Amazon、ショッピングSNS、Sparkをリリース――フォーマットはInstagram Srtoris的、当面米国のみ

今日(米国時間7/18)、Amazonは購入できる商品写真を配信するAmazon Sparkをリリースした。これは通販における商品の発見を改善するサービスで、一見したところFacebookのInstagram Storiesに似ている。Storiesと同様、Amazon Sparkもレビュー、アイデイア、写真などユーザーからの投稿をベースにしたサービスだ。

ユーザーが自分のお気に入りの商品の写真を投稿すると他のユーザーがコメントや「いいね!」のような反応を返す。AmazonではFavoriteという独自の「いいね!」ボタンを用意している。

Amazonはこれまで数ヶ月、アメリカの一部ユーザーを対象にAmazon Sparkのベータ版をテストしていた。Sparkは他のソーシャル・メディアに流れていたプロダクトの購入をめぐるやり取りの一部をAmazon自身に取り戻そうとするのが狙いだ。Sparkであれば気に入ったプロダクトを見つけた場合、ユーザーは他のサイトに移ることなくその場で購入ができる。

つまりAmazon SparkはいくぶんかPinterestのライバルでもある。ただSparkのサービス・フォーマットはフィードの配信であり、その点ではInstagramに近い。

Amazon Sparkが使えるのはAmazonのモバイル・アプリ(当面iOS版)のみで、 デスクトップには対応していない。

Sparkに参加するにはハンバーガー・メニューのPrograms & Features〔プログラムと機能〕からサブメニューを開く。ユーザーは関心のあるカテゴリーを少なくとも5つ選ぶ必要がある。このデータをベースにAmazon Sparkはユーザー別のカスタム・フィードを作成し、関連あるプロダクト、画像、利用法のアイデアなどが配信される。

5つ以上のカテゴリーを選択することもできるが、最低5つ選択しないと先に進めない。

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このカテゴリーは多数あるが、基本的にはAmazonで人気ある商品の分類に対応している。たとえば「本」、「スタイル&ファッション」、「テクノロジー」、「インテリア」、「音楽」、「フィットネス」、「オモチャとゲーム」といった具合だ。しかし「ネコ」、「IoT」、「バーベキュー」といった範囲を狭めたカテゴリーもある。

最後にユーザー名や通知設定を入力すると商品画像を中心にしたニュースフィードの配信が始まる。一部の投稿は商品レビューに近く、使い勝手、機能、体験などを詳しく書いた記事だ。

またファッション・カテゴリーの場合、Instagramでよく見かける美しい画像で商品があまり目立たないもの配信されるようだ。

投稿された商品がAmazonで販売されている場合、ショッピングバッグのアイコンが記事の右下端に表示される。アイコンにはこの写真からジャンプしてAmazonでその商品が購入された回数が表示される。

たとえば帽子をかぶった女性がヨセミテで夕暮れのハーフドームを眺めている写真をクリックすると、女性がかぶっている帽子のページにジャンプして詳細を知ることができる。

こうしたライフスタイル的な画像以外にも商品そのものの写真、記事、リンク、アンケートなどが投稿できる。【略】

ある意味でAmazon Sparkはプロダクト・レビューに新しい領域を切り開くものかもしれない。Amazon本体では大量の商品レビューを投稿するユーザーが「トップ・レビュワー」として優遇されてきたが、Sparkはむしろあるプロダクトに熱中するユーザーがエンスージアストとして優遇されるサービスのようだ。

エンスージアストと認定されると投稿にバッジが表示されるようになる。

Spark投稿者は誰でもエンスージアストになれる―ただし投稿するためにはまずAmazon Primeのメンバーでなければならない。プライム会員でないユーザーはSparkのフィードを閲覧することはできるが、記事やコメントを投稿できない。【略】

近くAmazonはSparkのコンテンツをさらに強化する予定だ。たとえば7月30日以降、ユーザーはSparkのプロフィールに以前投稿したプロダクト・レビューを含めることができるようになる。

Amazon Sparkは今日からアメリカでスタートする(当面iPhoneアプリのみ)。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

米Amazon、惣菜用食材提供サービスをテスト中

Amazonが、惣菜用食材サービスのための商標を出願するなど、どうやらサービスに参入する予定であるとの噂が流れている。この噂は、IPOを果たしたばかりのBlue Apronの株価にも影響を与えている。そして、どうやら噂は噂にとどまらないものであることが明らかとなった。すでに、オリジナルのサービスである「Amazon Meal Kits」がテストされているのだとのこと。在シアトルの利用者がオーダーして利用したことが報じられている。

その利用者とはJosh Chaddという人物で、GeekWireのインタビューで利用した旨を述べたそうだ(Business Insiderが報じている)。必要な材料とわかりやすいレシピの入ったSteak Au Poivre(ステーキ料理の一種)ボックスをオーダーしたのだとのこと。1、2週間前に商品情報が表示されたのだそうで、他にはTacos Al Pastorも掲載されていたとのこと。ちなみにChaddはAmazonFreshも利用しているそうだ。カスタマーレビューなどから判断するに、Amazon Meal Kitsは一部の利用者に対して6月末頃から提供されたらしい。

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Amazon Meal Kitsが画面に現れた利用者たちからの情報によれば、提供された食材メニューは17種類であった様子。価格は14ドル99セントから18ドル99セントあたりであったらしい。Chaddによれば、Blue Apron、HelloFresh、Sun Basket、あるいはHome Chefなどと同様のクオリティをもつサービスだと感じたそうだ。

これまでも噂はあったが、これによりAmazonが食材サービスに参入するのは既定路線となったといって良いだろう。Amazonはこれまでも、一部の利用者に対してのみ新しいサービスを提供して、しかる後に本サービスとするということを繰り返してきた。食料品を直ちに配送するAmazonFreshもやはり限定的なサービスとして始まったものだった。レジを利用しないショッピングサービスも、やはりごくわずかな利用者を対象に開始している。

Meal Kitsが、直ちに全米で利用可能になるというわけではないのだろう。AmazonFreshもサービス地域の拡大にはかなりの時間がかかった。それに一般のEコマースサービスと比べればさまざまな準備が必要になるサービスでもある。ただ、サービス拡大にそれなりの時間がかかる見通しであるにしても、たとえばBlue Apronなどにとっては脅威となるに違いない。ホールフーズ・マーケットを買収したAmazonは、既存ネットワークを活用したサービスの拡大を狙ってくるのだろう。

今後の動きについて、Amazonには質問を投げているところだ。いまのところはまだ回答を得られていない。

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(翻訳:Maeda, H

Blue Apronの株価急落続く――食品通販の新規上場スタートアップに試練

先月株式上場を果たして以後のBlue Apronの日々は順調とは言いにくい。それでなくとも巨大な影を落とすAmazonが137億ドルでWhole Foodsを買収したことは生鮮食料品市場に大きな衝撃を与えた。一層芳しくないニュースが次々に報じられ、Amazonのライバルになるはずだったスタートアップは今や重大な危機を迎えている。

今日(米国時間7/17)、Blue Apronの株価はさらに10%下がった。上場以来、Blue Aproは不運と市場の不信に取り巻かれているようだ。Amazonはコマースと一見無縁に思えるAWSのような分野でも10億ドル級のビジネスを構築し、ゲームのライブ・ストリーミングを行うスタートアップを買収している。今月発見された商標登録の記録からすると、Amazonは精肉の宅配分野への進出も計画しているらしい。

Amazonがそういう計画を立てているなら、それには十分な理由がある。わずかこの数年でBlue Apronは年間売上8億ドルのビジネスとなり、2015の第1四半期には少額ながら利益を計上できた。新規事業への参入にあたって巨額の資金を費やしているとはいえ、Amazonのロジスティクスは完璧な科学の領域に近い。Amazonが生鮮食料品分野に強い関心を抱くのは論理的にみて必然だろう。Whole Foodsの買収後は、この目標達成へのハードルはますます低くなっている。

Blue Apronは上場にあたって売り出し価格を下げたが、それでも見通しは楽観的に過ぎた。Blue Apronが各地で投資家への説明会を続けている最中にAmazonはWhole Foods買収という爆弾を落とした。Blue Apronの上場という興奮は一気に冷水を浴びせられ、逆に巨大な疑問符が浮かぶこととなった。 最後に10ドルで上場されたものの、今日の株価は6.51だった。Blue Apron株はわずか数週間で価値の3分の1を失ったことになる。

Blue Apronは株式市場に対してAmazonのような巨大な通販帝国の一部に割り込んだ単なるニッチ企業ではないことを証明するという難事業に挑まねばならなない。株価の低下は変革を主張する「もの言う株主」を引き寄せるし、優秀な社員をつなぎとめる報酬設定にも悪影響を与える。前途は洋々だというイメージが維持できなければ社内の士気低下もあり得るだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Amazonのプライムデー・セールス、Amazon Echo人気が圧倒的

今年のAmazonのプライムデー・セールスは「記録的」なものとなったようだ。30時間にわたって開催されたプライムデー・セールスでは、大幅に値引きされたEchoデバイスや、さまざまのメーカーからの各種プロダクト(Amazonの言葉を借りれば「何十万もの商品」)が大いに売れ、昨年のプライムデーを60%上回る、過去最高の売上を達成した日となったようだ。

「この機会にプライム会員を試してみて頂いている方々や、そしてもちろん以前からのプライム会員の皆様のおかげで、すばらしい1日となりました」とはAmazonのバイスプレジデントであるGreg Greeleyの言葉だ。「全世界のAmazon社員は、一層の努力でお得なプロダクトを提供できるように努力してまいります。プライム会員の皆様に、より一層の便利さないし快適さを提供していくことができるようになるはずです。気が早いのですが、来年のプライムでーも楽しみにしています」。

プライム「デー」と言いながら、セールス時間は1日よりも若干長かった。また、新たにプライムデー・セールスを提供し始めた国も3つあった。しかし、今年の大成功の要因はそうしたところにはないようだ。

情報筋およびAmazonの広報を通した発言によれば、今年のプライムデー・セールスを大成功に導いた要因はAmazon自らのEchoシリーズにあったようだ。ご存知だろうが、Amazon独自の人工知能であるAlexaを搭載したホーム・スピーカーだ。好みに応じたサイズが選べるように、バリエーションも増えている。

その中でも、断トツでもっとも多くを売り上げたのは、小さなEcho Dotであった。Amazonは詳細な販売数などを明らかにしないが、信頼できる情報筋によれば、Echoデバイスは「毎分数千台」のペースで売れたのだとのこと。この情報が流れたのち、Amazonも「アメリカ国内のプライムメンバーは、毎分6000台を超えるペースでオーダーしていた」旨を公表している。

プライムデー・セールスを終えた段階のアナウンスによれば「Amazon発のデバイスの中でもっとも売れたというだけでなく、Amazonが世界中で扱っている全プロダクトの中で最も売れた」とのことだ。

価格についていえば、オリジナルのEchoは50%の割引価格となる89ドル99セントで販売され、またDotも15ドルの値引きとなる34ドル99セントで販売された。Echoデバイスについては、取り扱っている各マーケットで同様の割引が行われていた。ちなみにEchoが現在サポートする言語およびマーケットはアメリカ、イギリス、およびドイツということになっている。

秘密主義のAmazonからの正式データではないが、プライムメンバーたち(遅ればせにお伝えしておけば、「プライムデー・セールス」は、Amazonの有料会員に向けたサービスだ)は、去年比で7倍もEchoデバイスを購入したのだそうだ。展開している13ヵ国にて、何千万もの利用者がAmazonアプリケーションを使って買い物をしたのだとのこと。

Echo Dot以外に、多くのAmazon発ハードウェアが購入されたのが、今年のプライムデー・セールスの特徴ともなっている。オリジナルのEchoは言うまでもなく、FireタブレットやKindleも記録的な売上となった。また、Alexa内蔵の激安4Kテレビも、「Amazonの歴史上、もっとも売れたテレビ」となるほどに売れまくったらしい。

アメリカ国内で他に売れたものといえば、たとえば圧力鍋、23andMeのDNAテストキット、WiFiスマートプラグなどが販売を伸ばした。ソニーのPlaystation 4も大いに売れ、国別にみれば以下のようなものが売れていたらしい。

  • スペイン:SANDISK USB3.0フラッシュ 64GB SDCZ43-064G (ULTRA Fit) 、Lenovo Ideapad 310
  • メキシコ:AmazonBasics Apple Certified Retractable Lightning to USB Cable、ニンテンドースイッチ
  • 日本:ザバス ホエイプロテイン、Happy Belly 岐阜・養老 天然水
  • イタリア:フィニッシュ 食洗機用洗剤 固形 タブレット、Caffe Vergnano 1882 Espressoマシン
  • インド:OnePlus 5スマートフォン、Seagate Expansion 1.5TB 2.5″ Portable USB 3.0ハードディスク
  • ドイツおよびオーストリア:PlayStation Plusメンバーシップサービス、ソーダストリーム
  • フランスおよびベルギー:PlayStation Plusメンバーシップサービス、ゲームオブスローンズ完全版Blu-Ray
  • 中国:Fisher Price Soothe and Glow Seahorse、『サピエンス全史』+『『A brief history of tomorrow』セット
  • カナダ:【全自動圧力調理器】 インスタントポット、Amazonベーシック AA Rechargeable Batteries

Amazonのプライムデー・セールスは、昔から行われていたセールス手法と同じだ。薄利多売により店の会員を増やし、よって売上を拡大することを狙っているわけだ。

消費者としては、商品をより安く手に入れることができる機会となり、Amazonにとっては規模の力で利益を増やす場として機能している。プライムデー・セールスによりどれだけのプライム会員が増えたのかは明らかにされていない。売上金額とならんで、どれだけのプライム会員が増えたのかが興味深いところだ。

膨大な数が売れたらしいAmazon Echoはまだまだ新しい商品ではある。かつてのフラフープのように、一時的なブームとして売れているのか、それともスマートフォンのように定着していくのかも注目に値するところだ。

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(翻訳:Maeda, H

Amazon Alexaのスキルが15000を突破、わずか半年で倍増、競合製品を圧倒

【抄訳】
Amazonの音声プラットホームAlexaの‘スキル’が、15000を超えた。それらが、EchoスピーカーやEcho Dot、Echo Showなどのデバイスの上で、多彩な‘芸’を披露する。Amazonの2月の発表では10000だったが、それ自体は昨年9月に比べて3倍増だった。

15000という数を最初に報じたのはサードパーティの分析企業Voicebotだったが、本誌の問い合わせに対してAmazonもその数字を確認した。

Voicebotが分析したのはアメリカのスキルのみだが、15000に達したのが6月30日だった。6月の前月比増加率が23%で、それまでの3か月の各月の増加率は10%未満だった。

Voicebotの年初の記事では7000だったから、半年で倍増だ。7000という数はAmazonもCESで公式に確認している。

Voicebotによると、Alexa Skill Storeで一番人気のスキルは、Flash Briefingsだ。これは朝の忙しいときなどに、Wall St. Journal, NPR, Washington Post, それに本誌(!)TechCrunchなど主なメディアが、主要記事を教えてくれる。

Flash Briefingsは開発も易しいスキルだから、今や全スキルの約20%を占める。詳しい数字はAlexa Skills Storeへ行けば分かるが、今現在2891のニューススキルがある、となっている。

なにしろ、スキルの数がこれだけ多いのは、Amazonが音声コンピューティングの世界で大成功、という意味だ。

【中略】

Voicebotによると、6月30日現在でGoogle Homeの音声アプリはわずか378、MicrosoftのCortanaは65だ。AppleのHomePodは、スキルのようなアプリをサードパーティが作れるのか、まだ明らかでない

【後略】

画像クレジット – トップ: Adobe; チャート: Voicebot

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Amazonの大セール、Prime Dayは7/10 18:00から

Amazonが3回目となるPrime Dayの内容の発表した。Prime DayはAmazon版のブラックフライデーセールで、そもそもは同社の創立20周年を記念して始められたものだった。Amazonは今年もPirme Dayを実施するとしていたが、日時や内容が発表されたのはこれが最初だ。

AmazonはPrime会員に向けて「セールでは何十万種類もの商品を用意しています」と呼びかけている。Prime会員は5分に1人の割合で増えているのだそうだ。このセールに参加するにはPrime会員でなければならないが、もちろん無料トライアルに参加することができる。

今年のセール期間は30時間で、太平洋時間では7月10日午後6時からスタートし、翌日まで続く〔日本では7/10(月) 18:00から7/11(火) 23:59まで〕。Prime Dayセールは中国、インド、日本、メキシコ始め13カ国で行われる。

昨年のPrime Dayはピーク時間帯にサイトが問題が発生したにもかかわらずAmazon史上、最大の売上を記録した

今年Amazonはカテゴリー別にセールを行う。ペット用品、テクノロジー用品、園芸用品などだ。これは過去のPrime Dayで消費者から「実際に購入して有利になる製品を見つけるのが難しい」という不満の声が上がったからだ。たとえ10万種類のセールが行われていても自分が望む品を見つけることができなければ無意味となる。

昨年の消費者の不満は、セールに出された商品に「品質が劣っているものがあった」、「誰も欲しがらないようなものがあった」などだ。これは大部分人力のキュレーションの問題というよりアルゴリズムが不適切だったためのようだが、消費者にとって不愉快な結果をもたらしたという点では同じことだ。

何十万というセールの中にはそうしたシステム上の問題が若干残っているかもしれないが、 Amazonでは「今年の目玉はテレビセットだ」としている。テレビやビデオを見るのは誰でも好きだし、これまでのブラックフライデーのセールでも中心的存在だった。まだ詳細は明らかににされていないが、4K、Ultra HD、 スマートTV、Amazon Fire TVなど「過去最大のテレビ・セール」になるという。

Amazonでは「記録的な在庫を確保している」としているが、ディスカウントのテレビ(その他のエレクトロニクス機器)は早々に売り切れるとなる可能性が高い。なるべくたびたびサイトをチェックして欲しいものを早めに探し出しておくことが賢明だ。

Amazonはまだ自社製品についてのセール情報を公開していないが、Kindle、Fireタブレット、Fireテレビ、Echoスピーカーなどもディスカウントされるのは確実だろう。昨年Amazonは「何十万台ものKindle」が売れたと発表している。またPrime Dayには普段の2.5倍のFire TVが売れたという。

〔日本版〕以下アメリカでのセール情報は省略。日本でのPrime Dayのページはこちら

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

文具からコンドームまで、Amazon Dash Buttonが100ブランド以上に拡充

ボタンをぽちっと押すと日用品が届くAmazon Dash Buttonに、新たに70種類のブランドが加わった。これにより、Amazon Dash Buttonで発注できる商品は、合計100種類以上のブランドの商品1000種類以上となった。

今回、サプリメントや菓子類、アルコール飲料、掃除用品といった新しい商品カテゴリーのブランドが加わった他、飲料や洗濯洗剤、ペット用品のラインナップも拡充したとアマゾンジャパンは説明している。

加わったブランドの一覧を見ると、赤いきつねうどん、カロリーメイト、コカ・コーラ、ハッピーターン、VAAM、ザ・プレミアム・モルツ、ポストイットなどが含まれている。

Dash Buttonは2015年3月にアメリカでローンチし、2016年12月からは日本でも提供している。Dash ButtonはAmazonプライム会員向けのサービスで、ボタンは1つ500円(税込)だ。ただ、Dash Buttonでの初回注文時に500円差し引かれるので、ボタン自体は実質無料だ。Dash ButtonをWi-Fi経由でインターネットに接続し、注文する商品を設定して使用する。

日本で人気のDash Buttonはサントリー天然水、ウィルキンソン、エリエール、アリエール、ムーニーだとアマゾンジャパンは説明している。毎日のように使う日用品や重くて運ぶのが大変な商品が人気なようだ。

今回追加したDash Buttonのブランドは以下の通りだ。

AmazonがAWS上のユーザープロダクトに翻訳サービスを提供、アプリケーションの多言語化を推進

CNBCの報道によると、デベロッパーがAWSを使ってアプリケーションやWebサイトを作るとき、そのコンテンツを複数の言語に翻訳できる機能を提供しようとしている。クライアントのプロダクトを複数の言語で提供するために使用されるその機械翻訳技術は、Amazonが自社のプロダクト全域で使っている技術がベースだ、とその記事は述べている。

翻訳サービスはクラウドサービスでAmazonと競合するAlphabetやMicrosoftが、Amazonに負けていないと主張できる重要な要素のひとつであり、Googleは最近、ニューラルネットワークで強化した翻訳機能のデベロッパー向け実装を提供開始した。Amazonは2年近く前に機械翻訳のスタートアップSafabaを買収し、それによって実装した翻訳機能でAmazon.comなどのサイトを多言語化している。

最近Amazonは競争力強化のためドイツのハイデルベルク大学と提携して、翻訳結果に対する誤訳の指摘など、ユーザーフィードバックに対応できる機械翻訳プラットホームの開発を進めている。

この件に関し本誌は今、Amazonのコメントを求めている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Amazon Echoを家庭内のインターコムとして使えるようになった、Showの機能を借用

Echo Showの発売を数日後に控えたAmazonが、そのわずかな間隙を縫うかのように、これまでのEchoデバイスに前から望まれていたインターコム(intercom, 屋内通話)機能を導入した。この追加機能は、Showを持ってる人たち同士のための会議機能Drop-Inを利用して実装されている。Showでは、その会議機能で遠く離れた家族や友だちなどと互いに顔を見ながらおしゃべりできるが、若干の制約はある。

そちらの方は今週試してみて、あまり好きになれなかった。ふつうのテレビ電話などに比べて、強引すぎるのだ。でもこっちのインターコムの方は、よっぽどましだ。このアップグレードでDrop-InがEchoやEcho Dotに搭載され、ネットワーク上のユーザー同士(==デバイス同士)がコミュニケーションできる。たとえばキッチンのEchoから二階の子どもたちに、「ご飯だよ、降りてこい」と怒鳴ることもできる。

この機能は三台のデバイスで使える。インターコム的に利用するためには、まず各Echoに名前をつけ(部屋の名前がいいだろう)、AlexaアプリでDrop-In機能を有効にする。セットアップが終わったら、“Alexa, call the kitchen”とか、“Alexa, drop in on the kitchen”のように部屋の名前で相手を呼び出せる。

このシステムはセットアップのときに作った世帯グループが利用でき、それは必ずしも家の中のWi-Fiの利用者全員ではない。遠くから、連れ合いや子どもたち、高齢者家族などの安否を確認できるし、もっと不道徳な目的にも使える。Amazonによると、同社の人気商品であるホームアシスタントEchoに、もっとも望まれていた機能がインターコムだそうだ。

これまで頑張ってスマートフォンを利用するインターコムアプリを作ってきた連中は、頭にくるかもしれない。そもそもEcho Showは、それらの物真似みたいだし。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Amazon、衣服を試して気軽に返品もできる「プライム・ワードローブ」をアナウンス

アメリカのAmazonが、プライム会員向けに新たなサービスをアナウンスした。ファッション関連のサービスで、興味を引いたものをなんでもオーダーし、届いたものの中で気に入ったもののみを購入することができるというものだ。この新たなサービスの名前はプライム・ワードローブ(Amazon Prime Wardrobe)という。現在のところはベータ段階ではあるが、登録しておけば、サービス開始時に通知を受けることができる。

利用する際には、大人向けないし子供向けの、洋服・靴・アクセサリーなどの「ファッション」カテゴリーから3ないし15のアイテムを選択する。選択したアイテムは「ワードローブボックス」(Prime Wardrobe box)として送付される。まとめて送るにあたっての追加料金(ボックス費用など)はかからない。カルバンクライン、リーバイス、アディダス、セオリー、タイメックス、ラコステなどなど、ブランドも自由に選ぶことができる。

ワードローブボックスが届けば、7日間のうちに試着してみることができる。合わなかったり、気に入らなかったものは、送られてきたボックスに入れて送り返すことになる。返却用のボックスには、近くのUPSが発行したプリペイドラベルがついていて、集荷してもらったり、あるいは営業所に持ち込むことができる。ワードローブボックスで送られた商品の3ないし4つを購入すれば、購入金額は10%割引となり、5つ以上を購入するならば20%オフになる特典もついている。支払額はもちろん購入した商品についてのみで、追加の手数料などは一切かからない。プライムメンバーは追加料金なしで利用することができるのだ。

なお、これらの情報は「本日、Amazon Fashionはプライム・ワードローブをアナウンスしました。Amazonでのファッション商品購入に新たな魅力をもたらすものです。購入前に試してみることができるようになったのです」という、Amazonからの簡単なメールによりもたらされたものだ。

ファッション関連の商品が思った様子と違ったり、購入を後悔してしまうようなことはありがちなことだ。ZapposはAmazonが買収する前から返品システムを特徴のひとつとしてアピールしていた。Amazonは自らが揃える幅広いファッションアイテムについて返品システムを充実させることにより、より気軽に買い物を楽しめるようにしようとしているわけだ。送られた商品の多くを購入すれば、割り引くというサービスもおもしろい。利用者としては、少数のアイテムしか選ばない場合でも、UPSとのやり取り時間が増えるだけだ。comScoreのデータによれば、Amazonのファッションジャンルでの売上割合は、2013年の15.4%から2016年の17%に拡大中だとのことで、新たなサービスが大きな収益源として成長する可能性はある。

プライム・ワードローブと同様の返品サービスは、Stitch Fixなど多くのサービスが行なっていることだ。ただ、これまでの類似サービスに比べると、Amazonは(多くの男性がそうであるように)買い物に出かけるのがあまり好きでないという人をターゲットとして重視しているようだ。「おすすめアイテム」などを送って興味をもってもらうのではなく実際に関心をもったものを送るようになっている。ただ、プライム・ワードローブがうまくいくようならば、Stitch FixやTrunkClubなどのファンション関連アイテムのデリバリーサービスを買収して、サービス拡大に乗り出そうとするかもしれない。

とりあえずのところは、プライム・ワードローブの一番のウリはその簡単さにあるといえるかもしれない。手持ちのアイテムとちょっと違ったものが必要になった場合にも、Amazonの商品層の厚さや迅速な配達により、気になるものをすぐにオーダーしてみることができるようになる。気になったものの、結局気に入らなかったというような場合でも失うものは何もない。通販でファッションアイテムを購入することのリスクや面倒をできる限り減らそうとするサービスなわけだ。

「試着」が気軽ができるようになり、あるいはリアル店舗の魅力を薄めることにもなるかもしれない。自分に合わないものをオーダーしてしまっても気軽に返品できるわけで、Alexaを活用する幅も広がるかもしれない。

さらにいえば、プライム・ワードローブはAmazon Echo Lookとの親和性も高いものだといえる。全身写真で洋服の様子をチェックすることができるし、似合うかどうかをAIに判断してもらうStyleCheckアプリケーションなどを使って、購入判断をすることもできるだろう。すなわち、プライム・ワードローブはAmazonが扱うファッション関連サービスの拡大に大いに寄与するものとなる可能性もあるわけだ。

10年ほど前に、ジェフ・ベゾスは「2000億ドル企業になるためには、ファッションや食料品を充実させていく必要がある」と述べていた。すでに金額的には目標を上回っているわけではあるが、ファッション関連サービスを充実させることで、Amazonはさらなる成長を成し遂げようとしているわけだ。さらに、買収したWhole Foodsを活用して、ファッション関連アイテムの実店舗展開に乗り出すということもあるのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H

Amazonはフィンテックでも強大な勢力になるだろうか?、答はイエスだ

月曜日(米国時間6/19)に中国の深圳で行われたTechCrunchとTechNodeのイベイトで、Ernst & YoungのフィンテックリーダーJames Lloydが、Amazonは巨大テクノロジー企業だが、今後はフィンテックでもトップに立つだろう、と予言した。

Lloydによると、彼は、Amazonは今後ますます、決済と貸付とクレジットスコアの分野への進出を大きくしていく。“彼らは自分たちのエコシステムの便宜に寄与するものなら何でも手を出す”、と彼は語る。Loydは、Amazonと、Alibabaの系列企業Ant Financial(元Alipay)は立ち位置として似ている、と言う。

Amazonの最近の発表では、同社は昨年、小額貸付で10億ドルを貸し付けた。Lloydは、Amazonがこの分野に今後一層注力する、と予想している。“彼らは大量のデータを利用できる立場にいる。どこの誰が向こう3か月の在庫準備資金としてどれだけ必要としているか、彼らには分かるのだ”。

彼が訝(いぶか)るのは、Amazonの東南アジア進出の遅れだ。“彼らの中核ビジネスであるeコマースに大きな疑問が一つあるとするなら、それは、Amazonはアジアで何をしようとしているのか、だ”。

企業向けの振替決済サービスAirwallexの協同ファウンダーでCEO Jack Zhangは深圳のステージで、ビットコインは国際的な商取引における長期的な決済手段にならないだろう、と述べた。

彼は、ビッドコイン市場に十分な流動性がある、と信じていないし、また、その不安定性にも懸念している。“それが国境を越えた決済の未来の姿だとは、思われない”、と彼は語る。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Amazonの買収履歴一覧、Whole Foodsだけが異様に突出

Amazonが今日(米国時間6/16)、Whole Foodsを137億ドルで買収すると発表したが、これは同社のこれまでで最大の買収だ。

第二位はZapposの12億ドルだが、それは2009年という大昔だ。その後同社は、Twitchの約10億ドル、Kiva Systemsとその大量のロボットを7億7500万ドルと、大きな買い物がいくつかあったが、それらは今日のビッドとは比べ物にならない。でも、それも当然だ。大型食料品店グロサリーというモーレツに複雑なオペレーション、そしてそれを支えるロジスティックスというオペレーション、そのための物理的および人材的資産、全部合わせれば当然100億のオーダーにはなるだろう。

今日のWhole Foodsへのビッドで、AmazonはWalmartの互角のコンペティターになる。Walmartはその試合に備えて最近ネットショップのJetを買った。今朝は。Bonobosを3億1000万ドルで買う、とも言っている。でもAmazonの今回の買収は断然でかいから、Walmartを始めとするグロサリー小売企業の株価は軒並み急落した。Amazon自身にとっても、かつてなかったほど巨額の今回の買収は、同社がグロサリーの配達と、もしかして物理店の展開に対し、本気であることを示すのだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

AmazonのWhole Foods買収でリテールのライバルの株価急落

Amazonが137億ドル〔1.5兆円〕という金額で高級生鮮食料品スーパーのWhole Foods Marketを買収したことは投資家を恐慌に追い込んだ。Wal-Mart、Target、Costco、Krogerを始めスーパーマーケット・チェーンの株価は軒並み急落した。

Amazonのビジネス帝国の規模、洗練されたロジスティクス、先進テクノロジー、それにもちろん巨額の資金はWhole Foodsのライバルを旧態依然たる存在に見せるのに十分なものがある。

東部標準時で 11:45amにおけるリテール・ビジネスの現状は惨憺たるものだ。

  • Amazon: +2.91% to $992.21
  • Wal-Mart: -6.02% to 74.16
  • Target: -9.52% to $51.14
  • Costco: – 5.89% to $169.48
  • Kroger: -12.34% to $21.53
  • Dollar General: -5.17% to $68.58
  • SuperValu: -13.56% to $3.25
  • Sprouts Market: -6.38% to $20.99
  • Smart & Final Stores: -14.96% to $9.52
  • Weis Markets: -5.30% to $48.22
  • Ingles Markets: -4.57% to $33.40

テクノロジーの巨人、Amazonがアメリカを代表する生鮮食料品スーパーを買収したことは、将来さらに多くの店舗ないしテクノロジーに投資する可能性を感じさせる。Amazonは世界の大きな部分を支配することが現実的な可能性だと気づいただろう。AWSのサーバーはわれわれがいつも使うアプリを走らせている。Amazon Primeは各種商品からストリーミング・コンテンツまであらゆるものを提供する。そして今や現実店舗の大きな部分もAmazonの支配下に入った。

Image Credit: CNBC via Will Oremus

〔日本版〕株価を12%以上下げたKroger(クローガー)は1883年創業の老舗大型スーパーで2016年には売上1153億ドルを記録しスーパーマーケットとしては全米トップだったという。記事原文のリンクがfoodcapypsse(食料品アポカリプス)であることでもシリコンバレーに与えた衝撃が大きいことがわかる。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

速報:Amazon、高級スーパー、Whole Foodsを137億ドルで買収へ

Amazon は高級生鮮食料品スーパー、Whole Foods Marketを137億ドルという驚くべき価格で買収することで同社と最終的に合意したと発表した

買収は全額キャッシュが予定されている(Whole Foods Marketの純負債額も含まれる)。 この買収はあらゆる業種のあらゆる企業に影響を与えるだろう。これによりオンライン、実店舗を問わず小売ビジネスの光景が一変する。

Amazonのファウンダー、CEOのジェフ・ベゾスは「何百万もの顧客がWhole Foods Marketを愛している。ここではアメリカで最高品質の自然食品、有機食品が手に入るからだ。人々はヘルシーな食生活を楽しむようになった。Whole Foods Marketは人々を喜ばせ、満足させる栄養豊かな食品を40年近くにわたって提供してきた。まさに驚くべき達成だ。われわれはWhole Foods Marketの成功が今後も継続されることを望んでいる」と声明で述べた

買収後もWhole Foodsのブランド、運営は従来どおり続けられる。店舗、社員、パートナーにも変化はない。

John MackeyはWhole FoodsのCEOに留まる。本社は引き続きテキサス州オースティンに置かれる。

この買収は今後、Whole Foodsの株主及び規制当局の承認を受ける必要がある。万事順調に進めば手続きの完了は今年の第二四半期中となる見込み。

このニュースはBloombergが第一報を伝えたが、影響は生鮮食料品小売業だけでなくスタートアップも含めてほとんどらゆるビジネスに及ぶだろう。

Amazonは今や現実店舗の巨大なネットワークにアクセスが可能となった。とはいえ、Whole Foodsのブランドや店舗に変更が予定されていなということは(少なくとも当面は)両者は比較的独立を保って運営されるのだろう。

画像:: Amazon

〔日本版〕大きなニュースのためTechCrunchではShieber記者が速報記事を公開した。この記事はこの後アップデートされる可能性がある。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Amazonのバーコードリーダー、Dash WandにAlexaが入って実質無料に

Amazon Dash Wandの第一世代は長くは続かなかった。カリフォルニア州の選ばれたPrime Freshユーザーでこのバーコードリーダーを試行してみたものの、何も起きなかった。代わりにこの会社は今や身近になった単一商品ボタンへと戦術を移した。

そして今、ハードウェアに強気のAmazonは、Echoの大成功を足場にDash WandにAlexaを載せて復活させる。バーコードリーダーとAmazon Fresh購入機能はそのままに、これからはAlexaも使えるようになる。音声による注文、レシピ検索、食品の栄養素含有量の確認なども行える。そう、Alexaはどこへ行ってもAlexaだ。

現在Dash Wandを利用できるのはプライムメンバーのみだ。そして事実上無料だ(期間限定)。価格は20ドルだがデバイス登録後最初の購入で20ドル割引される。Amazon Freshの90日間無料お試し期間もついてくる。つまりこのデバイスは、Amazonの月15ドルの食料品配達サービスへの入り口であるとともに、同社のスマートアシスタントを家庭に持ち込む新たな侵入経路でもある。

この価格設定は、事実上のニッチ製品を多くのユーザーにとって初めてのAlexa体験に変えるにはかなり有効な方法だ。バーコードリーダーを自宅に持ち込もうと思う人はまずいないが、でも、無料は無料。Amazon Fresh同様、おそらく現時点で主流商品とはならないだろうが、Alexaをさらに家庭に送り込むのに一役買うに違いない。

もっともAmazonはその点で特に問題を抱えているわけではない。先月の統計によると、Amazonのスマートアシスタントは 音声制御スピーカー市場の約70%を握っている。この数字が低価格のEcho Dotのおかげであることは間違いなく、実質的に無料の機器にAlexaを載せることは、スマートアシスタントの家庭への浸透率を一層高めるだろう。

これはおそらくAmazonで一番わかりやすい形の客寄せモデルだ。この会社にとってデバイスは常にユーザーをEコマースエコシステムに閉じこめるためのものであり、ハードウェア自身は二の次だ。いくら走ってもAlexaから逃れることはできない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Amazon、パーソナライズされたおすすめ商品ショップ “My Mix” をスタート

Amazonはユーザーが買いたいであろう商品をすすめするパーソナライズドページを提供する新機能を密かにスタートした。”My Mix” と呼ばれるこの新機能は、Amazonが 昨年開設した商品閲覧サービスの”Interesting Finds”と連携している。Interesting FindsはAmazonの巨大なウェブサイトを横断して商品を見つけるPinterestライクな体験を提供する。

“Interesting Finds” は、かつて”Amazon Stream” と呼ばれていたサービスの発展形で、Amzonをユーザーが必要な商品や元々欲しかった商品を買うための場所ではなく、商品を見つけて買いたくなる場所にするための新しい試みだ。

商品カテゴリーは「女性」のように幅広いものや、「自転車」などの人気商品、「世紀半ば」と言ったニッチなものまでさまざまだ。そのほか「旅のぜいたく」「写真を楽しむ」「趣味の園芸」などのテーマに沿った商品を集めたミニショップもある。

ユーザーは個々の商品あるいはショップをお気に入りに登録して、後で “My Hearts”セクションで見ることができる。その場で商品の詳細をみて購入することもできる。

今回追加された “My Mix” 機能は、ユーザーのお気に入りに基づいて商品をおすすめする。”Interesting Finds” でたくさんの商品をいいね!すれば、Amazonがあなた好みの商品からなるショップを作ってくれる。

このおすすめは、Amzon.comのホームページに出てくる推奨商品よりよくできている。あちらは過去の購入と閲覧履歴に直接結びついたものだ ―― すでに買った商品を延々と出し続ける古びたおすすめになっている。”My Mix” のおすすめの方が…まあ、楽しい。

ページの説明によると、ユーザーがショップやInteresting Findsで新しい商品にいいね!(ハート)を付けると、”My Mix” ショップが自動的に更新される。ショップは1日に数回更新されるとAmazonは言っている。

パーソナライズされたおすすめを見た後も、スクロールして”Interesting Finds” の商品を見続けることができる。これはウェブでもモバイルでもエンドレスになっている ―― スクロールするたびに新しい商品が現われ永遠に続く。

“Interesting Finds” をしばらく使って以来、私のPinterestの使い方が影響を受けたことはたしかだ。今も装飾のヒントやネイルカラー、クラフトなどの「アイデア」全般にはPinterestを使っているが、実際の購入につながる商品探しについては、”Interesting Finds” に少しはまりつつある。

もちろん、”My Mix” のおすすめがいつもうまくいくとは限らない。私がすでにハートをつけたものや、類似の商品が出てくることもある。また、システムは過去の購入履歴を計算にいれていないようだ。たとえば私は、以前”Interesting Finds” で旅行用の化粧ポーチを見つけて購入したのだが、”My Mix”は、化粧ボーチをすすめ続けている。ありがとう、もう結構!

Amazonによると、”My Mix” では表示するものを決めるためにいくつかの情報源を利用している。

「メーカーや価格だけで選ぶことはなく、すべてはユーザーが以前ハートをつけたかどうかに基づいている。My Mixの商品は1日に数回更新されるので、気に入った商品はその場でいいね!しないと、次に来た時にはなくなっているかもしれない」と広報担当者は言っている。

“My Mix” にはまだ改善が必要だろうが、Amazonの”Interesting Finds” の推奨商品を、カテゴリー別に探さずにすばやく見渡すためには早くて便利なツールだ。

“Interesting Finds” は昨年6月にデスクトップに登場し、iPhoneは11月、Androidでは12月に公開された。”My Mix” 機能は今年5月に公開され、デスクトップ、iOSおよびAndroidで利用できる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Amazon、クラウドストレージの無制限プランを終了

またひとつクラウドストレージの宴が終わった。Amazonは、Amazon Driveの無制限クラウドストレージ・プランを終了した ―― ただしPrimeメンバーは写真用の無限ストレージを引き続き利用できる。

今日(米国時間6/8)から、Amazon Driveの新規登録で無限クラウドストレージを選択できなくなる。代わりに年間11.99ドルで100 GB、59.99ドルで1 TB(以降最大30 TBまで追加1 TBごとに59.99ドル)のいずれかを選ぶ(従来は11.99ドルで写真を無制限に、59.99ドルであらゆるファイルを無制限に保存できた)。

いずれのプランにも5 GBの無料ストレージがついてくる。1本目のヒットは無料、という意味だと思っておこう。

容量無制限プランは、2015年3月に提供が開始されたばかりだ ―― 当時競争の激化する消費者向けクラウドストレージ市場で果敢な行動と評された。そしてなんと、その2か月後にGoogleは無制限容量の写真サービスをスタートさせた。

2年が過ぎた今Amazonは、金庫にデータを預けた人たちを締めつけ始めた ―― クラウドストレージの世界ではよくある話だ。

写真が例外なのは注目すべきだが、これはライバルのGoogleが無制限の写真ストレージを続けているからというだけでなく、写真は個人データの宝庫だからだ ―― サードパーティーが機械学習技術を使ってデータ抽出できる。つまるところ、ユーザーのパーソナルな写真は大容量のデジタルエンターテイメントコンテンツよりもずっと価値が高いということだ。

従来の無制限容量プランのユーザーは、満了日まで利用を続けられる。その後は、自動更新がオンになっていれば ―― そしてデータが1 TB以下なら ―― 自動的に59.99ドルの1 TBプランに移行される。

自動更新を設定していないユーザー、あるいはデータが1 TB以上あるユーザーは、ストレージの管理ページで、新しい制限付きストレージプランのいずれかを選ぶ必要がある。

新しいプランに切り替える行動を起こさず、かつ無料ストレージの割り当てを越えるデータを預けている人は、利用期間満了後にアカウントが「割り当て超過」状態になる。つまり、それ以上ファイルをアップロードすることができず、コンテンツの閲覧、ダウンロード、または削除しかできなくなる。

Amazonによると、この状態にあるユーザーは、180日以内に、コンテンツを削除して総データ量を無料容量いかにするか、有料プランを契約するかのどちらかを選ぶことになる。180日が過ぎると、Amazonが自動的にデータを削除して割り当て以内におさまるようにする ―― 最近アップロードしたファイルから順番に削除していく(Amazonのデータ保持ポリシー参照)。

プライムメンバーは写真用ストレージについては無制限容量が続くので心配しなくてよいが、写真以外のコンテンツは、プライムメンバーであっても割り当て超過になりうる ―― このためプライムメンバーも一部のデータを救うために行動を起こさなくてはならない場合がある。

Amazonは、Driveのユーザーはいつでもプランを変更できると言っている。Driveに保管したファイルはデスクトップアプリのAmazon Driveを使ってパソコンにダウンロードできる。

【日本語版注:6月8日現在日本向けの無制限容量プランは継続されている】

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AWSのRekognition APIはセレブを認識する――Amazonの機械学習がさらに進歩

Amazon RekognitionはAWSが提供する深層学習を利用した画像認識、分析のサービスだ。今日(米国時間6/8)、Rekongnitionがさらに賢くなった。このサービスは政治、スポーツ、ビジネス、エンタテインメント、メディアなどさまざまな分野の著名人の顔を認識できるようになった。

私はGoogle検索で見つけたいくつかの顔写真(コメディアンのコナン・オブライエン、歌手のジャスティン・ビーバー、知名度さまざまな俳優、女優など)をRekognitionに入力してみたが、すべて認識された。GoogleとMicrosoftが提供している同種のサービスと同様、デベロッパーはAPIを通じてRekognitionを利用するが、AWSのアカウントを持っている読者はこちらでデモを体験できる。

Rekognitionはセレブの顔認識に成功すると、可能な限り、IMDBのページにリンクする(IMDBはAmazonの子会社なので当然だ)。

現在のRekognitionは顔認識だけでなくユーザーが提供するデータに基づいて画像の文脈を認識し、被写体の感情、人口動態的分類ができるが、新機能によってサービスがさらに強化された。

ちなみにGoogleのVision APIには現在まだセレブの顔認識機能はないが、MicrosoftのComputer Vision APIにはある。Microsoftによれば20万人の著名人の顔認識ができるということだ。私がテストしたところでは、Microsoftのサービスの顔認識精度はAmazonとほぼ同様だったが、画面に写っている他の対象についても情報が提供され、これに基づいて写真のキャプションを作ることができた(「スーツにネクタイのジャスティン・ティンバーレイクがカメラに向かって笑っている」など)。

〔日本版〕Rekognitionの画像中の物体の認識、表情分析などの例。MicrosoftのComputer Vison APIはDescriptionで内容に関するキーワードを返してくる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

AmazonFreshは生鮮食品のピックアップポイント――シアトルにオープン

今日(米国時間5/25)、AmazonはAmazonFresh Pickupサービスをシアトルで正式にスタートさせた。Amazonで生鮮食品を注文した利用者はここで商品をピックアップできる。オーダーを入れたて15分後には引き取りができるということだ。事前に注文しておけば時間を無駄にせずにすむ。注文額のミニマムもない。ただしAmazon Primeメンバー専用のサービスとなる。

Amazonはピックアップ・サービスについて3月に発表していたが、今日初めて一般に公開された。 まだパイロット・プログラムなのでピックアップ・ポイントが開設されたのはシアトル―Amazonのホームタウンの1箇所だけとなった。しかし好評なら他の都市にも拡大されるのは間違いない。Amazonは生鮮食料品にビジネスを拡大することに長年執念を燃やしてきた。

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AmazonがAlexaに通知機能を導入、邪魔な人はoffに設定できる

AmazonはAlexaに通知機能を加えようとしている。それによりAlexaのスキルが、情報が可利用になったら求めなくてもそれを提供できるようになる。これまでは、何をやるにしても人間の質問等が最初にまず必要だった。スキルとデバイスに通知を加える能力は、Amazonのソフトウェアとハードウェア両方の開発キットからも使えるが、ただし最初は選ばれた少数のパートナーのスキルと、Amazon.comのショッピングのアップデートのみだ。

その選ばれたパートナーとは、AccuWeather, The Washington Post, Just Eat, Life360などだ。デベロッパープレビューがもうすぐ提供されるので、そのほかのデベロッパーも自作のスキルへの通知の実装をテストできる。そしてAPIが一般供用されたら、すぐに消費者向けにその通知スキルを提供できるだろう。

通知は、チャイムの音、またはEcho, Echo Dot, Echo Showの上部LEDリングのグリーンの点滅で行われる。通知を受け取ったユーザーがAlexaに声をかけると、その情報が分かる。通知を受けとりたくない時間帯には、そのためのDo Not Disturbの設定もできる。

AlexaとEchoに通知が加わるというニュースは、最初、昨年の秋にThe Informationが報じた。この機能がついにやって来たことはたいへん有意義だ。最近のEcho Showの発表にも見られるように、AmazonはAlexaの出花人気を最大限、利用したいのだ。何かやるなら、今の内!

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))