Amazon、 独自スマートフォンFireを発表―3Dヘッドトラッキング機能を備えて199ドルから

今朝(米国時間6/18)、Amazonの最初のスマートフォン、Fireが登場した。ジェフ・ベゾスはプレスイベントで「これはAmazonプライムの会員向けのスマートフォンだ」と述べた。

FireはAT&Tの独占販売で2年間の契約で199ドルから。今日から予約を受け付ける。またFireには無料で1年間のAmazonプライム会員となれる特典が付く。現在、プライム会費は年間99ドルなのでこれは相当に魅力的な価格だ。

一見したところではFireは現在市場に出まわっている無数のスマートフォンと変わりはないように見える。しかし、Fireにはユーザーの顔の位置を認識する秘密の機能がある。Fireの表側の四隅にはそれぞれ赤外線カメラが埋め込まれており、ユーザーの顔位置に応じて前代未聞の3D効果を生み出す。ただし3Dといっても画像が飛び出して見えるという普通の意味の立体視ではない。

ヘッドトラッキング・テクノロジーによってユーザーの顔とFireとの相対的位置関係に応じた画面が表示される。つまりFireのスクリーンという窓を通して現実の空間を眺めているようなイリュージョンが生じる。この3D効果がAmazon Fireに注意を引くための単なるギミックで終わるのか、スマートフォンの次世代UIになるのかは今後を見なければならない。

Fireは4.7インチのIPS液晶ディスプレイ、手ブレ防止、f2.0レンズ付き13メガピクセルのリアカメラ、クアドコア2.2GHzチップ、Adreno330グラフィックス、2GBのRAMを備える。最新のAndroidフラグシップモデルほどのスペックではないが、快適に利用するには十分な能力がありそうだ。

Amazonはヘッドトラッキング3DシステムをDynamic Perspectiveと呼んでいる。毎秒60フレームのスピードで3D画像が再描画される。3D表示されるレイヤーは他のレイヤーの下に表示される。ユーザーはアイコンの下に3D画像を見る。4台のカメラは極めて広角のレンズを備えている。赤外線カメラなので非常に暗い場所でも空間認識は機能する。

Dynamic Perspectiveは単に3D表示ができるだけでなく、Fireを傾けるジェスチャーによって自動的に表示をスクロールさせることもできる。

以前にわれわれが報じたとおり、Amazonはデベロッパーに対してDynamic Perspective向けのSDKを用意している。われわれが取材したAmazon社員によると、Amazonはデベロッパーがこのテクノロジーを利用してアプリを作るようになることを熱望しているという。

AmazonがFireをプライム会員のために作ったというのは文字通りの意味だ。Fire TVと同様、Fireスマートフォンもプライム会員になった際に登録したユーザー情報が予め入力された状態でユーザーに対して発送される。結局のところFireの狙いはAmazonの上得意により多くの商品を買ってもらうことだ。Kindle Fireと同様、ユーザー個人向にカスタマイズされたサポート・サービス、MaydayがFireスマートフォンにも用意される。

さらにFireにはFireflyというオリジナル機能がある。これはカメラで電話番号、映画、本、ゲーム、CD、食品などを撮影すると、その商品が何であるか認識するシステムだ。Fireスマートフォンのユーザーは現実世界で目にしたものをカメラで撮影するだけで即座にAmazonから買うことができる。AmazonにとってFireflyは非常に強力なマーケティング・ツールとなりそうだ。

Fireスマートフォンは側面のボリューム・コントロールの下にFirefly専用のボタンを備えている。

Fireflyは芸術作品を見るとWikipediaで情報を検索してくれる。音楽を聞くと音楽アプリを起動してその音楽を再生する。テレビ番組を見ると、Amazonでそのシーンを探し出す。ベゾスは「Fireflyは1億種類のアイテムを認識できる」と豪語した。Fireflyのデベロッパー向けSDKも公開される予定だ。

またFireのユーザーはAmazonのクラウド・ドライブに容量無制限で写真をバックアップできる。 高性能なカメラとあいまって、Amazonは写真好きなユーザーの取り込みを狙っているようだ。

またFireにはPandora、Spotify、iHeartRadioその他人気のある音楽ストリーミング・アプリがプレロードされている。ユーザーはAmazon Prime Musicの現在のところ貧弱なライブラリーに我慢する必要はないわけだ。

TechCrunchではAmazonoの独自スマートフォンについて9ヶ月前から多くの情報を得てきた。ヘッドトラッキング機能ユーザー向け独自機能についてもスクープしている。われわれは3Dヘッドトラッキング機能がOmronのOkao Vison顔認識テクノロジーを利用していることも突き止めた。またAT&Tがキャリヤとして独占販売権を手に入れたことも報じている。今回のAmazonの発表の内容の大部分はTechCrunchがすでにつかんでいたといえる。

〔日本版:「信頼を生む方法: 1. 困難なことをきちんとやり遂げる。2. それを繰り返す。」というお気に入りのモットーを説くベゾス。イベントのライブ・ブログに写真多数。〕

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クラウドソーシングによるローカル天気予報システムの構築を目指すStormTag

StormTagはキーフォブタイプのデバイスで、他のデバイスとの連携してクラウドソーシングによる気象データの収集を行い、そして局地的天気予報の仕組みも確立しようそするものだ。Bluetooth LEを採用し、スマートフォンやタブレットと通信する。利用者はアプリケーションを通じて気象データなどを確認するようになっている。

StormTagは2つの種類が用意されている。ベーシック版は温度および気圧センサーを搭載したもので、価格は25ドルだ。高機能版のStormTag+は35ドルで、湿度センサーとUVセンサーを搭載し、またメモリも内蔵している。すなわちBluetooth LEにて他デバイスと連携していなくても、電池のもつ限り、データをためておいてあとで同期するというような使い方もできるようになっている。

現在のところはプロトタイプで、製品化を目指してKickstarterキャンペーンを展開中だ。プロダクトの出荷時期は11月を予定している。

ちなみに最新の高級スマートフォンの中には、数多くのセンサーを搭載しているものがある。たとえば昨年登場したSamsungのGalaxy S4は温度、気圧、そして湿度センサーを積んでいる。これによりスマートフォンのみで気象情報を収集することができるわけだ。しかしマーケットを拡大しつつある低価格スマートフォンにはそうしたセンサーは搭載されていない。スタンドアロンのセンサーデバイスからスマートフォンなどにデータを送ってクラウドで活用するというやり方にも、需要はあるものと思われる。

また、スマートフォンはバッグやポケットの中にしまい込まれていることも多く、身の回りの環境データを正しく測定することができない状況にあることもしばしばだ。そうした場合にも、コンパクトなスタンドアロン型デバイスが有効だろう。

そうしたスタンドアロンデバイスに対するニーズに対応してStormTagは開発されている。同様のコンセプトでCliMateというものもある。双方ともにKickstarterキャンペーンを展開中だが、今回紹介しているStormTagの方は、キャンペーン終了までに1ヵ月以上を残しつつ、市場投入のための目標額である1万7500ドルの倍以上を集めている。

このStormTagを開発したのはJon Athertonで、これまでにもYuFuNotaJaJaスタイラス、そしてe-inkを利用したBluetooth対応目覚まし時計のaclockなどで、クラウドファンディングを成功させている。

AthertonによるとYuFuで使った圧力検知系のパーツをリサイクルした部分もあり、それによりStormTagでの希望調達額を低くおさえることができたのだそうだ。競合ともいえるCliMateの方は、希望調達額が5万ドルとなっている。

またクラウドソーシングを活用する天気マップサービスを展開するWeatherSignalと提携したのも良いアイデアであるように思える。WeatherSignalは最初からセンサーを搭載しているAndroidデバイスに対応したネットワークだが、ここと連携することでSmartTag利用者は当初より膨大に蓄積されたデータを有効に活用することができるようになる。また、WeatherSignalはアプリケーションを提供しているので、StormTag側で独自のアプリケーションを作る必要がなくなるのも大きなメリットだ。

「WeatherSignalは膨大な量のデータを集めています。そこにiOS利用者や、センサーのついていないAndroidデバイスを使っている人のデータを追加していくことになります」とAthertonは言う。WeatherSignalにデータを提供するデバイスは5万台に達しており、アプリケーションのインストール数は23万件となっているのだそうだ。

「WeatherSignalは平均して1日に200万件のデータを収集しています。それぞれのデータにはタイムスタンプが付加されており、また各種センサーで取得した情報をジオタグを付してまとめられたものとなっています。すなわちひとつひとつのデータをカウントすれば、1日に数百万ないし数千万のデータが蓄積されつつあるわけです。StormTagでは、そうして集まったデータを有効に活用し、そしてまた新たなデータを蓄積していくことができるわけです」。

Athertonは、StormTagを市場に投入し、2年間程度で真に実用的な地域毎天気予報システムを構築していきたいと考えているそうだ。

「データを蓄積し、個々のデータがどういう状況を示すのかを適切に判断できるようにしたいと思っています。そしてクラウドソーシングを活用して、各地の天気状況などを示すための仕組みを作りたいと考えているのです」と述べている。「もちろん、トータルな仕組みの構築に向けた中でも、利用者の方々には有益な地域気象情報を提供していきます」とも言っている。

StormTagデバイスの隅には穴があいていて、鍵や洋服などに簡単に取り付けることができる。もちろん防水設計になっていて、スキーやボート遊びの際にも利用できるようになっている。

目標調達額には既に到達しており、Atherton曰く既に製造活動に入っているのだとのこと。それにより、出荷時期は予定より早まるかもしれないとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H


発表間近のAmazonスマートフォン、対応キャリアはAT&Tのみ?!

Amazonスマートフォンの発表がいよいよ明日に迫ってきた。さまざまな情報や噂を検討するに、頭の動きをトラッキングして3D的メニュー表示などを行う新技術が採用されているようだ。そうした機能についてはしばらく前から報じてきている。但し、たとえばどのキャリア向けにリリースされるのか等、まだ不明な点もある。しかし最新のWall Street Journalからの情報によれば、対応キャリアはどうやらAT&Tのみになるらしい。確かにAT&Tには、人気となりそうな機種の独占販売を行ってきた歴史がある。

WSJの報道が正しいとすると、Amazon PhoneはiPhone、Facebook Phone、あるいはNokia Lumia 700などについで、AT&Tのみに対応してリリースされることになる。Facebook Phoneはどうやら失敗であったと結論付けられそうだが、AmazonとしてはiPhoneのような大成功を狙っているのだろう。

AT&Tは現在もAmazon Kindleタブレットおよび電子書籍リーダーのデータ通信を担っている。しばらく前には、AT&TとAmazonはAmazon Phoneにてもタッグを組むのではないかというも流れていた。Amazon Prime Dataというような名称で、特別なデータプランを用意してくるだろうというものだ。

Amazonが発表するスマートフォンは、4つの赤外線カメラを使って利用者の顔の動きなどをモニタリングし、3D効果を実現するものだと言われている。今のところこうした機能を実現しているスマートフォンはなく、多くの人の期待を集めている。但し、そうした機能も単なるギミックに過ぎないのだとする情報も入ってきてはいる。

いずれにせよ、明日行われるシアトルでのイベントにてAmazon Phoneが登場してくるのだろう。我々も現地からレポートしようと思っている。

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(翻訳:Maeda, H


Dropbox For BusinessがBYODのセキュリティを提供するMobileSpanを買収

Dropboxが今日(米国時間6/10)、企業の社員が、ファイアウォールで保護されてる会社のデータに安全にアクセスできるためのサービスMobileSpanを買収した。MobileSpanは2014年の終わりに閉鎖されるが、開発活動はただちに停止される。Dropboxはこれまでの約1年半、同社のDropbox For Businessプロダクトのセキュリティ強化に邁進してきた。MobileSpanのBYOD関連の技術と知識が、その努力の一環として加わることになる。

MobileSpanの4人のチームは全員Dropboxに入るので、これは技術と人材合わせての本格的な買収だ。Dropboxは先週、 DropTalkを買収したばかりだが、それはこのところ同社が、プロダクトの機能充実を内製ではなく企業買収でまかなおうとしているためだ。

2011年にスタートしたMobileSpanはこれまで、True VenturesとK9 Venturesから230万ドルの資金を調達している。ユーザ企業は自分のオンプレミスのWindowsサーバにMobileSpanのゲートウェイをインストールし、社員たちにはアプリ/アプリケーションMobileSpan for iOSやMobileSpan for Windows desktopを配布する。そしてIT部門が承認を与えた社員は、サーバ上の、仕事に必要な一定の文書やフォルダ、アプリケーションなどにアクセスできるようになる。

これはユーザのデバイスを遮断するのではなくむしろ安全な接続を与えよう、という考え方なので、よりシンプルなBYODを実施できる。とはいえ、社員たちが個人的に使っているデバイスはいまどきものすごく多様化しているので、MobileSpanのようなやり方も対応の拡大が難しい。しかしここにDropboxというクラウド上の統一的なインタフェイスとリソースが現れると、デバイス多様化へのMobileSpanの対応という難題の解決が一挙に楽になる。多様なオペレーティングシステムに対するアプリ/アプリケーションの開発も、比較的短い期間でできるようになる。社員は、自分がどんなデバイスを使っていても、会社のファイルを見られるようになる。

買収を発表する声明文の中でMobileSpanはこう書いている:

“…ビジネスコンテンツがデスクトップ中心型のルーツから解放され、現代的なモバイルデバイスの上でセキュアな可用性をもつためには、まだまだやるべきことがいろいろある。このたびのDropboxとの合体もその一つであり、それにより、その夢の実現に向けての歩みが一挙に加速されるだろう。

しかしクラウド上の統一的なインタフェイスと統一的なリソースを企業に提供しうるのは、Dropboxだけではない。企業のためのクラウドストレージと、それらへのアクセスによるコラボレーションは、BoxもMicrosoftもGoogleもその他大勢も、虎視眈々とねらっている大きな市場だ。その激しいせめぎあいの中でむしろDropboxは、消費者指向のプロダクトというマイナスイメージを持たれてしまうかもしれない。そのことが、今一挙に大きくなろうとしているDropboxの成長痛だ。たとえばDropboxにはまだ、大企業が一人一人の社員に、アクセスレベルやアクセス許容ファイルを適切に設定しながら交付する、セキュリティやパーミッションの仕組みがない(というか、なかった)。

しかし本誌のエンタプライズ担当ライターRon Millerが先週書いていたように、今同社は、企業間の流行語で“Dropbox問題”と呼ばれている否定的なイメージの払拭と、企業から信頼され尊敬されるソフトウェアプロバイダになるべく努力している。今の企業では、社員たちのほとんどがDropboxの個人アカウントを持ち、彼らの一部が会社の仕事関連のファイルをそこに保存したりして、CIOたちのセキュリティ不安をかきたて、やきもきさせているのだ。

Dropboxのプロダクト/モバイル/企業担当部門の長Ilya Fushmanは、Millerにこう語っている: “結局のところ、CIOたちはぼくに‘Dropboxを怖がってはいない’と言う。ぼくは連中に、‘みんなDropboxが好きなんだ’と言ってやりたい。でも、企業とそんな仲になるためには、まだまだやるべきことがたくさんある”。

MobileSpanを買収したことは、Dropboxを企業が絶対的に求める「鍵付き箱」にすることに、大きく貢献するだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


楽天が買収したVoIP電話、Viberが同時利用者1億人を達成

最近、日本の楽天に9億ドルで買収されたVoIP電話とメッセージのサービス、Viberは、今日(米国時間6/10)、同時利用ユーザーが1億人に達したと発表した。

これまでViberは登録ユーザー数のみ発表してきた。よく知られていることだが、登録ユーザー数と月間ないし毎日のアクティブ・ユーザー数とは大きく異るのが普通だ。

これまでのところ、Viberアプリは3億5000万回のユニーク登録ダウンロードがあったことを公表していた。

この急成長はViberがマルチプラットフォーム化に全力を挙げて取り組んだことが大きい。ViberアプリはiOS、Android、BlackBerry、Windows Phoneその他のバージョンが提供されている。

しかし急成長中とはいえ、Viberの今後は予断を許さない。メッセージ・アプリの世界はおそろしく競争が激しい。Facebookが190億ドルでWhatsappを買収してからは特にそうだ。

ViberはWhatsApp、Line、KakaoTalkなどのメッセージ・アプリばかりでなく、AppleやAndroidそのものとも競争しなければならない。

当面、Viberにとって重要なのは新規マーケットの拡大だろう。Viberは既存の英語、日本語に加えて最近ポルトガル語とスペイン語のサポートを開始している。

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LINEがセールスフォースと提携、海外の法人需要開拓の足がかりに

LINEと米Salesforce(セールスフォース)は10日、パートナーシップを締結したことを発表。LINEはSalesforceのCRMサービス「Salesforce ExactTarget Marketing Cloud」と連携し、公式アカウントを持つ企業向けに提供する「LINEビジネスコネクト」の導入負担を軽減する。日本とアジアを中心に収益化を進めるLINEだが、アメリカやヨーロッパに強いセールスフォースと提携し、海外の法人需要開拓の足がかりにする狙いもある。

LINEビジネスコネクトは、公式アカウントを開設した企業が持つ顧客データベースと接続し、LINEを使ってユーザーごとに最適化したメッセージを送れるサービス。従来の公式アカウントは、すべてのユーザーに同じメッセージしか送信できない「一方通行」だったが、LINEビジネスコネクトは性別や年令などの属性に応じてメッセージを送り分けられるのが特徴。

2月の発表以降、注目を集めるLINEビジネスコネクトだが、企業側は顧客データベースを連携するためのシステム開発が負担だった。導入費用についてLINEは「一概に言えない」というが、一部の企業からは「億単位」といった声も上がっている。そこでLINEはセールスフォースのCRMサービスと連携することで、企業のシステム開発負担を軽減する狙いがあるようだ。(関連記事:LINEが企業向けにAPI公開、既存のマーケティングツールを置き換えようとしている

Salesforce ExactTarget Marketing Cloudは、顧客データベースやウェブ閲覧履歴などに応じて、メッセージやコンテンツを効率的に配信できるサービス。LINEの公式アカウントを持つ企業は今後、セールスフォースの顧客データベースと連携し、ユーザーごとに最適なメッセージをLINEで配信できるようになる。Salesforce ExactTarget Marketing Cloudの利用料金は明らかにされていないが、日経新聞によれば年間800万円程度だとしている。

両サービスの連携は10日に日本でスタート。両社は今後、既存顧客企業でお互いのサービスを検討している企業に対して、両社サービスの連携によるシナジー効果を訴求することで新たな顧客獲得も図っていく。


ビデオを見たりソーシャルな共有で”ごほうび”をくれるアプリはApp Storeから締め出しへ…iOS 8の大改革

Appleは、デベロッパたちがアプリケーションの収益化や成長のために利用しているツールの規制を開始した。規制の対象となるのは、報奨で誘ってビデオの視聴をすすめるツール、ソーシャルに共有するとおまけがもらえるもの、プレイしているゲームの中でほかのアプリを見つけさせるもの、などだ。この規制はアプリ業界全体に影響を及ぼし、アプリの成長や市場拡大のためにこれまで一般的に使われていた方法を“リセットする”効果を持つだろう。

iOS 8で改革されるiOS App Storeに関してAppleは、アプリの発見過程の変更をいくつか発表している。そのための新しい機能ではユーザが、トレンドのキーワードやカテゴリ、カテゴリの小分類(サブカテゴリ)、関連する検索語、などを駆使してアプリを見つける。デベロッパは自分のアプリを、複数まとめて宣伝できる。しかし同社が発表しなかったかんじんの部分は、iOS8でアプリの発見方法を新しくするだけでなく、 Apple自身がそれを完全にコントロールしようとしていることだ。

ビデオの広告、ほかのアプリの宣伝、ソーシャルな共有は拒絶される

アプリのデベロッパたちはすでにAppleのアプリリビューチームから拒絶通知を受け取り始めているが、それらの通知は、AppleのDeveloper Guidelinesに書かれていることを、App Storeがアプリを受け取らない理由として挙げている。

たとえばデベロッパたちのためのQ&AフォーラムStackOverflowには、これまで4回リリースできて、今回は本体コードではなくグラフィクスの一部をすこし変えただけのアプリが拒絶された、という投稿がある。

この拒絶だけでなく、Appleが多くの場合に挙げる理由は、以下のような条項だ:

2.25: ほかの人のアプリを購入や宣伝のために表示し、そのやり方がApp Storeに酷似しているアプリは拒絶される。ただしその必要性が承認されたもの(健康管理や、航空機、障害者補助などのため)と、対象顧客層のために重要な付加価値を提供するものは例外とする。

3.10: 金を払った偽(にせ)のリビューや、そのほかの不適切な方法によって、ユーザのリビューやApp Storeにおけるランクを操作しようとするデベロッパはiOS Developer Programから除名される。

Appleのリビュワーは、次のように説明した: 2.25(2条25節)は“ほかの者のアプリを宣伝すること”、3.10は“ほかのデベロッパのビデオを見ることに無料のゲーム内クレジットを与えること”に関連している。ほかに、報奨によって共有を誘導しているアプリも拒絶される(例: Facebookにポストしたら何かをあげる、など)。

聞くところによると、今ではかなり多くのデベロッパが拒絶通知を受け取っている。彼らの一部は経緯の詳細を公開サイトに投稿しており、たとえばMobileDevHQフォーラム上のこれなんかもそうだ。そのデベロッパは、“これからは、何かをシェアするようユーザにすすめることはできないのか? 本には昔からそんな文があるし、Candy Crushにすらある”、と困惑の気持ちを表明している。

ほかのアプリを宣伝したり、ユーザに釣り餌を与えたりすることだけでなく、それによって
App Storeのランクを操作しようとすることも、拒絶の理由になる。

iOS 8大改革の前には、App StoreのTop Chartsが、アプリ発見に重要な貢献をしていた。そして高ランクに到達したアプリは — 何らかの操作や詐術によるものが多いが — 一日に何万票もかき集めるのだ。

[拒絶通知文の一部…ランキングの操作を指摘している]

前からあるアプリもこの大掃除のターゲットに?

Developer Guidelinesの文は非常に一般的であるため、とりわけ2.25は、どんなアプリ内広告でも引っかかってしまいそうだ。Appleがアプリ内広告を攻撃したのはこれが初めてではなく、こんなに長引いている係争もある。

今日では、専業の広告ネットワークのような企業が宣伝や収益化のためのビデオ広告を提供して、デベロッパの収入やアプリの知名度アップを助けている。したがって新たな拒絶方針が対象とするのはデベロッパだけでなく、AdColony、Applifier(Unity)、Flurry、TapJoy、SupersonicAds、Vungle、AppLovin、Sponsorpayなどなどといった、報奨つきビデオや、クロスプロモーションサービス*などのツールを提供している企業もだ。逆にFacebookやAppleのiAdのような、報奨付きビデオ広告をやってないところは、とても有利になる。またVungleなどが提供している一般ブランドの広告は、今回の拒絶云々の話とは無縁のようである。〔*: cross promotion; 相手のものの広告を載せてやることが、自分の広告を載せてもらうことの代価となる方式。〕

今回のApp Store改革の影響を受ける業界の情報筋は、拒絶の犠牲者になるのは多くのデベロッパたちだけでなく、ずっと前からApp Storeにあるアプリもやられる、と言っている。拒絶通知をもらったデベロッパがAppleに問い合わせると、Appleはこんな状況説明をくれた:

ときには、App StoreにあるアプリがApp Store Review Guidelinesに準拠していないと思われることもある。App Store上のアプリのコンプライアンス厳守に関しては厳格な努力を重ねており、現在App Store上にあってしかも非準拠であるものを、見つけ出そうとしている。それらをすべて見つけるためには時間を要するが、今回貴殿のアプリが拒絶された理由に、ほかのアプリの非準拠は含まれていない。

今後は、いかなる形の報奨つき格付けや広告視聴をも、削除していくことが妥当である。

今すでにApp Storeにある非準拠アプリを見つけて削除していけば、ゲームの大企業の一部はそういうアプリ宣伝や収益化の方法の常習犯だから、App Storeからトップタイトルの多くが急に消えてしまうという事態にもなりかねない。

Candy Crashの大成長も、報奨付き共有が支えている部分が大きい。それはFacebookの統合に大々的に依存し、Facebookのお友だちを招いたら、ご褒美(寿命を延ばす、など)をあげるわ、なんてやっている。

App Storeのリセットで再び公平性と機会均等を

この変化でApp Storeのデベロッパが受ける影響は大きい。App Storeの新しいルールをよく調べて、自分のアプリの検索ランクなどを高めるためにこれからは何をどうすべきか、新たにできる“トレンド”の機能はどう使うべきか(今のベータ状態ではよくわからないが)などを勉強しなければならない。この変化で収入が減るデベロッパもいるだろうから、そっちの影響も大きい。

一方、ふつうの広告ネットワークは有利だ。Appleのリビュワーの一人が、こうすすめている: “自分のゲームの広告は、ふつうの広告ネットワークで十分にできる。ただしそんな標準的な広告チャネルでは、ほかのゲームのためのマーケティングはできないけどね”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


日本で流行の兆し? 数分で本の要約が読める3サービスを使ってみた

本を買っても読まずに積んだままにしてしまう「積ん読」なんていう言葉があるけれど、海外にもそうした人々はいるようで、ビジネス書を要約するサービス「getAbstract」が人気だ。1999年に米国でサービスを開始し、今ではドイツ語やフランス語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語、中国語に対応。ユーザー数は1000万人を突破した。日本でも和製getAbstractとも言われる「flier」をはじめ、いくつかのサービスが出てきている。そこで、忙しい方向けに「本の要約を読めるサービス」を3つほど紹介したい。商談などで本の要約を押さえておきたい、とか、世の中のトレンドを掴んでおきたいという人はぜひチェックしておきたいところだ。

数分で1冊分の要約が読める「Quickreads」

「Quickreads」は、1冊の本を1200文字程度にまとめた要約を閲覧できるアプリ。1200字程度なので、数分で1冊を読み終えることが可能だ。これなら通勤時間内でも本の要約を掴むことができそう。お気に入りに入れておけば、オフライン状態で読むこともできる。気に入った本があれば、そのままオンライン書店のページに遷移できる。本の種類は毎週5冊ずつ追加され、毎月特集として10冊が掲示される。

試しに私が実際に読んだ本とこのアプリの要約文を読み比べてみた。例えば長谷部誠氏の「心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣」だが、本書で挙げられている56の習慣を大幅に端折ってしまっており、要約の内容に物足りなさを感じた。例えば心を鎮めるための習慣として、要約文では「1日30分間ベッドに横になる」というエピソードのみが語られているが、実際の本には「寝る前のマネジメント術」や「音楽の効用」といったエピソードが多数収録されている。箇条書き程度でも良いので、長谷部が心がけているリラックス習慣をまとめて欲しいところだ。

要約文を読んだ後は、「理解度クイズ」というものがあり、本の内容についての問題が3問出される。これに答えることで、要約の理解度を把握できる。例えば「伝え方が9割」では、「『ノー』を『イエス』に変えるための『伝え方』の3つのステップのうちの2番目にあたるものは次のうちどれでしょう」という問いが出され、3つの選択肢から答えを選ぶ具合だ。

iOS版Android版のアプリのダウンロードは無料で、6冊までは無料で閲覧できる。それ以上の本を読む場合は月額300円(税込)を支払う必要がある。

ボリュームはあるが抑えるべきところがまとまっている「flier」

「flier(フライヤー)」も、1冊の本を1分程度に要約してくれる。こちらは経営コンサルタントや各分野の専門家が一冊一冊を精読し、要約文を作るという点でほかのサービスと差別化されている。スマホやタブレットに対応しているので、通勤時間でも難なく読める。AmazonなどのECサイトへのリンクもあり、そのままオンラインで購入できる。要約コンテンツは無料公開と有料公開があり、無料公開は20冊まで閲覧可能(毎月1~2冊程度の入れ替えがある。有料プランは、月5冊まで有料コンテンツが読める「シルバープラン」(月額540円)と、無制限の「ゴールドプラン」(月額2160円)の2つがある。

このサービスでも、実際に私が読んだ本を読み比べてみる。堀江貴文氏の「ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく」の要約を読んでみたが、さすが10分程度の要約文というだけあって、内容が充実している印象。要約者レビューにはじまり、本書の要点、評点、著者情報、本文要約(章ごとにまとまっている)、と、要約という名称ながらボリュームのあるコンテンツになっている。しかも本の核となる部分(ゼロ~であれば「働くこととは何か?」)が「必読ポイント」という見出しとともに強調されているので、書籍で本当に伝えたいことを掴みやすい。文の構成まで考えられているという点で、さすがコンサル出身者による要約だと感じた。

アプリはiOS版のみのリリース。ウェブサイトからも要約を閲覧できる。

ビジネス書から漫画まで、要約コンテンツが豊富な「ブクペ」

「ブクペ」は、誰でも本の要約を書いて公開できるサービス。要約文も1000~2000字程度なので、空いた時間にサクッと読める。ポイントは要約されている本の多さ。ビジネス書から漫画まで幅広く公開されている。加えて複数のユーザーが1冊の本を要約しているので、何人かの要約を読み比べることもできる。

このサービスでも実際に読んだ本、石井てる美氏の「私がマッキンゼーを辞めた理由 ―自分の人生を切り拓く決断力」と比べてみたが、ブクペの要約はややお粗末に感じた。この本自体はQuickreadsにもflierにも掲載されていない本なので、ブクペが網羅している冊数は申し分ないと言える。ただ、肝心の要約では「本文中の引用」と「感想」だけに留まっており、Amazonのカスタマーレビューのほうが役に立つのではないかと感じてしまった。もちろんほかの本の要約には書評ブロガーによる読み応えのあるレビューもあるので、ブクペには役立つ要約もあるのは間違いない。要約のクオリティのばらつきが、ブクペのデメリットといえる。

以上、3つのサービスを見てきた。Quickreadsとflierは要約文の質がある程度保証されているが扱っている冊数が少なく、ブクペは扱っている冊数は多いものの要約のクオリティにばらつきがある。このようにそれぞれ長所短所があるが、Quickreadsとflierは話題の本の要約を掴むため、ブクペはちょっと気になっている本の内容を調べるためという風に用途別に使い分けるのが良いのではないだろうか。


曲面OLEDディスプレイを搭載し、健康情報管理などに利用できるApple製iWatchは10月に登場(日経記事より)

Appleは今年もWorldwide Developers Conferenceにて、いろいろな情報を提供してくれた。ただiWatchに関しての情報は出てこなかったようだ。しかし日本の新聞社である日経からの情報によれば、iWatchは10月リリースにむけて着々と準備を行っている最中なのだそうだ。曲面OLEDディスプレイを搭載して、OSにはiOS 8を採用していると、日経はレポートしている。

これまでにもiWatchに関する情報は流れてきていた。iWatchは着信履歴やメッセージの通知を行うのみならず、睡眠時の心拍数や、また消費カロリー、あるいは血中糖度および血中酸素濃度などを利用者に通知するようになっているとのことだった。さらに、NikeがFuelBand部門のレイオフを行っているとの情報が流れて以来、これはAppleとNikeが協業していることによるものだという噂があった。日経の報道はこの点についても肯定的な情報を流している。

これまでに流れた噂を肯定するだけの記事のようでもあるが、リリース日を予測している点で新たな情報であるということができよう。曰く、新型iPhoneと同時に、10月にリリースされるというのだ。いつか登場するはずだという話は何度も出てきていたが、これまでで最も限定的な期日を予測した記事であるといえるだろう。ちなみに日経は以前にも公式アナウンス以前にリリースデートを正確に言い当てたことがある。

WWDCではHealthおよびHealthKitがアナウンスされた。健康およびフィットネス管理を行うためのプラットフォームとなるものだ。HealthKitを通じて、Healthで収集した各種データを活用するプログラムを作成できるようになっている。健康/フィットネス関連の情報を統一的に扱う仕組みが用意されたのだ。またAppleの提供したアプリケーションだけでも、各種健康関連の情報を入手することができ、また必要なときに医療関係者などに示すための情報を集約することができるようになっている。

そうした情報を一括で管理して活用するために、Apple発のウェアラブルが出てくるという「噂」が、そろそろ現実化しそうだという話なわけだ。

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(翻訳:Maeda, H


サイトのモバイルバージョンが壊れていたらGoogleが警告してくれる

誰もが経験している。携帯を取り出して何かをググる。最初の結果をクリックする。そのページのロードが始まったと思ったら…なんと!、そのサイトのホームページへ追い返される。

ほとんどの場合それは、そのサイトの“モバイルフレンドリーな”バージョンが正しく実装されていないからだ。頑張っても無駄だと知ったサーバは、モバイルのテーマをロードするだけで、すぐにあなたをホームページへ放り込み、それでおしまい、となる。

その解決策がGoogleにあるわけではないが、今日から同社は、問題の軽減に取り組み始めた。

それには、二つの方法がある:

  1. ユーザが携帯からアクセスしていて、これからクリックする検索結果がモバイルユーザをリダイレクトするサイトなら、そのことをユーザに警告する。壊れているかもしれないそのリンク先にとりあえず行ってみたければ、”Try anyway”(とにかくトライする)ボタンをクリックする。これは問題を治すわけではなく、問題が起きたときに、それがユーザが悪いせいではないことを教えるのだ。
  2. 自分のドメイン上でGoogleのwebmaster toolsを使っているなら、モバイルで正常動作しないページ(またはサイト全体)があるぞ、とあなたにメッセージを送る。

これらは完全なソリューションには程遠いが、どこかのページやサイトの改良版をGoogleが勝手に作って提供することはありえないし、またブラウザ側での何らかの対応はユーザ自身の仕事だ…それすらも、つねに有効とは限らないが。せめてもの最善は、ユーザとサイトの両方に警告を送って、早く対策しないとユーザ離れが起きちゃうぞ、と示唆することだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Appleの新プログラミング言語、Swiftを使って半日くらいでFlappy Birdのクローンが書けた

AppleがiOS向け新プログラミング言語を公開した翌日、あるデベロッパーはこのSwift言語を利用してわずか4時間で大人気のゲーム、“Flappy Birdのクローンを作ってしまった。もっともRedditTechHiveで報じられているところでは休憩や食事の時間も入れれば開発には全部で9時間近くかかったらしい。

開発者のNate MurrayはHacker Newsに「Swiftでのプログラミング経験はまだわずか4時間なので(デモプログラムに)間違いがあれば教えて欲しい」と書いている。

Murrayは以前はインターネットでの情報収集を自動化するサービス提供しているIFTTTでエンジニアでとして働いていたが、現在はプログラミングのオンライン・スクール、Fullstack.ioの共同ファウンダーだ。MurryはSwiftを利用したゲーム・プログラミング講座を開く準備をしているという。

もっともMurrayはこのプログラムをiTunes App Storeに公開するつもりはないと語った。「Flappy Birdのクローンを書くのは新しいゲーム開発フレームワークの入門として最適だ。このゲームは比較的シンプルでありながらプレイして面白いという点で非常にバランスがいい」とMurrayは説明する。

Swiftで書かれたMurrayのFlappy BirdクローンはKotakuのようなゲーム中心のサイトからMashableのようなメインストリームのテクノロジー・ニュースブログまでネットのあちこちで反響を呼んでいる。優秀なプログラマーが新言語を使いこなすスピードの速さにも驚かせれるが、以前の開発言語、Objective-Cに比べて、Swiftに新たに備えられた高度な機能デベロッパーの生産性を大きく向上させるだろうという予測が実証されたかたちだ。

Murrayは実際に使ってみて「新しくiOSアプリの開発に取り組むプログラマーに対してハードルを下げる「というAppleの目標は達成されたと考えている。Murrayによれば、Swiftの大きなメリットの一つはPlaygroundsと呼ばれる機能だという。ここではコードを編集しながら、それが実際にどう動作するかをリアルタイムで見ることができる。

さてSwiftでFlappy Birdクローンを作るのに本当はどのくらい時間がかかったのだろう?

われわれの取材に対して、Murrayは「4時間よりはかかったが9時間まではかかっていない。ログによると空のフォルダーからデモが作動するようになるまで9時間近くかかっているが、その間に食事もしたし、子供を寝かしつけたりしていたのでね」と語った。

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Amazon、6月19日〔日本時間〕にイベント開催―3D視線トラッキングのスマートフォンの発表か

昨年10月、われわれはAmazonがひとひねりした新スマートフォンを開発中だというニュースをお伝えした。複数のカメラを利用してユーザーの目を追跡し、傾きを検出して適切な表示を行う3Dユーザーインターフェイスが搭載されるということだった。

先ほど、Amazonは6月18日〔日本時間6月19日〕に製品ローンチのプレスイベントを開催するとツイートした。いろいろ総合して考えると、今回のイベントは問題のスマートフォンの発表会のようだ。

Amazon’s tweet:

〔ツイート〕 6月18日にシアトルでファウンダー、ジェフ・ベゾスが登場するローンチ・イベントを開催します。参加希望者はこのリンクへ。

ツイート本文には発表の内容が明かされていないが、YouTubeに行って添付のビデオの説明を読むと、まず「われわれの新しいデバイスの発表に興味があれば」云々と書いてある。

おまけにビデオには人々が何かを手に持って頭をあちこちにかしげて「おや、私の動きについてくる!」などといって驚いている様子が写っている。というわけで3Dトラッキング・スマートフォンの発表と考えて間違いないだろう。

ツイートのリンクをクリックしてイベントへの応募ページを開くと、デベロッパーの場合、「ジャイロ、加速度計、コンパスその他のセンサーを使ってイノベーティブな開発をした経験があるか、新しいタイプのセンサーを使った開発に興味があるか」などを尋ねられる。

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コンバージョン率が倍増、クラウド予約システム「クービック」のグロースハック術

ヨガや英会話教室といったスモールビジネス向けのクラウド予約システム「Coubic(クービック)」は、ウェブサイトの知識がない人でも1分で予約ページが作れることをうたうサービスだ。今年4月にローンチしたばかりだが、ベータ期間中はコンバージョン率を上げるために試行錯誤していたそうで、あるグロースハックを実践したところ、その割合が倍増したのだという。その手法とは何だったのか?

クービックは開発当初、ユーザーがヨガ教室やネイルサロンなどの店舗に予約を入れる際、Facebookログインもしくはメールアドレスによるアカウントの新規登録を必須としていた。店舗の予約時に必要な氏名とメールアドレスを入力してもらう前に、クービックのアカウントを登録させていたわけだ。ユーザーからすれば「クービック? 知らんがな!」となって予約ページから離脱し、ビジネスオーナーからすると最悪のケースになりかねない感じだ。

クービック代表取締役の倉岡寛氏によれば、当時は空き会議スペースの予約サービスを想定していて、空き家貸出サービス「Airbnb」をベンチマークしていたのだという。だからこそAirbnb同様、最初にFacebookログインもしくはメールアドレスによる新規登録を求めていた面もあるようだ。

当初のクービックの利用イメージ

しかしその後、現在の予約&顧客管理を実現するビジネス向けツールにピボット。その結果、「我々の存在を消したほうがユーザーとビジネスオーナーのメリットになる」と判断し、予約フローを見直すことに。そこで実施したのが、店舗の予約に必要な情報を入力した後に、クービックの会員登録を「任意」で促すようにしたことだった。会員登録をすると2回目以降の予約がスムーズになる利点も同時に明示しつつも、登録を任意にしたことで予約のコンバージョン率が倍増したのだという。

クービック代表取締役の倉岡寛氏

現在はヨガ教室やネイルサロン、エステ、マッサージ、英会話教室などのローカルビジネスを中心に広がっているクービックだが、6月4日には日本最大級のヨガ情報サイト「YOGA ROOM」を運営するアイオイクスとの業務提携を発表した。YOGA ROOMには全国5000以上のヨガ・ピラティス教室が登録していて、そのほとんどは電話やメールで予約を受け付けているそうで、YOGA ROOMを通じてクービックの導入を進めていく。

これまではネット上のクチコミで広がっているというクービックだが、「ローカルビジネスの経営者でネットに明るい人は肌感覚として10%程度」と倉岡氏。今後も今回のような提携を通じて、自社ではリーチしきれないスモールビジネスの顧客を獲得していきたいそうだ。


Instagramが6.0にバージョンアップ―シンプルな使い勝手を維持してフィルター機能を大幅強化

“InstagramのCEO、Kevin Systromは私のインタビューに答えて「Instagramには訪問者は多いが、これまでそこで写真を編集しようというユーザーはあまりいなかった」と語った。 そこで今日(米国時間6/3)、Instagram9種類の新たなフィルターとフィルターの適用強度を加減できる機能をリリースした。今やInstagramはCamera+やPhotoshop Express無料版なみの写真編集能力を備えるようになった。Systromは「写真マニアにすてきな遊び場ができたはずだ」と語った。

このInstagram 6.0アップデートはiOSAndroid(4.0 Ice Cream Sandwich以降)向けに本日公開された。

今回Instagramに追加された編集機能は以下のとおりだ。

  • フィルター強度: フィルターをタップして適用する強度を調節
  • 調整: トリミングと傾き修正を同時に実行
  • 明るさ:明暗のコントロール
  • コントラスト:コントラストの調節
  • 色温度: 色温度を選択し、オレンジ色方向、青色方向に調節
  • 彩度:色の濃度を調節(赤をもっと赤くするなど)。
  • ハイライト:写真の明るい部分の明るさを調節
  • シャドウ: 写真の暗い部分の明るさを調節
  • 周辺光量: 画面の中央に注意を集めるために端を暗くする。
  • シャープネス: 輪郭を強調して画像にくっきりした印象を与える。

これらの新フィルターに加えて新しいレンチ・アイコンの設定メニュー、適用強度のスライダーを組み合わせ用いることで非常に高度な編集が可能だ。またプレビュー写真をタップして編集前の写真を表示し、効果を確認することができる(手順は下のデモ動画に詳しい)。

今回の新機能で特に重要なのはフィルターの適用強度を変化させることができるようになった点だ。Systromは「われわれはユーザーがもっと微妙なフィルター効果を望んでいることにしばらく前から気づいていた。今回のアップデートで、たとえばバレンシア・フィルターを使う場合、ほんのわずかセピア色を加えるといったことができるようになる。フィルターを適用した途端にいきなりサイケデリックな色調になってしまうようなことはなくなった」と語った。

新機能はレンチ・アイコンの背後に畳まれており、あまり目立たない配置だが、Systromによればそれが狙いなのだという。メイン画面を混雑させて一般ユーザーを遠ざけるおそれなしに、熱心なユーザーだけが必要に応じてアクセスできるようにデザインしたそうだ。

同様の思想でビデオ編集もシンプル化された。これまでは動画がスタートする前のカバー静止画のフレームをビデオのシーンからいちいち選択する必要があった。新バージョンではカバー・フレームの選択はオプションとなった。Systromは「われわれが調査したデータによると、ほとんどユーザーが最初のフレームをカバーフレームとしていたので、それをデフォールトのカバーフレームにしたという。

つまりこのアップデートでは多くの機能が追加されているものの、Studio DesignPicStitchのように高度写真編集をメインとするという脇道に迷いこまないように慎重に配慮されている。これはInstagramの広いユーザー層を考えれば賢明な方針だろう。

Systromはまた、「われわれは写真アプリを開発するだけでなく、ソーシャル・・ネットワークの構築に力を注いできた。 その結果、2億人以上のユーザーを集め、ソーシャル・ネットワークの構築で大成功を収めることができた。そこで次に写真機能の強化に戻ることにした。しかしソーシャル面でもやるべきことは多々ある。たとえば友だちの投稿の中で反響の大きかった写真がFacebookのニュースフィードのように次々に表示されるような仕組みを作ればユーザーの利用度をさらにアップすることができるだろう」と語った。


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iOS 7はiOSを変えたがiOS 8はコンピューティングを変える

Appleは今日(米国時間6/2)大量の新料理を出してきたので、それを消化するわれわれの方もたいへんだ。でもその全体を一望に収めてマクロで見れば、明瞭なものが一つ見える: 実はiOS 8は、昨年のiOS 7に比べてはるかに大きな変化を表している。むしろiOS 7は、ヴィジュアルな変化でユーザや評論家たちをびっくりさせただけかもしれない。

でもその結果、幅広い受け入れと利用という点では、障害がほとんどない。すでに見慣れたUIや、大きく変わった、あるいはまったく新しい機能の数々、それにデベロッパがアクセスできる範囲と深さの拡大も、ルック&フィールの驚天動地の変化がないので受け入れやすい。しかしiOSのプログラミングを支えている土台にはとても大きな地殻変動が起きて、Appleのモバイルデバイス像というものを、いやおそらくコンピュータの概念そのものを、完全に変えてしまった。

モバイルの変化の中でもとりわけ大きいのが、Extensionsパラダイムでデベロッパに与えられる自由だ。これによってデベロッパは複数のアプリ間をつなぐフックを構築でき、デスクトップ的な柔軟性が近似できるとともに、消費者にとってはシンプルなモバイルUXが維持される。

また通知ウィジェットは、デベロッパがこれからさまざまに探求していける、まったく新しい創作の舞台を与える。通知トレイのソフトウェアが、これまでのような、スタンドアロンのアプリのための単なるアドオン、見るだけのもの、ではなくなる。

キーボードをサードパーティのプロバイダに公開して全システム的なインストールを可能にしたことも、これまでそんなことを伝統的に避けまくってきた同社としては巨きな一歩だ。

でもこれらの中でもっとも注目すべき部分は、iOSとMacの連続性を表すContinuityだ。これからは、モバイルとデスクトップをそれぞれ別のもの、別世界と考える必要がなくなるのだ。しかもそれは、Appleのネイティブのアプリやサービスに組み込まれているだけでなく、サードパーティのデベロッパにも公開される。二つのデバイスをWiFiネットワークの共有という形でペアにしてもよいし、ご近所同士ならBluetoothのキューやレンジを利用してもよい。デスクトップ上のSMSや電話の入呼起呼もContinuityになるから、いわばモバイルとデスクトップがシームレスにブレンドされる。しかも、そのための不格好なつぎはぎ細工…MicrosoftのWindows 8的?…は要らない。

iOS 8とOS X Yosemiteで、スマートフォンの使い方ががらっと変わる。しかも表面的な細かい部分ではなく、もっと本質的な部分で。これは、ほかのモバイルOSの最近のアップデートには見られない特質であり、その衝撃と影響は、この秋までどころか、今後数年間持続するだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple、iOS 8をデベロッパー向けに即時公開―一般ユーザー向けリリースはこの秋

今日(米国時間6/2)の午前中のWWDCイベントで、Appleが発表した次期のモバイルOS、iOS 8が一般ユーザー向けにリリースされるのはこの秋となる。

一方デベロッパーは今日からさっそくダウンロードが可能だ。また新しいデスクトップ版OS、OS X Yosemiteも公開された。Appleが一般公開に先立ってOSのベータ版を公開するのはこれが初めてだ。

iOS 8に盛り込まれた数多くの新機能についてはこちらを参照。またiOS 8にアップデート可能なデバイスは下の写真のとおり。

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iOS 8発表―通知、写真、クラウド同期、キーボード、ヘルス・アプリなど重要な新機能が多数

昨年、AppleはiOS史上最大のアップデートを実施した。今年、進化はさらに新たな段階を迎えた。ジョニー・アイブのチームはユーザーからのフィードバックに耳を傾け、機能を深めていく時間が十分にあったはずだ。ついにiOS 8が登場した。

WWDCでの発表は続いており、われわれは現在も取材中だ。この後もWWDC関連記事をアップするのでお読みいただきたい。

AppleはまずiOS 8の概要を説明した。以下、その要点を報告する。

通知センター: 大きな変更があった。通知が対話的になり、下にスワイプするとメッセージにすぐに返事ができるようになった。この機能はロックスクリーンでも有効だ。OS X Mavericksの対話的通知によく似ている。

ダブルタップで「お気に入り」の相手を表示できる。日頃よく連絡を取り合っている相手がすぐに探せる。

iPadのSafariの場合、右上隅のタブ・ボタンをクリックするとタブ表示に切り替わる。 これは今回同時に発表されたOS X Yosemite搭載版と同じだ。

メールを書いているときに、下スワイプする受信トレイにジャンプできる機能が加わった。メールを書きながら関連のメールをチェックできる。終わったら画面下をタップすると編集中のメールに戻れる。

クイック・タイプ:iOS 8では新しいキーボードが搭載された。このキーボードでは初めてキーワード候補が表示されるようになった。これはコンテキスト感知タイプで、ユーザーが以前に入力した単語を自動的に候補として表示する。

しかもこのキーボードは会話の相手が誰であるかをコンテキストとして考慮に入れる。これによって入力される単語の候補を予測する精度がアップしているという(チャットの相手が上司か恋人かで会話の内容も大きく変わる)。

連続性(Continuity): これはiOS 8からOS X YosemiteまでAppleの全ソフトウェア・エコシステムの新たな核ともなるべき機能だ。iPHone、iPad、Macは常にお互いの存在を意識するようになる。ユーザーはどんな作業をしている場合でも、一つのデバイスから別のデバイスにごく簡単に移動できる。

たとえばMacでメールを書いているとしよう。iPhoneの左下隅に小さなアイコンが現れる。ユーザーが上スワイプすると、さきほどまでコンピュータで書いていたメールの下書きが表示され、編集を継続できる。逆にiPhoneからMacにも同様に移動できる。

iMessage: iPhoneで一番よく使われるアプリの一つだろう。これにも改良が加えられた。

グループ・メッセージの場合、Facebookメッセージのようにスレッドに名前を付けられるようになった。またスレッドに新たな相手を追加したり、既存の相手を削除したり、また個別に相手を指定して一時的にメッセージを受け取らないようにすることもできるようになった。

また音声メッセージ機能が追加された。入力窓の右側にある小さなビーコンを左にスワイプすればよい。また通知センターに表示されたメッセージに音声で返信したい場合はiPhoneを耳に当てるだけでよい。

もうひとつ重要な点は、音声、ビデオのメッセージの場合、一定時間後に自動的に削除されるように設定できることだ。

ヘルス(Health): われわれはAppleがヘルス関連の発表をすることを予期していたが、アプリの名前がシンプルに「ヘルス」となるとは思わなかった。このアプリは、iOSを利用したヘルス・アプリをひとまとめに登録し、バックグラウンドで動作させるためのプラットフォームだ。ユーザーはヘルス関連のアプリの操作やデータの閲覧をすべてここから行える。

ヘルス・アプリにはHealthKitと呼ばれるSDKが用意されており、デベロッパーだけでなく、医療機関などもアプリを開発できる。

ファミリー共有:これもiOS 8の重要な新機能だ。ユーザーは家族が所有するすべてのデバイスを同期できる(ただし単一のクレジットカードに関連付けられている必要がある)。ファミリー共有を設定すると、コンテンツ、カレンダー、リマインダー、連絡相手などが全デバイスで自動的に同期するようになる。また家族所有のデバイスの位置を追跡できる。これはよく忘れ物をする子供を持つ親にはありがたい機能だ。

しかしファミリー共有機能でいちばん重要なのは子供がお金を使うのをチェックできることだ。子供の買い物のせいでとんでもない額の料金支払に青くなる心配はもうない。子供がiTunesとAppStoreでなにかを買おうとすると、両親のデバイスに承認を求める通知が行く。

写真:

これまでAppleの写真ギャラリーには最大1000枚までした保存できず、それ以上の写真を保管したければ、Macに移動するしかなかった。今回AppleはiTunesがユーザーの音楽と映画を保管するように、ユーザーの写真とビデオをクラウドに保管し、どのデバイスからでもアクセスできる機能を提供した。

また写真にアクセスできるだけでなく、ビデオと写真に対して驚くほど高度な編集ができるようになった。もちろん編集結果もすべてのデバイスで同期する。

また写真アプリの検索機能を大幅に強化した。また最近撮った写真、最近見た写真が候補として優先的に表示されるようになった。

また写真アプリの全体的なデザインもかなり変化した。写真の余白スペースが広くなったところなども含めてYosemiteに似た印象だ。.

Siri: こちらも大きなバージョンアップがあった。「ヘイ、Siri」と呼びかけるだけで、デバイスに触れることなく起動できる。私はSiriが登場したときからこの機能がサポートされるのを切望していた。またSiriはShazamと連携するようになり、iTunesで買い物をしたり22カ国語でディクテーションができるようになった。

デベロッパー:

今年はデベロッパー向けの新機能も数多く提供された。TouchIDによる認証はすでにサードパーティーのデベロッパーに公開されているが、今回はキーボード・アプリをAppStoreに登録できるようになった。これでSwypeもiOSデバイスについに登場するかもしれない。カメラのAPIも公開されたのでサードパーティー・アプリによってカメラをマニュアルで細かくコントロールできるようになりそうだ。

今回公開されたHomeKitも大変興味深い。HomeKitはApple版のホームオートメーションのプラットフォームだ。デベロッパーはHomekitを利用してモノのインターネット(IoT)をコントロールし、iOSベースのさまざまなホームオートメーション・アプリを開発できる。 Siriと組み合わせると、たとえば「もう寝る!」とiPhoneに呼びかけるだけでエアコンの温度設定を下げ、家中の電気を消すなど、さまざまな就寝準備が一度に命令できるようなるかもしれない。

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Windows Phone 8.1用のファイルマネージャFilesがローンチ…まさにWindows文化だ!

今日の午後(米国時間5/30)、MicrosoftがFilesをリリースした。それは前から約束されていたWindows Phone 8.1用のファイルマネージャだ。

シンプルなアプリだが、ローカルな(==実機上の)ファイル管理はこんなもんだろう。Filesのユーザは、ローカルに保存されているコンテンツや、SDカード上のコンテンツにアクセスできる。フォルダも作れるし、コンテンツの移動や削除など、一般的なお仕事もできる。

RedditのAMA(何でも聞いてよ)でMicrosoft Windows PhoneのグルJoe Belfioreが、Filesを予告した。そのとき彼は、5月の終わり頃と言ったから、タイミングはどんぴしゃりだ。

Windows Phone 8.1のユーザはここでダウンロードできる。Windows PhoneのユーザはまだWindows Phone 8の人が多いと思うが、Windows Phone 8.1は最初、デベロッパだけが対象だった。マスマーケットは、まだこれからだ。

FilesはApp AnnieのWindows Phoneランキングチャートに載っていない。8.1だから、すぐには登場しないだろう。だから現時点での評判などは、よくわからない。

Microsoftはなぜ、携帯電話のオペレーティングシステムにもファイルマネージャが必要、と考えているのか? なぜならWindows Phoneは、OneDriveやOfficeのクライアントでもあるからだ。そしてMicrosoftは、モバイル上でもそれらが実際に利用されることを望んでいる。

おっと、それから、ユーザもそれを要望したからだ。

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女子生徒のグループが視覚障害者向けAndroidアプリを開発、Verizonのコンテンストで優秀賞に

テキサス州フレズノのResaca中学校1年生の女子生徒たちのグループが視覚障害のある同級生を手助けしようと思いたち、視覚障害者向けアプリを開発した。

Hello Naviと呼ばれるアプリは、このグループのGrecia Canoという少女が同じ学校に通う視覚障害のある生徒たちが日ごろ校内を移動するのに苦労しているのを見て心を痛めたことが誕生のきっかけだった。

理科の教師、Maggie BoladoはVerizonが中高校生向けに開催しているInnovative App Challengeコンテストについてのツイートを読んで、生徒たちに興味があるかと尋ねた。すると6人のグループが興味があると答えた。

このコンテストには1200グループが応募したが、視覚障害者向け移動援助アプリのアイディアは高く評価された。Verizon challengeの中学校部門で優秀賞を受賞し、オバマ大統領と会ったり、サイエンス・ガイとして有名なビル・ナイや「怪しい伝説」のキャリー・バイロンにこのアプリを説明する機会に恵まれた。

グループのメンバーは誰もプログラミングの経験がなかったので、MITメディア・ラボの専門家グループがプログラミングの手助けをすると同時にプログラミングの基礎を教えた。.

メンバーの一人、Sandra Baqueroは「プログラミングするのが好きになりました。プロジェクトに加わる前はプログラミングって何をすることなのか全然知りませんでした。何か面白そうだったので参加したのです」と語った。

指導した教師によると、グループは視覚障害者の同級生の一人と移動技術の指導者に協力してもらい、どんな困難があるのかを集中的に調査したという。そのデータを元に視覚障害者の移動を効果的に手助けするアプリがデザインされた。

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スマホで体脂肪率を計れる–でもどうやって?

デバイスのメーカーたちは今、健康チェックの市場をさらに前進させる方法を躍起になって模索している。そして今日Jawboneが出願した特許は、市場の次の一歩に貢献するかもしれない。同社がUSPTO(合衆国特許局)に提出した特許出願書類は、体脂肪率をスマートフォンやタブレットなど既存のデバイスや、同社のリストバンドUP24などで計測する方法を記述している。その場合センサは、デバイスが標準で搭載しているものだけを使用する。

このパテントによると、計測システムはデバイスのディスプレイや加速度計、ジャイロスコープ、マイクロフォン、GPSなどなどをフル動員して、ユーザにまず、体脂肪率を測定するためにはデバイスを体のどこにどう置くのがベストかを指導する。それからシステムはデバイス内蔵の振動モーターを使って衝撃を発生させ、戻ってくる振動を測定する。戻ってくる振動の周波数は、衝撃が体脂肪を揺すった結果なので、その周波数からユーザの体脂肪率を推計できる。

そのためにデバイス上で動くアプリは、総合的な健康チェックアプリの一部、または体脂肪率測定専門のアプリとして提供される。これは、スマートフォンなどのデバイスを利用する新しい測定方法だ。これまでにあった体脂肪率測定方法は、Withingsのデジタル体重計Smart Body Analyzerのように、専用の機器を使う必要があった。

パテントのクレジットを与えられているAza Raskinは、Jawboneが2013年に、デザイン方面の人材獲得のために買収したMassive Healthのファウンダだ。

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