ツイッター、最新アップデートでレコメンデーションアルゴリズムの回避が容易に

米国時間3月10日、Twitterがアプリをアップデートして、アルゴリズムが集めた「ホーム」のタイムラインと「最新ツイート」を表示するフィードを容易に切り替えられるようにした。これまでは、タイムラインの切り替えは画面右上部にある「火花アイコン(星印の)」をタップし、元に戻るにもそうしていた。しかし、本日からiOSアプリではそのアイコンをタップすると、TwitterのHome(ホーム)ページ上で「ホーム」と「最新」の両方のタイムラインをピン止めして、スワイプするだけで行ったり来たりできる。

 

「ホーム」と「最新」のタイムラインがiOS上ではスワイプで移動できます。もうすぐAndroidとウェブでもそうなります。✨アイコンをタップして、最新ののタイムラインをホームタブにピン止め(または外す)すると、簡単にアクセスができます。

Twitterの説明によると、このアップデートで増えたオプションにより、最近のポストを「もっと目立ち、見やすく」した。また、現在、どっちを見ているのかわからなくなる混乱を少なくしている。

この変更は、一般的にテクノロジー企業によるアルゴリズムによるレコメンデーションシステムと、その内部的仕組みに関する透明性の欠如に対する規制圧力が増している時期に行われた。たとえば米国国会議員の超党派グループは、テクノロジー企業がユーザーデータを利用したレコメンデーションをしないバージョンを提供することを要求した「フィルターバブル透明性法案」を提出している。つまりこの法案は、ユーザーにテクノロジー企業のレコメンデーションアルゴリズムを無効にできる選択肢を与えることを求めている。

それ以降、Instagramは、時系列フィードの選択肢を再導入すると約束した。最新の投稿がトップに表示されるため、逆時系列と呼ぶべきかもしれない。

しかしTwitterにはすでにそのような選択肢があり、それを知らない人がいるだけで、最新の変更により機能がもっと目立つようになるかもしれない。火花アイコンは以前と同じ場所にあるが、それがTwitter自身にとっても使いやすくなった。

「最新ツイート」のフィードは、ユーザーの選択をサポートするだけでなく、ニュース速報のような状況で、情報の即時性が重要で、見逃したかもしれない「最高」のコンテンツをアルゴリズムが提案するよりも人々が注目するツールでもある。ロシアとウクライナの戦争が勃発し、現地で起きていることを知るためにソーシャルメディアのアプリを利用する人が増えている現在、特に有効な手段だろう。

Twitterは2021年10月にこの機能の公開テストを開始、フィードバックが良好だったので一般公開に踏み切った。

ローンチの時点ではiOSのみだが「近く」Androidとウェブにも展開される。その具体的な日付を確認しようとしたが、Twitterは「数週間後」とだけ述べている。

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Sarah Perez、翻訳:Hiroshi Iwatani)

Google Pixel、最新アップデートで通話中に返事を入力できる機能など搭載

Google Pixelで、通話中に文字入力して話すことができるようになる機能を含むアップデートが配信される。このアップデートは、Pixel 3a~Pixel 5a 5G端末には本日、米国時間3月7日から、Pixel 6とPixel 6 Pro端末には2022年3月末から配信される予定だ。

最も注目すべき新機能は、通話中に話すことができない、あるいは話したくないという人に向けたものだとGoogleはいう。通話中に、相手が話していることの文字になったキャプションを見ることができ、相手側で読み上げられる返事を文字入力で行うことができるようになる。またこの際、独自のメッセージを入力するだけでなく、あらかじめ用意された返事を選ぶこともできる。このアップデートは、Googleのライブキャプション機能を拡張したもので、デバイス上の音声に自動的にキャプションを付けることができる。

画像クレジット:Google

またアップデートで、Snapchat向けの「Night Sight」という夜間撮影モードもPixelに追加される。この新モードは、フラッシュを使わなくても、光量の少ない写真や動画を簡単かつクリアに撮影できるようにするためのものだ。

Googleはさらに、これまでPixel 6専用だった「Direct My Call」と「Wait Times」機能を、Pixel 3a以降の機種でも利用できるようにすることも発表ている。Direct My Call機能は、企業に電話をかける際に複雑な電話網を切り抜けられるようにする機能だ。提示された多くの選択肢(例えば「営業時間と場所は1を押してください」など)を聞いておぼえなくても、Googleアシスタントが自動メッセージを翻訳してくれる。一方、Wait Times機能は、フリーダイヤルに電話をかけたときに、相手につながるまでの予測時間を表示する機能だ。

2022年2月に発売されたGalaxy S22に続き、Google Duoの共同視聴とライブ共有機能がPixel端末にも搭載される。この新機能により、友人や家族とビデオ通話でつながりやすくなり、YouTubeの視聴会を開いたり、アプリを共有したりといったことができるようになるという。

そして、Gboardは、言語が米国英語に設定されている場合、カスタムテキストを含むステッカーが提供されるようになる。

GoogleのプロダクトマネージャーChris Breithaupt氏はブログで「百聞は一見に如かず、です。ユーザーはメッセージングアプリで入力すると、Gboardはあなたの言葉を正確なテキストで構築されたカラフルなステッカーに変換することができます。絵文字やemoji kitchen、カスタムステッカーの提案をPixelに入力すると、自分の気持ちを正確に表現できます」と述べている。

画像クレジット:Google

またGoogleは、スマートフォンやPixel Budsなどの接続デバイスに関する最新情報を表示するためのPixelバッテリーウィジェットも新たに導入する。

Googleの通訳モードは対面での会話を翻訳するように設計されているが、スペイン語、イタリア語、フランス語もサポートするようになる。さらにPixel 6とPixel 6 Pro端末であれば、Recorderアプリがイタリア語とスペイン語を書き起こせるようになったことも発表している。アシスタントのクイックフレーズのサポートも、Pixel 6と6 Proでスペイン語、イタリア語、フランス語に対応する。

Pixelの最新機能は、大画面デバイス用に設計されたAndroid 12Lと同時にリリースされた。このソフトウェアは、2022年後半からSamsung(サムスン)、Lenovo(レノボ)、Microsoft(マイクロソフト)の対応デバイスで提供開始される予定だ。

画像クレジット:Google

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(文:Aisha Malik、翻訳:Katsuyuki Yasui)

アップルの次期ハードウェアイベントは3月上旬か、新iPhone SE、iPad Air、27インチiMac Pro登場のウワサ

Bloombergによると、Appleは3月8日前後に次のハードウェアイベントを開催する予定だ。このイベントでは、第3世代のiPhone SE2020年のiPad Airの後継モデル、Apple Siliconチップを搭載した新しいMacが発表されるという。BloombergのMark Gurman(マーク・ガーマン)氏は、この日程は以前AppleがSEのデビューのために設定した3月から4月のタイムフレームと一致するが、潜在的な生産の遅れにより、同社が計画を変更せざるを得なくなる可能性があると警告している。

これまでどおり、記事ではiPhone SEシリーズとしては初となる5Gに対応すると報じられている。また、より高速なプロセッサやより優れたカメラも搭載されると予想されているが、現行モデルのiPhone 8時代のデザインは維持されるという。新型iPad Airにはプロセッサが刷新され、5G接続が追加される。Bloombergは、Appleが同イベントで発表するかもしれない新型Macについて多くを語らなかったが、最近のほとんどの報道では、同社が27インチのiMac Proの新モデルを発表すると指摘している。

新しいiPhone SEの話がいまいち盛り上がらなかった人への朗報は、AppleがiOS 15.4も2022年3月前半にリリースするとBloombergが報じていることだ。このアップデートでは、マスクを着用していてもFace IDでiPhoneのロック解除できる機能が追加される予定だ。

関連記事:ついにマスク姿でもiPhoneのロック解除可能に!アップルの最新ベータ版OSはマスク着用に対応したFace IDや待望のユニバーサルコントロールを提供

編集者注:本記事の初出はEngadget。執筆者のIgor BonifacicはEngadgetの寄稿ライター。

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(文:Igor Bonifacic、翻訳:Hiroshi Iwatani)

100台を超えるテスラ車が遠隔操作の危険性にさらされる、サードパーティ製ツールに脆弱性

Tesla(テスラ)車のオーナーに人気の高いオープンソースのログ記録ツールに、セキュリティバグが見つかった。これにより、セキュリティ研究者は世界中の数十台のテスラ車にリモートアクセスできたと述べている。

この脆弱性に関するニュースは2021年1月初め、ドイツのセキュリティ研究者であるDavid Colombo(デヴィッド・コロンボ)氏のツイートで初めて明らかになった。コロンボ氏は、25台以上のテスラを「完全に遠隔操作」できるようになったが、その詳細を公表せずに、悪意のあるハッカーに警告を与えず、影響を受けたテスラ車のオーナーに問題を開示することに苦労していたと述べている。

現在、このバグは修正されていることをコロンボ氏は確認している。TechCrunchはこの記事を、脆弱性が悪用される可能性がなくなるまで掲載を保留していた。コロンボ氏はブログで調査結果を発表した。

コロンボ氏がTechCrunchに語ったところによると、この脆弱性は「TeslaMate(テスラメイト)」というツールで見つかった。これはテスラ車のオーナーが自分の車両に接続して、車両のエネルギー消費量、位置情報の履歴、走行統計などの隠されたデータにアクセスし、問題のトラブルシューティングや診断を行うために使用する無料でダウンロードできるロギングソフトウェアだ。TeslaMateは、テスラ車マニアたちが家庭用コンピューターで実行していることも多いセルフホスト型のウェブダッシュボードで、テスラのAPIにアクセスすることで、クルマの所有者のアカウントに紐付けられている車両のデータに触れることができる。

しかし、匿名でのアクセスを許可したり、デフォルトのパスワードを変更せずに使用しているユーザーがいたりといったウェブダッシュボードのセキュリティ上の欠陥が、一部のテスラ車オーナーによる設定ミスと相まって、100台分を超えるTeslaMateのダッシュボードが、テスラ車を遠隔操作するために使用する車両オーナーのAPIキーを含めて、直接インターネットに漏洩するという事態を引き起こした。

コロンボ氏はTechCrunchに電話で、影響を受けたテスラ車の数はもっと多いだろうと語っている。

漏洩したTeslaMateのダッシュボードの1つには、あるテスラ車がカリフォルニア州を横断している最近の移動ルートが表示されていた。TeslaMateはその後、脆弱性を修正し、テスラは数千のAPIキーを失効させた(画像クレジット:David Colombo)

コロンボ氏によると、TeslaMateのダッシュボードがデフォルトでは保護されていないことを発見したのは、2021年、漏洩したダッシュボードを偶然見つけたことがきっかけだったという。インターネットで他のダッシュボードを検索した結果、同氏は英国、欧州、カナダ、中国、米国でダッシュボードが露呈されたテスラ車を発見した。

しかし、ダッシュボードが露呈しているテスラ車のオーナーに個別に連絡を取ることは非常に困難であり、多くの場合、影響を受けたテスラの顧客に連絡できる方法を正確に知ることはできないと、コロンボ氏は説明する。

さらに悪いことに、露呈したダッシュボードからテスラ車ユーザーのAPIキーを抽出することが可能だったため、悪意のあるハッカーが、ドライバーに気づかれず、テスラ車に長期的なアクセスを続けることができてしまったのだ(APIは、インターネット上で2つのソフトウェアが相互にやり取りすることを可能にする。この場合、テスラの車両と同社のサーバー、Teslaアプリ、またはTeslaMateダッシュボード)。テスラのAPIへのアクセスは、所有者のアカウントに紐付けされたプライベートAPIキーによって、テスラ車の所有者に制限されている。

コロンボ氏は、流出したAPIキーを利用することによって、ドアや窓のロック解除、クラクションの吹鳴、キーレス運転の開始など、車両の一部機能に遠隔操作でアクセスできることを、アイルランドのあるテスラ車オーナーに確認したという。また、車両の位置情報、最近の走行ルート、駐車場の場所など、車両内部のデータにもアクセスできたとのこと。ただし、APIへのアクセスを利用してインターネットから遠隔的に車両を動かすことができるとは思えないと、コロンボ氏はいう。

今回のセキュリティ問題は、テスラのインフラにあったわけではないものの、業界標準の措置であるパスワードが変更された時に顧客のAPIキーを失効させるなど、テスラはセキュリティを向上させるためにもっとできることがあると、コロンボ氏は述べている。

TeslaMateは内密に脆弱性を報告した後、アクセスを防ぐためにユーザーが手動でインストールしなければならないソフトウェア修正を配信した。

TeslaMateプロジェクトの保守管理者であるAdrian Kumpf(エイドリアン・クンプフ)氏は、コロンボ氏のメールを受け取ってから数時間以内に更新プログラムを配信したと、TechCrunchに語っている。このソフトウェアはセルフホスト型であるため、ユーザーが誤って自分のシステムをインターネットに露呈させてしまうことを防ぐことはできないと、クンプフ氏はメールで語っており、TeslaMateの説明書では以前から、ソフトウェアを「ホームネットワーク上にインストールするように。さもなければ、あなたのテスラAPIトークンが危険にさらされる可能性があります」と警告していると付け加えた。また、クンプフ氏は、高度なインストールオプションを選択したユーザーは影響を受けないはずだ、とも述べている。

テスラが数千人のドライバーのAPIキーを失効させたことから、この問題は当初考えられていたよりも広範囲に渡っていた可能性があると、コロンボ氏はTechCrunchに語った。なお、テスラには本記事掲載前にコメントを求めたが、回答は得られなかった(テスラは2020年に広報チームを廃止している)。

画像クレジット:Patricia de Melo Moreira / AFP / Getty Images

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(文:Zack Whittaker、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

アップルがiOS 15.2.1リリース、iPhoneとiPadにHomeKitの欠陥に対するパッチを適用

Apple(アップル)は、iOSおよびiPadOSに存在するセキュリティ脆弱性を修正した。この脆弱性は、HomeKitを介して悪用され、持続的なサービス拒否(DoS)攻撃の標的となる可能性がある。

Appleは米国時間1月12日にiOS 15.2.1およびiPadOS 15.2.1をリリースし、セキュリティ研究者のTrevor Spiniolas(トレバー・スピニオラス)氏によって1月初めに開示された、いわゆる「doorLock」と呼ばれる欠陥を修正した。このバグはiOS 14.7からiOS 15.2を搭載したiPhoneおよびiPadに影響するもので、Appleのスマートホーム基盤であるHomeKitを介して発生する。

このバグを悪用するには、攻撃者はHomeKitデバイスの名前を50万文字を超える文字列に変更する必要がある。この文字列がユーザーのiPhoneやiPadに読み込まれると、デバイスのソフトウェアがサービス拒否(DoS)状態に陥り、フリーズを解除するために強制リセットが必要になる。しかし、デバイスが再起動し、ユーザーがHomeKitにリンクされたiCloudアカウントにサインインし直すと、再びバグがトリガーされる。

ユーザーがHomeKitでデバイスを1つも追加していなくても、攻撃者は偽のHomeネットワークを作成し、フィッシングメールでユーザーを騙して参加させることができる。さらに悪いことに、攻撃者はdoorLock脆弱性を利用して、iOSユーザーに対してランサムウェア攻撃を仕かけ、デバイスを使用できない状態にロックして、HomeKitデバイスを安全な文字列長に戻すために身代金の支払いを要求することができると、スピニオラス氏は警告している。

スピニオラス氏によると、Appleは2021年のセキュリティアップデートでこの問題を修正することを約束していたが、これが「2022年初頭」まで延期されたため、同氏はこの遅れがユーザーに「深刻なリスク」をもたらすことを恐れてバグを公開したとのこと。

「Appleはセキュリティ問題を確認し、私はこの4カ月間に何度もこの問題に真剣に取り組むよう彼らに促したにもかかわらず、ほとんど為されていませんでした」と同氏は書いている。「頻繁に要求したにもかかわらず、この問題に関するステータスの更新は稀で、並外れて少ない詳細情報しか得られなかったのです」。

「Appleの透明性の欠如は、しばしば無償で活動しているセキュリティ研究者を苛立たせるだけでなく、セキュリティ問題に関するAppleの説明責任を低下させることで、日々の生活でApple製品を使用している何百万人もの人々にリスクをもたらしています」とも。

このアップデートは現在ダウンロード可能で、iPhone 6s以降、iPad Pro全モデル、iPad Air 2以降、iPad第5世代以降、iPad mini 4以降、iPod touch(第7世代)が対象となる。

画像クレジット:file photo

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(文:Carly Page、翻訳:Aya Nakazato)

Skydio、主力モデルをアップデートした自律飛行ドローン「Skydio 2+」発表、約12万7000円から

Skydio(スカイディオ)の自律飛行型ドローンが、新年を迎えるにあたり、ソフトウェア、ハードウェア、サービスのアップデートを行った。

ベイエリアを拠点とするこのドローン企業は、その主力製品であるドローンを改良し、ユーザビリティを重視した数々の機能を搭載した。併せてソフトウェアにも大規模なアップデートが施され、ユーザーに手動操作を強いることなく、より多くの操作が可能になった。また、同社は「Skydio Care(スカイディオ・ケア)」と呼ばれる新しいサービスプランも提供する。これはドローンの所有者に、既存の保証を補完しながら、誤って破損した機器を迅速に交換できる保証プランを提供するというものだ。

Skydioはここ数年、消費者と企業の両方を顧客に持つ米国の若いドローン企業という興味深い立場にある。同社はAIを操作の補助に活用し、ユーザーがドローンを簡単に導入できるようにすることで、ドローンを普及させるという公約を掲げ、大手ベンチャーキャピタルから3億4000万ドル(約395億円)を超える資金を調達した。

今回発表された最新機種は「Skydio 2(スカイディオ2)」のアップデート版となる「Skydio 2+(スカイディオ2プラス)」と呼ばれるドローンで、消費者と企業の両方の顧客に向けたモデルだ。今回のアップデートでは、5GHzのWi-Fi無線と2つのポップアップアンテナを採用することで、最大飛行距離が3.5kmから6kmに伸びている。また、 2+では高密度のバッテリーパックを採用し、最大飛行時間も27分間と数分長くなった。

これまでそうだったように、このドローンの最大の特徴は、搭載された一連のカメラを使ってドローンの自律操縦を可能にするコンピュータービジョンを活用したインテリジェンスを備えることだ。Skydioは「KeyFrame」と呼ばれる新しいソフトウェア機能を搭載し、その野心をさらに拡大した。この機能は、新しいSkydio 2+と初代Skydio 2の両方で利用できる。

画像クレジット:Skydio

AIを活用したこの機能は、ユーザーが撮影したい個々の場面をアプリを使って定義付けすることによって、より映画的な撮影を可能にする。各場面間を移動する手間はSkydioのドローンに任せ、大事な撮影ポイントをすべて抑えた流れるような動画が作成できる。

このソフトウェア機能は、これまでSkydioのドローンに搭載された中でも最も強力な機能の1つであり、自動飛行ドローンのソフトウェアを使うことに躊躇している企業の顧客を獲得するのに役立つだろう。

Skydioはさらに、神経質なユーザーを惹き付けるために新しいサービスプラン「Skydio Care」を用意した。これは定額料金を支払えば、もしドローンを破損させてしまった際に迅速な補償が受けられるというものだ。ユーザーは149ドル(約1万7300円)の1年サポートプランと249ドル(約2万9000円)の2年サポートプランから選べ、その間は故障や紛失したドローンを定額で交換することができる。破損したドローンの1回目の交換は、加入者であれば150ドル(約1万7400円)で済むが、紛失したドローンの代替は最大550ドル(約6万3700円)の支払いが必要となる。

Skydio 2+の価格は、スターターキットが1099ドル(約12万7000円)から、最上位のプロキットが2169ドル(約25万1000円)まで、装備が異なる4種類のパッケージが用意されている。現在注文を受付中だ。

画像クレジット:Skydio

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(文:Lucas Matney、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

フリーランスのマーケットプレイス「Fiverr」が顧客ごとにカスタマイズしたPinterest風フィードを導入

フリーランスのマーケットプレイス「Fiverr」が、Pinterestに似たインタラクティブなモバイルエクスペリエンスを導入した。Fiverrを利用するユーザー企業ごとに構成したビジュアルコンテンツのフィードを頻繁にアップデートしてアピールすることを目的としている。Fiverrによれば、この「Inspire」という新機能は新しいプロジェクトのヒントを提供し、企業がマーケットプレイス上のフリーランサーを見つけやすくするためのものだという。企業はフィードでコンテンツに「いいね」したり、後で参照できるようにアプリ内でムードボードやリストにコンテンツを追加できる。

Fiverrは、この新機能にはユーザー企業が自社のビジネスやプロジェクトのニーズに役立つさまざまなサービスや機能を見つけられるようにする意図もあると説明している。フィードのコンテンツは企業の最近の検索や購入に応じて表示される。企業がフィードを延々見ていけば自社との関連性が強いコンテンツに接することができ、さらに以前に見たものを補完するコンテンツも見つかると同社は説明している。

Fiverrのプロダクト担当バイスプレジデントであるLiron Markus(リロン・マーカス)氏は発表の中で「この新しいエクスペリエンスからどのようなインスピレーションやアイデアが生まれるかを楽しみにしています。我々は今後も優秀なフリーランサーの仕事ぶりに称賛と感謝を送ります」と述べた。

画像クレジット:Fiverr

Fiverrは2021年11月に、企業がフリーランスのチームを管理するStoke Talentを9500万ドル(約109億1500万円)で買収した。Stokeには新たに参加するフリーランサーのオンボーディング機能がある他、企業はこのプラットフォームを通じてフリーランサーに支払いをしてそれに応じてフリーランス用の予算全体を管理することもできる。2021年10月にはシアトルを拠点とするオンライン学習企業のCreativeLiveも買収した(金額非公表)。CreativeLiveは起業家向けの学習プラットフォームで、ユーザーはビデオ、写真、デザイン、ビジネス、マーケティングなどのコースを受講できる。

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フリーランスのマーケットプレイス「Fiverr」が単発だけでなくサブスクでの支払いプランも開始

2021年2月には、Fiverrはそれまでの単発の支払いに加えて3カ月または6カ月のサブスクリプションをスタート。この機能を利用して、Fiverr上のフリーランスは毎月所定の業務をする。利用企業もフリーランスもいつでもサブスクリプションをキャンセルでき、残りの月の費用は発生しない。

Fiverrは2010年にテルアビブで創業し、現在はニューヨークに本社を置く。ニューヨーク証券取引所に上場しており、評価額は63億ドル(約7240億円)だ。同社によれば、このプラットフォーム上で直近の会計年度内に160カ国以上の400万社を超える企業がフリーランサーのサービスを購入した。同社マーケットプレイスでカバーしている専門技能は、グラフィックデザイン、デジタルマーケティング、プログラミング、ビデオ、アニメーションなど9つの分野、500以上のカテゴリーにわたる。

画像クレジット:Fiverr

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(文:Aisha Malik、翻訳:Kaori Koyama)

テスラが走行中は車載ゲーム機能を無効化へ、米当局の調査受けアップデート配信開始

Tesla(テスラ)は、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)による走行中のインダッシュゲーム機能に関する調査にすばやく対応している。The Guardianによると、Teslaは走行中の「Passenger Play」機能を無効化するアップデートを配信するとのこと。NHTSAの広報担当者によると、Teslaは当局関係者とこの問題について話し合った後、この変更を約束したという。アップデートがいつ提供されるかは言及されていないが、今後ゲームをプレイしたければ駐車しなければならないと考えて間違いないだろう。

この担当者は、アップデートがあっても調査は継続すると強調した。NHTSAは、自動車安全法が、運転の集中を妨げるような重大な安全上のリスクをもたらす自動車の販売を禁止していることを改めて強調した。今回の調査は、2017~2022年モデルのTeslaのEV約58万台が対象となる。

テスラは広報部門を廃止しており、コメントを得ることはできなかった。今回の機能変更は驚くべきことではない。NHTSAがテスラに過失があったと認定した場合、不作為は結果を悪化させる可能性がある。また、競合他社からの圧力という問題もある。メルセデス・ベンツは最近、走行中に動画再生ができてしまう問題を修正したが、Teslaが同様にすばやく対応できないとなると、NHTSAに対して良い印象を与えないだろう。

編集部注:本稿の初出はEngadget。著者Jon Fingas(ジョン・フィンガス)氏は、Engadgetのウィークエンドエディター。

更新:TeslaのElon Musk(イーロン・マスク)CEOは、アップデートとなるソフトウェアバージョン10.8を米国時間12月23日から配信するとし「良い感じだ」と述べている。@Teslascopeによると、FSD 10.8ベータ版は23日夜から配信され始めたという。

画像クレジット:Screenshot/Tesla

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(文:Jon Fingas、翻訳:Aya Nakazato)

Polestar、約12.8万円のソフトウェアアップデートでEVの馬力をアップ

Polestarは、Polestar 2のトルクと馬力を向上させる無線アップデートを公開した。このアップデートにより、電気自動車のパワーは67hp増の469hp、トルクは15増の502lb.ftに向上する。

実用面では、0-60マイル時が4.4秒となり、コンマ1秒ほど短縮する。Polestarでは、最も加速が良くなるのはミッドレンジであるという。50-75マイル時の加速時間は2.2秒となり、これは一般的なPolestar 2の設定よりも約0.5秒速い。

ただし、このアップデートは無料ではない。英国、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、スイス、フィンランド、デンマーク、ドイツ、オーストリアの対象車には、Polestar Extras storeで提供され、約1000ユーロ(約12万8000円)の費用がかかる。同社は、春には米国とカナダでもこのアップデートを提供する予定で、価格は後日発表される。

EVの性能を向上させるためのアップデートを行っているのは、Polestarだけではない。Tesla(テスラ)は、Model 3やModel Yなど、一部のモデルで加速性能を向上させる有料アップデート提供している

編集部注:本記事の初出はEngadget

画像クレジット:Kirsten Korosec

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(文:Kris Holt、翻訳:Hiroshi Iwatani)

テスラ車がソフトウェアの最新パッチでドライバープロフィールをクラウドと同期可能に

Tesla(テスラ)は、レンタルか個人保有かを問わず、ユーザーのドライバープロフィールの車歴と設定データ内に、あらゆる車種を加えるようだ。同社は最新のソフトウェアでCloud Profilesというセクションを設け、「Enable Vehicle Sync」オプションでドライバーのプロフィールTesla Software Updates reportsをバックアップする。以前、Elon Musk(イーロン・マスク)氏はクラウドと同期するプロフィールを開発中と述べていたため、このニュースに大きな意外性はない。

Teslaのようなテクノロジー指向の自動車企業が顧客に、自分の過去と現在の複数のクルマのセッティングを簡単に調べることができる方法を提供することは、理に適っている。特にHertsがレンタカーとして10万台のTesla車を購入すると発表して以来、現実味を帯びてきている。マスク氏はすぐ、まだ受注していないと指摘しているが、Tesla車を誰でも簡単にレンタルできる世界を想像することは困難ではなくなった。Tesla車はガソリン車に比べてメンテナンスが容易だろうし、Model 3はすでに、多くのラグジュアリーカーより安価だ。

本当の上級者は、クラウド上のプロフィールによって複数の車両の設定を容易に同期することができる。Tesla Software Updatesによると、同期できる設定はディスプレイの輝度や、オートパイロットとナビゲーションのオプションなどとなる。さらにStopping Modeも同期すると、Tesla車のブレーキ機能の変化にも対応できるだろう。

編集部注:本稿の初出はEngadget。執筆者のDevindra HardawarはEngadgetのシニアエディター。

画像クレジット:Tesla

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(文:Devindra Hardawar、翻訳:Hiroshi Iwatani)

アウディが旧モデルの「e-tron」にソフトウェアアップデートを実施、航続距離が最大20km増加

Audi(アウディ)が、電気自動車SUV「e-tron(イートロン)」の2019年および2020年モデルに対して、バッテリーの航続距離を最大20km伸ばすソフトウェアアップデートを実施した。

航続距離の向上は、わずか20kmということで、大したことないと思うかもしれないが、これは自動車メーカーがソフトウェアを使って、旧型の電気自動車を改良できることを示している。今回のケースでは、アウディはソフトウェアを更新することで、既存のバッテリーの使用可能な容量を拡大し、実質的な効率を向上させたということだ。また、同社によれば、このソフトウェア・アップデートによって、フロントの電気モーターの制御も最適化され、バッテリーの熱管理システムの効率も改善するという。

2019年および2020年モデルの「Audi e-tron 55 quattro(アウディ・イートロン55クワトロ)」は、95kWhのバッテリーを搭載しているが、今後はそのうち86kWhを使用できるようになる。これによって一度の満充電で走行可能な航続距離は、現行モデルの最大441km(WLTPサイクル基準)に近づくはずだ。

このソフトウェアアップデートは、2018年9月中旬(モデルイヤー2019年)から2019年11月末(モデルイヤー2020年)の間に製造されたすべての量産モデルのAudi e-tron 55 quattroに無料で提供される。ただし、Wi-Fiにアクセスできる場所であればどこでも無線でソフトウェア・アップデートを起動できるTesla(テスラ)とは異なり、アウディではお近くのサービスセンターを訪れる必要がある。

このソフトウェアアップデートを受けることで、旧モデルのe-tronは、ソフトウェアとハードウェアが改良された2020年および2021年モデルのe-tronやe-tron Sportback(イートロン・スポーツバック)に遅れを取らずに済むようになる。

なぜアウディは最初から、それだけのバッテリー容量を使えるようにしなかったのかと、思う人もいるかも知れない。アウディをはじめとするEVに初めて参入する自動車メーカーは、劣化を避けるために慎重を期して、当初はバッテリーの使用可能容量を制限していたのだ。

テスラに続き、他の自動車メーカーも、機能の追加や改善のために、OTA(Over-the-Air、無線による)ソフトウェア・アップデートを採用し始めている。Volvo(ボルボ)は2月、欧州で電気自動車「XC40 Recharge(XC40リチャージ)」に初のOTAソフトウェア・アップデートを実施。そして10月には、バッテリー管理システムとプレコンディショニング・タイマーの改良により走行距離を伸ばすOTAをリリースした。同社はまた、ドライバーがバッテリーから最大限の航続距離を引き出せるよう支援する「Range Assistant(レンジ・アシスト)」というアプリの提供も開始している。

画像クレジット:Audi

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(文:Kirsten Korosec、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

米道路交通安全局がテスラに対し、秘密保持契約と無線ソフトウェアアップデートについて説明を要求

米国道路交通安全局(NHTSA)が、同国の電気自動車メーカーであるTesla(テスラ)宛に2通の書簡を送った。1つは同社が「フルセルフドライビング」ソフトウェアのベータ版に早期アクセスするオーナーに、秘密保持契約を要求していること、そしてもう1件は、規制当局がリコールを届け出る必要があるとしている問題を修正するために、無線ソフトウェアアップデートを使用したこと、以上の2点を同局は問題視している。

今回送られた書簡は、NHTSAがテスラの先進運転支援システム「Autopilot(オートパイロット)」の自動運転機能や、ソフトウエアの無線アップデートに関連するテスラの慣行について、監視の目を強めていることを示している。

テスラの製造販売する車両には「Autopilot」と呼ばれる運転支援システムが標準装備されている。さらに購入者が1万ドル(約113万円)の追加料金を支払うと、より高度な機能が利用できる「フルセルフドライビング(FSD)」システムにアップグレードすることができる。このソフトウェアは、Elon Musk(イーロン・マスク)CEOが繰り返し約束しているように、いつかは完全な自動運転走行が可能になると言われているものだ。

FSDは数年前からオプションとして用意されており、これまで着実に値上げと新機能の追加が行われてきた。しかしながら、現状ではテスラのクルマは完全な自動運転ではない。FSDには、自動駐車場機能「Summon(サモン)」や、高速道路の入り口から出口まで、インターチェンジや車線変更を含めてクルマを導くアクティブガイダンス運転支援システム「Navigate on Autopilot(ナビゲート・オン・オートパイロット)」が含まれる。さらにFSDの最新ベータ版では、高速道路や市街地での運転を自動化するとされている。しかし、これはまだレベル2の運転支援システムであり、ドライバーが注意を払い、ハンドルから手を離さず、常に車両をコントロールできる状態でいることが求められる。

米国時間10月12日付の1通目の書簡では、テスラが先進運転支援システム「Autopilot」で、低照度下における緊急車両の検知方法をソフトウェアアップデートで修正した際に、リコールを届け出なかった理由を説明するよう求めている。NHTSAの見解では、車両の安全性に関わる部分を修正するために、無線ソフトウェアアップデートを使用する場合は、リコールを届け出る必要があるとしている。

「テスラも認識しているように、米国の安全法は、自動車および自動車機器の製造者に対し、製造した自動車または機器に自動車の安全性に関わる欠陥があると判断した場合、または適用される自動車安全基準に適合していないと判断した場合、NHTSAに通知してリコールを実施する義務を課している」と、NHTSAは記している。

NHTSAの記述によれば、リコール通知は、メーカーが安全上の欠陥や不適合を知った時点から、または知るべきであった時点から、5営業日以内にNHTSAに届け出なければならないとされている。

「車両の安全性に不合理なリスクをもたらす欠陥を緩和するために無線アップデートを配信する製造者は、それにともなうリコール通知をNHTSAに適時提出する必要がある」と、この書簡は続いている。

同じく10月12日付の2通目の書簡は、テスラがいわゆるFSDのベータ版早期アクセスプログラムに、秘密保持契約を用いていることに言及したものだ。FSDの購入者はすでに料金を支払っているが、テスラはオーナーがベータ版ソフトウェアにアクセスするためには、秘密保持契約を結ぶことを要求している。さらに9月には、マスク氏がさらに別の要件も制定した。それは最新のベータ版にアクセスできるオーナーを選定するために、個人の運転データを使用して安全スコアを算出するというものだ。

「NHTSAは、潜在的な安全上の欠陥を評価するための重要な情報源として、消費者からの報告に依存している。そのため、ベータ版早期アクセスプログラムの参加者が、NHTSAに安全上の懸念を報告することを妨げたり、思いとどまらせたりするような合意は容認できない」と、同局は書簡に記している。

「さらに、特定の情報を公開することを制限する行為は、NHTSAの安全性に関連する情報を取得する能力に悪影響を与える。FSDのベータ版早期アクセスにともなう秘密保持契約が、NHTSAの監督責任の遂行を妨げないことを保証するため、当局はテスラに対して添付の特別命令を発行する」。

なお、マスク氏は今週、Twitter(ツイッター)で、テスラが秘密保持契約の要求を取り下げることを示唆している。

イーロン・マスク氏へ。FSDベータ版の秘密保持契約が解除されました。

Whole Mars Catalog

パンチングロールによる提供を予定しています。

Elon Musk

しかしながら、NHTSAはさらなる情報を求めており、テスラは11月1日までに両方の要求に答える必要があると、同局は述べている。

画像クレジット:Christopher Goodney/Bloomberg / Getty Images

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(文:Kirsten Korosec、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

非同期コミュニケーションに特化したSlack対抗アプリ「Twist」をDoistが全面改訂

Todoist(トゥードゥーイスト)とTwist(ツイスト)を販売するDoist(ドゥイスト)は、社内コミュニケーションツールのTwistを改訂した。筆者が初めてTwistを取り上げた時、それは気を散らされないSlack(スラック)のようだった。そして米国時間10月12日の改訂で、同社はそのアイデアをさらに強化した。その結果、組織内の会話のための、集中を高めチームの軌道を正しく保つ頑固なツールになった。

DoistがTwistに取り組み始めたのは新型コロナのパンデミックよりずっと前のことだが、今はTwistがこれまでになく重要に感じられる。この数年、多くの人々が初めてリモートワークを始めた。Microsoft 365のサブスクリプションがある会社はMicrosoft Teamsを使い始め、他の会社は「多くの」時間をZoom会議で過ごしている。

Doistの創業者であるAmir Salihefendic(アミール・サリへフェンディック)氏は、今あるツールではうまくいかないと思った。彼は非同期コミュニケーションを何年も前から推奨してきた。SlackやMicrosoft Teamsは、通知やチャットメッセージで頻繁に割り込んでくる。ついていくのは大変で、他のメンバーと違う時間帯で働いている場合は特にそうだ。同じチャンネルで同じ時間に2つの会話をすることもできない。

TwistのSlackに対する最大の差別化要因は今もそこにある。Twistではあらゆる会話がスレッドだ。会話を始めたい人は、#design、#ios、#support などのチャンネルをクリックして、タイトルと何か本文を書いてスレッドを開始する。新しいスレッドを投稿したあとは、他のユーザーがコメントしたり絵文字で反応することができて、人をタグ付けすることもできる。

画像クレジット:Twist

すぐにフィードバックを返したり、特定の相手に質問したり、プライベートな会話をしたい時は、ダイレクトメッセージを送ることもできる。ただし、これはテキストメッセージを送るのと同じなので、重要な仕事の会話をするためではない。

インターフェースは全面的に刷新された。見た目がすっきりして、現在、見ていることに集中しやすい。3つのカラムのレイアウトで左にチャンネル、何中にスレッドのリスト、右に今開いているスレッドを見せる代わりに、Doistは2カラムのレイアウトを採用して現在のスレッドに集中させる。

スレッドを開くと、ほぼ画面いっぱいに広がるので会話をフォローしやすくなる。他のスレッドのリストは見えないので、別スレッドのコメントに邪魔されることがない。

画像クレジット:Twist

Inboxビューはデザイン変更され、Twistを見なかったために見逃したものを見つけやすくなった。このビューから、自分がフォローしているスレッドの新しいコンテンツを見ることができる。それらのスレッドは読んだり、コメントを付けたりできる。1つのスレッドでやり取りが終わったと思ったら、完了マークをつけることができる。TwistはそのスレッドをInboxから「Done」ビューへと移動する。

本日、リリースされた他の新機能には、スレッドからスレッドへ移動するための新しいショートカットキーやよくなった検索機能がある。アプリの使用料金は年間契約を結んだ場合1人1カ月当たり5ドル(約570円)。無料で試してみることもできるが、コメントとメッセージは1カ月分しか見ることができない。

画像クレジット:Twist

画像クレジット:Jason Leung / Unsplash

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(文:Romain Dillet、翻訳:Nob Takahashi / facebook

アップルがiOS 15.0.2リリース、「活発に悪用されている」バグのセキュリティを修正

Apple(アップル)は米国時間10月11日、活発に悪用されているゼロデイバグに対する「重要なセキュリティアップデート」を含む、iOS 15およびiPadOS 15の2回目のマイナーアップデートを公開した。

現在、サポート対象デバイスでダウンロード可能なiOS 15.0.2およびiPadOS 15.0.2には、アプリケーションがデバイスの最高レベルのアクセス権を持って任意のコードを実行できるメモリ破壊の脆弱性に対する修正が含まれていると、Appleはセキュリティサポートページで述べている。

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この脆弱性の詳細は今のところ明らかにされていないが、Appleは「活発に悪用されている可能性がある」と警告している。したがって、すぐにでもデバイスをアップデートすることをお勧めする。

今回のアップデートでは、MagSafe対応のiPhoneレザーウォレットが「探す(Find My)」サービスに接続できない問題「持ち物を探す(Find My‌ Items)」タブにAirTagsが表示されないことがあるバグ、CarPlay(カープレイ)でオーディオアプリが開けなかったり、再生中に接続が切断される問題など、iOS 15およびiPadOS 15の他の多くの不具合にも対応している。また、メッセージアプリからライブラリに保存した画像が、関連するスレッドやメッセージを削除すると削除されてしまう不具合も修正された。

Appleは現在、最初のメジャーアップデートとなるiOS 15.1のテストを行っている。このアップデートでは、FaceTime(フェイスタイム)のSharePlayが再び有効になり、iPhone 13 ProおよびPro Maxのカメラの新機能が追加され、Apple Walletに新型コロナウイルスの予防接種証明カードを追加できるようになる。おそらく、いくつかのバグ修正も含まれるだろう。

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画像クレジット:Apple

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(文:Carly Page、翻訳:Aya Nakazato)

Googleフライトが航空便それぞれの炭素排出量の推計値を計算

米国時間10月6日、Googleがに、フライトの環境への影響を示す新機能を立ち上げた。検索結果で出るほとんどすべてのフライトの炭素排出量の推計が見られるようになる。その推計値は価格の隣にあり、フライトが続く間表示される。Googleによると、この新しい機能によりユーザーは、便を予約するときに料金や時間だけでなく、炭素排出量も搭乗するフライトを選ぶ基準にすることができる。

推計値は、フライトと座席により異なる。例えば推計排出値は、エコノミーかファーストクラスかで異なり、席の専有スペースが大きいほど総排出量も多くなる。また、最新の航空機は古い機種よりも大気汚染が少ない。

排出量が少ないフライトにはグリーンのバッジが付く。フライトを探すとき炭素への影響を優先したい者は、検索結果をソートして、最少排出値の便をリストのトップに載せられる。フライトは排出量の程度を、高い、普通、低い、不明などとラベルでマークされる。

Googleは推計値を、European Environmental Agency(欧州環境機関)のデータと、航空会社が提供する情報から計算する。後者は、航空機のタイプや座席数などだ。ただし同社によると、炭素排出量の実値は機種や構成、機の速度、高度、出発地と目的地の距離などによっても異なる。計算方法の改良は今後も続けるそうだ。

Googleの旅行プロダクト担当副社長Richard Holden(リチャード・ホールデン)氏は、ブログで「Googleフライトの今回のアップデートは、人びとが毎日の生活の中でなるべく持続可能な選択ができるようにするための、多くの方法の1つにすぎない」と述べている。

Googleフライトのこの最新のアップデートは、同社がGoogleマップで米国のエコフレンドリーなルートを提示するようになった時期と一致している。エコフレンドリーなルートとは、目的地に最も早く到着できて、使用する燃料がルートのことだ。Googleの計算では、この機能によりGoogleマップのユーザーは1年で100万トン以上の炭素排出量を減らせるという。Googleマップの本機能は、ヨーロッパでは2022年に導入される。

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画像クレジット:lex Tai/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

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(文:Aisha Malik、翻訳:Hiroshi Iwatani)

プライバシー重視のモバイルブラウザー「Firefox Focus」アップデート、新ロゴ、ショートカット機能などなど追加

Mozillaは、プライバシーを重視したモバイルブラウザー「Firefox Focus」をアップデートし、外観やショートカットを一新するとともに、プライバシーコントロールを強化した。Firefox Focusは2016年に初めて登場し、基本的にデフォルトでプライベートブラウジングモードを提供する。このブラウザーは、ニューカラー、新しいロゴ、ダークテーマを採用している。また、Mozillaは、ユーザーが頻繁に訪れるサイトにすばやくアクセスできるように、新しいショートカット機能を追加した。

最新のアップデートには、個々のトラッカーの有効 / 無効をすばやく切り替えられるシールドアイコン(盾型アイコン)がある。また、現在、グローバルにブロックしているトラッカーの数がわかるカウンターがある。Mozillaによると、これらによりユーザーは、自分がトラック(追跡)されているか気にせずに検索をすばやく完了できる。

Cybersecurity Awareness Monthの一環としてMozillaは、Android上のFirefoxに新しい機能を加えた。アプリのアカウントをこれから作るユーザーは、新しいパスワードを直接ブラウザーに保存可能で、モバイルとデスクトップの両方で、アカウントに簡単にログインできるようになる。

またブラウザーに保存したパスワードを自動入力して、そのアカウントにログインできる。Firefoxのアカウントを作ったユーザーは、すべてのパスワードをデスクトップとモバイルデバイスの両方で同期できる。さらにパスワードなどを使わずにユーザーの顔や指紋でアカウントのロックを解くこともできる。

Mozillaの発表によると、Firefoxは年内にWindowsのMicrosoft Storeで入手できるようになるという。Microsoftが、ストアにおけるサードパーティー製ブラウザーの制限を緩めたからだ。

「Firefoxのような独立したブラウザーを含む企業やアプリケーションに対して、Microsoft Storeがよりオープンになったというニュースを歓迎します。より健全なインターネットとは、人々が多様なブラウザーやブラウザエンジンから選択する機会を持つことだと考えています」とMozillaは声明で述べている。

画像クレジット:Mozilla

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(文:Aisha Malik、翻訳:Hiroshi Iwatani)

Apple Watchのロック解除バグを修正するiOS 15アップデート提供開始

Apple Watchでロックを解除するようにiPhoneを設定し、最近iPhone 13にアップグレードした人は、ソフトウェアのバグで、この機能を継続して使用することができないかもしれない。ただし、すでにありがたいことに修正プログラムが登場しているので、それをインストールすれば「Face ID」に頼る必要はない(もちろんパスコード入力の必要もない)。最新のiOS15アップデート(iOS 15.0.1)が登場している。変更履歴によると「iPhone 13モデルで『Apple WatchでiPhoneのロック解除』が機能しなかったことがある問題」のバグ修正が行われている。

Appleは2021年初めにwatchOS 7.4でApple Watchでのロック解除機能を追加し、外出中にマスクをしていてもiPhoneに簡単にアクセスできるようにした。この機能は、その後のiOSとアップデートで壊れ、修正するために別の無線パッケージが必要だった。Appleは最近、iPhone 13の一部のモデルでこの機能が動作しないことを認め、近日中に解決策を提供すると述べていた。iPhone 13は9月24日に販売が開始されたばかりであり、少なくともこの問題は早期に発見されたといえるだろう。アップデートが数日後に行われたのは良いことだが、ここ数カ月の間に同社がこの機能に関して抱えていた問題を見るのは興味深いことだ。

編集部注:本稿の初出はEngadget。執筆者のCherylnn LowはEngadgetのレビューエディター。

画像クレジット:AleksandarGeorgiev / Getty Images

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(文:Cherylnn Low、翻訳:Katsuyuki Yasui)

iOS 15へのアップデート可能に、iPadOS 15、watchOS 8も提供開始

Apple(アップル)は、iPhone用OSの次のメジャーバージョンである「iOS 15」の最終版をリリースした。ダウンロードは無料で、iPhone 6s以降、両世代のiPhone SE、そして最新のiPod touchで動作うする(iPadユーザーも本日よりiPadOS 15を、さらにwatchOS 8へのアップデートも可能だ)。

iOS 15における最大の変更点は、新しい「Focus mode(集中モード)」の登場だ。「Do not disturb(おやすみモード)」に加えて、さまざまなモードを設定することができます。通知して欲しいアプリや人を選び、何をしているかによって集中することを変えられる。例えば「仕事」「睡眠」「ワークアウト」などを作ることができる。

新しい天気予報アプリ、Apple純正「マップ」における地図の更新、FaceTimeの改良版など、全体的に多くの新機能が搭載。また、Safariも一新されている。

新バージョンのiOSでは、写真をスキャンしてテキストを表示する機能もある。「Live Text」という機能を使えば、写真の中のテキストをハイライトしたり、コピーしたり、ペーストしたりすることができる。この機能は、アクセシビリティの向上にも役立つ。iOSはこの情報をSpotlightに活用する予定だ。写真の中のテキストをSpotlightで直接検索すると、関連する写真が表示される。これらの機能はデバイス上で直接処理されている。

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有料のiCloudユーザーは、iCloud+にアップグレードされた。ストレージ容量の増加に加えて、いくつかの新機能を利用できる。ベータ版として提供されている「iCloud Private Relay」では、プライバシーを確保しながらウェブを閲覧することができる。「Hide My Email」では、ランダムに生成されたEメールアドレスを使って、ウェブ上で新しいアカウントを作成することができる。また、iCloudメールのユーザーは、個人のドメイン名に切り替えることができる。

このアップデートはすでに提供されている。「設定」アプリを利用したワイヤレスでも、iPhoneをコンピュータに接続する有線でもアップデートを行うことができる。作業前には、iPhoneのバックアップを。iPhoneまたはiPadの「設定」アプリを開き、上部にある「アカウント情報」をタップし、次に「デバイス名」をタップして、iCloudのバックアップが最新の状態になっていることを確認しよう。さらに、iOSデバイスをコンピュータに接続して、FinderやWindows用のiTunesで手動バックアップを行うこともできる(iCloudとコンピュータの両方にバックアップをとってもいい)。

iTunesでバックアップを暗号化することをお忘れなく。万が一、誰かがあなたのコンピュータをハッキングしても、安全性が高まる。また、暗号化されたバックアップには、保存されたパスワードやヘルスケアのデータが含まれているため、すべてのオンラインアカウントに再接続する必要はなくなる。

バックアップ作業が終わったら「設定」アプリから「一般」「ソフトウェア・アップデート」の順に進もう。利用可能なアップデートが表示されるはずだ。その後、ダウンロードが可能な状態になると自動的に開始される。

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画像クレジット:Apple

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(文:Romain Dillet、翻訳:Katsuyuki Yasui)

Rokuが新しいStreaming Stick 4Kバンドルと音声・モバイル機能を備えたソフトウェアアップデートを発表

Amazon(アマゾン)が初めて自社製テレビを含む最新のFire TVラインアップを発表してから数週間後、Roku(ロク)は、年末商戦を前に消費者の注目を集めるため、独自の製品を発表した。新製品はRoku Streaming Stick 4Kと新しいハンズフリー音声リモコンを搭載したRoku Streaming Stick 4K+だ。また、Walmart限定版であるRoku Ultra LTも刷新されている。さらに、音声機能、ホーム画面の新しいLive TVチャンネル、その他の細かな変更を含む最新ソフトウェアRoku OS 10.5のアップデートも発表した。

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新しいStreaming Stick 4Kは、Rokuの4年前の製品であるStreaming Stick+を元にしており、テレビの後ろに隠れるように設計されたスティックになっている。しかし、このバージョンではプロセッサが高速化され、デバイスの起動が最大30%速くなり、チャンネルの読み込みもより速くなったとRokuは主張している。また、Wi-Fiの速度も向上し、特にパンデミックによるリモートワークのライフスタイルでネットワークの混雑が問題となっている家庭内で、ユーザーが最適なバンドに接続できるよう、精度の高いアルゴリズムが採用されている。この新しいスティックは、ドルビービジョンとHDR 10+に対応し「4K」の名称が付けられている。

画像クレジット:Roku

このバージョンは、Rokuの標準音声リモコンが同梱され、価格は49.99ドル(約5470円)となっている。ちなみに、アマゾンの新しいFire TV Stick Maxは、より高速なプロセッサとより速いWi-Fiを搭載して54.99ドル(約6020円)だ。しかし、アマゾンはアップグレードの理由として、Wi-Fi 6の追加と、同社のゲームストリーミングサービスLuna(ルナ)への対応を売りにしている。

Rokuの新しいStreaming Stick 4K+は、Roku Voice Remote Proをバンドルに加えている。これは、春に発売されたRokuの新しいリモコンで、充電機能、リモコン紛失時の検索機能、中音域マイクによるハンズフリーの音声サポートなどを備えており、ボタンを押す代わりに「ヘイ、Roku。テレビをつけて」や「Netflixを起動して」と言えばいいようになっている。このリモコンは、単品で29.99ドル(約3280円)だ。バンドルは69.99ドル(約7650円)で販売されており、スティックとリモコンを単体で購入するよりも10ドル(約1090円)得になっている。

画像クレジット:Roku

どちらのバージョンのストリーミングスティックも、10月からオンラインおよび店舗で販売される。

ウォルマート限定のRoku Ultra LT(79.99ドル、8750円)は、より高速なプロセッサー、より多くのストレージ、最大1.5倍の通信距離を持つ新しいWi-Fiラジオ、ドルビービジョンのサポート、Bluetoothオーディオストリーミング、内蔵イーサネットポートなどを搭載している。

その上、電気機器メーカーTCL(ティーシーエル)が、CESで発表したワイヤレスサウンドバーのデザインを採用した最初のデバイスパートナーとなり、近日中に発売されるRoku TVワイヤレスサウンドバーに採用される予定だ。このデバイスは、Wi-Fi経由でテレビに接続し、Rokuリモコンで操作するもので、10月には主要小売店において、179.99ドル(約1万9690円)で販売される予定だ。

もう1つの大きなニュースは、RokuのOS 10.5ソフトウェアのリリースだ。今回のアップデートでは、そこまで劇的な変化はないものの、主に音声とモバイルの改善に重点が置かれている。

消費者向けの最も顕著な変更点は、新しいライブTVチャンネルをホーム画面に追加できるようになったことだ。これにより、従来はRokuの無料ストリーミングハブにアクセスしてからライブTVセクションに移動していたのが、The Roku Channelの200以上の無料ライブTVチャンネルをより簡単に起動できるようになった。この変更によって、TVガイドを捨ててしまったユーザーにとって、Rokuが従来のテレビのように感じられるようになった。

画像クレジット:Roku

その他の調整点としては以下のものが挙げられる。音声コマンドによるチャンネル起動のサポートが拡大され、ほとんどのチャンネルがサポートされるようになった。新しい音声検索とポッドキャストの再生では「音楽とポッドキャスト」がより視覚的に表示され、Spotifyがローンチパートナーとして参加している。モバイルアプリでサウンド設定をコントロールできるようになった。設定に「音声ヘルプ」ガイドが追加されている。また、Rokuスピーカーとサウンドバーのサウンド設定オプションが追加されている(スピーカーペアとサウンドバーを左 / 中央 / 右で使用したり、完全な5.1サラウンドシステムで使用したりすることができる)。

また、設定画面でメールやパスワードを音声コマンドで入力する便利な機能も新たに搭載されている。Rokuによると、音声データをデバイス外の音声テキスト化パートナーに送信し、音声は匿名化されるとのこと。パスワードは直接パートナーに送られるため、Rokuはパスワードを取得したり保存したりはしない。このように音声データには常にプライバシーに関する懸念がつきまとうが、アクセシビリティの観点からすると、この機能の追加は大きなプラスとなるだろう。

画像クレジット:Roku

気づかれにくいものの便利な改善点としては、OS 10.5の高度なA/V同期機能が挙げられる。これによって、スマートフォンのカメラを利用して、ワイヤレスヘッドフォンでテレビを視聴する際の音声遅延を改善することができるようになる。この機能は、モバイルアプリで提供される。

今回のOS 10.5のアップデートでは、米国のRokuモバイルアプリにも新たな機能が追加され、ジャンルを超えた映画や番組のコレクションを閲覧できる新しい「ホーム」タブや、友人との会話などで耳にした番組や映画をブックマークしておき、後で家に帰って見るために使える「保存リスト」が追加された。

このソフトウェアアップデートは、数週間かけてRokuデバイスに提供される。通常、まずRokuプレイヤーに提供され、その後テレビに展開される。

画像クレジット:Roku

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(文:Sarah Perez、翻訳:Yuta Kaminishi)

迫るiOS 15リリースでマーケティング担当者が失うデータ、計画すべきDIYメトリクス戦略

Apple(アップル)は、米国時間9月20日(日本時間9月21日)に同社がリリースするiOS 15の一部として、重要なユーザーデータへの開発者のアクセスを排除することを計画しており、メールマーケティング担当者は、これからメトリクスをどのように把握していくかジレンマに陥っている。この問題に業界がどのようにアプローチしているのか、マーケティング担当者が収集したデータに基づいて行動することを支援するソフトウェア企業Movable InkのVivek Sharma(ヴィヴェック・シャルマ)CEOに話を聞いた。

このインタビューでは、8月に掲載されたExtra Crunch記事をベースに、メールマーケティング担当者がAppleのメールプライバシー保護の変更に備える方法を探っていく

今回のアップデートでメールマーケティング担当者にとってゲームチェンジャーなのは、AppleのMailのユーザーが自分のIPアドレスを隠すことができるようになった点だ。

マーケターたちはどのようにして戦術をピボットし、メトリクスを管理し続けられるのだろうか。シャルマ氏は、開封率ではなく、クリック数、コンバージョン数、収益といったダウンストリームメトリクスがより重視されるようになるだろうと考えている。「それはいいことのように聞こえますが、その分データは少なくなります。そして定義上、ファネルは狭くなり、その時点では人数が少ないので、何かがうまくいっているのか、うまくいっていないのかを知るのに時間がかかるかもしれません」。

シャルマ氏は、企業はゼロパーティデータに注目していると語る。「これには2つの要素があります。1つは指標としての『オープン』で、もう1つはオープン時に得られるIPアドレスや時間帯、推測される天候などの情報です。IPアドレスや日時などのような情報は、データ漏洩として認識されます。これらは、マーケターがアクセスできなくなるデータポイントのほんの一部です。そのため、彼らはすでに投資しているファーストパーティデータやゼロパーティデータを利用しています」。

シャルマ氏によると、課題は次のようなことになる。マーケターはどうすれば、ゼロパーティデータをおもしろく、視覚的に魅力的な方法で収集し、そのコンテンツをすべての顧客に対して大規模にパーソナライズできるのか?

以下に示したのは、Movable Inkがゼロパーティデータを収集した方法の1つだ。

「ゼロパーティデータ戦略」
世界的なアパレル小売企業が、ロイヤルティプログラムの導入時にゼロパーティデータを巧みに取り込みました。Movable Inkを利用したEメールでは、Movable Ink ExchangeのパートナーであるOracle CrowdTwistのデータを活用して、パーソナライズされたチェックリストのヒーロー画像を作成し、受信者のロイヤルティアカウントから主要なプロフィール質問を引き出し、完了までの進捗を表示し、回答ごとにポイントを提供しました。この合成画像は、Movable Inkが受信者の受信箱で消費したロイヤルティデータに基づいて自動的に生成され、1to1ユーザー体験を実現し、手動の制作プロセスを完全に回避しました。
​​レスポンス率149%アップ、ユニークCTR340%アップ(コントロール比)
画像クレジット:Movable Ink

シャルマ氏は次のように述べている。「ここにあるものはすべてアンケート調査の質問です。『ふだん何を買いますか』『靴のサイズは?』そして、そのお返しにポイントを付与するという、価値の交換が行われているのです。彼らは明確な方法であなたのことを知り、あなたが興味を持っているブランドと簡単に関わり合える方法を提供しているのです」。

データを手に入れたら、次の問題はそれをどのように利用するかだ。JetBlue(ジェットブルー)航空の例を見てみよう。

JetBlue パーソナライズド「イヤー・イン・レビュー」データ視覚化
2020年は旅行が困難な1年だったのを受けて、JetBlueはTrueBlueマイレージ会員を認識し、個々の乗客の旅行マイルストーンを紹介するために、一人ひとりパーソナライズされた、1年を振り返るデータビジュアライゼーションを提供したいと考えました。
Movable Inkは、JetBlueの記録システムからデータを抽出し、何十万通りもの組み合わせのクリエイティブアセットを各受信者の受信箱に直接自動生成することで、高価で時間のかかる手作業による制作を不要にしました。
画像クレジット:Movable Ink

シャルマ氏は、メールマーケティング担当者向けに、iOS 15での3つの重要なポイントを説明してくれた。

  1. クリック数やコンバージョン数などのファネル下部のメトリクスを重視すること。これこそが本当の意味でのエンゲージメントの指標となります。
  2. ゼロ・ファーストパーティデータ資産に投資する。真のパーソナライゼーションとは、人々が何を体験し、何を見るかということ。そのためには、ゼロパーティデータとファーストパーティデータを活用する必要があります。
  3. Eメールは、すでに投資されている成熟したチャネルであるため、顧客のエンゲージメントを高めるのに非常に有効です。Eメールは、顧客と一対一の関係を築くのにはすばらしいチャネルであり、それ以上の効果があります。この10年、15年の間に、Eメールはさまざまな変化を遂げてきました。この業界は進化し、プライバシーとパーソナライゼーションのバランスが取れたものになっていくでしょう。

画像クレジット:FeelPic

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(文:Miranda Halpern、翻訳:Aya Nakazato)