HPが、もっとも珍妙な種類のニッチ的PCに参入する。それは、バックパックコンピューターだ。 仮想現実コンピューティングという波から生まれたバックパックPCは、Oculus RiftやHTC Viveのような高級なVRヘッドセットをドライブするために必要なパワーを完全に提供するが、そのフォームファクターはユーザーがコードやケーブルをまったく引きずらずに、自由に歩き回れるものだ。同社の新製品HP Z VR Backpackはしかし、類似製品とはやや違っていて、本格的なワークステーションを想定した設計である。
HP Zは、Nvidia Quadro P5200 GPUを搭載し、モバイルのワークステーションクラスのグラフィクスカードがVRバックパックに使われるのは、今回が初めてだ。全重量は約4.5キログラムで、強力なGPUが複雑なシミュレーションと、そしてもちろん最高度のVR体験を可能にする。内蔵バッテリーのおかげで、しかも完全にコードレスだ。
無意味な製品のように思えるかもしれないが、しかし実際には、VRにはエンジニアリングやデザイン方面にいちばんおもしろい用途がありえる。たとえばプロトタイプを仮想的に作ったり、さまざまな変更の検証を実物を作らずにできたら、時間と労力の大きな節約になる。Tesla Model Sの競合車を発売するつもりのLucidなどはすでに、設計試作段階でVRが大幅な費用節約に寄与することを、デモしている。
〔日本版〕自動運転のレベルについては日本もSEA(Society of Automotive Engineers)の区分を踏襲することを決定している。レベル3は「条件付運転自動化」とされ、システムが要請した場合を除いて車両側が加減速、ハンドル操作を含むすべての走行操作を実施する。詳しくは官民ITS構想ロードマップ2016(PDF)
〔日本版〕上場企業の株式取得にあたって情報公開義務が生じるのは5%であるところ、ソフトバンクのプレスリリースにはNvidiaの株式を所有していると記載されていたものの、これまで詳細が公開されていなかったことからBloombergは4.9%と推定したもの。なおVison Fundに対する出資者はソフトバンク・グループ他、以下のとおり。 SoftBank Group Corp (“SBG”) 、Public Investment Fund of the Kingdom of Saudi Arabia (“PIF”)…Mubadala Investment Company of the United Arab Emirates (“Mubadala”)、Apple Inc. (“Apple”)、Foxconn Technology Group (“Foxconn”)、Qualcomm Incorporated (“Qualcomm”)、Sharp Corporation ("Sharp")。
クラウドから機械学習を提供する、いわゆる、サービスとしての機械学習(Machine learning as a service, MLaaS)のスタートアップは、このところあまり人気がない。理由はいろいろあるが、そのひとつは、高度な技術を持っているエンジニアたちの市場と、開発過程を初心者のために単純化するプロダクトとのあいだに、ミスマッチがあることだ。
Y Combinatorとニューヨーク大学、そしてInsight Data Scienceが、Paperspaceの初期からのパートナーだ。GPUを使う同社の新しい仮想マシンは、Insightが専門技術者の教育訓練に利用する。YCも同社のシンプルで使いやすいシステムを、今後のAIスタートアップの育成事業に利用するために、今実験を行っている。
キーノートには同社のCEO Jen-Hsun Huangが自ら登場し、今のPCでは多くの場合、現代的なゲームをプレイできないのは、現代的なグラフィクスカードを搭載していないという単純な理由からだ、と指摘した。そこでGeForce Now for PCsは、クラウドからの十分に高速なゲームサービスを提供して、その欠陥を補おうとする。
IBMが今日、IBM Power Systems S822LC for High Performance Computingという、たいへん分かりやすい名前のハードウェアシステムを発表した。ごてごてした名前だけど、実際には、とてもおもしろい製品なのだ。Nvidiaと共作したこの新しいシステムは、人工知能や機械学習、高度なデータ分析などのユースケースが主なターゲットだ。
この新しいサーバーマシンは、IBMのPOWER8 CPUを2つ、NvidiaのTesla P100 GPUアクセラレータを4つ使っている。でも、そういう種類のソフトウェアを高速に動かす力の源泉は、CPUやGPUだけではない。IBMはNvidiaのハイスピードインターコネクト(プロセッサー間通信技術)NVLinkを使って、CPUとGPUが従来の(デスクトップコンピューターが使っている)PCIeバスより大幅に高速に通信できるようにしている。IBMのPower8 CPU は、NVLinkのインタフェイスを内蔵している。
TechCrunchのインタビューに答えて、Funhouseのプロダクト・マネージャー Victoria D. Regeは「NVIDIAはいつもデモを作って最新のテクノロジーを普及させる努力をしてきた。われわれのデモ・ゲームには新しいテクノロジーの機能、開発ツール、その他ゲームを可能にする要素がすべて利用され、それらのショーケースとなっている。こうしたソフトとハードは協調して用いられることによってゲームにさらに高いリアリティーをもたらす」と述べた。