Vertigoは、同じ楽曲を友達と同時に聴けるアプリ

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多くのデベロッパーが音楽をメインにしたSNSを提供しようと長年試みてきた(としてほとんどが失敗した)。

その中でDubSmashやMusical.lyといったアプリが他をリードしているが、新参のVertigoが割り込もうとしている。

Vertigoで面白いのは、楽曲を別の誰かとシェアできることだ。相手は友人のグループでも、もっと広くてもいい。つまり、自分とどこか別のところにいる家族が同じ曲を全く同じ時間に聞くことができる。

音楽の公演や配布にまつわる法的問題を避けるために、VertigoはユーザーのSpotifyプレミアムアカウントを使って、そのユーザーが元々聴く権利を持っている曲だけを再生する。

これが遠距離恋愛やフラッシュモブの練習に役立ちそうなことはわかるだろうが、ファウンダーのGreg Leekleyは、若きミレニアル世代やその後のZ世代の日常生活での利用に期待している。

「今の若い世代は、バーチャル生活で起きたことと、リアル世界で起きたことを区別しない」とLeekleyは言う。「尋ねたてみたところ、セレブが聴いている曲より友達が聞いている曲に興味がある、と彼らは答えた」。

Leekleyは、Snapchatの成功も若いユーザーがリアルタイムで同じ体験をしたがる同じような現象から来ていると語った。

一緒に音楽を聞く以外に、Vertigoではユーザーが楽曲にテキストやビデオ、写真等を重ね合わせることによって、さらに没頭的な体験を可能にしている。

現在Vertigoは、Spotify Premiumにプラットフォームとして登録しているが、近々他のプラットフォーム(Apple Music等)にも対応する考えだ。

Vertigoはこれまでに1000万ドル以上の資金を調達している。

アプリはここからダウンロードできる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Laugh.lyが225万ドルを調達ースタンドアップコメディをスマートフォンにお届け

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昨年8月に正式ローンチしたスタンドアップコメディのストリーミングサービスを提供するLaugh.lyは、New York Angelsが中心となったシードラウンドで225万ドルを調達したと本日発表した。iOSとAndroidの両OSに対応しているLaugh.lyは、業界初となるコメディアンのスタンドアップセットだけを配信するアプリで、Kevin HartやAmy Schumer、Louis C.K.、Hannibal Buress、George Carlin、Chris Rockといったコメディ界のスターのコンテンツが登録されている。

New York Angelsがリードインベスターとなった今回のラウンドには、Shark TankのBarbara Corcoranやthe Wharton Alumni Angel Network、Social+Capital、Backstage Capital、Treehouse Capital、Accelerator Ventures、Atlas Holdingsが参加した。

以前Laugh.lyはSAFEノート(コンバーチブルノートよりもシンプルな資金調達手段)を使って、共同ファウンダーから75万ドル、投資家から150万ドルを調達していた。

その後TechCrunch Disrupt New York 2016に参加していた同社は、Startup Battlefield Wild Cardの対象企業として展示企業の中から引き抜かれ、審査員やVCの前でプレゼンを行うチャンスを勝ち取った。

Startup Battlefield Wild Card: Laugh.lyがお気に入りのコメディをあなたのデバイスへお届け

Laugh.ly設立までには面白い歴史がある。このアプリをつくったDave Scottは、ECやマーケティングオートメーションを専門とする連続起業家だ。しかしコメディに惹きつけられた彼は、その後スタンドアップコメディアンになり、San Francisco Comedy Collegeに通いながら、夜はオープンマイクに参加していたとScottは説明する。この経験から、彼はコメディビジネスやその課題についての理解を深めていった。

Laugh.lyローンチ当時からの同社の目標は、NetflixやHBOといったオンラインストリーミングサービスを通してコメディを見ることが主流になり、コメディアンのCDやDVDの売上が落ちる中、彼らの新しい収入源をつくり出すということだ。動画に関していえば、オンライン化が進んだことでファンも簡単にお気に入りのコメディアンの作品をみつけられるようになったが、CD経由で販売されていた音声に関してはあまり状況が変わっていない。その穴を埋めるのがLaugh.lyのサービスだ。

コメディのPandoraとも言われるLaugh.lyでは、ユーザーがオンデマンドでスタンドアップコメディを聞くことができるほか、自分専用のコメディ”ラジオ”局をつくることもできる。

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Laugh.ly上でコンテンツを提供しているコメディアンの数は、ローンチ当初の400人から今では650人まで増え、登録コンテンツ数も数万個増加した。

2016年8月から同アプリは20万人以上のユーザーに利用されており、Scottによればそのほとんどが口コミでアプリの存在を知ったユーザーだという。さらに平均聴取時間は一回あたり60分以上だとLaugh.lyは話す。

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「私たちはお笑いのワンストップショップをつくろうとしています」とScottは資金調達に関する声明の中で語った。「私たちのビジョンや、高品質なスタンドアップコメディを多くの人に届けたいという私たちの情熱が形になっていくのを見ることができ、大変うれしいです」

アプリ自体は無料だが、オフライン機能や広告を非表示にしたり、汚い言葉をフィルタリングしたりする機能などが使える、有料のプレミアムオプションも準備されている。(一方Scottは収益面についてはコメントしなかった)

さらにユーザーが自分の好きなコメディアンをみつけやすいよう、アプリの裏側ではLaugh.lyが自社で開発したシステムがコンテンツの内容を分析している。例えばユーザーは、検索窓にキーワードを入力することで、あるトピックに関するジョークを検索することができるのだ。またLaugh.lyは書き起こしテクノロジーを利用して汚い言葉のフィルタリングも行っている。

また今回調達した資金は、エンジニアチームの増強や、コメディ・エンターテイメント界のキープレイヤーの採用、新しい機能の開発などに充てられるとLaugh.lyは話す。

Laugh.lyのアプリは現在iTunesGoogle Playで公開中。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

Slackが会話にスレッド化を導入―エンタープライズ・チャットが大きく進化

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今日(米国時間1/18)、Slackはついに会話のスレッド化という大きなアップデートを行った。ユーザーはスレッドを用いるとメッセージのカオスから離脱して、特定の投稿に対する受け答えを着実に続行することができる。スレッドの利用は簡単で、既存のチャンネルやダイレクト・メッセージと同様、スレッドの開始も参加も簡単にできる。新しいコメントをメインのストリームでも共有したい場合、メッセージの下部に表示される小さいチェックボックスをクリックしておけばよい。

Slackは誕生以來ずっとこの上なくシンプルな企業向けコミュニケーション・ツールとして人気を集めてきた。あちこち改良が行われたが、全体として変化は少なかった。こうした「シンプルで使いやすい」ことがセールスポイントのサービスが大きなアップデートを行うときには―たとえ多くのユーザーが望んでいる方向への変化であっても―慎重にならざるを得なかったのだろう。

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スレッドが表示されるのはSlackがFlexpaneと名付けた右側の多機能サイドバーだ。從來この部分にはメンバーのディレクトリ、最新のアクティビティーなどを表示させることができた。スレッドを開始するのはごく簡単だ。投稿されたメッセージの上にマウスを乗せると、投稿右上部に「リアクションを追加」などのアイコンが表示される。今回ここに「スレッドを開始」のアイコンが追加されたので、クリックすればよい。右側にサイドバーが開き、ここでスレッドによる会話を続行することができる。【略】

スレッドは多くのユーザーが長いあいだSlackに要求していた機能だった。Convoなどライバルの企業向け共同作業ツールにはスレッドをサポートしているプロダクトも多い。スレッド化はSlackの競争力を高め、Slackを少し試しただけで離れてしまったユーザーを引き戻す上でも重要だと考えられていた。スレッド機能の開発には1年以上かかったものの、Slackはこれで単に使いやすいチャット・ツールというだけでなく、企業向けのフル機能の共同作業プラットフォームとなった。

Slackはスタート以來、ユーザー体験を変えるような大きな変更を行ってこなかった。シリコンバレーのスタートアップとしては希なことで、Skackが高い人気を得ている理由のひとつにもなっている。昨年4月に2億ドルを調達したときの.Slackの企業評価額は38億ドルにも上った。最近の大きなアップデートといえば、サードパーティーのデベロッパーがボットを開発することができるプラットフォームが提供されたことぐらいだった。

騒がしいメインストリームの会話から離れて個別の話題をスレッド化できる機能の提供は、Slackの規模が拡大するにつれて必要性を増していた数多くの新たなユースケースを提供するだろう。Slackにスレッド機能がないことは小人数のチームが利用するだけならあまり気にならなかったかもしれない。しかし大企業が全社的に採用するようになるとユーザーのメイン・パネルは会話の奔流となり、理解が難しくなっていた。Slackではチャンネルの追加やプライベートな会話も可能だが、これも開いてみるとどこかで拾ってきたつまらないGIFしかアップされていないことがある。スレッド化は使い方をシンプルに保ったままメイン・パネルのノイズを脇に追いやることができる機能として歓迎されるだろう。

スレッドはモバイル・アプリからも利用可能だ。Slackは企業内のわれわれの現実のコミュニケーションの行動をオンラインで再現する試みだ。それだけにSlackのプロダクト責任者、Paul Rosaniaは「スレッド機能はSlackのメイン・パネルの機能をすっかり代替するものではない」と注意する。

「われわれはスレッドをメッセージの中心にしようとしているわけではない。もしそうならスレッドを〔必要に応じて表示される右サイドバーではなく〕もっと目立つ位置に実装しただろう。スレッドは從來の機能では対処が難しいユースケースに対処するためのものだ。メインのパネルに流れる情報量が多すぎる場合、会話が困難になることがある。メイン・パネルの情報量には適正な上限があるのだろう」とRosaniaは述べた。

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スレッド機能はまだ全ユーザーに公開されているわけではない。【略】 「ユーザーがこの機能を実際にどのくらい利用してくれるかまだわれわれには判断できない。しかしこういう機能をユーザーが必要としていたことは確かだ」とSlackの副社長、April Underwoodは語った。

〔日本版〕Slackのヘルプセンターのスレッド機能の説明によれば、「スレッドはここ数日かけて徐々に全ユーザーに公開される予定。 Slackをアップデートしてもスレッド化機能が表示されない場合はもう少しお待ちください」とのこと。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

シンプルさに向かうEvernoteのiOSアプリ

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Evernoteのモバイルアプリを本当に好きだった人はいるだろうか?いるはずがない?オーケー、それなら良い知らせだ。あなたのアイデアをよりシンプルに効率よく記録するだけでなく、検索しそして整理するために、新たなモバイルバージョンが提供された。

覚えていると思うが、これまでのアプリは少々煩雑だった。画面上部にはショートカットが並んでいた。つまり、テキストのノートを開始したり、写真を追加したり、リストを作成したり、音声ノートを作成したり、リマインダーを設定したりするために押すボタンたちだ。その下にはカスタマイズ可能なホーム画面があって、ノート、ノートブック、ワークチャット、タグ、地図、その他のショートカットといったセクションを、追加したり削除したりすることができた。

Evernoteによれば新しいバージョンはゼロから設計され、レイアウト全体とナビゲーションが再考されたということだ。

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今度のアプリには、下部により標準的なナビゲーションボタンの列がある。それぞれノート、検索、ショートカット、そしてアカウントといったものにアクセスできる。

シンプルな緑の十字ボタン(+)を押せば、新しいノート作成を始めることができる。そしてこのボタンを長押しすることで、音声、写真、リマインダーを作成するための他のボタンが現れる。

Evernoteのソーシャルプラットフォーム化の試みであるワークチャットは、今回はやや取り扱いが控え目になって、アカウントセクションの中に仕舞われてしまった。

一方、アプリは古いバージョンのときのようなホーム画面ではなく、最新の更新ノートを表示するように起動する。Evernoteによれば、これで最後にしていた作業を再開しやすくなるとのことだ。

また画面の最上位にあるドロップダウンタブによって、ノートブックをより簡単に切り替えることもできるようになった。

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必要なノートを見つけやすくするために、ノートのプレビューも再考された。サイズを小、中、大と切り替えることができて、ノートの中のイメージもプレビューに表示される。そのため必要なノートをビジュアルに探すことができる。フィルターオプションを使えば、ノートをタグやリマインダーで検索することができる。また単一のノートブックの中だけ、あるいはアカウント全体を検索することができる。

ノートを書き込む機能もアップグレードされた。テキストサイズを小、中、大と変えたり、テキストの色を変えたりすることができる。

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全体としては、少なくとも第一印象としては、以前の厄介なアプリケーションよりはその使い勝手が改善されているようだ。とはいえ、アプリは相対的にシンプルになったと言うことはできるものの、必要とされるシンプルさにはまだ達していない。

デザインには依然として混乱した要素が含まれる。例えばノートのメインスクリーンの検索ボックスの横にある小さなタグやリマインダーアイコンのように。そもそも、既に専用の検索タブがあるのに、どうしてここに検索ボックスがあるのだろうか?

また、ホーム画面の右上の微妙な3ドットのドロップダウンメニューをプルしてみよう。なぜ1つのスクリーンではこれはカスタマイズオプションで、他のスクリーンでは違う機能なのだろうか?こうした本質的でない機能は、標準的なギア設定アイコンの中に詰め込んでしまった方が良くはないだろうか?こうすれば、「カスタマイズ」セクションと「ショートカット編集」オプションを提供しながら、アカウント画面とワークチャットを1タップで呼び出し可能にできる。

一部のユーザーを除いて、必ずしもEvernoteユーザー全員には活用されているとは言えない「ショートカット」に、専用のボタンが割り当てられている理由もあまりはっきりしない。今やドロップダウンを用いてノートブックを容易に切り替えることができるのだから、お気に入りにアクセスするための画面を必要としているのは、膨大な数のノートブックを持っている人か、同じノートに何度も繰り返しアクセスする人だけだ。

そもそも、どうしてこのセクションを「お気に入り」と呼ばないのだろうか?

そしてどうして「すべてのノート」ドロップダウンメニューの中にお気に入りに切り替えるオプションを追加しないのだろう?なにしろリマインダーに切り替えるオプションさえ、既にそこに置かれているのだ(そしてEvernoteは、あなたが最後に「お気に入り」セクションに切り替えて使ったことをただ覚えておいて、次に立ち上がるときにはそこを開くこともできる。独立したセクションは必要ではないのだ)。

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そう、それらは再考に際して出た思いつきのようものだ、そしてそれらは恐らく全員のワークフローに役立つというものではないだろう。

とはいえ仕事効率化アプリをスリムダウンすることは難しいと思われる。特にカスタマイズ可能なシステムの場合には、ユーザーたちが自分自身のシステムを作り上げてしまうからだ。例えばGmailを見てみるが良い。Googleは受信ボックスを作り直そうと思った時、彼らは単純にGmailを離れて完全に新しい電子メールアプリであるInboxを作り始めた。

しかし、Evernoteの場合は、このアップデートは会社がビジネスの成長に向けて苦労しているときにやってきた。会社はずっと、MicrosoftのOneNoteとの競争に晒され、マネジメントは混乱し、スタッフがユーザーのプライベートコンテンツを読むことができるようにプライバシーポリシーを変更しようとしたときに巻き起こったような論争に、直面してきた(その変更は激しい抗議の声を受けて速やかに撤回された)。

Evernoteは現在の利用者が船を見捨てて逃げ出すのを防ぐために、そのアプリを有益で簡単なものにしなければならない。そしてやっとそのゴールへ向かって歩き出したものの、まだまだやることは残されている。

新しいアプリ、Evernote 8.0は、現在iPhone、iPad、そしてiPod touchで利用可能になっている。

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(翻訳:Sako)

Google検索のAndroidアプリに途切れがちなインターネット接続でも検索できる機能が加わる

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インターネットの利用者が初めて世界の人口の半分を超えた今、Googleはそのサービスのアクセス性を改善しようとしている。それは、スペースが限られている安価なデバイスのためにアプリのサイズを小さくする、不安定で薄弱なインターネット接続のためにオフラインサポートを強化する、などの措置だ。

すでにYouTube, Google Maps, Google Translateなどは新興市場向けの機能を盛り込んでいるが、今日はGoogleという企業の旗艦アプリである検索のAndroidアプリに、オフラインで検索できる便利な機能が加わった。

…と言い切ってしまうと言い過ぎで、それは本物のオフライン検索ではなく、Googleが工夫したそれもどきだ。アプリは、オフラインのときでも検索を受け付け、そのクェリを保存し、接続が再開したらただちに結果をユーザーに届ける。Googleのブログ記事によると、地下鉄に乗ってるとか、田舎の山奥にいるなど、一時的にネットワークが使えないときにも、便利に感じるだろう、という。

“データ料金や電池寿命を気になさらないように。この機能は電池を消耗しませんし、検索結果ページの取り出しも素早いから、データ利用への影響はごくわずかです”、だそうだ。

この機能はGoogle検索アプリのAndroidバージョンだけだが、新しいインターネットユーザーが急増している振興市場ではAndroidがメインのオペレーティングシステムなので、妥当かもしれない。iOSバージョンが出るか、いつ出るか、などについてはまだ何も情報はない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Apple、ブレグジットの影響でイギリスでのアプリ価格を25%値上げ

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ブレグジットによるビジネスへの影響を軽減するため、Appleはイギリスでのアプリの価格を25%値上げする準備を整えている。

iPhoneで知られるAppleは2016年10月、イギリスでハードウェアの価格を値上げした。米ドルに対するポンド安の為替差を吸収するためだ。アプリストアでも同じ対策をするようだ。Appleは、契約するiOS 開発者に今週、イギリスでアプリ価格とアプリ内購入の価格を25%値上げすることを伝えている。 MacRumorsが最初に記事で伝えた

この値上げは次の7日間以内に実施される予定だ。最も安い値段のアプリ(アメリカで0.99ドル)は、イギリスで0.79ポンドから0.99ポンドになる。1.49ポンドのアプリは1.99ドルになる。ただし、今の時点で加入しているサブスクリプションの料金に関しては、この変更の影響は受けない。

イギリスが歴史的な国民投票でEUからの離脱を決める直前の6月、1ポンドは1.49ドル付近にあった。現在、1ポンド1.22ドルくらいで推移していて、20%近く変動したことになる。

Appleはイギリス以外でもアプリの値上げを行っている。Appleは、インド、ルーマニア、ロシアでも税率の変更などに伴いアプリ価格を値上げした。

Apple以外の企業もブレグジットのビジネスへの悪影響を懸念し、対策を講じている。HTCはブレグジット後にVRヘッドセットViveの価格を見直した。また、 スタートアップのファウンダー、投資家をはじめ、テクノロジー業界全体でもイギリスのEU離脱の影響について意見が割れていたり、先行きが分からないと感じている 。現時点ではまだイギリスはEUの一部だ。この為替価格の下落はイギリスが実際にArticle 50を行使し、EUを離脱する時に起きることを示しているのだろうか。イギリスの首相Teresa Mayによると、それは4月までに起きる予定だとしている。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

2016年に最も収益を挙げたアプリはSpotify、LINE、Netflixなどだ

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2016年のトップアプリを詳細に報告したSensor Towerの新しい年末レポートによれば、ゲームを除くアプリの中では、ストリーミングサービスが昨年最も多くの収益を挙げている。リストの最上位にあるSpotifyは、iTunes App Storeでもトップを占めただけでなく、App StoreとGoogle Playを合わせた収益でもトップになった。

一方、LINEはAndroidアプリの好調に助けられて全体では2位の収益となった。これに続くのはNetflix、Tinder、Pandora、そしてHBO NOWだ。

Huluは全体収益では9位に顔をみせた、App Storeでは7位につけている。

2016トップアプリごとの収益

このリストが示すのは、ケーブルテレビの凋落傾向は続いているということだ。視聴者の関心が放送からストリーミングサービスへとシフトしている。同時にサブスクリプション方式の音楽ストリーミングも伸びている。

とは言うものの、App Storeの収益リストで上位になることは1つの目標とはいえ、それを儲かるビジネスにしていくことはまだ難しい。

それを示す例の1つだが、今週初めに、430万人以上の有料顧客を抱えビジネスが成長しているにもかかわらず、Pandoraは米国内の従業員の約7%をレイオフすることを発表した。そして従来の音楽ストリーミングサービスは、今ではApple MusicやSpotifyといった同類との競争に直面している。

そして、ビデオストリーミング市場では、新しいサービスのHBO NOWが黒字化に取り組み続けている。年末の時点でちょうど加入者が100万人を超えたHBO NOWは、収益上は最大のアプリの1つとして6位を保っているものの、やはり月額15ドルという価格が、ミレニアム世代を含む多くの顧客に二の足を踏ませている。

サービスをより魅力的にするために、12月にHBOは、これからオリジナル番組を50%増やして年間600時間にすると発表した。さらに最新のストリーミングサービスのDirecTV Nowでは、価格をたったの5ドルに引き下げたのだ。

他の収益チャートでトップを占めた傑出したアプリがLINEマンガだ。これは2015年から始まったLINEによるマンガリーダーとストアである。Google Playでは5位、App Storeでは8位、そして総合では7位と、3つのチャート全てに登場している。

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新しいデバイスのホリディセールスのおかげで、例年第4四半期は大商いとなる。これは2016年も同様で、両方のプラットフォームにまたがったアプリとゲームの収益は世界で87億ドルに達した。これは2015年の第4四半期に比べて67%の増加だ。

報告書ではまた、ゲーム以外のアプリのダウンロード数も調査しているが、結果には意外性がない。

Facebook、Messenger、WhatsApp、YouTube、 SnapchatそしてInstagramのようなアプリが、2016年のトップアプリのリストを占めたことは既に報告されていたが、Sensor Towerのリストでも同様の結果となった。

ここで最も注目すべきエントリはUberだ。昨年の米国と世界中の多くの場所での拡大を受けて、全体で9位、App Storeで7位となっている。

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レポートによれば、年間を通じて、新しいアプリのダウンロードは合計800億回以上行われた。

ここで紹介したリストはアプリストア情報会社のSensor Towerによって編集されたものだ。この結果は最終的にはApp Annieのようなライバルの数字とは異なっているかもしれない。それぞれの会社がデータを収集する方法が異なっているからだ。とはいえこの後数週間のうちに様々な年間レポートが現れてくるので、比較のための便利なポイントとなるだろう。

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(翻訳:Sako)

FoursquareがGoogleに対抗してリストの検索機能を新たに導入、もっと早くからあるべきでは?

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Google Mapsが、場所にスターをつけたりするための、複数種類のリスト作成機能を準備している。対抗してFoursquareは、そのリスト機能をもっと便利にしようとしている。同社の今朝(米国時間1/13)の発表によると、リストを検索する機能が新たに加わるらしい。

考えてみれば、この便利な場所発見アプリに、ユーザーが集めた情報に対する検索機能が今までなかったこと自体が驚きだ。でも昔から、Foursquareの考えることはいつも謎めいている。アプリを分割してシティガイドとソーシャルネットワークに分けるなんて、謎の最たるものだ。

そのよく分からない決断は、分割後のソーシャルアプリSwarmにとって吉(きち)とは出なかった。アプリのトップチャートをどんどん落ち続け、今ではiTunesの「ソーシャルネットワーキング」カテゴリーで280位、Google Playでは330位だ。

それでも、Foursquareのメインのアプリは健在で、App StoreでもGoogle Playでも「食べ物と飲み物」カテゴリーでトップ50に入っている。新たにリスト検索機能が加われば、場所探しお店探しがもっと便利になるだろう。

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同社によると、ユーザーの地域のベスト店のリストの検索ができるようになる。リストは企業作でも個人作でもどちらでもよい。タコス店だけ、のように、対象を絞りすぎたベスト店リストでもよい。逆に、“どこそこでいちばんおいしい店”、のように漠然としたリストでもよい。

この機能の立ち上げ時に選べる企業作のリストは、Bon Appetit, PureWowなどだ。Foursquare自身が作ったリストもある。それらは、州別のベストピザ店全米新開店レストランのベストカクテルバーのベスト50、などなどだ。

この機能はモバイルアプリの[list]タブをタップし、キーワードやブランド名などを入力して検索を開始する。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ユーザーがいる場所まで給油車をお届け ― Yoshi.Incが210万ドルを調達

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Yoshi.Incは、どこにクルマを停めていてもそこまで給油車を運んでくれるサービスを提供するスタートアップだ。同社は現地時間12日、合計で210万ドルの資金調達を完了したと発表した。同社はこの資金を利用して、給油デリバリービジネスを新しい地域へと拡大するとともに、自動車関連の新しいビジネスを展開していく。CEO兼共同装用者のNick Alexanderは、「ガソリンスタンドやオートショップで行うサービスを、ユーザーがその時にいるところで、かつ競争力のある価格で提供します」と説明する。

今回の調達ラウンドをリードしたのはZhen Fundで、その他にもJoe MontanaのLiquid 2 VenturesやY combinatorパートナーのAli Rowghaniを初めとする個人投資家も本ラウンドに参加している。Yoshiは2016年のY Combinatorバッチにも参加している。

現在Yoshiのサービスは月額20ドルで利用でき、それに別途で給油した分のガソリン代金がかかる。また、洗車サービスやオイル交換、ワイパー交換などには追加料金が発生する。これらのサービスはすべてYoshiのアプリで注文可能だ。YoshiはFirestone(北米ブリジストンのタイヤ製造・卸売事業子会社)と提携を結んでおり、無料でタイヤの空気圧をチェックするサービスを提供しているほか、ユーザーはYoshiのアプリを通して新しいタイヤを購入したり、タイヤ交換サービスを注文できるようになっている。

Palo Altoを拠点とするYoshiは、アトランタ、ナッシュビル、ベイエリア近郊でサービスを提供している。同社の競合となるのはMobile Fuel、Fild、WeFuel、Purpleなどのスタートアップや小規模ビジネスだ。しかしAlexanderは、他社が提供するサービスの種類はYoshiほどに充実していないと語る。

今回の調達ラウンドに参加したJoe MontanaはYoshiのチームを賞賛し、「Yoshiがこれからも順調に成長する姿を見たいものです;彼らはこれまでこの業界をリードしてきましたし、これからも現状のマーケットを攻略しつづけ、さらに将来のマーケットにも応用可能な戦略を見せてくれることでしょう」。

Alexanderによれば、同社は今回調達した資金を利用して、人材の強化、サービス提供地域の拡大、サービスの安全性の向上を図る。また彼は、Yoshiが成長できたのは同社の紹介制度によるところが大きいと話している。同僚や家族を紹介したユーザーにはポイントが配布され、そのポイントを使って無料で給油をしたり、クルマのパーツを購入できるようになっているのだ。
ただし、Yoshiの給油トラックとスタッフを出動させるためには、1人のユーザーからの注文だけでは不十分だ。サービスが提供されるのは、その地域で少なくとも3人のユーザーからの注文が集まったときに限られている。Yoshiのアプリはコンシューマー直結型のアプリではあるが、エンタープライズ向けサービスの拡大も目指している。従業員のクルマや営業車に給油をしたり、パーツの交換をするなどの利用法がある。
サービスの会員費や利用料金を一部援助する企業もあれば、単にYoshiの利用を推奨するにとどまる企業もある。企業向けサービスが生まれた背景として、給油のために仕事に遅刻する従業員がいるという事実があった。また、クルマの不調のせいで気が散ってしまうこともある。Yoshiの「一度注文すれば、あとはおまかせ」サービスを推奨することは、従業員のプロダクティビティを向上することにもつながるのだ。
(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

Flurryの調査結果:スマホアプリのゴールドラッシュ期は過ぎた模様

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10年前、AppleはiPhoneを発表した。その後アプリストアが誕生し、アプリエコシステムが創生された。そしてついにこの業界は成熟し、クリティカルマスに到達したと、今朝Flurryが出したレポートは示唆する。アプリ利用は昨年比で11%増加しているなど、まだ成長も見られるが、成長速度は鈍化している。前までは、すべてのアプリカテゴリーで成長が見られたが、今では成長しているアプリカテゴリーがある一方で、減退しているアプリカテゴリーがある。

これは、ユーザーがアプリを利用する時間の上限までアプリが浸透したことを示す。つまり、新しいアプリに注意を向けてもらうには、別のアプリから注意を奪わなければならない。これは新しいアプリビジネスにとって課題となる。特に2016年最も利用されたアプリであるFacebook、Messenger、Google、Gmail、Instagram、Amazon、Apple Musicなどからパイを奪おうとするものには難題だ。

Flurryはこのデータ分析のために、同社のアナリティクスプラットフォームにあるアプリを分析した。Flurryは21億台の端末における、94万以上のアプリの32億セッションをトラックできる。その結果から、アプリエコシステムの現状について深い洞察を得た。

全体のアプリ利用(セッション)は昨年比11%の増加で、少ししか上昇していないことがFlurryの結果から分かった。2015年の年間レポートでは58%の上昇が見られた。しかし、アプリの利用時間は急上昇していて、昨年比69%の増加だった。

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いくつかのアプリは抜群に伸びている。

SNSとメッセージアプリは、予想通り高い結果だった。セッション数は2015年比44%の上昇で、アプリの利用時間は昨年比394%と驚きの伸び率を達成した。

これらのカテゴリーの上昇にはいくつかの理由が考えられる。スマートデバイスがどこでも利用できるようになったこと、通信速度の早いモバイルブロードバンドの普及、音声通話や動画通話といった新機能の登場、コミュニケーションとエンターテイメントの両方をアプリで楽しめること、ライブコンテンツの追加、そして「I Generation(I世代)」が成長したことだ。「I 世代」は、スマホが出た時にはまだ子供だったが、現在ティーネイジャーとなり、スマホを所有している世代を指す。

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1つFlurryは言及していないが、ユーザーがより個人間のやりとりやシェアを望むようになったこともこのカテゴリーの上昇の理由に挙げられるだろう。これはインターネット全体においてユーザープライバシーが確保されていないこと、少なくともウェブにはどんなにプライバシーがないか理解が進んだことによる反応だ。ここ数年、ユーザーは各自のSNSがどれだけ見られ、分析され、パーソナルデータが集められ、マーケターや広告主に売買されているかを知るようになった(もちろん、政府が市民のやりとりをスパイしていることへの不信感もある)。

メッセージアプリは、他のオープンなSNSよりプライバシーが確保され、安全だとも言えない。それは、ユーザー個人の暗号化とセキュリティー対策にかかっている。しかし、少なくともそのように感じ、メッセージの利用率が上昇したと言える。

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しかし、この分野での上昇は、他のアプリ利用の減少を招いている。

例えば、最大の減少を見せたのはパーソナライズアプリのカテゴリーで、46%の減少だった。Flurryは、ユーザーにとってこれらのアプリの重要性が低下していることを理由に挙げる。

ゲームも利用時間は4%減少した。小幅な減少で、このタイプのアプリが短命であることを示している。ただ、ゲームの収益面は問題ないようだ。ポケモンGOのような大々的なヒットのおかげで、アプリストアは数々の記録を打ち立てた (スーパーマリオランのローンチは、Flurryのゲームカテゴリーの数字に影響を与える時期には間に合わなかった)。

2016年で他に上昇しているアプリカテゴリーはビジネスとファイナンスだった。この分野でのアプリ利用時間は43%上昇した。ショッピングも32%、スポーツも25%上昇している。

特にショッピングは、Eコマース業界の成熟の恩恵を受けることができた。Eコマースでのモバイルでの支払い方法が大きな進歩を遂げたからだ。Apple Payなど、モバイルネイティブの決済方法が台頭した影響もあるだろう。

また、FlurryはAmazonの存在を無視できないと指摘する。Amazonはホリデーシーズンの取引の38%を占めていたからだ。

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この調査ではアプリの他に、ユーザーの端末の傾向も分析している。2016年Q4までにファブレットがマーケットシェアの41%を獲得した。これはメディア消費とソーシャルエンゲージメントのカテゴリーと相関関係にあるとFlurryは指摘する。

総括するとアプリ利用は鈍化は、アプリのゴールドラッシュ期は過ぎ、市場が成熟したことを示す。今後新しいアプリは、アプリをインストールするユーザーベースの獲得が難しくなる。これは、例えばスタートアップがアプリをグロースさせるのに、連絡先からスパムを送るような強行手段を取るような事態を招くかもしれない。あるいは、アプリ業界でのM&Aが進んだり、VCから調達した資金が底をついたアプリ会社は撤退の判断をしたりすることも増えるかもしれない。

Apple、Google、Microsoftといったアプリプラットフォームの持つ大手テクノロジー企業は、モバイルエコシステムが成熟するほど、次の開発者プラットフォームを探すようになる。ウエアラブル、インターネット接続TVやメディアプレイヤー、ボットで使用するアプリなどが挙げられる。最も未来がありそうな次のフロンティアは音声コンピューティングだろう。2017年に「アプリ」エコシステムで大躍進するのはAlexaのアシスタントやアドオンを持つAmazonかもしれない。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

BetaworksのVoicecampは音声アプリの開発ノウハウを教える特訓合宿、一社あたり$125Kの資金が与えられる

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Betaworksのスタートアップスタジオが今日(米国時間1/12)、その二つめのアクセラレータキャンプ(集団育成事業、育成合宿)、ボイスキャンプ(voicecamp)を発表した。合唱団の特訓合宿のような名前だが、そうではない。

今年の初めに行われた最初のアクセラレータキャンプ事業はボットキャンプ(botcamp)と呼ばれ、チャットボットの人気の波に乗ろうとする企画だった。そして今回は、最近の新たな人気分野、音声(voice)駆動のアプリやシステムをテーマとするキャンプだ。

すでにAmazon Echo, Google Home, AppleのSiriなどは、市場に定着しつつあるが、Betaworksは、まだまだこれから新しいものが続々登場する、と想定している。

BetaworksのVP Pat Montagueはこう語る: “声は人間のコミュニケーションの中核に位置していて、だからこそ赤ちゃんのころから最初にそれが発達する。音声をベースとするコンピューター技術はコンピューターをより人間的にして、コンピューターの利用を人間との対話に近いものにする”。

この合宿の定員は8〜10社だ。一社が、シード前資金として12万5000ドルを受け取る(今後の増資もありうる)。期間は11週間で、場所はマンハッタンのMeatpacking DistrictにあるBetaworksの本社。

そしてbotcampのときと同じく、この分野のリーダーたちがメンターとしてつく。

“こんなの音声でなければできない!(音声だからこそできる)、というタイプのアイデアが出てくることが、いちばんの楽しみね”、だそうだ。なお、Amazon Echoは、買われた台数の約半分がキッチンに置かれているそうだ。キッチンは、手でコンピューターを操作したくない場所である。

voicecampの参加申し込みは、今日から受け付ける。その受付はここだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

AI搭載時間追跡アプリTimeを使えばタスクの先延ばしも解消?

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あなたはToDoリストを作るのが好きだろうか?にもかかわらず、計画したアイテムの達成に失敗してしまいがちではないだろうか?先延ばしをしがちな人を対象にした新しいアプリケーションが役立つかもしれない。単純なチェックリストや時間トラッカーの代わりに、Timeアプリは呼び出されると、アイテムに割り当てられた時間が無くなっていくにつれて、緑から黄色そして赤色に変化するタイマーを使って、あなたが手元のタスクをきちんとマイクロマネージするように仕向ける。

もちろん、App Storeには既に数多くのタイムトラッカー、ToDoリスト、そしてリマインダーアプリが存在する。だがTimeはリストをチェックしたり、活動を記録することよりも、目標を達成することにより重点を置いている。

きれいでわかりやすいインターフェイスをもち、そしてアカウント作成を最初にしろと迫ることもない。Timeアプリは、App Storeからダウンロードしただけですぐに使い始めることが可能だ。

一見したところ、このアプリはとても複雑には見えないが、その舞台裏にはちょっとしたAI技術が隠されている。

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Timeを使用するには、まず実行する必要のあるタスクとそれにかかる時間を入力する。カウントダウンを開始するためには、リストにあるタスクをタップすれば良い。そうすればタイマーがスタートして、背景が緑色に変化する。「水位」が時間の経過とともにゆっくりと低下して、背景はやがて黄色になり、その後赤に変わる。タスク完了のためにもっと時間が必要だということがわかったときには、タスク上で水位を引き上げて時間を追加することができる。あるいは水位を一番下まで引き下げればそれは終了したことになる。

そして入力した時間内にタスクを完了しなかった場合には、Timeはオーバータイムモードに切り替わり、カウントダウンの代わりにカウントアップが始まる。(ミュートできるアラームのおかげでオーバータイムの開始を知ることができる)。

やっている作業にちょっとした完了プレッシャーをかけることで、Timeは仕事を達成するための役に立つだろう…まあ、このアプリを使い続ける十分な動機付けを維持できればの話だが。

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Timeは使えば使うほど、よりスマートになって行く。サマリービューが残りのタスクを見せてくれる一方で、TimeのAI技術がそれまでの使用状況に基づいて、生産性に関するヒントを提供する。

Timeを使ってある特定のタスクを数回完了すると、AIが起動する。そのアルゴリズムは、たとえ同じように書かれていなくても、言語認識を用いてタスクの名前を関連付ける。例えば「code app」と「work on app」は、同じアイテムであると認識されることになるだろう。もし時間的な意味で繰り返し目標達成に失敗したならば、アプリは次回にはある程度の余分な時間を追加することを助言してくる。

バージョン2このように、仕事に焦点を当てているにもかかわらず、Timeは特筆すべき事に、ティーンエイジャーによって開発されたものだ。Apple WWDC奨学金の受賞を繰り返す、17歳のShaan Singhと15歳のErik van der Plasが最初に出会ったのは、2014年のWWDC(Worldwide Developer Conference )のことだった、そして2人は翌年もまた一緒になった。

「僕が持っていたアイデアをErikに話したんだ、彼も同じことを思っていたけれど、僕は多くの人たちが仕事に集中できなくて困っていることに気がついたんだ」とSingh。

「 そして僕たちはTimeというソリューションにたどり着いたってわけさ。Timeに対する僕たちの目標は、人工知能を使ってユーザーの習慣から学んで、もし必要ならスケジュールの変更を助言することだったんだ。『もし誰もこれをダウンロードしてくれなくても、僕にはこれが必要なんだ!』って思っていたことを覚えてるよ」と彼は言った。

ローンチ後1週間が経ち、TimeはApp AnnieによればApp Store検索キーワード「time」でトップとなり、米国のApp Storeの有料「生産性向上アプリ部門」のトップ50に少しの間だけランクインした。

しかし、そのニッチさと99セントという価格を考えると、このようなアプリの市場はおそらく小さいままだろう。それでも、単純明快なアプリがただ欲しいときもある、そんなときにはTimeが役に立つ。

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(翻訳:Sako)

Google HangoutsのAPIが消滅へ、メッセージングに関するGoogleの無能の犠牲者

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顔に絵を描きたい? 電話会議でピンポンする? でもそんなアプリケーションはもう書けない。Googleが今日ひっそりと、HangoutsのAPIを閉鎖することを明かしたのだ。もう新しいアプリケーションを作ることはできないし、既存のアプリケーションは4月25日をもって、使えなくなる。それはGoogleのブログで発表されたのではなく、FAQのアップデートと、そのAPIを使っているデベロッパーへのメールによる通知で知らされた。本誌はデベロッパーの一人から、その話を聞いた。

このAPIでできることは、自撮り写真(セルフィー)に拡張現実(AR)でマスクをつけたり、あるいはScoot & Doodleアプリのようにポーリングや共同お絵かきをやること、などだ。でもGoogleが消費者向けビデオチャットにはDuoを推し、Hangoutsをエンタープライズ向けと位置づけたため、デベロッパーがいろんなことをできる自由度もなくなった。

メールはこう述べている:

“弊社のさらなる合理化努力の一環として、Google+ HangoutsのAPIを撤収し、今後デベロッパーは、Hangoutsを利用するビデオ会議を実装できなくなります。最初このAPIは、Google+の一部として、消費者向けソーシャル機能のサポートを意図していましたが、今ではHangoutsはエンタープライズのユースケースがメインになりつつあります。

弊社のプラットホームに開発努力を投資されたデベロッパーのみなさまにご迷惑をおかけすることは、十分理解しております。この変更については、慎重に検討いたしました。そして今回の措置によって、よりターゲットの絞られたHangoutsデスクトップビデオ体験を、今後ユーザーにご提供できるものと信じております。”

〔“よりターゲットの絞られた”とは、企業用、ということ。〕

FAQによると、例外として残るAPIは、DialPadやRingCentralからHangoutにダイヤルできる能力、Slackなどのエンタープライズチャットツールとの統合、そしてGoogle自身のHangouts on Airのツール(Toolbox, Control Room, Cameraman)だ。

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Google Hangouts APIは、メッセージングアプリに関するGoogleの方針に一貫性がなかったことと、Hangoutsそのものをほったらかしにしていたことの、犠牲者だ。それは初めての完全なビデオチャットアプリのひとつであり、Snapchatがティーンの人気をさらったARによるセルフィーマスクも、Hangoutsが元祖だ。でも次々と、ばらばらに立ち上げるメッセージングアプリはすべてサイロ(silo, 孤立・閉鎖系)と化し、お互いの会話の行き来もできず、かくしてHangoutsが提供するGoogle+のソーシャルレイヤ(ソーシャル層)は、忘れられた存在になった。

こんどAPIが閉鎖されたことによって、それは、企業向けのビデオつき電話会議にすぎないものへと、さらに一歩近づいた。それはGoogleにとっては“合理化”かもしれないが、ユーザーはますます、Hangoutsに見向きもしなくなるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

CES 2017:GoProのリコールされたドローンは、粘着テープで修理可能

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昨年11月、GoProは同社のドローン製品Karmaを発売16日後にリコールした。バッテリーに問題があったためだ。CEO Nick Woodmanによると、粘着テープで修理できるらしい。

問題の原因はバッテリーが数ミリ飛び出してドローンの電源が遮断されることだったと、CESのTechCrunchのステージでWoodmanが語った。だから、まだドローンを送り返していないユーザーは(本誌の服従しない編集者、Matt Burnsはもちろんそう)、修理したければ電源が切れないようにするだけでよい。Burnsがバッテリーパックをテープで止めればいいかと尋ねたところ、どうやらそれでOKらしい。

「バッテリーが外れる機構的問題があるなら、バッテリーが数ミリメートル外れないようにする方法を見つければそれでいい」とWoodmanは壇上で言った。

ともあれ、Karmaドローンは〈今も〉リコール中であり、GoProは今年同機を再発売すると言っている。今回の騒ぎはGoProに壊滅的打撃を与えた。大切なホリデーシーズンを前に、看板ドローン製品を出荷できなくなったのだ。その結果と期待外れのホリデーシーズン売上があいまって、GoProは大きく株価を下げ上場企業としてよからぬ状態にある。

Woodmanにとってそれは、会社の目標をリセットし、少数の製品に集中せざるを得なくなったことを意味した。その一環として同社は従業員の15%をレイオフし、GoProで撮影した動画をスマートフォンに即座に転送できるツールを開発している。現在は分単位の時間がかかっている。

「GoProは成功している。公開株式としては成功していない」とWoodmanは言った。「ビジネス自体は非常に好調。みんなの期待に沿っていないだけだ。その違いは大きい」。

瞬間を切りとる新しい周辺機器が続々登場する今、これは致命的だ。一番はっきりとしたライバルはおそらくSnapchatのSpectaclesだろう。Woodmanは認知度が高まるのはいいことだと言ったが、直接的な脅威だとは認めていないようだ(明らかに脅威なのだが)。ドローンについてWoodmanは、ドローンに載った良いカメラを作ろうとしただけと言っている。

「ドローンを飛ばしたい人のための最先端技術を使ったドローンを作ろうとしたのではない。われわれが作ったのは、空中からスムーズな手持ち撮影がしたい人のための個人制作ソリューション」とWoodmanは話した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

2017年元日、AppleのApp Storeは1日の最高売上を達成

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2016年は終わった。いろいろな企業やサービスが、2016年を振り返りつつ、成果をアピールしたりもする時期だ。Appleも、App Storeの成長について発表を行っている。

まず、「昨年」の話ではないのだが、2017年幕開けの日がApp Storeでは最高の日となったのだそうだ。アプリケーションの購買額が2億4000万ドルになったのだとのこと。クリスマスこそデバイスを手に入れてアプリケーションストアで買い物をすることが増えるのだろうと考えている人が多いと思う。しかし新年を迎えた日に最高額を達成したというのはなかなか面白い現象だ。

ちなみに、2016年に開発者に支払った額は合計で200億ドルに達したのだとのこと。これは昨年から40%の伸びとなる数字だ。アプリケーションストアが開設された2008年からの累計でみると、600億ドルとなっている。お気づきだろうと思うが、開設以来の額の3分の1が昨年1年で支払われたことになる。

売上額が多いのは、アメリカ、中国、日本および英国となっている。

中国についてみれば、昨年から90%の伸びを示している。Appleは中国重視の戦略をとっており、Appleにとって良い兆候だとみることができよう。膨大な人口に支えられてダウンロード数が増えるというだけでなく、支払額も大きく伸びているわけだ。中国の売り上げトップ2をみるとTencentとNetEaseであり、この両者はそれぞれ拠点を中国におく企業だ。

またApp Storeでのサブスクリプションサービスも27億ドル規模へと成長した。2015年日で74%増となっている。Netflix、HBO Now、Line、TinderおよびMLB.comのAt Batなどが人気のサブスクリプションサービスだ。

なお、AppleによればiMessage App Storeには現在、2万1000本のアプリケーションが登録されているとのこと。どうやら開発者たちの注目は集めているということになるようだ。ただステッカーアプリケーションなどにとどまらずに成長を続けていくためには、支払いやビデオチャットなどの機能についても提供できるようにしていく必要があるのだろう。そうしたサービスも徐々に実現されていきそうな感じではある。

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(翻訳:Maeda, H

第10回Crunchies賞のベストアプリ賞ファイナリスト5作…今年もっとも輝いたアプリはこれだ!

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2016年はひどい年だった。みんなが自分に正直なら、そう言えるだろう。でも、すべてが無駄ではなかった。テクノロジーの世界には、2016年にも、輝かしいスターがいくつか生まれ、アプリの時代と言われる中で、5つの傑作が、The Best App of 2016賞(ベストアプリ賞)のファイナリストにノミネートされた。

それでは、今年の第10回Crunchies賞〔既存スタートアップに対する年間優秀賞(本誌TechCrunch主催)〕で、ベストアプリ賞の候補になった5社を、これからご紹介しよう。授賞式は、2017年2月6日の夜、行われる。

Clue

女性の生理を追跡し予測するアプリClueは、ビッグな年を経験した。新たに2000万ドルの資金を獲得し、ユーザー数は500万を超えた。言うまでもなくこのアプリは、ありとあらゆる貴重なデータを集め、ユーザーの体と心の状態を判断する。

Musical.ly

ソーシャル国はInstagramとFacebookとSnapchatに支配されているが、その中でMusical.lyは若者の心をとらえた。この音楽ビデオアプリ(Dubsmash的な‘口パク’)は、2016年に、5億ドルの評価額で1億ドルを調達した、といわれる。月間アクティブユーザー数は4000万を記録した。

Pokémon GO

昨年は、NianticのPokémon GOほどの大ヒット作は一つもなかった。子どもも大人もこのアプリに群がり、モバイルゲームの歴史の中で最速成長のアプリとなった。売上5億ドルに達したのも、Pokémon GOが最速だった。

Prisma

2016年はビデオの年と言えるかもしれないが、Prismaは写真が今なおソーシャルメディアの定番であることを証明した。このAIを利用する写真フィルターアプリは、ちょっとしたトレンドになり、Snapchatなどもこのアート的なフィルターを模倣し、フレーミングのLevelも、その仲間に加わった。

Weedmaps

マリファナの全国的な合法化が近い。それに向けて、真っ先に走りだしたのがWeedmapsだ。このアプリは、マリファナに関することなら何でも教えてくれる。そのさまざまな種類について。そして近くの入手先まで。


第10回Crunchies賞のファイナリストの詳細は、ここにある

あるいは授賞式のチケットを買って、一緒に祝っていただけるのも嬉しい。

〔2016 Crunchiesベストビデオ賞(5作)(未訳)〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

iMessageの中で直接グループビデオチャットができるアプリFamは、使い方も簡単

Teenage girl breaking up with her boyfriend while sitting on a bridge near big boulevard. Casual clothing with shirt and jeans.

Apple FaceTimeは、グループでビデオチャットができないことが、最大の不満のひとつだ。

もちろん、グループでビデオチャットできるアプリは、Skype, ooVoo, Messengerなどいろいろある。でも、どれもFaceTimeほど使いやすくない。新顔のHousepartyは、グループチャットというより、友だちと一緒にひとつの部屋に集まって(出たり入ったりして)おしゃべりする、という感じのアプリだ。

そこでFamだ。このアプリはiMessageをしながら、その中でグループビデオチャットができる。

使い方はこうだ:

FamをiOS iMessageのApp Storeからダウンロードする。ダウンロードしたらFamはそのほかのiMessageアプリと一緒に画面に登場する。

アプリを開くと、それはキーボードの領域を使用する。ボタンは “Create Group Video” 一つしかない。それを押すと、iMessageしているグループ全員にリンクが送られ、リンクを押すとグループビデオチャットが始まる。

ビデオチャットはキーボードの領域だけでなく、全画面も使える。しかしどちらの場合もビデオチャットはiMessageの中で動き、別のアプリではない。

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まだ自機上にFamがない人は、“join chat”を押すとダウンロードされる。その後は上記のように、ごく簡単に使える。

ビデオの画質は、キャリアの(携帯の)データ回線を使う場合でも、かなり良い。二人のチャットでも使えるが、でもその場合はFaceTimeを使った方が良い。途中でポーズしたり、ほかのアプリへ行ったりできるから。

現状で欠点といえば、途中で画面を切り替えたりするとチャット自体が終わってしまうことだ。FaceTimeなら、それはない…途中でどんなアプリでも使える。誰かがグループチャットに入ってきたとき通知がないのも、欠点のひとつだ。通知がないと、今誰と誰がいるのか、分かりにくいからね。

でも、iMessageの中から直接、簡単にグループビデオチャットができる、という点ではFamは貴重なアプリだ。ぼくの場合は、いつも必ず使うiMessageアプリといえばこれだけだ。

FamのダウンロードはiMessageのApp Store、またはこのリンクからできる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

外国語学習のDuolingoがソーシャルな機能を加えてモチベーションの持続と進捗アップをねらう

College students working in group with laptop in library

今やユーザー数が1億5000万を超えているDuolingoは長年、コンピューターやスマートフォンから誰もが気軽に外国語を勉強できるサービスとして人気があった。でも、教室のような環境と違ってDuolingoで勉強することは孤独な営みだ。そこで同社は今日(米国時間12/29)、言葉を勉強する体験にソーシャルな要素を加えるDuolingo Language Clubsというオプションを導入した。

この機能はiOSAndroidの両方で使えるが、同社はこれを“ジム友だち”になぞらえる。そう、体ではなく、脳を鍛えるジムの。このクラブでユーザーは、自分の成績のニューズフィードを友だちとシェアできる。そして競争性を持たせるために、毎週のハイスコアボードがある。

Duolingoの協同ファウンダーでCEOのLuis von Ahnは、今日の発表声明でこう言っている: “言葉を勉強することは本質的にソーシャルな体験だ。言葉の勉強の大きな難関のひとつがモチベーションの維持だが、今度の新しい機能で友だちや家族と目標をシェアできれば、ユーザーは勉強の進捗がもっと早くなるだろう”。

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このソーシャルな機能は、母国語が次の言葉の人たちが今日から使える: 英語, スペイン語, ポルトガル語, フランス語, ドイツ語, イタリア語, ロシア語, オランダ語, ハンガリー語, ウクライナ語, トルコ語, 韓国語, 中国語, 日本語, ベトナム語, インドネシア語, ギリシャ語, ルーマニア語, チェコ語, ポーランド語, タイ語, そしてヒンズー語。

Duolingoがこの新しい機能を今日発表するのは、偶然ではない。数日後の1月1日には世界中の多くの人たちが、“新しい外国語をおぼえること”を新年の誓いに加えるからだ。たいがい、一週間後にはそのことを忘れてしまうのだけどね。しかも12月にはスマートフォンの新規ユーザーが(ギフトの結果として)どっと増えるから、Duolingoとしては販促の機会として絶対に無視できないのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

新しい成長の道を探り続けるTwitterが今度は360度ビデオのライブストリーミングを導入

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Twitterが、このところ力を入れているライブビデオの次の一歩として、Periscopeからの360度ライブストリームを導入する。

TwitterやPeriscopeから誰もが360度ライブビデオを見られるが、それを提供できるのは今のところ一部のパートナーだけだ、と同社のブログ記事が言っている。Facebookなどの上では今やライブのストリーミングが大人気だから、出だしは提供者が限られていても、なにしろTwitterがこれを始めること自体は、たいへん有意義だ。

[フロリダの夕日を360度で。]

2017年に自分の新しい未来を見つけなければならないTwitterは、新しいプロダクトのリリースに今努めているところだ。今年はTwitterにとって、厳しい登山のような年だった。どっかの大企業が買収するという話があり、そしてそれはポシャった。そしてその後のTwitterは、新しい成長路線を探り当てることに苦労し、少しずつ少しずつ、新しいプロダクトや機能を加えてきた。

ライブのストリーミングをやるためには、カメラをスマートフォンの底につけてビデオの録画やブロードキャストを開始するようだ(下図)。下の画像はビデオから取ったスクリーンショットだけど、画質が悪くてごめんなさい。

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ライブの360度ビデオなら、自分の周りで起きていることをすべて撮らえてブロードキャストできる。今の限られたパートナーたちも、今回の経験をもとに、その新しいユースケースを見つけようと躍起になるだろう。360度ビデオそのものがあまり多くないのも、今の内だけだ。そしてまたこれは、ほかのプラットホームに群がっているかもしれないインフルエンサーたちをTwitterが取り戻す契機にもなる。彼らはTwitterの上でこの新しいツール、というか遊具を使って、新しいオーディエンスの構築に努めるだろう。

360度ライブビデオストリーミングの開始を告げるブログ記事を書いたのは、TwitterでARとVRを担当しているディレクターAlessandro Sabatelliだが、このことから一体、何が占えるだろうか。Twitterは、“この分野におけるいろんな機会の探究を始めたい”、という漠然とした言い方をしているが、具体的にその機会とは何か、いろいろ想像を膨らませてみるのもおもしろい。

幅広いオーディエンスを抱えるプラットホームが、大きな変化を導入しようとしている。成長率はFacebookほどではなくても、ユーザー数は3億を超えている。難しい挑戦であることは確かだが、同社は次々と大きな賭けをやっていく必要がある。Periscopeを買収したのも、そのためだ。それをしなくては、次の新たな成長路線も見つからない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

2016年モバイルアプリのトップ10はFacebookとGoogleが独占

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FacebookとGoogleのモバイルアプリが、今年のアプリランキングの上位を占めた。Nielsenによる。Facebookは予想通りナンバーワンの座を勝ちとり、月間平均ユニークユーザー数1.46億人で対前年比14%増だった。Facebookは、Messenger(2位)とInstagram(8位)もトップ10に送り込んでおり、Instagramは2015年から36%増と対前年比で最大級の成長率だった。

2位のMessengerは月間平均ユニークユーザー数1.29億人、3位はYouTubeで1.13億人だった。

しかし、今年末のトップ10リストに最も多く名を連らねたのはFacebookではなくGoogleだった。

Nielsenによると、YouTube(3位)、Googleマップ(4位)、Google検索(5位) 、Google Play(6位)およびGmail(7位) が、年間を通じて最も多く使われたアプリに入った。このうちのいくつか ― 検索、マップ、メール ― はどの端末にも必要な基本ツールであることを考えると、上位に入ることはこれも驚きではない。

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そしてNielsenが発見した注目すべき変化はAmazonの躍進だった。

Eコマース分野が今年のホリデーショッピングシーズンに新記録を打ちたて、その大部分 – 最大37%をAmazonが占めたことは記憶に新しい。しかし一年を通じてモバイルショッピングの機会が増えているのは明らかで、Nielsenによると、Amazonのモバイルアプリの月間平均ユニークユーザー数は2015年に比べて43%も増加している。

Nielsenは米国のスマートフォン普及率にも簡単に触れ、携帯電話契約者の88%がスマートフォンを使用しており、年初の86%から上昇したと報告している。

半数以上(53%)がAndroidで、45%がiOS、Windows Phoneを使っているのはわずか2%だった。Blackberryも何とかグラフに残り、シェアは1%だった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook