Amazon、「予測出荷」の特許を取得 ― 注文される前に商品を出荷

Amazonの無人飛行配達ドローン計画は去年の話だ。今Eコマースの巨人は、さらに極悪なことに取りかかっている。事前出荷だ。

Amazonは、購入者が何を買うかを、実際に買う前に予測して配達時間を短縮するシステムを特許出願した ― それは購入のクリックが起きる前に(結局起きなくても)、概ねその方向にあるいは戸口まで、商品を発送するしくみだ。

これは、Eコマース物流の環から完全に人間を取り除こうとする動きを、さらに一歩進めるものだ。機械が自発的に他の機械から何かを買い、それを第3の無人ロボットに配達させる ― 一方、ドアを開ける生身の受取人は、今日がロボットに臓器を摘出される日でないことを願いつつ配達された荷物を受け取る。

[そして、予定通りの時間にドアチャイムが鳴る。宅配便が ― 予想通り ― Amazonの箱を届けに来た。このやりとりは全く正常だが、どうも不吉な予感がする ― たとえ、その箱が先週自分が注文した商品であり、来週注文したくなるものではないことが99.9%確かだとしても。あるいは数分前に注文したものかもしれない。しかし、おそらくそれはAmazonが計画していることそのものだ。]

2012年8月に出願され昨年12月に承認されたその特許には、Amazonが「予測出荷」と呼ぶ方法が記載されており、事前出荷シナリオの1つが次の通り詳しく書かれている。

・・・方法の1つとして、1つ以上の商品を最終配送先に届けるために1つのパッケージに梱包し、パッケージを送る配送先地域を選択して、出荷時には宛先を完全には指定せずにその配送先地域に商品を出荷、パッケージが輸送されている途中に、正確な配送先を指定する。

予測配達先は、さまざまな「ビジネス変数」の分析によって決定される可能性がある、と特許資料に書かれている。個々の事前出荷パッケージに対する顧客の要求を見極め、地理的経路を決定するための分析に使用できるデータとして、購入パターンの履歴、アンケート等で明示的に表明された好きみ、年齢地理データ、ブラウジング習慣、ほしい物リスト等が考えられる。

さらに同特許には、「予想出荷」パッケージを目的地に届けるための様々なシナリオや、潜在顧客までの距離に基づき経路変更する方法等も詳しく書かれている ― さらには、顧客が購入するまでトラック内に半継続的に留め置くことも。

時として同特許の文言は、あたかもAmazonが物理的商品の配達を、水道や電気を家庭に供給する公共事業のごとく考えているように聞こえることもある ― 需要の急増と落ち込みを予測して物流を微調整するが、何よりも常に物を流れ続けさせることによってそれを行う(即ち、トラックは常にパッケージを満載して永久運動を続ける)。

そのようなシステムのためには、同社の既存Eコマース在庫管理および時間管理システムを一から作り直し、より動的で反応の早いものにするた必要があるだろう(Amazonが既に予測出荷のしくみを展開し始めていない限り)。しかし、それが在庫管理の改善につながることもあると特許はうたっている。

・・・パッケージの予測出荷によって、在庫のより高度でタイムリーな管理が可能になる場合がある、例えば、実際に注文される前に商品を潜在顧客に向けて移動することができる。

そして、もし需要予測アルゴリズムが失敗したとき(当然起きる)、Amazonは構わず商品を送る場合もある ― まだ実際にクリックして購入はしていないが、データ分析の結果それを大いに気に入る可能性の高い顧客へのプレゼントとして。即ち、返送・経路変更のコストが、プレ顧客へのサプライズ訪問のコストを上回る場合だ。

それは、すばらしいサプライズかもしれないし、恐ろしく不適切かもしれない ― Amazonのアルゴリズムがどれほど良くできた知恵者であるかによる。不適切な例としては、DIY遺言パックが既に死んだ人に送られたり、子供のおもちゃが残された両親に届いた場合などが考えられる。正しく届けられない場合、予測アルゴリズムは多くの落とし穴を避けと通る必要があるだろう。

米国においてAmazonは、ワックリック購入を特許化することによって、Eコマース市場の膨大なシェアを獲得する道を開いた。はるか前1999年のことだ。その特許は何年にもわたって大きな役割を演じ、他のEコマース業者が同様の高速チェックアウトを使うためには、この方法をライセンスしなければならかった。

事前出荷は、Amazonが再びオンライン購入プロセスを、文字通り「次のレベル」に引き上げる可能性を秘めている。購入ボタンをクリックした数時間後数分後に商品が届くとなれば一大事だ。しかし、将来それが現実になる可能性が十分にある。Amazonユーザーは、自分が何をほしい(物リストに入れる)かに注意しておく方がいい。

(Via the Wall Street Journal)

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


フランスの‘反Amazon法’が成立すると送料無料がなくなる–それで個人書店は持ち直すのか?

Cultural exception文化例外)がまた襲ってきたようだ。フランス議会は数日後にほぼ確実に、いわゆる’反Amazon法’を成立させる。この法律が成立するとAmazonは、書店を保護するために、送料無料で本を売れなくなる。この法律は、本の値引き販売を禁じているLang Lawラング法)の建て増しみたいなものだ。

フランスの本の価格は、外国人にとって分かりにくい。1981年にフランスの文化相が、本の定価販売を義務付ける法律、ラング法を制定した。それ以降、出版社は定価制を採用し、本の裏表紙に価格を印刷することになった。

大手書店チェーンも個人書店も含め、すべての書店が、本を定価で売ることしかできなくなった。ただし例外があって、定価の5%までのディスカウントは認められている。多くの書店がこの例外規則を利用しているが、わずか5%をディスカウントと称するのは、地球広しといえどもフランスの本屋さんぐらいしかいないだろう。

1981年の制定当時は、個人書店を大型書店チェーンから守ることが目的とみなされていた。法律は功を奏し、今でもフランスでは個人書店が健在だ。それにその後、イタリア、ポルトガル、スペイン、ドイツなどでも本の定価制を法律で保護するようになった。

でも当時の書店は、Amazonという恐ろしい怪獣の来襲を予期していなかった。今ではAmazon以外にも、Fnacなどいくつかのフランス固有のネット書店が町の本屋さんの経営をおびやかしている。

ネット書店の二大大手AmazonとFnacは、法律で許されている5%の値下げとともに、一律の送料無料で町の本屋さんに対抗することを選んだ。本屋さんたちはそれを、不当競争とみなした。

文化相曰く送料無料の禁止はAmazon敵視策ではない

Amazonはタックスヘイブンとしてルクセンブルグを利用しているから、送料無料でも利益があり、マーケットシェアを拡大してきた。フランスでの同社のシェア拡大のやり方はほかの国と同じで、薄利多売*の徹底だ。もちろん理論的にはAmazonは、いつでもその逆を行って、値上げと利幅増大に転向できる。〔*: 在庫回転率が年30~40(一般書店の10~15倍)、毎日大量の日銭が入るが納入者には90日済度。〕

今日、フランスの文化相Aurélie Filippettiは、その法律が反Amazon法とあだ名されていても、実際にはAmazonという特定企業を対象とする法律ではない、と述べた。今後のオンライン書店はAmazonにかぎらず、5%値引きしてさらに送料無料にすることは許されない。

定価制が競争の活性化に導く理由

本の定価制といえば、もう一方に、合衆国におけるAppleのeブックの定価制がある。Appleのそれは、自由競走の妨害として有罪になった。

2010年にiBookstoreが発足したときには、いわゆる代理店タイプの価格モデルがeブックストアを席巻した。Appleは出版社に定価を維持させるが、それと同時にKindleなどほかのeブックストアでも定価販売を強制される。

そのことが司法省の逆鱗に触れ、省は反トラストの嫌疑で告訴状を書いた。しかし、小売レベルでの価格付けを自由にしたことによって、むしろ競合他社はつまづき、Nookのeブックの売上は落ち込んだ。ほかのストアでも、同様だっただろう。

今では、Amazonは押しも押されもしないマーケットリーダーだ。司法省は代理店型モデルを有罪化したことによって、独占に近い状態を招いた。出版社との利益分有交渉においては、Amazonが断然有利なのだ。

フランスの’反Amazon法’では、政府はその逆を行き、個人書店や小規模出版社を守ろうとしている。しかし、それは行き過ぎだろうか?

12月に、フランスの書店チェーンの二番目の大手Chapitreが倒産した。2014年には、オンライン書店に苦しめられている本の業界に、1230万ドルの救済資金が投じられる。

そこで問題は、送料無料をめぐるこの法律は、単なる行き過ぎか、それとも、これで十分にフランスの2500軒の個人書店が救われるのか、だ。

(画像クレジット: Casey Bisson)

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


クリスマス~新年の願い事; 有名大手テク企業がサンタさんだったら…

ぼくの、来年の願い事はこれだ。クリスマスギフトなんていうと、今年は残り少なくてもう何もできないだろうけど、来年はまだまだ、何でもできるぐらいに長い。ぼくの願い事はどれもでかいけど、みんな金持ち企業で世界のトップクラスの人間が揃っているから、やる気になればできるはず。

1. Microsoft

Skypeをぶっ壊してゼロから作り直す。今のSkypeは、どのプラットホームでもひどい。それなのに、毎日使わざるをえない苦しみ。そのVoIPの安定性はかなり良いが、その元々の血筋にふさわしい高い安定性ではない。テキストによるチャットコミュニケーションもひどいし、グループチャットというかんじんの機能にペイウォールという鍵がかかっている。ぼく自身はすでに、 Skype OutやVoicemail、Skype Inの番号などに毎年巨額を払わされているのだが。

2. Nintendo

iOSやAndroidでもMario(など)を。ぼくは、Wii Uは株価を上げるための秘密の戦略で、これからはそのほかのモバイルプラットホームにもライセンスを売っていくのだ、そうなればまさしく、天才的な経営手腕だ、と本当に期待していた。MarioとPokemonとDonkey KongなどなどをぜひiOSとAndroidに、そうすればぼくたちは御社にたくさんお金をあげるのに。

3. Google

Glassを捨てて携帯やタブレットのAndroidをもっと良くしろ。Google Glassはいまだに全然ぴんとこないし、それについて知れば知るほど、ますますつまらないと思える。これを読んで熱心なGlassファンは怒るかもしれないが、でも率直に言って、Googleがこのプロジェクトに捧げているリソースをスマートフォンとタブレットのAndroidに配置換えすれば、これらのデバイスは、今のような、なんだかんだと際限なくチェックするものから、まったくシームレスな、まったく気にならない、日常の一部に成長変身するだろう。Glassの目標は悪くないけど、人びとが実際に使っているものを、もっと良くしてからにしてほしい。

4. Amazon

グロサリーはグローバルに展開せよAmazon Freshのアイデアは良いと思うが、展開が慎重過ぎて遅すぎる。これまでのecの品目と違って細かい問題が多いことは理解できるが、日常的にほかのあらゆるものを買っているお店が、グロサリーにかぎってもたもたしているのは、我慢ならない。なんとか、グローバル展開の妙手を編み出してほしい。

5. Facebook

Yahoo+Twitter指向をやめろ。考えただけでもくだらないが、でも実はぼくは、赤ちゃんの写真集のいつまでも終わらないストリームとか、高校のときの友だちが日常的なささいな不便を朝から晩まで愚痴ってるのとか、そんなのを愛してるんだ。今のFacebookは、ニュースとリアルタイム情報のソースになりたがっている。でもそれは、ぼくがFacebookに望む姿ではない。旧友が子どもがクレヨンで初めて描いた絵をポストしてきたのを、すごく嬉しく思うとか、今のぼくはもうそんな歳(とし)なんだが、皮肉なことにFBは、そういうものを否定して成熟しようとしている。

6. Twitter

ダイレクトメッセージをもっと良くして。DMは、今以上のものになりたがっている。Twitterもやっとそのことが分かって改良を開始したようだ。でも、まだ不満だ。これは実現性が高いから‘願い事’というほどでもないが、でも言っておいた方が後悔せずにすむだろう。

7. Apple

レティナディスプレイのMacBook Air。Appleよ、あなたはかなり前からこの方向でやってるにもかかわらず、レティナAirだけは無視してきた。それはいまだに、地平線から顔をのぞかせているだけだ。MacBook Airは電池がすごく長いし、13インチ型はほぼ完璧だ。でも13インチと15インチのレティナMacBook Proの画面は最強だ。レティナMacBook Airはパーソナルコンピューティングの見果てぬ夢だが、そろそろ夢から現実へを希望する。

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以上がぼくの願い事リストだ。自分勝手なのもあるし、現実的なのもある。絶対に実現しないのもある。しかしどれも、これらのメジャー企業に、ぼくとしてはやってほしいことなのだ…2014年に。おっと、ぼくの靴下はどれもボロボロで、サンタさんにわるいから、最後の願いごととして、新品がひとつほしいね。

トップ画像: gagilas on Flickr

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazon、生鮮食品を販売するAmazonFreshを来週中にもサンフランシスコで展開予定

本やDVDの配送にドローンを使うよりも、実際的に役立つこととは何だろう。

たとえば「食品」の配送に使えばより有効だと言えるだろう。

All Things Dの記事によると、Amazonはサンフランシスコでも、生鮮食品の消費者向け配送サービスを開始するのだそうだ。スタートは12月10日の予定らしい。

これまでのところでも、既にシアトル(Amazonのホームグラウンド)およびロサンゼルスにてAmazonFreshを展開している。このサービス地域を拡張するという話なのだろう。さらにAll Things Dに入った情報筋の話以外にも、シアトルでのサービス開始に関する情報が他にもある。

Twitter上にはAmazonFreshのトラックを見たという情報が流れており、また人材募集広告なども傍証になる。

これまでもAmazonは、加工食品については全国的に展開してきていた。Amazon Primeに加入している場合には、こうした加工食品も翌日には配送してもらうことができた。今回展開されるAmazonFreshというのは、加工食品のみならず新鮮な農産物、肉、ミルクなどを当日(ないし翌日)のうちに配達してくれるものだ。なかなか便利に使えそうな感じではないだろうか。

これまでのところこ、AmazonFreshは年間299ドルの会費を徴収するサービスとして展開されている。

食品販売は、さほど儲けの大きいサービスであるとは言えないだろう。しかしAmazonは、消費者の「購入」エクスペリエンスを一手に担いたいと考えている様子。電化製品、洋服、家具、などなど、すべてをAmazonから提供したいと考えているわけだ。

より多くの利用者を「Prime」や「AmazonFresh」の会員として取り込むことができれば、Amazonはより多くのものを売ることができるようになる。少々高めの会員登録費を払った以上、なるべく多く活用しようとするのが人情でもあるからだ。消費者としては「有効活用」で、それがAmazonにとっては「利益」に繋がる。

生鮮食品の取り扱いサービスを広げていくのは、魅力的な選択しであると思われる。小売市場の主な担い手である女性を多く取り込んでいく可能性もある。

*念の為に言っておくが、サンフランシスコでオープンされるAmazonFreshでは、今のところドローン配送を利用する予定は立っていない。

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(翻訳:Maeda, H


Androidの父、アンディー・ルービンが現在Googleでロボットを開発中と判明―生産と物流のイノベーションを狙う

Andy Rubinは 去る3月、Android事業部の責任者の地位を去り、その地位は当時Chrome担当副社長だったSundar Pichaiが兼任することになった。その後Rubinが何をしているか謎だったが、New York Timesがスクープしたところによると、Googleの中でも非常に実験的な部門で、ロボットとその現実世界への応用に革命を起こす計画に取り組んでいるという。

この情報が今明らかにされたのは偶然ではあるまい。Amazonが「自動操縦ヘリで商品を配達」でサンクスギビングデイ明けのニュースのトップを独り占めしたことにGoogleも対抗することにしたのだろう。New York Timesのインタビューに対してRubinは「ロボット工学分野でのGoogleの目的は、生産と流通市場」と述べた。

この分野でGoogleの努力にはUPSも研究しているイノベーション、つまり中央配送センターから地方拠点への運送を自動化することで物流システムの大幅な効率化を図ることが含まれているだろう。

Rubinが事業を指揮するようになってからGoogleはアメリカと日本で密かに多数のロボティックス企業を買収している。これにはIndustrialPerception(コンピュータによる視覚的認識)、 Schaft、 Meka、Redwood Robotics(いずれもヒューマノイド系ロボット)、Bot& Dolly(カメラ移動ロボット、映画Gravityの撮影で使用)、 Autofuss(広告とデザイン)、Holomni(ロボットの車輪のデザインハウス)などが含まれる。この中にはヒューマノイドロボット関連企業が多いのに気づく。つまりGoogleは人間にはまったく似ていない既存の産業用ロボットを改良するのではなく、まったく新しいスキームでロボット開発を行っているのだろう。

ある場所から別の場所への物の移動をロボットを使って自動化できれば生産性の向上に大きく寄与できる。アジアのOEM企業からアメリカの家庭への物流システムにはロボットが応用できる場面が多数あるだろう。

RubinがAndroidの責任者の地位を去ったとき、Androidの関係者にメモを送り、「私は本質的に起業家だ。これからはGoogle内で新しいプロジェクトに取り組む」と書いている。今回RubinはNew York Timesのインタビューで「ロボティックスには10年前から関心を抱いていた。しかし最近になってやっと自分が考えているような大規模なスケールの利用がビジネスとして意味のある段階になってきた」と語った。

Googleの自動走行車同様、ロボットもおそらくは遠大なプロジェクトだろうから、すぐに目に見える結果が出ることはあるまい。しかし多数の企業を買収していることでも分かるとおり、すでに投資の規模は大きく、Googleのにとってきわめて真剣な事業だということは間違いない。一方、Amazonの配達ドローンでも証明されたように、ロボット事業は世間の注目を大いに集めるという効果もある。Googleが明日にも家事手伝いロボットを売り出すことはないだろうが、Rubinの秘密のロボット工場から何が出てくるか、特等席で見物したいものだ。

〔日本版〕Rubinが買収したとされる各社のうち、Schaftはニューヨーク・タイムズの記事によれば、東京大学情報理工学系研究科・情報システム工学研究室(JSK)からスピンアウトした株式会社Schaftのことと思われるが12/5朝現在、同社のサイトにはGoogleとの関連を示す情報はない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazonの新しいデスクトップ・クラウド・コンピューティング、WorkSpacesがiPadにやって来た

Amazonが最近リリースしたAmazon WorkSpacesはVMware的なバーチャル・デスクトップ・サービスだが、このほどiOSプラットフォームに対応し、iPadから利用できるようになった。

現在WorkSpaceの限定プレビュー版にアクセスできるユーザーは新しいアプリを利用してiPadを一種のクラウドデスクトップに変えることができる。文書の編集、ウェブアプリの利用、社内メールの送受信など多くの日常業務がWindowsのUIを通じて実行できる。

この多機能デスクトップ・クラウド・コンピューティング・サービスは11月のre:Inventカンファレンスで発表された。ターゲットは企業ユーザーで、IT部門がデスクトップのカスタマイズし、ノートパソコン、Androidタブレット、Kindle Fire、iPadなどのデバイスから社内資源へのアクセスも管理できる。

他方、AWSはユーザーのためにコンピューティングのインフラとOSを提供し、ネットワークの設定と運営を管理を行う。サービスにはバーチャル・マシン、クラウドストレージ、ActiveDirectoryの統合、ユーザー認証などが含まれる。ハードウェアやストレージに障害が発生した場合でも一切ユーザーを煩わせることなく自動的に復旧が行われる。ユーザーはWindowsOSサーバ互換であればローカルに持つディスク・イメージをAWS上に移して稼働させることも可能だ。

AndroidベースのAmazon WorkSpacesアプリはAmazonのAppstore(Google Playストアではない)ですでに公開されている。iPad versionがリリースされたのは昨夜(米国時間12/3)だが、大きなPRは行われなかった。

例によって料金には競争力がある。実際、上級副社長のAndy Jassyは11月のre:Inventで「Workspacesは既存のプロバイダーが提供するオンプレミスのバーチャル・デスクトップ・ソリューションに比べて半額ですむ」と述べている。

標準パッケージはCPUが1つ、50GBのストレージが提供され1ユーザー当たり月額35ドルだ。パフォーマンス・パッケージは1ユーザー月額60ドルでCPUが2つと100GBが提供される。Amazonの既存のユーザーがWorkspacesにアップグレードする場合は15ドルのライセンス料がかかる。またMicrosoftOffice、Trend Microのアンチウィールスなどの追加アプリを利用するユーザー向けにStandard Plus、PerformancePlusというオプションが用意されている。

Workspacesはまだ限定評価版として公開されており、ユーザーは評価版の利用をAmazonに申し込み、招待を受ける必要がある。ただし申込者の全員がすぐに招待を受けられるわけではない。順番待ちのリストの登録され、空きができた時点で招待が送られてくるという仕組みだ。

Amazon自身は最近Kindle Fireに企業向け機能をいろいろ追加して企業向けにも売り込みを図っているものの、WorkSpacesのiPad版を待望していたユーザーは多かったはずだ。なにせAppleによればFortune500の企業の94%、Global 500の企業の85%がiPadを利用ないしテストしているという。

iPad向けWorkSpacesアプリはこちらから。.

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


われはドローン ― 無人飛行機による配送、ついに本気の時代へ

ドローン配送の、実現上の細かい問題点など、取り敢えずおいておこう。ライフルの名手であれば、Amazonから無料で商品をゲットできるということだなどという考えも脇に置こう。配送可能距離が短すぎて、これまで配送対象地域外だったような場所はやはり対象外のままだとか、人口の密集する都会で飛ばせば、またいろいろと問題が起こりそうだという話も今のところは無視する。マーサズ・ヴィニヤードの隠れ家で受け取るのでもなければ、庭にペーパーバックを投げ入れていくような配送方式が受け入れられるわけがないとか、そういう話はまた次の機会にしよう。

あるいはもしかすると配送中のドローンが人の上に落ちてくるなんてことがあるかもしれない。「Amazonのプライム・ヘアカットだ」などと笑っていられない事態を招来することもあるかもしれない。そんな可能性も、まあ、頭から追い出しておく。まさかとは思うがFAAがBezosのアイデアを拒否するなどということがあり得るかもしれない。そういうネガティブな可能性はすべて忘れよう。「Amazonの本気」を感じてみようではないか。

取り敢えず、Amazonには豊富なマンパワーがある。カスタマーサービスの担当者たちは、1年365日24時間体制で、Kindle Fire HDXに登載した「メーデーボタン」がクリックされるのを待ち続けている。Bezosによると、このシステムの構築は数週間のうちに行ったそうだ。そして準備中はカスタマーサポート部門の長ですら、自分たちがいったい何を準備しているのかを知らなかったそうなのだ。つまり、Amazonは不可能とも思えることに向けて、従業員の能力を注力させることができる企業であるということを意味する。

また、ドローンの「知能」は大きく進化しつつある。たとえばAirwareなどの企業が無人ドローン向けのインテリジェントシステムを構築しつつある。結局のところは配送用ドローンは人力で管理し、緊急事態に備えておかなければならないだろう。しかしすべてを人力で行うなら、このドローン配送システムは実現不可能だ。ドローン側のインテリジェンスが向上することで、実現可能性がどんどん上がりつつあるのが現状だ。Centeyeのような仕組みを備えることにより、民生用ドローンも、軍事用無人攻撃機であるドローンと同様の性能をもつにいたっているのだ。もちろん搭載するのはヘルファイアミサイルなどではなく、たとえば『Diary Of A Wimpy Kid』などということになる。

さらに、Amazonにはドローン配送を実現したい熱意もある。Amazonもいわゆる「ラストワンマイル問題」を抱えていて、それに対処したいと考えているのだ。その辺りを考えればわかるように、ドローン配送システムのメイン舞台となるのはマンハッタンなどの大都会ではない。配送システムなども整備された既存マーケットではなく、新たな市場での展開を企図しているのだ。

新しい市場とはすなわち、これまでは即日配送などのシステムから見放されていた郊外のことだ。たとえば荷物を満載したトラックを配送地域付近まで送り、そこからドローンを飛ばすのだ。ミツバチの逆転版だと言えばわかりやすいだろうか。自分たちの持ってきた荷物を各家庭に届けて回り、そして巣に戻ってくるのだ。配送にかかる手間は減り、システマティックな配送システムで管理できるエリアが広がり、そして市場を広げることとなる。ブルックリンではAmazonに頼んだものは翌日にやってくる。しかし一部地域では迅速な配送を行うのに多くの費用がかかるということもある。ドローン配送は、この配送コストを大幅に下げてくれる可能性を持つ。

もちろん、ドローン配送というのが、全く新しい発明であるというわけではない。タコスを配送するTacocopterというものもあった。そうしたものをみて、ドローン配送が「ネタ」レベルだろうと考えている人もいることだろう。しかし、実現に向けて乗り出したのがBezosだ。ドローンはテクノロジーの粋を集めてますますパワフルに、そしてスマートになっていく。そしてAmazonもまたパワフルでスマートな組織だ。夢の実現に向けて、理想的な組み合わせが実現したと見ることもできるのではなかろうか。

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(翻訳:Maeda, H


Amazon、無人飛行ドローンによる配達を実験中

チャリティーに便利な購入プログラムの立ち上げ、日曜配達の発表、そしてホリデーショッピングの準備と、Amazonはこの数週間多忙を極めた。しかし、それでもCEO Jeff Bezosは、テレビ番組 “60 minutes” でCharlie Roseと長時間過ごすことをためらわなかった。

60 Minutesは、BezosがRoseを部屋に連れていき、ベテランTVジャーナリストに “Oh my God!”と言わせた映像を、喜んで放送した。その驚きは、心配ではなく喜びから来ているように見えた。

ではBezosがそのよく知られた袖の中に隠し持っていたものは何か? Amazon Prime Air、それは実用的無人輸送機として使える可能性を持つドローンだ。Bezosによると、この電動ドローン ― 別名 “octocopter” ― は、配達時間を30分までに縮める可能性がある。ドローンのサイズを考えれば、積載重量には厳格な上限があることは明らかだが、Bezosによると、5ポンド(2.3kg)のパッケージを往復10マイル(16km)まで運ぶことができる。Amazonにとって幸いなことに、これは同社商品の約86%をこの空飛ぶ輸送機で運べに載ることを意味している。

ただし、これが1台あなたの玄関前に着陸するのを見ることは当分期待できそうにない。FAA[連邦航空局]は未だに国内におけるドローンを許可していない(ただし、最近そのような状況に向けてビジョンは発表した)。つまり、Amazonが合法的にPrimeAirを運用できるのは早くて2015年だ ― Bezosが最も「楽観的」と言った時期。Amazonが、ドローンの開発で提携している会社名についても言及はなかっが、今やドローンをビジネスと世界に持ち込みたいと考えている会社に不足はない。

それ以外にAmazonの最新行動を明らかにする内容はなかったが、同社の巨大な配送センターのしくみをわれわれ一般人にも見せてくれた。そこは驚くべき巨大な効率モデルだ ― 番組で紹介された場所は120平方フィート(11.1万平米)あり、作業者たちは恐るべきスピードで荷物を梱包していた。残念ながら番組は1月以上にわたって制作されたため、英国Amazonの劣悪な労働条件が「精神および身体的疾患」の原因になっている可能性を指摘した最近のBBC報道に対する、公式回答はなかった。

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(翻訳:Nob Takahashi)


レビュー:Kindle Fire HDX 8.9は最高のAndroidタブレット―しかし7インチの方が実用的か

【この記事のビデオ表示不調につき原文参照】

10月の初め、われわれは7インチのKindle Fire HDX(John Biggsが大ファン)についてレビューした。今日(米国時間11/25)は、その大型モデル、Kindle Fire HDX 8.9を検討してみる。

ハードウェアのメーカー、ことにタブレットのメーカーとしてAmazonは長足の進歩を遂げてきた。特に今回のFire HDX 8.9は前世代にくらべて大きく改良されたプロダクトだ。薄く、軽く(368g)2.2 GHz クアド・コアの強力なプロセッサーを装備し、ソフトウェアも改良されている。

だが今年のクリスマス商戦で実際どのくらいの売れ行きを示すだろうか?

Johnは「新世代Kindle Fireは単に強化されたeブックリーダーの域を脱して初めて生産性ツールになった」と評価する。つまりフル機能のモバイル・コンピューティング能力を備えたというわけだ。私(Jordan Crook)にはそこまでの確信はないが、Fire HDXをJohnほど熱心に使っているわけでjはないので、なんとも言えない。

われわれは2人とも100ドル安いからといってiPad AirではなくHDX 8.9を買うことはないだろう。その理由はApp Storeを始めとするiPadのアプリ・エコシステムにある。

いずれにせよ、われわれはタブレットは片手で操作できる小型モデルの方が実用性が高いという点では意見が一致した。

しかし年配のユーザーが長時間読書するような場合には大型スクリーンの方が快適だろう。タブレットをもっぱらテレビや映画の視聴に使うユーザーの場合も同様だ。そうでなければ、7インチ版HDXやRetinaディスプレイ搭載のiPadminiの方が携帯性、操作性ともに優れている。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazon、次世代Kindle Paperwhiteを開発中―300ppiの高解像度、フォントも改良されて来年第2四半期に登場か

TechCrunchが得た情報によると、Amazonは次世代Kindle Paperwhiteを来年の第2四半期早々にリリースすべく準備中だ。バージョンアップの目玉は300ppiの高精細度スクリーンの装備だ。これでやっとKoboのようなライバルとスペックで並ぶことがでできる。

新Paperwhiteのハードウェアは解像度のアップの他にもいくつか改良点がある。われわれが見たプロトタイプは画面が従来のようにベゼル部分から引っ込んでおらず、平になった。また画面自体もプラスティックではなくある種のマット・ガラスのような材質に変更されている。このガラス化にもかかわらず、新モデルは現行製品より軽くなっているらしい。

現行のAmazon Kindle Paperwhiteの画面解像度は212ppiで、KoboのE Ink製Aura HD. と比較すると見劣りがした。E InkはAmazonとKoboの双方にPearl E Inkを供給しているが、265ppiのAura HDはKoboに最初に供給した。Amazonはこれに不快感を示していたということだ。

Ice Wineというコードネームを与えられた新しい300ppiディスプレイはKoboの上級モデルの解像度を追い抜くことになる。ソフトウェアについては特に大きな変更はないらしい。しかし解像度の改良に応じて画面への表示量は増やされることになるのだろう。

またKindleのヘビーユーザーにとって嬉しいニュースは、AmazonがKindle用に読みやすいカスタム・フォントを準備していることだ。フォントの品質は長年にわたってKindleの弱点だった。前回のアップデートでいくつかのフォントが追加されたが、劇的な改良というほどではなかった。Kindleを前提に開発された新フォントは重要な改良になりそうだ。またAmazonは文章の右端にぶざまな空白ができるのを防ぐよう、ハイフネーションの導入に取り組んでいる。ただし次回のアップデートに間に合うかどうかは明らかでない。

デバイスの側面には従来のトグルタイプのボタンに代わって、押し込んだ位置で固定されるオンボタンが新設されるという情報だ。これだと手触りでオン/オフが分かるので便利だろう。ボタンにページめくり機能が与えられればいちいち画面のページ送り領域にタッチしにいかないでもすむ。

背面の筐体は現在のKindle Fire HDXタブレットに似たデザインになる。今より角ばってエッジが立った感じだ。現在のKindle Fireシリーズと同様、背面にパワースイッチのボタンが設けられる。

また環境光センサーが装備されて読者の周囲の照明条件に応じてスクリーンの輝度を自動的に調節する。システムが明暗に順応する速度は通常に人間の視覚が明暗に順応するのとほぼ同じ速度で、ひかく的ゆっくりしている。

といってもまだ発売まで数ヶ月あるので、これらの特徴も変更され、また新たな機能が追加されることはあり得る。この他に、われわれが以前報じたとおり、Amazonはスマートフォンの開発を続けている。廉価版とカメラをトータルで6個も備えたハイエンド機の2モデルが存在するという。

なおAmazonの広報担当者はこれらの情報に関するコメントを避けた。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazonがスーパーコンピュータなみの最速EC2インスタンスC3を主要リージョンで提供開始

Amazonが今日(米国時間11/14)のre:Inventカンファレンスで、EC2の最速のインスタンスタイプを発表した。その改良版C3インスタンスは、AmazonのCTO Werner Vogelsによると、処理能力のパフォーマンスが最高である。今日はストレージにSSDを使うなど、ストレージとI/Oに関して最適化されたI2インスタンスも発表されたが、C3はそれと並ぶ新たなインスタンスタイプだ。

Amazonの説明によると、このインスタンスタイプは、Hadoopなどを使ってビッグデータの分析を行う、3Dのレンダリングをする、工学系やシミュレーションのアプリケーションを動かすなど、計算集約的なワークロードを抱えるデベロッパに向いている。

この新しいC3インスタンスは、プロセッサとして2.8 GHzのIntel E5-2680 v2 Ivy Bridgeを使用し、最小のc3.largeインスタンスはRAM 3.75GB、ヴァーチャルコア2、EC2コンピュートユニット7から成る(==Amazon独自のインスタンスのスピード分類概念)。最大のc3.8xlargeインスタンスは、ヴァーチャルコア32、RAM 60GB、ECU 108から成る。プロセッサは、ベクタ指向のデータ処理を効率化するためにIntelのAdvanced Vector Extensionsをサポートする。

この高性能なインスタンスタイプはネットワークのパフォーマンスも向上し、またストレージはすべてSSDを使用する。Amazonはこれらのインスタンスを使った26496コアのクラスタを立ち上げて、その性能をスーパーコンピュータの上位500のスコアと比較した。その結果このクラスタは481.18テラフロップを達成して56位にランクされた。

これらの新しいインスタンスが可利用となるリージョンは、US East(Northern Virginia)、US West(Oregon)、EU(Ireland)、Asia Pacific(Singapore)、Asia Pacific(Tokyo)、Asia Pacific(Sydney)である。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


もうサードパーティのストリーミングサービスは要らない, AWSがGPUインスタンスにより自前でサービスを提供

ラスベガスで行われているAmazonのデベロッパカンファレンスre:Inventで今日(米国時間11/13)、モバイルデベロッパ向けの新しいサービスが発表された。そのサービス、Amazon AppStreamは、同社が最近ローンチしたEC2のGPUインスタンスを利用して、ストリーミング機能を必要とするアプリケーションのデベロッパが、どんなモバイルデバイスに対しても簡単にHDでストリーミングできる、というサービスだ。このインスタンスタイプはもっぱらモバイルデベロッパ向けに売り込みされているが、でもデスクトップアプリケーションがこのサービスを使えない理由はない。

現状は制限付きのプレビューなので、利用したいデベロッパはここで登録する。

Amazonによると、この新しいサービスによりデベロッパは、“再現性の高い、リッチなグラフィクスを要するアプリケーションを多様なデバイスの上で動かせるようになり、しかもそのアプリケーションは始動が速く、AWSクラウド上のコンピューティング/ストレージリソースのすべてにアクセスできる”。

ストリーミングには、Amazonが開発した新しいプロトコルAmazon STXが使われる。それによりデベロッパは、複雑な3Dゲームの対話的なHDビデオから、彼らのアプリケーションの計算集約的な部分に至るまで、あらゆるものを、クラウドからストリーミングできる。EC2のg2インスタンス(GPUインスタンス)を使えば、デベロッパはグラフィクスのすべてをクラウドでレンダー(render, 描画処理)できる。

AppStreamを使用するアプリケーションは、デバイスのセンサをすべて利用でき、それらのデータをクラウドへ送れる。

Amazon Web Services担当SVPのAndy Jassyが今日のキーノートで述べたところによると、この新サービスが提供されることによってデベロッパは、これまでモバイルデバイスでは利用の困難だったリソース(高品質なストリーミング+使いやすいAPI)に容易にアクセスできるようになる。モバイルは、デバイスが小さいので重要な処理はどうしてもクラウドに依存することになる。今人気の高いモバイルアプリの多くが、すでにモバイルの上で(とりわけAWSの上で)動いている。というわけで同社の主張によると、“アプリケーションの可利用性はそれが利用されるエンドユーザデバイスの性能…コンピューティングパワー、ストレージ、グラフィクスのレンダリング能力…に制約されない”、ということになる。

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Amazon、新しいバーチャルデスクトップサービス、WorkSpacesをスタート―「料金はライバルの半額」

Amazonは今日(米国時間11/13)開催されたAWS re:Inventカンファレンスで Amazon WorkSpacesという新しいバーチャル・デスクトップ・サービスを発表した。Amazonによれば、従来の同種のサービスに比べて料金は半額だという。

このサービスは本日から利用可能で、デスクトップ、ノートパソコン、スマートフォン、タブレットその他あらゆるデバイスからアクセス可能で、すべてのデバイスで同期する。ユーザーはたとえばノートパソコンでセッションを閉じた後スマートフォンでセッションを開いてシームレスに作業を続けることができる。バーチャル・デスクトップは本質的にはWindows Serverだが、UIはWindows 7的に改造してある。

上級副社長のAndy Jassyによれば、Amazon WorkSpacesは従来のオンプレミスの有料バーチャル・デスクトップ・サービスに比べて半額程度の負担ですむという。

料金体系は2種類ある。標準パッケージではバーチャルCPU x 1と50GBのストレージが提供される。パフォーマンス・パッケージはバーチャ CPUx 2と100GBのストレージとなる。標準パッケージは1ユーザーあたり月額35ドル、パフォーマンス・パッケージは1ユーザー当たり月額60ドルとなる。AWSの既存のユーザーがバーチャル・デスクトップに移行を希望する場合は15ドルのライセンス料がかかる。

下の表は、ユーザー1000人の場合、オン・プレミスのバーチャル・デスクトップ環境の運用経費とAmazon Workspaceを利用した場合の経費を比較したものだ。Workspaceの場合ハードウェア、ソフトウェアのコストはゼロ、利用料金とバーチャル・デスクトップの管理経費のみがかかるという計算で、約6割の経費削減が可能になるとしている。

イベントのキーノートでJassyは「これまでのバーチャル・デスクトップはアプリケーションの開発や複雑なシステムを運用する管理者向けが主だった。しかし今後は外出中もオンラインで作業を続ける必要がある何百万というホワイトカラー労働者に対してコンピューティングのインフラを提供するサービスとななっていくだろう」と述べた。

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AmazonのDynamoDBは各月に数兆のリクエストを処理, SimpleDBは姿を消しそうだ

今日(米国時間11/12)のAWS re:InventカンファレンスでAmazonの役員が、NoSQLデータベースDynamoDBは今では一(ひと)月に数兆のリクエストに対応している、と言った。なお、AWSのもう一つのNoSQLデータベースSimpleDBは、 AWSのプロダクトページから姿を消している。世界最大のクラウドサービスは、今後NoSQL DBをDynamoDBに一本化するつもりだろう。

その役員、AmazonのJames Hamiltonが見せたスライドには、DynamoDBの成長の軌跡が描かれている。月間リクエスト数は、2月の1.2兆から10月には約2.2兆になった。しかもそれは、一つのリージョンの数字だ。

DynamoDBは2012年にローンチし、NoSQLデータベース市場で早くも先頭集団を走っている。SSDを使っているので高速であること、使い方がシンプルであること、高性能でしかもインターネットに対応した十分なスケーラビリティが、好調の原因だ。

最近までAWSは、SimpleDBをほかのデータベースと一緒にリストに載せていた。 Amazon RDS、Amazon DynamoDB、Amazon ElastiCache、そしてAmazon Redshiftが‘ほかのデータベース’だ。今では、所在を知ってる人か、検索して見つけた人しかアクセスできない。

AWSがSimpleDBをローンチしたのは2007年で、性能やスケーラビリティの要求が高くないユーザには十分利用できた。

その後Amazon DynamoDBが市場に闖入し、MongoDBやCassandraなどNoSQL DBの既存勢力を脅かし始めた。

SimpleDBの今後についてAWSに問い合わせたが、まだ回答はない。しかし、今日明日突然に消えてなくなることは、ないだろう。

一方DynamoDBは、トップクラスのNoSQLデータベースサービスとして、上述のように利用が増大している。

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EC2の新しいGPUインスタンスタイプはクラウドから高性能な3Dグラフィクスを提供できる

Amazonが今日(米国時間11/5)、クラウドコンピューティングプラットホームEC2の新しいタイプのインスタンスをローンチした。それは、3Dグラフィクスを必要とするアプリケーション向けに設計されている。クラウドコンピューティングと高性能な3Dグラフィクスが頭の中ですぐ結びつく人は少ないと思うが、3Dによる視覚化や、グラフィクス集約的なアプリケーションが行うストリーミングなどは強力なコンピューティングパワーを必要とするので、この新しいインスタンスタイプはAWSにとってきわめて当然の展開だ。

Amazonによると、このタイプのインスタンスを使うとユーザは、“高性能なDirectX、OpenGL、CUDA、OpenCLなどのアプリケーションやサービスを、巨額な先行投資を要さずに構築できる”。

Amazonが提供する新しいGPUインスタンスタイプは、当面、二種類ある。g2.2xlargeと呼ばれるバージョンは、メモリ15GB、ローカルストレージ60GB、EC2コンピューティングユニット26で構成され、2.6GHzのIntel Sandy Bridgeプロセッサと、NVIDIA Kepler GK104グラフィクスカード(1536 CUDAのコアあり)1基が使用される。さらに大きいcg1.4xlargeと呼ばれるバージョンは、メモリ22GB、ローカルストレージ1690GB、EC2コンピューティングユニット33.5で構成され、NVIDIA Tesla “Fermi” M2050 GPU2基を使用する。オンデマンド料金(1時間あたり)は小さいインスタンスタイプが65セント、大きいタイプが2ドル10セントからとなる。

Amazonによると、一つのGPUが720pのリアルタイムビデオストリームを30fpsで最大8つサポートできる(1080pなら4つ)。

この新しいインスタンスが可利用になるのは、当面、AmazonのU.S. East、West (カリフォルニアとオレゴン)、そしてEU(アイルランド)のデータセンターだ。Amazonはこれらのインスタンスタイプをサポートするいくつかのマシンイメージを、近く作成して提供する予定だ。

“2年前にCluster GPUインスタンスをローンチして以来、多くの顧客が、GPUインスタンスのパワーを拡張できるような、より大きい機能性を、従来のHPCコンピューティングを超えたグラフィクス集約的なワークロード…ビデオ制作サービス、3Dによる視覚化、ゲームのストリーミングなど…のために求めてきた”、とEC2担当VPのMatt Garmanが今日の声明文の中で言っている。“今回のG2インスタンスではDirectXやOpenGLが利用できるので、デベロッパはAmazon EC2の上でスケーラブルで高速な3Dアプリケーションを低コストで構築でき、クラウドを利用する高性能な3Dグラフィクスを顧客に提供できる”。

さらに、これらのGPUインスタンスではOTOYのORBX.jsがサポートされる。この、ダウンロードして使用できるHDコーデックはJavaScriptとWebGLで書かれていて、プラグインやコーデックなどクライアントサイドのソフトウェア不要で、クラウドからブラウザへ直接、3D集約的なアプリケーションをストリーミングできる。このプロジェクトはMozilla、Autodesk、そしてOTOYも支えているので、今日の声明文の中にはMozillaが一文を寄せている: “Amazon Web Services(AWS)の顧客は、クラウド内のグラフィクス処理能力とOTOYのORBX.jsによるストリーミング技術を利用して、高性能なゲームやデスクトップアプリケーションをWebへ送り出せる…しかもHTML5とJavaScriptだけを使って”。

たとえばAutodeskの3DS Max、Autodesk Maya、Autodesk Inventorなどのアプリケーションは、この技術を利用しているため、現代的なブラウザならどれをどのプラットホーム上で使っても正常に使用できる。OTOYは今日行ったデモの中で、Photoshop CS6やValveのゲームなどを、ORBX.jsの使用によりブラウザの上で動かして見せた。OTOYはすでに、Autodeskのアプリケーションをはじめ、ORBX.js対応のEC2用マシンイメージをいくつか公開している。

Amazonの今日の発表では、Playcast Mediaがg2インスタンスを使ってビデオゲームを近くストリーミングし、またAgawi True Cloudはモバイルデバイスにゲームやアプリをストリーミングする予定だ。

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Amazonを描いたノンフィクションの決定版、Everything Storeの著者インタビュー:起業家がベゾスに学ぶべき点は?

ジェフ・ベゾスの妻、マッケンジー・ベゾスはブラッド・ストーンの新刊にAmazonの読者レビューで 1つ星をつけて批判した。しかし大半の批評家はストーンの大作ノンフィクション、The Everything Store: Jeff Bezos and the Age of Amazon(エブリシング・ストア―ジェフ・ベゾスとAmazonの時代)たいへんな力作と評価している。ウォルター・アイザクソンのスティーブ・ジョブズの伝記、Googleの歴史を描いたスティーブン・レヴィのグーグル ネット覇者の真実と並んで、ストーンの本はジェフ・ベゾスとAmazonを描いたノンフィクションの決定版となりそうだ。

ストーンは「Amazonはガレージから出発したスタートアップが世界を変えたというストーリーの典型だ」という。ストーンが即座に指摘するとおり、Amazonのストーリーは終始ジェフ・ベゾスが圧倒的に大きな役割を果たしている。おそらく、現存する起業家の中でベゾスはスティーブ・ジョブズに匹敵する唯一の存在だろう。

私はストーンに「スタートアップ起業家がベゾスから学ぶべきなのはどういう点か?」と質問した。ストーンによれば、第一の教訓は「ビジョンに固執する」ことだという。ドットコム・バブルが弾けた2001年はAmazonにとってもっとも暗い時期で、そのビジネスモデルはアナリストからの攻撃にさらされたが、ベゾスは断固として基本的な信条を守った。第二に、他のウェブの巨人、YahooやeBayとは違い、ベゾスとAmazonは決してイノベーションの手を緩めなかった。KindleからクラウドコンピューティングサービスのAmazonWeb ServicesまでAmazonは決して成功の上にあぐらをかいて前進を止めるということをしない。

ではAmazonとベゾスの将来は? ストーンは非常に楽観的だ。Amazonはディスラプトの手を休めることなく成長を続け、やがてタブレットなどのデバイスを利用したデジタルコンテンツ配信市場の支配を巡ってGoogleとAppleの手強いライバルとなるだろうという。

ブラッド・ストーンが正しいなら、Amazonとジェフ・ベゾスにとって「お楽しみはこれからだ」ということのようだ。

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ブラウザ内のJavaScriptからAWSにアクセスできるSDKをAmazonがローンチ…サーバサイドのコードはいっさい不要

Amazonが今日(米国時間10/31)、AWS SDK for JavaScriptのデベロッパプレビューをローンチした。これによりデベロッパは、ブラウザからAWSのサービスにアクセスするダイナミック(動的)なJavaScriptアプリケーションを容易に作れるようになり、しかもその際、サーバサイドのコードを書いたり、アプリケーションサーバのホスティングのための構成を、いっさいする必要がない。

Amazonは前にもSDK for Node.jsをローンチしているので、JavaScriptをサポートするのは今回が初めてではない。というより実は、この新しいSDKもブラウザ内およびサーバサイドのNode.jsコードにおける、同じプログラミングモデルを使用している。

このSDKを使うとデベロッパは、AmazonのS3ストレージサービスを直接呼び出したり、メッセージキューSQSにリード/ライトしたり、SNSでモバイルの通知を生成処理、NoSQLデータベースDynamoDBにアクセス、などなどのことができる。Amazonの従来からあるデータベースサービスへのアクセスは、当面サポートされない。いずれにしてもデベロッパは、人気の高いS3ストレージのバケットを作ったり、DynamoDBのテーブルをクェリしたりするJavaScriptアプリケーションを、サーバサイドのコードを使わずに作ることができる。

SDKの使い方は、AmazonのJavaScriptライブラリを指定するタグを付けたコードを書くだけだ。このSDKはAmazonのWebアイデンティティフェデレーション機能(Web identity federation feature, Web ID連携)をサポートするので、HTMLやJavaScriptのコード内にAWSの認証情報を書く必要はない。したがってFacebookやGoogle、そしてもちろんAmazon自身など、本人性証明を一般に公開しているサイトの認証を利用できる。

例によってAmazonの新機能はセットアップがやや面倒だが、でも豊富なチュートリアルがすでに用意されているので、とっつきは悪くないと思う。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazon、Q3売上24%増の170億ドルも、損益は2期連続のマイナス

Amazonの第3四半期業績はアナリスト予測を辛うじて上回り、売上170.9億ドル、損失4100万ドル、1株当たり0.09ドルだった。ウォール街の予測は、1株当たり損失0.10ドル、売上168億ドルだった。

時間外取引で、Amazon株は7%上昇した。投資家らはこの日の結果に元気づけられたに違いない。しかし、GeekWireのBlair Frankが指摘するように、これはAmazonにとって2期連続の損失であり、同社の第4四半期予想は驚きの損失5億ドルだ。

しかし損失の内訳には、株式による報酬3.5億ドルおよび無形資産の償却が含まれている。つまり現金損失はある程度鈍化している。

会社は雑草のごとく伸びているが、さして利益性の高い雑草ではない。Amazonは、来たる第4四半期の純売上高を235~265億ドルの間と予想している。この数字は、対前年比でそれぞれ10~25%の伸びに相当する。

Amazonは現金および現金相当物約77億ドルを保有しているので、資金不足にはほぼ遠い。1年前の同四半期、同社の純売上は138.1億ドル、損失は2.74億ドルだった。よってこの四半期はある意味で前進だ。

この会社は、利益に対する意欲のなさで悪名高く、代わりに同社のさまざまなビジネスユニットに資金を注ぎ込み続けている。Amazonは、タブレットを売り、ビデオをストリームし、あらゆる種類の商品 ― 食料雑科さえ ― を配送する一方で、エンタープライズ水準のクラウドコンピューティング・ソリューションを提供している。多様な会社である。

Amazonは投資を抑えることによって、高水準の利益を達成することも可能だ。しかし、近いうちには起こりそうもない。素晴らしき船に乗ってベゾスは疾走する。

トップ画像提供:Carl Malamud

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(翻訳:Nob Takahashi)


Amazonの独自スマートフォンの提携先はHTCとの情報

現在HTCは絶好調とはいえない。しかし新しい(秘密の)提携がうまくいったらツキも変わるかもしれない。Financial Timesによれば、HTCは他ならぬAmazonと何種類かのスマートフォンを製造するOEM契約を結んだ。これらのデバイスは早ければ来年にもAmazonのオンラインショップから発売されるという。

ただし「万事がうまく行けば」の話だ。FTは「開発スケジュールはすでに一回見直されている。またAmazonが製品を発売すると確約されているわけではない」と指摘する。

そうであってもHTCにとっては巨大なチャンスであることに変わりない。HTCに最高水準のハードウェアを開発できる能力があるのは疑いない。 HTCの主張によれば、最近の不調は主に消費者の抱くブランドイメージの問題から来ているのだという。HTCというブランドはAppleや Samsungほど消費者に強い印象を与えていない。アイアンマンのロバート・ダウニー・Jrを起用した巨額のPRキャンペーンを実施したのもこの弱点を補おうとしてのことだった。

実は以前にもHTCは大型提携を経験している。 HTCは2008年にGoogleと提携して最初のAndroidデバイスを開発した。 これが2年後にNexusスマートフォンを生むことになった。最近ではFacebookと提携してHTC Firstという最初の(そして今のところ唯一の)Facebook Homeをプレロードしたスマートフォンを作っている。HTCは零細なOEMメーカーとして出発したので、そのDNAが社風に色濃く残っているのかもしれない。

Amazonスマートフォンというのも年来噂になってきた製品だ。最近、何種類かのデバイスが開発されていることを裏付ける情報がリークされた。それらのリークの一つによると、Amazonはスマートフォン市場に一挙に参入しようとして2011年末にRIMの買収を検討したことがあるという。

AmazonというブランドとKindle Fireタブレット同様の価格設定があればそれだけで相当の販売台数を確保するには十分だろう。それに加えてスペックとしては見過ごされがちなAmazon独自の切り札がいくつかある。たとえばKindleFire HDXには操作に困ったとき24時間いつでもビデオチャットのヘルプが提供されるMaydayというサービスがついてくる。このオンデマンドのビデオヘルプがAmazonスマートフォンにも導入されたら、スマートフォンは使い方が難しそうだと敬遠しているユーザー層に強くアピールできるかもしれない。

詳細はまだ不明だが、Amazonのスマートフォンが開発中であることはほぼ間違いないようだ。特にHTCにとっては起死回生のチャンスとなるかもしれない。HTCはAmazonスマートフォンの成功を神に(だか仏にだか)祈っていることだろう。

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Amazon、仕入先の倉庫から直接発送

Amazonは、価格に関して他の小売業者に対して強力な優位性を保っているが、Wall Street Journalの最新記事に理由の一端が表れている。AmazonはライバルのBest BuyやWalmartのように高価で巨大な小売店舗を維持しなくてよいだけでなく、仕入先自身の倉庫内からビジネスを行う実験をしている。これは一種の共生小売生物といえる。

WSJは今週の記事でこれをAmazonによる「野心的実験」と呼び、巨大なProcter & Gamble施設内の同社社員が配置された一区画を、どうAmazonが維持しているかを詳しく解説している。P&Gの労働者はパレットにAmazon顧客向け商品を積み込み、Amazonの〈倉庫内倉庫〉に運ぶと、オンライン販売の巨人が梱包して直接顧客に発送する。

サプライチェーン・マネジメントは、Apple、Walmartをはじめ成功している近代的消費者製品メーカーの殆どを特徴づけている強みだ。Appleは、ここ数年間サプライチェーンの整備に著しく成功し、殆ど自社施設に在庫を持たないジャストインタイム生産を実現して、組立て工場から消費者や小売店に直接配送している。Walmartは、サプライヤーから最低価格で仕入れる能力と、それらのパートナー向けの「カンバン」方式の在庫管理システムに関して、批判も賞賛もされてきた。

Amazonの新プログラムは “Vendor Flex” と呼ばれ、特に紙オムツや家庭用紙製品などの低価格多量販売商品におけるコスト削減が期待される。これらは、消費者に直接発送するには「嵩張りすぎて、安すぎる」と伝統的に考えられてきたと商品であるとWSJは伝えている。しかしAmazonは、この分野のビジネス拡大に力を入れており、経済的に意味のある成長を可能にする費用対効果への取り組みが大きな役割を果たしている。

このプログラムは主として保存の利く商品を対象としているようだが、将来にわたって利益が期待される運用モデルの野心的試みだ。現在AmazonFreshは、当初のシアトル以外の市場でも運用開始しており、さらなる拡大を目指している。次にAmazonがサプライパートナーと組む時、相手は大規模な工業型農場や食材メーカーか製パン会社なのかもしれない。

写真提供:flickr user jkirkhart35

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(翻訳:Nob Takahashi)