カリフォルニア州自動車局が自動運転車試験の規則を改定

自動運転車という事業は今、厳しい検証にさらされている。それには、アリゾナ州テンピーにおけるUberの自動運転車が起こした死亡事故や、 TeslaのModel Xの同じく死亡事故がからんでいる。後者の事故は、Teslaの半自動システムAutopilotが関連している。今日(米国時間4/1)、カリフォルニア州自動車局は、自動運転車に関する新しい規則を採用した。

自動車局は本誌にくれた声明で次のように述べている: “カリフォルニア州自動車局は州法に基づき、公道上の自動運転車の安全な試験と展開のための規則を開発している。2018年4月2日に施行されるその規則により自動車局は、自動運転車の運転者を欠く試験と展開に関し許可を発行する権限を持つ。申請書が受理されると、それは綿密に精査される。自動車局は、その申請が、法と規則が定める安全運用要件のすべてを満たしている、と明らかになるまでは、いかなる許可も認めない”。

自動運転車の試験に、新たに三つの区分が設けられた: 1)運転者を伴う試験、2)運転者を欠く試験、3)実車展開(実配備)。規則の新しい成分の多くは、運転者を欠く試験と展開に関連している。

たとえば、運転者を欠く試験を行うためには、事前にその車両を、制御された条件下で事前に試験しなければならない。またそれらの車両は、SAE Level 4または5の定義を満たしていなければならない。展開にあたっては、企業はその車両が道路の状況をに検出し反応できることを確証しなければならない。また、サイバー攻撃等を検出できるための、ベストプラクティスを守った走行をしなければならない。

中でも多くの人びとにとって関心があるのは、安全ドライバーのいない自動運転車の運用と、自動運転車の実用展開だ。今日まで、展開の許可を申請した企業はなく、また完全な自動運転車の試験は一社しか申請していないそうだ。申請は、10日間かけて検査される。

自動車局は曰く: “申請の完備が認められたら次は、その徹底的な検証が行われる。申請書が完全でも、その検証にはタイムラインを設けていない。何日かかるか、事前には分からない”。

自動車局は、運転者のいない試験を申請している企業の名前を明かさないが、それがUberでないことは確実だ。先週Uberは、3月31日で期限切れとなったカリフォルニア州での自動運転車の試験を、再申請しないと決めた

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Tesla、死亡事故当時オートパイロットが作動していたと発表

Teslaは先週の死亡事故について追加情報を公開した。Teslaの発表によると当時運転手はオートパイロットのアダプティブ・クルーズコントロールを最小車間距離設定で使用していた。しかし、運転手は人間が制御を取り戻すよう促すシステムの警告を無視したとみられている。

[以下、本稿の引用部分はTesla社ブログ日本語ページからの転載]

ドライバーはその日運転し始めてから、ハンドルに手を触れていない時に発される視覚的な警告を数回、音声警告を1回受けていました。衝突の前は約6秒の間ハンドルに手が触れられていませんでした。ドライバーが破損した衝突衝撃緩衝具の付いた中央分離帯を、遮るものがない状態で目視できた時間は5秒間、距離にして150 mありましたが、車両ログによるとその間には衝突を回避するための行動が一切取られていませんでした。

Teslaのオートパイロットシステムの目標は、自動車事故を減らすことであり、Teslaのブログによるとオートパイロットは事故率を40%減少させると米国政府が行った独自調査が示している。もちろん、それはテクノロジーが完全に事故を防ぐという意味ではない。

Teslaは以前、被害が甚大だった理由は高速道路のコンクリート製中央分離帯が以前の事故で損傷していたためだと言っていた。さらにTeslaは、オートパイロットはあらゆる事故を防ぐものではないが、起こる可能性を低くするとも指摘していた。

発生しなかった事故については誰も知ることがありません。知り得るのは発生した事故だけです。オートパイロットの使用は危険であるという間違った認識からオートパイロットを使用しなくなることは、非常に深刻な結果につながります。交通事故による死者は世界全体で年間約125万人です。すべての車両がテスラ車と同等の安全性を持っていれば、毎年この内の90万人の命を救うことができます。テスラでは自動運転車は人間が運転する車の10倍安全になるだろうと考えています。

以前私たちが安全性に関する統計学的な情報を持ち出した際、たった今起こった悲劇に対する感情が欠けているのではないかと批判されました。それはあまりにも的外れな発言です。私たちはテスラを信頼して下さる皆さまを心から大切に思い、ありがたく思っています。一方でオートパイロットが安全性を向上するということを知っていれば救われるはずの、現在と未来の命についても考えなければなりません。

このような痛ましい事故が起こってしまったことと、大切な人を失ったご遺族とご友人の方々の悲しみを変えることはできません。改めてお悔やみを申し上げます。

この事故のわずか前、アリゾナ州テンピでUberの自動運転車が関わる死亡事故が起きている。

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アナリストのジーン・マンスター曰く「TeslaはおそらくModel 3の生産目標に届かない」

アナリストのGene Munsterの予測によると、TeslaはModel 3の生産目標を達成できそうにない。Bloombergが伝えた。MunsterはBloombergのインタビューに、投資家らはTeslaが週に2500~3000台生産すると予想したが、実際には週に1500~2000台となる可能性が高いと答えた。そんな予測にも関わらず、MunsterはTeslaの将来に楽観的だ。

「Model 3のような予約が入る車はめったにない」とMunsterは言った。「これ以上増えることはないだろうが、おそらく予約は40万台くらいで供給より需要が多い状態なので、Elon Muskはそれを強調するだろう。短期的には投資家の耳には届かないだろうが、長期的には生産のペースが上がれば株価はすぐに戻るだろう」」

Munsterの予測のすぐ前に、BernsteinのアナリストらはTeslaがModel 3の最終組み立てに自動化を多用しすぎていると指摘していた。彼らはTeslaが生産目標に届かないのはそれが原因だと主張した。

昨年8月、Tesla saidは2017ね末までにModel 3を週に5000台生産すると予想した。その後同社は数字を調整した。Teslaは1月に四半期末にModel 3の生産ペースは週に2500台で、Q2末には毎週5000台を目指すと語った。

Teslaはこの件についてコメントを拒んでいる。

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Uber、死亡事故の被害者遺族と示談が成立

報道によると、Uber は先週同社の自動運転車の事故で死亡したElaine Herzberg(47)の遺族と早期の和解が成立した。Herzbergは暗い道路を自転車を押しながら横断していて事故にあった。

和解条件は非公開。本誌はUberに追加情報を求めたがコメントはなかった。

和解によってUberは厄介な民事訴訟を避けられる可能性が高いが、Herzbergがどのような額と内容の支援を受けることになるのかはわかっていない。

Reutersが先週報じたところによるとHerzbergはホームレスで、友人らによると近々路上生活をやめ彼女を世話していた人物と生活する予定だった。ホームレス仲間の間で彼女はMs. Elle と呼ばれていたと記事は伝えている。

Herzbergには既婚と思われる娘がいた。Reutersの別の報道によると、アリゾナ州グランデールの破産と債務交渉専門のある弁護士は、UberとHerzbergの夫と娘との間の「問題は解決している」と語った。遺族に関するそれ以外の情報は公表されていない。

本件はUberにとって大きな支出をともなう形で和解したものと思われるが、長引いていればいっそう高額になっていた可能性が高い。人身事故の裁判は、双方が考える損害価値を主張したあと、類似の事例で過去の犠牲者が受けた賠償額を参考にして決められる

Herzbergは自動運転車による死亡事故の最初の被害者であるという特殊事情と、Uberが非上場市場で720億ドルという過去に例のない高額の会社評価額を得ているという状況を踏まえると、和解金額の決定は極めて難解だっただろう。

Uberはこの事故に関してまだ様々な問題を抱えており、刑事責任を追求される可能性もある。アリゾナ州テンピ警察の自動車犯罪課は現在も事故の詳細を捜査している。

Uberはこの事故を受けカリフォルニア州の公道での自動運転技術の試験許可を再申請しないことを表明している。これは現行の許可が失効すると同社は州内の公道で自動運転車を運行できなくなることを意味している。

アリゾナ州のダグ・デュシー知事は月曜日(米国時間3/26)の夜、Uberの同州内公道での自動運転車の運行許可を取り消したが、その後見つかったメールによると、デュシー自身がテスト走行を認可した際、専門家による十分な監視を求めていなかった認可した疑いが浮上している。

上記の写真はHerzbergに衝突したものと同タイプの車両。

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Uberの自動運転車はNvidiaのDriveコンピューティングプラットホームを使っていなかった

Uberは同社の自動運転車にNvidiaのハードウェアを使っていたが、Nvidiaの自律コンピューティングプラットホームDriveは採用していなかった。後者にはNvidia独自のリアルタイムセンサーフュージョンやHDのマッピング、経路計画などの機能が含まれていた。NvidiaのCEO Jensen Huangは今日(米国時間3/28)、サンノゼで行われていた同社のGPU Technology Conferenceの記者会見でそう明かした。

“UberはNvidiaのDriveテクノロジーを使っていない”、とHuangは述べた。“Uberは彼ら独自のセンサー技術と運転技術を開発している”。

Huangはまた、前に述べたコメントを繰り返して、同社が公道上の自動運転車のテストをやめたことに言及した。同社のテスト車両はせいぜい5、6台だが、テスト中止の理由は、自動運転技術に対する警戒心が高まっていることと、どんなエンジニアリングの問題でも新たな不確定要素が見つかったときには、休止し再考することが良き実践態度だからだ。

NvidiaのCEOはさらに、テストを中止したのは事故の情報を知ってから1日か2日後であり、今週初めにニュースが報道されてからではない、と述べた。

“事故が起きたということは、われわれが学ぶべき新しい情報がそこにある、という意味であり、中止してそれから学ぶべきである”、と彼は言う。“疑問の余地なく、業界の全員が学ぶべきである。とにかく、いったん停止して、起きたことから学ぶべき。停止が、何よりも優先する”。

公道で自動運転車をテストしている企業のうち、Toyota Research Instituteなどは同じくテストを中止したが、一方WaymoやIntelなどは、Uberが事故を起こしたような状況で自社のシステムは失敗しない、と公言して、公道上のテストを継続している。

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TeslaがModel Xの死亡事故について知っていること

Tesla は、先週起きたModel Xの火災を伴う死亡事故について追加情報を公開した。今夜のブログ記事でTeslaは、事故が起きる直前に何が起きたのかまだ明らかになっていないと言った。Teslaは事故の原因についてもわかっていないと言った。

Teslaは、同社のデータによると2015年に自動制御システムを発売して以来、Tesla車は国道101号線の同じ区間を約8万5000回オートパイロットモードで走行していることを指摘した。今年に入ってからTeslaドライバーはこの区間を2万回問題なく走ったとTeslaは言っている

「この事故がこれほど重大な結果を招いたのは、コンクリート壁に衝突した際の衝撃を緩和するために設置されるクラッシュ・バリアーと呼ばれる安全柵が、事故当時取り除かれていたか、あるいは事故の前に壊れて置き換えられていなかったことが原因だ」と同社は書いている。

下の写真は、安全柵の本来あるべき状態と、事故の前日の状態とを比べている。

Teslaはこの最近の写真を、定期的にこの区間を走っている目撃者の車載カメラから入手したと言っている。同社は「Model Xがこれほど激しく損傷を受けたのを見たことはこれまでにない」と言った。

すでに報じられているように、この事故は火災も引き起こした。Teslaのバッテリーパックは、火災が起きた際に乗っている人が車の外に出るための時間を確保するように設計されていると同社は言っている。

「目撃者によると、火災が被害を及ぼす可能性のあった時点でModel X社内には誰も乗車していなかった」とTelsaは言う。「この種の大事故が起きると車の種類に関わらず火災が起きるうる。Teslaの数十億マイルに上る実走行データによると、米国ではガソリン車の方がTesla車より火災が起きる可能性は5倍高い」

Teslaのオートパイロットシステムの使命は自動車事故を減らすことだ。同社のブログには、米国政府の実施した独立した審査によると、オートパイロットによって事故率は40%減少した、とTeslaが書いている。もちろんそれは、このテクノロジーがあらゆる事故を防ぐ完璧なものであるという意味ではない。

本日(米国時間3/27)National Transportation Safety Board(国家安全運輸委員会)は、運転手が死亡し火災を起こした同事故を捜査していると発表した。

[NTSBの調査員2名だ2018年3月23日にカリフォルニア州マウンテンビュー付近で起きたTeslaの死亡事故について現地調査を実施している。事故当時自動制御装置が働いていたかどうかは不明。調査対象の問題は、衝突後の火災、現場から車両を安全に取り除く手順など。]

「当社の顧客および家族のプライバシーを尊重し、調査が完了するまでこれ以上詳しい情報を公開する予定はない」とTeslaはブログ記事に書いた。「お客様のご家族、ご友人に深い哀悼の意を捧げたい」。

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Uberはアリゾナ州の路上の自動運転車のテストを禁じられた

先週、試験走行中の車の一台が道路を横切ろうとする歩行者を死亡させるという事故を起こしたUberは、アリゾナ州の公道上での自動運転車のテストを禁止された。州知事Doug DuceyはUberのCEO Dara Khosrowshahiに送った書簡を公開し、その中で彼は、車載カメラが捉えた事故の様相を、“不穏当かつ怖ろしい”と形容している。

これまで同州における自動運転車の試験にきわめて前向きだった知事は、Uberなどの企業がその事業をアリゾナの路上で行うことを奨励していたが、今回は州の運輸局に対しても、Uberによる自動運転の試験の許可を“保留”にするよう指示した。

Uberはすでに事故以降および捜査の結果待ちの間、同社の自動運転試験車のテストをアリゾナ以外のすべての市場でも中止している。

このライドシェア企業がアリゾナで試験の運用を開始したのは2016年だが、その前にはサンフランシスコの路上で自動運転SUVを走行し、州の路上における無許可試験としてカリフォルニア州陸運局より直ちに中止を命じられた。そのときUberはテスト車全車をアリゾナ州に移すという派手な手に出て、Duceyはそれを強力に支持し、Uberの自動運転パイロット事業が彼の州へ移転したことを歓迎した。

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Mobileyeが事故映像を分析して歩行者検出から衝突まで間が十分あったとUberを非難

自動運転車による歩行者の死亡人身事故は、この技術の関連企業にとって決して良い宣伝にはならないが、話題が冷(さ)めないうちに原因をよく知るべきでもある。そこでMobileyeのCEO兼CTOのAmnon Shashuaは親会社Intelのブログで、同社のコンピュータービジョンソフトウェアが事故時の映像を分析した結果、被害者の人物を衝突の1秒も前に検出した、と述べている。

それは決して、Mobileyeのシステムの優位性を主張しているわけではない。今の自動運転や運転者補助システムは、このような粒子の粗い映像で自分の仕事をしているわけでもない。それはあくまでも、実験や研究のための映像だ。

しかしその映像を見た有能なコンピュータービジョンシステムが、ただちに被害者とその自転車を検出したという事実は、Uberのシステムがそのときに完全に失敗したに違いないことを示している。〔別の記事ではUberのシステムは衝突の0.9秒前に被害者を検出している、とある。〕

そのときMobileyeのオブジェクト検出アルゴリズムが搭載されていたら、被害者を衝突の1秒前に検出している(粒子の粗い映像だったとしても)。そのとき直ちにブレーキが作動したら、車速がわずか10kmh落ちただけでも死亡事故には至らなかったと思われる。しかしUberの車のブレーキが作動したのは衝突の後だ、と言われている。それはまさに、そんなときこそ優秀なセンサーシステムとAIの瞬時の反応が必要な場面ではないか。

そのUberの車はレーダーとライダーと複数の光学カメラを装備し補助ドライバーも乗っていたというが、それらのどれもが被害者を検出できなかったのか。それとも、検出したけど瞬時のアクションができなかったのか。

このたびMobileyeが行った映像検出実験も、まだ情報として十分なものではないが、車が搭載する人工脳の、真にあるべき姿を示していることは事実だ。

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[ビデオ]: Uber自動運転車の死亡事故のときドライバーはよそ見をしていた

アリゾナ州テンピーの警察が、Uberの自動運転車による死亡事故の、直前の状況を撮ったビデオを公開した。そのビデオには、Uberから見た街路と、自動運転車の運転席にいる人間介助者の様子が写っている。

警告: このビデオには視聴者を不快にさせる要素があります。

そのビデオは、被害者が暗い通りを横切ろうとしたとき、Uberの自動運転によるVolvo XC90が時速60キロメートルで彼女にぶつかる様子を写している。そしてそのとき、自動運転車のお世話をすべき人物は、衝突の直前に下を向いている。その介助者が何に気を取られたのかは、よく分からない。また、明らかに自動運転車のセンサーの感知圏内を歩行速度で横切って行く被害者を、Uberのシステムが検出せず反応しなかった理由も、よく分からない。

Uberが本誌TechCrunchにくれた、事故関連の声明はこれだ:

私たちの心は被害者の家族と共にある。私たちは地元の当局によるこの事故の調査に全面的に協力している。

3月19日の事故以来Uberは、ピッツバーグとテンピー、サンフランシスコ、およびトロントの公道からすべての車両を引き上げた。自動運転モードで動いている自動運転車で死亡人身事故が起きたのは、今回が初めてである。国の道路交通安全局によると、同局は事故調査専門チームをテンピーに派遣した。局のスポークスパーソンは本誌TechCrunchにこう述べた: “この調査チーム派遣行為は、自動化技術を含むすべての自動車両と装備の安全性に対するわれわれの細心の監督と権能に基づくものである”。

“道路交通安全局はまた、この事故に関してUber, Volvo, および国と州レベルの監督当局と接触している。われわれは情報を調査し、必要な措置を講ずる”。

事故のあとToyotaは、アメリカにおける自動運転のテストを中断した

この悲しい事故は、自動運転車が解決すべき状況を表している。そのシステムには暗視能力が必須であり、また、Twitterなどによって注意力を逸(そ)らされてはならない。

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トヨタが自動運転車の公道テストを休止、Uberの事故を受けて

Toyotaは、Uberの自動運転テスト車が歩行者の死亡事故を起こしたことを受けて、同社の自動運転システム‘Chauffeur’のアメリカにおける公道試験を一時停止する。

警察が発表した最初の所見では、被害者が道路の横断歩道以外の場所を急いで横断しようとしたため、人間運転者でも事故を避けることはきわめて難しかっただろう、という。しかしToyotaはBloombergの取材に対して、“テストドライバーたちの心情に及ぼす事故の影響”を考慮したため、と言っている。

ToyotaのスポークスパーソンBrian Lyonsによると、同社はその事故の原因や自動運転産業の未来に対する影響を考慮したわけではない。それは、他の自動車メーカーや業界関係者がこれまで言ってきたことと同じだが、Uberの事故に関するすべての情報が公になるまでは最終的な意思決定をしない、という各社の消極性を表しているようだ。

Toyotaは、完全な自動運転システム‘Chauffeur’と、事故を未然防止するための高度な運転者補助(ないし‘介入’)システム‘Guardian,’の両方を研究開発してきた。後者はいわば、人間運転者のフェイルセーフ化だ。

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Fordのコロンブスの卵: 自動運転車のセンサーシステムをドローンでバックアップする

未来の自動車は、自分が正しく動くために大量のセンサーに依存するだろう。今日すでに彼らは、カメラや超音波機器やレーダーの配列などなどを山のように積み込んでいるが、しかしそれらの多くは、やや規格から外れたようなドライバーのアシストが主な目的で、しかもそれらが万一動作しなくても、いざというときは人間ドライバーが持っている感覚器に頼る、という前提だ。

しかし、そのかんじんの、人間の感覚器が役に立たないときもある。そこでCNETの報道によるとFordは、車載センサーのバックアップとして、人間の感覚器官に代わる新しい方法を編み出し、特許を出願した。このことが重要なのは、自動運転車、とくにそのレベル5の車両は、まさかのときでも人間には頼らない/頼れないことが基本だからだ。Fordはこの制約を、車にドローン・ドックを設けることによって回避する。そしてそれによって、自動運転車が本来搭載しているセンサーシステムに、フェイルセーフ性を持たせる。

これは、高度に自動化されている車の外部に冗長性を持たせるという、超頭のいい問題回避ソリューションだ。つまり、未来の仮想的自律ドライバーは、そのセンサー部位のバックアップをオフサイトに持つことになる。

このシステムは今のところ、特許の出願にすぎないが、今後はドローンの視覚機能をもっともっと単純化して、見なくてもよいものは見なくしていくだろう。でも、完成まではまだまだ時間がかかりそうだ。自動運転車の大衆的普及そのものが、どんなに短く見積もっても10年以上先だから、時間がかかるのは構わないけどね。

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Volkswagenの自動運転スクールバスは通学だけではもったいないクールバス

自動運転車が普及したら、子どもを学校に行かせることがずっと楽になるかもしれない。そう主張したいVolkswagenはジュネーブのモーターショーに二年連続で、自動運転マイクロバスSEDRICを出展した。この未来のスクールバスは、外観がアメリカの小学校教科書の表紙によくあるような黄色で、中には学童を楽しませるための大型OLEDスクリーンがある。そして椅子の下には、かばんなどのための収納スペースがある。

乗客定員は4人だから、今のスクールバスに比べるとすごく少ないが、学校がこれを数台〜10数台持てば、今の父兄が運転する車による送迎などに比べると、ずっと楽になる。全電動のSEDRICは、親がスマートフォンのボタンを押せば来てくれるし、ドアツードアの運行なので通学時の子どもの安全性も高い。

外部に対しては、大きくて明るくて目立つLEDライトが、運転者や歩行者たちの注意を促す。ドアはガラス製の大きなスライドドアだから、子どもは楽に乗り降りができる。

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明るい黄色の外部塗装と、よく目立つライトにより、このマイクロバスの可視性はたいへん良い。乗客の安全性を再優先する車両だから、これぐらい目立つデザインにする必要があるだろう。

展示品はまだあくまでもコンセプトの段階で、自動運転マイクロバスの未来の姿を示す。でもルックスは今すでに相当クールだから、なるほど、自動運転の時代における子どもたちの都市内移動には、大きなバスは要らないな、と思ってしまう。

スクールバス、というより、クールバスかな。

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Waymoの360度ビデオを見ると自動運転車の仕組みがよく分かる、VR体験もあり

Uberに対する厄介で高価な訴訟が一段落した今、Alphabetの自動運転部門Waymoは、そこから一歩踏み出して、自動運転車の仕組みを一般大衆に教育しようとしている。

同社はブログ記事で、Waymoの自動運転車はこれまでに公道を500万マイル(805万キロメートル)走ったと発表し、Waymo 360-degree Experience(Waymoの360度体験)と名付けたビデオをリリースした。

360度で撮られているこのビデオは、Waymoの車がライダーやレーダー、カメラ、コンピュータービジョンなどを駆使して、自分のまわりの世界を見るだけでなく、近くの物の動きを予測することを見せてくれる。実際に、Waymoの自動運転車に装備された技術は、300ヤード(274メートル)先の物を見分けることができる。

このビデオは、アリゾナ州フェニックスで走行中に撮られた。そこは、Waymoの自動運転車が公道の上など現実世界の状況でテストされた25の都市の一つだ。

都市内の本物の道路を500万マイル走っただけでなく、Waymoはそのソフトウェアを、2017年に、シミュレーションやプライベートなテストコースで累計27億マイル(43億キロメートル)走行してテストされている。同社によると、いずれWaymoの車は、平均的アメリカ人が1年間に走るぐらいの距離をドライブするだろう、という。

膨大な量のテストをしなければならないのは、たった一つの事故でもこの新しい産業を後戻りさせてしまうからだ。一般大衆からの信頼と信用、これが克服すべき最大のハードルだ。そのためWaymoは、その徹底的なテストを、大衆が信頼する気になるレベルの体験にまで達しさせたい、としている。

このビデオは、デスクトップ、モバイル、そしてVRヘッドセットで視聴できる。

編集者注記: 原文ではWaymoの仮想世界での走行履歴が270万マイルとなっていた。正しくは、27億マイルである。

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自動運転車のデモに同乗して追突事故にあった――Hyndai/Phantom AIの車が高速道路で追突

運輸交通テクノロジーについてたびたび書いてきた関係で私は自動運転車のデモ走行に乗る機会が多い。各種の自動運転車、先進運転支援システム(ADASの)搭載車にテストコース、敷地内、公道とさまざまな状況で乗ってきた。しかしこれまでこうしたテストやデモで一度も事故に遭ったことはなかった。

1月30日、火曜日に私とTechCrunchのビデオ製作スタッフは自動運転ソフトウェアのスタートアップ、Phantom AIが改造したHyundai
Genesisに乗ってサンフランシスコ国際空港付近でフリーウェイ101号を南下していた。

TechCrunchのスタッフ3名プラス、Phantom AIの共同ファウンダー、CEO、Hyunggi Cho、プレジデント、共同ファウンダーのChan
Kyu Leeらが乗車しており、Leeが運転席に座っていた。これはPhantom AIが開発したSAE レベル2の半自動運転システムをデモする走行で、このHyundaiは車速、レーンを維持し、前方の車両との車間を保ち、方向指示器を操作すると自動的に車線を変更するなどの高度なオートパイロットシステムを備えていた。

デモ中、L2システムはオンになっており、Phantom AIによれば時速60マイル(96.5km/h)で進行していた。エンベッドしたしビデオ記録ではクルーズ速度は時速70マイル(112.6km/h)に設定されていた。このとき前方を走っていたピックアップトラックが荷台に適切に固定されていなかったゴミ容器を路上に落下させた。われわれの直前を走っていた白のNissan Rogueは障害物に衝突することを避けようとしてブレーキをかけた。われわれのドライバーは前方の急ブレーキを認め、衝突を避けようと Hyundai Genesisにブレーキをかけたが間にあわずはNissanに時速20マイル(時速32km/h)前後で追突した。

Hyndai Genesisは上の写真のとおりフロント部分を大きく損傷し、ラジエーターから冷却液が漏れる状態になった。われわれはただちに路肩に停車した。ほとんど間をおかずに現地に到着したCHP(カリフォルニア・ハイウェイ・パトロール)の警官の指示に従って、われわれは次の出口で降り、シェブロンのガソリンスタンドに車を入れた。そこでTechCrunchのスタッフはCHPの係官に身元を報告した。ドライバーはさらに詳しい報告を行った。

Hyunggi Choの説明によれば、Phantom AIが搭載していたシステムの自動緊急ブレーキ機能は解除されていたという。このシステムは異常を検知すると急ブレーキをかけるものだが、たびたび誤った警報で作動し、乗員に不快な衝撃を与えるためデモ中は解除されていたという。Chan Kyu Leeはマニュアルでブレーキを作動させるためにフルブレーキングを行ったが、ビデオでわかるとおり、マニュアルへの切り替えは十分早く作動せず前車に追突する事故となった。【Phantom
AIによる詳しい説明は原文を参照】

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Fordが自動運転パトカーで特許を申請

Black Mirrorのシーズン4に驚かなかった人も、これにはびっくり!

Fordが、自動運転パトカーの特許を申請した。実際に特許が下りるかどうかは、まだ分からないが、そこに盛られているアイデアはちょいとおそろしい。

Motor1が見つけたそのパテントは、ほかの車が行った違反行為を検出できる自動運転パトカーを記述している。違反の発見は、自分の視覚系だけでなく、監視カメラや路側のセンサー経由でも行われる。

そのとき、このAIを装備したパトカーは、リモートで召喚命令を発したり、その車を追跡したりする。あるいは(ここからが怖いところだが)、“その方法にはさらに、システムがその車に対して一つまたは複数のアクションをリモートで執行することも含まれる”、と書かれている。

言い換えると、その自動運転パトカーは違反車にワイヤレスで接続して、乗員の身元確認をしたり、召喚令状を発行したりする。

Fordの特許申請書類には、機械学習のアルゴリズムが、その車の違反行為が警告ですむものか、それとも召喚を要するかを判定し、その結果を運転者に伝える、とある。

このパテントはまた、自動運転パトカーに乗っている警察官がその車のコントロールを運転者から取り上げたり、あるいはワイヤレスの接続を利用して各種のデータベースから違反者に関するさらなる情報を得る方法を記述している。

再度言うと、パテントに書かれていることが実際に製品として実現するとはかぎらない。私たちがロボットカーに拘引されるようになるとしても、それはまだ何年も先だ。しかしそれでも、パトロールの警官が自動化の時代の犠牲者になってしまうことは、すでに可能性の範囲内に入っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

NissanのコンセプトカーXmotionはSF的な未来とのどかな田園をミックス、コンソールを鯉が泳ぐ

Nissan(日産)は今年のCESで、‘Xmotion’と名付けた斬新なコンセプトカーを披露した。SUVのクロスオーバーのようなこのコンセプトカーは、すっきりした車体デザインにシャープな角(かど)や独特のヘッドライトでアクセントつけ、内部はタッチスクリーンと革新的な制御機構が融合し、外見は未来的であると同時に、どことなく牧歌的で癒やしの効果もある。

Xmotionの外殻は、Nissanによると、富士山に代表されるような日本の自然の美観と、電子製品であふれる現代の都市環境を組み合わせている。つまりBlade Runner的であると同時に現代の東京ふうでもある、と。

外観もおもしろいが、この車が斬新と言えるのは、主にその内部だ。まず、仮想アシスタントの役は画面上の鯉が演ずる。その鯉はコンソールとアームレスト上のタッチスクリーンを泳いで行き来し、社内の環境条件や音楽などを、目的地とユーザーの好みに合わせてプログラムする。車が自動運転モードのときは、仮想アシスタントも忙しい。今走っているルートに関する情報を大量に提供し、レーンを変えたり、運転マナーの順守なども担当し、次の休憩施設も教える。

内部の装置類の中ではスクリーン〔複数形〕がとくに重要で、そもそもミラーがまったくないのも、すべてをスクリーンに依存するからだ。

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    Making its world debut at the 2018 North American International Auto Show in Detroit, the six-passenger, three-row Nissan Xmotion (pronounced “cross motion”) concept fuses Japanese culture and traditional craftsmanship with American-style utility and new-generation Nissan Intelligent Mobility technology.
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    Making its world debut at the 2018 North American International Auto Show in Detroit, the six-passenger, three-row Nissan Xmotion (pronounced “cross motion”) concept fuses Japanese culture and traditional craftsmanship with American-style utility and new-generation Nissan Intelligent Mobility technology.
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    Making its world debut at the 2018 North American International Auto Show in Detroit, the six-passenger, three-row Nissan Xmotion (pronounced “cross motion”) concept fuses Japanese culture and traditional craftsmanship with American-style utility and new-generation Nissan Intelligent Mobility technology.
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    Making its world debut at the 2018 North American International Auto Show in Detroit, the six-passenger, three-row Nissan Xmotion (pronounced “cross motion”) concept fuses Japanese culture and traditional craftsmanship with American-style utility and new-generation Nissan Intelligent Mobility technology.
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    Making its world debut at the 2018 North American International Auto Show in Detroit, the six-passenger, three-row Nissan Xmotion (pronounced “cross motion”) concept fuses Japanese culture and traditional craftsmanship with American-style utility and new-generation Nissan Intelligent Mobility technology.
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また内部には、できるかぎりの開放感を盛り込んでいる。まずバケットシートは自動運転時の楽ちん感を最大にするため、大きく回転する。単一の連続的なコンソールがフロントからバックへ伸び、うしろに乗ってる人に不便を与えず、まるで社内に“川”があるみたいだ。

このコンソールの上には“フローティングコマンダー”というものがあって、ユーザーのジェスチャーを照明やエアコンなどなどの操作に翻訳して実行する。

未来的なコンセプトはあくまでもコンセプトだが、自動車業界/技術の界隈ではすでにいろんなトレンドが登場しているから、その進化形のようなものが近未来の一般的な商用車に実装されても、心の準備はできている。でも、ぼくがとくに気に入ったのは、仮想のお魚が運転をガイドしてくれることだな。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

NvidiaのAutoSIMは「インセプション」ばりの自動運転車用仮想環境だ

Nvidiaは今回のCESで、沢山の新しいものを発表しているが、そのほとんどは車を中心にしたものだ。その中でも最も興味深い発表の1つがAutoSIMだ。これは、これまで世の中で実際の車を使って実際の路上で行われたものよりも、遥かに多くの時間が使われた、シミュレーションのための仮想テスト環境だ。

NvidiaのCEO、Jensen HuangはプレスQ&Aの席で、AutoSIMを(夢の中の夢を描いた映画である)「インセプション」のような仮想環境だと語った。とはいえNvidiaのAutoSIMの構造は夢ではない。仮想化されたAIエージェントが、より大きな仮想環境の中で動作するものであり、仮想化された拡張現実ソフトウェアも実行されている。

AutoSIMは本質的に、非常に強力なNvidia DGX GPUベースのスーパーコンピュータ上で実行される巨大な仮想世界なのだ。その中には、複数の仮想都市とそれらの都市の仮想道路を周遊している仮想車両があり、生成された都市環境を仮想の歩行者、サイクリスト、動物などが共有している。

「私たちは本質的に、こうした仮想車両が走り回る仮想世界を、膨大に所有することになります」とHuangは語った。さらにViveヘッドマウントVRディスプレイのようなものを使うことで、こうしたシミュレーションの中への「ワームホール」を実現することが可能で、そこでは例えば、Nvidiaの新しい車載拡張現実プラットフォームであるDrive ARなどを、観察したりテストしたりすることが可能になる、と付け加えた。

AutoSIMの本当に凄い部分はどこか?仮想都市の仮想道路上を走るそれらの仮想車両それぞれが、Nvidiaの車載自律スーパーコンピュータープラットフォームDriveの仮想版を実行しているということだ――つまり、アンドロイドたちは本当に電気羊の夢を見ているが、その羊たちは自動運転車ということだ。

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(翻訳:sako)

Argoの自動運転テスト車両が、ピッツバーグで赤信号無視のトラックに衝突された

Argo AIがピッツバーグで運行していた自動運転テスト車両のうちの1台が、水曜日に事故に巻き込まれた。事故による負傷により2人が病院に送られた(状態は安定している)。最初の報道によれば、この事故は、Argoのテスト車両ではなく、赤信号を無視した小型トラックによって引き起こされたもののようだ。

自動運転車はトラックに真横から衝突されており、Argoの車両に乗っていた4名のうち2名が病院に運ばれることになった。Fordは、TechCrunchからの事故への問い合わせに対して、次のように回答した。

私たちは、Argo AIテスト車両が事故に巻き込まれたことは認識しています。現在全力で情報を集めているところです。まず第一に焦点を当てていることは、関係者の無事の確認です。

自動車が事故に巻き込まれること自身は、決して良いニュースではない。しかし今回のように明らかに人間の間違いによる事故の場合には、他の原因に比べればましな知らせかもしれない。結局のところ、自動運転車両が人間の信頼を得るための道のりはまだまだ遠い。

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(翻訳:sako)

自動車技術のためのディストリビューションAutomotive Grade LinuxをToyotaとAmazonがサポート

【抄訳】
かつてオープンソースのソフトウェアは大企業が避けて通るものだったが、その後の時の経過とともに、大中小あらゆる企業で使われるようになった。そして今回ご紹介するAutomotive Grade Linux(AGL)は、Linux Foundationの、オープンソースを自動車業界に持ち込もうとするプロジェクトだ。AGLのグループは今日(米国時間1/10、ラスベガスで行われたCESで発表を行い、ToyotaとAmazonがこのプロジェクトを公式にサポートすることが明らかとなった。

ToyotaはAGLを2018年型Camryに使っており、プロジェクトにプラチナメンバーとして参加する。一方Amazonは、シルバーメンバーだ。今日はToyotaとAmazonのマッシュアップがほかにもあり、しかもそれは偶然ではないだろう。

AGLグループのそのほかの既存メンバーは、自動車メーカーではFord, Mazda, Honda, Subaru, Suzukiなど, サプライヤーではDenso, Panasonic, LGなど, そしてチップのメーカーはNvidia, Intel, ARMなどの大手だ。メンバー企業は合計で110社になる。最近NTT Dataが加盟したことによって、大手通信企業もいることになった。AGLグループの事務局長Dan Cauchyはこう語る: “今、多くの通信機器メーカーとも話し合っている。CiscoやEricssonsのような世界的企業だ。どの企業もコネクテッドカー*関連の何らかのグループに所属しており、全員がAGLには関心を持っている。〔*: connected car, インターネットに接続されている自動車〕

しかしこれまでAGLが主にフォーカスしていたのは、自動車のインフォテインメント方面だ。昨年その分野で大きな進歩を遂げたグループは最近、AGLディストリビューションのバージョン5.0をリリースした。

Toyotaの参加によってAGLは一層評価が高まり、Cauchyによると同社のサプライヤーに対するLinuxの布教効果も見込める。Cauchyは曰く、“これによってAGLのシステム寿命が長期的なものになった。少なく見積もってもあと20年は存続するだろう。しかもそうなると、なかなか抜けられないね”。

しかも今AGLは、インフォテインメント以外にも手を伸ばそうとしている。中でもホットな話題といえば、当然ながら自動運転だ。そしてそれを目指して、Linux Foundationのいくつかの基盤的部分とAGLの連合が形成されようとしている。

“インフォテインメントでもそうだったけど、自動運転技術についても共通のプラットホームが必要だ”、とCauchyは述べる。“各社がばらばらに車輪を再発明している現状は、馬鹿げている。むしろ、Linux Foundationがこれまでやってきたものを、うまく組み合わせるべきだ”。

そしてその筆頭が、リアルタイムLinuxだ。これはもうすぐLinux Kernelのコンパイルタイムオプションになる。AGLはそれに対してさらにセキュリティを厚くし、自動運転車をハッカーにやられないようにしたい。遠隔通信や地図関連の技術も重要だ。とくに地図データは、各社ばらばらでなく、全メーカーが共有できる形式であることがきわめて重要だ。地図の共通化は、AGLがメインの課題として追究している安全性の面でも欠かせない。

【後略】



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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

フィンランド製の自動運転車が雪道を悠然とドライブ

カリフォルニアの滑らかで温かな舗装道路を誇らしげに走ることが自動運転の1つの形態ならば、北フィンランドの凍てついた雪の中を走ることもまた、全く違う形態の1つだ。フィンランド製の自動運転システムであるMarttiは、これを(普通のドライバーにとっては)危険なスカンジナビア半島北部の道で、立派に実証してみせた。

Marttiは、VTTテクニカルリサーチセンターによって設計された2台の車のうちの1台である。これは過酷で凍てついた道路状況で運行できるようにデザインされているが、一方その「配偶者」であるMarilynは、より普通の街乗りを想定して作られている。異なる状況には異なるセンサーと戦略が必要とされる。例えば通常の光学カメラは雪道では能力を発揮できない。またライダー(lidar)の能力も落ちてしまう。そのためMarttiはレーダー(radar)により多く頼っている。しかし、Marilynには、より良い交通状況の把握を行うために、後部にライダーが搭載されている。

最近、Marttiは研究者たちが世界初だと主張する運行を成し遂げた。本物の雪に覆われた路上での完全自動運転である(そしてその際には最高時速40キロ余りが記録された)。YandexWaymoなどの、他の自動運転車も雪の中でのテストは行っている。しかし、それらのレポートを読む限り、テストはより制御された条件下で行われたようである。Mrttiの運転は、フィンランドのムオニオの、ほぼ完全に雪で覆われた公道上で行われた。

「おそらくこれは、完全自動運転の世界記録も打ち立てたことでしょう。雪に覆われた路上を降雪の中、車線のマークなしに時速40キロで走ったのですから」とVTTニュースリリースの中で述べているのはプロジェクトマネージャーのMatti Kutilaだ。「さらにスピードを出すこともできた筈ですが、この車は、試験運転の中で時速40キロを超えないようにプログラムされていたのです」。

たとえ直線の道であろうと、これ以上速く走ることが賢明なことかどうかは、私には判断できない。ともあれ、冬の運転は私の得意分野ではないのだが。

ここでのポイントは、雪の天候のための完璧な消費者向け自動車を作ることではなく、それに関連した固有の技術的問題に取り組むことだ。例えば、Merttiのマーティの光学機器は、わずかながらでも確実に精度を向上させるために、条件に応じて利用する波長を調整できるか?また事前に氷の状態や、滑りやすさを察知する方法はどうだろうか?車はどのようにこのデータを集め、どうすれば良いかを判断できるようにするには、どのように振る舞えば良いのだろうか?

車同士のネットワークも重要なものになると研究者たちは口にする。路上にいる他の自動運転車との通信も大切だし、降雪状況や、道の滑りやすさ、道の温度などの情報を調べてブロードキャストする、特殊車両との通信も大切である。

最終的には、この情報は、自走式トラクター、伐採運搬トラック、緊急車両などへの応用に非常に役立つことが証明されることだろう。

まもなくチームは、北欧の環境にさらに深く入る予定だ。「次の春には、森林環境の中へ新しい車両が投入されることでしょう。そのときMarilynとMarttiは全ての道路状況の中で走ることのできる新しい友人を得ることになるのです」。

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(翻訳:sako)