Parrot、ドローンチームから35%をレイオフ

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フランスのParrotにとって、2016年は厳しい年だったようだ。売上も予想を下回ることとなった。それもあって同社は、ドローン部門で290人のレイオフを行うこととなった。Parrotが現在抱える従業員はドローンチームで840人、そして前部門をあわせると1000人以上となっている。

ご存知のように、Parrotはドローン以外の開発・販売なども手がけているが、ドローンが主力商品であることは間違いない。しかしDJIなどが業績を伸ばす中、苦しい時期を迎えているようだ。2016年期の売上予想は1億590万ドルだったが、実績は9000万ドルに留まった(1億ユーロの予定が8500万ユーロに留まった)。

それでもそれなりの売上を記録してはいるわけだが、十分な収益をあげていないとのこと。そこでParrotとしては商用ドローンに注力していこうというプランも出てきているようだ。

Parrotのファウンダー兼CEOのHenri Seydouxに先週インタビューした際、商用ドローンの可能性についていろいろな意見を話してくれた。この分野で主要プレイヤーとしての地位を獲得するために、積極的な買収戦略も実行している。SenseFly、Airinov、MicaSense、およびPix4Dなどを傘下におさめている。

見据えるユースケースは農業分野、調査業務、配送用途などさまざまだ。いろいろな分野で活動をはじめたばかりではあるが、現在のところでもドローン関連売上の18.3%を商用ドローンからあげている。これから力を入れていく予定の領域ではあるが、たしかに市場は広がっていくことが見込まれる。

2017年度についてParrotは、ドローン部門および自動運転関連のビジネスで10%の成長を達成したい考えだ。ちなみにParrotは、CESで大々的に何かを打ち上げるようなことはしなかった。新たな動きを前に、新規プロダクトを投入するのではなく、まずはしっかりと体制を整えることに注力しようとしているのだろう。

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(翻訳:Maeda, H

2017年ハードウェア・バトルフィールドの勝者は…Siren Care

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ハードウェア・バトルフィールド第4回の競争は非常に厳しかった。13組の驚くほど優れたハードウェア・スタートアップが、誰もが欲しがるメタルマン・トロフィーの獲得を目指して競いあった。

参加チームはSands Expoのステージで複数グループの審査員を前にして発表するという、非常に特別なCES体験を味わった。スタートアップたちは5万ドルの賞金とハードウェアバトルフィールド勝者の名を賭けて戦った。

慎重な審査を重ねた結果ファイナリスト4組が決定した。妊婦のためのウェアラブル機器、 Bloomlife、建築現場のためのスマート・センサー、Pillar、衣類に電子センサーを織り込む、Siren Care、および錠剤識別装置のStratioの4つだ。

この4組が、最終審査団の前でデモを行うフィナーレへの切符を把んだ。審査員は、CyPhy Worksファウンダー・CTOのHelen Greiner、米国特許商標庁審査官、Michelle K. Lee、Intel Capitalのプレジデント、Wendell Brooks、およびTechCrunchシニアエディターのMatt Burnsが務めた。

TechCrunch Disrupt NYのスタートアップ・バトルフィールドは来月申し込み受付を開始する。本誌のスタートアップ・バトルフィールド・ページで詳細を読んで無料申し込みしよう。

それでは、TechCrunchハードウェア・バトルフィールド2017の勝者を発表する。

最優秀賞:Siren Care

Siren Careは人の健康状態をモニターするために、衣服に電子センサーを織り込む。最初の製品は糖尿病患者のために足の温度変化を追跡する靴下で、不調が始まったことをいち早く検知して医者に診断してもらうのに役立つ。

Siren Careを紹介した本誌記事に詳しく書かれている。

次点:Bloomlife

Bloomlifeは、妊婦のためのウェアラブル機器で、妊婦が陣痛の状態を追跡しやすくする。今後はデータの種類を増やし、妊娠中に身体が発する様々な信号を妊婦が理解するのを助ける。

詳細はBloomlifeの本誌個別記事で読まれたい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

新しい広告でAppleはiPhone 7 Plusのポートレートモードを紹介

まるで日曜日のゴールデングローブ賞に間に合わせたかのように、AppleはiPhone 7 Plusとその2台のカメラを使って実現されるポートレートモードを紹介する新しい広告をリリースした。ボーナスとして、広告はギリシャで撮影されたものだが、今私はギリシャに行きたいと思っている。

広告の始まりは、何よりも映画の一部のように見える。いくつかの雰囲気のあるショットで始まり、そして孫娘を抱きしめる祖母が登場する。黄色い字幕がまた、映画を見ているような気持ちにさせるのではないかと思う。

iPhoneがクローズアップされることで、iPhoneの広告を見ていたことと、カメラの話をしていたことを思い出す。そしてその後、冒頭の若い女性がギリシャ中で沢山の写真を撮るのを見ることになる。もちろん、それら全ての写真が素晴らしい。なにしろAppleはポートレートモードが素晴らしいとあなたに吹き込もうとしているのだ。

ポートレートモードは、iPhone 7 Plusにあとから加えられたものだ。Appleは9月の時点で機能を発表していたものの、iOS 10.1のベータ機能としてリリースされたのは10月24日だった。それは幾分複雑なソフトウェアの計算を必要とするため、Appleはいまだに機能を改善し続けている。

ポートレートモードはiPhone 7 Plusだけで実現されている、なぜなら9レベルの深さを検出するために2台のカメラを活用しているからだ。そして、電話機は背景のレイヤーにソフトウェアによるボカシを追加する。

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(翻訳:Sako)

今さら人に聞けないVPN入門…VPNの神話をはぎ取る

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あなたは今、映画を見ている。スポーツカーに乗った悪者が、高速道路を走って逃げようとしている。ヘリがそれを、上空から追っている。やがて車は、出口が複数あるトンネルに入り、ヘリは車の行方を追えなくなる。

VPNの仕組みは、この映画のトンネルに似ている。そのトンネルは複数の道をひとつの入り口へつないでいるが、トンネルの中で何がどうなっているのかは、ヘリには分からない。

読者のみなさんはこれまで、いろんな人からVPNを勧められたことがあるだろう。アクセスに地理的制限のあるコンテンツを見られるようになる、中国の万里のファイヤウォールを出し抜ける、インターネットを安全に閲覧できる、といった話を聞いたはずだ。でもVPNは、仕組みをよく理解せずに利用すると、それを使わない場合と同じぐらい危険なこともある。

そもそも、VPNって何だ?

自分の家に複数のコンピューターやスマートフォンやタブレットのある人は、ローカルエリアネットワーク(local area network, LAN)を使っているだろう。これらのすべてのデバイスが、自宅内の同じWi-Fiネットワークにつながって、お互いが直接、インターネットを介さずに写真やムービーを送信/受信できる〔そのためのソフト/アプリがあれば〕。ローカルエリアネットワークは、本質的にプライベートだ。サーバーソフトなどを動かしていないかぎり、外部からはアクセスできない。

しかしVPNは、その名(virtual private network)のとおり、仮想的にプライベートなネットワークだ。‘仮想’とは、デバイス自身の能力ではなく、ソフトウェアの力で実現している、という意味。しかもその仮想プライベートネットワークは、遠くにいるあなたでも、一時的にそのメンバーになれる。たとえばあなたの会社は、遠くにいる社員のためにVPNを動かしているかもしれない。遠くの社員はIDやパスワードでそのネットワークのメンバーになり、あたかも会社のLANにアクセスしているみたいに、会社のプライベートなネットワークを利用できる。その遠くの社員は仮想的に会社内にいて、会社のWi-Fiネットワークを利用するのだ。

VPNの使い方は、とても簡単だ。会社やデベロッパーなどは、自分のところでVPNサーバーを動かす。そのサーバーに正しいIDとパスワードでアクセスしたユーザーは、VPNのクライアント(一般ユーザー)になる。そのVPNには、あなたのコンピューター以外のコンピューターや、モバイルデバイス、ときにはルーターなどもアクセス/接続しているだろう。Windowsや、Android、iOS、macOSなどが動いているコンピューターは、いずれもVPNのクライアントになれる。

あなたのコンピューターがどこかのVPNに接続する場合、コンピューターとVPNサーバーが接続して、データは暗号化されて両者間を行き来するから、VPNは情報のトンネルのようなものになり、上の例でヘリに相当する、第三者からは見えないようになる。

なぜVPNを使うべきか?

VPNは、仕事のために使い始める人が多いだろう。とくにそれは、在宅勤務をしている場合だ。VPNは、会社にとっていくつかのメリットがある。社員はプライベートなネットワークにアクセスするから、彼/彼女をインターネットに接続されていない会社のサーバーにもアクセスさせられる。クラウドから提供されるOffice 365のサーバーやG Suiteなどがない時代には、多くの企業が自前でメールサーバーやカレンダーサーバーなどを動かしていた。それらが提供するサービス(メールやカレンダー)は、社員がまず会社のVPNに接続してからでないとアクセスできない。それは、機密情報を保護する優れた方法だ。

しかし、欠点もいくつかある。ユーザーがVPN接続を使うと、インターネットのトラフィックを含むすべてのネットワークトラフィックがVPNを通る。会社のITサービスは厳しい閲覧ルールを敷いて、社員ユーザーがTwitterなどを利用できないようにする。あるいは閲覧履歴を見て、あなたをクビにするための、都合の良い理由を見つけるかもしれない。

しかし、オフィス環境はVPNの唯一のユースケースではない。あなたがアメリカの外に住んでいてHBO NowやNetflixのアメリカの映画ライブラリ、あるいはHuluなどのストリーミングサービスにアクセスしたい場合、VPNがそれを可能にしてくれる。

それは、VPNサービスを提供している企業の多くが、世界中のいろんなサーバー〔例: アメリカのHulu〕へのアクセスを提供しているから、ユーザーは今自分がいる国を詐称することができるのだ。前述のように、VPN接続ではすべてのネットワークトラフィックがトンネルを通るから、HBOなどのサーバーは、自分の地理的ルールどおりにアメリカのユーザーに向けて映画をストリーミングしているつもりでいても、VPNのトンネルを出たストリーミング映画のデータは、今あなたがいる地球の裏側の国へ実際には行ってしまうのだ。

そのトンネルの幅が小さいと、映画のストリーミングデータが正しいタイミングで通れないこともある。そのためにNetflixなどは、VPNサービスからと分かるIPアドレスを、アメリカのアドレスであっても拒否する場合がある。せっかくVPNサービスを使ったのに、映画が見れなくなってしまう。

また、中国など、一部のインターネットサービスをブロックしている国へ旅した人は、VPN接続を利用してGmailやFacebook、Twitterなどに接続したことがあるだろう。つまり、それらのWebサイトにアクセスするためには、中国の外にあるVPNサービスに接続する必要がある。しかし中国政府は多く利用されるVPNサービスのIPアドレスを禁じようとしているから、この方法は今後、より困難になるだろう。

VPNを使ったインターネットアクセスは安全か?

コーヒーショップやホテルなどが提供しているWi-Fi接続サービスは、セキュリティにあまり気を使っていないものが多い。だから家庭のネットワークのように、そのローカルネットワークのほかのユーザーのコンピューターが見えてしまうことがある。そうなれば、ハッカーがあなたのインターネットトラフィックを盗み見するのも、簡単である。

これは数年前には深刻な問題だった。多くのWebサイトが、ログインページへのアクセスに安全な接続を使っていなかったから、ハッカーはあなたの銀行口座のIDやパスワードを取得して、お金をすべて盗むことができた。

そんなルーズなWi-Fiネットワークは、使わないのがいちばんよいけど、どうしてもホテルの部屋でメールをチェックしたい、なんて場合には、信頼できるVPNサーバーを利用すればよい。トンネルの中で起きていることは、誰にも見えないのだから。

しかし今では、状況が大きく変わった。今やインターネットサービスの大多数がHTTPSに切り替え、VPNがなくても、エンドツーエンドの暗号化によって、プライベートな情報を他人に読まれることはない。

これによって今では、VPNに関する間違った認識が世の中に跋扈している。正しくは、VPNによってあなたがインターネット上でより安全になることはない。安全性は、VPNサーバー次第だ。

自分の今の在住国を変えたり、検閲を逃れたり、コーヒーショップにおける接続を保護するためにVPNを使えば、片方のエンドにあるVPNサーバーにはあなたのネットワークトラフィックのすべてが見える。あなたはリスクを、VPNのトンネルに移しただけだから、よほど注意しないかぎり、とても危険である。

Apple App StoreやGoogle PlayにあるVPNアプリは、ある理由から、すべて無料だ。それらはあなたの閲覧習慣を分析してアドバタイザーズに売り、安全でないページには自分の広告を挿入し、あるいはあなたのアイデンティティを盗む。あなたは、どんなことがあっても、無料のVPNだけは避けるべきだ。

有料のアプリやサービスは、月額5〜20ドルでインターネットのプライバシーを守る、と約束している。でも、彼らのプライバシーポリシーやサービス規約を、まず見るべきだ。ぼくが見たかぎりでは、多くのVPNがあなたのインターネットトラフィックをログし、その情報を警察などとシェアしている。小さな字で書かれている注記を、よーく読もう。

プライバシーポリシーが善良に見える場合でも、実際に何をやらかすかを検分する方法がユーザーにないから、彼らを盲目的に信ずるしかない。多くの場合、ランダムに選んだVPNサーバーに接続するよりは、MACアドレスのホワイトリストの方が安全だ。見知らぬ相手が、あなたの家には侵入しないと約束しているから、そいつに家の鍵を渡してしまう人はいない。

暗号に関しては、一部には、安全でないプロトコルもある。たとえば事前共有鍵を使うL2TPによる認証は、解読されることがあり、見破られないトンネルという概念を裏切る。サーバー証明を伴うOpenVPNを動かしている安全なサーバーの方が、ずっと堅牢だ。

かなりややこしい話になってしまったが、でも結論は単純だ: VPNは大いに有能であり、今でもそれが役に立つニーズはある。でも、信用できない人やサービスを相手にビジネスをしてはならない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

駐トルコ大使を殺害した男のiPhone 4sのアンロックがロシアに要請される

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ロシアの駐トルコ大使を殺害した警察官は、その数分後にトルコの特殊部隊によって射殺された。MacReportsHabertürkによれば、トルコ当局はその男が所持していたiPhone 4Sのアンロックをロシアに要請しているという。

男が所持していたのは4桁のパスコードを利用したiPhone 4Sであり、そのアンロックは比較的容易だと考えられる。iPhone 4Sをアンロックする方法はすでにいくつか発見されており、今回の件でAppleの助けを借りる必要もない。

iPhone 4Sは今となっては旧式のデバイスであり、最新のiPhoneに比べればそのセキュリティ性は低い。第一に、iPhone 4SではiOS 5からiOS9までのオペレーションシステムを利用できるが、実際にはOSがアップグレードされていないデバイスがほとんどだ。

男のデバイスがiOS 7かそれ以前のオペレーションシステムを搭載していれば、iPhoneの中にあるデータを取り出すのは非常に簡単である。iPhoneの中身が暗号化されているのはiOS 8以降を搭載したiPhoneだけなのだ。そのため、当局がデータの内容を取り出すのも簡単だということだ。

第二に、たとえ男のiPhoneがiOS 8以降のOSを搭載していたとしても、iPhone 4SにはSecure EnclaveやTouch IDセンサーが導入されていない。Secure Enclaveは、データ漏洩を防ぐセキュアなブートプロセスを可能にするコプロセッサの一種だ。Secure EnclaveにはデバイスごとのユニークID(秘密鍵のようなもの)が格納されており、ほかのシステムからそのIDにアクセスすることは不可能である。たとえAppleであっても、そのIDを取り出すことは出来ない。そのIDにアクセスする際には1回限りのキー(公開鍵のようなもの)が発行される。その2つのキーが揃ってはじめて、コプロセッサ上でデータの暗号化および復号が可能になるのだ。

iPhone 5s以降のデバイスでは、パスコードなどのセンシティブな情報はSecure Enclaveによって守られている。より重要なのは、Secure Enclaveを搭載したデバイスに誤ったパスコードが入力されるたびに、次のパスコードを入力できるまでの時間が徐々に増えていくという仕組みである。これにより、デバイスへの「ブルートフォースアタック(可能なパスコードの組み合わせをすべて試すこと)」を防ぐことができる。

デバイスにSecure Enclaveが搭載されていなければ、数百ドルのハードウェアを利用するだけでiPhoneをアンロックすることができる。iPhoneにはパスコードの入力を10回間違えるとデータを消去するという機能もあるが、ブルートフォースアタック用のハードウェアはその保護機能を回避することも可能で、ものの数時間の内にiPhoneをアンロックすることができてしまう。

iOS8.1.2以降になると、IP-BOXなどのデバイスを利用した暗号解読も不可能になった。だがその一方で、フォレンジック調査を行う企業はiPhoneがもつ他の脆弱性を利用するようになる。サンバーナーディーノ銃乱射事件の一件で、FBIがiOS 9を搭載したiPhone5cをアンロックしたのがその例だ。なかには、iOS 9を搭載したiPhone 4Sのアンロックも可能だと主張する企業もある。Secure Enclaveを搭載したiPhoneのアンロックは「比較的難しくなる」というだけなのだ。

これらの理由を踏まえても、今回の件にAppleが関与する可能性は極めて低い。ロシア当局は、ほぼ確実に自力でこのiPhone 4Sをアンロックできるだろう。だからこそ、Appleはこの件に関して沈黙を続けているのだ。

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(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

TV視聴アプリのMolotovがコンテンツをクラウドに保存できる新機能と、2330万ドルの資金調達を発表

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フランスを拠点とするMolotovがローンチしたのは5ヶ月前だが、プロダクトのコアとなる機能はまだ利用することができなかった。今後、Molotovのユーザーは気になるTV番組や映画をブックマークして、後から視聴することが可能になる。また、新機能のリリースに加えて同社は2330万ドルを調達したことも同時に発表している。

私はこれまでにもMolotovを紹介する記事をいくつか執筆してきたが、このプロダクトは2016年で最高のTV視聴方法だということを、もう一度述べておきたい。実際、私がApple TVを利用する際にこのアプリは無くてはならないものとなった。

フランスのユーザーからの注目を集めているMolotovだが、現在のところ同プロダクトを利用できるのはフランス国内のみとなっている。だが、それでもMolotovの事をチェックしておく価値はある。様々なスタートアップやTVネットワークがMolotovと似たサービスをそれぞれのマーケットで展開しつつあるのだ。同アプリはフランスのApp Storeから「アプリオブザイヤー」の称号を獲得し、フランスのPlay Storeでも「ベストアプリオブザイヤー」としてノミネートされたアプリの1つだ。

良く統合されたMolotovのインターフェイスでは、その時に放送中のTV番組を視聴できることはもちろん、時間を巻き戻して番組の始まりから視聴を初めたり、放送後から数日たった番組であれば、過去に放送された番組を視聴することもできる。

しかし、もしユーザーがある番組を保存しておいて、6ヶ月後に観たいと思っている場合はどうだろうか?VHSで番組を録画できた時代には、そのニーズを満たすことは簡単だった。しかし、TV番組を携帯電話やコンピューターで観るようになった現代では、それは難しい。

Molotovを利用すれば、気になる番組をブックマークしてクラウドに保存しておくことができる。この機能が各種の法律に抵触しないことを確かめるために数ヶ月もの時間を費やしたが、ついにMolotovはその新機能をリリースすることとなった。一度ブックマークした番組は、様々なデバイスを利用して後から視聴することができる ― 必要なのはログイン名とパスワードだけだ。

ただし、このブックマーク機能を禁止しているTVネットワークもある。C8, CStar, I-Téléなどを運営するCanal+や、BFM TVなどを運営するNextRadioTV、そしてArteなどがその例だ。また、TF1などが製作した番組では放送中の番組を巻き戻して視聴することはできない。MolotovがTV業界にとって急進的なプロダクトであることは間違いないだろう。

コンテンツのプロバイダーたちは今でも、自分たちで何らかのソリューションを開発し、それによって大量の視聴者を獲得できると思っている。だが、Molotovが素晴らしいのは、それぞれのTVネットワークごとに存在する12ものアプリをダウンロードする必要や、どの番組がどのネットワークで放送されている番組なのか覚えておく必要がないという点だ。Molotovを使えば、フランスで放送されている全てのコンテンツを検索することができるのだ。

同社は本日、既存投資家のIdinvest、名称非公開の新規投資家とエンジェル投資家、そしてSky(この出資はすでに発表されている)とTDFから2330万ドルを調達したことも発表している。

現在、MolotovはiPhone、iPad、Androidデバイス、macOS、Windows、Linuxに加えて、比較的新しい機種のLGとSamsung製のTVで利用することができるだけでなく、Chromecastにも対応している。基本料金は無料だが、プレミアム会員になることで追加のチャンネルを加えたり、クラウドのストレージ容量を増やすことができる。

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(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

TechCrunch Disrup Londonの最優秀スタートアップはSeenit―ユーザー参加でプロ級ビデオを作るツール

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当初14チームが参加したDisrupt Londonのスタートアップのバトルは、2日にわたる激しい競争の末、ついに最優秀賞が決まった。

Startup Battlefieldの参加者はすべて高い倍率の選考を経たチームばかりだ。 それぞれのチームはベンチャーキャピタリストを始めテクノロジー界のリーダーからなる審査員とオーディエンスの前でプレゼンを行い、4万ポンドの賞金と名誉のDisrupt Cupを争った。

審査員による数時間の議論の後、TechCrunch編集部ではファイナリストをInsideDNALiftIgniterOxehealthPhenixP2PSeenitの6チームに絞った。

ファイナリストのプレゼンの審査にあたったのは次の顔ぶれだ。Barbara Belvisi(Hardware Club)、Luciana Lixandru(Accel) Sean O’Sullivan(SOSV)、 Matthew Panzarino (TechCrunch編集長)、Francesca Warner(Downing Ventures)。

次回、ニューヨークでの開催が近づいているDisruptのStartup BattlefieldについてはStartup Battlefield hubのページをご覧いただきたい。問い合わせや応募は メールでBattlefield EditorのSam O’Keefe(sam@techcrunch.com)まで。

ではTechCrunch Disrupt London 2016の最優秀賞のプレゼンをどうぞ。

最優秀賞: Seenit

Seenitはイベントの主催者やブランドが参加者やファンを組織してプロ級のビデオ・クリップをを製作できるようにするツールだ。Seenitのユーザーはそうしたファンを選んで招待し、ビデオ製作のためのグループを組織することができる。メンバーはSeenitアプリを利用してモバイルでバイスからビデオを撮影してアップロードすることができる。

Seenitについてのさらに詳しい記事はこちら

次点:InsideDNA

InsideDNAは機械学習を応用した大量のDNA情報の解析テクノロジーで、製薬会社のチームが個人向けにカスタマイズされた薬品のデザイんとテストを行うのを助けることを目的としている。

InsideDNAについての記事

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Tim Cook曰く、Apple Watchの売れ行きは順調

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Apple Watchが当たりなのか外れなのかを知ることは難しい。会社は明確な売上台数を公表しない。しかしTim Cookは、ウェアラブルに関するIDCのレポートに応え、売行きは好調だと語った。

レポートによると、Appleはウェアラブル企業としてFitbit、Xiaomi、Garminに続く第4位にすぎない。前年と比べて出荷台数は大きく71%も減少している。

しかしTim Cookは、事実を明確にすべくいくつかの情報をReutersに伝えた。売上はホリデーショッピングの第一週に記録を更新した。これまた非常に特異な一点のデータだが、おそらくAppleにとって良い週だったことを意味するのだろう。

さらにAppleは、今期がApple Watchにとって過去最高の四半期になると言っている。Apple Watchはホリデーギフトに良さそうなので、他の時期よりもこの四半期の方がずっと売上が増えるのは当然ではある。

今や人々の興味は、既存のApple Watchユーザーがいずれ新機種に買い換えるのか、それとも自分の生活にApple Watchは必要ないと決断するのか、に向けられている。Apple Watchのエキサイティングな時期は終った。それでも、これからの何年かはじわじわと退屈な成長を続けるのだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Disrupt London 2016ハッカソンの優勝はボイス日記のEmotion Journal

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ロンドンにあるCopper Box Arenaでの夜は長かった。このアリーナは、数年前に開催されたロンドンオリンピックではハンドボールの試合が行なわれた場所だ。しかし、今週末にこの場所で開催された試合は、それとはまったく種類が異なるものだった。Disrupt Londonのハッカソンだ。

私たちのハッカソンに初めて参加する者もいれば、毎年のように参加しているハッカーたちもいる。彼らに与えられた課題は、素晴らしくて面白く、それでいてスマートなハックを24時間以内に完成させることだ。

本ハッカソンに参加した63チームが1分間のデモを他のハッカーと審査員に発表する場面では、そこにいた皆が興奮を覚えたことだろう。だが、このハッカソンで優勝して4000ポンドの賞金を勝ち取ることができるのは、その中でたったの1チームのみだ。前置きはこれくらいにして、Disrupt London 2016のハッカソンで受賞を果たしたチームを早速紹介しよう。

優勝:The Emotional Journal

日記をつけるという行為は、毎日欠かさずに行えばストレスの解消に効果があり、自分の目標の達成に役立つことが証明されている。しかし、ほとんどの人にとって、書くことは話すことよりも難しい。そこでこのチームは、IBM Watsonを利用してスマートなボイス日記を創り上げた。ユーザーがこの日記に話しかければ、システムが自動でユーザーの感情を分析し、その結果を保存していく。毎日この日記に話しかければ、ユーザーは自分の感情や体験が時系列にまとめられた分析結果を目で確かめることができる。人工知能を利用して人間のメンタルヘルスを向上するというアイデアは、とても素晴らしい。

TechCrunchライターのKate Congerは、このプロジェクトを紹介した記事をすでに発表している。それくらいクールなプロジェクトだったのだ。

第2位:Sayfe Space

難民はさまざまな悩みを抱えており、それが精神的な問題を引き起こしている。友人や家族からのサポートや、メンタルヘルスの専門家からのサポートが無ければ、その悩みを解決することは難しい。Sayfe Spaceが提供するプラットフォームでは、難民が自分の悩みを自然な形で打ち明けることができる。彼らが置かれた状況に共感し、彼らをサポートしたいと願うボランティアが、匿名性のチャットを通して難民が抱える悩みを解決するという試みだ。このチームもIBM Watsonを利用して自然言語処理を行い、チャットボットとの交流体験を向上させている。

第3位:DoshBot

DoshBotはユーザーの資金管理を助けるAIアシスタントだ。このボットはユーザーの銀行取引に関するデータと位置情報を取得し、それをTwitterやFacebookなどのSNSから得た、ユーザーの感情データと融合する。

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(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter)

POSソリューションのWyndが3170万ドルを調達

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フランスのスタートアップWyndが、シリーズBラウンド(3000万ユーロ)で3170万ドルを調達した。ラウンドはSodexo VenturesOrange Digital Venturesの主導で行われ、Bpifranceも参加した。Orange Digital Venturesは既にシリーズAラウンドでも、Alven Capitalと共に投資している。Wyndはレストランや店舗で使われている既存のPOSサービスを、彼らのSaaSソリューションで置き換えることを狙っている。

Wyndが狙っているのは個々のレストランではない。その代わりに、このスタートアップは大きなレストランチェーンに注力し、彼らの全てのPOSをWyndのものへ置き換えようとしている。現在の大きなユーザーとしては、カルフール、Galeries Lafayette、Quick、Sodexo、Eiffage、Total、Monceau Fleursなどが挙げられる。

ソリューションは、僅かな調整で動かせることを想定している。Wyndは通常のPOSが必要とするタスクの一部またはすべてを管理することのできる、モジュラーサービスだ。とても基本的なものから始めることが可能で、組み合わせることで必要な情報を得ることができる。

例えば、店舗とウェブサイトの両方にWyndをセットアップすることができる。こうすれば、Wyndは両方のプラットフォームの在庫を統一し、全てのチャネルからの注文を受け付けることができる。サービスはまた、顧客のために電子財布を設定することができる。クーポンを提供し、キャッシュバックを行い、残金を管理するチェーンストアの様子を想像することができるだろう。

Wyndのサービスは、CRMサービスとも統合される。例えば、顧客が支払いを行う際に顧客のプロファイルを見ることができるので、定期的にやって来る顧客かどうかを知ることができる。Wyndに対して既存のCRMサービスから更にデータを追加して入力したり、Wynd自身をメインのCRMとして設定することも可能だ。

同社によれば、多くのクライアントが、つま先を浸すように軽いセットアップから始めるそうだ。その後、彼らはより多くのモジュールを追加して行く。セットアップに応じて、POS1台当たり月額30ユーロから300ユーロが請求される。

Wyndは支払いを直接扱わない。同社は、既に多くの支払いサービスプロバイダが存在することを受けて、POSのみに集中することを選択した。

そして、あなたはPOSを携帯電話、タブレット、その他の多くのデバイスから管理できる。これらの機能はすべて当たり前のように聞こえるかもしれないが、しばらく前は多くの企業が、OracleやSAPによってデザインされたソリューションに依存していたのだ。全体として、Wyndは5000のPOSを管理している。

今日の資金調達ラウンドでは、会社は雇用と国際的な拡大を計画している。まず同社はオフィス英国とドバイに開く。既にそれらの国で何件かのクライアントを持っているからだ。この先更なる国際的な展開もあるだろう。

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(翻訳:Sako)

今年のAppleのホリデイ広告はインクルージョン(差別の壁を壊す)を強く訴える

毎年Appleは、ホリデイシーズンの広告を感謝祭に初お目見えする。そしてその広告だけは通常の製品広告とは違って、つねに、“新しい価値観”を訴える広告になっている。今年のAppleは、家族や友だちだけでなく、誰もが自分のまわりのすべての人に優しくしよう、と訴えたいようだ。

監督は2013年のホリデースポットで、エミー賞の最優秀広告賞を取った人。フランケンシュタインを主人公とする、みごとな短編だ。

フランケンシュタインは山の上の一軒家に住んでいる。暖炉のある快適そうな家で、最初の短いショットでは彼はコーヒーか紅茶を飲む。自分のiPhoneを使って、オルゴールを録音する(ぼくもオルゴールは好きだ)。

でも、なにか物足らない。なにか、いまいち、がんばる必要がありそうだ。めったに外出しない彼は、意を決して帽子にたまった埃をはらう。もう何日も、かぶってない帽子だ。

外に出て、やっと彼の顔が映る。それまで視聴者には、彼が室内で鼻歌を歌ってる老人であることしか分からない。しかし実は彼は、片足を引きずりながら歩くモンスターだった。

彼は村の広場へ行き、怖がっている群衆の前で歌う。彼は自分に自信がなく、ためらい、そして途中でギブアップしようとする。しかし一人の少女が彼に手を伸ばして、耳につけたライトを直してあげると、群衆は彼と一緒に歌い始める。

これだけでは分かりにくいか、と思ったAppleは、最後に“Open your heart to everyone”(誰にでも心を開きましょう)というテキストを表示する。ホリデイシーズンは家族や友だちと時を過ごす良い機会だが、同社は、さらにその外を見よう、と言う。

大統領選挙で生じた分裂も、この広告の制作動機の一つだっただろう。みんなが、同じ不安と、同じスマートフォンと、そして同じためらいを共有している。だから、お互いに、優しくなろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

AppleがWi-Fiルーターから撤退か

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Appleは1999年以来、折りに触れ新しいWi-Fiルータをリリースし続けてきた。AirPort ExpressとAirPort Extreme(日本の国内では商標の都合上AirPortではなくAirMacという名前で売られている)にはアップデートが必要なのだが、どうやらそれを待っても仕方がないようだ。ブルームバーグからの新しいレポートによれば、同社はワイヤレスルーターに取り組んでいたチームを解散したということだ。エンジニアたちは既に、他のプロジェクトに取り組んでいる。

おそらくAirPortの製品ラインは、それほど多くの収益を挙げていない。そしてAppleはより人気の高いプロダクトに注力していくように見える。同社は似たようなことを他のプロダクトにも行ってきた、外部ディスプレイに関してはサードパーティーメーカーに頼っている。

しかし、Wi-Fiルーターに関しては、Appleが新しいものに挑戦しないことが少々悲しい。特に最初のAirPort Expressは私のお気に入りの1つだ。それはコンセントに直接差し込む小さなデバイスだった。そこには3つのポートがあって、それぞれ、インターネット接続のためのイーサネットポート、ハードドライブやプリンターのためのUSBポート、そしてスピーカーに接続するためのヘッドフォンジャックだった。

そして、iTunesの中の曲を再生し、他の部屋にあるスピーカーに対してストリーミングを行うことができたのだ。そのときのコンピューターはBluetoothを使っていなかった — 2004年のBluetoothは音楽ストリーミングにおいては、とても満足できる代物ではなかったのだ。コンピューターはロスレスオーディオファイルをストリーミングし、そしてAirPort Expressは小さなデジタル/アナログコンバーターを内蔵していた。

当時、Appleはこの技術をAirTunesと呼んでいた。そして、それは現在Apple TV、Mac、そしてiOSのデバイスでポピュラーに使われている、ビデオとオーディオためのストリーミングプロトコルである、AirPlayへの道を開いたのだ。

Appleはまた、Time Capsuleでは、Wi-Fiルーターにハードドライブを搭載した。こうすれば、Time Machineがデータをバックアップしてくれたのだが、このときハードドライブをラップトップに接続する必要はなかったのだ。統合があまりにもシームレスだったので、バックアップのことについて忘れてしまう程だった。もちろんこれは、iCloudやDropboxがまだ始まったばかりの頃の話だ。

いまやEeroGoogle Wifiを発表したGoogleといった会社たちが、再び無線ルーターを面白くしようとしているが、Appleには2つの可能性があった。新しいAirPortデバイスに投資するのか、それともマーケットから撤退するのか。どうやらAppleは後者を選んだようだ。

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(翻訳:Sako)

Appleが桃尻絵文字を復活!

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誰も桃尻絵文字に手を出すことはできない。Appleでさえも。数週間前AppeはiOS 10.2ベータ版を公開し、数十種類の絵文字が追加あるいはデザイン変更された。世界は絵文字を必要としている。その通り。しかしAppleは、うっかり桃の絵文字もデザイン変更してしまい、その結果少々リアルになりすぎてしまった ― もはやお尻のようには見えない。だが落ちつけ!騒ぐ必要はない。Appleは新しいベータ版でお尻に見える桃の絵文字を復活させた。

上の画像にあるように、新しい桃の絵文字は〈いっそう〉お尻っぽくなった。Appleは古いデザインに戻しただけではなかった。絵文字デザイナーを呼び出し、桃の絵文字を作り直すよう依頼したのだ。

絵文字は思いがけず、独自のルールと共に万国共通のビジュアル言語となった。今や誰もがいつでも絵文字を使って、メッセージに感情や個性を付け加えている。そして時には、1つの桃が単なる桃以上の意味をもつこともある。TechCrunchのDevin Coldeweyが桃絵文字に捧げた賛歌に、桃尻を残すことの重要性が切実に書かれている。

AppleはiOS 10.2ベータ3を昨日(米国時間11/15)公開したが、まだデベロッパーと公開ベータテスト参加者しか利用できない。iOS 10.2の正式バージョンが数週間後に出てくれば、様々な絵文字を見られるだろう。

私のお気に入りは、新たに追加された様々な職業だ。教師、宇宙飛行士、溶接工、プログラマー、オフィスワーカー、農業従事者、科学者、シェフ、学生、機械工、医療従事者等々が、男女それぞれ用意されている。

ちなみに、Unicodeコンソーシアムも、新しいジェスチャー絵文字を次々と追加している。指を交差させて幸運を祈る絵文字や手のひらで顔を覆う絵文字もある。なお、宇宙飛行士の絵文字を送り合うためには、相手もiPhoneをアップデートする必要がある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Sinovation Venturesが狙うのはAIだ

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Sinovation Venturesを創業したKai-Fu Lee博士の中国製SNSのアカウントには、5000万人ものフォロワーがおり、彼はそこで中国のテクノロジーの将来を予測する賢者のように扱われている。TechCrunch Beijing 2016で彼は、中国のスタートアップ業界の重要なトレンドについて私たちに話してくれた。

Sinovation Venturesは先日、中国とアメリカのファンドから6億7500万ドルを調達しており、現在では300社以上の企業に出資している。Kai-Fu Leeは「1社につき1500万ドルまで投資ができる規模になった」と話している。

そして、これからのSinovation Venturesにとって最も重要な分野となるのが人工知能だ。自動運転技術は大勢から注目されている分野だが、Kai-Fu Leeはそれに加えて、画像認識技術、人工知能の金融分野への応用技術、そしてAIを利用したヘルスケア・スタートアップに狙いを定めている。ここ数年でSinovation Venturesが出資した企業うち、その約半数はAI関連企業だ。

「AIはあらゆる職業や業界に変化をもたらしました。AIが関与していない分野など無いといっても過言ではありません」とKai-Fu Leeは話す。「例えば、AI技術の教育分野への応用は想像がしやすいでしょう。従来の教育のほとんどは、AIによる教育に切り替えられる可能性があります。医療や医薬品分野もAIが活躍する分野です」。

もちろん、AIにはまだ根本的な問題が残されている。AIが人間に取って代わることで、人間の職が奪われてしまうのだろうか?Kai-Fu Leeもこの問題に気づいてはいるが、それに対しては楽観的な意見を持っている。

「AIはとてもよく働くだけでなく、それにかかるコストは非常に低い。それによって人類全体はこれまでより多くのリソースを持つことができ、AIのおかげで全ての人々に経済的な保障を提供することができるかもしれません」と彼は語る。「生産性が低い繰り返しのタスクをこなすことが、人類が地球上に存在している理由ではないでしょう」と彼は続けた。

彼によれば、人工知能の誕生によって最も影響を受けるのは貨物運輸の分野だという。その中でも、まず初めに影響を受けるのがトラックの運転手だ。「だからこそUberがOttoを買収したのです」と彼は話す。

一方で、彼はヘルスケアに関してより慎重な考えを持っており、AIがヘルスケア分野で利用されるようになるまでには時間がかかり、変化は徐々に進んでいくだろうと話す。「この分野が少し特殊なのは、そこに人の命が関わってくるからです。この分野でAIが使われるとすれば、それは人間のアシスタントとしての役割でしょう」う。

彼らはAI分野に力を入れてはいるが、複雑なテクノロジーだけにフォーカスしている訳ではない。Sinovation Venturesはこの他にも、エンターテイメント分野やコンテンツ制作系の企業にも投資をしている。様々なTV番組にも投資しており、これはVCとしては珍しいことだ。

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「米国ではより小さい規模の投資をするようにしています。そうやって市場に入り込むことで、彼らから学ぶことができるからです」とKan-Fu Leeは話す。ハードウェアや玩具の分野に投資することも考えられるだろう。

最後に、Kai-Fu Leeは中国の消費者製品の動向について話してくれた。「モバイル・インターネットという分野では、中国は米国よりも進んでいると思います。なぜなら、これまで米国に遅れをとっていた中国は、いざ前に進むときに階段を数段抜かしすることができたからです」と彼は話す。「中国の人々は現金の支払いからモバイル・ペイメントに直接シフトしていきました。モバイル・ペイメント、モバイル・ゲーミング、モバイル・コミュニケーションなどの分野では、中国が主導権を握っています」。

今後数年のうちは、中国の企業が国外で大きな成功を収めるとは思いません。

— Kai-Fu Lee博士

彼の意見によれば、GoogleやFacebookなどの企業は、WeChatなどの中国のコンシューマー向けサービスと争うべきではないという。時すでに遅し、とのことだ。

「FacebookやGoogleといった企業は、中国企業が持っていないようなテクノロジーにフォーカスできるのです」と彼は話す。「例えばFacebookにはOculusがあり、Googleにも中国の競合企業には無い技術を持っています。もし私が彼らであれば、そういった技術を中国でもローンチしようとするでしょう」。

だが、米国市場を狙う中国企業にとってもそれは当てはまる。「米国市場においてWhatsAppはすでに独占的な地位を確立しており、中国企業がその分野に参入するのは難しいでしょう」とKai-Fu Leeは話す。「今後数年のうちは、中国の企業が国外で大きな成功を収めるとは思いません」。

つまり、これまで通り中国企業は中国で、米国企業は米国でそれぞれ独占的な力を持つということだろう。Uberが中国市場から撤退したことからも分かるように、真のグローバル・リーダーになるのは難しいということだ。

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(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

13インチMacBook Airはまだ生きている

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驚いた。MacBook Airはまだ生きていた! この新しいMacBook Airは、Appleの新たな低価格ノートパソコンだ。12インチRetina MacBookがMacBook Airに取って代る、と誰もが思っていたがそうはならなかった。Appleは発表イベントの終了直後にウェブサイトを更新した。11インチMacBook Airは永遠に消えた(R.I.P.)が、13インチMacBook Airにはマイナーな改訂が施された ― RAMの追加だ。

「MacBook Airの13インチモデルは引き続き当社の製品ラインに残る」とマーケティング担当上級副社長のPhil Schillerが壇上で語り、MacBook Airの状況について他には何も話さなかった。その時の様子がこれだ:

今日まで13インチMacBook Airは、RAM 4GB、1.6GHz Core i5プロセッサー塔載で、999ドルからだった。新しいMacBook Airも同じプロセッサーで999ドルから ― ただし、RAMは8GBになった。他のスペックは変わっていないようだ(128GB SSDストレージ、バッテリー寿命12時間等)。

従来の1199ドルモデルも8GB RAMで同じプロセッサーだが、ストレージは256GBになった。つまり、お手頃価格のパソコンが欲しかった人にとっては、新しい999ドル機が少しパワフルになったことになる。

MacBook Airが消えゆく運命にあることは明らかだ。しかし、最低価格の13インチMacBook Proや12インチRetina MacBookは多くの人にとってまだ高価すぎる。だからAppleは、13インチMacBook Airに生命維持装置を付け、他のノートを1000ドル以下にできるまでの間生かし続けることにしたのだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

新Macbook ProのTouch Barではこんなことができる

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さきほど(米国時間10/27)、Appleは新しいMacBook Proを発表した。Appleのマーケティング担当上級副社長、フィル・シラーはステージで「ノートパソコンに新しい黄金の標準を作るもの」と宣言した。この新製品で特に注目すべき点は、ファンクションキー列をマルチタッチのミニスクリーンで置き換えた点だ。ステージで披露されたデモを見た印象ではこのミニスクリーンは非常に多機能なようだ。

たとえば、イントロのビデオではビデオファイルを編集ソフトで開き、ミニスクリーンのスワイプで編集箇所を選んでいた。またスクリーンへのタッチで絵文字を選んだり、ビデオ再生では左右にスクラブして好みの場所を再生できる。スライドショーの場合、いちいち画面にメニューを表示せずに写真を選べる。

しかもユーザーが利用してるアプリ、またそのアプリで何をしているかによってミニスクリーンの機能は変化する。またミニスクリーンに従来のファンクションキーを表示しておくこともできる。上部左隅には新たにタッチボタンが設けられて、従来のエスケープキーを代替している。スクリーン右端には音声ボリュームのボタンが2つとSiriボタンが用意される。輝度ボタンはタップすると別のメニューを表示すると思われる。矢印アイコンもキーボードの明るさ調整など他のショートカットを表示するのだろう。

Safarの場合、タブが空白のときTouch Barはお気に入りのサイトを表示する。タップするだけでそのサイトが開く。あるいはサイトをプレビューしながら次々にタブを切り替えることもできる。写真アプリの場合、Touch Barでクロップしたり傾きを修正したりできる。またタイプ入力している場合はiOSの場合と同様、QuickType機能による候補が表示される。

メール・アプリでは返信、全員に返信など標準的なボタンがTouch Bar内に表示される。アプリはメールの相手に誰を追加すべきか予測してヒントを表示する。

サードパーティーのデベロッパーもTouch Barを利用することができる。Adobe Photoshopのデザイン担当マネージャー、Bradee Evansは次回のPhotoshopのアップデートでユーザーがTouch Barからパレット、レイヤー、画像のバージョンを操作できることをデモした。これは非常に使い勝手が良さそうでデザイナーには益するところが大きいだろう(残念ながら私自身はPhotoshopでできることといえば写真のトリミングくらいなものだが)。OfficeとSkypeも今後Touch Barを活用するという。これは期待できる流れだ。

Touch Bar右端のTouch IDセンサーは従来の電源ボタンを置き換えるものとなっている。全体としてTouch Barの機能は非常に強力かつ実用的だ。この機能だけで全く新しいノートパソコンを買う必要が生じるかどうかは別として、買い替えを検討しているユーザーの場合、Touch Barが他のMacではなくMacBook Proを選ばせる理由になるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

今日のApple MacBook Proイベントのライブ中継を見る方法はこれだ(日本では木曜午前2時から)

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今日(米国時間10/26)Appleはクパチーノ本社キャンパスでプレスイベントを開き、新しいMacBook Proを披露することが予想されている(キーボードの上に奇妙なミニディスプレイがついていることが既にリークされている)。13インチMacBook Airも改訂されるだろう。10 AM PT(ニューヨークでは1 pm、ロンドンでは6 pm、パリでは7 pm[東京では28日(木)午前2時])から、Appleの全デバイスでイベントを見られる。

AppleはiMacについても話すと思われるが、性能改善以上は期待しないほうがいい。さらには外部レティナ・ディスプレイについても聞けるかもしれない。Macが好きな人にとっては、Mac満載のたまらないイベントになりそうだ。

最新のApple TVを持っている人は、App StoreでApple Eventアプリをダウンロードできる。今日のイベントをストリーミングできる他、昔のイベントも見られる。古いApple TVのユーザーはスイッチを入るだけでいい。Appleが “Apple Evnets” チャンネルを薦めてくるのでそこでイベントを見ることができる。

Apple TVを持っていない人は、AppleのウェブサイトのApple Eventsセクションでライブストリーム中継を見られる。このビデオ中継は、SafariとMicrosoft Edgeでのみ利用できる。有難いことに、macOS、iOS、Windows 10のいずれでも動作する ― SafariかEdgeの動くデバイスを少なくとも一つは持っているだろう。

まとめると、今日のAppleイベントを見る方法は以下の通り。

  • MacまたはiOSのSafar
  • Windows 10のMicrosoft Edge
  • 第4世代Apple TVで、App StoreのApple Eventsアプリ
  • Apple TVの第2、第3世代は、イベント直前にApple Eventsチャンネルがやってくる

もちろん、TechCrunchのライブブログもある。職場を離れられない人や、本誌のコメントを楽しみたい人たちは是非ご覧あれ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

VRヘッドセットに世界標準誕生か?HP, Dell, Lenovo, Asus, AcerがMicrosoftと提携で共通規格製品を作る

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Microsoftは今(米国時間10/26)、ニューヨークで報道陣向けのカンファレンスをやっている。そこで発表されるものには、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)など、3Dと、ありとあらゆる‘現実’(realities)ものが多い。同社はその積極姿勢の一環として、PCメーカー5社とのパートナーシップにより、Windows 10の次のアップデートに間に合うべく、各社にVRヘッドセットを新発売してもらうことになった。

Microsoftの発表によると、HP, Dell, Lenovo, Asus, Acerの5社が全員、有線方式で6軸方向(前、後、上、下、左、右)の自由度センサーのある、PC用VRヘッドセットを作る。外付けセンサーが要らないし、HTC Viveのように大きな部屋も要らない。そしてお値段は、299ドルからだ。

これで、この規格のVRヘッドセットがたちまち市場でコモディティーになりそうだから、OculusやHTCなども急いでOEMの一員になるだろう。仮想現実の市場全体に、やっと、大きな突破口が見えてきた、とも言える。

Windows 10のCreators Updateはリリースが来春だから、ヘッドセットは年初から出回るだろう。Windows 10のアプリケーションのVR化デモも、今日行われた。仮想空間の中の壁にアプリケーションが投射され、それと対話できる。

しかもMicrosoftにはHoloLensという3D ARの伝家の宝刀があるから、VRが作る仮想の3Dオブジェクトやアニメーションなどを、現実世界の上にARすることもできるのだ。同社は、HoloLensの中でMicrosoft Edgeを動かす、というデモをやった。

このヘッドセットがあれば、たとえばHouzzの3Dオブジェクトを自分のリビングルームで見ることができる。自分の部屋にARで家具などを置いてみる、というやり方はすでにスマートフォンではふつうだが、そのARがHoloLensになれば、もっとすてきだろう(下図)。

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Microsoftが今日紹介したHoloTourアプリケーションは、名前はダサいけど、VRヘッドセットを有効に使える例だ。Google Cardboardのアプリケーションにも似たようなのがあったと思うが、世界中を旅して、有名なモニュメント(自由の女神、モアイ像、奈良の大仏、…)をその真ん前で見られる、という仮想体験だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

N26がAllianzの旅行保険付きプレミアムカードを発表

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N26には何が欠けているだろうか?同社はゆっくりではあるが確実に、新しい銀行口座を一から作りあげつつある。そして現在、Visa PremierやMasterCard Goldに付帯する保険商品を作り変えようとしている同社は、N26 Blackカードを発表した。

N26はこれまで保険会社と直接交渉を進めてきており、旧来の銀行が上位クラスのMasterCard(Gold、World Eliteなど)に付帯させているような保険商品をついに提供できるようになったのだ。近日中にN26のユーザーは、今持っているカードをN26 Blackカードにアップグレードできるようになる。なお、機能面では既存のカードとほぼ同じN26 Blackカードには、Allianzの保険がついてくる。

1年契約で料金は月々5.9ユーロ(6.4ドル)に設定されており、普通の銀行が発行しているMasterCardやVISAカードの上位クラスの保険とほぼ同じ補償内容になっている。そのため、海外旅行中に病院へ行かなければならない場合、その費用はAllianzがカバーしてくれる。さらにフライトが4時間以上遅れた場合の費用についても払い戻しが申請できるほか、携帯電話が盗まれたときの補償もついてくる。

保険の全容についてはまだ公開されていないため、スキー保険やレンタカー保険が含まれているかは分からない。しかし上位クラスのカードにはこういった保険がついてくることが期待されるため、N26 Blackカードにも含まれる可能性がある。

N26のサービスの良い点は、必要のない保険に対してお金を払わなくてすむということだ。ユーザーがN26の口座をそこまで頻繁に使っていなければ、無料のN26カードを選ぶことができる。ドイツ、オーストリア、アイルランドの希望者には、11月前半にN26 Blackカードが届けられ、フランス、イタリア、スペインのユーザーはその数週間後にはカードを受け取ることができる。

また、興味深いことにN26は今年の夏に銀行のフルライセンスを取得し、同社は今後数週間の間に、20万人のユーザーを自社の銀行インフラ上へと移管させる予定だ。つまり、ユーザーは新しいカードと口座番号を受け取ることになる。

そのため、ユーザーはこのタイミングで、新しいベーシックなMasterCardかN26 Blackカードから希望のものを選ぶことができる。全てのユーザーが新しいカードを受け取るタイミングで、新たなプランを発表するというのは賢い動きだ。この作戦でN26 Blackカードのコンバージョン率は高まるだろう。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

これがMagic Toolbarだ―Apple、新MacBook Proの画像をうっかりリーク

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macOSがSierra 12.1にアップデートされた際、システム・ファイルに2枚の重要な画像が隠されていたのをMacRumorsが最初に発見した。そういうわけで、上の写真が新MacBook Proだ。

すでに報じたとおり、新しいMacBook Proではキーボードの上部、現在のファンクションキーの位置にリボン状の第2ディスプレイが装備される。このタッチパネル・ディスプレイは作業の内容に対応してさまざまな機能を持つはずだ。

上の例ではこのディスプレイ(Magic Toolbarと呼ばれるはず)はユーザーに対して Apple Payでの支払い手続きを完了するためにTouch IDセンサーに触れるよう求めている。

ご覧のとおり、ファンクションキーは消えている。私が最後にF7キーを叩いたのがいつだったか思い出せないくらいだが、一方で物理的なエスケープ・キーもなくなっている。しかし写真をよく観察すると、ミニ・ディスプレイの左端にキャンセル・ボタンが表示されている。位置からしてもこれがエスケープ・キーと同じ働きをするのだろう。ただしブラインドタッチの場合、ずっと叩きにくくなっている。

またこの写真から新Macbook ProはTouch IDセンサーを装備していることも確認できる。下の2枚目の写真でミニ・ディスプレイの右端の色がやや濃くなっている。これがTouch IDセンサー部分のようだ。この部分はディスプレイと色が異なるのでディスプレイではない。しかしiPhone、iPadのホームボタンとも異なる。iPhoneの場合、ホームボタンは金属リングが取り巻いており、指を載せるとこのリングが指を感知してTouch IDセンサーを起動する仕組みだ。ところがMacebook Proの場合、Touch IDの周囲にこのリングが見当たらない。3D Touchのような感圧メカニズムが内蔵されていて金属リングの必要をなくしているのだろう。

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あと気になる点は、キーボードが(キートップは大きいが)12インチのretina MacBookにひどく似ていることだ。私は12インチretina MacBookの浅いキートラベルが嫌いなのだが、Macbook Proのキーボードが外付けMagic Keyboardのような深いキートラベルなのかどうかは不明だ。

トップの写真でも分かるが、13インチのMacBook Proはディスプレイとキーボードの周囲のベゼルが現行モデルより細くなっている。スピーカーはキーボード部分の下ではなく両サイドに配置されている。このことは新モデルが全体としてスリム化されていることを示唆する。ヒンジ部分も小型化されているようだ。現行モデルと同様の強度が維持されていると期待したい。

とりあえずこんなところがリーク画像から判明した点だ。新Macbook Proのポート数や種類は依然として不明だ。内部の部品についても出荷時期、価格についても情報がない。噂ではIntel Skylakeプロセッサーと多数のUSB Type-Cポートを装備しているという。現行MacBook ProではUSBポートとMagSafeポートが厚みを押さえるためのボトルネックになっているように見える。これらをすべてUSB Type-Cに置き換えるならさらに薄くすることが可能だろう。

すでにお伝えしたように、Appleは来る10月27日〔日本時間28日〕にプレスイベントを予定している。MacBook Proシリーズのアップデートに加えて、13インチのMacBook Airのデザインやコンポネントも新しくなるはずだ。iMacについてはパフォーマンスのアップデートにとどまる可能性が強い。ここ数年放置されてきたMac Pro、Mac Miniが今回のアップデートに含まれるのかどうか不明だ。retinaの外付けディスプレイは近々お目見えするようだが、27日のイベントには間に合わないようだ。もっともAppleとしてはディスプレイについてプレスイベントで発表だけして、後日出荷ということにする手はある。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+