内外両方のカメラで写真を撮影するFrontback、Android版アプリケーションをリリース

ついに話題の写真共有アプリケーションのFrontbackに、Android版が登場した。これまではiOS版のみがリリースされていた。ちなみにiOS版のみの提供を行っていたこの8ヵ月で、ダウンロード数は100万件にも達しており、Android版の公開により、さらに多くの利用者が詰めかけるのではないかと思われる。

ご存じない方のために説明しておくと、Frontbackというのは写真撮影用アプリケーションだ。但し、撮影対象に加えて、撮影するスマートフォンオーナーの姿もあわせたコラージュ作品が創りだされるようになっている(外側カメラと内側カメラの双方で撮った写真が1枚に組み合わされる)。

この数週間、Android版アプリケーションのテストをさせてもらっていたが、アプリケーションの宣伝文句通りの動作をすると言って良いと思う。iOS版を使っていた人がこちらを使っても違和感は感じないはずだ。Android上でもFrontbackの魅力をフルに味わえるようになっているわけだ。

但し、外見的にはAndroidアプリケーションらしい変更も加えられている。ボタンやメニューはAndroidガイドラインに沿ったスタイルになっている。Android版でたまたまFrontbackに出会った人は、もともとからのAndroidアプリケーションだと思うかもしれない。

尚、Android版で追加された機能もある。それはオフラインモードだ。Android版ではネットワークに接続していない状態でも撮影が行えるようになった。撮影した写真は、ネットワークに接続するまでFrontbackに保存されるようになっている。iOS版では次回のアップデートで実装されることになっている。

「Frontbackにおいては、メモリの問題がかなり大きなものでした。想定されているカメラの利用法を拡張する形式のアプリケーションだからです」と、Android版開発リーダーのGiovanni Vatieriは言っている。さまざまな機種が存在する中、各デバイスで最善の写真品質を利用することができるようにすることが、かなり難しかったようだ。カメラの性能と、空きメモリの管理を同時に行う必要があったわけだ。

さらに、Frontbackのユーザーインタフェースは、従来の写真アプリケーションと大幅に異なっているということも問題となった。アプリケーションを立ち上げると、2つに分かれた画面いっぱいに写真が表示された状態となる(他の利用者からの投稿が表示されている)。この場合も、Androidデバイス間で異なる縦横比が採用されていて、また解像度もそれぞれに異なっている現実に対応しなければならなかった。そうした問題のそれぞれについて、利用者の負担にならない形で解決していく必要があったわけだ。

Frontbackは、Android版のリリースを行う前に、iOS版のアップデートを頻繁に行っていた。いったんマルチデバイス対応としてしまうと、機能追加を行う際にはあらゆるデバイスに対応してバージョンアップを行う必要がある。そういった手間を減らす意味もあって、まずはiOS版で一定レベルにまでバージョンアップを行っていたわけだ

共同ファウンダー兼CEOのFrédéric della Failleは、いくつか現状の数値についてもアナウンスしてくれた。ダウンロード数が百万件に達したのは冒頭にも記した通りだ。加えて利用者数はこの2ヵ月で倍になっている。2014年1月比でいうと、写真のアップロード件数は3倍となっている。これはアクティブユーザーの利用頻度が一層上がってきていることを意味する。アプリケーションを熱心に利用してくれる人が増えたのだという言い方もできる。

その他の数値については教えてもらえなかった。Frontbackの利用状況について、詳細な分析を行うことはできないことになる。ただ、Android版のリリースが利用者数の拡大につながることは間違いあるまい。

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(翻訳:Maeda, H


Google Play、依然ダウンロード数でiOS App Storeを上回る―売上高でも差を詰める

Androidが世界のスマートフォン市場をリードしているという事実がモバイル・アプリのダウンロード数だけでなく、そろそろ売上にも反映してきたようだ。

今朝(米国時間4/15)App Annieから発表された最新レポートによれば、2014年第1四半期の世界のアプリダウンロード数はGoogle PlayがAppleのiOS App Storeを45%上回った。世界での売上高ではAppleは依然としてAndroidに大差をつけている。App Annieによれば、App Storeの売上はPlay Storeを85%も上回っている。

App Annieの2014年第1四半期の市場調査レポートには、世界150カ国の市場データが網羅されている。ただしこのレポートではAmazonのAppstoreは対象になっていない。AmazonのストアはデベロッパーにとってはPlay Storeよりも条件が有利だ。

第1四半期のレポートを見てまず気づくのはこれまでと同じく、インストール台数では大きく上回っているGoogleを抑えてAppleがはるかに大きな売上をデベロッパーにもたらしているという点だ。しかしデータをさらに詳しく検討すると、Google Playが売上高でApp Storeとの差を詰め始めていることが分かる。

新しい市場の爆発的成長に助けられてAndroidのアプリのダウンロード数は大きく伸びている。昨年メキシコではスマートフォンの売上が75%も伸びた。トルコでもスマートフォンとタブレットの伸びに支えられてI.T全体の売上が9%成長すると予測されている。ブラジル、ロシアでもダウンロード数が伸び、Google Playのダウンロード数でそれぞれ2位、3位となった。

しかしレポートの分析によれば、Androidアプリの売上の増加をもたらしたのは主としてアメリカ、イギリスなどの先進市場だという。

たとえばアメリカではGoogle Playの売上は直前の四半期に比較して55%も伸び、韓国(SamsungとLGの母国)を抜いて2位となった。韓国は日本(1位)、アメリカに続く3位に後退した。この変化は、アメリカのAndroidユーザーもやっと有料アプリの購入やアプリ内課金を利用するようになったことを示している。

イギリスもまた直前の四半期に比べて売上が35%アップしている。2013年の第3四半期から第4四半期にかけての伸びはさらに大きく、55%にもなったという。

一方、iOS App Storeの売上の伸びは大部分が中国とアメリカ市場によるものだ。規模は小さいながらベトナムと南lアフリカでも伸びている。

中国の貢献は絶対的な市場規模の巨大さを考えれば不思議ではない。App Annieによれば、中国での売上の伸びはダウンロード数の伸びさえ上回って、直前の四半期比で70%にもなっているという。ジャンルではゲームがトップでソーシャル・ネットワーク関連がそれに次いだ。

iOSでは全体としてゲームがトップのカテゴリーだが、財務会計関連も対前四半期比で45%伸びた(アメリカで納税申告の時期にあたったせいだろう)。

App Storeの売上の75%はゲームが占めている。

ゲームはGoogle Playでもトップ・カテゴリーで、コミュニケーション関連(WhatsApp、Facebook Messenger、LINE、Telegram、hreemaなど)が2位、さらにニュース、雑誌、ツールなどが続いている。

Google Playの売上ではゲームが90%を占めている。

さらに詳しいデータが載っているレポート全文はこちら

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google、Androidアプリのセキュリティーを強化、インストール後もチェック可能に

Googleは今日(米国時間4/10)、Androidセキュリティーシステムに変更を加え、アプリをGoogle Playストア〈以外〉からインストールしたユーザーが、悪意あるアプリによる被害を受ける可能性をいく分小さくした。

現在、Androidユーザーはアプリをインストールする際に、悪意のあるコードが含まれているかどうかをGoogleに検査してもらうことができる。Googleはこのしくみを拡張し、「インストール後もアプリが安全に振舞っているか」を確認するサービスベースのシステムにする。つまり、Googleが悪質モバイルアプリについて新しい情報を得たら、すでにインストールされているアプリもチェックできるようになる。これまでは、ひとたび悪質アプリがGoogleのセキュリティーチェックを通過すると、それ以降検出する手立てはなかった。

この新たな継続チェックシステムは、GoogleがすでにAndroidおよびChromeブラウザーで使っているものと同じアプリ検査テクノロジーを使用している。

Googleによると、Androidの “Verify apps”[アプリ検査]機能は年間で計40億回以上利用されている。Googleは、新しい警告ポップアップを見る人が殆どいないことを期待している。もし表示された場合、それは現在のVerify apps警告とほぼ同じ外観だ。Googleは今日の発表で、これらの警告が非常に効果的であることを強調した。昨年、アプリに危険の可能性があるという警告を受けた後にインストールされた例はわずか0.18%だった。

モバイル・マルウェアの大部分をAndroidが占めていることはよく知られている(PDF)。そのうちGoogleお膝元のPlay Storeからのものはごくわずか(一部の報告によると0.1%)にすぎない。悪質モバイルアプリの主たる発生源はサードパーティーのアプリストアだ ― Googleが公式ストアを提供していない国の場合が多い。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Dropbox、1億ドルで買収した人気のメール整理アプリ、MailboxのAndroid版を発表

iOS向けメール管理アプリMailbox1億ドル前後で買収してから1年後、今日(米国時間4/9)、DropboxはMailbox for Androidをリリースした。同時にデスクトップ(Mac)向けのプレビュー版も公開された。また、読む必要のないメールをアーカイブするだけでなく、同様のメールをその後自動的にアーカイブするオートスワイプ(Auto-swipe)機能も発表された。

Dropboxは今日、サンフランシスコで大がかりなプレスイベントを開催し、ユーザーが2億7500万人に達したことを明らかにした。またDropboxを使ってMicrosoftのWord、Excel、Powerpointで共同作業ができるサービス 、Project Harmonyなどいくつかの重要な新しいプロダクトが発表された。

Android版MailboxはオリジナルのiOS版とほとんど同様の機能で、Google Playからすでにダウンロードできる。

〔日本版:日本のPlay Store。Android版Mailboxを利用するには事前に最新版Dropboxのインストールが必要。Playストアの説明は日本語化されているが最初の起動時に表示されるガイドツアーを含めてアプリ自体のUIは英語〕

Mac版のデザインはシンプル極まりない。モバイル版ではアーカイブや削除などの動作はすべてスワイプで行うが、デスクトプではトラックパッドをジェスチャーに利用できる。Macのプレビュー版を試したいユーザーはこのページの一番下からダウンロードできる。

こちらがデスクトップ版のスクリーショット。

オートスワイプ機能についてMailboxチームは「一度タップするだけで明日から確実にメールの数を減らせる」と説明した。われわれは毎日毎日同じようなスパムを受け取り、そのつどアーカイブしている。しかしスパム・メールの「配信停止」ボタンはわかりにくいところに隠されていたり、実際には機能しないことも多い。

Mailboxのオート・スワイプは広告や勧誘などの迷惑メールを簡単に退治できる。Mailboxはユーザーがメールをアーカイブしたり「後で読む」に分類したりするパターンを学習して不要メールを識別する。やがてユーザーに代わって自動的に不要メールをアーカイブしてくれるようになる。ユーザーの選択パターンはDropboxに保存され、どのデバイスでも共通に適用される。オートスワイプは現在Android版のみだが、iOS版にもすぐに追加される。またデスクトップ版も正式公開時にはオートスワイプをサポートしているはずだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google、Android TVを発売か(The Verge報道)

Googleは、もう一つ別のスマートTV製品を計画しているらしい。The Vergeが報じた。

このセットトップボックスは、同社の以前からの取り組みであるGoogle TVほど野心的ではなく、使いやすいものらしい。The Vergeが入手したとされるGoogle文書には、「Android TVは、エンターテイメント・インターフェースであり、コンピューティング・プラットフォームではない」と書かれている。

その狙いは、ユーザーにエンターテイメント系コンテンツや、軽量アプリを使うためのシンプルなUIを与えることにある。最も特徴的、と思われるも機能はリコメンデーション・システムで、電源を入れた直後、ユーザーにお薦めコンテンツが表示される。

発売日についての詳細情報はないが、文書によるとGoogleは現在Android TV向けアプリを開発するデベロッパーを募集しているらしい。これらの計画が、これもGoogleのTVプラットフォーム構築の取り組みの一つである、Google Chromecastに影響を与えることはなさそうだ。
このニュースが報じられたのは、Amazonが独自のデバイス、Fire TVを発表してから間もない時だった。

Googleに確認のメールを送ったので、情報が入り次第続報する予定だ。

[image via Flickr/Rob Bulmahn]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Androidのカメラアプリがアップデート–背景をぼかす, サードパーティ製フィルタのサポートなど

Engadgetの最新の記事によると、GoogleはAndroidスマートフォンのカメラアプリの改良に取り組んでいる。それはユーザインタフェイスの全体的なオーバホールに加えて、ポートレート写真で背景をぼかしたり、PanoramaやPhoto Sphere撮影の改良も含まれる。

このアップデートは、アプリ単体のみであり、Android OSの新たなアップデートにはならないようだ。サードパーティ製フィルタのサポートも加わるので、デベロッパが作った特殊なエフェクトをユーザがダウンロードして使う、ということもありえる。HTCでは今現在すでに、Oneのカメラアプリで、カスタムフィルタの利用ができる。しかしこれからは、Google Playでさまざまなフィルタエフェクトをダウンロードできるようになるのだろう。

背景のフォーカスを変えられる機能は、NokiaのRefocusアプリやHTC Oneのカメラ機能に似ているが、Googleのはカメラのハードウェアを特定しない。どっちが良いか、見るのが楽しみだ。ただし最近の画像処理ソフトウェアの進歩はすごいから、ハードウェアに依存しない方法でもあなどれない。PanoramaとPhoto Sphereの改良では、画像の解像度がより精細になる、とEngadgetの記事は言っている。デスクトップの大型画面で見ても遜色ない、ということだろうか。

Googleは最近、Google+とモバイルの両方で画像技術に力を入れている。今回の、Androidの内蔵カメラの機能強化は、まだやり残していたことの一部だろう。これで、Androidスマートフォンで撮る写真がさらに良くなることを期待したい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ビットセラー、ランキングを使ったまとめを作れるアプリ「Qrank」

Android向けの人気カメラアプリ「FxCamera」の買収で知られるビットセラーだが、ここ最近はメディアでその名前を聞くことはあまりなかった。そんな同社が4月1日にAndroid向けアプリ「Qrank(クランク)」のベータ版を公開した。Google Playにて無料でダウンロードできる。

Qrankは、ユーザーが「お題」とそのお題に対する回答をランキング形式(1位から3位までは必須。最大12位まで)で投稿できるサービスだ。投稿されたお題は、ほかのユーザーも自由に回答できる。

閲覧するお題をカテゴリで選択したり、お気に入りのユーザーをフォローすることも可能。法人向けに管理画面を提供しているとのことで、企業やメディアが作成した公式のお題も配信できる。

FacebookとTwitterのアカウント連携をしているが、現時点では両SNSのソーシャルグラフを利用するような機能はない。このあたりはビットセラー執行役員CMOの長松淳一氏いわく、今後サービスの利用動向を見て対応していくという。

僕も実際にサービスを使ってみたのだが、NAVERまとめと、boketenanapi、そしてリクルートの新規事業プロジェクトから生まれ、DeadPool入りしたサービス「bestmania」(ランキング作成サービス。詳細は検索してウェブメディアの記事を検索して欲しい)を組み合わせた感じだった(と説明しても理解してもらえないかもしれないが)。

ともかく、お気に入りのラーメン店のランキングから人生相談、さらにはお題に対する「ボケ」の投稿まで、ユーザーの使い方次第でいろいろな投稿ができる。長松氏も「まとめやニュース、ソーシャルメディアではなくてちょっと緩め、気を遣わなくていいコミュニティ。信号が変わるのを待つ数十秒で触れる、隙間時間を埋めるものにしたい」語っている。ベータ版ということでまだサービスは完全なモノとは言えないが、今後の展開を楽しみにしたい。


Philips、今年第2四半期にAndroid搭載4Kテレビを市場投入予定

Google TVというものはいらなくなるのかもしれない。テレビが「Android TV」に進化しそうな様子もあるからだ。先陣を切ったのはPhilipsで、Ultra HD(4Kとも呼ぶ)のテレビを発表した(via 9to5Google)。OSにAndroidを搭載しており、本年度第2四半期に市場に登場してくる予定だとのことだ。まずはヨーロッパおよびロシアにて登場することとなっている。ネット接続型テレビはみなこの方向に進んでいくのではないかとも思うのだがどうだろうか。

Philipsの新ラインとなる8000シリーズは48インチおよび55インチの1080Pフルハイビジョンおよび44インチの4Kモデルとなる。Google Playに接続して、Netflix、YouTube、ないし他のアプリケーションを簡単にインストールすることができる。またウィジェットを表示していろいろな最新情報を取得することもできる。さらに、ゲームコントローラーなどによる操作もできるようになり、Androidゲームを大画面でコントローラーを使ってプレイすることができるようになる。

もちろん、Google TVが公式に停止になったわけでもない。Android TVへの名称変更を考えているという話もあった。しかし今回紹介しているPhilipsのプロダクトはそのままAndroidであり、確かに使い勝手が良いものであるように思われる。テレビへのAndroid採用が広がっていくのかどうかはまだわからない。GoogleとしてはTVプロダクトについて、別の方向性を模索しているのかもしれない。いずれにせよ、どういうモデルが世に広まっていくことになるのか、いろいろなメーカーが活発に動き出すものと思われる。

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(翻訳:Maeda, H


今年のGoogle I/O申込みは4月8~10日:あなたに運が向きますように

Googleは2014 I/Oデベロッパー・カンファレンスで、いつもと違うことをやっている。今年は先着順受付を行っていない。それは過去に異常な押し合いとサーバーエラーを引き起こしてきた。代わりに2日間の受付期間が設けられ、その間は誰でも登録が可能で、後にGoogleが応募者全員からランダムに選択する。

それではちょっと運に頼りすぎると感じたあなたは、Googleが作ったこのステキなI/O ウェブサイトを見て元気をだそう。そこにはインタラクティブな「実験」があり、それはかなり単純な筋書きだが、今年のショウの焦点を暗示しているのかもしれない。機械学習はテーマの一つである可能性が高い。そして太陽系外惑星探索もそうかもしれないが、後者は多くのデベロッパーセッションの話題の中心ではないかもしれない。

もしI/Oでプレイする人物に選ばれなくても、Googleはキーノートとセッションのライブストリーミング・ビデオを提供する。また、人間味を感じたいけれでもサンフランシスコは遠いという人たちのために、世界各地でI/O拡大イベントが行われる。詳細は近々公開するとGoogleは言っている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


AndroidとChrome OS製品に関しMicrosoftとDellが特許使用料で合意

今日(米国時間3/26)DellとMicrosoftが、AndroidデバイスとChrome OSデバイスとXboxコンソールに関する互いのパテントをライセンスし合うという、知財関連の合意に署名した、と発表した

つまりDellは、Googleのオペレーティングシステムが動くデバイスを出荷したらMicrosoftにライセンス料を支払う。Xboxの件は、Dellがこのデバイスの外観部分の某所に知財権を有していることが判明したのだ。これに関しては、DellがMicrosoftに払うぶんの特許使用料が割引される、という形に落ち着くらしい。

この合意のAndroidとChrome OSに関する部分は意外ではないが、それはMicrosoftが、大手のOEMたちを特許料を同社に支払う顧客にすることができる、という意味でもある。それによって、Googleのモバイルプラットホームにおける支配力と、伝統的なPC市場への侵入の勢いを弱めることができる。つまりMicrosoftが取る特許料が高くなれば、AndroidやChrome OSを使った製品の原価~売価を高くせざるをえず、メーカーの利幅を狭めたり、消費者への売値が上がったりする。どちらへ転んでも、困る。

Googleが成功すればMicrosoftにその余録が入るというこの仕掛けは、現時点のテクノロジ世界における大きな皮肉のひとつだ*。〔*: 一般的にLinuxを使用した商用製品すべて。〕

画像: FLICKR/Axel Schwenke; CC BY 2.0のライセンスによる(画像はトリミングした)。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Threes!で10125点を取ったよ!(本題は「中毒間違いなしのThrees!、Android版が登場」)

数独(Sudoku)のような数字組合せ形ゲームのThrees!がAndroidにやってきた。組み合わせてマスを消していくという意味ではBejeweled(あるいは最近の人にはCandy Crush Sagaの方が通りが良いかもしれない)のように感覚で遊ぶものだ。「それで?」と思う人もいるかもしれないが、そう思う人はきっとAndroidデバイスしか触ったことのない人だろう。iOS利用者の人はみんな、このThreesに夢中になっているのだ。

Threes!をリリースしているのは、やはり熱狂的ファンを持つPuzzlejuiceをリリースしているSirvo LLCだ(訳注:PuzzlejuiceはiOS版のみ)。イラストレーションはRidiculous Fishingを手がけたGreg Wohlwendが担当している。音楽はMass Effect 2を担当したのと同じ人物だ。こうした情報からも、このThreesの「血筋」をご理解いただけるのではないかと思う。ちなみにこのThreesは有料アプリケーションだ。面白いものでも無料でリリースされることの多い昨今では、少々珍しいことかもしれない。但し期間限定で3割ほど安い$1.99(205円)で提供されている。心配する方のために情報提供しておくと、一旦購入してしまえば、アイテムの購入等、アプリケーション内で何かを追加購入する必要はない。

参考のためというかなんというか、ちょっとぼくのスコアを貼っておこうと思う。

Top image by Bryce Durbin

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(翻訳:Maeda, H


AndroidではWhatsAppのチャット記録をほかのアプリから読める

これはどちらかというとAndroidのセキュリティの問題だが、DoubleThinkのCTOでコンサルタントでもあるBas Bosschertが、WhatsAppの暗号化システムに脆弱性を見つけた。これにより、ほかのアプリからユーザのチャットの会話をすべて読むことができる。

WhatsAppのチャットにアクセスするやり方を投稿したBosschertは、昨日(米国時間3/11)のAndroidの大幅なアップデートのあとにも、その脆弱性が残っていることを確認した。

その概要はこうだ:

WhatsApp for Androidは会話をデバイス本体のSDカードに保存するが、機器本体へのアクセスを許可されているアプリならそれにアクセスできる(デバイスへの完全なアクセスの可/不可はアプリごとにユーザが指定できる)。これはWhatsAppの側のセキュリティの欠陥というよりも、Androidのインフラの問題だ。

悪質なアプリはそこからさらに、WhatsAppの会話データベースにアクセスできる。上級ユーザなら、これはハッキングではなくてAndroidのデータ隔離システムの問題だと気づくだろう。

Bosschertはこの欠陥をテストするアプリを作ったが、それは、ユーザがかわいらしいアプリロード画面をぼけーっと見ている間に、データベースにファイルをアップロードする。

最近のリリースでWhatsAppはデータベースを暗号化するようになったので、SQLiteなどでは開けなくなったが、しかしBosschertによると、その暗号は自作の簡単なPythonスクリプトで解読できるそうだ。

そのやり方の詳細がここに載っている。

Facebookは今やWhatsAppのオーナーだから、今後数か月以内にはそのセキュリティを改良するだろう。でもそうなるとなおさら、Android自体の問題が際立つ。

Androidでは、多くのアプリがデフォルトではスマートフォン本体への完全なアクセスを許容されており、だからほかのアプリのデータでもアクセスしてどこかへアップロードできる。

これに対してAppleでは、アプリxyzはアプリxyzのデータにしかアクセスできない。だから悪質なデベロッパがダミーのアプリを作って、ほかのアプリのデータを読む、ということはできない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Android版Instagramの最新版はパフォーマンスを向上してマルチデバイス対応を強化

新たにリリースされたInstagramの最新版(バージョン5.1)は既に試してみただろうか。パフォーマンスが大幅に改善し、かなり軽いアプリケーションとなっているようだ。オフィシャルブログの記事によると、たとえばプロフィールページはこれまでの半分ほどの時間で開くことが出来るようになった。アプリケーションのサイズも半分ほどになったのだそうだ。

デザイン面でも新しくなり、ビジュアルはシンプルになっているとのこと。使い方もシンプルになって、これまで以上に便利に使えるようになったそうだ。全体的にいえば、Android本体やOEMメーカーなどが推進しているフラットデザイン化が進んだと言うことができよう。

デザイン変更は見栄えや動作の軽快化のみを目指したものではない。ローエンドのスマートフォン(Instagramブログの表現を借りればAndroidを搭載したフィーチャーフォン)から、ますます広がりを見せつつあるファブレットの大画面にてもより快適に使えるようにとの配慮がなされている。

Instagramの最新版はこちらよりダウンロードすることができる。

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(翻訳:Maeda, H


2013年のタブレット販売台数は1億9500万台。Androidがシェア62%で首位の座を奪取

タブレットの世界に、転機がおとずれたということなのかもしれない。Gartnerリリースした2013年のタブレット販売統計のデータを見ての印象だ。Androidが2倍近くの差をつけてAppleを抜き去り、初めて首位に座についているのだ。2013年におけるタブレット販売台数は1億9500万台で、そのうちAndroidは62%近くとなる1億2100万台を売り上げ、そしてAppleのiPadは7000万台で36%ほどということになった。

昨年の状況をみると、Appleがタブレット分野のトップで、6100万台を売り上げてシェアは53%となっていた。この際のAndroidタブレットは5300万台で46%となっていた。

Gartnerによれば初めてのタブレットを購入する層が、「ローエンドの小画面デバイス」を購入することにより市場は拡大しているのだとのこと。ちなみに、そうした方向性を積極的に示して、新規購入者を強く意識したはずのAmazonについては、残念ながらあまり好調とも言えないようだ。

2011年にeコマースの巨人であるAmazonがKindle Fireを投入し、これはタブレット市場に革新をもたらすものだと目された。しかし思ったほどの成果はあげられなかったように見える。売り上げは200万台伸ばして900万台となった。しかし市場シェアで見ると2012年の6.6%から4.8%に落ちてしまっているのだ(こうした統計データを示しているのはGartnerだけではない。IDCもAmazonのシェア低下について、レポートをリリースしている)。

Gartnerはこうした傾向を分析して、価格とサイズのみで消費者にアピールすることは難しい時代になっていると結論している。低価格が求められているのは間違いないが、そこに充分な機能を盛り込まなければ、消費者は反応しないようになっているようなのだ。

「一般利用者が用意できる予算の中で、抱負な機能を提供するAndroidデバイスが多く出回るようになりました」と、リサーチディレクターのRoberta Cozzaは述べている。「2014年には、タブレットというものがますます日用品化していく中、ハードウェアスペックやコストのみでなく、デバイスのもたらすエクスペリエンスや最新技術、またトータルなエコシステムの魅力をアピールすることが必要になっていきます。ブランドロイヤルティを高めることで、利益を生み出していくような戦略が必要になっていくでしょう」とのこと。

ちなみにベンダーベースで言うならば、やはり7000万台を売り上げて36%のシェアを握るAppleが市場をリードしている。これを追うのはSamsungで、幅広くラインアップしたGalaxyシリーズを前面に3700万台を売り上げ、シェアで見ると19%を占めるにいたっている。2012年を振り返ればAppleのシェアが53%で、Samsungのシェアが7%だった。これからすればSamungが「猛追している」と評価して良いだろう。

ところでOSベースでみたとき、Microsoftの販売シェアは2.1%に留まっている。2012年の販売台数比で4倍ほどに伸びているのだが、Gartner曰く、「まだまだ消費者の関心をかっていると評価できる段階にはない」とのこと。

「アプリケーションやサービスを活用するデバイスとして、タブレットやスマートフォンの重要性が増していく中、Microsoftは消費者および開発者の双方に対してエコシステムの魅力をアピールしていかなければなりません」とCozzaは述べる。Microsoftもその辺りのことは充分に意識しているはずではあるが、MWCでは従来のPC市場についてももっと配慮していく旨をアナウンスしており、タブレット関連のエコシステム拡大とは別の方向性を意識している面もあるのかもしれない。

Appleが切り開いた市場にて、他ベンダーは低価格デバイスに注力している。また消費者もタブレットの日用品化が進むにつれ、ブランドへの意識は薄れて、購入要因として価格を重視するようになってきている。但し「依然としてハイエンドではAppleが優勢で、またiPad miniのような小型モデルにおいてもAppleの存在感が大きい状態となっています。このような中、他ベンダーは低価格路線を進みつつ、同時にエコシステム全体の魅力を培っていくことが重要となってくるでしょう」とCozzaは述べている。

尚、新興市場ではTabletマーケットの成長率は145%にもなっているそうだ。既存市場については成長率も31%となっている。

ベンダー別で言えばApple、Samsung以外で「others」に入らないのはASUSとLenovoのみだ。但し、「others」も販売台数は昨年比で約2倍となり、そしてマーケットシェアも31%を占めている。寡占状況にあるのは間違いないが、しかしそれでも多くのベンダーがしのぎを削っているという面もあるようだ。

Gartnerの資料によれば、Lenovoは198%の伸びを示している。ハイブリッドモデルのYogaがなかなか好調で、またWindowsタブレットも扱っていることが成長に寄与しているのだろう。アナリストのIsabelle Durandは「今後は中国外でも確固たるブランドイメージを形作ることが大事な段階になってくる」と述べている。そうした課題にむけ、モトローラの買収がどのように機能してくるのかは注目に値する。もちろんモトローラも米国内で絶大なブランド力を持つというわけではないが、ビッグネームを買収してブランド力を高めていくという戦略は、これからもありそうに思える。

ASUSについてみれば、タブレットも含むウルトラモバイル分野全体での成功が、タブレット分野での伸びも引っ張っているとGartnerは分析している。ウルトラモバイル分野のデバイスは、2013年に2億1600万台の売り上げとなっている(ハイブリッド型やクラムシェル型のノート、そしてタブレットも含む)。その90%ほどはタブレットであるが、しかしノートタイプの需要もなくなってはいない。たとえば大量の文字入力を必要とする場合にはキーボードのついたノートタイプを選択する人が多い。デスクトップPCの市場が縮小するのに応じて、ウルトラモバイル市場が拡大しつつある。

「まだまだモデルは少ないものの、2013年はハイブリッド型の成長が始まった年と言えそうです」とCozzaは言っている。さらに、そのような流れの中で、Transformer Book T100などにより2013年に注目を集めたのがASUSであったわけだ。

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(翻訳:Maeda, H


家中のどの部屋でも音楽を鳴らす安上がりなネットワーキングソリューションBeep

ホールホームオーディオ(whole home audio, 全宅オーディオ)という難問に挑むことは、多くのメーカーにとって、風車とたたかうドンキホーテの無謀に等しかった。唯一成功しているSonosは、未だに、一部のオーディオファンのニッチから抜け出せない。そしてSamsung、Apple、Sonyなどなどは、それを目指す試みすら見せていない。でも、今度のこれは、もしかしたら、うまくいくかもしれない。

Beepは、ユーザのネットワーク(無線LAN)にどこからでも接続して音楽をコントロールする、とてもシンプルなプラットホームだ。それは小さなボックスの前面に大きなダイヤルがついていて(上図)、その正体はネットワークのダムターミナルだ。音楽は、Pandoraなどのサービスから受信してもよいし、あるいは自分の携帯からストリーミングしてもよい。ダイヤルは音量ボリュームとポーズボタンの役を担う。そしてこのボックスのラインアウトをスピーカーの入力につなげばよい。Beep自身はアンプを内蔵していないが、ほかのメーカーのスピーカーにBeepを組み込む計画はある。

Google出身のDaniel ConradとShawn Lewisが創った同社は、SqueezeboxやPandoraから人材をスカウトしてBeepを完成させた。今はまだ、ちょっとパワー不足のようだが、この春(~秋)の正式発売までにはいろんな機能を充実させる予定だ。

ぼくは長年Sonosを愛用しているが、Beepのような安価な全宅オーディオのソリューションは大歓迎だ。創業者たちの出自が良いし、製品のルックスも良いから、成功の予感がする。色はブラス(真鍮)とシルバーの二種類があり、作りはしっかりしていて使いやすい。彼らは自分たちの企業と製品にコミットしているし、経験も豊富だ。音楽を家中のどの部屋でも鳴らすという長年の難問が、彼らによってやっと解かれるのだろう。それを、期待したい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Ok Google―音声コマンドの時代が来る

Microsoftがタッチ操作がコンピューティングの未来だと確信しているのと同様、Googleは音声こそインターフェイスの未来だと確信しているようだ。

実際、今月、私がマウンテンビューの本社を訪れたとき、Googleの広報は「スマートフォンを使うときは全部音声でやってみてください」と勧めてきたほどだ。

Googleの音声コマンドはすべて、“Ok Google”あるいは“Ok Glass.”で始まる。 KitKatを搭載したAndroidスマートフォンのフラグシップモデル、Moto XNexus 5,の場合、いちいちクリックして音声入力を起動する必要はない。これらの機種は常に音声入力の待機状態にある。

昨年公開されたGoogle And The World Brainというドキュメンタリー映画のプレビューに招待されたとき、検索ランキング担当副社長のAmit Singhalが「スタートレックに登場する音声で会話できるコンピュータが私に強い影響を与えた」と語った。そのこともあって私はGoogle(とおそらくはAppleその他も)の音声認識インターフェイスと自然言語処理について改めて考えてみたいと思うようになった。

初期の音声入力、たとえばAppleのSiriの場合、コンピュータと話すというのは奇妙な感じだった。ほんの少しの理解力しかない機械になにかをさせようと語りかけるというのは居心地の悪いものだ。この頃の音声認識では仏教の瞑想のような集中力をもって正確に発音しないと言葉を認識してくれない。音声認識インターフェイスを備えた自動車のオーナーに聞いてみるとよい。昔のフォードSYNCシステムのユーザーは苛立ちのあまり発作を起こしかねなかった。

数ヶ月前に私は、Googleが目指している重要な目標の一つは究極のパーソナルアシスタントの実現であり、そのためには完璧な音声認識と高度な自然言語処理が不可欠なのだと気づいた。

現在、GoogleのAndroidとChromeブラウザでの音声コマンドは驚くべきレベルに達している。“Call Mum”(ママに電話)といえばそのとおりにしてくれる。指定のウェブページを開くのはもちろん、複雑な質問にもGoogle’の膨大な知識グラフを利用して正しい答えを返してくる。アポやリマインダーを設定する、通貨や単位を換算する、単語やフレーズを翻訳する、メールやメッセージを送信する、といった作業がすべてスムーズに音声でできる。

音声検索をすると検索結果も音声で読み上げられる。今のところこれはGoogle以外には真似ができない。Googleの知識ベースの威力だ。こうした作業をする場合、機械と簡単な会話をすることになるのが興味深い。たとえばこういう具合だ。

「アレックスに電話」 「どのアレックス?」「アレックス・ウィルヘルム」「携帯? それとも自宅?」
「携帯」「アレックスの携帯に発信」

最近のGoogleは長い会話の中で代名詞を正しく認識するので驚かされる。しかし周りに人のいるところでスマートフォンに音声で命令するのは私には居心地が悪すぎる。かといってオフィスでひとりきりのときに音声コマンドを使うのも別の意味で気持ちが悪い。

もちろんこういう心理的障壁は時間とともに薄れるのだろう。以前はビデオカンファレンスというのは居心地が悪かったが、今では皆通にSkype、FaceTime、GoogleHangoutsを使っている。

映画のHer/世界でひとつの彼女が実際、未来のユーザー・インターフェイスなのかもしれない。いずれにせよ高度な音声認識と自然言語処理による音声コマンドがGoogleが目指す全能の人工知能の基礎をなすものだ。

数週間前にGoogleが謎めいたスタートアップDeepMindを買収したのもこういう観点から見なければならない。チェスの天才少年から起業家に転じたファウンダーは長年人工知能の研究をしてきたという。買収はラリー・ペイジ自らが主導したらしい。2000年にペイジは「人工知能というのはGoogleの究極の姿だ」と語った。実際Googleはこの目標に向かって前進を続けてきた。半ば秘密の研究組織Google Xのテーマも多くはAI分野だ。AIに対する自然なインターフェイスとなるとやはり音声による会話となるのだろう。

しかしGoogle本社での「Androidをすべて音声で利用する」という実験は全体としてみると失敗に終わった。機能しなかったからではない。私は人前で音声コマンドを使う気になかなかなれなかったからだ。.

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Appleの苦情でAndroidカスタマイズアプリ”Themer”がGoogle Playから削除…ここにはGoogle側のもっと重要な問題が

Androidのホーム画面をカスタマイズするアプリThemerはMyColorScreen社の作で、同社は昨年秋に50万ドルのシード資金を獲得したが、アプリそのものはこのほど、Appleから著作権侵害を主張されたため、Google Playのストアから姿を消した。Appleが文句を言っているのはThemerアプリが提供している200あまりのテーマの内の一つにすぎないが、アプリは2月2日に取り下げられ、同社が問題のテーマを取り去ったにもかかわらず、まだストアに戻っていない。

問題のテーマは”Seven”という名前で、Appleの言い分ではそのアイコンの一部が同社のパテントに抵触している。MyColorScreenの協同ファウンダでCEOのAshvin Dhingraがそう説明した。

Themerの使い方は簡単で、気に入ったテーマを選んでボタンを押せば、そのテーマがホーム画面にインストールされる。それまでは、デザイナーがMyColorScreenのWebサイトにアップロードした作品をユーザがデザイナーから買う、というやり方で、それはAndroidデザイナーのマーケットプレースとして、Dribbble.comなんかにも似たやり方だった。

Dhingraはこう説明する: “Sevenはすぐに削除したから、Google Playのストアにすぐ復帰できると思っていた。でも今日で一週間になるから、あと何週間かかるのか分からなくなってきた”。

“Appleの法務にも話を聞いたが、そいつはとても親切ないいやつで、Sevenのテーマ以外には何も問題ない、と言った。でもGoogleにはGoogleのやり方があるみたいで、それに対してわれわれは手出しができない。われわれには、復帰を早める手段がない。それにGoogleからは、まだ何も言ってこない”。

彼の言い分は、アプリが消えてしまい、その復活を望む者として当然だし、コミュニティもその心配を共有しているだろう。DhingraによるとThemerは、この秋に公開ベータでデビューして以来、100万回ダウンロードされている。

同社が困っているのは、こういう問題が起きたときの、デベロッパのための窓口がGoogleにないことだ。どこにコンタクトすればよいのか、それが分からない。Themerのチームは、ランダムにGoogleのいろんな人にメールなどしてみたが、無駄だった。GoogleのAndroidデベロッパ向けサイトにはいろんなリソースがあるが、それらの中に、今回のような状況に応えるものはない。今Googleに問い合わせているので、答が得られ次第この記事をアップデートしよう。

MyColorScreen社によれば、現時点では、そもそもThemerがストアに戻るのかどうか、すら分からない。ただし同社としては、今のところは、Google Playストア以外のところからAPKをリリースする意思はない。そんなことをすれば自動アップデートがやりにくくなるので、得策ではない(Themerはもうすぐベータを終えて1.0にアップデートする予定だから、なおさらだ)。

ただし既存のユーザに対するサポートは、support.themerapp.comで受け付けている。以下は、アプリの削除を伝えてきたときの、Googleからの書簡だ:

Googleからの書簡:

[以下英文ママ]

This is a notification that your application, Themer Beta, with package ID com.mycolorscreen.themer, has been removed from the Google Play Store.

REASON FOR REMOVAL: Alleged copyright infringement (according to the terms of the Digital Millenium Copyright Act).

All violations are tracked. Serious or repeated violations of any nature will result in the termination of your developer account, and investigation and possible termination of related Google accounts. If your account is terminated, payments will cease and Google may recover the proceeds of any past sales and the cost of any associated fees (such as chargebacks and payment transaction fees) from you.

Please review the Developer Distribution Agreement and Content Policy to ensure that your applications are compliant with our policies.

The DMCA is a United States copyright law that provides guidelines for online service provider liability in case of copyright infringement. Click here for more information about the DMCA, and see http://www.google.com/dmca.html for the process that Google requires in order to make a DMCA complaint.

Google may reinstate your application into the Google Play Store upon receipt of a counter notification pursuant to sections 512(g)(2) and (3) of the DMCA. Click here for more information about the requirements of a counter notification and a link to a sample counter notification. If you have legal questions about this notification, you should retain your own legal counsel.

Please note that we have included a text copy of the Infringement Notice we received for your reference.

The Google Play Team

Text copy of DMCA complaint:

subject_lr_dmca: Your Request to Google
full_name: xxxx
companyname: xxxx
represented_copyright_holder: Apple Inc.
contact_email_noprefill: xxxx
country_residence: US
location_of_copyrighted_work: The original artwork for the following
infringed iOS7 app designs may be viewed on any iDevice running the iOS7
operating system:

Notes (Copyright Reg. No. VA1871602)
Stocks (Copyright Reg. No. VA1871786)
Newsstand (Copyright Reg. No. VA1871650)
Maps (Copyright Reg. No. VA1871438)
Camera (Copyright Reg. No. VA1871668)
Photos (Copyright Reg. No. VA1871779)
Settings (Copyright Reg. No. VA1871669)

description_of_copyrighted_work: Apple Inc. is the sole and exclusive owner
of the copyright in the original artwork for the app designs in its iOS 7
operating system. The foregoing application being distributed on Google
Play intentionally includes unauthorized reproductions of Apple’s
copyrighted apps, including its icon designs for Notes (Copyright Reg. No.
VA1871602), Stocks (Copyright Reg. No. VA1871786), Newsstand (Copyright
Reg. No. VA1871650), Maps (Copyright Reg. No. VA1871438), Camera (Copyright
Reg. No. VA1871668), Photos (Copyright Reg. No. VA1871779), Settings
(Copyright Reg. No. VA1871669) and other features. This application
violates Apple’s copyrights, in addition to other Apple IP rights. (This
app developer’s unauthorized reproduction of Apple’s multiple copyrights
may be viewed in-app by first downloading and installing the app, allowing
Themer to create widgets on one’s device, and loading the “Seven” theme
from the list of the “Most Popular” category under the Browse Themes.)

画像クレジット: Themer; テーマはAndroidtapp.comより。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Sailfish OS搭載スマートフォンJollaついに登場, 斬新すぎて難解?

【抄訳】

Jollaは、二つ(もしくは三つ)のビッグブランドの巨鯨たちがひしめき合うスマートフォン市場の大海に、最近現れた小魚(こざかな)だ。Sailfish OSというまったく独自のOSで、新しいハードウェアとソフトウェアプラットホームを作っていこうとする姿勢は勇猛果敢だし、ときにはさわやかな印象すら与えるが、でもその思い切った差別化の姿勢は難解すれすれでもある。一般消費者は、このスマートフォンを使いこなすために、新しいことをいっぱい勉強しなければならない。

基本仕様

  • ディスプレイ:4.5インチ, 960x 540, 245ppi
  • ストレージ:16GB
  • プロセッサ:デュアルコア1.4GHz, 1GB RAM
  • カメラ:背面8MP, 前面2MP
  • 4G/LTE, 802.11 b/g/n Wi-Fi
  • Bluetooth 4.0
  • 希望小売価格: 399ユーロ/540ドル; アンロック, 無契約
  • 製品情報のページ

良い点

  • Androidアプリを使える
  • 完全に片手で操作できる
  • 細部のデザインが凝ってておもしろい
  • 取り替えできるNFC対応背面プレートで色と機能を変えられる

悪い点

  • ネイティブアプリがほとんどない
  • Androidアプリの互換性と動作の安定性に問題あり
  • インタフェイスは使い方を覚えるのに時間がかかる
  • ハードウェアスペックは中庸, あっと驚く高性能ではない

【後略】



[ここにスライドが表示されない場合は原文を見てください。]

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


アプリ開発初心者に贈るアプリの基本テスト項目一覧ガイド

PCに加えスマホアプリやタブレット、iOSにAndroidとサービスリリース前にテストしなければいけない環境や機種が大幅に増えている現在。効率的なテスト方法を模索している方も多いと思いますが、今回はThe Next Webからアプリのテスト方法をまとめてくれたガイダンス記事を。 — SEO Japan

この記事は、ウェブアプリとモバイルアプリをとことんシンプルにモニタリングするサービス「New Relic」に提供してもらった。

ユーザーが、ウェブアプリ、そして、デスクトップアプリから、出来るだけ多くの機能、信頼性、そして、柔軟性を望む時代が到来している。データは、徐々に、しかし、確実にクラウド化へ向かい、企業は、– 会計ソフトであれ、CRMであれ、あるいは、在庫管理ソフトであれ — 容易に実装し、展開することが可能なソフトウェアを求めてウェブを探し回っている。このトレンドにより、開発者達はプレッシャーを感じている。ユーザーが仕事と遊びを心から依存することが出来る、優れたウェブアプリを求めているためだ。

そのため、ローンチする前にウェブアプリをテストする必要がある。頑丈で、効率的に動作し、ユーザーを笑顔にする良質なアプリを提示すると、企業と顧客との間の信頼関係は自然に構築されていく。すると、顧客は、今まで以上に頻繁に利用し、仲間に紹介するようになる。おまけに、カスタマーサポートの問題は大幅に減り、コストと人材を節約することが出来るようになる。

それでは、ウェブアプリをテストして、初日に向けて、順調に進んでいる点を確認する方法を検証していこう。。

何をテストするべきか?

写真の編集を助けるアプリであれ、請求書の送信を簡素化するアプリであれ、友達との連絡を手助けするアプリであれ、あるいは、ソーシャルメディアでの影響力を計測するアプリであれ、アプリをテストする際は、これから紹介する4つの主な領域に注意する必要がある:

機能のテスト

mobile interface 730x355 A comprehensive guide to testing your Web app: How to get the most out of your sessions

ユーザーは、正確に、早く、そして、一貫してアプリが動くことを期待する。つまり、ユーザーが何らかの成果を出す上で貢献する機能を全てテストする必要がある。徹底したテストを必要とする一般的な機能の要素を挙げていく:

フォーム: フィードバック、新しいto-doリストの作成、そして、ニュースレターの購読 — 投稿機能が正しく動く点、適切にデータベースに接続する点、そして、必要に応じて、全てのフィールドが入力を受け入れる点を確認する。

ファイルの操作と計算: 画像や文書のアップロード、編集、そして、計算機能と修正出力 — ユーザーが、アプリを試すシナリオを考え、出来るだけ多くのシナリオをテストし、可能な限り対応する。また、アプリが、効率良く計算を行い、結果を表示しているかどうかを確認し、スムーズなユーザー体験を可能にする。

検索: コンテンツ、ファイル、あるいは、文書の検索を認めているなら、検索エンジンが、当該の情報を完全にインデックスしている点、定期的に更新している点、そして、素早く調べ、適切な結果を提供している点を確認する。

メディア: オーディオや動画の再生、アニメーションやインタラクティブエージェンシーメディア(ゲームやグラフィックツール)がスムーズ且つシームレスに実施されるかどうかをテストする。このような要素は、期待通りに動き、ローディング中、または、再生中にその他の機能を妨げることがあってはならない。

スクリプトとライブラリ: スクリプト(例えば、画像表示やAjaxのページの読み込み)が、オーディエンスがアプリにアクセスするために利用する可能性のある各種のブラウザと互換性がある点を確かめ、ローディングにかかる時間を計測して、パフォーマンスを最適化する。スクリプトが特定のブラウザにしか対応していない場合、その他のブラウザでの処理の低下を最低限にとどめ、すべてのユーザーに対して、出来る限り最高のユーザー体験を提供する。

その他に機能が完璧に動く点を確認したい要素として、通知システム、ユーザーのプロフィール、そして、管理用のダッシュボードが挙げられる。

ユーザーインターフェースとユーザビリティのテスト

ウェブアプリが、十分に油を差した機械のように動くだけでなく、良質なフロントエンドの体験をすべてのユーザーに提供しなければならない。そのためには、ユーザーが遭遇する視覚およびテキストの要素を考慮し、正しく、そして、効率良く表示されることを確認する必要がある。それでは、具体的に何に注意すればいいのだろうか?

ナビゲーション: ホームページへ行き来するリンクは、すべて目立っている点、そして、適切な目的地のページに向かっている点を確認する。

出来るだけ、視覚や運動機能の障害を持つユーザーでも容易に利用することが出来るように工夫する。W3Cウェブコンテンツのアクセシビリティ入門は、アプリを普遍的にユーザーフレンドリーにするための手法を特定し、アプローチする上で役に立つ。

クロスブラウザテスト: ユーザーは、複数のブラウザやOSを組み合わせて、サイトにアクセスしている可能性が高い。したがって、アプリは、すべての組み合わせで同じように表示されるとは限らない。出来るだけ多くの組み合わせを試して、出来るだけ大勢のユーザーに対して、意図したとおりにアプリが動くことを確認する。

エラーメッセージと警告: アプリは、自分のせいではなくても、いつか故障する。ユーザーが404ページやアップロードの失敗等の問題に遭遇した際に、分かりやすく、有益な情報を提供している点を確認する。

ヘルプと文書: 全てのユーザーが同じように快適にアプリを使いこなすわけではない。ユーザーによっては、使い始めたばかりの頃は手助けを必要とする場合もあれば、製品を熟知していても、問題に遭遇する場合もある。アプリを一通り試し、文書やサポートのチャンネルを容易に見つけられる点、そして、全てのモジュールやページから簡単にアクセスすることが出来る点をチェックする。

レイアウト: アプリをテストして、出来るだけ多くのブラウザおよびビューポートのサイズで、正しく表示されることを確認する。

また、すべてのアニメーション、インタラクション(ドラッグ & ドロップ機能やモーダルウィンドウ等)、フォントやグリフ(特にウェブフォント)、そして、勿論、フロントエンドのパフォーマンス(ページの表示の早さ、画像やスクリプトの表示の早さ)もついでに検査してもらいたい。

セキュリティのテスト

大半のウェブアプリは、個人情報、請求情報、そして、作業/個人のファイルを含む、データをユーザーから取得し、保存している — ユーザーは、信頼して、データを預けている。そのため、次の取り組みが求められる:

  1. プライベートなデータは、決して公開しない。
  2. データへのアクセスを許可する前に、認証を要求し、必要に応じて、データへのアクセスを制限/許可する。
  3. データの整合性が、保たれていることを確認する。

いつ何時、そして、あらゆる場所から、ハッカーのターゲットにされるか分からないため、ハッカーの手法、そして、ハッカーが探す脆弱性を熟知しておくと良い。ウェブサイトとアプリに対して行われる攻撃の中で、特に目立つものを挙げていく:

クロスサイトスクリプティング: ウェブサイトが騙されて、悪意のあるコードを受け入れてしまい、ビジターに拡散する。

SQL インジェクション: ユーザーの入力の脆弱性を悪用して、アプリのデータベース上でSQLのコマンドを実行し、ユーザーデータの破壊や盗難を導く。SQL インジェクションは、通常、SQLのコマンドやOSのコマンドで用いられる特別な要素に対する不適切な中立化が原因で発生する。

DDoS(Distributed Denial of Service)攻撃: ターゲットのサーバーに対して、大量のリクエストを出すことで、クロールが遅くなったり、反応が不可能になったりする。その結果、アプリをユーザーに表示することが出来なくなる。

security1 220x83 A comprehensive guide to testing your Web app: How to get the most out of your sessionsこのような攻撃にアプリを晒すような、一般的なプログラミングのエラーをテストする必要がある。例えば、ソースコードでハッカーが見つけることが可能な認証チェックの欠如、ハードコードの認証情報の利用、機密データの暗号化を忘れるミス、ウェブサーバーのディレクトリへのアクセスの固定化を忘れるミス等が挙げられる。

正統派のセキュリティの専門家、または、自動的にセキュリティチェックやテストを行うウェブツールを介して、このようなエラーをテストすることが出来る。

ローディングをテストする

獲得したユーザーの人数に関係なく、ユーザーは、初めてアプリを試した日に、アプリが出来るだけ早く動くことを期待する。また、特定の時間、月、または、年、プロモーションがバイラル化した時、もしくは、有名なメディアで取り上げられた時など、トラフィックが急激に増える可能性もある。

どれだけ多くのユーザーがログインしていようが(限度はあるが)、製品が問題なく動くように、アプリとサーバーの環境をテストしておくべきである。大半の質の高いウェブホストは、トラフィックが増加した際に、リアルタイムで処理するためのソリューションを提供している。そのため、ホスティング会社を探す際は、この点を考慮すると良い。

どのようにアプリをテストすればいいのか?

テストは、あらゆるウェブプロジェクトのビルドにおいて重要であり、限られた時間と人材/資金を使って、出来るだけ広い範囲をカバーするためには、体系的なアプローチが必要になる。以下に、典型的なウェブアプリをテストする際の手順を紹介する。

1) 目標を決める

大方、テストは期限を決めたプロセスだと言える(特にローンチに向けたテストにおいては)。だからこそ、アプリをリリースする前に、優先して、徹底的にテストする機能を決めることが重要になる。例えば、オンラインストアを開設するためのアプリを開発しているなら、テキストのアライメントよりも、支払いゲートウェイの接続を優先したいところだ。

このように優先順位をつけると、アプリの重要な機能が、スムーズに動く点を確認し、さらに、切羽詰まった状況で、チーム全体(テスター、開発者、管理者)に対する明確な目標を定めることが出来る。その結果、スムーズなローンチを実現するために、スタッフを正しい方向に導くことが出来るようになる。小さな問題やユーザーが報告した問題には、アプリをリリースした後、いつでもテスト & 対応することが出来る。

2) プロセスと使用事例を特定する

アプリをテストする前に、どのようにプロセス全体に取り掛かるかを明確に規定する必要がある。利用可能な文書を全て集め(マーケティング用のコンテンツやユーザー向けの説明書)、テスターとシェアすることから着手してもらいたい。次に、ユーザーがアプリで遭遇する可能性のあるシナリオの原因となる、考えられる使用事例、さらには、ありそうもない使用事例を挙げていく。製品が支障をきたすかどうかを確認するためだ。

また、テスターが問題を報告し、ディベロッパーとデザイナーが、バグを特定し、再現し、修正することが可能な、バグ追跡ツールを用意してもらいたい。

3) テスト環境を設定する

テストの用意が整ったら、意図する通常のサーバーとそっくりな、アクセスを制限したサーバー環境で展開していく。こうすることで、実際にリリースした際と同じような状況で、アプリを試運転し、ローカルサーバーでアプリを開発し、テストしていた時には気づかなった問題を特定することが出来るようになる。

例えば、位置を認識するアプリでは、地図の大きなSVG画像は、読み込むのに時間がかかり、タイムアウトを引き起こしてしまう可能性がある。その結果、モバイルユーザーを困らせ、また、どのように手順を進めばいいのか、あるいは、戻ればいいのか分からず、不安にさせてしまうことが考えられる。

4) 実際のユニットをテストする

アプリの性能を本格的に試す手順を整え、実際に試す段階だ。

オンラインタスク管理およびコラボレーションアプリのFlowでQAを担当する、ジェレミー・ペッター氏は、「ウェブアプリの大半のテストプロセスは、午後に — あるいは、午後を一週間合わせたとしても — 手っ取り早く片付けることが出来るほど楽ではない。そのため、対応可能な塊に分ける必要がある」と指摘している。

flow 520x241 A comprehensive guide to testing your Web app: How to get the most out of your sessions「Flowでは、リストを使って、ユーザーインタラクションの各ポイントをアプリ内のロケーション、さらには、当該のポイントの通常のフォームと機能にタグ付けしている。また、このようなウィジェットをタグ付けして、動くかどうか、許可に反応するかどうか、あるいは、特定の機能に関連しているかどうかを表している。

リストはモジュール式であり、開発中のソフトウェアの変化に応じて、あるいは、バグの再発が起きそうなポイントに応じて、アイテムやタグをを加えることも削除することも出来る。細かい作業を忘れることがないように、このような計画を策定するわけだが、現在最も優先しなければいけない目標、テスターからの報告、そして、カスタマーサポート経由のユーザーからの報告に応じて、焦点は特定の領域に移っていく。」

5) コードを検証する

容易に管理することが可能な、クリーンで、エラーのないユーザー体験を提供するため、コードを検証し、定着したウェブの標準に従っていることを確認する。すると、ブラウザの互換性を高めるだけでなく、パフォーマンスを改善する効果も見込める。

6) ロードテストとパフォーマンスの調整

アプリと環境をテストして、トラフィックの急増に対応することが出来るかどうか、また、帯域幅の要件を確認し、アプリのパフォーマンスを妨げている可能性のある障害を探す。併せて、オンラインサービスを活用して、ユーザートラフィック、サーバーの利用状況、そして、不完全なコードや読み込みの遅いスクリプトによってもたらされる問題を監視し、調整を加えて、アプリの早さと効率をアップすることも検討してもらいたい。

7) セキュリティのテスト

最後に、基本的なアプリの利用状況やアップタイム、そして、ユーザーのデータの整合性に至るまで、堅牢なセキュリティを実現し、悪意を持つハッカーから安全を確保するためのテストを行う。

ウェブアプリのテストはモバイルアプリのテストとは異なるのか?

あまり大きな違いはない(とりわけ、モバイルアプリとウェブアプリが同じような機能を提供している場合)。先程も言及したペッター氏は、このように述べている。「同じ原則をウェブアプリとモバイルアプリに双方に当てはめ、モバイルアプリを、ネイティブアプリと同じぐらい、ユーザーを夢中にさせ、そして、ユーザーのリクエストに素早く反応させることを目指している。要するに、多数のブラウザやデバイス、デスクトップ、モバイル、そして、タブレットの設定でテストを行い、出来るだけ優れたユーザー体験を与えることを心掛ければよい。

また、フォントの制限等、モバイルとウェブの一般的なブラウザの機能、そして、広告ブロッカーやパスワードマネージャー等の補足ツールに対して、ソフトウェアがどのように作用するのか予測する必要もある。 この手の機能は、急速に進化しており、テストを行う際は、サポートと内部のアルファテストチームから直接フィードバックを受け、情報を得る必要がある。」

テストする際の最も有益なヒント

高度なテストを行う際は、ユーザーの気持ちになる必要がある。現在、マーケッター向けのプロジェクト管理アプリ「Brightpod」の開発を行っているサヒル・パリク氏は、「綿密なテストを始める前に、各機能をユーザーがどのように使うのか考える必要がある」と指摘している。ユーザーの気持ちになることで、現実的な使用事例とシナリオを考案し、エラーを事前に防ぐことが出来るようになるだろう。

ジェレミー・ペッター氏は、現場のテスターに対して、次のようなアドバイスを贈っている — テストは、細部を重視するため、高度な集中力が必要とされる。大方、1時間目または2時間目までが最も効率が良いため、私は、数時間おきにプロジェクトを切り替えて、集中力と生産性を出来るだけ高める努力をしている。

「インターネットエクスプローラに切り換えて、互換性のテストを現在進行形の別のテストに組み込むだけでも、集中力を維持する効果が見込める。例えるなら、チェスは戦略がものを言うゲームだが、集中力を一瞬欠くことで、勝敗が決することもある。特定の細かい点や戦略に焦点を絞る代わりに、異なるプロジェクトを同時進行で進め、リラックスした気分を保ち、先入観を持たないように努め、そして、燃え尽き症候群を避けることを私は薦める。」

イメージ: Oleksiy Mark/Shutterstock


この記事は、The Next Webに掲載された「A comprehensive guide to testing your Web app: How to get the most out of your sessions 」を翻訳した内容です。

確かにどれも基本といえば基本なんですけど、こうしてみると、ホント色々ありますね。。。少し前にテレビなどでもやっていた「個人がアプリで一獲千金!」みたいな話が今でも生きているのか(そもそもあったのか)謎ですけど、アイデアを具現化して作るまでは第一歩、もしかすると次の?!大ヒットアプリになる前にきちんとテストしてからリリースしたいものです。 — SEO Japan [G+]

Dell、HDMI端子付テレビにつながる129ドルのAndroidスティックを発売

Dellの自社ラインアップにAndroidを導入する挑戦は続いている。この新しい129ドルのデバイスは、GoogleのモバイルOSをHDMI入力付のテレビやモニターに持ち込む。Dell Wyse Cloud Connectは、Android Jelly Beanを塔載し、MHL(モバイル・ハイデフィニション・リンク)接続をサポートしている他、Bluetoothおよびmini USB経由でマウス、キーボード等も接続できる。

内蔵Bluetoothに加え、Dell Wyse Cloud Connectは、802.11n デュアルバンドWi-FiとGoogle Playストアを標準塔載している。これはエンタープライズおよびビジネスをターゲットにした商品だが、標準でインストールされているDellのWyse PocketCloudトソフトウェアによって、リモートコンピューターのバーチャル端末としても使える。

これは、事実上、長らく待望されてきた持ち歩き自由で自宅のファイルやソフトウェアやコミュニケーションも利用できるシン・クライアントPCだ。もちろん、出張者がエンターテイメントに利用できないという意味ではない。フルHDの出力を備えNetflixのAndroidアプリも容易に走るはずだからだ。

その「マルチコア」のCortest-A9 ARM SoCは、世界一強力なモバイルプロセッサーではないかもしれないが、Dellは、そのHDおよび3Dグラフィック能力を、特にスペックシートで謳っている。8GBのストレージ、RAM 1GBを内蔵し、micro SDスロットを使えば72GBの追加ストレージを得られる。

あくまでも表面的な印象からだが、出張の多いビジネスマンのつらい旅先には断然おすすめする。果たしDellがこの方向に進んでOuyaやGamestickなどの市場に参入し、ビジネス色に塗りかえることができるのかどうか、今後が楽しみだ。

妙な気分だが、過去少なくとも5年間で初めて、私はDellコンピューターを欲しいと思っている。信じられない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook