Instagramはユーザーのフィルター設定を保存させるべきだ

世界がInstagramのSnapchatライクな位置情報共有機能を待っている間に、それよりずっと簡単でわかりやすい機能について考えてみる価値があるだろう:ユーザーのフィルター設定だ。

Instagramでは、お気に入りのフィルターをリストの先頭に並べ、あまり使わないものを後ろに回せるようになった。しかし、Instagramのスタイルはユーザーごとに異なり、一つのフィルターだけでそれを表現することはできない。そして、まったく同じ設定をほぼ全部の写真に適用するために、ユーザーは多大なエネルギーを消費させられている。

私は多くの場合、同じタイプの写真には、同じエフェクトやフィルターを使っている。自撮りなら6割方はNashvilleを使う。風景なら、もっと活気のある例えばLofiかX-Pro IIなどだ。さらに私は、Instagramのほとんどの写真に独自のカラートーンやフォトエフェクト(vignette、saturation等)を加えている。

好みのエフェクトやカラートーン、フィルター、レベルなどを組み合わせた自分専用のフィルターが作れたらどうだろうか。独自に作ったフィルターを友達と共有することもできるだろう。これはユーザーにとって便利な機能になるだけでなく、Instagramにとっても新たな収益モデルにもなる。

プロのフォトグラファーやトップレベルのInstagrammerは、すべての写真にまったく同じPhotoshopエフェクトを使用することが多い。そうすることでユニークな特徴が生まれ、個性的でファンにわかりやすい写真になる。

多くのInstagram著名人が使っているVSCOは、プリセットされたユーザーフィルターをすでに提供しているが、インターフェースがわかりにくい。Instagrammerのビッグネームであれ平均的ユーザーであれ、個人の好みにあわせてアプリをカスタマイズできるようにすることは、Instagramにとってもメリットでしかないはずだ。

加えて、 Cubbygrahamなどのプロ写真家は、こうしたフィルターをアプリ内課金で販売することで、自分たちとInstagramの収益モデルを構築できるかもしれない。

もちろんこれはSnapchatの完全コピーではないので、現実離れした望みなのかもしれない。それでも夢は持っていたい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Instagram、スポンサード投稿を明示するフォーマットをテスト

Instagramではユーザーがスポンサード投稿を明確に識別できるようにする 標準的なフォーマットを作成してテスト中だ。

スポンサード投稿は、広告主が直接Instagramからスペースを買い取って表示する広告とは異なる。スポンサード投稿はいわゆるインフルエンサー・マーケティングの一つだ。スポンサード投稿では、企業はセレブその他オンラインで大きな影響力のある人物に料金を支払ってブランドやプロダクトをプロモートしてもらう。

テクノロジー系メディア系のビッグ・ビジネスはいずれもこうした手法に強い感心を抱いている。しかし同時に情報開示や透明性に関する疑問も引き起こす手法だ。

実際、FTC〔アメリカ通商委員会〕は最近、90人以上のインフルエンサーに対し、スポンサード投稿について「明確かつ目立つような方法で」そのことを表示すべきだと警告する書面を送った。つまり情報開示をmoreボタンの向こう側に隠したり、「ありがとう、[スポンサー名]!」というようなあいまいな語句を用いたりしてはならないということだ。

Instagramのクリエイティブ・プログラム・ディレクター、Charles Porchは私のインタビューに答えて、多くの広告主やインフルエンサーはわかりやすく、ストレートな情報開示の方法を望んでいると述べた。

「世界中でInstagramをベースにビジネスをしている人々が大勢いる。その規模は大小さまざまだ。こうしたユーザーはスポンサーと提携して投稿していることをはっきり示す透明性の高い情報開示の方法を求めている」とPorchは語った。

Aimee Song sponsored post

〔画像はインテリアデザイナーのAimee Songのスポンサード投稿例〕

このフォーマットを用いればインフルエンサーはスポンサー名を明記してスポンサード投稿であることを表示できる。これによって2つのことが可能となる。

まず、このフォーマットでは投稿のトップに“Paid partnership with”〔有料の提携〕の語句が表示される(この情報開示はInstagram Storiesの場合も同様)。広告であることを示す巨大なバナーほど目立つわけではないが、それでもこの投稿が広告の一種であることを理解させるためには十分だろう。語句は明確で紛れがない。トップの投稿者名の直下に表示されるので見落とされる可能性も少ない。同時に、スポンサード投稿を示すこのフォーマットを用いると、投稿したインフルエンサーと同様にスポンサーにも情報へのアクセスが可能となる。つまりリーチやエンゲージメントといった重要なデータをスポンサーも共有することができる。データは広告主のFacebook広告ダッシュボードに他の広告の分といっしょに表示される。

Instagramでは新しいタグをBuzzFeedAimee Songなど一部のユーザーでテスト中だ。そこでInstagramは近い将来すべてのスポンサード投稿にこのフォーマットの使用を義務づけるのかどうか尋ねてみた。

「現在はまだ第一段階だ。目的その1は人々を教育すること、2はフィードバックを得ること。 … 将来は義務付けもあり得るが、当面はフィードバックを得て新しいフォーマットに人々がどう反応するか研究したい」とPorchは述べた。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Instagram、投稿した写真を非公開にする「アーカイブ」機能を公開

先月本誌はInstagramが 「アーカイブ」という新機能をテストしていることを報じた。ユーザーが自分の投稿を誰にも見られなくする機能だ ―― 永久にも一時的にも。今日(米国時間6/13)、同サービスは全ユーザーにこの機能を公開した。今すぐ写真を隠すことができる。

自分のプロファイルにあるどの写真もビデオも、画面右上にある “…” 3つのドットをタップして、「アーカイブ」(archive)することができる。

アーカイブされた投稿は、プロフィール画面の右上に用意された専用セクションに移動される。

このアーカイブページとその中の全投稿は本人にしか見えない。いずれ写真をアーカイブから出してプロフィールに表示することも、そのまま永久に自分だけの記録にしておくこともできる。

ところで、なぜ写真をアーカイブするのか?

例えば、あまりいいね!をもらえなかったけど、その瞬間を覚えておきたいので、カメラロールにある何万枚もの写真の中に埋もれさせたくないとき。あるいは、友達とけんかをしたり、交際相手と別れたり、しばらく会いたくないけれども永久に削除するのはためらわれるときなど。

もしかしたら、ソーシャルメディアを完全休養して、しばらくの間自分の写真を全部アーカイブしたくなることもあるかもしれない。

この機能はSnapchatのMemoriesセクションをやや彷彿させる。後世に残したいが、ストーリーの中で友達に見せたいとは思わない写真やビデオを保存しておくSnapchatの機能だ。

唯一の違いは、Instagramアーカイブフォルダーには直接投稿できないことだ ―― つまり、写真は少なくとも一瞬は公開しなくてはならず、その後アーカイブに移動することができる。このため、この新機能がパーソナルなギャラリーとして使われることは稀で、文字通りのアーカイブセクションとして、将来公開するかどうか本当にわからない写真を置く場所になるだろう。

注目すべきは、いずれInstagramが最初から非公開に写真を保存する機能を提供するかどうかだ。 ――組み込みの “finstagram” のようなもの。finstagramとは、一部のユーザーが作る秘密の “fake” Instagramアカウントのことで、個人的写真、あるいは家族やごく親しい友達とだけシェアする写真を保管しておく場所として使われている。

“archive” 機能は本日(米国時間6/13)全ユーザーに公開される。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebook、Messenger、Instagramの通知を統合する実験――ファミリー・アプリの緊密化進む

Facebookファミリーのアプリの緊密化が進んでいる。Facebook本体、Messenger、Instagramのアプリはそれぞれ他のアプリからの通知を表示するテストを行っている。ユーザーはアプリ間を即座に切り替えて行き来することができる。

おせっかいな赤いアイコンが常に他のアプリを見て通知を確認するよう勧めるのでエンゲージメントは高まるはずだ。最初に着信があったのを見落としたり、アラートを意識的に消したり、そもそもプッシュ通知を受け取らないよう設定していても、新しい方式では数字入りの赤いボタンが光る。

一部のユーザーは新方式を嫌うはずだ。人間の本性として「何かを読んでいない」のは気になる。さらに青地のアプリに赤いドットは目立つので否応なしに注意を向けさせられることになる。

ソーシャルメディアのアナリスト、Mari Smithがこの実験に最初に気づいた。TechCrunchの取材に対してFacebookもこの機能の存在を認めた。

Facebookによれば「ユーザーが他のメンバーとつながり、何に関心を抱いているか知ることを容易にするような機能についてわれわれはごく小規模な実験を行っている。この中でFacebook、Messenger、Instagramそれぞれのアカウントを簡単に行き来できる方法もテストしている」ということだ。

実験の対象になっているユーザーの場合、Facebook、Messenger、Instagramアプリの上部のプロフィール・アイコンをタップするとファミリーのアプリ間を行き来するためのスイッチャーがポップアップする。スイッチャーアイコンには他のアプリに未読の通知があることが表示される。ユーザーは赤いドットで自分のアカウントのそれぞれに何通の未読通知があるかを知ることができる。タップすればそのアプリが起動する。Facebookファミリーの一員ではあるが、WhatsAppは今回のスイッチャーの実験には加えられていない。

Facebookは赤いドットでうるさく注意を引き続けることによって上記3種類のアプリを密接に関連付け、ユーザーがモバイル・デバイス上で過ごす時間の大部分を占領することを狙っている。簡単にいえば、デバイスのOSをバイパスしてしまおうという試みのようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

モバイル版ウェブからInstagramに写真を投稿できる―データ量節約で世界でユーザー拡大を狙う

Instagramはモバイル向けウェブサイトを大幅に強化した。世界中で写真共有のハブになることを目指しており、国際的な成長を実現するために行われたアップグレードだ。これによりネットワークが遅すぎたりデータプランが高価すぎたりして専用アプリを使いたくいユーザーでもInstagramを自由に利用できるようにするのが狙いだ。このアップグレードでInstagramは閲覧、投稿を含む専用アプリのコア機能を軽量化し、モバイル版ウェブ上で実現している。.

ユーザーはInstagramのモバイル・ウェブから写真投稿ができる。

これまでInstagramのウェブページはデスクトップ、モバイルとも軽量化されているものの閲覧、フォロー、検索、「いいね!」など最小限の機能が利用できるだけだった。デスクトップからの写真投稿は今でもできない。しかし3月からInstagramはモバイルウェブの共有機能の強化を開始し、最新のInstagramでは
Explore〔虫眼鏡アイコン〕タブも利用可能になった。ただしビデオのアップロード、フィルター、ストーリーズ、ディレクト・メッセージはモバイルウェブからは使えない。

Matt Navarraが発見した新バージョンについてわれわれは Instagramに取材してみた。「Instagram.comにモバイルからアクセスした場合、モバイル・デバイスでの利用に最適化されたバージョンが表示される。これは利用するデバイスやネットワーク環境によらず誰もが快適なInstagram体験を可能にすることを助けることを意図している」という。

このアップデートはInstagramのユーザーの80%がアメリカ以外の居住者だということを念頭においた成長戦略に基づくものだろう。この戦略に基づく最近のアップデートの例としては、ウェブからのログイン、特に低価格Androidデバイスでのログイン過程の改善、オフライン機能の追加などがある。これらはあらゆる環境でのInstagramをスピードアップし、 ユーザーを7億人の大台に乗せることを助けた。最後の1億人はわずか4ヶ月で追加された。それ以前の数年間、Instagramでは1億人を追加するのに平均9ヶ月かかっていた。

途上国のユーザーの多くはInstagramのアプリを即座にダウンロードできるほど高速のモバイル環境にない場合が多い。無線網が遅い場合もあるし、アプリやコンテンツ保存のために十分な記憶容量がモバイル・デバイスにない場合もある。またデータプランが禁止的に高価なことも多い。

モバイル・ウェブ版が強化されればユーザーはアプリをダウンロードしてインストールする手間をかける必要がない。これにより待ち時間、保存容量、データ転送コストを大幅に節約しながらInstagramの基本機能を利用できる。

ただしこうしたリリースはInstagram Liteのような軽量版のネイティブ・アプリが必要なのではないかという疑問を再燃させるかもしれない。同じFacebookグループではデータ転送量を最小化することを念頭においたFacebook Liteアプリが2億ユーザーを獲得しており、Messenger Liteアプリも成功を収めている。

Instagramのモバイル・ウェブでは写真の投稿とExploreタブの利用が可能になった

いずれにせよ、モバイル・ウェブの強化でInstagramの使い勝手は主要なライバル、Snapchatの先を行くことになった。 Snapchatはビデオ・ヘビーなサービスなので、運営するSnap
Incは途上国の接続環境に対応することに高い優先順位を与えていない。これは途上国市場がマネタイズの対象として価値が低いこととも関連しているだろう。このことは途上国の画像共有ではInstagramが事実上の標準となる道を開いたのと同じだ。InstagramはSnapchat Storiesのクローンをリリースして2億人のDAU(1日あたりアクティブ・ユーザー)を集めているが、これはSnapchatの全ユーザー以上の人数だ。

途上国のネットワークも安価なAndroidスマートフォンの能力も今後次第に改善されるだろう。そうなればInstagramは途上国市場でも十分な収益を確保できるようになるだろう。グローバル市場での現在の急速な成長はInstagramに強力なネットワーク効果をもたらし、ユーザーを予めInstagramにロックインすることを可能にするはずだ。

ソーシャル・ネットワークは先進国市場ではほぼ飽和状態だ。SNSはそれ以外の市場での成長戦略を考える必要に迫られている。遠く離れた場所のわれわれとは環境の異なる市場のユーザーでも決して無視するわけにはいかない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Instagram、成長速度を上げてMAU7億人を突破

Instagramが、2年間で利用者を倍増させ、月間アクティブユーザー数7億を達成した。「ストーリー」やウェブからのサインアップ機能、加えてローエンドのAndroidスマートフォンでも動作する汎用性などが人気を支えているのだろう。また、成長を続けているだけでなく、成長速度もアップしている。アクティブユーザー数が6億を超えたのは12月のことだった。それから4ヵ月で7億を突破しているわけだが、5億から6億に増えるには6ヵ月を要していた。

アクティブユーザー数が1億人増えるのに要した期間をまとめておこう。

  • 2010年6月、サービス開始
  • 2013年2月26日に1億人突破(28ヵ月)
  • 2014年3月25日に2億人突破(13ヵ月)
  • 2014年12月10日に3億人突破(9ヵ月)
  • 2015年9月22日に4億人達成(9ヵ月)
  • 2016年6月21日に5億人を突破(9ヵ月)
  • 2016年12月15日に6億人を突破(6ヵ月)
  • 2017年4月26日に7億人を突破(4ヵ月)

参考までに記しておくと、Instagramのアクティブユーザー数はTwitterの2倍以上となっている。アクティブユーザー数12億を超えるFacebook傘下のWhatsAppやMessenger、および18億のFacebook本体とならんで、「ビリオンクラブ」の一員となる日も近づいているようにみえる。

SnapchatクローンのInstagram Stories(ストーリー)を導入したことが成長に寄与したのかという質問をうけ、スポークスパーソンは「継続して利用する人が増え、さらに多くの人が利用するようになっている」と述べている。Instagram Storiesのデイリーアクティブユーザーは2億人を超え、本家ともいえるSnapchatが前回アナウンスした1億6100万を上回っている。消滅型メッセージと通常のメッセージングをあわせたDirect(こちらもSnapchatが先にサービスを提供し始めた機能だ)も、月間利用者数が3億7500万人となっている。

Instagramの成長は、Snapchatの成長を横取りする形で成し遂げたものともいえる。InstagramがSnapchatのクローン機能であるStoriesを8月にリリースして以来、Snapchatの成長が82%低下しているのだ。Snapchatは最初の収益報告を来月に控えており、関係者の注目を集めているところでもある。

Snapchatが海外市場ないし広告にさほど注力していないように見える中、Instagramは全世界規模での成長を目指している。「Instagramは途上国市場も重要視しています」とはスポークスパーソンの言葉だ。「アメリカが最大規模の市場ではありますが、ブラジルも長らく第二位の規模として存在感を示してきました(4500万ユーザー)。英国や日本が大きな市場であることに間違いはないのですが、インドネシア、インド、トルコなども大きなプレゼンスを示しています」とのこと。現在のところ、Instagram利用者の80%は、アメリカ国外の利用者であるそうだ。

そうした海外市場を見据えて、Instagramはデータ量の低減などにも気を使っている。Android版にはオフラインモードもあるし、データ量低減のために、モバイルウェブでの利用にも力を入れているのだとのことだ。

「成長を続けているのには、さまざまな理由があります。人とのつながりを便利に保ちやすいという要素もそのひとつでしょう」と、スポークスパーソンは語っている。「サインアップの手間もできる限り少なくして、簡単に使い始められるようにも心配っています」。

利用者数の拡大は、当然ながら広告業界からの注目を集めることにも繋がる。以前にも報じた通り、広告主数は100万を突破している。広告主にさまざまなオプションを提供できるようになったことで、9月の50万から倍増している。

ソーシャル・ネットワークの人気が6年半の長きにわたって続くのはなかなか珍しいことだ。Facebookですら6年半も経つ頃には人気に陰りが見えることもあった。新たな魅力を加えつつも、そもそもの立ち位置を見失わず、Instagramは成長を続けているというわけだ。

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(翻訳:Maeda, H

F8:Android版Instagramにオフラインモード―iOS版は数ヶ月後

6億人のInstagramユーザーの80%はアメリカ国外の居住者だ。こうしたユーザーの多くはネットワーク接続性が低く定額制のデータ・プランも得にくいような環境に置かれている。そこで今日(米国時間4/18)、サンノゼで開催中のF8デベロッパー・カンファレンスでInstagramは機能のほとんどをネットワーク接続がない環境でも利用できるようにしたことを発表した。

新機能の大部分は最新のAndroid版ですでに利用可能だ。iOSバージョンについても数ヶ月以内にリリースされる模様だ。ただしデベロッパー・コミュニティーでは圧倒的にAndroid環境が好まれている。

Instagramのエンジニア、Hendriによれば、ユーザーはオフライン環境でもあらかじめデバイスに読み込まれたフィードを閲覧することができるという。ユーザーはコンテンツにコメントや「いいね!」をつけるなどのリアクションが可能だ。保存やアンフォローなどもできる。これらは次にインターネットに接続されたときにアップロードされる。以前に閲覧していればプロフィール・ページを見ることもできる。Exploreタブやユーザー自身のプロフィールも同様だ。

こうしたアップデートはインターネット接続が得られない環境でも便利だが、途上国でデータ接続プランが高価すぎたり、接続が安定しなかったりする場合に特に効果を発揮する。Instagramが途上国でユーザーを増やすために有効だろう。昨年、 途上国の環境を考慮してFacebookが開発した軽量版のFacebook Liteアプリは1年で2億人のユーザーを獲得した。Instagramがオフライン・モードをサポートしたことに大きな可能性を感じさせる数字だ。Snapchatが途上国ユーザーの存在を無視しがちなのに比べて、Instagramは世界中あらゆる場所で誰もがビジュアル・コミュニケーションへの参加を望んでいることを忘れていないようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Snapchat、エイプリルフールでInstagramにあてつけ

今年のエイプリルフールジョークはここにまとめてあるが、Snapchatのこれはちょっとした見ものだ。

昨年8月、InstagramはSnapchatのStories機能をコピーした。議論の余地はない。InstagramのCEOは、「このフォーマット」はSnapchatの功績とまで言った。彼らは名前を変えようとさえしなかった ― InstagramバージョンのSnapchat Storiesの名称は “Instagram Stories” だ。

そこでこのエイプリルフールに、Snapchatがパクリのお返しをした ― ただしあまり目立たないように。InstagramのインターフェースをSnapchatのフィルターとして提供し、”Instagram” の表記を ”Snapchat” で置き換えた。

これはレンズではなくフィルターなので、写真を撮った〈後から〉適用できる。Snapchatで写真を撮り、何回か横にスワイプしていく ― 10回ほどで見慣れたインターフェースが現れる。

[すばやく気づいて知らせてくれたOwen Williamsに感謝!]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Instagram、広告主数が100万社に。予約機能や分析データも提供へ

Instagramの広告主がまた倍増した。

Facebook傘下の写真・ビデオ共有サービスは、月間アクティブ広告主が100万社に達したと発表した。昨年9月は50万社わずか1年前には20万社だった。

成長の理由の一部はInstagramの利用者が増えたという単純な事実に帰せられるだろう。1月時点で毎日4億人が利用している。しかし、Instagramの広告ビジネスを束ねるJames Quarlesは、同プラットフォームが多くのユーザーを集めているだけではなく、いくつか重要な点で際立っているという。

第一に、Instagramは人々が自分の情熱を追求する場であり、それは「好きなミュージシャンをフォローするというようなごく普通のこともあれば、キャンディーアートのようなニッチな対象もある」と彼は言う。Instagramに広告を出すことが企業にとって有利であることを示す理由のひとつは、ユーザーの80%が企業をフォローしていることだ。

第2に、Instagramの「使いやすさとシンプルさ」がある。例えば「わずか4タップで企業プロフィールに広告を掲載できる」とQuarlesは言った。

最後に、Instagramは「目に見える行動を生み出す」と彼は言う。これは、写真にいいね!をつけたりアカウントをフォローすることだけではなく、企業のウェブサイトを訪れたり商品を買うよう促すこともできるという意味だ。

Quarlesは本誌の取材を機に継続する同社の成長を自慢しただけではない。彼は広告主向けに追加する予定の新機能についても話した。例えば、複数画像の投稿やInstagram Storiesに関する分析データを提供する予定だ。

さらに同社は、企業プロフィールにユーザーがInstagram経由で予約できるボタンを近々追加する。これによってInstagramは、「企業のメイン店舗」となって消費者は「スワイプするだけ」で簡単に企業と触れ合うことができるようになる、とQuarlesは言った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

FacebookのSnapchatクローン計画、着々と進行中

Facebookは、Snapchat Storiesクローン機能、Facebook Storiesの公開範囲をチリ、ギリシャ、およびベトナムにも広げた。

Facebook Storiesは、Facebookのモバイルアプリのトップに写真を載せて24時間後に消してしまう機能だ。ただしまだ全ユーザーには公開されていない。1月にアイルランドの一部ユーザーを対象に最初のテストが行われた。最近Facebookは傘下のモバイルサービスに次々とSnapchatの主要機能を導入している。

先週にはMessengerアプリにMessenger Dayを追加した。月間10億人をターゲットにしたこの新機能は、アプリ画面に居座ることから、多くのユーザーを苛立たせた。類似の機能は今年2月にWhatsAppに、Instagramには昨年導入済みだが、Facebookはモバイルの月間アクティブユーザー17億人の大部分が使っているメインアプリにもSnapchatクローンの導入を進めようとしている。

先週私はSnapchatのメイン機能をWhatsAppやMessengerに取り込むことについてFacebookは少々やりすぎたと書いた。いずれのサービスとも利用場面やアピール点が一致していないからだ。Facebookのモバイルアプリは違っていていいはずだ。ユーザーは写真はFacebookの中で見るものだと思っているので、24時間で消える写真というコンセプトは、17億人のモバイルユーザーの大半を占めるSnapchatやInstagra Storiesを知らない人たちににとっては初めての体験だ。

Instagramに関して言えば、FacebookはSnapchat対抗のInstagram Storiesの成功をことのほか喜んでいるようだ。Facebookによるとこの機能のデイリーユーザー数は1.5億人でSnapchatと同じ規模だ。さらにSnapchatからユーザーや著名なインフルエンサーも奪ったらしい。

Instagramの焦点はビジュアルなコンテンツにあり、ユーザーの大部分は若者なのでSnapchatのユーザーとの重なりも成長の可能性も大きい。しかし、WhatsAppとMessengerのSnapクローンがFacebookにとってプラスなのかについては多くの人々が疑問に思っている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebook、デベロッパーによる監視目的のデータ利用を明確に禁止

Facebookは今日(米国時間3/13)、米国自由人権協会(ACLU)、およびColor of Change and the Center for Media Justiceからの高まる圧力にこたえて、FacebookおよびInstagramのデータを監視目的に使用することを明確に禁止するとデベロッパーに伝えた。

ACLUは、デベロッパーがFacebookのAPIで収集した情報を使って、法執行機関向けのツールを作っていたことを何度か暴露してきた。Facebookはその都度データへのアクセス権を取り消す決定を下してきた。昨年10月、ACLUの報告によって監視ソフトウェア会社のGeofeediaが、Facebook、InstagramおよびTwitterのデータを利用していたことが明らかにされた。同社は活動家の投稿をソーシャルメディアで収集して法執行機関に売り渡していた。Twitterは昨年、ソーシャルメディア監視会社のSnaptrendsおよびMedia Sonarのアクセスを遮断した。後者は#BlackLivesMatter や #IAmMikeBrown といったハッシュタグを追跡することで活動家を識別していた。

Facebookは、この種の監視行動はそもそも同サービスのポリシーに反していると主張してきた。しかし同社のボリシーは今日改訂され、デベロッパーは「同社から得たデータを監視目的のツール提供のために使用」できなくなった。Twitterは同様の宣言を昨年11月に発表している。

「目的は当社サービスのポリシーを明確にすること。過去数か月間、既存のポリシーに違反して監視目的のツールを開発・販売していたデベロッパーに対してわれわれは強制措置を講じてきた。基本的なボリシーを誰もが理解し遵守することを徹底させたい」とFacebookのプライバシー責任者代理のRob Shermanが規約改定の発表記事で語った。

Facebookは、監視ツールを作るデベロッパー数社と縁を切っており、他の数社にはアプリをポリシーに準拠させるよう働きかけている。

「ソーシャルメディア・プラットフォームは黒色人種の人たちが世間の不平等を訴える重要な場となっている」とColor of ChangeキャンペーンのBrandi Collinsディレクターは言う。「われわれはFacebookとInstagramの今回の行動を称賛すると共に、多様性と平等の価値を認めると公言する全企業が立ち上がり、ソーシャルメディアによる侵略的監視が、低所得層の肌の色の黒い人々や茶色の人々を標的にするために利用されることを防ぐ必要がある」

しかし、Facebookが監視は規則違反だと言っただけでデベロッパーが言うことを聞くとは限らない。現在Facebookは、自動と手動による検出に加え、ユーザーやACLUなどの支援団体の協力も得てポリシーに違反する製品を見つけようとしている。

ACLUとColor of Change and the Center for Media Justiceは、次の段階としてFacebookが積極的にポリシーを強制すべきだと言っている。これはFacebookがすでに実行していると主張していることでもある。「FacebookとInstagramは人的およびシステム的な監視機構を導入して、デベロッパーあるいはエンドユーザーによる規約違反行為を効果的に検出し、違反者には迅速に対処すべきだ」と、連名の 書簡でFacebookに伝えた。

デベロッパーはFacebookのデータの用途を開示する必要があり、Facebookはアプリを検査して規則に沿っていることを確認している。Facebookによると、ケースによってはさらに広範囲な監査を行ってデベロッパーがデータを悪用していないことを確認しているという。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Instagramに写真とビデオのカルーセル―10本まで一度に投稿できてスワイプで閲覧

2017-02-23-instagram-carousels

SnapchatクローンのStoriesが大当たりしているInstagramだが、メインのフィードをさらに改良する努力も怠っていない。今日(米国時間2/22)、Instagramは最大10本までの写真、ビデオを共有できるカルーセルをリリースした。ユーザーはカルーセルを左右にスワイプすることで自由に閲覧できる。

ユーザーにとってはなんらかのテーマに沿った写真、ビデオをまとめて共有できる便利なアルバムだ。メインのフィードなので24時間で消えるということはない。この機能はiOS版、Android版に追加され、世界のユーザーに数週間かけて順次公開される。

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Instagramの発表によれば、「ユーザーは体験を共有するに当って撮影した写真やビデオからベストの1枚を選ぶ必要がなくなった」ということだ。ファウンダーのKevin SystromはInstagram Storiesをスタートさせるにあたって「体験のハイライトを手軽に共有する」ためと述べていたが、メインのフィードではやや違った角度から体験の共有を進めているようだ。

StoriesのヒットによってInstagramのメインフィードは「ベストの1枚を選ぶ」というやり方を改良する必要を感じていたかもしれない。アルバムをまるごとアップロードできるカルーセルの追加は月間6億人といわれるユーザーからさらに多くのコンテンツを集めるのに役立つだろう。

Instagramのユーザーはフィードで体験を共有しようとするとき、最高10件までのコンテンツをボタンで選択できるようになる。写真、ビデオはそれぞれ編集可能だ。あるいはすべてのコンテンツに同一のフィルターを適用することもできる。順序を選択し、それぞれに友達をタグづけできる。ただしキャプション、場所、「いいね!」、コメントについては、カルーセル全体を1つの投稿して扱うことになる。現在のところ、すべての写真は正方形にトリミングされる。

フィードで共有された場合、友達は青いドットが表示されるのでカルーセルだと分かる。ユーザーは画面を左右にスワイプして望みの場面を見ることができる。最初の写真と青いドットからユーザー・プロフィールを見ることが可能だ。

Instagramでは「この機能を使って「愉快な体験を共有しましょう。友達の誕生日にサプライズ・パーティー企画したときなど、準備から友達が部屋に入ってきて驚くところまでカルーセルにまとめてアップできます。ケーキづくりのレシピを段階を追って説明するにも便利です。プロフィールからいつでも開けるようにできます」と勧めている。

Instagramでは2015年に広告写真のカルーセルを発表しており、昨年はこれにビデオを含めることができるよう拡張した。現在広告カルーセルは当初の5件のイメージから10件に拡大されている。

カルーセル機能を一般ユーザー向けに導入したことで、Instagramは写真やビデオをスワイプして次々に見ていくという習慣を根付かせようとしているのかもしれない。これは広告カルーセルの視聴にも好影響を与える。一方でInstagramのカルーセルでビデオや写真を共有するのが普通になれば、ユーザーがSnapchatを使わねばならない理由を一つ減らすことにもつながるだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


http://jp.techcrunch.com/archives/20160802silicon-copy/

PixTellerがあればデザイナーは(ほとんど)要らない?!…4000以上のテンプレートを揃えたインスタントデザインスタジオだ

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ルーマニアのWebデザイナーAlexandru Roznovatが作ったPixTellerは、既成のテンプレートをたくさん揃えたインスタント・デザインスタジオで、Instagramを独自にカスタマイズしたページとか、おもしろいブックカバーなどを数秒で作れる。

アカウントを作るとすぐに、既成の大量のデザインから自由に選べるようになるが、それらはどれも、かなり平凡でふつうのデザインだ。それらはすでに、ソーシャルメディアへの投稿、カバーやヘッダー、バナー、などなどと、タイプ別目的別にジャンル分けされている。

どれか選んだら、それの編集を開始する。画面上の、写真以外のデザイン要素は、ベクターグラフィックスのように操作できる。ふつうのデザインプログラムのように、テキストと図形を選んで編集できる。ちょっとしたデザインのプロジェクトを簡単に楽しくできる、という点ではTinkercadなんかに似ている。サービスは無料だが、月額9ドル払うと、電子透かしの入ってないデザインをダウンロードしてエディットできる。画像を友だちとシェアして、コメントを求めることもできる。

“うちのサイトのエディターは、すごく仕事が速いんだ。今4000あまりあるテンプレートのデザインを、たった3週間で作れたからね”、とRoznovatはImpactCEEで語っている。もちろんユーザーも、その高速エディターを使用する。彼はこれまで、WebアプリケーションのデベロッパーGeco.roで仕事をしていた。

このようなWeb上のソフトウェアは、とくにタブレットや小さなラップトップを使ってる人には便利だ。本格的なデザインツールのような仕事はできなくても、アイデアをスケッチして手早く共有するための方法としては、優れている。PixTellerがローンチしたのはほぼ1年前だが、その後ずっと、音沙汰がなかった。こんなツールを使って、みんなが、思いついたことや自分の発見を簡単にさっと手早く、自作のWebページにしてシェアするようになると、2017年は楽しい年になるだろうな。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Instagramの画像からショッピングができるGeeneeがシリーズAで440万ドルを調達

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Instagramのようなプラットフォームでのコンテンツの閲覧と、オンラインショッピングとの間には大きな溝がある。インフルエンサーたちは、リンクを貼ることができないInstagramで彼らのポストをマネタイズする方法を探していた。RewardStyleと同じく、そのために生まれたのがGeeneeだ。

Geeneeは、Instagramを通してオンラインショッピングをすることを可能にするプラットフォームだ。ユーザーは気に入ったポストのスクリーンショットを撮影してGeeneeのアプリにアップロードし、そこで表示されるアイテムの中から買いたいものを選ぶだけでいい。画像認識技術を活用したGeeneeは、ポストの画像に写っているアイテムのブランド、SKU(最小管理単位)、そしてその商品を取り扱うショップを自動で判断するのだ。

Geeneeは現地時間1日、シリーズAでHighlight Communications AGなどから440万ドルを調達したことを発表した。Constantin Media AG、Stephen Cohen、Steve Titusなども本ラウンドに参加している。

現状ではファッション分野のみにフォーカスする同社だが、同プラットフォームは将来的に様々な分野に応用できると創業者のThorsten Magersは話している。

インフルエンサーがInstagramのポストをマネタイズために必要なのは、一度きりのGeeneeの利用登録だけだ。それにより同社はインフルエンサーのInstagramのプロフィールとポストにアクセスできるようになる。するとGeeneeは、それらのポストをすべてスキャンし、そのアイテムの在庫情報を取得し、そのアイテムを同社のアフィリエイト・プログラムと結びつけ、ユーザーをそのアイテムが購入可能なショッピング・ポータルへと誘導する。

「ユーザーがインスパイアされた”瞬間に”行動できる機会を与えるというアイデアです」とThorsten Magersは語る。「これまでは、ユーザーはRewardStyleから送られてくるEメールを待つか、自分自身でそのアイテムを探す必要がありました。しかし私たちのサービスでは、そのプロセスがスクリーンショットを撮るのと同じくらい簡単になるのです」。

Geeneeで買い物ができるのは、Geeneeに登録したインフルエンサーによってアフィリエイト・ネットワークに追加済みのアイテムだけだ。しかし、そのアイテムが入手不可能な状態であったとしても(古すぎるアイテムや、レッドカーペットで着用されるような新しすぎるアイテムなど)、同アプリはそれに類似するアイテムをユーザーに提示する仕組みとなっている。

RewardStyleと同じように、Geeneeは売り上げの一部を受け取り、さらにその一部をインフルエンサーに支払う。

現在のところ、Geeneeに登録しているインフルエンサーは約200名で、同社のアフィリエイト・ネットワークには5000以上のブランド、数百万点のアイテムが登録されている。

Geeneeを使ってみたいと思う読者はこのWebサイトをチェックしてほしい。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

Instagramが消えてなくなるライブ動画とメッセージをローンチ

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Instagramは、SnapchatとPeriscopeの良い所を組合せて、ユーザーが安心してカメラの前に立てるようなサービスを提供しようとしている。Facebook LiveやMessengerとの重複を避けるため、Instagramは動画配信やプライベートメッセージ機能に、コンテンツが消える要素を加えようとしているのだ。

本日から数週間の間に、2つの機能がiOS・Android向けのInstagram Storiesに導入されることになる。ひとつ目のInstagram Liveでは、ユーザーが自分のフォロワーに向けて、リアルタイムでライブ動画を配信できるようになる。しかし、フォロワーは動画を配信中しか見ることができず、後から見直すことはできない。その代わりに、検索画面を見れば、アルゴリズムによってキュレートされた、そのとき配信が行われているInstagram Live動画をブラウズすることはできる。

ふたつ目がダイレクトメッセージ内の追加機能で、ユーザーが絵やテキストで覆い尽くされたInstagram Stories上のポストを、フォロワー全員と共有したくない場合、この機能を使って仲の良い友だちにだけポストの内容を送信することができる。但し、受け取った人はポストの内容を2回までしかみることができず、その後メッセージは消えてしまう。

Instagramでプロダクト部門のトップを務めるKevin Weilは、「Instagramはピボットしました」と話す。「Instagramは、ユーザーの生活のハイライトだけでなく、全ての瞬間を捉えるようなサービスであるべきだと考えています」と彼は続ける。新機能であるライブ動画配信やダイレクトメッセージの追加機能は、一定の条件を満たすと消えてしまうコンテンツであることから、Instagramは、ユーザーが自分の見た目やコンテンツが配信するに値するほどカッコいいか、ということを気にしないようになることを願っている。今回発表された新機能によって、Instagramのターゲットユーザーのバランスが、著名人やソーシャルメディア上の有名人から一般ユーザーへとさらに傾くことになり、これは他のサービスが読み違えているポイントだ。

Instagram Live

Instagram Liveは、Meerkat亡き今、主要ライブストリーミングプラットフォームの中で、もっともコンテンツ保存期間が短いサービスだ。

Periscopeは当初、24時間というコンテンツ保存期間の制限を設けていたものの、最終的にはFacebook Liveのようにいつまでも動画が再生ができるように仕様変更された。一方でInstagram Liveの動画は、配信が終了次第見れなくなるため、ユーザーはとっておきのイベントや市民ジャーナリズムのためだけではなく、もっと日常的に動画配信を行うようになる可能性がある。同時に視聴者側は、動画を見るチャンスが一回しかないと分かっているため、すぐに見なければならないと感じるようになるだろう。

プロダクトマネージャーのShilpa Sarkarは、Instagramが「友人とダベるためにライブ配信を行うユーザーに興味を持っていました」と話しており、このような動画配信のあり方は、グループビデオチャットアプリのHousepartyでも人気だ。Instagramは、先月ロシアでライブ機能のテストを行っているのをT Journalにみつかってしまった後、先週The Vergeに対して、ライブ動画配信のプロダクトを開発中だと語っていた。

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ライブ配信を行っている友だちがフィード画面のトップに表示され、そこから自分でもライブ配信をスタートできるほか、検索画面では人気のライブ動画をみつけることもできる。

Instagram Storiesカメラの画面からスワイプするだけで、Live機能は利用できる。ユーザーがライブ配信を開始すると、Instagramの選んだ、ライブ動画に興味を持っている親しい友だちに対して、動画を案内するノーティフィケーションが送られると共に、フィード画面のトップに表示されるInstagram Storiesのプロフィール画像にもLiveタグが表示されるため、フォロワーもライブ配信がはじまったことがわかるようになっている。フォロワー全員に対してアラートが送られるわけではないため、初期のPeriscopeに見られたような、ノーティフィケーションの洪水は起きない。

ライブ配信の視聴者は、動画に対してコメントしたり、Periscopeと全く同じように画面をタップすることで、ハートマークを送ることができる。Periscopeと少し違うのは、ときどきハートマーク上に視聴者の顔写真が表示されるという点だ。配信者もコメントを追加することができ、さらに配信者または視聴者のコメントのうちひとつを、コメント欄のトップに固定表示することもできる。さらに安全に、Facetimeのような形式でライブ配信をしたい人のために、配信者は全てのコメントやボタンを非表示にすることができるほか、嫌がらせをする視聴者をブロック・通報することも可能だ。

周りの友だちが、すぐにライブ動画を配信し始めないかもしれないという人のために、検索画面のStoriesセクションには、人気のライブ動画が表示されるようにもなっている。ビューカウントや地域、言語をもとにInstagramがキュレートしたチャンネルを、ユーザーがスワイプしながら閲覧することのできるこの機能は、現存するサービスの中で最もリラックスしたライブ動画の検索・閲覧サービスだ。

消えて無くなるダイレクトメッセージ

ダイレクトメッセージの月間ユーザー数は既に3億人を超えているが、これまでは全てのメッセージが受信箱に保存されていた。既存のダイレクトメッセージ内では、ユーザーがテキストや写真、動画、Instagramのポストを友だちに送付し、その内容について会話することができるようになっている。しかし、Instagram Storiesの登場で、テキストや絵をあしらった写真・動画を共有できるようになった今、Instagramにはグラムスター(Instagram映えする)コンテンツをプライベートに共有する方法が求められていたのだ。

今後ダイレクトメッセージ画面には、これまでのスレッドに加えて、トップに消えて無くなるStoriesメッセージのバーが表示されるようになる。そして、Instagram Storiesで写真や動画を共有する際に、友だちやグループを選択すれば、そのコンテンツをダイレクトメッセージとして送れるようになるのだ。つまりこれは、Snapchat Storiesのプライベートメッセージに、グループ機能が追加されたようなものだ。

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Instagram Storiesで撮影して、ダイレクトメッセージとして送り先を選ぶと、受信者はコンテンツが消えるまで写真や動画を視聴できる。

受信者はメッセージを一旦確認したあと、もう一度再生することができるが、その後にメッセージは消えてしまう。そのため、きわどい冗談を言いたいときや、公になっているStory上や友だち全員には共有できないような敏感な内容のものを送りたいときは、ダイレクトメッセージを使えば、メッセージがそのうち消えてなくなると安心することができる。グループでの”カメラ会話”に参加する友だちの数が増えれば、スレッドがコラボレーションを通じてできたStoryスライドショーのようになり、これはFacebookが以前開発していた、協力型動画制作アプリのRiffを彷彿とさせる。

消えてしまうメッセージと、ずっと残るメッセージを収める2種類の受信箱があるというのは少し複雑だが、Instagram内にこの2種類のメッセージが存在すること自体には意味があるため、ふたつを別けて保管する何かしらの手段が必要だった。そして、第三のオプションも今後開発される可能性がある。特定の友人に対してのみ、プライベートなライブ動画配信を行う機能を開発する意向があるのか尋ねたところ、Instagramはその機能は道理にかなっているし、どうすればそれが実現できるか考えているところだと語っていた。しかし、機能過多に陥らないようInstagramは気をつけなければいけない。

今回の機能追加の特徴は、クリエイターが自らのオーディエンスを完全にコントロールできるようになるということだ。配信者は誰がライブ配信を視聴しているか確認できるほか、視聴者はライブ動画を配信終了後に見ることはできず、さらにダイレクトメッセージでは、配信者が送り先を限定することができる。つまり、誰も配信者が気づかないうちにコソコソとコンテンツを見ることができないのだ。これはSnapchatのパブリックアカウントにさえない機能だ。

これまで、ソーシャルメディア上の情報について、投稿したユーザーの同僚や家族がこっそり見ているという可能性を排除することはできなかった。そのため、ユーザーのクリエイティビティは、最低レベルのモラルと関係性に合わせざるを得ず、全てが無害で、誰にとっても安全なものでなければならなかった。しかしその結果、今回のアップデートで解放されることになった、Instagramの真の可能性が失われてしまっていたのだ。その可能性とは、ユーザーが自分の周りにいる人を選ぶことで、自分自身をさらけ出す自由を得るということだ。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

InstagramストーリーにURL挿入、友達タグ付け、 Boomerangsの1秒ビデオ機能追加

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今日(米国時間11/10)、Instagramストーリーリリース以來最大となるバージョンアップを行った。

同社によると、ストーリーにInstagram内から関連サイトを開けるURLリンク挿入、@+ユーザー名による友達のタグづけ、 Boomerangアプリのスワイプでの立ち上げの3機能が新たに追加された。以下順に紹介してみよう。

URL

まず、たぶんこれがいちばん重要な点だと思うが、Instagramへの投稿者は有効なURLリンクを含めることができるようになった。つまりInstagramを開いたユーザーはボタンをタップするだけで投稿者が意図したウェブサイトにジャンプすることができる。

ビューワーがリンクのボタンをタップすると、Instagram内にブラウザの窓が開き、URLが指定したページが自動的に表示される。

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ストーリーのクリエーターはストーリーを作成する際にリンクを含めることができる。写真やビデオを撮った後にリンクを追加するボタンが表示される。すでに文字や描画をするためのボタンが追加されているが、それに並んでリンクのボタンが追加された。

ただしビューワーにURLそのものではなく(これはわずらわしい)、See Moreというボタンが画面下部に表示される。このボタンにURLが関連付けられている。ビューワーはいちいちURLの中身を見ることなくワンタッチで作成者の意図するサイト、ページに移動することができる。

ユーザーはクリックする前にURLを確認することができないので、Instagramでは不当なリンクの追加を防止する措置を取る。これはプロファイルに追加するリンクに対する規制と同じだ。

この機能は当初、身元を確認されたアカウントだけが利用できる。ただしこれまでの例からすると、近くユーザー全員に開放されることになるだろう。Instagramではこの点について時期も含めて一切明らかにしていない。

当初はプロフェッショナルなクリエーターのアカウントが別のプラットフォームで作成されたコンテンツへのジャンプを促すことになるだろう。たとえばYouTubeのビデオとかSoundCloudの楽曲などだ。またセレブや企業が通販サイトへのリンクを追加する場合もあるだろう。メディアのアカウントの場合はそのサイトに掲載されているニュース記事や番組へのリンクになるはずだ。

こうしたユーザーにとってURLが追加できるようになったことはInstagramの価値を大きくアップするものだ。ライバルのSnapchatに対する最大の不満はクリエーターがSnapsやストーリーにURLを含めることができないことだった。【略】

友達のタグ付け

ストーリーの2番目の大きな改良はMentionsだ。投稿者は @ マークを付加することで他のInstagramユーザーをタグ付けできるようになった。

具体的にはこういう仕組みだ。

ストーリー向けに写真なりビデオなりを撮影した後、ユーザーはタップしてテキストを追加する。このとき単に@につづいて友達の Instagramのユーザー名を入力する。コメントやキャプションの場合と同様、Instagramはユーザー名もオートコンプリートしてくれる。

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タグ付けされた後、ユーザー名には下線が表示される。ビューワーがタグをタップするとタグ付けされた相手のプロフィールが表示される。コメントやキャプションの場合と同様、フォローしている友達にタグ付けされたユーザーには通知が送られる。もし自分がフォローしていないユーザーが自分をタグ付けしようとした場合通知は「リクエス」のフォルダーに入る。

1ストーリー中でタグ付けできる相手の数は10人までだ。ただしテキストとしてなら誰の名前でも入力できる。あまりたくさんの友達をタグ付けすると写真をごたつかせてしまうというおそれがあるときはテキストボックスを使った方がいいだろう。

URL挿入とは異なり、@による友達のタグ付けはユーザー全員がすぐに利用できる。

Boomerang

最後になるが、今回のアップデートでInstagram ストーリーの中からBoomerangが呼び出せるようになった。これはループする1秒間のビデオを作ることができるスタンドアローンのアプリだ。.新しいStoryを作る際に通常の画面(通常の写真とビデオを撮影できる)からスワイプでBoomerangモードに切り替えることができる。これまでユーザーはBoomerangを使おうとすればいったんInstagramストーリーを閉じて Boomerangアプリを開く必要があった。

面白いことに、今回のアップデートでは Instagram ストーリーのためのBoomerangsしか作れない。通常のInstagramにBoomerangsビデオを追加したい場合には、やはりInstagramを離れてBoomerangsを立ち上げる必要がある。

これらのアップデートは今日ただちに公開される。URL(当面は身元確認ずみユーザーのみ対象)を除いて他の2つの機能は全員が利用可能だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoogleはTensorFlowによる画像キャプションモデルをオープンソースに、物認識から状況認識への進化をねらう

Fans using smartphones at a concert

ぼくの世代〔John Mannes, 1995/11生〕は、ほぼ全員がInstagramにはまっている。でもぼくは、2015年にこのプラットホームを去った(ごめんなさい)。理由は単純で、どの写真をポストするか、なかなか決められないこと、そして、簡潔で魅力的なキャプションを考えるのに、いつも苦労するからだ。

Google TensorFlow Captioning

画像提供: Google

でも、ぼくと同じ問題を抱えているひま人は、Google TensorFlow〔昨年オープンソース化〕の画像キャプションモデルを利用すれば、そのくだらない第一世界問題に終止符をうてるだろう。ぼくも、それが楽しみだ。右の、“A person on a beach flying a kite.”(ビーチで凧をあげている人)なんか、すごくビューティフルでクリエイティブだよねー。〔皮肉〕

ジョークは置いておくとして、GoogleのBrainチームの研究員社員たちが作ったこの技術は、なかなかのものだ。“Show and Tell”(見せる/教える)というキュートな名前のこのプロジェクトの精度は93.9%だそうだ。精度は、89.6%、91.8%とバージョンを重ねるたびに上がってきた。分類というタスクは、精度が少し上がっただけで有用性が大幅に向上する。

そこまで到達するためにチームは、視覚と言語の両方でニューラルネットワークを訓練してきた。用いた教材は、画像と、それに人間がつけたキャプションだ。そのおかげでこのシステムは、画像中の物(砂、凧、人)を認識するだけでなく、説明的な文章を生成できる。精度の高いモデルを作るための鍵は、物と物の関係、という要素を導入したことだ。たとえば上の写真では、男の上に凧があるのではなくて、男が凧をあげているのだ。

Google TensorFlow Image Caption

>画像提供: Google

チームは、このモデルは教材中の語句をオウムのように真似しているのではない、と主張する。たとえば左の例では、複数の画像のパターン(左図の左)を合成して、これまで見たことのない画像(左図の右)のためのキャプションをオリジナルに作っている。

この画像キャプションモデルのこれまでのバージョンは、一教材につきNvidia G20の上で3秒の訓練時間を要していた。しかし今日オープンソース化されたバージョンでは、その1/4、0.7秒だ。昨年はMicrosoft COCOと横並びにまでこぎつけたが、今のバージョンはそれよりさらに高性能、ということだろう。

数か月前にラスベガスで行われたComputer Vision and Pattern Recognitio(コンピュータービジョンとパターン認識)カンファレンスでGoogleは、このモデルについて説明し、画像中の物を認識できるだけでなく、人間がキャプションをつけた画像で訓練することにより、画像中のばらばらの要素を組み合わせてキャプションを作れる、と述べた。

物をコンテキスト(それが置かれている文脈、状況)に結びつけることは人工知能の長年の難関だったが、このキャプションモデルはそれの解決に向けての第一歩かもしれない。コンピューターが画像や映像を見て状況を認識できるようになったら、たとえば、警察から逃げようとしている人と、そのおそろしい場面から逃げようとしているたまたま居合わせた人とを、正しく区別できるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Instagramの広告主、50万社に―2月の20万社からさらにアップ

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Instagramの広告ビジネスに興味のある読者はこの見出しに見覚えがある感じがするかもしれない。実はFacebookグループの写真共有サービスは去る2月にも広告主の数を発表している。しかしその時点では広告主は20万社だった。つまり今日発表された50万社という数はその2倍半になる。

この広告主の数は正確に言えば、各月のアクティブ広告主だ。つまり1年前に広告主として登録して1度だけ広告を掲載したが、その後は何もしていないというようなアカウントは数に入っていない。またInstagramを利用している企業のうち150万社が夏の始めにスタートした新しいビジネス・プロフィールを利用し始めた。

今回の発表におけるInstagramが主張したかったのは「広告主は単に大勢の目に触れることを目的とするだけでなく、ユーザーにプロダクトを実際に買うよう説得するためにInstagram広告を使い始めた」ということだろう。たとえば、Instagramが昨年9月に世界でスタートさせた広告プログラムは、これまでに10億回のユーザーの反応を集めた。またこの広告キャンペーンによってオフラインの売上が2%アップしたという。

Instagramはハンドバッグのブランド、Dagne Doverを例に挙げた。同社はキャリヤ・ウーマン、母親、学生などそれぞれの購買層にターゲットしたInstagram広告と購入ボタンを組合せたキャンペーンにより、広告費用の13倍の見返りを得たという。

「もっとも重要なメッセージはスモールビジネスがInstagramキャンペーンの成功を獲得したフォロワーや『いいね!』の数で測らず、現実のユーザー反応で測るようになったということだ」と Instagramの副社長で収益化担当ゼネラル・マネージャーのJames Quarlesは述べた。

Quarlesは私のインタビューに答えて、「企業はInstagramからこれまでよりはるかに豊富なデータを得るようになる。Instagramの広告主はこれまでとは異なるストーリーを語ることができる」と述べた。つまり新しい広告フォーマットがローンチされるという。これによって「顧客の行動をより深く理解できる」、つまり、広告主はアイテムの購入に興味がないユーザーに無駄に広告を表示することなく、ユーザーが商品に関心を抱いた時に適切な広告が表示できるようになる。

新フォーマットのスタートによってInstagramのフィードの広告比率が増えるのかどうかについてQuarlesは「われわれは顧客のエンゲージメントを慎重にモニターしている。われわれはあるべき広告比率に関して固定した数字を持っているわけではない。重要なポイントはユーザーにとって意味のある広告かどうかという点だ。フィードに表示される広告はユーザーのニーズに適合し、かつ高品質でなければならない」と述べた。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

InstagramがiPhone 7のカメラを有効活用すべく新機能を開発中

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iPhone 7に搭載されたカメラの強力な新機能は、Instagramの次のバージョンでスポットライトを浴びることになる。Instagramのデザイン部門でトップを務めるIan Spalterは、iPhone 7の発表イベントでステージに上がり、iPhone 7にインスパイアされたInstagramの新機能のデモを行った。

新しいInstagramでは、指一本を上下にドラッグするだけでiPhone 7 Plusの望遠ズームレンズを操作することができる。これは、Snapchatに導入され人気を博した操作方法だ。触覚フィードバックによってどのくらいズームしているかがわかりやすくなるため、うっかりデジタルズームに入り込んで画質を損なうことなく、iPhone 7 Plusがサポートする光学2倍ズームの範囲にとどまることができる。先月にInstagramは一本指ズームをストーリー内で採用し、ユーザーはビデオ撮影中にコメディー調のズーム効果を再現したり、画角を素早く調整することができるようになっていた。

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InstagramはiPhone 7 Plusの望遠レンズを使って光学ズームに対応するようになる。

また、Instagramのカラーフィルターは、色域が広がったiPhone 7のカメラセンサーを有効活用するために現在デザイン変更が加えられている。これにより、iPhone 7で撮った広色域な写真に対応することができ、Instagram上の写真がこれまで以上に鮮明になる。

さらに、3D Touchを利用して、ユーザーは写真を直接Instagramストーリーに加えることができるようになる。ストーリーにはありのままの姿や即興性が求められるため、カメラにすぐ手が届くことで、ユーザーは自然な瞬間を逃さずに偽りのない写真を撮ることができるようになるだろう。

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iPhone 7の機能に対応した新たなInstagramのデモを行うIan Spalter。

そして、Live Photos APIのおかげでiPhoneのLive Photosを即座にBoomerangの、再生・逆再生を繰り返すGIFアニメに変換することができるようになる。これまでユーザーは、専用のBoomerangアプリ上で何枚もの写真を撮り、それらを結合することでアニメーションを作成しなければならなかった。しかし新たなバージョンでは、iPhoneのデフォルトカメラアプリで撮った写真をBoomerangのGIFアニメとして処理することができるようになるのだ。

今回のAppleとFacebook傘下のInstagramのパートナーシップによって、Appleが根底にあるテクノロジーをつくり、クリエイティブな部分はInstagramが担当するという戦略が今後加速していくことになるかもしれない。今回のイベントでAppleは、Boomerangの競合になるような自社開発のGIF作成アプリについては発表しなかった。その代わりに、Appleはハードウェアという強みを追求し、Instagramにありのままのデータをアートへと昇華させる工程を任せようとしているのだ。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

Instagramがやっと画像、ビデオのズームをサポート―当初はiOS、近くAndroidも

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多くのモバイル・ユーザーが味わった苛立たしさだと思う―つまりInstagramの画像をズームしようとしてその機能がないことを思い出すという不愉快な経験だ。しかしこれもようやくのことで変わろうとしている。今日(米国時間8/31)、Instagramはピンチで拡大する機能をサポートした新しいiOSアプリを公開した。

新しいズーム機能は画像とビデオの両方をサポートし、メインのフィードだけでなくユーザー・プロフィールとフォトを検索〔Explore〕タブでも利用できる。やっとInstagramの悪夢を終わりを告げることになる。ただし当面はiOSのユーザーだけで、Androidはまだ悪夢に悩まされ続ける。しかしInstagramは「ズーム機能は数週間以内にAndroidにも登場する」と言っているからそう長く待つ必要はなさそうだ。

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今日からフィード、プロフィール、検索タブで写真とビデオをピンチでズームできるようになる。 可愛らしい子犬の笑顔を拡大してもいいし、友達の新しいTシャツの細かいところを見ることもできる。この6ヶ月、Instagramは長いビデオ用のアイコン、日常のなんでもない瞬間を友達と共有できるInstagram Storiesなどすてきな新機能を追加してきた。われわれはInstagramのコアとなる部分の改良に全力を挙げている。ズーム機能は今日からまずiOSで有効になった。この機能は数週間以内にAndroidにも登場する。

この1年くらいの間に Instagramは非常に多機能になった。こうした改良はサービスを大きく改善したが、同時に複雑化している。そのバランスに注目したい。

〔日本版〕記事中にエンベッドされたInstagram画面はクリックするとビデオが再生されるが、同時に音楽も流れるので音量注意。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+