やはりGoogleは仮想移動体通信事業(MVNO)への進出を準備しているらしい

The Informationの記事によると、Googleは無線キャリヤ事業を開始する準備をしているという。

記事によると、GoogleとVerizonの幹部がGoogleのMVNO(仮想移動体通信事業者)への進出計画について話し合ったという。

Googleが光インターネット回線事業を拡大し、独自のNexusブランドにますます力を入れている現在、携帯電話キャリヤ事業への進出を考えないとしたらその方が無責任というものだ。

2013年にGoogleはSprintとワイヤレス・キャリヤ・サービスの構築について話し合ったと伝えられている。今回、GoogleはVerizonあるいはT-Mobileの物理的設備を利用する考えのようだ。

GoogleがMVNOになるとすれば、最終的には大手キャリヤに挑戦するのが目標だろうが、Google Fiberプロジェクトと同様、当初は地域を限って小規模に開始されるものと思われる。Googleは経験を積みながらライバルを上回るサービスに育てていくことを選びそうだ。何はともあれGoogleにチャレンジ精神が欠けているというものは誰もいない。.

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Apple、音声認識のパイオニア、Novaurisを買収していた―プロダクトはSiriに組み込み済み

Appleは自動音声認識(ASR= Automatic Speech Recognition)テクノロジーのパイオニア企業の一つ、 Novauris Technologiesを買収していた。

Novaurisの買収が行われたのは昨年らしい。しかしその情報は一切公表されなかった。Novaurisチームは現在Appleの音声認識によるバーチャル・アシスタント、Siriの改良のために活動しているという。買収金額などの詳細は不明だ。

Novaurisは音声テープ起こしの有力企業であるイギリスのDragon Systemsの子会社、Dragon Systems R&D U.K. Ltd.から発展した会社だ。 創立は2002年で、CEOのYoon Kim、共同ファウンダーのMelvyn HuntJohn Bridle (Co-founder)が現在の経営陣だ。BridleはDragon、Nortel,、SRI (Appleが買収したSiriが誕生した場所だ)、Marconi、Aurixでの勤務経験がある。

アップデート: Appleは先ほどNovaurisの買収を確認した。

ただしTechCrunchの取材に対しては「Apple小規模なテクノロジー企業の買収を時折行っているが、通常その目的や将来計画については公表iしないものとしている」といういつものコメントが返ってきた。

またNovaurisのウェブサイトにもAppleによる買収は掲載されていない。しかしわれわれがイギリスのNovaurisのオフィスに電話すると共同ファウンダーのHuntが電話に出て「Appleです」と名乗った。HuntはAppleのために働いていることを認め、Novauris自体はすでに活動を止めていると述べた。

Novaurisは世界的に著名な企業ではないかもしれないが、共同ファウンダーは音声認識の専門家として国際的に知られている。

ライバルに対するNovaurisの優位性は、デバイス上のアプリとサーバ側のアプリの双方を開発していること、コアとなる音声認識エンジンを独自開発していることなどが挙げられる。言うまでもなくこれらはAppleにとって貴重な資産となる。AppleはSiriのテクノロジーを開発したNuanceの買収を試みたことがある。買収は実現しなかっtが、提携には成功した。この提携はよく知られていたものの、Nuanceが提携を公式に認めたのは昨年になってからだった。

Novaurisの音声認識プロダクトはすでにiOS、iPhoneにNovaSearch Compactとして組み込まれている。

Novaurisのウェブサイトによれば、提携先としてVerizon Wireless、Panasonic、Samsung、SingTel、Alpine,BMWなどが挙げられている。たとえばVerizonは2006年からBREWシリーズのデバイスに組み込まれたGet It Nowという音声認識検索”サービスに利用している。

2012年にはPanasonicと提携して“、さまざまな家電製品に音声認識機能をもたせるためのNovaLiteという組み込み用”モジュールを開発した。

Novaurisの音声認識プロダクトはアメリカ英語、イギリス英語を始めとしてシンガポール英語、ドイツ語、カナダ・フランス語、日本語、韓国語、フランス語、スペイン語、メキシコ・スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ブラジル・ポルトガル語、中国普通話など多数の言語をサポートしている

Novaurisのアプリはウェブ検索に加えてApp Store,内のナビゲーションと検索、楽曲や連絡相手などデイバイス内のコンテンツ検索ができる。、また翻訳にも利用できる。.

画像:Novauris

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Twitter、Vineに友だち向けのビデオ・メッセージ機能をローンチ

TwitterのVineでビデオメッセージを他のユーザーに直接送信できるようになった。

ビデオとキャプションをプライベートなダイレクト・メッセージとして友だちに送信できるのはVineにとっては大きな新機能だ。iOSとAndroidのアプリをインストールするか更新すれば新機能を利用できるようになる。

Vineのホーム画面を右にスワイプし、右上のメッセージ・アイコンをタップするとビデオメッセージの作成画面が表示される。画面をタップすると録画が始まり、指を離すと一時停止する(上部にプログレスバーで録画時間が表示される)。必要なら見出しが追加できる。メッセージは複数の相手に送信できるが、会話は一対一になる(この点はSnapchatなどのメッセージ・アプリと同様)。

Vineメッセージは相手がVineをインストールしていなくてもアドレス帳にアドレスが載っていさえすれば送信できる。これはWhatsAppが採用した方法だが、ユーザーを拡大するには有効な戦術だ。TwitterとしてはWhatsAppなみにこの機能のユーザーが急拡大してくれることを願っているのだろう。

Vineにプライベート・チャンネルを設けるのは別の意味でも有効だ。洗練されたプロレベルの作品やニュース価値が高いクリップがVineのストリームを占領するようになるにつれて、一般ユーザーには敷居が高く感じられるようになっている。これによって一部のユーザーは自分の平凡なVineクリップを投稿する気をそがれていた。Snapchatと同様、プライベートなチャンネルで一人一人の友だちに見せるだけであれば、バカバカしい、あるいは非常に私的なクリップを投稿する気になるユーザーも多いだろう。

Vineメッセージでは友だちとそれ以外のユーザーを区別して表示する。ユーザーは友だちあるいはフォローしている相手以外からのメッセージを受け取らないように設定できる

ここですぐに頭に浮かぶのは企業アカウントからでもこのビデオ・メッセージ機能を利用できるのだろうかという疑問だ。

Twitterは「VineメッセージはすべてのVineユーザーが利用できる」と述べているので、応えはイェスということだろう。ブランドがVineのアカウントを持っていれば広告のビデオメッセージを大量に送信することができるはずだ。おそらくそのために知らない相手からのビデオメッセージを受信拒否する機能が設けられたのだろう。

Vineにビデオ・メッセージが追加されたからといってTwitterが独自の新たなメッセージ・サービスの構築に動こうとしているわけではなさそうだ。しかしTwitterはダイレクト・メッセージ機能の強化を長年放置してきた。ここにきてSnapchatやInstagram、それにLine、WhatsApp、FacebookMessenger、WeChatのような巨大メッセージ・サービスに対抗する努力を始めたのは当然の動きだろう。

取材協力:Josh Constine.

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ビッグデータ分析で営業に序言と予見を与えるモバイルアプリClariがステルスを脱して$6Mを調達

SalesforceやOracleなど、CRMの巨人たち、それにDomoのような成熟したスタートアップが、このところモバイルに大々的に侵入してきて、とくに営業の人たち向けのアプリを売り込んでいるが、モバイルファースト*でよりすっきりとしたソリューションの方が良いのだと主張する新進のスタートアップもいる。ここでご紹介するClariは、リアルタイムのビッグデータ分析で営業を支援するモバイルファーストのアプリだが、今日(米国時間4/2)はSequoia Capitalなどから600万ドルの資金を調達したことを契機に、ステルス状態を脱した。今“数十社”といわれる顧客にはFortune 500企業が多く、VMware、Juniper、Cisco、Box、Nimble Storageなどもその中にいる。〔*: mobile-first, 最初からモバイルで行くこと、デスクトップからのポート(移植)などではないこと。〕

CEOでファウンダのAndy Byrneによると、大手の競合他社たちとClariとの重要な違いは、前者が良いレポートを作成することに力点を置いているのに対し、Clariはもっとよく売れる営業活動の実現に集中していることだ。

この違いは大きい。Clariでは情報が、ユーザがそれを必要としているまさにそのときに提供されるが、他社のアプリでは情報分析が営業が会社に帰ってデスクに向かったときに行われる。まったく別人が情報分析を行うこともある。

Byrneはこう語る: “前にいた会社では、営業がものすごくやり辛かった。CRMも使い辛かった。個別ばらばらのアプリケーションがたくさんあり、また仕事のやり方にも、至る所に謎めいた“黒魔術”があった。しかし、営業からこれらの苦痛を取り除いてあげることが、われわれの機会だと感じた。しかもBYODというトレンドとモバイルによって、その機会を開拓する絶好の環境が企業内に生まれていた”。

Clariには、効果的かつ効率的な営業活動を支えるための、重要な機能がいくつかある。

まず、営業データやCRMのデータを分析してデータマイニングを行うクラウドサービスがある。今の企業が使っている主なCRMや、そのほかの主要アプリケーションのデータがすべて、マイニングの対象になる。それらは、Salesforce、Microsoft Sharepoint、Microsoft Exchange、Box、Dropbox、LinkedIn、Gmail、ニュース、そしてTwitterだ。

“Deal assistant”(営業活動アシスタント)は営業のためのパーソナルアシスタントで、コンピュータのサマンサのように出力は声、そしてユーザからの入力も音声だ。

“CRM accelerators”(CRMアクセラレータ)という、プッシュ通知を利用する機能は、タイミングが重要な、つまり今伝えておいた方が(見ておいた方が)良い、と思われる情報やアドバイスなどを、営業のモバイルに送る。その中には、今進捗中のほかの営業活動からの情報もある。

“deal progression dashboard”(営業活動進捗ダッシュボード)は、営業の部屋によく置かれているホワイトボードの電子版で、クラウドや重要なリンクから豊富な情報が配達される。

これらの機能のデモが、ここにある

そして、Clariの着眼点は、以下のようなところにある:

・ビッグデータ分析の効能をデータサイエンティストと呼ばれる専門家のものから、営業というエンドユーザのものにすること。

・スタートアップが、疑いの目ではなく、期待と好奇心の目で見られるようになったという、時流に乗ること(大企業からもバカにされないようになった)。

・有名企業数社を顧客として確保したあとで、ステルスを脱すること(その方が今後の営業がやりやすい)。

(Clariの営業も、確実に、Clariを利用しているのだろう。)

・セールストークには、顧客/見込み客が前のめりになって関心を示す、実際の体験談経験談を必ずまじえること。

Sequoiaが今回Clariへの投資に踏み切ったのは、Byrneという人物を高く評価しているためだ。Clariの前には、長年Clearwellの役員(同社はその後Symantecが買収)。Clearwellは、ビッグデータ分析の実用化におけるClariの先輩企業でもある。その前はTimestockのファウンダ…同社はその後Wily、さらにComputer Associatesが買収した。

Clariのステルス期の顧客に有名企業が多いのも、やはりByrneの名声と信用のせいだ。なお今回の投資で、SequoiaのパートナーAaref HilalyがClariの取締役会に加わる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google、スヌーズボタンなど、Gmailの新機能をテスト中

大事なメールがやってきたとしよう。すべてを差し置いて処理しなければならないという緊急性はないが、ともかく返事はした方が良いというレベルの重要度だ。しかしそういうメールに直ちに対処できるとは限らない。「明日になってから処理しよう」と置いておくケースはよくあるはずだ。

だがメールは次々にやってきて、返信しようと思っていたメールは受信箱のずっと下の方に移動してしまう。目につかなくなってしまったメールのことをつい忘れてしまう。そんな経験は誰にでもあるのではないかと思う。

2013年1月にスタートして、先日Dropboxに買収されたMailboxが対処しようとしたものもこれだった。目覚ましにある「スヌーズ」風の機能を備えることで、指定したメールを再度受信箱のトップに表示するというものだった。

どうやら、Googleもこのスヌーズ機能に興味を示しているようなのだ。

Geek.comの記事によれば、GoogleはGmailにてスヌーズ機能を含む各種新機能をテスト中だとのことだ。

記事によると、スヌーズ以外にも次のような機能をテスト中だとのこと。

  • 現在の「ソーシャル」「プロモーション」「新着」などに加え「Travel」や「Purchase」(注文確認メールや請求金額通知などをまとめたもの)、そして「Finance」(銀行取引関連のもの)などのタブ
  • メールのピン止め機能。ピン止めを解除するまで、受信箱の一番上に表示され続けることとなる(上のスクリーンショットでも、メールの横に押しピンのアイコンが表示されている)。

目覚ましのスヌーズ同様、スヌーズボタンはいったん既読として処理して後にまた未読として表示されるようになる。ピン止めの方は起きるまでベルを鳴らし続けるようなものだと言えようか。頻繁に参照するメールなどをピン止めしておくという使い方も考えられる。

Mailboxが買収されたことからもわかるように、こうした機能は利用者にとって役立つものだ。役立つものであったからこそ、大手がMailbox類似の機能を実装し始めるのは時間の問題だったとも言えるのだろう。

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(翻訳:Maeda, H


LINEが4億ユーザー突破、4カ月で1億増、アメリカでも1000万に

無料通話・チャットができるメッセージアプリ「LINE」の登録ユーザー数が4月1日、世界で4億人を突破した。LINEは2011年6月にサービスを開始し、2013年1月に1億人、7月に2億人、11月に3億人を突破。それ以降、海外の主要市場である東南アジアやスペインなどで利用が拡大し、1日最大で約170万人のユーザー登録を記録したという。今年に入ってからはアメリカやメキシコ、韓国、マレーシアでも1000万人を突破し、3億ユーザー突破から4カ月で4億人に到達した。日本国内のユーザー数は5000万人となっている。

LINEが4月2日に発表した数字によると、2014年に送受信された1日のトーク(メッセージ)数は100億件、同じくスタンプの送受信数は18億件、通話回数は1200万件以上と、過去最大値を記録。ユーザー数の増加に伴いコミュニケーション量も増加しているのだという。LINEは年内に世界5億ユーザーを目標に掲げている。

世界市場でLINEのライバルとなるWhatsAppは、月間アクティブユーザー(MAU)が4億5000万人以上と言われる。一方、LINEは「日本や台湾、タイの3カ国でのMAU率は70〜80%」とコメントするにとどまり、世界でのMAUは明らかにしていない。

ちなみに、WhatsAppはFacebookによる買収が報じられた際、ユーザー数が急増してサーバーが210分間にわたってダウン。この直後の24時間でLINEは、欧米で新たに210万ユーザーを獲得する“特需”が発生している。


モバイルは2014年もアプリ利用が増えてWebは減少, 広告ではGoogleの一人勝ち

今日(米国時間4/1)リリースされたFlurryの調査レポートによると、スマートフォン上のネイティブアプリの利用は成長が依然続いており、それと対照的にモバイルからのWebの利用は減少傾向にある。この調査報告によると、2014年3月現在では、ユーザは一日平均2時間42分をモバイルデバイスに捧げている。これは、1年前に比べて4分の増加だ。その2時間42分のうち、2時間19分がアプリの利用で、モバイルWebの利用は、全モバイル時間のわずか14%、22分でしかない。2013年には、これが20%だった。FlurryのCEO Simon Khalafによると、今やモバイルブラウザはアプリの海を泳ぐアプリケーションの一つにすぎないものになった。

Flurryは、全世界13億台のデバイス上にインストールされている45万あまりのモバイルアプリケーションからデータを集め、さらにモバイルブラウザの利用に関してはcomScoreのデータを利用している。またブラウザの利用の分布については、 NetMarketShareを参照している。つまり、互いに整合性が保証されない複数のデータソースを利用していることに、ご留意されたい。

 

アプリをカテゴリ別に見ると、最人気のカテゴリは昨年と変わらずゲームで、モバイルデバイス(iOSとAndroid)上で費やされる時間の32%がゲームにあてられている(この数値は前年と同じ)。ゲームに次ぐ次位は、カテゴリではなく単独のアプリで、Facebookの17%である(これも前年とほぼ変わらない)。

ただしFacebookの時間占有率(Instagramを含む)は、2013年は18%だったから、今年は微減である。FacebookがWhatsAppを買収するなど、このところモバイルに力を入れているのも、依然ダントツではありながら、モバイル上の競争の厳しさを十分に自覚しているからだ。

Facebookの17%にTwitterの1.5%とソーシャルメッセージングアプリ全般の9.5%を足すと28%になり、これらを“モバイルデバイスのソーシャルな利用”と呼ぶなら、2013年の24%にくらべてかなりの増加だ。増加の中でのFacebookの微減が暗示している光景は、メッセージングをベースとする小規模でプライベートな共有の人気拡大だ。

昨年までのデータに個別名として登場しないYouTubeが、今回は4%の時間シェアを獲得している。しかしYouTubeを含むエンタテイメント全体の時間シェアは、昨年も今年も8%で変わらない。対して生産性アプリは、2%から4%へと伸びている。

なお、モバイル上では、GoogleとFacebookを合わせた二巨人の合衆国消費者の時間シェアは25%弱、またcomScoreのデータではインターネットの上位10社の時間シェアの合計は40%弱である。

Khalafはこう言う: “GoogleもFacebookもこのところモバイルに大きく注力しているが、新規参入がコンスタントに激しい分野なので、時間市場がこの二社に支配されていく傾向は見られない”。新規参入のうちでとくに人気が高いのはPinterest、Snapchat、WhatsApp、Waze、Spotifyなどだが、このうちWhatsAppはFacebookが、WazeはGoogleが買収した。これらのアプリはいずれも、モバイルの時間シェア1~2%を握っている。

2013年から2014年にかけてシェアが減ったアプリの中で、それがもっとも顕著なのがSafariで、12%から5%へと落ち込んでいる。GoogleでもAppleでもないブラウザは4%から2%へ減少。ブラウザ以外では、“その他”(Other)のカテゴリが6%から3%へ落ちている。ただしこのカテゴリは雑多なアプリを含んでいるから、カテゴリとしての意味はあまりない。

ネイティブアプリで過ごす時間2時間19分(139分)は、昨年に比べて12分(9.5%)の増である。この伸び率は、過去5年に比べるとややゆるやかで、人びとがモバイルのアプリとデバイスに捧げる貴重な人生の時間の量は、今後それほど増えないのかもしれない。

また、Flurryが参照しているeMarketerのデータによると、モバイル広告全体の収入(広告費収入)の17.5%をFacebookが稼いでいる。この比率は、上述の時間シェアとほぼ同じ値だ。一方、YouTubeを含むGoogleは49.3%を稼ぎ、時間シェアより相当に大きい。GoogleとFacebook以外のアプリは全体で65.3%の時間シェアを占めるが、広告収入における彼らのシェアは32%にすぎない。

“ゲームやそのほかのアプリにはまだまだ今後、広告で稼げる機会がある”、とKhalafは言っている。

〔訳注: このような消費者行動に関する数値的量的調査データは、“平均値”にはあまり意味がない。なぜなら、行動の差異や格差が極端に大きい場合が多いからである(たとえば超長時間ゲームをする少数者が全体の平均値を相当上へ引っ張ったりする)。むしろ、マーケターなどが参考にすべき値は、メジアンや最宥値(値域)(ボリュームゾーン)だ。〕

画像: Shutterstock/PureSolution

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Androidのカメラアプリがアップデート–背景をぼかす, サードパーティ製フィルタのサポートなど

Engadgetの最新の記事によると、GoogleはAndroidスマートフォンのカメラアプリの改良に取り組んでいる。それはユーザインタフェイスの全体的なオーバホールに加えて、ポートレート写真で背景をぼかしたり、PanoramaやPhoto Sphere撮影の改良も含まれる。

このアップデートは、アプリ単体のみであり、Android OSの新たなアップデートにはならないようだ。サードパーティ製フィルタのサポートも加わるので、デベロッパが作った特殊なエフェクトをユーザがダウンロードして使う、ということもありえる。HTCでは今現在すでに、Oneのカメラアプリで、カスタムフィルタの利用ができる。しかしこれからは、Google Playでさまざまなフィルタエフェクトをダウンロードできるようになるのだろう。

背景のフォーカスを変えられる機能は、NokiaのRefocusアプリやHTC Oneのカメラ機能に似ているが、Googleのはカメラのハードウェアを特定しない。どっちが良いか、見るのが楽しみだ。ただし最近の画像処理ソフトウェアの進歩はすごいから、ハードウェアに依存しない方法でもあなどれない。PanoramaとPhoto Sphereの改良では、画像の解像度がより精細になる、とEngadgetの記事は言っている。デスクトップの大型画面で見ても遜色ない、ということだろうか。

Googleは最近、Google+とモバイルの両方で画像技術に力を入れている。今回の、Androidの内蔵カメラの機能強化は、まだやり残していたことの一部だろう。これで、Androidスマートフォンで撮る写真がさらに良くなることを期待したい。

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Roamerで海外旅行時の通話を安上がりに

一か月前、スペインのバルセロナにいたとき、Roamerのファウンダの一人に会った。この巧妙なSIMハッキングアプリを使うと、世界中で今の自分の電話番号を使えるようになる。同社は12月に30万ユーロを調達し、今はAngel Co-fundとイギリスのエンジェルたちからの100万ユーロのラウンドを完了しようとしている。

Roamerのアプリを使うと、世界のどこからでも、より安く電話ができる。これから海外へ行く、というとき、Roamerに自分の母国での電話番号を教え、そして国際SIMカードを買う。すると、自分の母国番号にかかってきた電話は、今いる国の番号に転送され、母国にいるときと同じように通話できる。通話料金はその国の国内通話の料金となり、途方もないローミング料金を払わずにすむ。

ファウンダのSimon RabinとPetr AntropovとNick Ustinovの三名はいずれもヨーロッパの通信系スタートアップ出身で、Rabinかつて、最初のモバイルチェックアウトアプリTxt2Buyを作ったことがある。Ustinovは、ラトビアの初の大型出口とのちに呼ばれることになるinbox.lvを創業した。

このアイデアは、かなり強力だ。いくつかの巧妙なハックによって、ローミング料金がかからないようにする。外国にいるヨーロッパ人にとって、とくに便利だ。同社は今、合衆国向けのバージョンを開発中で、滞在国のカードを使わずにすむためのSIMも近く発売する。今のところユーザ数は約3000で、これまでに25万分(4000時間あまり)の通話を処理した。

同社の目標は、旅立つ前にSIMカードを送ってくるだけのHolidayPhoneのような企業をディスラプトすることだ。通話がその国のSIMに回されるだけだから、どこにいても家族や恋人などと長電話を楽しめる。

ローミング料金は頭痛のタネだが、このアプリには頭痛があまりない。小さいけどおもしろいスタートアップだし、もちろん、そのアイデアもおもしろい。

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レビュー:最新のHTC One (M8)はこれまでで最高のAndroidスマートフォンだ

Androidスマートフォンの新たなベスト機種候補が台湾から登場した。HTC One (M8)だ。スマートな金属製ユニボディは現行HTC One(後付けでM7と命名)を踏襲しているが、ソフトウェアには大幅な改良が加えられている。次のスマートフォン購入候補として検討するに値するモデルだ。

ビデオ・レビュー


基本スペック

  • 5.0インチ、1080pディスプレイ
  • 2.3GHz Qualcomm Snapdragon 801 クオドコア・プロセッサー
  • 2GB RAM、32GBストレージ
  • MicroSD拡張可能
  • 5MPフロントカメラ、HTC UltraPixelリアカメラ
  • 802.11ac, Bluetooth 4.0
  • キャリヤなしメーカー希望小売価格649ドル、キャリヤ2年契約249.99ドル
  • 製品情報ページ

良い点

  • 全Androidスマートフォン中、ベストのデザイン
  • スクリーンは実用最大サイズ

問題点

  • タッチに誤反応することがある
  • 新しいモーション・ローンチ機能が誤アンロックすることがある

デザイン

HTC One (M8)’の最良の部分はまずそのデザインだ。どれもこれも驚くほど似かよったプラスチック製の箱ばかりのAndroidスマートフォン中でHTC Oneは際立った個性を発揮している。AndroidよりAppleのデザイン領域に近づいているといっていいだろう。といってiPhoneのコピーにも陥っていない。

私がテストしたモデルは新しいガンメタル・グレイ仕上げで、スムーズだが滑りやすくはなく、力強い印象を与える。

M8はM7よりかなり大きいが、角の丸みを大きく取るなどの配慮により、ポケットへの出し入れは楽だ。手にした感じも悪くない。M7の裏に描かれていたBeats Audioのロゴがなくなったのと合わせ、M8は最良のAndroidスマートフォン・デザインになっている。

機能

標準のAndroid KitKat 4.4′では左いっぱいにスワイプしてGoogle Nowが表示されるが、One (M8)ではBlinkFeedが表示される。このニュースフィードは邪魔になるかと思ったが、このおかげで以前よりずっと頻繁に各種のソーシャルニュースを見るようになった。Flipboard風のタイル型のプレビューにはFacebook、Twitterなどのソーシャルメディアに加えて暇つぶしに好適なニュースや雑誌が並ぶ。

One (M8)のモーション・ジェスチャー機能は良い点もあるが不満もある。スリープ、復帰などこれまでハードウェア・ボタンで操作されていた機能が、上にスワイプでアンロック、ダブルタップでロック画面表示などジェスチャー操作に変わった。これは便利であるものの、ポケットから出し入れするときに誤作動させることがある。

カメラも大きな改良点の一つだ。二つのカメラを組み合わせたDuo Cameraツイン画像センサーのおかげで’、背景と前景を別々に処理したり、画面の異なる部分に異なるフィルタを適用したりできる。また撮影後に焦点をあわせる箇所を変更することもできるようになった。

これはこれでなかなかおもしろい機能だがこのデバイスに決定的な優位性をもたらすほどではない。またこのリアカメラはさほど解像度が高くない(4メガピクセルのカメラ2台のイメージを合成している)。HTCは「いたずらな画素数レースに加わるつもりはない」としている。ソーシャル・メディアに写真をアップする程度の使い方なら十分だろう。

パフォーマンス

HTCはベンチマークの数字をよく見せかけようとトリックを使っているという批判があるのは知っているが、私自身はベンチマークの数字などには全く興味がない。重要なのは実際のアプリの使用感やウェブサイトを訪問したときの反応だ。

そうした現実のパフォーマンスについていえば、One (M8)はあらゆるAndroidデバイスの中で間違いなくトップクラスだ。 複雑なアプリも画像を大量に含んだページのレンダリングもまったく問題なくこなす。アニメーションもスムーズだし、 HDのビデオ再生も美しい。一般のスマートフォン・ユーザーにとってパフォーマンスで不満を感じるような部分はない。

One (M8)のオーディオはHTC’お得意のBoomSoundで、これもスマートフォン内蔵スピーカー・スピーカーとは思えない音質だ。私はデスクの上にOneを置いて仕事をしながらlNetflixで映画を見たりしたが、オーディオもビデオも驚くほど快適だ。

通話音質ももちろん優れている。付属のイアフォンはiPhoneの付属品より音が良い。WiFiのパフォーマンスも優れており、特に私が自宅で使っている802.11ac接続は高速で、Macfor Wi-Fiとほぼ同じくらいの速度が出た。

ディスプレイ

HTC One (M8)のスクリーンは 5インチ、1920 x 1080で、解像度は441ppiだ。このディスプレイは圧倒的にすばらしい。HTCのスクリーンはカラーバランス、コントラストなどが私の好みに合っているということもある。色調はわずかに寒色系で文字の表示は驚くほどくっきり鮮明だ。

ビデオ再生も1080pのフルHDで非常に快適だ。通勤時間にビデオ見るには最適のデバイスだろう。ただスクリーンがデバイスの表面いっぱいになっているデザインは片手保持の場合に少々具合が悪い。反対側のタッチポイントに指を伸ばそうとすると手の平が画面に触れてしまい、誤動作を引き起こすことがあった。

バッテリー

HTC One (M8)には非常に洗練された省電力モードが装備されており、必要に応じてこまめにサービスをオン、オフする。Extreme PowerSaving Modeは普段は必要最小限の機能のみ作動させ、大幅にバッテリー駆動時間を伸ばしている。しかしこの特別賞電力モードを使わなくてもOne(M8)のバッテリーは十分強力だ。

ドットビュー・ケース

HTC One (M8)と同時に発表されたユニークなアクセサリーがこのドットビュー・ケースだ。ゴムのケースに穴が開けてあり、保護ケースとして役立つと同時にこの穴を通して着信通知や時刻、天気予報などがドットマトリックス式に文字や絵が表示される。

これは面白いアイディアで実際に役立つが、このカバーを外して使う場合、片手ではうまく操作できないのが難点だ。

結論

HTC One (M8)は現在、私のお気に入りのスマートフォンだ。これまではNexus 5とHTC Oneがベストだと考えてきたが、今ではOne(M8)がベストだと考えている。まずスクリーンが優秀だ。デザインもいい。Androidスマートフォンはそれぞれに機能やアプリの豊富さを誇ることはできても、デザインがどれもこれも似たり寄ったりで個性がなかった。これだけの洗練されたデザインを実現したHTCの努力に大いに敬意を表したい。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


人は「いいね!」だけのために行動するか

人が賛同を切望していることは、誰でも知っている。世間一般の考えでは、「いいね!」や「お気に入り」という形でデジタルな確証を得たがるのは、それが人々を感動させ、自分のソーシャルなステータスを上げた証であるからだ。しかし、匿名アプリ、例えばSecretが示すところによると、人はその賛同に自分たちの名前が付加されているかどうかを必ずしも気にしない。では、なぜ人はそんな「いいね!」だけのために行動するのか。

人間は集団的動物であることを深く刻まれているために、たとえ自分の名前や誉めてくれた人の名前が隠されていても、いかなる外部からの賛同でも喜んで受け入れるからだろうか。

人は匿名サービスのユーザー仲間からコミュニティー意識を感じ、互いに賛同しあうことによってそれが強化されていくのだろうか。

人は、実名「いいね!」に対するパブロフ的反応とそれが自分のステータスを高めるという仮定を身につけた結果、正体不明の匿名の賛同からも、プラシボ的満足を得てしまうのか。

あるいは、モバイル時代はわれわれを、ポケットから聞こえるあの邪魔な騒音を切望させる人間にしまったのか。われわれは、それらの通知が与える生活の束の間の休息が欲しいだけなのか。

“We fear rejection / prize attention / crave affection / dream, dream, dream of perfection”
【日本語版注:上のSpotifyプレーヤーは日本では再生不可】

ともあれ、いいね!に対する欲望は麻薬的だ、麻薬と同様、満足を得るための服用量は多くなり続けるか、ユニークなものが必要になる。

しかし、匿名の賛同がわれわれを満足させ続けられるかどうかは不明だ。それぞれのいいね!は他と区別がつかない。くれたのが最大の親友であれ、遠い知り合いであれ、赤の他人であれ、匿名いいね!からはメタデータの差異がはぎ取られている。それは単なる数字や、一般的なプッシュ通知や、説得力のない「誰かがあなたの秘密にいいね!と言っています」メッセージへと変換される。それは、もはや自分に何かをしてくれるとは言えない。

はじめはスリルを与えてくれたが、時間と共に私の理性的脳みそが作動し始めててこう尋ねた:「何でこんなもの気にするの?」

むなしい時や孤独な時、匿名いいね!はその穴を塞ぎ安らぎを与えてくれる。しかし、私が確固たる自分と自尊心を持ち、自分自身で安心を感じられる時、外的検証は必要ない。道化師を演じて人々の喜ばせる必要はない。考えを持ち、それを自分の中にしまっておくことで満足できる。

ここに、匿名サービスの大きな課題がある。 特定の友達を喜ばせたことがわかった時にスパークする感情電流のアークなしに、匿名サービスはわれわれを再来させるだけのパワーを提供できるのだろうか。

Secretは、コンテキストによって同アプリの重要性が高まることを発見した。「100メートル以内」や「0.5マイル以遠」にいる誰かのSecretを見ることは、「カリフォルニア州サンフランシスコ」と書かれた投稿より興味をそそられる。このコンテキストが、Secretの「匿名」モデルを支えている。他にも匿名の賛同をもっと楽しくする似たようなコンテキストが見つかるかもしれない。

匿名サービスは、われわれが「いいね!」を欲しい時に自発的に投稿するコンテンツに頼っている。もし彼らが、こうした賛同の証を特別なものにし続けることができなければ、誰も見向かなくなるもしれない。

[Image Credit: IHeartTheStreetArtAsuf Hanuka]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


すべてのクラウドストレージアカウントを一本化してワンドライブのようにアクセスできるCloudGOO

CloudGOOは、最新のAndroidアプリで、その名前はアホみたいだけど、あなたの複数のクラウドストレージサービスのアカウントをすべてまとめて、一つの大きなドライブの仮象を作ってくれる。つまりこのアプリは、複数のクラウドドライブのアカウントを単一のモバイルインタフェイスの下(もと)へ集積し、写真、ビデオ、音楽、ドキュメントなどのアップロード/ダウンロードを、まるで一つのドライブへ/からであるかのように行う。

ほんの数日前にローンチしたこのサービスは、ベルリンに住むデベロッパJared Prestonの作で、彼はこれまで、MicrosoftでWindows Liveを担当、その後、Deutsche Telekomでも仕事をした。

彼の説明によると、Jolicloudなど、そのほかのサービスと違う点は、ユーザのWebサービスを一つの屋根の下に集めて、その一つのインタフェイスの中で、あっちのドライブ、こっちのメディアスペースとユーザをナビゲートさせるのではなく、CloudGOOは、欲しいものがどこにあるかを、ユーザに意識させない。たった一つのドライブを相手にしているような、仮象をユーザに与えるのだ。

Prestonは曰く、“その仮象的な単一ドライブの下に、実際にGoogle DriveとかDropboxなどなどがある。それらの実サービスは、いくつ置いてもよい。アップロードするときは、CloudGOOが勝手に空きスペースを見つけてそこに割り当てる。どこにアップロードされたかなんて、ユーザは気にする必要がない。単純に、その単一のドライブを利用するだけだ”。

このアプリが現在サポートしているクラウドストレージサービスは、Google Drive、OneDrive(元SkyDrive)、Dropbox、Box、SugarSync、そしてAmazonのCloud Driveだ。最初にそれらのアカウントをアプリに教えてやると、それらの契約量と実際の残りスペースの量をアプリが逆に教えてくれる。また、バックアップしたいファイルタイプや、その際にWiFiだけを使う、などをアプリに対して指定する。

アップロード先の決定をCloudGOOにまかせると、上述のようにアプリ自身がストレージスペースの利用を最適化する。あるいは逆に、ファイルタイプ別にアップロード先をユーザが指定してもよい。

このアプリから直接、アイコンをタップして写真や音楽、ビデオ、ドキュメントなどにアクセスできる。またソーシャルサービスやメールで共有したり、それらのファイルをほかのクラウドストレージのアカウントにコピーすることもできる。

オフラインのアクセスもできるが、そのためのキャッシュのサイズはユーザが指定しておく。

CloudGOOは今、Google Playから有料でダウンロードできる。iOSバージョンはAppleの承認待ちだそうだ。

このアプリは、ストレージサービスが入門ユーザ用に無料で提供している容量も、仮象のワンドライブへ取り入れる。それは、Google Driveなら今のところ15GB、Dropboxは2GBからスタートして、友だちなどを新規ユーザとして紹介すると最大16GBまで増える。私もどさくさでついでに。:-P

これまでは、無料アカウントの容量では足りないから有料に鞍替えしていたのだが、こうやって無料を寄せ集めて大容量を作れる。また私などは、ありとあらゆるサービスのユーザになってしまい、ついに、どのファイルがどこにあるか分からなくなってしまうのだが、そんなユーザにも、この仮象ワンドライブ主義はありがたい。CloudGOOは、そう、名前は良くないけど、99セント払ってダウンロードする価値は十分にある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


日本、緊急速報メールにて「弾道ミサイル」情報の配信を開始

「弾道ミサイル接近中。直ちにシェルターに退避を」などという緊急メールほどに恐ろしいものはあるだろうか。

日本の総務省消防庁は3月28日、同庁の運用する緊急速報メール(アメリカにおけるAMBERアラートのようなものだと思えば良いだろう)にて、携帯電話に向けて弾道ミサイルやテロ関連情報を通知することにした旨、アナウンスを行った。最初の開発目的は緊急地震速報および津波警報を送るということだった。

緊急メッセージは発生する危険の対象となる地域だ。但し、対象となる人は日本の3大モバイルネットワークであるNTT Docomo、Softbank、あるいはKDDIの利用者に限られる。

しかしそうは言っても日本ではこの3つのキャリアにて1億1500万の契約数となっていて、これはすなわち日本人口の90%程度をカバーする計算になる(訳注:契約数については1億3000万超というデータもあるようです)。携帯電話を利用していない人に対しては、従来型の伝達手段(スピーカーやサイレン)を通じても警告を発することになっている。

[Source: 消防庁報道資料(PDF) via The Verge]

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(翻訳:Maeda, H


モバイルアプリの応答性が速いのはカナダと日本, よくクラッシュするのはゲームアプリ–Crittercismの調査より

アプリケーションが成功するためには、ユーザの心をとらえるデザイン、マーケティング、そして強力なユーザ開拓戦略が必要だ。しかしアプリの信頼性は、デベロッパがコントロールできない要素に依存している場合が多い、とCrittercism最新レポートは告げている。

Crittercismはアプリのパフォーマンス管理やエラー監視システムを作っている企業だが、アプリのパフォーマンスやクラッシュレートは、そのアプリが使用しているクラウドサービスや、各地のネットワークキャリアののクォリティに大きく左右されることを見出した。

アプリが十分な競争力を持つためには、ユーザのリクエストに1秒以内で応答することと、クラッシュレートが全稼動時間の1%未満でなければならない。しかしCrittercismのレポートMobile Experience Benchmarkによると、アプリの47%がクラッシュレート1%を超えており、32%は2%を超えている。

このレポートのベースとなっているCrittercismの標本数は、リアルタイムで調べたリクエストが毎秒3万、モバイルユーザ数はのべ10億である。そして得られた結果を、クラウドサービス別、オペレーティングシステム別、地域別に分類している。ただしCrittercismのの顧客はおおむね、自分が使うアプリのパフォーマンスの最適化に熱心に取り組むタイプだ。

CrittercismのCTO Rob Kwokは次のように語る: “モバイルアプリのパフォーマンスに影響を与える要因は、あまりにも多すぎる。ウェアラブルのような新しいモバイルが普及すると、ユーザに高品質な体験を安定的に提供することがますます困難になり、アプリのパフォーマンス管理のためには、個々の阻害要因に応じたカスタムメイドのソリューションが必要になる”。

下図に見るように、クラッシュレートがいちばん高いカテゴリはゲームで、4.4%にもなる。次に高いのがメディア関連の1,8%(写真、ビデオなど)だ。この二つのカテゴリは、グラフィクスの多いことが共通している。一方、クラッシュレートがいちばん低いのはeコマースで、0.4%だ。

地域別国別のアプリパフォーマンス

アプリのパフォーマンスは、国による、あるいは地域による違いが大きい。下図のように、合衆国を1とした場合の相対値では、カナダと日本のレスポンスタイムが最速だ。中国、オーストラリア、そしてヨーロッパもまあまあである。〔値が少ないほど速い。〕

中東、東南アジア、アフリカなどの新興市場は平均レスポンスタイムが遅いが、とりわけインドは合衆国の倍を超えている。

“キャリアの伝送クォリティにも地域差がある”、とレポートは述べている。“アプリのオーナーは、CDNの利用やデータセンターの分散化など、アプリとアーキテクチャの最適化を図り、レスポンスタイムの地域差に対応すべきである”、ということだ。

クラウドサービスの不安定性

Crittercismによると、今では一つのアプリが平均で6つのクラウドサービスに依存している。たとえばログインはFacebookに、ストレージはAmazon Web Servicesに、アクセス分析はFlurryに、といった具合だ。

これらのクラウドサービスが、アプリのパフォーマンスを大きく左右する。レスポンスタイムが長かったり、エラーレート(つながるまで何度呼び出すか)が高いと、それによってアプリそのもののパフォーマンスが落ちる。Crittercismのデータでレスポンスタイムがとくに長いのは、Flurry(750ミリ秒)、Facebook(669ミリ秒)、Twitter(574ミリ秒)の三つだ。これらに対して、Google Analytics(237ミリ秒)やCloudfront(328ミリ秒)、Admob(389ミリ秒)はレスポンスタイムが短い。

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AndroidとiOSのレスポンスタイム

Androidの各バージョンの中で、クラッシュレートはGingerbreadがもっとも高くて1.7%だ。Gingerbreadは今、三番目に多く使われているバージョンだが、そのクラッシュレートは最新バージョンのKitKatや、その前のIce Cream SandwichとJelly Beanの倍以上だ(下図)。

  1. Android 1.0
  2. Android 1.1
  3. Android 1.5 Cupcake
  4. Android 1.6 Donut
  5. Android 2.0/2.1 Eclair
  6. Android 2.2 Froyo
  7. Android 2.3 Gingerbread
  8. Android 3.x Honeycomb
  9. Android 4.0 Ice Cream Sandwich
  10. Android 4.1/4.2/4.3 Jelly Bean
  11. Android 4.4 KitKat

一方メーカー別機種別では、いちばんクラッシュしにくいAndroidスマホはSamsung Galaxy S4である。S3も、それに次ぐ。

iOSのバージョンでは、iOS 7.1がもっとも安定していて、クラッシュレートは1.6%だ。対してiOS 7.0は2.1%、iOS 6は2.5%である。機種別ではiPhone 5のクラッシュレートが最低で、iPhone 5sよりも15%少ない。

またiOSもAndroidも、スマートフォンの方がタブレットよりも安定性が良いと言える。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Facebook、「あとで読む」機能を実装する「Save」ボタンを(再び)テスト中

かつて新聞が果たしてきた役割を担いたいと、Facebookはさまざまな作戦を展開中だ。複数のニュースフィードもそのひとつだし、スタンドアロンのPaperアプリケーションもそうだ。Paper app, 人気の話題(Trending)の提供も、もちろんその一環であるといえる。しかし、流れる情報が増えてきたなか、いつでもやっていることを中断してFacebookに時間を割くということができるわけでもない。Facebookはその点にも対応しようと、どうやら「あとで読む」ための「Save」ボタンをテスト中であるようだ。さまざまなニュースフィードを「Save」しておいて、あとでまとめて読めるようになる。

この話題で思い起こされるのは、2年ほど前に行われたSpoolに対する人材目的の買収(acqui-hire)だ。Spoolは記事やビデオなどをキャッシュしておいて、あとで時間のできたときに閲覧することを可能にする「あとで読む」用アプリケーションだった。飛行機の中など、インターネットに接続していなくてもコンテンツを閲覧することができた。買収から少しして、モバイルアプリケーション上で自前の「Save」ボタンをテストしていたが、結局は採用されずに終わってしまった。MyTechSkoolによると、2013年11月にも実験が行われたようだが、このときもまた、正式版に採用されることはなかった。

そしてこの度、アントレプレナーのDan Birdwhistell氏より、「Save」ボタンがテスト中であるスクリーンショットが送られてきた。Facebookとしてはまだあまり公にしたい機能ではないようで、コメントを求めた所では「私たちは常に新しい機能をいろいろとテストしているのです。今のところとくにお伝えすることはありません」というお決まりの文言が返ってきただけだった。

しかしテスト中の「Save」ボタンについては動作の様子もキャプチャされているので紹介しておこう。外部リンクのプレビューウィンドウの下、「Like」ボタンの右上に「Save」ボタンがある。クリックすると記事はタイムライン中の「Saved」セクションに保存される。「Saved」セクションへのリンクは左側のナビゲーションバーに表示されるようになる。「Saved」セクションにジャンプすればヘッドライン、リンク、サムネール画像、オリジナルの投稿者名、およびシェアボタンが表示される。

「Save」ボタンを実装することで、Facebookはステータスアップデートや写真投稿以外の面での魅力を大きくすることを狙っている。友だち間でのリアルタイムフィードに加え、さまざまなニュースなども効率的なスタイルで提供していきたいと考えているのだ。記事を保存しておけるようになれば、時間がなかったり、あるいはフィードを見て回っているのを邪魔されたくないようなときにも、気になる記事をそのまま放置せずに済むようになる。投稿記事からのリファラルトラフィックも増えることに繋がり、ニュース提供者としてもFacebookにコンテンツを流すことを、より重要視し始めることになるだろう。

Facebookが「Save」機能を実装すれば、ニュースフィードに力点を置いているTwitterとますます直接的に争っていくことになる。Twitterの方は、既にPocketInstapaper、あるいはSafari Reading Listなど、サードパーティー製の「あとで読む」アプリケーションに記事を送ることができるようになっている。Facebookに「Save」が実装されれば、Twitterでの「あとで読む」と同様の使い方ができるようになるわけだ。今のところは、「あとで読む」対象としたい記事があれば、別タブでコンテンツを開いて、そしてPocketのChrome拡張機能などを使って保存していた人も多いことだろう。ネイティブの「Save」ボタンが登場すれば、こうした手間も必要なくなるわけだ(Pocketの買収も自然な流れであるようには思えるが、世界中のゲーマーたちがOculusの買収に不満の声をあげているように、やはりいろんな利用者を刺激してしまうことにもなってしまうのだろう)。

「Save」ボタンを有効に機能させるためには、きちんと読んでもらうための仕組みも考える必要があるだろう。「Saved」へのナビゲーションメニューの追加も、もちろん一案ではある。しかしアピールが弱い気もする。おそらくはPaperこそが、保存記事のためのポータルとして有効に機能するものとなるのではないだろうか。Paper内に保存記事専用のセクションを設ければ、かなり有効に機能するのではないかと思う。ちなみにPaperでは記事をPocketやInstapaper、Reading ListやPinboardに飛ばせるようにはなっている。しかしオリジナルの「Save」ボタンの実装で、いろいろと新しい機能も考えられるようになってくるだろう。あるいはPaperを生み出したチームによって、他でも利用することのできる「あとで読む」用のアプリケーションの提供を始めるようなこともあるかもしれない。

「Save」機能はまだあくまでもテスト中のものだ。しかしFacebookが、利用者間のみならず社会との関わりも深め、その中で「井戸端」的機能を提供しようと考えるのであれば、コンテンツの「あとで読む」化を真剣に考えなければならないことは間違いないはずだ。

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(翻訳:Maeda, H


Microsoft、iPad版Officeを発表―マルチプラットフォームに舵を切る

今朝(米国時間3/27)、Microsoftはサンフランシスコでプレスイベントを開催し、Office for iPadを発表した。同時に、エンタープライズがWindows以外のプラットフォームでOfficeを管理するのを助けるためのさまざまなツールも公開された。

この動きは予期されたことではあったが、Microsoft社内でこれまで絶対の権威を誇っていたWindowsのヘゲモニーが失われつつあるという観測を裏付けるものだ。

イベントの終わりで、新CEOのサトヤ・ナデラはWindows環境に専念することと他のプラットフォームをサポートすることの「トレードオフ」について触れ、「それは実はトレードオフではない」と述べた。ナデラによれば他プラットフォームをサポートすることは「顧客がそれを要望しているという現実を認識することに過ぎない」という。

エンタープライズ・ユーザーの間にはすでにさまざまなプラットフォームが普及しており、それを無視する選択はMicrosoftにはあり得なくなっていた。Windowsだけが唯一のプラットフォームであるかのように振る舞うのは愚かなことだ。ナデラは「われわれはクロスプラットフォームにコミットする」と述べた。

これはMicrosoftの新しい市場観だ。もちろんWindowsがMicrosoftにとってこの上なく重要な柱であることに変わりはない。ナデラは近く開かれるBuildデベロッパー・カンファレンスで「Windows開発環境を大きく改善し、拡張する」と約束したが、これは当然だろう。

しかしMicrosoftはOS以外のアプリケーション・プロダクトについてはWindowsの殻に閉じこもることはしないという戦略を明白にした。この転換はしばらく前から始まっている。Microsoftは生産性ツールのOneNoteのMac版を発表し、OS Xで作動するMicrosoftアプリの数をさらに増やした。MicrosoftはWindows、OS X、Android、Windows Phone、iOSという5大OSのすべてに対してアプリを開発することになる。

つまりiPad版Officeの発表もこの一連の戦略転換の流れの重要な一段階として考える必要がある。

この点を強調するために、Microsoftが現在iOS向けにリリースしているアプリの一部を下にリストしてみた。

このマルチ・プラットフォーム戦略はビジネス的にどういう効果を持つのだろう? iPad上のOfficeアプリをクラウドのOffice 365に連携させることによって、MicrosoftはiOSデバイスをサポートすると同時にクラウド化をも一層推し進めることができる。OfficeのサポートはAppleにも利益になるが、同時に新たなビジネスであるOffice 365からの売上を増やす効果がある(この点については別途記事を準備中)。

全体として、MicrosoftはWindowsよりもあらゆるユーザー、あらゆるOSをサポートするクラウド化を優先する姿勢をはっきり打ち出したと見るべきだろう。これは「Windowsをあらゆる場所に」という従来のビジョンよりもずっとスケールの大きい考え方だ。

MicrosoftはWindowsの強化と同時にあらゆるプラットフォームのサポートという二正面作戦に乗り出した。MicrosoftのアプリケーションとサービスはもはやWindows世界に閉じ込められることがなくなる。Microsoftがクラウド・サービスから収益をあげようとするなら、あらゆるデバイスを使うあらゆるユーザーに売り込まねばならないのは当然だ。

画像 BY FLICKR USER John Karakatsanis UNDER CC BY 2.0 LICENSE (画像はトリミングされている)

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


タイムマシンの楽しみを感じさせてくれるTimehop、待望のAndroid版がついに登場

過去にFacebook、Instagram、Foursquare、そしてTwitterなどに投稿した記事や写真を、Timehopで楽しんでいるという人も多いことだろう。このTimehopについにAndroid版が登場した。

ご存じない方のために説明しておくと、Timehopは1年前や2年前、あるいはさらにその前の今日(同じ日)に、自分がいったいどのような投稿をしたのかを見せてくれるサービスだ。自分自身の投稿で振り返る「今日は何の日」風のアプリケーションだと言えばわかりやすいだろうか。

Timehopは昨年夏に、従来に引き続いてSpark Capitalの主導により300万ドルを追加調達しており、Android版の開発にはその資金も役立てられている。

iOS版の方はこれまでに100万回以上ダウンロードされており、エンゲージメント率も非常に高いアプリケーションとなっているそうだ。TimehopのファウンダーだるJonathan Wegenerによれば、40%の人が、毎日アプリケーションを起動しているらしい。ユーザー数の増加率などについての詳細は教えてもらえなかったが、アメリカのアプリケーションストアでは、Top 200内に位置している。

写真共有を目的とするソーシャルアプリケーションは数多くあるが、Timehopはそうしたものを活用しつつ、自分自身の過去を振り返るためのユニークで頭の良い方法を生み出したといえるのだろう。

スマートフォンの普及とともに、写真は印刷してアルバムにおさめ、家族や友人と何度も振り返ってみるというものではなくなりつつある。体験をリアルタイムでシェアして、そしてそのまま忘れ去られるものとなってきているのだ。

忘れ去るのはプリントしないからという理由だけではなく、非常に多くの写真を撮るようになったということも関係している。おかげで撮った写真をすべて記憶に残しておいたり、または何度も繰り返してみるという行為が非現実的なものともなってきているのだ。

実のところ、Instagramなどもこうした動きの中でこそ、人気を集めることになったアプリケーションだということもできよう。撮りっぱなしの写真をそのままそこらに投稿しておしまいにするのではなく、写真に適したフィルタを適用するなどすることで、写真に対する思い入れを強めているわけだ。

Timehopも「思い出」を大事にするわけだが、こちらはInstagramとは違ったアプローチをとっている。数年前のこの日に、自分がどこにいて何をしていたのか、いわゆるタイムトラベルを体験させることで、利用者のノスタルジーを満たそうとしているのだ。懐かしい友だちを思い出し、思い出のバカンスをついこの間のことのように感じつつパーティーやイベントを再体験したり、あるいは子供の成長を振り返ったりすることができる。

「作ったコンテンツというのは、時の流れの中で輝きを強めるものだと思うのです。年月を経るにつれ、撮影した写真への思いが大きくなるということもあるはずです」とWegenerは言っている。「多くの人が、ソーシャルメディア上に数年分の思い出を蓄積するにいたっています。そうした人が過去を味わい楽しむためのツールとして、Timehopを利用してくれればと思っているのです」。

Timehopの利用者は、今のところ高校や大学に通う女性が多いのだそうだ。しかしより幅広い層に利用されるAndroid版をリリースしたことで、利用者の年齢構成なども変わってくることになるのだろう。

アプリケーションは無料で、Google Playよりダウンロードできる。
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(翻訳:Maeda, H


スマートフォンでビデオ撮影もできるバクテリア観察可能なMicrobeScope顕微鏡

追加ハードウェアを使って、スマートフォンでできることを増やそうとするプロダクトは、いろいろなものが出ている。しかしそんな中でもスマートフォンを顕微鏡にしてしまうこのKickstarterプロジェクトは非常に面白いものと言えるのではなかろうか。微生物の動きをリアルタイムで録画することもできるし、簡単に画像や動画をソーシャルネットワークで共有できる(ひとりで楽しみたい人は、もちろんそうすれば良い)。顕微鏡写真をシェアするなんて、タイムライン上で人気者になることは確実なのではなかろうか。

このMicrobeScopeプロジェクトは終了までの日数をまだ20日以上残しながら、Kickstarterでの調達目標である1万ドルのほぼ5倍にあたる額を集めている(本稿訳出時現在)。MicrobeScopeのマウントを使ってiPhoneないしその他のスマートフォンを接続して、微細な生物などをムービーにおさめることができるのだ。

顕微鏡部本体は800倍の固定倍率となっていて、バクテリアなどサブミクロンレベルでの観察を行うことができる(スマートフォン側のズーム機能を使って、2000倍まで倍率をあげて、回折限界レベルの観察を行うこともできる)。

尚、顕微鏡は倒立型で、観察対象はそのまま上部に置く仕組みとなっている(プレパラートは使えない)。光源は内部にあり、単4電池で光らせるようになっている。

スライドグラスを使った観察ができないので、専門家による使用には適していない。しかしそもそもMicrobeScopeは、趣味で観察を行いたい人や、あるいは子供にミクロの世界を楽しんでもらいたいとして考えだされたプロダクトなので、プロ仕様でないのは欠点にはあたらない(ちなみに、昨年夏にもよりシンプルで、同時に性能的にも劣るIllumoscopeがKickstarterで資金調達を狙ったが、ゴールに到達することはできなかった)。

また、MicrobeScopeの開発者はスライドグラスを使うことのできるものの開発も考えているようだ。但し、もともとは「手軽」な顕微鏡環境の実現を目指しているのだとのこと。曰く「イマージョンオイルやスライド、厳格なピント合わせなどを廃しつつ、高倍率の世界を楽しんでもらいたいと考えているのです」とのことだ。

スライド化して何度も見たいというリクエストには、ビデオを撮影しておいてそれを観察することで対応したいという考えだ。とくにiPhone 5sではスローモーション撮影の機能があり、これにより動きの素早いバクテリアなどでも細かく観察することが可能であるとしている。

手に入れるにはいくら必要だろうか。数量限定で115ドルおよび125ドルというオプションが用意されていたが、これらはすべて限定数を越えてしまっている。現在の入手可能価格は135ドルだ。5月ないし6月からの出荷を予定しているとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H


Oculus買収の動機を探る―Facebookが買ったのは来るべきバーチャル世界だ

Facebookが拡張現実のハードウェア・メーカー、Oculus VRを買収するという意外な展開に驚きの声が上がっている。Oculusがこれほど早い時期に買収されたことに対する嫉妬の混じった反感から、Facebookがバーチャル・リアリティーを使っていったい何をするつもりなのかという不機嫌なコメントまで反応はさまざまだ。

しかし最初に確認しておかねばならないが、Facebookのニュースフィードがバーチャル空間に展開されるなどというのはあまりに近視眼的な考えだ。誰かがニュースフィードをOculusで表示する仕組みを作るかもしれないが、そんなことはFacebookのビジョンとは無関係だ。Facebookの最終目的はゲームへの利用ですらない。もちろんOculusをめぐる当初の動きはゲームが中心となるだろう。Oculusがゲームへの応用を考えないとしたらその方がおかしい。

しかし、いかに巨大な市場であるにせよ、ゲームは最終目的ではない。Oculus Riftを中心としたプラットフォームを作ろうとしているのだというのは正しいが、それでもビジョンの半分にすぎない。

Facebookが最初にスタートした当時、現在のコンピューティング環境はまだその片鱗すら見せていなかった。当時のFacebookのコンピューティング環境とはデスクトップ上のウェブ世界であり、Facebookはその世界でいかようにも自由に振る舞うことができた。

そこにモバイル化の波が押し寄せ、大混乱が始まった。当初Facebookは対応にもたついたものの、大慌てでiOS版、Android版の開発にとりかかり、数年でかなり良いものを作ることに成功した。しかしモバイル化の地殻変動に対応するにはスマートフォンやタブレット使いやすいアプリを作るだけでは十分ではないことが明らかとなってきた。この地殻変動を起こしているのはインターネットの巨人―Apple、Microsoft、Amazon、Google―であって、その中にはFacbookは入っていなかった。

Facebookがインターネットのメジャー・プレイヤーでありたいならば(マーク・ザッカーバーグはもちろんそう望んでいるだろう)、Facebookに欠けているのはユーザーに直接つながるチャンネルだった。

AppleにはiOS、GoogleにはAndroid、Amazonには独自にカスタマイズしたAndroidであるFireOS、MicrosoftにはWindowsPhoneがある。

だがFacebookには? 

世界最大のソーシャルネットワークであり、世界でもっとも価値のある会社の一つであるFacebookが、その10億人のユーザーと会話するために他人の支配するチャンネルを使わねばならない。

タッチ・インターフェイスをメインとするモバイル環境はすでに成熟段階を迎えているので、後発プレイヤーがまったく新たなOSを作って割り込む余地はほとんどない(Samsungのように巧みに抜け穴を通ってAndroidを改造する余地は残っているにせよ)。

Facebookはモバイル世界によく順応して、十分な利益を上げている。しかしOculusを20億ドルで買収した真の動機は、没入的ゲームでもなければ友だちとバーチャル空間でチャットできるようにすることでもない。

Facebookのビジョンは、ハードウェア、OS、インターフェイスを総合したFacebook独自の次世代チャンネルの確立にある。

多くの専門家が予測するとおり、拡張現実は次世代のマン・マシン・インターフェイスの中核となるだろう。そして今度はFacebookはそこから閉めだされることはない。Facebookはいわばこの世界への「早期特別入場券」を入手したことになる。バーチャル・リアリティー・コンピューティングの波が押し寄せたとき、Facebookはその先頭に立っていたいのだ。

私の推測では、Facebookはモバイル、デスクトップを含めてすべての既存OSと互換性のあるバーチャル・リアリティー・チャンネルを作り上げるつもりだろう。どの既存OSからでもFacebookのVR世界にアクセスできるようになれば、逆に既存OSの重要性は薄れる。

人々がデスクトップを使う時間よりモバイルを使う時間の方が多くなったことにわれわれは驚いているが、Facebookは人々が現実の現実で過ごす時間より拡張現実で過ごす時間の方が長くなる時代に備えている。

最新のOculus Riftヘッドセットはモバイル・デバイスで使われているのとほぼ同様のハードウェアに大型のバーチャル・ディスプレイを組み合わせている。これほど高機能のハードウェアがこれほど小型化、軽量化されるとはわずか10年前には想像すら不可能だった。ではネットワークに接続したVRディスプレイが10年後にどれほど進歩を遂げているか考えてみるとよい。またクラウド・コンピューティングの発達も目覚ましいものがある。これらが結びついたとき、インターネットのユーザー体験は根本的に変わるはずだ。

われわれが仕事、交友、余暇の大きな部分をバーチャル世界で過ごすようになったらどうなるだろう? そんな生活は想像できない、いや、まっぴらだと感じる人も多いだろう。しかしこれは空想ではない。大いに有り得る未来なのだ。もちろん数年で実現はしないだろう。何十年も続く変化かもしれない。しかしそういう長期的なビジョンこそGoogleにGlassを作らせ、不老不死を研究させているものだ。Oculus買収はザッカーバーグもそうした遠大なビジョンに賭けるリーダーの一人であることを示したといえるだろう。

コンピューティングの次の革命が、ヘッドセットをかけたり外したりすることによってバーチャル世界に自由に出入りすることを可能にするものであるなら、Facebookは安い買い物をしたことになる。

画像: Shutterstock graphic

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


シェフによるおすすめレストラン情報を提供するChefs Feed、Android版の提供を開始

どこかおいしい食事のできる店を見つけたいのだが、Yelp上での評価などが信用出来ないと感じているとしよう。そんなときは、どうすれば良いだろう。そんなときは、お腹をすかせたプロの料理人が食事する店を教えてもらえば良いのではなかろうか。以前も紹介したChefs Feedは、まさにそうした目的で開発されたアプリケーションだ。料理のことを最もよく知っている人々からの情報を提供しようとしているわけだ。

数年前にiOSアプリケーションをリリースして、そしてついにAndroid版のリリースに至った。また、ビジネス展開をさらに強力に進めるため、Zinioの共同ファウンダー兼CEOであったRich MaggiottoをCEOとして招請した。

Chefs Feedを設立したのはSteveとJaredのRivera兄弟だ。レストラン業界での広報業務などを経験した後、そこで培ったシェフたちとのネットワークを活かして、おいしい店の情報を蓄えていった。そうして集まった情報や繋がりを活かしたいと考えるうち、Chefs Feedのアイデアが生まれたのだ。シェフたちが持つ情報をシェアするためのプラットフォームを作ってみようと思い立ったわけだ。

現在、Chefs Feedには1000名以上のシェフが参加し、いろいろなレコメンド情報を提供してくれているそうだ。そうした情報提供の見返りとして、シェフは利用者達と直接にコミュニケーション行うことができ、自分の店や、おすすめメニューなどについての情報を流すことが出来る。シェフと利用者の間にはこれまでに2300万の「コネクション」が生じ、それをきっかけとして、100万回以上のレストラン訪問の機会が生まれているのだとのこと。

今回、Android版をリリースしたことで、さらに多くの利用者を獲得するチャンスを得たことになる。

デジタルニューススタンドサービスのZinioを立ち上げたMaggiotoは、CEOとして優秀な人材の獲得やビジネス面での成長戦略を進めていくこととなる。ビジネスとしては、広告、スポンサーシップ、そして利用者ないしはシェフに関するアクション分析の提供などを行っている。

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(翻訳:Maeda, H