Twitter、Jack Dorseyの永続的CEO復帰報道で4%高

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今日(米国時間9/30)Re/codeは、数ヶ月に及ぶ噂の後、Jack Dorseyが永続的CEOに就任すると報じた。これまで投資家や同社に近い人々はDorseyの登板を望んできたが、取締役会の手続きが続いていた。そとも早ければ明日には完了するとRecodeの情報筋は伝えている。これは、DorseyがTwitterとSquareを同時に率いることを意味している。取締役会も改編され、元CEOのDick Costoloは退任する見込みだ。

Twitterの株価はこのニュースを受け4%以上高値をつけた:

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投資家のChris Saccaは、次期CEOにDorseyを推す熱心な支持者の一人だ。Dorseyにとってこれが2度目の任務となる。

[多くの投資家、アナリスト、ユーザー、広告主、メディアパートナー、およびTwitter従業員にとって、誰かが次のTwitter CEOになるべきかは明白だ。]
[Twitterは @jackを永続的CEOに指名し、@adambainをプレジデント兼COOに昇格させるべきだ。@evは取締役会最高責任者になるべきだ。]

Saccaをはじめ多くの人々は、Twitterがサービスを進化させ成長を促進して再び軌道に乗るためには、Dorseyが適任であると信じている。それはこれが元々彼のプロジェクト(Ev WilliamsのOdeoに基づく)だからだ。彼はTwitterの「心の拠りどころ」であると、内部で度々言われてきた。

元Twitterのプラットフォーム責任者で現在Redpointの投資家であるRyan Sarverは、Dorseyの復帰について思いをこう語った。

[私は今もTwitterが10億人以上の人々に触れる世界で最も重要なサービスの一つになれると信じている。]
[Twitterは才能ある人にとってずっと面白い働き場所になり、@Jackは最高の人材を引き入れる能力を見せてきた。]

果たしてDorseyが実際CEOに復帰するかどうかに関して、あるゆる兆候は肯定的だ。残る疑問は「いつ」だけだ。その疑問は一部人材の流失や不満を呼んだ。おそらくこれがTwitterに必要なパンチなのだろう。

本誌はTwitterとSquareの両社にコメントを求めており、情報が入り次第続報する予定だ。

アップデート:両社ともコメントを拒んだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

リビングをスマートにするGoogleの新作、Chromecast 2とChromecast Audioが登場

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Googleのユーザーのリビングを乗っ取る準備が整ったようだ。GoogleはChromecastのバージョン2となる新製品、そしてAUX端子のあるどんなスピーカーでもインターネットとの接続を可能にするChromecast Audioを発表した。これらの小さなデバイスを実際に試した所、非常に強力なツールであることが分かった。

Chromecastは2013年に初めてローンチし、Chromeのブラウザ体験をテレビでもできるようにした。Chromecastは持っているテレビにコンテンツを映す安価な方法で、平凡なテレビをスマートにする製品だ。プロダクトの理念は「インターネットをコーパスとして見たいものを見よう」だとChromecastのプロダクトマネージャーを務めるMicah Collinsは私に話す。理念はそのままに、新しい端末の機能は格段に向上した。

Googleがリーチしたいのは、リビングのテレビだけではない。Chromecast Audioで、同社はスピーカーにもスマートな機能をユーザーに取り付けてほしいようだ。Sonosのようなものだが、Googleの頭脳を持つ。

物理的な端末とともに登場した新しいChromecastアプリからは、ユーザーがこれまでテレビで視聴できるなんて思ってもみなかったコンテンツも探すことができる。リモコンやゲームのコントローラーは必要ない。スマートフォンとWi-Fiがあれば十分だ。

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オリジナルのChromecastは2000万台を販売した。新しいChromecastで最初に気づくことは、新色が登場したことだ。オレンジと黄色(珊瑚色とレモネード色)の2色だ。

また、新しくなった中身を収納するために外観が丸くなった。今月の始めにリークされた写真と一致している。これまでのようなスティック状ではないため、テレビに差し込みやすくなり、HDMIケーブルも内蔵されている。このようにすることは難しいと聞いた。

価格は?そう、価格。Chromecastの価格と他の競合の価格を比べてみよう。

Amazon Fire TV: 99ドル
New Apple TV: 139ドル、199ドル
XBox One: 349ドル
Chromecast: 35ドル

見事だ。

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テレビに映っていた風景写真は今後、Google Photos、Getty Images、Facebook photos、500 PX、Pixirで管理することができ、完全にカスタマイズすることができる。現在どのような写真が映っているかは知らないが、たいていは砂漠とかの写真で特にそれぞれのユーザーと関連性のあるものではなかった。

劇的に変わったのは中身だとCollinsは言う。

クラウドから高い品質とパフォーマンスを届けることに特化したプロダクトを製作することができました。アプリと連携する製品を開発しました。ユーザーは、どこからでもアプリが使用できます。全てのユーザーにSDKからリーチでき、それが全ての基盤になっています。ここ2年間、私たちはこれを構築していたのです。

この優れた製品はスマートフォンから操作できる。何故ならそれが、誰もが理解できるインターフェイスだからだとCollinsは言う。Appleの世界観では、ユーザーはテレビのためだけに製作されたお気に入りのアプリの使い方を学び、全く新しいインターフェイスに慣れなければならない。

また、ハードウェアデザインで起きている最新鋭のことはモバイル端末で起きているという。何故、最新のAppleやAndroid OSとそれらの端末に及ばないであろう、新しいハードウェアを利用する必要があるのか。目標は次の8000万のChromecastユーザーを獲得することだとCollinsと彼のチームは言う。

ChromecastはスマートフォンのGPUを活用しているため、Chromecastを念頭においた、豪華でレンダリングの多いゲームが今後たくさん登場するだろう。

最高のインタラクションとコンテンツを提供するため、端末はHDMIケーブルと3つの異なるWi-Fiアンテナを内蔵していて、それがChromecastの秘訣だという。Googleが「adaptive antenna system(適応するアンテナシステム)」と呼ぶこのアンテナは、アルゴリズムが自動で最適な通信をいつでも選び取ることができるという。鍵となるのは、ユーザーからコンテンツを受け取りChromecastにできるだけ素早く、滑らかにストリームすることだ。

ゲームに関して、これは顕著だ。

GoogleはAngry BirdsのChromecast向けの特別版「GO」を発表した。年内にローンチするそうだ。デモを見ていたが、スマートフォンからテレビへのストリームは驚くほど速かった。少しの遅れもバグっぽい動作もなく、ゲームを試してみたい衝動にかられた。

ChromecastはスマートフォンのGPUを活用しているため、Chromecastを念頭においた、豪華でレンダリングの多いゲームが今後たくさん登場するだろう。

他には、Angry Birds Friends、WGT Golf、Monopoly Here and Now、Mini Motors WRT、Driver Speedboat Paradiseといったゲームが公開予定だ。

もちろんスマートフォンがコントローラーの役割を担う。

Chromecast Audio

このプロダクトのコードネームはHendrixだ。最適な名前だ。この端末の価格も35ドルで、平凡なスピーカーをインターネットに接続するスマートな端末にする。Sonos(あるいは他の端末も)を考えると分かりやすいだろう。新しく発表されたSpotifyとの連携も早く試してみたいところだ。

Collinsは、彼が話した全員がベッド横のテーブルのスピーカーやテレビと連携するサラウンド・サウンド・スピーカーやAUX端子がついたスピーカーなど何らかのスピーカーを自宅で所有していることを知り、このような端末へのニーズを見つけたという。

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平凡なスピーカーに「キャスト」するのと、Chromecastでテレビに「キャスト」するのは同じ仕組みだ。Chromecast Audioは、高品質の機能がある、2ワットRMSとハイブリッドポートからは光デジタル音声出力が可能だ。賢い製品だ。

ユーザーはスピーカーに端末をつなげるだけで、Chromecastアプリを使い直接スピーカーから音楽を流すことができる。テレビや他に何かを接続する必要はない。音楽を再圧縮する必要もない。Chromecast Audio端末にコンテンツのソースを登録すれば、スマートフォンを他のことに使用できるようになる。スピーカーはスマートになり、音楽を流すという本来の役割を遂行する。

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Jamboxや他のスピーカーはさよならだとCollinsと言う。「Bluetoothの接続は良くありません」。確かにその通りだ。Jamboxで音楽を聞いている時に電話の呼び出し音やiMessageの受信音が音楽と一緒に流れたことはないだろうか。そこで音楽を聞くという体験は台無しだ。Chromecast Audioのコストだけで、それらに難なく対応することができるようになる。

年末までにChromecastアプリは複数の部屋にあるChromecastとChromecast Audioの両方に対応する予定だ。

Chromecast アプリ

これらの新しい端末にはスマートフォンで使用できる新しいインターフェイスも登場する。Googleは、 iOSAndroidのChromecastのアプリもちゃんとを目をかけている。

多くの人はテレビの前に座って、チャンネルを回すことだろう。私はスポーツ以外のテレビ鑑賞はデジタルビデオレコーダーを主に利用しているが、それでも寝る前にチャンネルを回してテレビを見ている。CNNでニュースを見て、ESPNでスポーツの試合のスコアを見るといった具合だ。

新しいChromecastアプリで、ケーブルテレビでユーザーが慣れ親しんだ番組を素早く、シームレスに変えることに応える。ケーブルテレビがComcastでないかぎり、本当に見たい番組にたどり着ける確率はこれまで50%程度だったことだろう。本題に戻そう。

「Googleが学んだことを活かして、サーフする体験を再現したいと思いました。つまり、遅滞のないウェブ体験と早い検索結果の表示です」とCollinsは言う。「その体験とノウハウをキャストのモデルでも再現します」。

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アプリからのコンテンツの発見はこれまで以上に簡単になる。そうでなければならないのは、キャストできるコンテンツが大幅に増えたからだ。Chromecastのアプリは、Chromecast SDKに対応する端末のアプリをスキャンし、使用できるコンテンツとディープリンクする。例えば、HuluやNetflixなどだ。「3rd Rock」のドラマを検索すると、番組とマッチするコンテンツのあるアプリを見つけることができる。また、探しているものに関する補助的な情報も見ることができる。Googleプロダクトの代名詞的な機能だ。

Googleがテレビの検索を正しくする時期が来たようだ。これまで自社のスマートテレビや他のテレビメーカーとの連携ではできなかったことだ。それらの検索は良くなかった。新しいChromecastの一連の機能は、Googleが提供できる機能をうまく活用し、そのような問題を解決する。

Googleはさらに、何を見たいか検討もつかないユーザー向けのChromecastアプリにある「What you might like (ユーザーにおすすめ)」のエリアを刷新した。私としては、何か見たいものが予め頭にあるか、何も見ないかの二択にしている。見たいコンテンツの発掘は非常に手間で、一日の終わりには探すだけで疲れてしまっているからだ。

開発者向けにGoogleは「Fastplay(素早く再生)」と呼ぶ新しい機能を統合した。これは、基本的にはChromeのバックグランドのタブのようなもので、ユーザーが何をしたいかや次に何を見たいかを予測し、次に表示すべき情報をChromecastに送信する。例えば、ユーザーが「Seinfeld」ドラマの最初のシーズンの3話を見ているのなら、次は4話目が表示されるようにする。タップすると、素早く再生することができる。開発者はこの体験を自分のアプリに適した形で改良することができる。

スマートテレビとSonosはなくなるのだろうか?

これらの端末のデモを見て、私は「Sonosやスマートテレビは不要」と思った。Chromecastの端末があるなら、何故スマートテレビなどを購入しようと思うのかということだ。それらの体験は分かりづらく、押し込められてて、インターフェイスはアップデートすらしない。スマートテレビ専用のコンテンツやアプリを製作するチームと話をしたことがあるが、購入者はそれらを使用しないので、製作するだけ時間の無駄だと言っていた。

それに、テレビで面白いことができるようCPUの機能を搭載するのは簡単なことではない。オーディオでも、Sonosには同じことが言える。彼らのインターフェイスを使用しなければならないが、それが最高のものとは限らない。スピーカーの品質は良いが、すでにスピーカーを持っているなら、スマートなものをわざわざ購入する必要はないだろう。

Amazon、Apple、Microsoftはどう出る?

素晴らしアプリの製作を開発者のエコシステムに任せる方法でAppleとGoogleはハードウェアから利益を得ている。それらの開発ツールを簡単に使用できるようにすることにおいてGoogleは素晴らしい仕事をしている。もし企業が自社のアプリをテレビ画面に最適なように再構築することが簡単にできるようになるなら、さらに面白い展開が待ち受けているだろう。彼らはAppleとGoogle、両方のプラットフォームに対応するだろうか?きっとそうだろう。どれだけ簡単に活用できて、開かれているが素早く成功を手にする鍵となる。そのため、Ouyaのようなものが最初は良く聞こえたのだ。ゲームに関しては、世に出してXboxに乗せることは簡単になる筈だったが、期待されていたほどにはなっていない。

最終的に、全てはスマートフォンに集約してくる。ユーザーに新しいガジェットに飛び込ませないことで、Googleは最初から先頭に立っているのだ。Collinsはスマートテレビや彼らが新しいインターフェイスを搭載していることに関して「それらのインターフェイスは良くありません。タッチインターフェイスは人類の進化と言えます。物理的なものと同じように、ただ機能するのです。二歳児でさえ、本のページをめくる前にアプリを起動させることができるのです」と話す。

そしてもう一つCollinsは鋭い指摘をした。

「これ以上リモコンは要らないのです。」

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

Google、Nexus 6Pを発表。高性能カメラを搭載して価格は499ドルから

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昨年11月、TechCrunchでもNexus 6の記事を掲載した。その際にGreg Kumparakは「美しいのかもしれないが、でかくて扱いにくいシロモノ」(A Big, Beautiful, Cubersome Beast)と評していた。このNexus 6から、Androidファン以外からも「二度見」されるデバイスとなった。

そしてこのたび、Nexus 6の後継機となるNexus 6Pが登場してきた。プレオーダーの受付も開始されている(訳注:日本ではまだのようです)。まずはスペックのみお伝えしておこう。

  • Android Marshmallow搭載
  • Snapdragon 810 v2.1プロセッサー
  • 6.27インチWQHDディスプレイ
  • 12.3メガピクセル背面カメラ
  • 8メガピクセル前面カメラ
  • 3450mAhバッテリー
  • 前面デュアルスピーカー搭載

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メモリーは32GB、63GB、および128GBのものが用意されている。カラーもAluminum、Frost、Graphiteが用意されている。

新しい情報が入り次第、また詳細をお伝えしたい。

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(翻訳:Maeda, H

Google、リビングルームの支配に向けて準備中

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先日のAppleイベントで私たちはApple TVの計画を聞いた。それは誰もが待ち望んでいたものだった。アプリ!がテレビ!に載る。発売は10月で、価格は149ドル(32GB)と199ドル(64GB)だ。

一方Googleも、リビングルームに関して手をこまねいてはいない。同社のChromecastは私の知る限りそれなりの成功を収め、近々新機種が出るとも噂されている。明日だと言う人もいる(本誌もそのイベントに参加する)。そしてGoogleから出てくるのは音楽ではない、ゲームだ。

実は、Androidチームからささやかな発表があり、デベロッパーはアプリのサイズを現在の50MBから2倍にできるようになった。実際これは非常に大きい変更だ。Googleはゲームに向けてリビングルームの準備を進めている。

これはデベロッパーが最大サイズ100MBのAPKをパブリッシュできることを意味しており、ユーザーはアプリのサイズが100MB割当てを超え拡張ファイルを使う場合にのみ警告される。標準のアップデート設定は変わらず、アプリの自動アップデートはWi-Fi経由のみなので、ユーザーはデータ通信量を節約しながら高品質なアプリとゲームを利用できる。

コントローラーリモコン本格的ゲームシステムが出てくる可能性は低く、Chromecastはコンテンツに富んだアプリを格納するには小さすぎる。だから。おわかりだろう。リビングルームではスマホが鍵であり、すごいアプリは大きく素晴らしくなっていく。

特にゲームは。

そして、おそらくリビングルームではそれを40ドル以下でプレイできる。

さあ、AppleもAmazonもMicrosoftも、ゲームの始まりだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleが今日で17歳に。「最もランダムでない誕生日」を祝う

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Facebookのフィードでは見かけなかったのだが、ハッピーバースデー、Google!それともAlphabet? いや、Googleだ。今やSundar PichaiがCEOを務める検索サイトはほぼ大人…今日で17歳になった。ファウンダーたちでさえ会社の創立日をはっきり覚えていないようだが、今年祝福する日に選ばれたのは今日だ。もちろん悪い日ではなく、インドで何百万人もの人々にインターネットを届ける発表もあった。

誕生日を祝うGoogleドゥードゥルを見逃がしたかもしれないが、それは現在NFLをテーマにしたドゥードゥルが掲載されているためだ。誕生日ページにはかつてのBackRub[*]Googleの思い出が綴られている。【* 初期のサイト名】

コンピュータープログラミングの世界で、17は最もランダムでない数として広く知られている。われわれが少しの運のおかげでもなくここまで来られたと考えることは、まるでラーヴァランプとタートルネックとレゴで組み立てたサーバーが成功の前兆だと考えるようなものだ。17回目の誕生日を記念して、われわれの質素なスタート当時の様子をご紹介したい。ブランド物のホッケージャージーがクールで、サヴェージ・ガーデンのシングルがナンバーワンヒットだった頃だ。

Googleは、サイトがまだみんなの情報源になる前のチームメンバーの写真を何枚か公開している。:

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  3. google3.jpg

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長年にわたりホームページに殆ど手を加えていないのは良いことだ。

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今週火曜日(米国時間9/29)Googleは次の17年間のキックオフとしてマウンテンビュー本社でハードウェアイベントを開く。これはPichaiのCEOとして初の、会社にとっても重要なイベントだ。たぢ、もしサウェージ・ガーデンが登場するなら私は早めに帰るつもりだ。
ちなみに、今日はミートローフ[歌手]の誕生日でもある。歴史上この日に起きた他の出来事についてはここで読まれたい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Twitterの投票(二択質問)機能はとってもひどいアイデアだ

If you use this photo, please link to www.CGPGrey.com for attribution.

ついにやった。Twitterがその掟(おきて)を破った。新しいCEOが、ではない。違う。それは、ユーザが関心を持つであろうコンテンツを配布するための、新しい方法でもない。

それは、投票だ。

そのまだ未完成な機能が多くのTwitter社員とアーリーアダプターたちのストリームを襲った。例を一つここに埋め込んでもよいが、長すぎる。画像にしよう:

Screen Shot 2015-09-25 at 9.43.25 AM

Twitterの良いところは、Jack Dorseyや創業者チームがこれまで何度も言ってきたように、人びとが自分の考えを共有し、自分の想いを語り、そのすべてをリアルタイムで行うことだ。投票以上に、これと対極のものはほかにない。実情は、Twitterはお金儲けをするために(統計的に扱いやすい)定型データが欲しいのだ。大量の定型データが欲しい。Facebookが、ずっとずっと昔に思いついたことだ。3億のユーザの140文字の物思いをスキャンして感情や兆候を知る代わりに、彼らは投票機能を展開することにした。

Do you like me? Y/N

私を好きですか? Y/N

ぼくもTwitterで、素敵なフォロワーのみなさまに、質問をしたことはある(今、あらためてお詫びしたい)。そのときは、すばらしい答が得られた。答がすばらしかった唯一の理由は、答を一つとか二つとか三つとか四つとかに制限しなかったからだ。答、といっても、140文字しか書けないし、その中にはユーザ名もある。にもかかわらずすばらしいから、まるで奇跡だった。

でも、こいつはどう?

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[質問訳: オプションが二つしかなくて、本当にいいですか?]

奇跡もクソもない。

投票でも、自分の考えを答えることはできるが、そのためなら、投票は最適の方法ではない。投票の答には、ツイートのほかの要素(テキスト、写真、…)をほとんど付けられないから、人が考えを表す最適の方法ではない。こんなものを、ユーザが求めたのか? これでTwitterの新規ユーザがぐっと増えるのか?

ありえないね。

ブランド(〜企業)やメディアやスポーツチームなどは、昔から二択の質問が好きだ。BuzzFeedもこのクソを埋め込んだし、それに来年は大統領選挙がある! でも、あなたが誰かに投票をぶつけたら、その人の本当の声を聞くことはできない。そんなの、心理学のイロハのイだ。しかし、Twitterは考えた: Twitterユーザの言葉は信用できない、Twitterは彼らに何もしてやれない(それは難しすぎる)、ツイートの構造を工夫すべきだ、コンテンツからお金を得るためにも…。

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これがいつ、Twitterの正式機能になるのか、その発表はない。上に書いたようなテストを今やってる、ということは、いずれ正式機能になるのだ。Twitterにコメントを求めたら、“Twitter上でユーザに投票を求める新しい方法を実験中である”、という答が返ってきた。

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やれやれ(ため息)。

こんなものより、バカな人たちからのいじめ(ハラスメント)がなくなって、もっと多くの人が、もっとたくさん自分の心を語れる方法でも考えろ。TwitterをかつてのMyspaceのQ&Aウィジェットみたいにしてしまったら、ユーザが増えるどころか、近寄らない人が増える。(投票ツイートをポストする人や企業の)うそっぽいプロフィールなんか、見たくもないね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

猫用の自動レーザー光玩具Obiを見て思った、Appleもそろそろペット用品に進出すべきか?

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すばらしいデザインは人間だけのものではない。遊び好きな猫達の玩具もiPhoneみたいに美しいデザインであるべきではないか? でも、猫がもっと楽しく遊べるための玩具を作ろうとした人は、これまで誰もいない。

猫の玩具のディスラプトはどこにある?

それは、ここにある。ぼくは本誌TechCrunchの猫担当記者だから、新しいものを見つけるのも早い。それは、“猫のためのスマートなレーザートイ”と称するObiだ。猫達の歓喜の声が、早くも聞こえてくる。ObiはKickstarter上ですでに2万ドル近くを集めているが、4週間後の目標額は12万ドルだ。猫が好きな人は多いから、たぶん達成するだろう。

Obiがこれまでのレーザートイと違うところは? 良い質問だ。ではまず、このビデオをご覧いただこう:

これは最先端の猫玩具だから、最先端の名にふさわしく、iPhoneまたはiPadでコントロールする。テーブルや暖炉の上でもセクシーだから、お客が来ても隠す必要はない。Obiアプリを使って人間がレーザーを壁などに照射してもよいし、事前のプログラムによるライトショウを上映してもよい。人間が照射する場合は、プログラムではなく人間の手首の動きがライトショウを演ずる。iPhone全体が、壁の光点を動かすトラックパッドになったような感じだ。

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と言うのは冗談だが、Obiを作ったStudio Neatは、デザインとパフォーマンスの二兎を追う。また、下図のように設計図を公開しているし、ポッドキャストもある。
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Studio NeatのGerhardtと、Oboプロジェクトについてチャットした:

TC: これを作ったきっかけは?

TG: 二つの理由がある。協同ファウンダのDanがMr.Littlejeansという名前の猫を飼っていて、彼を遊ばせる方法を探していた。彼は市販の自動化猫玩具をすべて買って試してみたが、あまり良いものがなかった。とくに、どれもデザインが醜悪だった。そこで、自分たちで良いものを作ろう、という話になった。

ポッドキャストの方は、いわゆるメイカー運動や、安くて高性能なPCボードの登場などによって、誰もが簡単にインディーのハードウェアプロジェクトを始められるようになっていることを、世の中に広めたかった。過去のいくつものKickstarterキャンペーンでそのことを力説してきたが、もっと深い視点を与えたかった。Obiプロジェクトも、ポッドキャストでその過程を詳しく報じることができた。これからは、さらに激しくおもしろくなるだろう。

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TC: 猫は、レーザーを嫌がらない?

TG: 嫌いなのか好きなのか、猫に聞いてみないとよく分からないけど、それを全力で追いたい、と思ってることは確かだね。仮に嫌いだとしても、一日中家にいる猫にとっては、レーザーの小さなドットが良いお友だちになるようだ。

TC: 犬用の玩具なんかは作らないの?

TG: 今作ってます。今回はペット用品についていろいろ調べたけど、今後いろんなことが可能な業界だ、と感じた。とくに、ペット用の玩具やアクセサリはデザインが良くないから、ぼくらにとってチャンスは多い。ペットは人間の生活にとって重要な存在だから、お粗末な物を与えるのは失礼だよ。
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なお、チームによると、Obiのレーザーで犬を遊ばせてはいけない。飛び回るレーザーのドットに、犬が興奮しすぎるからである。猫なら、大丈夫だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Periscopeは、スクリーンショットをソーシャル体験に変えようとしている

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今日(米国時間9/22)App Storeで公開されたPeriscopeには、視聴者がストリーム閲覧中に撮ったスクリーンショットをシェアする機能が追加されている。画面には小さなスクリーンショットアイコンが現れ、スクリーンショットが撮られたことが全員にわかる。これはPericope版の「リツイート」だと言える。

実に賢い機能でありスムーズに使える、視聴者が自分のフォロワーたちと現状を共有できるところがポイントだ。私はTwitterのフィードで、Perisocpeへのリンクを見かけても無視することが非常に多い。もし誰かが、車椅子でマラソンを完走した男性のことを画像で見せてくれればクリックする可能性は高くなる。

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スクリーンショットが撮られたことの通知は、有名人等の大規模なストリーミングではともかく、個人がストリームを放送したり宣伝したりする際の意味は大きい。Snapchatのようにスクリーンショット絶対禁止なサービスと異なり、Periscopeはスクリーンショットを完全にソーシャルなもにしたがっている。Twitterの関係グラフを活用できるのはもちろんだ。

すべては、Periscopeをセレブ(ネットおよび主流の両方)御用達のライブストリーミングサービスにするためだ。これは最近発表したウェブプロフィール機能とも相性がいい。人々が撮った自分のストリームのスクリーンショットを全部プロフィール画面で見られれば、本物のソーシャル体験になる。

Perisocpeは、独自のエンターテイメントプラットフォームになりつつあり、それはTwitterの別のビデオ機能であるVineともよく似ている。両サービス共に「スター」が登場し企業はそのスポンサーになっている。ブランドは「完全パッケージ」を切望している

今月本誌は、PeriscopeがApple TVアプリを秘かに開発していることを報じたが、これは近い将来ライブストリームをもっと見るようにになることを意味している。

一方、Periscopeはプライベートなブロードキャスト利用も無視することなく、「mutuals」という機能を導入した。これは相互にフォローしている人全員のリストを見て、ワンタップで全員を招待できる機能だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Instagram、ユーザー数3億人到達からわずか9ヶ月で4億人を突破

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今日、Facebookが保有する写真中心のSNSであるInstagramはユーザー数が4億人を突破したと発表した。3億ユーザーを突破したと発表してから9ヶ月しか経っていない。

Instagramはこの表を更新する必要があるようだ。

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ユーザー数4億人突破についてチームはコメントを出している。

私たちのコミュニティーは更にグローバルに進化しました。アメリカ国外に住むユーザーが75%以上を占めています。新しいインスタグラマーへ:ようこそ!最近加入した1億人のユーザーの半数以上は、ヨーロッパとアジアの人です。インスタグラムにユーザーが多く加入した国は、ブラジル、日本、インドネシアでした。

チームは海外でも成長していることを強調している。「次の4億人」を獲得するにも重要なことだ。できれば、iOSとAndroidのユーザーの比率も私は知りたいと思っている。

美しくないInstagram広告が大量のユーザーの離脱を招くのではないかと心配している人もいるようだが、それは起きていないようだ。このSNSに画像と動画の広告を投入しようとしている広告主にとってこれは朗報だろう。

TechCrunchのライターであるJosh Constineは、昨年の12月に3億人を達成してから引き続きInstagramがユーザー数を伸ばすことができた理由について的確な指摘をしている。

Instagramは奇跡のような魅力を捉えたサービスになったと安心して良いだろう。Instagramは典型的なモバイルアプリだ。Instagramより前にも写真を共有する方法はあったし、写真にフィルターを付ける方法もたくさんあった。しかし、Instagramはユーザーが既に好きな作業をシンプルに楽しくすることで、ユーザーはInstagramと恋に落ちたのだ。

InstagramはTwitterより大きいユーザーベースを持つことになる。Twitterのユーザー数は3億1600万であると以前発表している。Instagramは世界中のインターネットのありとあらゆる場所にいるユーザーを見つける方法を熟知しているようだ。もちろん、Facebookの知恵を借りてね。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

顔認識技術で猫の食べっぷりをチェックするCatFiはボール紙製の猫用食堂を使う

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ぼくがDisruptを好きなのは、Startup Alleyに今年は何が登場するか、事前に予測できないことだ。台湾コーナーを通りかかったとき、CatFiというスタートアップを見つけた。同社のCatFi Boxと呼ばれるプロダクトは、3Dの顔認識技術を使って猫の食べっぷりをチェックする。とくに猫を複数飼っている人が、便利に使えるだろう。

たとえばあなたが猫を5匹飼っていて、うち1匹がいつも食べ過ぎだけど、それをやめさせることができない(ぼくなんか家にいないことが多いから猫の管理なんかできない)。CatFiを使うと、でぶ猫が食べようとするとその顔を認識してフードを食べられないようにする。食べ盛りの子猫なら、同じく顔を認識して‘食堂’(下図)をオープンする。すごいのは、これらすべてをアプリでやることだ。ラジカルやのー。

Googleは仮想現実ヘッドセットにボール紙を利用したが、CatFiでは猫の食堂がボール紙製だ。そこにセットする監視カメラとしては、余っている(or超安い)Androidフォーンを使う。そして自分が日常使っているスマホで、猫の食餌行動をチェックする。

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天才やのー。

アプリは猫達の食べっぷりに関するグラフを作り、通知も行うから、お猫様の食生活管理はこれで完璧だ。

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猫の給餌だって、ディスラプトの対象になりえる。すごいのー。CatFi Boxのボール紙製食堂とアプリを欲しい人はここで登録を。ボール紙製でない、やや本格的な、プロバージョンもある。でも、そっちは、あまり楽しくないかも…。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

注意:ISISツイートをリツイートすると、FBIがやってくるかもしれない

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NY Daily Newsの記事によると、FBIは「リツイート」をはツイートへの「支持」であると解釈しているようだ。すべての場合においてというわけではないのかもしれないが、しかしテロ組織であるISISが関係する場合には、当局の評価が厳し目になるらしい。このことについては以前からも指摘されていた。

下に全文を掲載した9月16日付の裁判所文書によれば、官憲はTwitter上での振る舞いをチェックして、それを拠り所としてクイーンズ群在住のAli Saleh(22歳)の身柄を確保したようだ。

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Salehは2013年より、Twitter上でISISの発言を共有していたのだとのこと。

過激な思想を表現したといっても、1度やほんの数回のツイート(ないしお気に入り登録)により官憲がいきなり逮捕しにやってくることはない。しかし悪い方向に進みつつある人物としてマークされることとなるようだ。FBIはSalehを監視下におき、そしてさらなるリツイートなどの行動により、身柄を拘束するにいたったようだ。

Screen Shot 2015-09-19 at 12.05.44 PM

Twitterのプロフィール欄で「リツイートは支持を表明するものではありません」と記載している人は多いが、FBIはそのように捉えないことがあるということを覚えておいた方が良いだろう。とくにテロ関連については慎重であることが求められている様子。

今回のケースの詳細はまだわからないが、官憲側がツイートの「危険性」を独自に判断しうることが示された事例ということもできるかもしれない。支持しているわけでもなく、むしろ揶揄する意図をもってリツイートした場合にも、当局にマークされるというようなことは起こりえるのだと思う。

Twitterなどの公の場に公開したことは、いろいろな解釈を経て取り上げられることがあるということだ。「テロリスト」になってみたいなどと思う人は、ISISのツイートなどをせっせとリツイートすればのぞみの身分を手に入れることができるかもしれない。

本件について、Twitter社のコメントを要求しているところだ。何か動きがあれば改めてお伝えしたい。

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(翻訳:Maeda, H

Google検索の結果に世界の憲法が表示される

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GoogleはこのほどConstitute Projectとパートナーして、合衆国憲法と、アフガニスタン、ブータン、エストニア、フィンランド、フランス、アイスランド、日本、ラオス、ラトビア、ミクロネシア、ノルウェー、そしてウクライナの憲法の重要な条文を、表示、分析、そして比較できるようにした。

ぼくはたまたま、ゆうべディベート番組を見ていて、憲法についてググりたいことがあったから、将来この機能を絶対に使うだろう。Google検索で単純に”constitution”とタイプすると、特別なインタフェイスがポップアップして、そこには合衆国憲法の前文が表示されている(下図)。ほかの部分を詳しく読むこともできる(下図下: 合衆国憲法目次)。

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同社によると、この情報を含めたことは、Googleのミッションである“より完全な検索を提供する”に奉仕する営為だそうだ。

憲法記念日、おめでとう!
〔9月17日〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iOS 9はリリース後24時間ではやくも12%の普及率(iOS 8を上回る速度)

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情報分析事業を展開するMixpanelによると、iOS 9は順調に受け入れられつつある模様だ。更新についてトラブルのあったユーザーもいたようだが、なかなかのペースで広まりつつあるらしい。

Mixpanelによると、リリース後24時間にも達しないうちに、iOS 9は12%の普及率(adoption)を示したとのこと。これはiOS 8よりも速いペースであるとMixpanelのCEOであるSuhail Doshiは述べている。これは、Appleとして始めて一般利用者向けにベータ版を公開して、新しい機能に慣れてもらいつつ、リリーススケジュールを調整した成果のひとつといえるだろう。

またDoshiは、Androidの普及ペースとも比較しつつ、次のようにも述べている。

iOS 9は24時間で12%の普及率(adoption)を示しました。昨年のiOS 8の際と同様な状況を示していると言えます。AndroidではのLollipopについていえば、同様の普及率を達成するのに5ヶ月を要しています。Appleの成功の理由のひとつとして、アップデートモジュールのサイズ(前回のアップデートモジュールよりも3.5倍も小さくなっている)を挙げることもできるでしょう。iPhoneの記憶容量がほとんど残っていないような利用者にも配慮しているともいえるわけです。ただし、サーバー側で一部不具合があったこともあってかiOS 7と比べると普及の速度は大きく遅れてはいるようです。

各OSの割合は次のようになっている。

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上の図から明らかなように、iOS 9はすでに「8以前のOS」よりも多くインストールされているようだ。

iOS 8にくらべて3.5倍も小さいというのが、やはり大きく寄与しているようだ。対応機種をもつひとは、即座にアップデートしようとすることが多い様子。現在も猛烈な速度でiOS 9が増えているようだ。

(なお、タコスの絵文字は9.1からの対応となっている)。

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(翻訳:Maeda, H

TwitterがBloombergとのパートナーシップを拡大し、更なる情報提供へ

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ツイートは市場を動かす。カーダシアンの戯言を含め、Twitterなんて大したことないと思うかもしれないが、140文字の集まりの中には重要な情報も流れている。

例えば、ホワイトハウスに関する偽のツイートは正にそれを表している。ツイートの直後、急激(そして、多額)の市場価格の一時的な下落を招いた。

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訳)速報:ホワイトハウスで二回の爆発、オバマ大統領負傷

金融市場で適格な判断をするには、そのトピックに関してできるだけ多くの情報を得ることが重要だ。TwitterはBloombergとのパートナーシップの更新を発表し、Bloombergの TerminalBloomberg Professionalのプロダクトにより多くの情報を届ける。Bloombergは2013年の早い段階からTwitterのデータをカスタマーに提供してきた。金融プラットフォームの中では彼らが最初にTwitterのデータを提供している。一度、同僚の Alex Wilhelmに誕生日プレゼントに何が欲しいかを尋ねたところ、彼はBloombergのTerminalが欲しいと答えた。多くの人は、各セクターの動向に関する情報を得るために、Terminalの前で何時間も過ごすのだ。

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Bloombergとの提携についてTwitterのData部門のVPであるChris Moodyは、TechCrunchにこう説明した。

Bloombergとの契約合意は、Twitterが投資や取引に関する判断においての重要性が増していることを示しています。Twitterデータを用いることが金融サービスコミュニティーにとって重要なものになるなら、今後、更に多くのTwitterデータがBloomberg Professionalのサービスから入手できるようになるでしょう。

取引の金銭面の詳細は開示されていない(前回の契約も今回の契約のいずれも)。しかし、データはTwitterにとって大きなビジネスであり、 昨年はそのビジネスのためにデータ管理企業のGnipを1億3400万ドルで買収した。データはこれまで主にマーケティング、あるいはコンシューマー関連のアプリに用いられてきた。Bloombergとのパートナーシップは、Twitterが保持する宝の山の価値を証明するものだ。

現時点では、どんな会話でも金融市場の差し迫った変動を示すサインになりうる。Carl IcaahnがAppleに関して何万回もツイートしていたことを覚えているだろうか?

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訳)$AAPLの株を5億ドルほど購入した。Appleの自社株買いと拮抗している。彼らがこのレースに勝つといいね。

Bloombergのプロダクトのグローバルヘッドを勤めるBen Macdonaldは、Terminalを使用するカスタマーは「トレンドの兆し、速報、流れの移り変わり」を探しているという。Twitterはリアルタイムが特徴なので、彼らのデータを提供するのが最適だという。

新たな契約合意により、Bloombergはカスタマーにキュレートしたツイートのリアルタイムの配信、株価上昇を示す動きや他の重要な会話があった場合のアラート、過去のデータグラフ、動向の分析などを提供することが可能になる。

市場を動かすツイートが、ほらそこにも。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

Apple、”Move to iOS” アプリでAndroidからの移行を簡単に

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ご存じない方のために言うと、iOS 9は公開され、今すぐダウンロードできる。ダウンロードしている間、この詳しいレビュー隠し機能の数々について読むといいだろう。

そして……Androidからの乗り換えについて。

そう、AppleはAndroidからiOSへ、超簡単(かつ安全)でスムーズに乗り換えるためのアプリをGoogle Play Storeに投入した。これはGoogle Play初のApple製アプリだ(買収されたBeatsを除く)。同アプリの存在は、iOS 9発表の一環として初めて公表された

Appleはあの先行するAndroidの市場シェアに何とかして食い込む必要がある。これはなかなか良いスタートだ。そのための完璧な日に。

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全部のアプリを移行することはできないが、もしできたらスゴイことだったろう。ただし、連絡先、メッセージ履歴、写真、ビデオ、ブックマーク、メールアカウント、およびカレンダーは移動できる。これだけ大きな切換には十分すぎるほどだ。

AppleがGoogle Play Storeに載せたこのすてきなコピーに、少なくとも何人かのGoogle民は不平を漏らしていることだろう。

iOSに関するあらゆるものごとは簡単に作られています。そこへ移行することも含めて。わずか数ステップで、あなたのコンテンツは自動的かつ安全に、お使いのAndroid端末から”Move to iOS”アプリを使って移動できます。Androidから乗換える前にどこかにデータを保存する必要はありません。Move to iOSアプリがあらゆるコンテンツをあなたに代って安全に移動します。

そして、私の好きな部分が…

エンジョイ。

そして、次に気に入っているのがこのコメント…

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AndroidからiOSに移行する準備ができると、アプリはプライベートなWi-Fiネットワークを構成し、Android端末からピカピカのiOS端末を見つけられるようになる。セキュリティーコードを打ち込めばデータの引っ越しが始まる。これはマジックだ!

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Alphabetが国立精神衛生研究所の長年(13年)の所長をGoogleのライフサイエンスチームに招聘

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Alphabetが同社のライフサイエンス・グループのために、国立精神衛生研究所の所長Thomas Inselをスカウトした。同研究所が発表した声明文が、そう述べている。
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Inselは13年間務めた所長の座を11月1日付けで下りることになる。この大物スカウトは、 Alphabetが精神医学に関心を持っていることのサインだ。心の病は世界的に、医療や介護などのサービスが極端に不十分な分野のひとつだ。

Googleは本誌宛に、次のような声明をくれた:

Tomには、Googleのライフサイエンスチームが、精神障害の理解と診断と治療という大きな課題にいかなる貢献ができるか、を探求するために、参加していただいた。チームへの彼の参加はきわめて喜ばしく、今後、彼から多くのものを共有できることを、期待している。

Inselが実際に何をやるのかは、まだ明らかでないが、この分野の最高の権威であるだけに、Alphabetの支援でこれまでよりもさらに強力に、自身の研究を続けるものと思われる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ジェフ・ベゾスのBlue Originがフロリダにロケット工場建設へ。イーロン・マスクのSpaceXに対抗

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今日(米国時間9/15)AmazonのCEO Jeff Bezosは、古き良きフロリダにロケット製造工場を建設する計画を明らかに した。このニュースはもちろん、ケープカナベラルで発表された。

BezosがSpaceXに対抗するために使う会社はBlue Originと呼ばれ、彼は離陸のために2億ドルを投資する計画だ。

Blue Originのロケット、New Shepardは既に開発、テスト中であり、同社によると、ボーイング、ロッキード・マーチンらのUnited Launch Allianceと協力して未来のエンジン開発を行っている。

Blue Originのプレスリリースより:

われわれのフロリダ事業の特徴は、ここから発射するだけでなく、ここで製造することだ。Exploration Parkには21世紀の生産設備を持ち、再利用可能な軌道ランチャー群を製造して、繰り返し飛ばす体制を作ることに専念している。機体の組立て工場を発射現場近くに置くことで、非常に大きなロケットの処理と移動という難題を緩和できる。

われわれは10年以内にここから発射するつもりだ。ニュースに注目していてほしい。アメリカ製のBE-4エンジン ― われわれの軌道打上げ機の心臓部 ― はここで受入れ検査が行われる。われわれのBE-4エンジンは、United Launch Alliance製Vulcanロケットの初飛行の動力となることでも歴史に名を残すだろう。

今この分野は非常に熱く、既に多大な資金が民間宇宙飛行に注ぎ込まれている

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleの自動運転車部門のCEOが決定、FordとHyundaiに24年いたJohn Krafcikだ

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Alphabet/Googleの近未来の花形といえば、もちろん自動運転車だ。今日はこの部門が、自動車産業における経歴がとても分厚い人物をCEOに迎えた。今同部門はSundar PichaiとGoogleの下にあるが、今後巨大ビジネスになることは目に見えているから、いずれはGoogleの持株会社Alphabetの下の、独立企業になるのだろう。

CEOに決まったJohn Krafcikは10年間をHyundaiで過ごし、その5年間はCEO兼社長だった。さらにその前は、Ford Motor Companyに14年間いた。まさに、恰好の人材だろう。最近までKrafcikは、TrueCarの役員だった。同社は2008年のTechCrunch50でローンチした

[はい、本当です。私はGoogleの自動運転車プロジェクトに9月の後半に加わります。]

[これは、Googleによる自動運転車のとても大きなポテンシャルの開発を助ける、すばらしい機会です。始めるのが、待ちきれません。]

[自動運転車は何千もの命を救い、人びとの移動性を高め、今日の自動車運転にある不満な要素から私達を解放します。]

たしかに自動運転車はクールだけど、これまでGoogleの人たちは安全性を主張するだけで、実際にそれに乗る人間のことには言及しなかった。それを承認/不承認するお役人たちを事前に口説いておく、というアタマしかなかったのだな、Googleには。

安全性はもちろんだが、将来はお金も稼がなければならない。小さな子会社だが、優秀なリーダーが必要なのだ。Uberもいよいよやる気のようだからね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple WatchとiPhoneの双方を、同時に充電できるPod Pro

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身の回りにテック・ガジェットが増え続けていく中、すべてを充電しておくことが難しくなりつつある。Apple Watchの購入をためらっている人の中には、充電が面倒だからと考えている人も多そうだ。しかし、そうした問題を解決してくれるプロダクトも出てきつつある。

このたびNomadがアナウンスしたのがPod Proというバッテリーパックだ。Apple WatchとiPhoneの双方を、同時に充電することができる。「世界初」のものであるとのことで、デザインもなかなかおしゃれだ。どうやっても格好良くはならない充電ケーブルはポッドの中にしまう形になっている。そしてそのポッド自体はApple Watchを充電するパワーマットとなっているのだ。

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これがあれば旅行に行くのにApple Watchの充電器を別にもっていく必要もなくなる。充電が切れてApple Watchが単なる腕輪になってしまうこともなくなるというわけだ。スマートフォンとスマートウォッチの双方に使うものなので、持っていくのを忘れる可能性も低くなるだろう。

Pod Proの容量は6000mAhで、これでiPhoneおよびApple Watchを2回ずつ充電することができる。先日のAppleの発表を受けて、ストラップなどのサードパーティー製品がいろいろと登場してきているところだ。Apple Watchの人気はまだまだ衰えていないとのことで、またWatchOS 2にも期待が集まっている。

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Pod Proの価格は99ドル99セントとなっている。但し現在は79ドル99セントでのプレオーダーを受け付け中だ。出荷予定は10月30日となっている。またBest Buyの店舗でも取り扱うそうだ。

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(翻訳:Maeda, H

ロシアの独禁当局がAndroid機へのGoogle検索のプレインストールを不正競争と裁定、Yandexの株価が上昇

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【抄訳】
2月に“ロシアのGoogle” Yandexが、不正競争でGoogleを訴えた。その訴訟は、Androidデバイスのほとんど全機に、デフォルトの検索エンジンとしてGoogleがプレインストールされていることが不正競争にあたり、Yandexに不当な不利を与えている、と主張した。

Yandexはロシアで60%のシェアを握っているが、Androidはロシアで売られているスマートフォンの86%を占める。つまりモバイルが、この係争の戦場だ。

そして今日(米国時間9/14)、Googleに不正競争の判決が下りYandexの株価が急上昇した。

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ロシアのFederal Antimonopoly Service(連邦独占禁止局, FAS)の副長官Alexey Dotsenkoからの今日の発表によると、Googleに対しその“支配的な地位の濫用”の停止を命ずる命令が今後10日以内に公布される。

FAS Russiaはとくに、モバイルデバイスのメーカーとの合意事項を調製して、ほかのデベロッパのアプリケーションやサービスのインストールを制限している合意事項を排除するよう命ずる。

Googleは本誌宛の声明文で、最終命令が出るまでは何も言うべきことはない、と明言している:

弊社はまだ裁定を受け取っていない。受け取ったらそれを検討したうえで、弊社の次のステップを決定する。

以下は、裁定に対するYandexからの公式声明だ。同社は、同社の支配的な地位が将来的に不安定であることを、承知しているようだ:

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa