Googleの新本社は巨大な温室のようにフレキシブル、しかも可搬性あり

Googleが今日(米国時間2/27)公表した、Mountain Viewの新しい本社社屋のデザインは、日よけテントの集合のようでもあり、あるいは測地線ドームのような構造物でもある。

Googleが自分で新しいオフィスを作るのはこれが初めてだが、BIGのBjarke IngelsとHeatherwick StudioのThomas Heatherwickを起用しているらしいから、いいものができそうだ。

IngelsとHeatherwickが得意なのは恒久的なビルではなくて、移動可能な軽量のブロック的構造体だ。Googleは過去にも、自己運転車やスマートコンタクトレンズのとき、新しい場所にオフィスを設けたから、今後もそんなことがありえる、と考えているのだ。

また同社は、敷地と建物の全体がまわりの環境に溶け込むような形を構想している。社員だけでなく、一般人の出入りや行き来も自由にする。

上のビデオでは、“Mountain Viewの近隣社会の一員でなければならない”、と言っている。でもそれは、異論を招くだろう。Googleは前からこの地域に、5000棟あまりの住宅を建てる気でいるが、市議会は反対している。しかし企業の成長に住宅の供給が追いつかないため、サンフランシスコのような都市では行政に対するプレッシャーが高まっている。

このビデオは、あの地区を取り巻く大量の自動車中心のインフラストラクチャ(Highway 101など)を批判している。Mountain Viewやそのほかの近隣都市は20世紀半ばに都市開発が行われ、そのころは郊外とハイウェイのセットを国の政治と、当時の人びとの好みが歓迎した。しかし若いテク企業がサンフランシスコの北部に立地するようになった15年前ぐらいから、嗜好は変わった。

一方、FacebookやGoogleのような、やや古参の企業はいわゆる郊外のSouth Bay地区に居座っている。そしてAppleはCupertinoに円形の本社をすでに建築中だし、FacebookはMenlo ParkにFrank Gehry設計によるビルを建てている。Googleも、そんな流れに乗ってきたわけだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


カードがWebを変える

[筆者: Robert Fan]

編集者注記: Robert FanはSharethroughの協同ファウンダでCTO。

毎日ほぼ3時間。それが2014年にあなたや私がスマートフォンを使った時間だ。多くの人が情報をモバイルデバイスに依存するようになり、Webのデザインも変わらざるをえなくなった。ネチズンたちは、自分たちが見たいものを、いつもいちばんよく見える形で見たいと願っている。

カードは、コンテンツを複数のコンテナに分割して簡単迅速に消費できるようにする。それは情報摂取のモバイル化とともに生まれ、Web全体に変化をもたらし、新しい時代の勝者と敗者をふるい分けようとしている。

先頭走者: GoogleとVox Media

Webのパブリッシャーたちの競争はすでに何年も続いているが、勝者が得るものはいつも同じ、ビジターとエンゲージメントだ。サイトやアプリの滞留時間が増えると、ビジターがファンに変る確率も高くなり、滞留時間が長ければ広告をたくさん見てくれるし、コンバージョンレート(CR)も高くなる。

Googleのビジター滞留率が平均より高いのは、最近の全面改装によってカードを情報の見せ方の主役にしたからだ。カードは人間の注意の対象を短時間に次々と変えるので、別のサイトへ行こうとする欲求が抑止される。カードは喫緊のニーズを満たすショートカットであり、情報を消化しやすい形で見せることによって時間の節約に奉仕し、対象を特定化することによってエンゲージもしやすくする。


人びとが情報の過剰に押しつぶされているとき、カードはその複雑さを、一見、減らしてくれる。たとえばVox Mediaが開発したCard Stacks(積み重ねたカード)は、最新のニュースを、消化しやすい記事の集合へと単純化する。そのデザインはシンプルでクリーンで分かりやすく、カードの山が一つ々々の新しいニュースの“層”になっている。ユーザは、カードをめくる感覚で次のニュースを見る。

Card Stacksを使うようになってVoxのエンゲージメントと滞留率は向上した。ユーザはこれまでのように、一つの記事を読んだらほかのサイトへ行くのではなく、カードの山(束(たば))になっている個々の記者のすべての記事を、矢印をクリックするだけでスクロールできる。これによってVoxは、いろんな話題に関する情報を知るための“ワンストップショップ”になり、読者を長時間引き留めることができる。

第二集団: 広告主とソーシャルプラットホーム

Vox MediaとGoogleはカードを使ってエンゲージメントの増加に勤しんでいるが、一部の広告提供者はカードの機能を進化させ、ユーザフィードの中でカードによる広告を利用しようとしている。アプリ内の広告の手段としてカードを使うと、バナー広告やポップアップ広告のようにユーザ体験に割り込まない。そうするとデベロッパは、オーディエンスを尊重するシームレスで妨害のない収益化方法を実装できる。

たとえばAcuraとTwitterの最近のパートナーシップにより、消費者はツイートを去ることなく2015年型TLXを構成(カスタム化)できる。対話が初めから終わりまで完全にユーザのフィードの中で行われるから、従来の、クリックして自分のサイトへ行かせる方法に比べてエンゲージメントが大幅に増加し、ユーザの半数が遊び感覚でTLXの構成をトライしている。昨今ではブランドのコンテンツも多様化しているから、それらを一つのカードの束にまとめることによって、ユーザの一箇所への滞留を維持しながら多くのものを見せられるようになる。

後方集団: 実用サイトと実用アプリ

すこし前までは、消費者は天気予報サイト(weatherサイト)へ行ってお天気を調べた。しかし今では、検索サイトで”weather”で検索すればGoogleのカードが一週間の天気予報を表示する。Weather.comやFandango.comのような、初期のWebで成功した実用サイトは今、モバイル対応が遅れて苦戦している。彼らの従来のコンテンツを、一瞬ですべて見せてくれるカードを、早急に採用しなければ、死が彼らを待つことになる。

わずか5年前までは、ユーザはニーズ別にアプリをダウンロードしていた。“あれ”をしたければ、“あれのためのアプリ”をダウンロードするのだ。でも、今はそうではない。Nielsenの調査によると、多くの人が毎日使うアプリは10種類未満、その人たちの55%は、多くて毎日4つしかアプリを使わない。1つだけ、という人たちもいる。消費者の欲求は、アプリが欲しい、から、答が欲しいに変わっている。カードは、簡単迅速であるだけでなく、いちいち無料のダウンロードをするという手間がない。

どこでもカード

カードは人びとを情報の洪水から救出する。FacebookやGoogleのような初期の開拓者たちは、カードを使ってわれわれの人生を楽にしてくれた。必要な情報が、指をさっと動かすだけで得られるのだ。その便利さを今では広告主やパブリッシャーが利用して、カードの可能性を拡大している。

今年はカードが、まだ知らない人の多い特殊な技術の地位を卒業して、モバイルとWebのデザインの主役に躍り出るだろう。そして、旅行を予約するときも、コンサートのチケットを買うときも、値段を調べるときも、一つのコンテンツ、一つのソーシャルサイト、一つのアプリを去ることなく、カードからあらゆる必要な情報の入手と対話を行う。インターネットの使い方が、大きく変る。

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Googleの検索結果では”モバイルフレンドリ”を優遇、アプリも重視へ

Googleは今日(米国時間2/26)、モバイルデバイスでGoogle検索を利用するユーザ用の検索結果の、ランク付けに影響を及ぼす、二つの注目すべき変更を発表した。まず、ランク付けの要素として、サイトのモバイルフレンドリ性を考慮に入れる。そしてアプリ/アプリケーションは、それらをインストールして会員になっているユーザ向けの検索結果ではランクが上の方になる。

今日の発表声明は、“モバイルデバイスでインターネットにアクセスする人が増えているので、弊社のアルゴリズムもそのような利用状況に対応しなければならない”、と言っている。

モバイルユーザ向けの検索結果の改良を、Googleはこれまでも何度かやってきた。たとえば2013年には、スマートフォンユーザ向けの正しい構成をやっていないサイトは、ランクを下げた。そのサイト上でリンクをクリックすると、目的地ではなくて、そのサイト自身のホームページに一律に連れて行かれる、というひどいサイトも、ランク下げの対象になる。とくにニュースのサイトでは、読みたい記事のリンクをクリックすると必ずサイトのメインページへ行ってしまう、というのが多かった。目的の記事を、読めないのだ。

そして昨年の夏は、Googleはモバイルに対応していな技術(たとえばAdobe Flash)を使っているページ(モバイルで表示できないページ)のあるサイトも、ランクを下げた。Flashを使っているページは、iOSデバイスとAndroid4.1以降では表示されない。

さらに11月には、検索結果の中で、スマートフォンの小さな画面できれいに表示されるサイトには”mobile-friendly”というラベルをつけた。その年の初めには“警告ラベル”を導入したが、そのときに、モバイルフレンドリのランキング要素をテストしている、と言っていた。

今日のGoogleの発表によると、このモバイルフレンドリによる検索結果ランキングは、4月21日以降、世界中のすべての言語に適用される。同社はこの件について、検索結果に“大きなインパクトを与える”、と言っている。

今回の変更について詳述しているブログ記事でGoogleは、Webサイトをモバイルフレンドリにするために役立つリソースをいくつか紹介している。それらは、モバイルフレンドリガイドや、自分のサイトがモバイルフレンドリかテストするためのツールモバイルユーザビリティレポートなどだ。

また今後は、ディープリンクを利用してモバイルアプリからの情報を見つけ、それらが検索の上位に出るようにする、とも言っている。

ふつうリンクというとWebページやHTMLからだが、モバイルのアプリ内からの、どこかへのリンクのことをディープリンクという新語で呼んでいる。Google検索では、Webアプリケーション内のリンク先に目的情報がある場合、そのアプリケーションをその語でインデクシングして検索結果に出すが、それと同じ扱いをディープリンクのあるアプリに対してもやる、ということだ。〔余計な訳注: リンク先のどこにその語があるのか、分からない場合がとても多い。〕

このようにして、“アプリをインデクシングする”技術は、2013年の秋に、Android OSのKitKatバージョンを発表するプレスイベントで初めて紹介された。そのときGoogleは、Google検索がそういうリンクのあるアプリのページを取り上げるようになれば、そのアプリの吸引力やユーザエンゲージ力が上がる、と宣伝していた。

その後確かに、Google検索がディープリンクのあるモバイルアプリを取り上げる例が増えてきた。2014年の春には数十にもなり、さらにはAdWordsにもディープリンクを取り入れて、広告から元のアプリへ辿れるようにした。

関連ニュースとして今朝Googleは、デベロッパがGoogle Playのストアの結果に検索広告を出せるようにした。

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Google、セーフブラウジングサービスを拡張。ユーザーとウェブマスターにマルウェアを警告


Googleは今週、セーフブラウジング・サービスを拡張し、ユーザーが既知のマルウェアサイトを訪れないようにする機能を加えたと発表した。

例えば、Chromeは既知のマルウェアを抱えるサイトに行こうとすると警告が出る(ダウンロードしようとした時にポップアップするだけではない)。同様に、Google検索でもマルウェアサイトに行こうとすると警告がポップアップし、これは使用しているブラウザーの種類によらない。これ以前から、Google Adwordsは、悪意のあるサイトに誘導する広告を自動的に無効化している。

これらのアップデートはユーザーのみに焦点を絞ったものだったが、同社はウェブサイトオーナー向けのアップデートを今日公開した。これでサイトオーナーは自分のサイトが危険にさらされていることに気付きやすくなる。

通常ウェブサイトオーナーがこれらの警告を見るのは、Googleのウェブマスターツールサイトへ行った時だけだ。そこには数多くの有益な情報があるのだが、殆どのオーナーにとって毎日訪れる場所ではない。しかし今日からは、GoogleがこれらのアラートをGoogle Analyticsで通知する。多くのオーナーが定期的に見ているサイトだ。

マルウェアの警告はGoogle Analyticsの通知バー(Google+の通知サービスに極めてよく似ている)に表示されるようになる。

もちろん理想的には、Googleがこれらの警告を同社の全ツールのウェブマスターに向けて表示するのがよい(Google+の通知ツールは同社の全ウェブアプリに組み込まれている)。しかし、これらのツールはGoogle Analyticsとはかなり前から統合されているが、Google+のプロフィールをウェブマスター用ツールとつなぐ方法は今のところ見当たらない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google Play Musicの私的ストレージMy Musicの容量が2万曲から5万曲に拡大

Google Play MusicのプライベートロッカーサービスMy Musicの最大曲数が、これまでの2万曲から5万曲へと倍増++した。ユーザは再登録などの手続きいっさいなしで、そのまま従来どおりサービスを利用すればよい。初回のアクセス時には「5万曲になったよ」という案内メッセージが表示される(上図のグリーンの部分)。

まだこのサービスを利用していなかった人は、次のようにしてGoogle Play Musicに自分の私的ライブラリを作れる:

  1. 自分のGoogleアカウントでGoogle Play Musicにサインインする—すなわちplay.google.com/musicへ行って、必要ならユーザ登録をする。
  2. 自分の無料ストレージを確保する—Google Playの音楽会員サービスの会員になるなら“Get Started”、ストレージを利用するだけなら“No Thanks”をクリックする。
  3. 自分の音楽コレクションをアップロードする—セットアップのときにChrome用アプリをインストールすると、シームレスなアップロードができるようになる※。iTunesのライブラリ全体をアップロードしてもよいし、あるいはローカル(自機上)の音楽用フォルダを指定する。無料でアップロードできるのは5万曲まで。
  4. 自分の音楽へは同時に複数のデバイスからでもアクセスできる—ストリーミングして聴くこととダウンロードしてオフラインで聴くことの両方ができる。パソコンなどではWebブラウザからのアクセスもできる。コンピュータやモバイルデバイスを新しい機種に買い替えても、My Musicへのアクセスとその中身は前とまったく同じだ。これからは、あなたのお好きなアーチストが、いつもあなたのおそばにいる!

※: Chromeを使ってない人には、上記ステップ3のところでMusic Managerアプリをインストールするご案内が出る。このアプリでも、5万曲までOKだ。

今はもっぱらストリーミングサービスを利用する人が多くて、曲をわざわざダウンロードする人は少ないが、でも最近の消費者調査などによると、ローカル(自機上の)ストレージに大量の音楽をためこんでいる人がまだまだ多い。Googleはそういう個人的なコレクションもクラウド化+ストリーミング利用にすることによって、未来の音楽享受形式をあくまでもストリーミングに統一したいのだ。

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Google、ビデオゲームを自力で学習しプレイする人工知能の開発に成功

Googleは自力でコンピュータ・ゲームを学習し、驚くべき成績を上げる人工知能の開発に成功したことを発表した。Bloombergの記事によれば、このプロジェクトはGoogleが昨年買収したロンドンの人工知能スタートアップDeepMindが担当したという。人工知能に与えられたのはAtari 2600の49種類のゲームだというが、多くの読者が子供の頃、最初にプレイしゲームが含まれていることだろう。

この発表はいかなる点からみても驚くべきものだが、特に重要なのは49ゲーム中29ゲームでAIが人間のプロのゲームテスターを上回るパフォーマンスをみせたことだろう。 また43ゲームで既存のゲームをプレイする人口知能のすべてを上回った。.

GoogleとDeepMindは別にゲームのリーダーボードに名前を連ねようとしているわけではない。長期的な目標は、一定の基準を与えられただけで、それに従って問題を最適化し解決する能力を持つ人口知能の実用化だ。これは、たとえば自動運転車の制御にも必須の能力だろう。 Googleは「単一の学習システムが経験から直接学習して問題を解決できるようになった最初の例だ」と評価した。当然ながらこのようなシステムの応用範囲は無限に存在する。

とはいえ、実用化に向けて第一歩を踏み出したところであり、あらゆる問題解決に役立つ汎用人工知能の完成までには数十年かかるとGoogleは考えている。だが人工知能がいちいち細部まで指示を与えなくても自ら学習する能力を備えたことの意味は決して小さくない。ある意味ではIBMのスーパー人口知能、Watsonよりも画期的なイノベーションといえるかもしれない。

人工知能にとってAtariのゲームの攻略に続くステップはおそらくDoomを代表とするような3Dバーチャル世界を舞台にしたゲームだろう。これによって自動運転など人工知能が現実世界で直面する問題の解決にさらに近づけるに違いない。もう一つ興味ある点は、Googleが人工知能に目的を達成させるため、Atariゲームで高いスコアを出すことに対して「報酬」を与えるという手法を用いたことだ。いわば犬を訓練するように人工知能に「おやつ」を与えたわけだ。そういえばGoogleには 異常にリアルな犬ロボットもいた。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


MirantisとGoogleがパートナーしてKubernetesをOpenStackでサポート

OpenStackのエコシステムでメジャーになったMirantisが今日(米国時間2/24)、GoogleとパートナーしてKubernetesをOpenStackのプロジェクトでサポートする、と発表した。Kubernetesは、コンテナ化したアプリケーションを管理するためのオープンソースのツールだ。このサポートでは、OpenStackのアプリケーションカタログMuranoを使って、KubernetesベースのクラスタとそれらのDockerコンテナの展開と構成が容易にできるようにしている。

OpenStackのアドミンがMuranoを使うと、ほんの数クリックでKubernetesを展開できる。Mirantisによると、この新しい機能によりOpenStackで開発をするデベロッパは、自分のワークロードをOpenStackとそのほかのクラウドコンピューティングサービス(GoogleのCloud Platformなど)とのあいだで移動できる。Googleはこの点について、顧客には自分のアプリケーションをオンプレミスと公開クラウドのハイブリッドにするための、多様なオプションが可能になる、と言っている。

OpenStackとMuranoと、OpenStackのオーケストレーションサービスHeatにより、Kubernetesのクラスタに必要なすべてのリソースの配備が自動的に行われる。クラスタのスケールアップ/ダウンも容易になる。そのため、クラスタをOpenStack内蔵のファイヤーウォールやロードバランシング、モニタリングなどのツールと良好に統合できる。

今日の発表は、GoogleのKubernetesの普及と浸透が非常に広範囲であることを示す一つの例だ。しかしそれはまた同時に、OpenStackのエコシステムの成長が急速であることも物語っている。そのオープンソースのモデルによりデベロッパは、プロジェクトを変化するニーズに柔軟に適応させられる。ソースがオープンでなければ、それは難しい。

OpenStackのMark Collierが、ぼく宛のメールで次のように言っている: “OpenStackが急速にエンタプライズクラウドのスタンダードになった理由の一つは、それがオープンでプラッガブル(いろんなモジュールを自由に差し込み差し替え…着脱…可能)な設計だからだ。だからDockerやKubernetesのような新しい技術が登場しても、それらの統合を素早くできる。今回のKubernetesの統合によって、Googleのすでに実証済みのコンテナスケーリングエンジンが持つ利点を、OpenStackのコンピューティングとストレージとネットワーキングのオーケストレーションに持ち込むことができる。OpenStackはすでに、Walmartなどの企業が、Cyber Mondayのような大きなイベントで頼りにしている”。

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GoogleがChrome Experimentサイトの1000個目の作品を公開–WebコンポーネントライブラリPolymerを強調

GoogleのChrome Experimentsは、ブラウザ上で動くクールな対話的アプリケーションをデベロッパが投稿するサイトで、ローンチは2009年だったからChromeとほぼ同い年だ。今日(米国時間2/24)Googleは同サイト上の1000番目の実験を公開したがそれは、GoogleのWebコンポーネントライブラリPolymerのデモとして、このサイトを再デザインしたものだ。

この、公式名称Experiment #1000と呼ばれる作品は、このサイト上の999の実験を楽しく視覚化している。単に画面を見るだけの視覚化ではなく、それらの実験のコードも見ることができる。だから、たとえばWebGLがこれまでどのように進化してきたかを知りたければ、クリックしてソースを見ればよい。

GoogleはWeb Componentsを熱心に押しているから、新しいChromeExperiments.comもPolymerを使ってデザインされている。

昔を懐かしみたい人は、2009年のBall Poolを見るとよい。それは同サイトに載った最初の19の実験の一つだ。そしてそれを、Google自身のI/O 2015のための実験、ISS Photo Viewerと比較してみよう。Webが5年間に大きく進化したことを、実感するだろう。

 

 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google、Facebook利用のアプリ・マーケティング・ツールのスタートアップ、Toroを買収

デベロッパーがFacebook上でアプリをプロモーションするのを助けるツールを提供しているスタートアップのToroが、Googleに買収されたことを発表した

Toroの共同ファウンダーはAmitt Mahajan、Joel Poloneyで、当初はRed Hot Labsという社名だった。2人はToro以前にMyMiniLifeというFarmVille(後にZyngaが買収)の原型となったゲームを開発している。

昨年秋にわれわれがMahajanとPoloneyにインタビューしたとき、彼らはモバイル・アプリのデベロッパーがFacebook広告でプロモーションを行うことを助けるツールの開発に取り組んでいることを明かした。このツールは何百種類もの広告を自動的に作成し、テストすることによって誰でも簡単に効果的なキャンペーンができるようになる。

今回のプレスリリースでToroは「Googleに加わることでわれわれのチームはさらに大きなリソースと流通チャンネルへのアクセスが可能になる。われわれは引き続きデベロッパーの役に立つツールを作るという使命に取り組んでいく」と書いている。

ToroがGoogleに加わったということは、開発の中心がFacebookから離れるということを意味するのだろうか? そのようだ。Toroは既存の広告キャンペーンについては引き続きサポートしていくとしたものの、新たなキャンペーンについては受付を中止したという。

買収金額などの詳細は明かされていない。ToroはこれまでにAndreessen Horowitz、Greylock Partners、SV Angel、General Catalyst、Keith Rabois、Chris Dixon、Bill Tai、それにGuitar Heroの共同考案者Charles HuangとKai Huangらの投資家から150万ドル調達している

私はGoogleにこの情報の確認を求めるメールを送っておいた。

アップデート:Googleの広報担当者は「ToroはGoogleのモバイル広告チームに参加する」と確認してきた。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Google、Bloggerプラットフォームからアダルト・コンテツを完全追放へ

GoogleはBloggerサービスの約款を改定し、これに伴って来月からBlogger利用サイトでのアダルト・コンテンツを完全に禁止すると発表した。

Bloggerの公式ページによれば、「2015年3月23日以降、ユーザーはヌードおよび性的に露骨な内容の画像、ビデオをBlogger上で公開することができない」という。

Global Newsは、「Bloggerのユーザーにこの約款の変を伝えるメールが送信された」と伝えている。

ただしGoogleはアダルト・コンテツを含むページを直接削除することはしない。新約款に違反する既存ブログは3月23日以降、アダルト・コンテンツを削除しない限り、「プライベート」に移されるという。つまり管理者権限を持っていないユーザーに対しては非表示となる。ただし、3月23日以降にアダルト・コンテンツを含むブログを作成した場合は、直接削除されることがあるとGoogleは説明している。

ただし、若干の例外がある。

「芸術的、教育的、記録的価値が高く公共の福祉に資すると認められる場合は、ヌード画像が許容される場合がある」ということだ。だがこの恩恵にあずかれる例はあまり多くないと考えた方がよいだろう。

Bloggerの現行約款では、性的コンテンツは(それが合法であるかぎり)、「アダルト」というタグが付与されて閲覧者に注意を与える。

Googleは2013年にBloggeにおけるアダルト・コンテンツの商用利用を禁止した。今回はさらに一歩推し進め、アダルト・コンテンツの全面追放となった。

画像: Shutterstock

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Google、Google Appsアカウント用Inboxの招待プログラムを開始


昨年秋、GoogleはウェブとモバイルのGmail体験の全面的に改訂するInboxを(ゆっくりと)提供し始めた。。未だにサービスは招待制だ(ただし、最近は簡単に招待してもらえる)。そしてこれまで、InboxをGoogle Apps for Workアカウントで使うことはできなかった。それが今日(米国時間2/23)変わる。Googleは、Google Apps for Workの管理者が同サービスのアクセスを要求できる招待プロセスを開始した。

またしてもGoogleのスタートは遅い。これはアーリーアダプター向けのプログラムとなるもので、既にGoogle Apps for Workを使っている会社の管理者が、Googleにメールで招待状をリクエストしなければならない(inboxforwork@google.com)。招待状が届いたら ― そして会社のInbox利用が有効になったら ― ユーザーは使えるようになる。Googleは招待状の第一群を来月発信する予定。

ちなみに招待状をリクエストできるのは管理者だけなので、7月31日には近くのシスアドに何か良いことをするのをお忘れなく。

Googleは、このアーリーアダプタープログラムへの参加を検鼎すべき企業について、Inboxを主たるメールサービストして使用し、従業員がモバイルメールのヘビーユーザーであり、従業員がどのようにサービスを使うかをもっとよく知るために、Googleと協力してユーザー研究をする意志のある会社だと言っている。

Inboxのゴールは、先週GoogleのAlex Gawleyが私に言ったところによると、人々がどうやって物事を成し遂げるかを常に考え直すことにある。メールの利用は、初期に比べて大きく変わったが、殆どのメールクライアントが未だにこの新しい現実に適応していない。Google自身、Inbox for Workを内部で数ヵ月使ってきており、チームはそこから多くを学んだとGawleyは私に言った。

Inbox for Workの体験は、最終的には事実上消費者版と区別できなくなるだろう。しかしGawleyは、人々が仕事でメールを利用するやり方は、個人メールとは違うことを認めた。

Inbox for Workでは、PurchaseおよびSocialのバンドル(Inbox版のフォルダー)を、一般Gmailユーザーほど頻繁には使わない可能性が高い。例えばGawleyによると、Google Appsユーザーは優先受信箱への依存が人よりも高くなる傾向にある。さらに彼は、ユーザーはいつでも独自のフィルターを作ることができるが、Googleとしては、全ユーザーがそのままで最高の体験を得られる解を作りたいと考えていると言った。これを実現するために、Googleは例えば仕事環境における自動メール分類を、どうすれば改善できるかを考えている。

仕事環境でうまく使えるバンドルを作るには、かなりの手作業が必要になると思われるが、Inboxのスヌーズおよびリマインダー機能は、利用環境によらず、追加設定なしで実にうまく働く。

「われわれはユーザーから学びたい」とGwaleyは強調した。「われわれのゴールは、この製品に関してみんなと協力関係を作ることだ。昨年終りにInboxを公開した時 ― あれはまだ旅を始まりにすぎなかった」

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Chromebook Pixelの最新バージョンアップ機がもうすぐ発売に

GoogleのChromebook Pixelを、お好きだったかな? 画面が超高精細で、しかもタッチスクリーン、200ドルや300ドルではなくて、1300ドルのChromebookを作るとこうなる、という製品だった。

しかも、一回作って終わり、ではなかった。Googleはあれの続編を作っているらしい。

公式発表はまだないが、GoogleのRenee Niemeがサンディエゴで行われたあるイベントで、ふと漏らした。

そのときのビデオもあるが、Googleは素早く発禁処分にしてしまった。しかし幸いにもOMG!CHROME!の連中が、スピーチの書き起こしを入手することに成功した。以下は、その、さわりの部分だ:

“もうすぐ、新しいPixelを出す予定だ。もちろん売るつもりだが、期待していただきたいのは、それが開発プラットホームであること。つまり実際には、概念実証のための製品だ。だから、大量生産はしない。”

噂は前からあったが、Googleの人がそれを口にしたのはこれが初めてだ。噂では、新型PixelにはType-CのUSBポートがついてるそうだ。リバーシブルなので、プラグの上下左右を差し間違える心配がない。今年はいろんな製品が、実装するだろう。今は、正しく差し替えたつもりでも、逆だった、なんてことがある。あたまにくるね。

大きながっかりは、Googleがほんの少ししかそれを作らない/売らないらしいこと。Chromebookの売れ線は200ドルから300ドルだ。しかも売れている!。Amazonのラップトップの売れ行きトップテンに、350ドル以下のChromebookが三つも入っている。でも1300ドルもしたら、みんな、そっぽを向くだろう。

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Gmailの宛先候補にご注意―馬鹿げたアドレスを指定するバグに多くのユーザーが抗議

間違った相手にメールを送ってしまうのは仕事の上の失敗の中でも恥ずかしい方のトップ5に入る。機密情報を無関係な相手に漏らしてしまったり、悪口を書いてその当人に送ってしまったりすれば笑い事ではすまない。

Gmailのパワー・ユーザーは宛先の候補表示にバグを発見して非常に苛立たしい思いをしている。数日前から多数のフォロワーを持つ有名なベンチャーキャピタリスト、起業家、それにわれわれのAlexia Tsotsis共同編集長がこのバグを報告している。たとえばマーク・アンドリーセンは「私が1万回もメールを送っている相手を無視して、たった1回しかメールを送ったことのない相手を候補に出すとは殺人的にバカな人工知能だ」とツイートしている。

われわれが問い合わせたところ、Googleは「Gmailの自動補完機能に問題がある」と認めた。Googleの広報担当者は「われわれはGmailの自動補完に現在問題があることを確認し、対処に務めている。ご迷惑をおかけして申し訳ない」とコメントした。

さらに情報が入り次第、この記事をアップデートする。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


GoogleがApp Engine上のアプリケーションのセキュリティをチェックするサービスGoogle Cloud Security Scannerをローンチ

Googleが今日(米国時間2/19)、同社のPaaSサービスGoogle App Engineを使っているデベロッパのための、新しいセキュリティツールをローンチした。その、Google Cloud Security Scannerと呼ばれるツールは、ユーザ(デベロッパ)のアプリケーションを定期的にスキャンして、クロスサイトスクリプティング混成コンテンツ(mixed content)に対する脆弱性をチェックする。

こんなツールを提供するのはもちろんGoogleが初めてではないが、今日の発表声明の中で、既存のツールは“必ずしもGoogle App Engineのデベロッパには向いていない”、と主張している。しかも既存のツールはセットアップが難しくて、デベロッパではなく“セキュリティの専門家向けだ”、とも言っている。

そのチェックを動かすためにGoogleは、ユーザのサイトをスキャンする小さなボットネットをCompute Engine上にセットアップする。HTTPリクエストは毎秒約15リクエストに抑えられ、 App Engineが問題なくそれらを処理できるようにする。

最初の実行ではスキャナーがユーザのサイトとアプリケーションを素早くクロールして、その基本的なHTMLのコードを解析する。それから、Googleの説明によると、二度目のスキャンではサイトの完全な表示(レンダリング)を行い、アプリケーションのもっと複雑な部分を調べる。それが済むとツールは、無害なペイロードにより、攻撃を試みる。それからChrome DevToolsのデバッガでブラウザとDOMの、攻撃の前とあとで変わった箇所を調べ、不正コードの注入に成功したかをチェックする。成功していたら、今後マルウェア等にやられる可能性がある。

デバッガを使うことによってGoogleは誤判断を避けようとしているが、それでも、見逃すバグがあるかもしれない、とも言っている。しかしGoogleによると、“デベロッパにとってセキュリティのチェックは、労力もノイズも少ないものが望まれているから、このトレードオフは前向きにとらえたい…”、と言っている。

スキャナーは、すべての入力フィールドに何かを書き込み、すべてのボタンやリンクをクリックしてみるから、アプリケーションの機能を実際に動かしてしまう可能性もある。たとえば、ブログのコメント欄に、“毎週9000ドル稼げる”というスパムが載ってしまうかもしれない。それを防ぐためには、Googleの推奨では、スキャナーをテスト用のサイトで動かすか、または臨時のCSSコードによってUIの一部を不活にしたり、一部のURLを排除するとよい。

スキャナーの利用は無料だが、ユーザのクォータの制限量や帯域に対する料金に影響が及ぶことは、あるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google、モバイルのニュースサイト内検索を強化―最新記事ハイライトをカルーセル表示

お気に入りのニュースサイトであるトピックについて詳しく知りたいと思ってGoogle検索をすると検索結果がこれまでと違うことに気づくかもしれない。今日(米国時間2/19)から、Googleはニュースサイト内検索で記事へのリンクだけでなく、最新記事のプレビューをまとめたハイライト表示を 提供し始めた

たとえばTechCrunchで“startups”を検索すると、スタートアップ関連記事すべてに対するリンクが表示されるだけでなく、最新記事のハイライトがカルーセル(横スクロール)表示される。同様にGuardian紙のサイトでGreeceと検索すると、ギリシャの金融危機の最新ニュースのカルーセルが表示される。Googleは検索結果の新しい表示方式を主としてニュースサイトに適用しているが、ユーザーが望んでいると判断した場合はYouTubeビデオの検索にもカルーセルが表示される。

このカルーセル表示は現在のところ単一サイト内検索のみに適用されているようだ。

Googleによれば、この機能は現在順次公開中ということで、まだ適用されていないニュースサイトも多いようだ。 Googleは今後、適用サイトを拡大するとしている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Google、メールアプリInboxのネーティブiPad版をリリース〔日本語版公開ずみ〕

Inbox by Gmail(Googleの「招待のみ」のメール・クライアント)は評価が分かれるようだ。読者がこのクライアントを気に入っていて、かつiPadユーザーであるなら朗報がある。InboxのネーティブiPadアプリがリリースされた。

ただし、Googleはこのことを大きなニュースにする気がないらしい。特にプレスリリースも行わずドイツなど一部の国でそっとスタートさせている。(アメリカでも入手可能になった! アップデート参照)〔日本語版も公開ずみ〕

アップデート:われわれが上の記事を公開した直後にアメリカのApp Storeでも公開 された。

〔日本版〕Itunesプレビューはこちら。Inbox by Gmail あなたに役立つ受信トレイ

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


世界中の13歳から18歳が競うGoogle Science Fair、本日より受付開始

Googleが今年もScience Fairを開催している。今年で5年連続の開催となるが、2015年については本日より応募の受付が開始された。このイベントはレゴエデュケーション、ナショナルジオグラフィック、Scientific American、およびVirgin Galacticなどと提携して実施しているものだ。応募できるのは世界各国の13歳から18歳の学生で、自分のプロジェクトについてのサイトを構築し、オンラインで投稿する。プロジェクトカテゴリーはさまざまのものが用意されており、優秀なものには10万ドルの奨学金やガラパゴス諸島への招待、あるいはVirgin Galacticツアーで最新の宇宙船を間近に見る機会などが与えられる。

Science Fairからは、これまでにも非常に優秀なプロジェクトが生まれている。たとえば手のひらの熱のみから電気を起こして点灯するライトや、アルツハイマーの親族のために製作し、高齢化社会問題に備えようとするウェアラブルなどだ。

このScience Fairは、粘土で火山を作って仕組みを理解するとか、あるいは縮尺モデルを作って波の発生原因を知るといったタイプのサイエンスフェアではない。何らかの支援を必要とする問題を、実際に解決していくためのプロジェクトを実際に産み出すためのものなのだ。募集カテゴリーも増え、より広い範囲での問題解決に向けたプロジェクトが評価されるようになっている。最優秀賞などが発表されるライブイベントは2015年9月21日に開催される。それに先立つ7月2日に、各地域のファイナリストが発表され、8月20日にグローバルファイナリストが発表される。

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(翻訳:Maeda, H


GoogleとおもちゃのMattelがパートナーして懐かしい立体写真眼鏡をデジタル化

玩具のMattel社の、あの懐かしいView-Masterは、子どもたちが大好きな立体写真眼鏡だった。それが今回は、GoogleのVR(仮想現実)デバイスCardboardを利用して、古い3D画像に新しい命を吹き込もうとしている。

昔のView-Masterは、見事な製品だった。映画の短いフィルム(“リール”)や、遠くの風景、あるいは自分のスナップ写真など、何でも見ることができた。これまでに、View-Master用のリールは15億本売れ、View-Master本体は1億以上売れたそうだ。

今度のニューバージョンのView-Masterは、ニューヨークで行われたWorld Toy Fairで発表されたばかりだが、GoogleとMattelの提携により、昔のように写真やリールではなく、Androidスマートフォンを挿入してその画面を見る。そのためのView-Masterアプリには、映像に関するオプションがたくさんある。“リール”も、デジタルコンテンツとしてアプリ内購入で買える。

さらにしかも、子どもたちが(または今の大人が子ども時代に)これまでコレクションしてきたフィジカルなリールも、見ることができる。そういう、昔のView-Masterのコレクターは世の中にとても多いはずだから、ニューバージョンがそれらにも対応しているのは賢明だ。

Google Cardboardというプラットホームにフィジカルなリールも加えることの意味について、MattelのDoug Wadleighは、“フィジカルは家族や子ども向けのサービス”、と言っている。

Wadleighによると、この製品はMattelの今後のVR路線の“始まりにすぎない”、という。今後のいろんなVR製品も、Googleとのパートナーシップが開発の基盤になるのか、彼はそれについては何も言わなかった。

“今は、この製品に全力を注ぎたい”、と彼は言う。“これはすばらしいパートナーシップだ。彼らの能力と弊社の能力はとても相性が良いし、テクノロジの利用の今後の方向性も、その相性の良さが強力なてこになる”、のだそうだ。

Google Cardboardで駆動される新しいView-Masterの発売は秋(Wadleighによれば10月)だ。USA Todayの記事は、お値段が29ドル99セント、と言っている。また、“体験版”のリールを3本セット14ドル99セントで買える。

 

取材協力: Anthony Ha

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


2014年に出荷されたAndroid Wearデバイスはわずか72万台。トップはMoto360(Canalys調べ)


昨年の消費者はスマートウォッチを選り好みしなかったが、だからといって買い漁ったわけではなかった。調査会社のCanalysが今日(米国時間2/11)発表したレポートによると、2014年に出荷されたAndroid Wearベース端末はわずか72万台強で、この年の「スマート・ウェアラブル・バンド」総数460万台の16%だった。Moto 360が集団の先頭を走り、Pebbleも豊富なアプリと積極的価格のおかげで好調を保っているとレポートは伝えている。

出荷台数100万を切るこの数字は、Android Wearにとっても参加OEMにとっても、大成功とは言い難い。ただしMotorolaのMoto 360は、供給不足が原因と思われる。LGのG Watch Rは、初代のG Watchより好調のようであり、これはGoogleのウェアラブル用プラットフォームを使用しているOEMが、市場の探究を続けるうちに重要な教訓を学んでいることを意味している。

ただし、Android Wear端末が出回るようになったのは2014年の後半になってからだ。それでもこの数字は、OEM各社がまだ市場を見守っている段階であることを示すものであり、価格へのプレッシャーもすでに高まっている(アクセサリーとして使われるにもかかわらず、中級スマートフォン自身よりも高い)。そしてGoogle製プラットフォームとOEMメーカーの未来の鍵を握っているのは、皮肉なことにApple Watchかもしれない。

Appleのスマートウォッチは4月にやってくる。AndroidとAndroid Wearにとってはライバルである一方、報道や消費者のマインドにApple Watchが出現することによって、Android端末オーナーに、同等品を探す気を起こさせるかもしれない ― スマホごと買い替えることと比べれば。仮に初期の比較(AppleがWatchの販売台数を公表したとして)でクパチーノの腕時計コンピューターが大きくリードしたとしても、長い目で見れば、Android Wearが恩恵に預かる可能性はある。

Android OSは、2008年(HTC Dreamが最初の一般向け端末としてデビューした年)の64万500台から、2009年には10倍増したので、Android Wearも、スマートデバイスを腕につけることの価値を誰かが消費者に示すことができれば、まだまだ伸びるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google、オープンソースのクラウド横断ベンチマークツールを公開


Googleは今日(米国時間2/11)、オープンソースのクラウド用ベンチマークツール、PerfKitを公開した。Googleの言葉を借りれば、これは「クラウドサービスを測定、比較の標準となるベンチマークを定義するための取り組み」だ。現在PerfKitツールは、Google自身のCompute Engine、AmazonのAWSおよびMicrosoft Azureの各クラウドサービスをサポートしている。Googleいわく、このプロジェクトのために30人以上の研究者、企業、ユーザーと協力し、その中にはARM、Canonical、Ciso、Intel、Microsoft、Rackspace、Red Hatらも含まれている。

Googleが今日の発表で指摘したように、異なるクラウドサービス間の性能を比較するのは容易ではない。CloudHarmony等、クラウド性能レポートを提供する会社はあるが(あるいはNewRelic等のツールを使えば自分のインストール先をモニターできる)、ニーズにかなった機能を提供するものはなく、テストの実施方法が不透明なものも多い。

PerfKitをインストールすると、約20種類のベンチマークテストが走り、生のCPU性能からより複雑なデータベースやネットワークの性能まで数々のベンチマークを取得する。Googleによると、クラウドに新たなリソースを供給するのに必要な時間を測ることもできる。結果を比較するために、チームはPerfKit Explorerというビジュアル化ツールも作った。

Googleがこのようなオープソースのベンチマークツールを公開したことは興味深い。以前からGoogleは、自社クラウドの性能をライバルと競わせることはためらなわいと言ってきた。このツールによる最初のクラウド間ベンチマークが果たしてどんな結果を出すか注目したい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook