この小さなファウンダーたちは、親から子への支払いアプリ Beanstocksで観衆を魅了した


日曜日のTechCrunch Disruptハッカソンでステージに登った最年少の共同ファウンダーたちは、9歳のKieran Mannと10歳のRohan Chopraだ。2人はBeanstocksというアプリの鮮やかな売り口上で観衆を魅了した。両親が子供達の小遣いなどの支払いを、本物の銀行口座に結びつけて管理できるアプリだ。

Beanstocksには親と子それぞれのバージョンがあり、ママやパパは部屋の掃除など繰り返し発生する子供への支払いを設定して、簡単に支払いができる。

Beanstocks

「貯金箱は前世紀の遺物」とMannは壇上で訴えた。ファウンダーたちが頭に描いたのは、子供達が小さい時から本物の銀行口座に慣れ親しんでいる状況だった。このアプリを使って若きユーザーは現金の出入りを追跡し、お金の使用状況を管理できる。

Chopraは私に、銀行口座と結びつけることで親たちは現金がないから毎週の雑用の報酬を払わないなどというつまらない言い訳ができなくなると話した。必要なのは、Beanstocksのトグルをタップして与えたい金額を設定することだけだ。

MannとChopraはふたりともモノを作るのが大好きな小学生同士だ。2人はこれが初のハッカソンへの参加だそうだが、登場した時の落ち着きぶりからはとても想像できなかった。彼らはアプリの様々なワークフローを私に見せてくれ、実に説得力のある口上の最中も、どんな改善ができるかを2人で話しあっていた。

MannとChopraはこれでBeanstocksが完成したとは思っておらず、数々の機能追加を楽しみにしているようなので、2人が次に何をするか目が離せない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

注意:ISISツイートをリツイートすると、FBIがやってくるかもしれない

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NY Daily Newsの記事によると、FBIは「リツイート」をはツイートへの「支持」であると解釈しているようだ。すべての場合においてというわけではないのかもしれないが、しかしテロ組織であるISISが関係する場合には、当局の評価が厳し目になるらしい。このことについては以前からも指摘されていた。

下に全文を掲載した9月16日付の裁判所文書によれば、官憲はTwitter上での振る舞いをチェックして、それを拠り所としてクイーンズ群在住のAli Saleh(22歳)の身柄を確保したようだ。

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Salehは2013年より、Twitter上でISISの発言を共有していたのだとのこと。

過激な思想を表現したといっても、1度やほんの数回のツイート(ないしお気に入り登録)により官憲がいきなり逮捕しにやってくることはない。しかし悪い方向に進みつつある人物としてマークされることとなるようだ。FBIはSalehを監視下におき、そしてさらなるリツイートなどの行動により、身柄を拘束するにいたったようだ。

Screen Shot 2015-09-19 at 12.05.44 PM

Twitterのプロフィール欄で「リツイートは支持を表明するものではありません」と記載している人は多いが、FBIはそのように捉えないことがあるということを覚えておいた方が良いだろう。とくにテロ関連については慎重であることが求められている様子。

今回のケースの詳細はまだわからないが、官憲側がツイートの「危険性」を独自に判断しうることが示された事例ということもできるかもしれない。支持しているわけでもなく、むしろ揶揄する意図をもってリツイートした場合にも、当局にマークされるというようなことは起こりえるのだと思う。

Twitterなどの公の場に公開したことは、いろいろな解釈を経て取り上げられることがあるということだ。「テロリスト」になってみたいなどと思う人は、ISISのツイートなどをせっせとリツイートすればのぞみの身分を手に入れることができるかもしれない。

本件について、Twitter社のコメントを要求しているところだ。何か動きがあれば改めてお伝えしたい。

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(翻訳:Maeda, H

iPhone 6sに搭載された3D Touchのユースケースを拡張する、写真共有ソフトのBumpn

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3D Touchの可能性を示すユースケースと考えることができるかもしれない。

その可能性を試そうとしているのは、現在も公開されているbumpnというアプリケーションだ。写真共有のためのアプリケーションなのだが、他の人の写真を評価(Like)する際に、3D Touchを使うことにしたのだ。

bumpnでは「いいね」のボタンをタップするのではなく、好きさ具合を1-100のレベルで表現できるようになっている。iPhone 6sで利用する場合、評価の高さをボタンタッチの「強さ」で評価するようにするのだ。ただし旧iPhoneでも利用できるよう、その場合は画面タッチの「長さ」で評価のレベルを決定する。

新しいインタフェースを利用した革命的なイノベーションというわけではない。ただ、どのようなことが可能であるのかを示すコンセプトモデルとしてはなかなか面白いのではないだろうか。

ちなみにこのbumpnが採用する評価システム自体もちょっと、他とはちょっと違って面白いと考える人もいるかもしれない。RedditやInstagramなどでは「気に入ったか、気に入らなかったか」を表現してコンテンツを評価するようになっている。このbumpnでは「ちょっと気に入った」から「だいぶ気に入った」というような評価基準を採用していて、これにより「よりあたたかい雰囲気」を出せるかもしれない。

bumpnをお使いでない方のために行っておくと、これは近くにいる人と写真を共有するためのアプリケーションだ。写真の投稿を行う際には25種類のフィルター(いまやこれなしには写真共有サービスを名乗れないほどだ)を利用することができる。

記事冒頭に記したように、bumpnは現在もAppStoreからダウンロードすることができる。iPhone 6sが届き始める金曜日に、3D Touch対応版にアップデートされるのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H

テクノロジーが心身の健康のためにメンタルヘルスと身体面の医療を結びつける

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編集部記Arun Guptaは、Crunch Networkのコントリビューターである。Arun GuptaはQuartet HealthのファウンダーでCEOである。Quartet Healthは、行動習慣上の健康管理テクノロジー企業で、医療提供者と行動習慣における医療従事者のシームレスなコラボレーションを可能にする。

電子医療記録(EMR)は普及してきているが、まだ必要なことがある。EMRは医療の改善やデータのやりとりを前提に設計されているが、各記録をつなげるレイヤーがまだ欠如している。医療提供者は相変わらず電話やFAXでコミュニケーションを取っている。患者も個人の医療履歴を病院の予約の度に持ち歩いたり、記憶を頼りに伝えている。

しかし、私はヘルスケアに起きるだろう次世代のイノベーションの見通しは明るいと考えている。EMRの上を横断するアプリができるだろう。EMRは「閉鎖的」であるべきだと多くの人は考えているが、サードパーティーのソリューションと上手く連携することができると証明した者もいる。Athenahealthはその内の一社だ。彼らは外部のアプリとEMRを連携させた先駆者だ。更には、医療提供者のパートナー向けのサードパーティー・ソリューションのマーケットプレイスを構築している。

アプリがiPhoneをタクシーを呼んだり、心拍のモニタリングをしたり、食料品の配達依頼をしたりするツールに変えたようなことがEMRでも起きる。EMRの上に広がるアプリは、医療提供者が自身のワークフローを管理し、情報共有を円滑にすることで、患者に遅滞なく整った医療を提供することが可能となる。インターネットに接続したヘルスケアのテクノロジーで最も重要な部分は、医療関係者同士のコラボレーションが可能になることだ。

医療提供者のコラボレーションは医療のどの分野においても重要なことだ。しかし、行動習慣の健康管理(メンタルヘルス、そしてアルコール依存などの物質使用障害)の分野においてもそれは揺るぎない事実だ。コラボレーションの欠如がもたらすコストは非常に高くなる。その理由は、多くの場合、人の行動習慣の状態と身体の健康状態が密接に関連しているからだ。

 

いくつかの企業は、スマートフォンで行動の変化を検知する方法を開発した。行動の変化からユーザーの精神状態について多くのことが分かる。

最近の研究で、喘息を持つ人がうつ病を発症する確率は2.5倍になることが分かった¹。別の研究では、タイプ1と2の糖尿病患者は、生涯の内に大うつ病を患う確率が2倍高いことを示唆した²。

他にも多くの証拠が、行動習慣の状態と身体の健康状態が相互に関連することを裏付けている。身体的な疾患はメンタルの不調を引き起こすことがあり、メンタルヘルスの悪化は病を発症するリスクを高めるのだ。

慢性的な病の患者で、更に行動習慣上の疾患を持つ者はヘルスケアシステムに大きな影響を与える。医療費にかかる金額は、行動習慣に問題のない同様の慢性病の患者より平均で50から175%以上増加する。これは患者にとってもヘルスケアシステム全体にとっても負担となる。また、現在アメリカにおけるうつ病と認められるケースの半数近くは治療を受けていない。プライマリーケアの場面で病に気づき、指摘された場合でも、診断が混同される場合もある。

一方、私たちの研究分析では、行動習慣分野の医療提供者から治療を受けた患者の場合、総額の医療費は最終的に低くなることが分かった。またMillimanは、身体面の医療と行動習慣のヘルスケアサービスを統合した商業マーケットには年間で合計1620億ドル規模のビジネス機会 があると予測している。重要なことは、業界がテクノロジーの力を借りて、フィードバックのあるコラボレーションを促す時が来たということだ。

メンタルヘルスの治療を求める患者はこれまで高額で手続きが面倒な上、偏見の目で見られるシステムを利用しなければならなかった。しかし、遠隔医療のイノベーションが市場の力学を変えている。1DocWayは、遠隔の精神医療のプラットフォームをブラウザベースで提供し、イノベーションを促進している。

ウェブカメラとインターネット接続さえあれば、患者はプラットフォームにアクセスしてメンタルヘルスの医療提供者とつながることができる。患者が望む形で、彼らが最も安心できる環境から利用できる。また、医療環境が整備されていない場所や郊外のコミュニティーにいる患者にとって、そもそも治療を受ける術がないということが問題で、それが医療を受ける際の障害になっていた場合が多い。

また、医療提供者の視点からも、テクノロジーを採用するコストはその効果に見合うものだと言える。サウスカロライナ州のメンタルヘルス部門でジェネラル・カウンセルを務めるMark Binkleyは、US Newsに多くの緊急救命の患者は、対面で精神科医とのコンサルティングを行うまで、そこに留まることが許可されることについて詳しく説明した。

どの緊急救命医に尋ねても、これは大きな課題であると答える。この問題を解決するためにサウスカロライナ州は、インターネットで精神科医との面会を行うリアルタイムの診察を導入し、成果を上げてきた。これまで2万2000回の診察が行われ、参加病院の医療費の累計削減額は、患者の一つの病の治療につき1400ドルになった。また多くの場合、実際の面会より、遠隔医療の方が患者の満足度が高いことが分かった。

他にも多くの証拠が、行動習慣の状態と身体の健康状態が相互に関連することを裏付けている。

もう一つ、行動習慣のヘルスケアテクノロジーで進化した部分はツールだ。スマートフォンのアプリ、ウェアラブル端末、オンラインの自助コミュニティーなどが挙げられる。患者はこれらを利用することで、自分の行動習慣の状態と慢性的な疾患の健康状態を管理することができるようになった。認知行動療法(CBT)は、これまで面会する形式のセラピーを行ってきたが、myStrengthのような企業は近年、この治療法をコンピューターからでも利用できるようにした。

CBTは、患者に自身のネガティブな思考や行動を認識して再構築する技術を教えるもので、うつ病、不安や不眠症の改善に高い効果を発揮する。病への偏見や地理的な理由で対面での治療を躊躇していた患者は現在オンラインCBTといった治療に向かっている。多くの保険会社もこれらの治療法に対応し始めている。

いくつかの企業は、スマートフォンで行動の変化を検知する方法を開発した。行動の変化からユーザーの精神状態について多くのことが分かる。Ginger.ioは、動き、テキストや電話のやりとりのパターンといった情報をユーザーのモバイル端末のバックグランドで収集 する。その情報から、特定のメンタルヘルス障害につながる危険性のある行動を検出することができる。

例えば、ユーザーが他の人と連絡せずに孤立するパターンを示したり、何日か続けて仕事を休み自宅から離れなかった場合、会社はその人がうつ病のリスクに晒されていることを検出できる。それを元に、治療のために適切な処置ができるように介入することができる。

特定の市場に向けた電子健康記録(EHR)システムの登場により、行動習慣のヘルスケア提供者はテクノロジーの恩恵を受けている。行動習慣の医療機関は、他のプライマリーケアを提供する医療機関とは異なるワークフローで運営しているため、既存のEHRのベンダーはこの分野の医療従事者のニーズを満すほどには成熟していなかった。Qualifactsといった企業は、行動習慣医療に特化したEHRのソリューションを牽引し、メンタルヘルスケアの対応や医療サービス管理の市場に変化をもたらしている。

簡単に言えば、医療が価値を主軸とした方向に転換することで、ヘルスケアのステークホルダーは、医療機関が協力しないがためにかかるコストを受け入れることができなくなったということだ。遠隔医療のソリューション、モバイルアプリ、EHRといった行動習慣向けのテクノロジーがそれぞれをつなぐことになるだろう。

中核となるシステムを設置し、絶えず進化を促していくことで、テクノロジーは医療システムが患者と向き合う方法を再構築する強大な力となるだろう。行動習慣上の健康と慢性疾患の治療のためのマネジメントは今に統合することになる。患者の生き方、そしてそれぞれの組織は、それを必要としている。

参照:
1 Strine TW, Mokdad AH, Balluz LS, Gonzalez O, Crider R, Berry JT, Kroenke K. “Depression and Anxiety in the United States: Findings from the 2006 Behavioral Risk Factor Surveillance System.” Psychiatric Services, vol. 59, no. 12, 2008.
「アメリカにおけるうつ病と不安障害:2006年の行動習慣リスク要因調査システムからの考察」
2 Gonzalez JS. Depression. In: Peters A, Laffel L, eds. Type 1 Diabetes Sourcebook. 2013:169-179.
「タイプ1糖尿病ソースブック」
3 Quartet Health Analysis, 2015.
2015年、Quartet Healthによる分析結果
4 Quartet Health Analysis, 2015.
2015年、Quartet Healthによる分析結果
5 “Economic Impact of Integrated Medical-Behavioral Healthcare.” American Psychiatric Association and Milliman, Inc. April 2014.
「医療と行動習慣ヘルスケアの統合が与える経済的な影響」アメリカ精神医学会とMilliman, Inc、2014年4月

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

自動運転車がUberを脅かす

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編集部記Kyle Samaniは、Crunch Networkのコントリビューターだ。Kyle SamaniはPristineのCEOを務めている。

Bill Gurley(Benchmark Capitalのジェネラル・パートナーでUberの役員を務める)が指摘するように、Uberはタクシー配車ビジネスを独占するプレイヤーになるだろう。何故か?Uberのビジネスモデルは、運転手の需要と供給の局地的なマーケットプレイスを取り込む形を成しているからだ。局地的なマーケットプレイスは、強いネットワーク効果を発揮し、「勝者がマーケットのほとんどの獲得」できる状態を作る。

局地的なネットワーク効果は、局地的な運転手と乗客の需要と共有の流動性に特化することで生まれる。Gurleyが投稿に掲載した下記の図に上手くまとまっている。

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訳:(上から)需要が増える→運転手が増える→サービスの対応範囲・浸透が広がる
→(右の分岐)ピックアップまでの時間短縮→需要が増えるへ
→(左の分岐)運転手のダウンタイムの減少→価格の低減→需要が増えるへ

このモデルはUberの急成長をもたらしたが、テクノロジーに先見の明を持つBenedict EvansBen Thompsonらは、次に頭に浮かぶ質問を投げてかけている。「自動運転車はUberにどのような影響を与えるだろうか?」

どのような影響というと、自動運転車はUberを追いやることになるだろう。

上記のサイクルの「More drivers(運転手が増える)」の部分を「自動運転車を増える」に置き換えてみると分かりやすいだろう。運転手はそもそも短時間しか運転することができない。運転手は人だからだ。食事をしたり、息をしたり、寝る必要がある。彼らは運転したい時にだけ運転し、運転したくない時は運転しないのだ。

自動運転車は、一時的なものではない。ほぼ永久に走行できるのだ。一度路上に出れば97%の時間、乗客に対応することができる。(残りの3%は、ガソリンの供給、点検、整備などの時間だ)。

自動運転者はUberが持つ運転手と乗客をつなぐ「マーケットの根源の要素」を壊すだろう。供給は軽く需要を超えることになる。車は24時間、年中無休で利用でき、限界費用も驚くほど低くなる。

自動運転車は、人が運転する車を利用するより格段に低価格になる。現在、運転手は稼いだ収益の80%を得ている(残りの20%はUberに渡る)。その80%の内の30%はガソリン代と車のメンテナンスにかかると仮定する。このコストは自動運転車にもかかる。つまり、人間の運転手が手にしているのは売上の50%という計算だ。20%はUberで30%は乗客に対応するための原価だ。

運転手はそもそも短時間しか運転することができない。

AmazonのJeff Bezosが言うように「あなたの利益が私たちのビジネスチャンスです」ということだ。さらに、A16ZのBenedict Evansが指摘するように、自動運転車は現在、乗客の交通手段として人が用いている車とは設計が異なり、機能も少ないため、低価格になるという。規模の経済により、Uberが乗車辺りに得る収益を変えない場合でも、自動運転車を人の運転する車より60%ほど安価に提供できても不思議ではない。

もう一度Uberの成長サイクルを見てみよう。Gurleyが指摘するように「運転手が増える」を「自動運転車が増える」に、「低価格」を「もっと低価格」にしてみると、「マーケット」が崩壊するのが分かる。強行手段を取る企業は需要がない場合でも運転手に定額の時給を支払うことで、このサイクルと同じことを達成できると言い張るかもしれない。しかし、運転手はそもそも短時間しか走行できないので、理にかなわない。運転手に常に賃金を支払ったところで、いつでも運転手が乗客に対応できるとは限らない。

一方、車を購入する場合なら、今すぐに使用しなくても、将来使わないとは限らない。さらに、都心から3km先に停めた自動運転車の限界費用は最終的に0ドルになる。

Uberの市場の独占を破ることが可能だとしたら、自動運転車に転換することがUber以外の会社にUberを壊す力をもたらすだろう。最初に適切な自動運転車を市場に投入する企業が業界を支配する。Uberや他のタクシー配車会社によって、ユーザーにこの手のサービスが普及した現在、一年早く事業を始めるだけで、市場の力学を劇的に変えることが可能だろう。

最初に適切な自動運転車を市場に投入する企業が業界を支配する。

Googleは、自動運転車によるタクシー配車サービスを提供するのに最も近い企業だ。GoogleはUberに出資しているため、Googleにとって有益なタクシー配車サービスの機密情報を入手することもできる。さらにGoogleは世界でも有数の地図情報のソリューション、最新鋭の自動運転ソリューション、そして彼らがゼロから取り組む自動運転に特化した自動車も保有している。Uberの市場占有が迫った現在、他にこのチャンスをビジネスに変えることのできそうな企業は他に思い当たらない。

また、Benedict Evansは自動運転テクノロジーはコモディティーになるとも指摘している。Googleは自動運転の研究開発に、長年手掛けるAndroidより多くの資金を投じている。Googleが自動運転車をコモディティーとする計画を立てている可能性もある。どこかの時点で、一つの企業が何百億ドルの資産をこのビジネスに投じる意味がなくなるだろう。銀行や公開市場が彼らの資産を評価した時、大変興味深い結果が得られるかもしれない。

P.S.
Googleは「Google Drive」と名付けるプロダクトを間違えたようだ。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

グループがコラボレーションしながらWebサイトを作っていくツールPadletが新たに$1.2Mを調達、とくに学校の教室での利用が人気

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いまどき、オンラインのWebサイトビルダーは足りすぎているが、その多くは専門職の人たちや小企業のオーナーが、外部の開発企業に頼まずに自分で自分のWebページを手早く作るための、使いやすいツール集だ。しかしここでご紹介するPadletは、方向性が違う。そのシンプルでコラボレーション的なWebサイト作成プラットホームは、さまざまな目的に使える。友だちだけと共有するプライベートなサイトでもよいし、クラスの子どもたち全員など特定のグループが利用するサイトでも、あるいはPowerPointの代わりに使って単純に情報を共有するためのWebページ集でもよい。

この、Y Combinatorから孵化したスタートアップが、このほどまた新たに120万ドルの資金を獲得して事業を拡大しようとしている。

Padletは数年前に、Wallwisherという名前でスタートした。それは複数のユーザが空のキャンバスの上でコンテンツを共有する、柔軟性に富んだツールで、Web上のスクラップボード(画鋲で切り抜きを貼り付けていく板)のようなものだ。しかしY Combinatorに参加してからは、人びとがWebページの上に何かを置くだけのサービスから、もっと飛躍したい、と考えるようになった。PadletのファウンダNitesh Goelはそう説明する。

“今ではPadletは、教室でコラボレーション的に使われている。みんなでわいわい言いながら、そのクラスのWebサイトを作るんだ。履歴書の作成にも利用されている”、とGoelはいろんな用例を挙げた。“教会がPadletを使って、“今日の祈り”を掲示しているところもある。Padletで事件を管理している警察署もある”。

Padletのユーザは、ほかの人から評価を聞いたり、招かれてコラボレーションに参加してユーザになった人が多い。ユーザの約40%は、サイトを見るだけでなく、自分でもコンテンツをポストしているアクティブなユーザだ。

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今、月間のユニークアクセスは300万近くあり、とくに多いのが教室での利用だ。

それは、もっぱら教師だけが使って授業の計画や宿題を作る、という使い方と、クラスの活動としてWebサイトを共同で作る使い方の両方がある。

Padletそのものは、とても使いやすい。Webサイトははじめ、空のキャンバスとしてロードされる。そしてそこに、テキストや写真やビデオ、記事、リンクなどを載せていく。学校や企業向けの有料バージョンには、ユーザ管理やアクセス制御、大きなファイルのアップロード、ブランドやテーマの作成、強力なセキュリティとプライバシー、などの機能がある。近く、アナリティクス(アクセス分析)やGoogle Appsの統合、コンテンツのフィルタリング、リポートの作成などが加わる。

Padlet 2

この有料バージョンは、企業が使うときは社員一人につき年額5ドル、学校なら一人の教師が年額45ドルで利用でき、児童生徒数の制限はない。月額で払いたい場合は、月額5ドルだ。

今回の投資ラウンドを仕切ったのはCherubic VC、これにBessemerのパートナーJeff EpsteinやFlexportのCEO Ryan Petersen、同CTO Amos Elliston、Dave Lerner、 Paul Sethi、Maiden Laneなどなどが参加した。同社が過去に得た資金は、エンジェルたちとY Combinatorからの45万ドルだった。

サンフランシスコにオフィスを構えるPadletは、今チームが4名。新たな資金により、デベロッパとデザイナー、そしてコンテンツとコミュニティ担当の‘部長格’を雇用したい、という。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

世界最大のVPNサービスHotspot Shieldがブラウザプラグインを提供…VPNを一挙に大衆化

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フリーで制約のないインターネットは危険な場所でもあるが、しかし政府や企業などによるWebの検閲を防ぐツールはつねに、それら邪魔者たちの一歩先にいなければならない。

世界最大のVPNプロキシサービスで、これまで3億5000万以上ダウンロードされたHotspot Shieldが今日(米国時間9/18)、世界中のブロックされているコンテンツを容易に閲覧でき、同時にセキュリティと匿名性を維持できるブラウザプラグインをChromeFirefox用にローンチした。

これまでと違ってこのWeb用Hotspot Shieldは完全に広告がなく、しかも帯域は無制限だから、ユーザはFacebookやNetflix、YouTubeなどのサイトに、これらが禁じられ、あるいはブロックされている国でもアクセスできる。

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Hotspot ShieldのマーケティングディレクターLevent Sapciによると、同社のプロダクトは世界中の人びとに、政府に検閲されないインターネットへのアクセスを提供し、大きな影響力を発揮している。

今たとえばロシアは、RedditWikipediaなどのサイトを(一時的に)ブロックしている。また中国のユーザは、Facebookですら、VPNでアクセスせざるをえない。中国は、インターネットの自由に関して最悪の実績を誇る(!)国だ。

VPNは、抑圧的な政府のブラックリストと戦うためだけのツールではなくて、まだその国で供用されていないストリーミングサービスに、供用されている国の人になりすましてアクセスするためにも利用できる〔例: まだNetflix がサービスしてないころの日本〕。まだ、供用されていない国の多いNetflixサービスも、VPNを使えば、合衆国やイギリス、フランス、カナダなど供用地域のNetflixに、世界のどこからでもアクセスできる。

Sapciによると、究極の目標としては、誰もが簡単にVPNを使えるようにしたい。今回提供するブラウザプラグインは、ブラウザとの直接的な統合であり、インストールも一瞬でできるから、これまで通(つう)だけのものだったかもしれないVPNの、門戸を一挙に広げ、誰もが自分のWebトラフィックを保護し、自由な閲覧体験を享受できるようになるだろう。

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今月末にはChromecastのニューバージョンもローンチ、という噂

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Appleの前よりも強力なApple TV、そしてAmazonの4K対応Fire TV(とFire TVゲームエディション)、この二巨頭のあとを追うようにGoogleは、同社のストリーミングメディアスティックChromecastのニューバージョンを用意している。リーク文書を手に入れた9to5Googleによると、Chromecastの次世代機には、“高速再生”、Wi-Fiの改良、背景画像のフィード、そしてSpotifyのサポートなどなど、さまざまな新機能がある。

そのスクープ記事によると、ニューバージョンは形も変わるらしい(下図のように風船形…この記事が正しければ!)。そしてWi-Fiは802.11acをサポートする。最初のChromecastは802.11b/g/nだけだった。

高速再生(”Fast Play”)機能は、アプリの”Cast”ボタンを押したときテレビへの接続が前よりも速くなる。ユーザから、一、二瞬の遅れに対する不満が多く寄せられたのだろう。

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Chromecastのホーム画面にユーザのコンテンツをフィードできるようになる。これまではGoogleが勝手に送ってくる画像(や天気予報)だけだった。9to5Googleの記事は、“スクリーンセーバー”モードのとき、ユーザのソーシャルメディアなどからのフィードを表示するのだろう、と推測している。

また、今度からHDMIだけでなくAUXコードもつくから、テレビではなく別のスピーカーで良い音を楽しめる。

実現の可能性はどうだろう? このリークが正しければ、じきに分かる。そのリーク文書によると、発表はGoogleの9月29日のイベントで行われるそうだ。その日は、新しいNexusデバイスもローンチする、という噂だ。

出典および画像: 9to5Google

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleが9月29日に‘新しいいいもの’を発表…次のNexusデバイスらしい

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今月はいいことがある。来週行われる本誌TechCrunch主催のイベントDisrupt San Franciscoだけじゃないよ。Googleが今月の終わりごろ行うプレスイベントの、招待状を今日(米国時間9/18)発送したのだ。しかもそこで発表されるのは、次のNexusデバイスらしい。

同社がメディアに送った招待状には、9月29日に行われる、“Googleからのちょっとしたすてきなものに関する朝の会話に”、ご招待する、とある。

Googleはときどき、不意打ちをする。先日の、’Alphabet’の下(もと)での分社制の件もそうだった。でもGoogleの新しいハードウェア製品に関する憶測は、すでにあちこちで聞かれていた。たとえばCNETは今月初めに、29日にNexus製品がローンチする、と報じていたし、LGとHuaweiにそれぞれサイズの異なるNexusフォーンを作らせている、という説もあった。

Nexusは、意外にも、ある程度の人気ブランドになった。キャリアが小細工してないAndroidが載ることと、Googleのモバイルソフトウェア向けに最適化されているからだ。しかも、価格は手ごろだったが、メーカーはGoogle自身ではない。

LGはこれまで、Nexus 4とNexus 5を作ったが、世界のスマートフォン市場における強力な成長企業であるHuaweiは、まだこのプロジェクトに関わったことがない。推測では、LGがふつうサイズのスマートフォンを作り、Huaweiは大きなハンドセットの開発を契約したという。

それが本当なら、今の市場のトレンドにも合うおもしろい展開だ。SamsungとAppleの両社は、前者はGalaxy Note 5とGalaxy S6 Edge Plusで、後者はiPhone 6SとiPhone 6S Plusで、ともに大小二つのデバイスを出して、消費者の好みに合わせようとしている。それは当然、他社も採用する戦略だろう。

しかし、それがすべてではない。Googleには、メディアストリーミングドングルChromecastのニューバージョンもあるはずだ。今週の9to5Googleによると、Chromecast 2.0が今月の終わりに発表され、それには、WiFiとビデオ再生の高速化、複数の部屋に対応、オーディオフィードバックの改良などが盛り込まれているという。

9月29日にはもちろん本誌記者もGoogleに行くから、詳しくはそのときに。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

アプリ操作の録画で定着率を上げる「Repro」が栄冠、B Dash Campピッチコンテスト

京都で開催中の「B Dash Camp」で18日、スタートアップのピッチコンテスト「ピッチアリーナ」が開催された。国内外23社が参加し、前日の予選を通過した10社が本戦でプレゼンを実施。本戦には韓国企業が7社と半数以上を占めたが、最優秀チームには、ユーザーのアプリ利用動画を使ってコンバージョン率や定着率を改善するサービス「Repro」が選ばれた。以下、賞を獲得したサービスを紹介する。

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B Dash Venturesの渡辺洋行社長(左)とReproの平田祐介社長(右)

Repro(日本)※最優秀チーム/PayPal賞

ユーザーの画面操作を動画で取得し、モバイルアプリの課題発見から解決策までを提示する。Reproが提供するSDKを自社アプリに導入すると、例えば、アプリの起動からクラッシュまでのユーザー行動を記録。これを動画を見れば、簡単にクラッシュを再現し、効率的にバグを修正できる。

アプリ操作動画の再生画面。多くの動画を見るときは倍速、じっくり確認したいときはスロー再生ができる

アプリ操作動画の再生画面。多くの動画を見るときは倍速、じっくり確認したいときはスロー再生ができる

ユーザーの離脱率を把握するファネル分析と連携し、離脱しやすい場所を見つけられる。離脱してしまったユーザーと、コンバージョンしたユーザー行動の動画を見比べれば、離脱原因までわかるのが特徴だ。離脱したユーザーだけを抽出してプッシュ通知を送り、再訪やコンバージョンを促す機能もある。

「初回アクセス時にお気に入りを3回実行した」のように設定したユーザー抽出できる

「初回アクセス時にお気に入りを3回実行した」のように設定したユーザー抽出できる

リピーターを増やすためのリテンション分析とも連携。ユーザーが特定のアクションを「いつまでに何回すると定着しやすい」かを示す“マジックナンバー”を導き出せる。マジックナンバーとは、Twitterで言うと、新規ユーザーが5人以上フォローするとリピーターになりやすいといった数値だ。

利用料金は毎月1万2000円〜。4月22日に公開し、これまでに852アプリが導入している。

TALKEY(韓国)※特別賞

スマートデバイス向けの自然言語解析技術。スマートウォッチで「ランチでもどう?」というメッセージを受信した場合、その内容を解析したうえで「何時?」「もちろん」「お前のおごりな!」みたいな返信メッセージ候補を表示する。

現時点では英語版のみだが、日本語を含む多言語に対応する。将来的にはスマートデバイス以外にも、ネット対応の自動車やIoTへの技術提供も視野に入れている。

カバンやポケットからスマホを取り出さずに、スマートウォッチで受信したメッセージに返事できるのが便利そう。

カバンやポケットからスマホを取り出さずに、スマートウォッチで受信したメッセージに返事できるのが便利そう。

Vetpeer(日本)※エボラブルアジア賞

動物病院の獣医師を対象にしたコミュニティサイト。獣医師が読むべきニュースをキュレーションしたり、「パート獣医師の時給どうしてる?」「開業にかかったお金は?」といった同業者だからこそ相談できるQ&Aコーナーがある。2年前にローンチし、全国の獣医師の42%にあたる約6000人が登録している。

収益源は、動物病院に医薬品や療法食を販売するメーカー向けのマーケティング。具体的にはメーカーの獣医師向けセミナーをネット配信する。従来、この種のセミナーは首都圏を中心に開催していたので来場者が限られたが、全国の獣医師に向けて情報発信できるようになる。

獣医必読(?)のニュースをピックアップしたり、獣医師同士だからこそ聞けるQAコーナーなどがある

獣医必読(?)のニュースをピックアップしたり、獣医師同士だからこそ聞けるQAコーナーなどがある

求職者に初歩的なスキルを身につけさせる即席職業教育プラットホームLearnUpが$8Mを調達

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LearnUpの協同ファウンダAlexis Ringwaldは、このスタートアップの創業準備のため、6か月かけて、サンフランシスコ・ベイエリアのすべての失業センター(unemployment center, 日本的には‘職業安定所’)を訪ねて、今の景気後退の中で職探しがうまくいかない、真の理由を探(さぐ)ろうとした。

彼女が見つけたその一つは、たとえばカスタマサービスという職種の求人が多くても、求職者に、そのために必要な初歩的なスキルがないことだった。

そこで彼女は、求職者が雇用者の求めるものを学び、求人に応募する前に仕事の練習もできる、複数の短いモジュールから成る教育プラットホームを作った。そこで求職者は、面接に備える準備をし、仕事の内容を学び、その職種が必要とするスキルを習得する。

LearnUpの一つのモジュールは3分から10分の情報コンテンツで、求職者は職種に応じて複数のモジュールを勉強する。たとえばStaplesのような小売企業の事務部門に応募する人は、事務用品/器具やコピー機の使い方などを勉強する。また面接に備えてほぼ1時間、応募する職種の内容について教育訓練を受ける。求人企業に対しては、モチベーションの高い者や、教育訓練に十分な時間を割いた者を推薦する。

Ringwaldはとくに、ホワイトカラーではない仕事をターゲットにしたい、と考えている。なぜなら今の合衆国の求人の73%は、大学以上の学歴を要求していないからだ。

今日(米国時間9/16)同社は、800万ドルのラウンドを発表した。その投資の幹事会社はNEAとShasta Ventures、これにGreylock PartnersとFloodgate、High Line Venture Partnersが参加した。

この資金は、小売業界、コールセンター、ホスピタリティ産業、食品産業などに、協力的なパートナーを求めるために使われる。同社はすでに、Old NavyやAT&T、Fresh Market、Dick’s Sporting Goods、Sprintなどとパートナーしている。

同社によると、求職者に雇われるための能力を身につけさせるための同社のキャパシティは、現状でも今の3倍にはできる。また、パートナーになってくれた企業はその後の離職者が他よりも30%少なく、雇用のプロセスもスピードも効率的である。Old NavyはLearnUpのプラットホームを利用して20万人のワーカーを教育訓練している。

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新型機Roomba 980は家中をマッピングして‘ぶつかり認識’を減らす

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今あなたが寝ていることが分かるし、起きてることが分かるし、子どもがシリアルをカウチの横にこぼして、それを犬で隠したことも分かる。Roombaの最新モデルRoomba 980は、円形のロボット掃除機に新しい仕掛けを加えている。前のモデルは物にぶつかったり、階段の端に来ると方向を変えたが、新型機の980には低解像度のビデオカメラがあって、ユーザの家の“地図”を作り、何がどこにあるかを覚え、仕事をしながら部屋のレイアウトを確認している。

新型Roombaは“仮想同時位置認識および地図作成(visual simultaneous localization and mapping, vSLAM)”と呼ばれる技術を使って“自分の位置を認識し、すべての面を清掃する”。つまりこのRoombaはまだやってないところを自覚し、2時間ぶっ続けで労働し、充電し、終わるまでまた仕事を続ける。同社のプレスリリースは、“Roomba 980は広いスペースでは平行線を描きながら効率的に清掃し、また必要な場合には一連のセンサを利用して複雑な形状にも適応し、家具の下や散らかした物のまわりをなめらかに走行する”、と書かれている。

Roombaがぼくたちのベッドルームをスパイする、と心配する前に理解しよう。そのカメラはきわめて低解像度で、走行した距離の計算に利用されるだけだ。家の中の個々の物…椅子、テーブル、猫、などなど…を認識する能力は、少なくとも今度のバージョンにはない。しかし電子回路は消費電力も小さいから、この機はvSLAMを使って位置認識を行うが、悪辣非道な盗撮カメラの能力はない(何ごとにも‘初め’はあるものだが)。

Roombaの勤務時間はインターネットとアプリを使ってスケジューリングできる。ぼくはvSLAM技術の初期のデモを見る機会があったが、前のようにあちこちぶつかりながら部屋を掃除する方式に比べると、ずっとおもしろい。vSLAMもぶつかり方式も、元々は地雷原などを走査するための軍用ロボットの技術だ。でもvSLAMによってRoombaのお仕事はずっと効率的になったし、子ども部屋などは昔から地雷原だから、家庭の兵器庫にぜひ一台備えておきたいね。

この新型掃除機は899ドルで今日発売だ。ぼく的には、vSLAM装備のロボット真空掃除機に地球と人類が支配されることを、歓迎したいね。

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ウェブマスター向けガイドライン違反を繰り返すサイトについて

Google では、検索結果の品質を守るために、品質に関するウェブマスター向けガイドラインを設定し、それに違反するサイトに対して、その掲載順位を下げる、あるいは検索結果から削除するなどの、自動及び手動による対策を施しています。あなたのサイトに手動による対策が施されている場合、その対策を解除するには、Search Console 内の [手動による対策] ページからその理由や適用範囲を確認し、それを参考にして違反箇所を削除した上で再審査リクエストを Google に送信します。これにより、数多くのウェブマスターが手動による対策を解除されています。

しかし、手動による対策が解除された後すぐに、その原因となった施策を再度サイトに施す、という例が最近になってしばしば確認されています。例えば、サイトからの不自然なリンクを理由として手動対策を受けたウェブマスターが、一旦当該リンクを nofollow として再審査リクエストを送り、成功裏に再審査が終わった後、すぐに nofollow を取り外す、といったようなことです。そういった形でウェブマスター向けガイドライン違反を繰り返しているサイトは、再審査リクエストにおいて通常よりも厳しく審査する可能性があります。特に、悪意を持ってガイドライン違反を繰り返している場合、手動による対策において、更に厳しい対処を取る場合があります。

そうした事態を避けるためにも、ウェブマスターのみなさまには、品質に関するウェブマスター向けガイドラインの違反を行わないこと、そして意図的な違反の繰り返しをしないことを強くお勧めいたします。サーチ クオリティ チームは、今後とも、ユーザーを守るために、検索結果からのスパムの排除に全力で取り組んでまいります。

コンピュータと手でさわれる‘物’を併用する教育ゲームのOsmoが数学おもしろゲームNumbersを発売

iPad用のゲームアクセサリを作っているOsmoが今日(米国時間9/17)、子どもが遊んでいるうちに算数/数学*の概念が身につくゲームNumbersをローンチした。同社は、教師たちが今数学を教えるために使っている、無味乾燥でおもしろみのないワークシート(練習問題集)を駆逐したい、と考えている。〔*: 以下‘数学’に統一〕

Numbersは海の中を舞台とするゲームで、プレイヤーはゲームのアクセサリとして提供される物理的なタイルを使って、指定された数を右値とする等式を作り出す*。成功するたびに、泡の中に閉じ込められていた魚が自由になる。〔*: その意味については上のビデオを。〕

子どもたちのコンピュータやiPadとの接触機会は、近ごろとても増えているが、小学生が数学を勉強するために使っているツールは、ゼロックスマシンの登場以降、基本的にまったく変わっていない。Osmoは、新しいゲームでこの状況を変えられる、と考えている。

Osmoは2013年のDisrupt SFで、初めてTangible Play(触れるゲーム)をローンチした。触(さわ)れるというのは、iPad本体以外に物理的なピースを使う、という意味だ。たとえば同社が作ったMasterpieceは、子どもたちがiPadの画面の画像を実際の紙の上にトレースする。Tangramでは、物理的なタイルを並べて画面の画像と同じ形を作る。

Sharmaは、Numbersで数学に積極的に関わる子どもたちが増えてほしい、とくに女の子たちが、と言う。テクノロジ企業に女性が少ないことは、女の子がSTEM(science, technology, engineering and mathematics; 科学・技術・工学・数学)学科にあまり関心を持たないことが原因だ、と言われている。OsmoのファウンダParmod SharmaとJerome Schollerは、Numbersのような女の子でも夢中になれるゲームがあれば、そのギャップは填まる、と思っている。

Sharmaが数学教育に関心を持ったのは、自分の子どもたちの様子からだ。彼の幼い娘は、数学の授業にフラストレーションを感じているようだった。

“子どもたちが実際に自分でできることや、作れるものがあれば、もっと数学に関心を持つと思う”、とSharmaは語る。“これまでの数学教育は、それをトライしていない”。

彼は、数学をもっと気楽に楽しめるものにしたい、と考えた。そのために考案したNumbersは、右値がその数になる等式なら、何でも正解だ。ひとつの問題の解はひとつだけではない、ということを子どもたちは学ぶのだ。

Osmoは、教科書出版大手のHoughton Mifflin Harcourtとのパートナーシップを発表した。Osmoのゲームを利用する学校を増やすことが、その目的だ。今は、約4000の学校がOsmoを使っている。

OsmoのNumbersは今日(米国時間9/17)発売される。NumbersとMasterpieceとWordsとTangramsとNewtonをセットにしたGeniusキットは、小売価格が99ドルだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Uber、料金急騰システムを正当化する調査結果を発表

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Uberにもし料金急騰システムがなかったら、信頼あるサービスにはなりえなかっただろう。まあ少なくともそれが、料金急騰に関する最近の調査報告でUberが言っていることだ。料金急騰(surge pricing)とは、Uberの乗車需要が高まっているのに、路上にいるドライバーが足りない時に起きる料金の急上昇を指す。

「料金急騰のないUberは真のUberではないことがわかった ― ボタンを押して数分後に乗ることはできない」とUberの研究員、Jonathan HallとCory KendrickはUberブログに書いた

これを確かめるために、HallとKendricはシカゴ大学ブースビジネススクールのChris Noskoマーケティング担当准教授と共に、昨年の大晦日にニューヨークで料金急騰システムが26分間ダウンした際に何が起きたかに注目し、類似の需要を示すシナリオ(アリアナ・グランデのコンサート終了時)と比較した。

大晦日に急騰システムが止まった時、Uberの予想待ち時間(ETA)は著しく上昇し、乗車完了数は減少した。実際、配車を要求した人々の25%は乗ることができなかった。

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「ドライバーたちにとってUberの魅力は減少し、一方乗客の配車要求は増加した。それはドライバーの真の供給力と他の輸送手段との間の適正な経済的トレードオフを強制する料金体系が機能していなかったためだ」とHallとKendrickは書いている。「このような問題のために、実車率は劇的に減少し、待ち時間は増加する結果となり、経済効率的にシステムは破綻した」

これを、急騰料金システム稼動時のUberシステムの活発度と比較されたい。

Screen Shot 2015-09-17 at 11.36.54 AMつまり、Uberの料金急騰システムはユーザーにとって有用ということらしい。ただし、別の研究報告は、急騰料金が実際には路上のドライバー数を増やしていないことを指摘している。代りに、既に路上にいるドライバーを再配置しているだけだという。もしそうであれば、他の近隣地区の乗客が長時間待たされているだけだ。Uberのアリアナ・グランデの例では、マシソンスクエアガーデンを含む長さ5アベニュー、幅15ストリート分の「限られた地理空間域内」の利用だけに注目している。つまり、ニューヨーク市の他の地域で待ち時間や実車率がどうなっているかは知ったことではない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebookの「Signal」は、ジャーナリストがトレンドになっているコンテンツを発掘するためのツール

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Facebookは24時間無休のニュースの世界を取り込みたいようだ。FacebookはFacebook Storiesといった機能で、Facebookが本当に一次ソースとして実用的であることを証明しようとしてきた。直近では、ユーザーがFacebookを離れずともニュースコンテンツを読むことができるようTrending(トレンド)のセクションやInstant Articles(インスタント記事)の機能の開発に注力していた。

本日、FacebookはSignalという新しいプラットフォームを発表した。これはジャーナリストがコンテンツを発見したり、自分の記事を投稿するためのツールだ。ジャーナリストが話を伝えたり、報道したりする際、このツールを使用することで関連するトレンド、写真、動画や投稿を見つけやすくなる。このツールはFacebookとInstagramから情報を集めていて、Facebookがジャーナリストの情報収集において重要な部分を担うことを目指している。Facebookのメディアパートナーシップ部門のディレクターを務めるAndy Mitchellは、同社のブログ記事でそう伝えた。

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これは、プロのコンテンツ・クリエイターをターゲットとしたFacebookの最新の取り組みだ。先週、Facebookは全てのプロフィールを認証したユーザーに対しMentionsアプリを公開した。これはジャーナリストやセレブがライブの動画配信を行ったり、フォロワーにしか表示されないコンテンツを投稿することができる機能だ。

ジャーナリストにとってSignalの便利な機能は、公開コンテンツを整えた複数のニュースフードにアクセスできる機能だ。現在、Trending topics(トレンドなコンテンツ)の内容は、ユーザーのプロフィールの興味関心の情報を元にしている。例えば、どのページに「いいね!」をしたか、どのコンテンツを見てエンゲージしたかの情報を元にしている。一方Signalでは、ジャーナリストはより広い範囲でトレンドになっていることをTrending Nowから見つけることができる。あるいは、Emerging Trendsからは、これからバイラルに広まろうとしているコンテンツを知ることができる。

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Signalの見た目と機能は、Tweetdeckのアプリにインスピレーションを受けているように感じる。ジャーナリストは、ページやプロフィールをまとめて特定のフィードに表示することできる。例えば、アメリカの上院議員らの公開している情報が見たい場合、特定のプロフィールを集めた専用のニュースフィードを作ることができる。これを「collection(コレクション)」と呼ぶ。Instagramの投稿でも同じことができる。Signalのユーザーは特定のInstagramのユーザー名を入力して、ニュースフィードを編集することができるのだ。

コンテンツ発掘のハブになるためにFacebookが行ってきた取り組みの中でもSignalは大きな前進だ。ジャーナリストにコンテンツ発掘や自身の記事をFacebookに当て込むための効果的なツールを提供することで、Facebookは出版する人と共生する関係を構築することができるだろう。出版に携わる人は、より多くの記事をFacebookのInstant Articlesや他の機能から投稿するようになるかもしれない。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

Google検索の結果に世界の憲法が表示される

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GoogleはこのほどConstitute Projectとパートナーして、合衆国憲法と、アフガニスタン、ブータン、エストニア、フィンランド、フランス、アイスランド、日本、ラオス、ラトビア、ミクロネシア、ノルウェー、そしてウクライナの憲法の重要な条文を、表示、分析、そして比較できるようにした。

ぼくはたまたま、ゆうべディベート番組を見ていて、憲法についてググりたいことがあったから、将来この機能を絶対に使うだろう。Google検索で単純に”constitution”とタイプすると、特別なインタフェイスがポップアップして、そこには合衆国憲法の前文が表示されている(下図)。ほかの部分を詳しく読むこともできる(下図下: 合衆国憲法目次)。

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同社によると、この情報を含めたことは、Googleのミッションである“より完全な検索を提供する”に奉仕する営為だそうだ。

憲法記念日、おめでとう!
〔9月17日〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

コンテンツマーケティングが上手くいく仕組みと、その理由。

先日、「コンテンツマーケティングのはじめの一歩。」という記事を紹介させていただきましたが、今回の記事もエリック氏の記事となります。前回の記事は具体的は方法を紹介していましたが、今回の記事は基本概念に絞った内容となっています。あくまで基本的(もしくは、理想的)な流れを紹介していますが、まとめられたポイントについては納得感があります。コンテンツマーケティングをこれから始める方も、既に始めているが見直しが必要という方にも、一つの参考となっていただければ幸いです。– SEO Japan

*記事内のリンク先は全て英語となっています。

効果的なコンテンツマーケティングキャンペーンは、間違いなく、自然検索におけるトラフィックを増加させる。寄稿者のエリック・エンジ氏による、確かなコンテンツマーケティング戦略を実施する方法をお届けしよう。How and Why Content Works

“コンテンツマーケティング”という言葉は、使う人によって異なる意味を持つ。一般的な概念を理解しているマーケターは沢山いるが、彼らはコンテンツマーケティングの仕組みの基本的な要素を見落とし、その結果、その効果を十分に活かしきれていないように感じている。

そこで、この記事ではコンテンツマーケティングの計画を適切に実施するための、基本的な方法をお伝えしようと思う。

まずは定義から見直してみよう。

Definition of Content Marketing

【上記画像和訳】
コンテンツマーケティングとは、コンテンツを作成し、配布し、共有する一連の行為であり、その目的は、あなたのブランドに対する評判の構築と発見性を高めることである。

この定義には、何か欠けている気がする方もいるのではないだろうか?上記の定義の中に、リンクの獲得についての言及を含めなかったのだが、それに気がついただろうか?

良質なコンテンツマーケティングキャンペーンは、多くの質の高いリンクをもたらす。しかし、リンクをコンテンツマーケティングの目的の中心に据えると、方向性を見失ってしまう可能性があるだろう。評判と発見性を優先することにより、副作用として、最高のリンクを獲得することができるのだ。

今回の記事では、SEOのメリットにはほとんど触れていない。しかし、勘違いはしないで欲しい。効果的なコンテンツマーケティングキャンペーンは、ランキングの上昇、および、自然な検索トラフィックの増加をもたらす原動力となり得るのだ。

リンクはSEOにおいて今でも重要だが、先ほども申し上げた通り、コンテンツマーケティングを旧来のSEOの考えに基づいて実施してしまうと、失敗につながる可能性がある。

この投稿では、主にセールスファンネルの上層部に新たな顧客候補を呼び込む効果に注力して、話を進めていく。

とは言ったものの、あなたの製品を全く購入しない人達との関係を構築してしまうことも、多くある。しかし、彼らがそのコンテンツを広めてくれることもあるため、彼らとの関係性にも大きな価値があるのだ。

また、既に交流を行っている人達をセールスファンネルの後半の段階に導くためのコンテンツは、この記事で扱うコンテンツの性質とは大きく異なる点を予め指摘しておく。

関係性と発見性の観点からコンテンツマーケティングを考える上でベストな方法は、あなたのブランドの認知度を高めることに、最初のうちは注力することだ。

Content Marketing Can Raise Awareness

【上記画像和訳】
認知度
顧客候補
問い合せ
提案/販売
新しい顧客

プッシュマーケティング vs プルマーケティング

Webの誕生がもたらした偉大な変化の一つに、ブランドと顧客の間で交わされる会話を、顧客がより直接的にコントロールすることができるようになったことが挙げられる。

Webが誕生する以前は、コミュニケーションは主にTV、印刷媒体、そして、ラジオを介して行われていた。相互の交流は不可能であり、顧客が望む望まないにかかわらず、コマーシャルのメッセージを受けなければならなかった。

Webがこの状況を変えた。望まない宣伝に消費者が耳を傾けなければならない理由はなくなったのだ。別のWebページにアクセスするか、あるいは、単純にコンテンツを見なければ済むためだ。

Push Marketing Has Been Replaced by Pull Marketing

時間の経過とともに、この変化の影響はより濃く現れるようになる。賢明なブランドは、顧客候補となる人々を魅了し、彼らの生活に役立つコンテンツを作成する必要性に気がついたのである。

このコンセプトは、TVのCMにも浸透するようになった。現在、娯楽的な価値をCMに付加する動きが強まっており、それ故、CMもコンテンツマーケティングの一つとして考えられるようになっている。

顧客候補となる人々がいる場所に向かえ

コンテンツマーケティングを理解する人が増えるにつれ、コンテンツマーケティングに利用することが可能なWeb上のチャンネルの数も増えていった。自身のサイトでコンテンツを配信することも、第三者のサイトでコンテンツを配信して顧客との関係を築くことも、あるいは、ソーシャルメディアプラットフォームを活用することも可能だ。

しかし、多数のソーシャルメディアの選択肢があり、また、コンテンツを配信することが可能な第三者のウェブサイトの数も多い。そのため、大半のビジネスは少数の選択肢に絞らなければならない。こうした理由から、最も価値をもたらしてくれるチャンネルを選ぶことが重要になる。

手を広げ過ぎるべきではない。つまり、あくまでも”顧客候補となる人々がいる場所に向かう”ことを目的とするのだ。この目的を達成するために、ターゲットとなるオーディエンスが望む時に、そして、望む方法でコンテンツを消費できるようにすべきなのだ。

Go to Where Your Prospects Are

【上記画像和訳】
左から時計回り:関連する業界のウェブサイト1 業界内の主要メディア 関連する業界のウェブサイト2 ソーシャルメディア&ネットワーキングチャンネル
下: コンテンツマーケティング 顧客候補がいる場所に向かう

ソーシャルメディアとコンテンツのプロモーション

強固なソーシャルチャンネルを構築することができれば、強力なメリットを得られる。あるいは、有料のソーシャル広告を用いて、より多くのオーディエンスに見てもらう手もある。

多くのブランドが、この取り組みの恩恵を受けてきた。例えば、下の図で示したように、ソーシャルプラットフォームを通じて強力なコンテンツをシェアすることで、大きなメリットを得ることができるのだ。

Synergy Between Publishing Great Content and Social Media

【上記画像和訳】
トラフィック、リンク、新たな購読者
ソーシャルメディアでシェアされると
新たなファロワー、ファン、シェア、+1がもたらされる

ご覧のように、どちらの側にもメリットはある。良質なコンテンツは、あなたのソーシャルメディア上の存在感を強める。ソーシャルでの露出が高まれば、ビジター、購読者、そして、リンクをもたらす機会が増え、あなたのコンテンツにおけるROI(投資利益率)を高めてくれる。

つまり、ソーシャルメディアを担当するチームとコンテンツを担当するチームが力を合わせることが、何よりも重要だと言えるだろう。

ソーシャルが全てではない

さらにコラボレーションを発展させてもらいたい。コンテンツマーケティングは、あなたの会社の評判と可視性の拡大にとって不可欠な存在であるため、PRチームにも協力を求めるべきだ。 PR部門は、あなたが作成したコンテンツの宣伝に役立つネットワークを、多く持っている可能性がある。

また、あなたが行うコンテンツのプロモーションと、PR部門が通常業務として行うプロモーションとの間に、衝突がないように配慮しよう。

さらに、(信じ難いかもしれないが)以下の図でも説明している通り、プレスリリースは今でもコンテンツの可視性を高める上で役に立つのだ。

Press Releases Can Be Beneficial

【上記画像和訳】
左上から時計周り
プレスリリース ワイヤーサービス 他者のオーディエンス あなたのコンテンツへ向かうリンク

PRチームと協力する理由は沢山ある。彼らをチームに招くことを忘れずに。

その他の巻き込むべき人達

(ターゲットのオーディエンスだけではなく)その他にも引き寄せるべきタイプの人達が存在する。

  1. メディア関係者とブロガー(メディア)
  2. インフルエンサー

メディア関係者は、あなたのコンテンツに対する記事を書いてくれるかもしれないし、彼らのサイトであなたのコンテンツの一部を配信してくれることもある。いずれのケースにおいても、オーディエンスにあなたのコンテンツを見てもらえる機会は増えるだろう。

インフルエンサーもまたメディア関係者の場合が多いが、そうだとも限らない。例えば、大勢のソーシャルメディアのフォロワーを抱える人物は、ブログやメディアサイトを運営していなくても、インフルエンサーに該当する。

こうした人々にコンテンツをシェアしてもらえると、大きな利益を得ることになるだろう。多くのメディア関係者にあなたのコンテンツを見てもらえるようになるかもしれないし、記事で取り上げてもらえるかもしれない。インタビューを申し込まれる、あるいはゲスト投稿の機会を与えてもらえる可能性もある。

あるいは、あなたの存在をメディア関係者に知ってもらうことだけでも大きな違いがある。今後彼らと実際に話す機会があれば、あなたが書いた別のコンテンツの話しができるかもしれない。以前あなたのコンテンツを読んだことで既に相手の中で信頼感が芽生えていれば、より有益な対話が行われるだろう。

以下の図は、インフルエンサーがマーケティングミックスにおいて担う役割を説明したものである。

Influencers Can Accelerate Your Content Campaigns

【上記画像和訳】
上から右回り: トラフィック、リンク、新たな購読者
ソーシャルメディアでシェア 新たなフォロワー、ファン、シェア、+1
シェアがプロセスを加速化 リンク フォローする/直接的な接触

目的は関係の構築

評判と可視性を築くことを目指すコンテンツマーケティングは、製品やサービスを宣伝するために実施するのではない。コンテンツを消費する人に、価値を与えることが目標なのだ。

継続的にこうした取り組みを行うことで、直接交流しているわけではなくても、オーディエンスはあなたとの関係が構築されていると感じるようになる。そして、”良い人だ”というイメージがつきはじめる。こうしたイメージは、あなた自身、そして、あなたの発言に対する信頼につながるため、是非、手に入れておきたいところだろう。

関係性の構築が主要な目的である点を考慮し、コンテンツを作る際には以下の点を考慮していただければと思う。

  1. あなたの製品やサービスの宣伝をしない。
  2. 新しく、独自の価値を与えるコンテンツを作成する。
  3. 会話を促し、質問を投げ掛ける。
  4. 投稿した記事、ソーシャルメディアなどで直接コメントに対応する。
  5. 接触してきた人々を助ける方法を探す。

この方針を徹底することで、あなたと読者/視聴者との関係は育まれていくのだ。

まとめ

大半の組織は、上記プロセスの内のいくつかでつまずいている。彼らが直面している共通の問題は以下の様なものだろう。

  1. リンクの獲得に比重を置いてしまう。
  2. ソーシャルメディア/PR部門とのコラボレーションが欠けている。
  3. 利益をあげることが目的でないコンテンツを作成することに消極的であること。
  4. ターゲットとするチャンネルが適正でない。
  5. キャンペーンを立ち上げる前の計画が不十分。
  6. インフルエンサーとメディアへの注力が乏しい。
  7. ターゲットオーディエンスとの関係性の重要度を理解していない。

基本的なコンセプトを正しく理解しておくと、コンテンツマーケティングの取り組みから、より多くのメリットを得られるようになる。また、上の問題のリストに挙げられている問題を複数抱えているなら、一つずつ解決していこう。前へ踏み出すその一歩一歩が、成功へとつながるのだ。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「How And Why Content Marketing Works」を翻訳した内容です。

前回の記事でも述べられていることですが、コンテンツマーケティングはリンク獲得の手段ではない、という点を改めて解説しています。ソーシャルでの露出が増えることで多くの人の目に触れ、リンクを獲得する機会は増えることにはなります。しかし、最初からリンク獲得を狙ったコンテンツを作成しても、多くの人の目に触れることは難しいかもしれません。結果、すぐに効果がでる取り組みではないとは思いますが、地道にコツコツとやることが、一番の近道となるでしょう。

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iOS 9はリリース後24時間ではやくも12%の普及率(iOS 8を上回る速度)

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情報分析事業を展開するMixpanelによると、iOS 9は順調に受け入れられつつある模様だ。更新についてトラブルのあったユーザーもいたようだが、なかなかのペースで広まりつつあるらしい。

Mixpanelによると、リリース後24時間にも達しないうちに、iOS 9は12%の普及率(adoption)を示したとのこと。これはiOS 8よりも速いペースであるとMixpanelのCEOであるSuhail Doshiは述べている。これは、Appleとして始めて一般利用者向けにベータ版を公開して、新しい機能に慣れてもらいつつ、リリーススケジュールを調整した成果のひとつといえるだろう。

またDoshiは、Androidの普及ペースとも比較しつつ、次のようにも述べている。

iOS 9は24時間で12%の普及率(adoption)を示しました。昨年のiOS 8の際と同様な状況を示していると言えます。AndroidではのLollipopについていえば、同様の普及率を達成するのに5ヶ月を要しています。Appleの成功の理由のひとつとして、アップデートモジュールのサイズ(前回のアップデートモジュールよりも3.5倍も小さくなっている)を挙げることもできるでしょう。iPhoneの記憶容量がほとんど残っていないような利用者にも配慮しているともいえるわけです。ただし、サーバー側で一部不具合があったこともあってかiOS 7と比べると普及の速度は大きく遅れてはいるようです。

各OSの割合は次のようになっている。

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上の図から明らかなように、iOS 9はすでに「8以前のOS」よりも多くインストールされているようだ。

iOS 8にくらべて3.5倍も小さいというのが、やはり大きく寄与しているようだ。対応機種をもつひとは、即座にアップデートしようとすることが多い様子。現在も猛烈な速度でiOS 9が増えているようだ。

(なお、タコスの絵文字は9.1からの対応となっている)。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

Webサイトをモバイルアプリに変換するDWNLDが早くもシリーズAで$12Mを調達、マーケットプレースの開設へ

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Webサイトを簡単にアプリに換えてくれるDWNLDが今日(米国時間9/17)、Greylock Partners率いるシリーズAのラウンドで1200万ドルを調達したことを発表した。

協同ファウンダでCEOのAlexandra Keatingと協同ファウンダのFritz Lanmanが作ったこのプラットホームを利用すると、Webサイトのすべてのコンテンツを簡単にネイティブアプリへ転換できる。コーディングの技能は要らない。

転換に際してアプリの色やレイアウトやフォントなどを指定できるから、DWNLDで作ったアプリは独自のルック&フィールになる。

Webパブリッシャーが継続的に利用するのに適している有料(月額15ドルから)のDWNLDには、アプリのパフォーマンスの分析機能や、アプリ内購入による売上の生成、広告、有料ダウンロード機能などがある。また、より多くの、あるいは無制限に、プッシュ通知を送ることもできる。

DWNLDの無料利用でも、Webサイトををアプリとしてパブリッシュできるだけでなく、ソーシャルメディアやブログとの統合ができる。ブログのコンテンツは、転換に際して保全される。

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今回の新たな資金でDWNLDは、マーケットプレースを開設したいと考えている。このマーケットプレースを介せば、ユーザはStripeやTwilio、ShopifyなどなどのAPIを安く使える(数千のユーザがいるDWNLDのネットワーク効果による)。

この資金調達ラウンドの一環として、GreylockのJohn LillyがDWNLDの取締役会に加わる。LillyはWebのパイオニアの一人で、Mozillaに長く在籍した人物だが、DWNLDはWebパブリッシャーがコンテンツをネイティブアプリのフォーマットに転換できる優れた方法だ、と見なしている。

Lillyは曰く: “これまでモバイルは、パブリッシャーにとって入りづらい世界だった。Webは死んだ、アプリ万歳、と言う気はないけど、今のWebは病んでいる。今のWebは完全な健康体ではないから、Webからネイティブアプリへの橋渡しができることは多くのパブリッシャーにとって重要だ。最近のユーザは、ますます多くのアプリをダウンロードするようになっているのだから”。

DWNLDによってアプリに変換されたWebサイトは2000を超えている。昨年の創業以来の資金調達総額は1400万ドルに達する。

DWNLDについて詳しく知りたい人は、同社のアプリ、ではなく、Webサイトへ行こう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa