、米国クライスラー、フォルクスワーゲン・グループなどまだ動向を明らかにしていないメーカーもいくつかある。近く世界で昨年1500万台の新車が販売されたが、Appleは近くその大部分のダッシュボードにiOSデバイスを据え付けることに成功する可能性があるわけだ。

iPhoneとの接続はLightningポートを使うので、CarPlayで利用できるのはiPhone 5、iPhone 5s、iPhone 5cのみとなる。

【後略】

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+